カテゴリー: F1オランダGP

  • ホンダF1 新スペックPUをオランダGP投入「最大の弱点はパワー性能」

    ホンダF1 新スペックPUをオランダGP投入「最大の弱点はパワー性能」

    ホンダは、2026年F1第12戦オランダGPで待望の新スペック・パワーユニット(PU)を投入する。アストンマーティンとの新たなワークス体制で苦しいシーズン前半を過ごしたホンダにとって、競争力を引き上げるための重要なアップデートとなる。

    ホンダF1のトラックサイド兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、新スペックPUで最優先したのは明確に「パワー性能」だと説明した。

    そのうえで、燃焼特性の変化に合わせてドライバビリティを再構築し、実戦を通じてさらに仕上げていく方針を明らかにしている。

    ホンダが新スペックPUで最優先した「パワー性能」
    ホンダとアストンマーティンは、2026年から新たなワークスパートナーシップを開始したが、シーズン前半は期待通りの結果を残せていない。

    アストンマーティンは7月のハンガリーGPでAMR26Bに大規模なアップデートを投入し、マシンの競争力に改善の兆しを見せた。次に注目されるのが、オランダGPで実戦投入されるホンダの新スペックPUだ。

    折原伸太郎はRacingNews365の独占インタビューで、これまでのPUで最大の弱点となっていた部分を率直に説明した。

    「我々の最大の弱点はパワー性能です。そのため、新しいエンジンではエンジン性能の向上に重点を置きました」

    新スペックでは、まず純粋な出力性能を高めることを最優先している。

    「新スペックのエンジンでは、純粋にエンジン性能を向上させることに集中しました。そして、燃焼特性をベースにドライバビリティを作り上げています」

    2026年のF1パワーユニットは、内燃機関だけでなく電動側とのエネルギーマネジメントもラップタイムを左右する。そのなかでホンダは、まず根本的なパワー不足への対応を優先した形だ。

    従来型PUで得た知見を新スペックへ移行
    新スペックPUは燃焼特性そのものが変化するため、単純に従来型のセッティングを引き継げるわけではない。それでも、シーズン前半に蓄積したデータや経験は大きな財産になると折原伸太郎は説明する。

    「このスペックのエンジンから多くのことを学びました。その知識の一部は新しいエンジンにも移すことができます」

    「ただ、新しいエンジンには新しい燃焼特性があります。そのため、ドライバビリティのクオリティをもう一度作り上げていく必要がありますが、すでに多くのことを学んでいます」

    「ゼロからスタートするわけではありません。最初に重点を置くのはパフォーマンスで、その後、イベントを通じてドライバビリティを継続的に改善していきます」

    つまり、オランダGPに持ち込まれる仕様が完成形というわけではない。まずパワー向上を実現し、その新たな燃焼特性に合わせてサーキット上で細かな制御を最適化していくことになる。

    ホンダF1 F1 オランダGP

    アロンソとストロールのフィードバックも開発に反映
    ホンダにとってもうひとつ重要なのが、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールから得られるフィードバックだ。

    アストンマーティンは今季ここまで厳しい戦いを強いられており、ドライバーからはマシンとPUの双方について改善要求が寄せられてきた。ホンダは、その要求すべてに個別対応するのではなく、根本的な性能向上とのバランスを取る必要があると考えている。

    「ドライバーからの要求や不満にどう対応するのか、そして我々の開発プログラムをどこに集中させるのか、その妥協点を見つけることが重要です」

    折原伸太郎は、ファクトリーとサーキットで担う役割にも違いがあると説明する。

    「繰り返しになりますが、我々の主な弱点はパフォーマンスです。そのため、ファクトリー側ではエンジン性能の開発に集中しています。一方、トラックサイドでは、ドライバーからの要求に合わせてドライバビリティやエネルギーマネジメントを改善するためにパラメーターを調整できます」

    サーキットで確認された問題は、ファクトリー側にもフィードバックされ、将来的な開発へとつなげられる。

    「ファクトリー側ともコミュニケーションを取っています。ドライバーがラップタイムを見つけるうえで重要な項目があれば、ファクトリーがその問題を解決するために対応します。そうやって妥協点を見つけていきます」

