カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1代表 ハミルトンの中国GP失格が「シーズン序盤を狂わせた」

    フェラーリF1代表 ハミルトンの中国GP失格が「シーズン序盤を狂わせた」

    フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、ルイス・ハミルトンの中国GPでの失格がスクーデリアのシーズン序盤の進歩を狂わせ、SF-25のペースを鈍らせる妥協を強いられたことを認めた。

    7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、上海で行われたレースで、マシンのプランクの摩耗が規定を超えていたために失格となった。前日にはスプリントで勝利し、士気を高めた直後の出来事だった。

    ダウンフォースを最適化するための低車高はグランプリ全距離では持続不可能であることが明らかになり、その後に起きたことが、2025年前半戦を通じてフェラーリが苦しむ要因になったとバスールは語った。

    バスールは独Auto Motor und Sportに対し、序盤の挫折の余波について説明した。

    上海後に強いられた再考
    「失格によって我々は少し軌道を外されてしまった。最低地上高については安全マージンを取らざるを得なかった」とバスールは説明した。

    「ご存じの通り、これらのマシンは最低地上高に関して非常に敏感だ。1ミリ違えばグリッド上の順位に直結する。マシンの車高を完全にコントロールできなければ、競争力に影響が出る」

    「この問題を解決するために他のことへの集中を失ってしまう。予選に向けたタイヤの準備、ウォームアップラップなど、あらゆるものだ」

    フェラーリはさらなるペナルティを避けるためにマシンを高めに走らせることを余儀なくされ、その結果、ハミルトンとシャルル・ルクレールの競争力は損なわれた。

    コンストラクターズ選手権で2位につけてはいるものの、フェラーリは今季まだ1勝も挙げておらず、ハミルトンもフェラーリで日曜の表彰台をまだ獲得できていない。

    スクーデリア・フェラーリ

    アップグレードで見えた回復の兆し
    バスールは、困難に直面しながらも、夏休み前に投入したフロアとサスペンションのアップグレードによってフェラーリがパフォーマンスを取り戻しつつあることを認めた。

    「ここ3、4戦で我々はギャップを2コンマまで縮めることができた」と彼は語った。

    「シーズン序盤はサーキットでのハンドリングに大きな問題を抱えていた。品質の問題もあったし、その後に失格もあった。我々はそこで少し迷ってしまった」

    「すべては細部次第であり、ブダペストでの予選が良い例だった。重要ではないことに集中してしまうと、すぐに多くを失ってしまう。もしシャルルがあと2コンマ遅ければ、ポールではなく6番手だっただろう。速さを得るために、その瞬間に何が重要かを見極めるのは非常に難しい」

    ルクレールがハンガリーで獲得したポールポジションは、条件が揃ったときにフェラーリがいまだに成し遂げられる可能性を示すものだった。

    しかし、マクラーレンがタイヤマネジメントと純粋な速さで基準を示し続ける中で、バスールはチームが回復、細部の改善、そして2026年の大幅なレギュレーション変更に向けた長期計画との間で、常にバランスを取る必要があることを認めている。

    スクーデリア・フェラーリ ルイス・ハミルトン

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1に提出が噂されるフィードバック文書の中身

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1に提出が噂されるフィードバック文書の中身

    ルイス・ハミルトンが、SF-25の改善が必要な領域を指摘し、来季のF1マシンに向けた提案を含む詳細なフィードバックをフェラーリに提出したと報じられた。

    波乱のシーズンを送る7度のワールドチャンピオンは、ベルギーGPを前に、自身がフェラーリへ詳細な文書を提出していることを明かした。スパでの不満の残る走行に続き、ハンガリーでの週末も予選での苦戦が目立ち、低調な結果に終わった。

    ハミルトンは、フェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルがスクーデリアでタイトルを獲得できなかった道を辿ることを避けようと、問題点に真剣に取り組んでいる。

    ベルギーGPの際に要望を出したことも、後に「単なる提案だった」と説明しているが、その詳細は『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によって明らかになった。

    焦点の一つはエンジンブレーキで、これはメルセデス時代に経験したものとは異なっている。修正は加えられたものの、パワーユニットの特性によりハミルトンが望むブレーキの「フィーリング」を得るのは難しく、コーナー進入や全体的なバランスにも影響しているという。ハミルトンはこの問題を将来の開発で「排除」するために、2026年のパワーユニットに関する情報提供を求めている。

    40歳のハミルトンはすでに、この新しいエンジンブレーキの特性に慣れることへの不満を隠さず、SF-25を「エイリアン」とまで表現している。

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリルイス・ハミルトンは2026年仕様のフェラーリを自分の感覚に合うマシンにしようとしている

