カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1 ルクレールにシャシー問題「完走できただけでもラッキーだった」

    フェラーリF1 ルクレールにシャシー問題「完走できただけでもラッキーだった」

    スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・バスールは、シャルル・ルクレールがF1ハンガリーGPを完走できたこと自体が「ラッキーだった」と語った。レース中に発生したシャシーの問題によって、勝利のチャンスが潰えたという。

    ルクレールはポールポジションからスタートしたが、41周目にタイヤ交換を行った後にフェラーリのペースは急落。最終的には4位でのフィニッシュとなった。

    フレッシュなタイヤで最終的な勝者となったランド・ノリスを追うどころか、ルクレールは後退し、オスカー・ピアストリとジョージ・ラッセルに先行を許して表彰台を逃した。

    レース直後、ルクレールは「シャシーから来る問題」がペース低下の原因だったと明かしている。

    バスールは、シャシーの一部が実際に破損していたのかを「調査する」としつつも、レース中はルクレールがチェッカーフラッグまで走りきれるかどうかを心配していたと語った。

    「まあ、正直に言って、かなり奇妙な状況だった」と、バスールは『Motorsport Week』を含むメディアに語った。

    「レースの最初の40周までは我々のコントロール下にあった。第1スティントは非常にうまく運べたし、第2スティントは少し難しかったが、それでもまだ何とかなる範囲だった」

    「でも、最後のスティントは完全な災難だった。非常に運転しづらくて、バランスがまったくなかった。正直に言うと、何が起きたのか現時点では正確に分かっていない」

    「つまり、シャシー側で何かが壊れているのか、それとも他の何かなのかを調査しなければならない。でも、一時はレースを完走できないんじゃないかと思ったくらいで、P4でポイントを取れたのは、こういう状況ではラッキーだった」

    「ただ、我々にとっては非常にフラストレーションが溜まる。というのも、今季初のポールポジションを獲ったばかりだからだ」

    「最初の2スティントはうまくいったのに、最後のスティントでペースを完全に失い、週末全体のペースもそこで消えた。タフな状況だよ」

    スクーデリア・フェラーリ41周目のピットストップ以降、ルクレールのマシンはシャシー由来と思われる問題に見舞われた。

    バスールは、たとえマクラーレンが決勝ペースに優れていたとはいえ、問題が発生しなければルクレールが勝っていた可能性があると示唆している。

    フランス人のバスールは、マクラーレンがとった戦略の変更はルクレールに対する反応であり、別の状況では成功しなかっただろうと考えている。

    「僕はマクラーレンのストラテジストじゃないけど、ピットウォールで見ていた感じでは、ノリスは消極的な選択でこの戦略を取ったように思えた。あの時点で彼はピアストリの4〜5秒後ろにいたと思う。そしてピアストリはシャルルを攻めていて、アンダーカットを試みていた」

    「でも、それはうまくいかなかった。だから彼らにとって、2台とも同じ戦略を取らずに別のアプローチを試すのは良い判断だったと思う。最終的には70周を通じて同じようなペースだったかもしれない。2台で違う戦略を取るのはいつも良い選択肢だ」

    「でも、今回の問題はそこじゃない。我々の側にあるんだ。なぜあの部分でレースを失ったのか、その理由を理解しなければならない」

  • ハミルトン F1ハンガリーGP予選「フェラーリはドライバーを替えるべき」

    ハミルトン F1ハンガリーGP予選「フェラーリはドライバーを替えるべき」

    ルイス・ハミルトンは、2025年F1第14戦ハンガリーGPの予選でQ2敗退に終わったあと、自らを「使えない」と表現し、フェラーリには「ドライバーを替えるべき」とまで語った。

    今週末、フェラーリの最新アップグレードが表彰台争いを後押しすると期待して臨んだハミルトン。ハンガロリンクではこれまで9度のポールポジションを獲得しており、他を圧倒する成功を収めてきたが、今回はその再現には程遠い内容となった。

