カテゴリー: ティモ・グロック

  • ティモ・グロック、F1シンガポールGPの2位表彰台を振り返る

    ティモ・グロック、F1シンガポールGPの2位表彰台を振り返る

    ティモ・グロックが、F1シンガポールGPでの2位表彰台を振り返った。

    2位入賞おめでとうございます。どんな気持ちでしたか?
    2位は素晴らしい結果だったよ。特に、1年を通じて一生懸命仕事をしてきたチーム全体にとってもすごく良かったね。僕たちはこれまで限界まで必死で戦ってきたし、チームのみんなは全力を尽くしてきたから、そうした彼らのために表彰台に戻れて本当に嬉しかった。

    スタートはどうでしたか?
    実はちょっと期待はずれだったんだ。というのも、スタートでフェルナンド(アロンソ)を抜くのが僕の目標だったのに、上手くそれができなかったからね。自分たちのレース戦略を生かすには、彼の前に出なければならなかったんだ。でも、その直後に彼がマーク(ウェバー)と戦っているのが見えた。そして二人はいずれもコーナーを大回りしたんだ。次のコーナーで僕は小さな隙間を見つけてそこに賭けた。前を走るマークに接触しないよう気を付けなければならなかったけど、そこを上手く切り抜けて、フェルナンドの前に出ることができた。あれが今回のレースで決定的な瞬間だったよ。その後は本当に上手く自分たちのレース戦略を生かすことができたし、そのお陰で表彰台に上がれたんだ。

    その後のレースはどんな展開でしたか?
    僕はとにかく一つもミスをせずに自分のラップタイムを維持すべく、本当に必死になって集中し続けた。今回のようなストリートコースの場合、簡単にミスを犯してしまうものだけど、僕は集中し続け、自分たちのレース戦略を守ったよ。1回目のピットストップの時点で、表彰台が現実的に可能だということが明らかだったし、僕の2回のピットストップではピットクルーたちが素晴らしい仕事をしてくれた。時間を全くロスしなかったからね。湿度の影響でとてもキツかったけど、レースはスムーズに進んだし、2位でフィニッシュラインを通過するのは素晴らしい気持ちだったよ。

    あれだけの暑さと湿度の中でドライブするのは、どのくらい厳しいのでしょうか?
    ドライバーとしては本当に厳しかった。今回のような状況に対処できるよう、シーズンを通してしっかり身体を鍛えておかなければならないのはそのためでもあるんだ。今回は暑さよりも湿度が問題だったんだ。というのも、とにかく常に汗をかいているような感じで、そのため機会があれば常に水分を多量に摂って、身体を冷やすよう努めなければならなかったからね。そうしないと自分がオーバーヒートしてしまうんだ。レース中はとにかく信じられないような状況だった。僕のレーシンググローブは完全にびしょ濡れだったよ! こうした状況の中、限界までプッシュすることがどれほど水分を失うものなのかは、クルマから降りてくるドライバーを見れば誰でも理解できると思う。でも、ステアリングホイールを前にしてレースしている時は、そんなことは考えないものなんだ。ドライバーは、とにかく可能な限り必死でプッシュすることに集中しているからね。

    TF109の改良パーツをどう評価していますか?
    新しいパッケージには満足だよ。この週末に向けてクルマに装着する新パーツを用意すべく、あれほど一生懸命に仕事をしてくれたケルンのみんなにはお礼を言わなければならないね。現代のF1では、常に開発を続けることがとても重要だから、今回のレースのために幾つか新パーツを持って来れたのは良かった。1回目のフリー走行でその新パーツをクルマに装着すると、すぐにそれらが上手く機能してくれた。レースの週末より前にコース上で新パーツをテストできないこと考えると、この段階から既に良い兆候が見えていた。新パッケージから更にある程度のパフォーマンスを得られたと思うし、今は、これが鈴鹿でどう機能するのかを見るのが楽しみだよ。

