カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1代表 ハミルトンの5秒ペナルティは「一連のミスの積み重ね」

    フェラーリF1代表 ハミルトンの5秒ペナルティは「一連のミスの積み重ね」

    ルイス・ハミルトンが2026年F1第11戦ハンガリーGPで受けた5秒ペナルティについて、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールは「一連のミスの積み重ね」が原因だったと説明した。

    ハンガロリンクではSF-26のシャシー性能を武器に優勝候補と目されていたフェラーリだったが、表彰台を逃す結果に終わった。ハミルトンは予選での進路妨害ペナルティに続き、決勝ではピットレーン速度違反により5秒ペナルティを科され、悔しい週末となった。

    ピット進入のロックアップが連鎖の始まり
    決勝終盤、オスカー・ピアストリがマシントラブルでストップしたことによるバーチャル・セーフティカー(VSC)中、フェラーリはハミルトンをソフトタイヤへ交換。ハミルトンは表彰台争いを続けていたが、ピットレーンで制限速度を0.1km/h超過したことで5秒ペナルティを受け、最終的に5位へ後退した。

    バスールは、ハミルトンがピット進入時にタイヤをロックさせたことが、その後の判断に影響したと説明した。

    「すべてのペナルティを同じように考えるのは難しい。私にとってスパでの(ジョージ・)ラッセルとの接触はレーシングインシデントだ」

    「もし同じ場面をもう一度やるとしても、私は彼にまったく同じことをするよう求める。縁石へ逃げることはできなかったからだ」

    「今日については、一連のミスだった。ピット進入でタイヤをロックさせ、ピットストップでコンマ数秒を失った。そして、その遅れを取り戻そうとして、ピットレーン速度制限解除のタイミングを最適より少し早めてしまったのだろう」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「一つのミスが次のミスを招いた」
    バスールは、一度ミスが起きると、その後も焦りからミスが連鎖しやすくなると語り、今回のレースはその典型例だったと振り返った。

    「一つミスをすると、その後にさらにミスをしてしまうのは珍しいことではない。この週末はその良い例だった」

    「ピットストップで限界まで攻めようとした結果、ピット出口ではコンマ2秒ほど前車に遅れていた。そうした出来事が積み重なった結果だ」

    「ペース自体は悪くなかった。しかし序盤はマックス(フェルスタッペン)をまったく攻略できず、その後は(オスカー・)ピアストリも抜けなかった。この経験を今後のシーズンに生かさなければならない」

    直近3戦で4件目のペナルティ
    ハミルトンはハンガリーGPで予選と決勝の2件のペナルティを受けた。これにより、スパ・フランコルシャンでのジョージ・ラッセルとの接触、シルバーストンでのフォルススタート(false start)と合わせ、直近3戦で4件目のペナルティとなった。

    その結果、夏休み前の時点でドライバーズランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリとの差は50ポイントに広がっている。

    フェラーリはハンガリーGPで勝利を狙えるだけの競争力を示しながらも、細かなミスが重なったことで大きな代償を払うことになった。バスールは、この経験を残りシーズンの改善につなげたい考えを示している。

  • フェラーリF1 メルセデスの“予選トリック”導入へ ハンガリーGPで極秘テスト

    フェラーリF1 メルセデスの“予選トリック”導入へ ハンガリーGPで極秘テスト

    フェラーリは2026年F1ハンガリーGPで、メルセデスが予選で使用しているエネルギーマネジメント手法のテストを実施していたことが明らかになった。

    この手法は、予選ラップのフィニッシュライン直前で意図的にアクセルを戻すことで、バッテリー出力を最大限維持したままラインを通過する“リフトオフ・トリック”と呼ばれるものだ。

    わずか0.05秒程度のタイム短縮効果とされるが、僅差で争われる現在のF1ではポールポジションを左右する可能性もあり、フェラーリは今後の実戦投入を視野に検証を進めている。

    メルセデスが編み出した予選用エネルギーマネジメント
    このテクニックは、メルセデスが2026年シーズン中盤から完成させたものだ。

    F1では予選ラップ終了時、バッテリー残量がゼロに近づくと電力供給を一気に止めることはできず、FIAが定める「ランプダウンレート」に従って毎秒50kW以上の段階的な出力低下を行わなければならない。

