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  • F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 バーレーンGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。5月18日(日)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われた。

    波乱の展開となったF1エミリア・ロマーニャGPでは、VSCとセーフティカーのタイミングが明暗を分けた。ポイントには届かなかったものの、アロンソやヒュルケンベルグら中団勢は奮闘を見せ、リアム・ローソンやフランコ・コラピントといった若手たちも貴重な経験を積んだ。

    母国での初F1レースとなったアンドレア・キミ・アントネッリは無念のリタイアに終わったが、次戦モナコへの意欲を燃やす。11位以下のドライバーが語った、それぞれの苦闘と手応えを紹介する。

    11位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「マシンの調子はすごく良くて、いいレースができていた。でもVSCで流れが完全に崩れた。あれがなければP6かP7を争えていたと思う。リスタート後に9周で3台抜けたけど、時間が足りなかった。本当に悔しいレースだった。次はツキが味方してくれることを願う。」

    12位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今シーズンの中では良いレースだった。週末を通して他より競争力があって、今日はマシンの感触もよかった。VSCのタイミングがハマって、ポイント圏を争える位置にもいた。でも終盤のセーフティカーは逆に不利だった。リスタート後はタイヤが新しいクルマたちに囲まれて、角田やアロンソを抑えきれなかった。ペースはまだ物足りないけど、差は小さいし前進できる手応えはある。」

    13位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「正直、自分のレースには満足していない。スタートは良くて9番手まで上がったけど、ルクレールとのバトルでターン9を外しすぎて、グリップを失ってコースアウト。5ポジション落とした。2ストップ戦略は悪くなかったけど、終盤のセーフティカーで他のドライバーが無料でタイヤ交換できたのは痛かった。予選の一発は良かっただけに、モナコではそこを活かしていきたい。」

    14位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「全体的にすごく悔しい週末だった。マシンのポテンシャルはあったのに、セーフティカーのタイミングで全てが崩れた。速さは見せられていたし、何かを掴める可能性はあっただけに残念。毎週マシンには慣れてきているし、前進できている実感はある。このまま努力を続けていく。モナコは初めて走るけど、特別な場所だし、早く慣れて思い切って攻めたい。」

    15位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「レース序盤は悪くなかった。ガスリーを引き離して、アルボンにもついていけてた。でもVSCの入り方が悪くて、展開が自分たちにとって厳しくなった。あれがなければポイント争いできたかもしれない。今日は残念だったけど、モナコではアップデートが効いてくれることに期待してるし、チームとしても良くなってきてると思う。」

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権

    16位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日はけっこういいペースだったと思うけど、戦略的には運がなかった。序盤は順調で、ミディアムタイヤの持ちも良くて、1ストップで行く予定だった。でもピットしてからすぐにVSCが出て流れが崩れた。そこからは厳しい展開で、セーフティカー後も新品タイヤの連中に抜かれてしまった。悔しいレースではあったけど、学べたことは多かったし、モナコに向けて自信をつけていきたい。」

    17位:オリバー・ベアマン(ハース)
    「正直、内容自体は悪くなかった。ただピットストップで問題があって、それでレースが台無しになった。1ストップで行く予定で、VSCのタイミングでミディアムに替えたら、ラッセルのすぐ後ろに出られた。P7を走っていたから、すごくいい位置だった。でもそのときホイールがしっかり装着されていなかったせいで、再度ピットしないといけなかった。マシンの感触は良かったし、特に最後のスティントのペースはすごく良かっただけに、チャンスを逃したのが悔しい。」

    18位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「今日は簡単なレースじゃなかった。ポジティブだったのは、特にハードタイヤでペースが良かったこと。最初のスティントも順調だった。でもVSCのタイミングが最悪で、リズムを完全に失った。以降はチャンスらしいチャンスもなくて、ずっと後手に回る展開だった。結果としてはかなり悔しいけど、ペースの面で少し前進できたのは収穫。何が悪かったのかしっかり分析して、モナコで取り戻したい。」

    DNF:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「ホームレースだっただけに、ここでリタイアは本当に残念。しかもF1初めてのDNFだから、悔しさも倍増だ。でもファンの声援がすごくて、毎周応援してくれていたのが力になった。ハードタイヤでスタートしてポジションを上げたけど、その後はスピードが足りなかった。VSCのタイミングでミディアムに替えて粘ったけど、スティントの後半でスロットルの問題が出てきて、直線でどんどんパワーを失った。最後はもう完全にダメでリタイアするしかなかった。来週のモナコで立て直したい。」

    DNF:エステバン・オコン(ハース)
    「ターン7の出口でエア供給系のトラブルが出て、クルマを止めるしかなかった。原因はまだ調査中だけど、正直レース展開としても厳しい内容だったと思う。スタートはすごく良くて、何台かポジションを上げられた。でもピット戦略で変化をつけようとしたら、思ったよりもデグラデーションが激しくて、あっという間にタイヤが終わった。今日は色々とうまくいかなかった。モナコではなんとか流れを変えたい。」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 バーレーンGPのフリー走行2回目で11番手以下だったドライバーのコメント。5月17日(土)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの公式予選が行われた。

    大混戦となった予選セッションでは、赤旗によるタイミングの乱れや路面状況の変化が多くのドライバーに影響を与えた。

    フェラーリ勢のQ2敗退やクラッシュに見舞われた角田裕毅、予選通過を逃したハース勢など、下位グリッドに沈んだドライバーたちもそれぞれに悔しさと希望をにじませながら予選を振り返った。

    11番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「こういうテクニカルなサーキットでは、すべてが完璧でなければならない。それが今日はできなかった。とても残念だし、自分たちだけでなく、ここまで来て熱心に応援してくれているティフォシにとっても悔しい結果だと思う。この悔しさを力に変えて、明日は全力を尽くしたい。今夜は一度リセットして、今の状況で可能な限りベストな結果を持ち帰れるように戦うつもりだ」

    12番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「今日は厳しい内容になった。クルマの感触自体は良かったけど、Q2の最後のラップではグリップが足りず、それが響いた。ここはオーバーテイクが本当に難しいサーキットだから、明日は簡単な展開にはならない。でも、チーム全体でベストを尽くして、今夜はあらゆる可能性を探っていくつもりだ。ティフォシにとっても大事な週末だし、今のパフォーマンスが望んでいたものではないのは理解している。だからこそ、明日はすべてを出し切って何ができるかを試していきたい」

    13番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「明日のレースをP13からスタートすることになってしまって、正直かなり悔しい。ソフトタイヤでのシングルラップでは、どうしてもすべてをうまくまとめることができなかった。タイヤのウインドウに入れるのが本当に難しくて、十分なグリップを得られなかったし、いいリズムにも乗れなかった。ここはオーバーテイクがとても難しいサーキットなので、このポジションからのスタートは厳しい。でも、プラクティスでのロングランペースには自信があるし、それを活かして少しでもポジションを上げたい。前のマシンに何かあれば、そこもチャンスに変えていく。トップ10圏外で終わるのは残念だけど、地元のファンの応援もすごく感じられたし、明日はもっと良い内容にしたい」

    14番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「またQ2に進めて本当にうれしい。ここまでの週末は正直かなり難しかった。全体的にはクリーンなセッションを重ねられたけど、マイアミとは違って、今日はQ2に進めるという確信はなかった。それでもすべてがうまくかみ合って、クルマの力を最大限引き出すことができた。集中して、しっかりとアタックできたのが良かったと思う。明日のレースでは、オーバーテイクが難しいことはわかっているから、戦略がカギになると思う。あとは前方で何か起きる可能性にも備えておきたい。どんな展開になっても全力で戦いたい」

    15番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は本当に難しい予選になってしまった。こうしてアルピーヌで初めて本格的に予選に臨んだけど、クルマの限界を試そうとしたところで、自分でも少し攻めすぎた。縁石をもっと積極的に使って、攻めた走りをしようと決めていたけど、結果的にそれが裏目に出て、リアを失ってしまった。チームには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ガレージに大きな作業を課してしまったし、こんな形で週末をスタートするのは理想からは程遠い。ただ、全体として見れば、クルマにはQ3に進むだけのパフォーマンスはあったと感じている。以前よりもクルマとの一体感も得られてきているし、エンジニアとの連携もすごくうまくいっている。ラップを重ねるごとに学びが増えているし、明日のレースはまた新しい経験を積む機会になる。今日のことを切り替えて、少しでも多くのことを吸収したい」

    エミリア・ロマーニャGP F1 角田裕毅

    16番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「最後のラップを走れなかったのは本当に残念だった。赤旗の影響で予選が完全に狂ってしまった。1回目の走行ではアウトラップが理想的ではなく、まともなアタックにならなかったし、その後は再チャレンジのチャンスもなかった。こういうセッションは本当に厳しい。マシンを限界まで攻めていくなかで、ちょっとでも限界を超えれば代償がある。今日はそれが裕毅の身に起きたし、彼が無事で本当に良かった。このサーキットはものすごくスリリングで、走っていて心拍数が上がる。ドライバーとしてはすごく楽しい場所だが、レースになると話は別で、オーバーテイクが非常に難しい。普通の戦略では順位を上げにくいから、何かを仕掛ける必要がある。簡単なレースにはならないと思うが、少しでも前に出るために全力を尽くす」

    17番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「この週末はかなり厳しくて、なかなかリズムに乗れなかった。金曜も土曜もクルマとの一体感をなかなかつかめなかったし、イモラのようなオールドスクールのサーキットではそれが特に重要になってくる。このコースは楽しいけど、非常に速くてシビアだ。縁石をちょっとでも踏みすぎると、クルマが不安定になってタイムを失う。今日の最後のラップも、ターン17まではすごく良かったけど、そこですこしクルマが流れてワイドに出てしまった。明日のレースでは運も必要になると思う。このサーキットは狭くてオーバーテイクが難しいから、あらゆるチャンスを活かせるようにしておきたいし、展開が読めないレースになったときに備えておきたい」