    ハミルトン、SF-25のハンドリングとセットアップの違いに苦戦
    報道によれば、ハミルトンのフィードバックはSF-25のハンドリングの問題にも及んでいる。新しいフロントサスペンションはコーナー進入時の精度を高めたが、タイトでテクニカルなセクションでは扱いづらくなった。その補償としてフロントに追加の荷重が与えられたが、これによりグリップは改善されたものの、ステアリングが非常に敏感になった。

    彼はシミュレーターで異なるセットアップを試して「問題を克服」しようとしたが、フェラーリが限られた数の基本的な設定しか使用していないため、それを実現できなかったという。このため、サスペンション、バー、ウイングといった異なる要素を組み合わせた「ミックス」セットアップを採用することも多かったが、理想的なバランスを生むとは限らなかった。

    リヤの安定性も懸念材料として挙げられている。ハミルトンはフロントと同じようにリヤもバランスが取れている感覚を望んだが、その好みは時に、より「一貫した」アプローチを取るチームメイトのシャルル・ルクレールと衝突することもあった。両ドライバーがフロント性能に注力していることからセットアップの好みは似ているとフェラーリは考えていたが、実際にはそうではなかった。このことがデータの解釈や妥協点の発見を難しくしている。

    こうした課題は、現在開発中の2026年型マシンが新レギュレーションの下で両ドライバーの要求を両立できるのかという疑問も投げかけている。

  • フェラーリF1代表 新たな複数年契約延長を「安定性確保の重要な一歩」

    フェラーリF1代表 新たな複数年契約延長を「安定性確保の重要な一歩」

    スクーデリア・フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、新たに複数年契約を結んだことを受けて、チームの安定性と着実な前進に自信を示した。2026年の大規模な規則変更を見据えた体制づくりに意欲を語る一方、ルイス・ハミルトンの適応に時間を要している現状を認めつつ、直近の復調に手応えを感じている。

    7月31日、フェラーリはバスールとの契約を複数年延長したと発表した(2023年に就任前に結んだ3年契約は今季末で終了する予定だった)。

    これにより、カナダGP前後にイタリア・メディアで浮上した「解任の可能性」という憶測に終止符が打たれた。

    バスール、フェラーリとの新契約にサイン
    その憶測は、フェラーリがコンストラクターズ選手権2位に位置しているにもかかわらず──首位マクラーレンには大きく水をあけられてはいたが、メルセデスやレッドブルといった強豪の前に立ちはだかっていたにもかかわらず──広がっていた。昨年、フェラーリは10年以上ぶりにタイトルに肉薄し、コンストラクターズ選手権で最終戦まで戦ったばかりだった。

    もっとも、このプレッシャーは世界で最も有名なスポーツ組織のトップに立つ者には常につきまとう。「私の仕事は、パドックで最もエキサイティングなポジションだ」とバスールは言う。「F1で勝つことができれば最高だが、フェラーリで勝つことは本当に特別なことだ」

    だが勝てなければ負け、というのがフェラーリと忠実なティフォシが課す基準だ。この新契約は、そうした重圧を和らげ、冷静さを取り戻す助けとなる。

    プロセスを整える
    過去にフェラーリで成功を収めた指導者たちは、外部からのプレッシャーからチームを守り、安定性を推進することで、恐怖心のない環境でスタッフが力を発揮できるようにしてきた。こうしたアプローチは一朝一夕に成るものではない。したがって、バスールの契約延長は彼の手腕への信頼の表れであると同時に、F1で成功を収めるには時間がかかるという経営陣の認識でもある。

    「時間がかかるものだと本当に確信している」とバスールは言う。「フェラーリだけでなく、どこでもそうだ。クリスチャン(・ホーナー)がレッドブルに加わった時も、ジャン(・トッド)がフェラーリに来た時も、最初の勝利までには時間がかかった」

    「チームを築き上げるには数年かかるし、自分と共に働いてほしい人材をリクルートするのにも時間がかかる。その後、一緒に仕事をしていくにも時間が必要だ。F1では非常にアジャイルでありたいが、現実には大きな慣性がある」

    もっとも、時間を得続けるには継続的な進歩が必要であり、組織全体での一致も不可欠だ。「我々には明確なターゲットとゴールがある」と彼は言う。「会社の全員がこのプロジェクトに向かって一致団結しており、全員がそれを達成できると確信し、同じ方向に向かって推進している。これが得られる最高の感覚だ」

    「フェラーリが再び勝ちたいのは秘密でもなんでもない。だが我々にはターゲットがあり、ゴールは非常に明確だ。その達成のために全てを注ぐ。我々全員がチャンピオンシップを勝ち取りたいと思っている。全体として進歩は遂げてきたが、すべてを組み合わせるにはもう少し時間が必要だ。2026年の挑戦は良い機会だ」

