カテゴリー: ホンダF1

  • セルジオ・ペレス 「マシンを修理してくれたチームの努力に報いたかった」

    セルジオ・ペレス 「マシンを修理してくれたチームの努力に報いたかった」

    レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、F1ベルギーGPのグリッドに向かうレコノサンスラップでターン6の“レ・コーム”でコントロールを失い、バリアへとクラッシュ。右フロントサスペンションを破損し、グリッドに並べない状態となった。

    一体、チームは修復を諦め、DNS(Do Not Start)を無線でペレスに伝えた。しかし、フォーメーションラップを行ったものの、コース上の水が多く視界が確保できない状態だったため、スタート進行が中止。ここから3時間以上の中断となる。

    レッドブル・レーシングはこの中断の間にマシンの修復を完了させ、ペレスはレースへ戻ることができた。セーフティカーが先導する隊列の最後尾についたペレスだったが、レースは再び赤旗中断となったために順位を上げることは叶わず、20位となった。

    「今日はおかしな形の午後になったけど、雨で寒い中、待っていてくれた素晴らしいファンの皆さんには感謝している」とセルジオ・ペレスはコメント。

    「いいレースを見せられずに残念だけど、これもこのスポーツの一面だし、できる限りのことはやったけど、このような形になってしまった」

    「グリッドに向かう中でのクラッシュは僕のミスだった。非常に視界が悪く、縁石に乗り上げてしまい、マシンのコントロールを失った。レースに戻ることは難しいと思っていたが、チームが必死の作業をしてくれたし、レッドブル・レーシングのスピリットを見せてくれた。ベストを尽くし、あれだけ早く修理を完了してくれたことは素晴らしいと思う」

    「今日のレースで彼らの努力に報いたかったので、レースができないことは残念だったけど、幸いにもこの後ザントフォールトでのレースがあるし、とても楽しみにしている!」

  • ピエール・ガスリー 「今日やったことはポイントに値する気がしない」

    ピエール・ガスリー 「今日やったことはポイントに値する気がしない」

    アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1ベルギーGPの決勝で6位に分類されたが、セーフティカーの後ろを走っただけでは「ポイントに値する気がしない」と語る。

    6番グリッドのピエール・ガスリーは、セーフティカー先導走行でそのまま6位でレース終了を迎えた。FIAの決定は正しいと感じているが、ポイントを獲得できるようなものだったとは思わないと語る。

    「今日、自分がやったことがポイントに値する気がしない」とピエール・ガスリーはコメント。

    「セーフティカーを追いかけただけだ。グリッドへのラップでクラッシュしなかった。それが今日僕がした唯一のことだ」

    「でも、結局のところ、これは本当に重要なことではない。ここに来て、旅行し、F1レースを見るために雨の下で何時間も待って、セーフティカーに続くF1カーを数周しか見ることができなかったすべての人々を本当に気の毒に思う」

    「本当に申し訳なく思うけど、残念ながら、パックの中では視界が非常に悪く、他に選択肢はなかったと思う」

    「僕たちはマシンがTボーンになった場合の結果を知っている。残念ながら、他に選択肢はなかったと思う」

    「正直、ちょっと驚いている。これらのポイントを発生させるためだけに、最悪の状況で僕たちをコースに出しただけだと感じているからね」

    また、アルファタウリ・ホンダのプレスリリースでは「長い一日となったが、レースができなかったことはとても残念だ」とピエール・ガスリーはコメント。

    「雨の中で一日中待ってくれたファンの皆さんにレースが見せられなくて本当に申し訳ないと思っているし、最後までいてくれて感謝している」

    「コンディションは非常に厳しく、これほど悪い状況でドライブしたのは初めてだと思う。1周目に誰かがスピンしたら、視界がないので大きなアクシデントにつながってしまうことが問題だった。この状況でレースをすることの危険性は分かっているので、今日は正しい判断だったと思う」

