2026年F1第12戦オランダGPの決勝では、ランド・ノリス(マクラーレン)が逆転で今季2勝目を挙げた。キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルのメルセデス勢が2、3位に入り、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのフェラーリ勢が4、5位で続いた。
一方、ミッドフィールドではニコ・ヒュルケンベルグが8位、フェルナンド・アロンソが9位、ピエール・ガスリーが10位でポイントを獲得。1戦限りでF1復帰を果たした角田裕毅は11位と惜しくも入賞を逃した。
1位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「ザントフォールトでの最後のレースで勝利できて、本当にうれしい。でも、本当に厳しい戦いだった。レース前半、特にソフトタイヤでは、正直、勝てるとは思っていなかった。ペースとバランスにかなり苦しんでいて、土曜日の苦戦が少し繰り返されているような感じだった。でも、ハードタイヤを履いたらマシンが生き返った。ずっと快適に感じられるようになって、プッシュできたし、メルセデスにプレッシャーをかけることができた。それによって彼らに早めのピットストップを強いることができて、最終的に僕たちにチャンスが開けた。チームの戦略は完璧だったし、それによって新品タイヤでアタックする機会を得られた。そのときキミはルイスとバトルしていた。これが最初で最後のチャンスだと分かっていたし、絶対に決めなければならなかった。ターン1のアウト側に飛び込むと決めたあのオーバーテイクが、僕たちに勝利をもたらした。勝てたとはいえ、完全に満足しているわけではない。特に低速コーナーではまだ弱点があるし、チャンピオンシップを争いたいなら改善しなければならない。これまで以上にチームをプッシュしていくつもりだ。ここで仕事が終わるわけではないからね。もっとパフォーマンスが必要だ」
2位:キミ・アントネッリ(メルセデス)
「今日はこれだけ多くの周回でトップを走りながら勝てなかったので残念だ。残念ながらペースが十分ではなく、それは悔しい。ただ、それを考えれば2位が最終的に僕たちにできる最大限だったので、この結果とダブル表彰台を喜ばなければならない。ジョージが素晴らしい仕事をしてフェラーリ勢を抑え、3位を獲得してくれたので、チームにとって素晴らしい結果だ。2回ともいいスタートを切って順位を上げることができた。それで勝利を争えるという手応えを得たけど、2セット目のハードタイヤではマシンの感触が得られず、そこでランド(ノリス)に抜かれてしまった。終盤にバーチャル・セーフティカーでピットインしたときは少し不安だったけど、結果的にはうまくいった。2台ともフェラーリ勢の前でフィニッシュし、コンストラクターズ選手権でのリードを広げることができたので、ザントフォールトを離れるにあたっていい気分だ」
3位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日はベストを尽くした。ランド(ノリス)とフェラーリ勢は信じられないほど速かったので、彼らを抑えるのが厳しくなることは明らかだった。今のフィールドは今季のどの時点よりもさらに競争が激しくなっている。とはいえ、マクラーレンとフェラーリのペースには驚かされた。だから、ペース面では厳しい週末だったことを考えれば、スプリントでの勝利と3位という結果は堅実な成果だ。僕のレースは決してスムーズではなかった。序盤にいくつかポジションを落としたけど、そこから挽回して3位まで戻ることができた。キミがバーチャル・セーフティカー中にピットインしたことで2位になったけど、それ以前はキミが僕の前にいたので、あのポジションは彼のものだった。一緒に争ってタイムを失うわけにはいかないことは明らかだった。後ろのフェラーリ勢からも守らなければならなかったからね。もし争っていたら、おそらくかなりのタイムを失い、僕は表彰台を失っていただろう。最終的にはチームとして結果を最大化できたので、それはポジティブだ」
4位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「全体として堅実なレースだった。予選順位を考えれば、今日はいいペースがあり、チームにとって重要なポイントを持ち帰ることができた。ファクトリーのみんなには本当に感謝している。彼らはプッシュを続け、マシンに投入しているアップグレードから小さな改善を見つけ続けてくれている。チームは戦略でもピットレーンでも素晴らしい仕事をしてくれたし、メカニックもまた素晴らしかった。簡単なレースではなかったけど、僕たちには競争力があった。いいレースではあったけど、チャンピオンシップ争いにとどまるためには、あらゆるチャンスを最大限に生かせるよう、もっとやらなければならないことは分かっている。これからの2週間でほかに何ができるかを検討し、モンツァから強く、準備万端の状態で戻ってこられるようにしたい」
