カテゴリー: フランコ・コラピント

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1の去就「話し合いはあるが心配していない」

    フランコ・コラピント アルピーヌF1の去就「話し合いはあるが心配していない」

    マイアミGP後にジャック・ドゥーハンの後任としてアルピーヌに起用されたフランコ・コラピントは、自身の将来を巡って「話し合いが行われている」と認めつつも、「シート喪失を心配してはいない」と強調した。

    アルピーヌの暫定チーム代表フラビオ・ブリアトーレは、コラピントに「速く走ること、クラッシュしないこと、ポイントを取ること」の3つを厳命。しかし、イギリスGPまでの6戦で、コラピントはカナダで一度ピエール・ガスリーを予選で上回ったのみ。複数回のクラッシュを喫し、ポイントは未だゼロだ。

    シルバーストンでは予選でクラッシュし、決勝ではフォーメーションラップ中のピットストップでクラッチを焼き切ったとされ、DNS(出走せず)となったとRacingNews365は伝えている。

    この結果、バルテリ・ボッタス、セルジオ・ペレス、あるいはジャック・ドゥーハンらが、イギリスとベルギーの間のインターバルで代役に就くのではないかという噂が強まっている。

    それでもコラピントは、自身の状況改善に向けて努力を続けるつもりだという。

    「そこまで心配していない」とRacingNews365に語り、ベルギーGPでもアルピーヌのシートに座っているかどうかについて問われると、こう続けた。

    「もちろん、いつだって話し合いや噂はあるけど、僕はただ働き続けて、チームのクルマを改善する手助けをしないといけない」

    「シルバーストンではいくつか良い進歩もあったけど、それでも僕たちが求めているレベルには達していない」

    フランコ・コラピント F1 アルピーヌF1チーム

  • アルピーヌF1での将来に黄信号 コラピントの後任候補に4名の名前が浮上

    アルピーヌF1での将来に黄信号 コラピントの後任候補に4名の名前が浮上

    フランコ・コラピントのF1キャリアが早くも岐路を迎えている。F1イギリスGPでのリタイアを受け、アルピーヌF1内では代役を模索する動きが加速しており、英Sky Sportsのテッド・クラヴィッツは4人の後任候補を挙げた。

    コラピントは今季途中、マイアミGP後にジャック・ドゥーハンと交代してアルピーヌからF1参戦を開始。ウィリアムズでローガン・サージェントの代役を務めた際には好パフォーマンスを披露していたが、アルピーヌ移籍後は厳しい展開が続いている。

    イギリスGPでは予選Q1の最終コーナーでコントロールを失い、ピットレーンスタートが決定。その後もスタート直後にギアが2速に固定され、アンチストールも作動せずストール状態に陥ったままリタイア。パドックではアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが頭を抱える場面も見られた。

    こうした苦境の中、クラヴィッツは「スパでコラピントがこのマシンをドライブしているかどうかには疑問が残る」と語り、次のような候補を挙げた。

    ■ ジャック・ドゥーハン(前任者)
    ■ バルテリ・ボッタス(メルセデスのリザーブドライバー)
    ■ フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティンのリザーブ)
    ■ ポール・アロン(アルピーヌ・アカデミー所属/ザウバーでFP1走行経験あり)

    ボッタスは2026年にキャデラックからF1復帰を目指しているとされるが、メルセデスPUに切り替えるアルピーヌは魅力的な選択肢となり得る。2026年にはメルセデスPUが最強との下馬評もあり、チームの混乱はあるものの参戦環境としての評価は決して低くない。

    コラピントにとっては、今後数戦が極めて重要な試練となる。アルピーヌは依然としてコンストラクターズ最下位に沈んでおり、ドライバー交代による状況打開が検討されても不思議ではない。スパ・フランコルシャンで誰がステアリングを握るのか、注目が集まる。

  • F1イギリスGP:フランコ・コラピントがピットレーンスタートに変更

    F1イギリスGP:フランコ・コラピントがピットレーンスタートに変更

    フランコ・コラピントは、2025年F1イギリスGP決勝をシルバーストンのピットレーンからスタートすることになった。アルピーヌがマシンに変更を加えることを決断したためだ。

    アルゼンチン出身のコラピントは、予選Q1でスピンを喫して最後尾となる20番手に沈み、その場面ではアルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレが頭を抱える様子も見られた。

    当初より最後尾スタートが確定していたことから、アルピーヌはA525のパワーユニットコンポーネントを交換することを選択。このため、コラピントにとって初のF1イギリスGPはピットレーンからのスタートとなる。

    この結果、決勝グリッドには19台のみが並ぶ見込みで、キミ・アントネッリとオリバー・ベアマンはスチュワードの裁定により、それぞれ3グリッドと10グリッドの降格ペナルティを受けている。

    フランコ・コラピント、予選の痛恨スピンで逆風強まる ブリアトーレは交代の可能性も示唆
    F1イギリスGP予選で再び浮き彫りとなったのは、アルピーヌの2人のドライバーの対照的なパフォーマンスだった。ピエール・ガスリーが土壇場でQ3進出を果たす一方で、フランコ・コラピントは痛恨のスピンでQ1敗退。チーム内の評価格差は決定的なものとなっている。

    週末の立ち上がりでは、コラピントはガスリーとのタイム差を縮めており、FP3では上回る場面も見られた。Q1序盤でもガスリーを上回るペースを見せていたが、1セット目のソフトタイヤでの2回目のアタック中、最終区間でワイドにふくらみ縁石に乗りすぎてスピン。バリアに軽く接触しながらも走行を続けたが、最終的にマシンを止めることになり、予選は早々に終了した。

    天候による微妙な雨の影響もあったとされるが、それでもチーム代表フラビオ・ブリアトーレは「彼は自分のミスを理解している。明日の決勝では成長して戻ってきてほしい」と短くコメント。冷静ながらも厳しい視線を向けた。