  • マックス・フェルスタッペン 「FIAはレース開始の絶好の機会を逃した」

    マックス・フェルスタッペン 「FIAはレース開始の絶好の機会を逃した」

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、チームに無線でレースができる十分なコンディションだと報告したときに、FIAはベルギーGPのレースを開始するべきだったと考えている。

    マックス・フェルスタッペンは、セーフティカーの後ろでわずか2周のレースを行った後に結果が発表され、シーズン6勝目を挙げることになった。

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、チームに無線でレースができる十分なコンディションだと報告したときに、FIAはベルギーGPのレースを開始するべきだったと考えている。

    マックス・フェルスタッペンは、セーフティカーの後ろでわずか2周のレースを行った後に結果が発表され、シーズン6勝目を挙げることになった。

    天候が悪化したため、レースは中止となり、マックス・フェルスタッペンが優勝、ウィリアムズのジョージラッセルが2位、メルセデスのルイス・ハミルトンが3位に分類された。

    25分のディレイでフォーメーションラップが行われた際、マックス・フェルスタッペンは無線で『僕にとっては問題ない。ウェットではあるけど、僕としてはレースをしても大丈夫だと思う』と語っていた。

    レース後、マックス・フェルスタッペンはオーガナイザーは潜在的な機会を逃したと感じていると述べた。

    「ポールポジションを獲得したことが非常に重要だった。でも、もちろん、きちんとしたラップをしていないのは本当に残念だ。コンディションは非常にトリッキーだったけどね。僕は3時半に『やろう』と言った」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「まともなコンディションだったと思う。視認性はとても低かったけどね。もし、僕たちが3時に始めていたら、もっとチャンスがあったと思う。でも、その後は本当に濡れたままで、雨が降り続けた。勝利ではあるけど、勝ちたい方法ではない」

    「今日は、雨の中、寒くて風の強いコンディションの中で一日中ここに残ってくれたトラックの周りのすべてのファンに大きな功績があると思う。実際に彼らが今日のより大きな勝者だと思う」

    マックス・フェルスタッペンの最近の勝利により、ルイス・ハミルトンに3ポイント差まで縮めた。

    次はザントフォールトでのホームグランプリだが、マックス・フェルスタッペンは逆転できることを期待している。

    「僕たちはプッシュし続け、それを閉じて前に出るために頑張り続けなければならない」とマックス・フェルスタッペンは付け加えた。

    「それを行うためにさらにいくつかのレースがあるし、僕たちは良いクルマを持っていると確信している。とにかく僕たちは少しでもパフォーマンスを向上させる必要がある」

  • ホンダF1 田辺TD 「待ち続けたファンを思うとレースをしたかった」

    ホンダF1 田辺TD 「待ち続けたファンを思うとレースをしたかった」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1ベルギーGPの決勝を振り返った。

    F1ベルギーGPの決勝は降り続く雨によりセーフティカー先導走行のみでの終了となり、規定周回数に満たずハーフポイントの付与となった。前日の予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンが優勝し、レッドブル・レーシングとホンダのパートナーシップ50戦目に華を添えた。

    「今日のベルギーGPの決勝は朝から降り続く雨が上がらず、雨雲の様子や路面コンディションを見ながらレーススタートまでに3時間以上の延期となりました。セーフティカーの先導でレースは開始されましたが、路面状況が悪いこと、また前車の上げる水しぶきで視界が非常に悪いことなどから、3周を終えたところで赤旗中断となり、そのままレースが終了となりました」と田辺豊治はコメント。

    「ポールポジションを獲得していたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が優勝、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が6位となり、両チームともにポイントを獲得できたことはうれしく思っています」

    「残念なことに、ペレス選手はレコンノサンスラップでコントロールを失い、バリアにクラッシュしてマシンにダメージを負いました。赤旗中断の間にメカニックが懸命の修復を行い、レース開始には準備が間に合ったものの、セーフティカー先導であったためポジション回復には至りませんでした」

