カテゴリー: F1エミリア・ロマーニャGP

  • シャルル・ルクレール F1最終戦イモラ開催を示唆「年末にまた会えたら」

    シャルル・ルクレール F1最終戦イモラ開催を示唆「年末にまた会えたら」

    F1の2026年シーズン終盤を巡る不透明な状況のなか、シャルル・ルクレールがイモラで発した一言が注目を集めている。カタールGPとアブダビGPの開催に不確実性が残るなか、イモラが12月6日に最終戦を開催する候補地として浮上している。

    フェラーリのルクレールは、ピレリの2027年用タイヤテストに参加する前日の月曜日、エミリア・ロマーニャ州を訪問。2023年の洪水被害からの復興を支援する施設の開所式に出席し、その最後に「年末にまたここで皆さんに会えたらと思う」と意味深な言葉を残した。

    2023年の洪水被害からの復興を支援
    ルクレールは月曜日、イモラ近郊のスパッツァーテ・サッサテッリを訪れ、新たに完成した多目的市民センターの開所式に出席した。

    この施設には、2023年にエミリア・ロマーニャ州を襲った洪水を受け、ルクレールが実施したチャリティーオークションによって集められた資金も投入されている。

    ルクレールは、大きな被害を受けた当時を振り返り、この地域への思いを語った。

    「2023年、僕が大好きなこのエミリア・ロマーニャという地域が、あれほど大きな被害を受けるのを見て、本当に胸が痛んだ」

    一方で、災害に直面した地元住民の結束についても強く印象に残っているという。

    「みんなが信じられないほど団結していた。それが本当に大きな助けになったと思う」

    さらに、自身が復興活動に貢献できたことについて次のように続けた。

    「僕としては、とても大切に思っているこの地域に、少しでも何かを残すことができてうれしい」

    「年末にまたここで会えたら」意味深な一言
    しかし、現在のF1カレンダーを巡る状況を考えると、最も注目を集めたのはルクレールが最後に口にした言葉だった。

    「そして、年末にまたここで皆さんに会えたらと思う」

    この発言は、イモラが2026年F1シーズン最終戦の開催地になる可能性が取り沙汰されているタイミングで飛び出した。

    現行カレンダーでは、シーズン終盤にカタールGPとアブダビGPが予定されている。しかし、両レースの開催には依然として不確実性があり、F1はシーズン終盤の日程を変更する複数のシナリオを検討しているとされる。

    仮にカタールGPとアブダビGPがカレンダーから外れることになった場合、その代替として最終戦を開催する候補地に繰り返し名前が挙がっているのがイモラだ。開催日は12月6日になるとみられている。

    イモラ・サーキット

    F1チームはすでにイモラ周辺のホテルを確保か
    もちろん、ルクレールの発言だけでイモラ開催が正式に決まったと判断することはできない。

    ただし、パドックではすでに公然の秘密に近い状況になっているとも伝えられており、F1と各チームはイモラ周辺のホテルの大部分をすでに確保しているという。

    そうした状況を踏まえれば、ルクレールの「年末にまたここで会えたら」という言葉が注目を集めたのも不思議ではない。

    フェラーリはピレリの2027年タイヤをイモラでテスト
    偶然にもフェラーリは翌日、イモラ・サーキットで走行を行った。

    ルクレールとルイス・ハミルトンがフェラーリのマシンをドライブし、ピレリが実施した2027年F1シーズン向けタイヤの開発テストに参加した。

    ただし、このテストと12月のF1開催の可能性に直接的な関係はない。ピレリのテストはカレンダー変更を巡る議論とは別に、以前から予定されていたものだ。

    それでも、シーズン終盤にイモラでレースが開催されることになれば、直前に同地で走行経験を積めたことはフェラーリにとって一定のメリットとなる可能性がある。同じくイモラでピレリのテストを行うレーシングブルズにも同様のことが言える。

    カタールGPとアブダビGPの扱いを含め、2026年F1シーズン終盤の日程はまだ正式に確定していない。しかし、イモラが12月6日の最終戦候補として浮上するなか、ルクレールが地元で残した「年末にまたここで会えたら」という一言は、その可能性をさらに意識させるものとなった。

  • F1 イモラが緊急代替開催へ準備 ACI会長「数カ月後でも可能」

    F1 イモラが緊急代替開催へ準備 ACI会長「数カ月後でも可能」

    中東情勢の不透明感が続くなか、F1は2026年シーズン終盤だけでなく、2027年シーズン開幕についても代替開催プランの準備を進めている。

    イタリア自動車クラブ(ACI)は、カタールGPまたはアブダビGPの開催が困難になった場合、イモラで今季2度目のイタリア開催を受け入れる用意があることを正式に認めた。

    さらに2027年についても、バーレーンとサウジアラビアでの開幕が難しくなった場合に備え、中国GPを開幕戦とし、日本GP、オーストラリアGPへと続く代替カレンダーが検討されているという。