    そのため通常はフィニッシュライン手前で350kWの最大出力を維持できなくなる。

    しかしレギュレーションには「バッテリー残量がゼロになる前にドライバーがアクセルを戻した場合、このランプダウンレートは適用されない」という例外規定が存在する。

    メルセデスはこの規則を活用し、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリにイヤホンから警告音を送り、決められたタイミングでアクセルを戻させるシステムを完成させた。

    これによりフィニッシュラインまで最大350kWの電力を維持でき、アントネッリはイギリスGPとベルギーGPでポールポジション獲得にこの手法を活用した。

    なお、シーズン序盤にはMGU-Kを緊急停止させる別の方法が使われていたが、日本GP後にFIAが禁止。その後メルセデスは現在のリフトオフ方式へ切り替えている。

    スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリもハンガリーGPで実走テスト
    ライバルチームもこの手法に注目しており、フェラーリはハンガリーGP金曜フリー走行でシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両名が同様の手法を試した。

    テレメトリーデータでは、ルクレールがフィニッシュライン直前でアクセルを戻し、そのまま速度を維持してラインを通過する様子が確認されている。

    両ドライバーは金曜走行でメリットを評価したが、最終的にフェラーリは予選でこの戦略を採用しなかった。

    ハンガロリンクは回生量が多く、最終コーナーからフィニッシュラインまでの距離も長いため、もともと電力に余裕がある「エネルギーリッチ」なサーキットだ。このため、このトリックによるタイム短縮効果は限定的と判断された。

    土曜日の予選では通常どおり全開のままフィニッシュラインを通過する設定に戻されていた。

    わずか0.05秒でも価値は大きい
    このテクニックで得られるアドバンテージは約0.05秒とされる。

    一見すると小さな差だが、現在のF1では予選順位が100分の1秒単位で決まるケースも珍しくない。

    実際、ハンガリーGPではハミルトンはオスカー・ピアストリ妨害による3グリッド降格処分を受ける前、ランド・ノリスのポールタイムまでわずか0.012秒差だった。

    一方で、この手法には重大なリスクもある。

    ドライバーがバッテリー残量ゼロになる前にアクセルを戻せなかった場合、ランプダウン規定違反となり失格処分を受ける可能性がある。

    そのためチームはサーキット特性や電力消費量、得られるタイム短縮効果を総合的に評価し、リスクに見合うかどうかをレースごとに判断している。

    メルセデス自身もハンガリーGPではこの手法を使用しておらず、フェラーリも今回のテスト結果を踏まえ、より効果が期待できる高速サーキットでの本格投入を検討していくとみられる。

  • ルイス・ハミルトン F1裁定に不満「ペナルティの基準が一貫していない」

    ルイス・ハミルトン F1裁定に不満「ペナルティの基準が一貫していない」

    ルイス・ハミルトンは、F1ハンガリーGPで予選と決勝の両方でペナルティを受けたことを受け、FIAスチュワードの裁定基準に「一貫性がない」と不満を示した。

    フェラーリのハミルトンは、予選でオスカー・ピアストリの走行を妨害したとして3グリッド降格処分を受け、2番手から5番手へ降格。決勝でもバーチャル・セーフティカー(VSC)中のピットストップで速度違反を犯し、5秒加算ペナルティを受けたことで、表彰台争いから後退して5位でレースを終えた。

    スチュワードの裁定基準に疑問
    ハミルトンは、ここ数戦で相次いでペナルティを受けている状況について問われると、スチュワードの裁定には一貫性が欠けているとの認識を示した。

    「この2戦は僕自身にとって本当に厳しかった。シルバーストンのフォルススタート(false start)は僕の責任だった」

    「でも、スタートについてはドライバーズブリーフィングでも話し合った。これまでにも動いていてもペナルティを受けなかった例がある。信号が点灯している間に動いていなければペナルティにすべきではないという話をしたんだ」

