カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • シャルル・ルクレール F1ベルギーGPのピアストリへの防御を反省「少しやりすぎた」

    シャルル・ルクレール F1ベルギーGPのピアストリへの防御を反省「少しやりすぎた」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1ベルギーGPでオスカー・ピアストリと接触した場面について、自身の防御が「少しやりすぎだった」と認めた。

    ルクレールとピアストリは、スパ・フランコルシャンで行われた決勝の8周目、3番手を争うなかでレ・コンブへの進入時に接触した。

    スチュワードは処分を科さなかったが、ピアストリはレース後、少なくとも白黒旗が提示されるべきだったと主張していた。

    レ・コンブで接触も両者は走行を継続
    ピアストリはターン5への進入でアウト側からルクレールを抜こうとしたが、イン側を守ったルクレールがマクラーレンをコース端まで追いやる形となり、両車のホイールが接触した。

    幸いにも両者は大きな事故を免れ、そのままレースを続行した。ただし、ピアストリのマシンにはダメージが発生し、マクラーレンは、その影響によって残りのレースで1周あたり0.2~0.3秒を失ったと考えている。

    このインシデントはスチュワードの審議対象となったが、最終的には追加措置なしという判断が下された。

    FIAスチュワードは報告書で次のように説明した。

    「ターン5へのアプローチで、81号車は16号車のアウト側からオーバーテイクを試みた。81号車は16号車に対して一部並んでいたが、81号車のフロントアクスルは16号車のフロントアクスルより前に出ておらず、その位置からオーバーテイクを完了できる可能性はなかった」

    「スチュワードの判断では、16号車が81号車を意図的にコース外へ押し出したものではない。16号車はターン5への進入に備え、わずかに左へ移動する通常のレーシングラインを走行しており、その際に両車の側面が接触した」

    「これらの状況を踏まえ、スチュワードは追加措置を取らないことを決定した」

    シャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリ(ベルギーGP)

    ピアストリ「どこへ行けばよかったのか分からない」
    ピアストリはレース後、ルクレールの防御に疑問を呈し、少なくとも警告を意味する白黒旗が提示されるべきだったとの考えを示した。

    「僕の位置から見ると、白線の上を走っていたのに、さらに外へ押し出された」

    「まず、もっと大きなクラッシュにならなかったのは本当に幸運だったと思う。ブレーキングゾーンの入り口で、ほとんどホイール同士が当たっていたからね」

    「でも、僕がどこへ行けばよかったのかは分からない。必ずしもペナルティが必要だったと言っているわけではないけど、少なくとも白黒旗か何かは必要だったと思う。あれが問題ないということになれば、少し違う状況になってしまう」

    「接触すること自体もそうだけど、相手に本当にぎりぎりのスペースしか残さなくても許されると分かってしまうのは、あまり望ましい状況ではないと思う」

    ルクレールも「一線を越えた」と認める
    今週末のF1ハンガリーGPを前に、ルクレールはブダペストで報道陣の取材に応じ、自身の防御が限界を越えていたことを認めた。

    「ある意味では、オスカーの意見に同意している」

    「結局のところ、マシンの中では常に限界まで攻めようとしている。オスカーとの場面では、その限界を少し越えていた。だから、いつもああいうレースをしたいわけではない」

    「最終的には僕にとってもリスクがある。相手に残すスペースを可能な限り小さくしようとするものだけど、あれは少しやりすぎだったかもしれない。危うい場面だった」

    スチュワードはルクレールの動きを意図的な押し出しとは判断しなかったものの、本人はピアストリの主張に一定の理解を示した。大事故を免れた接触を受け、ルクレールは今後、限界ぎりぎりの防御と過度にリスクの高い走りとの境界をより慎重に見極めることになる。

