カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • ルイス・ハミルトン、再起を懸ける2026年F1開幕を前にマネージャーと決別か

    ルイス・ハミルトン、再起を懸ける2026年F1開幕を前にマネージャーと決別か

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、2026年F1シーズン開幕を目前に控え、長年関係を築いてきたマネージャーと袂を分かったと報じられている。英『The Independent』によれば、ハミルトンはマーク・ハインズとのマネジメント契約を解消したという。

    2025年にフェラーリへ移籍したハミルトンは、キャリアで初めて表彰台を一度も獲得できない厳しいシーズンを経験した。7度のF1ワールドチャンピオンにとって、結果面では不本意な1年となり、2026年は巻き返しが求められる重要なシーズンとなる。

    ハインズは2015年から2021年まで、ハミルトンのマネジメント会社である「Project 44」の最高経営責任者を務めていた人物だ。報道によれば、今後は2026年からF1に参戦するキャデラックF1チームと仕事を共にする予定だとされている。

    フェラーリでの苦戦と、2026年への手応え
    フェラーリ移籍初年度となった2025年、ハミルトンは安定感を欠き、表彰台に届かないレースが続いた。キャリアを通じて初めて「未表彰台」のシーズンとなったことは、大きな話題を呼んだ。

    一方で、2026年F1レギュレーションという大きな転換期を迎える中、ハミルトンは最近になって前向きな兆しも口にしている。先週バルセロナで行われたプライベートテスト後、フェラーリは昨年よりも良いスタートを切れているとの見方を示した。

    「テストに来るときは、常に多くの周回を重ねたいと思っている」とハミルトンは語った。

    「今日は午前中だけで85周走ることができた。これは本当に素晴らしいことで、ここまで高い信頼性を確保してくれたファクトリーの全員の努力のおかげだ」

    さらに昨年との比較にも触れている。

    「昨年はテストの出だしがもっと悪かった。今回は完全に新しいレギュレーションの下でのスタートだけど、これまでよりも良い感触がある。この流れが続くことをとても期待している」

    マネジメント体制の変化とともに、ハミルトンはフェラーリで迎える2年目のシーズン、そして2026年F1新時代の幕開けに向け、再起を懸けた戦いに挑むことになる。

  • フェラーリF1が堅実な一歩 信頼性は確保、PUマネジメントに成長の余地

    フェラーリF1が堅実な一歩 信頼性は確保、PUマネジメントに成長の余地

    2026年F1シーズンに向けたバルセロナ・シェイクダウンを終え、フェラーリは結果以上に内容面で手応えを得た。ルイス・ハミルトンが最速タイムを記録したこと自体は誇るべき材料ではないが、2025年の失望を払拭しなければならないチームにとっては、確かな自信注入となった。SF-26はシステム全体で高い信頼性を示し、今後はハイブリッド管理の最適化が課題となる。

    バルセロナで行われた5日間のシェイクダウン終了時点で、フェラーリは1番手と4番手に2台を並べ、その間にメルセデスのジョージ・ラッセルと、マクラーレンのワールドチャンピオンであるランド・ノリスが入った。

    フェラーリは、この冬最も注目を集めたドライバーであるルイス・ハミルトンをタイムシート最上位に置いたが、性能を追求した結果ではなく、単にソフトタイヤを装着しただけだった。

    一方で、シャルル・ルクレールが午前中、まだモンメロの路面が最適化されていない時間帯に記録した4番手タイムに満足げな笑みを浮かべていたことからも、マラネロでは本当にページをめくることができたという期待が感じられる。

    まだ1月末に過ぎないが、期待外れに終わったSF-25が引退してから、すでに1年が経過したかのような感覚さえある。タイムは額面通りに受け取るべきではなく、慎重に扱う必要があるものの、2026年シーズンに向けて再び熱意を取り戻さなければならない陣営にとって、信頼をもたらす要素は他にも多い。

    フェラーリが好印象を残した最大の理由は、その走行距離が圧倒的だったことだ。トラブルなく2000キロ以上を走破し、440周、これは6戦半以上のグランプリに相当し、全24戦のシーズンの4分の1に当たる。さらに、ハースF1チームとキャデラックF1チームとともに稼働したパワーユニット067/6は、合計895周、13戦半分のデータを収集しており、最大の懸念事項であった信頼性への不安は明確に払拭された。