    予選は如何でしたか?
    ある意味、今回の予選はちょっと風変わりだったかもしれない。というのも、第1セッションではクルマの感触が良かったものの、僕は15位止まりだった。ラップタイムがとにかく縮まらなかった。でも第2セッションで、新品オプションタイヤの別のセットを履いたら、すぐに1秒速くなってクルマの感触がとても良くなった。このセッションでは5番手になれたんだから、第1セッションとの違いがどれほど大きかったか、みんなにも分かると思う。なぜそうしたことが起こったのかは僕には分からないけど、既にトップ6入りできたことは、当然ながら第3セッションに向けて僕の自信になった。結果的に第3セッションは欲求不満のまま終わったけど、それは最後に赤旗になり、新品のオプションタイヤで最後のラップを走る機会が得られなかったからだ。僕のその前のラップタイムは使用済みのオプションタイヤを履いて出したものだったし、そのタイヤで最高の性能を発揮できるタイミングは既に過ぎていたから、自分には更にラップタイムを縮められる可能性があると分かっていたんだ。それでも、予選でトップ10に戻れたことと、トップ6からスタートできることは素晴らしかったよ。

    この週末の間、コースの路面状態はどのように変わっていきましたか?
    週末の初めの段階、特に1回目のフリー走行の時点では、信じられないくらい埃っぽかった。グリップがほんの僅かしかなかったし、それがトラクションに関する問題の原因になっていた。ストリートコースではこうした状況は事前に予測できるものなので、別に驚くことではなかった。また、予想通り、走行ラインにラバーが乗っていくにつれて、状況は更に改善されていった。既に2回目のフリー走行の時にはかなり状況が良くなっていたし、この傾向は週末の最後までずっと続いた。走行ラインを外れると、かなり埃っぽかったけどね。

    いつもと異なる行動時間帯にはうまく対応できましたか?
    僕には全く問題なかった。チーム全体がヨーロッパ時間のまま過ごしたしね。これがちょっと厄介だったのは僕が最初に到着した時だけだ。飛行機での長い移動の後はいずれにせよ疲れているから、一日中寝ないで過ごし、そのまま夜遅くまで起きているのは最初の日は大変だったよ。でも、自分でできる限りのことをする必要がある。そうしないと、(今回の行動時間帯に)適応しないままになるからね。その後は問題なかった。僕のスケジュールは全てコース上でやるべきことに集中していたから、たとえそれがちょっと変に思えても、慣れてしまうものなんだよ。

  • ティモ・グロック 鈴鹿サーキットの印象を語る

    ティモ・グロック 鈴鹿サーキットの印象を語る

    ティモ・グロックが、3年ぶりにF1日本GPを開催する鈴鹿サーキットの印象を語った。

    鈴鹿はどんなサーキットでしょう?
    鈴鹿は素晴らしいコースの1つだね。あそこを再び走れることを心から楽しみにしているんだ。僕にとっては5年振りと、久しぶりの走行だね。鈴鹿には、高速サーキットという特徴もあり、F1カーで、本当に楽しめる。本当に興味深いサーキットで、上り坂や下り坂のセクションと異なるタイプのコーナーがたくさんあり、簡単なコースではないよね。

    鈴鹿のコースのどこが好きですか?
    僕にとってこのコースで1番エキサイティングなのは、第1セクターのターン3と4、そして上り坂に向かうターン5だ。ここでは時速300キロを上回るから、クルマのスピードと方向の変化が本当に楽しいんだ。あのコーナーの組み合わせはとにかく信じられないくらいだね。以前の130Rはかなり挑戦しがいのあるコーナーだったと思うけど、今の新しい空力のルールでも、アクセル全開で走るところだ。

    鈴鹿にはどんな思い出がありますか?
    僕はこれまで鈴鹿には1度しか行ったことがないけど、すぐに思い出すのは、空港に到着した時に自分の携帯電話が使えないと分かったことだ。初来日だったのに、そんなことが起こるとは予想もしていなかったよ!それで僕は別の携帯電話を手に入れなければならなかったんだ。それ以外で覚えているのは、鈴鹿のコースがとても印象的だったということだね。

