カテゴリー: F1オランダGP

  • ランス・ストロール F1オランダGP初日にクラッシュ「ちょっとしたロックアップ」

    ランス・ストロール F1オランダGP初日にクラッシュ「ちょっとしたロックアップ」

    ランス・ストロールは、F1オランダGPフリー走行2回目(FP2)での大クラッシュについて「ちょっとしたロックアップ」が原因だったと説明した。ストロールはザントフォールトのバンクのついた左コーナー(ターン3)で激しくクラッシュし、有望だったアストンマーティンの1日を終わらせることになった。

    幸いにもストロールは無傷で済み、ケガはなかった。このコーナーはバンクがある独特のレイアウトであり、2年前にはダニエル・リカルドがアルファタウリで走行中に手首を骨折した場所でもある。

    セッション後にF1TVのインタビューに応じたストロールは、FP2での状況を説明した。

    「ちょっとしたロックアップで、そこからはもうパッセンジャーのような状態だった。ただそういうものだ」

    ストロールは今年のスペインGPを、手の痛みにより欠場している。これは2023年2月に自転車事故で両手首を骨折したことに起因しており、その影響でプレシーズンテストを欠場し、開幕戦の参戦すら危ぶまれた経緯がある。今回のザントフォールトでのクラッシュでは、彼は両手をハンドルに残したまま衝撃を受けたため、そのインパクトを直接感じることになった。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 オランダGP

    アストンマーティンの競争力に自信
    ストロールのクラッシュがあったものの、アストンマーティンは再び強力な予選結果を狙える状況にある。チームメイトのフェルナンド・アロンソはFP2でランド・ノリスのタイムからコンマ1秒未満の差で2番手につけた。近週のレースでもアストンマーティンのパッケージは力を増しており、アロンソは前戦ハンガリーGPで5位を獲得している。

    「今日は全体を通して競争力を発揮できたと思うし、フェルナンドもFP2でそうだった。僕たちはいいポジションにいる。明日何ができるか見てみよう」

    さらにストロールは、アストンマーティンがマクラーレン勢の後ろ、グリッド前方を狙えると自信を示した。

    「そう思う。そんな感じに見えるし、そういう流れだ。あとは様子を見よう」

  • F1オランダGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    F1オランダGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1オランダGP初日のフリー走行でトップ10入りしたドライバーのコメント。8月29日(金)にザントフォールト・サーキットで2025年のF1世界選手権 第15戦 オランダグランプリのプラクティスが行われた。

    フリー走行2回目は、マクラーレン勢が再び速さを示した。ランド・ノリスがトップタイムを記録し、僅差でフェルナンド・アロンソ、オスカー・ピアストリが続いた。

    ジョージ・ラッセルも4番手に入り、メルセデスの存在感をアピール。母国GPのマックス・フェルスタッペンは5番手と上位に留まり、混戦の先頭集団を形成した。その後方にはルイス・ハミルトンと角田裕毅が続き、フェラーリとレッドブルが中団寄りながらもトップ争いに食い下がる位置を確保。シャルル・ルクレールは8番手、アルピーヌ昇格のフランコ・コラピントが9番手に食い込み、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが10番手で初日のトップ10を締めた。先頭グループは1分10秒台に10人が並ぶ接戦となった。

    1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    FP1:1分10秒278、1番手/FP2:1分09秒890、1番手
    「またクルマに戻れてよかった。F1カーのポテンシャルをすぐに感じられるトラックだ。コンディションは少しトリッキーだったけど、週末のスタートとしては良かった。競争は僕らの望みよりも接近しているから、一晩でパフォーマンスを見つけられるように取り組む」

    2番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    FP1:1分10秒841、4番手/FP2:1分09秒977、2番手
    「今日は2回のセッションのどちらでも悪くないペースを示せた。週末の残りは天候が読みにくいけれど、この調子を維持して、上位チームとも戦えるといいね。明日どうなるか見てみよう」

    3番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    FP1:1分10秒570、2番手/FP2:1分09秒979、3番手
    「いい初日だった。クルマに戻れてよかったし、全体的にうまく進んだ。少し天候に振り回されたけど、日中にいくつか改善ができて、ペースも少し見つかった。明日に向けていい位置にいると思う」