  • フェラーリF1 “マカレナ”リアウイング強化版を投入 3枚のウイングレット追加

    フェラーリF1 “マカレナ”リアウイング強化版を投入 3枚のウイングレット追加

    フェラーリは2026年F1第11戦ハンガリーGPで、ハイダウンフォース仕様に進化させた「マカレナ」リアウイングを投入したことが明らかになった。

    木曜日のハンガロリンクのピットレーンで撮影された車両から、新たなリアウイングのディテールが確認され、低速コーナーが連続するハンガロリンクでの競争力向上を狙ったアップデートとして注目を集めている。

    3枚のミニウイングレットを追加
    フェラーリの「マカレナ」リアウイングは、2月のプレシーズンテストで初登場した回転式リアウイングで、2026年シーズンを代表する技術革新のひとつと評価されている。

    このリアウイングは5月のマイアミGP以降、SF-26に継続して採用されており、その後レッドブルやマクラーレンも類似コンセプトのウイングを開発している。

    今回ハンガリーGPで姿を現した新仕様では、リアウイング後端に湾曲した3枚の小型ウイングレットが縦に積み重ねられた構造となっており、従来仕様よりも大幅にダウンフォースを重視したデザインとなっている。


    モナコGPでの反省を反映
    今季のモナコGPではアクティブエアロの使用が事実上禁止されたが、フェラーリは通常型リアウイングしか用意しておらず、レッドブルやメルセデスが持ち込んだ超ハイダウンフォース仕様に対抗できなかった。

    当時、ルイス・ハミルトンはPlanetF1などの取材に対し、次のように語っていた。

    「木曜日に現地へ来たとき、他のチームがリアウイングに巧妙な追加パーツを付けているのを見た。僕たちにはそれがなくて、少し驚いた」

    今回の新仕様は、その経験を踏まえて開発されたハイダウンフォース版とみられている。

    レッドブルやマクラーレンも投入へ
    レッドブルもベルギーGPで一度外していた「マカレナ」リアウイングをハンガリーGPで再投入する可能性が高いとされている。

    同チームはオーストリアGPとイギリスGPで、回転式リアウイングの気流再付着(エアフロー・リアタッチメント)の問題により、マックス・フェルスタッペンのクラッシュにつながる不具合に直面。ベルギーGPでは従来型へ戻していたが、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは問題を解決したことを明らかにしており、ハンガリーでの復活を示唆している。

    また、マクラーレンもオーストリアGPで技術的トラブルにより延期した独自仕様の回転式リアウイングを、ハンガリーGPで初投入する可能性がある。

  • ハースF1 小松礼雄がオリバー・ベアマンの将来に言及「決定権は我々にはない」

    ハースF1 小松礼雄がオリバー・ベアマンの将来に言及「決定権は我々にはない」

    ハースF1のチーム代表を務める小松礼雄は、オリバー・ベアマンの将来を最終的に決める権限がチームにはないことを認めた。フェラーリ育成ドライバーであるベアマンをめぐっては、2027年にレッドブル・レーシングやフェラーリへ移籍する可能性が取り沙汰されている。

    一方、ハースではエステバン・オコンの去就も不透明とされ、フェラーリ育成のラファエル・カマラを含む複数のドライバーが2027年の候補として報じられている。

    しかし、小松礼雄は現時点で来季のドライバーについて何も決まっていないと強調した。

    ベアマンの契約はフェラーリが管理
    ベアマンはフェラーリの育成プログラムに所属しており、その契約上の権利もフェラーリが握っている。

    マックス・フェルスタッペンがレッドブル・レーシングを離れる場合、その後任候補のひとりとしてベアマンの名前が浮上している。また、ルイス・ハミルトンがフェラーリを離れることになれば、フェラーリが自チームの育成ドライバーを呼び戻す可能性もあるとみられている。

    小松礼雄は、ハースとしてベアマンの残留を望む可能性はあるものの、最終的な判断を下す立場にはないと説明した。

    「もちろん、我々はオリーの契約について、自分たちに何ができるのかに集中しています」

    「ただ、彼の契約はフェラーリと結びついています。我々が良い仕事をして、オリーが素晴らしい結果を残せば、当然ながらチームに残ってほしいと思います。しかし、それを決めるのは我々ではありません」

