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  • F1技術解説:2022年F1エンジンの開発は今後数年を決める危険な境界線

    F1技術解説:2022年F1エンジンの開発は今後数年を決める危険な境界線

    2022年のF1パワーユニットのホモロゲーション期限は、エンジンメーカーにとって“一度越えると元には戻れない境界線”とF1ジャーナリストのクレイグ・スカボローは語る。

    2022年の話題は完全に新しいレギュレーションの元で開発されるF1マシンが中心であり、エンジンに関しては2026年の次世代のエンジン形式がどうなるかに焦点が集まっている。

    だが、実際には2022年のF1エンジンは、少なくとも今後数年間の勢力図を決する重要な役割を果たすことになるかもしれない。新しいシャシーが導入されても、過去数年のように最終的なパフォーマンス決定要因はエンジンになる可能性があるからだ。

    フェラーリとルノーは、2022年に完全に新しいエンジンを導入するとしており、メルセデスも今シーズンの信頼性問題の解決は「2022年の開発とのバランスを取る必要がある」と語っている。

    今シーズンでF1から撤退するホンダのF1エンジンは、レッドブル・パワートレインズへと引き継がれるが、新型エナジーストアを含め、パフォーマンスに影響を与えるパーツはすでに開発が終了している。

    2022年シーズンが開始するまでの時間は各メーカーがF1エンジンに大幅な変更を加えることができる最後のチャンスとなる。その後、エンジン開発は凍結され、新しいエンジン形式が導入されるまでほぼ手を入れることができなくなる。

    それを考えれば、2022年のF1エンジンは“一度越えると元には戻れない重要な境界線”だとクレイグ・スカボローは語る。

    「彼らは新しいエンジンをホモロゲートする必要がある。それらは変更できなくなるので、彼らはかなりアグレッシブにトライするかもしれない」とクレイグ・スカボローは語る。

    「そのエンジンは少なくとも2025年まで走ることになる。その期間は、様々な理由でエンジンに変更を加えられる部分は限定的となる。今はそれが2026年まで延長される可能性さえある・・・」

    「したがって、今回のホモロゲーション期日は、各エンジンメーカーが適切なパッケージが導入されることに本気で注意しなければならない一度越えると元には戻れない重要な境界線となる」

    「彼らがそのパッケージで何かを見逃した場合、それを取り換えることはできない。彼らが何かを導入するのが早すぎて準備ができていない場合、彼らは解決できる信頼性の問題を抱えることになる。だが、彼らは今その設計を変更することはできない」

    「そこにはかなりの危険がある」

    2022年からエンジン開発の凍結が終了すると、新しい、おそらく非常に異なるエンジン規制が導入される。それらが正確にどのようなものになるかはまだ決定されていないが、スポーツは電力に向かって動く可能性がある。すでにMGU-Hが廃止され、それを補うためにMGU-Kが強化されるとの情報もでている。

    マクラーレンF1のモータースポーツ会計部門の責任者であるリチャード・サックスビーは、フォーミュラEをエミュレートして完全に電気を使うよりも、50/50のアプローチが最善のアプローチだと語る。

    「電化に直接飛び込むのではなく、最初は50/50のバランスをとるのが良いと思う」とリチャード・サックスビーは語った。

    「我々はノイズが好きであり、F1のドラマが好きなファンがまだいると思う。エンジンはそれを提供できると思う」

    「そして、それらは効率も提供することができる。現在、効率は約50%で実行されているが、それはすべてパラメーターの管理方法によって異なる」

    「しかし・・・50/50はそれほど遠くないと思う」

  • FIA、メルセデスF1エンジンに対するレッドブルの苦情を却下

    FIA、メルセデスF1エンジンに対するレッドブルの苦情を却下

    FIA(国際自動車連盟)は、ライバルであるメルセデスF1のエンジンの運用方法に関するレッドブルからの苦情を却下した。

    先月、レッドブルとフェラーリは、メルセデスがホモロゲーションルールのなかで今年のエンジンのパフォーマンスを改善させたと疑いの目を向けていることが報じられた。

    「彼らによると、秘密はインタークーラーにある」とAuto Motor und Sport の特派員マイケルシュミットは明らかにし、それは圧縮空気の温度にを管理することで20馬力のゲインを得ているとした。