    もしこのままガスリーもQ1敗退していれば、コラピントのミスは目立たなかったかもしれない。しかしガスリーが15番手でQ2進出を果たし、さらにQ2では「奇跡のような」ラップでQ3に滑り込んだことで、状況は一変。コラピントにとっては、この週末の改善傾向を結果につなげる最大のチャンスを逃した形となった。

    「正直、クルマにはまだ苦しんでいる」とコラピントは予選中に語った。

    「理想的な予選にはならなかったけど、いくつかの改善点を見つけることはできた。ピエールには近づけたが、まだ差は大きい。これからさらに数歩踏み出さなければならない」

    フランコ・コラピント F1 イギリスGP アルピーヌF1チーム

    とはいえ、アルピーヌのマシンは依然として競争力に欠けており、カナダGPと同様、日曜のレースでどこまで持ち直せるかは不透明だ。オーストリアのようにタイヤマネジメントとペースに問題が出れば、ガスリーも上位に食い込むのは難しいかもしれない。

    それでも、チーム内での評価は結果に大きく左右される。ブリアトーレはすでにバルテリ・ボッタスの起用について情報収集を始めており、次戦スパ・フランコルシャンでのさらなる動きも取り沙汰されている。実際、アルピーヌは過去2年連続でスパ・ウィークエンドにチーム代表の交代を発表しており、同GPは「混乱の象徴」とも言える存在になっている。

    そのような中で、コラピントには大きなプレッシャーがのしかかる。本人は「もちろん、常に噂はあるけど、それほど気にしていない。自分はただチームのために頑張ってクルマを改善しようとしているだけ」と語ったが、チーム側が「時間の猶予」をどこまで与えるかは不透明だ。

    コラピントに求められているのは、プレッシャーの中でも確実に結果を残すこと。チームがポイント争いに絡める可能性を見出した時、その座にふさわしいかどうかが問われている。次戦スパまでの2週間、その去就を巡る憶測はさらに加熱しそうだ。

  • コラピント F1オーストリアGP決勝「角田裕毅のせいで大きくタイムを失った」

    コラピント F1オーストリアGP決勝「角田裕毅のせいで大きくタイムを失った」

    フランコ・コラピントは、F1オーストリアGP決勝で角田裕毅との接触、そしてチャンピオンシップリーダーのオスカー・ピアストリを意図せずコース外に押し出してしまった状況について説明した。

    コラピントは55周目のターン3で角田裕毅とバトルをしている最中にワイドに膨らみ、イン側からレッドブルの角田に先行を許すかたちとなった。

    アルピーヌのコラピントはすぐに反撃を試みたが、そのとき彼の視界にはなかったマクラーレンのピアストリが、2台を周回遅れにしようと近づいてきていた。

    角田のスリップストリームに入ろうと右に動いたコラピントの動きによって、ピアストリには逃げ場がなくなり、芝生へと押し出される形になった。オーストラリア人ドライバーはさらなる接触を避けるためブレーキをかけざるを得なかった。

    スチュワードはこの件についてアルゼンチン出身のコラピントに責任があると判断し、5秒のタイムペナルティを科した。これにより彼の最終順位は15位となった。

    その後メディア(Crash.netを含む)に対してコラピントは次のように語った。

    「ただ見えなかった。彼は僕の死角にいたし、僕は角田に集中していた。なんとか抜き返したかったんだ」

    角田裕毅 F1 フランコ・コラピント

    この日アルピーヌにとっては厳しいレースとなり、ピエール・ガスリーとコラピントはそろってトップ10圏外に終わった。一方でザウバーは2台揃ってポイントを獲得し、対照的な結果となった。

    また、コラピントは角田裕毅との接触でスピンとダメージを負っており、それによっても大きくタイムを失っていた。

    22歳のコラピントはレースを振り返って次のように述べた。

    「クルマに苦しんだレースだった。今日はチームとしてうまくいかなかったと思う」

    「周回を重ねるごとに少しずつ速くなっていたけど、最初はかなり苦戦していた。角田にぶつけられてたくさんタイムを失った」

    「中盤スティントは本当に難しかったし、ピエールに比べてかなりラップタイムを落としてしまった。でも最後のスティントは良かった」

    「角田との接触でフロントウイングとフロアにダメージを負っていたから、かなり難しい状況だったけど、それでも今日はチームとして全体的に苦戦していたと思う。タイヤのデグラデーションも僕たちには大きかった。そのあたりを理解していかないといけない」

    コラピントは当初ジャック・ドゥーハンの代役として5戦限定でアルピーヌに加入したが、チーム代表のフラビオ・ブリアトーレはその後、今後も継続して起用する方針を明言している。

    5戦を終えた現時点で再び外される可能性があるか尋ねられたコラピントは、次のように答えた。

    「特に心配はしていない。彼(ブリアトーレ)はすごくサポートしてくれているし、僕のことを信頼してくれていると思ってる」

  • フランコ・コラピント F1オーストリアGP予選「Q2突破も見えていた」

    フランコ・コラピント F1オーストリアGP予選「Q2突破も見えていた」

    フランコ・コラピントは、F1オーストリアGP予選で14番手を記録し、Q3進出には届かなかったものの、前日からの大きな進歩を示した。FP3でのスピンやマシンのフィーリングの不安定さに苦しんでいた中で、確実に結果をまとめた形となった。

    予選では風が強まる難しいコンディションの中で好パフォーマンスを見せたが、ターン3でのわずかなミスがQ2突破のチャンスを阻む結果となった。本人もこの点に悔しさを見せており、今後の課題として捉えている。

    「昨日と比べればだいぶ前進できたけど、まだ今日はいけたんじゃないかって気持ちもある。ミスがあったターン3でコンマ1.5秒ぐらいロスしていて、それがなければQ2突破も見えていたと思う」とコラピントは語った。

    「午後は風が強くなって、マシンが読みづらくなってしまったけど、それは全員同じ条件だし、僕は特に高速域での自信が前より薄れてしまった。クルマの挙動をどう扱うか、まだ探っている部分があるから、明日に向けて整理したい。全力でポジションアップを目指すつもりだよ」