    「ですから、我々は自分たちでコントロールできることだけに集中しています」

    ベアマンはハースでのパフォーマンスを通じて評価を高めており、その活躍が続けば続くほど、上位チームへの移籍をめぐる憶測も強まる構図となっている。

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    オコンを「100%支持」 2027年の決定はまだ
    ハースは2027年に向けて複数のドライバーと関連付けられている。特にオコンの将来をめぐる報道が増えており、後任候補としてカマラらの名前が挙がっている。

    しかし、小松礼雄は現在の最優先事項はベアマンとオコンから最大限のパフォーマンスを引き出すことだと述べ、オコンへの全面的な支持を表明した。

    「もちろん、現在は今いる2人のドライバーから最大限を引き出すことに完全に集中しています」

    「我々はエステバンを100%支持しています。現時点で考えているのはそれだけです」

    この発言は、ハースがすでにオコンの交代を決定したとの見方を否定するものだ。少なくともチームの公式な立場としては、2027年のドライバー選考は確定しておらず、今後のパフォーマンスが判断材料になる。

    フェラーリからカマラ起用の圧力はなし
    小松礼雄は、フェラーリがハースに対してカマラの起用を求めているとの見方も否定した。

    「はっきりさせておきます。確かにラファは良い仕事をしていますが、フェラーリが彼を起用するよう我々に圧力をかけているということはありません」

    「我々はパフォーマンスに基づいてドライバーを選びます。最も優れたパフォーマンスを発揮したドライバーが、我々のドライバーになります」

    ハースは長年にわたりフェラーリからパワーユニットや技術支援を受け、フェラーリ育成ドライバーを起用してきた。しかし、小松礼雄の説明によれば、ドライバー選考はフェラーリの意向だけで決まるものではなく、ハース自身が成績を基準に判断する方針だ。

    ベアマンの将来についてはフェラーリが重要な決定権を持つ一方、ハースの2027年のラインナップは現役ドライバーを含めたパフォーマンス競争によって決まることになる。ベアマンがハースで活躍を続ければ、チームにとっては残留を望みながらも引き留められないという難しい状況が生まれる可能性がある。

  • ハースF1 カマラはリザーブ就任か フォルナローリが2027年最有力

    ハースF1 カマラはリザーブ就任か フォルナローリが2027年最有力

    ハースF1の2027年ドライバー候補を巡る争いで、マクラーレン育成のレオナルド・フォルナローリが一歩リードしているようだ。

    現在、ハースF1はオリバー・ベアマンの残留が有力視される一方、2026年限りで契約満了となるエステバン・オコンの後任選びを進めている。フェラーリ育成のラファエル・カマラも候補に挙がっているが、最新報道ではフォルナローリが優勢となっている。

    フォルナローリが本命 カマラはリザーブ候補
    マクラーレンとフェラーリは、それぞれ育成ドライバーであるレオナルド・フォルナローリとラファエル・カマラをハースF1に送り込もうと働きかけている。

    フォルナローリは最近、スペイン・ヘレスでハースF1のプライベートテストに参加。マクラーレンはローン移籍という形でイタリア人ドライバーをF1デビューさせることに前向きだとされる。

    一方のカマラは現在F2でランキング首位ニコラ・ツォロフを36ポイント差で追っているものの、ブラジル『UOL』は2027年にハースF1のリザーブドライバーへ就任する可能性が最も高いと報じた。

    同メディアによれば、ベアマンが2028年にフェラーリへ昇格した場合、カマラがその後継としてレギュラーシートを獲得するシナリオが描かれているという。

    また、別の報道ではハースF1がフォルナローリとの2027年契約について基本合意に達したとも伝えられており、2026年はF1参戦機会を得られなかったイタリア人が、来季いよいよ最高峰カテゴリーへデビューする可能性が高まっている。

