カテゴリー: F1ドライバー

  • 2025年F1 モナコGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月25日(日)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリの決勝レースが行われた。

    ランド・ノリスがモナコGPで悲願の初優勝を飾った。第1コーナーでのロックアップを乗り越えた後は、フェルスタッペンとルクレールに挟まれながらも冷静にレースを制し、マクラーレンに2008年以来のモナコ勝利をもたらした。2位のシャルル・ルクレールは母国で奮闘するも届かず、ピアストリが3位で続いた。

    中団では戦略の妙が光り、レッドブルのフェルスタッペンは先頭走行と引き換えに4位、フェラーリのハミルトンはピット戦略で5位。レーシングブルズは見事なチームプレーで6位と8位を確保し、ウィリアムズも両ドライバーが揃って入賞圏内に滑り込んだ。

    1位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「最高の気分だ。子どもの頃から夢見てきたモナコでの優勝を達成できた。自分自身とチームを誇りに思う。レースは長かったけど、かなりの部分でプッシュできたから楽しかった。終盤はシャルル(ルクレール)がすぐ後ろにいて、前にはマックス(フェルスタッペン)がいたからちょっと難しかったけど、コントロールはできていたし、必要なときにプッシュできた。チームも僕もすごく満足してるし、この勢いで3連戦の最終戦バルセロナに臨むよ」

    2位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日は勝てなかったのは残念だけど、全力は尽くした。結局のところ、勝負は昨日の予選で決まっていたし、ランド(ノリス)がより良い仕事をして勝利にふさわしかった。とはいえ、今週末に入る前の期待を上回る2位という結果だから、全体としては良かったと思う。フェラーリとしては世界中に素晴らしいファンがいるけど、地元モナコの人たちの応援は特別なものがある。去年はここで夢を叶えたけど、今回は叶わなかった。また来年、表彰台の頂点に立ちたい」

    3位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「全体として満足してる。モナコでの表彰台とさらにポイントも加算できたしね。ランド、おめでとう。僕にとっては少し難しい週末だった。昨日の予選では惜しかったけど届かなかった。でも、これが“悪い週末”なら、それほど悪くないってことだ!」

    4位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「今日は特に刺激的なレースじゃなかった。後方とのギャップが大きかったから、ピット戦略の自由度はあったし、レース終盤までは待っていた。セーフティカーか赤旗が出ればチャンスはあったけど、そうはならなかった。正直、何も間違ったことはしていないし、やれることはすべてやった。2ストップのフォーマットは僕にはあまり影響がなかったし、ここではオーバーテイクできないからね。このサーキットは僕たちのクルマに向いていない。バルセロナではもっとレースができると思うし、次に期待したい」

    5位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「7番手スタートだった時点で厳しい戦いになるのは分かっていたけど、全体としては進歩が見られて嬉しい。クリアエアを見つけてから少し挽回できたけど、トラフィックでかなりの時間を失ったし、バランスも理想には届かなかった。それでも、シャルルが表彰台に上がって、僕もポイントを取れたのはチームにとって良かった。予選で一歩前進できたことは重要だったし、チームの努力に感謝している。次のバルセロナでも前進を目指すよ」

    モナコGP F1 2025年のF1世界選手権

    6位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日は僕にとって完璧な日曜日だった。本当にうれしいし、これ以上やれることはなかったと思う。ある意味、小さな勝利だよ。戦略通りに完璧にやりきれたし、リアム(ローソン)にも助けてもらった。チーム全体の努力の結果だ。2ストップのレギュレーションは事前に考えることが多くて面白かったし、それをうまく活かせた。先週のイモラからクルマのパフォーマンスが上がってきているので、自信を持ってバルセロナに向かえる」

    7位:エステバン・オコン(ハース)
    「予選から決勝まで素晴らしい週末だったと思う。全てがうまく噛み合って6ポイントを取れたのは大きい。予選までに大きく前進できたし、その進化を継続するには何が必要かをよく考えなければいけない。次のバルセロナはダウンフォースやエンジンパワーの重要性が高いサーキットだから、そこでどうなるか楽しみにしている」