    4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    FP1:1分11秒386、7番手/FP2:1分10秒274、4番手
    「数週間ぶりのレース復帰は気分がいい。今日はポジティブで、走っていていい感触があった。風が強くてガストも多く、みんな手こずっていたね。シングルラップでは理想ほど先頭に近づけなかったから改善が必要だけど、ロングランのレースペースは良さそうだ。明日はさらに接近戦になるはず」

    5番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    FP1:1分11秒218、6番手/FP2:1分10秒478、5番手
    「今日は良くはなかったし、これまで苦労しているのと同じ点でまだ手こずっている。クルマで多くを試したが、問題は変わらないように感じた。大きな好転は期待していない。サーキットのレイアウトは今抱えている問題に合わず、とくにミドルセクターの長いコーナーが厳しい。トップで戦うのは難しいだろうが、明日どうなるかだ」

    角田裕毅 F1 オランダGP

    6番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    FP1:1分11秒960、15番手/FP2:1分10秒738、6番手
    「コースに戻れて気分はいい。FP1では理想のウインドウに入っていなかったが、セッション間で前進できた。シングルラップのバランスにはまだやることがあるが、ロングランはより一貫していた。ここは予選が決定的だから、今日の学びをFP3につなげて、今夜もしっかり積み上げる」

    7番手:角田裕毅(レッドブル)
    FP1:1分11秒126、16番手/FP2:1分10秒795、7番手
    「FP1はかなり良い形でスタートできたと思いました。終盤に少しパフォーマンスが落ちましたが、最大限を引き出そうとすると起こり得ることだと理解しています。FP2に向けて数点変更を加えたところ、ショートランは良くなりましたが、ロングランは少し離れている印象でした。2つのバランスの中間を見つける必要があります。休み明けにスムーズなセッションを過ごせたのは自信につながりますし、週末に向けて重要だと思います」

    8番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    FP1:1分11秒951、14番手/FP2:1分10秒834、8番手
    「難しい金曜日だった。FP2はFP1より少し良くなったが、目指す位置からはまだ遠い。状況を明日に向けて変えるため、できることはすべてやる。今日はマクラーレンとアストンマーティンがとても強かった。主なロスは2つのコーナーで出ているので、そこに対する解決策を探す」

    9番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    FP1:1分12秒276、18番手/FP2:1分10秒957、9番手
    「悪くない一日で、クルマは良い方向に進んだ。ワンラップでは感触が良く、高燃料でもそこそこ一貫していた。新しいことを試し続けていて改善につながっている。赤旗やトラフィックで少し走りが妨げられたけれど、今夜しっかり詰めて、予選ではバランスのいいクルマで臨みたい。低燃料・ソフトでの一貫性と予測性をもう少し高める必要がある」

    10番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    FP1:1分11秒875、13番手/FP2:1分11秒080、10番手
    「典型的な金曜日という感じで、特別なことはなかった。全体的にまずまず満足している。雨の気配もあって条件は少しトリッキーだったので、両セッションともクリーンに走り切ることが重要で、それはできた。今回もフィールドは非常に僅差。細部がすべてだ。今は微調整とデータ解析で、明日に向けて最後のゲインを探す」

  • F1オランダGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    F1オランダGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1オランダGP初日のフリー走行で11番手以下だったドライバーのコメント。8月29日(金)にザントフォールト・サーキットで2025年のF1世界選手権 第15戦 オランダグランプリのプラクティスが行われた。

    11番手以下の差は僅かで、オリバー・ベアマン(ハース)が11番手につけ、若手として存在感を見せた。アンドレア・キミ・アントネッリは12番手、ガブリエル・ボルトレトが13番手に入り、メルセデスとザウバーのルーキーが健闘。

    レーシングブルズのリアム・ローソンは14番手、エステバン・オコンは15番手で続いた。一方、ウィリアムズ勢はカルロス・サインツJr.が16番手、アレクサンダー・アルボンが17番手と後方に沈み、苦しい立ち上がり。アストンマーティンはランス・ストロールがクラッシュの影響で18番手に留まり、アルピーヌのピエール・ガスリーはリズムを掴めず19番手。レーシングブルズのアイザック・ハジャーはPUトラブルでタイムを残せず、最下位の20番手に終わった。