    18番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今週末は全体的にフラストレーションの溜まる内容だった。あらゆるシナリオに備えて準備もしてきたし、予選でもそこそこの結果が出せると思っていたけど、うまく噛み合わなかった。もっといろいろな面で最適化できたはずだし、週末全体を通してもっとスムーズでクリーンな流れに持ち込む必要があったと思う。そうすれば、Q3に戻ってポイントを争える位置で戦えるはずだから、そこを改善していきたい」

    19番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「自分としては予選はうまくいったと思っていたし、Q2進出に必要なタイムは出せていたはずなのに、なぜ進めなかったのか理解できていない。赤旗が出る前にチェッカーフラッグを受けたという認識だったし、チームもすべての映像を確認して、同じ見解だった。だから、自分のタイムが無効になった理由がわからない。すごく残念だ。今回はイモラに向けて、数か月かけて準備してきたアップグレードを導入していたし、クルマにもかなりの自信があった。だからこそ、こういう形で後方グリッドに沈むのは本当に悔しい。オーバーテイクが難しいサーキットなので、明日がどうなるかは予測しにくいが、何かチャンスがあれば掴みにいきたい」

    20番手:角田裕毅(レッドブル)
    「身体は問題ないですし、大丈夫です。FP3から予選にかけて、クルマのセットアップをかなり大きく変えていて、まだその変化を十分に理解できていない段階で攻めすぎてしまいました。縁石を使いすぎたことでクルマを失ってしまって、クラッシュに繋がってしまいました。かなり大きな衝撃になってしまったので、メカニックの皆さんには本当に申し訳ないと思っています。マシンには速さがあっただけに、自分のミスでこういう形になってしまったのがとても悔しいです。どこが悪かったのかは分かっているので、これからダメージを確認して、明日のレースに備えたいと思います」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月17日(土)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの公式予選が行われた。

    激しい赤旗の影響とタイヤマネジメントが明暗を分けた予選。マクラーレンのオスカー・ピアストリが今季3度目のポールポジションを獲得し、マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルが僅差で続いた。

    タイヤ戦略やアウトラップ管理が順位を左右した中、トップ10に入ったドライバーたちがそれぞれの手応えと課題を語った。

    1番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「ポールポジションはいつだって素晴らしい気分だ。とても良いセッションだったし、赤旗があって難しいところもあったけど、自分たちのやった仕事にはとても満足している。今日はタイヤがいつもより扱いにくかったが、チームがマシンを適切なウインドウに入れてくれた。明日のレースが本当に楽しみだ」

    2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「まず一番大事なのは、裕毅が無事だったことだ。ああいうクラッシュが起きたあとだけに、なおさらそう思う。今日P2を取れたのは全体として良い結果だと思うし、昨日から大きく前進することができた。クルマのフィーリングもかなり良くなって、夜の間に良い仕事ができた。バランスにも満足しているし、クルマの挙動がとても良くなっていた。ただ、タイヤは僕たちにとって少し柔らかすぎて、少しオーバーヒートしていた。今回初めて使うタイヤだったこともあり、思ったよりも熱が入りすぎてしまって、そのせいでパフォーマンスを最大限には引き出せなかった。でも、フロントロウからスタートできるのは良いし、明日のレースではまた違った展開になると思う。マクラーレンはロングランで強みがあるし、タイヤマネジメントも上手い。僕たちは自分たちに集中して、クルマの力を最大限に引き出して、良い結果を目指していきたい」

    3番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日はP3を取れて満足している。クルマの感触はとても良かったし、Q3の最初のラップで少しミスがなければ、もっと良い結果もあったと思う。チームが最後のアタックでミディアムタイヤを選んだ判断は素晴らしかった。すべてがうまく噛み合って、タイヤを理想的なウインドウに入れることができた。まだタイムを削る余地はあったと思うけど、前の2台に届くほどではなかった。ここはカレンダーの中でも最も狭いサーキットの一つで、明日のレースではオーバーテイクが非常に難しくなると思う。前にいるマクラーレン勢と戦うのは簡単ではないが、昨日のロングランでは良いペースを見せていた。明日も同じような走りができれば、表彰台争いは十分可能だと思っている」

    4番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「フラストレーションが残る一日だった。クルマの調子は良かったから、もっと上のポジションに行きたかったという気持ちがある。今夜はチームと一緒に作業して、どこで挽回できるかを確認して、明日のレースで順位を上げられるようにしたい。レースペースには自信があるし、まだまだチャンスは残されている」

    5番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「予選は予想以上の内容で、チームにとっても素晴らしい結果になったと思う。両方のマシンをQ3に進められたことが嬉しい。今週末は新しいアップグレードを投入していて、今のところポジティブな反応が得られている。ミディアムでもソフトでも競争力があり、予選を通じて異なる戦略を試すことができた。ただ、明日のレースでは地に足をつけて臨む必要があると思う。自分たちはP5ほど速くはないはずなので、このポジションを維持できるかどうかはわからないが、ポイントを持ち帰ることを目標にしたい」

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権

    6番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日は本当に良い予選ができた。ここは自信が求められるサーキットだけど、金曜からずっとクルマのフィーリングが良かった。Q2でのラップがその自信を証明しているし、Q3ではさらに改善を目指していた。最後のランでは、トラッキングと路面の変化を最大限活かすために、スリップストリームを狙って最後尾からコースに出た。でも、うまくいかず、アウトラップが大きく妨げられてしまって、ほとんどスタートラインに間に合わないところだった。とはいえ、全体としてはチームとしてのパフォーマンスに満足している。明日は良いポジションにいるし、可能な限り上位で戦って、しっかりポイントを獲得したい。Vamos」

    7番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「悪くはなかったけど、間違いなくベストな内容ではなかった。今日はちょっと苦しんでいて、クルマに乗っていて快適ではなかった。P7で終われたのは正直嬉しいけど、あまりプッシュできる感触がなかった。クルマに対する信頼がもう少しあれば、もっと攻められたはず。すぐにオーバードライブになってしまうような状態だった。でも、こういった日でも速さを見せられるというのは良い兆候だと思う」

    8番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「P8というのは自分たちにとって良い結果だったと思う。今日のコンディションではすべてがうまく噛み合ったし、ミディアムタイヤの選択が奏功した。コース特性が自分たちのマシンに合っているという点もある。アップグレードは明らかにポジティブな影響を与えているし、前進できた実感がある。ただ、まだマシンから引き出せるパフォーマンスは残っている。明日になれば、本当の意味で自分たちのレースペースが見えてくると思うので、ポジションをキープできるように集中して臨みたい」

    9番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日の予選は、最後のラップまではすごく良かった。ターン3でクルマを失った理由は正直よくわからない。縁石に乗った感触も特になかったから、何が起きたのかはこれから見直す必要がある。新品のソフトタイヤが残っていたし、クルマの仕上がりも素晴らしかったので、もっと良いタイムを出せる手応えはあった。全体としてすごくドライブしやすくて、ずっと好感触だった。P5を狙えるポテンシャルもあったと思う。明日は戦いになると思うけど、目標はポイント獲得。レースペースも悪くなさそうなので、スタートを決めて、戦略でもうまくやっていきたい。チームの進歩にはとても満足しているし、今日もっと良い結果を持ち帰りたかったという思いはあるけど、今夜も引き続き改善点を探っていく」

    10番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「Q3に戻ってこられて嬉しいけど、最終ラップを最大限に活かせなかったのは少し残念だった。トラフィックの影響でアウトラップが乱されてしまい、その結果タイヤの準備が不十分だった。だから、まだ引き出せたパフォーマンスが残っていた気がする。とはいえ、これはチームとして今後改善すべき細かいポイントだと思っているし、パッケージには明らかに可能性がある。全体としてはマイアミ以降、クルマのフィーリングは良くなっている。Q1とQ2はうまく進められたけど、Q3の最終ラップだけはもっとうまくやれたと思う。ほぼ最後にピットを出た関係で、アウトラップでタイヤを適切に準備できなかった。チームとして学ぶべき点があるし、次はもっと良い流れにしたい。明日は前のクルマたちとしっかり戦っていくつもり。戦略面ではいろいろな選択肢があると思うし、今夜はそれをしっかりシミュレーションして、何が可能かを見極めたい。グリッド10番手という位置から、しっかりポイントを持ち帰るのが目標だ」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月16日(金)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPのフリープラクティスが行われた。

    初日のフリー走行(FP1・FP2)が終了し、マクラーレン勢がトップ2を独占。ピアストリとノリスは揃って安定した速さを披露し、今季の好調ぶりを印象付けた。

    一方、レッドブルはやや精彩を欠いたが、その中で角田裕毅は新型アップグレードパッケージを活かして8番手タイムを記録。トップ勢に肉薄するポジションで初日を終えた。以下、上位10名の走行後コメントを紹介する。

    1番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は悪くなかった。まだいくつか整えたい部分はあるけど、それも想定内だ。トップ勢の差は僅かだから、もう少し上積みできるはず。明日の予選が楽しみだね」

    2番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「イモラでの走行初日としてはいい出だしだったと思う。難しいけど、速くて気持ちのいいサーキットだ。チームとして取り組むべき点も見えてきたし、明日に向けてしっかり準備していくつもりだ」

    3番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日は朝から感触が良くて、前回の課題に対する答えもいくつか見つかった。それだけでも前向きな一日だったよ。マシンの反応も思い通りで、あとは限界を探りつつ細部を詰めるだけだ。FP1では避けようのないアクシデントがあった。14コーナー手前でウサギが飛び出してきて、フロントウイングにぶつかってしまったんだ。チームがすぐ修復してくれて、FP2に影響が出なかったのはありがたかった。このサーキットではタイム差が本当に接近している。勢いを保ちつつ、さらに速さを引き出して、予選でトップ10争いに食い込みたいね。イモラでの週末が楽しみだ」

