カテゴリー: フランコ・コラピント

  • ウィリアムズF1代表が語る コラピントのアルピーヌF1移籍とその将来性

    ウィリアムズF1代表が語る コラピントのアルピーヌF1移籍とその将来性

    ウィリアムズF1の代表ジェームス・ボウルズは、「困難な環境」に身を置くことになった自身の育成ドライバー、フランコ・コラピントがF1で成功を収められると確信している。

    今週末、フランコ・コラピントが昨年のアブダビGP以来となるF1に出走する。ジャック・ドゥーハンの代役としてアルピーヌF1のレースシートを引き継いだ形だ。

    ルノーが2016年に買収して以降、エンストン拠点のアルピーヌF1チームは度重なるリブランドと、技術部門および上層部の相次ぐ交代により「運営の混乱」という評判を定着させてきた。直近では元チーム代表のフラビオ・ブリアトーレが「エグゼクティブ・アドバイザー」として復帰し、自身が率いるハイテックからオリバー・オークスがチーム代表に就任。しかし先週、ドゥーハンからコラピントへの交代が発表される直前に、オークスは即時辞任した。

    このオークスの辞任とドゥーハンの交代という2つの出来事の関連性については、今なお憶測が飛び交っている。さらに、オークスの弟が今月初めにロンドン警視庁によって多額の現金とともに摘発され、「犯罪収益の移転」の罪で起訴されたことも騒動に拍車をかけた。

    これら一連の出来事によって、「危機状態にあるチーム」との印象はますます強まっている。だが、ウィリアムズF1で育成され、昨年はロガン・サージェントの代役としてF1デビューを果たした後にアルピーヌへ移籍したコラピントについて、ジェームス・ボウルズは「困難な状況でも成長できる」と確信している。

    「今は混乱の時期か? それは間違いない」と、ボウルズはメディアに対して語った。

    「だが彼ら(アルピーヌ)はピエール(ガスリー)とフランコをきちんとサポートすると思っている。なぜなら、両者はチームのために最大限のポイントを稼ぐ“エリートアスリート”だからだ」

    「通常、どんなに状況が不安定でもドライバーの支援は行われる。それは非常に価値のある経験になる。どんなチームであっても、困難な環境下での走行は学びが大きい。そしてそれを乗り越えたとき、人は必ず強くなる」

    「そして、フランコは強い。だから今の彼にとってアルピーヌは正しい場所だと考えている」

    昨年ウィリアムズで9戦に出走し、ロガン・サージェントに代わって好パフォーマンスを見せたコラピントだったが、同チームにはすでにアレックス・アルボンとカルロス・サインツのラインアップが決定しており、レースシート復帰の見込みは薄かった。一方、アルピーヌのドゥーハンには契約上「一定数のレース出走」のみが保証されていたと噂されており、移籍によってチャンスが拡がった形だ。

    ただし、コラピントにも「5戦限定」の“猶予期間”が設けられており、将来が確約されているわけではない。

    「アルピーヌとの契約に踏み切ったのには理由がある。彼にとって最も現実的なレースシート獲得の道がそこだったからだ」とボウルズは語った。

    「2025年、あるいは我々が特に想定していたのは2026年に向けて、彼がグリッドに残る可能性を広げる最善の手段だった」

    「彼が我々のアカデミーにいたことを誇りに思っているし、彼が今F1グリッドに立てているのは、我々の責任も一端を担っていると思っている」

    「ウィリアムズでの走りを見れば分かる通り、彼は非常に短期間でF1のペースに順応した。そして、彼は本当に速い。アルピーヌがどんな“期限”を設けようとも、その限られたチャンスの中で、彼は必ず自身の価値を証明してみせるだろう」

  • アルピーヌF1昇格前に検証 コラピントがウィリアムズで見せた全9戦の実力

    アルピーヌF1昇格前に検証 コラピントがウィリアムズで見せた全9戦の実力

    フランコ・コラピントは来週末のF1エミリア・ロマーニャGPで、ジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌF1のレースシートに復帰する。

    アルゼンチン出身のコラピントにとってはF1グリッドへのカムバックとなるこの機会を前に、F1公式サイトでは彼が2024年シーズン後半にウィリアムズで代役として出場した9戦を、週末ごとのパフォーマンスに基づいてランキング形式で振り返っている。