    アルピーヌは今回もガスリーがQ3に進出しており、マシンには一定のポテンシャルがあることを示した。フランコ・コラピントにとっては、F1デビューシーズンの中で重要な経験の積み重ねとなる週末。決勝での巻き返しに期待がかかる。

    フランコ・コラピント オーストリアGP F1 アルピーヌF1チーム

  • フラビオ・ブリアトーレ フランコ・コラピント放出説を問われF1記者に激怒

    フラビオ・ブリアトーレ フランコ・コラピント放出説を問われF1記者に激怒

    アルピーヌF1でのフランコ・コラピントの将来をめぐる「噂」について質問を受けたフラビオ・ブリアトーレが、記者に激しく反発した。

    ジャック・ドゥーハンが降格され、代わってフランコ・コラピントが起用されたことを発表した公式声明では、このアルゼンチン人ルーキーが「5戦のみ」出場する契約だとされていた。

    だが、チームのエグゼクティブアドバイザーであるブリアトーレは、この5戦限定という記述を否定。ただし、コラピントのこれまでの走りには「不満が残る」と認めた。

    そうした経緯もあり、『La Voz del Interior』紙の記者が、21歳ドライバーの今後に関する「噂」についてブリアトーレに質問した。

    「何の噂だ?」と、75歳のブリアトーレは食ってかかった。

    記者が「コラピントはまだ評価段階にあるようだという話です」と補足すると、ブリアトーレはこう言い切った。

    「噂なんてないと思う」

    「チームはフランコに満足している、それだけだ。彼はチームの一員だ。何を言っているのか、私にはわからない」

    しかし、一部ではブリアトーレが現在のアルピーヌのドライバー体制について語る際、しばしばリザーブドライバーのポール・アーロンにも言及している点に注目が集まっている。ミック・シューマッハがルノー傘下のこのチームと結びつけられているという報道もある。

    「問題は、マスコミがくだらないことばかり書くことだ」とブリアトーレはさらに語気を強めた。「それは君たちのせいであって、私たちのせいじゃない」

    「こういう話は全部アルゼンチンから出てきてる。『フランコがこうした、フランコがああした』と、君たちが言い続けてるだけだ」

    「実際のところ、そんなことを続けていたら、フランコのためにならない。もし君が本当にプロフェッショナルで、彼のためを思うなら、彼を支えるべきだ。追い詰めるんじゃない」

    前述の公式声明によれば、オーストリアGPがコラピントにとってアルピーヌでの最後のレースになる可能性がある。イモラから数えて5戦目となるからだ。

    この点について問われたブリアトーレは、次のように返答した。

    「さっきも言っただろう――締め切りがあるのは君たちだけだ」

    「私たちはフランコを支えなければならない。彼は若くて、アルゼンチンにとって素晴らしい資産で、いい走りをしている。彼を支えるべきなんだ。そしてアルゼンチンでも同じように支えてほしい」

    「噂なんか忘れろ。もし噂があるなら、私に聞け」

  • フランコ・コラピント 今季F1初ポイントなるか カナダGPで評価期間の正念場

    フランコ・コラピント 今季F1初ポイントなるか カナダGPで評価期間の正念場

    もしフランコ・コラピントがF1カナダGPでアルピーヌにとって自身初となるポイントを獲得することができれば、予選Q1のある瞬間を「転機」として振り返ることになるかもしれない。

    モントリオールでの決勝を10番グリッドからスタートするコラピントにとって、これはジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌに加入して以来、明らかに最高の予選パフォーマンスだった。だが、その道のりは簡単ではなかった。プラクティスでは苦戦し、予選前にはチームメイトのピエール・ガスリーに対してコンマ4秒遅れていた。

    これまでのところ、コラピントはアルピーヌのマシンに慣れるのに苦労しており、その自然なドライビングスタイルとはすぐにはフィットしていない様子で、特に1周のパフォーマンスが大きく不足していた。

    そしてそれはモントリオールでも変わらなかった。これまでの週末同様、金曜はガスリーに大きく遅れをとっていたが、FP3で少しずつ差を縮め、予選でさらなる飛躍が必要な状況だった。

    「まだチーム内で自分の居場所を見つけようとしているところで、セットアップの方向性を理解しようとしている段階なんだ」とコラピントは語った。

    「夜間にかなり良い変更ができたと思う。まだちょっと扱いづらいクルマだけど、そのポテンシャルをどう引き出せるかを理解しようとしている。ただ、今日は良い1日だったし、ポジティブな前進だったと思う」

    「変更がうまく結果に繋がったし、少しは自信も持てるようになってきた。クルマのグリップをより引き出せるようになったと感じているし、それは良い方向性だ」

    Q1では、最初のミディアムタイヤでのラップは良かったが(各チームはミディアムとソフトのどちらが速いか定まらず使い分けていた)、2回目のアタックでは問題に直面したようだった。

    ターン1でミスを犯し、そのラップはガスリーより1秒も遅れていた。ガスリーはそのラップでトップ付近に迫るペースを出していたが、2人が最終セクターに差し掛かったところで赤旗が提示され、ラップが無効となったことで、コラピントはプレッシャーがかかる前にQ2進出が確定した。

    その後、彼は新たなソフトタイヤで見事なラップを決め、ガスリーはミスを犯して最下位となった。

    フランコ・コラピント アルピーヌF1チーム カナダGP F1

    コラピントはこれまで、特にターン1と2でスピードの持ち込み過ぎが目立っており、レースエンジニアから何度もその点を指摘されていた。その指示がようやく効いてきたようで、最終的に必要な予選結果を手に入れることができた。

    Q1の最終ソフトタイヤでの2回目のアタックがもっと上手くいかなかったことを悔やんでいたが、十分な走りだった。Q2は完璧ではなかったが、悪くはなく、12番手でフィニッシュ。トップ10進出まであとコンマ1秒ちょっとだった。だが、アイザック・ハジャーと角田裕毅のペナルティによって、彼は10番グリッドを獲得した。