    ACIがイモラでの緊急開催に向けて準備
    2026年F1シーズンはカタールGPとアブダビGPが終盤戦に組み込まれているが、中東を取り巻く国際情勢を受け、F1は万一に備えた代替案を用意している。

    イタリアメディアによれば、欧州での代替開催地として最も有力視されているのがイモラだ。イモラは2025年までエミリア・ロマーニャGPを開催しており、F1を受け入れるための施設や運営体制がすでに整っていることが大きな強みとなる。

    ACIのジェロニモ・ラ・ルッサ会長は、イタリア政府およびスポーツ当局との間で具体的な準備を進めていることを明らかにした。

    「中東の複雑な国際情勢を踏まえ、数カ月後、つまり現在の選手権期間中であっても、我が国で2回目のF1グランプリを開催できるよう、政府およびスポーツ関係機関と協力して準備を進めている」

    ラ・ルッサ会長は、緊急時の開催地としてイモラを「理想的な解決策」と表現している。

    La Gazzetta dello Sportによれば、各F1チームはすでに11月下旬から12月上旬にかけてイモラ周辺のホテル予約を始めているという。現段階で代替開催が決定したわけではないものの、単なる机上のプランではなく、実際の開催を想定した準備段階に入っていることを示す動きだ。

    小松礼雄「決定は早ければ早いほどいい」
    シーズン終盤の開催地変更となれば、チーム側にも物流やスタッフ配置など大きな影響が及ぶ。

    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、事情の難しさに理解を示しながらも、可能な限り早い判断を求めた。

    「もちろん、もっと早く決定できればよかったと思いますが、難しい状況なのは理解しています」

    「決定は早ければ早いほどいいです」

    F1は世界各地を転戦するため、開催地が変更されればマシンや機材の輸送計画だけでなく、チームスタッフの移動や宿泊なども組み直す必要がある。そのため、代替開催の可能性を想定した事前準備が重要になる。

    ボウルズ「イモラなら天候も興味深いものになる」
    ウィリアムズF1代表のジェームス・ボウルズも、イモラが代替開催地となる可能性について言及した。

    「もしイモラになるのであれば――はっきりさせておくと、決定したわけでも、その逆でもない――天候はかなり興味深く、刺激的なものになるだろう」

    「それでも、シーズン最後にヨーロッパのレースへ戻るのはいいことだと思う」

    イモラで11月下旬から12月にF1を開催することになれば、通常の春開催とは大きく異なる低温条件となる可能性が高い。タイヤのウォームアップを含め、通常とは異なるコンディションがレースの大きな要素になることも考えられる。

    2027年F1開幕戦にも代替プラン
    中東情勢を巡るF1の対応は、2026年シーズンだけにとどまらない。

    AutosprintとLa Gazzetta dello Sportによれば、F1が現在優先している2027年の計画は、3月14日にバーレーンGPでシーズンを開幕し、その1週間後にサウジアラビアGPを開催するスケジュールだ。

    一方、中東での開催が難しい状況が続いた場合に備え、すでに代替カレンダーも準備されているという。

    その場合、2027年F1世界選手権は中国GPで開幕。その後、日本GP、オーストラリアGPという順番でアジア・オセアニアを転戦する構想が浮上している。

    オーストラリアGPをさらに早い時期へ移動させることは難しいとされている。アルバート・パークではピットレーンの改修工事が進められており、開催可能な時期に制約があるためだ。

    バーレーンとサウジアラビアはシーズン後半へ移動も
    中国、日本、オーストラリアという流れで2027年シーズンをスタートさせた場合でも、バーレーンGPとサウジアラビアGPを完全にカレンダーから外すことが前提ではない。

    情勢が安定すれば、両レースをシーズン後半の別の日程へ移動させる可能性があると報じられている。

    F1のステファノ・ドメニカリCEOは、2027年も全24戦の開催を維持する意向を持っているとされ、そのため中東2戦が当初の日程で実施できなくなった場合でも、シーズン中の別の時期に組み込むことが選択肢となる。

    2026年についてはイモラが緊急時の欧州代替開催地として具体的に準備を進める一方、2027年については中国を起点とする開幕プランまで用意されている。現時点ではいずれも正式決定ではないが、ACIによる準備の確認やチームによるイモラ周辺のホテル確保など、F1が複数のシナリオを現実的な選択肢として準備していることが明らかになってきた。

  • イモラ・サーキット、F1復帰を目指し大規模改修へ

    イモラ・サーキット、F1復帰を目指し大規模改修へ

    イモラ・サーキットは、将来的なF1復帰を目指し、サーキットの近代化改修に踏み切ることになった。

    イタリアを代表するこの伝統的コースは、エミリア・ロマーニャGPとして6年にわたりF1カレンダーに名を連ねてきたが、2025年大会を最後にF1から外れることが決まっている。2007年以来の長い空白を経て復帰したものの、近年は新興国や新都市がF1開催地として名乗りを上げ、開催枠の競争が激化していることが背景にある。

