カテゴリー: ホンダF1

  • レッドブル・ホンダF1特集:テクニカルディレクターが果たす役割

    レッドブル・ホンダF1特集:テクニカルディレクターが果たす役割

    F1のテクニカルディレクターとはどのような仕事なのだろうか? レッドブル・レーシング・ホンダで同職を担うピエール・ワシェに話を聞いた。

    かの有名なF1公式フォトライブラリには楽しそうな写真が1枚存在する。写っているのは、2021年シーズン第6戦アゼルバイジャンGPで記録したレッドブル・レーシング・ホンダ移籍後初優勝を祝うチェコと、彼と同じようにシャンパンに濡れた姿でコンストラクターズトロフィーを手に持っているレッドブル・レーシングのスタッフだ。

    そのキャプションには「チームメイトと優勝を祝うセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)」と記されている。また、この瞬間を捉えている他の写真のキャプションでは、このミステリアスなチームメイトは「チーム全員の代表」と表現されている。

    ピエール・ワシェとセルジオ・ペレス / レッドブル・レーシング

    チームが定期的に優勝できているなら、表彰台に上ってトロフィーを授与される栄誉は、チームメンバーと共有する方がより甘美になる。しかし、締め切りとの戦いに挑んでいる写真編集者にとっては、ドライバーと一緒に表彰台に上がるそのフロントエンドメカニックか電子系テクニシャンの名前をほぼ自力で突き止める作業は悪夢になる。しかし、今回の写真でチェコと一緒に写っていたのはどちらでもなく、レッドブル・レーシングで4シーズンに渡りテクニカルディレクターを務めているピエール・ワシェだった。ワシェはレッドブル・レーシング・ホンダの活動全体において非常に重要な人物だ。

    テクニカルディレクターを務める彼の名前がキャプションで触れられていないという事実は、世界で最も有名なスポーツチームの最上級職のひとつであるにもかかわらず、この役職がいかに目立たないのかを示している。ドライバーコンビとチームプリンシパルの名前は誰でも知っている。また、テレビ中継で無線を聞けるようになったことから、レースエンジニアとストラテジストの知名度も高まりつつある。

    しかし、テクニカルディレクターの場合は、本人がどのような立場を望むのかによって知名度が大きく変わってくる。彼らはF1の様々なテクノロジーを解説するYouTubeチャンネルのホストになれるが、その立場を回避することできる。世間で認知される、されないを問わず、チームにとって不可欠な歯車、それがテクニカルディレクターだ。

    ワシェは非常にユニークなルートでF1に辿り着いた人物だ。流体力学の博士号を所有している彼は、生体医工学(バイオメカニカル・エンジニアリング)を学んだのだが、彼が最初に専攻したのは血液、より具体的に説明すると、血流内の細胞だった。

    そして、この専攻が運良くミシュランに評価されたワシェは同社でタイヤと路面の関係の研究を任されたが、ミシュランがF1から撤退したタイミングでBMWザウバーへ移り、エンジニアリングを担当することになった。その後、2013年にレッドブル・レーシングへ移籍してビークルダイナミクス部門の部長となったワシェは、2018年から長年空席だった同チームのテクニカルディレクターを担当することになった。

    責任範囲
    テクニカルディレクターの役割は時間とともに変化している。F1チームがミニバス1台に収まっていた時代の技術部門はデザイナー1人、またはデザイナー1人にアシスタントが1〜2人ついている程度の規模で、テクニカルディレクターはまだ存在しなかった。全員が同じデスクを共有しているような規模の部門にディレクター職は必要なかったのだ。

    エイドリアン・ニューウェイのような1980年代にF1キャリアをスタートさせた人たちは、ひとりですべてをデザインしていた。彼らはノーズからリアウイングまでを含むF1マシン全体を任されていた。

    しかし、F1チームの規模が大きくなっていくと、分業化が進められていった。チーフデザイナーが登場し、アシスタントを何人も抱えるようになった。そして、F1マシンの組み立て作業がエンジニアリングへ進化していくと、テクニカルディレクターが登場してチーフデザイナーの仕事をチェックするようになった。また、近年はデザインだけですべてが決まるわけではなく、他の多くの部署と連動して開発を進めなければ競争力のあるF1マシンが手に入らなくなっている。

    F1マシンがそれぞれユニークなルックスを追求できた時代のテクニカルディレクターたちは、現在の同職からは失われてしまっている「達人としての名声」を勝ち取っていた。たとえば、ニューウェイ、ジョン・バーナード、ゴードン・マレーなどは、それぞれの作品に個性を持ち込めていた。