    Q2終了時に、コラピントはQ1でのミスの後と同様に、チームに謝罪していたが、チームはこれを良い結果だと評価した。もし彼が最初からソフトを履いていれば、もっと良い結果になった可能性もあった。

    「ミディアムタイヤはウォームアップが難しいんだ。最初の5~6コーナーまではグリップがなかった」と彼は述べた。

    「そこで少しタイムを失った。クルマにグリップを感じられなかったし、全体的に、あれがなければQ3に進めたと思う。最終的には多少リカバリーできたし、少しタイムを取り戻したけど、あの最初の数コーナーを見ていると、タイヤがまだ準備できていなかったのは悔しい。結果として、ちょっとビターな気分なんだ」

    とはいえ、ウィリアムズで見せたあの印象的な姿を彷彿とさせる走りだった。今や彼は、F1初ポイントを獲得するチャンスを手にしている。

    このレースは、あくまで5戦限定の評価期間のうちの第4戦目であり、もしこの10番グリッドからポイントを取ることができれば、ジャック・ドゥーハンが開幕数戦で成し遂げられなかった結果をたった1レースで出すことになり、来季シート獲得への大きな一歩となるかもしれない。

    「テストなしで何が求められているかを比較するのはとても難しい。みんなバーレーンで何日も走ってきたし、自分だけがこの非常に扱いづらいクルマに慣れようとしている状態だから」とコラピントは語った。

    「このクルマからラップタイムを引き出すのは本当に簡単じゃない。すごく速いクルマだけど、そのポテンシャルを使い切るのは難しい。それを理解して、どう走ればいいか、どう自分を変えればいいか、クルマから何を求めればいいかが分かるまでに思ったよりも時間がかかった」

    「でも、ようやく自分に必要なものが分かってきた気がする。それはポジティブなことだと思う。ただ、まだまだやるべきことがあるし、もっと上を目指せる。今日はまあまあだったけど、本当に重要なのは明日なんだ」

  • F1カナダGP:記者会見 Part.1 – ストロール、ハミルトン、コラピント

    F1カナダGP:記者会見 Part.1 – ストロール、ハミルトン、コラピント

    F1カナダGPの木曜記者会見パート1には、ランス・ストロール、ルイス・ハミルトン、フランコ・コラピントが登壇。

    ストロールは手首の古傷について「痛みはない」と語り、母国レースへの意気込みを示した。ハミルトンは教育支援や映画制作の活動を語りつつ、バスールへの信頼を強調。コラピントは不調の原因を分析し、「今回は自信がある」と前向きな姿勢を見せた。

    Q:ランス、まずはあなたから。お会いできて嬉しいです。まずは体調の確認から。手首の状態はいかがですか?

    ランス・ストロール:ありがとう。カナダに戻ってきて、モントリオールでレースができるのはうれしいよ。手首の具合もいい感じだ。

    Q:スペインGPの後に手術を受けたとチームから聞いています。前回のような問題が再発しないという自信はありますか?

    ストロール:かなり自信がある。大丈夫なはずだ。

    Q:その理由は?今週ポール・リカールでテストを行った結果、問題がなかったからですか?

    ストロール:そう。数週間ずっと手首の調子が悪くて、イモラやモナコでも痛みがあった。バルセロナは特にひどかった。だから手術を受けて、今週また走ってみたらいい感じだったから、自信が持ててる。

    Q:具体的にどんな問題だったのか教えてもらえますか?可動域に制限があったのでしょうか?

    ストロール:2年前に負った古傷が再発しただけなんだ。それがまた気になり出して、だから治療してもらった。

    Q:それはよかったですね。では、ホームレースについて伺います。イモラで投入されたアップデートを踏まえて、モントリオールでのパフォーマンスにどれくらい自信を持っていますか?

    ストロール:週末には自信がある。過去を見てもこのサーキットではチームとしていい成績を出しているし、ここでレースするのはいつも楽しいよ。だから楽しみにしている。

    Q:ちなみに、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットに初めて来たのはいつですか?

    ストロール:ずいぶん昔。小さな子どもの頃だった。

    Q:ありがとうございました。今週末のご健闘をお祈りします。

    ストロール:ありがとう。

    Q:ルイス、次はあなたです。先週10ダウニング街を訪問されていましたね。その訪問の目的と、あの有名な黒いドアの向こう側について教えてください。

    ルイス・ハミルトン:みなさんこんにちは。とても特別な日だったよ。首相と電話で話す機会があって、教育について、そして僕がMission 44で取り組んでいる活動について話したんだ。それで首相から招待されてね。でも僕は「若者たちにもぜひ参加してほしい」と言った。だから、排除のリスクがあるような、さまざまな背景を持つ若者たちを連れて行ったんだ。彼らが首相と直接話す機会になった。僕たちは現在、学校への出席率を上げて、除籍を減らすために教育政策の変更に取り組んでいる。僕自身もかつてそのリスクのある子どもだったし、実際に除籍も経験している。だからこれは始まりに過ぎないけど、重要な一歩だった。イギリス政府も教育改革に本腰を入れているようだし、とても有意義な一日だった。またあのドアを通れる日が来るといいなと思っている。

    Q:ドアの中はどんな感じでしたか?

    ハミルトン:確かグレード1の建物で、とても古いんだ。中に入ると「ちょっと改修が必要かも」と思ったよ。でも歴史を感じられる場所だった。階段には1800年代初頭からの首相たちの肖像画がずらりと並んでいたし、奥の大きな部屋には大きなテーブルがあって、かつてチャーチルが第二次世界大戦中にあそこで決断を下していたというのを感じられた。本当に特別な体験だった。

    Q:では次にオン・トラックの話題です。スペインGP後にフレデリック・バスールが、2台とも何らかの問題を抱えていたと語っていました。どの程度影響があったのでしょうか?