    オランダGPは新スペックPUの重要な実戦評価
    ホンダの新スペックPUは、単なる出力向上だけでなく、燃焼特性の変更に伴うドライバビリティやエネルギーマネジメントの再構築も伴う。

    そのため、ザントフォールトでのオランダGPは、新スペックの純粋な性能を確認すると同時に、アロンソとストロールのフィードバックを受けながら制御面を最適化していく重要な実戦評価の場となる。

    ハンガリーGPでシャシー側に大規模な改良を投入したアストンマーティンに続き、今度はホンダがPU側から競争力向上を狙う。シーズン後半に向けて巻き返しを図る両者にとって、オランダGPで新スペックPUがどこまで弱点だったパワー性能を改善できるかが大きな焦点となる。

  • FOD 2026年F1後半戦のフリー走行・スプリント予選を無料配信決定

    FOD 2026年F1後半戦のフリー走行・スプリント予選を無料配信決定

    フジテレビは8月19日、動画配信サービス「FOD」において、2026年F1シーズン後半戦のフリー走行とスプリント予選を全戦無料配信すると発表した。対象は第12戦オランダGPから最終戦アブダビGPまでで、登録なしで視聴できる。

    さらに、第12戦オランダGPについては決勝ハイライトを地上波で放送することも決定。8月23日(日)24時15分から24時55分まで、フジテレビほかで放送される。

    F1後半戦のフリー走行・スプリント予選を無料配信
    FODでは2026年シーズン、第4戦マイアミGP、第5戦カナダGP、第6戦モナコGPでも一部セッションを無料配信してきたが、今回、その取り組みをシーズン後半戦へ拡大する。

    第12戦オランダGPから最終戦アブダビGPまで、フリー走行およびスプリント予選を無料で配信する。FODへの登録は不要で、無料配信ではFOD限定のコメンタリーが使用される。

    ただし、無料配信の対象はフリー走行とスプリント予選のみ。通常の予選、スプリント決勝、決勝をライブで視聴するには、有料の「FOD F1 プラン」への加入が必要となる。

    スプリントが実施されないグランプリでは、基本的にフリー走行が無料配信の対象となる形だ。

    オランダGP決勝は地上波でハイライト放送
    シーズン後半戦の開幕戦となる第12戦オランダGPでは、決勝終了後に地上波でハイライト番組も放送される。

    番組タイトルは『2026 F1 オランダグランプリ 決勝ハイライト(Formula 1 Heineken Dutch Grand Prix 2026)』で、放送日時は8月23日(日)24時15分~24時55分。フジテレビほかで放送予定となっている。

    ライブ中継ではなく決勝のハイライト番組となるものの、F1のレースを地上波で楽しめる機会が設けられる。

    FOD F1 プランでは全戦・全セッションをライブ配信
    有料の「FOD F1 プラン」では、2026年F1シーズンの全戦・全セッションを日本語実況・解説付きでライブ配信する。

    対象はフリー走行、予選、スプリント予選、スプリント決勝、決勝で、ライブ配信に加えて配信終了後30日間の見逃し配信にも対応する。

    料金体系は「スターター」「プロ」「チャンピオン」の3コース。すべてのコースに「FODプレミアム」のコンテンツが含まれ、ドラマや映画、バラエティのほか、SUPER FORMULA全戦のライブ配信やモータースポーツ誌を含む雑誌読み放題サービスも利用できる。

    また、プロコースとチャンピオンコースでは、F1公式配信サービス「F1® TV」へのアクセス権が付与される。専用アカウントを作成してFODアカウントと連携することで、F1 TVが提供する各種機能を利用できる。

    2026年F1後半戦を無料配信でも楽しめる環境を拡大
    2026年F1シーズンはオランダGPから後半戦に入り、タイトル争いも重要な局面を迎える。

    FODの今回の無料配信拡大により、有料プランに加入していない視聴者も、オランダGPから最終戦アブダビGPまでフリー走行とスプリント予選を登録なしで視聴できるようになる。