    この決定に対して、イモラ市を代表する関係者からは強い反発の声が上がり、将来的なカムバックへの希望が公然と示されてきた。そうした中で進められているのが、今回の大規模な改修計画だ。

    改修ではまず、パドックエリアおよび医療センター周辺の拡張が行われる。これは世界耐久選手権(WEC)開催時の物流動線を円滑にすることを目的としたもので、国際格式レースへの対応力を高める狙いがある。

    さらにトサ・ヘアピン周辺も大きく姿を変える。コーナー頂点付近の芝生エリアにあった古い住宅はすでに解体され、その跡地には「ラ・カーサ・デッリ・エヴェンティ」と名付けられたホスピタリティ施設が建設される予定だ。この施設からは、タンブレロ出口からトサを抜け、ピラテッラへと駆け上がる区間までを一望できるという。

    周辺インフラの整備も進められる。トサ周辺の公道網は再設計され、新たなラウンドアバウトの設置に加え、橋には第2車線と自転車専用レーンが導入される計画となっている。

    イモラ・サーキット F1

    イモラはすでに複数のレースカテゴリーを開催しているが、今後は「ミュージック・パーク・アリーナ」と呼ばれるエリアで音楽イベントも実施される予定だ。このエリアはレース開催時にはファンゾーンとしても活用できるとされ、エンターテインメント性の強化も図られている。

    これら一連の近代化が実現すれば、イモラは再びF1開催地として名乗りを上げるための重要な条件を整えることになる。伝統と現代性を融合させたこの改修が、将来のF1カレンダー復帰への切り札となるか注目される。

  • イモラ 2026年F1カレンダーから外れるも復帰を模索「まだ終わっていない」

    イモラ 2026年F1カレンダーから外れるも復帰を模索「まだ終わっていない」

    2026年のF1暫定カレンダーが正式発表され、マドリードが新たに加わった一方で、イモラはラインナップから外れた。これに対し、イモラ市とエミリア・ロマーニャ州は失望をにじませながらも、将来的な復帰への意欲を強調している。

    2020年にパンデミック下でF1カレンダーに復帰したイモラは、その後も幾度かグランプリを開催し、2021年には2025年までの契約を締結。しかし2023年大会は洪水によって中止となり、今回の2026年カレンダーにも名前が含まれなかった。

    これを受け、イモラ市長マルコ・パニエーリは次のように声明を発表した。

    「2026年のF1グランプリ暫定カレンダーが発表され、イモラは除外された。このことはすでに承知していたが、それでも失望や苦い思いがあるのは当然だ。我々の地域はこれまで、記録的な来場者数を誇る素晴らしいイベントを開催してきた」

    「イモラのグランプリはファンとドライバーから非常に愛され、高く評価されていた。歴史ある町並みとレーストラックの魅力を融合させたユニークな体験だった」

    「しかし、これは終わりではない。契約締結時からスケジュール調整の難しさは認識していた。我々は常に透明性と協力姿勢を持って、関係機関との連携を進めてきた」

    また声明では、2023年大会の中止を受け、主催自治体や地域コンソーシアム「Con.Ami」が2026年大会の予算を確保していたことも明かされた。

    「この地域は一度決めた約束を守る。そして2020年、世界がコロナで麻痺していた時、困難に直面したF1を受け入れた実績がある」

    「今は非難や諦めの時ではない。全関係者が責任を持ち、カレンダー復帰に向けた対話を再開するべき時だ。5月26日には政府およびスポーツ当局に対して、復帰の条件や支援方法を明確にするための“制度的協議の場”の設置を要請した」

    「イモラ、エミリア・ロマーニャ、そしてこのグランプリを愛するすべての人へ――今は失望や対立に身を任せる時ではなく、むしろ粘り強さと建設的な取り組みの時だ。まだ終わっていない。我々は、かつては不可能と思われた目標を、ここまで達成してきたのだから」

    F1公式には今のところイモラ復帰に関する言及はないものの、関係自治体は引き続きロビー活動を続け、カレンダー復帰のチャンスを狙っていく方針だ。

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGPパワーランキング:角田裕毅はランク外

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGPパワーランキング:角田裕毅はランク外

    レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンがまたしても完璧なレース運びで優勝。マクラーレン勢にプレッシャーをかけ続ける一方で、イモラで開催されたF1エミリア・ロマーニャGPの週末では、他にも審査員たちの目を引いたドライバーが多数いた。最新のパワーランキングとシーズン全体の順位を以下でチェックしよう。なお、予選でのクラッシュによりピットレーンスタートとなった角田裕毅は、10位入賞という力強い走りを見せたが、惜しくも今回のトップ10には選ばれなかった。

