カテゴリー: ルイス・ハミルトン

  • フェラーリF1、ハミルトンとの関係を擁護「外から見えるほど深刻ではない」

    フェラーリF1、ハミルトンとの関係を擁護「外から見えるほど深刻ではない」

    フェラーリF1は、ルイス・ハミルトンとの関係について、外部から受け取られている印象ほど悪化していないと強調している。7度の世界王者にとって厳しい内容となった加入初年度を経ても、マラネロ内部では忍耐と冷静な評価を求める声が上がっている。

    タイトル獲得を目標にフェラーリF1へ移籍したハミルトンだが、2025年シーズンは困難の連続だった。SF-25への適応に苦しみ、全体的なパフォーマンスは期待を下回った。数少ない明るい材料は、加入2戦目となった中国GPスプリントでの勝利に限られている。

    それ以外では、ハミルトンはフェラーリF1でグランプリの表彰台に一度も上がれず、チームも今世紀5年目となる無勝利シーズンを終えた。しかもマシンの競争力は2024年より明らかに低下していた。

    ルクレールとの比較が生んだ厳しい視線
    技術的な問題に加え、シャルル・ルクレールとの比較もハミルトンには不利に働いた。ルクレールはチームメイトより86ポイント多く獲得し、シーズンを通して前線で戦い、フロントローまたは表彰台に7度登場している。

    それでも最終的なドライバーズランキングでは両者の差は1つだけで、ハミルトンは6位、ルクレールは5位という結果だった。

    終盤戦で高まった緊張感
    シーズン終盤には不安感がさらに強まった。ハミルトンは最終3戦すべてでQ1敗退を喫し、マシンを最大限に引き出せないことへの苛立ちを隠さなかった。メディアでの発言も注目を集め、フェラーリF1の会長ジョン・エルカーンが「話すことを減らし、運転に集中すべきだ」と述べたメッセージは、ルクレールよりもハミルトンに向けられたものだと受け止められた。

    「外から見えるほど悪くない」内部の評価
    しかし舞台裏では、フェラーリF1は状況をより前向きに捉えている。サーキットエンジニアリング責任者のマッテオ・トニナッリは、ハミルトンのようなドライバーにとってチーム移籍がいかに難しいかを強調する。

    「皆さんご存じのとおり、特にルイスのように10年間同じ組織で走ってきたドライバーにとって、チームを変えるのは非常に難しい。ドライバーにとってもチームにとってもだ。なぜなら、各チームは少しずつやり方が違うからだ」

    彼は、長年染み付いた習慣の影響を指摘する。

    「特定の人たちと仕事をすることに慣れているし、物事を進めるやり方にも慣れている」

    「そして背景を考えれば、ルイスは世界選手権を争ってきたドライバーだ。今年、我々がタイトル争いをできなかったのは事実だ」

    「そのフラストレーションが積み重なり、今の状況を生んでいる」

    それでもトニナッリは、外部の見方は誇張されていると断言する。

    「外から見えていると思われているものは、実際よりもはるかに悪く見えている。ルイスとの関係、ルイスと一緒に築いているものは、非常にポジティブだ」

    10年と10か月の差
    初年度を振り返り、トニナッリは関係性が大きく前進したと語る。

    「10年間同じチーム、同じ人たちと仕事をしてきて、その後わずか10か月だ。そう考えれば、すでに非常に、非常に強固なチームになっていると思う」

    結果が出なかったことが、実態以上にネガティブな印象を生んだとも付け加えた。

    「フラストレーションと結果が、我々自身やフェラーリF1について、現実よりもはるかに悪いイメージを作り出している」

    「苛立ちはあるが、互いに適応するには時間が必要だということを双方が受け入れている」

    結果こそが最良の処方箋
    トニナッリは最後に、改善の鍵はパフォーマンスだと強調する。ハミルトンが2026年に向けて自身のレースチーム内の再編を望んでいる点についても、冷静に受け止めている。

    「繰り返すが、関係が皆さんの思っているほど悪いとは思わない。時間とともに必ず改善できる。結果こそが最大の助けだ。競争力のあるクルマを与え、結果を出すことが不可欠だ。我々は競争者であり、彼も競争者だ。だから負けたときのフラストレーションは非常に大きい」