    ハミルトン:かなり大きかったよ。チームからはあまり詳しく話さないようにと言われていたんだけど、正直言ってレースの半分くらいの時点でもうかなり厳しい状況だった。自分ではそのとき問題があるのか確信がなかったんだけど、ラジオで「今までで一番ひどいフィーリングのクルマだ」と言ったくらいでね。そして本当に、レースのあいだずっとそうだった。テレビインタビューを終えてエンジニアのところに戻って初めて、問題があったことを知らされたんだ。それを聞いて少し安心したというか、「ああ、自分のせいじゃなかったんだな」と思えたよ。

    Q:ありがとう、ルイス。今週末のご健闘を祈っています。ではフランコ、お待たせしました。あなたにとってこの3連戦は厳しいものだったと思いますが、アルピーヌでのF1復帰を通じてこれまでに何を学びましたか?

    フランコ・コラピント:うん、確かに厳しかった。イモラの後はもう少し前進できるかと思っていたけど、現実はそんなに簡単じゃなかった。6戦も離れてからF1に戻ってくるのはやっぱり大変だったし、タイヤマネジメントを含めていろんなことを学ばないといけない。でも、この1週間のブレイクは本当に良かった。チームと一緒に問題を整理して、何が足りなかったのか、どうすれば改善できるのかを見直すことができた。自分自身がどう改善すべきかもね。だからこの時間はとても有意義だったと思うし、パフォーマンスの向上につながればいいなと思っている。

    Q:アルピーヌは昨年の終盤にいたウィリアムズとはどう違いますか?

    コラピント:全然違うよ。ウィリアムズにいたときは、それが唯一の基準だったから他との比較はできなかった。でも今はアルピーヌという別の環境があって、いろいろ学んでいるところ。良い点もあるし、違いも多い。クルマも全然違うから、どうやって合わせていくか、どこに弱点があるのかを理解するのが今の課題だね。

    Q:さて、モントリオールでの目標は何ですか?昨年は2台とも表彰台に上がりました(※編注:これは誤りで、昨年の話はブラジルの可能性)。今年も夢を見られると思いますか?

    コラピント:去年の話は…それはブラジルだね。ここではどうだろう、ポイントが取れればいいかな。まずはクルマのパフォーマンスを引き出して、それができればとても嬉しい。まず自分たちのやるべきことに集中して、そこから先を見ていくつもりだよ。

    記者からの質疑応答

    Q:ルイス、今日イタリアの主要紙がフレデリック・バスールに対して批判的な記事を掲載していて、将来に疑問を投げかけています。この件についてどう思いますか?あなたはチームに来たばかりですが、今チームはどんな状況にあると感じていますか?

    ハミルトン:この場に来る直前にその話を聞いたばかりで、記事自体はまだ読んでいないんだ。でもそういう記事が出ているのはあまり気分がいいものじゃないね。まず最初に言いたいのは、僕はフレッドと一緒に仕事をするのが本当に好きなんだ。彼は僕がこのチームに来ることになった一番の理由でもあって、そのチャンスをくれたことにはずっと感謝している。今の状況は理想的ではないかもしれないけど、僕たちは共に戦っているし、チーム全体で懸命に努力しているところだ。フレッドがこのチームを頂点に導いてくれる人だと、僕は信じている。だから、そういった話は全部ナンセンスだと思っている。外から見えるものと、実際に内部で起こっていることは全然違う。確かに簡単な道のりじゃないし、変化も必要だ。でも今、彼の進退が議論されているような状況ではまったくないよ。

    Q:ルイス、F1で19年間数多くの困難を乗り越えてきましたが、今年もまたチャレンジの年となっています。この週末、あなたが得意とするカナダで、シーズン後半に向けた大きな弾みになるような週末が必要だと感じていますか?

    ハミルトン:別に必死に何かを求めているというわけじゃないんだ。もちろん、良い週末になればそれに越したことはないけど、「何が何でも必要だ」とまでは思っていない。外から見ると大変そうに見えるかもしれないけど、実際の内情はそこまで悪くはない。さっきもエンジニアリングの打ち合わせをしていたんだけど、これまでとはまったく違う方向性でセットアップが組まれていた。今年はそういうことがよくある。彼らには彼らのやり方があって、でも僕は「いや、それはちょっと違う」と感じる時がある。僕はこの17〜18年間、あるやり方でここ(カナダ)を走って結果を出してきたわけだからね。だからチームと建設的に話し合いながら、うまく調整していこうとしている。今のマシンには明確なスイートスポットがあって、それをすべてのサーキットで引き出すのが難しい。みんなが同じ課題を抱えているよ。だから、今週末はいい結果を出したいと思っている。

    Q:ルイス、ジャン・アレジと共通点がいくつかありますね。フェラーリドライバーであり、F1初勝利をカナダで挙げたという点など。彼のことをどう思いますか?95年の勝利の記憶はありますか?

    ハミルトン:それって何年だった?95年?そのとき僕は10歳だったかな。あのグランプリは観てなかったと思う。もしかしたら自分がカートでレースしてたかもしれない。でもジャンのことはずっと尊敬してるよ。古い世代の中でも、彼は僕のお気に入りのひとり。いつもすごく親切で礼儀正しい人だし、それって実は当たり前じゃないんだよね。僕自身のカナダ初優勝もすごく印象深い。さっきエンジニアと2007年の予選ラップを見返してたんだけど、あの頃は給油ありの時代で、チームによっては2台のクルマに違う燃料量を積んでいたんだ。僕のチームでも当時のチャンピオンだったアロンソの方が軽い燃料を載せていた。でもモナコの後に「公平なチャンスが欲しい」って主張して、それでこのカナダで初めて同じ燃料で走らせてもらった。そしてポールを取り、レースに勝った。あれは直感を信じて戦ったことで得られた結果だったし、自分にとって大きな成功体験になったんだ。

    Q:フランコ、3戦連続で異なる課題に直面したと思いますが、この10日間でどんなプロセスを踏んで準備してきたか教えてもらえますか?