    「僕はグリッドボックスの位置まで到達していなかったし、その点について彼らも認めてくれた。だから今後見直しが行われることになっている」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「多くのポイントを失った」
    ハミルトンは、ベルギーGPでジョージ・ラッセルと接触した際のペナルティについても納得していない様子を見せた。

    「前戦では、接触した相手(ラッセル)でさえ『単なるレーシングインシデントだった』と言っていた。それでも僕にはペナルティが科された」

    「そのせいで多くのポイントを失った。昨日(予選)の件も本当に不運だったと思う」

    「もちろん責任は僕にある。コースは長いし、ミラーを確認すべきだった。でも、みんな1周目の終わりにはもう通過していると思っていたんだ」

    「無線で情報が入ったのは、本当に最後の最後で、彼がすぐ後ろに来たタイミングだった。コミュニケーションのミスだったと思う」

    残りシーズンへ「隙を与えたくない」
    ハミルトンは、ここ3戦でフォルススタート、ラッセルとの接触、予選妨害、ピットレーン速度違反と計4件のペナルティを受けており、ランキング争いでも大きな痛手となっている。

    それでもハミルトンは、残りシーズンへ向けて気持ちを切り替える考えを強調した。

    「気持ちを切り替えて、もう一度立て直したい。ポジティブな要素はまだたくさんある。ただ、もうペナルティを受ける理由を与えないようにしなければならない」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1のピット判断に疑問「ペナルティへの扉を開いた」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1のピット判断に疑問「ペナルティへの扉を開いた」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1ハンガリーGP決勝でフェラーリのバーチャル・セーフティカー(VSC)中の戦略判断が表彰台を逃す原因になったと語り、「あのピットストップがペナルティへの扉を開いてしまった」と悔しさをあらわにした。

    予選ではオスカー・ピアストリへの進路妨害で3グリッド降格処分を受けたハミルトンだったが、決勝では2番手を走行。しかし、VSC中のピットストップと、その際のピットレーン速度違反による5秒加算ペナルティが重なり、最終的に5位でレースを終えた。

    VSC中のピット判断を疑問視
    レース終盤、ピアストリがギアボックストラブルでリタイアしたことで、ハミルトンは2番手へ浮上。表彰台獲得へ向けて有利なポジションにつけていた。

    しかしフェラーリは、VSC導入中にハミルトンをピットへ呼び戻すことを決断。この判断によってマックス・フェルスタッペンとアンドレア・キミ・アントネッリの後方へ回ることになった。

    さらに、そのピットストップではピットレーン速度をわずか0.1km/h超過したとして5秒加算ペナルティを科される。チェッカー時点では4位だったものの、チームメイトのシャルル・ルクレールとは0.7秒差しかなく、最終的に5位へ後退した。

    ハミルトンはSky Sports F1に対し、ピットストップ自体が不要だったとの考えを示した。

    「正直、あのタイミングでピットストップをするべきではなかったと思う。コールが来たのはピット入口の直前で、議論する時間もなかった」

    「チームの判断を信頼するしかないけれど、今振り返ればタイヤの状態はまったく問題なかった。たぶんマックスには抜かれていたと思うけど、それでも少なくとも3位は守れたはずだ」

    「それが最後に受けたペナルティへの扉を開いてしまった」

    フェルスタッペンはステイアウトを選択して2位を獲得。ハミルトンは、フェラーリが本来はシンプルに進められたレースを複雑にしてしまったのではないかとの思いをにじませた。

    「ここ3戦はミスが多すぎる」
    一方でハミルトンは、ここ数戦の苦戦については自らにも責任があると認めた。

    「ここ3戦は僕にとって良いレースではなかった。ミスが多すぎる」

    「シルバーストンでは大きな代償を払うミスがあったし、前戦でもそうだった」

    「ここ3戦でペナルティをたくさん受けている。だから、もう二度とペナルティを与えられるような状況を作らないよう努力しなければならない」

    ハミルトンはシルバーストンでフォルススタート(false start)による5秒加算ペナルティを受け、ベルギーGPではジョージ・ラッセルとの接触でも5秒加算処分を受けていた。今大会ではピットレーン速度違反で3戦連続となる5秒ペナルティを科される結果となった。