5位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「僕たちのペースは強力だったし、ジョージ(ラッセル)との差もそれほど大きくなかったので、最後まで可能性を信じていた。今日は運が味方してくれなかった。バーチャル・セーフティカーのタイミングが僕たちのレースにとって理想的ではなかった。一方で、タイヤマネジメントはうまくできたし、オスカー(ピアストリ)をオーバーテイクしたのは楽しかった。最大の制約はおそらくスタート位置だったので、予選ペースをどこで改善できるのか見直して理解する必要がある。次のモンツァが楽しみだ。あそこには決して忘れることのない素晴らしい思い出があるし、毎年たくさんのティフォシに会える、僕たちにとって本当に特別な場所だ。今年もそこでいい思い出を作れればと思っている」
6位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「フラストレーションのたまる午後で、残念な結果だったけど、それでもポイントを獲得することはできた。最大のポジティブな点はスタートと赤旗後の最初のラップで、マシンの感触もよく、ポジションを上げることができた。第1スティントはまずまずだったけど、第2スティント以降は単純にペースがなくなり、本当に苦しい展開になった。週末全体を振り返り、なぜこれほど大きなパフォーマンス低下が起きたのかを理解するために分析する。遅いピットストップも助けにはならなかったけど、根本的な問題はペース不足だった。そこはモンツァに向けて取り組んでいく。今の最優先事項はチームとデータを掘り下げて根本原因を見つけ、今後のレースに向けてよりポジティブな方向へ進めるようにすることだ」
7位:リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)
「今日はかなり孤独なレースだった。前の連中と戦えるだけのペースがなくて、難しかった。チームのためにポイントを獲得できたことはうれしい。この週末が難しくなることは最初から分かっていた。特にザントフォールトのようにマシンへの大きな自信が必要なサーキットではね。それでも、できることはすべて引き出せたと思う。マックスに起きたことを見るのは残念だった。あの場所は信じられないほど滑りやすく、スリックタイヤでは本当に簡単にマシンを失ってしまう。僕はすぐ後ろにいたので、かなり怖い瞬間だった。彼が無事でよかった。まったく新しいマシンに乗り込むのは決して簡単ではないけど、チームは僕が快適に感じられるよう素晴らしい仕事をしてくれた。この機会に感謝している」
8位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
「とてもいいレースだった。ただ、1周目の終盤はかなり怖かった。前で何が起きているのかが見えて、本能的に反応しただけだったので、事故を避けられてほっとした。そこからはクリーンなレースができ、戦略もよく、途中では楽しいバトルもいくつかあった。今日ポイントを持ち帰ることができて本当にうれしい。チャンピオンシップにおいて僕たちにとって重要なポイントだし、チームのみんなを元気づけるものでもある。そして、僕たちが取り組んでいる仕事が正しい方向へ進んでいることも確認できた。決して簡単な週末ではなかったので、力強い結果と貴重なポイントを獲得できたことがなおさらうれしい」
9位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「ここザントフォールトでポイント圏内でフィニッシュできたのは素晴らしい。予想していなかったので、僕たちが持っていたものをすべて最大限に生かしてくれたチームのおかげだ。まだドライバビリティの問題はいくつか残っているけど、この週末もまた一歩前進だ。この勢いを維持して、マシンから最大限を引き出せるようプッシュし続ける」
10位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「最終的にはかなりフラストレーションのたまるレースだった。11番手スタートから必要としていた非常にいいスタートを切れたとはいえね。9番手まで上がることができ、その後、最終コーナーでマックス(フェルスタッペン)を避けなければならなかった。赤旗後の2回目のリスタートでもかなりうまくやって8番手を維持できたけど、そこからはかなり厳しく、慌ただしい展開になった。レーシングブルズが僕たちの直接のライバルであることは明らかで、彼らには自分たちのレースを最大化し、僕たちのレースに影響を与えるためのプランがあった。それは予想していたことだけど、ドライバーとしては腹立たしかった! シーズンは長い。これは覚えておくし、チャンピオンシップでの戦いは間違いなく始まっている。今週末にアップグレードが投入され、僕たちがはるかに競争力のあるポジションに戻れたことはうれしいし、それは獲得できたポイントにも表れている。この週末から評価しなければならないことはたくさんあるけど、すでにモンツァを楽しみにしているし、コース上での戦いを続けたい」

