カテゴリー: F1オランダGP

  • 2025年F1オランダGP フリー走行1回目 プレイバック:ランド・ノリス最速

    2025年F1オランダGP フリー走行1回目 プレイバック:ランド・ノリス最速

    2025年F1オランダGPのフリー走行1回目は、マクラーレン勢が強さを見せた。ランド・ノリスが1分10秒278でトップに立ち、オスカー・ピアストリが0.292秒差で2番手。アストンマーティンのストロールとアロンソも上位に入り、ウィリアムズやザウバーなど中団勢も健闘した。

    一方、フェラーリ勢はルイス・ハミルトンがスピン、シャルル・ルクレールも不満を漏らして14位・15位に沈み、課題を抱える結果に。

    また角田裕毅とアンドレア・キミ・アントネッリがグラベルに飛び出して赤旗が出され、母国のマックス・フェルスタッペンもコースオフと、多くのドライバーが風に翻弄される荒れたセッションとなった。午後のFP2は雨予報で、貴重なドライデータの確保が週末の鍵となる。

    セッション開始、各車一斉に走行
    ピット出口に行列ができるほどの混雑でFP1はスタート。午後の雨予報を受け、各チームはドライ路面でのデータ収集を急いだ。序盤は全車がミディアムタイヤで周回を重ね、路面にラバーを載せる展開となった。

    角田がスピン、アントネッリは赤旗原因に
    角田裕毅がスピンしてグラベルに飛び出すも、自力でピットに戻ることに成功。しかし直後にアンドレア・キミ・アントネッリがターン1でオーバーランし、砂利にスタック。マシンは回収され、赤旗でセッションが中断された。新人にとっては学習の機会を失う痛手となった。

    ハミルトンがスピン、フェラーリは波乱の滑り出し
    ルイス・ハミルトンはターン3で360度スピンを喫し、「全輪フラットスポットだ」と無線で不満を吐露。シャルル・ルクレールもペース不足を訴えるなど、フェラーリ勢は序盤からトラブル続き。ソフトを投入しても順位は上がらず、課題が残った。

    ラッセルもコースオフ、風の影響顕著
    終盤、ジョージ・ラッセルがロックアップでグラベルへ。エスケープロードに抜けて事なきを得たが、突風が多発するコンディションで多くのドライバーがマシンバランスを乱した。解説パーマーは「突風で一貫性がなく挙動が不安定」と指摘。

    フェルスタッペンもまさかのコースオフ
    母国のマックス・フェルスタッペンも練習スタート後、ターン1でブレーキをロックさせてグラベルに突入。珍しくマシンをスタックさせ、観客の前で痛恨のミスを見せる形となった。

    ノリスが最速、ピアストリとの差は0.3秒
    ソフトに履き替えたノリスが1分10秒278でトップ。ピアストリは最終セクターで遅れ、0.292秒差の2番手に。チーム内比較ではノリスが優位に立ち、週末の序盤戦で主導権を握った。

    アストンマーティンが両者トップ4入り
    ストロールが3番手、アロンソが4番手と上位に食い込んだ。特にストロールは終盤のクリアラップで順位を押し上げ、チーム全体として強さを発揮。前戦ハンガリーに続き、好調さを維持している。

    ウィリアムズとザウバーが健闘
    アレクサンダー・アルボンが5番手、サインツJr.が8番手に入り、ウィリアムズは競争力を示した。さらにザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトが9番手を獲得し、チームにとって明るい兆しとなった。

    フェラーリ14・15位、明暗くっきり
    ルクレール14位、ハミルトン15位と2人揃って下位に沈んだ。チームは「独自プログラムを走っている」とするが、ラップタイムは振るわず、ドライバーも不満を隠さなかった。

    トップとの差は拡大、中団は接戦
    短いサーキットながら、ノリスから1秒以内に収まったのはわずか4台。ピアストリ、アロンソ、アルボン、フェルスタッペンのみで、中団以下は1.5秒以上の差が広がった。タイム差がはっきりと表れるセッションとなった。

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  • 角田裕毅 F1オランダGP会見「噂に惑わされない。自分の走りに集中する」

    角田裕毅 F1オランダGP会見「噂に惑わされない。自分の走りに集中する」

    レッドブルの角田裕毅は、F1第15戦オランダGPの木曜会見に臨み、後半戦への意気込みやシートを巡る噂について語った。「リラックスとトレーニングを同時に行いリフレッシュできた。戦う準備は完璧です」と夏休みを経た心境を明かした。

    さらに「自分のやることを続けるだけです。突然すごく良くなるとは思わない。確実にすべてをまとめて一貫してポイントを獲得できるよう集中します」とコメントし、シーズン後半での安定した成績を誓った。

    残り10戦となるシーズン後半に向けては冷静な姿勢を強調。「アップグレードを得てからかなり良くなったと思うので、前半最後の2戦のようにやります」と語り、流れを大きく変えるのではなく積み重ねを重視する考えを示した。また「後半戦は僕にとってすごく重要。サマーブレイク中はそのための準備をしてきました」と語り、気持ちを新たにした。

    一方で、ドライバー市場を巡る噂について問われると「F1では普通のことです。そういうプレッシャーはこの世界には付き物です」と即答。「いいこととは言いませんが、この5年間で慣れましたし、仕方ないことなのでとにかく自分のことに集中してプッシュし続けて、全てをまとめています」と強調した。

    また「シートを守るために必要なことは分かっている。ポイント獲得です。それがメインです」と言い切り、「しばらくポイントを取っていませんが、いい方向性に向かっているのは分かっています。前半戦最後の2戦で良いパフォーマンスを見せられたことはいいことですが、同時にチームはポイントを必要としています」と、課題を直視する姿勢を見せた。

    開催地オランダGPについては「バンプがあってすごくテクニカル」とコース特性に触れつつ、「オレンジ色を着た多くのオランダ人ファンがいますが、僕のヘルメットもオレンジなので自分を応援してくれている気分になります」と笑顔を見せた。さらに「フォーメーションラップの前にコース全体に音楽を流して盛り上げるのはここで始まったと聞いています。ここから始まったパーティー文化が好きですし、それがすごく独特だと思います」と雰囲気の魅力を語った。

    角田裕毅 レッドブル F1 オランダGP

    また現地の食文化にも触れ、「ここに来てストロープワッフルを食べました。初めて食べましたがすごくおいしかったです」と満足げに語り、「ビターバレンもチェックしてみます」と興味を示した。「熱いのは好き」と笑顔で話す場面もあった。