    ウィリアムズは昨年、苦戦を続けていたローガン・サージェントに代えてF2勝者でアカデミー所属のコラピントを昇格させ、モンツァでF1デビューを果たした。

    21歳のコラピントは、冷静沈着な走りでQ3進出やポイント獲得を果たし、多くのパドック関係者を驚かせたが、その一方でクラッシュやミスもあった。

    以下に、彼の9戦をワーストからベストの順で紹介する。

    第9位:ブラジルGP
    アゼルバイジャンGPでの練習中のクラッシュ(詳細は後述)を除けば、F1デビューからの5戦は比較的クリーンなレースを展開していたコラピントだが、インテルラゴスで行われた豪雨の中の一戦でその記録は崩れた。

    サンパウロでの予選と決勝の両方でクラッシュを喫し、しかもそれらは同じ日曜日に開催されたセッションだった。メカニックたちの懸命な修復作業も水泡に帰し、次戦ラスベガスへ向けてさらなる作業が必要となった。

    第8位:ラスベガスGP
    チームメイトのアレックス・アルボンもブラジルでクラッシュしたこともあり、スペアパーツが不足していたウィリアムズにとってラスベガスは厳しい週末となった。

    その中でコラピントは、50Gという大きな衝撃を伴う予選クラッシュを喫し、マシンは大破。メディカルチェックを経て決勝出走が許可されたが、ピットレーンスタートとなり、ドライバーとチームの両方にとって痛ましい週末となった。

    第7位:アブダビGP
    ブラジル、ラスベガス、そして次項で紹介するカタールと続いたミスの連鎖のあと、シーズン最終戦アブダビでは比較的クリーンな週末を過ごした。

    しかし予選では最下位、決勝でもエンジントラブルでリタイアと、存在感を示すことはできなかった。

    第6位:カタールGP
    アメリカ大陸での激しいクラッシュを経て臨んだカタールでは、最新仕様のパーツを使えないことを認めていた。

    スプリント予選では最下位、マシンセットアップ変更のためスプリントはピットレーンスタートとなった。グランプリ本戦でも19番手スタートから、オープニングラップでニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とエステバン・オコン(アルピーヌ)との接触によりリタイアした。

    第5位:メキシコシティGP
    コラピントの苦戦が始まったのはメキシコだった。チームメイトのアルボンに予選で大きく遅れをとり、決勝ではRBのリアム・ローソンとの接触により10秒ペナルティを受けた。最終的には12位でフィニッシュ。

    第4位:アメリカGP(オースティン)
    この週末はスプリントフォーマットでの戦いとなったが、コラピントはその適応力を示した。

    スプリント予選で10番手、スプリントレースでも12位と好走。本戦ではアルボンが1周目にアクシデントに見舞われた中、コラピントは10位入賞を果たし、F1初ポイントを獲得した。

    第3位:イタリアGP(モンツァ)
    当初F2で2025年シーズンを迎えていたコラピントだったが、シルバーストンでのFP1とシミュレーターでの働きが評価され、シーズン途中にサージェントの代役としてF1デビュー。

    モンツァは彼にとって馴染みのあるサーキットで、週末を通じて着実にペースを上げ、経験豊富なアルボンに近づく走りを見せた。決勝では12位フィニッシュ。

    第2位:シンガポールGP
    F1カレンダーの中でも特に過酷なシンガポール市街地コースにおいても、コラピントは着実に力を示した。

    予選ではアルボンとほぼ同タイムを記録し、1コーナーで果敢にチームメイトの内側に飛び込むなど、見応えあるレースを展開。最終的にセルジオ・ペレスに戦略で敗れポイントには届かなかったが、レッドブルのペレスからも評価を受けた。

    第1位:アゼルバイジャンGP(バクー)
    全9戦の中でベストパフォーマンスとされたのが、バクーでの走りだった。

    練習走行でクラッシュする不運があったが、そこから見事に立て直し、予選では8番手でQ3進出。決勝でもその順位を守りきり、アルボンのすぐ後ろでチェッカーを受けた。

    レースではルイス・ハミルトンとの接近戦も繰り広げ、7度の世界王者からレース後に握手を受けるなど、大きな注目を集めた。コラピントは「人生で最も特別な瞬間のひとつだった」と語っている。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1でレース復帰「またイタリアで始まる!」

    フランコ・コラピント アルピーヌF1でレース復帰「またイタリアで始まる!」

    フランコ・コラピントがF1の舞台に戻ってくる。復帰戦の舞台はエミリア・ロマーニャGP。今季第6戦を終えた段階で、アルピーヌF1チームはジャック・ドゥーハンをリザーブに降格し、代わってコラピントを昇格させた。