    11番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    FP1:1分12秒564、19番手/FP2:1分11秒113、11番手
    「長いブレイク明けでみんなにとって少し難しかったし、ここは昔ながらで容赦ないサーキットだから簡単じゃない。FP1ではクリーンに走って、バランス面で何が足りないかを見極め、FP2に向けてダウンフォースレベルを変更した。それが良さそうで、FP2では自信がかなり上がった。雨を予想して早めにソフトを使ったから、他より少し早いタイミングでベストを出したけれど、立ち位置は悪くない」

    12番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    FP1:1分14秒275、20番手/FP2:1分11秒185、12番手
    「FP1の走行が短く終わってしまい残念だった。タイヤに温度を入れようとプッシュしてロックアップし、ターン9でスタックしてしまった。学習と走行時間を多く失ったのは理想的ではない。FP2は良くなって、ソフトでのシングルラップに集中して知識と自信を積み上げられた。まだいくつかミスはあったので修正が必要だ。何を見るべきかは分かっているし、やるべきことにしっかり取り組む。明日のFP3と予選に備える」

    13番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    FP1:1分11秒509、9番手/FP2:1分11秒320、13番手
    「ポジティブでスムーズな一日だった。サマーブレイク明けでもすぐに良いフィーリングが戻ったし、周回を通してバランスに満足していた。2セッションの間に励みになるステップが踏めたし、明日はもう少し磨き上げて、予選にベストな状態で臨めるようにする」

    14番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    FP1:1分11秒753、11番手/FP2:1分11秒339、14番手
    「ザントフォールトは本当に難しいコースで、それが表れていたと思う。それでもフィーリングは良く、クルマの状態も悪くない。天気は読めないけれど、今日は走行時間を最大限に使おうとした。チーム全体で一晩しっかり準備してすべてをまとめる。いつも通り非常に接戦だから、小さな差がすべてだ」

    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    FP1:1分12秒144、17番手/FP2:1分11秒361、15番手
    「まずまずの一日で、とくにFP2でステップを踏めた。僕のセッションはかなり途切れ途切れで、かなり使い込んだタイヤでタイム計測をしたから完璧ではなかったけれど、クルマのパフォーマンスという点では良い改善ができたと思う。今日は雨が来るはずだったのに来なかったのは驚きだが、今後はより安定しそうなのでドライに集中する」

    オランダグランプリ

    16番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    FP1:1分11秒458、8番手/FP2:1分11秒682、16番手
    「FP2は少し寸断された。プッシュラップをまとめようとするたびにイエローや赤旗が出たからね。それでもペースは有望で、セッション間でいいステップが踏めたので満足している。明日はトップ10に入れる可能性があるから、週末を通して集中を切らさないことが大切だ」

    17番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    FP1:1分11秒171、5番手/FP2:1分11秒756、17番手
    「ここは風にやられやすいけど、幸いダメージはフロントウイングだけのようで、クルマ自体は大丈夫そうだ。FP1はいい立ち上がりで、FP2に向けていくつか変更を入れたが、周回数が足りず有効性を確認できなかった。明日に向けては雨でも構わないし、仮に降らなくても悪いクルマではない。今夜やれることに集中して、明日のQ3を目指す」

    18番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    FP1:1分10秒779、3番手/FP2:1分11秒975、18番手
    「ザントフォールトに戻れて最高だ。F1の中でもお気に入りのコースの一つで、この週末を楽しみにしている。今日は2台ともまずまず競争力があったと思うけれど、まだ序盤で他勢力と比べた位置は断言できない。残念ながらFP2のターン3でロックアップして壁に当たり、セッションを終えることになった。今夜やることはたくさんあるし、明日どこまで戻せるかだね」

    19番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    FP1:1分11秒613、10番手/FP2:1分12秒122、19番手
    「ザントフォールトでまたクルマに乗れてうれしい。今日は赤旗などでストップ&スタートが多かったけれど、クルマの挙動はそこそこ把握できた。FP2のソフトでの走りは、トラフィックでタイムは代表的ではないが、学びには満足している。いつものようにバランスを微調整する必要はあるが、良いベースはある。現状の順位は読みづらいけれど、クルマから最大を引き出すことに集中する」

    20番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    FP1:1分11秒772、12番手/FP2:タイムなし、20番手
    「FP1でPUのセンサーに問題があって、FP2の前にバッテリーとPUを両方交換した。少し遅れて走り出したけれど、バッテリーの挙動にチームが満足できず、指示でクルマを止めた。明日までにすべて解決しているといい。今日はもっと走りたかったが、FP3があるので予選に向けて十分準備できるはずだ」