    加えて、オランダGPでは決勝ハイライトの地上波放送も実施される。FODでのライブ配信を軸としながら、無料配信と地上波を組み合わせることで、2026年F1シーズン後半戦を国内で視聴できる機会がさらに広がることになった。

  • 角田裕毅 F1オランダGP参戦決定!レーシングブルズから緊急復帰

    角田裕毅 F1オランダGP参戦決定!レーシングブルズから緊急復帰

    角田裕毅が、2026年F1オランダGPにレーシングブルズから参戦することが正式に決定した。チームが8月19日に発表した。

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーがサマーシャットダウン中に手首を負傷してオランダGPを欠場。レーシングブルズのリアム・ローソンがハジャーの代役としてレッドブルのRB22をドライブすることになり、そのローソンに代わってリザーブドライバーの角田裕毅がレーシングブルズから緊急参戦する。

    角田裕毅がレーシングブルズからF1復帰
    レーシングブルズは、ローソンのレッドブルへの代役起用に伴い、角田裕毅をオランダGPで起用することを正式に発表した。

    「ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズは、アイザック・ハジャーが手首を負傷したことにより、リアム・ローソンが今週末のF1オランダGPでオラクル・レッドブル・レーシングから出場することを発表する」

    「このドライバー変更に伴い、リザーブドライバーの角田裕毅が今週末のザントフォールトでレーシングブルズから出場し、アービッド・リンドブラッドとともにレースを戦う」

    「週末に向けて両チームが準備を進めるなか、柔軟に対応してくれたリアムと角田裕毅の両名に感謝するとともに、アイザックの一日も早い回復を願っている」

    これにより、角田裕毅は2026年シーズンにF1レースへ復帰することになった。

    角田裕毅 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    古巣レーシングブルズでリンドブラッドとコンビ
    角田裕毅は2025年シーズン途中にレーシングブルズからレッドブルへ昇格したが、シーズン終了後にレギュラーシートを失い、2026年はレッドブルのリザーブドライバーを務めている。

    今回の参戦は、ハジャーの負傷を発端とする玉突きのドライバー変更によって実現した。ハジャーの代役としてローソンがレッドブルに移り、空いたレーシングブルズのシートに角田裕毅が収まる。

    角田裕毅にとってレーシングブルズは、前身のアルファタウリ/RB時代を含め、F1デビューを果たした2021年から長く在籍した古巣でもある。

    オランダGPではアービッド・リンドブラッドとコンビを組む。リザーブとしてシーズンを過ごしてきた角田裕毅にとって、突然巡ってきた実戦復帰の機会となる。

    2026年F1オランダGPは8月21日にザントフォールト・サーキットで開幕する。角田裕毅が古巣レーシングブルズのマシンでどのような走りを見せるのか、大きな注目が集まる。

    角田裕毅 オランダグランプリ

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    ・アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

  • アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

    アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

    レッドブル・レーシングは、アイザック・ハジャーが負傷により2026年F1オランダGPを欠場し、リアム・ローソンを代役として起用することを正式に発表した。

    ハジャーはF1のサマーシャットダウン中に手首を負傷。今週末にザントフォールト・サーキットで開催されるオランダGPへの出場が不可能となり、普段はレーシングブルズから参戦しているローソンがRB22のステアリングを握る。

    ハジャーが手首を負傷 ローソンが急きょレッドブル復帰
    レッドブル・レーシングは8月19日、ハジャーの欠場とローソンの代役起用を発表した。

    「オラクル・レッドブル・レーシングのドライバー、アイザック・ハジャーはサマーシャットダウン中に手首を負傷し、2026年オランダGPに出場できないことになった」

    「今週末、RB22で彼の代役を務めるリアム・ローソンを再び迎えることになる」

    「チームはアイザックの一日も早い回復を願うとともに、急な要請にもかかわらず代役を務めてくれるリアムに感謝している」

    レッドブルの公式発表では負傷について「手首の負傷」とのみ説明されており、具体的な症状や負傷の経緯については明らかにされていない。

    一方、BBCはハジャーがボクシング中に手を骨折したとみられると報じている。

    リアム・ローソン レッドブル・レーシング

    ローソンが再びRB22をドライブ
    ローソンにとっては、レッドブル・レーシングへの異例の復帰となる。

    ローソンは2025年シーズン開幕時にレッドブルのレギュラードライバーを務めたものの、わずか2戦でレーシングブルズに戻っていた。その後もF1でキャリアを続け、2026年はレーシングブルズから参戦している。