    ドゥーハンの将来についてはプレシーズンから憶測が絶えず、今季レースに出場していた期間も、その座をコラピントに奪われるのではという噂がつきまとっていた。

    結局、ドゥーハンには6戦のチャンスが与えられたが、ここでコラピントがステアリングを引き継ぐ。彼は昨年、ウィリアムズからローガン・サージェントの代役としてシーズン途中にF1デビューを果たし、その印象的なパフォーマンスを、今回の機会に活かしたい考えだ。

    そのF1デビューの舞台は、イタリア・モンツァ。そして今回の復帰戦も再びイタリア――今度はイモラとなる。

    コラピントは復帰にあたって、次のように語っている。

    「まず最初に、今後5戦で戦うチャンスを与えてくれたチームに感謝したい」

    「イモラと、その後の3連戦に向けてチームとともにしっかり準備していくつもりだ。この先はタフで、大きな挑戦になるだろう」

    「レースサポートのテストプログラムやエンストンのシミュレーターでコンディションを維持してきたし、準備は万全だと思っている」

    「ピエール(・ガスリー)と一緒に、可能な限り良い結果を出せるよう全力を尽くすよ」

    また、SNSに投稿された動画では、次のように語っている。

    「このビッグニュース、もう聞いてくれたかな? 僕がF1グリッドに戻ることが決まった。アルピーヌのレースドライバーとしてね」

    「本当にワクワクしてるし、素晴らしいチャンスをもらえたことに感謝している。チームのみんなに、信頼を寄せてこのシートを託してくれたことに感謝したい」

    「またイタリアで始まる! 去年はモンツァで、今年はイモラ。素晴らしいサーキットでチームとのデビューを飾ることができるなんて最高だ。早く始めたくてたまらない。とにかくすごく楽しみ」

    「そして何より、これまで応援してくれたファンの皆さん、アルピーヌファンの皆さん、そして僕がレースに出ていない間も支えてくれたすべての人たちに、心から感謝したい」

    「みんなが楽しんでくれて、いい結果が出せるといいね。またすぐに会おう」

  • アルピーヌF1 2026年に向けた“Xファクター方式”ドライバー選考を開始

    アルピーヌF1 2026年に向けた“Xファクター方式”ドライバー選考を開始

    アルピーヌF1チームは、2025年シーズンの開幕6戦を終えたタイミングでジャック・ドゥーハンに代わり、フランコ・コラピントを起用すると発表した。コラピントは今後5戦でピエール・ガスリーのチームメイトを務める予定で、今回の決定は2026年の新レギュレーションを見据えた布石とみられている。

    スカイスポーツF1のクレイグ・スレイター記者は、今回の動きを英国の人気オーディション番組『Xファクター』になぞらえ、「ドライバー選考という名の公開オーディションだ」と評した。

    「アルピーヌは来年に向けて非常に良いパッケージを準備できると考えている。エンジンはメルセデス製、シャシーもすでに高いレベルにあり、バックグラウンドには優秀な人材も揃っている」とスレイターはSky Sports Newsで語る。

    「彼らは2026年、タイトル争いに絡める4チームのひとつになり得ると見ている。中には、マックス・フェルスタッペンのアルピーヌ移籍をささやく声もあるが、それは今のところ現実味に欠ける」

    「アルピーヌはピエール・ガスリーを信頼しており、ジャック・ドゥーハンを評価してきた。そして、コラピントにはすでに旧型マシンで4度のテスト機会を与えている。育成ドライバーにはエストニア出身のポール・アロンもいる」

    「今回の5戦を通じて、彼らは2026年に向けた最適なドライバーラインアップを見極めようとしている。コラピントが期待に応えられなければ、アロンにチャンスが巡る可能性もある」

    「とはいえ、それはあまり現実的とは言えないだろう。コラピントが一定の結果を残せば、そのまま残留するはずだ。いずれにせよ、今回の選考は『Xファクター』的な形式、つまり競争を通じた評価プロセスであるのは間違いない」

    財政的な要因も決定を左右
    アルピーヌの今回の判断には、コラピントの強力な資金的支援が影響を与えたとみられている。

    「彼には大きな財政的魅力がある。もし他の要素が拮抗していれば、非常に魅力的な選択肢となる」とスレイターは説明する。

    「F1の世界は厳しく、冷酷で非情だ。そして今回の決断は、まさにフラビオ・ブリアトーレの“教科書”通りのものだ。彼は非情な決断を厭わない人物だ」

    「今回の交代で最大の要因となったのは、財政的な圧力だと見られている。私が得た情報によれば、アルピーヌはウィリアムズからコラピントをローン移籍で獲得するために450万ユーロを支払った。この契約には、5年以内にウィリアムズへ戻る可能性があるという条項が含まれている」