    一方、彼らのあとの世代のテクニカルディレクターたちは、管理能力と他人の才能を最大限まで引き出せる能力が評価の対象とされるようになった。しかし、その責任範囲は不明瞭だ。その証拠に、チームによって名称が異なっている。テクニカルディレクターと呼ぶ代わりにチーフテクニカルオフィサーと呼んでいるチームがあれば、エンジニアリング部門エグゼクティブ・ディレクターと呼んでいるチームもある。

    また、テクニカルディレクターのポストを複数用意して、シャシー担当とパワーユニット担当に分けているチームもいる。レッドブル・レーシング・ホンダのテクニカルディレクターは、デザイン、製造、テスト&インスペクション、トラックサイドなどエンジニアリング部門全体を常時チェックすることが責任範囲だ。

    近年のF1チームは貪欲に周囲を取り込む複雑な有機体で、片側からリソースと才能を取り込んで逆側からパフォーマンスを吐き出している。そのため、このようなチームの技術面を監督するテクニカルディレクターは、オーケストラの指揮者や人気レストランのヘッドシェフに喩えられるときがある。但し、彼らの仕事には自分の専門外の分野とのやりとりも必然的に含まれる。

    「テクニカルディレクターになる前は、ビークルダイナミクスの担当でした」とワシェは語る。「ビークルダイナミクスでも他の部署と協働するときがありましたが、今は他の部署との協働が責任範囲に含まれています。興味深いのは、進行管理の仕事はどの部署も同じですが、テクニカルディレクターはより広範なトピックを扱わなければならないところですね」

    ロール
    テクニカルディレクターの大きなロールのひとつが進行管理だが、彼らの多くは各専門分野の現場上がりのため、不慣れなデスクワークにかなりの時間を取られてしまう。しかし、彼らの進行管理には「チームの方向(ディレクション)の決定」が含まれている。なぜなら、F1チームの責任の多くはそれぞれが得意分野を持つ各部門のトップたちへ振り分けられるが、部門間でぶつかってしまっている要望や問題を上手く解決してチーム全体を正しい方向へ導いていく調整役が必要だからだ。

    「上手く妥協しながら、チームの方向性を定めていく必要があります。各部門の進行管理との最大の違いがここですね」とワシェは語る。「以前は誰かが決めた方向へ進んでいけば良かったのですが、今はその方向を決める立場になっています。難しい決断を迫られるときもありますね。妥協が導く結果が見えないときがあるからです。また、良い選択肢がひとつもないのに決断を下さなければならないときもあります。それでも誰かが責任を取らなければなりません。その誰かがテクニカルディレクターなのです」

    巨大なチームを上手く機能させるためには自分のクリエイティブな部分を捨てなければならないときがある。そのため、テクニカルディレクターの上に名誉職を設けてベテランエンジニアに与えることで、彼らを雑務から解放してエンジニアリングの現場に戻しているチームもいる。しかし、責任を取るのはテクニカルディレクターだ。ワシェが話を続ける。

    「自分のことは考えないようにしています。会社とチームのためにベストを尽くそうとしていますね。ですので、自分の仕事の面白い部分を諦めなければならないときがあります。もちろん、自分の専門分野への貢献は継続できますが、その分野の他のメンバーたちがちゃんと仕事をしてくれると信じる必要があります」

    「自分で仕事をする時間が見つけられるなら、自分でやれば良いですが、それよりも先に他の仕事を片付ける必要があります。自分ではなくチームメンバーを優先する必要があるのです。彼らを助け、彼らと話し合い、彼らに疑問を投げかけながら、チームのクリエイティビティとパフォーマンスを伸ばしていくのです」

    他人のための自分
    高度なエンジニアリングサイエンスを扱う現代のテクニカルディレクターには、1990年代の同職よりも「他人を扱うスキル」が求められるようになっている。チームが小規模だった時代は、独裁的リーダーシップが醸成される確率が高かった。無難な言葉で表現するなら、当時は「強烈な個性」が好まれていたのだ。

    しかし、現代のF1チームの規模と範囲の大きさは、最も威勢の良い暴君タイプでも、そのキャラクターだけではチームをまとめられないことを意味している。F1チームのテクノロジー部門におけるリーダーは純粋な民主主義で選ばれているわけではないが、部門のメンバー全員に認められていて、現代のF1チームに上手くフィットできるリーダーが率いている。