    ハースF1チーム

    小松礼雄代表「国籍ではなく実力で選ぶ」
    ドライバー選考について、ハースF1の小松礼雄代表はベルギーGP週末に「国籍は判断材料ではない」と改めて強調した。

    トヨタとの提携によって平川亮も候補として名前が挙がっているが、小松代表はスポンサーやメーカーとの関係ではなく、純粋なパフォーマンスで判断する方針を貫く考えを示している。

    「私にとって国籍は関係ありません。私は最初の日からアキオさん(豊田章男会長)にも、その点は誤解が生じないよう明確に伝えていました」

    「国籍でドライバーを選べば、その判断に関わる全員、そしてドライバー本人の信頼性を損なうことになります」

    「たとえ実力があったとしても、『トヨタだから』『資金があるから』選ばれたと思われるのは正しくありません。それはトヨタにも、アキオさんにも、チーム代表にも、ドライバー本人にも利益になりません」

    「だから私は最初からアキオさんに『ドライバーは100%パフォーマンスで選びます』とはっきり伝えていました」

    現時点ではフォルナローリが最有力候補とみられるものの、ハースF1は最終決定まで各候補の実績を慎重に見極める姿勢を崩していない。2027年のシート争いは、F2後半戦の結果も含めて今後さらに注目を集めそうだ。

    【関連】
    ・ハースF1 2027年のフォルナローリ獲得でマクラーレンと基本合意との報道

  • ルイス・ハミルトン ラッセルとの接触に見解「レーシングインシデントだった」

    ルイス・ハミルトン ラッセルとの接触に見解「レーシングインシデントだった」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、2026年F1ベルギーGP決勝のオープニングラップでジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触した件について、「レーシングインシデントだった」との見解を示した。

    この接触でラッセルはグラベルに飛び出してリタイア。スチュワードはハミルトンに5秒加算ペナルティを科したが、ハミルトン自身は過度に攻撃的な動きではなかったと主張した。一方で、自身のマシンもダメージを負った状態でレースを戦い抜き、4位でチェッカーを受けた。

    ハミルトン「不運な出来事だった」
    5番グリッドからスタートしたハミルトンは、ケメルストレートでパワー展開に苦しむラッセルを抜き、レ・コームのブレーキングで並走。アウト側から仕掛けたラッセルと接触し、メルセデスはそのままリタイアとなった。

    レース後、ハミルトンは今回の接触について次のように語った。

    「まずジョージには申し訳なく思っている。あの接触で彼のレースは終わってしまったからね。でも、あれはレーシングインシデントだったと思っているし、その判断には同意している」

    「無理に飛び込んだわけでもなければ、ブレーキングポイントを外したわけでもない。ただレースでは起こり得る不運な状況だったと思う」

    「僕のマシンにもダメージが残ってしまい、その状態で最後まで走ることになった。本当に厳しいレースだった」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「勝利を争えるペースはあった」と振り返る
    ハミルトンにとってベルギーGPは試練の週末だった。FP3終盤のクラッシュでマシンは大きく損傷し、フェラーリのメカニックは予選までに修復作業を完了させた。

    決勝ではバーチャル・セーフティカー中にピットストップを行い、5秒ペナルティを消化。しかし、ピットボックスを離れる際には右フロントタイヤがフロントウイングを調整していたメカニックと接触するアクシデントも発生した。

    この件についてはレース後に審議が行われたものの、フェラーリに罰金が科されるにとどまり、ハミルトンの4位は維持された。

    それでもハミルトンは、マシンのペースには大きな手応えを感じていたという。

    「昨日のクラッシュと今日のダメージを考えれば、このポイントを持ち帰れたことには本当に感謝している」

    「でも、僕自身にとっては良い週末ではなかった。それでも今日のレースペースは本当に良かったし、ダメージがなく、昨日のクラッシュもなければ、勝利を争えていたと思う」

    「ダメージを抱えた状態でもシャルル(ルクレール)にプレッシャーをかけられていた。終わったことは仕方ない。気持ちを切り替えて、次の週末はもっと良い結果を目指したい」