    8位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「チームにとって素晴らしい結果だった。モナコでポイントを取るのは簡単じゃないけど、両方のクルマが入賞できたのは必要な成果だ。この週末はすべてがうまく噛み合って、戦略も完璧だった。2ストップフォーマットは大きな影響はなかったけど、戦略を柔軟に使えたのは良かった。バルセロナは全然違うタイプのサーキットになるけど、勢いを持って臨みたい」

    9位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今日のようなレースのやり方は、僕もカルロスも望んでいる形じゃない。でも結局は戦術的なゲームで、成功させる必要があった。レーシングブルズがやったのを見て、こちらもやらなきゃいけないと判断した。現実的には、レースは土曜日に失っていたし、ここではスタート位置がすべてだ。この週末はポテンシャルを最大限に活かせなかった感覚があるけど、それでも3ポイントを取れたのは良かった。これからも少しずつ積み上げていくつもりだ」

    10位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日のレースは僕たちが望む形のF1じゃないと思う。僕らや他チームがペースを落としてギャップを作るようなことがモナコGPでまかり通るのは、やはりおかしい。ただ、チームとしてはうまく連携できたし、僕ら自身もそういった戦術の“被害者”になることもある。ポジティブに見れば、予選では予想以上に苦しんだ週末だったのに、ダブル入賞を達成できたのは評価すべきことだ。次はホームレースのバルセロナ、いい週末にしたいね」

  • 2025年F1 モナコGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。5月25日(日)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリの決勝レースが行われた。

    中団以降は“味方のためにスローペースで列を作る”という新戦略の餌食となり、ラッセルやベアマンを含む多くのドライバーがトレイン地獄に巻き込まれた。角田裕毅は接触によるダメージと渋滞に苦しみながらも完走、アントネッリやヒュルケンベルグ、ストロールらもなす術なく沈んだ。

    アロンソはPUトラブルで無念のリタイア、ガスリーも1周目の接触で姿を消し、戦略以前にサバイバルが問われるレースとなった。予選結果とチーム戦術がすべてを決めたモナコで、後方勢はただ淡々とコースを周回し、悔しさだけが残された。

    11位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日のレースはチェスみたいだった。この新しい2ストップルールのもとでは、キミ(アントネッリ)と僕で戦略的に協力して順位を上げる計画だったけど、ウィリアムズやレーシングブルズも同じことをしてきて、正直どうしようもなかった。ロングスティントでセーフティカーや赤旗を狙っていたけど、そういう展開にはならなかった。モナコでは4秒落ちのペースで走っていても抜かれないから、そういったゲームが成立してしまう。唯一良かったのは最後の10周。限界までプッシュできて楽しかったよ」

    12位:オリバー・ベアマン(ハース)
    「まずはエステバンの入賞を祝いたい。自分の方の週末は厳しかったけど、チームとしてポイントを取れたのはうれしい。今日はやれることは全部やったと思うけど、グリッド降格の影響もあって、ポイント獲得は難しかった。土曜日のクルマのパフォーマンスはすごく良かったし、戦略も悪くなかったけど、前が詰まってどうにもならなかった。学びは多かったし、次に活かしたい」

    13位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「18番グリッドからのスタートだったから、もともとポイントを取るのは難しいと思っていた。実際、今日のレースはアクションも少なかったし、13位フィニッシュが現実的に達成できる最大の結果だったと思う。レースではほとんどがトラフィックの中で、他チームの戦術の影響もあった。ピエールのアクシデントのあと、僕たちは早めにピットに入る判断をしたけど、それ以降はタフな展開だった。全体として、ロースピードでのバランスに苦しんだ週末だったから、次のスペインではもっと標準的なサーキットで改善を目指すよ」

    14位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「モナコのレースは昔から予選とフリー走行は面白いけど、決勝は退屈になりがち。今日も例外じゃなかった。新しいタイヤルールを試したけど、あまりうまくいかなかったし、みんながチームゲームをしてて、ペースは実力より4~5秒落ちた状態で、オーバーテイクも皆無。レースは1周目で事実上終わってしまった。ターン6でキミ(アントネッリ)を抜いた後、彼がターン8で強引に仕掛けてきて、それを避けた拍子に壁に当たってフロントウイングを壊してしまった。あれがなければ違う展開もあったかもしれない。まずは予選の改善が必要だね」