    大きなプレッシャーにさらされながらも、バスールがこの仕事を心から楽しんでいるのは明らかだ。

    「まず、私はこの仲間たちと働くのが大好きなんだ」と彼は言う。「情熱と感情にあふれたチームであり、日々のモチベーションとして極めてポジティブなものになっている。もう少しプロセスを整え、冷静なアプローチを加えることで、時に極端になりがちな姿勢をうまく動機付ける必要はあるかもしれないが、これは良いことだし、こういう状況を管理する方がずっと簡単だ」

    「この環境、この人々と働くのが本当に好きだし、我々は正しい方向に進んでいると確信している。そして必ず成し遂げると思っている」

    フレデリック・バスール スクーデリア・フェラーリ F1 ルイス・ハミルトン

    ハミルトン、赤い新章
    今季のフェラーリは豪華なラインナップを揃えた。ルイス・ハミルトンが加入し(彼を引き入れる上でバスールが大きな役割を果たした)、7年目を迎えるシャルル・ルクレールとコンビを組んでいる。

    両者は今年、タイトル争いを期待していた。昨年はフェラーリがチャンピオンのマクラーレンにわずか14点差で迫る激闘を演じたからだ。だが現実は、マクラーレンが独走し、フェラーリはメルセデスとレッドブルを相手にP2を守る戦いを強いられている。

    ハミルトンは、メルセデス車を駆り続けてきた約20年のキャリアから、フェラーリに移籍して新しい環境に適応するのに時間を要している。特に前戦ハンガリーでは予選後に自らを「役立たず」と表現するほど落胆したが、その前の3〜4戦では新しい環境に慣れつつある兆しが見えてきた。

    イギリス人ドライバーは、チームの文化や仕事の進め方、そしてメルセデスとは異なるマシン特性を理解するため、可能な限りフェラーリに溶け込もうと努力している。

    今季がハミルトンやバスールの思い描いた通りには進んでいないのは確かだ。だからこそ、7度のワールドチャンピオンがサマーブレイク前に落ち込んでいるのも理解できる。

    しかし、2022年に導入されたグラウンドエフェクトカーが彼のドライビングスタイルに合っていないことを考えれば、この苦戦は驚くべきことではない。新しいチームとマシンに慣れる必要がある中での奮闘なのだ。

    「今季の序盤にルイスが直面した挑戦を私たちは過小評価していたのかもしれない」と、ハンガリーで走行開始前に語ったバスールは言う。「彼はマクラーレンでほぼ10年、メルセデスで10年、つまり約20年を同じ環境で過ごしてきた」

    「ルイスにとって文化、人間関係、ソフトウェア、マシン、あらゆるテーマで大きな変化だった。私たちはその難しさを過小評価していたかもしれない」

    「だが、直近4〜5戦で彼は再び速さを取り戻した。それには非常に満足している」

    フレデリック・バスール スクーデリア・フェラーリ F1

    フェラーリ、2026年へ向けたチーム体制
    ルクレールはキャリア最高レベルの走りを見せている。今年はまだ勝利はないものの、ハンガリーでの圧巻のポールポジションと5度の表彰台が、彼が最大限に力を発揮している証だ。

    「彼はよくやっている」とバスールは言う。「もちろんシーズンは簡単ではない。シャルルにとっても、チームにとってもだ。マシンが速いときは簡単にマネジメントできるが、序盤に問題があった。しかしそのリアクションはポジティブで、とても良かった」

    「期待が大きい中で序盤に苦しむと、諦めてしまうのは簡単だが、彼は決して諦めなかった。常にチームを鼓舞し、自らもプッシュし続けた。ルイスとの協力も非常に強固だった」

    「こういうシーズン、こういう過程でこそ人々のリアクションが見えるものだ」

    14戦を終えた激しい前半戦の後、夏休みはしばしの休息を与える。フェラーリは改良したリアサスペンションで前進を遂げ、シーズン終盤に表彰台の頂点に立つことを目指してマシンの改良を続けていく。

    彼らは選手権2位を守り、上昇基調を継続することを目指している。だがバスールは、真にタイトル争いに返り咲ける機会は2026年にあると理解している。だからこそ、シャシー規則の正解を導き、現行世代で最高水準とされるパワーユニットをさらに進化させることに注力しているのだ。

  • ルイス・ハミルトン F1キャリアでの異変に「見ていて辛い」と専門家の声

    ルイス・ハミルトン F1キャリアでの異変に「見ていて辛い」と専門家の声

    ルイス・ハミルトンがハンガリーで見せた一瞬の仕草が、テレビカメラには映らなかったものの、目撃者に不安を抱かせている。

    ハンガリーGPの土曜日に「自分は役立たずだ。フェラーリは代わりを探すべきだ」と語った発言は、夏休み期間を通じて議論を呼んできた。しかし、決勝で12位に終わった後のもう一つの行動が新たに注目されている。

    ル・マン優勝経験者のトム・クリステンセンは「みんなが彼に復調してほしいと思っているが、彼は苦しんでいて、自分に厳しすぎる」とF1 Nationポッドキャストで語った。

