カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1 “ブロウン式”リアウイングレットは合法 FIAが承認

    フェラーリF1 “ブロウン式”リアウイングレットは合法 FIAが承認

    バーレーンで行われている2026年F1プレシーズンテスト第2週で、フェラーリが投入した新型リアウイングレットがパドックの注目を集めている。排気口直後に配置された小型エレメントについて、FIAは現時点でレギュレーション適合との判断を下した。

    開幕戦メルボルンまで2週間を切る中、各チームが新レギュレーション下での手の内を探り合うなか、フェラーリのSF-26に搭載されたこの新機構は、かつての“ブロウン・ディフューザー”時代を想起させるものとして技術的関心を呼んでいる。

    バーレーンでの第2回プレシーズンテスト初日、観測者たちはSF-26のディフューザー上部、排気口の直後に上向きに湾曲した小型ウイングレットが装着されていることを確認した。

    伊紙は「フェラーリが皆を驚かせた。この新しいウイングはライバルを不安にさせ、コピーもできない」と報じた。

    独誌は、この解決策が2014年の規制強化以前に見られた排気ブロー式エアロダイナミクスの復活を示唆していると伝えている。

    この小型ウイングレットは排気プルームの直下に位置し、回転数上昇に伴って発生する高温ガスを利用してリアのダウンフォースを増大させる設計とみられている。現在のドライバーたちはエネルギー回生量を最大化するため、コーナー中でも意図的に低いギアを保持し回転数を高く維持しているため、空力的な利得は小さくない可能性がある。

    このコンセプトは、ブロウン・ディフューザーが性能差を生んだ2010年代初頭を想起させる。当時はレッドブルがこの技術を最大限活用し、セバスチャン・ベッテルのタイトル獲得を支えたことで知られる。

    2026年レギュレーションでは排気と空力面の相互作用は厳しく制限されていると考えられていたが、条文を精査するとフェラーリは合法的な余地を見出した可能性があるとみられている。新エレメントの上部は標準的なカーボンファイバーではなく、耐熱素材で製作されているとの情報もある。

    焦点となるのは、特定フェーズで排気流量を最大化するエンジンマッピングも同時に開発されているかどうかだ。これはブロウン・ディフューザー全盛期に一般的だった手法である。

    FIAは設計を精査し、現時点では適合と判断したとされる。

    フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは過度な期待を戒めた。

    「まあまあ満足している」とバスールはスカイ・イタリアに語った。

    「今日の段階では、メルセデスや他のチームがまだ何かを隠しているかどうかを判断するのは難しい。我々が持っているものは分かっているが、彼らが何を持っているかは分からない」

    スクーデリア・フェラーリ

    一方でパドックの一部では、フェラーリが新レギュレーション下で既にメルセデスと並ぶ位置にいるとの見方も出ている。

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、軽微な医療処置のため最初のテストを欠席した後、バーレーンに復帰。プレシーズン特有の情報戦が展開されていると示唆した。

    「ピットレーンでは競争力に注目を集める楽しいゲームが行われている」とメキースは述べた。

    「我々のアプローチはノイズを最小限に抑えることだ」

    「残念ながら、我々がベンチマークではない。我々はトップグループにいると非常に自信を持っているが、現時点ではメルセデスが最速のチームに見えている。ただし、まだ推測の域を出ない部分もある」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリの2026年F1マシンは「自分のDNAが入っている」

    ルイス・ハミルトン フェラーリの2026年F1マシンは「自分のDNAが入っている」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)は2026年F1シーズン開幕を前に、「ここ数年で最も良い精神状態にある」と語り、新型マシンには自らの“DNA”が反映されていると明かした。

    2025年はフェラーリ移籍初年度ながらグランプリで一度も表彰台に立てず、厳しいシーズンを送った。しかし、2026年型マシンはプレシーズンテストで好感触を得ており、ハミルトンの表情も昨年とは対照的に明るさを取り戻している。

    「明らかにいろいろなことを経験したし、去年のことはすべて後ろに置いてきた」とハミルトンはバーレーンで語った。

    「この冬は多くの時間を再構築に費やし、気持ちを立て直し、身体も心もより良い状態に持っていった。チーム内の体制も整理したし、マシンも今のところ良いスタートが切れていると思う。個人的にはここ数年で一番良い状態にあると感じている」