11位:角田裕毅(レーシングブルズ)
「今日はできることはすべてやりましたし、本当に楽しかったです。コースに出てホイール・トゥ・ホイールでレースをしたり、オーバーテイクしたりすることが恋しかったので、またそれを経験できて本当によかったです。ポイント獲得まで本当にあと少しでしたが、惜しくも届かなかったのは残念でした。でも、全体として素晴らしい数日間でした。チームはこの1週間ずっと本当にたくさんサポートしてくれましたし、かなり早くペースを取り戻すことができたので、この機会を与えてくれたみんなに心から感謝しています。この週末から忘れられない思い出を持ち帰ります。そして何より、アイザックが早く回復することを願っています」
12位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
「今日のレースは少し残念だった。いいスタートを切れたけど、黄旗違反によるドライブスルーペナルティを受け、それによって事実上、残りのレースで戦うチャンスを失ってしまった。デブリがあちこちに飛んでいたので、僕はただ自分のラインを維持し、コース上のものを避けることに集中していた。再びレースが始まってからは、ペース、オーバーテイクへのコミットメント、そしてできる限りチームを助けるという点で、おそらく今年のベストレースのひとつだったと思う。全体としていい進歩を遂げられたと思うし、いくつか変更を加えたことで、週末が進むにつれてより競争力を高めることができた。ポイントを獲得できなかったのは残念だけど、これからは次のモンツァでのレースに向けた準備に集中する」
13位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
「僕たちにとって少し残念な週末の終わり方になった。スタートでいくつか問題があり、残念ながらグリッドポジションを最大限に生かすことができなかった。それに加えて、マックス(フェルスタッペン)のマシンから出た煙が見えたときに少しステアリングを修正したことでマシンを失ってしまった。幸い、ウォールに当てずに済んだ。チームは僕が順位を取り戻せるよう可能な限り最高のポジションに置くため素晴らしい仕事をしてくれたので、望んでいた結果を得られなかったのは残念だ。ただ、ニコが今日さらにポイントを持ち帰ってくれたのはよかった。僕たちのペースはよかったし、昨日まではマシンの感触にも満足していたので、こうしたポジティブな部分を持って2週間後のモンツァへ向かう」
14位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日は厳しいレースだった。1周目のインシデントでドライブスルーペナルティを受けたことで、さらに難しくなった。スタートはとてもよく、4台をオーバーテイクしてポイント圏内まで上がった。そこからは僕たちにとっていいレースになりそうだったけど、ペナルティによってレースが台無しになった。厳しい裁定だと感じているし、見直して、さらに学び、理解しようと思う。その後は、さっき言ったように簡単なレースではなかった。タイヤのグリップに苦しみ、それによって挽回しようとする中でペースが抑えられ、スタートしたのと同じ14位でフィニッシュした。ピエールが10位でフィニッシュし、アップグレードパッケージで1ポイントを獲得できたことはポジティブだ。次のモンツァでは僕も同じアップグレードを使うので、それでレースをして、本当にポイント獲得を争えることを楽しみにしている」
15位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
「ピットレーンからスタートするという判断は正しかったと思うし、レースを通じていい進歩を遂げることができた。ペースは強力だったし、1周目にバルテリの後ろで詰まったあと、オーバーカットを機能させて前に出ることができた。残念ながらバーチャル・セーフティカーでは少し運が悪く、それまで築いてきたチャンスを失ってしまった。それでもウィリアムズの前でフィニッシュできたので、レースから得られるポジティブな部分はある。僕たちは常にベストを尽くしているし、今日はいいペースを示して前進することができた」