    「ただし、コラピントがレースに出場すれば、年間で最大2000万ユーロの資金がチームにもたらされる。その条件を満たすためにも、彼をマシンに乗せる必要があったということだ」

    アルピーヌF1チーム コラピント ドゥーハンアルピーヌF1チームはジャック・ドゥーハンに代えて5戦でフランコ・コラピントを起用する。

    チーム代表オリバー・オークスの辞任との関係は?
    コラピントの昇格発表からわずか12時間後、アルピーヌはチーム代表オリバー・オークスの突然の辞任を発表した。

    この2つの出来事に関連があるのかという問いに対し、スレイターは「必ずしもそうではないようだ」と裏事情を明かした。

    「ファクトリーのスタッフがオークスの辞任を知らされたのは前夜のことだった。2件の大きな発表があるとだけ告げられ、辞任の理由は明かされていない」

    「オークスはドゥーハンからコラピントへの交代に反対していたわけではないが、“なぜこのタイミングで?”という点には疑問を持っていた可能性がある」

    「彼の中では“自分は本当にチーム代表なのか? 実質的な決定はすべてブリアトーレが行っているのではないか?”という疑念が芽生えたのかもしれない。役割の実態が当初聞かされていた内容と違っていた可能性がある」

    「さらに、舞台裏で何らかの問題が進行していた可能性も否定できず、それが明らかになるのは今後になるだろう」

    「このタイミングでの交代劇、決断の構造から察するに、オークスは“もはやブリアトーレが正式にチーム代表になるべきだ”と感じたのかもしれない。あるいは、ブリアトーレが対外的な顔となり、実務を担う新たな人物を据えるべきだという考えに至ったのかもしれない」

    「実際、ダヴィデ・サンチェスやデイブ・グリーンウッドといった人物がファクトリーの統括を担い、ブリアトーレが政治的・経営的な役割に徹する体制も考えられる」

    「いずれにせよ、オークスの辞任については現時点で正式な説明はなく、背後には別の要因があった可能性もある」

  • アルピーヌF1チーム ドゥーハン降格決断とコラピント5戦起用の舞台裏

    アルピーヌF1チーム ドゥーハン降格決断とコラピント5戦起用の舞台裏

    2025年のF1シーズンが開幕してわずか6戦、アルピーヌF1チームは早くもドライバーラインアップの見直しに踏み切った。ジャック・ドゥーハンがベンチに下げられ、フランコ・コラピントがピエール・ガスリーとともに、今週末のエミリア・ロマーニャGPを皮切りに少なくとも5戦に出走することが決定した。F1特派員ローレンス・バレットが、その舞台裏を掘り下げる。

    そして水曜朝には、より予想されていた内容として、コラピントがイモラでのエミリア・ロマーニャGPから少なくとも4戦にわたってレースシートに昇格し、ドゥーハンはリザーブドライバーに戻ることが発表された。これはチームが進めるドライバープール評価の一環とされている。

    今季がフル参戦初年度となるドゥーハンにとって、今年1月にアルピーヌF1チームがウィリアムズと契約し、コラピントを2025年のリザーブとして複数年契約で獲得した時点から、常にプレッシャーがかかる状況だった。

    アルゼンチン出身のコラピントは、昨年終盤にウィリアムズでローガン・サージェントの代役として9戦に出走し、2度のポイント獲得を記録。一時は、レーシング・ブルズでの起用を経て、レッドブル本隊への昇格も噂されるなど注目を集めた。

    しかしその後、複数の大クラッシュにより評価は下がり、イギリスのチームに多額の修理費をもたらしたこともあって、勢いを失いつつあった。

    フランコ・コラピント アルピーヌF1チームフランコ・コラピントがジャック・ドゥーハンに代わりアルピーヌF1チームのレースシートに昇格

    ウィリアムズがコラピントを放出した背景について、同チームの代表ジェームズ・ボウルズは「実質的な貸し出しだった」と説明している。すでにカルロス・サインツがアレックス・アルボンのチームメイトとして契約済みだったため、コラピントは本来リザーブに戻る予定だった。

    「彼には2025年か2026年にF1でレースをしてほしいと考えている」とボウルズは語る。「そのための最善の機会がアルピーヌF1チームにある。それが彼がそこにいる理由だ。これはジャックを軽視する意図ではない。彼にも成功してほしいと思っている」

    「だが最終的に、フランコは私のドライバーであり、再びマシンに乗せたいと思っている。彼がウィリアムズに戻る時期はまだ明確には言えないが、いずれ戻るのは確かだ」

    ドライバー交代の可能性がささやかれるなか、アルピーヌF1チームは表向きにはその可能性を否定し、あくまでドゥーハンに自身の価値を証明する機会を与える方針を取っていた。