    「この新世代マシンの時代は本当にエキサイティングだ。すべてが新しい。我々は走りながら理解している段階だし、昨年は最終的に自分が引き継いだマシンに縛られていた」

    「しかし今回は、この8〜10か月間シミュレーターで開発に関わってきたマシンだ。だから自分のDNAの一部がこのクルマの中にある。間違いなく、より強い結びつきを感じている」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    2025年はリカルド・アダミとの無線コミュニケーションが外部から見てもぎこちなく映り、レースエンジニア体制の見直しも進められている。ハミルトン自身も内部体制の再編を認めている。

    フェラーリは2025年シーズン途中から2026年の大幅なレギュレーション変更に早期に注力しており、それが今季への布石となっている。ハミルトンは長期契約を結んだ理由についても改めて言及した。

    「チームへの信頼はまったく変わっていない。このチームが何を成し遂げられるかを理解しているからこそ加入した」

    「一夜にして成功するとは思っていなかった。プロセスが必要だと分かっていたからこそ長期契約を結んだ。昨年からチームとして多くを学んだし、いくつかの変更も行った。皆が常に改善を求めている」

    「今はこれまで以上にうまく連携できていると感じている。だからこそ、これからが本当に楽しみだ」

  • フェラーリF1 バーレーンで衝撃の“反転リアウイング”投入

    フェラーリF1 バーレーンで衝撃の“反転リアウイング”投入

    フェラーリは、2026年F1プレシーズンテストの舞台バーレーンで、リアウイングを“反転”させるという斬新なアップグレードを投入し、パドックの注目を集めている。

    バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたテスト走行中、フェラーリの新たなリアウイング設計が確認された。直線走行時に作動するアクティブエアロのフラップが、単に開くだけでなく、180度回転して“上下逆”の状態になるという大胆な構造である。

    午前セッションでコースに姿を現したルイス・ハミルトンのマシンは、一見すると通常のアクティブエアロ仕様と変わらないように見えた。しかし、ストレートラインモードからターン1へ向けたコーナーモードへ切り替える際、そのフラップが180度回転して閉じる様子が確認されたことで、この仕組みの存在が明らかになった。

    この設計思想は航空機の翼と同様で、可能な限りドラッグを減らしつつ、揚力を発生させることを狙っているとみられる。さらに、リアエンドおよびディフューザーのストールを積極的に引き起こすことで、空力効率を最大化する意図があると考えられる。フェラーリはディフューザーにもアップグレードを施しており、両者を組み合わせた総合的な空力パッケージとして機能させている可能性が高い。

    この段階ではあくまでテスト中の仕様だが、ライバル勢にとっては容易に模倣できないコンセプトであることも注目点だ。

    スクーデリア・フェラーリ

    一方で、ハミルトンはこの午前セッションでわずか5周の走行にとどまった。チームは「マシンに問題があった」と説明しており、リアウイングの作動が確認された直後のランのあとにトラブルが発生したという。セッション残り1時間を残した段階で走行は制限される形となった。

    フェラーリの“フリップウイング”が、2026年F1レギュレーション下でどこまで競争力に直結するのか。プレシーズンテストの段階から、技術的主導権争いはすでに激しさを増している。

  • ルイス・ハミルトン F1引退後に冬季五輪転向の可能性 ジャマイカ代表が勧誘

    ルイス・ハミルトン F1引退後に冬季五輪転向の可能性 ジャマイカ代表が勧誘

    フェラーリと少なくとも2026年末まで契約を結ぶルイス・ハミルトンに対し、ジャマイカのボブスレーチームが冬季オリンピック出場を視野に入れた電撃転向を呼びかけている。

    7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは現在41歳。F1キャリアは終盤に差しかかっていると見られているが、ジャマイカ側はその年齢でも十分に通用すると考えている。

    ハミルトン自身も過去にボブスレーへの関心を示したことがあり、ジャマイカのアスリート、タイケンド・トレイシーはその可能性は現実的だと見ている。特に、そりの前方に座りコースを操る「パイロット」として適任だという。

    スカイスポーツのジェレイント・ヒューズは、ジャマイカ側の思惑について次のように語った。

    「トレイシーは大のF1ファンで、ルイス・ハミルトンの大ファンだ。ルイスは41歳と年齢を重ねているが、それでもスタートで十分な速さを発揮でき、素晴らしいドライバーになれると信じている」

    「ボブスレーでは“ドライバー”ではなく“パイロット”と呼ばれる。氷上のあらゆるツイストやターンを操縦するからだ」

    「これほど優れたF1ドライバーであれば、そのスキルをボブスレーに転用できる。トレイシーはそれを確信している。そしてボブスレーは非常にスピードが出る競技で、かなりスリリングだ。最高速度は時速約100マイルに達する」