    今回のベルギーGPでは接触によるペナルティやピットでのアクシデントが重なったハミルトンだが、レースペースには確かな競争力を示した。フェラーリとしても、ハンガリーGPでその速さを結果につなげられるかが注目される。

  • シャルル・ルクレール F1ベルギーGP2位「最後まで勝利を信じていた」

    シャルル・ルクレール F1ベルギーGP2位「最後まで勝利を信じていた」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1第10戦ベルギーGPの決勝で2位に入り、フェラーリに2戦連続の表彰台をもたらした。

    バーチャル・セーフティカー(VSC)を生かして一時トップに立ったものの、残り10周でキミ・アントネッリに逆転を許し、イギリスGPに続く連勝には届かなかった。

    予選4番手からスタートしたルクレールは、オープニングラップでジョージ・ラッセルをかわして3番手へ浮上。その後、マックス・フェルスタッペンも攻略し、レース中盤には勝利を狙える位置まで順位を上げた。

    VSCを味方につけて一時トップへ
    フェラーリはレース中盤にVSCが導入されると、好機を逃さずルクレールをピットへ呼び込んだ。タイムロスを最小限に抑えたことで、ルクレールはアントネッリの前でコースへ復帰し、ベルギーGPの首位に立った。

    ルクレールは、VSCのタイミングに助けられたことを認めながらも、フェラーリのレースペースには十分な競争力があったと振り返った。

    「最後まで勝利を信じていた。もちろん、僕たちにとって適切なタイミングでVSCが出たことで少し運にも恵まれた。でも、ペースは比較的強かった」

    しかし、タイヤとマシンを効果的に管理したアントネッリが終盤に接近。ルクレールは残り10周で首位を明け渡し、その後は追随できず2位でチェッカーを受けた。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    ハードタイヤでフロントに苦戦
    ルクレールによれば、勝負を分けた要因のひとつはハードタイヤ装着後のフロントアクスルの挙動だった。数周にわたってフロントのグリップを引き出せず、その間にアントネッリとの差を詰められた。

    「ハードタイヤでは5周か6周ほどフロントアクスルに苦しんだ。その後は少し戻ってきて、マシンの感触も良くなった」

    フェラーリはベルギーGPに大規模なアップデートを投入しなかったが、ルクレールはマシンの方向性には前進を感じている。一方で、シーズンを通してメルセデスに挑むためには、まだ改善すべき部分が残されていると強調した。

    「まだ取り組むべきことはある。でも、間違いなく一歩前進だ」

    ランキング争いでも差を縮める
    チームメイトのルイス・ハミルトンとの接触でラッセルがリタイアしたため、ルクレールはドライバーズランキングでも上位との差を縮めた。ベルギーGP終了時点でラッセルとの差は28ポイント、ランキング上位につけるハミルトンとの差は33ポイントとなった。

    シルバーストンでの優勝に続き、スパでも2位を獲得したルクレール。連勝こそ逃したものの、異なる特性を持つ2つのサーキットで勝利争いに加わったことは、フェラーリの競争力が着実に改善していることを示す結果となった。

    【関連】
    ・F1ベルギーGP 決勝 結果・タイムシート:アントネッリが優勝

  • ルイス・ハミルトンは追加処分回避 メカニック接触でフェラーリF1に罰金

    ルイス・ハミルトンは追加処分回避 メカニック接触でフェラーリF1に罰金

    フェラーリは、2026年F1ベルギーGP決勝のピットストップ中にルイス・ハミルトンのマシンがメカニックと接触した件で、約3万5000ドル(約520万円)の罰金を科された。一方、ハミルトン本人に追加の競技ペナルティは科されなかった。