    15位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「スタートはうまくいって1つ順位を上げたけど、レースの大半は他チームの戦略による渋滞に巻き込まれた。前の車が3~5秒も遅いペースで走っていたら何もできないし、今日は本当にストレスの溜まるレースだった。作戦やピットストップはうまくいったと思うけど、そもそもグリッド順が後方ならどうしようもない。やっぱり上位でスタートしないとモナコではチャンスはない」

    角田裕毅 モナコGP F1 2025年のF1世界選手権

    16位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「モナコでは土曜日にうまくいかないと、日曜も厳しくなるって分かっていた。今日は後方スタートだったし、レース自体も盛り上がりに欠けたから、ポジションを上げるチャンスはほとんどなかった。気持ちを切り替えて、次のバルセロナに集中したい」

    17位:角田裕毅(レッドブル)
    「全体的に、すごくフラストレーションの溜まる週末でした。正直、今日のレースで自分ができることはあまりなかったと思います。昨日の予選で結果を出せなかったのは自分の責任で、それが今日の展開にも直結してしまいました。モナコでは後方からだと何も起きませんし、自分自身で状況を作れなかったのがすごく悔しいです。ガスリーに追突されたときにダメージもありましたが、それ以上にずっと前のクルマに引っかかってリズムが作れず、長く感じるレースでした。イモラでの問題の影響はあまり感じなかったですし、ペース自体は悪くなかったと思うので、次のバルセロナでは全部をまとめたいですし、もっと良い走りをしたいと思います」

    18位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日の結果にはがっかりしてるけど、昨日の予選で15番手だった時点である程度覚悟はしていた。正直、特に面白みのないレースだったし、戦略もうまくいかなかった。レース序盤は少しでもポジションを上げようとして積極的に仕掛けたけど、それ以降は完全に列に巻き込まれて何もできなかった。ボルトレトとはトンネル前に接触しかけたけど、あれはあの瞬間に唯一可能だった動きだった。イモラに続いてこのC6タイヤで苦しんだけど、FP3とQ1の感触は悪くなかった。バルセロナでは、もっと自分に合ったタイヤコンパウンドになるので、それに期待してる」

    DNF:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「15周目くらいからエンジンに問題が出始めて、パワーが出なくなってしまった。モナコはオーバーテイクが難しいから、なんとか持ちこたえられるかと思ってたけど、結局はリタイアするしかなかった。今日はまたしてもポイント獲得のチャンスを逃してしまったけど、自分のパフォーマンスには満足している。次のバルセロナでは、もう一度チャンスを掴みにいきたい」

    DNF:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「こんな形でレースを終えるのは本当に悔しい。特に今日はグリッドが後ろだったから、何か起きる可能性に賭けて戦略を変えていたんだけど、まさか自分が最初にリタイアになるとは。トンネル前で角田に追突した件については、彼がブレーキング中にラインを大きく変えたように見えて、回避するスペースがなかった。1周目にピットに入っていたから、後半に向けて何か仕掛けられる可能性もあったと思うけど、それも叶わなかった。今はとにかくスペインでの巻き返しに集中するよ」

  • 2025年F1 モナコGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月24日(土)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリの公式予選が行われた。

    2025年F1モナコGP予選は、ランド・ノリスがマクラーレンにとって17年ぶりとなるポールポジションをもたらす歴史的な結果となった。最終アタックで69秒台に突入し、地元の英雄シャルル・ルクレールを逆転。オスカー・ピアストリも3番手に続き、マクラーレンは理想的なフロントローを築いた。

    ルクレールは全セッションを制してきた勢いを持ち込んだが、あと一歩及ばず。ハミルトンはFP3のクラッシュから復活を果たすも、妨害行為による3グリッド降格で実質7番手スタートとなる。レッドブルのフェルスタッペンは低速セクションに苦しみ5番手にとどまったが、レーシングブルズ勢の躍進が光るなど、中団勢の健闘も目立った。

