カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1 オーストラリアGP予選「メルセデスとの差は大きい」

    フェラーリF1 オーストラリアGP予選「メルセデスとの差は大きい」

    フェラーリは2026年F1オーストラリアGP予選でシャルル・ルクレールが4番手、ルイス・ハミルトンが7番手となり、2台ともQ3進出を果たした。プラクティスでは上位争いに加わっていたが、予選ではメルセデスのペースに及ばず、トップ争いからは一歩後退する結果となった。

    Q1ではミディアムタイヤで走行する戦略を採り、メルセデスと並んで上位争いを展開。

    しかしQ2でソフトタイヤを投入するとペースが伸び悩み、決定的な速さを示すことはできなかった。それでも決勝では優れたスタート性能を発揮する可能性があり、上位争いのチャンスは残されている。

    バスール「メルセデスとの差は大きい」
    チーム代表のフレデリック・バスールは、混乱の多い予選だったと振り返った。

    「厳しく、かなり混乱した予選だったが、それはすべてのチームにとって同じ条件だった」とバスールはコメント。

    「どれだけテストを重ねても、他のすべてのマシンと一緒に走る実際の予選セッションとはまったく違う」

    「今回は新しい挑戦だったが、セッション中にいくつか問題もあり、すべてをうまくまとめることができなかった」

    「今日の時点ではメルセデスとの差が大きいことは明らかで、彼らに近づくためには進歩が必要だ」

    「今週末のここまでのペースは悪くないが、まだすべてのチームが完全なポテンシャルを見せているわけではないと思う」

    「重要なのは今日うまくできなかったことから学び、明日のレースに集中することだ」

    スクーデリア・フェラーリ 2026年のF1世界選手権 オーストラリアGP

    ルクレール「新しいマシンでの最初の予選」
    4番手となったシャルル・ルクレールは、新しいレギュレーション下での初予選は簡単ではなかったと語った。

    「今日は新しいマシンでの最初の予選ということもあり、予想通りいくつか課題があった」とルクレールはコメント。

    「Q2ではエネルギーデプロイメントに問題があったが、ガレージに戻ったあとすぐに修正された」

    「今日学んだことは次の予選に向けて生かしていく」

    「今の段階で予測をするのは難しい」

    「新しいレギュレーションサイクルの最初のレースウィークエンドであり、開発競争がチャンピオンシップを左右することになる」

    「その戦いはまだ始まったばかりだ」

    「僕たちはそこに非常に集中しているし、今のパッケージから最大限を引き出していく」

    「明日のレースで各チームがどのように戦うのかを見るのは興味深い」

    ハミルトン「もっとポテンシャルがある」
    7番手となったルイス・ハミルトンは、結果以上のポテンシャルがあると感じている。

    「今日の結果は僕たちが望んでいた、あるいは期待していた位置ではない」とハミルトンはコメント。

    「主な理由は予選の重要な局面でうまく実行できなかったことだ」

    「ただマシンのフィーリングは安定していたし、最終順位以上のポテンシャルがあることは明らかだ」

    「今は問題を理解し、落ち着いて、明日のレースで最大限を引き出すことに集中する必要がある」

    フェラーリは予選でメルセデスに対して後れを取ったものの、2台ともトップ10グリッドを確保した。新レギュレーション下の最初のレースウィークエンドでまだ多くの未知数が残る中、決勝ではスタートや戦略次第で順位を上げるチャンスが残されている。

  • シャルル・ルクレール メルセデスF1の速さを警戒「想像以上に前にいる」

    シャルル・ルクレール メルセデスF1の速さを警戒「想像以上に前にいる」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPの金曜日、フェラーリは好調なスタートを切ったように見えた。フリー走行1回目ではシャルル・ルクレールがトップタイムを記録し、チームメイトのルイス・ハミルトンとともにワンツーを達成。フリー走行2回目でも両者はトップ5圏内を維持した。