    ハミルトンは決勝1周目にジョージ・ラッセルと接触し、5秒加算ペナルティを受けたが、「レーシングインシデントだった」と裁定に納得していない。

    さらに接触によるフロア損傷と、ピット作業でフロントウイングを十分に調整できなかったことが、その後のレースを大きく制限したと説明した。

    ラッセルとの接触は「レーシングインシデントだった」
    スタート直後、ラッセルはレ・コンブでハミルトンのアウト側からオーバーテイクを試みた。ハミルトンはオーバーステアを修正した際にメルセデスと接触し、ラッセルはスピンしてリタイア。スチュワードは、通常10秒となる原因を作ったドライバーへのペナルティを、オープニングラップだったことを考慮して5秒に軽減した。

    ハミルトンは週末全体を振り返り、自身のミスが悪い流れを招いたと認めた。

    「結局のところ、難しい週末だった。昨日のインシデントについては自分に責任がある。それがセットアップにも影響し、予選では本来いるべき位置から外れてしまった。セットアップが正しければ2位か3位を争えていたと思うし、その結果としてもっと前からスタートできていたはずだ」

    ラッセルとの接触については、次のように説明した。

    「ジョージはパワーを失ったように見えて、そのあとアウト側から回り込んできた。そして少し接触した」

    「僕のマシンにもダメージがあったし、彼のレースが終わってしまったのは本当に残念だった。そんな結末は誰も望んでいない。その後はダメージを抱え、さらにペナルティも受けた中で、できる限りのレースをした」

    それでも裁定には納得していないという。

    「僕はレーシングインシデントだったと思っている。だからペナルティになるべきではないと思った。でも、それが裁定なら受け入れるしかない」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ピットでメカニックと接触 フェラーリに罰金
    ハミルトンはシャルル・ルクレールに続くダブルスタックでピットインし、5秒ペナルティを消化した。

    しかし発進時、フロントウイングを調整するためにマシン前方へ移動していたメカニックと接触。幸いメカニックに大きなけがはなく、スチュワードはフェラーリに約3万5000ドルの罰金を科したものの、ハミルトンに追加の競技ペナルティは科さなかった。

    ハミルトンは、発進時の状況を次のように説明した。

    「ダメージはかなり大きかった。どれだけダウンフォースを失ったのか正確な数字は分からないけれど、フロア左側の前方がなくなっていた。そして最後のスティントでは、ダブルスタックだったためフロントウイングの調整もできなかった。何より、メカニックがけがをしなかったことに感謝している」

    「僕は信号を見ていた。マシンがジャッキから下ろされたら発進することになっているので、そのタイミングで動き出した。でも右側に彼が見えたので、できるだけ早く止まった」


    ライコネンの事故が頭をよぎった
    接触した瞬間、ハミルトンは2018年のバーレーンGPでキミ・ライコネンがピットストップ時にメカニックの脚を負傷させた事故を思い出したという。

    「その瞬間に頭に浮かんだのは、キミの事故だった。最初は同じことが起きたと思った。でも彼は立ち上がって動いてくれた」

    ラッセルとの接触によるフロア損傷、5秒ペナルティ、そしてピットでの接触事故と、ハミルトンにとってベルギーGPは終始苦しい展開となった。それでも追加処分は科されず、メカニックが無事だったことがフェラーリにとって何よりの救いとなった。

    【関連】
    ・F1ベルギーGP 決勝 結果・タイムシート:アントネッリが優勝

  • ルイス・ハミルトン F1ベルギーGPでメカニックと接触 2件目のペナルティ危機

    ルイス・ハミルトン F1ベルギーGPでメカニックと接触 2件目のペナルティ危機

    フェラーリのルイス・ハミルトンが、2026年F1ベルギーGP決勝のピットストップでメカニックと接触し、アンセーフリリースの疑いでスチュワードの調査対象となった。

    ハミルトンはすでにジョージ・ラッセルとの接触を引き起こしたとして5秒ペナルティを受けており、今回のピットレーンでの一件によって、レース後に2件目のペナルティを科される可能性が浮上している。