    「寒い気温と雨の中で待ち続けたファンのことを思うと、もっといいコンディションの中でレースをしたかったという想いもあります。
    来週はフェルスタッペン選手の母国、オランダでのレースになります。初の開催となるザントフォールト・サーキットでの戦いとなりますので、十分な事前準備を進めて臨みます」

  • 角田裕毅 「安全面を考えるとFIAの下した判断は正しかった」

    角田裕毅 「安全面を考えるとFIAの下した判断は正しかった」

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、2021年F1ベルギーGPでレースを実施せずに終了としたFIA(国際自動車連盟)の判断を支持した。

    レース前から大雨に見舞われ、雨は収まる気配がなく、スタートは延期に。さらに、フォーメーションラップを行ったものの、コース上の水が多く視界が確保できない状態だったため、スタート進行が中止される。ここから3時間以上の中断を経てレースは再開。

    角田裕毅はペレスのクラッシュによって1つ順位が繰り上がり、15番手でのリスタートとなる。リーダーのフェルスタッペンが2周を消化したことから、そのままレースは成立した。

    「今日はレースが不可能なのは明らかでした。特に、7番手以降のドライバーにとっては、視界がほとんどない状況だったと思います」と角田裕毅はコメント。

    「今日のコンディション下で、スパのような高速コースでレースをするのは危険すぎるので、安全面を考えるとFIAの下した決定は正しかったと思います」

    「もちろん、個人的にはレースでポイントを獲得するチャンスがなかったのは残念ですが、安全のほうが重要です」

  • セルジオ・ペレス、レコノサンスラップでクラッシュを喫してDNS

    セルジオ・ペレス、レコノサンスラップでクラッシュを喫してDNS

    レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、決勝前のレコノサンスラップでクラッシュを喫し、DNS(Do Not Start)となった。

    7番グリッドからスタートする予定だったセルジオ・ペレスだが、レコノサンスラップ中にターン6でクラッシュ。マシンは大きく損傷し、チームは修復を諦め、DNSをペレスに無線で伝えた。

    決勝前のスパ・フランコルシャンには雨が降っており、気温12.4度、路面温度14.5度となっている。

    2021年F1ベルギーGP決勝は、8月29日(日)の22時(現地時間15時)からフォーメーションラップが行われる。

    【UPDATE】
    22:00:フォーメーションラップは10分間のディレイ。全ドライバーはフルウェットタイヤの装着が義務付けられ、セーフティカー先導でフォーメーションラップを実施。その間にスタート形式を決定する。

    22:05:スタートは15分のディレイ

    22:07:スタートは20分のディレイ

    22:15:スタートは25分のディレイ

  • ホンダF1:2021年 第12戦 F1ベルギーGP 予選レポート

    ホンダF1:2021年 第12戦 F1ベルギーGP 予選レポート

    レッドブル・レーシング・ホンダ50戦の節目に、フェルスタッペンが今季6度目のポールポジション獲得
    F1ベルギーGPの予選は目まぐるしく天候が変わる厳しいコンディションで行われたが、レッドブル・レーシング・ホンダのパートナーシップ50戦記念という節目のレースで、マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。ホンダF1パワーユニット勢は3台がトップ10入りを果たした。

    終日ウエットコンディションとなったこの日、FP3ではレッドブル・レーシング・ホンダが1-2となった。予選開始前には雨が強まり、スタートがディレイに。セッション開始後もほとんどのドライバーがフルウエットタイヤで走行を開始したが、そこから路面が回復し、インターミディエイトへと交換してアタックを続けた。

    その後、再び雨が強まったことから、ラップタイムが急速に落ち始める。路面コンディションがいい状況でアタックできたドライバーのタイムが伸び、フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが2番手と4番手、ピエール・ガスリーは8番手でQ1を突破。スパ・フランコルシャンで初めての予選を迎えた角田裕毅は17番手に留まり、明日のレースでは他車のペナルティーにより16番グリッドからスタートする。

