カテゴリー: F1マシン

  • 2026年F1バーレーンテスト全解析 6日間で見えた各チームの現在地

    2026年F1バーレーンテスト全解析 6日間で見えた各チームの現在地

    2026年F1プレシーズンテストは、バルセロナでの非公開シェイクダウンを経て、バーレーンで公式6日間の走行が行われた。

    完全新レギュレーション初年度ということもあり、各チームにとって最大のテーマは走行距離の確保だった。ここでは第1週(1〜3日目)と第2週(4〜6日目)を通した公式データをもとに、各チームの内容を整理する。

    ■ マクラーレン
    マクラーレン バーレーングランプリ
    ■ 第1週:422周
    ■ 第2週:395周
    ■ 合計:817周
    ■ 最速:1分32秒861(オスカー・ピアストリ/5日目)

    第1週でトップタイの周回数を記録し、第2週でも上位圏を維持。バーレーンで唯一800周を突破したチームとなった。テスト期間中は常にタイムシート上位に顔を出しており、信頼性と安定性の両立が際立っていた。

    ザク・ブラウンとアンドレア・ステラは、王者としてフロントランナーに位置すると見ている一方で、現段階ではメルセデスやフェラーリより速いとは断言していない。とはいえ、新時代の序盤で最も完成度の高いパッケージの一つであることは間違いない。

    ■ メルセデス
    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ バーレーングランプリ
    ■ 第1週:282周
    ■ 第2週:432周
    ■ 合計:714周
    ■ 最速:1分32秒803(アンドレア・キミ・アントネッリ/5日目)

    テスト期間を通して高速かつ信頼性の高い走行を披露。第2週で一気に周回数を伸ばし、合計714周に到達した。最終日にアントネッリのマシンに小トラブルが発生し、90分早く走行を終えることになったが、全体像には大きな影響はなかった。

    話題となっているパワーユニットの圧縮比問題は、今後の投票によって決着がつく見込み。政治的な不透明感が解消されれば、チームはより明確な状況で開幕を迎えられる。ただし、現時点では圧倒的優位というほどの差は見られていない。

    ■ レッドブル
    レッドブル・レーシング バーレーングランプリ
    ■ 第1週:343周
    ■ 第2週:329周
    ■ 合計:672周
    ■ 最速:1分33秒109(マックス・フェルスタッペン/6日目)

    初めて自社製パワーユニットを統合したシーズンにもかかわらず、信頼性面で大きな問題がほとんど発生しなかったことは大きな成果だ。ゼロからのエンジンプロジェクトでここまで安定して走行できた点は評価に値する。

    オン・トラックでのトラブルは少なく、パッケージ全体の完成度も高い。ローラン・メキースはトップ2にわずかに及ばない可能性を示唆しているが、実際のパフォーマンスは極めて接近している。

    ■ フェラーリ
    スクーデリア・フェラーリ バーレーングランプリ
    ■ 第1週:420周
    ■ 第2週:334周
    ■ 合計:754周
    ■ 最速:1分31秒992(シャルル・ルクレール/6日目)

    テスト最速タイムを記録したのはフェラーリ。ルクレールは最終日に少なくとも5回、自身のベンチマークを更新し続け、そのたびにその日の最速ラップを書き換えた。テストとはいえ、この数字はティフォシに大きな期待を抱かせる結果となった。

    練習スタートでの発進性能の良さ、リアウイングに導入された回転式の革新構造、信頼性の高さ、そして総合的なペース。ライバル陣営もフェラーリを優勝候補の一角と見ており、プレシーズン特有の楽観が再びフェラーリ周辺に広がっている。

    ■ ウィリアムズ
    ウィリアムズ・レーシング バーレーングランプリ
    ■ 第1週:422周
    ■ 第2週:368周
    ■ 合計:790周
    ■ 最速:1分34秒342(カルロス・サインツJr./6日目)

    約10年ぶりの好シーズンを経て迎えた新レギュレーション時代。テストではトップクラスの走行距離を確保し、堅実な準備を整えた。メルセデス製パワーユニットは強力かつ信頼性の高い武器となりそうだ。

    サインツはフロントランナーとの差がある可能性を率直に認めているが、その差がどの程度かは開幕戦まで不透明だ。

    ■ レーシングブルズ
    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム バーレーングランプリ
    ■ 第1週:326周
    ■ 第2週:407周
    ■ 合計:733周
    ■ 最速:1分34秒149(アービッド・リンドブラッド/6日目)

    リンドブラッドは最終日に165周を走行し、バーレーンでのレース距離3回分にわずか6周足りない記録を打ち立てた。新型RBPT-フォードPUのデータを大量に収集し、着実にプログラムを消化した。

    派手さはないが、静かに確実な準備を進めている印象だ。

    ■ アストンマーティン
    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム バーレーングランプリ
    ■ 第1週:206周
    ■ 第2週:128周
    ■ 合計:334周
    ■ 最速:1分35秒974(ランス・ストロール/4日目)