    4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「久々のイモラはやっぱりいいね。このサーキットはテクニカルで、スピードレンジも幅広く、走っていて本当に楽しい。ランオフが狭いぶん、少しのミスも許されない緊張感がある。今日は全体的に僅差で、想定外のチームが上位に来ていたのも印象的だった。マクラーレンが今週も基準になりそうだね。彼らに対抗するには、こちらも一つひとつを積み重ねていかないといけない。今夜はデータをしっかり精査して、明日に向けて一段階ギアを上げたい」

    5番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「今日は色々試した。うまくいった部分もあれば、期待通りじゃなかったところもある。だけど、総じて言えば速さが足りなかった。このコースでは予選がカギになる。今のままじゃ満足できないし、バランス面でもっと詰める必要がある。ロングランでもマクラーレンに抜かれたし、正直なところ、今日の手応えはあまりよくない。もう少し深掘りして、なんとか巻き返したいね」

    エミリア・ロマーニャGP F1 角田裕毅

    6番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「FP1は少し難しかった。いろいろ試している最中で、思うようにまとまらなかった部分もあった。FP2では全体的には改善できたけど、まだ満足できるレベルではない。レースペースは悪くないと思うけど、ここは追い抜きが難しい。やはり重要なのは予選で、今のところそこが僕らの課題だ。明日までに何とか解決策を見つけたい」

    7番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「全体的には手応えのある一日だったよ。イモラに持ち込んだアップデートも悪くなかったし、特に何かに適応し直す必要もなかった。午後の最後はもったいなかったな。ターン3の立ち上がりで一度は立て直せたけど、タイヤが草にかかってしまって完全にはコントロールできなかった。それでも予選は接戦になると思うし、このサーキットは誰もが走り込んでるからこそ、細かい差が勝負を分ける。しっかり準備して臨みたいね」

    8番手:角田裕毅(レッドブル)
    「全体としては良い一日になったと思います。自分たちの限界は理解していますし、今回はアップグレードパッケージを導入して初めてロングランを行えたことが、収穫の一つでした。ただ、明日の予選に向けては、クルマをしっかりまとめ上げる必要があります。チームとしてやるべきことはまだ多くありますので、それをひとつひとつ整理して、明日に備えてまいります。マクラーレンとの差は依然としてありますが、私たちは自分たちのやるべきことに集中し、着実に一歩前進できるよう努めます」

    9番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「悪くなかったよ。このサーキットは走っていてすごく楽しいし、イモラに来るのは毎回ワクワクする。ただ、C6コンパウンドにはちょっと苦戦していてね。今年初めて使うタイヤだから、まだ手探りな部分もある。トラフィックも多めだったけど、マシンの挙動は素直で悪くない。ここまでのところは順調だよ」

    10番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「イモラでの金曜日としては上々だった。FP1ではソフトタイヤでしっかりスピードを出せたし、手応えも良かった。ただFP2になると、そのソフトでうまく引き出せなかったところがあってね。逆にミディアムではバランスが良かったから、C6コンパウンドをもっと理解する必要がある。予選ではポジションが重要になるから、そこを見据えて今夜しっかり分析するよ」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目で11番手以下だったドライバーのコメント。5月16日(金)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPのフリープラクティスが行われた。

    フェラーリのルイス・ハミルトンは序盤こそ感触の良さを見せたが、午後は一転して苦戦。11番手にとどまった。一方で新人オリバー・ベアマンや復帰戦のフランコ・コラピントは堅実な走りでチームに貢献。

    下位勢ではヒュルケンベルグやオコンがさらなるセットアップ改善を誓っている。

    11番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「FP1の感触は悪くなかった。バランスも取れていて、FP2に向けて大きな変更は必要なかったんだけど、午後のセッションはなかなか思うようにいかなかった。コンディションの変化もあって、一貫性を出すのが難しかったね。とはいえ、予定していたプログラムはすべて完了したし、ロングランも走りきれた。今夜は集めたデータをじっくり見て、明日に備えるよ」

    12番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「全体としてポジティブな一日だったと思う。今回イモラに新しいアップデートを持ち込んだけど、FP1はその確認にあてて、シミュレーションと実際の挙動がどう合っているかを見ていた。午後はもう少しパフォーマンスを引き出せたし、個人的には満足しているよ。改善が見られた部分に自信も持てたし、今夜はトップスピードとダウンフォースのバランス調整が課題になりそうだ。風の影響もあるから慎重に判断したいけど、今のところ手応えはある」

    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「またF1マシンでグランプリ週末を走れるのは本当にうれしいよ。今日1日で少しずつクルマに慣れてきて、セッティングにも手応えが出てきた。ただ、まだやるべきことはたくさんあるし、覚えることも多い。終盤には少しずつ競争力も出てきたから、ここから積み上げていきたいね。ピエールのクルマが好調なぶん、自分たちにもチャンスはあるはず。予選はトラフィックの処理が難しいだろうから、Q1から集中しないとね。今日得たデータをしっかり活かして、明日もう一歩前進したい」

    14番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日は新しいパッケージの理解に専念したよ。ランスのマシンにアップデートが入っていたから、僕は旧仕様でコンスタントに走ってフィードバックを集めていた。イモラは交通処理がかなりシビアだし、明日の予選ではそこもカギになる。今夜は両マシンのデータを突き合わせて、最適な方向性を見極めたい」

    15番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「FP1は悪くなかった。課題は見えていたから、FP2では色々試して、僕とチームメイトで違う方向のセットアップを試したんだ。おかげでマシンの理解は進んだから、そこは大きな収穫だった。明日、それをどう活かせるかが重要だね。Q3進出を目指しているけど、まだパフォーマンスの全体像はつかみにくい。ただ、チーム側は一歩前進できたように見えるから、自分もそれに続きたい。ソフトタイヤの感触も悪くないし、今のところはスムーズに進んでいるよ」

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権

    16番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「1日を通してクルマの感触は悪くなかったよ。ロングランでもペースは良かったし、限界を探りながらもしっかり攻めることができた。ただ、ミスは小さくても許されないサーキットだから、午前中にちょっとしたスナップがあって、そこで軽く壁に接触してしまった。幸いダメージは軽微だったし、メカニックたちがすぐに直してくれたおかげで、午後も問題なく走れた。感触は良かったし、データもしっかり取れたから、明日につながる走行だったと思う」

    17番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「新しいパーツを試した初日だったから、今日はまずクルマの挙動を確認するのがメインだった。走りながらいろいろなことを学んだし、今夜データを見直してセットアップをどう改善できるかを考えていく。明日はまた仕切り直して、攻めていきたい」

    18番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日はシングルラップでうまくまとめきれなかった。自分のミスもあったし、路面のグリップが低い状態ではC6コンパウンドをうまく使いこなすのが難しかった。だけど、ロングランに入ってからはマシンのバランスも悪くなくて、感触は良かった。この2セッションで何をすべきか、自分の中でかなり明確になったし、明日の予選と決勝に向けてやるべきことは分かっている。それに、やっぱりここは特別なレースだ。FP1の最初のラップでファンがスタンドに詰めかけてるのを見たときは、本当に感動したよ。ものすごいエネルギーをもらえるし、バイザーを下ろせば集中モードに入れる。今日、声援を送ってくれたすべての人に感謝したいし、週末を通してその後押しを力に変えたい」

    19番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今日の金曜走行は全体として順調だった。計画していたプログラムを問題なく消化できたし、バランス的にもある程度の手応えはある。とはいえ、パフォーマンス面ではまだ改善の余地がある。イモラのようなテクニカルでコンパクトなサーキットでは、細かい調整がそのまま結果につながるから、今夜はしっかりデータを見直して、明日の予選でひとつでも上のポジションを狙いたい」

    20番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今日はかなり苦しい一日だった。フロントの挙動にずっと悩まされていて、いろいろ確認したけど明確な答えはまだ見えていない。明日に向けてこのままではいけないから、今夜はチーム全体で状況を洗い出していく。新しいC6タイヤは、1ラップの感触としては悪くなかったし、ロングランに関してはまだ誰も本格的に使い込めていないから、本番でどんな特性を見せるかも気になるところだ。とにかく、今は原因を突き止めて立て直すことに集中したい」

  • 迷走するFIA暴言規制にF1ドライバーが苦言 ラッセル「そもそも不要だった」

    迷走するFIA暴言規制にF1ドライバーが苦言 ラッセル「そもそも不要だった」

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、FIAが進めていた「暴言」に対する取り締まり強化について「おかしな状況」だと語り、厳しすぎる罰則は「そもそも存在すべきではなかった」と強く批判した。

    ラッセルはこれまでも、ドライバーの「言葉遣い」に罰則を科す姿勢に一貫して否定的であり、今回もその立場を崩さなかった。FIAが最近、規定を一部緩和したことについても「評価するつもりはない」と述べている。

    この規定緩和は、FIA会長モハメド・ビン・スライエム主導による「国際モータースポーツ競技規則 付則B」の見直しによって実現したもので、暴言に対する罰金の引き下げや、特定のケースではスチュワードが処分を猶予できるようになるなどの変更が含まれている。