    1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「モナコでのポール、すごく気分がいい。今日みたいな日を迎えるためにずっと努力してきたし、この場所でポールを取るのは本当に特別だ。ここはポールを取るのが一番難しい場所だと思うし、サーキットとファクトリーの両方で頑張ってくれたチームを誇りに思う。ライバルと違う走行計画を選んだけど、それがベストだと信じて貫いた。Q3最後のラップは少しリスクを取って組み立てたし、それが報われてうれしい。今日はこの瞬間を楽しんで、明日に集中していく」

    2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今週末は正直あまり期待していなかったから、フリー走行でトップを取れたのはポジティブだった。でもその分、今日ポールを取れなかったのは悔しい。明日は面白いレースになるはず。2ストップ義務もあるし、後方から浮上してくるマシンもあるだろう。戦略的な駆け引きも増えるだろうから、母国の街でのレースを本当に楽しみにしている」

    3番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「3番手という結果は悪くない。週末は少しバタバタしていたけど、いいラップをまとめられたと思う。Q3の1周目は感触が良かったし、2周目はヌーベル・シケインで小さなミスがあって少しタイムを失ったけど、それでも満足できる内容だった。ランドは素晴らしい走りだったし、おめでとうと言いたい。明日は2ストップで面白いレースになると思うから楽しみだ」

    4番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「今日は大変だったけど、ポジティブな面もたくさんある。FP3のあと、クルーたちが本当に素晴らしい仕事でマシンを仕上げてくれて、心から感謝してる。今日の予選は全力を尽くした。グリッド順位にはがっかりしてるけど、今週末ずっとマシンのフィーリングは良くて、手応えはあった。2ストップが導入されて戦略的にも複雑になるけど、それだけチャンスも広がる。前を目指して戦うだけだ」

    5番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「FP3では限界が見えてたけど、特にセクター2で遅かったのは残念だ。もっと速さを期待してたけど、やっぱり低速が弱いのは明らかだった。縁石への対応もこのマシンの課題で、バランスが整わず5番手止まりだった。ルイスとの場面については、彼のチームが“スロー走行中”って伝えたらしく、彼のミスじゃないし怖い瞬間だったけど問題ない。明日は2ストップがどう影響するか分からないけど、戦略次第ではチャンスがあるかもしれない」

    モナコGP F1 2025年のF1世界選手権

    6番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日は完璧な結果だったと思う。FP3ではうまくいかなかったし、正直Q3に行けるかも自信がなかった。でも少しずつ前進していって、うまく噛み合った。特にQ2でマシンの感触が良くなって、そこからは自信を持って走れた。2ストップの影響も含めて、明日は面白い展開になると思うし、今の位置からしっかり戦っていきたい」

    7番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「予選7番手には満足してるし、自分たちとしてはベストの結果だと思う。モナコはリスクが大きくてアドレナリンが出るサーキットだけど、だからこそ報われたと感じる。普通のモナコなら7番手ならそのままだけど、新ルールで戦略が広がるからどうなるか分からない。明日も何かが起きるかもしれないから楽しみだ」

    8番手:エステバン・オコン(ハース)
    「この結果はとても嬉しいし、正直驚いてる。最近はフロントエンドに苦しむことが多くて、ここでも簡単ではなかった。チーム全体でしっかり取り組んできたから、今日の結果はその努力の証だと思う。Q3のラップもいい感触だったし、マシンのポテンシャルを最大限に引き出せた。明日は予測できない展開になるだろうから、しっかり準備して臨みたい」

    9番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「フリー走行からずっとマシンに自信が持てていたし、いい予選だった。タイヤの使い方とQ3でのトラフィックが少し難しかったけど、それでもQ3に進めたのはチームにとって大きい。新しいルールもあるし、誰もが未知の中で戦うレースになる。明日は一つでも多くポジションを上げたい」

    10番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「フラストレーションの残る1日だった。Q2のラップの方がQ3より0.5秒くらい速かったから、なぜこうなったのか分析しないといけない。FP1からいい流れだったけど、予選ではタイヤが安定しなかった。2ストップでもレースはある程度コントロールされるだろうけど、それでも何が起きるか分からないから、楽しみにしてる」

  • 2025年F1 モナコGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。5月24日(土)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリの公式予選が行われた。