    フロントウイングを調整していたメカニックと接触
    問題の場面は、バーチャル・セーフティカー(VSC)導入中にハミルトンがピットインした際に発生した。

    フェラーリはタイヤ交換と同時に、ラッセルとの接触で科された5秒ペナルティを消化。さらにフロントウイングの調整作業を行っていたが、ハミルトンがピットボックスを発進した際、右フロントタイヤが作業中のメカニックに接触した。

    ハミルトンは直後、レースエンジニアのカルロ・サンティに無線で「くそっ、大丈夫か? グリーンになったんだ!」と状況を確認した。

    これに対してチームは「彼は大丈夫だ。全員問題ない」と返答し、接触したメカニックにけががないことを伝えた。

    ハミルトンはピットシグナルの変化を主張
    ハミルトンの無線からは、発進を許可するピットシグナルがグリーンに変わったため、マシンを動かしたとの認識だったことがうかがえる。

    一方で、メカニックが完全に作業位置から離れる前にマシンが発進した場合、競技規則上はチーム側のアンセーフリリースと判断される可能性がある。

    レースコントロールは接触を確認すると、44周の決勝終了後にスチュワードが調査すると発表。ハミルトンは現地時間16時45分に審議へ出席するよう召喚された。

    ラッセルとの接触に続く追加処分の可能性
    ハミルトンは決勝序盤、ジョージ・ラッセルとの接触を引き起こした責任を問われ、すでに5秒のタイムペナルティを受けていた。

    今回の一件がアンセーフリリースと認定された場合、フェラーリに罰金が科されるだけでなく、状況によってはハミルトンに追加のタイムペナルティやグリッド降格などの処分が下される可能性もある。

    メカニックに大きなけががなかったことは幸いだが、発進シグナルと作業完了のタイミングが適切に管理されていたかが審議の焦点となる。ハミルトンとフェラーリにとっては、ラッセルとの接触に続き、レース後までペナルティの行方を待つ厳しいベルギーGPとなった。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1修復後のマシンに違和感「FP3とは別物だった」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1修復後のマシンに違和感「FP3とは別物だった」

    ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGP予選後、クラッシュから修復されたフェラーリのマシンがフリー走行3回目(FP3)とは異なる状態だったと明かし、「コンマ2秒ほど失っていた」と語った。チームの懸命な作業を称賛しながらも、本来の速さを発揮できなかったことを悔やんでいる。

    FP3終盤にクラッシュを喫したハミルトンだったが、フェラーリは予選開始までの短時間でマシンを修復。6番手を獲得し、ランド・ノリスのグリッド降格により決勝は5番グリッドからスタートする。

    しかし、ハミルトンは修復後のマシンにはFP3とは異なるフィーリングが残っていたと説明した。

    クラッシュ後の修復でマシンの感触が変化
    ハミルトンはFP3終盤、ファーニュ・シケイン出口でコースアウトし、右リヤをバリアに接触させてクラッシュ。フェラーリはサスペンションやリヤウイング、フロアを交換し、さらに予防措置としてギアボックスも交換するなど、大規模な修復作業を行った。

    予選ではチームメイトのシャルル・ルクレールにわずか0.002秒届かなかったが、ハミルトンはFP3の状態であればさらに上位を狙えたと振り返る。

    「そうだった。まずはFP3で壊したマシンを直してくれたチームのみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれた」

    「FP3ではマシンのフィーリングが本当に最高で、自信もすごくあった。ポール争いができたとは思わない。メルセデスはあまりにも速かったからね。でも、あの状態のマシンなら3番手くらいは狙えたと思う」

    「予選ではコンマ2秒くらい足りなかった。予選で乗ったマシンはFP3の状態とまったく同じではなく、与えられた状態でベストを尽くすしかなかった」

    リヤサスペンションの違いがバランスに影響
    ハミルトンは、違和感の原因としてリヤサスペンションに変化があった可能性を指摘した。

    「リヤサスペンションの何かが同じではなかったと思う。結果的にマシンバランスがFP3とは変わってしまっていた」

    それでも、予選までにマシンを走れる状態へ戻したフェラーリの働きには感謝を示した。

    「本当に素晴らしいフィーリングだったマシンだったし、チームは最後の最後まで修復に全力を尽くしてくれた。本当に感謝している。決勝でもマシンが問題なく走ってくれることを願っている」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    決勝は表彰台争いに自信
    ベルギーGPを通じてメルセデス勢が速さを見せる中、ハミルトンは予選では及ばなかったものの、決勝では巻き返しが可能だと考えている。