    見直しには、FIAドライバーズ・コミッティ(委員長:ローナン・モーガン)や、F1スチュワード代表のギャリー・コネリーらが関与していた。

    「最初から間違っていた」
    しかし、F1エミリア・ロマーニャGPを前にしたメディアセッションで、ラッセルはFIAの対応に依然として不満を隠さなかった。

    「そもそも、こんな変更は最初から行うべきではなかったと思っている」とラッセルは語った。

    「元に戻ったのは良いことだけど、そもそも最初からそんな馬鹿げた状況にするべきじゃなかった。だから、それを元に戻したからといって感謝するのは、少し違和感がある」

    「これは奇妙な状況だし、いまだにFIAの上層部からは誰一人として連絡がない。だから、正直言って怪しいと思っている」

    FIA F1 国際自動車連盟フェルスタッペン「FIAが当初の裁定が厳しすぎたと気づいたのは良かった」

    フェルスタッペンとハミルトンも言及
    FIAへの批判をためらわないマックス・フェルスタッペンも、この件について自身の見解を示した。

    「前向きな第一歩だと思う。少なくとも行動に移したという点ではね」

    「以前のやり方はちょっと攻撃的すぎたと思うから、FIAがそれに気づいたのは良かった」

    一方、フェラーリのルイス・ハミルトンは、元チームメイトであるラッセルの発言を耳にしていなかったが、今回の一連の騒動について「混乱している」と率直に語った。

    「正直、馬鹿げていると思う。何を言っても意味はないかもしれないけど、今の状況はかなり混乱してる」

    「変えるべきことはたくさんある。それは間違いない」

    FIAとの対話を求め続けるラッセル
    グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)のディレクターを務めるラッセルは、昨年のF1サンパウロGP後、他のドライバーとともにFIAへ書簡を送っていた。しかし、その対応について、依然として十分な手応えがないと感じている。

    「正直言って、こんなに難航するとは思っていなかった」

    「僕らは自分たちの意見をしっかり伝えてきた。まだ『手遅れ』ってわけじゃないけど、相手にも歩み寄る姿勢が欲しい」

    「意見を出して、対話の機会を求めてきた。こっちからばかり何度も頼んでる状況じゃダメなんだ。双方向でなければならないし、相手側にもその意志が必要なんだ」

  • F1エミリア・ロマーニャGP:木曜ドライバー記者会見 Part.2

    F1エミリア・ロマーニャGP:木曜ドライバー記者会見 Part.2

    イモラで迎えるF1エミリア・ロマーニャGPの週末、母国初のF1出走を果たすキミ・アントネッリが注目を集めた。地元ボローニャの歓喜に沸くなか、彼は「家から30分の本当のホームレース」と語り、家族やクラスメートの前でのレースに特別な想いを語った。一方、エステバン・オコンはハースのイタリア拠点との関係を踏まえ「この地には特別な結びつきがある」とコメント。レーシングブルズ復帰4戦目を迎えるリアム・ローソンも「まだ学びはあるが、走る自由は失っていない」と自信をのぞかせた。

    Q: キミ、まずはあなたから。昨夜はボローニャがカップ戦で優勝しましたが、それにちなんで良い前兆でしょうか?あなたもお祝いに出かけたと聞きました。

    キミ・アントネッリ: うん、すごく楽しかったよ。昨夜は試合があって、僕らが勝ったんだ。街中は大騒ぎだった。僕も少しだけ外に出てたんだけど、朝にはサーキットに来なきゃいけなかったから長くはいなかったよ。でも、みんな通りでクラクション鳴らしたりしてて、本当に大騒ぎだった。楽しかったよ。

    Q: 今回は4年ぶりに、イタリアのF1レースで地元のドライバーが走ることになります。母国グランプリを走ることについて、どんな気持ちですか?

    キミ: 本当に素晴らしい気持ちだよ。モンツァも母国レースだけど、ここは自宅から30分くらいしか離れていないから、本当の意味でのホームレースだと思ってる。すごくワクワクしてる。サーキットもすごく好きだし、本当にチャレンジングでオールドスクールなコースだよね。ドライブしていて本当に楽しい。特別な週末になると思うよ。イタリアのファンや家族、友達の前で走るんだから。すごく濃密な週末になるだろうけど、明日走るのが本当に楽しみだよ。

    Q: 今週末は、キミ・アントネッリの旗の方が多くなると思いますか?それともフェラーリの旗?

    キミ: うーん、どうかな。僕の旗が多いといいけどね!でも、フェラーリはあまりにも大きな存在だから、僕の旗の方が多いのはちょっと野心的すぎるかもしれない。でも、文句は言わないよ。

    Q: マイアミでのスプリント予選でポールを獲得しましたが、今はマシンへの自信はどれくらいありますか?

    キミ: メルボルンのときよりはずっとあるよ。マシンにも慣れてきたし、タイヤの理解も深まってきた。特に大きな進歩を感じたのは、タイヤを最大限に活かす方法を掴めたことだね。マイアミは本当に良かった。スプリント予選は素晴らしかったし、本戦の予選も悪くなかった。本当に自信がついたよ。レース自体は思ったようにはいかなかったけど、それで自信が揺らぐことはなかった。今はヨーロッパシーズンに入って、僕がよく知っているサーキットばかりだから、アプローチも変わってくると思う。ドライビングに集中しつつ、エンジニアに対してもっと良いフィードバックができるようになると思う。週末を通してさらに成長したいと思ってるから、すごく楽しみだよ。

    Q: 母国でF1初表彰台を夢見ることはありますか?

    キミ: これは父に聞かないとね。僕の家族はすごく縁起をかつぐタイプだから、そういうことはあまり話さないんだ。実はマイアミのときも、表彰台のことを考えてワクワクしてたんだけど、スプリントも本戦もひどい結果になっちゃって…。だから、一歩ずつ行こうってことだよね。もちろん、家族やファンの前で表彰台に乗れたら最高だと思う。でも、現実的に考えて、優勝を目指したいけど、まずは表彰台が現実的な目標だと思う。それに向けて全力を尽くすよ。

    Q: エステバン、次はあなたです。ハースのテクニカル部門はマラネロに拠点を置いていますが、今回のレースはチームにとって“ホームレース”的な感覚がありますか?

    エステバン・オコン: うん、少しはあるよね。シーズン中にたくさんシミュレーターで準備しているし、マラネロにあるチームの一部でも作業してる。今週の火曜日もマラネロの風洞に行っていたし、ある意味でイタリアのDNAがチームに染み込んでる感じがする。イタリアで数日過ごせたのも良かったし、この歴史ある美しいサーキットに来るのはいつだって特別だよ。もう何度も来てるけど、走るのが楽しみなサーキットのひとつだね。

    Q: 今年のハースのマシンについて、パフォーマンスの引き出し方はどうですか?マイアミではQ3にも進出しましたし、マシンを掌握した感覚はありますか?

    オコン: メルボルン以降はすごく改善してきていると思うよ。開幕戦は本当に厳しくて、ほぼ最後尾だった。でもそこからマシンを大きく改善して、今では毎戦ポイント争いできるレベルにまで来た。いくつかのレースではポテンシャルを最大限に発揮できたけど、グリッド全体がすごく僅差だから、毎回限界を引き出す必要がある。今週末はいくつか新しい要素もあるから、それがうまく機能してくれれば、さらに上を目指せると思う。マイアミでQ3には行けたけど、ポイントには届かなかった。今週末はもう一度そのゾーンに戻りたいね。

    Q: 今週末はピレリがC6コンパウンドのタイヤを持ち込んでいますが、これについての感想は?

    オコン: 僕にとっては2回目の使用になるね。最初はアブダビのテストだったけど、あそこは全然違う特性のサーキットだった。今回はもっと予測不能な要素が出てくるだろうね。よく知ってるサーキットで不確定要素があるっていうのは面白いよ。このタイヤでどうデグラデーションが出てくるのか、チャンスが生まれるかもしれないので楽しみにしてる。

    Q: リアム、お待たせしました。レーシングブルズに戻って4戦が経ちましたが、今のフィーリングはいかがですか?マシンへの適応具合は?

    リアム・ローソン: 結構満足してるよ。毎週末ごとにもっと快適になっていくし、過去に走ったことのあるサーキットに戻ってきているのも助けになってる。マイアミはちょっと難しかったけど、正直なところマシンの中ではすごく快適だった。マシンのスピードも良かったと思うけど、F1では多くの変数があるからね。週末を通してすべてをまとめるのが最近は少し難しいけど、今週末はチームのホームレースでもあるし、ベストを尽くすよ。

    Q: 昔のような自信と自由なドライビングは戻ってきましたか?

    ローソン: 正直に言うと、そういう走りは常にしてきたと思う。今年は確かに厳しい週末も多かったけど、自分としては常にマシンの中では快適だったし、自信を持って走れてたよ。もちろんまだ学ぶことは多いけど、それは変わらない。でも今週末は幸いにも過去にテストしたことのあるサーキットだし、すごく集中力を要するオールドスクールなレイアウトで、僕たちドライバーにとってはとてもワクワクするトラックだよ。

    メディアからの質問

    Q: キミに質問です。さきほど表彰台や勝利について話していましたが、今シーズン勝つためにチームとして何が足りないと思いますか?

    アントネッリ: 自分自身、まだ学ばなければいけないことがたくさんあると感じているから、あまり断言はできないけれど、チームとしてはすごく良い仕事をしていると思う。マシンは毎週安定していて、それが自信にもつながっている。もちろん、マクラーレンとの差はまだ大きい。マイアミは現状をよく示していたと思う。マクラーレンはレース中、他のチームがまったく追いつけないようなスピードを見せていた。だからチームとしても、限界を把握して、それをどう克服するかに注力している。今週末もいくつかアップデートがあって、少しでも前進できればと思ってる。ここ数日間、ファクトリーにも行ってきたけど、どれだけみんながモチベーションを持って取り組んでいるかがすごく伝わってきた。改善すべき点は明確に共有できているし、それに向かってみんなで努力しているところだよ。

    Q: キミにもう一つ。母国グランプリということで、家族や友人、周囲からの注目も多いと思います。精神的にも体力的にもどうバランスを取っていますか?

    アントネッリ: それはすごく良い質問だと思う。この週末は感情的にも精神的にもかなり消耗する週末になるはず。イタリアのファンの前で、家族や友達も来てくれるからね。だからこそ、自分のエネルギーをちゃんとマネジメントすることがとても重要なんだ。必要ないところにエネルギーを使いすぎないように気をつけたい。普通の週末ですらかなり疲れるのに、今回はそれ以上だからね。でも、周囲に信頼できる人たちがいるのはすごく助けになる。みんなでこの週末がタフなものになるって理解して準備してきたし、しっかり対応できると思ってる。もちろん、レースである以上は通常通りだけど、やっぱり特別な意味を持つ週末になる。そのエネルギーをうまく活かして、より良い走りにつなげられたらいいね。すごく楽しみにしてるよ。

    Q: キミに質問です。昨年ルイス・ハミルトンがドライバーズルームに残したメッセージを、今週末になってようやく読む機会があったと聞きました。そのときの気持ちや意味について、どんなふうに受け取っていますか?