    コラピント:いくつかレースをこなした後に少し休めるのは、いつだって助けになる。3連戦だと時間がなさすぎて、細かいところまで調整したり、しっかりと見直したりする余裕がないんだ。僕は全然違う環境から来ているから、何かを変えるには十分な時間が取れなかった。今回のブレイクは、本当に僕らにとって良いものだったと思っている。ここでパフォーマンスが上がることを期待してる。去年感じていたクルマへの自信を取り戻して、もっとしっくりくる感覚をつかめればと思う。

    Q:このモントリオールのコースは初めてですが、昨年初めて走ったアゼルバイジャンやシンガポール、オースティンでは良い結果を出していましたよね。このコースもあなたに合っているかもしれませんか?

    コラピント:様子を見てみないとね。でも、フリープラクティスが3回あるから、コースを覚えるには十分だと思う。もちろん、早く慣れることが重要で、僕らはテストしなきゃいけないことがたくさんあるから、その時間を有効に使いたい。確かにこのコースはストリートサーキットっぽいし、そういうのは僕らドライバーにとってちょっと特別な感情がある。なにより、ここはF1の歴史の中でも重要なコースだし、そんな場所でF1をドライブできるなんて、すごくクールだと思うよ。

    Q:ランス、右手首が問題の箇所なんですよね?会見中ずっと手をポケットに入れたままだったので、ケガの影響が残っているのかと思って。

    ストロール:そう、右手首だよ。まだちょっと気になるけど、だいぶ良くなってる。

    Q:ルイス、映画の公開が近づいていますね。F1レース中に撮影された今回の作品は、これまでのハリウッド映画の中で一番F1の本質を捉えた作品だと思いますか?また、主演のブラッド・ピットとダムソン・イドリスに、F1ドライバーらしさを伝えるためにどんなアドバイスをしましたか?

    ハミルトン:それが僕たちの目指していたことだったよ。これだけリアルなレース週末に密着して撮影したスポーツ映画って他にはないと思う。ジョー(監督)とジェリー(プロデューサー)が素晴らしい仕事をしてくれて、撮影も僕たちの仕事の邪魔にならないよう本当に配慮してくれた。だから撮影チームがいたことにすら気づかないぐらいで、すごく自然に進んでいたんだ。

    モナコでドライバーたち向けに少しだけ映像を見せてもらったんだけど、本当に素晴らしかった。僕としては4年間取り組んできたプロジェクトだから、正直ちょっと緊張もした。でもジェリーが「これはできる限りリアルにしたけど、やっぱりハリウッド映画でもあるからね」と言ってくれて。ちょうどいいバランスを目指してたんだ。

    ブラッドとはLAでトラックデーを一緒にやって、彼が運転するのを見たけど、すでにライン取りの感覚を持っていたんだ。まったくの素人というわけじゃなかった。僕は昔、サイドでドライバーコーチのバイトをしてたことがあって、全然何も分かってない人を教えることもあった。でもブラッドはすぐに適応していて、感覚も良かった。

    特にF2のマシンに乗った後にブラッドから「ドライバーがどれだけ過酷な環境にいるか、あらためて理解したよ」ってメッセージが来たのを覚えてる。彼のリスペクトがさらに高まったって言ってた。それが映画にしっかり反映されてるといいなと思ってる。

    Q:ルイス、今年のグリッドには非常に若いドライバーが多いですね。20年前にF1にデビューしたあなたから見て、今の若手は当時と同じような困難に直面していると思いますか?それとも、時代は違うのでしょうか?

    ハミルトン:どう答えたらいいのか難しいけど、確かに時代は変わってるよね。今はF1の人気も相まって、周囲の環境がすごくにぎやかになっている。だから昔よりもプレッシャーは大きいと思う。メディアの反応も早いし、SNSがあるから誹謗中傷も可視化される。それは僕がF1に入った頃にはなかったものだ。

    でも、今の若手たちは本当に成熟してると思うよ。ものすごく若いのに、あの重圧の中でうまく自分を保ってるのはすごいことだ。僕がデビューした頃は、まさに泳ぎ方も知らないまま深海に放り込まれたような感覚だった。でもその頃はまだ「見える場所」にある悪意は少なかった。今の若手は、クルマの外で求められるものが本当に多いと思う。

    Q:ルイス、モントリオールに来るたびにレース以外で楽しみにしていることは何ですか?また、フェラーリのドライバーとして初めてここに来て、ファンの反応には違いがあると思いますか?

    ハミルトン:このグランプリは本当に好きなレースのひとつなんだ。サーキット自体がすごくユニークだし、カナダに来るのも毎回楽しみ。今回初めてバンクーバーに行けたんだ。ずっと行きたいと思っていたんだけど、ようやく叶ったよ。冬にはBC州に行ってヘリスキーをやることもあるしね。僕とランスはヘリボーディングにも興味があって、いつか一緒に行こうって話もしてる。

    モントリオールについて言えば、グランプリ期間中しか来たことがないけど、本当に雰囲気が良くて、街全体が盛り上がるんだ。レストランも最高だし、2007年からずっとファンがすばらしい。ホームグランプリ以外では、最も温かいファン体験のひとつだと思う。

    オーストリアみたいなサーキットも自然は美しいけど、例えばターン4のあたりは観客席が遠くて、双眼鏡がないと見えないぐらい。でもここはターン10のブレーキングやターン2でも、すぐそばにファンがいて、ドライバーとしてもその存在をすごく感じることができる。それが本当に特別なんだ。

    Q:フェラーリドライバーとしては初のカナダGPですが、ファンの反応は変わると思いますか?

    ハミルトン:正直、どうなるか分からないな。どのサーキットもそれぞれに特別な空気があるし、今回もフェラーリの赤いマシンで走るのは初めて。モントリオールにはイタリア系のコミュニティも多いって聞いたから、きっと良いサポートを受けられるんじゃないかなと期待してるよ。

    Q:フランコ、最近の数レースでのクルマのパフォーマンス改善に向けて、どんな取り組みをチームと進めてきましたか?この新しいサーキットに向けての準備と自信は?