    合計334周は全体最少。数値だけ見れば6日間での走行距離としては決してゼロではないが、他チームと比較すると大きく見劣りする。

    ホンダはフェルナンド・アロンソ車のバッテリー問題を認め、さらにパーツ不足も影響し、最終1日半はほぼ走行できなかった。新シーズンを前に、明確な課題を抱えた状態で開幕を迎えることになる。

    ■ ハースF1チーム
    ハースF1チーム バーレーングランプリ
    ■ 第1週:390周
    ■ 第2週:404周
    ■ 合計:794周
    ■ 最速:1分33秒487(オリバー・ベアマン/6日目)

    総周回数は全体2位。6日間を通じて安定して走行を重ね、小規模チームながら効率的なテストを実施した。マシン理解はかなり進んでいると見られる。

    順位争いは混戦の中団となりそうだが、安定性は大きな武器になる。

    ■ アウディ
    アウディ バーレーングランプリ
    ■ 第1週:353周
    ■ 第2週:357周
    ■ 合計:710周
    ■ 最速:1分33秒755(ガブリエル・ボルトレト/6日目)

    ザウバーの既存インフラを引き継ぎながらも、自社製パワーユニットでF1に本格参戦。6日間を通じて安定した走行を実現した。

    新規ワークス体制としては順調な滑り出しであり、開幕時点では中団争いに位置すると予想される。

    ■ アルピーヌ
    アルピーヌF1チーム バーレーングランプリ
    ■ 第1週:318周
    ■ 第2週:359周
    ■ 合計:677周
    ■ 最速:1分33秒421(ピエール・ガスリー/6日目)

    昨季最下位に沈んだチームは、今回のテストで明確にその位置から脱却した印象を与えた。フランコ・コラピントはシェイクダウンとテストを合わせて8レース距離分を走破できたことを高く評価している。

    ガスリーとコラピントの両名で十分な走行距離を確保し、メルセデスPU統合も問題なく進行している。

    ■ キャデラックF1
    キャデラック バーレーングランプリ
    ■ 第1週:320周
    ■ 第2週:266周
    ■ 合計:586周
    ■ 最速:1分35秒290(バルテリ・ボッタス/6日目)

    完全新規参戦チームとして、大きなトラブルなく6日間を終えたことが最大の成果。開発面で追いつく必要があることはドライバー陣も認めている。

    現状ではグリッド後方と見られるが、アップグレードによって伸びしろは大きい。

    ■ 新時代の勢力図は三極+中団混戦
    走行距離とタイムの両面から見ると、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンが先行。その背後にレッドブルが続く構図が見える。

    一方で中団は極めて接近しており、ウィリアムズ、ハースF1チーム、レーシングブルズ、アウディ、アルピーヌが拮抗する。

    新レギュレーション初年度らしく、走行距離がそのまま競争力の基盤となるシーズンになりそうだ。

  • 2026年F1マシンで起きる“全開減速” スーパークリッピングの正体

    2026年F1マシンで起きる“全開減速” スーパークリッピングの正体

    2026年F1レギュレーションでは、パワーユニットの概念が大きく変わる。その中で新たに注目を集めている用語のひとつが「スーパークリッピング」だ。

    多くの新用語は比較的わかりやすいが、このスーパークリッピングはやや複雑な概念であり、2026年シーズン序盤のレース展開に影響を与える可能性がある。

    ハイブリッド比率50%がもたらす新課題
    2026年F1では、パワーユニットの出力構成が大きく変わる。従来世代では総出力の約20%だったハイブリッド比率が、2026年からは約50%へと引き上げられる。

    エネルギーはバッテリーに蓄えられ、1周あたり最大9MJまで回生できる。主にブレーキング時に回生が行われるため、そのプロセス自体は観客から見えにくい。

    しかし、ブレーキングポイントが少ない“回生に不利な”サーキットでは、十分なエネルギーを確保できない可能性がある。その際に用いられる戦略のひとつが「スーパークリッピング」だ。

    スーパークリッピングの仕組み
    スーパークリッピングとは、ドライバーが全開走行しているにもかかわらず、ハイブリッドシステムが内燃エンジン(ICE)から出力を吸い上げ、バッテリー充電に回す状態を指す。

    2026年型F1マシンは、ICEとハイブリッドそれぞれ約350kWの出力を持つ設計となる。

    レギュレーション上、ハイブリッドシステムは最大250kWまで回生に使用できる。その結果、ピーク回生時には後輪を駆動するICE出力が大幅に削られ、およそ135馬力程度しか路面に伝わらない状況が生まれる。

    この状態が「スーパークリップ」と呼ばれる。

    その結果、最高速は低下し、ストレート上でドライバーがシフトダウンを行うケースすら想定されている。前走車が突然減速するような挙動を示せば、接触リスクが高まる可能性もある。