    バーレーンでポイント目前まで迫ったレースなど、ドゥーハンには速さを感じさせる場面もあったが、結果を安定して出すには至らなかった。

    今季ここまでポイントはゼロで、クラッシュも2回。最初はオーストラリアGPの1周目、次は日本GPのフリー走行で、DRSを閉じ忘れたまま高速ターン1へ突入し、マシンを大破させた。どちらもドゥーハンへのプレッシャーを強める要因となったが、彼は動じることなく前を向き続けていた。

    オートバイ界のレジェンド、ミック・ドゥーハンを父に持つジャックは、マイアミGPで初めて予選でガスリーを上回るパフォーマンスを見せたものの、レースでは1周目にリアム・ローソンと接触しリタイア。結果に繋がらない流れが続いた。

    情報筋によれば、マイアミGPの週末を通じて、ドゥーハンを交代させる議論が進んでいたという。

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チームドゥーハンはアルピーヌF1チームで7戦に出走、初戦は2024年最終戦アブダビGP

    コラピントはアルピーヌF1チームにとって、財政面でも戦力面でも魅力的な存在だ。情報筋によると、今回の昇格によって彼のスポンサー支援がさらに増える可能性もあるという。

    さらに、彼は強いスター性と情熱的なファン層を持ち、昨年のウィリアムズでの活躍によって母国アルゼンチンでは英雄視されている。今やリオネル・メッシに次ぐ国民的スポーツスターとの声もある。

    確かに彼はクラッシュによる損害を残したが、一方でポイント獲得能力と順応の早さも証明しており、アルピーヌF1チームにとっては非常に魅力的なパッケージだ。

    同チームは現在、コンストラクターズランキング9位で7ポイントしか獲得できておらず、接戦の中で安定してポイントを狙えるドライバーの存在が欠かせない。

    現時点ではタイトル争いに絡んでいないからこそ、フラビオ・ブリアトーレも言うように、これは2026年から始まる新レギュレーションに向けて、誰がガスリーの最良のパートナーなのかを見極める絶好の機会なのだ。

    そして、いま動くことによって、コラピントはF2時代に走行経験のあるイモラ、モナコ、スペインでリズムを掴むことができる。4戦目のカナダは未経験だが、5戦目のレッドブルリンク(オーストリア)は再びよく知るコースだ。

    このチャンスは、コラピントがアルピーヌF1チームのエンストン拠点に足を踏み入れた瞬間から目指していたものであり、ウィリアムズとの契約によって実現の可能性が見えていた。

    ウィリアムズでの9戦で即座に結果を出した実績がある彼にとって、今回も同様に順応できれば、7月のイギリスGP前に行われる次の評価でシートを確保する最有力候補となるだろう。ある意味、これはドゥーハンとの“直接対決”だ。

    2022年にアルピーヌF1チームのドライバーアカデミーに加入したドゥーハンは、今後はチームに貢献しながら、シルバーストンでの再起を目指して準備を進めることになる。

    オリバー・オークス アルピーヌF1チームコラピント昇格発表の前日に、オリバー・オークスがアルピーヌF1チーム代表を辞任

    一方、オークスの辞任は、ここ2年間で続いたアルピーヌF1チーム上層部の混乱の延長線上にある。

    ハイテックの元代表であるオークスは、昨年夏にブリュノ・ファマンの後任としてブリアトーレに招聘されたばかりだった。

    その前後で、CEOローラン・ロッシの退任を皮切りに、チーム代表オトマー・サフナウアー、スポーティングディレクターのアラン・パーメイン、CTOパット・フライ、テクニカルディレクターのマット・ハーマン、空力責任者ディルク・デ・ビア、レーシング拡張プロジェクト責任者ダヴィデ・ブリビオらが次々とチームを去っている。

    今回のオークス辞任の理由は公式には明かされていないが、今後はブリアトーレがレース活動全体の責任を担うことになるのは確実な情勢だ。

  • アルピーヌF1 フランコ・コラピントの起用を発表 ドゥーハンはまずは5戦欠場

    アルピーヌF1 フランコ・コラピントの起用を発表 ドゥーハンはまずは5戦欠場

    アルピーヌF1は、ピエール・ガスリーのチームメイトとしてフランコ・コラピントを起用することを正式に発表した。次戦エミリア・ロマーニャGPから5戦にわたってジャック・ドゥーハンの代役を務める予定で、チームは今後の評価の一環としてこの「ローテーション起用」に踏み切った。