    エンジンの信頼性に疑問を投げかけていた向きも、考えを改めざるを得なかった。フェラーリを上回る周回数を記録したのはメルセデスのみであり、エンリコ・グアルティエリ率いるパワーユニットは、まさにスイス時計のように正確に稼働し続けた。

    「本当に楽しく、生産的な1週間だった」とハミルトンは認めた。

    「個人的にも、チーム全体としても、この冬は素晴らしい仕事ができたし、大きな問題なくこれだけの走行距離を重ねられたことに、その取り組みが表れているのはポジティブだ。まだ学ぶべきことは多く、やるべき仕事もたくさんあるが、チーム内の雰囲気は良く、皆が非常に集中しているのを感じる」

    スクーデリア・フェラーリ

    これから重要になるのは、データ分析と、風洞やシミュレーターとの相関確認だ。ベーシック仕様のSF-26は、正直なマシンという印象を与え、空力負荷が2025年より大幅に低下し、まったく異なるドライビングスタイルを要求するにもかかわらず、2人のドライバーは比較的早く順応できた。

    ロイック・セラ主導による完全新規プロジェクトにおいて最も複雑な要素は、マシンのポテンシャルを最大限引き出すために、エネルギー配分をどのように行うべきかという理解だ。そして現時点では、メルセデスが内燃機関と電動部分の管理において、より統合された、洗練された戦略を備えたパワーユニットを有しているように見える。

    その証拠として挙げられるのが、テスト3日目に登場したマクラーレンだ。いくつかの問題で走行が制限されたものの、同日中に早くも最初のセットアップ変更に取り組み始めた。これは、ブリックスワース製パワーユニットの管理能力が、理解を加速させることを可能にしているからだ。

    したがって、今後数日間にマラネロのレパルト・コルセで行われる作業は極めて重要となる。データ分析とマシン理解は、次回テストで投入される最初のアップデートと並行して進められなければならない。フェラーリは、電動分野で膨大な知見を提供できる巨大な産業グループを背後に持っているわけではないため、独自に戦略を構築していく必要がある。

    出発点は良好に見え、それがチーム全体に大きな勢いを与えている。フェラーリは、自ら組み立てた作業プログラムを完璧に遂行した。計画遅延を予想していた人々も考えを改めざるを得ず、マラネロでは想定通りのステップで前進している一方で、新たな「俊敏なF1」の時代への移行に明らかな苦戦を見せているチームも確認された。

    大部分がウエットとなったバルセロナでは、システムの信頼性に関する有益な指標は得られたが、パフォーマンスの序列は見えてこなかった。勢力図がどのように描かれるのかは、バーレーンで明らかになるだろう。

  • 大人レゴでF1黄金時代が蘇る フェラーリF2004&ミハエル・シューマッハ登場

    大人レゴでF1黄金時代が蘇る フェラーリF2004&ミハエル・シューマッハ登場

    レゴジャパンは、大人向けレゴブロック「レゴ アイコン」シリーズから、2004年F1シーズンを圧倒的な強さで制したフェラーリF2004をモチーフとした最新セット「レゴ アイコン Ferrari F2004 & ミハエル・シューマッハ」を発表した。2026年2月2日(月)10時より予約受付を開始し、3月1日(日)から一般販売される。

    2004年シーズンのフェラーリF2004は、ミハエル・シューマッハが7度目の世界王者に輝いた象徴的なマシンだ。

    本セットは、その伝説的レーシングカーを735ピースのレゴブロックでリアルに再現。大人のF1ファンやモータースポーツコレクターに向けた、プレミアムな内容となっている。

    妥協のないディテールと可動ギミック
    完成したモデルは、全長約32cmという存在感のあるサイズ。可動式ステアリング、カットスリックタイヤ、リアルなコックピット、精巧なV型10気筒エンジンなど、細部に至るまで作り込まれている。タイヤには「Bridgestone Potenza」の印字が施され、当時のF1マシンの雰囲気を忠実に再現している点も見どころだ。

    組み立ての過程そのものが、2004年当時のエンジニアリング思想を追体験できる構成となっており、“大人レゴ”の名にふさわしい没入感を味わえる。

    シューマッハの栄光を再現できる特別仕様
    本セットには、ミハエル・シューマッハのレゴミニフィギュアが付属。専用ドライバーヘルメット、優勝トロフィー、表彰台パーツも同梱され、歴史的勝利のワンシーンを自宅で再現することが可能だ。