    初めて鈴鹿を訪れたのはいつですか?
    僕が初めて鈴鹿でレースしたのは2004年だった。あの年は台風の影響で予選を日曜日に延期しなければならなかった。本当にそれまで体験したことないことだったね。土曜日の午後、本来なら予選を戦っているはずの時間にホテルに戻っていたことだけじゃなく、僕が台風を経験したのはあれが初めてだったからね。あれは本当に凄かった。僕はあの台風が実際に鈴鹿を直撃するのかどうかを確認するため、ずっとテレビを見ていたよ。結果的に、雨は激しく降ったものの、予想していたほどひどくはならなかったね。当時の僕が乗っていたクルマは競争力があまり高くなかったため、最高のレースにはならなかった。できればウェットレースの方が良かったけど、レースは最後までドライのままで、僕はとにかく完走し、結果15位だった。

    これまで日本のファンとはどんな交流がありましたか?
    昨年の富士では、僕とトヨタを応援してくれるファンの数の多さにとにかく驚いた。彼らはとても熱狂的で、本当にF1を愛しているんだ。コースを周回して、トヨタの旗や応援の垂れ幕を目にするのは素晴らしい気持ちだった。あれは本当にやる気を高めてくれるし、再び日本であの状況を体験するのが待ちきれない気分だよ。鈴鹿にいた時のことで一つ覚えているのは、常に自分をファンが取り囲んでいたということだ。ホテルの外には、いつも大勢のファンがいて、サーキットに出入りする際も、単に一声かけて、声援を送るために至る所で待ってくれていた。本当に熱狂的なファンは、特別な雰囲気を作ってくれるので、嬉しい存在だ。

    日本GPでの目標は?
    僕はいつの日か、ぜひトヨタのために日本GPで優勝したいと思っている。それが夢だね。今年それが可能かどうかは分からないけど、この週末の僕の目標は表彰台目指して戦うことだ。もしトヨタのファンの前で表彰台に立てたら完璧だね。

    今週末、特に何を楽しみにしていますか?
    再び鈴鹿を走ること以外で、僕が楽しみにしていることが2つある。まず、また東京に行けることだろうね。東京は本当にクールな都市だし、僕は過去2年の間にかなりの時間を過ごしているからね。レースの前に少しの時間を東京で過ごせるのは嬉しい。もう1つ楽しみにしているのは寿司だ。僕は寿司が大好きなんだけど、最高の寿司を味わえるのは、言うまでもなく日本だからね。

  • トヨタ、ティモ・グロックとの2010年オプション契約を行使せず

    トヨタ、ティモ・グロックとの2010年オプション契約を行使せず

    トヨタは、ティモ・グロックとの2010年のオプション契約を行使しない意向だと、各国のメディアが報じている。

    ティモ・グロック自身、今回の報道を認めており、「これからは周りを見ていかなければならない。いくつか可能性がある。自信はかなりある。今週、何が起こるかを様子をみてみるつもりだ」と語っている。

    トヨタの広報もこのニュースを認めているが、これはティモ・グロックを解雇したというわけではなく、両者がお互いに自由に選択肢を選べるようになったのだと主張している。

    また、今回のニュースはトヨタF1チームの今後には関係ないとも強調し、「ドアは閉じられていない」としている。

    だが、トヨタとヤルノ・トゥルーリの今後もはっきりしておらず、この報道はチームの親会社であるトヨタ自動車株式会社が今シーズン末でF1プログラムから手を引く意向を証明しているのではないかともみられている。

  • ティモ・グロック (F1日本GPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1日本GPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1日本GPへの意気込みと鈴鹿サーキットの印象を語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    鈴鹿は実に特別なサーキットだ。とても速く、F1カーを運転していると、最初のセクターは特に、楽しい体験だ。5年前に鈴鹿でF1カーを運転したが、コースのレイアウトはその時から変わらず、ファンが後押しをしてレースを楽しくさせてくれるはずだ。ファンタスティックな設計だけでなく、特にトヨタのドライバーならば、ファンの存在で特別な気持ちになり、レースをするのが本当に楽しいサーキットだ。

    運転が簡単なトラックではなく、ベストラップを出せるように本当に集中しなければならないが、それが非常に楽しい。シンガポールで表彰台を獲得できたので、トヨタのホームレースで、再び表彰台を狙いたい。日本でトヨタのために表彰台に立てたら完璧だ。

    開催日程:2009年 F1 日本GP

  • トヨタ:グロックが自己最高の2位表彰台 (F1シンガポールGP)