    しかしルクレール本人は、その結果とは裏腹に慎重な見方を示している。特にメルセデスのペースについては強い警戒感を抱いており、2026年シーズン序盤の勢力図についてもまだ楽観できる状況ではないと語った。

    「FP1はポジティブに見えたけど、FP2では各チームが少しずつ本当の姿を見せ始めたと思う」とルクレールは語った。

    「残念ながら、僕たちは少し後手に回っているように見える。特にメルセデスと比べるとそうだ。彼らはとても、とても強そうだ」

    ルクレールは、低燃料でのパフォーマンスについてはまだ全貌が見えていない可能性があるとしながらも、ロングランのペースではメルセデスが印象的だったと認めた。

    「低燃料では彼らがすべてを見せたとは思わない。でも高燃料ではとても印象的だった。おそらく初めて、彼らとの差がどれくらいあるのか見えてきたと思う。正直、僕が望んでいたより少し大きい」

    それでもルクレールは、フェラーリにとって週末のスタートが決して悪いものではないとも強調した。

    「一方で、週末のスタートとしてはかなりポジティブだった。明日に向けてすべてを最大化できるよう、引き続きハードに作業していく」

    FP2のセットアップ変更は失敗
    ルクレールはフリー走行2回目でセットアップ変更を試したものの、その方向性が裏目に出たことも明かした。

    「優先すべきことはいくつかあるし、クルマを本来あるべき状態に戻す必要がある。FP2では少し違うことを試してみたけど、フィーリングは本当に変で、かなり悪かった」

    「まだこのマシンを学んでいる段階だ。テストはとても良かったから、基本的にどこにセットすべきかは分かっている。FP2では少し攻めすぎた方向に振ってしまって、それがうまくいかなかった。でも良いテストにはなった」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) F1 オーストラリアGP

    予選は接戦、決勝はメルセデス優勢か
    ルクレールは予選では接戦になる可能性を感じているものの、レースペースではメルセデスが優位に立つ可能性を示唆している。

    「残りの週末は、すべてをまとめ上げることが重要になる。予選ではかなり接近した戦いになる気がしている」

    「でもレースでは、メルセデスにはかなりのパフォーマンスがありそうだ。どうなるか見てみよう」

    さらにルクレールは、SF-26を理想的なウインドウに入れることができれば戦える可能性はあるとしつつも、メルセデスの余力がどれほど残っているのか分からないと語った。

    「自信があるとは言えない。まだ分からないからね。メルセデスにどれだけの余力が残っているのか分からない。今のところ、僕が望んでいたよりも少し前にいる」

    「今夜はハードに作業する。今年はシーズンを通して開発が重要になる年だと思う。日曜日にどこからスタートしてどこで終えるのか、それはあくまで出発点に過ぎない。そこから積み上げて追いついていく必要がある」

    「もし日曜日に勝てたら、それは最高だけどね」

  • キミ・アントネッリのフェラーリF1移籍 ピエロ・フェラーリ「夢は禁じられてない」

    キミ・アントネッリのフェラーリF1移籍 ピエロ・フェラーリ「夢は禁じられてない」

    2026年F1シーズンの開幕を前に、フェラーリ創設者エンツォ・フェラーリの息子であるピエロ・フェラーリが、メルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリの将来について言及した。

    ピエロ・フェラーリは、将来的にアントネッリがフェラーリで走る可能性を否定せず、「夢見ることは禁止されていない」と語り、イタリア人ドライバーが再びスクーデリアに加入する可能性を示唆した。

    フェラーリ副会長が語るアントネッリの将来
    メルセデスの若手ドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリは、フェラーリ本社があるマラネロから約45kmの距離で育ったイタリア人ドライバーであり、幼い頃からティフォシの一人だった。

    しかし、アントネッリは早い段階でメルセデスのジュニアプログラムに加入し、トト・ヴォルフとの電話をきっかけにその道を選択。フェラーリの育成には加わらなかった。

    2025年シーズン、アントネッリはメルセデスでF1デビューを果たし、ルーキーながら3度の表彰台を獲得。ランキング7位でシーズンを終え、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンに続く成績を残した。