    今回はハジャーの負傷という緊急事態を受け、再びレッドブルのマシンをドライブすることになった。

    オランダGPは8月21日にザントフォールトで開幕する。サマーシャットダウン明け最初のレースを目前に控えたタイミングでドライバー変更を余儀なくされたレッドブルにとって、ローソンが短い準備期間でRB22にどこまで適応できるかが注目される。

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  • 角田裕毅 F1オランダGP緊急参戦か ハジャー負傷でローソンがレッドブル代役報道

    角田裕毅 F1オランダGP緊急参戦か ハジャー負傷でローソンがレッドブル代役報道

    アイザック・ハジャーが手首を負傷し、2026年F1第12戦オランダGPを欠場する可能性が高まっている。オランダ紙『De Telegraaf』が報じた。欠場となった場合、レーシングブルズのリアム・ローソンがレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める見通しだ。

    さらにローソンがレッドブルに移る場合、現在リザーブドライバーを務める角田裕毅がレーシングブルズで代役を務める可能性がある。

    実現すれば、レッドブルの2チームで一時的なドライバー入れ替えが行われることになる。

    ハジャーがトレーニング中に手首を負傷
    報道によると、ハジャーはオランダGPに向けた準備として行っていたジムでのトレーニング中に手首を負傷した。

    現時点で最終的な欠場決定は下されていないものの、ザントフォールトでレースに出場する可能性は低いとされている。

    レッドブルはハジャーをオランダGPで無理に出場させず、約2週間後に行われるイタリアGPまでに回復させることを望んでいるという。

    ハジャーにとってザントフォールトは思い出深い場所でもある。2025年のオランダGPでは3位に入り、表彰台を獲得した。また今週末には、フェルスタッペンと同様にスペシャルヘルメットを使用する予定であることも明らかにしていた。

    ローソンがフェルスタッペンのチームメイトに復帰か
    ハジャーが欠場した場合、代役の最有力候補とされているのがローソンだ。

    ローソンは2025年シーズン開幕時にレッドブル・レーシングでフェルスタッペンのチームメイトを務めたが、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。その際、逆方向にレッドブルへ昇格したのが角田裕毅だった。

    そのため今回の交代が実現すれば、ローソンにとっては約1年半ぶりのレッドブル復帰となる。

    ローソンは2026年シーズン、レーシングブルズで好調なパフォーマンスを続けており、第11戦終了時点でドライバーズランキング9位につけている。

    角田裕毅がレーシングブルズで代役出場へ
    ローソンがレッドブルへ移ることで空席となるレーシングブルズのシートには、角田裕毅が入る見通しだと報じられている。

    角田裕毅は2025年にローソンと入れ替わる形でレーシングブルズからレッドブルへ昇格し、フェルスタッペンのチームメイトとしてシーズンを戦った。2026年はF1のレギュラーシートを失い、レッドブルのリザーブドライバーを務めている。

    今回のプランが実行されれば、ローソンがレッドブル、角田裕毅がレーシングブルズという、2025年序盤とは逆の形で両者がグリッドに並ぶことになる。

    レッドブル・レーシング オランダグランプリ

    ローソンにとって因縁深いザントフォールト
    興味深いことに、ローソンがF1デビューを果たしたのもザントフォールトだった。

    2023年オランダGPで、当時アルファタウリをドライブしていたダニエル・リカルドが金曜日の走行中に手首を骨折。急きょ代役に起用されたローソンがF1デビューを果たした。

    そして3年後、今度はハジャーの手首の負傷によってローソンがザントフォールトで再び代役を務める可能性が浮上している。

    しかも今回はレーシングブルズではなく、レッドブル・レーシングでフェルスタッペンの隣に座ることになる。

    レッドブルは現時点でコメントせず
    『De Telegraaf』によると、レッドブルは現地時間火曜日夜の段階でハジャーの負傷やドライバー交代について正式発表を行っておらず、コメントも控えている。