    「メルセデスとの差がどれくらいなのかは正直分からない。でも最終セクターではかなり差があって、あれは純粋なパワーの違いだと思う。第1セクターでも少し速かった」

    「このサーキットではそうなることは予想していた。彼らは本当に速く、特に予選では誰よりも一歩抜け出していた」

    「それでも決勝では前へ行けると思っている。彼らに追いつけるよう、全力を尽くすつもりだ」

    予選では修復直後のマシンに違和感を抱えながらも6番手(決勝5番手)を確保したハミルトン。フェラーリが抱える課題を認めつつも、決勝ではレースペースを武器にメルセデス勢へ挑み、表彰台争いに食い込めるかが注目される。

  • シャルル・ルクレール F1ベルギーGP予選「黄旗でタイムを失った」

    シャルル・ルクレール F1ベルギーGP予選「黄旗でタイムを失った」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、2026年F1ベルギーGP予選で5番手となったものの、ランド・ノリスのグリッド降格により決勝は4番グリッドからスタートする。だが、ルクレールは最終アタックで視界に入った黄旗によってタイムを失ったと悔しさをにじませた。

    スパ・フランコルシャンで行われた予選の最終ラップでは、最終コーナー手前でマーシャルが振る黄旗がルクレールの進行方向に大きく見える状況となった。

    本来はピットレーン入口での作業を知らせるための黄旗だったが、ルクレールは一瞬危険が発生したと判断し、アクセルを戻さざるを得なかったという。

    最終アタックで黄旗に反応
    この黄旗は、マックス・フェルスタッペンにトウを与えた後、アイザック・ハジャーがピットレーンへ戻ったことに伴い、パルクフェルメ設営やピットレーン内の人員増加を知らせるために掲示されていた。

    しかし、ルクレールにとってはコース上の危険を示す通常の黄旗と見分けがつきにくかった。

    「少し残念だね。最後のラップはもう少しタイムを縮められそうだった。でも最後の2コーナーで黄旗が出ていた」

    「ピットレーン入口のための黄旗だということは分かっていた。でも僕から見ると、マーシャルがあまりにも目立つ位置にいて、本当にコース上の黄旗のように見えた。だからアクセルを戻したし、その分ラップタイムを少し失ったと思う」

    1つ順位を上げる可能性はあった
    ルクレールは、この黄旗がなければさらに上位へ進めた可能性はあるとしながらも、大幅なタイム短縮は難しかったとの見方を示した。

    「劇的に速いラップになったわけではないと思う。トップとの差はまだ0.5秒あった。でも1つ順位を上げることは可能だったと思う」

    ノリスの10グリッド降格によって4番グリッドに繰り上がったルクレールだが、フェラーリとメルセデスの差についてはパワーユニット性能が大きいと分析している。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    「違いはストレートのパワー」
    決勝で表彰台争いへの期待を問われたルクレールは、現状ではメルセデスとの差は主にパワー面にあると説明した。

    「違いは純粋なパワーだと思う。彼らはその点で優位にいる。一方で僕たちはグリップが重要な区間ではかなり競争力があるけれど、パワーが重要な区間では苦戦している」

    「ただ今日はコーナーでも彼らはとても速かった。今のメルセデスは非常に完成度の高いパッケージを持っている。僕たちは自分たちの持っているものを最大限に引き出すことに集中するしかない」

    ルクレールは予選では黄旗の影響で悔しさを残したものの、4番グリッドから迎える決勝ではフェラーリの強みを生かし、表彰台獲得を目指す。