  • リアム・ローソン F1オランダGP初日「ザントフォールトは本当に難しい」

    リアム・ローソン F1オランダGP初日「ザントフォールトは本当に難しい」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1オランダGP初日のフリー走行で堅実に周回を重ねた。

    FP1では1分11秒753で11番手、FP2では1分11秒339で14番手とトップ10入りには届かなかったものの、安定感を示しつつ手応えを得た。チームメイトのアイザック・ハジャーがPUトラブルで走行時間を失っただけに、ローソンの走行は貴重なデータ収集となった。

    ローソンは走行後、「ザントフォールトは本当に難しいコースで、それが表れていたと思う」と振り返った。

    「それでもフィーリングは良く、クルマの状態も悪くない。天気は読めないけれど、今日は走行時間を最大限に使おうとした。チーム全体で一晩しっかり準備してすべてをまとめる。いつも通り非常に接戦だから、小さな差がすべてだ」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム F1 オランダGP

    チーフレースエンジニアのマッティア・スピーニも、「ザントフォールトは独特なチャレンジを突きつけるサーキットだ」と総括した。

    「高速コーナー、急勾配のバンキング、そして風で舞う砂。FP1では十分にソフトタイヤを活かせなかったが、重要な焦点は把握できた。ローソンは堅実に走行を重ね、明日へつながるデータを提供してくれた。予選でのポジションが決定的になるので、最大限の準備を進める」

  • アイザック・ハジャー F1オランダGP初日でPU問題「もっと走りたかった」

    アイザック・ハジャー F1オランダGP初日でPU問題「もっと走りたかった」

    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、F1オランダGP初日のフリー走行で十分な走行時間を得られず、不完全燃焼に終わった。

    FP1では1分11秒772で12番手につけたものの、FP2ではパワーユニット関連のトラブルに見舞われ、タイムを残すことなく20番手に沈んだ。午後はバッテリーとPUを交換したが、センサー系の問題が再発し、わずか1周でマシンを止めざるを得なかった。

    ハジャーは走行後、「FP1でPUのセンサーに問題があって、FP2の前にバッテリーとPUを両方交換した」と振り返った。

    「少し遅れて走り出したけれど、バッテリーの挙動にチームが満足できず、指示でクルマを止めた。明日までにすべて解決しているといい。今日はもっと走りたかったが、FP3があるので予選に向けて十分準備できるはずだ」

    アイザック・ハジャー ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム F1 オランダGP

    チーフレースエンジニアのマッティア・スピーニも、「ザントフォールトは高速コーナーやバンキング、そして風で砂が舞う難しいサーキットだ」と総括した。

    「FP1ではソフトタイヤでの走りを十分に活かせなかったが、重要な領域を把握できた。アイザックのクルマは午後にセンサーの異常が出て、予防措置としてマシンを止めさせた。明日は予選がカギになるので、チームとして最大限の準備を進める」

  • F1オランダGP技術分析:レッドブル含む3チームが空力アップデート

    F1オランダGP技術分析:レッドブル含む3チームが空力アップデート

    2025年F1オランダGPを前に、レッドブル、アルピーヌ、キック・ザウバーの3チームが新たなアップデートを投入した。いずれも大規模な変更ではないが、ザントフォールト特有の中高速コーナーや強風への対応を意識した調整となっている。

    各チームの狙いは異なり、レッドブルはフロントのダウンフォース強化、アルピーヌとザウバーはリア周辺の流れの最適化に重点を置いた。

    空力効率のわずかな改善がラップタイムやタイヤマネジメントに大きく影響するだけに、今回のアップデートは予選・決勝でのパフォーマンスを左右する重要な要素となりそうだ。

    レッドブル・レーシング:フロントウイングのコード延長
    レッドブル・レーシング F1 オランダGP
    レッドブルはフロントウイングに改良を施し、フラップのコード長を延長した。これはザントフォールト特有の中高速コーナーと強風に対応するためのもので、フラップ角度による局所的なダウンフォースを増やす狙いがある。結果としてフロントのグリップを高め、旋回性能を強化するセットアップだ。