    そのパフォーマンスが評価され、2026年に向けて契約延長を獲得したが、契約内容の詳細は明らかにされていない。そのため将来的な移籍の可能性も残されている。

    ピエロ・フェラーリ「夢見ることは禁止されていない」
    2026年シーズンを前に、すでに2027年のF1ドライバー市場についての噂も浮上している。

    シャルル・ルクレールはフェラーリの競争力不足に不満を抱いているとされ、もし2027年にチームが競争力を欠けば離脱する可能性があると報じられている。

    さらにルイス・ハミルトンの将来についても、2026年限りでの引退の可能性が取り沙汰されており、フェラーリに空席が生まれる可能性もある。

    こうした状況の中、ピエロ・フェラーリはイタリア紙のインタビューで、アントネッリが将来フェラーリに加入する可能性について次のように語った。

    「それは禁止されているわけではない」

    「フェラーリにはこれまでにもイタリア人ドライバーがいた。そして最後に挑戦したのは、親しい友人であるミケーレ・アルボレートだったが、成功しなかった」

    「アントネッリはすでにトップカテゴリーにふさわしいことを証明している。少し経験を積めば、間違いなく素晴らしいドライバーになるだろう」

    スクーデリア・フェラーリ アンドレア・キミ・アントネッリ

    アントネッリ本人もフェラーリを完全否定せず
    一方で、アントネッリ自身も将来のフェラーリ加入の可能性を完全には否定していない。

    ただし現時点ではメルセデスに満足しており、2026年シーズンではフェラーリのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンと戦う立場になる。

    プレシーズンテストでは、メルセデスが強力なパワーユニットを持つと見られている一方、フェラーリの新技術もパドックで大きな注目を集めている。

    アントネッリはフェラーリの信頼性の高さに感銘を受けたと語る一方で、フェラーリのマシンはマクラーレンやレッドブル・レーシングと比べてややアンダーステア傾向があるとも指摘した。

    実際の勢力図はまだ明らかになっていないが、2026年シーズンではアントネッリが幼い頃から憧れてきたチームとタイトル争いを繰り広げる可能性もある。

  • ルイス・ハミルトンが告白「僕はADHDなんだ」 F1開幕前に驚きの発言

    ルイス・ハミルトンが告白「僕はADHDなんだ」 F1開幕前に驚きの発言

    2026年F1シーズン開幕を前に、フェラーリのルイス・ハミルトンが自身の意外な一面を明かした。

    2025年にメルセデスからフェラーリへ移籍したハミルトンは、キャリアで初めて表彰台なしのシーズンを経験。だが、バーレーンで行われたプレシーズンテストではSF-26が好印象を残し、2026年シーズンに向けて期待が高まっている。

    開幕戦オーストラリアGPを前に、F1公式YouTubeチャンネルが公開した動画では、20人のドライバーたちが「ファンが知らない意外な事実」を語る企画に参加。その中でハミルトンは、自身がADHD(注意欠如・多動症)であると明かした。

    「僕はADHDなんだ」とハミルトンは語った。

    「家の部屋に入ると、本を全部きれいに並べ直したくなるんだ」

    「ランプが少し左に傾いていたり、何かがずれているのを見ると、本当にイライラする」

    「家に入ると、座る前に家中を回って全部を整え直してしまうんだ」

    「気づいたら1時間くらい経っていて、『しまった、そんなに時間が経っていたのか』と思うこともある」

    ハミルトンの発言が示す“ADHD”と“OCD”の違い
    ハミルトンは自身をADHDと表現したが、彼が語った行動パターンは、一般的には強迫性障害(OCD)に近い特徴とも指摘される。