    また、ハンガリーGPでは予選でもピアストリへの妨害により3グリッド降格処分を受けており、週末を通して厳しい戦いとなった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ブランドル「厳しいがルールはルール」
    ハミルトンへの処分については、その厳しさを指摘する声も上がった。

    Sky Sports F1の解説者で元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、0.1km/h超過というごくわずかな違反であっても、明確な基準を設ける以上は処分が必要だと説明した。

    「車重が250グラム不足しているようなものだ。不満に感じるだろうが、ルールはルールだ」

    ブランドルは、モナコGPでもピットレーン速度違反が話題になったことに触れ、「0.1km/hなら許されるなら、0.3km/hも許されるのかという話になってしまう」と指摘した。

    各チームは速度リミッターを制限速度よりわずかに低く設定し、限界まで調整している。そのため、ほんのわずかな超過であっても競争上のアドバンテージにつながる可能性があるという。

    「どこかで明確な線引きは必要だ。車幅でも車重でもピットレーン速度でも同じことだ。厳しく感じるが、それがルールだ」

    フェラーリの戦略判断と自身のミスが重なり、またしても表彰台を逃したハミルトン。2026年シーズンは、小さな判断やわずかなミスが大きな代償となる苦しい戦いが続いている。

  • ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP予選「ポールを逃した以上に審議が気になった」

    ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP予選「ポールを逃した以上に審議が気になった」

    ルイス・ハミルトンは2026年F1第11戦ハンガリーGP予選で、ポールポジションを逃した悔しさ以上に、オスカー・ピアストリへのインピーディング(走行妨害)の審議を気に掛けていたことを明かした。

    ハミルトンは予選2番手を獲得したものの、Q3終了後に審議対象となり、「明日はダメージリミテーション(被害を最小限に抑えるレース)になるだろう」とコメント。

    その後、スチュワードはインピーディングがあったと判断し、3グリッド降格ペナルティが科され、決勝は5番グリッドからスタートすることになった。

    「誰かの邪魔をしたかもしれない」
    予選直後のインタビューでハミルトンは、ポールポジションを逃したことよりも、審議の行方が頭から離れなかったと率直な心境を語った。

    「予選を通して僕たちは一番速かったから、ポールポジションは確実に手の届くところにあった。それを逃したのは残念だ」

    「でも今は、そのことよりも別のことで頭がいっぱいなんだ。ラップを終えたあと、誰かの邪魔をしてしまったかもしれない。正直、誰かが来ていることには気づいていなかったから、その状況を頭の中で何度も振り返っている」

    さらにテレビインタビューでは、ポールを逃したことよりも審議結果を気にしていたと明かした。

    「ラップそのものについては、それほど気にしていない。こういうことは起こるものだからね」

    「問題はその後だ。どういう裁定になるのか分からないけど、明日はたぶんダメージリミテーションになると思う」

    このコメントどおり、ハミルトンには最終的に3グリッド降格ペナルティが科されることになった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    Q3の戦略判断にも疑問
    ハミルトンは予選全体ではマシンに十分な競争力を感じていた一方で、Q3最後のアタックに向けたチームの判断には疑問を示した。

    「ランド、おめでとう。素晴らしいラップだった」

    「僕たちは週末を通して素晴らしい仕事をしてきたし、予選でもずっと手応えがあった。でも最後のQ3では最初にコースへ出た。それは正しい判断ではなかったと思う」

    「そのうえ最後のアタックでは、理由は分からないけれどグリップがなかった。シャルルも同じような状況だったと思う」

    「ここは僕が大好きなサーキットだし、マシンにも競争力はある。でも明日は厳しい一日になるだろう」

    5番グリッドから巻き返しを狙う決勝
    フェラーリはハンガロリンクで週末を通して高いパフォーマンスを示し、ハミルトンも予選ではポール争いを展開した。しかし、Q3終盤のインピーディングにより3グリッド降格という痛手を負い、決勝は5番グリッドからのスタートとなる。

    それでもレースペースには自信をのぞかせており、本人が語った「ダメージリミテーション」を乗り越えて表彰台争いへ加われるかが、決勝の大きな見どころとなる。

  • シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP予選「ハミルトンのレベルには届かなかった」

    シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP予選「ハミルトンのレベルには届かなかった」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選で3番手となり、チームメイトのルイス・ハミルトンに対して十分なペースを発揮できなかったと認めた。