    アルピーヌ:リアブレーキダクトの再設計ウィングレット
    アルピーヌF1チーム オランダGP
    アルピーヌはリアコーナーに新たな空力処理を導入。リアブレーキダクト周辺の付加部品を更新し、再設計されたウィングレットを追加した。これにより後輪で発生する乱流(リアホイールウェイク)の処理を改善し、ディフューザーやリアウイングへの悪影響を低減することを狙っている。

    キック・ザウバー:リアダクトベーンで後方流れを制御
    ザウバーF1チーム オランダGP
    キック・ザウバーはリアブレーキダクトのベーンデザインを変更。これによりリア周辺の空力場を調整し、ディフューザーと後輪周辺の流体挙動を安定化させることを目指している。後部の効率改善により、直線速度とコーナリング性能の両立を図る小規模ながら重要なアップデートだ。

    総括:ザントフォールトに向けた最適化
    今回のアップデートは大規模なものではないが、各チームがザントフォールトの特性に合わせた細やかな調整を施している点が特徴的だ。レッドブルはフロントのダウンフォース強化、アルピーヌとザウバーはリア周りの乱流制御に焦点を当てており、それぞれマシンの強みを引き出す方向性を選択している。高速かつ風の影響が大きいこのサーキットで、こうした空力的な微調整が決勝での安定性と競争力に直結する可能性が高い。

  • シャルル・ルクレール F1オランダGP初日「今季最悪の金曜日」

    シャルル・ルクレール F1オランダGP初日「今季最悪の金曜日」

    シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、F1オランダGPの初日を「今季最悪の金曜日」と表現し、マクラーレンとの深刻なペース差に直面したことを認めた。

    モナコ出身のルクレールは、ザントフォールトで行われた両プラクティスでトップ10圏外に沈み、フェラーリはFP1で14番手と15番手に終わった後、午後のFP2でも改善を見せることはできなかった。夏休み明け、ハンガリーで勝利を逃したフェラーリは依然としてマクラーレンを追う立場にあり、ルクレールは大きなチャンスを失ったと率直に語った。

    「非常に、非常に、非常に、非常に難しい金曜日だった。おそらく今季最悪の金曜日だ」とルクレールは述べた。「休暇明けすぐにこういう状況だから、ちょっとした目覚ましのようだ。これまでも厳しい金曜日はあったが、状況を立て直すのは我々次第だ。ただ、今日が簡単な日ではなかったのは確かだ。FP1は極めて難しかったし、FP2は少しマシだったが、我々が求める位置からは依然として遠い」

    「状況を完全に覆せるとは思っていない。マクラーレンは別格で、アストンマーティンも我々にとって驚きだった。とにかくクルマを改善しなければならない。やるべきことは山ほどある」

    ルクレールによれば、フェラーリのタイムロスの大半はわずか2つのコーナーに集中しているという。

    「我々が失っているタイムの90%は、基本的にたった2つのコーナーで起きている。現時点でクルマができないことがあるんだ。なぜ2つのコーナーに集中しているのか調べているところだ。普通はこんなことは起こらない。だから今夜はその解決策を探す」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ F1 オランダGP

    土曜日に向けての見通しについては慎重だった。

    「今年は本当に奇妙なシーズンだ。ブダペストでポールを取れるなんて誰も予想できなかった。だから今日は目標を定めたくない。非常に難しい週末の後に、ワクワクするような目標は立てられない。ただ、状況を立て直すために、そして奇跡を起こすために挑みたい。簡単な週末にはならないだろうけど」

    同じく苦しい一日を過ごしたチームメイトのルイス・ハミルトンも次のようにコメントした。

    「最悪の日というわけではなかったと思う。進歩はしていた。FP1ではかなり遅れていたけど、最初のラップは復帰としては悪くなかった。その後は少し難しかったが、昼の間に改善はできた。進歩はあったが、まだかなり差がある。今夜やるべきことは残っている」

  • 角田裕毅 レッドブルF1での将来は「10月頃まであと数戦を観察」とマルコ

    角田裕毅 レッドブルF1での将来は「10月頃まであと数戦を観察」とマルコ

    角田裕毅は、レッドブルF1での将来を懸けて重要な戦いに挑んでいる。来季のチーム体制はいまだ確定しておらず、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは「10月頃まであと数戦を観察する」と述べ、判断を先送りする考えを明らかにした。