    F1パワーランキングは、F1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    マックス・フェルスタッペンは、オスカー・ピアストリとの勝負を制するには1コーナーが鍵だと理解した上で、まさにその瞬間に勝負を決めた。王者はアウト側から大胆なオーバーテイクを仕掛け、チーム代表のクリスチャン・ホーナーいわく「決めるか、クラッシュするかの賭け」に打って出た。そこから先は、彼の独壇場だった。

    2.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)
    アレックス・アルボンとウィリアムズは、マイアミに続く2戦連続のトップ5フィニッシュでイモラでも躍動。スタートタイヤでロングランを行い、バーチャル・セーフティカー(VSC)を最大限活用して表彰台争いに食い込んだ。終盤のセーフティカーにより流れが変わってしまったものの、5位という結果はその奮闘への十分な報酬となった。

    3.ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)
    ルイス・ハミルトンは予選後、「フェラーリが母国でQ2敗退したことに落胆した」と語ったが、決勝ではVSCとセーフティカーを活かしてポジションを上げ、巧みなオーバーテイクを披露。最終的に4位でフィニッシュし、チェッカー後にはティフォシからの歓声を浴びた。

    4.アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)
    アイザック・ハジャーの印象的なルーキーシーズンはイモラでも続いた。プラクティスでのスピンから立て直し、Q3進出と9位グリッドを獲得。小さなミスがなければさらに上も狙えたと語りつつ、決勝でもしっかりポイントを加算し、レーシングブルズを支えた。

    5.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)
    カルロス・サインツJr.は、予選ではアルボンを上回ったが、決勝ではその逆に。レース中盤にVSC前にピットインしたことで流れを失ったものの、ミッドフィールド後方から8位まで挽回したのは見事だった。

    6.ランド・ノリス(マクラーレン)
    ランド・ノリスは、またしても予選でチームメイトのピアストリやフェルスタッペン、ジョージ・ラッセルに後れを取ったことを反省。しかし決勝ではロングスティントと終盤のタイヤ戦略が功を奏し、ピアストリから2位を奪取。素晴らしいリカバリーを見せた。

    7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    オスカー・ピアストリは予選で全てを完璧にこなし、アイルトン・セナの記録に並ぶマクラーレン4連勝の可能性を作り出した。しかし、スタート直後にフェルスタッペンに抜かれ、レース後には「ブレーキが早すぎた」と認めた。さらにVSCの影響もあり、3位は“被害最小化”としては悪くない結果だった。

    8.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
    フェルナンド・アロンソは、ミディアムタイヤで予選5番手という快挙を達成し、アストンマーティンの進化を証明したが、決勝ではVSCとセーフティカーによって流れが崩れ、最終順位は11位。無線では「自分は世界一運が悪いドライバー」と嘆いた。

    9.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバーF1チーム)
    ニコ・ヒュルケンベルグは、2026年のアウディ参戦を見据えてキック・ザウバーで“仕込みの年”に入っているが、限られたチャンスを最大限に活かした。イモラでもVSCとセーフティカーを駆使してトップ10圏内に近づいたが、終盤にタイヤの新しいライバルに抜かれて惜しくもポイント圏外に。

    10.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    シャルル・ルクレールは、フェラーリがQ2で敗退した後、「言葉が出ない」と落胆した。決勝では早めのピット戦略が一時功を奏するかに見えたが、VSCに邪魔されて逆効果に。終盤のアルボンとのバトルを制して6位に入ったものの、もっと上を目指していただけに満足とは言えない結果だった。

    ランク外
    惜しくもパワーランキング入りを逃したのはジョージ・ラッセル。序盤はフェルスタッペンやピアストリに挑む場面も見せたが、タイヤの摩耗が激しく、「ペースがまるでなかった」と語り、「チェッカーを見てホッとした」とレース後に振り返った。

    2025年のF1世界選手権 エミリア・ロマーニャGP

  • F1エミリア・ロマーニャGP分析 ピレリC6投入で戦略多様化も想定外の展開

    F1エミリア・ロマーニャGP分析 ピレリC6投入で戦略多様化も想定外の展開

    ピレリがイモラで導入した新たな最軟タイヤC6は、C5およびC4との組み合わせで戦略の幅を広げようとしたものだったが、想定外の展開も引き起こした。それでも最終的には、戦略の多様化という目的を果たしたといえる。

    ピレリの狙いは、C6を「予選専用タイヤ」として位置付け、残るC4とC5では1ストップ作戦が厳しいように構成することで、より興味深い2ストップ戦略を促すことだった。

    しかし、実際にはC5の方がC6より予選に適していた可能性が高く、各ドライバーにはC5(この週末ではミディアム)が3セット、C6(ソフト)が8セット、C4(ハード)が2セットのみ与えられていたため、タイヤ選択には難しい判断が求められた。