    さらに「どの国も食べ物が楽しみ。メキシコのタコスやシンガポールのラクサなどヨーロッパでは食べられないものもあるし、いろいろエキサイティング」と締めくくり、遠征先での小さな楽しみも明かした。

    「後半戦はチームにポイントが必要。全てをまとめる必要がある」と語った角田。噂に惑わされることなく、自分の走りに集中する姿勢を示し、レッドブル昇格後の後半戦に挑む。

  • F1オランダGP:記者会見 Part.2 – ノリス、アルボン、ハジャー

    F1オランダGP:記者会見 Part.2 – ノリス、アルボン、ハジャー

    2025年F1オランダGP木曜会見パート2には、ランド・ノリス(マクラーレン)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)が登壇した。

    ノリスは「タイトル争いを意識しつつも1戦ごとに挑む」と冷静に語り、ブダペストでの勝利を振り返りながらも課題は多いと強調した。

    アルボンはザントフォールトとの相性について「不思議と悪くない」と笑いながらも、コンストラクターズ選手権5位死守を目標に掲げた。ハジャーは新人としての挑戦を楽しむ姿勢を崩さず、「学び続けることが重要」とシーズン後半への意欲を語った。

    Q: ランド、元気そうだね。夏休みの間にハンディキャップは改善した?どう過ごした?

    ランド・ノリス: いや、ウェントワースの前にすごく悪くなったんだ。少しは下がったけど、まだ満足できるレベルじゃない。でも友達とゴルフをしたり、いろいろなことをして楽しかった。良い休暇だったよ。

    Q: 直近4戦で3勝。チャンピオンシップでオスカーとの差は9ポイント。シーズン後半はいい状態で入れそう?

    ノリス: 前からいい気分だったし、今もそうだ。今年序盤は苦しい時期があって難しい瞬間もあったけど、自分とチームの両方で改善して軌道に戻すことができた。その成果が結果として現れてきたのは嬉しかったね。でも常に改善できる部分はあるし、もっと強くならなければいけない。それがF1というものだ。長くて厳しいシーズン後半に向けて準備はできている。

    Q: アプローチは変える?まだ1戦ごとか、それともタイトルを見据えている?

    ノリス: もちろんタイトルを意識するけど、それは1戦ごとに積み重ねるものだ。みんな言い方は違ってもやっていることは同じだと思う。毎レースで勝ちたいし、最大ポイントを取りたい。でも簡単なことじゃない。ブダペストではフェラーリがとても速かったし、ジョージ(ラッセル)も近かった。今後も激しい戦いになるはずだ。もちろん一番のライバルはチームメイトのオスカーだから、その戦いが楽しみだ。

    Q: 昨年のザントフォールトでは圧倒的な強さを見せた。今年も同じようなパフォーマンスを期待していい?

    ノリス: もちろん。今年はチーム全体が強くなっているけど、ここ数戦は他チームも追いついてきている。昨年ここで強かった要素を他も改善してきているし、逆に僕らも別の面で進歩している。だから20秒差で勝つなんて期待していない。でも同じような結果を狙いたい。毎レース勝ちを狙い、1-2を目指すのが目標だ。ただ簡単だと思ったことはないし、これからも難しい挑戦になると覚悟している。

    Q: ありがとう、ランド。アレックス、君もゴルフは?夏休みはどう過ごした?

    アレックス・アルボン: いや、全然やらなかった。でもランドには勝てると思う!トレーニングキャンプに行ったり、ハイキングや水泳をして過ごした。いい休暇だったよ。

    Q: このサーキットについて話そう。ザントフォールトではいい成績を残している。君やウィリアムズにとってここは特別?

    アルボン: ちょっと相性の悪いはずのサーキットなのに、毎年なぜか悪くない結果になる。不思議なんだ。ここの風向きがうちのクルマに有利なんだと思う。天候も変わりやすく、そういう条件の方が僕らは得意だ。あとは自信が重要なサーキットでもある。道幅が狭いから、周回を重ねてリズムを掴めばいい結果に繋がる。

    Q: シーズン後半の目標は?

    アルボン: コンストラクターズ5位を維持すること。それが明確な目標だ。ただライバルも速くなっているし、場合によっては僕らを上回っていることもある。毎週変わるだろうけど、簡単ではない。ハースも大きく進歩してターゲット圏内に入ってきた。残りシーズンは激しい戦いになると思う。

    Q: アイザック、夏休みを終えてリフレッシュできた?

    アイザック・ハジャー: とても良い状態だよ。休暇の最後の1週間はしっかりトレーニングして、シートに収まるようにした。気分はいいよ。

    Q: 今週末について。2022年にここでF2スプリントを勝ったね。自信になる?

    ハジャー: あれは赤旗でほとんど走れなかったレースだからね。ポイントももらえなかった。

    Q: でも前にいたんだよね?

    ハジャー: そう、先頭にはいた。ここはFRECAやF4、F2でも走ったことがある。特に好きなサーキットではないけど、速く走れるようにするだけだ。

    Q: F1デビュー後は素晴らしいスタートだったが、スペイン以来ポイントがない。何が必要?

    ハジャー: 特にないよ。リアムが直近2戦で8ポイント取っているから、クルマはちゃんと速い。大事なのはミスをしないこと。ここ2戦は自分のペースも強かった。信頼性の問題も少しあったけど、それでも僕自身もっと良い仕事をしないといけない。スピードはあるから心配していない。

    Q: 残りシーズンの目標は?

    ハジャー: 変わらないよ。いろいろ試して、学び続けたい。安全策でただポイントを稼ぐために走るつもりはない。自分のやり方を試して、ミスをするならそれも普通。新人だからね。挑戦して楽しむことが一番だ。

    オランダグランプリ

    QUESTIONS FROM THE FLOOR

    Q: 3人に質問。ランドから。直近4戦で3勝しているが、スポーツにおいて勢いはあると思う?前のレース結果が次のレースに影響する?

    ノリス: それは人によると思う。僕はあまり勢いというものを信じていない。レースは毎回リセットできるし、良い結果でも次に影響するとは限らない。ただ、自信や知識を得ることはできる。そういう意味では多少あるかもしれないけど、2戦良かったから次も良いとは限らない。F1は変数が多いからね。勢いと呼ぶより、学びや自信という方が正しいと思う。

    アルボン: ランドが言った通りだ。白黒はっきりしたものではない。毎週サーキットも状況も違うからね。僕にとってはシーズン全体が一種の勢いみたいなものだと思う。最初にマシンに乗った時に良いと感じられれば、その感覚を保てる。アップグレードや環境によって変わることもあるけど、本当にケースバイケースだ。

    ハジャー: 僕は勢いは統計にすぎないと思う。クルマに座って「勢いがある」なんて考えたことはない。

    Q: アイザック、レッドブルの所属だと将来は何が起こるか分からない。2026年について何か知っている?