    昇格後は苦戦が続いた角田裕毅だが、最新のアップグレードを受けてからは改善を見せ、直近のレースでは手応えを感じ始めている。残留を目指す角田裕毅にとって、この数戦が大きな試金石となる。

    マックス・フェルスタッペンの2026年のチームメイトが誰になるのかは、いまだ不透明だ。リアム・ローソンはセルジオ・ペレスのシートを与えられたが、わずか2戦でレッドブルから降ろされた。角田裕毅はチームでのチャンスを得てから苦戦を強いられ、わずかなポイントしか獲得できていない。特に今年印象的な活躍を見せているアイザック・ハジャーの存在を考えれば、レッドブルが変更に踏み切る可能性は高い。ハジャーは今季のF1ルーキー・オブ・ザ・シーズンと広く見なされているが、フェルスタッペンと渡り合う準備ができているかは不明だ。

    マルコは少なくともあと1カ月は決定を下さないことを認めた。Skyドイツに対してマルコはこう語った。
    「我々はオプションを延長した。正確に言えば、ドライバーたちが我々との契約を延長したんだ。だから9月か10月頃まで、あと数戦を観察したいと思っている。それから決定を下すことになる」

    角田裕毅はレッドブル昇格後、全体的には失望させる結果が多かったが、ここ数戦で改善を見せている。これは、レッドブルから最新のアップグレードパッケージを与えられ、マシン性能が平等になったことが大きい。

    角田裕毅 レッドブル F1 レッドブル・レーシング

    将来について問われた角田裕毅は「もしかすると、ヘルムートは僕をレーシングブルズに戻すことを頭の片隅で考えているかもしれません。正直、彼が何を考えているのか僕にはわかりません」と語った。

    「でも今のところは、彼が僕にパフォーマンスを示してほしいと思っているのは理解しています。実際、この2戦はアップグレードを受けてからなので、あのパフォーマンスからの評価が少しはあったと思います。実際、それ以前とは大きな違いがありました。それが彼にとっても僕にとっても、この状況をもう少し見極めるための時間を与えてくれていると思います」

    「彼は僕をかなりサポートしてくれました。ただ当然ですが、彼はとても率直な人物です。彼はチームのためにここにいて、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思っています。だから僕は確実に結果を出さなければなりません」

    「でも、僕の理解が正しければ、彼はまだレッドブルにとって何がベストかを決めるのを少し待っているんだと思います。そしてレーシングブルズがどうなるかはわかりませんが、彼らは今かなり良いパフォーマンスをしていますし、僕が長く所属してきたチームです。だから、もちろん僕の最大の目標はレッドブルに残ることです。でも、どうなるか見てみましょう」

  • オスカー・ピアストリ ラッセルとのF1ピットレーン接触未遂はペナルティ回避

    オスカー・ピアストリ ラッセルとのF1ピットレーン接触未遂はペナルティ回避

    オスカー・ピアストリは、F1オランダGP金曜フリー走行2回目で起きたジョージ・ラッセルとのピットレーン接触未遂について、最終的にペナルティを免れた。

    FP2でピアストリはピットインの際にファストレーンへ戻ってしまい、通過していたラッセルに急ブレーキと回避行動を強いる緊迫した場面を引き起こした。ピアストリは当初、マクラーレンの最初のピットクルーの前に停車しようとしたが、エンジニアに合図されて2つ目のピットクルーへ向かうことになった。その際に一瞬ファストレーンへ戻る形となり、潜在的に危険な状況となった。

    オーストラリア人ドライバーのオスカー・ピアストリは、F1オランダGP金曜フリー走行2回目で起きたジョージ・ラッセルとのピットレーン接触未遂について、最終的にペナルティを免れた。

    FP2でピアストリはピットインの際にファストレーンへ戻ってしまい、通過していたラッセルに急ブレーキと回避行動を強いる緊迫した場面を引き起こした。ピアストリは当初、マクラーレンの最初のピットクルーの前に停車しようとしたが、エンジニアに合図されて2つ目のピットクルーへ向かうことになった。その際に一瞬ファストレーンへ戻る形となり、潜在的に危険な状況となった。