  • F1王者ランド・ノリス、ルイス・ハミルトンの2026年復活を支持「必ず立ち直る」

    F1王者ランド・ノリス、ルイス・ハミルトンの2026年復活を支持「必ず立ち直る」

    2025年のF1ワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリスは、フェラーリF1移籍初年度に苦戦したルイス・ハミルトンについて、2026年には再び本来の姿を取り戻すと信じていると語った。

    ハミルトンは2025年シーズン開幕前にメルセデスからフェラーリへ移籍したが、新天地ではパフォーマンスに苦しみ、F1キャリアで初めてシーズン未表彰台に終わった。一方、ノリスはマクラーレンF1で僅差の2ポイント差でタイトルを獲得している。

    ノリスは、今後数年にわたってハミルトンとトップ争いを演じることを楽しみにしていると語った。

    「明らかに、フェラーリは今年、誰もが予想していた以上に苦しんでいたと思う」とノリスはSky Sportsに語った。

    「ルイスは、おそらく史上最高のドライバーだということを自ら証明してきた。厳しい年から立ち直れる人間がいるとすれば、それはミスター・ハミルトンだということを誰もが知っているし、彼ともっとレースで戦えるなら、それ以上の喜びはない」

    「世界最高のドライバーとレースができるというのは、常に特権だ。フェルナンド(アロンソ)、ルイス、マックス(フェルスタッペン)と、そういう存在が何人もいる」

    「僕たちの多くは、そうしたドライバーたちの足跡をたどりたいと思っている。ジョージ(ラッセル)やオスカー(ピアストリ)もその一人だし、グリッドには本当に多くのドライバーがいる」

    アブダビGPでタイトルを決めた日曜の夜、ノリスはハミルトンやフェルスタッペンを含む主なライバルたちへの敬意を改めて強調した。

    2024年F1ハンガリーGP後のクールダウンルームで、ハミルトンからの称賛に対し「7年前は速いクルマに乗っていた。今は僕たちだ」と応じた自身の発言に触れつつ、ノリスは感情が高ぶった場面での言葉が本心を反映していないことを認めた。

    「正直に言って、ときどき僕はバカなことを言ってしまう。マックスについてだったり、過去にルイスについて言ったことも、みんなが話題にするような発言をしてしまった」とノリスは語った。

    「後悔していることもあるし、口にしなければよかった、取り消せるならそうしたいと思うこともある」

    「でも、僕は誰よりも敬意を払っていると本気で思っている。オスカーにも、マックスにも、そしてルイスにも最大限のリスペクトを示そうとしている。彼は7度のワールドチャンピオンだ」

    「彼は最高のドライバーだ。シューマッハと比較される存在で、F1史上最高のドライバーだと思う。僕はそこには全然及ばないし、もしかしたら一生届かないかもしれない」

    「今日という日を夢見てきて、それを成し遂げた。でも、それは彼の7回と比べれば1回にすぎない」

    「クールダウンルームなどで言ってしまった発言を後悔しているかと聞かれれば、答えはイエスだ。ああいうのは感情が高ぶった瞬間のものだし、言った直後に『なんでこんなことを言ったんだ』と思うこともある」

    「だからこそ、できる限り正直でいようとしているし、常に本当の気持ちを語ろうとしている」

  • フェラーリF1代表「批判は歓迎」 ハミルトンとルクレールを擁護

    フェラーリF1代表「批判は歓迎」 ハミルトンとルクレールを擁護

    フェラーリF1チーム代表のフレデリック・バスールは、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが公の場でチームを批判することについて、まったく気にしていない姿勢を示した。フェラーリ会長ジョン・エルカーンが不快感を示したにもかかわらず、バスールはドライバーの発言そのものよりも、舞台裏でのやり取りを重視しているという。

    2025年シーズンのフェラーリは、グランプリ未勝利に終わり、ランキングでも4位に沈むなど、スクーデリアにとって失望の一年となった。

    最終戦まで争った2024年のタイトルをマクラーレンに奪われた翌年、期待は裏切られた形だ。ドライバーズランキングではルクレールが5位、ハミルトンが6位に終わっている。