    予選ではQ2で敗退し、トップ10入りすら果たせなかった。チームメイトのシャルル・ルクレールに対してフリー走行から常に後塵を拝し、マクラーレン勢に次ぐ最有力と目されたフェラーリの勢いに乗ることもできなかった。

    気温が下がるにつれSF-25のグリップ性能が失われたことが要因とみられ、ハミルトンは最終的に12番手で予選を終えた。

    前戦ベルギーGPでもQ1で敗退するという不振に見舞われていたハミルトンは、今回も予選後の無線で苛立ちを露わにし「毎回だ、毎回」と語った。

    Sky Sports F1にその無線の意図を問われると、ハミルトンは次のように答えた。

    「そう、自分のことさ。毎回こうなるんだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ ハンガリーグランプリルイス・ハミルトンはハンガロリンクで史上最多のポールポジションを記録しているが、今回は12番手に終わった

    その後のメディア取材ではさらに厳しい自己評価を口にした。

    「うん、“使えない”。まったく使えないね」

    「チームが問題なんじゃない。もう1台はポールを獲ってるんだから。たぶんドライバーを替える必要があるんじゃないかな」

    それでもハミルトンは、ルクレールがサプライズでポールを獲得したことについて、チームにとって重要な励みになると認めた。

    「チームにとっては素晴らしいことだよ。クルマがポールを獲れる力を持っているのは明らかだ。シャルルにおめでとうと言いたい」

    一方で、前戦スパでは雨に助けられて7位入賞を果たしたものの、今回に関しては天候の変化にすら望みを託すことはできないという。

    「正直、今の僕を助けられるものなんて何もないと思う」

  • シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP予選「何が起きたのか分からない」

    シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP予選「何が起きたのか分からない」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)は2025年F1第14戦ハンガリーGPの予選で劇的な逆転ポールポジションを飾った。週末を通してフェラーリは“2番手勢力”と見られていたが、波乱のQ3でルクレールが一発のタイムを叩き出し、圧倒的有利とされたマクラーレン勢を抑えた。

    予選Q1ではギリギリの通過、Q2でもミスを抱える中、ルクレールは「正直、今日のF1はまったく理解できない」と困惑を隠さない。

    これまでハンガロリンクでは苦戦してきた経験があり、本人も「統計的に最も得意でない」と語っていたが、終盤にすべてがかみ合った。

    ポール獲得を想定していたかと問われると、「今日は本当に分からないことばかりだった。全体を通して、予選はとても、とても難しかった。Q1では何とか突破できたものの、突破自体が大変だった。Q2ではターン4で大きなミスもしていたし、そこでもギリギリだった。正直、Q3にたどり着いたことすら驚きだった」と打ち明ける。

    そのうえで、「Q3では路面状況が一変していて、すべてがさらに難しくなっていた。あの時点で僕ができることは、ただクリーンなラップをまとめることだった。狙いは3番手だった。それが最終的にポールになった。まったく想定していなかったよ」と語り、思わぬ結果に驚きを隠せない様子だった。

    Q1とQ3で急激に変化したコンディションについても、「明確に感じ取れた」と述べている。「僕はローダウンフォースのセットアップで走っていたから、Q2で雨が降ってきたときは本当に焦ったよ。これが残ったら、僕たちはおしまいだと思った。幸い止んでくれたから助かったけど、コンディションがコロコロ変わる中で、何が正しいのか判断するのが本当に難しかった」と振り返った。

    「特にこのポールは、これまでのキャリアの中でも最も驚きのポールだと思う。週末全体の流れからして、Q1も突破できるかどうか微妙だったんだから。それが最終的にポールなんて、本当に信じられない」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ ハンガリーグランプリ波乱のQ3を制し、今季初のポールポジション獲得

    今季のフェラーリは、予選での一発の速さが武器だった過去とは異なり、不安定なパフォーマンスが続いていた。だが、スパで導入されたアップグレードがようやく効き始めているようだ。