    さらに、完成後の展示を意識した専用ディスプレイスタンドも用意されている。マシン用スタンドには車両データが記載され、ミニフィギュア用にはシューマッハの写真と名言をあしらった特別な表彰台型スタンドが付属。コレクション性の高さも、このセットの大きな魅力となっている。

    レゴ スクーデリア・フェラーリ ミハエル・シューマッハ

    製品概要
    ■ 製品名:レゴ アイコン Ferrari F2004 & ミハエル・シューマッハ
    ■ 製品番号:11375
    ■ 対象年齢:18歳以上
    ■ サイズ(完成時):高さ 約7cm × 長さ 約32cm × 幅 約13cm
    ■ ピース数:735個
    ■ 希望小売価格:13,980円(税込)
    ■ 発売日:2026年3月1日(日)
    ※2026年2月2日(月)10時より予約受付開始(一部店舗を除く)

    広がる“伝説のF1マシン”ラインアップ
    レゴ アイコンシリーズでは、すでにF1史に名を刻む名車がラインアップされている。マクラーレンMP4/4とアイルトン・セナ、ウイリアムズFW14Bとナイジェル・マンセルといった往年の名車に続き、フェラーリF2004が加わることで、F1黄金時代を象徴するコレクションが完成に近づく。

    ディスプレイとして楽しむもよし、組み立てを通して当時のF1を追体験するもよし。2004年シーズンを知るファンにとっても、初めてその伝説に触れる世代にとっても、特別な一台となりそうだ。

  • フェラーリF1、レーシングブルズからギヨーム・デゾトゥーを獲得

    フェラーリF1、レーシングブルズからギヨーム・デゾトゥーを獲得

    スクーデリア・フェラーリは、技術部門の再編に向けた動きを現在も続けている。シーズン中であっても人事の入れ替わりは自然な流れであり、フレデリック・バスールが選定した一部の人材は、他のF1チームからの移籍に伴うガーデニング期間をまだ消化している段階にある。

    フェラーリはここ最近、いわゆる「フランス人エンジニア」の補強を継続してきた。バスールを筆頭に、ロイック・セラ、フランク・サンチェスに続き、次にマラネロへ加わるのはファエンツァを拠点とするレーシングブルズからの人材だ。

    レーシングブルズから新たなパフォーマンス運営責任者が加入
    その名はギヨーム・デゾトゥー。技術部門の上層部とバスール自らが選定した人物で、既に空力部門のディエゴ・トンディ、そして直近で加入したサンチェスが在籍する技術組織の中に組み込まれることになる。正式な役職は「パフォーマンス・オペレーション責任者」。マラネロでの実際の業務開始は、2026年2月2日(月)からとなる。

    スクーデリア・フェラーリ F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ミシュランとトロロッソで培ったキャリア
    フランス人エンジニアであるデゾトゥーは、元メルセデスの技術者と似た経歴を持つ。ミシュランでタイヤ・パフォーマンス・エンジニアを務めた経験を挟みつつ、トロロッソで2度にわたりキャリアを築いてきた。

    最初の在籍は2006年から2011年まで。続く2012年から2020年までの2期目では、最終的に車両パフォーマンス部門の責任者(ヘッド・オブ・ビークル・パフォーマンス)に就任した。この役職は、その後のアルファタウリ、レーシングブルズ時代にも引き続き務め、数か月前まで同チームの中核を担っていた。

    フェラーリは、こうした実戦的なパフォーマンス運営の経験を持つ人材を迎え入れることで、2026年F1レギュレーション下での競争力強化を図っていく構えだ。

  • フェラーリF1、SF-26は跳ね馬を救えるか 空力と冷却に託した賭け

    フェラーリF1、SF-26は跳ね馬を救えるか 空力と冷却に託した賭け

    2026年F1シーズンで結果を求められるなか、スクーデリア・フェラーリの新車SF-26の設計は、跳ね馬を“元気のない仔馬”から“駆ける名馬”へ変える可能性を秘める一方、逆に苦しみを深めるリスクもはらんでいる。

    2025年型SF-25は多くの弱点を抱えていた。高いライドハイトを必要とする設計、そして空力コンセプトの不整合によって作動ウインドウは極端に狭かった。

    特にシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンは、その不安定さと予測不能な挙動の影響を強く受け、コーナリング時の信頼感を失う場面が多かった。

    しかし2026年は完全なリセットの年だ。大幅な技術レギュレーション変更によりマシンは小型化され、フェラーリが2025年の失敗を正し、巻き返すための余地が生まれている。