    アントネッリ: うん、たぶんみんなにはなかなか見えない部分かもしれないけど、あのメッセージはルイスという人物の人間性をよく表していたと思う。ただのドライバーじゃなくて、人としての温かさを感じたんだ。スポーツ界であれだけの功績を残し、今も最前線で戦っているような存在からメッセージをもらえるなんて、本当に心が満たされるような気持ちだった。その中にはアドバイスも書かれていて、それは自分にとってすごく大きなモチベーションになっている。こういうことは毎日あるわけじゃないからね。

    Q: その手紙は保管していますか?

    アントネッリ: もちろん。部屋の壁に飾ってあるよ。とても素敵なメッセージだったから、そこに残しておきたいと思った。部屋に入るたびに目に入るんだ。それが自分にとってすごく良いリマインダーになってる。

    Q: キミに質問です。F1ドライバーとしての生活と学業をどう両立していますか?学校には通っていますか?どんな試験を控えていますか?

    アントネッリ: 実際に学校に通うことはできていないけれど、空いた時間を使ってできるだけ勉強するようにしている。学校側もサポートしてくれていて、遅れを取り戻せるように手助けしてもらってる。でも正直簡単ではないよ。勉強もエネルギーを使うし、特に今週末のように重要なレースを控えていると、やりすぎないように気をつけなきゃいけない。でも、家にいるときやオフの時間には少しでも勉強を続けて、できるだけ取り戻す努力をしてるよ。

    Q: エステバンに質問です。数日前、トヨタ・ガズーレーシングの協力で新しい車を手に入れたそうですが、あなたの愛車コレクションについて教えてください。また、WRC(世界ラリー選手権)カーに乗ってみたい気持ちはありますか?

    オコン: いや、WRCカーではなくて、ロードカーの「GRヤリス」を手に入れたんだ。トヨタは僕たちのチームのパートナーで、日本に行ったときに彼らの施設に招待されたんだ。「リトル・ニュルブルクリンク」と呼ばれるコースでいろんな車を試乗したよ。スープラ・ファイナルエディション、ヤリスGRのセブ・オジエ仕様、カッレ・ロバンペラのカローラ“エンペラー”…全部乗れた。グラベルでも走ったし、本当に最高だった。モータースポーツに対する情熱がすごいチームで、関わりを持ててうれしいよ。最近そのGRヤリスが家に届いて、ずっと乗ってみたかった車だから夢が叶った感じだね。世界に200台しかないうちの1台なんだ。それを自分のYouTubeチャンネルでもシェアしていきたいと思ってる。今後もいろんなコンテンツを出していくつもりだよ。

    Q: キミにもう一つ。さっき学校の話が出ましたが、今朝パドックにクラスメートの姿がありましたね?あれはお気に入りの生徒になるための秘策ですか?それと、このレースが来年以降もカレンダーに残ってほしいと思いますか?

    アントネッリ: うん、あれは僕が企画したんだ。メルセデスの関係者にも協力してもらって、ロサという方(ここにも来てるけど)と一緒に進めた。みんなにこの世界を実際に見てもらいたかったんだ。レースをテレビでは見たことがあっても、その裏で何が起きてるかは知らなかっただろうから。今回は特別に、マシンを見せて少し説明する機会も用意してる。そこまで詳しくは話さないけど、彼らにとってもいい体験になればと思ってる。僕は普段家にいないから、こういう時間を共有できるのは大切なことだと思う。

    レースについては、ぜひこのサーキットがカレンダーに残ってほしい。すごくユニークなトラックだし、さっきも言ったように技術的で、1周を完璧にまとめるのが難しい。バンピーでオールドスクールな雰囲気もある。そういうすべてがこの場所を特別にしている。歴史も深いし、来年以降も残ってくれたら本当にうれしい。

    Q: キミに質問です。タイヤの扱いについて話していましたが、現時点で自分の強みと課題は何だと考えていますか?

    アントネッリ: 興味深い質問だね。マイアミでは、今季初めて自分でもしっかりとトラックに適応できたと感じた。これまでは週末の序盤にスピードを出すのが難しかったけど、マイアミでは比較的早くリズムに乗れた。これは今後、どのサーキットでももっと意識していきたい部分だね。週末をスムーズにスタートできると、そのあとの展開にも良い影響が出るから。

    一方で、課題といえるのは、週末を一貫してまとめきること。リアムも言ってたけど、F1では変数が多すぎて、すべてを一貫してこなすのは本当に難しい。ほんの数度のタイヤ温度の差でも、予選のラップに大きく影響する。レースでも、序盤で攻めすぎると終盤に大きく代償を払うことになる。だから、週末全体をどう組み立てていくか、そこが今の自分の課題かな。

    これまでは予選が良くなかったときはレースが良くて、逆に予選が良かったときはレースがうまくいかなかった。マイアミがまさにそうだった。そのギャップを埋めること、それが今取り組むべき最優先事項だね。

    Q: エステバンに質問です。以前アロンソやアルピーヌとの関係がありましたが、マイアミ後に起こった出来事について驚きはありましたか?ジャック・ドゥーハンに対する同情の気持ちもあるのでは?

    オコン: 正直言って、最近チームが下したいくつかの決定について、あまり驚きはなかったよ。あれこれ言うつもりはないけど、ジャックのことは残念だと思ってる。彼はF1に戻ってくると思うよ。今年、すごくいい瞬間もあったし、予選では何度か素晴らしい走りを見せていた。速さも証明していた。 一方で、フランコもF1にいるべきドライバーだと思う。昨年、ウィリアムズのマシンでいい走りをしていたし、才能は確かにある。残念なのは、F1にはそれだけの才能を抱えるだけのマシン数が足りないということ。まあ、あまり多くは語らないけど、自分は今いる場所に満足しているよ。

    Q: 同じくリアムに質問です。ジャックと連絡を取ったり、何か声をかけましたか?あなたも2戦で降格された過去がありましたが、今のアルピーヌの決定と重なる部分はあると思いますか?また、自分自身がセカンドチャンスを得たことについてどう感じていますか?

    ローソン: ああ、ジャックとは話したよ。彼にとって本当に厳しい状況だと思う。F1に残るだけの実力は間違いなくあった。いや、F1にいるべき存在だったと思う。でも、ルーキーイヤーで5戦で全てを見せるなんて無理がある。現実はとてもシビアで、非情な世界なんだ。エステバンも言っていたけど、F1の座は20しかない。どのチームも独自の判断基準を持って決断するし、それに僕らはただ従うしかない。

    自分の場合は、幸運にももう一度チャンスをもらえた。でも他の誰かがそれを得られるとは限らない。だからこそ、F1にいる以上は、毎回全力を尽くすことが大事なんだ。

    Q: キミに質問です。Netflixのドキュメンタリーを観た人は多いと思いますが、完成した作品を見て、どんな感想を持ちましたか?自分のストーリーが正しく伝わっていると思いますか?周囲の反応は?

    アントネッリ: うん、最終的な仕上がりには満足してるよ。すごくいい経験だった。自分の目でまったく新しい世界を見られたのが面白かった。映画制作の裏側でどれだけの作業があるか、自分が出ているシーンでもすごく勉強になった。映画とはいえないかもしれないけど、一本の作品としてあれだけ手間がかかっていたことに驚いたよ。

    観てくれた人たちからの反応もすごくよかったし、うれしかった。あの作品の目的は、モータースポーツの世界がどれだけ厳しくて、F1にたどり着くまでにどれほど努力が必要なのかを知ってもらうことだった。カートから始めて、ステップアップしていく過程は簡単じゃない。いろんな要素が必要で、時には運もいる。僕の場合は、2018年に11歳でアカデミーに入る機会があって、そこからF1のシートを獲得できた。本当に運にも恵まれていたと思う。でも最終的には、結果とパフォーマンスがすべてだよね。

    Q: 最後に全員に質問です。各グランプリ前に「LEGOレース」をやるというアイデア、どう思いますか?

    アントネッリ: 面白そうだと思うけど、LEGO側のコストがちょっと心配だね。

    ローソン: ほんと、それ思った。あれ作るのに2万時間もかかったんだって?すごすぎる。

    アントネッリ: うわ、マジか!

    オコン: でも、修理は早く済むかもね。後ろにパーツくっつけるだけだし。

    ローソン: それはあるね。フロントウイングとタイヤだけ直せばいいし。

    オコン: テクニカルスタッフに聞いたら、もっと速く走れる仕様も検討中だって。楽しそうだよね。

    アントネッリ: 面白いよね。でも「接触しないで」って言われたのに、スタート直後から…

    ローソン: ほんと、それ。最初から接触するって思ってなかったのかな?

    アントネッリ: しかもあれ、時速20キロくらいで走ってたのに…。

    オコン: もっと速くしたら、ヘルメットとシートベルトが必要になるかも。もうF1みたいになるね。

    アントネッリ: 特に上に乗ってた人にとっては、かなり危ないことになりそう。

    ローソン: でも正直、あれは本当に楽しかったよ。

    オコン: 僕も。あのドライバーズパレードが一番楽しかったかも。ファンにとっても最高だったと思う。たとえばメキシコとかで、スタジアム内でやったら絶対盛り上がるよ。

    Q: キミに質問です。家族や友人、クラスメートまで来てくれている今回のレース、今でもF1ドライバーとして母国で走るという実感はありますか?