    「問題は、空気をどこまで冷却できるか、そしてセンサーが関連する値を決定できる場所に取り付けられているかどうかだ」

    しかし、レッドブルの情報筋によると、苦情は「却下された」という。

    その結果、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーをツト絵mるヘルムートマルコは、ホンダのF1エンジンを搭載するチームが、現在、ストレートでメルセデスより明らかに劣っていると述べている。

    「ストレートが長ければ長いほど、我々はより多くを失います。最初から最後までね」とヘルムート・マルコは語った。

    それにもかかわらず、元F1ドライバーのラルフシューマッハは、マックス・フェルスタッペンが今週末のF1トルコGPでルイス・ハミルトンよりも実際にエンジンのアドバンテージを持っていると考えている。

    マックス・フェルスタッペンがF1ロシアGPで新品のパワーユニットを投入してグリッドペナルティを受けたことに現きゅいうし、「新しいエンジンによって、マックスがレースに勝つと予想している」とラルフ・シューマッハは スカイ・ドイチェランド に語った。

    「しかし、ルイス・ハミルトンが米国でエンジンを変更すれば、米国で反撃すると予想している」

    しかし、ラルフ・シューマッハは、マックス・フェルスタッペンを2021年のチャンピオン候補と見なしており、誰になってほしいかという「好みはない」と主張する。

    「支持者というわけではない」とラルフ・シューマッハは言った。

    「どちらのドライバーも本当に驚異的で、本当にユニークなものをもたらしている。私は自分の予測を立ててはいるが、結果がどうなるかについては非常に興味深い」

  • ランド・ノリス 「次世代F1マシンは運転するのがとても難しい」

    ランド・ノリス 「次世代F1マシンは運転するのがとても難しい」

    ランド・ノリスは、マクラーレンF1のシミュレーターで走った2022年F1マシンの第一印象は、現在のマシンほど運転していて“楽しくない”と語る。

    現在、F1チームは、2022年に導入される新しいルールに沿ったF1マシン開発に取り組んでいる。急進的なグラウンドエフェクトカーは、マシンが接近して戦うことを可能にすることを目的にしている。それはオーバーテイクを容易にするという利点もあるはずだ。

    しかし、シミュレーターで2022年F1マシンを経験したランド・ノリスは、新しいエアロプラットフォーム、ダウンフォースの大幅な削減、および新しいタイヤによって次世代F1マシンの扱いは独特なものになると指摘する。

    「運転するのがとても難しいクルマだ。ある意味、今シーズンほど楽しくない」とランド・ノリスはコメント。

    「でも、他のすべてのチームで同じことになっていることを願っている。それが驚くべきことやひどいことだと考えようとしても意味がない」

    「できる限りベストな仕事をしなければならない。来シーズン、僕たちが良いマシンとともにプレシーズンに向かえることを願っている」

    リバティメディアは、F1イギリスGPの週末に次世代F1マシンのコンセプトカーを発表。F1ファンは2022年のF1マシンがどのように見えるかを垣間見ることができた。

    だが、ランド・ノリスは、マクラーレンの開発はまだ製造まで進んでおらず、チームが新しいレギュレーションについてさらに学ぶにつれて、定期的に見ている図面も変化していると語った。

    「僕たちが見た唯一のマシンはシルバーストンのものだ」とランド・ノリスは語った。

    「僕たちのファクトリーにあるマシンは、マシンでさえありません。絵と紙だ」

    「何ヶ月もそれを見らることができない思わない。ある意味では来年までは見られないかもしれない」

    「来シーズンの図面やデザインをいくつか見てきたけけど、マシンにはさまざまなものがあるため、毎週、何か新しいものや異なるものになっている」

    「でも、毎週、変更を加えて、それをどんどん速くするのはとても簡単なころだ」

    2022年のプレシーズンテストはわずか2週間に制限されるため、F1のシミュレーター作業は、チームが新車でパフォーマンスを最大化することを保証するために重要になってくる。