    「シルバーストンのホームレースもうまくいかなかった。そして8勝を挙げているサーキットに来て、あの結果だ。本当に辛いはずだ」

    「レース後、体重測定に並んでいる時のルイスを見たんだ。彼はヘルメットをかぶったまま並んでいた。前に5〜6人のドライバーがいたのにだ」

    「彼はそれを重く受け止めている。見ていて辛かった」

    F1では、レース後にドライバーとマシンが最低重量規定を満たしているか確認するため、また健康面の理由からも体重測定が行われる。しかし、ハミルトンが顔を隠すようにヘルメットを脱がなかったことは、彼のキャリアの厳しい時期を象徴する不安の兆候とも受け取られている。

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリのサスペンションがハミルトンに不利
    フェラーリはベルギーGPからフロアのアップグレードを導入し、車高問題の改善を目指した。しかし、ハンガリーGPの予選でハミルトンが苦戦する一方で、シャルル・ルクレールがポールポジションを獲得したことで、ハミルトンはさらに苦しい状況に追い込まれた。

    ジャーナリストのディエゴ・メヒアは「意図的ではないが、この新しいサスペンションはシャルルにはプラスに働き、ルイスにはマイナスになっている」とF1 Nationポッドキャストで述べた。

    「ルイスはこの新しいサスペンションについて前向きな発言をしていない」

    「ここでQ3に進めなかったのは、2014年にマシンが炎上した時を除けば初めてだ」

    「彼が突然ドライビングを忘れたわけではない。このクルマが彼のスタイルに合っていないだけだ。ルクレールが引き出している速さを手に入れる術を見つけられていないんだ」

    トム・クラークソンは「彼があそこまで自分を卑下しているのを聞いたことがない。彼が何を意図しているのか分からない」と語った。

    これに対してメヒアは「それは純粋な感情の表れで、答えが見つからないことへの苛立ちだ」と応じた。

    「チームメイトがポールポジションを獲得し、自分はQ2で敗退。しかも新しいパーツを投入した週末にだ。他に何を言える?」

    「来年がリセットになる。フェラーリもそれを見据えているはずだ。なぜルイスがこのマシンで苦戦したのかを理解し、彼の速さを引き出す方向性を見つけるだろう」

    ハミルトンは夏休みの間、ハンガリーでの低調な週末を振り返る時間を持った。F1は次戦、オランダGP(ザントフォールト)で再開する。

    そして2026年には新レギュレーションが導入される。すべてのチームとドライバーにとって、新たな希望と出発点となるはずだ。

  • フェラーリF1首脳 ラファエル・カマラのF3タイトル獲得と次のステップを語る

    フェラーリF1首脳 ラファエル・カマラのF3タイトル獲得と次のステップを語る

    5回のポールポジション、4回のフィーチャーレース優勝、そして2レースを残してのタイトル獲得。ラファエル・カマラにとって2025年は、FIA F3チャンピオンとして名を刻む、間違いなく最も支配的なシーズンのひとつとなった。

    この選手権でのルーキーシーズンは多くの注目すべき瞬間を生み出したが、中でも今週末のブダペストでのタイトル獲得は最も印象的な出来事だった。

    初めてF3タイトルを獲得するチャンスを迎えたTRIDENTのドライバーは、それに応え、最後の最後に放った予選ラップで記録を更新する5回目のポールポジションを獲得し、そこから止まることはなかった。

    それはすべて、フェラーリ副チーム代表であり、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)代表でもあるジェローム・ダンブロジオが「これ以上うまくいくことはなかった」と語るシーズンを象徴する結果だった。

    「正直なところ、これ以上の結果は望めなかったと思う」と、日曜日のブダペストで彼のドライバーのタイトル獲得について語った。「シーズンは強く始まり、物事がより緊迫した場面でもうまく対処できていたと思う。そして、今日見たレースはそれを完璧に表していた。ウェットで非常に滑りやすいトラックでチャンピオンシップを争っていた。

    簡単にミスをしてしまう状況だったが、彼が限界で走っているのが分かった。速さはあったがコントロール下にあった。いつプッシュするか、いつギャップを広げるかを選んでいて、それが彼が完全にコントロールしていたことを示していた」

    カマラは2022年からフェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであり、加入以来、シーズンを通して単座式カテゴリーでランキング5位以下に終わったことは一度もない。

    実際、シーズンでトップ3を逃したのは一度だけであり、今回のF3タイトルは、2024年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権 by アルピーヌのタイトルに続く2年連続のタイトル獲得となった。