    「決定を下すよりも、複数の部門に疑問を投げかけることに多くの時間を費やしています。各部門はそれぞれの仕事を理解していますし、当然ながら各部門にはその仕事に最適なメンバーが揃っています」とワシェは語る。「テクニカルディレクターの仕事は、あえて彼らに疑問を投げかけることです。もちろん、ありとあらゆることに疑問を投げかけるわけにはいきません」

    「私の疑問に答えるために特定の部門が多くの時間とリソースを割かなければならないような状況を避け、正しいタイミングで正しい質問を投げかけることで、その部門がフレキシブルに対応して、正しい方向へ進めるようにしています」

    トラックサイド&ファクトリー
    レーストラックでテクニカルディレクターが決定を下すことはまずないが、言うまでもなく、レーストラックで起きるすべてがチームのあらゆる部分に影響を及ぼす。レーストラックでのテクニカルディレクターの動き方はチームによって異なる。

    ピットウォールからほとんど動かないテクニカルディレクターがいれば、サーキットに数回顔を出すだけのテクニカルディレクターもいる。シーズン前半のすべて(もしくはほとんど)のレースに顔を出したあと、翌シーズンのF1マシンのデザインプロセスが佳境を迎えるシーズン後半にフェードアウトするというのが、テクニカルディレクターの一般的な行動パターンだ。ワシェの場合は、約6割のレースに顔を出そうとしている。

    「レッドブル・レーシング・ホンダでは、私かエイドリアン(・ニューウェイ)のどちらかが必ずサーキットにいるようにしています。レーストラックでの経験は非常に有用です。マシン開発には不可欠と言えますね。なぜなら、ドライバーが求めていること、レースエンジニアが求めていること、マシンのセットアップ方法、問題が発生している部分などを理解する必要があるからです。現実を確認できます。ファクトリーには優れたツールが各種揃っていますが、オペレーションルームは現場を再現できません」

    ここで話は冒頭に戻る。ではなぜ、テクニカルディレクターのピエール・ワシェはバクー市街地コースの表彰台に上ったのだろうか? チェコの優勝を決定づけた技術的な施策があったのだろうか? F1カレンダー屈指の高難度市街地コースにフィットするテクニカルパッケージに繋がる正しい質問をしたのだろうか?

    どれも答えは “イエス” なのだろう。もしくは、今から10年前、GP2で活躍していた若きメキシコ人ドライバーをF1へ引き上げたBMWザウバーでワシェがビークルダイナミクスを担当していた縁だったのかもしれない。いずれにせよ、ひとつ言えるのは、ワシェとチェコが当時からそれぞれ長い道を歩んであの表彰台に立ったということだ。

  • レッドブルF1 「2022年の日本GPでみなさんに会うのが待ち切れない」

    レッドブルF1 「2022年の日本GPでみなさんに会うのが待ち切れない」

    2021年のF1日本GPの中止を受け、レッドブルF1を始め、多くのF1チームがSNSでコメントを寄せている。

    F1は8月18日(水)、2021年のF1日本GPの中止を決定したことを発表。日本人ドライバーの角田裕毅が、最後のホンダのF1エンジンを走らせる雄姿をファンに見せるという願いは実現しなかった。

    F1日本GPの中止を受け、F1公式SNSは日本語でコメントを発表。

    「日本の素晴らしいファンのみなさんへ
    残念ながら、今年は日本でレースを行うことができなくなりました。2022年にみなさんにお会いすることを楽しみにしています」

    レッドブルF1は「日本GPがキャンセルになりました。安全に過ごしましょう! 我々は来年みなさんに会うのが待ち切れません!」とコメント。

    マクラーレンは「もう日本に行けなくて寂しくなっています。今年はF1レースはありませんが、すぐに素晴らしい日本のファンのみなさんの前に戻ってきます!」とコメント。

    アストンマーティンF1は「日本の素晴らしいファンの皆さん、我々はみなさんに会えなくて寂しいです。すぐにお会いしましょう」と述べた。

  • ホンダ、F1日本GP中止に「最後のホーム鈴鹿を戦う姿を見せられず無念」

    ホンダ、F1日本GP中止に「最後のホーム鈴鹿を戦う姿を見せられず無念」

    ホンダは、2021年のF1日本GPの中止決定についてコメントを発表した。

    鈴鹿サーキットは、2021年のF1日本GPの中止を正式発表。今シーズン限りでF1から撤退するホンダにとって、最後の雄姿をホームである鈴鹿サーキットでファンに見せることは叶わなかった。また、角田裕毅にとってのホームグランプリも来年以降までお預けとなった。