    コラピント:いろいろなことをやってきたよ。特にセットアップの面で、自分には合っていない部分が多かった。クルマの中のツールともかみ合っていなくて、全体的にちぐはぐな感じだった。バルセロナの後にその原因が明確になってからは、いろいろ納得できたし、ずっと理解しやすくなった。

    今回は少し自信を持ってここに来ることができた。何日もシミュレーターで走り込んだし、ファクトリーでもエンジニアたちと密に作業した。少しでも前進できると信じてるし、それが結果につながればいいなと思ってる。

    Q:ランス、バルセロナGPの後に受けた治療のプロセスについて、どんなことがあったのか教えてもらえますか?

    ストロール:さっきも話したけど、もう一度言うね。数戦ずっと痛みを抱えていて、バルセロナでは特にひどかった。だから手術を受けたんだ。今はもう痛みはないよ。

    Q:ルイス、あなたはフレッドとともに勝ちたいと話していました。F1の世界でチームを立て直すには時間がかかる中で、今もし交代という話が出ているなら、それはどれほど愚かなことだと思いますか?

    ハミルトン:僕が知る限り、それは現実的な話じゃないし、少なくとも僕はそれを支持しない。チームに新しい人を迎えるのは、ドライバーでもエンジニアでも、組織を動かす人でも、必ず調整期間が必要なんだ。その影響はとても大きい。だからそういった話は、今のところ議題にはなっていない。僕はフレッドとともに勝ちたいし、彼のことを全面的にサポートしている。

    それと、最近出ている「ルイスがF1から引退を考えている」みたいな記事を書いている人たちへ――僕は今フェラーリでのキャリアを始めたばかりなんだ。複数年契約だし、ここで長く戦っていくつもり。頭の中は完全にこのチームと未来に向いているから、そういうデマはやめてほしい。

    Q:ランス、バルセロナの予選後にガレージへ戻った際、かなり苛立っていたという話があります。それについて説明してもらえますか?それは手首の状態と関係していたのですか?

    ストロール:うん、確かにあの時はフラストレーションが溜まってた。手首のこともあったし、イモラからの3連戦すべてに影響が出ていた。運転に支障が出ていたから、日曜のレースもきっと厳しい、もしかしたら走れないかもしれないと感じていた。そういう状況だったから、あの時は本当に苛立ってたんだ。

    Q:ルイス、あなたがフェラーリのF1ドライバーになってから半年が経ちました。サーキット外での生活、マラネロでの時間やイタリアでの適応について教えてください。

    ハミルトン:正直に言って、すごく素晴らしいよ。イタリアを訪れるたびにワクワクするし、まだ現地に拠点を構えてはいないけど、どうするかを考えているところだ。語学面ではまだ苦戦していて、そこは課題かな。でもマラネロに行くのは楽しいし、イタリアの文化や建築、街の雰囲気にはすっかり魅了されてる。

    コラピント:ファクトリーのレストランで有名なパスタがあるんだよね……

    ハミルトン:ああ、あの有名なパスタを作ってるところね。あれってファクトリーのすぐ近く?

    コラピント:あの店、聞いたことあるような……。

    ハミルトン:僕はまだ行ってないかも。

    コラピント:僕も実は行ったことないけど(笑)

    ハミルトン:そうなの?(笑)僕はどちらかというとピザ派かな。でも本当に、この半年は怒涛のように過ぎたけど、新しいブランドパートナーとも素晴らしい関係を築けてるし、新しいプロジェクトも進んでる。Diorとのコレクションもついに公開できたんだ。オンラインで見てみてほしい。長い時間をかけて取り組んだ作品だからすごく誇りに思ってる。

    ビジネス面でもいろいろな挑戦がうまくいっていて、レース外の活動はすごく充実してる。その成果をレースの結果にも結びつけられるように努力してるよ。でもやっぱり、最前線で戦いたい。それが今の課題だね。

    今のマシンにはバーレーンで投入されたアップグレードしかなくて、次のアップデートが待ち遠しい。さらに来年のマシン開発にももう取り組まなきゃいけない時期に入ってる。僕が今運転しているこのクルマは、過去4年間、僕が開発に関与してこなかったマシンなんだ。逆に言えば、シャルルが開発してきたマシンで、彼にとっては慣れたクルマ。でも僕にとってはまだ課題の多いマシンだからこそ、今はその挑戦を楽しんでるんだ。

  • アルピーヌF1 ブリアトーレがコラピント続投に含み「パフォーマンス次第」

    アルピーヌF1 ブリアトーレがコラピント続投に含み「パフォーマンス次第」

    アルピーヌF1チームのアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、フランコ・コラピントがF1で何戦に出場するかについて「上限はない」と語っていた。だが、同チームにとって失望続きの3レースを終えた今、その語調は曖昧なものに変わりつつある。

    「川のほとりに長く座っていれば、敵の死体が流れてくるのを目にするだろう」――『孫子』の言葉として広く知られているが、実際には誤った引用であるこの一節は、アルピーヌの現状を端的に表している。

    アルピーヌで唯一確かなことは、「常に不確実」であるということだ。過去数年で数多くの幹部が雇用と解雇を繰り返されてきたせいで、オフィスのドアに刻まれた名前と肩書きのインクが乾く間もなかったのではと思わせるほどである。

    この“椅子取りゲーム”は、ついにドライバーにも及んだ。マイアミGPを最後にジャック・ドゥーハンがコックピットを明け渡し、代わってフランコ・コラピントが起用されたのだ。

    発表時には「5戦限定」と明記されていたが、その明確さはすぐに失われた。事実上のチーム代表となった“エグゼクティブ・アドバイザー”フラビオ・ブリアトーレは、その数字は「誰かが勝手に言ったもの」と一蹴し、「出場レース数に上限はない」と発言した。

    そしてこの混乱は、スペインGP前のチーム代表記者会見にブリアトーレが登場したことで、さらに深まる。

    「私は5戦だの3戦だの、4戦だの、1戦だのとは言っていない。コラピントがパフォーマンスを発揮すれば彼が乗るし、そうでなければ……そのときはそのときだ」とブリアトーレは語った。