    ダンブロジオは、チーム加入以来、カマラが年々著しい成長を遂げてきたと語り、最近のタイトル獲得はF1チームを引き続き印象づける中での、その進化の証だとした。

    「ラファのような才能があると、これは厳しい言い方に聞こえるかもしれないが、それが期待であり、見たいと思うものだ。我々の仕事は、彼がそれを発揮し、その才能を最大限に表現できるよう、最善の方法でサポートすることだ」

    「彼とは数年前から一緒にやってきたし、本当に大きな成長を遂げたと思う。実は彼のことを初めて知ったのは別のアカデミーにいたときで、そのとき彼は我々のライバルとして戦っていた。

    彼は常にチャンピオンシップを争う位置にいて、間違いなく警戒すべき存在だった。2024年にFRECAチャンピオンを獲得したことで明確な成長を見せ、そして今年、F3選手権のルーキーシーズンでタイトルを獲得した。

    この間に印象的だったのは、彼がドライバーとしてだけでなく、トラック外でも進化したことだ。非常に成熟している。ここ12か月は彼にとって素晴らしいものだったし、彼は卓越したパフォーマンスを発揮した」

    カマラの今季は、タイトルという成果だけでなく、フェラーリ・ドライバー・アカデミーが20歳の彼を全力で支え続けたシーズンでもあった。

    ラファエル・カマラ スクーデリア・フェラーリ2025年F3タイトルを獲得したラファエル・カマラを祝福するジェローム・ダンブロジオ

    時には助言や指導を与えることもあるが、ドライバー自身の意思決定を尊重して支えることもある。ダンブロジオは、それこそがカマラの成長の重要な要素であり、特に印象に残ったと語る。

    「彼は自分が望むこと、そしてパフォーマンスを発揮するために必要なことを独自に理解している。それはドライバーにとって非常に重要なことだと思う。若手の才能に投資し、最善の方法でサポートしようとしているとき、それは非常に印象的だ。

    冬の間にいくつか興味深い議論をした。アカデミーとしていくつか提案をしたが、彼は『いや、ジェローム、自分にはこれが必要だ。これが欲しい』と言った。

    そして私は『分かった、それを与えよう。そしてそうやってサポートしよう』と答えた。彼は自分が必要とするものを理解していて、それは成熟の証であり、強さの証だ」

    自己主張ができることは良いことだが、そのプレシーズンの話し合いの後、結果を出してきたことこそが、彼を将来有望なドライバーとして際立たせている。フェラーリ副代表は、それがすべて大きな目標 ― いつかF1でフェラーリをドライブすること ― に向かっているのだと語る。

    「彼らがステップアップできる資質を持っているかを見極めようとしている。そしてフェラーリにとっては、いつかフェラーリのF1マシンをドライブすることが目標だ。自分の選択や必要なことをはっきりと主張できるのは、このスポーツで結果を出すために必要な要素を理解しているという意味で、心強く安心できることだと思う。

    どの分野でも、自分が何を望むのかを理解し、それに向かって進む必要がある。自分を信じ、自分自身に対して客観的でなければならない。ラファはこれらの資質を持っているが、道のりはまだ長い」

    ラファエル・カマラ F1F1 CEOのステファノ・ドメニカリから祝福を受けるラファエル・カマラ

    まだキャリアのこの段階では、若きブラジル人にとって先は長いが、すでに将来有望な兆しは見えている。

    F3シーズンはあと1戦を残しており、まずは今シーズンを最高の形で締めくくることに集中しつつ、すでに彼の近い将来についても視線が向けられている。

    ダンブロジオによれば、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのカマラは、モンツァ前にしっかり休養を取り、ブラジルに戻って家族と過ごした後、2026年に向けた準備を始める予定だ。

    「まずは今シーズンを終えることが先だが、その後は将来に向けた準備を進める。次のステップはF2だ。難しい挑戦になるが、できる限りの準備をして臨む必要がある」

  • ルイス・ハミルトンは「移籍の課題を過小評価していた」とフェラーリF1代表

    ルイス・ハミルトンは「移籍の課題を過小評価していた」とフェラーリF1代表

    スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表フレデリック・バスールは、ルイス・ハミルトンのチーム加入に際して直面する課題を過小評価していた可能性を認めた。

    7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、メルセデスでの12年間を経て行われた大型移籍の後、フェラーリでの新生活を控えめで困難な形でスタートさせている。

    ハミルトンは2025年型フェラーリF1マシンへの順応に苦しみ、チームメイトのシャルル・ルクレールに後れを取ってきた。中国GPでのスプリント予選ポールポジションと勝利が数少ないハイライトであり、赤いマシンで14戦を終えた時点でグランプリでの表彰台はまだない。