    渡辺康治(本田技研工業株式会社 執行職 ブランド・コミュニケーション本部長)
    「昨年に続いてF1日本グランプリレースが中止になってしまいました。 ホンダF1にとっては最後のホーム鈴鹿で戦う姿を、楽しみにされていたファンの皆さまにお見せできなくなってしまったことを本当に無念に感じています」

    「しかしながらF1の2021年シーズンはこれから佳境を迎えていきます。ホンダF1の集大成となる今年の目標であるタイトル獲得に向けて最後まで全力で戦い抜きますので、応援よろしくお願いいたします」

    「最後になりますが、開催に向けて最後までご尽力頂いた株式会社モビリティランドとFormula1および関係者の皆さまにタイトルスポンサーとして感謝いたします」

    関連:F1日本GP、2021年の開催中止を正式発表

  • ニューウェイ 「写真からコピーではなく実車を見て考えることを好む」

    ニューウェイ 「写真からコピーではなく実車を見て考えることを好む」

    レッドブルF1のデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイは、写真を見てマシンをコピーすることは好まない。ニューウェイは直接マシンを見ることを好むと語る。

    昨シーズン、レーシング・ポイントが“ピンクメルセデス”をデビューさせたとき、F1マシンのコピーがシーズンの見出しの1つになった。2019年のメルセデスのF1マシンを完全にコピーしたレーシント・ポイント RP20は、ライバルが評価していなかったまったく新しいレベルのコピーを実現した。

    ライバルであるルノーは、RP20のブレーキダクトに焦点を当て抗議。FIAはメルセデスに基づいていると判断し、すべてのチームが独自に設計する必要があるというレギュレーションを定めた。

    レーシング・ポイントは罰金を科され、コンストラクターズチャンピオンシップでも15ポイントを失い、最終的にランキング3位になった。

    その後、FIAはコピーを回避するための措置を講じ、違法とした。

    しかし、これは決して新しいコンセプトではなく、F1の最も偉大なデザイナーの1人であるエイドリアン・ニューウェイでさえ、過去にコピーをしていたと語る。

    だが、エイドリアン・ニューウェイは、赤いノートを手に持ってマシンなアプローチを好んでいる。

    「これは主に競合他社を見ることとの組み合わせであり、もちろん、すべてのチームには、週末ごとに競合他社の写真を何百枚も撮る独自のカメラマンがいる」とエイドアン・ニューウェイは TalkingBull に語った。

    「だが、私はマシンを見るのが好きだ。周りを歩き回って、3Dでそれらを見ることができるからね。明らかにそこは写真の限界の1つだ」

    「そして、私が競合他社の写真を際限なく見ることにあまり多くの時間を費やさないのはある意味で怠惰だと思う。歩き回って、どのビットが私の注意を引くかを確認する方が簡単だ。それは本当に何でも構わない」

    「実際、マシンがガレージにあるときは、私は自分のマシンを見ることにとにかくかなりの時間を費やしている」

    「我々がやっていることや他の人がしていることを様々な角度から見て、それがアイデアのきっかけになるかどうかを確認しようとしているだけだと思う。これは必ずしも直接のコピーではないかもしれない」

    「ある意味それは『なぜ誰かがこれをしているのか』とその思考プロセスのようなものだ」

  • ホンダ、F1参戦の角田裕毅と同世代の夢を応援するプロジェクトを始動

    ホンダ、F1参戦の角田裕毅と同世代の夢を応援するプロジェクトを始動

    ホンダは、21歳のF1ドライバーである角田裕毅と、同世代の「夢への挑戦」を応援するプロジェクト「走れ、誰も追いつけない速度で」を始動。夢に挑戦する方々への応援曲をはじめ、若年層から注目を集めている各領域で挑戦し続ける方々からのメッセージなどのコンテンツを順次展開していく。

    2021年、ホンダは日本人最年少F1ドライバーの角田裕毅と共に世界に挑戦している。

    若くして夢に挑戦しようとする方々が自信をもってその一歩を踏み出せるように「Honda×挑戦し続ける方々」より、挑戦をテーマとした応援楽曲と応援メッセージを届ける。

    楽曲制作「てにをは」(@edogawa_sampo)
    ボーカル「96猫」(@96__neko)
    イラスト「望月けい」(@key_999)
    映像制作「火種」(@hidane_nico)