    したがって、ハジャーのオランダGP欠場、ローソンのレッドブル起用、角田裕毅のレーシングブルズ復帰はいずれも現時点では正式決定ではない。

    ハジャーの出場可否について最終判断が下されれば、レッドブルとレーシングブルズのドライバーラインアップが一時的に大きく組み替えられる可能性がある。

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  • ホンダF1 新スペックPU投入のオランダGP「待ち望んでいた機会」

    ホンダF1 新スペックPU投入のオランダGP「待ち望んでいた機会」

    ホンダF1は、2026年F1第12戦オランダGPで新スペックのパワーユニット(PU)を投入する。アストンマーティンとのワークス体制で迎えた今季、苦しい序盤戦を経て開発を進めてきたホンダにとって、シーズン後半戦の巻き返しを左右する重要なアップデートとなる。

    舞台となるザントフォールトではスプリントフォーマットが採用され、実走による確認機会はFP1の1セッションのみ。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、限られた時間で新PUを仕上げる難しさを認めながらも、「待ち望んでいた機会」と位置づけている。

    ホンダF1が新スペックPUを実戦投入
    2026年シーズン第12戦オランダGPは、8月21日(金)にザントフォールト・サーキットで開幕する。今大会はスプリント形式で行われ、金曜日にFP1とスプリント予選、22日(土)にスプリント決勝と公式予選、23日(日)に決勝レースが実施される。

    ホンダにとって最大の焦点となるのが、新スペックPUの実戦投入だ。

    新PUは、HRC Sakuraを中心にHRC UK、そしてアストンマーティンが連携して開発を進めてきたもの。ハンガリーGP後にはハンガロリンクで実走確認も行われており、ザントフォールトでいよいよレースウイークエンドに投入される。

    これまで明らかにされている新スペックでは、内燃エンジン(ICE)を中心に燃焼効率やフリクション低減、ターボ関連などに改良が施され、パフォーマンスだけでなくドライバビリティの改善も狙われている。

    スプリント週末でFP1だけの厳しい評価
    一方、新スペックを投入するタイミングとしてザントフォールトは簡単な舞台ではない。

    スプリント形式のため、通常のグランプリ週末とは異なりフリー走行は金曜日のFP1だけ。その後すぐにスプリント予選へと入るため、新PUの各種設定やエネルギーマネジメント、車体とのマッチングを確認できる時間は限られる。

    折原伸太郎は、この条件をホンダにとって大きなチャレンジと捉えている。

    「今週末のオランダGPは、ホンダにとって新スペックのパワーユニットを投入する重要な一戦です。これは、HRC SakuraがHRC UK、そしてアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームと一体となって、集中的に取り組んできた成果です。

    ザントフォールトはスプリント形式で開催されるため、フリー走行は1回のみとなります。この限られた走行時間のなかで新パッケージの評価をやり切ることは大きなチャレンジですが、私たちにとっては待ち望んでいた機会でもあります」

    オランダグランプリ ホンダ

    アストンマーティンの車体アップデートと相乗効果へ
    アストンマーティン側にも前進の兆しが見え始めている。

    前戦ハンガリーGPでは車体アップデートを投入し、AMR26の挙動やドライバビリティに改善が確認された。そこにホンダの新スペックPUが加わることで、車体とPUの両面からパフォーマンスを引き上げることが期待される。

    折原伸太郎も、ハンガリーで得られた進歩をシーズン後半につなげたいと語った。

    「前戦ハンガリーGPでは、車体のアップデートによる前進を確認できました。ここに新スペックのパワーユニットが加わることで、シーズン後半に向けてチームとともにさらに前進できるようにしたいと考えています」

    2026年から始まったホンダとアストンマーティンのワークスプロジェクトは、序盤から複数の課題に直面してきた。その一方で、両者は日本と英国、そしてサーキットを結んだ密接な連携によって問題解決とパフォーマンス向上を進めてきた。