    フェラーリのチーム代表であるバスールは、ハミルトン本人と自分の双方が、40歳のイギリス人ドライバーにとっての適応の難しさを過小評価していた可能性を認めた。

    「シーズン序盤にルイスが直面する課題を、我々はおそらく過小評価していたと思う」とバスールはF1.comに語った。

    「彼はマクラーレンでほぼ10年、そしてメルセデスで10年過ごした。つまり、ほぼ20年間を同じ環境で過ごしてきたわけだ」

    「ルイスにとっては文化面でも、周囲の人々でも、ソフトウェアでも、マシンでも、あらゆる点で大きな変化だった。このことを、ルイスも私もおそらく過小評価していた」

    「でも、この4、5戦で彼が再びペースを取り戻してきているのはとても嬉しい」

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

    夏休みはハミルトンにとって適切なタイミングだったのか?
    ハンガリーGPでの不振によりキャリア初めてハンガロリンクでノーポイントに終わった後、ハミルトンは非常に落胆した様子を見せた。

    この週末、予選12番手、決勝12位に終わったハミルトンは、自身を「役立たず」と評し、「たぶんドライバーを変えた方がいい」とフェラーリに提案するような発言をした。

    この含みを持たせた発言は、彼のF1での将来に関する憶測を呼んでいる。

    F1が3週間の夏休みを経て8月にオランダGPでシーズンを再開した際に必ず復帰するかどうか尋ねられたハミルトンは、「戻ってくるのが楽しみだ。うまくいけば戻ってくるよ」とだけ答えた。

    週末が始まる前、ハミルトンは、フェラーリでの厳しい初年度を振り返りながら、8月の休暇中に「涙が出るだろう」と語っていた。

    「ここ何シーズンも、それぞれに大変だったけれど、このシーズンは仕事という意味では間違いなく最も過酷だったと思う」とハミルトンは語った。

    「新しい文化、新しいチームに溶け込むということ。すべての面でスムーズにいったわけではなく、本当に戦いだった」

    「だからこそ、少し離れて充電し、子どもたちと一緒に笑って、気持ちを解放する必要がある。きっとどこかで涙が出ると思うし、それはとても健全なことだと思う」

  • フェラーリF1 バスール続投をシュタイナー支持「魔法使いじゃないんだから」

    フェラーリF1 バスール続投をシュタイナー支持「魔法使いじゃないんだから」

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、スクーデリア・フェラーリがフレデリック・バスールとの契約延長を決定したことを支持した。

    カナダGPの週末には、バスールがフェラーリを去るのではないかという噂が浮上していたが、本人は当時これをきっぱり否定。マラネロのチームは7月31日に複数年契約延長を正式発表し、この憶測に終止符を打った。

    シュタイナーは、チームが安定性を保つためにはバスールの続投が必要だと強調した。

    「私の意見としては、フェラーリにとって一番いいのはフレッドが残ることだと以前にも言ったよ」とシュタイナーはポッドキャスト番組『The Red Flags Podcast』で語った。

    「今のフェラーリにとってそれが一番いいんだ。友達だからという理由じゃない。安定性が必要だからだ。もしまた交代すれば、次の人間は2年間は言い訳ができて、ああ、それでまた交代…ということになる。少なくとも来年の終わりまではフレッドに任せるべきだ」

    「彼らが望む位置にいないとして…いや、もちろん彼らが望む位置は知っている。世界チャンピオンになりたいんだ。でも世界チャンピオンになれるのは1チームだけだ。現時点では2位にいる。フレッドに何を期待する? 魔法使いじゃないんだ、時間が必要だ。それに、誰にでもあるいくつかの問題を除けば、彼らはかなりうまくやっていると思う。そしてルイス(ハミルトン)が期待通りのパフォーマンスを発揮していない」

    「ルイスが期待されたほどの活躍をしていないと考えるとしても、それでも彼らは世界選手権で確固たる2位にいる。今年はマクラーレンがより優れている。それはどうしようもない。これは競争なんだ。だから彼を残すというのは正しい決断だと思う」

    フレデリック・バスール スクーデリア・フェラーリ

    バスールは2023年初めにフェラーリに加入。2024年はコンストラクターズ選手権でマクラーレンを僅か14ポイント差で追う2位となり、タイトルを逃した。バスールはまた、2025年初めに7度の王者ルイス・ハミルトンをチームに迎え入れる上でも重要な役割を果たしたが、このイギリス人ドライバーは適応に時間を要している。

    フェラーリは現在、ランキング2位でマクラーレンに299ポイント差、メルセデスに24ポイント差をつけている。

  • ルイス・ハミルトン 「また戻って来られれば」発言でF1引退説再熱

    ルイス・ハミルトン 「また戻って来られれば」発言でF1引退説再熱

    F1ハンガリーGPは、ルイス・ハミルトンの輝かしいキャリアにおいて陰りを帯びた一章となり、7度のワールドチャンピオンである彼の自己批判的な発言がパドック全体で懸念と議論を呼んだ。