    各界の気鋭クリエイターによるMVは8月27日(金)に全編公開予定。

  • レッドブルF1代表 「メルセデスのロビー活動は彼らを悩ませている証拠」

    レッドブルF1代表 「メルセデスのロビー活動は彼らを悩ませている証拠」

    レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今年は攻撃と防御の両方で役割を果たすことを強いられている。

    昨年に比べて大幅に改善されたRB16BシャシーとホンダのF1エンジンの組み合わせにより、レッドブル・ホンダF1は、ターボハイブリッド時代の開始以来初めてメルセデスのタイトル連覇に最大の脅威をもらしている。

    しかし、それは同時に政治的な集中砲火と多くのFIA技術指令の受けてに回ることになり、そのすべてがレッドブル・ホンダF1にとって単純な航海をさせなかった。

    レッドブル・ホンダF1は、持続的な攻撃を受けることになったが、クリスチャン・ホーナーは、それはチームがメルセデスを悩ませるだけの仕事をしたという証拠だと語る。

    メルセデスからの激しいロビー活動について質問されたクリスチャン・ホーナーは「彼らは皆さんが予想するよりも非常に多くのエネルギーをそれに注ぎ込んでいる。それは明確な戦略だった」とコメント。

    「しかし、それは彼らが我々を脅威と見なしていることを示しているだけだと思う。そして、人々が批判を始めたとき、それは正しいことをしているということだと思う」

    舞台裏での論争はさており、レースに関しては、レッドブル・ホンダとメルセデスの競争は信じられないほどタイトなものとなっている。メルセデスの4勝に対して、レッドブル・ホンダは6勝を挙げており、タイトル争いは両方向に揺れ動いた。

    だが、レッドブル・ホンダが勝利できるマシンを持っているように見えたF1イギリスGPとF1ハンガリーGPでの高くついた事故の後、現在ではメルセデスが主導権を握っている。

    2021年の2チームのパフォーマンスの変動について、新しい空力がメルセデスをどれだけ抑えたのか、そして、レッドブル・ホンダが真の進化を遂げているのかを正確に定義することは困難だ。

    しかし、レッドブルが、RB16のスイートスポットを見つけられなかった2020年シーズンの後に実際にそれを強化したことは明らかだ。

    クリスチャン・ホーナーは、この進歩がいくつかの要因の集大成であると考えている。レッドブルは、2020年にシーズン終了前にパフォーマンスに影響を与えた相関の問題を可決した。つまり、冬に向けてその問題を追いかけなくてもよかった。

    さらに、F1のホモロゲーションルールによりシャシのキャリーオーバーが強制されたため、冬に向けてマシンに自信を持つことは大きなプラスだった。

    「キャリーオーバーコンポーネントのある程度の継続性から明らかに恩恵を受けた」とクリスチャン・ホーナーは語る。

    「そして、相関関係が解決したことにより、我々の問題がどこにあるのかを理解し、それらに対処することができた。それが、確かに今年の最初の6か月間は重要な要素だったと思う」

    今年の新しい空力ルールもその役割を果たした。メルセデスやアストンマーティンのようなローレーキカーは、ハイーレーキカーよりもはるかに大きな影響を受けた。しかし、そのようになることは決して考えられてはいなかった。

    「実際、我々はルールがハイレーキカーに大きな影響を与えるのではないかと心配していた」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    また、ホンダがF1からの撤退を決定した後、元々2022年のみを対象としていたより強力でよりパッケージ化されたパワーユニットを前倒しで投入したという事実も貢献した。

    「我々gいくつかの問題を理解し、非常に多くの問題に対処し、より完成されたパッケージを生み出することができたということの組み合わせだったと思う」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。

    「ホンダが2022年に予定されていたエンジンをF1の最終シーズンとなる今年に前倒ししたことも組み合わせられた。これは彼らの側での大変な努力でした。これにより、すべてをまとめることができた」

    レッドブルとメルセデスの間のわずかなマージンから判断すると、アップグレードされたエンジンがなければ状況が大きく異なっていた可能性があることを示唆することは不可能ではなく、ホンダの状況も特に興味深いものものだ。

    ホンダが2020年のF1エンジンに頼るのではなく、今シーズンそのエンジンを提供したのは、レッドブルにとってどの程度の特定のゲームチェンジャーであったかち質問されたクリスチャン・ホーナーは「パッケージングの観点から、エネルギー利用の観点から、そして、彼らが持っている比率についても、彼らは良い仕事をしたと思う」とコメント。