    従来の“ディレート”との違い
    以前のパワーユニット規則では、電力が尽きるとMGU-Kが出力を停止する「ディレート」が発生した。

    当時のハイブリッド出力は120kW(約160馬力)で、ICEは700馬力超を発生していた。

    ディレートは加速を鈍らせるものの、ICEからエネルギーを奪うことはなかった。

    一方で2026年規則では、ハイブリッドがICE出力を再配分できるため、単に加速が鈍るのではなく、全開状態でも実際の速度が落ちる可能性がある。ここが本質的な違いだ。

    リフト&コーストとの関係
    これを回避するため、ドライバーはコーナー進入前にリフト&コーストを行い、ブレーキング回生を最大化する手法を取ることができる。

    ただし、現在の回生上限は250kWに制限されているため、それでもスーパークリッピングが発生する可能性は残る。

    フォーミュラ1カー

    FIAとチームの対応
    この問題についてはFIAも認識しており、バーレーンテスト最終日にマクラーレンがひとつの解決策を試した。

    回生上限を250kWから350kWへと引き上げる設定をテストしたのである。アンドレア・ステラはその結果について前向きな感触を示した。

    この変更により、過度なリフト&コーストの必要性を減らせる可能性があるという。

    すでにF1委員会で議論は行われているが、実戦データが不足している現時点では、当面は現行規定を維持する方針だ。

    “回生に不利な”サーキットが鍵を握る
    アルバートパーク、鈴鹿、ジェッダといった回生ポイントの少ないサーキットでは、エネルギー管理の難易度がさらに高まる。

    そこでスーパークリッピングが大きな影響を及ぼすと判断されれば、F1委員会での投票を経て、FIA世界モータースポーツ評議会による承認という手続きが進められる。

    技術的には小規模な変更だが、統治プロセスを経る必要があるため即時対応とはならない。

    レースの質を左右する可能性
    2026年F1はハイブリッド比率50%という新時代に突入する。その副作用として現れるスーパークリッピングは、単なる技術用語ではない。

    ストレート上での挙動変化、オーバーテイクの難易度、接触リスク、そしてリフト&コースト戦略の増減まで──レースの質そのものを左右しかねない要素となる。

    現時点ではレギュレーション変更の必要性は明確ではないが、スーパークリッピングは少なくとも2026年シーズン初期の重要テーマのひとつとして残り続けることになる。

  • アウディF1 可動リアウイング哲学転換 “崩れる”新機構へ

    アウディF1 可動リアウイング哲学転換 “崩れる”新機構へ

    2026年F1レギュレーション下で、空力効率の最大化はすべてのチームにとって最優先課題となっている。特に新世代パワーユニットのエネルギーマネジメント制約を背景に、各陣営は直線でのドラッグ低減とエネルギー消費抑制を両立させる必要に迫られている。

    そうした中、アウディはバルセロナで披露した初期コンセプトから哲学を変更。サヒールでの第2回テストでは、可動リアウイングの作動方式を大きく見直したことが明らかになった。

    2026年レギュレーションでは、事実上あらゆるストレートでアクティブウイングの使用が可能となり、設計自由度も従来より大幅に拡大された。これはエネルギー消費が最重要テーマとなる新時代において、直線での抵抗を徹底的に削減するための措置でもある。

    フェラーリの“回転式”リアウイングはその象徴的存在だが、アルピーヌやアウディも独自のアプローチを模索してきた。

    アウディの初期仕様では、アクチュエーターが第1要素を持ち上げ、第2要素が受動的に追従する構造だった。しかし今回の仕様では逆転。アクチュエーターは第2要素に作用し、それを下方向へ押し下げることでウイングを“崩す”形で開く構造へと変更された。

    この変更が可能だったのは、当初から回転支点が第1フラップ側に配置されていたためだ。アクチュエーターの接続位置を変えるだけで、開閉ダイナミクスを大きく変えることができる設計思想が組み込まれていたことになる。

    現在の構成では、第2フラップが下方へ押し込まれ、構造全体が折れ込むように開く。挙動はアルピーヌの方式に近い。

    この方式には空力的利点もある。特にブレーキング初期段階での安定性向上や、開閉移行時の挙動制御においてメリットが見込まれている。

    アウディ F1

    一方で課題も明確だ。

    従来型のDRSは、閉じる際に空気圧が自然に復元を助ける方向に働く。また開放時は比較的低速域で作動するため、アクチュエーターへの負荷も限定的だった。

    しかしアルピーヌ/アウディ型は状況が逆となる。ストレートエンド、特に予選のような極めて高い速度域で作動させる必要があり、可動要素を持ち上げるためにアクチュエーターは強い空力抵抗に打ち勝たなければならない。