    OCDは不安障害の一種で、強い不安を和らげるために同じ行動を繰り返してしまう症状が特徴だ。

    有名な例としては元サッカー選手のデビッド・ベッカムが知られている。ベッカムは2006年のインタビューで、物を一直線に並べたり、すべてをペアにそろえたりしなければ気が済まないと語っている。

    F1のパドックでも、こうした几帳面な性格は珍しくない。マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラも、レース週末のメディアブリーフィングで記者のレコーダーをきれいに一直線に並べてから会見を始めることで知られている。

    2026年シーズン、41歳のハミルトンはフェラーリ2年目の挑戦に臨む。

    長年のキャリアで初めて勝利も表彰台も逃した2025年の雪辱を果たし、再びタイトル争いに加われるかが注目されている。

  • フェラーリF1 FIAのスタート手順変更議論に驚き「最初から分かっていたこと」

    フェラーリF1 FIAのスタート手順変更議論に驚き「最初から分かっていたこと」

    2026年F1レギュレーションの導入に伴い、スタート時の挙動をめぐる議論がパドックで浮上している。特にMGU-Hが廃止されたことでターボラグの影響が強まり、スタート時の扱いが課題になる可能性が指摘されている。

    こうした状況を受けてFIAが安全面を理由にスタート手順の変更を検討しているとの報道もあるが、フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールは、この議論の再燃に驚きを示した。

    「MGU-Hがなくなればターボラグを管理する必要が出てくることは明らかだった。これは初日から分かっていたことであり、我々がパワーユニットの指針を決める際には、純粋なパワーだけでなくスタートのような側面も含めて評価していた」とフレデリック・バスールは語った。

    「だからこそ我々はエンジンについていくつかの決断を下したし、FIAも当初からスタート手順を変更しないという意向をかなり明確にしていた。だからこの話題がバーレーンで再びニュースになったときには驚いた」

    「ドライバーに安全面の問題などを提起させるのは簡単だが、実際にはすべて以前から分かっていたことだ。エンジンのアーキテクチャーを決める際には常に妥協がある。一方には可能な限りの最大出力があり、もう一方にはドライバビリティがある。その中で選択を行うのだ」

    シャルル・ルクレールもまた、この問題はチームとして想定していた範囲だと説明する。新レギュレーションに対応する開発の段階から、スタートの挙動はすでに検討されていたという。

    「これは新しいレギュレーションに取り組み始めたときから考えていたテーマだ」とシャルル・ルクレールは語った。

    「スタートが僕たちにとって特に重大な弱点になるとは思っていない。もちろん、まだ実際に経験していない状況については多くの発見が残っている」

    「例えばウェットコンディションでのマシンの挙動や、オーバーテイクの状況などだ。テストセッションだけではカバーできない疑問もある。最初のレースウィークエンドでどうなるか見てみよう」

    FIAは現時点でスタート手順の問題について公式な見解を示していない。しかし安全面に関わる問題と判断された場合、チームの同意がなくてもレギュレーション変更が行われる可能性がある。フェラーリがすでにこの前提でパワーユニット設計を進めていることを考えると、この議論の行方は2026年シーズンの序盤における新たな焦点となりそうだ。

  • ルイス・ハミルトン F1キャリア20年「まだ立ち続けている、まだ飢えている」

    ルイス・ハミルトン F1キャリア20年「まだ立ち続けている、まだ飢えている」

    2026年F1シーズンの開幕戦オーストラリアGPを前に、フェラーリのルイス・ハミルトンが自身のインスタグラムでF1キャリア20年を振り返るメッセージを投稿した。7度の世界王者は、これまでの道のりと自身の信念を率直に語り、夢を追い続ける姿勢を改めて示した。