    バルセロナで見えたSF-26の設計思想
    バルセロナで披露されたSF-26のディテールは、フェラーリが2026年にどこで最も大きな前進を狙っているかを示している。

    とりわけ目を引くのが冷却思想だ。フェラーリはSF-26で、独自色の強いアプローチを採用している。

    エアボックスに見るフェラーリの工夫
    2025年、フェラーリにとって最大の弱点のひとつがエアフローだった。導かれた空気が狙い通りに機能せず、エアボックスはその象徴的な問題箇所だった。

    それでもフェラーリは、伝統的とも言えるナローなエアボックス哲学を継続した。ライバルがパワーユニットへ大量の空気を送り込むため大型化を進めるなか、真逆の選択だ。

    ただしSF-26のエアボックスは単なる踏襲ではない。三角形の断面に加え、両脇に“ホーン”のような形状を持たせることで、空気を車体上部から後方へ積極的に押し流す設計となっている。これにより、改良されたサイドポッドへより多くの空気が導かれる。

    進化したサイドポッドとリアへの空気供給
    サイドポッドは吸気アウトレットを備え、逆L字型にも見える攻めた構成だ。インテークはシャシー全幅にわたって広がり、空気の取り込み方そのものが刷新されている。

    この三角形エアボックスと新サイドポッドの組み合わせにより、リアウイングとリアアクスル周辺へ届く空気量は増加する。2025年はリアへの空気供給不足により、十分なライドハイトを確保できなかったが、SF-26ではエアボックスから小型化されたリアウイングまでの流れを前提にした思想へ転換が図られている。

    スクーデリア・フェラーリ

    見えにくいが重要な新要素
    さらに重要なのが、エアボックス直下に設けられた小さな追加インテークだ。一見目立たないが、改良されたサイドポッドと組み合わさることで、冷却性能に大きなメリットをもたらす。

    冷却効率は2026年レギュレーション下で極めて重要な要素であり、この隠れた工夫はSF-26の鍵のひとつとなる。

    なぜ同じ道を選び続けるのか
    SF-26の設計思想は、完全な方向転換ではなく“進化した継続”だ。F1では適応力が重要だが、必要とあらば大胆に方向を変える勇気も求められる。

    それでもフェラーリは、空気の導き方とエンジン冷却において、実績ある手法への忠誠を保った。ライバルが大型化を進めるなかでの逆張りだが、2026年は冷却管理そのものが根本的に変わる年でもある。

    MGU-Hの廃止により、パワーユニット内部で発生する熱の扱い方は大きく変化した。その条件下では、フェラーリが信頼してきたエアボックス構成と、より強固なクラッシュ構造を求められる現実が重なる。

    跳ね馬は再び駆け出せるか
    地面効果時代の冷却思想を、小型化された2026年マシン向けに適応させたSF-26。この“変わらないための進化”が正解なら、フェラーリは2026年に“弱った歩み”から“力強いギャロップ”へと変貌する可能性がある。

    逆に、この選択が時代遅れであれば、跳ね馬は再び苦しむことになる。SF-26は、フェラーリの哲学そのものが試されるマシンだ。

  • ルイス・ハミルトン F1テスト最速「フェラーリに勝者のメンタリティを感じる」

    ルイス・ハミルトン F1テスト最速「フェラーリに勝者のメンタリティを感じる」

    フェラーリはバルセロナで行われた非公開テストを、信頼性面で大きな問題を抱えることなく終えた。幻想を抱く段階ではないと前置きしつつも、ルイス・ハミルトンはスペインでの1週間を「非常に良いスタート」と評価し、チーム全体からこれまで以上に強い勝者のメンタリティを感じていると語った。

    最終日は63周を走行し、その日の最速タイム、さらにテスト全体でも最速となるタイムを記録した。

    もっとも、この時期のタイムが相対的なものであることは承知の上だ。重要なのは単純なラップタイムではなく、その裏側にある作業内容だという。

    午前にシャルル・ルクレールが行ったのと同様、午後にはハミルトンも徐々にプッシュし、限界を探る走行に移行した。これは、作業の軸足が純粋な信頼性確認から、パワーユニットやマシン挙動をより実戦的な条件で理解する段階へと移り始めていることを示している。前日にメルセデスが「技術的トラブルがなく、計画より前倒しで進んでいる」と語った流れとも重なる変化だ。