    アルピーヌの構造は複数の支持点を持つ複雑なメカニズムだが、アウディは比較的シンプルな単一リンク構造を採用している。これは信頼性や重量面での利点を狙ったものと考えられるが、高速域での負荷管理という新たな技術的ハードルも伴う。

    2026年F1は単なるパワーユニットの転換期ではない。アクティブエアロの自由度拡大が、エンジニアの発想力と適応力を強く刺激している。アウディの哲学転換は、その象徴的な一例と言える。

  • メルセデスF1が最終日に隠し玉 サドル型リアウイング投入

    メルセデスF1が最終日に隠し玉 サドル型リアウイング投入

    メルセデスは2026年F1プレシーズンテスト最終日、W17に革新的なリアウイング仕様を投入した。キミ・アントネッリが走行を担当したこの新仕様は、レギュレーションで定められた外形許容範囲ギリギリまで攻めた設計思想が色濃く表れた構成となっている。

    今回のアップデートは、テスト最終日に持ち込まれた点も含めて注目を集めた。ライバル勢に研究・解析の時間を与えないため、あえて公開を遅らせた可能性が高いとみられる。

    “サドル型”ミニフラップで実質4エレメント化
    最も目を引くのは、リアウイング外側コーナー部に“サドル”のように配置されたミニフラップだ。この小型フラップは2分割構造となっており、内側の狭い部分は固定セクションに取り付けられ、外側の広い部分はアクティブエアロ作動時に回転する可動セクションと連動する。

    両セクションの後縁にはそれぞれ小型のガーニーフラップが備えられている。特にインボード側は、メイン上段エレメント後縁との近接によって生じる空力的影響に対応するため、湾曲したコーナー形状を採用している。

    このミニフラップは、メイン上段エレメントとの間にスロットギャップを形成しており、さらに内側セクションは独自のミニ・スロットギャップセパレーターで下段要素と接続されている。結果として、この外側領域では従来の3エレメント構成を実質的に4エレメント化するレイアウトとなっている。

    外側セクションはエンドプレートに接続され、独自の“ミニエンドプレート”を形成。その結果、エンドプレート後方にはより大きなノッチ形状が生まれ、チームはここでチップボルテックスの制御を狙っている。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    大きく湾曲した新エンドプレート形状
    もう一つの大きな変更点はエンドプレートだ。従来仕様と比較すると、前縁から上端にかけて大きく湾曲したシニュアス形状が採用されている。

    このカーブは上部だけにとどまらず、全体的にスウィープしたプロファイルとなっており、旧世代車両で見られたロールオーバー状の接合部とは異なる設計思想が見て取れる。現行レギュレーションではその意匠は必須ではなくなっている。

    この新しいエンドプレート形状は、内側面の気流と圧力分布に影響を与えるだけでなく、外側から見た前後方向の露出面積にも違いを生み出している。さらに、ウイング要素の許容ボックス領域下部にも形状変更が加えられており、旧設計で見慣れた処理とは異なるアプローチが採用されている。

    アクティブエアロ移行を滑らかにする狙い
    今回の変更は単なるリア荷重増加を目的としたものではない。特に、固定フラップ外側セクションと可動フラップのピボット周辺における気流管理の改善が主眼にある。

    固定部と可動部の境界付近には約2センチの小型エアロタブが追加され、そこにもガーニータブが設けられている。この領域は気流密度が高く、アクティブ機構の作動によって挙動が敏感に変化するゾーンだ。

    狙いは二つある。第一に、ストレート走行時のドラッグ低減性能を、気流密度変化によって損なわせないこと。第二に、フラップが閉じた際のリア荷重の立ち上がりをより緩やかにし、ローダウンフォース状態からハイダウンフォース状態への移行をスムーズにすることだ。

    2026年レギュレーションではストレートラインモードとコーナーモードの切り替えがより積極的に用いられるとみられている。その中でメルセデスは、リアウイング単体の絶対性能だけでなく、“切り替え時の挙動”という動的領域にまで踏み込んだ解決策を提示した形だ。

    テスト最終日に投入されたこの“サドル型”リアウイングは、開幕戦オーストラリアGPに向けたメルセデスの本気度と、空力面での攻勢を象徴するパッケージと言える。

  • F1で浮上したリフト&コースト問題 FIAがMGU-K出力100kW削減を検証

    F1で浮上したリフト&コースト問題 FIAがMGU-K出力100kW削減を検証

    2026年F1バーレーンテスト最終日、FIA(国際自動車連盟)は各チームに対し、MGU-Kの出力を一時的に引き下げた状態での走行テストを要請した。目的は、電力回生のために直線で長時間アクセルを戻す「リフト&コースト」を減らし、レースダイナミクスとオーバーテイク機会の改善につなげることにある。

    現在のレギュレーション下では、バッテリー再充電の制約がドライバーに大きな影響を与えており、F1コミッションでもその是正が議題に上った。FIAとチームは、短期間で導入可能な対策の検討を開始している。