    ハジャー: 自分でも分からないよ。だから答えられない。ごめん。

    Q: ランド、失ったポイントを振り返って後悔することはある?

    ノリス: もっと良い判断ができた場面はあったと思う。例えば中国のスプリント予選、最後のヘアピンでロックして8ポイントを失った。あの時「長いシーズンだ、無理するな」と思えていれば違った結果になっていただろう。カナダも少し賢く立ち回れていればポイントを落とさなかったかもしれない。でも後悔はしていない。その瞬間の判断だったし、それが自分だから。そういう経験から学んで次に活かすだけだ。

    Q: ランド、マクラーレンはシーズンを通して君とオスカーに自由に戦わせてきた。ブダペストでの件を受けて方針に変化はあった?

    ノリス: 特に変わっていない。ブダペストは少し特別なケースだった。僕が1ストップを選んだのは、前と同じ戦略を取る方がむしろ愚かだったからだ。あの判断はジョージを抜くためのものだった。結果的に完璧な展開になったけど、最初から勝ちを狙ったわけじゃない。チーム全体としていつも通りではなかったが、レースではそういうことも起きる。僕もオスカーも自由に戦いたいし、そういうチームでありたい。毎戦振り返って修正しているし、大きな変更はない。コンストラクターズを勝つのが最優先だ。

    Q: アレックス、ペレスとボッタスが1年ぶりに復帰する。自分もかつて休んだ経験があるが、復帰は難しい?

    アルボン: 僕の場合はピレリテストやシミュレーターで走れたから助かった。2人はもっと経験があるし、少し走らなくても大丈夫だろう。レギュレーションもリセットされるから経験の差は出にくい。僕にとってはウィリアムズに備える良い期間になった。彼らもすぐに順応できると思う。

    Q: ランド、君とオスカーがタイトル争いをする可能性が高い。ルクレールやマックスとの戦いではリスクの取り方が変わる?

    ノリス: もちろん変わる。いつリスクを取るか、相手が誰かで変える必要がある。勝ちを狙う時ならリスクを取るし、1ポイントのためなら取らない。相手が誰かも重要だ。チャンピオン争いを意識すればなおさら。中国での件はもう少し慎重にすべきだったと思う。今は学んでより良い判断ができるようになった。

    Q: ランド、アンドレア・ステラの役割についてどう思う?

    ノリス: 僕にとってアンドレアは最も重要な存在だ。チームを大きく変えたのは彼だと思う。人を理解し、まとめ、最大限の力を引き出す能力にかけては誰より優れている。マクラーレンは大きく変わったように見えるけど、実際には99%同じ人たちだ。ただトップが彼になった。それが最大の違いだ。だから僕は今季の成功の多くを彼のおかげだと思っている。

    Q: ランド、ジョリオン・パーマーはハンガリーでの戦略は運が良かっただけだと言っていた。どう思う?

    ノリス: 確かに少し運はあった。でも運だけじゃない。自分の成長と努力があったから勝てた。シーズンを通して改善してきたし、エンジニアやチームと一緒に頑張ってきた。運は誰にでも必要だけど、それだけで勝てるわけじゃない。ブダペストの勝利は努力の結果だ。

    Q: アレックスとランドに質問。このサーキットはパドックが広いけど準備に影響は?

    アルボン: あまり変わらない。スパと同じような感じだよ。僕らはガレージに装備を置いておくから問題ない。

    ノリス: 僕らは一番遠い場所だから歩いたりスクーターに乗ったりしている。でも特に問題はない。むしろファンが近くで見られるから良いことだと思う。僕はあまり気にしないし、リラックスしている。

    Q: アイザック、将来の不確実性について。集中するのは難しい?

    ハジャー: 正直、慣れている。F1に来るまでの道のりも不確実だったからね。先のことは考えすぎず、今に集中して全力を尽くすだけだ。心配はしていない。

  • F1オランダGP:記者会見 Part.1 – フェルスタッペン、ベアマン、ボルトレト

    F1オランダGP:記者会見 Part.1 – フェルスタッペン、ベアマン、ボルトレト

    2025年F1オランダGPを前に行われた木曜会見パート1には、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、オリバー・ベアマン(ハース)、ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)が登壇した。

    フェルスタッペンは後半10戦を「ベストを尽くす」と冷静に見据え、ザントフォールトの特別な雰囲気や今季の課題について言及した。

    Q: マックス、最初にお願いします。後半戦に向けて残り10戦です。2025年シーズン後半に向けた心構えは?

    マックス・フェルスタッペン: とにかくベストを尽くすだけだ。毎戦でチャンスを探して、クルマについてもっと学びたい。もちろん来年はマシンが大きく変わるが、今年のクルマについてももっと理解したいと思っているし、パフォーマンスを少しでも引き出して、僕らがもう少し楽に戦えるようにしたい。

    Q: チャンピオンシップに関して具体的な目標は?

    フェルスタッペン: いや、特にはない。

    Q: ザントフォールトでは素晴らしい戦績を持っている。3勝に加えて昨年は2位だった。今回のRB21の戦闘力についてどう考える?ハンガリーより前に出られると思うか?

    フェルスタッペン: そう願いたいね!ハンガリーは僕らにとって良い週末ではなかったから、今回はもっと前に行けるといい。残りのカレンダーの中で最高のサーキットではないと思うけど、天候が崩れる可能性もある。それが混乱を生むこともあるから、どうなるか様子を見ないといけない。

    Q: どのサーキットがマシンに合うと思う?昨年も後半は浮き沈みがあったが。

    フェルスタッペン: 自然に言えば、高速コーナーが多いレイアウトの方が僕らに合うと思う。低速や中速はおそらく少し難しいだろう。

    Q: ガブリエル、次は君だ。ブラジルから戻ったばかりだが、休暇はどうだった?

    ガブリエル・ボルトレト: 良かったよ。ブダペストの後は家族と過ごして、リラックスした。ブラジルに戻ってカートやドライブもしたし、家族と過ごして充電できた。シーズン後半に向けて準備は整ったよ。

    Q: 直近4戦で3度の入賞。勢いに乗っているように見えるが?