    フェラーリにとっても、この点での初期フィードバックは良好だ。火曜日は雨で時間を失ったものの、もしそれがなければ、走行距離はさらに伸びていた可能性が高い。それでも、ドライコンディションで走った2日間で得られたデータは極めて重要で、ファクトリーではシミュレーターのモデルと実走データを突き合わせる作業が始まる。

    このため最終日、マラネロのチームは意図的にペースを引き上げ、限界域を探った。コーナー進入や中速域での速度を高めることで、特に高速区間におけるマシンの挙動は変化する。そうした状況下でパワーユニットがどう反応するのかを理解し、そこから調整とセットアップ作業を本格化させる狙いがあった。

    テスト全体を振り返り、ハミルトンは満足感を口にした。

    「本当に楽しい1週間だった。個人的にも冬の間にかなり大きな取り組みをしてきたし、チームもテストに向けて多くの変更を加えてきた」

    「週の始まりは、完全にウエットの路面で走るという少し変わった形だった。普通はやらないことだけど、去年は開幕戦の決勝が、僕にとって初めて本格的にフェラーリをドライブする機会だった。あれは本当に厳しいレースだったから、今回あらかじめそういう経験と知識を得られたのは有益だった」

    ウエット走行は、複数の面で価値がある。低グリップ環境でのパワーユニットの反応を確認できるだけでなく、部分的なアクティブエアロの挙動や、やや大径化したタイヤがマシン周囲の気流に与える影響も観察できる。

    「走行距離という点では、ファクトリーの全員の素晴らしい仕事のおかげで、2日間しっかり走れた。本当に感謝している。安定して走れて、問題が出ないことはとても重要だ。もちろん細かいことは常にあるけど、本当のダウンタイムはなかった。今後数週間で何か出てくるかもしれないけど、全体としてはとても堅実な数日間だった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    バーレーンを見据えた次のステップ データ検証と方向性の確認
    バルセロナでの走行を終え、ドライバーたちはマラネロに戻り、次のバーレーンテストに向けた準備とともに、スペインで収集したデータの詳細な分析に入る。狙いは、シミュレーターの予測が実走と一致しているかを検証すること、そしてサヒールで試すべきメカニカルセットアップや空力比較の方向性を定めることだ。

    まだ結論を急ぐ段階ではないが、信頼性確認を主目的とした今回の初期テストは、総じてポジティブな内容だった。予定していたプログラムを概ね消化できたことは、大きな収穫と言える。

    「デブリーフもとても良かった。全員が本当に集中している。チームの一人ひとりから、これまで以上に強い勝者のメンタリティを感じている。それはポジティブなことだ。みんな前向きで、信じられないほど熱意にあふれている」

    「もちろん、錯覚はしていない。もう万事うまくいっているなんて思っていないし、やるべき仕事があることも分かっている」

    他チームについても冷静に見ている。

    「メルセデスもとても良い走行をしていたと思うし、レッドブルやハースもよく走っていた。だから、正直なところ自分たちがどこにいるのかは分からない。でも、最初の1週間としては堅実だったし、ここから積み上げていける。大きな前進が必要になるかもしれないし、開発は非常に重要になる」

    最後に、今後へ向けた姿勢をこう締めくくった。

    「何一つ取りこぼさないこと、コミュニケーションや意思決定を明確かつ簡潔に行うことが重要だ。そのためには、全員が最高の状態でいなければならない。今年は皆が新しいエネルギーを持ち込んでいるのが見えているし、それが本当に素晴らしい」

  • シャルル・ルクレール、フェラーリF1新車に手応え「限界を探り始めた」

    シャルル・ルクレール、フェラーリF1新車に手応え「限界を探り始めた」

    シャルル・ルクレールは、バルセロナで行われた3日間の非公開テストを「ポジティブだった」と総括した。フェラーリは十分な走行距離を確保し、信頼性面でも大きな問題は見られず、予定していたプログラムを完了。ルクレール自身も最終日にかけて徐々にペースを引き上げ、新車と新しいパワーユニットの理解を深めたという。

    今回のテストの主目的は、マシンの信頼性評価と、新しいパッケージの特性把握、とりわけパワーユニットとエネルギーマネジメントの理解にあった。

    火曜は雨の影響で走行時間を失ったものの、全体としてフェラーリは十分な周回数を重ねることができた。

    この日の午前中、ルクレールは約80周を走行し、その後は午後にルイス・ハミルトンが引き継いだ。午後のセッションでも信頼性面で大きなトラブルはなく、チームが期待していた内容を着実に消化した。