    「そして、どちらかと言えば、メルセデスが今年その比率をわずかに妥協したと思う」

    ターボハイブリッド時代の多くと比較して今シーズンのレッドブルの異なるシナリオは、それが純粋なペースでレースに勝っていることだ。チームの勝利の唯一の希望がユニークなトラックの特徴や戦略の賭けであった時代は終わった。今では、単に最速で勝利するレースがある。

    「今年はこれまでに6レースで優勝できた。これは過去数年の勝利数を上回る驚異的な記録だ。チャンピオンシップの戦いに参加することは、誰にとってもエキサイティングなことだと思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「我々が非常にサポートの役割を果たしてきたのは7年前のことだ。戦術的に巧妙といつでも動けるように構えていたことでレースに勝つことができたが、持続的なキャンペーンをまとめることはできなかった」

    「今、我々にはそれを行うためのツールがある。非常に優れたパフォーマンスを発揮するシャーシがあり、エンジンも結果を出している。それに絶好調で経験豊富なドライバーがいる」

    F1イギリスGPとF1ハンガリーGPのレッスンは、タイトル争いで当然のことはないことの完璧な証拠となった。

    しかし、クリスチャン・ホーナーは、シーズン後半に絶対に起こらなければならないと知っていることが1つある。それは、レッドブルがゲームをさらに強化する必要があるということだ。

    「我々は前半よりもうまくやらなければならない。今やっていることを続けなければならない」とクリスチャン・ホーナーは語る。

    「コース上とコース外でいくつかの課題が発生するだろう。だが、我々は今のアプローチを取り続け、各セッション、各予選、各レースでチームとしてのパフォーマンスを最大化しようと努めなければならない」

    「しかし、必然的に、チャンピオンシップの仕事をしなければならない部分では危険の度合いは増加する。ある意味、現時点ではイベントを1つずつ確認してチェックしている。しかし、終わりに近づくほど、プレッシャーは高まる」

  • 角田裕毅、序盤戦のクラッシュで「自分を落ち着かせる必要があった」

    角田裕毅、序盤戦のクラッシュで「自分を落ち着かせる必要があった」

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、F1キャリアの最初の5レースはアグレッシブすぎたとし、ドライビングスタイルを“少し”落ち着かせなければならなかったと認める。

    ルーキーの角田裕毅は、開幕戦F1バーレーンGPで多くの印象的なオーバーテイクを見せ、デビュー戦で9位入賞。オープニングレースでのアグレッシブなドライビングスタイルは多くのファンの心を掴んだ。

    しかし、その後のレースでそのアプローチは角田裕毅を窮地に陥らせることになり、特にイモラでは予選からクラッシュし、ポイントを争っていたレースでもスピンを喫した。

    その後、21歳の角田裕毅は、集中力と規律を向上させるために英国からイタリアに転居を命じられ、最後7レースで4ポイントを獲得した。

    角田裕毅、序盤のレースで 成績を汚したエラーを防ぐために、ドライビングスタイルを落ち着かせたことを明かした。

    「ドライビングに関して、ドライビングスタイルは変えていないと言いたいですが、少し変更したかもしれません。アグレッシブにならなければならない瞬間に落ち着かせようとしていました」と角田裕毅に語った。

    「たとえば、5戦の決勝では、アグレッシブすぎた部分がありました。その直後、Q1ですぐにミスを犯してしまいました」

    「F2では大きなスナップが出ても、コントロールするのはもう少し簡単でしたが、そこはF1です。他のジュニアカテゴリーのクルマに比べてコントロールが難しいので、それに気づいてすぐにもっと落ち着いてみようと考えました」

    「もちろん、レースでは自信がついたらすぐにアグレッシブになり、通常のスタイルに戻ろうとしてしまいます。でも、そこのアプローチは少し変えました」

    F1キャリアのスタートを評価した角田裕毅は、学習曲線が最初に考えていたよりもはるかに急であることを認めながらも、このような乱れた結果が続くとは予想していなかったと語る。