    「スパで投入したアップグレードは明らかに効果が出ていると思う」とルクレールは語る。「以前は予選で何かを引き出すために、すごく極端なセットアップを選ばなきゃいけなかった。そのせいでマシンがすごく不安定で、一貫性がなくて、僕自身もいつも限界を見失っていた。でもスパ以降は、マシンの“幅”が広がった。限界まで攻めても、突然すべてを失うような挙動にはならなくなった」

    「つまり、Q3で最後の1〜2割を攻めたときに、以前ほどペナルティが大きくない。前はちょっと踏みすぎると全部終わりだったけど、今は少し超えてもコントロールできる。これは予選で本当に大きな違いになる」

    レースへの自信について問われると、「もちろんスタートがカギになる。ターン1までが短いから、そこで前に出ることが本当に重要だ。明日は雨の可能性もあるみたいだけど、そうなると展開はさらに読めなくなる。とにかく今はこのポールを喜びたいし、明日は全力で守り抜くよ」と語気を強めた。

  • シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP初日「マクラーレンにはまだ届かない」

    シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP初日「マクラーレンにはまだ届かない」

    シャルル・ルクレールは、2025年F1ハンガリーGP初日のフリー走行で2セッション連続3番手につけた。マクラーレン勢には及ばないものの、メルセデスなど他のライバル勢に対しては「やや前にいる」と手応えを語っている。

    ルクレールは「マクラーレンが一歩リードしている」と認めつつも、週末は変動しやすく、まだ諦める段階ではないと強調。「予選Q3でP3より上に行けるように」とさらなる前進を目指す姿勢を示した。

    Q:今日のFP1とFP2を終えて、手応えはいかがですか?

    シャルル・ルクレール: 今のところ、今日の結果が今の僕たちの実力を表していると思う。マクラーレンに勝つのは現実的にはかなり厳しいけど、決して不可能じゃない。

    クルマの感触はここまでかなりポジティブだし、明日に向けてさらに正しい方向に進めれば、まだチャンスはあると思ってる。

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ

    Q:マクラーレンには届かなくても、メルセデスなど他のライバル勢よりは優位に立っている感触ですか?

    シャルル・ルクレール: 現時点ではそうだね。でも、金曜と土曜で勢力図が変わることもよくあるから、そこは油断できない。

    明日、実際に走ってみて、コンディションが変わったときにどうなるかを見る必要があると思う。今のところはマクラーレンの後ろで、他のチームの少し前にいるという感じかな。

    Q3ではP3以上を狙いたいね。

  • ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP初日「とにかくバランスが崩れていた」

    ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP初日「とにかくバランスが崩れていた」

    ルイス・ハミルトンは、2025年F1ハンガリーGP初日のセッションを「自分にとってはいい一日じゃなかった」と振り返り、マシンのバランスに大きく苦しんだことを明かした。過去8勝を誇る得意のハンガロリンクだが、今年は例年と「全く違う感触」だったという。

    マシンにはフリー走行1回目と2回目で異なるセットアップを施したが、コーナーごとにバランスが変わるなど「一貫性のなさ」が問題に。マクラーレンが圧倒的な速さを見せる中、ハミルトンは「今のままでは戦えない」と語った。

    Q:今日は全体としてどんな一日でしたか?ポジティブな進展はありましたか?

    ルイス・ハミルトン: 僕にとっては良い一日じゃなかった。とにかくバランスに苦しんだ。

    ここには何度も来てるし、勝ったこともあるけど、今年はこれまでと全く違う感触だった。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    Q:そのバランスの問題について、もう少し具体的に教えてください

    ルイス・ハミルトン: P1で問題があったから、P2では2つの異なる変更を試してみた。でも、バランスがとにかく一貫してなかった。

    コーナーごとに挙動が変わって、ただのアンダーステアとかオーバーステアって言えるようなレベルじゃない。レールに乗って走っている感じからは程遠くて、本当にバランスが崩れてた。

    もしかするとタイヤの温度が原因かもしれないけど、明日に向けてそのあたりを解析しないといけない。

    Q:マクラーレンは速さが際立っています。改善できれば2列目争いには加われそうですか?