    そのため両者はレース後の取材で苛立ちを隠さない場面が目立った。ブラジルGPではダブルリタイアを喫した直後、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンが「悪夢だ」と語ったこともある。こうした否定的なコメントはエルカーンからも批判され、「運転に集中して、話すのは控えるべきだ」という発言が大きな議論を呼んだ。

    しかしバスールは、メディア対応での発言にはほとんど関心がないと語る。重要なのは、チームに戻ってきたドライバーが、より良い仕事をするためにチームをプッシュしているかどうかだという。

    「テレビペンでの反応は気にしていない」とバスールは、アブダビGPでフェラーリが4位と8位に終わった後に語った。

    「私にとって一番重要なのは、彼らが戻ってきて、チームをより良くするために全員でプッシュしているかどうかだ」

    「無線で感情的になることはあるし、それはドライバーによる。シャルルのことは皆知っていると思うが、彼はまず自分自身に対して、そしてチームや周囲に対しても批判的だ。ただしそれは常に前向きなダイナミクスの中でのことだ」

    「私はシャルルを10年、いや16年知っているが、彼は昔からこうだった。何に対しても不満を口にしてきたが、それは常により良い仕事をするためのポジティブなものだ」

    「P4でもP3でもP1でも関係ない。DNAは、より良い仕事をすることにある。私はそれを完全に受け入れている。重要なのは、デブリーフィングでも同じ姿勢を保ち、より良いマシン、より良いチーム、すべてをより良くしようとすることだ。それが我々が前進する方法だ」

    さらにバスールは、ドライバーがチームに対して批判的であることを、むしろ奨励しているとまで語った。それこそが、新レギュレーションが導入される来年に向けてフェラーリが復活するために不可欠だという。

    「もしドライバーから『我々は良い仕事をしている』と言われたら、私は打ちのめされるだろう」とバスールは続けた。

    「ドライバーにとってシーズンの総括とは、どこを改善できるかを見つけることだ。『ここもあそこも良い仕事をした』という言葉を聞きたいわけではない」

    「彼らのDNAも私のDNAも、チームをより良くするためにプッシュすることにある。ルイスであれシャルルであれ、あるいはその両方であれ、限界までチームを追い込む必要がある。すべての分野で、あらゆる部分でだ。我々には改善の余地があり、それはどこにでもある」

    「昨年は最終コーナーまでタイトルを争ったが、その時の反応もまったく同じだった。シャルルは『すべての分野で改善しなければならない。シミュレーター、セットアップ、エアロだ』と言っていた」

    公の場での厳しい言葉とは裏腹に、バスールにとってそれはフェラーリの“健全なDNA”の表れであり、再び頂点を目指すための原動力だと受け止められている。

  • メルセデスF1代表がルイス・ハミルトンの“フェラーリ初写真”に不満な理由

    メルセデスF1代表がルイス・ハミルトンの“フェラーリ初写真”に不満な理由

    ルイス・ハミルトンが今年初めに公開したフェラーリ加入後初の公式写真。その服装について、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが「実は気に入らなかった」と明かした。

    ハミルトンは2025年1月にフェラーリへ加入し、シーズン開幕前、マラネロにあるエンツォ・フェラーリのオフィス前で撮影された写真がフェラーリの公式SNSに投稿された。この写真は瞬く間に拡散され、インスタグラムでは約600万件の「いいね」を記録し、F1関連投稿としては異例の反響を呼んだ。

    「なぜフェラーリではスーツなんだ?」
    ハミルトンとヴォルフは2013年から2024年までメルセデスでタッグを組み、ドライバーズタイトル6回、コンストラクターズタイトル8回という歴史的な成功を収めてきた。

    その長年の関係を振り返りつつ、ヴォルフは英紙『The Telegraph』の取材で、件の写真について次のように語っている。

    「彼がエンツォ・フェラーリの家の前で、まるで『ゴッドファーザー』みたいなスーツ姿で写っていた、あの有名な写真だ」

    さらにヴォルフは、メルセデス時代の裏話を明かした。

    「何年もの間、僕は特定の写真撮影ではスーツを着るように彼に勧めてきた。でも彼はいつも拒んで、自分のスタイルを貫いていたんだ。それなのに、新しい仲間と過ごす初日にはスーツを着ているんだからね」