    ルクレールは、前日までよりも一段階ペースを上げ、マシンの反応を確認したと説明する。進入速度やコーナー中盤のスピードを高めることで、特に高速コーナーでは挙動が変わるため、その変化を感じ取ることが重要だったという。

    「今回も良かった。僕たちは自分たちのプログラムに従って進め、やりたかったことはすべてできたし、少しプッシュもした。それがこのマシンの限界を理解し、より深く知るうえで楽しかった。だから満足している。今回も予定していた作業をすべて完了できたからね」

    総合的に見て、テストは前向きだったとルクレールは振り返る。初日は雨で難しい条件となり、フェラーリとレッドブルのみがウエットで走行したが、その経験も無駄ではなかったと語る。低グリップ条件でのパワーユニット制御や、部分的なアクティブ・エアロの挙動を把握するうえで有益だったという。

    また、ウエットタイヤではトレッド形状の違いから車高が高くなり、空力挙動にも変化が生じる。火曜の主目的ではなかったものの、そうした条件下で得られたデータも、今後シミュレーターでの作業に生かせる基準になる。

    「ポジティブなテストだった。もちろん初日は大変だった。完全に新しいマシンで、完全に新しいシステムをあの条件のウエットで走らせるのは簡単じゃなかった。すべてが正しく機能しているか確認するのは本当に難しかったけれど、レースウイークエンドで雨に当たった場合を考えれば、とても有益で貴重な経験だったと思う」

    「少なくとも、すでにその基準を持てたのはポジティブだし、残り2日間は良かった。やりたかったテスト、考えていたことはすべて実行できた。あとは最終日の午後にルイスと一緒に、最後に試したかったことを終えられればと思っている。そしてそこからバーレーンに集中していく」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ

    バルセロナでの走行を終え、ドライバーたちはマラネロに戻り、2週間後に控えるバーレーンテストに向けた準備と、スペインで集めたデータの詳細分析に入る。ここからは、サーキットで得たデータと、これまでシミュレーターで構築してきたモデルとの本格的な照合作業が始まる。

    理想はデータがすぐに一致することだが、バルセロナとバーレーンの2回のテストを通じて、シミュレーターの精度を高めていくことが重要になる。その過程で空力面やメカニカル面の理解も進み、セットアップ面でパフォーマンスを引き出す作業が本格化する見込みだ。すでにその段階に目を向けられていること自体、信頼性に関する初期評価が前向きである証でもある。

    「来週は丸々マラネロにいて、テストデータの分析を行う。シミュレーションもたくさんするし、バーレーンに向けた準備も始まる。いくつかの走行を行い、何より大事なのは相関作業だ。実際のマシンを走らせた今、その感覚をシミュレーターと比較して、できるだけ近づけていく。そうすることで、バーレーンに良い基準を持ち込めるようにしたい」

    新世代マシンと新しいパワーユニットについては、まだ学ぶべきことが多い。エネルギー回生がいつ始まるのか、どう管理するのが最適なのか、ブレーキング時にどこまで介入できるのか。MGU-Kがこれまで以上に積極的にエネルギー回収を行うことで、ブレーキングに難しさを感じているドライバーもいる。

    「F1にとって、とてもエキサイティングな時代だと思う。これだけ多くの変化があって、僕たちドライバーも適応しなければならないし、チームも同じだ。この新しいパッケージをどう最大限に生かすかを見つける必要がある。特にエネルギーマネジメントは、これまで以上に重要になっている。だからワクワクしているけれど、まだ始まったばかりだ。バーレーンで何を学べるのか楽しみにしつつ、今は自分たちに集中していく」

  • ルイス・ハミルトン、フェラーリSF-26本格走行「興味深い点が見つかっている」

    ルイス・ハミルトン、フェラーリSF-26本格走行「興味深い点が見つかっている」

    ルイス・ハミルトンはバルセロナで行われている2026年F1非公開シェイクダウンテストで、ドライコンディション下で85周を走破した。火曜日は雨に見舞われたため、これがフェラーリSF-26にとって事実上の“初の本格テスト”となったが、大きなトラブルはなく走行を終えている。

    午前中のみで85周を積み重ねた点も、フェラーリ陣営にとっては大きな収穫だった。

    午後はシャルル・ルクレールがマシンを引き継ぎ、最終日も両ドライバーが走行を分担する予定だ。信頼性面で順調な滑り出しを見せたことで、チームはロングランや新しいパワーユニットの理解に作業の比重を移しつつある。