    ボルトレト: 確かにシーズン序盤に比べて大きく改善した。クルマに投入したアップグレードもうまく機能している。中団は非常に僅差で、コンマ05秒でQ3を逃すこともある。ブダペストも本当に接戦だった。だから予選の出来に大きく左右されると思う。今の流れを続けたい。ザウバーとしては6戦連続入賞で、こうした戦いができるのは素晴らしいことだ。

    Q: 初ポイントはオーストリアだったが、それが転機になった?

    ボルトレト: クルマに入れたアップグレードが効果を発揮して、ポイント圏で戦えるようになった。F1で突然状況が変わるなんてことはない。学び、改善しながらプロセスを積み重ねるものだ。オーストリアは僕が好きなサーキットで、クルマも合っていたし、とても良い走りができた。そこでチームや自分に自信がつき、その後のレースでもポイントを獲得できた。

    Q: ザントフォールトはフォーミュラ・リージョナル以来だと思うが、どう見ている?

    ボルトレト: 正直、予想は難しい。天候次第ではかなり荒れるだろうし。すごく好きなサーキットだし、これまで1、2回しか走ったことがないが、本当に楽しい。雰囲気も観客も素晴らしいし、F1ではさらにすごいだろう。特にこの人(フェルスタッペン)がいるからね。今週末が楽しみだよ。

    Q: オリー、次は君だ。休暇はどう過ごした?自転車にも乗った?

    オリバー・ベアマン: いい休みだった。楽しかったし、シーズン後半に向けたトレーニングもたくさんした。家族と過ごす時間も取れて、数週間レースを忘れるのも良かった。ただ、すぐにレースが恋しくなったから、ザントフォールトに戻ってこれて嬉しいよ。

    Q: 休暇中、P11のことをよく考えたと思う。直近は4戦連続で11位、ハンガリーではリタイア。これはマシンの実力なのか、それとももっと上に行けると思うか?

    ベアマン: いや、もっとやれると思う。シルバーストン以降は安定して結果を残していて、ずっとポイント目前というのは悔しい。けれど、4戦連続でそれだけ接近していたのは前向きに捉えるべきだとも思う。微調整ができれば、最後の一歩を踏み出せるはずだ。

    Q: シーズン前半を振り返って、そして後半に向けての目標は?

    ベアマン: 前半はとにかくタフだった。14戦はすごく濃密で、昨年F2ではこれがシーズン全体だった。それを8月前にすでに消化したわけだからね。僕にとっては大きな変化だった。休暇はリセットする良いタイミングになった。素晴らしい瞬間もあったけど、ミスも多すぎたと思う。

    オランダグランプリ

    QUESTIONS FROM THE FLOOR

    Q: マックス、今週キャデラックが来季のドライバーとしてバルテリとチェコを発表した。彼と話したか?そして彼が来年どんな走りをすると思う?

    マックス・フェルスタッペン: ニュースを見たときにメッセージを送ったよ。シートを得られて本当に嬉しい。彼は素晴らしい人間で、僕らはいつも良い関係だった。だから彼がグリッドに戻るのを見るのは嬉しいね。どういう走りをするかはクルマ次第の部分も大きいから現時点では言えないけど、新しい挑戦だし、彼自身すごくワクワクしているはずだ。

    Q: ガブリエル、このサーキットは挑戦が多い。どの部分に一番興味がある?マックスにアドバイスを求めた?

    ガブリエル・ボルトレト: いつも彼に少しは聞いているけど、特別な質問というわけではないよ。僕が一番気になるのはバンクの部分だ。今年は大きなF1カーでまだ経験していないからね。特にターン3は楽しみだ。最終コーナーは全開で行けるはずだから問題ないと思うけど、この一連のコーナーは面白そうだ。シミュレーターでも走ったし、準備はできている。

    Q: ターン3はアウト側?イン側?

    ボルトレト: これまでみんなアウト側を通ってると思う。イン側はどう?

    フェルスタッペン: イン側は無理だね。頂点がフラットすぎる。そこもバンクをつけるべきだったんだけどね。そうすればチャンスになった。まあ、試しに突っ込んでみればいいさ。4台並んで。ただ僕にぶつからないように。

    Q: マックス、今週アレックス・パロウが来年君のチームメイトになるのではという噂があった。実際どう思う?

    フェルスタッペン: 評価するのは難しい。アレックスのことはカート時代から知っているし、インディカーでの活躍は本当に素晴らしい。だけどF1でどうなるかは誰にも分からないし、その逆も同じだ。僕らがインディカーでどうなるかなんて分からない。だから議論しても時間の無駄だと思う。ただ、彼がインディカーであれだけ支配的に強いのを見るのは本当に嬉しい。

    Q: ローラン・メキースがチームに加わって少し時間が経った。彼と話した?彼のアプローチは変わってきた?

    フェルスタッペン: もちろん、就任後すぐにレースがあって、すぐ夏休みに入ったから、急に何かが変わるわけではない。ただ、彼のアプローチは気に入っているし、チームの雰囲気が良くなっているように感じる。人々の様子を見ても前向きだ。誰かが就任して2週間や2か月で劇的に変わることはない。時間が必要なんだ。

    Q: マックス、ザントフォールトの特別な雰囲気について。観客が与える影響は?

    フェルスタッペン: すごく笑顔になるよ。ピットを出る時からあのオレンジの光景を目にすると特別だ。走ることだけじゃなく、3日間ずっと祭りのような雰囲気だ。

    ボルトレト: 祭りなのは彼のためだけだと思うけどね。

    フェルスタッペン: 僕にとっては残念ながらそうじゃないけどね。でも観客が楽しんでいるのは良いことだ。グランプリに来る意味のひとつだと思う。

    Q: マックス、今年は現実的にチャンピオン争いから外れている。残り10戦、モチベーションはどう保っている?

    フェルスタッペン: 正直、それほど難しくはない。いつかそういう時が来るのは分かっていた。今はその状況にある。でもフラストレーションを抱いたり声を荒げたりしても無駄だ。エネルギーの浪費だからね。そうではなく、クルマとチームの運営を見直して未来に向けて改善する。それが今僕らが取り組んでいることだ。

    Q: 2021年、ルイスとの間でマインドゲームがあったと当時のトレーナーが語っていた。例えばブラジルで彼のリアウイングを触ったのは意図的だったのか?

    フェルスタッペン: 正直、覚えていない。その時自分がそういう意識を持っていたことはない。だから特に言えることはないし、少なくとも僕にとってはそういう出来事ではなかった。

    Q: ガブリエル、ブラジルでカートに乗って若い子供たちと触れ合った。マックスとも昔カートで会ったと言っていたが覚えている?