    ザントフォールトで投入される新スペックPUは、そうした共同作業がひとつの形となったものでもある。FP1だけという厳しい条件のなかでどこまで新パッケージを仕上げられるか。ホンダとアストンマーティンにとって、オランダGPはシーズン後半戦の方向性を占う重要な週末となる。

  • アイザック・ハジャー F1オランダGPで特別ヘルメット 昨年の初表彰台を祝福

    アイザック・ハジャー F1オランダGPで特別ヘルメット 昨年の初表彰台を祝福

    アイザック・ハジャーは、2026年F1オランダGPで特別デザインのヘルメットを着用する。昨年のザントフォールトで自身初のF1表彰台を獲得した思い出を記念したものだ。

    ハジャーは2025年のオランダGPで予選4番手につけ、決勝ではレーシングブルズから3位でフィニッシュ。F1キャリアにおける大きな転機となったザントフォールトに、今年は特別なヘルメットとともに戻る。

    ハジャーにとって特別なザントフォールト
    2025年のオランダGPでハジャーは予選から速さを示し、4番グリッドを獲得。決勝でもそのポジションを生かして3位に入り、F1で初めて表彰台に立った。

    当時レーシングブルズから参戦していたハジャーにとって、この結果はF1での評価を大きく高めるものとなった。今回用意されたスペシャルヘルメットには、その記憶を祝う意味が込められている。

    ハジャーは今週末のザントフォールトで、この特別仕様のヘルメットを使用する。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    公式記録では今も唯一のF1表彰台
    ハジャーは2026年のモナコGPでも一度は表彰台に立ったものの、公式記録上は昨年のオランダGPが現在も唯一のF1表彰台となっている。

    モナコではピエール・ガスリーに科されていた2つのペナルティが後に取り消され、その影響でハジャーの最終順位も変更された。ただし、この判断については現在も控訴の対象となっている。

    そのため、正式な記録として残るザントフォールトでの3位は、ハジャーにとって今も特別な意味を持つ結果だ。

    フェルスタッペンも特別ヘルメットを用意
    今週末のオランダGPでは、ハジャーのチームメイトで地元オランダ出身のマックス・フェルスタッペンもスペシャルヘルメットを用意している。

    フェルスタッペンにとってザントフォールトは母国戦。一方のハジャーにとっては、自身のF1キャリアを象徴する初表彰台の舞台となった。

    異なる理由ながら、それぞれ強い思い入れを持つ2人が特別仕様のヘルメットでザントフォールトに臨むことになる。

  • レッドブルF1 オランダGPで特別スーツ フェルスタッペンとハジャーで異なる配色

    レッドブルF1 オランダGPで特別スーツ フェルスタッペンとハジャーで異なる配色

    レッドブル・レーシングは、2026年F1オランダGPに向けてマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーが着用する特別仕様のレーシングスーツを公開した。

    ザントフォールトで開催されるオランダGPは、少なくとも当面の間は今回が最後の開催となる。地元オランダ出身のフェルスタッペンにとってはもちろん、ハジャーにとっても特別な思い出を持つグランプリだ。

    フェルスタッペンはオレンジ ハジャーはシルバーの特別仕様
    レッドブル・レーシングが公開したオランダGP仕様のレーシングスーツでは、フェルスタッペンとハジャーで異なるカラーリングが採用された。

    フェルスタッペンはオレンジをアクセントとして取り入れ、ホームグランプリを意識したデザインとなっている。一方、ハジャーはシルバー系をアクセントに使用。基本となるネイビーのレッドブルカラーを共有しながら、肩やサイドなどの配色によって2人で異なる印象に仕上げられている。

    2021年にF1カレンダーへ復帰して以降、ザントフォールトでは5回のオランダGPが開催されている。フェルスタッペンはそのうち3勝を挙げ、残る2戦でも2位に入っており、すべてのレースで表彰台を獲得している。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    フェルスタッペンにとって特別なホームGP
    今回のオランダGPには、これまでとは異なる意味も加わる。ザントフォールトでのF1開催は2026年大会を最後に終了することが決まっており、現時点で将来の復活予定はない。