    アントネッリ: うん、もちろん現実として感じてる。でも、実感が湧くまでには少し時間がかかったかもしれない。F1で初めて、母国でレースをするっていうのは本当に特別なことだからね。それだけにすごくワクワクしてる。イタリアのファンの前で走れること、サーキットの雰囲気、すべてが素晴らしい。

    セッションの終わりには、ちゃんと観客席を見渡して、みんなに手を振るつもりだよ。そうした応援の力は、自分にとって大きな後押しになるし、もっと頑張ろうって気持ちにさせてくれる。シーズン最初から、イタリアのファンからのサポートはすごく感じていたけど、今週末はそれがさらに強くなっている。本当に感謝してる。だからこそ、彼らのためにも、チームのためにも、そして自分のためにも、いい結果を残せたら最高だね。

  • F1エミリア・ロマーニャGP:木曜ドライバー記者会見 Part.1

    F1エミリア・ロマーニャGP:木曜ドライバー記者会見 Part.1

    F1エミリア・ロマーニャGPの開幕を前に行われた木曜記者会見(パート1)には、フランコ・コラピント(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の3名が登壇。今季途中から復帰したコラピントは「まずは基本を大切にしたい」と落ち着いた姿勢を見せ、チームとの歩みを重視する姿勢を強調した。一方、マクラーレンで4勝を挙げて波に乗るピアストリは「勝てる準備は整っているが慢心はない」と語り、イモラでは再び厳しい戦いになると予想。ストロールはチームの開発停滞に課題を感じつつも、相性の良いイモラでの巻き返しに期待を寄せた。

    Q:フランコ、まずはあなたから。F1に戻ってきたね。もう一度レースに出られること、どれくらい楽しみにしてる?

    フランコ・コラピント: すごく楽しみだよ。すべてがまた新しく感じられるし、ゼロからのスタートっていう感じかな。去年の最後の9戦を走ったあとにシートを離れることになったのは、自分の望んでいた形じゃなかったけど、振り返っていろいろ考える時間にはなったし、学びも多かった。戻ってこられて本当にうれしいよ。もちろん、こういうかたちで他のドライバーの代わりに出るのは望ましい状況じゃないけど、F1ってそういうもので、自分でタイミングを選べるわけじゃないからね。今はこのチャンスをしっかり活かして、できる限りのことをするつもりだよ。

    Q:準備はどうだった?この10日間くらいはどんなふうに過ごしてた?

    コラピント: 実は直前の数日間だけじゃなくて、その前からもいろんな準備をしてたんだ。サーキットにはいなかったけど、チームのためにシミュレーターでたくさん作業をしてた。レース週末中もマシンの開発に関わっていて、そこでマシンのことやチームが使っているツール、セッティングについて学べたのは大きかったね。別のチームから来た身としては、いろいろと違いがあって、その切り替えにはこういう準備がすごく役立った。そして、出場が決まってからは本格的にシミュレーターで集中的に取り組んでた。レース週末は久しぶりだから少し感覚が鈍ってるかもしれないけど、それもすぐに戻ると思ってる。

    Q:F1マシンを最後にドライブしたのはいつ?TPCの走行とか、それともアブダビ以来?

    コラピント: 発表の翌日にザントフォールトで走ったんだ。みんなが現地に入る1日前だったと思う。観客もけっこう多くて、いわゆるプライベートテストって感じじゃなかったね。

    Q:首の状態はどうだった?

    コラピント: 悪くはなかったよ。ただ、身体がまだ少し慣れてない部分があって、最初はちょっと大変だった。でも慣れるのに時間がかかるだけだし、問題ないと思ってる。イモラはフィジカル的にけっこう厳しいコースだから、モンツァみたいな楽なスタートではないけど、イタリアでのレースっていうのはうれしいね。ここにもモンツァにもいい思い出があるから、この週末が本当に楽しみだよ。

    Q:じゃあ今週末の目標は?

    コラピント: まずは自分のことに集中することかな。まだマシンに乗ってもいないから、明確な目標を立てるのは難しい。でも、少しずつ進んでいけば、いいところまで持っていけると思うよ。

    Q:ありがとう、フランコ。じゃあ次はランス。あなたはここイモラで過去3回連続でポイントを獲得しているし、F3時代はここで無敵だった。イモラでの強さの秘密を教えてくれる?

    ランス・ストロール: うん、なんかこのサーキットは昔から好きなんだ。すごくキャラクターのあるコースで、オールドスクールな雰囲気もあるし、走ってて楽しい。ここでのレースはいつも楽しみにしてるよ。

    Q:今シーズンについて聞かせて。開幕2戦はポイントを取れてたし、マイアミのスプリントもまずまずだったけど、ここ数戦はちょっと厳しい展開が続いてるよね。今のマシンにはどんな課題があると思う?

    ストロール: とにかくもっと速さが必要だと思う。マイアミでポイントを取れたのは良かったけど、あれも雨が降ったりしてちょっとした巡り合わせがあったからね。今のままだと、純粋な速さだけで毎戦ポイントを取るのは難しい。マシン全体のパフォーマンスを上げる必要があると思ってるし、常に改善に取り組んでるよ。

    Q:パフォーマンスって言っても、去年のマシンと比べてどう?

    ストロール: 去年のマシンとそこまで大きくは変わってないと思う。ただ、十分な前進ができてない。ほとんど同じっていう感じ。ラップタイムを上積みできてないし、開発が止まってる状態だと、他のチームにどんどん追い抜かれてしまう。今の僕らはまさにそんな状況にあると思う。

    Q:じゃあ、今年のマシンは去年よりも運転が難しい?

    ストロール: 別に難しくはないよ。去年と同じ感じ。でも、さっきも言ったけど、開発でラップタイムをしっかり稼げてないと、自然にポジションは下がっていく。それが今の僕らの課題だね。

    Q:問題っていうのは、サーキットごとの相性も関係してる?イモラでは期待していいのかな?ここは得意なコースだし。

    ストロール: もちろん、コースによって向き不向きはある。でも今年に入ってからいろんなタイプのサーキットを走ってきたけど、どこでも特別に良かったっていうレースはなかった。だから、今週末もどうなるかはやってみないと分からないね。

    Q:ありがとう。じゃあオスカー、君に移ろうか。昨日はイモラに来る前にブリジゲッラに立ち寄って、「ロレンツォ・バンディーニ賞」を受賞してたね。その体験について教えてくれる?

    オスカー・ピアストリ: すごく特別な経験だったよ。ああいう形での1日は、たぶんこれから先もそう何度もあることじゃないと思う。賞をもらえたこと自体もちろん光栄だったけど、それ以上に、すごく情熱的なイタリアのファンに会えたのが印象的だった。僕は赤いチームのドライバーじゃないのに、それでもたくさんの人たちが来てくれてて驚いたよ。あと、自分の遠い親戚にも会えたんだ。僕の名字のルーツとなる地域の人たちと会えたのは、本当に感慨深かった。イタリアのリッチャーナ・ナルディって街の名誉市民にもなったし。すごく特別な1日だった。これでまた「ホームレース」がひとつ増えたね、って感じ(笑)。

    Q:じゃあ話をレースに戻そう。開幕から6戦で4勝。今の流れ、本当に楽しんでるんじゃない?

    ピアストリ: うん、これで楽しくないなんて言ったら嘘になるよね。4勝できてるっていうのは素晴らしいスタートだし、コース上で結果を出せてるのはすごくうれしい。でも、個人的にもっと嬉しいのは、その結果を出すまでのチームの努力や準備が報われているって実感できるところかな。時々は運とか状況に助けられて勝つこともあるけど、今は「速いマシンがあって、自分自身もしっかり走れてるから勝ててる」って感覚があるんだ。それがすごく満足感につながってる。もちろん、表彰台の上に立てるのも楽しいけど、それ以上に、それまでのプロセスに手応えを感じてる。

    Q:マイアミGPの日曜には、2位以下のマクラーレン以外の最上位と37秒差があった。なぜあんなに差がついたと思う?今季初めて、本当の力を解放できた感じ?

    ピアストリ: 似たようなことはメルボルンの雨の中でもあったけど、マイアミはかなり前から楽しみにしてたサーキットだったんだ。気温が高くなることも予想されてたし、今季ここまでの経験から、そういうコンディションは僕らに有利に働きそうだと思ってた。実際、マイアミの日曜日はまさにそんな展開になったと思う。ただ、あれが毎戦続くとは思ってない。もちろん、そうなれば最高だけど、あの日の条件やサーキット特性が僕らにぴったりだったってことだと思う。

    Q:じゃあ、イモラでも同じような結果が期待できる?

    ピアストリ: 正直、それはまだ分からない。今週末はタイヤがすごく柔らかいコンパウンドだから、それが助けになるかもしれない。でも、気温はマイアミよりずっと低いし、コースも全然違う。イモラはバンピーで、全体的にスピード域も高い。だからマイアミほどの差はつかないんじゃないかな。実際、予選ではかなり競争が激しかったし、僕らの前に出てくるチームもあった。だから、今週末もうまくやらなきゃいけない。ちょっとでもミスすれば、あっという間に負ける相手がたくさんいるからね。

    メディアからの質問

    Q:フランコ、おかえりなさい。今回、まずは5戦限定での起用と発表されていますが、その理由を説明してもらえますか?あと、シーズン後半までシートを確保するために、チームからどんな目標や期待を伝えられていますか?

    コラピント: ドライバーとしては、まず目の前の1戦1戦をしっかりやっていくだけだと思ってる。正直、まだこのクルマのこともよく分かってないし、これから新しいことがたくさん出てくる。まずは基本をしっかり押さえて、その上で結果がついてくればいいかなと。今のF1って、各チームのパフォーマンスが本当に拮抗してて、しかもサーキットによって状況が変わる。FP1やFP2を走っただけじゃ、どの位置にいるのかもまだはっきり見えてこないしね。チームと一緒に取り組んでいく中で、一番の目標はマシンのパフォーマンスを上げていくこと。しっかり働いて、クルマを速くするのが最優先。そのうえで、この5戦のあとにどうなるかはまたその時に考えることになると思う。

    Q:オスカーへ。すでに今シーズン4勝していますが、このままタイトル争いを突き進んでいける手応えはありますか?