    「しかも、あれはソーシャルメディア史上でも、最も多く公開された写真のひとつになったはずだ」

    フェラーリ移籍初年度は苦戦
    2024年末にハミルトンとメルセデスが袂を分かった際、その別れは円満なものだったが、11年に及ぶパートナーシップの終焉には、双方にとって少なからず感慨があったはずだ。

    一方でメルセデスは2025年シーズンに向けてうまく世代交代を果たした。ジョージ・ラッセルが新たなチームリーダーとして2勝を挙げ、ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリも初年度から順調な適応を見せ、チームはコンストラクターズランキング2位でシーズンを終えている。

    対照的に、ハミルトンのフェラーリ移籍初年度は厳しい結果となった。2025年シーズン、ハミルトンは一度も表彰台に立つことができず、ドライバーズランキング6位に終わった。

    40歳となったハミルトンは、フェラーリとの契約をあと1年残しており、2026年の巻き返しに期待がかかる。新レギュレーションが導入される2026年は、大きな転機となる可能性があるが、現行規則下でもハミルトンは過去4シーズンでわずか2勝にとどまっている。

    フェラーリでの2年目、そして新時代のF1で、ハミルトンが再び前線に戻ってくることができるのか。その行方が注目される。

  • カルロス・サインツJr. 「ハミルトンのフェラーリF1での不振を喜ぶことはない」

    カルロス・サインツJr. 「ハミルトンのフェラーリF1での不振を喜ぶことはない」

    カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、フェラーリが自分を放出して獲得したルイス・ハミルトンが、F1で初めて“表彰台ゼロ”のシーズンを過ごしたことについて、「何の満足も得ない」と語った。

    一方で、ウィリアムズでの2回の表彰台は、自身に向けられた懐疑的な視線を跳ね返す大きな成果だったと強調している。

    サインツは2024年開幕前にフェラーリ離脱を通達され、2025年はハミルトンがフェラーリに加入。移籍市場ではレッドブルやメルセデスにも断られ、最終的にウィリアムズを選択した。だが今季はザウバーやハースを上回る5位にチームを押し上げ、本人も2度の表彰台を獲得するなど高い存在感を示した。

    ハミルトンの“表彰台ゼロ”を喜ぶ気持ちは全くない
    サインツは、ハミルトンがF1デビュー以来初めてグランプリ表彰台を逃した2025年シーズンについて、「人の不幸で満足はしない」と強調した。

    「いや、僕は自分の2回の表彰台に満足しているだけだ。誰かの“悪い出来事”で満足を得るなんて全くない」

    「バクーとカタールで表彰台に上れたこと、そしてオースティンのスプリントでも表彰台を獲得できたことに満足しているよ。去年の段階では、ウィリアムズで表彰台なんて無理だと思われていたからね」

    ウィリアムズ加入時の“同情”を跳ね返した手応え
    サインツはウィリアムズ移籍を発表した際、「一部のジャーナリストやSNSでは“気の毒だ”という空気があった」と明かす。

    「ウィリアムズに行くと発表したとき、誰かが僕に同情しているように感じたんだ。でも僕はそうは思わなかった。新しい章で、新しいチャンスだと感じていた」

    「アブダビ2024のテストで、白いスーツとヘルメットでパドックに現れてウィリアムズのマシンに乗り込んだ瞬間から、僕は未来のことしか考えていなかった」

    「そして実際、今季は僕が思っていた通りに良いシーズンになった。それが一番の満足だよ」

    フェラーリは自分を“恋しがっている”?
    フェラーリがコンストラクターズ4位に後退し、元チームメイトのシャルル・ルクレールも未勝利に終わった2025年シーズン。
    “フェラーリは自分を恋しがっているのでは?”という質問には、サインツは慎重に答えた。

    「それは僕には答えられない。今は毎日チームで働いているわけじゃないし、彼らがどう感じているかは分からない」

    「ただ、感情的な部分では、僕が良い印象を残せていたらいいなと思っている。とても濃密な4年間で、たくさんの友人と優れたプロフェッショナルたちと仕事ができた。でも、それを彼らがどう思っているかは、彼らに聞いてほしい」