    フェルナンド・アロンソは、冬の期間がF1キャリアで経験した中で最も激しいものになると予想していると語った。

    2022年の車のパフォーマンスにとって何が重要になるかと質問されたフェルナンド・アロンソは「僕たちのマシンがシミュレーターでどのように機能しているか、そして冬のテストでどのように機能するかにより依存してくると思う」とコメント。

    「最終的には、3、4レース後には、マシンのパフォーマンスが結果を決定するように、十分にマシンとレギュレーションを把握できるようになることを願っている」

    「適応に関しては、大きな違いはないと思う。チームと一緒にシミュレーターでもう少し時間を費やす必要があるので、他の冬よりもハードワークや厳しいものになるかもしれない」

  • 次世代F1パワーユニット:MGU-Hの廃止でバッテリー技術が重要な役割

    次世代F1パワーユニット:MGU-Hの廃止でバッテリー技術が重要な役割

    次世代F1パワーユニットは、MGU-Hを廃止することで合意に至っているとされ、バッテリーの役割がより重要となる。

    現在、F1で使用されているV6ターボハイブリッドは、ファンやメーカーの間で人気があるわけではない。ファン目線での最も大きな要因はそのサウンドにあるが、メーカーにとっては複雑さとコストが大きな要因となっている。

    そのなかでもMGU-Hは、複雑でコストのかかるエレメントであり、市販車との互換性もほとんどない。したがって、新しいエンジンメーカーがF1に参入する妨げとなっている。

    F1は、2026年から導入する新しいパワーユニットについてしばらくの間話し合いを続けてきたが、 Auto Motor und Sport は、ようやくそれが合意に達したと報告している。

    メルセデス、フェラーリ、ルノー、レッドブル・パワートレインズがすべて議論に参加。新しいエンジンで合意された最大の変更はMGU-Hの廃止だ。

    MGU-Hは、ターボチャージャーとの間でエネルギーを改正または貯蔵するために使用されるため、エンジンからエネルギーがなくなると、エネルギー回収はリアアスクルのみ行われることになる。

    Auto Motor und Sport は、MGU-Kが強化され、現在の120kwhではなく350kwhの出力を提供し、その結果、MGU-Kが発生する馬力は163から476に増加すると述べている。

    したがって、新しいエンジンフォーミュラでは、バッテリーが重要な役割を果たすことになる。自動車業界は電化への流れが進んでおり、小型化および効率化が大きな課題となっている。

    また、新しいパワーユニットは価格の問題も解決し、新しいエンジンのコストは、現在のユニットの200万ドルの値札と比較して、「100万ドルをはるかに下回る」と報告されている。

    電気自動車のレースであるフォーミュラEから自動車メーカーが相次いで撤退しているのは、同シリーズがバッテリーの開発を許可しないことにある。バッテリーの開発をメーカーに委ねれば、そこで大きな競争力の差が生じるからだ。ホンダがF1撤退後にフォーミュラEに参戦することがないのは、そこも理由の一つだと言われている。

    フォーミュラEを撤退したポルシェとアウディがF1参戦に関心を持っているとされる理由はそこにある。複雑なMGH-Hが廃止され、バッテリーの開発ができ、開発コストも抑えられることになれば、F1は自動車メーカーにとって絶好の開発の場としての立場を取り戻すことになる。

  • F1:レース数増加でチームメンバーのローテーションの義務化も視野

    F1:レース数増加でチームメンバーのローテーションの義務化も視野

    F1チームは、スポーツの経済的動機とそれがスタッフに与える影響との間でバランスを取る必要があるという信念で団結している。

    今月後半のFIAFIA世界モータースポーツ評議会では、23戦で構成される2022年のF1カレンダーが発表される予定だ。その場合、F1史上最も長いカレンダーとなり、より広く転戦するという点で、チーム内の人員にさらなる負担をかける。