    バーレーンで行われているテストでは、MGU-Kの最大出力を350kWから250kWへ100kW削減した構成で複数のランが実施されている。あるチーム代表は「我々は250kW仕様で走行している。200kWでのランも試し、違いを評価する予定だ」と明かした。

    出力を下げることで必要な再充電量が減少し、標準モードとオーバーテイクモードの出力差を拡大できる可能性がある。これはバーレーンで課題として浮上したテーマのひとつだ。

    並行して、バッテリーの回生能力そのものを引き上げる案も検証されている。現行規則では、ハーベスティング(内燃エンジンによる回生)時のMGU-K出力は250kWを上限としている。

    国際自動車連盟 F1

    マクラーレンは、回生出力を350kWまで維持できるモードを提案し、実走テストを行っている。現状では、リフト&コースト時には350kWでの回生が可能である一方、通常のハーベスティングは250kWに制限されている。両者を同等とすれば、リフト&コーストの必要性は低減されると見られている。

    関係者の一部は、これらの修正がメルボルン開幕戦前に導入される可能性もあると指摘する。アルバート・パークは年間カレンダーの中でもエネルギー回生面で特に厳しいサーキットとされるためだ。

    しかしFIAは慎重な姿勢を崩していない。FIAシングルシーター部門の責任者ニコラス・トンバジスは次のように語った。

    「最初の本当の試金石はメルボルンの週末になる。我々がどの段階にあるのかを見極め、最初の評価を行う。介入が必要であれば、スポーツの利益のために決断する。これは短距離走ではなくマラソンだ。我々には5年という時間と、行動するための明確な手段がある」

    さらにトンバジスはこう続けた。

    「作業の90%は完了していると考えているが、追加で10%の調整が必要かもしれない。我々は介入する準備ができている。これは極めて張り詰めた綱渡りだ。ショー、ドライバー、そしてこのスポーツに巨額を投資する人々を満足させなければならない。正しいバランスを見つけるのは簡単ではない」

  • アイルトン・セナの1986年F1マシン「ロータス98T」がオークションに登場

    アイルトン・セナの1986年F1マシン「ロータス98T」がオークションに登場

    アイルトン・セナが1986年シーズンに駆ったロータス98Tが、オークションに出品されることが明らかになった。主催するのはRMサザビーズで、落札予想価格は950万ドル(約14億7,250万円)から1200万ドル(約18億6,000万円)とされている。

    このマシンはセナが実際にレースで使用した個体で、同年に2勝を挙げ、5回のポールポジションを獲得した歴史的な一台だ。伝説的ドライバーの名声とともに、その価値は年々高まり続けている。

    1986年型ロータス98Tは、セナのドライブにより2勝、さらに3度の表彰台を記録。加えて5回のポールポジションを獲得した。このマシンはジョン・プレイヤー・スペシャルのカラーリングをまとった最後のF1カーとしても知られている。

    シャシー「98T-3」は同年わずか4台のみ製造されたうちの1台であり、今回出品される個体はセナのみがドライブした車両とされる。1986年シーズン序盤の複数戦で使用された。

    搭載された1.5リッターV6ターボエンジンは、正確な数値は不明ながら1000馬力を大きく超えていたと推測されている。当時の資料によれば、決勝仕様と予選仕様の差は最大で300馬力にも及んだと推定されており、当時のダイナモメーターの測定限界を超えていたという。

    アイルトン・セナ ロータス98T

    「これら神話的なマシンの総出力は謎に包まれているが、ロータス98TはF1史上でも最も破壊的なパワーを誇った一台であり、制限のない時代の巨人だった」と出品リストでは説明されている。

    この個体は1988年にロータスから売却され、その後複数のオーナーや著名コレクションを経て、現オーナーが2016年に取得。フルレストアが施されており、修復履歴と来歴はすべて文書化されているという。

    RMサザビーズはこの98Tが「サーキット復帰の準備が整っている」としているが、その市場価値を考えれば実現の可能性は高くないとみられる。

    入札は3月4日に開始予定で、予想落札価格は最低950万ドル、最高1200万ドルと設定されている。

  • フェラーリF1 “ブロウン式”リアウイングレットは合法 FIAが承認

    フェラーリF1 “ブロウン式”リアウイングレットは合法 FIAが承認

    バーレーンで行われている2026年F1プレシーズンテスト第2週で、フェラーリが投入した新型リアウイングレットがパドックの注目を集めている。排気口直後に配置された小型エレメントについて、FIAは現時点でレギュレーション適合との判断を下した。

    開幕戦メルボルンまで2週間を切る中、各チームが新レギュレーション下での手の内を探り合うなか、フェラーリのSF-26に搭載されたこの新機構は、かつての“ブロウン・ディフューザー”時代を想起させるものとして技術的関心を呼んでいる。