    ピアストリ: うん、今のクルマとチームのパフォーマンスを見ても、これからもレースで勝ち続けられるだけの力はあると思ってる。実際、いろんなサーキットで戦ってきて、それぞれの週末でライバルとの接戦もあったし、毎回マイアミみたいになるとは思ってない。マイアミの金曜と土曜は、日曜ほどの強さは見せられてなかったしね。でも、今は自分でも良い走りができてる感覚があるし、チームもクルマを最大限に活かせるようにサポートしてくれてる。クルマ自体も明らかに速いから、このまま良いシーズンになる可能性は高い。ただ、今の時点ではタイトルのことをあまり意識しすぎずに、とにかく1戦1戦、勝てるレースを取りにいくだけかな。

    Q:オスカー、他のお二人もよければ答えてください。FIAが暴言に対するペナルティを見直しましたね。レース出場停止の規定が撤廃されて、罰金額も半額になりました。この変更についてどう思いますか?FIAが意見を聞いてくれたと感じていますか?

    ピアストリ: 変化があったということ自体は良いことだと思う。細かく見ていくと、今回のルール変更ではスチュワードの裁量がかなり広くなっていて、個別の状況をしっかり判断できるようになってる。これはすごく大事なことだと思う。そもそもFIAとしては、レースオフィシャルへの侮辱を防ぐというのが主な目的で、それ自体は正当な理由だと思うんだ。ただ、その中で他のケースまで一括りにしてしまって、ちょっと厳しすぎる印象があったのも事実。今回の見直しでは、僕たちドライバーの声もちゃんと届いたんじゃないかなと思うし、方向性としてはいい変化だと感じてる。

    ストロール: オスカーが言ったとおりだと思う。全部その通り。

    コラピント: うん、僕も同感だよ。ちゃんと話を聞いてくれてる感じがあるね。このルールはもうしばらく前から議論されてきたものだから。

    Q:今のマクラーレンは“倒すべきチーム”と見られていて、君がランキング上でも結果でもチームメイトのランドより前にいます。こうした状況がチーム内の力関係に影響を与えると思いますか?

    オスカー・ピアストリ: そんなに大きな影響はないと思ってる。もちろん、最終的にシーズンを通して上に立つことが重要なのは確かだけど、今の段階では、僕自身としては結果が自信に繋がってるところが大きい。もし他チームとのバトルになった時には、順位が前の方がピット戦略や優先権でも有利になる部分はあるよね。でもチームの雰囲気や考え方は変わらないと思う。マクラーレンとしては他チームに勝つのが第一で、そのうえで僕らドライバー同士も切磋琢磨していくっていう関係は今後も続くと思う。

    Q:3人全員に質問です。今、イモラはF1カレンダーから外れる可能性があると言われています。このコースがなくなってしまうとしたら、どんな気持ちになりますか?

    ストロール: 僕はここが好きだから、なくなるのは残念だね。歴史あるコースで、走っていて楽しい場所のひとつ。失いたくないサーキットだよ。でも今はF1のカレンダーが25戦もあって、世界中のいろんな国が開催したがってるから、全部を維持するのは難しいのも分かってる。それでも、イモラには残ってほしいな。

    コラピント: 僕もイモラが大好きだよ。イタリアも大好きだし、思い出もたくさんある。初めてF1に出たのがモンツァだったけど、今回の復帰もまたイタリアで、今度はイモラ。アルピーヌで初レースっていうのも、すごく意味があるよね。F1の歴史と深く結びついてる場所だし、ドライバーとしてもすごく走りがいのあるコース。オールドスクールな部分が残ってて、特定のコーナーなんかはほんとに特別。とにかく、この週末をしっかり楽しんで、イモラがカレンダーに残ってくれるといいなと思ってる。

    ピアストリ: 僕にとっても、すごく良いコースだと思う。まだ1回しかレースしたことないけど、お気に入りの部類に入るね。今、1つの国で2レースやるのは、世界中からこれだけ開催希望がある中ではちょっと難しいかもしれない。でも、イタリアの場合はもう1つがモンツァでしょ?あそこを外すってなったら…暴動が起きるかも(笑)。だからモンツァは外せない。だからこそ、歴史のあるこういったサーキットをどう残していくかは、慎重に考える必要があると思う。たしかにオーバーテイクが難しいとか、レースとして完璧じゃないかもしれないけど、F1マシンを全力で走らせるって意味ではトップクラスのサーキットだよ。

    Q:フランコに質問です。去年はシーズン後半に出てすぐ降ろされてしまって、理想的な展開ではなかったよね。ただ去年のデビュー戦もすごく速かった。今回は何かアプローチを変えた?それとも去年の経験をどう活かしてる?

    コラピント: 正直、そんなに新しい状況って感じではないかな。自分の中では、前より落ち着いてると思う。去年は初めてF1のレース週末に参加して、全部が初めてで、かなり舞い上がってた部分もあった。今は違う。まだ6戦しか差がないし、そこまで大きなハンディは感じてない。去年はF1の経験ゼロで、モンツァの前に300キロしか走ってなくて、ほんとにぶっつけ本番だったけど、今年はすでにレース経験もあるし、準備もできてる。気持ちの持ち方が変わったというか、「F1に出られる!」っていう夢の達成だけじゃなくて、「ここからチームと一緒に戦っていこう」っていう意識になってる。結果を出して、ポイント圏内で安定して戦っていくのが目標だよ。

    Q:フランコ、君はアルゼンチン出身だけど、フランスのチームと一緒に働くのはどう?ウィリアムズとの違いは感じる?

    フランコ・コラピント: 正直、すごくいい環境だと思ってる。ルノーとアルピーヌってF1の中でも歴史あるブランドだし、自分のキャリアの中でもすごく大きなステップだと思ってる。ワールドカップのあとなんかは、ちょっとした冗談のやり取りもあるけど(笑)、それはどっちかというとフランス人のほうが気にしてるかも。アルゼンチン側は全然大丈夫。こっちは勝ったからね(笑)。でも、実際の現場は本当に良い雰囲気で、エンジニアやメカニックともすごく良い関係が築けてる。みんなすごくサポートしてくれるし、居心地もすごくいい。もちろん新しい顔ぶれ、新しい名前、新しいシステムとか慣れることも多いけど、しっかり適応していけると思ってる。

    Q:またフランコに質問です。他のドライバーたちに話を聞いたら、今回ジャックが降ろされたことについて「厳しすぎる」という声が多くて、君に与えられた5戦というのも短すぎるんじゃないかと。最初に“5戦だけ”って聞いたとき、どう思った?また、5戦しかないと無理して空回りする可能性もあると思うけど、どうバランスを取っていく?

    コラピント: それは、実際に走ってみないと分からない部分もあるかな。でも、今の自分としては、すごく良いチャンスがもらえたと思ってるし、F1に戻ってこられたこと自体がうれしいんだよね。だから、「5戦しかない」っていうふうには考えてなくて、とにかく走れることに集中してる。もちろん、さっきカルロス(サインツ)が「新しいマシンに慣れるのに10戦くらいは必要だ」って言ってたけど、僕の場合はF1のキャリア全体でも9戦しか走ってないわけで、正直、5戦じゃ足りないよね。でもそれが現実だから、あるものを最大限に活かすだけ。楽しんで、チームのためにできるだけのことをしたい。

    Q:オスカーに質問です。君はジャック・ドゥーハンと同じ育成アカデミーにいたけど、彼の今回の件についてどう感じてる?あと、マクラーレンでF1に入った頃の自分と比べて、ジャックには十分なサポートがなかったようにも見えるけど、その点どう思う?

    ピアストリ: 正直、難しい状況だよね。F1のキャリアとしては、ジャックは本当に短い期間だったと思うし、厳しい判断だったと思う。でも、フランコが代わりに5戦という条件で戻ってくるっていうのも、簡単な状況じゃないよね。ジャック自身は、F1ドライバーになったっていうことだけでも誇りに思えるはずだし、その事実は誰にも奪えない。今後のことは僕がとやかく言えることじゃないけど、本人がどう乗り越えるかにかかってると思う。

    Q:またオスカーに。マイアミのあと、マクラーレンのタイヤに関する“水冷説”なんかが出てたけど、疑惑について読んだり聞いたりした時、どう感じた?それについて何か言いたいことはある?

    ピアストリ: 実は、あんまり気にしてなかったから、ちゃんと読んでもいないんだよね。正直なところ、「じゃあ次はウォータースライダーにフィギュアでも流しておこうか?」って冗談言いたくなるくらい(笑)。もう全部クリアになってるし、何も問題ないって思ってたよ。だから「どうぞご自由に」って感じ。

    Q:またオスカーに。さっき「今年はすごくいい走りができてる」と話してたけど、何か準備の仕方を変えたの?去年からステップアップできた要因ってある?あと、F1のタイトル争いって、下のカテゴリーのタイトル争いとは何が違う?

    ピアストリ: 準備そのものはそんなに大きくは変えてないかな。シーズンが終わる頃になると、毎年「次はどこを改善しようか」って考えるよね。そういう意味で、どうやって効率よく準備するかってところを見直したくらい。たとえば、シミュレーターで50周する代わりに60周するとか、1時間多く作業するとか、そういう単純な話じゃなくて、もうちょっと質の話。経験を積めば積むほど、集中すべきことが自然と分かってくるし、それが準備の質にもつながってると思う。だから、「これが変わった!」っていう明確なひとつの要素はないけど、全体として少しずつ積み上げてきた結果かな。

    Q:フランコに質問です。去年のデビューは本当に突然だったけど、今年はアルゼンチン中が「今すぐフランコを走らせろ!」って騒いでた感じだったね。この数か月間の注目のされ方、どう受け止めてる?SNSとか含めて楽しめた?それともあまり気にしないようにしてた?