    昨年のイモラではC5が最も柔らかいコンパウンドとして使用されたが、レースでは誰も使おうとはせず「柔らかすぎる」とされていた。それにもかかわらず、今年は複数のドライバーがC5でスタートし、29周目にVSC(バーチャル・セーフティカー)が出るまで走り切った。残り34周はC4ハードで対応できる見込みも立ち、1ストップ戦略が現実的となった。

    エミリア・ロマーニャGP F1 タイヤフェルナンド・アロンソとチームメイトのランス・ストロールは、土曜の予選でC5ミディアムを効果的に使用した

    予選においては、C5の方がC6より速いという誘惑も明らかだったが、レース用に少なくとも1セットは確保しておく必要があった。多くのチームはC6を消化し、ライバルも同じ選択をすることに期待した。

    しかしアストンマーティンは異なる選択をした。FP3でC6が1ラップのタイムでC5に劣ることが明確になった時点で、彼らはそれを踏まえたタイヤ戦略を立てた。

    なぜなら、FP3ではアストン以外のほぼ全チームがミディアムで1周走行した後、ソフトタイヤ(C6)でタイムを出そうとしたが、大半がC6の方が遅かったからだ。中には一度冷却した中古C6でタイムをわずかに改善したドライバーもいたが、多くはタイムを出せなかった。

    C6は熱を持ちすぎてしまい、コンパウンドの動きが大きく、高速コーナーでドライバーに不安定な感触を与えていた。

    予選に臨む段階で、アロンソとストロールはそれぞれハード1セット、ミディアム2セットを保持。一方、他チームの多くはハード2セット、ミディアム1セットという状況だった。

    エミリア・ロマーニャGP F1 タイヤ ピレリC6ジョージ・ラッセルも予選でミディアムを使い、3番グリッドを獲得したラップを記録

    予選Q1では、ストロールが他車がC6を履く中、最初にC5を投入して走行。彼のタイムはこのセッションの4番手に入った。アロンソはC6で3番手のタイムを記録。

    彼は2回目の走行でC5を履いたが、コラピントのクラッシュによる赤旗でタイムを比較する機会は得られなかった。

    Q2ではアストン勢はまずC6(ソフト)で走行し、2回目はC5(ミディアム)に切り替えたが、その方が明らかに速かった。ただし、トラックのグリップも増していたため、ソフトを2回使った他のドライバーも多くが自己ベストを更新していた。それでもアストンはP6とP7でQ3進出を果たした。

    Q3ではアストン勢はまず新品のC6(ソフト)で走行し、2回目は中古のC5(ミディアム)を使用。ストロールはタイムを更新できなかったが、アロンソは改善し、5番グリッドを獲得した。

    メルセデスのジョージ・ラッセルも同様の戦略を採り、最後の走行でC5を投入。もしアウトラップでの遅れがなければ、ポールポジションを獲得していた可能性もある。

    決勝日、ほぼ全車がC5でスタート。戦略は分かれた。リーダーのマックス・フェルスタッペンを追うオスカー・ピアストリは右フロントの摩耗が進み、徐々に遅れをとって13周目にピットインし、2ストップ戦略に切り替えた。

    ラッセルもランド・ノリスの攻撃を防ごうとしてタイヤを痛め、数周前にピットへ。シャルル・ルクレールも同様に早めのピットを強いられた。

    一方、フェルスタッペンとノリスはタイヤに問題なく、長く引っ張ることができた。結局、エステバン・オコンのマシンストップによるVSCのタイミングで多くがピットイン。C4(ハード)への交換が行われた。C4でスタートしていたルイス・ハミルトンは、ここでC5に交換。

    早めにストップしたドライバーは、1ストップ勢の後方で詰まってタイムロス。一方、ステイアウト組は10秒の“得”となるピット交換ができ、これがフェルスタッペンのアドバンテージをさらに広げた(特にノリスはVSCの1周前にピットインしていたため不利だった)。

    その後のセーフティカーはポジションを再びシャッフルしたが、ピアストリ、ルクレール、サインツには不利に、フェルスタッペン、ノリス、アレックス・アルボン、ハミルトンには有利に働いた。タイヤの摩耗度とグリップの差が混在したことで、ピット戦略で順位を落としたドライバーたちが後半に猛攻を仕掛ける展開に。ピアストリ対ノリス、アルボン対ルクレール、ハミルトン対ルクレールといった激しいバトルが繰り広げられた。

    つまり、ピレリの目論見は最初の意図通りには進まなかったが、結果的にはレースに戦略の多様性をもたらすことに成功したといえる。

  • マクラーレンF1代表 チームオーダー不発を擁護「勝利よりも調和を選んだ」

    マクラーレンF1代表 チームオーダー不発を擁護「勝利よりも調和を選んだ」

    マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラは、F1エミリア・ロマーニャGPでの戦略的判断について、勝利よりもチーム内の調和を優先したと説明し、その決定を擁護した。