    バーレーンでの第2回プレシーズンテスト初日、観測者たちはSF-26のディフューザー上部、排気口の直後に上向きに湾曲した小型ウイングレットが装着されていることを確認した。

    伊紙は「フェラーリが皆を驚かせた。この新しいウイングはライバルを不安にさせ、コピーもできない」と報じた。

    独誌は、この解決策が2014年の規制強化以前に見られた排気ブロー式エアロダイナミクスの復活を示唆していると伝えている。

    この小型ウイングレットは排気プルームの直下に位置し、回転数上昇に伴って発生する高温ガスを利用してリアのダウンフォースを増大させる設計とみられている。現在のドライバーたちはエネルギー回生量を最大化するため、コーナー中でも意図的に低いギアを保持し回転数を高く維持しているため、空力的な利得は小さくない可能性がある。

    このコンセプトは、ブロウン・ディフューザーが性能差を生んだ2010年代初頭を想起させる。当時はレッドブルがこの技術を最大限活用し、セバスチャン・ベッテルのタイトル獲得を支えたことで知られる。

    2026年レギュレーションでは排気と空力面の相互作用は厳しく制限されていると考えられていたが、条文を精査するとフェラーリは合法的な余地を見出した可能性があるとみられている。新エレメントの上部は標準的なカーボンファイバーではなく、耐熱素材で製作されているとの情報もある。

    焦点となるのは、特定フェーズで排気流量を最大化するエンジンマッピングも同時に開発されているかどうかだ。これはブロウン・ディフューザー全盛期に一般的だった手法である。

    FIAは設計を精査し、現時点では適合と判断したとされる。

    フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは過度な期待を戒めた。

    「まあまあ満足している」とバスールはスカイ・イタリアに語った。

    「今日の段階では、メルセデスや他のチームがまだ何かを隠しているかどうかを判断するのは難しい。我々が持っているものは分かっているが、彼らが何を持っているかは分からない」

    スクーデリア・フェラーリ

    一方でパドックの一部では、フェラーリが新レギュレーション下で既にメルセデスと並ぶ位置にいるとの見方も出ている。

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、軽微な医療処置のため最初のテストを欠席した後、バーレーンに復帰。プレシーズン特有の情報戦が展開されていると示唆した。

    「ピットレーンでは競争力に注目を集める楽しいゲームが行われている」とメキースは述べた。

    「我々のアプローチはノイズを最小限に抑えることだ」

    「残念ながら、我々がベンチマークではない。我々はトップグループにいると非常に自信を持っているが、現時点ではメルセデスが最速のチームに見えている。ただし、まだ推測の域を出ない部分もある」

  • F1バーレーンテスト最終日がスタート アストンマーティン・ホンダに緊急事態

    F1バーレーンテスト最終日がスタート アストンマーティン・ホンダに緊急事態

    2026年F1プレシーズンテスト第2週はバーレーンで最終日を迎え、各チームが開幕戦オーストラリアGPに向けた最終確認を進めている。

    一方で、フェラーリの革新的リアウイングが注目を集める中、アストンマーティンはホンダ製パワーユニットのバッテリー関連トラブルに見舞われ、走行プランの大幅な見直しを余儀なくされるなど、明暗が分かれる展開となっている。

    ■ 最終日スタート メルボルン前最後の総仕上げ
    第2回プレシーズンテストの最終日がバーレーンで開幕した。ここまで初日はジョージ・ラッセル、2日目はアンドレア・キミ・アントネッリが最速を記録。開幕戦オーストラリアGPを前に、各チームにとっては事実上の最終確認日となる。信頼性トラブルは絶対に避けたい一日だ。

    ■ フェラーリの“回転式”リアウイングが波紋
    フェラーリが投入した新型アクティブ・エアロ機構付きリアウイングが引き続き注目を集めている。ストレートでウイングが大きく回転する独自構造は、ドラッグ低減効果を狙ったもの。ただし、作動復帰に要する時間とのトレードオフが焦点となる。他チームもデータを精査しており、コピーに値するかどうかを見極めている段階だ。

    ■ ピアストリがロックアップ 新タイヤへの適応課題
    オスカー・ピアストリがミディアムタイヤでロックアップ。今週は各所で同様の場面が見られており、ブレーキングポイントの探りと新型ピレリタイヤへの適応が続いている。今季タイヤはフロント25mm、リア30mm細くなり軽量化も実施。2026年マシンの“俊敏さ”コンセプトに合わせた設計だが、ドライバーには新たな習熟が求められている。

    ■ コンパウンド戦略に差 メルセデスはC3中心
    今週はC1~C5の全コンパウンドが使用可能。各チームは持ち込み本数を自由に選択できたため戦略に差が出ている。メルセデスはC4とC5を持ち込まず、C3を事実上の“ソフト”として使用。タイヤ選択からも開発方針の違いがうかがえる。