    ルイス・ハミルトン: シャルル(ルクレール)は今日かなり速かったし、彼はクルマに満足しているみたいだった。

    僕はかなり離れてるし、正直いまの感じだと、2列目争いに加わるのは難しいと思う。

  • フェラーリ会長 バスールのF1チーム代表続投に言及「安定が成果を生む」

    フェラーリ会長 バスールのF1チーム代表続投に言及「安定が成果を生む」

    フェラーリのエグゼクティブ・チェアマンであるジョン・エルカーンが、今季前半戦を「厳しいものだった」と振り返りながら、チームの現状と、チーム代表フレデリック・バスールへの信頼について語った。

    第14戦ハンガリーGPを前に、フェラーリはコンストラクターズランキング2位に位置しているが、首位マクラーレンとは268ポイントという大差をつけられており、シーズン序盤は波乱続きだった。

    ハンガロリンクに姿を見せたエルカーンはF1.comのローレンス・バレットの取材に応じ、シーズン前半最後のレースにあたって次のように語った。

    「シーズン前半の最後のレースということで、チームと一緒にここに来られて嬉しい。厳しいスタートだったことを振り返るいい機会でもあるし、それ以上に、シーズン後半に向けてしっかりとした基盤を築く重要なタイミングだ」

    「全員がリフレッシュして、エネルギーをもって夏休みに入れるようにすること。そしてオランダ(ザントフォールト)からの後半戦を力強くスタートできるようにすることが大切なんだ」

    また、シャルル・ルクレールがチームの中核を担い、ルイス・ハミルトンが加入して適応を進めるなか、バスール体制が定着しつつある今のフェラーリの状況については、次のように述べた。

    「我々にとって今シーズンは厳しいものだった。だからこそ、しっかりと前半を締めくくって、後半戦をエネルギーに満ちた状態で始めることが何より重要なんだ」

    「フェラーリは勝ちたいチームだし、勝ってきたし、団結すればこれからも勝てる。フェラーリにとって大切なのは”個”ではなく、”個々の人間たち”だ」

    「その個々の人々が力を合わせれば、驚異的なことが成し遂げられる。それはF1でもまさに同じだった」

    「我々が勝利していた時代を思い出してほしい。あのときは、素晴らしいエンジニア、メカニック、ドライバー、チーム代表たちが、本当に団結していた。だからこそ勝てたんだ。要は、偉大な個人の集合体が、一体となってより大きな力を発揮するということなんだ」

    スクーデリア・フェラーリジョン・エルカーンとフレデリック・バスール(バーレーンGPにて)

    ハンガリーGPの週末冒頭、フレデリック・バスールが複数年契約を更新し、2023年からの指揮継続が決まった。その理由について問われると、エルカーンはこう答えた。

    「フレッドとは非常に良い関係を築いてきた。だからこそ、この関係を継続していくことが重要だった」

    「ここまでの取り組みを土台として、さらにその上に積み上げていきたい。F1の世界では、必要なのは関与、信頼、そして時間だ。時間が我々の味方になってくれる必要がある」

    「フレッドとの関係は自然な進化を遂げてきたし、それはフェラーリの中で誰もが実感していることだ。安定性が結果に大きな影響を与えることの重要性は明らかだ。我々全員が望んでいるのはまさにそれなんだ」

  • シャルル・ルクレール バスールのフェラーリF1代表続投は「僕にとっても朗報」

    シャルル・ルクレール バスールのフェラーリF1代表続投は「僕にとっても朗報」

    シャルル・ルクレールは、2025年F1第14戦ハンガリーGPの木曜記者会見で、スクーデリア・フェラーリとフレデリック・バスール代表の契約延長について問われ、「本当に、本当に嬉しい」と笑顔を見せた。

    「驚きというより、やっと公式に発表されたことが嬉しい。ここ1カ月くらいチームをめぐっていろんな噂が飛び交っていたから、ようやく公式のニュースが出たことは重要だし、本当に嬉しい」とルクレールは語った。