    「ルイス・ハミルトンにとってはそれは“朝飯前”だ。彼はその倍以上のスピードに慣れている。だからジャマイカは彼のファンであり、F1キャリア後に冬季オリンピックを目指してボブスレーへ転向することを検討してほしいと願っている」

    ハミルトンには2027年までフェラーリに残留できるオプションがあるとも報じられているが、もしF1を去る日が訪れた場合、氷上で新たな挑戦に踏み出す可能性もゼロではないという見方が浮上している。

  • フェラーリF1が大胆策 バーレーンで“疑似ビームウイング”投入

    フェラーリF1が大胆策 バーレーンで“疑似ビームウイング”投入

    スクーデリア・フェラーリは2026年F1第2回バーレーンテストの初日午前、SF-26に新たな空力パーツを投入し、パドックの注目を集めた。これまで“スペックA”仕様を中心に走行を重ねてきたが、今回は開幕戦オーストラリアGPに向けたアップデートの一部とみられる改良が姿を現した。

    その中でも最も目を引いたのが、エキゾースト直後に配置された新しいフリックアップ形状のウイングだ。

    外観は小型かつ簡素なビームウイングのように見える。ビームウイングは前世代マシンで広く用いられたが、2026年レギュレーションではリアのビームウイングは原則として禁止されている。

    今回のパーツは、理論上ボディワークの制約が厳しいリアテール周辺に設置されているが、リアウイングのパイロンに関するレギュレーションの許容範囲を巧みに活用し、規則に適合させている可能性が高い。

    この新要素は主に2つの効果を狙っているとみられる。

    ひとつは、排気ガスの流れを活用し、リアウイング周辺の気流との相互作用を最適化すること。

    もうひとつは、ディフューザーの気流を拡張する役割を担い、ダウンフォース増大を狙うことだ。

    今年の設計思想において重要だったのは、前世代で一般化していたビームウイングの禁止である。フェラーリのこのアプローチが、その“代替解”となるのかが焦点となる。

    スクーデリア・フェラーリ

    ディフューザー中央部の改良と気流の接続
    今回のテストでは、いわゆる“小さな”開発項目が各チームで目立ち始めている。

    フェラーリの場合、ディフューザー中央部のトレーリングエッジ高さを増す小型ベーンのサイズを拡大した。

    先週仕様との違いはわずかな増加にとどまるが、これによりビームウイング相当の気流と接続し、リアクラッシュ構造周辺の気流を改善。その結果、ディフューザー中央の“ボート”エリアの流れを最適化する狙いがある。

    一方で、このパーツがエキゾースト流に与える影響については未知数だ。

    レギュレーションでは、排気口の位置はリアアクスル中心線を基準に390mmから400mmの範囲(許容幅10mm)に定義されており、最低高さは350mmと規定されている。これは排気流を利用して空力パーツ上に過度な高流速気流を発生させることを防ぐための措置である。

    それでも、この解決策が“ブローン・ビームウイング”と“ディフューザー”を組み合わせた新解釈の始まりだと見る向きもある。

    最終的な判断はFIAの見解次第だが、2026年F1の空力戦争は、すでに水面下で激しさを増している。

  • フェラーリF1 SF-26 可動式フロントウイングの油圧制御をシャシー内に配置

    フェラーリF1 SF-26 可動式フロントウイングの油圧制御をシャシー内に配置

    フェラーリは2026年F1マシン「SF-26」において、可動式フロントウイングを作動させる油圧システムをノーズ内部ではなく、シャシー前端部にオーバーハング配置するという解決策を採用したことが明らかになった。

    新レギュレーション下で導入された可動式フロントウイングは、事故や接触時にピットレーンで素早くノーズ交換が可能でなければならない。そのため、油圧アクチュエーターの配置方法が技術的な焦点となっていた。

    ロイック・セラ率いる技術陣は、ステアリングコラムをフロントサスペンションのロワアーム後方へ移設することで生まれたスペースを活用。従来ステアリングボックスが占めていた領域に、フラップを作動させるオン・オフ式油圧アクチュエーターを搭載した。

    この設計には二つの明確な利点がある。

    まず安全面だ。衝突時にノーズが損傷しても、油圧系統からの漏れリスクを低減できる。

    さらに重量配分の面でも有利となる。より重心寄りに質量を配置できるため、マシンが最低重量に到達した段階でフロントウイング側に有効なバラストを追加し、理想的なバランスを追求する余地が生まれる。