    ボルトレト: 初めて走った場所に戻って、6歳や7歳の子供たちがカートを走らせているのを見ると、自分の幼い頃を思い出した。彼らと時間を過ごして、質問に答えて、とてもいい経験だった。マックスに初めて会ったのはアドリアだった。パドックに人が多くて直接話しかけられなかったけど、チームのボスにお願いして写真を撮ってもらった。当時の彼はまだ17、18歳でF1に上がったばかりで、僕にとっては最高の瞬間だった。

    フェルスタッペン: アドリアのことは覚えているよ。友達が走っていたし、CRGのファクトリーチームもいた。僕にとってもお世話になった場所だから顔を出したんだ。そこに小さなブラジル人がやってきて写真をお願いしてきた。今でもその写真を見ることがあるけど、今こうして一緒にF1にいるのは面白いものだね。

    Q: マックス、ザントフォールトがカレンダーから外れることについてどう思う?

    フェルスタッペン: 新しいストリートサーキットが増えなければ構わない。もちろん残念ではあるけど、何ができるわけでもない。ホームグランプリを数年間持てたこと自体が誇らしい。今後も楽しむつもりだし、F1が来なくても素晴らしいサーキットだ。だからまた戻ってくるよ。ただ2年後にカレンダーがどうなるかは誰にも分からない。

    Q: 皆さんに質問。グリッド順位やタイムを抜きにして、F1マシンは他のレーシングカーと比べて今でも楽しい?

    オリバー・ベアマン: 僕は基本的にシングルシーターしか乗ったことがないけど、GTやプロトタイプもちょっと経験した。その中でもF1はすごく楽しい。規則の限界ギリギリで作られたマシンだから、一周ごとに風が変わったり少しセットアップを変えるだけで完璧から難しくなる。自信を持つのが難しいこともある。でもこれまでで一番楽しいクルマだよ。

    フェルスタッペン: F1は楽しい。もちろん速ければ速いほど楽しいけど、他のクルマも別の意味で楽しい部分はある。僕にとっては週末で一番楽しいのはクルマに乗っている時だ。

    ボルトレト: 人生で一番すごいクルマだと思う。速ければ速いほど楽しいというのは同意だ。本当に最高にクールだよ。

    Q: オリーとマックスに質問。ヴァン・アメルスフォールト・レーシングで走っていた頃の思い出は?

    ベアマン: 僕はF4を1年走った。とても良いシーズンだったし、すごく楽しかった。コロナの時期でオランダに住んでいたから、食事はほとんどチョコスプリンクル入りのトーストばかりだった。

    フェルスタッペン: ハーゲルスラフ。

    ベアマン: そう、それ!本当に良いチームで、一生懸命働く人たちばかりだ。今でもフリッツが現場にいるのはすごいと思う。

    フェルスタッペン: 僕の場合は契約が決まったのがシーズン直前で、期待はされていなかった。でもすぐに結果を出して、6連勝もできた。とても競争が激しい中で勝てたのは特別だった。無線でオランダ語を話せたのも珍しいことだった。父との縁もあって、素晴らしい時間だった。そこからすぐF1に行けたのは大きかった。

    Q: マックス、昨年後半のチェコについて。彼の実力を正しく示していなかったのでは?来季復帰で再び力を見せられると思う?

    フェルスタッペン: これは新しいスタートだ。シーズン後半だけで彼の能力が決まるわけじゃない。彼は気にしすぎないタイプだし、新しいクルマでまた楽しめると思う。レッドブル以前からも素晴らしい実績を残してきたし、また楽しみながら結果を出すはずだ。

    Q: ガブリエルとオリーに質問。来年はバルテリとチェコがシートを得たが、若手が選ばれなかったことをどう思う?

    ボルトレト: それは大企業が決めることだから、僕が評価する立場じゃない。もちろん友人のフェリペ(ドルゴヴィッチ)はF2王者でチャンスを得るべきだと思うし、まだ可能性はあると信じている。彼は素晴らしい人間で、ふさわしいと思う。ただ決定権は彼らにある。

    ベアマン: 基本的には同意だ。新人を起用するより経験豊富なドライバーを選ぶ方がリスクは小さい。とはいえ、グリッドにいないけど実力のある人はたくさんいる。フェリペもそうだし、インディカーにも優秀なドライバーは多い。ただ新チームとしては妥当な判断だと思う。僕が経営者なら同じことをするかもしれない。

    Q: マックス、チェコがキャデラックに加わる価値は?

    フェルスタッペン: 彼は多くのチームで走ってきて、それぞれの違いを知っている。どのチームがどこに強みや弱みを持つか理解しているのは大きな財産だ。さまざまな規則の下で走ってきたから、良いクルマとは何か、そうでないクルマはどうかも知っている。それは新チームにとって非常に貴重だと思う。すぐにF1で戦うのは簡単ではないが、彼の経験が助けになるだろう。

  • ランド・ノリス F1前半戦「やり直したい瞬間もあるが後悔はない」

    ランド・ノリス F1前半戦「やり直したい瞬間もあるが後悔はない」

    ランド・ノリスは2025年シーズンについて「後悔はない」と強調しながらも、振り返れば「もう一度やり直したい瞬間」があったと認めた。

    マクラーレンのチームメイト、オスカー・ピアストリとはわずか9ポイント差でサマーブレイクを終え、F1はザントフォールトでのオランダGPに再開を迎える。小さなミスがチャンピオンシップを左右しかねない状況だ。

    ノリスはシーズン序盤の失敗を振り返り、次のように語った。

    「一番大きいのは中国のスプリント予選だったと思う。あの時の僕のラップは最終コーナーのヘアピンまではポールに十分な出来だった。でもブレーキでロックしてしまった。あの瞬間に『シーズンは長いんだから、ヒーローになろうとするな』って思えていれば、あんな結果にはならなかった。あそこで8ポイントを失った」

    「それからカナダ(ピアストリとのクラッシュ)も。もしやり直せるなら、もう少し賢く、リスクを抑えて走れば、あれほどポイントを失わずに済んだかもしれない」

    「でも、そういう場面を後悔しているとは言わない。もちろん変わってほしい、もっと良い結果であってほしい、やり直したいとも思う。けれど、当時の自分の判断を後悔しているわけじゃない。それが僕であり、人生であり、そういうものだと思うんだ」

    「時にはうまくいって運も味方するし、逆に最高の決断じゃなかったと思えることもある。でもそういう時にこそ多くを学べるし、将来のために自分を成長させてくれる」

    ランド・ノリス F1カナダGPでピアストリに仕掛けたオーバーテイクは判断を誤り、接触に至った

    ノリスは「生きて学ぶ」姿勢に誇りを持ちながらも、今後タイトル争いを続けるためにはミスを最小限に抑える必要があると強調した。その点で、リスクマネジメントはマクラーレンの両ドライバーにとってますます重要な要素になっている。チャンピオンシップ圏外のドライバーたちはより大胆にパパイヤカラーのマシンに挑むことができるからだ。