    ルクレールはQ3で1分17秒445を記録したが、ポールポジションを獲得したマクラーレンのランド・ノリスから0.238秒、2番手のハミルトンから0.226秒遅れた。特にターン1とターン12でタイムを失い続け、最後まで解決策を見つけられなかったという。

    ターン1とターン12で約0.3秒を失う
    2025年のハンガリーGPでポールポジションを獲得したルクレールだが、今回はノリスとハミルトンの速さに対抗できなかった。

    予選後、ルクレールは落胆を隠さず、2つのコーナーで抱えていた問題が結果を左右したと振り返った。

    「少しがっかりしている。特に、今日はずっとターン1とターン12の解決策を見つけられなかったことに失望している」

    「FP3の時点ですでにターン1とターン12で苦戦していた。Q3でも、その2つのコーナーだけで0.3秒ほど失っていたと思う。そこには少しがっかりしている。明日に向けて修正できるように詳しく調べるつもりだ」

    ハンガロリンクのターン1は長いストレートの先にある低速右コーナーで、ブレーキング時の安定性とコーナー出口のトラクションが求められる。ターン12も低速域でマシンの向きを素早く変える必要があり、両コーナーでのロスはラップタイムに大きく影響する。

    風向きの変化にセットアップを合わせ切れず
    ルクレールは、土曜日に風向きが大きく変化したことも苦戦の一因だったと説明。コンディションの変化を予測し、セットアップに反映する作業が十分ではなかったと認めた。

    「今日は風向きがかなり変わった。マシンのセットアップで、その変化を予測する仕事を僕はうまくできなかったと思う」

    「朝から少し感覚がずれていたし、正直に言えば予選はかなり慌ただしかった」

    ルクレールはQ2の終盤、最終セクターで提示された黄旗の影響も受けた。予定していたアタックを完了できず、その後のセッションでは遅れを取り戻す展開を強いられた。

    「Q2では最終セクターの黄旗によって少し不運だった。その後はずっと遅れを取り戻そうとしていた」

    「でも、ペースは一度もルイスのレベルにはなかった。だから今日は、持っているものを最大限に引き出すことが重要だった。その点では、できることはやれたと感じている」

    ハミルトンはQ3でルクレールを0.226秒上回ったものの、オスカー・ピアストリの走行を妨害したとして予選後に3グリッド降格ペナルティを科された。このため、ルクレールは決勝をフロントロウからスタートする。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    決勝はスタートからターン1までが重要
    ハンガロリンクはコース幅が狭く、低速コーナーが連続するため、追い抜きが難しいサーキットとして知られている。ルクレールは、スタートからターン1までの長い加速区間が決勝の重要な局面になると考えている。

    「僕たちは週末を通して競争力があった。今日は他のみんなが大きく前進した一方で、僕たちは同じようなステップを踏めなかったのは確かだ」

    「それでも明日は長いレースになる。僕たちのレースペースは強いと信じている」

    一方で、金曜日からライバル勢がマシンを大きく改善していることから、決勝では僅差の戦いになると予想した。

    「昨日から他のチームが前進したのも事実だから、かなり接近したレースになると思う。このようなコースでは、特にスタートが非常に重要になる」

    予選ではハミルトンやノリスに及ばなかったルクレールだが、ハミルトンの降格によって決勝は2番グリッドからスタートする。追い抜きが難しいハンガロリンクでは、ターン1までにノリスへ仕掛けられるかが、フェラーリの勝利を左右する最初の大きなポイントとなる。

  • ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGPで3グリッド降格 ピアストリ妨害でペナルティ

    ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGPで3グリッド降格 ピアストリ妨害でペナルティ

    2026年F1第11戦ハンガリーGP予選後、フェラーリのルイス・ハミルトンに3グリッド降格ペナルティが科された。Q3終盤にマクラーレンのオスカー・ピアストリのアタックを妨害したと判断されたためで、2番手で予選を終えたハミルトンは決勝を5番グリッドからスタートする。