    この決定は、火曜日夜にチーム代表オリバー・オークスの電撃辞任が発表された直後に伝えられたもので、アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレがオークスの業務を暫定的に引き継ぐ。

    2024年アブダビGPで急遽デビューを果たしたドゥーハンは、今季からレースドライバーに昇格。だが、チームメイトのガスリーに対してパフォーマンス面で後れを取り、直近のマイアミGPでは1周目の接触によりリタイアしていた。

    コラピントは2024年にウィリアムズで9戦に出走し、アゼルバイジャンとアメリカ(オースティン)でポイントを獲得するなど印象的な活躍を見せていた。一方で、サンパウロとラスベガスではクラッシュも経験している。

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピントフランコ・コラピントは、2025年シーズンの次の5戦、エミリア・ロマーニャグランプリからアルピーヌでレースに出場する。

    アルピーヌは声明の中で次のように説明している。

    「現在進行中のドライバーラインアップ評価の一環として、BWTアルピーヌF1チームは、2025年FIA F1世界選手権の今後5戦において、レースシートの一つをローテーションすることを決定した」

    「したがって、フランコ・コラピントがエミリア・ロマーニャGPからピエール・ガスリーとペアを組むこととなり、7月のイギリスGP前に再評価を行う予定である。ジャック・ドゥーハンはこの期間中、ファーストチョイスのリザーブドライバーとしてチームに残る」

    ドゥーハンはこれまでに速さの片鱗を見せてきたが、開幕からの7戦では複数のミスも目立った。特に、マイアミでの接触のほか、鈴鹿ではDRSを閉じずにターン1へ進入し、激しいクラッシュを喫している。

    アルピーヌF1チーム フラビオ・ブリアトーレフラビオ・ブリアトーレは、2026年に向けてドライバーを「完全かつ公正」に評価するために、チームはドライバーのラインナップを「ローテーション」する必要がある、と述べた。

    一方、コラピントはこの復帰に向けて以下のようにコメントしている。

    「まず、次の5戦で競技の場を与えてくれたチームに感謝する。イモラ、そしてその後のトリプルヘッダーは激しく大きな挑戦になるが、しっかり準備を整えて臨むつもりだ」

    「シミュレーターやテストプログラムで常に鋭さを保ってきたので、すぐに感覚を掴めると確信している。ピエールと共にベストな結果を目指して全力を尽くす所存だ」

    一方、レースから一時離れることとなるドゥーハンは、次のように述べている。

    「F1ドライバーになるという人生の夢を叶えられたことを誇りに思う。そして、それを実現させてくれたチームには心から感謝している」

    「もちろん、プロのドライバーとして走れないのは辛い現実である。しかし、チームの信頼と将来へのビジョンは理解している。今は自分自身の目標を見据えながら、全力でサポートに努めていく」

    また、チームの意思決定を担う立場となったブリアトーレは、今回の交代について以下のように説明した。

    「シーズン序盤を振り返り、ピエールの隣にフランコを乗せる決断に至った」

    「現在のF1は極めて接戦であり、我々も昨年からマシンを大幅に改善してきた。その中で、ラインアップをローテーションする必要性があると判断した」

    「2026年はチームにとって非常に重要なシーズンになるため、今年のうちにドライバーの評価を完了することが不可欠である。ドゥーハンは非常にプロフェッショナルに役割を果たしてきたし、今回の5戦は異なるアプローチを試す機会になる。この期間を経て、今後の方針を決定する予定である」

  • アルピーヌF1チーム ジャック・ドゥーハンに交代を通達との報道

    アルピーヌF1チーム ジャック・ドゥーハンに交代を通達との報道

    アルピーヌF1チームは、次戦イモラでのF1第7戦に向けてジャック・ドゥーハンの交代を予定しており、同ドライバーにはすでに交代の意向が伝えられたとThe Raceが報じている。

    ドゥーハンは、カルロス・サインツのウィリアムズ移籍によって空いたシートを埋める形で2025年シーズンの正ドライバーとして昇格。だが、その座は当初から安泰ではなかった。

    昨年末には、アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレが、フランコ・コラピントの起用を模索していたとされており、2024年最終戦アブダビGPでドゥーハンがエステバン・オコンの代役としてF1デビューを果たした時点でも、チームはすでに将来的な選択肢としてコラピントと接触していたという。