    現時点で詳細が確認できていないのは、航空機由来のクイックリリース式油圧コネクターの具体的な形状だ。ノーズとシャシーを固定する機械的アンカーと同様に、油圧接続部も迅速かつ確実な脱着が可能な位置に設計されているとみられる。

    スクーデリア・フェラーリ

    今回確認されたアクチュエーターはオン・オフ方式で、フロントウイングは「開」か「閉」かの二択動作となる。ギアボックスやクラッチ制御のような比例バルブは必要としない構造だ。

    ノーズ内部には高圧配管2本のみが通され、シャシー側から供給される作動圧を左右の可動フラップへ伝達するレイアウトとなっている。

    フェラーリは2025年、SF-25のミュールカーを用いたピレリの開発テストにおいて、いち早く可動式フロントウイングを実戦投入していた。ピレリは前荷重変化に関する重要なデータを収集し、異なる空力設定下でのタイヤ挙動を把握。一方フェラーリも油圧制御システムの実用経験を積み重ね、今回のSF-26の完成形へとつなげた形だ。

    ステアリング配置変更と油圧制御の統合というパッケージング戦略は、2026年F1マシン設計における一つの解答を示している。

  • フェラーリF1代表 ハミルトンのエンジニア騒動を一蹴「個人の問題ではない」

    フェラーリF1代表 ハミルトンのエンジニア騒動を一蹴「個人の問題ではない」

    フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、ルイス・ハミルトンのレースエンジニア変更について過度に騒ぎ立てるべきではないと強調した。

    ハミルトンはマラネロでの2年目を迎えるが、リカルド・アダミが別の役割に就くことが決まり、一時的にカルロ・サンティが後任として起用される。ハミルトン自身はこの変更について「自分にとってはマイナスだ」と認めていた。

    「シーズン序盤の数戦だけだとしても、その後また変わることになるし、新しい人との仕事を学ばなければならない。だからそれも自分にとっては不利になる」とハミルトンはメディアに語った。

    この件について問われたフレデリック・バスールは、次のように述べた。

    「それは我々が話した内容とは正確には違う」とフレデリック・バスールは語った。

    「チームとルイス、そしてピットウォールの協力関係は非常に良好だ。私はルイスを見て、チームがコミットしていないと感じたことはない。むしろ自信に満ち、関係についてとてもオープンだった。私の感触は非常にポジティブだ。我々は今後も改善を続けていく」

    「我々のメンタリティは、今日よりも明日より良い仕事をすることだ。改善できる分野があるなら、そちらに向けて努力を続ける。ルイスはこの件について非常に良いマインドセットで臨んでいる」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    それでもなお質問が続くと、バスールは語気を強めた。

    「どうかこの話はやめてほしい。22台のマシンがあり、毎年6人か7人の新しいエンジニアがいる。同じことがチーム代表にも言える。おそらく最も長く在任しているのはトト・ヴォルフだが、それでも毎年3人か4人はチーム代表が変わっている。それでチームが終わるわけではない」

    そして最後にこう強調した。

    「今日のチームはおよそ1500人規模だ。レースエンジニア1人の問題ではない。ピットウォールに座っている人物は、6人のスタッフを率いてマシンを担当している。F1は個人の問題ではない。常にチームの問題であって、個人の問題ではない」

  • ルイス・ハミルトン F1圧縮比論争でFIAに介入要請「同じ条件で始めるべき」

    ルイス・ハミルトン F1圧縮比論争でFIAに介入要請「同じ条件で始めるべき」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、メルセデスの新型パワーユニットを巡る圧縮比論争について、FIAの早急な対応を求めた。

    ブラックリーを拠点とするメルセデスが走行中の高温環境下でより高い圧縮比を引き出す方法を見つけたとの見方が広がるなか、ハミルトンも議論に加わり、競技の公平性確保を訴えている。

    メルセデスの新しいパワーユニットを巡る議論は数週間にわたって続いている。走行中の高温状態において、より高い圧縮比を得る仕組みを確立したとされ、それにより同じ燃料量からより多くの出力を引き出せる可能性、あるいはより少ない燃料で同等のパフォーマンスを発揮できる可能性が指摘されている。

    具体的な優位性の大きさは明確ではないが、批判的な見方では10〜20馬力の差が生じる可能性があるとされ、レギュレーション違反の疑いも取り沙汰されている。一方でメルセデスのトト・ヴォルフは違法性を否定し、効果は誇張されていると主張している。