    トヨタ:グロックが自己最高の2位表彰台 (F1シンガポールGP)

    トヨタは、F1シンガポールGPの決勝レースで、ティモ・グロックが2位、ヤルノ・トゥルーリは12位だった。

    6番グリッドからスタートしたティモ・グロックは、第1スティントで3番手に浮上。ベッテルのドライブスルーペナルティで2番手にあがってからも果敢に攻め続け、自己最高となる2位でフィニッシュ。パナソニック・トヨタ・レーシングに4度目の2位、12度目の表彰台獲得をもたらした。

    ヤルノ・トゥルーリは、1ストップ戦略も採れる燃料で14番グリッドからスタートしたとしたが、セーフティカーなどでうまく機能せず、12位でレースを終えた。

    ティモ・グロック (2位)

    ティモ・グロック

    「とても良い週末になり、チームにとってはこれまでの努力が報われたようだ。うまくいった予選後、決勝ではリズム良くペースを掴むことができ、チームと自分自身の両方にとって本当に嬉しく思う。1周目でフェルナンド(アロンソ)の前に出ることが重要だったが、スタート直後にそれができなくて残念だった。フェルナンドがマーク(ウェバー)と争っているのが見えたので、そこに飛び込み、パスすることができた。それが功を奏し、その後は、僕たちの戦略が上手く機能した。これが今日のレースの鍵だ。レース中ずっと、とにかくスピードに集中し、ミスひとつ起こさなかった。日本GPを控えたチームにとって、本当に素晴らしい結果だ。メカニック、エンジニア、そしてケルンと日本で働く、チーム全員にとって大切なことだ。新しいパッケージを積んだクルマは今日、好調だったので、鈴鹿でもまた競争力を発揮できると思う」

    ヤルノ・トゥルーリ (12位)
    「本当にタフで、僕にとって、あまりうまくいかなかった。トラフィックから抜け出し、最初のピットストップに入った際に、セーフティカー導入となり、良くないタイミングだった。今週末を通じ、トラクションが得られず、競争力を示せなかった。しかし、ティモが2位を獲得したことは、貢献してくれたチームの皆にとって、とてもすばらしいことだ。ティモはすばらしいレースをして、表彰台を獲得できたことは喜ばしいことで、コンストラクターズポイント争いでも、プラスになる」

    ティモ・グロック 自己最高の2位表彰台

    F1シンガポールGP結果:
    F1シンガポールGP:ルイス・ハミルトンが今季2勝目!グロックが2位!

  • ティモ・グロック (F1シンガポールGPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1シンガポールGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1シンガポールGPへの意気込みとナイトレースの印象を語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    ファンのための素晴らしいショーなので、夜間のレースはとても好きで、昨年はすごいイベントだった。照明下の走行に慣れないといけないが、個人的には明るさは問題なかった。ただ、午後早くにサーキットに着いて、午前4時にサーキットを出ることは、かなり奇妙だった。シンガポールのトラックは好きだ。有名な建物の前を夜、クルマで通過するのはとても楽しく、ターン10のシケインは、絶対にミスができないところで、挑戦しがいがある。

    典型的な市街地サーキットだから、去年は路面のでこぼこがひどく、ドライバーにとっては厳しかったが、なんとかこなした。僕はシンガポールで1年前、素晴らしい走りをしたので、同様の結果を今年も出したい。今週末に向けて、クルマを改良することを考えると、どんなレースになるか分からないが、前進できればと思う。僕たちはずっと変わらず頑張っているし、トラックに戻るのが待ち遠しい。

    開催日程:2009年 F1 シンガポールGP

  • ティモ・グロック (F1イタリアGPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1イタリアGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1イタリアGPへの意気込みとモンツァの印象を語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    「モンツァは高速で有名だけど、僕のサーキットの思い出は、週末中ずっとウェットコンディションに見舞われた、昨年の雨。予選はうまく行き、決勝に大きく期待したが、最悪のタイミングで状況が変わり、表彰台を逃した。モンツァの雰囲気はいつも、信じられないほど素晴らしく、熱狂的なファンを前に走るレースは、特別な体験だ。