    「世界王者になるまで、僕は何歳でも構わない」
    今季ウィリアムズが新レギュレーションに向けて確かな前進を見せたこともあり、サインツは将来のF1ワールドチャンピオン獲得への意欲を改めて示した。

    「いつでもいい。僕は世界チャンピオンになりたい。それが40歳でも34歳でも36歳でも構わない」

    「初めてタイトルを争えるチャンスが訪れるのはキャリアのいろんなタイミングだ。今年はランド(ノリス)とピアストリにそのチャンスが訪れたようにね」

    「重要なのは、正しいタイミングで正しいマシンにいること。そして戦う準備ができていることだ。チャンスが来るなら、僕はいつでも待つつもりだよ」

  • フェラーリ元F1代表 ハミルトンの技術メモに「エンジニアを始めたら終わり」

    フェラーリ元F1代表 ハミルトンの技術メモに「エンジニアを始めたら終わり」

    マウリツィオ・アリバベーネが、ルイス・ハミルトンがフェラーリに詳細な技術的“ドシエ(資料)”を頻繁に送り続けている習慣について苦言を呈した。イタリアのSky Italia「Race Anatomy」に出演したアリバベーネは、これは建設的ではなく「歴史的にもほぼ意味がない」と語っている。

    アリバベーネは、こうした振る舞いは過去にも見たことがあるとし、かつてのセバスチャン・ベッテル時代に話を重ねた。

    「ベッテルもああいうドシエを送っていた。彼は書き、語り、あらゆることを共有した」

    「でも、ほとんど役に立たなかった。セバスチャンを悪く言いたいわけじゃないが、皆が自分の仕事に集中する必要がある。ドライバーの仕事は走ることだけではなく、クルマの開発を助けることでもある。しかし、もし彼がエンジニアを始めてしまったら、それで終わりだ……照明を消す時だ」

    アリバベーネは、たとえ複数回の世界チャンピオンであっても、ドライバーには工場開発を左右するだけの“技術的深み”はないと強調した。

    「ドライバーはシミュレーターで2〜3日働き、クルマがどう開発されているか大まかなアイデアをつかむ。でも問題は細部にある」

    「F1マシンには5万点以上のパーツがあり、それぞれが複雑なロジックで相互作用している。だからこそ全員が自分の役割を果たすべきだ。コース上でドライバーがすべきことは、エンジニアがクルマを改善できるよう適切なフィードバックを与えることだ——特にマシンにポテンシャルがある場合はなおさらだ」

    ぎくしゃくするハミルトンとフェラーリの関係
    こうした発言は、2025年シーズンのフラストレーション、誤解、そして引退を巡る噂によってハミルトンとフェラーリの関係が緊張する中で飛び出したものだ。

    イタリアメディアの報道によれば、先週アブダビで行われたFP1では、アーサー・ルクレールがハミルトン主導で内部的に推進されていた改良型ステアリングホイールのコンセプトを試験したとも言われている。

    ハミルトンは、ベッテル時代から引き継がれてきた「ボタンの多さと複雑なロータリーロジック」を好まず、現行のフェラーリのステアリングレイアウトに不満を示しているとされる。

  • ペーター・ザウバー 「ルイス・ハミルトンはサウバーでF1デビュー寸前だった」

    ペーター・ザウバー 「ルイス・ハミルトンはサウバーでF1デビュー寸前だった」

    ペーター・ザウバーが、約20年前にルイス・ハミルトンがサウバーでF1デビューする可能性が非常に高かった事実を明かした。2025年の最終戦が“サウバー”としての最後のレースとなる中、ザウバー夫妻がアブダビを訪れ、この驚きの秘話が語られた。

    チーム名の「C」の由来である妻クリスティアーネとともに、最後のサウバー車C45を見届けるために訪れたアブダビ。その席で語られたのは、ハミルトンのキャリアに大きな影響を与えていたかもしれない未公開のエピソードだった。

    2026年からチームはアウディへと移行し、サウバーという名前はここで幕を閉じる。

    アップルパイの席で語られた“歴史が変わり得た瞬間”
    スイス紙『Blick』によれば、ザウバーがアブダビを訪れた際、アップルパイを囲んだ席で語られたのが、ルイス・ハミルトンがF1デビュー直前までサウバーに来る予定だったという事実だった。