    ハミルトンはスカイスポーツF1の取材に対し、現在の勢力図について問われるなかで圧縮比の話題に言及した。

    「僕たちは皆かなり接近していると思う。メルセデスを除けばだ」

    「誰がどれだけの燃料で走っているのかは分からないし、メルセデスが使っている燃料についても噂がある。彼らだけが追加のパワーを持っていると言われている。それがあの圧縮比の話だ」

    ルイス・ハミルトン 圧縮比 国際自動車連盟

    ハミルトンはFIAが早急に明確な判断を示すことを望んでいる。

    「それが解決され、FIAが僕たち全員が同じ出発点からスタートできるようにしてくれることを願っている」

    この発言は、FIAに対して対応を求めている複数チームの姿勢と足並みを揃えるものとなった。競技規則を定めるFIAは、シングルシーター部門を統括するニコラス・トンバジスを通じてすでにコメントを出している。

    トンバジスは、シーズン開幕前の解決を目指していると明言している。

    「我々はこの問題をどのように解決するかについて多くの時間を費やしてきた。シーズン開始までに整理することが我々の意図だ」

    実際にどのような介入が行われるのか、そしてそれがオーストラリアGP前に実施されるのかは、現時点では明らかになっていない。

  • フェラーリF1 2026年F1勢力図を静観「誰も我々を語らないのは好都合」

    フェラーリF1 2026年F1勢力図を静観「誰も我々を語らないのは好都合」

    スクーデリア・フェラーリは2026年F1シーズンに向けた準備を静かに進めている。バーレーンでの最初のプレシーズンテストを終えた段階で、最有力候補とまでは見られていないが、上位グループに位置するとの評価は受けている。

    チーム代表フレデリック・バスールは、今はあえて注目の中心に立たないことを歓迎している。2025年の経験がまだマラネロの記憶に残る中、落ち着いて作業できる環境を重視している。

    「とてもポジティブなのは、誰も我々について話していないことだ。私はこの状況が好きだ。すでに自分たち自身に集中できる」

    「まだ誰も分かっていない。メルセデスの実力も分からない。20キロなのか、40キロなのか、60キロなのかも分からない。それはマシン間の差よりも大きいことだ。だから最善の在り方は、黙って自分たちに集中することだ」

    SF-26はここまで高い信頼性を示し、多くのデータ収集を可能にしている。新レギュレーション下でゼロからスタートする今季において、まずは走行距離の確保が最優先事項だ。

    「このような、昨年とは完全に異なる新しいマシンを手にしたときの最初の目標は、走行距離を稼ぐことだ。昨年は以前のマシンという基準があった。比較ができた。今年はゼロからのスタートだ」

    「この状況で最も重要なのは、距離を重ね、多くの周回をこなし、データを集めることだ。ファクトリー、風洞、そしてサーキットで見ているものの間に良い相関があるかを確認する。そのためには信頼性が必要だ。ガレージに留まっていては、データを集める最良の方法ではない」

    「これまでのところ、我々にとってはかなりうまくいっている。6日間で約4,500キロを走った。予想以上でポジティブだ。ただし、この面で良い仕事をしていることと純粋なパフォーマンスを混同してはならない。それは別の話だ」

    2026年型パワーユニットでは、350kWのMGU-Kによるエネルギー使用と回生が大きなテーマとなる。しかしバスールは、それだけに焦点を当てるのは危険だと警鐘を鳴らす。

    「昨年、スプリント予選と通常予選の間で、時にはコンマ6〜7秒の差があったことを思い出すべきだ。3年から4年使ってきたマシンでも、アウトラップ次第でそれだけ変わった」

    「これは今後も続く。2回のアタックラップの違い、異なるコンパウンドのタイヤ準備による違いは残るだろう」

    「過去にやってきたことを忘れ、エネルギーマネジメントだけに集中してはならない。確かにそれは重要で、ラップタイムにとって不可欠だ。しかしF1とレースのすべてのパラメータは今も存在し、同じ重要性を持つ。それを忘れるのは誤りだ」

    「レギュレーションが新しいからといって、新しい要素だけが重要というわけではない。空力は重要であり、タイヤは重要であり、ドライビングも重要であり、ピット戦略も重要だ。我々はそれを心に留めておかなければならない」