    このレースでは、マックス・フェルスタッペンの予想を上回るペースとタイヤマネジメントにマクラーレン勢が後れを取り、終盤にはランド・ノリスが新しいタイヤでチームメイトのオスカー・ピアストリを追いかける展開となった。

    選手権争いでピアストリに遅れを取っているノリスだったが、両者ともフェルスタッペンの前に位置していた。この状況でノリスは無線を通じて、穏やかな口調ながらもチームオーダーの適用を示唆した。

    「確かに、それは考えた」とステラは認める。

    「ランドがマックスをオーバーテイクできたなら、古いタイヤを履いたオスカーを抜くのは容易だと想定していた。だが、結果的に満足している」

    「両ドライバーとも納得しており、公平な判断だったと受け止めている。これが我々のレースのやり方だ」

    しかしこの決断に対して、1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴは痛烈な批判を展開した。

    「彼らは弱さを見せている」とヴィルヌーヴ。「まるでドライバーズタイトルを積極的に狙うことに消極的で、ピアストリに強く出るのを恐れているかのようだ。本当に奇妙だよ」

    ノリス自身も、外交的な言い回しではあるが、マクラーレンの判断が勝利のチャンスを失う一因になったと示唆している。ノリスはピアストリを抜くまでに3周を要し、2台は一時接触寸前の状況に陥った。

    「その間に僕がタイムをロスして、次に彼もタイムをロスする。でも、チャンピオン争いをするにはそういった判断が必要なんだ」とノリス。

    「誰かを満足させようとすれば、もう一方が不満を抱く。それが現実なんだ」

    マクラーレン F1 エミリア・ロマーニャGP

    この件について、レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコも、1周目のターン1でフェルスタッペンがピアストリをアウト側からオーバーテイクした場面を引き合いに出し、「マクラーレン的な慎重さ」が影響していたと見ている。

    「マックスは攻めた。それだけのことだ」とマルコ。「ピアストリは、もし抵抗すれば接触は避けられないと分かっていた」

    一方で元F1ドライバーのアレクサンダー・ヴルツは、ピアストリの判断を擁護する立場を取る。ドライバーズ選手権でノリスとフェルスタッペンをリードしているピアストリは、「あと10メートル遅くブレーキすべきだった」と語っていたが、ヴルツはこう述べた。

    「ピアストリはラインを締めてマックスを押し出すこともルール上は可能だったが、リスクを取らずにポイントを守る判断をした」

    「タイトル争いを考慮すれば、非常に賢明な判断だったと言えるだろう」

    ステラはシーズン後半に向けて、今後はチームオーダーを発動する可能性があるとも示唆している。

    「チーム内では“もし”ではなく、“いつ”そうするかを議論している」とステラ。

    「我々はその必要性を理解しているし、ランドもオスカーもそれを認識している」

  • F1 角田裕毅への誹謗中傷を受けSNSプラットフォームに対策強化を要請

    F1 角田裕毅への誹謗中傷を受けSNSプラットフォームに対策強化を要請

    F1は、角田裕毅とジャック・ドゥーハンが有害なコメントの標的となったことを受け、ソーシャルメディア・プラットフォームに対し、オンラインでの誹謗中傷を抑制するための更なる措置を講じるよう強く求めている。

    アルピーヌF1チームからフランコ・コラピントがF1に復帰したことで、母国アルゼンチンからの情熱的な支持が再燃。しかし過去数か月にわたり、一部のファンがその一線を越え、最終的にコラピントと交代となったドゥーハンに対して執拗な嫌がらせを続けてきた。

    問題が大きく表面化したのは、先週末のエミリア・ロマーニャGPだった。あるパロディアカウントが、ドゥーハンの父親がコラピントの予選クラッシュを揶揄するような内容のInstagramストーリーを投稿したかのように捏造。この偽情報がアルゼンチンのメディアによって本物と報じられ、さらなる誹謗中傷の嵐が巻き起こった。

    また角田裕毅も、金曜プラクティスで起きた何の問題もない通常の走行妨害の場面でコラピントと関わった際、彼に対してジェスチャーを見せたことを理由に、アルゼンチンのSNSアカウントから攻撃の的となった。

    この事態を受けて、アルピーヌF1チームとFIAはすべての競技者に敬意を持って接するようファンに呼びかけた。さらに、コラピント自身もファンに冷静になるよう訴えた。

    「彼らは非常に情熱的だが、他人に対してとても攻撃的にもなりがちだ。もっと敬意を持つべきだ」とコラピントは語った。

    一方で、角田裕毅のInstagram投稿には、他のアルゼンチン人ファンから日本人ドライバーに対する支持や、他のファンの行動に対する謝罪の言葉も多数寄せられている。

    角田裕毅 F1

    F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、オンラインでの誹謗中傷に立ち向かうためのキャンペーンを最近立ち上げ、F1や各チームもSNSアカウント上のコメント管理に取り組んでいる。