    この裁定により、フェラーリのシャルル・ルクレールがフロントロウへ昇格。ランド・ノリスがポールポジション、ルクレールが2番グリッドに並ぶことになった。

    ハミルトンがピアストリのアタックを妨害
    問題となったのは予選Q3終盤のターン1進入だった。

    アタックラップを終えたハミルトンはレーシングライン上を大幅に減速して走行。一方、プッシュラップ中だったピアストリが高速で接近したものの、回避行動を余儀なくされてコースアウトし、最後のアタックを断念した。

    審議の結果、FIAスチュワードはハミルトンが予選中に不必要な妨害を行ったと認定し、通常のガイドラインに従って3グリッド降格を科した。

    裁定書では次のように説明されている。

    「ターン1への進入で44号車はレーシングライン上を著しく低速で走行していた一方、81号車はプッシュラップ中だった」

    「44号車のドライバーは、ファステストラップを終えた直後であり、81号車の接近を知らせるチームからの無線を受けたのは、すでに81号車が至近距離まで迫ってからだったと説明した。また、車両の位置関係からミラーでは81号車を確認できなかったとも述べた」

    「81号車は回避のためコースアウトを強いられ、ラップを中止せざるを得なかった」

    「入手可能な証拠を精査した結果、44号車は予選中に81号車を不必要に妨害したと判断した」

    「FIA F1競技規則および予選での同種事案に対するペナルティガイドラインに従い、44号車のドライバーに3グリッド降格を科す」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ハミルトン「知らされた時にはもう遅かった」
    予選後の記者会見でハミルトンは、チームからの無線連絡があまりにも遅かったことが原因だったと説明した。

    「ピアストリが僕の後ろでコーナーの頂点に差しかかった時に、文字どおりその瞬間に無線で知らされた」

    「だから彼が来ているなんて全く分からなかった。僕は最初にピットを出たので、みんな僕の後ろから出てきて、もう全員ラップを終えたものだと思っていた」

    「僕の認識では、ピットを出た時に後ろにいたのはシャルルだけだった」

    「だから本当に信じられないよ。それまでセッションはクリーンだったし、もちろん故意ではなかった」

    フェラーリ代表「チーム側のミスだった」
    フェラーリのフレデリック・バスール代表は、裁定が出る前の時点でチーム側の責任を認めていた。

    「判断はスチュワードに委ねるが、我々が彼へ知らせたタイミングはあまりにも遅すぎた」

    「もしミスがあったのだとすれば、それはチームのミスだ」

    今回のペナルティにより、ハミルトンはフロントロウを失い5番グリッドへ後退。フェラーリにとっては予選で獲得した好結果を自ら取りこぼす形となり、決勝ではルクレールがチームの先頭からスタートすることになった。

  • キャデラックF1 フェラーリ育成ラファエル・カマラに関心 2027年候補に浮上

    キャデラックF1 フェラーリ育成ラファエル・カマラに関心 2027年候補に浮上

    フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属するラファエル・カマラが、2027年のF1参戦ドライバー候補としてキャデラックF1の関心を集めていると報じられた。

    現在は契約上、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスを擁するキャデラックだが、2027年に向けてドライバーラインアップを見直す可能性が浮上している。

    イタリア版『Motorsport.com』によると、キャデラックはF2で好成績を残しているカマラを高く評価しており、コルトン・ハータのF1昇格計画に不透明感が生じるなか、有力候補の一人としてリストアップしているという。

    キャデラックF1がラファエル・カマラを高評価
    キャデラックは今季、ルーキーとしてF2に参戦するコルトン・ハータを支援している。しかし、ハータはここまで最高順位5位、ランキング16位と苦戦が続いており、スーパーライセンス獲得に必要なポイントも不足している。

    現時点でハータにはあと6ポイントが必要で、F2ランキングで獲得できなければFP1出走によるポイント加算が代替手段となる。ただし、1回につき1ポイントのため6回のFP1出走が必要となる一方、ペレスとボッタスがルーキーに譲る義務のあるFP1は合計4回しかなく、このままでは条件を満たせない。