    レースシーズンは3月から12月初旬まで予定されており、F1はその9か月間よりも多くの週末に活動する。

    「F1にとってそういった渇望と需要は仕方のないことであり、常にそのバランスを測定しようとしている」とレッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは語る。

    「プロモーターがやりたいようにやれば、我々は35レースができると確信している。

    「事実上、2人のクルーがいる必要がないことと、1人のクルーでシーズン全体をやり遂げるられることとの間でバランスを見つけている」

    レッドブルF1は、ほとんどのチームと同様に、現在すべてのイベントでほぼ同じスタッフを擁している。だが、今後はそれを変更する必要があるかもしれない。

    チームスタッフをローテーション制にすることは、2020年にマクラーレンが提案したが、強い牽引力を得ることができなかった。

    「残念ながら、チームからの十分なサポートがなかった。我々が今手にしているカレンダーで、このトピックについてもう一度話し合う機会があることを願っている。それは我々サイドかも確実にサポートできるものだからだ」とアンドレアス・ザイドルは語った。

    メルセデスF1はすでにチームの一部のメンバーにローテーションポリシーを設定しているが、チーム代表のトト・ヴォルフはそれを拡張することができ、レギュレーション要件になる可能性があると示唆している。

    「我々が余裕がある範囲内であれば、革新的な考え方を考え出し、ローテーションを義務化できるかもしれないと私は思っている」とトト・ヴォルフは提案した。

    「グループには最高のシニアがいるなかで、まだ戦場での生活を送っていない若いエンジニアがあらゆる分野にたくさんいる。だが、それは実際に彼らをホットシートに置く機会かもしれない」

    問題の複雑さを増すのは、チームが今運用しなければならないコスト上限。2021年には1億4500万ドルだったが、2023年には1億3500万ドルに減少する。

    大規模なチームは、それに応じてすでにスタッフを削減または再配置する必要があったが、クラッシュによる損傷のコストも上限の下で考慮に入れる必要があった。

    その結果、小刻みに動かせる余地はほとんどないのが現状となっている。つまり、F1チームが追加のスタッフを使用するには、追加の人件費に対応するために業務内で犠牲を払うか、コスト上限を引き上げるために何かを与える必要がある。

    F1チームにとって、そして、より広いF1というスポーツにとっての対照的な面は、レースの増加がより多くの収入をもたらす機会をもたらすということだ。

    F1の収入は、開催できるレース数に大きく関係しているが、逆にレース数を制限して、開催国間の競争を激化すせ、より少ないレースで現在の収入レベルとの均衡が達成されるまでホスティング料を上げるという考え方もある。

    「我々には、収入と仕事量のバランスをとるための最適な責任者がいると思う。ステファノ(ドメニカリ/F1 CEO)だ」とトト・ヴォルフは語る。

    「彼はチームを運営していたし、人々の負担が非常に大きいことを知っている。特に、ガレージを降ろすためにはるかに早くそこにいる必要があるメカニックは、必ずしも我々全員ほど快適に移動できるとは限らない。それを考慮に入れる必要がある」

    アンドレアス・ザイドルも「我々にはステファノという適切なバランスをとるための適切な担当者がいる」と同意する。

    「チームの味方としてもステファノのことは個人的に知っている。過去に彼と接していたからね」

    「彼は多くの人を担当しているので、そこも考慮してくれることを期待している。将来的には適切なバランスを見つけることができると確信している」

    一歩、これは、過去とは異なるスポーツの要求とのバランスを取る行為だというのがクリスチャン・ホーナーの見解だ。

    「すべてのチームがこれに対処した方法は驚異的であり、『レースに参加したくない』と言われることがないのは確かだ」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。

    「そこはバランスが取れている」

    「15~20年を振り返り、イベントの合間に行われたテストの量、エンジニア、技術者、ドライバーがイベントの合間にグランプリカーに座っていた時間の長さを見ると、今は大きく異なる」