    だが、オートスポーツ誌の取材に対してF1は、プラットフォーム側にもより踏み込んだ対応を求めている。

    「誰もが、オンライン上であれ現実世界であれ、誹謗中傷の対象になるべきではない」とF1はオートスポーツに寄せた声明の中で述べた。

    「ジャック・ドゥーハンと角田裕毅は素晴らしい人物であり、才能あるドライバーであり、我々のスポーツのアンバサダーだ。彼らやその家族は、ソーシャルメディアの陰に隠れた人々からの誹謗中傷ではなく、敬意を持って接されるべきだ」

    「F1は一体感のあるコミュニティであり、我々全員がこうした行為を非難する。我々は今後もスポーツ界全体で協力し、誹謗中傷を見つけては報告し、SNSプラットフォームに通報していくが、それ以上に、プラットフォーム側が悪質なコメントの拡散を防止するためにもっと積極的な対応をとる必要がある」

    なお、X(旧Twitter)やInstagram・Facebookを運営するMetaといった主要SNS企業は、ここ最近、世界的なコンテンツ管理の取り組みを縮小している。

    イモラで語ったマクラーレンのランド・ノリスは、近年SNSの使用を控えるようになったと語る。

    「以前ほど携帯を見なくなって、楽になった」とノリスは言う。「僕にとってSNSは、時間とエネルギーの無駄に感じるようになったんだ。もう必要ないと思ってる」

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅は選外

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅は選外

    マックス・フェルスタッペンが、イモラでの勝利街道をさらに伸ばした。レッドブルF1にとって400戦目という節目の週末に、彼はこの地で4連勝を飾り、今季2勝目を挙げた。一方で、彼のライバルたちはこの伝統的サーキットから早々に立ち去りたいような表情を浮かべていた。決勝では10位入賞を果たした角田裕毅や、母国レースに臨んだキミ・アントネッリの奮闘も見られたが、選出には含まれず。

    勢力図に変化の兆しが見え始めた中、エミリア・ロマーニャGPで明暗を分けた「勝者と敗者」をローレンス・バレットが振り返る。

    勝者:マックス・フェルスタッペン
    ポールシッターのオスカー・ピアストリに仕掛けた見事なオーバーテイクは、F1史に残るものだった。これによりフェルスタッペンは今季2勝目、通算65勝目を挙げる展開となった。

    金曜プラクティスでは苦戦したものの、予選で2番手を確保すると、決勝ではミディアム、ハード両コンパウンドで圧倒的なペースを披露。レースを掌握し、5年連続のドライバーズタイトル獲得に向けて視界良好な一日となった。

    フェルスタッペンは今季7戦中4度の表彰台を記録しており、次戦モナコGPに向けてポイントリーダーのピアストリに22ポイント差まで迫っている。

    エミリア・ロマーニャGP F1 マックス・フェルスタッペンフェルスタッペンはイモラで今季2勝目を挙げた

    敗者:オスカー・ピアストリ
    予選では巧みにトラフィックを捌き、今季3度目のポールを獲得。これはフェルスタッペンに並ぶ最多記録だった。

    しかし、スタートでリードを失い、アンダーカットを狙って早めにピットインしたことでトラックポジションも落とす結果に。見事なオーバーテイクを連発したが、最終的にはチームメイトのランド・ノリスに新しいタイヤで抜かれて3位フィニッシュ。ランキング首位の座は保ったものの、リードは13ポイントに縮まった。

    勝者:ランド・ノリス
    過去4戦中3戦でトップ3グリッドを逃していたノリスだが、今回は日曜の走りで挽回。序盤スティントで好ペースを見せ、終盤にはチームメイトのピアストリを見事にオーバーテイクして2位を獲得。

    イモラで4戦連続表彰台を獲得しているが、まだこの地での優勝はない。

    エミリア・ロマーニャGP F1 ランド・ノリスノリスは終盤、チームメイトのピアストリをオーバーテイクして2位を獲得

    敗者:ジョージ・ラッセル
    予選3位と好調を維持したが、スタートでピアストリに蓋をされると流れが変わった。マシンのペース不足を嘆きつつも、7位でフィニッシュして今季全戦ポイント獲得を継続している。

    勝者:ルイス・ハミルトン
    「ようやくフェラーリとの一体感を感じられた」と語ったハミルトンは、12番手スタートから怒涛の追い上げで4位フィニッシュ。

    イタリアでの“赤い初戦”で自己ベストリザルトを記録し、今季初めてチームメイトのシャルル・ルクレールを上回った。これでドライバーズランキング6位に浮上し、ルクレールとの差は8ポイントとなった。