    フェルスタッペンにとっては、少なくとも当面の間、ザントフォールトで迎える最後のホームグランプリとなる。

    2021年の復活初年度から圧倒的な人気を集め、サーキットを埋め尽くす「オレンジ・アーミー」とともにオランダGPを象徴する存在となったフェルスタッペン。レッドブルにとっても、今回の週末はひとつの節目となる。

    ハジャーにとってもF1初表彰台の思い出の地
    一方、ハジャーにとってザントフォールトはF1キャリアの転機となった場所だ。

    レーシングブルズから参戦していた2025年のオランダGPで、ハジャーは見事な走りを披露してF1初表彰台を獲得。この結果はルーキーシーズンにおける大きなハイライトとなり、2026年にレッドブル・レーシングへ昇格する評価につながった出来事のひとつでもあった。

    その1年後、ハジャーはフェルスタッペンのチームメイトとしてザントフォールトに戻ってくる。

    フェルスタッペンにとっては母国で築いてきた歴史の一区切り、ハジャーにとってはF1キャリアを大きく前進させたサーキットへの凱旋となる。異なるカラーリングの特別なレーシングスーツをまとった2人が、節目となるオランダGPに臨む。

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGP惜別の特別ヘルメット「一生残る思い出」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP惜別の特別ヘルメット「一生残る思い出」

    マックス・フェルスタッペンが、2026年を最後にF1カレンダーから姿を消すオランダGPに向け、母国とザントフォールトへのオマージュを込めたスペシャルヘルメットを公開した。

    2021年に36年ぶりの復活を果たしたオランダGPは、8月30日に決勝が行われる2026年大会をもって開催を終了する。母国の英雄フェルスタッペンと「オレンジ・アーミー」が作り上げてきたザントフォールトの熱狂も、ひとまず最後の週末を迎える。

    最後の母国F1に捧げるスペシャルヘルメット
    フェルスタッペンはSNSを通じ、最後のF1オランダGPで使用するワンオフのヘルメットデザインを披露した。

    「象徴的なグランプリ。一生残る忘れられない思い出。最後のホームレース、特別なヘルメット。オランダとザントフォールトへのオマージュだ」

    今回のデザインには、単なるホームレース仕様以上の意味が込められている。2026年大会を最後にオランダGPがF1カレンダーから外れるため、フェルスタッペンにとってF1ドライバーとしてザントフォールトを走る最後の機会となるからだ。

    オランダGPは1985年を最後に長く開催されていなかったが、2021年にF1カレンダーへ復帰。復活初年度からフェルスタッペンが勝利し、2022年、2023年も制して3連勝を達成した。

    スタンドを埋め尽くすオレンジ色のファンと、会場を包む独特の熱気は復活後のオランダGPを象徴する光景となった。フェルスタッペンの台頭とともに実現した母国GPは、わずか数年でF1屈指の人気イベントへ成長した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) オランダGPヘルメット

    「ファンと一緒に楽しみたい」
    夏休み前、フェルスタッペンは最後のオランダGPについて、結果だけではなく母国ファンとの時間そのものを楽しみたいと語っていた。

    「僕のホームグランプリだから、もちろんすごく楽しむつもりだ。ドライビングの面でも楽しめればいいね! 少なくとも、この週末(ハンガリー)よりは楽しめることを願っているよ」

    2026年のレッドブル・レーシングはRB22の扱いに苦しむ場面もあり、フェルスタッペンにとって母国戦だからといって勝利を約束された状況ではない。それでも、ザントフォールトそのものがなくなるわけではないとして、F1撤退後については前向きに受け止めている。

    「ファンに会えるのは素晴らしいことだ。確かにF1グランプリはなくなるけど、ほかにもたくさんのカテゴリーがそこでレースをするし、トラックデーで走りたければサーキットがなくなるわけでもない」