    Q2では、開始前に雨が落ち着き、走行が進むごとにコンディションが回復していく傾向に。セッション終了5分前に再び降雨が予想されていたことから、コースインのタイミングが重要となったが、フェルスタッペンとペレスは1回目のアタックで隊列の最後尾からコースイン。その後、予想されていた雨は降らず、路面がさらに回復したことから、全車がタイヤを交換してさらなるアタックへと臨んだ。

    天候に翻弄されながらも、最終的にはガスリーが4番手、フェルスタッペンが5番手、ペレスは7番手で3名ともQ3進出を果たした。

    Q3開始前には再び大雨となり、不安定なコンディションの中でセッションがスタート。ウエットタイヤを装着したランド・ノリス(マクラーレン)が、アタックの1台目となったが、オー・ルージュでコントロールを失い、激しいクラッシュを喫し、赤旗中断となる。幸いにもノリスに大きなケガなどはなかった、マシンの撤去や路面の処理を行う間に雨が強まったこともあり、再開まで45分間の中断になった。

    Q3は残り約9分で再開され、全車がインターミディエイトタイヤでのアタックとなった。各車が1度目のアタックを終えてスローラップを挟み、そこから最後のアタックを行うという展開に。チェッカーフラッグが振られ、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がトップタイムをマークするが、その後方からアタックしたフェルスタッペンが唯一2分を切る好アタックで上回り、今季6度目のポールポジション獲得となった。

    ガスリーは好調さを維持して3列目6番グリッドを獲得。ペレスは他車と異なり3回連続でのアタックに挑んだが、最終アタックでタイムを更新できず、7番手となった。

    田辺豊治(Honda Racing F1)
    「まさにスパウェザーと言える天候の中で行われた本日のベルギーGP予選は、難しいウエットコンデションの中、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が素晴らしい走りで今季6度目のポールポジション獲得しました。レッドブル・レーシングとの50戦という節目に、ポールポジションを獲得できたことをうれしく思っています。チームメートのペレス選手が7番手、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が前半戦に続き調子のよさを見せて6番手と、ホンダ勢3台がトップ7に入ったことはレースに向けていい結果です。雨が降ったり止んだりと、雨脚が刻々と変化する中、路面状況の変化、他車の走行状況などを的確に判断し、タイヤのチョイスや、マシンを送り出すタイミングを計るなど、両チームの働きも素晴らしかったと思います。角田選手についてはペースが上がらず17番手という結果になりましたが、明日は長いレースになりますし、ここスパ・フランコルシャンはオーバーテイクも多く見られるコースですので、レースではポジションアップを期待しています。明日のレース時もこれまでと同様の天気予報が出ていますので、今日のデータを解析しコンディション変化に迅速に対応できるようにチームとともに準備を進めます。予選Q3で激しい降雨の中、マクラーレンのノリス選手の大きなクラッシュがありましたが、自分の足でマシンを降り、大きなケガなどがなさそうなことには安心しました。明日も同様な天候が予想される中、危険なクラッシュなどが発生することなくクリーンなレースが行われることを願っています」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「このホームグランプリでポールポジションを獲れてとてもうれしいです。簡単ではありませんでした。ラップをまとめるのが大変で、正しいタイミングと適切なラインを探りながら、どのくらいのスピードでコーナーに進入すべきかを判断しました。長い赤旗中断の後だったので、難しかったです。また、タイヤの熱入れも重要で、このような長いコースではラップタイムに2~3秒の影響が出ます。明日のスタートはドライなのかウエットなのか分かりません。もしウエットでも先頭からのスタートのため、視界がクリアになるので気にしてはいませんが、クリーンでいいスタートを切れればと思います。ランド(ノリス)は大きな衝撃を受けていると思うので、彼が無事で、大きなケガがなければと思います。仲のいい友達ですし、明日彼がレースに出場できることを願っています