    ルクレールがフェラーリに加入したのは2019年。以来、何人ものチーム代表の下でレースをしてきたが、バスール体制となってからは今季で2年目を迎える。そうした経験を踏まえ、ルクレールはバスールのリーダーシップに特有の強みがあると語る。

    「フェラーリというチームは、日常業務の中に“感情”が強く入り込むんだ。イタリア人はとても情熱的だからね。それがフェラーリを特別にしている要素の一つでもある。でも、フレッドは常に冷静で、周囲の雑音に左右されず、今のチームの立ち位置を正確に見極める視野を持っている。これは本当に重要なことだと思う」

    さらに、「彼の素晴らしい点は、ファクトリーの全員から最大限の力を引き出せること。すべてが揃うと、それが大きな違いを生む」と続けた。

    ルクレールは「安定性の重要性」にも言及する。

    「F1では、何かを築くには時間がかかる。とくに成功するチームをつくるにはね。そういう意味でも、フレッドが今後もチームを率いていくことはとても大きな意味がある。僕にとっても朗報だよ」

    フェラーリが文化的に変化したかどうかという問いに対しても、「彼は明確なビジョンを持っていて、それをチームに浸透させた。困難なときほど“冷静さ”が必要だけど、フレッドは常に冷静で、チーム全体が少しずつそれを身につけてきた」と内面的な変化を強調した。

    記者からは、ルイス・ハミルトンが「マラネロの開発チームに自身で資料を作って送っている」と語ったことについて、「自分は同じような資料は作っていないけど、マラネロに戻れば必ずミーティングをして、チームと一緒に次に取り組むべきことを確認している。それぞれのドライバーに合ったフィードバックのやり方があるんだ」と説明した。

    また、自身のパフォーマンスについて問われると、こう振り返った。

    「自分のパフォーマンスにはとても満足している。でも、ベストの瞬間かと言われたら、違う。僕は勝ちたいからね。ただ、アップグレードが進んで、マシンのセットアップも極端な方向に振らずに済むようになった。シーズン序盤はかなり極端なセットアップにしていたけど、今はもっと扱いやすくなって、ドライバーとして最大限を引き出せるようになってきたと思う」

    最後に、後半戦でフェラーリが得意とするサーキットがあるかと問われると、慎重な姿勢を崩さなかった。

    「今の時点で“ここがマクラーレンより速い”と言えるサーキットは正直ない。でも、驚かされる展開を期待してるよ」

    記者会見では他にも多くの質問がルクレールに集中した。コンストラクターズランキングでメルセデスとの接戦を演じる中、「2位で終えるのはもちろん重要。でも、我々が本当に狙っているのはレースで再び勝つこと。そのために前進し続ける」と力強く締めくくった。

    F1では現在、FIAがホイールカバーなどスプレー低減デバイスのテストを継続しているが、実戦投入にはまだ至っていない。ドライバーたちの声は共通しており、視界の確保がなければ、今後も“走れないレース”が続くという危機感が漂っている。

    今週末のハンガリーGPでは、天候が崩れる可能性もある。果たしてFIAとドライバーの間で得られたフィードバックが、次なる判断にどう生かされるか注目される。

  • フェラーリF1代表バスール 「週末の初めから良い仕事をしなければならない」

    フェラーリF1代表バスール 「週末の初めから良い仕事をしなければならない」

    スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表のフレデリック・バスールは、ベルギーGPでのダブルポイント獲得により「チームの雰囲気は良好」だとしながらも、次戦ハンガリーGPでは「週末の初めからもっと良い仕事をしなければならない」と語った。

    スパ・フランコルシャンで日曜に行われた決勝では、シャルル・ルクレールがマクラーレン勢に次ぐ3位で今季5度目の表彰台を獲得。一方、ルイス・ハミルトンはピットレーンスタートから11台を抜き7位でフィニッシュする力走を見せた。

    ハミルトンは週末を通して苦戦を強いられ、スプリントと決勝の両方で予選Q1敗退。1回は高速スピン、もう1回はトラックリミット違反によりベストラップを失うなど厳しい展開だった。