    F1ドライバーは皆、速く走るのが大好きなので、シケインでつながれた長いストレートに、とてもエキサイティングなレズモコーナーがあるモンツァは、明らかにレースのしがいがある楽しい場所だ。予選で良い戦いができたことは前向きな兆候だが、スパで僕たちのクルマは、とても競争力が高かったので、決勝で実力を発揮できなかったのは残念。僕たちのクルマの性能が決勝で出しうる最高の結果につなげるために、今回も、予選で2台揃えてのトップ8入りが目標だ。今週末のGPが早く始まらないかとうずうずしている。祝福すべき結果をチームにもたらす自信がある。

    開催日程:2009年 F1 イタリアGP

  • ティモ・グロック、他チーム移籍も視野

    ティモ・グロック、他チーム移籍も視野

    トヨタのジョン・ハウエットは、来季のティモ・グロック残留を示唆しているが、トヨタの来季以降のF1参戦はいまだ不確実であるため、グロックはドライバー市場を見渡している。

    トヨタは、ティモ・グロックとのオプション契約を有しており、グロックのパフォーマンスにも満足しているようだが、トヨタのF1予算は11月の役員会まで承認が遅らされている。

    来シーズンはキミ・ライコネンなど有力なドライバーが市場にでる可能性があるため、2010年のゴーサインが遅れれば、トヨタのドライバーの選択肢が大きく制限されてしまうことになる。

    「ただぼんやり座っていて、全てがうまく行くことを願っているなんてできない」とグロックは“Auto Motor Und Sport”に語る。

    トヨタのF1継続の不確実性は、ウィリアムズが来年ルノーエンジンに変更することを真剣に検討していることからも説明がつく。

    しかし、ジョン・ハウエットはトヨタの将来についての疑問を先週末のスパ・フランコルシャンで否定している。

    ジョン・ハウエットは、チームが2012年までの新コンコルド協定に調印したことに触れ「トヨタが向こう3年、ここにいることに疑問を抱く理由はないし、その逆の情報はない」

  • ティモ・グロック F1ベルギーGPを振り返る

    ティモ・グロック F1ベルギーGPを振り返る

    ティモ・グロックが、F1ベルギーを振り返った。

    2009年スペックのクルマで走ったスパは、去年までと同じく楽しめましたか?
    もちろんだよ。スパはとにかく素晴らしいサーキットだし、たとえクルマが幾分変わったとしても、サーキットは同じだし、相変わらずとても攻略が難しいコースだ。毎シーズン、私は特にスパでレースするのを楽しみにしていて、フリー走行が始まって最初の周回を走れるときはとてもいい気持ちになる。先週末は、私にとってF1でわずか3回目のスパだったが、それでもこの感覚は絶対に消え去ることはないと思う。

    スパは天候が変わりやすいことでも有名です。週末中に雨を予想していましたか?
    一番雨が降る可能性があるのは金曜日だと我々にはわかっていた。実際にそうなったよね。1回目のフリー走行の序盤はドライだったけれど、数分もすると自分のバイザーに雨粒が落ちてきたのが見えたんだ。そこから状況がどうなるのか、私にはわかっていたよ。まさにスパでの典型的なセッションになった。雲が低くなり、ずっと雨が続く状況だ。金曜日の時点では残りの週末はドライのまま続くとかなり自信を持っていたので、雨用のセットアップを試しても、あまり得られるものは多くなかった。結局、この雨のせいでコース走行時間を大きく失うことになった。それでもあの状況は全員にとって同じだったし、スパでは雨のセッションになっても別に驚くことじゃないからね。

    ベルギーでは予選のパフォーマンスの改善を目標にしていましたが、予選7番手には満足でしたか?
    予選での私のラップは悪くなかったし、全セッションを通じて、常にトップ10に入っていた。ここにも我々の進化が表れている。ヤルノがフロントローを獲得したことはチームにとって素晴らしいことだったし、競争がこれだけ激しい中、2台揃ってトップ8入りできた事実は、我々が予選で更なるパフォーマンスを発揮できたことを示すいい兆候といえる。自分としてはもう少し上の順位になれたらよかったと思う。というのも、自分にはトップ6入りできる潜在能力があったと思うからね。でも、ともかく我々は期待が持てる順位を獲得できていた。