    ザウバーはこう語った。「ほとんど誰も知らないが、約20年前、ルイス・ハミルトンは私たちのチームで走りかけていた。彼はマクラーレンに所属していたが、彼らはF1の徒弟期間として、ハインヴィルへ送り出そうとしていたんだ」

    交渉はクローテン空港で行われたが…
    当時、チューリッヒのクローテン空港で会談が設定され、ハミルトン、父アンソニー、ペーター・ザウバー、モニシャ・カルテンボーンが顔を合わせた。

    しかし、交渉は決裂した。

    ザウバーはその理由をこう説明する。「取引がまとまらなかったのは、マクラーレンが1年だけのレンタルを望んだのに対し、我々は2年を主張したからだ」

    そしてハミルトンはマクラーレンから衝撃のデビューへ
    ザウバー移籍は実現しなかったが、その結果ハミルトンは2007年にマクラーレンから直接F1デビュー。デビューから9戦連続表彰台、3勝、そしてタイトル争いに加わる歴史的なルーキーシーズンを送ることになる。

    もし当時、レンタル期間が一致していれば、F1史はまったく異なるものになっていたかもしれない。“サウバーからデビューするルイス・ハミルトン”という別の世界線が、確かに存在していた。

  • ルイス・ハミルトン F1冬休みに“完全オフ宣言”「冬は誰も僕に連絡できない」

    ルイス・ハミルトン F1冬休みに“完全オフ宣言”「冬は誰も僕に連絡できない」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリF1)は、2025年シーズンを通して厳しい戦いに直面し続け、最終戦アブダビGP後に「この冬は誰とも話さない。完全にマトリックスから抜けたい」と語った。シーズン前に掲げていた高い期待とは裏腹に、表彰台ゼロ、選手権6位という結果に終わり、最後の3戦はいずれもQ1敗退。フェラーリ加入初年度は苦いものとなった。

    アブダビGPでは8位まで巻き返したものの、ハミルトンの心はすでにオフシーズンへ向いていた。「現時点で楽しみにしているのは休暇だけだ」と語り、完全に現場から距離を置く意向を示した。

    「この冬は誰とも話さない。携帯も持たない」
    ハミルトンは、自身の今の心境を次のように語った。

    「今はとにかく休暇だけを楽しみにしている。完全に切り離して、誰とも話さないつもりだ。この冬、僕に連絡できる人はいない。携帯も持っていかないし、楽しみなのはそこだ。完全にマトリックスから抜けるよ」

    さらに、携帯を手放すのは初めてかと問われると、こう答えた。

    「いや、これまではいつも持っていた。でも今回は“ぶっ壊して捨てる”つもりだ」

    40歳となったハミルトンのコメントは、ここ最近のメディア対応でも見せていた疲弊ぶりを象徴するものだった。フェラーリでの初年度は、期待の大きさと現実のギャップが常に心を圧迫していたとみられる。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「毎週の撮影。いつか、あれを全部やらなくていい日が来るのを待っている」
    ハミルトンは、レース以外の業務負担が精神的に重くのしかかっていることも明かした。

    「ここから離れるのが待ちきれない。毎週の撮影とか、そういう類のもの。いつか、そういうことを全部やらなくてもいい日が来るのを楽しみにしている」

    とはいえ、レースへの情熱までは失われていないという。

    「それでも続ける理由? レースへの愛、支えてくれる人たち、そして夢だ」
    「続ける理由は、やっていることへの愛情、レースへの愛だ。周りの人々の支え、ファン、そして夢を持ち続けること。僕にはまだ夢があるんだ」

    2026年にはレギュレーションが刷新され、フェラーリが巻き返す可能性も指摘されている。ハミルトンの言葉には疲労と葛藤がにじむ一方で、競争への情熱と“まだ終わっていない”という覚悟も残っている。

  • ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ランド・ノリスがついに自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得したアブダビGP。その直後、同郷の先輩であるルイス・ハミルトン(フェラーリ)が歩み寄り、温かい抱擁とともに祝福の言葉を贈った。ハミルトンは「とても誇りに思う」と語り、初タイトルのプレッシャーを乗り越えた26歳の勝者を称えた。