    「正直なところ、シーズン前に期待していたことと今を比べると違いますね」と角田裕毅は語った。

    「シーズン前はもう少し良いシーズンを期待していました。大きなミスもあり、いくつか良いレースもありと、浮き沈みがありました」

    「もっと一貫性があると思っていました。でも、これまでのところ、多くのことを学んだと思います」

    「シーズン後半ではなく、前半に大きなミスを犯したのは良いことです。今のところ学習曲線に過ぎず、このような状況を受け入れて、前進しようとしています」

    「こんなに急なカーブになるとは思っていませんでした。たとえば、マシンのセットアップ方法などですね。また、スイッチなしで運転するのとは違いますし、ステアリングホイールにはジュニアカテゴリに比べてスイッチがたくさんあります。もっと正確でなければなりません」

    18ポイントを獲得して13位につけている角田裕毅は、F1シーズン後半の目標はレースでの一貫性を高めることだと語る。

    「目標はシンプルです。本当にシンプルなことですが、レースリザルトとにもっと一貫性が必要ですし、毎週レースで獲得する必要があります」と角田裕毅は付け加えました。

    「基本的に、セッションごとにもっと一貫性のあるセッションが必要であり、したがって、結果も必要です」

  • メルセデスF1代表 「レッドブルとの戦いにフェラーリほどの緊張感はない」

    メルセデスF1代表 「レッドブルとの戦いにフェラーリほどの緊張感はない」

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、今年のレッドブル・ホンダとのタイトル争いは、近年のフェラーリとの激しい戦いほど“緊張感は少ない”と感じている。

    フェラーリは、2017年と2018年の両方のシーズンの初期段階でメルセデスと比較して速いマシンを持っているように見えた。ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルはワールドチャンピオンを争い、ベッテルが前半戦はリードを築いた。

    メルセデスは、シーズンが終了するまでにフェラーリに追いて連覇を続けたが、レッドブルとの現在の戦いは、シーズン前半を通してほぼ対等な立場での競争となっている。

    メルセデスは、F1の夏休みに向けて、ドライバーズとコンストラクターズの両方の順位でレッドブル・ホンダを追い抜いた。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、過去の戦いが現在のタイトル争いを乗り切るのに役立っていると感じている。

    「レッドブルとの今年の戦いをどのように認識しているかというと、他の2つよりもリソースへの負担は少ない」とトト・ヴォルフは GPFansGlobal に語った。

    「明らかに、我々は一定の自信を持って運営している。過去の成功に基づいて、多くの楽しみは私より少ないプレッシャーで毎日行うことの一部になっている」

    「当時、プレッシャーは非常に大きかったし、勝つことはまだ非常に野心的だった。だが、それは息苦しいものではなかった」

    ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンとの重要なフラッシュポイントは最近のレースでエスカレートしており、F1イギリスGPのクラッシュはこれまでで最も話題となった瞬間となっている。

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは 、F1ハンガリーGPの1周目にバルテリ・ボッタスがマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの両方と衝突してターンに向かった後、チームがメルセデスのドライバーだけからの損害賠償で300万ユーロ(約3億8000万円)の請求をしなければならないと予測しており、タイトルライバルのメルセデスとの最近の事故を嘆いている。

    メルセデスとフェラーリとの戦いは数学的には2017年に近かったが、トト・ヴォルフは、2018年と2019年がナビゲートするのが最も難しい戦いだったと指摘。そして、彼は現在展開していることも楽しんでいると語る。

    「とても楽しいです」とトト・ヴォルフは説明した。

    「これまでの私の最も厳しい戦いは、2018年と2019年にフェラーリと対戦したことだと思う。彼らは非常にタフな対戦相手であり、我々は彼らと対戦するのに苦労していた」

    「2018年は夏休み前に遅れ、2019年はエンジン性能と戦っていた。それはシーズンを通してとても激しく、モンツァの後の秋の初めにやっとアドバンテージで利用できた。そして、それは海外のレースに我々を向かわせた」

  • セルジオ・ペレス 「シーズン前半戦はもっと多くを期待していた」

    セルジオ・ペレス 「シーズン前半戦はもっと多くを期待していた」

    レッドブル・ホンダF1のセルジオ・ペレスは、2021年F1シーズンの前半戦の内容には心に葛藤を抱えたままだと認める。

    フォースインディア/レーシングポイント(現在アストンマーティン)で5シーズンを戦ったセルジオ・ペレスだったが、昨シーズンでシートを喪失。アレクサンダー・アルボンに代わって、レッドブル・ホンダF1に加入することになった。

    セルジオ・ペレスは、ペース面ではマックス・フェルスタッペンから少し遅れてはいるものの、F1アゼルバイジャンで優勝、F1フランスGPでの3位表彰台と、2度表彰台に立っった。