    英スカイF1のマーティン・ブランドルは、フェラーリドライバーであるハミルトンが予選後に見せた悲観的な態度――自分を「役立たず」と評し、フェラーリに自分の代わりを立てるよう示唆した――を、「言わずにおく方が良かった瞬間」と表現した。

    この発言に加え、ハミルトンが8度の勝利記録を持つハンガロリンクで12位に終わったことで、彼の将来を巡る憶測は避けられないものとなった。スカイ・ドイツの同僚ラルフ・シューマッハは、引退の可能性が再び視野に入ってきたと指摘した。

    「彼は落ち込んでいた。見ていてつらかったよ」とブランドルは語った。「彼のために、あの部分を巻き戻して編集で消してあげられたらと思う。あれは長く影響を引きずるだろう。言わない方が良かった」

    「だが、それが彼の本心で、彼は感情を隠さないタイプなんだ。他方のフェラーリでシャルルがポールポジションを取った? それは彼の傷口に塩を塗るようなものだ」

    引退の話が再燃
    ハミルトンは決勝後、「Hopefully I’ll be back(また戻って来られれば)」という意味深な発言を残した。この曖昧な言葉を受けて、シューマッハはハミルトンが「完全に」引退に踏み切る可能性があると考えている。

    「ルイスはとても裕福な男だ。『よし、ほかのことをやろう。映画を作るだけにしよう』と言い出すかもしれない」とシューマッハは述べた。

    「それもうまくいっている。彼は新しいF1映画に関わっているしね。『なぜこんなことを自分に続けさせる必要がある?』と考えることもできる。40歳という年齢を考えれば、それは荒唐無稽な話ではない。人生をずっと円を描いて走ることに費やす必要はないんだ」

    ルイス・ハミルトン F1 引退

    以前、ハミルトンの引退の可能性を示唆して批判を浴びたことのあるシューマッハは、今やその見解がハミルトン本人の発言によって裏付けられたと感じている。

    「そう、彼の発言に基づけば、私は彼がそうする可能性を完全に見ている。我々がそれを報じたのはたった3か月前のことだ。その時は皆が批判した――特に私に対して――なぜ私がルイスが引退するかもしれないと考えるのかと。でも今や彼自身がそれを口にしている。何かが起きたんだ」

    しかしシューマッハは、たった一つの突破口がハミルトンの情熱を再び呼び覚ます可能性もあると示唆し、それをゴール欠乏症のサッカー選手が得点する瞬間に例えた。

    「もし彼が状況を好転させられれば、それは過去の話になると思う」と彼は語った。

    「時には、1つか2つの出来事だけで前進でき、再び楽しめるようになることがある。

    サッカーで長い間ゴールがなかった選手が得点するようなものかもしれない。レーシングドライバーにとっての究極の一瞬――誰もできないと思っていたラップを決め、ポディウムを勝ち取ること。それが起きれば問題ない。でももしそうでなければ、私はルイスが年末に引退する可能性を排除しない」

    2025年F1シーズン後半戦は、ハミルトンにとって現在の戦いだけでなく、2026年のグリッドに彼が名を連ねるかどうかを左右する重要な時期となるかもしれない。

  • ルイス・ハミルトン 7度のF1王者に忍び寄る“年齢の影響”

    ルイス・ハミルトン 7度のF1王者に忍び寄る“年齢の影響”

    元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、ルイス・ハミルトンが「リセット」する必要があり、引退の是非という難しい決断に直面しているとの見方を示した。

    フェラーリ加入1年目のハミルトンは苦戦が続き、ハンガリーGPでは予選・決勝ともに12位と不振。週末には「自分は役立たずだ」と語り、チームに「ドライバーを替えるべきだ」とまで口にするなど、得意とするハンガロリンクでもSF-25への適応に苦しんだ。

    ハーバートはGrosvenor Casinoのインタビューでこう語った。

    「彼はこれまで非常にフラストレーションの多いシーズンを過ごしてきた。その発言は、彼にとって痛手となる週末の症状だったのだろう。予選で苦戦し、チームメイトがポールポジションにいるのを見れば、その差は歴然だ。彼はとても正直で、自分に対して批判的だ。そういう意味での苛立ちだ」

    「彼の頭の中はどうか? まだモチベーションは高いと思うし、本人もそう言っている。楽しんでいることも重要だ。ただ、全てはパフォーマンス次第だ。残念ながら、その結果が出ていない」

    「フェラーリではシャルル(・ルクレール)が安定しており、チャンスが訪れたときにはミスなく結果を出している。ルイスの予選ラップにはいくつかミスがあって、次のセッションに進めなかった。それが彼自身の中に積もっていく。昨年シルバーストンで勝ったときも『もう勝てないと思っていた』と話していた。すでに心の中に迷いはあった。新しいチームでも似たような苦境に立たされている」