    さらに問題はライセンスだけではない。キャデラック内部では、F2で苦戦するハータが2027年にF1へ昇格できる準備が整っているのかという点にも疑問の声があるとされる。

    コルトン・ハータ(キャデラックF1チーム)

    F2で存在感を示すカマラにハースF1も注目
    こうした状況のなかで評価を高めているのがラファエル・カマラだ。

    カマラは直近5大会で4回のポールポジションと2勝(いずれもフィーチャーレース)を記録。ランキングは3位ながら、モンテカルロでのミスがなければ首位までわずか3ポイント差だった計算であり、今季最も安定して高いパフォーマンスを見せているドライバーの一人と評価されている。

    また、数週間前にはフェラーリが実施したTPC(旧型F1マシンテスト)で初めてF1マシンをドライブし、その走りはハースF1の関係者の目にも留まった。

    2027年ドライバー市場で評価上昇
    ハースF1は2027年にエステバン・オコンの後任候補を探しており、小松礼雄代表もカマラへの関心を公言している。さらにハースはレオナルド・フォルナローリとの比較評価を目的として、8月末にポルティマオで両者によるTPCテストを実施する計画だという。

    現在ハースにはFDA所属のオリバー・ベアマンが在籍している一方、キャデラックにとってカマラを獲得できれば、フェラーリとの技術・人材面での関係を深める重要な足掛かりになる可能性がある。

    2027年に向けたF1ドライバー市場では、カマラを巡る評価が急速に高まっており、キャデラックとハースによる争奪戦へ発展する可能性もありそうだ。

  • シャルル・ルクレールの愛犬レオがレッドブルF1のガレージ前で“いたずら”

    シャルル・ルクレールの愛犬レオがレッドブルF1のガレージ前で“いたずら”

    シャルル・ルクレールの愛犬「レオ」が、2026年F1ハンガリーGPのパドックで思わぬ“主役”となった。

    フェラーリのガレージではなく、レッドブル・レーシングのガレージ前で見せた行動がSNSで話題となり、チーム関係者やファンの笑いを誘っている。

    レオがレッドブルのガレージ前で“マーキング”
    ミニチュア・ダックスフントのレオは、シャルル・ルクレールと妻アレクサンドラに連れられ、2024年からF1パドックの常連となっている。愛らしい姿で人気を集める一方、ハンガリーGPでは思わぬハプニングを演じた。

    レオはレッドブル・レーシングのガレージ前で用を足し、その様子を見守っていたルクレール夫妻は苦笑い。恥ずかしそうな表情を見せながらも、その場は和やかな雰囲気に包まれた。

    レッドブル側もユーモアで応じ、SNSにはチームスタッフが「Leo was here(レオ参上)」と書かれた紙を掲げる写真を投稿。ライバルチーム同士ながら、笑い話として受け止めている様子だった。

    さらにSNSでは、「レオが用を足した場所が、ゼッケン3を示す表示の真下だった」と指摘する投稿も拡散。2026年からカーナンバー3を使用しているマックス・フェルスタッペンに対する“偶然のプレゼント”として話題になった。


    ハミルトンの愛犬ロスコーもパドックの人気者だった
    現在はレオがパドックの“いたずら好き”として注目を集めているが、かつてはチームメイトのルイス・ハミルトンの愛犬たちもパドックでたびたび話題をさらっていた。

    ハミルトンが飼っていたブルドッグのロスコーとココは、長年F1パドックの人気者として親しまれ、とりわけロスコーは各チームのガレージを自由に歩き回る姿がおなじみだった。

    今年のイギリスGPでは、ハミルトンが「ロスコーはいつもバルテリ・ボッタスのガレージ前で用を足していた。不思議だけど、なぜか毎回そこへ行った」と笑いながら振り返っている。

    しかし、ロスコーは2025年に12歳で亡くなり、ハミルトンは最期の時間を共に過ごすためフェラーリのタイヤテストを欠席。「人生で最もつらい決断だった」とSNSで悲痛な思いを綴っていた。

    シャルル・ルクレールの愛犬レオとルイス・ハミルトンの愛犬ロスコー

    パドックならではの微笑ましい一幕
    F1パドックでは激しいライバル争いが繰り広げられている一方で、こうした微笑ましい出来事が関係者やファンの間で語り草になることも少なくない。

    今回はシャルル・ルクレールの愛犬レオが思わぬ形で注目を集めたが、レッドブルもユーモアで応じたことで、ハンガリーGPの週末を彩る和やかなエピソードとなった。

  • オリバー・ベアマン 契約条項により2027年末でフェラーリF1育成卒業?