    バレンシアでの結果を考えると、今回の予選でのトヨタの競争力には驚きませんでしたか?
    スパは我々に合っているはずだと思っていたけど、バレンシアでは理由もよくわからないまま予選での結果がかなりの期待はずれに終わったから、何らかの予想を立てるのは難しい状況だった。今回はフリー走行の最初から、クルマは手ごたえがよく、自信を持つことができた。バレンシアのときよりも競争力が上なのは明らかだったしね。予選の直前の時点で我々はかなり楽観的になっていたから、ヤルノと私が上位争いをしたのも特に意外ではなかったよ。

    レースでは何が起こったのでしょう?
    私のスタートはまずまずだったけど、スパでの1コーナーはいつも通り大変な混戦になり、接触するクルマも何台かあった。第1セクターの終わりで私はトップ6を争っていたが、そのときちょっとした混乱が起こったんだ。キミ(ライコネン)がコースをはみ出し、もう少しでロバート(クビサ)にぶつかりそうになった。彼がコースに戻って来た頃、遥か後方で別のアクシデントが起こっていた。私はなんとかそうしたトラブルを全て回避することができ、4位に浮上したものの、残念なことにセーフティーカーがコースに出てきてしまった。

    セーフティーカーがどのように影響したのでしょう?
    比較的軽い燃料でスタートしていたため、セーフティーカーは全く望んでいなかったんだ。軽いクルマのアドバンテージが失われ、後続を引き離すことができなくなるからね。その上、私はプライムタイヤの熱入れにやや手こずり、そのせいでリスタートでは大きく順位を失ってしまった。でも、私はまずまずの順位を維持していたし、ポイント圏内でフィニッシュできると考えていた。

    しかし、1回目のピットストップで時間を失いましたよね?
    残念なことに、燃料補給用のリグがしっかりと給油口にはまらなくて、このため、バックアップ用のリグに交換しなければならなかった。チームのみんなは素晴らしい仕事をしてくれて、あっという間に交換してくれたけど、それでもここで数秒を失ってしまった。これが原因で私は渋滞の中に戻ることになり、更にやや時間を失い、結局この顛末の結果、ポイントを逃すことになってしまった。私にはトップ6でフィニッシュする潜在能力もあった。私のレースペースはかなり良かったからね。私は全体で5番目の最速ラップを記録したが、それでもトップ6入りは叶わなかった。

    イタリアでの次のグランプリに向けて、抱負は如何でしょう?
    ベルギーGPの週末の様々な側面に関しては、かなり励みになっている。特に予選での速さがかなり改善した点にね。レースではやや不運だったし、そのせいでいい結果を手に入れられなかった。それでも我々はポジティブな姿勢を貫かなければならないし、モンツァでの反撃に備えなければならない。次戦もまた高速で低ダウンフォースのサーキットだから、我々が強さを発揮できることを期待している。ただし、今は各チームの戦力がかなり接近しているため、何が起こるのかを予想するのは簡単なことじゃないけどね」

    関連:
    トヨタ:失意のノーポント (F1ベルギーGP) – 2009年8月31日

  • ティモ・グロック F1ヨーロッパGPを振り返る

    ティモ・グロック F1ヨーロッパGPを振り返る

    ティモ・グロックが、F1ヨーロッパGPを振り返った。リザルトは14位だったグロックだが、レース中の最速ラップを記録した。

    4週間の夏休みを終えて、ヨーロッパGPからレースが再開されました。バレンシアに向けて、リラックスできましたか?
    素晴らしい休暇だったよ。主に自宅近くで友人や家族たちとリラックスして過ごしたんだけど、実はバレンシアには本来よりも少し早めに行ったんだ。十分に休養して、レースに向けた準備を整えるためにね。F1ドライバーである以上、普段は自分のための時間はあまり多く取れないから、今回はその分、旅行とかそういったことを避けてとにかく静かな休暇を送れて満足だった。休暇中はゆっくりとくつろぎつつ、身体のトレーニングもかなりやっていた。特に好きなサイクリングなんかをね。