    「結局はチームメイトに対してどう立ち向かうかだ。シャルルはこれまでで最高の走りをしていると思うし、安定感もあり予選でもミスがない。ルイスはまた“リセット”しなければならない状況だが、何度もリセットを繰り返した先で、もう以前のようには戻らないと気づく時が来るかもしれない」

    さらにハーバートは、ドライバー人生における引退の判断の難しさにも触れた。

    「キャリアの中で決断を下さなければならない瞬間は必ず来る。しかし、適切なタイミングでそれを行うのはとても難しい。状況が好転しなければ、彼は真剣に考えざるを得なくなるだろう。“もう無理だ”と気づき、別の人生に踏み出す時が来るかもしれない」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    年齢がハミルトンに影響?
    ハーバートは、近年のハミルトンに見られるミスの増加について、年齢の影響を否定できないと指摘した。

    「キャリア初期と同じように感じていても、小さなミスが出てくる。昔とはすべてが少しずつ変わり、反応速度もわずかに落ちる。その小さなミスが、グリッド上のポジションに大きく影響する。F1のスピード域では特にそうだ」

    「年齢が影響し始める時期は人それぞれで、30歳でも35歳でも38歳でも40歳でも特定の年齢で一律に来るわけではない。ただ、フォーミュラ1のような超高速の世界では、新しいレギュレーションへの適応は非常に大きな課題だ。かつてのルイスなら問題に合わせてドライビングスタイルを簡単に変えられただろうが、今はそれが難しくなっている」

    「だから、年齢が確実に彼に追いついてきていると言える」

  • フェラーリ F1ハンガリーGPのルクレール問題の陰謀説を否定も原因不明

    フェラーリ F1ハンガリーGPのルクレール問題の陰謀説を否定も原因不明

    フェラーリは、ハンガリーGPでシャルル・ルクレールの勝利を逃す原因となった「奇妙な」問題について、いまだ完全には把握できていない。

    ルクレールは第1・第2スティントでレースを支配していたが、最後のピットストップ後にペースが劇的に低下し、終盤にはオスカー・ピアストリとジョージ・ラッセルに抜かれた。

    ポールポジションからスタートしたモナコ出身のルクレールは、4位でフィニッシュした後、チームラジオで繰り返し不満を訴え、マシンを「ドライブ不可能」と表現するほどにフラストレーションを募らせていた。

    フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、ルクレールが勝利を逃す原因となった問題について、現時点では説明がつかないことを認めた。

    「状況はかなり奇妙だった」とバスールはCrash.netを含むメディアに語った。

    「レースの最初の40周は我々がコントロールしていた。第1スティントは支配していたし、第2スティントはやや難しくなったが、それでもまだ対応可能な範囲だった。だが最後のスティントは壊滅的で、非常にドライブが難しかった」

    「バランスがまったくなかった。正直に言って、現時点では何が起きたのか正確には分かっていない。シャシー側に何か壊れたのか、その他の何かがあるのかを調査しなければならない。ある時点では、もう完走すらできないのではと思った」

    「最初の2スティントはかなりうまくいっていたが、最後のスティントでは完全にペースを失い、週末を通してのペースもすべて失われた。非常に厳しかった」

    スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリ、根拠のない憶測を否定
    ルクレールがピアストリと争ったシーンなどから、彼のマシンに何が起きたのかを巡ってさまざまな憶測が飛び交った。

    ルクレール自身はレース中に「何か問題を管理していた」と示唆していたが、バスールはその発言が最後のスティントの問題とは無関係であると強調した。

    「それは完全にエナジーマネジメント(エネルギー管理)の話とは別のことだった」とバスールは語った。

    また、最終スティントのピットストップ時に行われたフロントウイングの調整が、挙動の悪化を引き起こしたのではないかという推測についても否定した。

    「最終スティントの1周目で、彼は1秒ほど失った」とバスール。

    「彼は我々に、フロントウイングの調整を間違えたのではないかと聞いてきたが、そうではない。完全にペースを失ったんだ」

    「もしかするとスノーボール効果(悪循環)のようなものかもしれないが、38周目から43周目の間で少なくとも0.8秒は失っていたと思う」

    また、問題がパワーユニットに起因するという見方も否定した。

    「彼が“シャシー”と言ったのは、それがパワーユニットとは関係ないからだ。我々も現時点では何が起きたのか正確には分かっていない」とバスールは述べた。

    レース後、ラッセルはフェラーリがルクレールのプランク摩耗を回避するため、最終スティントでタイヤ空気圧を上げざるを得なかったのではないかという疑念を示した。

    フェラーリは今季、中国GPでルイス・ハミルトンが失格処分を受けた事例を含め、プランク摩耗の問題に直面してきたが、今回の件についてバスールは即座に反論した。

    「これまでペースを失っていたときでも、それはせいぜい2〜3テンポ(=0.2〜0.3秒)のことだった。だが今回は2秒失った。まったくの別問題だ」と彼は応じた。