    その口調に脅しの響きを感じるのは無理もない。そしてそれには相応の理由もある。アルピーヌでの最初の3戦で、コラピントは昨年ウィリアムズに急遽起用された際に見せた悪癖ばかりが露呈し、純粋な速さは影を潜めている。

    昨年のモンツァでは、ローガン・サージェントに代わってFW46を駆るや否や即座に戦力アップとなったが、A325での走りにはそのような印象はない。

    アルピーヌでの初戦イモラでは、Q1中の赤旗明けにピットレーンから出る際、再開時間が確定する前にファストレーンへ進入してしまい、無線指示の誤解からグリッド降格ペナルティを受けた。さらにタンブレロ出口でのわずかなミスからコースオフし、ウォールにクラッシュするという散々な結果だった。

    モナコではQ1敗退の後、レースではハードタイヤでのスタートを強いられる戦略を理由に13位フィニッシュとなったが、実際には後方スタートと、前方でレーシングブルズやウィリアムズが仕掛けた“隊列操作”に巻き込まれたことも大きな要因だった。

    スペインではドライブトレインの問題によりギアボックス交換が必要となり、Q1の2回目のアタックに出られずに終わった。進化する路面状況の中で、他ドライバーにタイムを上回られるのは当然だった。決勝では終盤のセーフティカー導入に助けられる形となったが、それでも15位止まりだった。

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピント

    スペインGP後、コラピントは「カナダに集中しないといけない」と語った。確かにその通りだ。すでに噂の風は吹き始めている。

    「セルジオ・ペレスがコラピントの代役として起用される」という話は、メディアの一部が“ブリアトーレ=金銭優先”という既成概念から直感的に導き出した観測にすぎないと見られている。確かにペレスが豊富なスポンサー資金をもたらすのは事実だが、彼は来季キャデラックからの復帰を目指しており、現時点で中団チームに乗ることには何のメリットもない。

    現実的な代役候補としては、昨季F2でレース勝利を挙げたテストドライバーのポール・アロン、あるいは今なおリザーブドライバーとして待機しているドゥーハンの名が挙がる。

    ブリアトーレは過去にも非情な決断を下してきた前歴があり、今回も「最初に言ったことをその通りに実行しない」可能性は高い。彼の上には結果を求めるプレッシャーがのしかかっており、それは間違いなくドライバーたちの肩に転嫁されることになる。

    記者会見で彼はこうも語っていた。「今の時点ではフランコが今季もシートに残るかどうかは分からない。様子を見るだけだ。私たちが見ているのはパフォーマンスだけだ。それ以外は何も関係ない」

  • アルピーヌF1 ブリアトーレ コラピントのパフォーマンスに「満足していない」

    アルピーヌF1 ブリアトーレ コラピントのパフォーマンスに「満足していない」

    アルピーヌF1チームのアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、同チームでF1デビューを果たしたフランコ・コラピントのこれまでのパフォーマンスに対し、不満を露わにした。

    今季、アルピーヌはルーキーのジャック・ドゥーハンをわずか6戦でシートから降ろし、アルゼンチンからの多額の支援を受ける21歳のコラピントを起用した。しかしその決断に対して、ブリアトーレは現時点で期待に応えられていないと評価している。

    「最初のレース週末でいきなりクラッシュしていた」とブリアトーレはバルセロナでのSky Deutschlandに語った。「もし“満足している”なんて言ったら、それは嘘になる」

    「私はまったく満足していない」

    アルピーヌはドゥーハンとコラピントの交代を発表した際、コラピントには5戦のみの保証があると明記していた。しかしブリアトーレはその後すぐにそれを否定。ただ、現時点でコラピントが今後どれだけのチャンスを与えられるかは不透明な状況だ。

    「彼にとってシーズンがどう展開していくか、見ていく必要がある」とブリアトーレ。

    「フランコはまだ非常に若く、アルゼンチンだけでなくあらゆる方向から大きなプレッシャーを受けているという点も認識しなければならない。この(バルセロナ)が彼にとって初めての“本当の”レースだ。ここで何ができるか見てみようと思っている」

    「この仕事では、できるだけ早く自信を得られるようにならないといけない。彼がそれをやり遂げ、再び軌道に乗れることを願っている」

    一方で、パドック内では奇妙な噂も浮上しており、ブリアトーレがアルピーヌのWEC(世界耐久選手権)主力ドライバーであるミック・シューマッハをF1復帰候補として視野に入れているとも言われている。

    しかしその件について尋ねられると、ブリアトーレは語気を強めて答えた。

    「それはここで聞くべき質問じゃない。次の質問にしてくれ。その話はしたくない」

    アルピーヌF1チーム フラビオ・ブリアトーレ フランコ・コラピント

    2016年のF1ワールドチャンピオンであるニコ・ロズベルグは、この発言を「コラピントへの明確な警告」と解釈している。

    「今のコラピントはフラビオの“悪い側”にいる。そこにいたくはないはずだ」とロズベルグはコメント。

    「フラビオは“ナンバー2”のドライバーには一切関心を示さない。彼は完全に無視する」

    「一方で“ナンバー1”ドライバーには子犬のように甘くなる。それくらい極端なんだ」

    ミック・シューマッハの叔父であるラルフ・シューマッハもまた、兄であるミハエルとブリアトーレの関係性を熟知しており、ミックに新たなチャンスが訪れる可能性を感じ取っている。

    「彼(ブリアトーレ)は2026年に向けて最強のチームを作ろうとしている」とラルフは語る。

    「今はドライバーたちに自らを証明するチャンスを与えている段階で、あとで決断を下すつもりなんだ。それはドライバーにとっては明らかに過酷なやり方だ」

    「もしランド・ノリスに同じことをしたら、彼は逆走しながらサーキットを走るだろう。誰もがフラビオに耐えられるわけじゃない。彼のやり方は非常に厳しくて、若者にとっては楽なものじゃない」