    F1イギリスGPでのスプリント予選でのミスでピットレーンからレースが始まるまでセルジオ・ペレスのフォームは改善しているように見えた。

    だが、2週間後のF1ハンガリーGPでは、1コーナーの多重クラッシュの犠牲者の一人となり、インシデントでパワーユニットが損傷を受けた結果として、シーズン後半にグリッドペナルティを受けざるを得ない状況となった。

    「全体像をもっと大きくしたかったと思う。ポイント、勝利、表彰台でね」とセルジオ・ペレスはシーズン前半について語った。

    「でも、全般的にはチームと一緒に成長できたと思う。最初の数レース、最初の10レースでお互いとマシンを知ることがターゲットだった」

    「全体として、結果はある意味では良くなかったと思うけど、別の意味では、ペースは見た目よりも良いと思う」

    レッドブル・ホンダとフェルスタッペンの尾部銃手として雇われたセルジオ・ペレスは、レッドブル・ホンダに戦略的な変数を提供した。だが、それを貫して行うことができたわけではなかった」

    「あちこちで非常に小さなマージンだ」とセルジオ・ペレスは推論した。

    「僕たちがそれらを見つけることができれば、突然、僕たちのシーズンは変わることができる」

    「その観点からすると、それは本当に良いことだと思う。僕たちはチャンピオンシップで3位から数ポイント(8ポイント)離れている」

    「なので、取るべきいくつかのポジティブがある。でも、まだシーズンのたった10レースだ。次の10レースがもっと重要だと思う」

  • ピエール・ガスリー 「僕のF1での将来はレッドブルの手に委ねられている」

    ピエール・ガスリー 「僕のF1での将来はレッドブルの手に委ねられている」

    ピエール・ガスリーは、自分のF1での未来は、現在、レッドブルF1、もっと具体的にはヘルムート・マルコの手に委ねられていると認める。

    レッドブル・レーシングの姉妹チームであるアルファタウリ・ホンダF1をドライブするピエール・ガスリーは、2021年シーズンの開幕11レースで傑出したパフォーマーの1人だった。特に予選では定期的にトップ10にランクインし、F1アゼルバイジャンGPでは表彰台に立っている。

    傑出したパフォーマンスは、F1イタリアGPでサプライズ優勝を果たした2020年から続いている。しかし、それにもかかわらず、25歳のピエール・ガスリーは、現在自分の将来をコントロールしていないことを認める。

    「僕の側でそれはかなり明確だと思う。それはレッドブルの手に委ねられている」とピエール・ガスリーは自身の将来について語った。

    「マックス(フェルスタッペン)は、来年もトップチームと契約しているし、セルジオ(ペレス)は1年契約だと思う。僕たちはそこで何が起こっているのか、そして一緒に何をしていくのかを確認していく」

    「もちろん、僕は彼らともうしばらく契約を結んでおり、夏休み中または夏休み後のある時点でいくつかの答えを得る必要があると確信している」

    ピエール・ガスリーは、2019年シーズンの途中にアレクサンダーアルボンと交代でレッドブルのジュニアチームに降格させられた。

    そこでキャリアを活性化させたピエール・ガスリだが、2021年シーズンにレッドブルF1はセルジオ・ペレスを起用し、ピエール・ガスリーの復帰はまだ見送られた。

    セルジオ・ペレスは1年間の契約を結んでいると理解されていますが、レッドブルF1上層部の最近のつぶやきは、2022年もペレスが続投することに十分満足していることを示唆している。

    マックス・フェルスタッペンが長期契約を結んでいることで、ピエール・ガスリーが中期的にレッドブルのどこに収まるかについて疑問が生じている。

    将来についてヘルムート・マルコにアプローチすることはできるかと質問されたピエール・ガスリーは「それは僕たちがすでに行ったことだけど、僕が言いたいのは彼と僕との間の話し合いであり、現時点ではメディアに答えを出す必要はない」と語った。

    「僕の状況では非常に明確だ。僕はレッドブルと契約している」

    「僕はアルファタウリと非常にうまくやっているし、僕たちがやっていることに本当に満足している。でも、もちろん、個人的にはもっと良いポジションのために戦う立場になりたい」

    「それは僕が今いる場所に満足していないという意味ではない。それは単なる個人的な目標であり、F1で達成したいことだ」

    「これは、今後数日で行われる決定ではない。僕が言っているように、現時点での僕の将来はレッドブルの手に委ねられており、来年はどうなるか見ていくつもりだ。数週間後にはわかるとかなり確信している」