    バスールはこう述べた。

    「雰囲気は良い。確かに昨日のルイスの予選結果は我々が期待していたものではないが、レースチームの人生とはそういうもので、今日のように集団としてしっかりリアクションできたのは良かった。ルイスは素晴らしい仕事をしてくれた」

    「極端なコンディションの中で序盤からかなりアグレッシブに攻めていたし、最後まで(アレクサンダー)アルボンと戦っていた。今日の彼のリカバリーは本当に効率的だったと思う」

    「もちろん、週末の最初からもっと良い仕事をしなければならない。表彰台や勝利を狙うなら、セッションを1つでも無駄にしてはいけない。我々は次戦(ハンガリー)で一歩前進する必要があるが、皆が同じ方向に向かって努力している」

    スクーデリア・フェラーリ F1ルイス・ハミルトンはピットレーンスタートから追い上げて7位でフィニッシュ

    フェラーリは今週末、新型サスペンションのアップグレードを投入。ただし、スプリントフォーマットにより金曜のフリー走行は1時間のみという限られた準備時間での導入だった。

    バスールは、十分な走行ができなかったことやレース序盤のウェットコンディションを考慮しつつも、ハンガリーに向けて先手を打つ意味では必要な決断だったと振り返る。

    「スプリント週末に新パーツを投入するのは簡単ではないが、ブダペストまで延期したくはなかった」と語った。

    「この週末のフォーマットでは、金曜にロングランをする余裕はなく、4周の走行がロングスティント扱いになる。だから参考データを取るのも簡単ではない」

    「それでも、結局のところ正しい判断だったと思っている。ハンガリーに向けたベストな準備になった」

    さらに、今後のアップグレード方針についても次のように語った。

    「シーズン終盤に近づくほど、来年に向けた準備が重要になってくる。我々も小さなアイテムは投入していくが、それはレイアウトや天候条件に合わせたもので、大規模なパッケージではない」

  • フェラーリF1 フレデリック・バスールとの契約延長を発表 チーム代表続投

    フェラーリF1 フレデリック・バスールとの契約延長を発表 チーム代表続投

    スクーデリア・フェラーリHPは、フレデリック・バスールとの契約を複数年契約で延長し、今後のF1シーズンにおいても引き続きチーム代表を務めることを発表した。

    バスールは2023年初頭にフェラーリへ加入。モータースポーツにおける豊富な経験と、あらゆるカテゴリーで才能を育成し競争力あるチームを構築してきた実績を携えてチームに加わった。以降、彼はフェラーリをF1の頂点へと返り咲かせるべく、確かな基盤を築いてきた。

    この契約更新は、これまで築いてきた基盤をさらに強固なものとし、前進を続けるというフェラーリの決意を示すものだ。プレッシャー下でも揺るがぬリーダーシップ、革新を受け入れる姿勢、そしてパフォーマンスを追求する姿勢は、フェラーリの価値観と長期的な野望に完全に合致している。

    バスールのもと、スクーデリア・フェラーリHPは団結し、明確な方向性のもとで着実に前進している。この信頼の証こそが、チームの戦略的方向性への確信を示すものであり、フェラーリのファン、ドライバー、チーム全員が期待し、当然のように求める成果の実現へと向けた決意の表れである。

    ベネデット・ヴィーニャ(フェラーリ CEO)
    「我々は今日、これまで築かれてきたものを評価し、今後達成すべき目標へのコミットメントを表明する。これはフレッドのリーダーシップに対する信頼の表れであり、その信頼は共通の野心、互いの期待、明確な責任に根ざしている。フェラーリが目指すべきパフォーマンスレベルに向かって、我々は揺るぎない決意と集中力をもって前進していく」

    フレデリック・バスール(スクーデリア・フェラーリHP チーム代表)
    「フェラーリが私に引き続き信頼を寄せてくれていることに感謝している。この契約更新は、単なる継続の証ではなく、さらなる進歩を求められる挑戦でもある。過去30カ月間で強固な基盤を築いてきたが、今こそ一貫性と決意をもってそれをさらに発展させる時だ。求められていることは明確であり、我々全員がその期待に応え、共に次のステップへと進む覚悟を持っている」