    「僕たちはレースに勝ちたいし、2位や3位を狙いたいと思う。でも一方で、ちょっとした場面でリスクをもっと取れる時もあっただろうし、そういう瞬間は少しあったと思う。ただ、しばらく前から僕たちはリスクというものを理解し始めている」

    「予選の時にはリスクを取らなきゃいけない場面があるのは分かっているし、レースでは1ポイントのためにはリスクを冒さないけど、勝利のためならもっとリスクを取ることもある。誰と戦っているかも大事な要素だ」

    ランド・ノリス F1 マクラーレンシーズンを通じ、マクラーレンの両ドライバーはリスクを取り続けてきた

    「それがレーシングドライバーというものだ。誰に対してリスクを取れるか、誰には取れないか、いつリスクを取るか、いつ取らないか、それを理解しなきゃならない。それは一般的なことだけど、チャンピオンシップを争うようになると、さらに理解を深めなきゃいけない部分だと思う」

    「もし中国で戻れるなら、あのリスクは取らなかったと思う。シーズン第2戦のあの時点では、すべてを完全に把握できていなかったし、必要なほど深く考えられていなかった。でもあの経験から学んだし、今はより良い判断ができるようになっている」

  • 2025年F1 オランダGP:ザントフォールト・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 オランダGP:ザントフォールト・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 オランダGPが、8月29日(金)~8月31日(日)の3日間にわたってザントフォールト・サーキットで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第15戦 オランダグランプリのタイヤについて解説した。

    今週末のF1オランダGPは、ピレリにとって記念すべき節目となる。イタリアのタイヤメーカーがF1世界選手権に公式参戦してから通算500戦目を迎える。その物語は1950年5月13日、F1世界選手権初戦となったイギリスGP(シルバーストン)にさかのぼる。

    この日、ピレリタイヤを装着した4台のアルファロメオと4台のマセラティが出走し、優勝したジュゼッペ・ファリーナを筆頭に、ルイジ・ファジオーリ、レグ・パーネルのアルファ勢が表彰台を独占した。それ以来、ピレリは499戦に参戦しており、3つの時代に分けられる。1950年から1958年、1981年から1991年(ただし1987年と1988年を除く)、そして2011年以降はFIA F1世界選手権のグローバル・タイヤ・パートナーとして現在に至っている。

    ザントフォールトでは記念イベントが行われ、翌週に開催されるイタリアGP(モンツァ、ピレリがタイトルスポンサーを務める)でもセレモニーが続く。オランダGPでは、すべてのマシンとスリックタイヤに「500GP」の特別ロゴが入る。このロゴはF1創設75周年を祝った2月18日のロンドンイベントで初披露された。モンツァではF1、FIA、ピレリの首脳陣に加え、チーム関係者とドライバーも集合写真を撮影する予定だ。

    オランダグランプリ F1

    コンパウンド
    今年のオランダGPでは昨年よりも柔らかいコンパウンドが選択された。チームにはハード(C2)、ミディアム(C3)、ソフト(C4)が提供される。2024年はC1、C2、C3だった。FIAとプロモーターとの協議の結果、この変更は1ストップが主流となっていたレースを2ストップ戦略へ誘導する狙いがある。さらにFIAはピットレーンの速度制限を従来の60km/hから80km/hに引き上げ、ピット作業の時間短縮を実現。シミュレーションによれば1ストップが依然として速いが、ザントフォールトはオーバーテイクが難しく、直線が少ない狭いレイアウトのため、この傾向は続くと見られる。

    オランダGP F1

    2024年の例
    昨年は16台がミディアムでスタートし、ハミルトン、角田裕毅、ボッタスの3台がソフト、マグヌッセンはピットレーンからハードでスタートした。全体の4分の3が1ストップ戦略で、ハードに交換。マグヌッセンはミディアムに交換した。メルセデス勢は2ストップで、ハミルトンはC3を2セット、ラッセルは1セットを使用。角田裕毅、ボッタス、周冠宇は3種類すべてを使用し、アルボンはミディアム→ハード→ミディアムで走った。

    最長スティントはヒュルケンベルグがハードで57周。ピアストリはミディアムで33周を走破。ハミルトンはソフトで24周を走った。

    オランダGP F1 2025年のF1世界選手権

    ザントフォールト・サーキット
    コース全長は4.259km。北海沿岸の砂丘地帯を走り、首都アムステルダムから40km弱の場所にある。14の中低速コーナー(左4、右10)があり、第3コーナーと最終コーナーはそれぞれ19度、18度のバンクが施され、インディアナポリスよりも急勾配となっている。これによりタイヤには大きな縦方向・横方向の荷重がかかり、マシンとタイヤのセットアップ管理が重要になる。必要とされる空力ダウンフォースはブダペスト並みに高く、路面のグリップは低めで、海風による砂の堆積でさらに悪化する。北海に近いため天候は変わりやすく、夏の終わりには気温も20℃を下回ることが多い。

    オランダグランプリ 2025年のF1世界選手権

    キーワード:エネルギー密度
    エネルギー密度とは、物質の体積または質量に含まれるエネルギー量を指す。F1タイヤでは、走行中に路面との接触や変形・摩擦から発生するエネルギーが吸収・蓄積・放出されることを意味する。コーナー数が多い、あるいは速度が高いほど、タイヤにかかるエネルギーは増大し、熱に変換されゴムの温度を上昇させる。これがグリップ、デグラデーション、性能に直結する。適切なエネルギー密度管理は、温度を最適ウィンドウに保つために不可欠で、バランスが悪い場合はグレイニングやブリスターの原因にもなる。総エネルギー量としては鈴鹿、ルサイル、シルバーストン、スパの方が厳しいが、ザントフォールトは「エネルギー密度」が最も高い。これはコースが短く、コーナー数が多く、直線でタイヤを休める機会が少ないためだ。

    統計コーナー
    今回でF1世界選手権としてのオランダGPは35回目。1952年の初開催からすべてザントフォールトで行われてきた。現在のレイアウトは2021年に導入され、1985年以来の復活開催となった。