    ラッセルは即座に無線で状況をチームに報告した。

    「ピアストリが自分のボックスに入ろうと曲がったんだが、僕は左側を通過していた。すると彼が突然僕の方に切り込んできた。声のトーンで分かると思うけど、まったく予期してなかった…。彼は自分のボックスを通り過ぎると思ったんだ」と語った。

    動画の公開は終了しました

    FIAスチュワードは調査を行い、ピアストリとマクラーレン双方に非があると判断した。公式文書にはこう記されている。

    「81号車はフリー走行2回目の赤旗中にファストレーンを離れ、自身のピットボックスへ入ろうとした。ボックスに近づいた時、後部ジャッキを押すチームスタッフによって入口が塞がれていた。別のチームメンバーが81号車に次のピットエリアへ回るよう合図し、その通りにした。その際、81号車は一瞬ファストレーンへ戻り、その後ピットボックスへ進入した」

    「この一連の動作により、63号車は急ブレーキと回避行動を強いられた。衝突は発生しなかったが、発生する可能性はあった。またピットレーンにいた1人以上のチームスタッフが負傷する可能性もあった」

    スチュワードは、マクラーレン側がピアストリに事前の警告を出していなかったことを認めつつも、ピット進入をより慎重に管理すべきだったと指摘した。
    「我々は、チームが81号車のピットボックス進入を管理する際に、より注意を払うべきであったことで合意した」

    最終的に、スチュワードは国際スポーティングコード第12.2.1.h条に基づき、マクラーレンに5,000ユーロの罰金を科した。重大な事態につながりかねないものだったと強調しつつも、衝突や負傷がなかったことを考慮しての判断となった。

    F1 オランダGP

    セッション後、ラッセルはSky Sports F1に対し、冷静にこう振り返った。

    「彼は少し早く切り込んでからまた外に戻ったんだ。不運な出来事だった」

    「正直、ちょっと怖かった。サーキット上なら何が起きても準備しているけど、ピットレーンでは比較的スローでリラックスしている。だから突然『うわっ!』という感じで驚かされたんだ。本当に不意を突かれた」

  • フェルナンド・アロンソ F1オランダGP初日「マクラーレンとポール争いは無理」

    フェルナンド・アロンソ F1オランダGP初日「マクラーレンとポール争いは無理」

    フェルナンド・アロンソは、オランダGP初日のフリー走行で2番手タイムを記録したものの、マクラーレン勢とポールポジションを争うのは「我々の手の届く範囲ではない」と認めた。

    アロンソはザントフォールトで行われたフリー走行2回目(FP2)でランド・ノリスにわずか0.087秒差の2番手に入り、午前のFP1でも4番手タイムを記録した。

    ベルギーGPではチームが最後列スタートを余儀なくされていたが、ハンガリーGPで3列目を確保して今季最高の成績(アロンソ5位、ランス・ストロール7位)を挙げるなど、アストンマーティンは確実に復調の兆しを見せている。

    「そうだね」とアロンソは、週末に向けて楽観的になれるかと問われると答えた。「確かにこれまでの金曜日よりは少し楽観的になっている。ハンガリーでは僕たちは強かった。そして次のザントフォールトでもフリー走行で良いペースを見せている。フリー走行に過ぎないことは分かっているけど、タイムシートの上位にいるのはいいことだ。明日どうなるか見てみよう」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 オランダGPアロンソはFP2でノリスに0.087秒差の2番手につけた

    しかし、好調な金曜日にもかかわらず、アロンソはノリスや選手権首位のオスカー・ピアストリらマクラーレン勢とのポール争いを否定した。「いや、正直言って違うね。マクラーレンと戦える範囲にはないと思う。でもメルセデス、フェラーリ、レッドブルといったトップチームはそれほど遠くないように見えるから、その争いの中に入れるように頑張るよ」

    一方、チームメイトのランス・ストロールはザントフォールト初日に明暗を分けた。FP1では3番手タイムを記録したが、FP2ではバンクのかかったターン3で激しいクラッシュを喫した。右側に大きなダメージを負ったが、本人は無線で無事を報告している。

    「ちょっとブレーキをロックさせてしまって、そこからはもうどうにもできなかった。ただそういうものだよ」とストロールはクラッシュを振り返った。

    「確かに今日は1日を通じて競争力を示せたと思うし、FP2でもフェルナンドが速さを見せていた。僕たちはいい位置にいると思うし、明日どうなるか見てみよう」