    「しかし、常にその比率を正しくし、地理的にバランスの取れたカレンダーを取得することが重要だ」

  • ホンダF1 「以前のエナジーストアは重量規定をオーバーしていた」

    ホンダF1 「以前のエナジーストアは重量規定をオーバーしていた」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1ベルギーGPでマックス・フェルスタッペンのマシンに投入された新型エナジーストアが、3つの重要なエリアでのパフォーマンスの向上に役立つと説明した。

    今季限りでF1かた撤退するホンダのF1エンジンの知的財産権はレッドブル・パワートレインズに引き継がれ、2022年にF1エンジンは凍結される。それまでの最後のアップデートが順調に行われている。

    今年、エンジンメーカーは、パワーユニットの個々のコンポーメントをシーズンにつき1回アップグレードすることが居されている。ホンダF1は、新しい燃焼エンジンを導入した後、アップデート版のエネナーストアを導入。スパフランコルシャンでフェルスタッペンのマシンに追加された。

    田辺氏は、新しいコンポーネントはホンダの研究開発とそのサプライヤーと共同で開発され、より高品質のエネジーストアを生み出したと述べました。

    「新しいエナジーストアにはいくつかの理由があります」と田辺豊治は語った。

    「1つはパフォーマンス、次に信頼性、そして重量です」

    「パフォーマンスとは、PU性能に貢献する効率的な電力システムを意味します。信頼性に関してあh、ホンダの研究開発と共同でエネナジーストアを開発し、エンジニアがサプライヤーと緊密に協力して、以前よりも高品質になっています」

    「もちろん、このスポーツでは、競技規制のため、信頼性はPUにとって非常に重要です」

    「最後には重量です。我々のエナジーストアは規制で許可されているものよりも少し重いかったので、今はその下限に合わせるようにしています。重量はマシンのパフォーマンスに寄与するので、それが3つの側面です。それらを合わせて全体的なパフォーマンスが向上しました」

    関連:ホンダF1、後半戦投入の新型エナジーストアは「高効率化と軽量化を実現」

  • フェラーリF1代表 「フォルクスワーゲン参入のためのMGU-Hの廃止に賛成」

    フェラーリF1代表 「フォルクスワーゲン参入のためのMGU-Hの廃止に賛成」

    フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、フォルクスワーゲンのF1参入を支援するために、ほとんどのエンジンメーカーがMGU-Hを廃止することに参戦していると賛同している。

    F1は、2014年にエンジンルールに革命をもたらし、MGU-HとMGU-Kの2つの主要なエネルギー回線コンポーネントを含むV6ターボパワーユニットが導入された。

    「H」は、ターボチャージャーの排気ガスから熱エネルギーを変換するコンポーネントであり、現在のエンジンで最も複雑な技術の1つだ。MGU-Hの存在は、フォルクスワーゲンなどの新しいメーカーにとって、次のF1エンジン形式が導入されるときの参入を検討することを妨げになっている見なされている。

    マッティア・ビノットは、最新の会議でMGU-Hを廃止ことに合意したと述べていた。

    「オーストリアでの前回の会議以来、多くの議論が行われ、(モンツァで)パワーユニットの未来を定義する方向への次のステップがあった」とマッティア・ビノットは語った。

    「これまでのところ、我々が行ってきたすべての議論はポジティブであり、ほとんど、または、すべてのメーカーが、MGU-Hを廃止するという事実に何らかの形で同意している」

    「我々も他の人たちと同じようにそれに同意している。まだ議論し、同意しなければならない多くの詳細があるが、全般的に言って、議論は現在ポジティブに進んでいると思う」

    メーカー間の協議の一環として、新しいパワーユニットは2026年まで1年延期されることが合意されたが、メルセデスF1のチーム代表を務めるトトヴォルフは、MGUの将来について完全に合意するには、他の妥協点が必要であると以前に示唆している。