16位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「まず、レース終盤の接触についてアレックスとチームに謝りたい。かなり摩耗したハードタイヤを履いていて、ターン1のバンプ上でブレーキングした際にロックアップし、時間内にマシンを止めることができなかった。すでに厳しい週末だっただけに、当然ながら一番やりたくなかったことだ。改めて彼とチームに謝りたい。全体として、この週末はいいリズムをつかむことに苦労し、抱えていた問題を探るためにいくつものテストを行わなければならなかった。それによって後手に回り、今日はこれ以上の結果を争うことができなかった。ポジティブなのは、いくつか解決策を見つけ、今後のレースに生かせるいい学びを得られたことだ。モンツァではより強くなって戻ってきたい」
DNF:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「今日のレースがあのような形で終わったのは残念だけど、僕は大丈夫だ。あの場所は乾いているように見えたので、加速しようとしたら不意を突かれた。少し運が悪く、マシンを失って残念ながらウォールにぶつかってしまった。今週末は勝利を争えるだけのペースがなかったので、そこはまだ取り組まなければならない。最後にこれだけ多くのファンが来てくれたのを見ることができたのはポジティブだったけど、当然ながらレースを完走できなかったのは本当に残念で、かなりがっかりしている。幸い、ここにはとてもいい思い出があり、このサーキットで素晴らしいことを成し遂げることができた。だから、これまでずっと応援してくれたファンのみんなに感謝したい。本当に特別なものだったし、みんなもこの何年間かを楽しんでくれていたらうれしい」
DNF:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
「クリーンエアでは今日のマシンの感触はよく、ミッドフィールドのペースからもそれほど離れていなかったので、ポジティブな部分はある。カルロスとの場面は、よくあるレーシングインシデントのひとつだった。同じコーナーを狙っていて、彼がロックアップした。こういう形で週末を終えたかったわけではないし、チームが必要としていることでもない。でも、起きてしまったことは仕方がないし、いつものように一緒に話し合う。今日はフェルナンドと戦っていて、彼が前でフィニッシュしたので、戦略を見直す必要がある。最初のピットストップは早すぎたと思う。自分たちのレースをするのではなく、アンダーカットの可能性に反応してしまった。それによって多くのブルーフラッグに引っかかり、ダーティエアの中で身動きが取れなくなって、第2スティントが厄介なものになった。チームとしてすべてを見直し、モンツァではもっとクリーンな週末にしたい」
DNF:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「序盤にダメージを負い、それによってマシンのパフォーマンスが損なわれた。ペースがまったくなく、かなりスライドしていたので、早めにハードタイヤへ交換したけど、残念ながら何をしても改善しなかった。マシンのドライバビリティを改善するためには、まだやるべきことがたくさんある」
DNF:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
「残念ながら、リアウイングに影響を与える油圧系の問題が発生した。チェコも今週末の早い段階で同じ問題を抱えていて、今回は残りわずか数周というところで僕たちに影響が出てしまったのは残念だ。でも、チームが解決できると確信している。レース自体では、第1スティントはまずまずで、ウィリアムズ勢の近くを走れていた。ただ、第2スティントについてはいくつか学ぶべきことがあるので、この週末のすべてを分析し、モンツァに集中していく」
DNF:エステバン・オコン(ハース)
「今年は信頼性の問題が一度もなく、これが初めてだ。PUに関連していると考えているけど、まず調査して正しく理解する必要がある。2台とも問題が発生したので、僕たちはどちらもレースを完走できなかった。ただ、いずれにしてもポイント圏内を走っていたわけではないので、世界が変わるような結果ではなかった。アップデートが投入されるし、それは必要なものなので、どんな効果があるのか見てみよう」
DNF:オリバー・ベアマン(ハース)
「いいスタートといい1周目を走ることができたけど、その後、もちろん赤旗が出た。そのあとのフォーメーションラップでエンジンが停止した。まだマシンを確認する時間がなかったので、何が問題だったのか完全には分かっていないけど、僕の側ではすべてが完全にシャットダウンしたように感じた。本当に残念だ。ものすごくひどい週末で、休み明けに望んでいたものではなかった。でも、来週にはいくつかアップデートが投入されるので、それによってパフォーマンスが改善することを本当に願っている」