    その後、2025年1月に正式にアルピーヌのリザーブドライバーに就任したコラピントの存在は、ドゥーハンに対するプレッシャーを一層高める結果となった。

    デビューイヤーの序盤では、速さを見せてチーム関係者を驚かせる場面もあったものの、ドゥーハンは6戦を終えて未だにノーポイント。ミスやアクシデントも目立ち、結果的にクリーンな週末をまとめることができていない。最新のマイアミGPでは予選で初めてピエール・ガスリーを上回ったが、決勝では1周目にリアム・ローソンと接触しリタイアとなった。

    なお、予選でのチームメイト比較では、ここまでの成績はガスリーが5勝1敗でリードし、平均タイム差でも0.367秒の差をつけている。

    アルピーヌF1チーム後任はフランコ・コラピントの見込み

    アルピーヌのマシン自体も、好調だったプレシーズンから一転して開幕戦以降は競争力を欠いているが、チームはドゥーハンに他の新人と同じだけの猶予を与えてこなかった。こうした事情を受け、チームは日曜夜、マイアミのサーキットを離れる前にドゥーハンへ交代方針を伝えたと報じられている。

    次戦イモラからは、2024年にウィリアムズで代役出場を果たしたフランコ・コラピントがドゥーハンの後任として起用される見通しだ。アルピーヌの別のリザーブドライバーであるポール・アロンもシーズン中の起用候補とされている。

    なお、ドゥーハンはF1シートを失う形にはなるが、現時点ではアルピーヌのドライバー育成プログラムには引き続き所属する見込みだ。チームはまだ正式なコメントを発表していない。

  • アルピーヌF1 ドゥーハン1周目DNFで解雇検討…イモラでコラピントと交代か

    アルピーヌF1 ドゥーハン1周目DNFで解雇検討…イモラでコラピントと交代か

    アルピーヌは、ルーキーのジャック・ドゥーハンのパフォーマンスを精査しており、次戦イモラでのF1第7戦エミリア・ロマーニャGPに向けてドライバー交代を検討していると報じられている。

    ドゥーハンのマイアミGPは、1周目のターン1でレーシングブルズのリアム・ローソンと接触したことで早々に終了。イン側でブレーキを早めに踏んだ後、ローソンを避けようとして縁石を乗り越えた際にアクシデントが発生した。

    シーズン序盤、ドゥーハンは基礎的な速さを示す場面もあったが、レースごとにミスやアクシデントが続いており、ここまで完走した週末はわずかにとどまっている。開幕戦オーストラリアでは雨中の1周目にクラッシュ、中国ではスプリントと決勝の両方でペナルティを受け、日本では金曜フリー走行で大クラッシュ。そして今回のマイアミでも再び1周目でリタイアとなった。

    特に今回のマイアミGPでは、初めてチームメイトのピエール・ガスリーを予選で上回った直後だっただけに、早期のリタイアは痛恨。これでドゥーハンは、2025年の開幕6戦を終えて未だにノーポイント。未得点ドライバーは他に、フェルナンド・アロンソ、ローソン、ガブリエル・ボルトレトの3人だけとなっている。

    こうした状況を受け、アルピーヌは以前から契約していたリザーブドライバー、フランコ・コラピントの起用を検討している。元ウィリアムズ所属のアルゼンチン人ドライバーであるコラピントは、フラビオ・ブリアトーレ(チーム・エグゼクティブ・アドバイザー)のお気に入りとも言われており、当初からレースシート起用の噂が絶えなかった。

    ドゥーハンの起用は昨年8月に正式決定したが、今季序盤の不安定なパフォーマンスを受け、チーム内でも対応を巡って意見が割れている模様。当初は「夏まで様子を見る」とされていたが、マイアミGP終了時点で状況は変化。次戦イモラを皮切りに3連戦が続くヨーロッパラウンドを前に、早期の決断が下される可能性があるという。

    チーム代表のオリバー・オークスは日曜夜のメディア対応を行わず、アルピーヌも憶測にはコメントしない姿勢を貫いている。ただし、週末のFIA記者会見では「現時点ではジャックとピエールが我々のドライバー」と前置きしつつ、「常に評価はしている」と含みを持たせた発言をしていた。

    アルピーヌF1チーム ジャック・ドゥーハン

    一方のドゥーハンは、今後に向けて気持ちを切り替えており、イギリス・エンストンのチーム本拠地で次戦に向けた準備に入る予定だと明かしている。

    「今週末は初めてチームメイトを予選で上回ることができて、マシンにも自信が持てました。小さな成果ではありますが、それを次に繋げていきたいと思います。まだあまり走れていない感じもしますが、今はとにかく次に集中する時です」と、ドゥーハンは語った。