    エミリア・ロマーニャGP F1 ルイス・ハミルトンフェラーリで初めてイタリアのティフォシの前を走るハミルトン

    敗者:キミ・アントネッリ
    母国GPで臨んだアントネッリだが、開幕戦オーストラリア以来となるQ3進出を逃し13番手スタート。

    レース中盤にはポイント圏争いに絡んだものの、スロットルトラブルに見舞われ、F1初のリタイアとなった。

    勝者:ウィリアムズ
    アレックス・アルボンとカルロス・サインツの奮闘により、3戦連続のダブルポイントを達成。

    アルボンはマイアミに続いて7番手から5位まで順位を上げ、フェラーリやメルセデスと互角に渡り合った。一方のサインツは、4戦連続でアルボンを予選で上回り、バルテリ・ボッタス以来の3戦連続トップ6グリッド獲得を達成。しかし戦略が裏目に出て8位に終わった。

    敗者:アストンマーティン
    今季初の大規模アップグレードにより、Q3進出(アロンソ5位、ストロール8位)を果たしたアストンマーティンだったが、VSCのタイミングを活かせず。

    有望に見えた1ストップ戦略が裏目に出てポイント圏外へと転落。アロンソは今季3度目の11位フィニッシュで依然として初得点を挙げられず、ストロールは15位だった。

    勝者:アイザック・ハジャー
    F1ルーキーのアイザック・ハジャーは、またもポイント圏フィニッシュ。過去5戦で3度目の入賞を果たした。

    スタートに課題があることを本人も認めたが、レース中は7位争いを展開。しかしセーフティカーが出たことでトラックポジションを失い、最終的に9位でチェッカーを受けた。

    敗者:ザウバー
    イモラでは光明も見えた。ガブリエル・ボルトレトが2戦連続でQ2進出を果たし14番手に。ニコ・ヒュルケンベルグは一時ポイント圏内を走行。

    ヒュルケンベルグは12位でフィニッシュし、これは今季のベストリザルトだったが、600戦目のメモリアルレースを無得点で終える結果となり、今季6戦連続のノーポイントとなった。

  • アイザック・ハジャー F1イモラで痛感「最大の課題はスタート」

    アイザック・ハジャー F1イモラで痛感「最大の課題はスタート」

    アイザック・ハジャーは、F1エミリア・ロマーニャGPで自身のレース運びが「ほぼ完璧だった」としながらも、唯一フラストレーションを感じた点として「スタート」を挙げ、改善すべき明確な課題として認識していることを明かした。

    レーシングブルズ所属のルーキー、ハジャーはイモラで9位フィニッシュを果たし、貴重な2ポイントを獲得。しかし週末のスタートは決して順調ではなく、プラクティスではスピンを喫してバリアに接触し、そのままグラベルに乗り上げてストップしてしまった。

    それでも予選ではQ3進出を果たし、ミスこそあったものの巻き返しに成功。しかし決勝レースでも、完璧とは言えない展開が待っていた。

    日曜の決勝でハジャーは一時、上位グループを走行。

    「またしてもスタートが難しかった。そこは自分たちの取り組むべきポイントで、それが一番大事な課題だ。その他は完璧だった」とハジャーは語った。

    「タイヤマネジメントはこれ以上ないというほど上手くいったし、ペースも強力だった。ただし、ミディアムタイヤでのウィリアムズほど速くはなかったので、そこには改善の余地がある。とはいえ戦略は完璧だったので満足している」

    スタート直後に2つポジションを落としたものの、好戦略のおかげで挽回。一時は6位まで浮上してみせた。優勝したマックス・フェルスタッペンと同様、ハジャーもバーチャルセーフティカー(VSC)中に1回目のピット、さらにセーフティカー中に2回目のピットを行い、最大限にチャンスを活かした。

    「今日のレース内容には満足している。ただ、やっぱりスタートにはフラストレーションを感じている。今の自分にとっての課題で、これまでもずっと苦労している部分だから。とはいえ学ぶ機会でもあるし、それ以外の内容にはすごく満足している」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム F1 エミリア・ロマーニャGPローソンは厳しいレースとなり、順位を落としてフィニッシュした。

    一方、チームメイトのリアム・ローソンは厳しいレース展開を強いられ、下位でのフィニッシュに終わった。後方スタートだったローソンは、VSCよりも前にピットインせざるを得ず、その後のセーフティカーのタイミングでも有効なタイヤ選択ができず、かなり摩耗したハードタイヤで14位フィニッシュとなった。

    「チームの皆には申し訳ない気持ち。VSCとセーフティカーに完全にやられてしまった。そこが順位を下げた最大の要因で、厳しい週末だった」とローソンは語る。

    「正直、運なんて信じたくないけど、最近は本当にツイてない。でも昨日も言った通り、全力で努力を続けて、運が巡ってくることを願うだけだ」

    ローソンは今季ここまで全戦出場していながら、未だノーポイントの3人のうちの1人で、他の2人はフェルナンド・アロンソとガブリエル・ボルトレト。対してハジャーは合計7ポイントを獲得しており、現在ドライバーズランキング14位につけている。