    オリバー・ベアマン 契約条項により2027年末でフェラーリF1育成卒業?

    オリバー・ベアマンは2028年以降のフェラーリ昇格を目指しているが、元ハースF1代表ギュンター・シュタイナーは、2027年までにワークスシートを得られなければフェラーリとの育成契約から解放される可能性が高いとの見方を示した。

    シュタイナーは、ジュニアドライバー契約には一定期間内にワークスチームへ昇格できなかった場合に自由契約となる条項が盛り込まれているのが一般的だと説明。

    レッドブル・レーシングからの関心も報じられるベアマンは、来季のドライバー市場で「フリーエージェント」になる可能性があると語った。

    シュタイナー「ベアマンは来年フリーエージェントになる」
    オリバー・ベアマンは2021年からフェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属。2024年のサウジアラビアGPではカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビューを果たし、その後フェラーリのカスタマーチームであるハースから2025年にフル参戦を開始した。

    しかし、フェラーリはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのラインアップを2027年も維持する方針を示しており、ベアマンにとってワークス昇格への道は容易ではない。

    シュタイナーは『Red Flags Podcast』で次のように語った。

    「オリー・ベアマンは来年にはもうフェラーリのジュニアではなくなっていると思う。もしフェラーリのワークスチームにいなければ、彼はフリーエージェントだ」

    「通常、この種の契約には『一定期間内にワークスチームへ昇格できなければ、自由に他チームへ移籍できる』という条項が入っているものだ」

    「フェラーリは彼を引き留めようとするだろうが、それができるかは分からない。一方で、オリーにも現時点では多くの有力シートがあるわけではない」

    「彼を手元に残したいなら、一定期間内にフェラーリのシートを与えると約束する必要がある。そうでなければ、彼が残る理由はないだろう」

    レッドブル・レーシングがベアマンに関心を示しているとも報じられているが、その実現はマックス・フェルスタッペンの去就に左右されるとみられている。

    オリバー・ベアマン(フェラーリF1育成ドライバー)

    オコンの後任候補にはラファエル・カマラを指名
    ベアマンは2026年シーズン序盤、オーストラリアGPで7位、中国GPで5位入賞を果たしたものの、ハースの戦闘力低下もあり、その後は1ポイント獲得にとどまっている。それでもランキングでは13位につけ、チームメイトのエステバン・オコンを大きく上回る成績を残している。

    シュタイナーは、両者がそろって完走・正式リザルトに記録されたセッションでは、ベアマンが20対5でオコンを上回っていることを挙げ、オコンの将来には厳しい見方を示した。

    「チャンピオンシップ全体で見ても、チームメイト間の差が最も大きいケースだと思う。タイム差を見ても、常にかなり開いている。彼(オコン)にハースでの将来はないと思う。今年が最後になるだろう」

    後任候補としては、フェラーリ育成ドライバーのラファエル・カマラの名前を挙げた。昨年のFIA F3王者であるカマラは、現在FIA F2選手権でランキング3位につけている。

    一方で、角田裕毅については「ホンダとの結び付きが強い」と指摘。ハースがトヨタとのタイトルスポンサー契約を結んでいることから、移籍の可能性は低いとの見方を示した。

    「角田裕毅は難しいだろう。彼は明らかにホンダのドライバーだ。トヨタのチームへ移るのは簡単ではない」

    「私なら、オコンの後任候補はカマラだと思う」

    今回のシュタイナーの発言は、ベアマンやオコンの契約内容を知る立場からの情報ではなく、F1パドックで一般的な契約慣行を踏まえた推測とみられる。ただし、2027年以降のシート争いを占ううえで、フェラーリ育成ドライバーの将来が大きな注目点になっていることは間違いない。