    2007年にマクラーレンからF1デビューを果たして以来、ハミルトンはスポーツ界でも屈指のキャリアを築いてきた。

    イギリス・スティーブニッジ出身の少年がカートレースからF1の頂点へと駆け上がった歩みを振り返りながら、彼は変わらない情熱について語っている。

    夢を信じ続けた20年
    ハミルトンは自身の投稿で、20シーズンという節目に驚きを隠さなかった。

    「F1ドライバーとして20シーズン。正直、この数字の現実をまだ完全には理解できていない」

    「すべては夢から始まった。その夢はばかげていると言われ、何にもならないと言われたこともあった。それでも夢は変わらなかったし、僕は追い続けるのをやめなかった」

    「夢は行動と結びつかなければならない。そして何より信念だ。どんなことが起きても壊れない信念。目の前にどんな困難が立ちはだかってもだ」

    「疑う人は必ずいるし、邪魔をしようとする人もいる。でも戦うことをやめてはいけない」

    ルイス・ハミルトン

    成功だけでなく失敗も糧に
    ハミルトンはまた、成功だけでなく失敗の経験こそが自分を成長させたと語った。

    「信じられないほどの高揚と、数え切れないほどの失敗。20年はそんな瞬間で満ちていた」

    「でもその失敗が、この旅をさらに特別なものにしてくれた」

    「自分の運命を決める力は自分の中にある。成功に必要なものはすべて自分の中にある」

    「もちろん途中で助けてくれる人は必要だ。僕にもそういう人たちがいた。でもその火種、その情熱は、すでに自分の中にあるものだ」

    “まだ終わっていない夢”
    アルバートパークで再びシーズン開幕を迎えるハミルトンは、引退という言葉をまだ考えていないことも強調した。

    「僕の夢を追い、実現する手助けをしてくれた多くの人たちに感謝している」

    「疑った人たちにも、僕を倒そうとした人たちにも感謝している」

    「20年経った今も、僕はここにいる。まだ立ち続けている。まだ飢えている。まだ夢に集中している。遠慮はしない」

    F1の新時代が始まる2026年、ハミルトンはキャリア20年という節目を迎えながらも、その視線は依然として前を向いている。夢はまだ終わっておらず、その追求も続いていく。

  • フェラーリF1回転式リアウイング登場でクルサードが“第3ペダル”を回想

    フェラーリF1回転式リアウイング登場でクルサードが“第3ペダル”を回想

    フェラーリが2026年F1プレシーズンテストで披露した回転式リアウイングが、パドックで大きな注目を集めている。

    新たに導入されたストレートモードに対応するためのこの独創的なメカニズムについて、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、かつてマクラーレンが投入した“第3ブレーキペダル”を思い起こさせるものだと語った。

    フェラーリはバーレーンでの2回目のテストに、多くの好奇の視線を浴びながら登場した。注目を集めたのは、従来のDRSのようにフラップを可動させるのではなく、リアウイング全体が180度回転する構造だ。これは今季から導入されたストレートモードに関連した開発であり、その大胆な設計は多くの関係者から称賛を受けている。

    ポッドキャスト番組で語ったクルサードは、こうした革新を見ることに喜びを示した。

    「15年間F1で戦ってきた中で、本当にアドバンテージになるイノベーションを持ち込めたときの感覚を思い出す。まるで小さな秘密の力の薬のようなものだ」

    「マクラーレンにいた頃、“第3ブレーキ”と呼ばれるものがあった。通常のブレーキペダルに加え、ステアリングの小さなソレノイドスイッチを使って、左右どちらかのリアタイヤだけを制動できる3つ目のペダルがあったんだ。戦車が片側を制動して旋回するのと同じ原理だ」

    スクーデリア・フェラーリ

    当時のマクラーレンのチーフエンジニア、スティーブ・ニコルズが設計したこのシステムは、クルサードのドライビングスタイルに合わせて開発されたものだった。彼はオーバーステアを抑えたセットアップを好み、コーナー内側のリアタイヤを制動することでアンダーステア方向にバランスを振ることが可能となった。

    「高速域ではアクセルとブレーキを同時に使ってマシンのバランスを取ることを学んだ。ただし制動するのは内側のリアタイヤだけだ。その結果、必要なステアリング角が少なくなり、空力負荷を失わずに済む。つまりコーナーで速くなれるということだ」