    中団以下では、わずかなタイミングとミスが明暗を分けた予選となった。ウィリアムズのカルロス・サインツJr.と角田裕毅はいずれもQ3進出に手が届く内容だったが、タイヤやタイミングの壁に阻まれた。メルセデス勢はアントネッリがクラッシュ、ラッセルが電気系のトラブルで脱落し、大きな打撃を受けた。

    また、ザウバーのガブリエル・ボルトレトはQ2進出まであと0.022秒という僅差で敗退。Q1でノックアウトされたガスリー、ストロール、コラピントらも、交通渋滞や赤旗といったモナコ特有の混乱に翻弄された。とはいえ、日曜の決勝では2ストップ義務という新ルールにより、下位勢にも戦略的なチャンスが残されている。

    11番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「週末を通してずっと難しい状況が続いていて、マシンの“いいところ”を見つけられなかった。とはいえ、Q3には行けるだけの速さはあったと思う。ただ、ソフトタイヤがまるで“くじ引き”みたいな感じで、Q2では全くグリップがなかった。悔しいけど、明日は2ストップ義務もあるし、面白い展開になると思う。最大限の結果を目指す」

    12番手:角田裕毅(レッドブル)
    「今日は本当に悔しかったです。FP3やQ1ではマックスと近いタイムで走れていたし、Q3に行けるだけのペースは間違いなくありました。Q2ではまともなラップをまとめきれず、自分たちの持っていた力を見せられなかったのが残念です。モナコではクリーンなラップを取るのが難しいし、赤旗も出ていたのでタイミングも噛み合いませんでした。これまではかなり順調な週末だったので、今日は特に悔しいです。でも明日は2ストップで波乱もあると思うので、チャンスを見つけてポイントを狙っていきます」

    13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今日はクリーンな予選だったし、Q2進出は最低限の目標だったから、それは達成できてよかった。ただ、13番手という結果にはもう少し上を狙いたかった気持ちもある。Q2の最後の走行ではセクター1と2で思ったようにタイムを削れなかったし、セクター3は良かったけど、それだけでは足りなかった。ロングランではまずまずのペースを見せられたし、戦略で何かできるかもしれない」

    14番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「すごく残念な1日だった。Q1では感触も良くて、FP3から大きく進化していたから、チームの仕事ぶりは素晴らしかった。でも、予選で自分の力を発揮する機会がなかったのはフラストレーションが溜まるし、正直つらい。ソフト1セットでQ1を通過できて、Q2ではミディアムでも手応えがあった。ターン1を出た後にバンプに乗って、突然パワーが失われてしまった。電気系のトラブルのようだったけど、あれで終わってしまった。モナコで14番手スタートは本当に厳しいけど、2ストップ義務があるから何かが起きるかもしれない」

    15番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日の予選は本当に悔しい。モナコでは限界を攻めるのが重要だけど、その境界線はとても狭い。あとほんの少しのタイムを削ろうとして、ターン10でほんのわずかに早くステアを切ってしまった。その結果、壁に当たってしまい、どうすることもできなかった。FP1からずっと苦しんでいたけど、予選に向けてリズムが出てきていただけに残念だし、チームには本当に申し訳なく思っている。14番手からのレースになるけど、すべてのチャンスを狙って攻めていく」

    角田裕毅 モナコGP F1

    16番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「0.02秒差でQ2を逃したのは本当に悔しい。特にここモナコではすべてのコーナーを完璧にこなさないといけないし、最後から2つ目のコーナーで少しブレーキが遅れてアンダーステアが出てしまった。FP3ではかなり苦しんでいたけど、予選ではマシンのバランスが良くなって、初めて納得のいく走りができた。明日は新しいタイヤルールがどう影響するか分からないけど、戦略次第でチャンスがあるかもしれない。集中して、少しでも前を目指す」

    17番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「予選の感触はすごく良くて、週末を通して一番マシンが良かった。自信を持って走れたし、Q2に行けるタイムは出ていたと思う。でも今回はグリッド降格があるから、上位に行けないなら無理してQ2に進んでも意味がない部分もあった。それでも、自分の2回のアタックは本当に良かったと思う。結果は悔しいけど、明日は何かが起きると信じて攻めるつもりだ」