    「他の多くのポイントの位置合わせが見つかれば、MGU-Hは廃止される」とトト・ヴォルフは述べた。

    「他の人のことを話すことはできないが、メルセデスはF1でフォルクスワーゲン・グループを見たいと思っている。しかし、それでも他の多くの点について合意する必要がある」

    「妥協点が見つからない場合は、おそらくFIAとフォーミュラワンマネジメントが2026年のルールの提案をテーブルにもたらすだろう」

  • ホンダF1、後半戦投入の新型エナジーストアは「高効率化と軽量化を実現」

    ホンダF1、後半戦投入の新型エナジーストアは「高効率化と軽量化を実現」

    ホンダF1のパワーユニット開発責任者である浅木泰昭が、2021年シーズン後半戦から投入した新型エナジーストアについて説明した。

    今季でF1活動を終了するホンダだが、だからといって終幕に向けて手を緩めるということはない。むしろ、実際にはその真逆かもしれらない。20戦以上に及ぶシーズンを戦う上で、開幕から最終戦まで何も開発をしなければ、タイトルを勝ち取ることは不可能だ。

    レッドブル・レーシングは車体のアップグレードを投入し続けており、ホンダF1もパワーユニット側で同様に開発を続けてきた。

    現行のレギュレーションにおいて、パワーユニットは各コンポーネントそれぞれ、年に一度だけパフォーマンス関連のアップグレードが認められている。今季、ホンダは“新骨格”のPUとして、ICE(エンジン)などを大幅に変更して開幕戦から投入。一方で、サマーブレイク明けからは、新型のエナジーストア(ES/バッテリーのこと)を投入している。

    F1ベルギーGPに向けてマックス・フェルスタッペンに2基目のエナジーストアを投入。F1オランダGPではセルジオ・ペレス、F1イタリアGPではピエール・ガスリーが、予選結果が芳しくなかったことからパワーユニットを全交換。エナジーストアが新型となって仕様が異なっていることからピットレーンからレースをした。

    「新型ESの開発プロジェクトは、エネルギー効率の改善と徹底した軽量化の両立を目標に、数年をかけて進めてきました」と浅木泰昭は語る。

    「ホンダとしては、今年でF1最終年となりますが、そのシーズン後半戦になんとか間に合わせて、低抵抗で高効率な超高出力軽量バッテリーセルを搭載した新型ESを実戦投入できました」

    「悲願である、打倒メルセデス、そしてチャンピオンシップ獲得を実現するためには、さらなるパフォーマンスの改善が必要な状況でしたから、当初の開発計画では2022年シーズンを予定していた新型ESの開発計画を大幅に前倒しして、2021年シーズン中の投入を達成しました」

    新型ESは、ベルギーGPでマックス・フェルスタッペンのマシンに投入され、予選では見事にポールポジションを獲得。レースは大雨の影響でセーフティカー先導による数周の走行で終了し、ハーフポイントとったが、その翌週のオランダGPでもポール・トゥ・ウインを果たし、ホームレースで圧勝劇を見せた。

    さらに、フェルスタッペンは、モンツァ・サーキットで行われたイタリアGPでもポールポジションからスタート。レースはルイス・ハミルトンとの接触によってリタイアしたが、この3連戦での結果は好調で、パフォーマンス向上と軽量化の両立を目指した開発の成果が見られ、レッドブル・レーシングとしても車体の重量配分の最適化に役立てることができました。

    ESは、高電圧・高出力といった特殊要件が求められることから、開発や製造に際して専用の治具や組立設備の環境構築が必要になる。化学製品としての特性から、レースでのクラッシュ時における安全性確保について多岐にわたる検証テストが行われ、航空機輸送のための認証取得もあるなど、その他のパワーユニットコンポーネントに比較して、非常に長い開発期間を要する。

    このESの設計、テスト、解析、組立製造を行ったのが、英国のミルトンキーンズに拠点を置くHRD-UKのプロジェクトチーム。日本人メンバーはもちろん、欧州を中心に10ヶ国以上の多国籍メンバーから構成され、ホンダ F1にとって最後の一大プロジェクトを成就するべく、寝食を惜しんで必死に取り組んできた。