    この一見シンプルな設計は、1周あたり約0.5秒のゲインをもたらしたとされる。しかし1998年シーズン前半に禁止されることとなった。

    「最終的に禁止されるまで、半シーズン以上は使うことができた。確かダレン・ヒースというフォトグラファーがコックピット内部を撮影したのがきっかけだったと記憶している」

    フェラーリの回転式リアウイングが実際にグランプリで投入されるかどうかは現時点では不明だ。ただ、他チームのアクティブエアロシステムと比較して、どのような効果を発揮するのかに注目が集まっている。

  • シャルル・ルクレール フェラーリF1で迎える2026年開幕前に結婚を公表

    シャルル・ルクレール フェラーリF1で迎える2026年開幕前に結婚を公表

    シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、2026年F1シーズン開幕を目前に控えたタイミングで、私生活における大きな節目を迎えた。長年のパートナーであるアレクサンドラ・サン・ムルーと先週末に結婚したことを、自身のSNSを通じて公表した。

    ルクレールはインスタグラムに感情あふれる複数の動画を投稿し、ふたりの特別な一日の様子を公開した。その中には、1957年型フェラーリ250テスタロッサで式場を後にする場面も含まれていた。

    ルクレールは淡い色合いのスーツを身にまとい、市民婚に臨んだ。

    アレクサンドラ・サン・ムルーも自身のSNSに投稿し、「来年、もう一度あなたと結婚するのが待ちきれない」と書き込んだ。

    また、愛犬レオもこの特別な日に重要な役割を果たしたようで、映像の一部にはその姿も映し出されている。

    今週末に開幕するオーストラリアGPを前に、ルクレールは間違いなく高揚した気持ちでシーズン初戦に臨むことになりそうだ。

  • フェラーリF1 SF-26の“ブロウンエキゾースト”は最大0.5秒の可能性

    フェラーリF1 SF-26の“ブロウンエキゾースト”は最大0.5秒の可能性

    2026年F1レギュレーション下で誕生したフェラーリの新車SF-26が、バーレーンテストで大きな注目を集めている。可動式リアフラップ「回転式ウイング」に視線が集中しているが、より本質的なパフォーマンスを生み出しているのは、いわゆるFlick Tail Mode(FTM)と呼ばれるブロウンエキゾースト的コンセプトにあるとの見方が浮上している。

    技術的分析を進めると、このソリューションこそがラップタイムにおいて最大0.5秒の価値を持つ可能性があるという。

    ロイック・セラが示唆する「シャシーとPUの結合」
    フェラーリのテクニカルディレクター、ロイック・セラはフランス紙の取材に対し、次のように語っている。

    「我々の創造がパドックで反響を呼んでいるのは嬉しい。2026年のレギュレーションは白紙の状態だった。刺激的だったが、同時に罠にもなり得た。我々は可能な限り多くの扉を開けておくことを目指した。ひとつのコンセプトに賭けるのではなく、多くの機会を探った」

    「重要なのは今速いことではなく、シーズン中に改善できることだ。マラネロのメンバーがいれば、それは可能だと思っている」

    セラが強調したのは、空力単体ではなく「シャシーとパワーユニットの最適な相互作用」である。これはSF-26開発の中核テーマとされる。

    小径ターボとMGU-H廃止の副作用
    2026年からMGU-Hが廃止されたことで、ターボラグという過去の問題が再浮上している。フェラーリはこれに対し、メルセデスよりも小径のターボを採用するという選択を取った。

    これによりレスポンス遅延を抑制し、特にスタートや低速立ち上がりで優位性を得る可能性がある。さらに長めの1速ギアとの組み合わせにより、より高回転域でのエネルギー回収を行い、バッテリーへの充電効率を高める設計思想がうかがえる。