    18番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「Q1でノックアウトされるのはやっぱり辛い。7番手との差が0.7秒しかなくて、それでトップ10に入るか、下位で終わるかが決まってしまう。今日はとにかくグリップが足りなかった。縁石で跳ねるし、全体的に滑っていて、セットアップを変えてもその問題が解決しなかった。明日は2ストップになるから、何かが起きればチャンスはある。戦略でポジションを上げられるよう全力を尽くす」

    19番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今日は残念なセッションだった。Q1の序盤はトラフィックに引っかかって、貴重なタイムを失ってしまったし、Q1終盤もイエローフラッグでタイム更新のチャンスを失った。明日は2ストップになるから、もし何か起きればポジションを取り返せるかもしれない。セーフティカーが味方してくれることを願っている」

    20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は本当に厳しい1日だった。特にソフトタイヤでのトラクションがなくて、低速コーナーでうまく走れなかった。モナコではもう少し戦えると思っていたけど、思ったようなパフォーマンスが出せなかった。とはいえ、明日は2ストップの新ルールがどう影響するか分からないし、セーフティカー次第で状況が大きく変わる可能性もある。諦めずに全力で戦うつもりだ」

  • 2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPのフリー走行2回目でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月23日(金)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリのフリープラクティスが行われた。

    フェラーリのシャルル・ルクレールが初日を完全制覇。ホームレースでの快走に加え、チームメイトのルイス・ハミルトンも3番手につけ、フェラーリが今季最も力強い滑り出しを見せた。マクラーレン勢も続き、ピアストリとノリスが2位・4位と続いてトップ争いに加わった。

    レーシングブルズの若手2人も躍動。リアム・ローソンとアイザック・ハジャーが5位・6位と上位に食い込み、注目の一日となった。アロンソ、アルボン、アントネッリもトップ10入りを果たし、フェルスタッペンと角田裕毅はやや後退しながらも依然として上位をうかがう位置につけている。

    1番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「モナコはいつでも特別な場所だ。自分にとってだけじゃなく、このトラックを走るすべてのドライバーにとってね。金曜日はみんなが基準点を探っているところだけど、僕たちにとってはポジティブな初日だった。どのタイヤでも快適に感じたし、1周のペースはとても良かった。とはいえ、週末全体に自信を持つにはまだ早い。モナコでは毎回そうだけど、やっぱり予選が鍵になる。良い結果を持ち帰るには、最前列からスタートしなければならない」

    2番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日はちょっと難しかった。全体的には悪くない感触だけど、金曜日としては厳しい一日だった。まだ改善すべき点がいくつかあるけど、今のところ悪くない状態にはある。クラッシュの後すぐに戻してくれたチームに感謝している」

    3番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「ポジティブな一日だった。モナコはいつだってチャレンジングだけど、それがこのサーキットの良さでもあるし、フェラーリで走れるのは特別なことだ。予定していたプログラムをしっかりこなして、たくさんの有益なデータが取れた。全体的に良いペースを感じているが、まだ改善の余地はある。バランスも悪くないし、週末に向けてさらに積み重ねていきたい」

    4番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「まずまずの金曜日だった。序盤からクルマのフィーリングは良かったけど、いくつか改善すべき点は残っている。チームとして取り組めば、そこは何とかなると思ってる。週末に向けての良いスタートだ」

    5番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今日はポジティブだった。モナコみたいなサーキットでは週末を通して少しずつペースを上げていく必要がある。FP1から大きく前進できたし、明日もさらにプッシュし続けなければならない。多くの変更を加えて、それがうまくいった。以前もここで走ったことはあるけど、F1カーで走るとまるで別物。速いし、クルマの反応も良くて、走っていて本当に楽しい。明日の予選に向けて、もう一段ステップアップを目指す」

    モナコGP F1 2025年のF1世界選手権

    6番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日は本当に忙しかった。モナコのフリー走行は他のどのサーキットよりも慌ただしいし、特に交通量が多くて大変だった。楽しいけど、本当に難しい。今日は何度か壁に触れたり、限界と遊びすぎたかもしれない。FP2では一瞬、本当にマシンを戻せないかと思って焦ったけど、無事に戻れて良かった。最後にソフトで数周走れたしね。ミスはあったけど、チームは素晴らしい仕事をしてくれた」