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「今日はマシンの調子もよく、もっとペースがあったと思うので、結果については悔しく思っています。常に変わり続ける天候の下での予選は難しかったですし、最後のアタックが最も大切だったのですが、タイムアップを果たすことができませんでした。結果は残念でしたが、明日も天候が不安定であらゆることが起きうると思うので、チャンスはたくさんあると思っています。チームがいい仕事をしていますし、明日のレースでトラブルを避けることができれば、いい結果に向けて戦うことができるでしょう。ランド(ノリス)がマシンから自分で降りてこられたことはよかったですし、問題ないことを願っています。金曜のドライバーズミーティングではオー・ルージュに対する懸念を上げていましたし、来年は対策を打ってほしいと感じています。明日のレースで今日のようなコンディションになった場合、あのようなブライングスポットでのコンタクトは避けたいですし、間違いなく対策が打たれたくてはいけない箇所だと思います」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「面白い予選となり、このコンディションでのドライビングを楽しみました。コース上で何が起きるか予想がつかない中で、マシンの持つ限界まで攻める必要がありました。6番手に入り、再び素晴らしい予選結果となりましたし、明日のレースでもいい位置につけられたと思います。今日は厳しい展開でしたが、ランド(ノリス)が自力でマシンを降りて無事な様子が見られてよかったです。明日の天候がどうなるかは分かりませんが、レースウイークを通じて変化しやすくなっているので、明日の朝カーテンを開けてどうなったのかを見てみるつもりです」

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「レースウイークが進む中で徐々にペースを上げてマシンに対する自信を深めていこうと取り組んできました。それは上手くいったと思いますし、フリー走行の各セッションを通じてペースを組み立てていきました。しかし、特にF1マシンでウエットの経験がまだ多くないので、今日の予選のコンディションは簡単ではありませんでした。マシンのペースは明らかにいいので、Q2に進めなかったことは残念ですが、僕には速さが足りませんでした。明日のレースでは追い上げができるように、複雑なコンディションになればと思っています」

  • ホンダF1 山本雅史MD 『レッドブル・レーシングとの50戦目を迎えて』

    ホンダF1 山本雅史MD 『レッドブル・レーシングとの50戦目を迎えて』

    今週末のスパ・フランコルシャンで、レッドブル・レーシング・ホンダはパートナーシップ開始から50戦目を迎えます。ホンダの山本雅史マネージングディレクター(MD)にここまでの歩みを振り返った。

    この50戦で11勝を挙げて勝率は22%。これに加えて、21回の表彰台も記録している。2019年からのパートナーシップが発表されたのが遠い昔のようにも思えるが、ホンダの山本雅史マネージングディレクターにとっては、今でも特別な思い出となっているようだ。

    「レッドブル・レーシングとパートナーシップに合意したときは、とてもうれしかったですね。ここからストーリーが始まるんだという思いでした。そして、ホンダ復帰後の初勝利から、現在のチャンピオンシップ争いまで、そのストーリーが続いていますから、あの時の記憶というのはとてもいい思い出になっています」

    2019年以降、数々の勝利を挙げてきた一方で、レッドブル・レーシングのドライバーが2人揃って表彰台に登壇したのは、2回のみとなっている。1度目は昨年のバーレーンGPで、マックス・フェルスタッペンが2位、アレクサンダー・アルボンが3位に。2度目は今年のフランスGPで、フェルスタッペンが優勝し、セルジオ・ペレスが3位に入ったレースだ。

    しかし、レッドブル・レーシングのドライバーが表彰台登壇を果たしたのは6割以上にあたる30戦。その中でも、最初の表彰台は山本MDにとって非常に強い印象として残っている。

    「2019年、オーストラリアでの開幕戦は、僕がF1プロジェクトに携わるようになってから一番うれしかったレースの一つです。もちろん、復帰後初勝利をあげたオーストリアも大きいのですが、あのメルボルンでの表彰台は、それに勝るとも劣らないくらい。実は、F1の現場で初めて涙したレースでもあるんです」