    スクーデリア・フェラーリ F1 フレデリック・バスール

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトンは、自身のF1キャリア8度目の世界タイトル獲得に向けて、「一切の妥協を許さない」姿勢でフェラーリを率いていると語った。2026年の新レギュレーション時代を目前に控え、ハミルトンはフェラーリのあらゆる部門に対して積極的に関与し、「勝負の時が迫っている」と危機感をにじませている。

    フェラーリは2007年のキミ・ライコネン以来、ドライバーズチャンピオンのタイトルから遠ざかっている。

    かつて同様に“チャンピオン経験者”としてフェラーリに加入したフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルもタイトル獲得には至らなかった。

    そんな中、7度の世界王者であるハミルトンは、同様の運命を辿るつもりはないと断言する。

    「ここ20年のフェラーリには素晴らしいドライバーたちがいた。キミ、フェルナンド、セブ──みんな世界王者だ。でも彼らはタイトルを獲れなかった。僕はそうはなりたくないから、徹底的にやっている」とハミルトンは語る。

    2026年の空力規定に向けた開発が今年1月から本格化している中、ハミルトンはマラネロのファクトリーに頻繁に足を運び、あらゆるレベルでのミーティングに参加している。ジョン・エルカン会長、ベネデット・ヴィーニャCEO、フレデリック・バスール代表との会談を重ねるだけでなく、シャシーやサスペンション、パワーユニットの技術責任者たちとの議論にも積極的だという。

    「2週間にわたってファクトリーに通い、毎週数日間滞在した。ジョンやベネデット、フレッドとは何度も話し合ったし、ロイック(・セラ)とも、各部門の責任者とも、2025年仕様の問題や2026年に向けた要望について意見を交わしている」

    「シーズン序盤を終えたあと、チームに向けて文書をまとめた。今回の休み中にも2つの文書を提出し、それをベースに議論した。内容は構造的な改善提案と、現在抱えている課題について。中には来年も引き継ぐべき要素もあるし、変更すべき点もある」

    「先日は2026年仕様の最初のテストを行った。30人のエンジニアが集まり、全員とブリーフィングを行った。本当に大きな取り組みなんだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    「すべての部門に意見をぶつけている」──理由は“責任感”と“時間の制約”
    ハミルトンがここまで積極的に関与する背景には、フェラーリが「まだ全力を発揮できていない」と感じていること、そして自らがチームに迎えられた意味に対する“責任”がある。

    「このチームには大きな可能性があると感じている。情熱という点では、他のどのチームにもないものがある」

    「でも、巨大な組織ゆえにすべての部門が十分に機能しているとは言えない。だからこそ、これまで成功できなかった。その現実を変えるために、僕はすべての部門に意見をぶつけている。特に意思決定を担う上層部には、妥協せず考えを伝えている」

    「同じやり方を続けていたら同じ結果になる。だからこそ、あえて変化を求めているんだ」

    文化が異なるチームにおける改革は難しい面もあるが、ハミルトンはフェラーリの姿勢を評価している。

    「マーケティングでも、スポンサーへの対応でも、エンジニアの働き方でも、さまざまな面で改善が進んでいる。まだやるべきことはたくさんあるけど、みんなとても前向きに応えてくれている」

    「僕は今、チームの中に“味方”を増やし、彼らの士気を高めようとしている」

    さらにハミルトンが焦りを感じる理由として、自身がすでに40歳であり、時間的猶予が限られているという現実もある。FIA会見の場では、隣にいたメルセデスの後継者アンドレア・キミ・アントネッリを指しながら、こう語った。

    「僕は勝つためにここにいる。そして彼に比べて僕にはもうあまり時間がない。“勝負の時”が来ているんだ」

    「でも、このチームにはそれができると本気で信じている。これから複数回タイトルを獲得できるポテンシャルがある。すでに素晴らしい歴史はあるけど、僕がいるこの期間にタイトルを獲ること──それだけが目標なんだ」