    スクーデリア・フェラーリ

    マックス・フェルスタッペンが新世代F1を「ステロイドを打ったフォーミュラE」と評したことについても、バスールは冷静だ。

    「2022年にも同じようなコメントがあったと思う。そして2022年から2025年の期間は、おそらくF1にとって最高の時代だった」

    「バーレーンに来て前年より少し遅いと、最初の反応はもっと速いものを運転したいという気持ちになるだろう。しかし半セッション、あるいは1セッションもすれば、彼らの焦点は他より速く走ることだけになる。1分31秒か1分35秒かは問題ではなく、他が何秒かということだ。それは彼らのDNAであり、すべてのチームのDNAだ。今回は違うということはないはずだ」

    最後に、SF-26の現状については多くを語らなかったが、ひとつ強調したのはシミュレーションとの相関だ。

    「昨年、悪い相関があったわけではない。ただマシンを開発できなかっただけだ」

    「これまでのところ相関は良い。しかしまだ理解すべきことは非常に多い。集めているものを消化する最善の方法は、マシンをコースに出し続け、可能な限り多くの距離を走り、セッション間でうまく作業することだ。だが今のところ、相関は良好だ」

  • シャルル・ルクレール「進歩には満足。メルセデスF1はかなり隠している」

    シャルル・ルクレール「進歩には満足。メルセデスF1はかなり隠している」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、2026年F1プレシーズンテストを通じてここまでの進捗に満足していると語った。一方で勢力図については、レッドブルとメルセデスが一歩リードしているとの見方を示している。

    バーレーンのパドックでは各チームが手の内を隠しているとの見方が広がるなか、ルクレールは冷静に現状を分析した。

    「前の世代のマシンでも予想を立てるのは難しかったが、今はなおさらだ。マシンの本当のポテンシャルはいろいろな方法で簡単に隠すことができる」

    「僕たちに関して言えば、プログラムの進め方には満足している。これまで信頼性の問題は起きていないし、シーズンを良い形で始めるうえでそれは非常に重要な要素だ。現時点ではすべてが期待どおりに進んでいるし、改善に向けて取り組める良いベースがあると思う」

    ライバル勢については、特にパワーユニット面での印象を口にした。

    「ライバルを見ると、レッドブルはとくにここバーレーンでパワーユニットの面で本当に印象的なものを見せている。メルセデスも断片的に非常に興味深い兆候を示しているし、今回に関して言えばかなり隠していると思う」

    「この2チームが少し前にいて、その後に僕たちと、おそらくマクラーレンがいる。マクラーレンはこれまで読み取りづらい存在だ」

    新レギュレーション下のマシンについては、マックス・フェルスタッペンが強い批判を展開し、ランド・ノリスが好意的な評価を示すなど意見が分かれている。ルクレールの見解はより中庸だ。

    「これまで乗ったなかで一番楽しいマシンとは言えないが、違う形で楽しさを見つけている。完全に新しいものを開発するのはとても興味深い。既成概念にとらわれずに考え、パフォーマンスを最大化する新しい解決策を見つけようとするのは楽しい。ただ、純粋なドライビングの喜びとはまた別の話だ」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ

    ステアリングを握った際のフィーリングについては、求められる作業量の増加を指摘する。

    「F1ドライバーは常に自分のドライビングスタイルの変化を受け入れなければならない。今年は本当に新しい要素が多いが、それは主にマシンに乗っているときにこなさなければならない作業量の多さに起因していると思う。純粋なドライビングの割合はやや減り、周囲のあらゆるシステムをどう最大限活用するかを常に考えている」

    「以前よりもはるかに積極的に考えなければならないが、ドライビングそのものに関しては慣れていることだ。予選から決勝に移るときでさえスタイルは大きく変わるし、昨年もそれを経験した」

    ポジティブな要素としては軽量化を挙げた。

    「一番評価しているのはそこだ。マシンはより活発になり、バランスも改善されている。リアが非常に敏感で、より自由に扱うことができる。昨年は重量の扱いが難しかったし、個人的には常にオーバーステア傾向のクルマが好きだ」

    一方で、複数のドライバーが警鐘を鳴らしているオーバーテイクの難しさについても言及した。

    「他のドライバーたちの意見に同意する。現時点ではオーバーテイクは非常に難しいと感じている。ただ、時間が経てばこうした状況のマネジメントは改善できるかもしれない」

    「オーバーテイクには必ず代償が伴うが、今はその代償が以前よりもはるかに大きい。昨年のように抜いた直後にすぐギャップを築くのは簡単ではないだろうし、より複雑になるはずだ」