    その結果、排気ガスの吹き出しエネルギーが増し、リア周辺の空力を積極的に活用できる。

    スクーデリア・フェラーリ

    “吹き付け”が生むディフューザー効率向上
    SF-26では、エキゾースト終端の前方に縦型フラップが設置されている。この部位に吹き付けられる排気流が空気の流れを“エナジャイズ”し、以下の効果をもたらすと考えられている。

    ■ ディフューザーの排気抽出効率向上
    ■ リアウイング効率の改善
    ■ コーナー立ち上がり加速の安定化

    この設計はレギュレーションの範囲内で差動装置から60mm以内に収められており、明確な合法解釈のもとで成立している。トランスミッション設計段階からこの構想が織り込まれていた可能性が高く、他チームが即座に模倣するのは容易ではない。

    現実的にコピー可能なのは、同一ギアボックスを使用するハースF1チーム程度と見られる。

    回転式よりも重要な“非コピー性”
    回転式ウイングは視覚的インパクトが強く、アクティブエアロ解釈の象徴として注目されている。しかしそれは空力部門による創造的解釈であり、理論上は他チームも追随可能である。

    一方でFTMを核とするブロウンエキゾースト的コンセプトは、パワーユニット、ギアボックス、リア構造まで統合した設計思想の上に成り立つ。開発初期段階から組み込まれた思想であるため、シーズン途中での模倣は極めて困難だ。

    まだリアクラッシュ構造周辺の開発余地が残されていることを考えれば、フェラーリは今後さらにこの領域を洗練させる可能性が高い。

    2026年F1開発競争は空力だけでは決まらない。シャシーとPUを一体化させた設計哲学こそが、フェラーリSF-26最大の武器なのかもしれない。

  • ルイス・ハミルトン 2026年F1開幕へ“過去最高強度”トレーニング

    ルイス・ハミルトン 2026年F1開幕へ“過去最高強度”トレーニング

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、2026年F1シーズン開幕を前に、オフシーズンのトレーニング強度を「これまでで最も高いレベル」に引き上げたことを明かした。

    バーレーンテストを終えたフェラーリは、ロングランで力強いパフォーマンスを示し、優勝候補の一角として評価を高めている。7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、新レギュレーションが導入される2026年に向け「これまで以上に強くなって戻ってくる」と決意を示した。

    2026年シーズンは、ハミルトンにとって重要な意味を持つ年となる。かつて苦しめられたグラウンドエフェクト時代は終わりを迎え、新シャシーおよび新パワーユニット規定のもとで、新たな挑戦が始まる。フェラーリはテストでシャルル・ルクレールが最速タイムを記録。特にロングランの競争力が楽観的な見方を広げた。

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表も、メルセデスと並びフェラーリを「倒すべきチーム」と位置づけている。

    その中でハミルトンは、SNSにトレーニング風景を投稿。ランニングやスタジオでのウエイトトレーニングの様子とともに、次のように綴った。

    「オフシーズンでこれほどトレーニングを積んだのは初めてだ」

    「今年、これまで以上に強くなるために毎日全力で取り組んでいる」

    「ウエイト、カーディオ、柔軟性、筋力トレーニング。すべては進歩と持久力、そして昨日よりもさらに先へ進むためだ」

    「メルボルンで会おう」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    41歳の挑戦 “今しかない”2026年F1
    ハミルトンはプレシーズンを通じ、昨季に見られた悲観的な姿勢を払拭し、前向きな表情を見せている。精神面での立て直しは明らかだ。

    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは、2026年型の小型・ローダウンフォース化されたマシンがハミルトンのドライビングスタイルに合う可能性を示唆している。

    41歳で迎えるシーズン。通算8度目のドライバーズタイトルは、歴史的な意味を持つ目標だ。もしここで届かなければ、その機会は二度と訪れない可能性もある。

    昨季の苦戦にもかかわらず、ハミルトンの実力を疑う声はほとんどない。残された課題はひとつだけだ。

    それがマシンの問題だったのか、それとも――。

    2026年、新世代F1がその答えを示すことになる。