    ハミルトンは、ようやくドライで走れたことが学習の面で大きかったと振り返っている。

    「ようやくドライで走れて、きちんとコース上で作業ができたのは良かった。初日はひどい雨だったからね。外に出て状況を確認できたのは有意義だったし、フィオラノでは1周か2周しか走れていなかったから、マシンを感じる程度で終わっていた」

    「だから、いくつかのランをこなしてタイヤを理解できたのは本当に良かった。C2とC1を使ったけれど、この寒さではタイヤはあまり機能しない。それでもプログラムは完了できたし、マシンが今どこにいて、どこを改善すべきかのイメージは持てている」

    この日のバルセロナは気温が低く、路面温度も上がらなかった。午前中には第3セクター入口でリヤを失い、ハミルトンが軽いスピンを喫する場面もあったが、走行への影響はなかった。

    フェラーリは今回投入しているSF-26について、あらかじめ「ベーシックな仕様」であることを明かしており、本格的なアップデートはバーレーンテストやシーズン序盤に予定されている。それだけに、今回のテストは純粋に理解とデータ収集が目的となっている。

    ハミルトンが特に手応えを感じているのは、信頼性の高さだ。85周を問題なく走り切れたことは、2026年という大幅なレギュレーション刷新を考えれば、非常に前向きな材料となる。

    「テストではとにかくたくさん走りたいものだ。今朝は85周走れた。これは本当にすごいことだと思う。ここまでマシンが信頼性高く動いているのは、工場で働くすべての人たちが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ」

    「去年のテストは、正直言ってもっとひどいスタートだった。完全に新しいレギュレーションを考えれば、今回はそれよりも良い出だしだと思うし、この流れが続くと本当に自信を持っている」

    今後の焦点は、走行距離をさらに重ねながら、パワーユニットのエネルギーマネジメントやエアロダイナミクスの理解を深めていくことにある。ハミルトン自身、すでにいくつかの興味深いポイントを見つけているという。

    「僕たちにとっては、とにかく走行距離を増やして、このエンジンやマシン、エアロについてできるだけ多くの知識を得ることが重要だ。今朝は決められたプログラムをこなして、いくつか興味深い点が見つかった。午後はシャルルが少し違うことを試していて、それも良いことだ」

    「一日の終わりには、みんなで集まって問題点や良かった点、悪かった点を整理し、翌日に何をテストするかを決める。すでに良いデータは揃っているから、それを正しく理解して、バーレーンに向けて何を進めていくかを明確にするだけだ」

    フェラーリとハミルトンにとって、バルセロナでの85周は単なる周回数以上の意味を持つ。2026年シーズンに向けた第一歩として、確かな土台が築かれつつある。

  • ルイス・ハミルトン、2026年F1初テストを楽観視「かなり堅実なスタート」

    ルイス・ハミルトン、2026年F1初テストを楽観視「かなり堅実なスタート」

    ルイス・ハミルトンは、スクーデリア・フェラーリとの2026年F1バルセロナ・シェイクダウンで迎えたテスト初日について、「かなり堅実だった」と前向きに振り返った。雨と赤旗という難しい条件のなかでも、SF-26は1日で約120周、走行距離にしておよそ560kmを積み重ねた。

    フェラーリはシェイクダウン週の2日目からSF-26を走らせる判断を下し、午前はシャルル・ルクレールが担当した。

    インスタレーションラップ後にガレージで各種チェックを行い、ピレリC2タイヤで19周を消化。その後、激しい雨によりプログラム変更を余儀なくされ、フルウエットで15周、インターミディエイトで20周を重ね、午前セッションは計64周で終了した。

    午後はハミルトンがステアリングを握り、フルウエットで走行を開始。その後すぐにインターミディエイトへ切り替えたが、再び雨脚が強まり一時ピットに戻る場面もあった。コンディション回復後に走行を再開し、最終的に57周を走り切っている。

    「今日はとてもチャレンジングだった。特に10時半頃から雨が降り始めたのが大きかった」とハミルトンは語った。「シャルルはドライで少し走れたけど、午後は完全にウエットだった。タイヤをどう機能させるかを探るのは難しかったが、とても学びの多い一日だった。こうした状況や赤旗を考えれば、約120周走れたのはかなり堅実だ」