    7番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「FP2ではセットアップを変えたことでバランスが少し良くなって、満足している。モナコは少しずつ自信とリズムを積み上げていく場所。明日は交通が大きな話題になると思うから、クリーンラップが取れることを願っている」

    8番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「まだ完全に満足はしていない。モナコでは独特のリズムが必要だけど、今日はイエローや赤旗が多くてそのリズムがなかなかつかめなかった。そこまでクルマが仕上がっていない状態でも比較的速かったから、夜にデータを見直してセッティングを詰めていく必要がある」

    9番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日はちょっと難しかった。クルマのバランスがなかなか決まらず、タイヤをうまく使いきれなかった。ウォームアップの仕方をいろいろ試したけど、1周目からしっかり温めるのは難しかった。でも、学ぶことは多かったし、F2で走った去年よりもF1カーで走るモナコは本当に魔法のようだった。予選が楽しみだ」

    10番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「モナコは交通が本当に厄介で、危険な瞬間もいくつかあった。もっとひどいことになっていてもおかしくなかった。FP1は良かったけど、FP2でバランスを攻めすぎたと思う。結果、コーナーを思うように攻められなくなり、かなりペースを失った。フェラーリが非常に速いし、マクラーレンも近い。今日は全体的に厳しかった」

  • 2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPのフリー走行2回目で11番手以下だったドライバーのコメント。5月23日(金)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリのフリープラクティスが行われた。

    レッドブルの角田裕毅はトップ10目前の11番手。ソフトタイヤのグリップに苦しみながらも、クルマの改善とともに手応えを感じている様子を見せた。一方でメルセデスのラッセルやウィリアムズのサインツJr.、ザウバーのボルトレトらはセットアップに悩まされ、中団争いが一層激化している。

    ベアマンやヒュルケンベルグといった新人・ベテランも一進一退の走行となり、ガスリーやストロールらはトラフィックや接触の影響で下位に沈んだ。最下位となったコラピントもF1モナコ初走行を無事に終え、予選に向けた準備を進めている。土曜は予選一発が結果を左右する、緊迫の1日となりそうだ。

    11番手:角田裕毅(レッドブル)
    「モナコらしく、今日も練習中はトラフィックに引っかかる場面があったけど、これは全員同じで、あとは運次第だと思ってます。P1はあまり運が良くなかったですが、P2では多くのラップを重ねられました。全体的には悪くなかったです。ソフトタイヤのグリップに関しては、P1と同様あまり改善を感じられず、そこに少し苦戦してます。ミディアムの走行は赤旗もあって一周だけだったので、評価しづらいところもありますが、P1からP2にかけてクルマは確かに良くなりました。あとコンマ数秒、何かを引き出す必要がありますが、ポテンシャルはあると思っているので、自分の中でもう少し積み上げて、予選でしっかりまとめられるよう頑張ります」

    12番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「モナコではいつも緊張感があるけど、ここを走るのはやはり最高だ。この狭い市街地にF1カー20台を詰め込むのは毎回の課題だね。各チームとも2.5秒の間隔を空けてプログラムをこなそうとしているけど、角田(裕毅)も言っていたように、本当に“交通パラダイス”だった。今日は特別速かったわけではないが、明日に向けて改善できるポイントは明確だ。タイヤを1周目から適正なウィンドウに入れる方法もいくつか考えている。モナコでは通常、予選が鍵になるけど、今年は2ストップ義務があるから展開が変わるかもしれない。とはいえ、日曜に向けてグリッドの上位につけられるよう、全力を尽くす」

    13番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「FP1では自信を持って走れる感じではなかったけど、それでもまずまずのラップは出せた。クルマのセットアップにはまだ作業が必要だったので、FP2に向けていくつか変更を加えたが、正直なところうまくいかなかった。むしろ一歩後退してしまった感じだ。やるべきことはあるけど、自信は持っている。予選に向けてしっかり仕上げていきたい」