    さらに、開発にあたっては、本田技術研究所(先進技術研究所)や本田技研工業(四輪事業本部ものづくりセンター)の量産事業向けバッテリー開発チームから全面的な開発支援を受けている。今季のチャンピオンシップ獲得という大きな夢を叶えるため、まさにホンダの総力を結集して取り組み、8月中の投入を果たすことができた。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「新型の開発には数年を要し、当初は2022年シーズンに投入予定でしたが、参戦終了の決定に伴い、開発計画を大幅に前倒して、今シーズンの後半戦に間に合わせることができました」とコメント。

    「開発を担当したHRD-UKのメンバーの尽力に加え、ホンダ社内にある先進技術研究所や、量産車向けバッテリーの開発部門といった仲間の支援がなければ、性能アップを果たしたエナジーストアの開発、またこのタイミングでの投入は成しえなかったと考えています。彼らの努力に対して感謝の言葉を贈りたいと思います」

    こうして完成した新型ESだが、その効果は今シーズンだけでなく、2022年はレッドブル・レーシングへと引き継がれていく。そうした意味でも、ホンダにとっては現在のパートナーシップだけでなく、将来への想いを込めたものだったとも言えるプロジェクトだった。

    そして、その効果はF1だけに留まらない。浅木泰昭はさらに幅広い分野に影響をもたらすと考えている。

    「この新バッテリーセル(エネルギー)技術は、F1活動終了後も、レース以外においても『移動』と『暮らし』の新価値創造によるカーボンニュートラル社会の実現という、ホンダの将来技術に大きく貢献していくことになります」

    この技術を、「F1でワールドチャンピオンを獲得した技術」と言えるようにする、それが今のホンダ F1の目標だ。

  • FIA会長「次世代F1マシンは雨の中でレースができる設計が必要」

    FIA会長「次世代F1マシンは雨の中でレースができる設計が必要」

    FIA会長のジャン・トッドは、今年のF1ベルギーGPの大失敗を繰り返さないように、次世代F1マシンは雨のなかでレースができるように設計する必要があると語る。

    先月、スパ・フランコルシャンで開催されたF1ベルギーGPは、スタート前から豪雨に見舞われ、最初のフォーメーションラップを数周した後、3時間以上の赤旗中断となり、セーフティカーの後ろでさらに2周を完了して中止となった。

    最新のF1マシンと幅広タイヤによって生み出される高レベルのダウンフォースは、ウェット走行でより多くの水しぶきが空中に撒き散らし、視界が悪くなりすぎる。

    ジャン・トッドは、将来この問題に対処する必要があると考えており、次の主要なルールの見直しが計画されているとき(新しいパワーユニットが導入される2025年以降の可能性が高い)には、雨天時の走行を考慮に入れる必要があると語る。

    「スパでのレースをしないという決定を批判する人は多かったが、スタート後、10台のマシンによる事故が発生し、ドライバーが負傷したり、さらに悪化していたら彼らはどうしただろう」とジャン・トッドは説明した。

    「我々は虐殺されただろう。そして、怪我がなくても批判されただろう。2025年のレギュレーションでは、雨の中でも運転できるマシンを用意することを考えなければならない」

    「1976年の富士での(ニキ)ラウダを覚えているだろうか? 彼は雨の中でのレースを放棄した唯一のドライバーだった。今日ではすべてのドライバーがラウダのように考えている」

    F1ベルギーGPは、特にレーススピードでの実際のラップが完了しなかったにもかかわらず、ハーフポイントが付与されたことでいくつかの論争を引き起こした。

    元F1ドライバーでDTM(ドイツツーリングカー選手権)の代表を務めるゲルハルト・ベルガーは、F1は雨のなかではレースをしない、もしくは条件が理想的ではないときにもプッシュをするかを選択する必要があり、現在の