    ジム・クラークがロータスで4勝を挙げ最多勝。3勝のジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダ、マックス・フェルスタッペンが続く。ポールポジションはフェルスタッペンとルネ・アルヌーが3回で最多。表彰台はクラークとラウダが6回でトップ。チーム別ではフェラーリが8勝で最多、次いでロータス6勝、マクラーレン4勝。マクラーレンは昨年ノリスが優勝した。ポール数はロータス8回、フェラーリ7回。表彰台はフェラーリが26回、ロータスが16回となっている。

  • ルイス・ハミルトン F1後半戦は“リスタート”「仕事を楽しむことに集中したい」

    ルイス・ハミルトン F1後半戦は“リスタート”「仕事を楽しむことに集中したい」

    ルイス・ハミルトンは、夏休みを経て「仕事を楽しむことに戻ること」に集中していると明かし、2025年シーズン後半戦を“リスタート”の機会にしたいと語った。

    フェラーリへの移籍初年度となった前半戦は、SF-25への適応の中で浮き沈みを経験したハミルトン。第2戦中国GPのスプリントで勝利を飾るなどのハイライトがあった一方、苦戦もあり、特に直近のハンガリーGPでは自らを「役立たず」と酷評するなど、厳しい言葉を口にしていた。

    しかしザントフォールトで迎えたF1オランダGPの週末、ハミルトンは「戻ってこられてワクワクしている」と語り、愛犬ロスコーや家族と過ごした夏休みが心身のリフレッシュにつながったと強調した。

    「まず、あの瞬間的な感情の中で(ハンガリーでの発言は)誰にでも起こり得ることだし、本当の気持ちではない」とハミルトンは説明した。

    「休暇中は家族と過ごしていた。姪や甥、そしてロスコーと一緒にね。とても素晴らしかったし、離れてリフレッシュすることができた。それで自分の核に立ち返ることができたんだ。僕はいつもそうしてきた。たくさんの瞑想をして、毎日に感謝の気持ちを見出して、自分の信念に再び立ち戻った。それらは常に僕の中にあるもので、これからもそれを使っていくつもりだ」

    今後10戦の後半戦に向けてのアプローチについて問われると、ハミルトンはこう答えた。

    「今は物事を少し落ち着かせて、仕事を楽しむことに集中することだと思う。僕はこのスポーツが大好きだし、ずっとそうだった。だからこそ始めたんだ。そして周囲の雑音を遮断して、ただ戻るんだ…これは僕たちにとって素晴らしいリスタートの瞬間だ」

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトンはまた、これまでフェラーリと共に積み重ねてきたステップを振り返り、上昇基調を維持できると改めて強調した。

    「シーズン後半戦では、来週モンツァでティフォシに会えるのが本当に楽しみだ。それが僕が一番楽しみにしていることだね。そしてチームとともに力を重ねていきたい。ファクトリーではみんなが本当に一生懸命働いている。アスリートとして僕はとても高い基準を自分に課しているし、チームもそうだ。僕たちが注ぎ込んだ努力に見合う結果が得られなかったり、本来得るべき結果を手にできないのは難しいことだ。でもそれもプロセスの一部であり、必ず辿り着けると信じている。進歩はしているから、前進し続けるしかない」

    そして休暇が自分にとって完璧なタイミングだったと締めくくった。

    「この休暇は絶好のタイミングだった。リセットするには十分だったし、シーズン後半は厳しくなるだろうけど、僕の背後にはチーム全体がいる。後半戦で進歩できると確信している。前向きであり続け、頭を上げて進んでいくだけだ」

  • ペレスとボッタスの2026年キャデラックF1復帰に対するF1パドックの反応

    ペレスとボッタスの2026年キャデラックF1復帰に対するF1パドックの反応

    F1パドックは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが2026年からキャデラックのF1チームで再びグリッドに復帰するというニュースに沸いている。多くのドライバーたちが、この発表を歓迎すると同時に、ベテラン二人が直面する挑戦について意見を述べた。

    長く続いた憶測の末、キャデラックはついにペレスとボッタスを起用すると火曜に発表。初参戦シーズンに臨む布陣として豊富な経験を武器にしたペアリングとなった。

    最初に反応を示した一人は、ペレスと2021年から2024年までレッドブルでチームメイトだったマックス・フェルスタッペンだった。木曜のオランダGPメディアデーで彼は語った。

    「ニュースを見たときに彼にメッセージを送った。もちろん彼がシートを得られてとても嬉しい。彼は素晴らしい人間で、僕らは常に良い関係だったから、彼がグリッドに戻ってくるのは嬉しい。どうパフォーマンスするかはクルマ次第だから現時点では判断が難しいけど、新しいチャンスだし、彼もすごくワクワクしていると思う」

    セルジオ・ペレス F1 キャデラック

    ペレスは2024年シーズンを経てレッドブルとの契約を終了し、2025年はシートを失っていた。キャデラックで再起できるかどうかを問われたフェルスタッペンは続けた。

    「今は新しいスタートだ。シーズン半分とか1年とかでドライバーを定義できるものじゃない。彼はそういうことをあまり引きずらないタイプだし、新しいスタートとしてワクワクできる。新しいクルマでもあるしね。レッドブルに来る前も、在籍中も素晴らしいことを多く見せてきた。だから楽しんで、またいい時間を過ごせばいいんだ」

    さらにフェルスタッペンは、ペレスの豊富な経験が新チームにとって大きな価値になると語った。

    「彼はいろんなチームを経験しているから、チームの働き方をよく知っている。それぞれのチームには独自のやり方があって、強みも弱みもある。それを理解しているのはとても重要なことだ」

    この「経験の価値」という観点に同意したのはフェルナンド・アロンソだ。キャデラックが若さより経験を選んだことについて問われると、アストンマーティンのドライバーはこう語った。

    「それは確かに良いことをもたらす。クルマを理解し、必要なことを理解する。二人ともトップチームで働いてきた。バルテリはメルセデスで、チェコはレッドブルで、毎週末トップに立つために必要な哲学を知っている。新しいチームにとって彼らの経験は大きな価値だ。彼らの復帰を嬉しく思うし、来年一緒に楽しめることを喜んでいる」

    バルテリ・ボッタス F1 キャデラック

    アルピーヌのピエール・ガスリーも、二人の復帰を歓迎した。

    「スポーツにとって素晴らしいことだ。二人は素晴らしいキャラクターで、この10年間F1の一部だった。レース勝利も表彰台争いもしてきたし、それぞれユニークな個性を持っている。彼らがパドックに戻ってくるのは素晴らしいことで、レースにスパイスを加えるだろう」

    一方、アレックス・アルボンは1年間のブランク後に復帰する難しさについて語った。自身も2021年にレッドブルのリザーブを経て2022年にウィリアムズでF1に復帰した経験がある。