    「オーストリアでの初勝利で泣いていたんじゃないかと思われるのですが、実はそうではないんです。レッドブルとのパートナーシップにおいて、まずは目標の一つに優勝というのがありましたから、泣くほどうれしいというよりは『よし、やったぞ』という感じで、『ついにスタートが切れたな』と感じていました」

    山本MDにとって、レッドブルとの初勝利はあくまでスタート地点だと映っていたが、そこからさらにストーリーは進み、今季はついにチャンピオンシップ争いをリードする立場に。勝利の景色もまた違って見えているようだ。

    「もちろん、初勝利は特別でいい気分で眺めていましたが、今年の第2戦、イモラでのレースもまた特別なものになりました。あのときは、自分たちが次のステージに踏み出して、チャンピオンシップを争うことができるんだと実感して、また違う気持ちでしたね。タイトル争いへの自身をもたらしてくれる勝利でした」

    「イモラの勝利がなぜ特別なのは、スタートです。ターン1を目掛けて、マックスとチェコ(ペレス)がハミルトン選手を挟み撃ちにするような形からサイド・バイ・サイドで進み、マックスがそのまま先頭に立って優勝するわけですが、この光景が非常に印象的でした」

    「あとは、個人的に絶対に勝ちたいと思っていたモナコですね。全員にとって特別なレースですが、そこで初めてマックスが勝つことができました。それぞれの勝利が我々の自信とパートナーシップの絆を深めてくれたので、勝利を重ねるたびに強くなってきたように感じています」

    もちろん、いいことばかりではありません。48戦目と49戦目にあたる、今年のイギリスGPとハンガリーGPは苦い経験となってしまった。しかし、レッドブルとホンダはこの2年半、常にこうした逆境から学び、挽回してきました。そうやって両者の関係が深まってきたことも、誇りに思えると言う。

    「前回のハンガリーGP、スタートで起こったクラッシュは記憶に新しいと思いますが、僕は昨年のハンガリーを思い出しましたね。マックスがレコノサンスラップでクラッシュして、チームはマシンの修復をスタートに間に合わせたというレースです」

    「レッドブルとホンダのメンバーが仕事をするとき、とても強いチームワークと、素晴らしいスキルを持った集団だというのを感じるんです。レッドブルと本当にいい関係が築けていますし、それが強まっているように思いますね」

    前半戦最後の2レースで不運に見舞われ、チャンピオンシップでのリードを失う形とはなってしまったが、レッドブル・レーシング・ホンダの土台は決して揺らいでいない。

    「目標はただ一つ、チャンピオンシップを勝ち取ることです。正確には2つですかね。ドライバー、コンストラクターの両タイトルを手に入れたいと思っています」

    「自信は51%と言っておきます(笑)。五分五分よりも少し上です」

    タイトルを手にできるかどうかにかかわらず、今季の終了とともにストーリーはフィナーレを迎える。レッドブルとの最終章が進んでいく中で、山本MDは複雑な想いを抱いている。

    「いろんな想いがありますよ。ようやく勝てるチームになったところで、プロジェクトが終わりを迎えるのは残念です。こんなに強くていいチームなのに、来年は彼らと働けないというのは、さみしく思います」

    「連覇は不可能なわけですから、今季成功を収めたとしても、本当に残念です」

    今季は、大きな挑戦が続いていますが、残りのレースもレッドブル・レーシング・ホンダは同じように強さを見せ続けてくれるはずだ。

    ホンダとレッドブルの50戦目

  • マックス・フェルスタッペン 「ウェットではラップがすべてだとは思わない」

    マックス・フェルスタッペン 「ウェットではラップがすべてだとは思わない」

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2021年F1ベルギーGPの予選でポールポジションを獲得。それでも「もっお良い仕事ができたかもしれない」と振り返る。