    「だから僕はこれからもそこで走って楽しめる。ただ、それがF1ではなくなるというだけだ。それはそれでいいと思っている」

    「僕はただ、ファンと一緒に楽しみたいんだ」

    ザントフォールト復活がF1に残したもの
    フェルスタッペンは、オランダGPを復活させた関係者の仕事についても高く評価している。

    「彼らがこのグランプリを復活させるためにやってきたことは、本当に信じられないほど素晴らしい」

    「最初のレースを開催したとき、グランプリをどう開催して、どう観客を楽しませるべきなのかという意味で、ほかの多くのグランプリにとっても素晴らしいお手本になったと思う」

    ザントフォールトでのオランダGPは、1985年にニキ・ラウダがマクラーレンで勝利したのを最後にF1カレンダーから姿を消した。その後、フェルスタッペンの活躍によって国内でF1人気が急速に高まり、2021年に待望の復活を果たした。

    復活後はオレンジ色に染まった大観衆がフェルスタッペンを後押しし、ザントフォールトならではの雰囲気を作り上げた。フェルスタッペン自身も3勝を挙げており、母国ファンの前で数々の印象的な瞬間を残してきた。

    2026年8月30日、その歴史はいったん区切りを迎える。フェルスタッペンにとって最後のF1オランダGPは、勝敗だけではなく、自身のキャリアとともに歩んできたザントフォールト、そして母国ファンへの感謝を示す特別な週末となる。

  • フェルスタッペン ザントフォールト最後のF1開催へ「誰にも奪えない思い出」

    フェルスタッペン ザントフォールト最後のF1開催へ「誰にも奪えない思い出」

    2026年のF1オランダGPを最後に、ザントフォールト・サーキットはF1カレンダーから姿を消す。母国GP復活の象徴となったマックス・フェルスタッペンと父ヨス・フェルスタッペンは、その特別な歴史を振り返り、オランダのモータースポーツ界に刻まれた功績への誇りを語った。

    2021年に36年ぶりの復活を果たしたオランダGPは、熱狂的なオレンジ軍団が生み出す独特の雰囲気でF1を代表するイベントへと成長した。

    しかし、その舞台は2026年大会をもって一区切りを迎える。最後の開催はスプリントフォーマットで行われ、有終の美を飾る週末となる見込みだ。

    ヨス・フェルスタッペン「誇りに思うべきイベント」
    ヨス・フェルスタッペンは、Viaplay制作のドキュメンタリー『Dutch GP: Tegen Alle Verwachtingen In(予想を覆したオランダGP)』で、開催終了への複雑な思いを明かした。

    「特にオランダのファンにとっては残念なことだ。でも、このイベントがここで開催されたこと自体に感謝すべきだと思う」

    「スパのようなサーキットでさえ開催継続に苦労している。だからこそ、ザントフォールトが築き上げたものを誇りに思うべきだ」

    マックス「多くのグランプリが学んだ」
    一方、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、オランダGPがF1全体に与えた影響の大きさを強調した。

    「終了する理由も理解しているし、結局のところ、あそこで本当に素晴らしい数年間を過ごすことができた。こんなことになるなんて、誰も予想していなかった」

    「多くのグランプリがこのイベントから学び、週末の体験をより良くするために工夫するようになった。それはF1全体にとってプラスだったと思う」

    ザントフォールトは、ファンエクスペリエンスを重視したイベント運営で高く評価され、その成功は他の開催地にも影響を与えたとされている。

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP(ザントフォールト)

    「誰にも奪えない思い出」
    フェルスタッペンは復活後のオランダGPで3勝を挙げ、母国ファンの前で数々の歓喜を分かち合ってきた。その思い出は、F1史の中でも特別なものとして心に刻まれているという。

    「この出来事が実現したこと自体が本当に素晴らしいし、その一員になれたこともうれしい。そして、そこで何勝か挙げることができた」

    「その思い出は、もう誰にも奪うことはできない」

    最後のオランダGPが残すもの
    2026年のオランダGPは、ザントフォールトで開催される最後のF1レースとなる。熱狂的なファンが生み出す唯一無二の雰囲気は、多くの開催地が参考にした成功例となり、F1のイベント運営にも大きな変化をもたらした。フェルスタッペン親子にとっても、そしてオランダのファンにとっても、その歴史は色あせることのない特別な記憶として残り続ける。