    「僕にとってもそうだったけど、チェコとバルテリにとっても今年のメリットはレギュレーションリセットだ。だから他のドライバーが過去数年のマシン経験を持ち込めず、復帰時にある程度公平な条件になる。彼らがどれくらい鋭さを保ち、トレーニングやドライビングを続けていたかは分からない。僕はその年にピレリテストやシミュレーター作業をしていて、それが助けになった。彼らは経験が豊富だから、何もしなくても通用するだろうけど、僕の場合は準備のために必死だった。経験豊富な彼らにとっては大きな損失にはならず、すぐに順応できると思う」

    ペレスとボッタスの復帰は、F1パドックに歓迎ムードをもたらすと同時に、キャデラックにとって大きな経験値をもたらすと多くのドライバーが評価している。

  • 角田裕毅 レッドブルF1残留へ残り10戦「後半戦はポイント獲得が全て」

    角田裕毅 レッドブルF1残留へ残り10戦「後半戦はポイント獲得が全て」

    角田裕毅は2026年シーズンもレッドブルのシートを維持するために、今季残り10戦で何を成し遂げる必要があると考えているのかを明かした。

    2025年シーズン、角田裕毅はレーシングブルズから昇格してわずか2戦でリアム・ローソンと入れ替わる形でレッドブルに移籍したが、ここまで苦しい戦いを強いられてきた。

    チームメイトで4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが2勝を挙げ、ドライバーズ選手権3位につけている一方で、角田裕毅はわずか3度の入賞にとどまり、最後にポイントを獲得したのは5月のエミリア・ロマーニャGPだった。

    今週末のF1オランダGPを前に、角田裕毅はサマーブレイク中に、自身が残りのレースで達成しなければならないことを改めて見つめ直したと語った。

    「ポイントを取ることだと思います。それが一番大事なことです。それだけです」と角田裕毅は木曜日にメディアに語った。

    「しばらくポイントを取れていませんが、同時に、ポイントを取れなかった時期も、自分が正しい方向に進んでいることは分かっていましたし、特にサマーブレイク前の最後の2レースでは、アップグレードを手に入れてから、自分自身に、そしてチームに、まだやれるということを証明できました」

    「そこである程度パフォーマンスを示せたのは良かったですが、同時にチームですから、やはりポイントが必要ですし、後半戦で僕がやらなければならないのはそれです」

    角田裕毅 レッドブル F1 レッドブル・レーシング

    来季フェルスタッペンのチームメイトを誰が務めるのかについてはシーズンを通して憶測が飛び交っており、ルーキーながら印象的な走りを見せているアイザック・ハジャーも候補の一人として名前が挙がっている。

    角田裕毅は、このようなプレッシャーを受けるのは初めてのことではなく、2021年のF1デビュー以来、レッドブルのドライバープールの一員として常に注視されてきたと語った。

    「F1ではいつものことだと思います。この状況やプレッシャーは、この世界の一部であり、もしかしたら『美しさの一部』とまでは言えないかもしれませんが、そういうものです」と角田裕毅は語った。

    「僕は自分自身に集中しています。ここ5年間、この手の噂には慣れてきましたが、同時に後半戦が本当に重要だということも理解しています。だからこそ、ただプッシュし続けて、すべてをまとめ上げたいと思っています」

  • シャルル・ルクレール フェラーリF1苦戦でラッセルに反論「問題はもっと複雑」

    シャルル・ルクレール フェラーリF1苦戦でラッセルに反論「問題はもっと複雑」

    シャルル・ルクレールは、F1ハンガリーGPで勝利の望みを断たれた要因について、ジョージ・ラッセルが示した見解よりも「はるかに複雑だ」と主張した。

    ルクレールはハンガロリンクでレースをリードしていたが、最終スティントでフェラーリのマシンに問題が発生し、ラップタイムが急激に落ち込み、表彰台圏外に後退することになった。

    その際、3位に繰り上がったラッセルは、フェラーリがプランク摩耗過多を避けるためにピットストップ時にルクレールのマシンへ調整を加えたのではないかと推測した。

    これは今季フェラーリが既に痛い目を見た領域であり、中国GPではルイス・ハミルトンがプランクの厚みが規定以下だったため失格処分を受けている。

    さらに、その際ルクレールのマシンは重量不足により失格に至ったため、フェラーリはSF-25を妥協した状態で走らせざるを得ない状況に置かれていた。

    しかし、ラッセルの推測が的を射ているかどうかについて明言を避けつつも、ルクレールはライバルが描いた状況ほど単純ではないと強調した。

    ルクレールはモータースポーツ・ウィークを含むメディアに対し、ラッセルの発言について問われると次のように語った。
    「それについてコメントするつもりはない。ジョージが何を言おうと、僕はあまり気にしていない。状況は彼が描いたものよりもはるかに複雑なんだ。でも、あまり詳しくはコメントしないつもりだ」

    「我々としては、何が起きたのかの詳細について語らないことにしている。それを修正しようと取り組んでいる最中だし、全員がその方向に向かって努力している。言えるのは、あれはずっと複雑なものだということだけだ」

    フェラーリは改良型サスペンションを投入したものの、車高の問題を完全には解決できていないため、この問題が今後のレースでも再び起こる可能性をルクレールは認めた。

    「まだ残っていると思う。でも、我々はそれを修正しようとしているし、違ったやり方で対処していこうとしている」

    シャルル・ルクレール F1 スクーデリア・フェラーリ勝利を逃したルクレール、フェラーリの今季白星ゼロを懸念

    ルクレール、フェラーリのサプライズに期待
    ルクレールはブダペストでのポールポジションから勝利に結びつけられなかったことを受け、フェラーリが今季未勝利に終わる可能性を懸念している。

    「今回が今季の最大の勝機だったか」という質問に対して、ルクレールは次のように答えた。

    「前半戦に関しては間違いなくそうだ。後半戦に関してはわからないし、驚かされることを願っている」

    「去年のモンツァを思い出してほしい。もしあの時点で誰かが僕たちが勝てると言ったら信じなかっただろう。でも実際に勝てた。だからまた驚かされることを願っている」

    「とはいえ、今年のハンガリーのようにポールからスタートできて、しかもオーバーテイクが難しいサーキットでの大きなチャンスは、もう訪れないと思う。今のマクラーレンの強さを考えればね」

    「でも待ってみよう。僕は確率について考えすぎないようにしている。それよりも、我々がチームとして何ができるかに集中して、マクラーレンに挑戦できる最良の状態に持っていくことに集中している」