    一方で、コラピントの後押しも続いている。昨年ウィリアムズで数戦に出場し、未経験ながらもポイントを獲得したことに加え、南米系スポンサーの支援も大きな強みだ。2月にはアルピーヌとラテンアメリカ最大のEC企業メルカドリブレがスポンサー契約を締結。さらに、アルゼンチン国営石油会社YPFは、現在アルピーヌの燃料パートナーであるイタリアのEniと提携しており、実質的な関与も指摘されている。

    YPFのCEO、オラシオ・マリン氏はアルゼンチン国内のテレビインタビュー中に「コラピントがイモラで走る」と発言し注目を集めたが、後にこれは「個人的な希望だった」と釈明している。

    これに対しオークス代表も、「あれはスポンサー個人の見解にすぎない。我々はそうした“ノイズ”には影響されない」と冷静な姿勢を示した上で、「ジャックがいい仕事を続ける必要があるのは確かだが、憶測が飛び交うのは当然のこと」とも語っている。

    アルピーヌが果たしてドゥーハンに更なる猶予を与えるのか、それともコラピントにチャンスを与えるのか――。決断の時は刻一刻と迫っている。

  • フランコ・コラピントのスポンサーがアルピーヌF1“デビュー”発言を釈明

    フランコ・コラピントのスポンサーがアルピーヌF1“デビュー”発言を釈明

    フランコ・コラピントがF1でジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌからイモラでデビューするとの発言が波紋を広げている。発言の主は、同選手の有力スポンサーであるアルゼンチンの石油大手YPFの社長、オラシオ・マリン氏だ。

    今週初め、マリン氏はアルゼンチンのテレビ局A24に出演。その際、今年コラピントがいつレースに出場するのかと問われると、「それは言えないね」と笑いながら答えた。

    しかし、番組の終了音楽が流れ、マイクがオフになったと本人が思い込んだ瞬間、インタビュアーに対して「イモラだよ」と漏らした。

    この一言はすぐにSNSで拡散し、大きな注目を集めた。これを受けてマリン氏は、別のアルゼンチンメディア「LN+」に出演し、「あれは私の願望だ」と釈明。「もし本当にイモラで走ることになったら、本人から電話が来るはずだ」と語った。

    さらにマリン氏は、コラピントのスケジュールについて何も知らないと主張。「私はYPFの社長であって、彼のマネージャーではない。もちろん彼とは素晴らしい関係を築いているが、四六時中連絡を取っているわけではない」と述べた。

    マリン氏は昨年にも似たような予言をしていたと明かし、「フランコに“2週間後にデビューする”と冗談で言ったら、本当にウィリアムズでサージェントの代役として出場することになった」と振り返った。「“どうして分かったの?”と彼に聞かれて、宝くじを買っておけばよかったと思ったよ。今回も同じような話だ」と笑った。

    実際にコラピントがイモラでF1デビューを果たすかは、今後の動向次第だが、スポンサーからの“フライング発言”が新たな憶測を呼んでいる。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1“デビュー”がスポンサーの失言で発覚か?

    フランコ・コラピント アルピーヌF1“デビュー”がスポンサーの失言で発覚か?

    フランコ・コラピントが近くアルピーヌF1チームで「デビュー」を果たす可能性が浮上している。きっかけは、同選手のスポンサー企業であるYPF社のCEO、オラシオ・マリン氏による“マイクの切り忘れ”による発言だった。

    この発言は、アルゼンチンのニュースチャンネル「A24」に出演中に起きたもの。マリン氏は番組内でコラピントのアルピーヌでのデビュー時期を問われ、「分からない」と繰り返していた。

    しかし番組終了間際、カメラは切り替わったもののマイクがまだオンの状態で、「イモラで」と口にした声がそのまま放送されてしまった。

    21歳のコラピントは今シーズン、ウィリアムズからアルピーヌに移籍し、テスト兼リザーブドライバーとして契約。昨年はウィリアムズで9戦の印象的なカメオ出場を果たしており、以前からアルピーヌの正ドライバーであるジャック・ドゥーハンのシートを脅かす存在として注目されていた。

    当初は、ドゥーハンに与えられるチャンスが「5~6戦」と限られているという噂も広まっていたが、最近ではチーム首脳陣が彼にもう少し猶予を与える姿勢に変わってきたとされていた。

    しかし今回のマリン氏の発言により、そうした見方にも再び疑問符が付けられている。次戦の第7戦エミリア・ロマーニャGP(イモラ)はマイアミGPの次に開催される予定であり、「デビュー」という言葉が何を意味するのか――フリー走行での出走か、それとも本格的なレースデビューか――その詳細は現時点では明らかになっていない。

    アルピーヌおよびコラピント陣営からの公式コメントは、今のところ出ていない。