    ■ キャデラックとアストンマーティンに信頼性の不安
    セルジオ・ペレスを走らせるキャデラックは午前中わずかインスタレーションラップ1周のみ。今週ここまでの総走行距離は167周と下位に沈む。アストンマーティンも昨日に続き作業が長引き、ガレージ前にはスクリーンが立てられフロアを外す作業が確認された。ランス・ストロールは貴重な走行時間を失っている。

    ■ ホンダが声明 バッテリー問題で走行制限
    2月19日(木)のバーレーンテスト2日目の走行中、フェルナンド・アロンソのマシンにバッテリー関連の問題が発生。これによりアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームのテスト計画に影響が出た。ホンダはその後、HRCさくらにてトラックサイドと並行しテストベンチでの確認・分析を実施。本日の走行はパワーユニット関連パーツの不足により周回数を大幅に制限し、短いスティント中心のプログラムへ変更された。

    バーレーングランプリ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    ■ オコンがインターミディエイトでデータ収集
    気温25度、路面温度40度超というドライコンディションにもかかわらず、エステバン・オコンがインターミディエイトタイヤで走行。ウェット時のアクティブ・エアロ挙動やフロントウイング調整制限下でのデータ取得が目的とみられる。FIAにとっても重要な検証セッションとなった。

    ■ 気温上昇も風は穏やか タイヤデグが鍵
    この日は風が弱く、過去よりもマシンが風の影響を受けにくいことも確認されている。一方で気温上昇によりタイヤデグラデーションは顕著。特に重タン状態でのロングランでは消耗が激しく、各チームはレース想定でのマネジメントを進めている。

    ■ ハミルトンのスタート性能に注目
    前日に行われたスタート練習ではルイス・ハミルトンが鋭い蹴り出しを披露。フェラーリはホイールスピンを抑えた安定した発進を見せた。最終日もセッション終盤にスタンディングスタートが予定されており、シャルル・ルクレールの挙動も焦点となる。

    ■ ルクレールが午前最速 暮れなずむ時間帯が本番
    午前序盤はシャルル・ルクレールがトップタイム。だが本番に近いコンディションは日没前後のトワイライト。路面温度が下がる時間帯の走行が、開幕戦を占う真の指標となる。

  • 2026年F1マシン“ホイール自由化”で新たな技術戦争 タイヤ熱管理が焦点に

    2026年F1マシン“ホイール自由化”で新たな技術戦争 タイヤ熱管理が焦点に

    2026年F1レギュレーションの施行により、ホイールの標準化が終了し、各チームは再び独自設計へと舵を切った。2022年から昨季まで全チームに供給されていた18インチの標準ホイールは姿を消し、今季からは設計の自由が認められている。

    この変更は一見すると小さな規則改定に見えるが、実際にはタイヤの熱管理、さらにはパフォーマンス全体に直結する重要な要素だ。エンジン圧縮比を巡る議論が注目を集める一方で、パドックではすでに“ホイール戦争”が静かに始まっている。

    標準化終了で再び設計自由化へ
    2022年に導入されたホイールの標準化は、空力効率の向上を目的としていた。ホイール形状を統一することで乱流を抑え、より接近戦を生み出すことが狙いだった。

    しかし2026年から、ホイールはOSC(オープンソースコンポーネント)に分類され、各チームは再び独自に設計できるようになった。自社製造を選ぶチームもあれば、外部メーカーに独自設計を持ち込むケースもある。

    特に注目されているのが、ブレーキダクト周辺と組み合わせたタイヤの熱管理だ。これは性能面で大きなリターンを生む可能性があり、技術責任者たちも非公式の場でその重要性を認めている。

    マリオ・イゾラが警告「過去のデータは通用しない」
    バーレーンでの第2週テスト開始を前に、ピレリのモータースポーツ責任者マリオ・イゾラは、ホイール自由化の影響について言及した。

    「ホイールは標準化されていない。我々は過去の経験から、ホイールがタイヤへ熱を伝える、あるいは伝えないという点で非常に重要な要素であることを知っている」とイゾラは語った。

    「多くのチームは、スタート時の空気圧と走行中の空気圧の差(デルタ)が約2psi(約0.14bar)になると予想していた。これは過去のデータに基づくものだ。しかし、その数字はもはや当てはまらない。」