    コラピント: 去年の方が正直すごかったかもしれない。アルゼンチン、そしてラテンアメリカのファンって、とにかく情熱的でエネルギッシュで、すごく熱く応援してくれる。その気持ちは本当にありがたいんだけど、一方でF1って他のドライバーたちもいるし、ファンとしてもそこはリスペクトを持って接してほしいなって思ってる。去年のときにその辺の対処はある程度経験してるから、今年はそんなに動じてない。いまはもうレースに集中してるし、SNSも特に見てないよ。走ることに集中してる。

    Q:最後にもうひとつフランコへ。去年はデビュー時点で「翌年のシートがない」と分かっていたけど、今年は2025年以降につながる可能性もある。そういう意味で、今回の方がプレッシャーは大きい?それとも違う気持ちで臨めてる?

    コラピント: 去年はほんとにすべてが初めてで、情報も多すぎて消化しきれなかった。今は、シーズン6戦分の経験差があるだけで、そこまで離れてる感じはしない。もちろん、6戦分の進化やタイヤの感触の変化を自分はまだ体験してないけど、去年とは比べものにならないくらい落ち着いてるよ。あのときはテストもほとんどしてなかったし、モンツァの前に300キロしか走ってなかった。だから、あのときの方がよっぽどプレッシャーが大きかった。今回はもう少し余裕があるし、経験が助けになってくれると思ってる。だから早くマシンに乗りたいね。

  • F1ドライバーがアルピーヌに批判集中 ドゥーハン降格は「不当で厳しすぎる」

    F1ドライバーがアルピーヌに批判集中 ドゥーハン降格は「不当で厳しすぎる」

    アルピーヌF1チームがジャック・ドゥーハンを降格させた決定について、複数のF1ドライバーが「不当で厳しすぎる」と批判の声を上げている。

    オーストラリア出身のドゥーハンは、F1エミリア・ロマーニャGPを前にリザーブドライバーのフランコ・コラピントと交代。アルゼンチン出身のコラピントには、今後5戦で実力を証明する機会が与えられる。

    この交代を巡ってはシーズン開幕前から憶測が広がっており、今回の発表は「いつ行われるか」の問題とみなされていた。

    最初に反応を示したのは、ハースのルーキー、オリバー・ベアマンだった。ベアマンはメディアの取材に対し、「ドゥーハンに十分な時間が与えられたか」という質問に強い口調でこう答えた。

    「正直に言って、ノーだ。開幕戦からすでに重圧を感じながら走るのは、本当に厳しいと思う」

    「想像するだけでつらい状況だったはずだし、彼の扱いは非常に不公平だった。自分もルーキーだからよく分かるけど、特にシーズン序盤は難しいものだ」

    「今シーズン最初の6戦のうち、ルーキーにとって初めてのサーキットが4つあったし、2戦はスプリントイベントだった。そんな状況の中で、彼がよく知るヨーロッパのサーキットに行く前にシートを奪われたのは、あまりに厳しい判断だと思う」

    またベアマンは、自身がフェラーリからF1デビューを果たし、サウジアラビアGPでポイントを獲得したのは「マシンのドライバビリティが高かったことも大きい」と述べ、アルピーヌのマシンはルーキーにとって扱いが難しい可能性があると指摘したうえで、「アルピーヌはそうした事情をあまり考慮していなかったのではないか」と語った。

    オリバー・ベアマン F1 エミリア・ロマーニャGPオリバー・ベアマンはアルピーヌの決定を「非常に厳しい」と評した

    「最初から匂っていた」ハジャーも厳しく非難
    レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーも同様にドゥーハンの扱いに強い不満を示した。

    「正直言って、シーズンが始まる前からちょっと匂っていた」と、ハジャーは語った。

    「彼は大きなプレッシャーと期待を背負ってシーズンに入った。あまり良い環境ではなかったと思うし、6戦で評価されるのはフェアじゃない。しかも、彼のマシンは特別速いわけでもない」

    「ちょっと厳しすぎる決断だったと思う」

    オコン「驚きはない」
    昨年までアルピーヌに所属し、今季からハースでベアマンとコンビを組むエステバン・オコンも、チームの判断に対して冷ややかな見方を示した。

    「最近のあのチームのいくつかの決定を見れば、残念ながら今回の件は驚きではない」と語り、ドゥーハンについては次のように言及した。

    「ジャックにとっては残念だ。でも、彼はまたF1に戻ってくるだろう。今年も何度か素晴らしい走りを見せていたし、特に予選では速さを示していた」

    一方で、オコンはコラピントについても評価し、F1に求められる才能とマシン数の不均衡を指摘した。

    「フランコにもF1にいるだけの実力がある。昨年のウィリアムズでの走りは印象的だった。だけど、今のF1には才能に対して十分なマシン数がない。それが現実だ」

    エステバン・オコン F1 エミリア・ロマーニャGP元アルピーヌのエステバン・オコンは「驚きではなかった」と語った

    ローソン「F1は残酷だが、彼には戻る力がある」
    レッドブルでの短期間の出走を経て、今季レーシングブルズでフル参戦しているリアム・ローソンも、ドゥーハンに強く共感を示した。

    「ジャックとは話をしたよ。彼にとっては本当に厳しい状況だったと思う」

    「でも、彼はF1に残るにふさわしい実力を示していた。ルーキーシーズンで5戦だけで全てを証明しろというのは無理がある」

    「F1は本当に残酷な世界だ。でも、オコンも言っていたように、ジャックはF1に来る前から十分な実力があったし、F1の中でも戻ってくるに足るパフォーマンスを見せていた」

    「ただ、F1には20のシートしかない。だから本当に厳しい。チームごとに決断の基準も違うからね」

  • マーティン・ブランドル 英王室よりOBE授与 F1と放送界への貢献に敬意

    マーティン・ブランドル 英王室よりOBE授与 F1と放送界への貢献に敬意

    Sky Sports F1の解説者であるマーティン・ブランドルが、火曜日にウィンザー城で行われた式典にて、モータースポーツとスポーツ放送への貢献が評価され、大英帝国勲章(OBE)を授与された。65歳のブランドルにとって、長年にわたるF1との関わりを象徴する誇らしい瞬間となった。

    勲章は、モータースポーツに情熱を注ぎ続けてきたブランドルに対し、プリンス・オブ・ウェールズ(ウィリアム皇太子)から手渡された。このOBEは、今年の「新年叙勲リスト(King’s New Year’s Honours list)」の中で発表されたものである。

    2つのキャリア、2つの賛辞
    式典後、Sky Sports Newsのインタビューに応じたブランドルは、OBE受章にあたり誇りと謙虚さの入り混じった心境を語り、これまで共に歩んできた仲間たちに感謝の意を示した。

    「この勲章は自分一人のものじゃない。何人もの人たちを代表して受け取っていると感じたよ」と元F1ドライバーのブランドルは語った。

    「僕のマシンを設計し、組み立て、修理してくれた人たち。放送の現場で一緒に働いてくれている仲間たち。F1のような世界で、一人でできることなんてないんだ」

    そしてこう続けた。

    「僕はF1で2つのキャリアを築くことができた。ドライバーとして、そして今は解説者として。それがこの受章につながったんだと思う」

    クリスマス直前に受章通知の手紙を受け取ったときのことを聞かれると、ブランドルは「本当に興奮した」と笑顔を見せた。

    マーティン・ブランドル 大英帝国勲章(OBE)

    ノーフォークからグリッドへ、そしてウィンザー城へ
    ブランドルにとって、今回のOBE授与は、1992年のF1イギリスGPで初めてウィリアム皇太子と出会った時の思い出もよみがえらせた。

    「当時、彼はお母さん(故ダイアナ妃)と弟と一緒に来ていたんだ。ドライバーズ・ブリーフィングの直後に会ったんだけど、僕らはどちらもノーフォーク出身という共通点があって、話が弾んだよ。彼が他にも色々と話してくれたけど、そこはプライベートってことでね」

    マーティン・ブランドル F1

    “混沌の名物”グリッドウォークの裏側
    ブランドルは、専門的な分析だけでなく、F1中継での「予測不能なグリッドウォーク」で親しまれている。その独特のスタイルは、世界中のファンの間で“カルト的人気”を博している。

    「僕らはストーリーを伝えるためにそこにいる。マシンやドライバー、そしてF1という速くて複雑なスポーツを解き明かすことが僕らの仕事なんだ」

    「パドックの内側に入り込んで、アクセスを活かして、よく知る人々に話を聞く。ときにカオスだけど、それが僕らの役目だよ」

    最近では、特にラスベガスGPのような“華やかすぎる”イベントでは、グリッド上の混雑も極まっていると語る。

    「ラスベガスではグリッドに1000人はいたね。誰も見えないこともあるし、F1マシンすら見つけられないこともあるくらい」

    「でも、そんな中で人を見つけて話しかける。それが時に上手くいかなくてグダグダになることもあるけど、そこが面白さなんだ。僕のグリッドウォークを見て、視聴者が『今日は調子が良さそうだな』『今日はひどいな』って感じ取ってくれてると思うよ」

    マーティン・ブランドル Sky Sports F1

    27年間、自分のグリッドウォークを見たことがない
    意外にも、ブランドルは「これまでの27年間、自分のグリッドウォークを一度も見たことがない」と明かした。

    「僕にとって自然な行動じゃないんだ。走り回って、人の会話を割って入って…それがいつの間にか“ブランドル流”として定着した」

    「もともとはグランプリ直前の高揚感を盛り上げるために導入されたんだ。マシンがグリッドに並び、場が静まる。そのタイミングでテンションを上げる演出としてね。ドライバーがヘルメットを被る寸前に話を聞けるのは、スポーツ界でも唯一無二の瞬間だと思っているよ」

    栄誉ある勲章と、手にしたマイク。マーティン・ブランドルは今もF1界で最も親しまれ、信頼される声のひとつであり続けている。パドックの教授として、混乱のグリッドを泳ぎ抜けながら、F1ファンに“物語”を届けている。