    Q3開始前には再び大雨となり、不安定なコンディションの中でセッションがスタート。ウエットタイヤを装着したランド・ノリス(マクラーレン)が、アタックの1台目となりましたが、オー・ルージュでコントロールを失い、激しいクラッシュを喫し、赤旗中断となる。マシンの撤去や路面の処理を行う間に雨が強まったこともあり、再開まで45分間の中断になった。

    Q3は残り約9分で再開され、全車がインターミディエイトタイヤでのアタックとなった。各車が1度目のアタックを終えてスローラップを挟み、そこから最後のアタックを行うという展開に。チェッカーフラッグが振られ、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がトップタイムをマークするが、その後方からアタックしたフェルスタッペンが唯一2分を切る好アタックで上回り、今季6度目のポールポジション獲得となった。

    「このホームグランプリでポールポジションを獲れてとてもうれしい」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「簡単ではなかった。ラップをまとめるのが大変で、正しいタイミングと適切なラインを探りながら、どのくらいのスピードでコーナーに進入すべきかを判断した。長い赤旗中断の後だったので、難しかった。また、タイヤの熱入れも重要で、このような長いコースではラップタイムに2~3秒の影響が出る」

    「明日のスタートはドライなのかウエットなのか分からない。もしウエットでも先頭からのスタートのため、視界がクリアになるので気にしてはいないけど、クリーンでいいスタートを切れればと思う」

    「ランド(ノリス)は大きな衝撃を受けていると思うので、彼が無事で、大きなケガがなければと思う。仲のいい友達だし、明日彼がレースに出場できることを願っている」

    また、Formula1.comのインタビューでは「ラップは問題なかったけど、ウェットではラップがすべてだとは思わない」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「温度にとても敏感だ。ラップは問題なかったけど、タイヤは最初のセクターで冷たく感じたし、セクター2のスタートでもそうだったかもしれない。振り返ってみると、もっと良い仕事をすることができたかもしれないけど、とてもトリッキーだった」

    「クルマをコース上に留めて、適切なタイミングでタイヤのスイッチを入れるのが難しかった。Q2とQ3の長い休憩もあった。落ち着いてコースコンディションをもう一度学ばなければならないのは理想的ではなかったけど、最終的には僕たちが1番だったし、もちろん、それが重要なことだ。ドライブするのは素晴らしいトラックだけど、ウェットでは非常にチャレンジングだ」

    「全体として、休憩後にこのような予選を通過し、再びポールポジションを獲得できてとてもハッピーだ」

  • アルファタウリ・ホンダF1 「角田裕毅の本来の目標はQ2進出だった」

    アルファタウリ・ホンダF1 「角田裕毅の本来の目標はQ2進出だった」

    アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1ベルギーGPの予選を振り返った。

    ウェットのトリッキーなコンディションのなか、ピエール・ガスリーは順調にQ3まで駒を進めて6番グリッドを獲得。角田裕毅はQ1で敗退して17番手だったが、他のマシンのグリッド降格により、決勝を16番グリッドからスタートする。

    「昨日のパッケージは十分周りと戦えるものだった。しかし、今日と明日の天気予報は変わりやすく、昨夜とFP3以降のセットアップの決定は簡単にはいかなかった」とジョディ・エギントンは語る。

    「それにも関わらずチームが今日またもや成長を遂げ、前進できたことをポジティブに思っている」

    「ピエールはこれまでの週末を通して全てのセッションで競争力を発揮しており、今日はQ3に進出して6番手を獲得してくれた。今日の難しいコンディションでもパッケージが上手く機能している事を証明してくれたと思う」

    「ユウキ側のガレージも進歩し続けているが、残念ながら予選のトリッキーなコンディションの中でベストラップをまとめることができず、Q1をくぐり抜ける事ができなかった。本来の目標はQ2だったので、チームにとっても残念ではある。明日のレースに期待している。天候は変わりやすい状況が続くと思うので、ユウキをミッドフィールドのバトルへ送り込むことに集中し続けていきたいと思う」