    ピレリは今週のテスト結果を踏まえ、新たな予測値を公表する予定だという。

    「スタート時の空気圧は維持するが、デルタはより小さくなると分かっている。現時点では約1psiと見ているが、さらに小さくなる可能性もある。」

    フォーミュラ1カー

    冷やしすぎてもダメ 存在する“下限”
    イゾラは、各チームがすでに積極的に熱移動の制御に取り組んでいると明かす。

    「チームはホイールと熱伝達に取り組み、タイヤ内部の空気温度を定義しようとしている。それは明らかにパフォーマンスにとって極めて重要だ。」

    一方で、冷却には限界もある。

    「ある一定点を下回ると、十分な温度が得られずパフォーマンスが失われる。下限は存在する。」

    エネルギー負荷が高く、気温も高いサクヒールのようなコースでは、この領域が徹底的に活用されると予想している。

    「このようなサーキットでは、チームはタイヤ内部の最適な空気温度を定義するため、ホイールで多くの工夫をするだろう。」

    過去には“創造的すぎる”事例も
    イゾラは最後に、過去の自由設計時代を振り返る。

    「何年も前、いくつかのチームは非常に創造的なアイデアを持っていた。しかし我々はタイヤをホイールに装着できなかった。」

    そのため2026年に向けては、FIA文書に明確なガイドラインが定められている。

    「我々がタイヤを装着できることを保証するためにガイドラインを設定した。そこから先はチーム次第だ。」

    「特定の結果を得るためにホイールを改良したいのであれば、それは可能だ。」

    ホイールは長らく過小評価されてきた部品だった。しかし2026年F1では、その小さな円盤が新たな技術戦争の最前線となる可能性が高い。タイヤ温度という見えない領域を制したチームが、今季の主導権を握るかもしれない。

  • F1バーレーンテスト2日目開始 フェラーリが“反転リアウイング”をテスト

    F1バーレーンテスト2日目開始 フェラーリが“反転リアウイング”をテスト

    2026年F1バーレーンテスト第2日は、各チームが本格的に開発の手の内を探り合う展開となっている。

    フェラーリの大胆なリアウイング実験、レッドブルの大規模アップデート、そしてメルセデスとマクラーレンの安定した周回消化。新レギュレーション初年度らしく、技術的な挑戦と探り合いが交錯する一日が続いている。

    ■ フェラーリが“反転リアウイング”をテスト
    新時代の幕開けとともに注目されるのが、レギュレーション解釈の妙だ。かつてのダブルディフューザーや“ゼロポッド”のように、今回も独自解釈が現れている。

    フェラーリはアクティブエアロ作動時にリアウイングを“開く”のではなく、ほぼ逆方向に作動させるような実験的仕様を短時間投入。いわば“上下逆転”の発想だ。詳細なデータや画像は今後明らかになる見込みだが、パドックの視線は一斉にフェラーリへ向いている。

    ■ ラッセルとノリスが上位で応酬
    ジョージ・ラッセルはこの日も周回を重ね、午前最多の24周を記録。メルセデスは初日に146周を走破しており、先週のパワーユニット関連の問題から立て直している。

    一方、ランド・ノリスはC4タイヤで1分33秒453をマークしトップに浮上。その後はC2で燃料を多めに積んだ走行に切り替えるなど、プログラムを順調に進めている。とはいえ燃料搭載量や走行内容は不透明で、本当の勢力図は依然として読み切れない。

    ■ フェルスタッペンとRB22の進化
    マックス・フェルスタッペンはミディアムタイヤで走行し、RB22の片側にフロービズを塗布して空力検証を実施。レッドブルは新サイドポッド、新エンジンカバー、新フロアを含む大規模アップデートを投入している。

    テクニカル陣は「マシンはガレージを出た時点で劇的に違っていた」と評し、前週の空力データが参考にならないほどの刷新だと指摘。今季の開発競争が早くも激化していることを示している。

    ■ エアロレイクとフロービズで相関確認
    開始1時間で複数チームがエアロレイクを装着。センサー付き構造物でボディ周辺の気流を測定し、風洞データとの相関を確認している。アルピーヌは大型レークを使用し、アストンマーティンはリアウイング後方にも装着。フロービズ塗料も各所で確認されている。

    新レギュレーション初年度だけに、空力データの正確性確保が開発競争の鍵となる。

    ■ 新パワーユニットと操作系への適応
    2026年仕様では内燃と電力の出力配分がほぼ50:50に変更。ドライバーはブースト、オーバーテイクモード、リチャージなど複数のエネルギーマネジメント操作を駆使する必要がある。

    前後ウイングが可変するアクティブエアロは毎周使用可能で、直線でドラッグを低減。タイヤはフロント25mm、リア30mm幅が縮小され、新燃料も導入された。まさに“全面刷新”のシーズンだ。

    ■ キャデラックは挽回へ
    キャデラックは前日のセンサー関連トラブルで周回数が伸びず、この日は巻き返しを狙う。前日は両ドライバー合計59周にとどまり、周回不足の解消が急務となっている。

    コンディションは快晴で路面温度は約30度。アストンマーティンやレッドブルも含め、各チームは限られた走行時間でできるだけ多くのデータを積み上げようとしている。

    バーレーングランプリ 2026年のF1世界選手権 バーレーン・インターナショナル・サーキット