    さらにハミルトンは、舞台裏でのチームの取り組みにも言及している。「この段階までクルマを仕上げてくれたファクトリーの全員を本当に誇りに思う。今日は多くの情報を集めることができた。やるべきことは山ほどあるから、このレベルを維持しなければならないが、良い初日だった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    2026年F1レギュレーションの大幅変更を踏まえれば、無事に1日を終えられたこと自体が大きな収穫だという。「これだけ大きな変化がある中で、大きなトラブルなく一日を乗り切れたのは本当にポジティブだ。今は小さなステップを積み重ねて改善していく段階で、こういう日をもっと重ねていく必要がある」

    今後に向けては、ドライコンディションでの走行を強く望んでいる。「ドライでこのクルマを走らせて、バランスを理解し、新しいSLM(ストレートラインモード)やエネルギー配分を学びたい。バッテリーをどう使い、どう回生するかは極めて重要になる。シミュレーターではすでに多くの作業をしてきたが、これからは実際のトラックでデータをもとに最適化を続けていく」

    ハミルトンは2026年F1シーズンを前に、強い楽観を示した。「これは僕が経験してきた中で最大のレギュレーション変更だ。ダウンフォースは昨年より少ないが、以前悩まされたポーパシングの問題はない。それは確実にポジティブだ。すべてのチームにとって非常に難しい挑戦だが、だからこそ面白い。最も早く開発を進め、エネルギーを最も賢く使えるチームが上に来る。誰にでもチャンスがあり、僕たちはそれを最大限に生かすために全力で取り組んでいく」

  • シャルル・ルクレール、2026年初F1テストに手応え「フェラーリをトップに戻す」

    シャルル・ルクレール、2026年初F1テストに手応え「フェラーリをトップに戻す」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1バルセロナ・シェイクダウン初走行を終え、新レギュレーションがもたらす機会に大きな期待を示した。モナコ出身のルクレールは、新世代マシンへの手応えを語るとともに、「フェラーリをトップに戻したい」という思いを明確にしている。

    フェラーリは5日間にわたる非公開シェイクダウンの初日を見送り、事前の計画どおり2日目から走行を開始した。カタロニア・サーキットで最初にコースインしたのがルクレールで、午後のセッションはルイス・ハミルトンにバトンを渡した。

    8勝を挙げているルクレールは、冬休み明けの走行と新車の第一印象を前向きに振り返った。
    「マシンに戻れて良かった。しかも、これまで乗ってきたものとはまったく違う、まさに新しいクルマだ。今はまず、すべてが正しく機能しているかを理解する段階で、概ね問題なく動いていた」

    雨が断続的に降る難しいコンディションについても、焦点はパフォーマンスではないと強調した。

    「今朝は少し雨が降っていて条件は良くないが、それでも予定どおりプログラムを進めた。パフォーマンスはまったく重視していない。新しくなったシステムが正しく作動しているかを確認することが目的で、それは達成できた。ここから段階的にプログラムを進めていく」

    初日のチェック項目と今後の進め方
    初日を終えた時点での収穫と、残り日程での課題について、ルクレールは次のように説明している。

    「最初の朝として、クルマのごく初期的なチェックを一通り行った。すべては問題なく進んだ。ここからチェックリストを一つずつ消化していき、最終的に最も重要なパフォーマンスへと向かっていく。ただ、それはこの3日間の後半になるだろう。まずは挙動を理解し、その上でどうなるかを見る」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ

    新レギュレーションへの期待と“トップ奪還”への決意
    チームの雰囲気について問われると、ルクレールは他チームの動向を見ることへの高揚感と、フェラーリ再興への強い意欲を口にした。

    「とてもワクワクしている。ほかのチームがどんなものを持ってきているのかを見るのが楽しみだし、少しずつプッシュし始めたときに、彼らと比べて自分たちがどこにいるのかを知りたい。今年は、どのチームにとっても何か違いを生み出し、ここ数年よりも大きなアドバンテージを得られる大きなチャンスだ」

    「僕たちがその違いを生み出せるチームであってほしい。どこからスタートしようとも、最大限にプッシュしてフェラーリをトップに戻すために戦う。かなり長い時間が経っているから、今年こそはそうであってほしい」

    フェラーリは、バルセロナ・シェイクダウンで残り2日間の走行日を消化する予定だ。新時代の初期段階で積み上げる基礎作業が、2026年シーズンの行方を左右することになる。