    あれだけ暑い中でのドライビングは、どのくらいきついものなのでしょう?
    今回は本当に暑くて、コックピットの中でもそれは十分に感じられた。でもいつもトレーニングをかなり積んでいるから、何も問題はないよ。ただし、バレンシアのようにコンクリートウォールが間近にあるコースではかなりの集中力が必要になるし、その点で暑さが不快になることはあるけどね。でも少なくとも今年は昨年よりは楽だった。(去年と違い)体調不良じゃなかったからね。その分、疲労度も軽かった。もちろん、レース前は発汗で失う分の水分を補うため、たくさん水を飲まなければならないが、ちゃんとそれを実践したから、最後になっても大丈夫だったよ。

    今回のレースの週末は、全体的に如何でしたか?
    事前に予想していたレベルのパフォーマンスを発揮できなかったから、正直言って、難しい展開だった。金曜日のクルマの感触は問題なかったし、順位そのものは我々にとって優位には見えなかったけど、それでもそれなりの自信を感じていた。残念ながら、土曜日になると午前中の最後のフリー走行の時点から十分な速さが発揮できず苦しむことになり、その調子が予選でも続いた。その結果、予選では予想よりもかなり下の順位になってしまった。このせいでポイント獲得はかなり難しい状況になり、実際のレースでもその通りになった。だから最終的には期待はずれの結果だったね。

    レースでは何が起こったのでしょう?
    ポイント圏内を目指して僕が反撃していくチャンスは、実質的に1周目で潰えてしまった。あの時は、後ろからぶつけられて、タイヤがパンクしてしまったんだ。1コーナーのバトルはかなり厳しく、僕はイン側に飛び込まなければならなかった。その直後、何かが後ろからぶつかってきた感じがした。右側の後輪がパンクしたのが明らかだったので、ピットストップを行わなければならなかった。その後、ポイントを獲得できるチャンスは現実的には皆無だったけど、僕は自分にできる限りのハードな走りを続けたよ。レースでは何がどうなるか、絶対にわからないし、また、可能な限り多くのデータを収集することはチームにとって有益だからね。

    あなたが記録した最速ラップについて教えてください。
    先に話した通り、僕はレースの最後まで、本当に懸命にプッシュし続け、ペースもかなり良かった。予定外のピットストップを行った直後の周回では、燃料が満タンだったにも関わらず、1分41秒7だった。このタイムは、他のドライバーが遥かに少ない燃料で走っていたことを考えると、非常に速いタイムだった。それで僕はとにかくクルマから最大限のパフォーマンスを引き出すべくがんばり続け、そして3回目のピットストップの後にスーパーソフトタイヤを履いた周回では、本当に良いリズムで走ることができたんだ。とにかく周回を重ねるごとに速く走れるようになり、レース後には自分が全体の最速ラップを出したと聞いたんだ。F1でこんなことができたのは初めてだったから、これを達成できたことは良かったと言えるけど、正直に言えば、ポイント圏内に入れた方がもっと良かったね!

    チームの最近の予選でのパフォーマンスについて、どう思いますか?
    この分野を改善しなければならないことは我々にもわかっているし、1周アタックの際に更なるパフォーマンスをクルマから引き出すべく、チームの全員が本当に懸命に仕事をしている。他のクルマと比べた場合、我々のレースペースは予選でのペースよりも遥かに良好だ。これは少し欲求不満を感じる状況でもある。このせいで、自分たちが期待している結果を得るのがより困難になっているからね。バレンシアの予選では、自分が持っているもの全てを出したものの、最後の数コーナーでタイヤのパフォーマンスが落ちてしまった。各チーム間の戦力が非常に接近している中、これが僕のグリッド順に大きく影響してしまった。

    ベルギーGPではどんな展開を予想していますか?
    自分たちの強さを発揮できることを願っている。昨年は8番手でフィニッシュラインを通過したものの、レース後にタイムペナルティを加算されてしまった。スチュワードによれば、黄旗区間で僕が他車を追い越したということだったんだ。僕は自分が何か間違ったことをしたとは感じなかったものの、その裁定を受け入れなければならなかった。今週末は、僕にとってF1に来てから初となるスパでのポイント獲得を果たして、その鬱憤を晴らせるよう戦っていくつもりだ。

    開催日程:2009年 F1 ベルギーGP