    DTMのボスであるゲルハルトベルガーは、F1は雨の中でレースをしないか、条件が理想的でないときにプッシュするかを選択する必要があると考えており、現在の中途半端な状態は誰にとっても良くないと語る。

    「正直なところ、同情しない」とF1ベルギーGPについてゲルハルト・ベルガーは語った。

    「私の意見では、雨の中でレースをするかどうかを事前に決める必要がある。アメリカでは(楕円形で)ウェットレースをしないことに決めた。これは問題なく、誰もが知っている」

    「しかし、F1はかつてそれらを行っていたし、DTMでも雨の中でレースをしている。モータースポーツは危険であり、視界の点では難しいふぁが、レインレースを支持することにした場合は対処しなければならない」

    「滑りやすいときや水が多いときは、スピードを落とすだけだ。それは我々のゲームの一部だ」

    「結局、スパは非常に悪かったのかもしれないが、最初はウェットレースが行われるべきではない理由は見当たらなかった」

    「セーフティカーの後ろでのスタートは私にとっては同じことだ。同意しない。雨の中でもスタンディングスタートをする必要がある。最初のコーナーに低速で近づくほど危険性は低くなる。フライングスタートはより多くの水とより少ない視界となる」

    「セーフティカーの後ろで2周して、スタンディングスタートをすればいい」

  • F1イタリアGPで再脚光のヘイロー 「ハミルトンを救ったのは運ではなく科学」

    F1イタリアGPで再脚光のヘイロー 「ハミルトンを救ったのは運ではなく科学」

    F1イタリアGPでのマックス・フェルスタッペンとの事故からルイス・ハミルトンの命を救ったのは「運ではなく科学」。そう語るのは、F1にヘイローが導入される前に広範なテストを担当したクランフィールド大学のモータースポーツ修士課程プログラムのディレクターを務めるクライ・ヴテンプルだ。

    F1タイトルのライバルであるルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンは、F1イタリアGPで3位のポジションを争っている際にクラッシュ。マックス・フェルスタッペンのマシンが、ルイス・ハミルトンの頭上に乗り上げた。

    実際、マックス・フェルスタッペンのホイールのひとつが、ルイス・ハミルトンのヘルメットに軽く接触したが、衝撃の大部分はコックピット保護デバイス『ヘイロー(Halo)』によって吸収された。

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ヘイローがルイス・ハミルトンの命を救ったと信じているが、ルイス・ハミルトン自身は「今日はとても幸運だったと感じている」とコメント。「今日は誰かが僕を見守ってくれいたような気がしている」

    ヘイローは、2018年にF1に導入される前にクランフィールド大学で広範なテストと調査が行われ、その後、すべてのFIAシングルシーターチャンピオンシップに拡大された。

    ルイス・ハミルトンの事故を受け、クライヴ・テンプルは、ルイス・ハミルトンの命を救ったのは運ではなく科学だと語った。

    「ハミルトンは幸運などではなかった」とクライヴ・テンプルは言った。

    「ドライバーの安全を確保するために、エンジニアリングと科学がこのすべての作業を支えているのは事実だ。安全性はモータースポーツの第一の関心事だ」

    「ヘイローは2018年に導入され、そのシーズンに当時アルファロメオを運転していたシャルル・ルクレールがフェルナンド(アロンソ)の宙を舞ったマクラーレンから保護されたことでその価値を証明した」

    「また、2020年11月に(ロマン)グロージャンの炎上事故が発生し、変形可能なノーズコーン保護、ヘルメット内の安全システム、バリア自体などの他の安全対策とともに、ヘイローが再び脚光を浴びた」

    「現在、ヘイローはF1からF4までシングルシーターをレースしているすべてのドライバーにサービスを提供している主要な安全デバイスの1つであることが示されている」

    「このクラッシュが証明したように、ヘイローは非常に強力で、マシン内の必須の安全性のクリティカルな要素だ」

    「フェルスタッペンのマシンが乗っかったハミルトンが経験したものは、おそらくマシンの上にロンドンの2階建てバスが着地したのに相当する」