    ノリスはオスカー・ピアストリに抜かれ3番手に下がりながらも、表彰台フィニッシュでチャンピオン条件を満たし、最終的にマックス・フェルスタッペンをわずか2ポイント差で逆転。

    イギリス人ドライバーとしてはハミルトン以来となる新王者の誕生となった。

    ハミルトンが語った“初タイトル”の特別さ
    レース後、ハミルトンはSky Sportsに対し、ノリスの初戴冠について「本当に、本当にうれしい」と率直な喜びを表した。

    「特に言うことはないけど、とにかく彼のことを本当にうれしく思っている。初めてのタイトルを獲るというのは本当に特別なことだし、イギリスは素晴らしいドライバーを輩出し続けている」

    ハミルトンは自身も経験した“初タイトル決戦の緊張感”について触れ、ノリスの冷静さを称賛した。

    「初めてのチャンピオンを争う週末は緊張するものだ。週末前に彼には『今やっていることを変えずに続ければいい』と伝えた。きっとその通りにしたんだと思う」

    メディアエリアでのハグ「おめでとう、本当にうれしいよ!」
    ノリスがメディア対応中だった時、ハミルトンは歩み寄り、会話を遮る形で抱擁。
    「おめでとう、本当にうれしいよ! 言っただろ……」
    と声をかけ、慣れ親しんだ英国人同士の温かいシーンが生まれた。

    ノリスの戴冠と2025年の戦績
    ノリスは2025年シーズンに以下の成果を挙げた。

    ■ 7回のポールポジション
    ■ 7回の決勝勝利
    ■ 2回のスプリント勝利
    ■ 総獲得ポイント:423
    (フェルスタッペン:421、ピアストリ:410)

    シーズン15戦にわたりランキング首位に立っていたピアストリを逆転し、わずか2ポイント差の激戦を制した。

    ハミルトンはフェラーリで苦戦の一年も、最終戦で挽回
    一方のハミルトンは、フェラーリ移籍初年度で表彰台ゼロという厳しいシーズンに。アブダビではP16から8位まで挽回し、最終的に6位で2025年を終えた。

    ハミルトンはグラウンドエフェクト規定最終年のSF-25に苦しんだが、後半戦の粘り強さは健在。ノリスの戴冠に立ち会い、イギリスF1界の新たな歴史を祝福する形でシーズンを締めくくった。

  • ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、アブダビGP予選で再びQ1敗退を喫し、「言葉にできないほどの怒りと苛立ちがある」と語った。今季終盤3戦連続でのQ1脱落となり、決勝に向けても苦しい状況が続いている。

    ハミルトンは最終ラップでQ2進出に必要なタイムを更新する勢いだったが、最後のセクターでわずかにタイムを失い、カットラインから8ミリ秒差で脱落。「ラップの大半は十分に良かった」としながらも、「最後までまとめ切れなかった」と振り返った。

    予選直前のクラッシュ修復に「チームは素晴らしい仕事をした」
    ハミルトンはFP3でターン9のクラッシュにより走行時間を失ったが、チームが短時間でマシンを修復。「チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。彼らはもっと良い結果に値した」と語り、無線でも謝罪の言葉を口にした。

    予選序盤には一時5番手に入るシーンもあり、「多くのセットアップ変更を行い、今日はマシンのフィーリングが良かった」とSkyに対してコメント。しかし最終的には再びQ1で姿を消す結果となった。

    「耐え難い怒りと苛立ち」 ハミルトンの率直な心境
    自身の予選パフォーマンスに厳しく向き合ってきたハミルトンは、今回も深く落胆している。

    「今の気持ちを言葉で表すことはできない。耐え難いほどの怒りと苛立ちがある。これ以上言えることはあまりない」と、胸中を明かした。

    一方、チームメイトのシャルル・ルクレールは5番手を確保し、明暗が分かれた形となった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) アブダビグランプリ

    バスール代表「FP1欠場とFP3クラッシュが響いた」
    フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、ハミルトンの週末が序盤から不利な状況に置かれていたと説明した。

    「ルイスはFP1でアーサー(ルクレール)にシートを譲り、FP3でもクラッシュがあった。P4からP18までが0.2秒の範囲に収まる状況で、これだけ走行を欠けば挽回は難しい。FP2だけで十分な準備をすることはできない」と語った。