    14番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「F1カーでモナコを走るのは初めてで、まさに“クレイジー”という感じだった。クルマがとても大きくてトラックは狭く、壁との距離も常にギリギリで、アドレナリンが出っぱなしだった。これまでモナコでいろんなカテゴリーを経験してきたけど、F1はまるで別物。すごく楽しんでいる。全体的にはポジティブな一日で、クルマへの自信も高まってきている。まだ全員が限界まで攻めているわけではないけど、自分としては良い方向に進めていると思う。今夜データをしっかり見て、明日の予選に向けてさらに引き出せるものを探っていく」

    15番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「モナコの街中をレースカーで走れるのは素晴らしいし、チャレンジングでもある。FP1からFP2にかけては良いステップが踏めたし、バランスにも満足している。ミディアムでのショートランも試して、そのパフォーマンスを確認したけど、なかなか良かった。予選が最大の目標になるけど、自分はミディアムでタイムを出していたので、他のドライバーとは少し比較が難しい。今日得られたポジティブな材料を生かして、明日に向けてさらに改善していきたい」

    角田裕毅 モナコGP F1

    16番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「全体としてはトラブルのないまずまずの金曜日だった。FP1からクルマにすぐに慣れることができて、特にモナコのようなストリートサーキットではこの点が重要だ。セットアップもベースとしては悪くなく、あとは細かい部分の調整次第で、順位も大きく変わってくるだろう。フィールド全体が非常に接戦なので、わずかな改善が大きな差を生むことになる」

    17番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「モナコに戻ってこられて嬉しい。毎年のハイライトの一つで、ここを走るのは本当に楽しい。FP1ではすぐにリズムに乗れて、8番手という結果も良かった。でも、FP2では他のチームが大きくステップアップしてきて、僕たちはそこに乗り切れなかった印象だ。ラップはクリーンだったけど、単純にペースが足りなかった。今のままだと周囲と比べて一歩遅れているので、今夜はしっかりと分析して、明日の予選で戦える位置まで持っていきたい」

    18番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「FP1は本当に厳しかった。ルクレールとの接触で多くの走行時間を失ってしまったからね。ただ、FP2までにガレージのクルーが素晴らしい仕事をしてくれて、プログラムを再開できた。そこからは少しずつ前進できたと思う。今夜はクルマを改善するためにいろいろと調整して、予選に向けて準備を進めていく必要がある」

    19番手:エステバン・オコン(ハース)
    「金曜日はいつも限界を試す段階だけど、大きな問題はなかった。ターン16で一度壁に触れたけど、他のドライバーの状況を見れば、それほど大きなことではない。とはいえ、今日はあまり速くなかった。明日に向けてやるべき作業はたくさんあるし、いろいろな部分を見直してペースアップを図る必要がある」

    20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日、F1カーで初めてモナコを走ったけど、本当に特別な経験だった。このサーキットは独特の難しさがあるし、強い自信を持ってアタックしないと良いタイムは出せない。一日を通して自信を積み上げることができたし、その点では良い方向に進めていると思う。ロングランでは前向きな収穫もあったけど、FP2はトラフィックと赤旗の影響でかなり難しかった。ペースは少し足りていないので、今夜はチームと一緒にしっかりデータを分析して、予選に向けて改善策を見つけたい」

  • F1モナコGP:木曜記者会見 Part.2 – フェルスタッペン、アルボン、ボルトレト

    F1モナコGP:木曜記者会見 Part.2 – フェルスタッペン、アルボン、ボルトレト

    F1モナコGPの開幕を翌日に控え、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)、ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)が公式記者会見に登壇。予選の重要性が語られるこの舞台で、3人はそれぞれの視点からモナコへのアプローチやレース展開の鍵を語った。フェルスタッペンは「モナコでの予選は常にリズムとの戦い」と冷静に分析しつつも、2ストップ義務化に対して「展開を狂わせる可能性もある」と警戒を示した。

    一方、ここ数戦で好調のアルボンは「トップチームとの戦いを楽しめている」と手応えを口にし、ボルトレトは「F1マシンで走るモナコは夢だった」と高揚感をあらわにした。また、2026年の新規則に向けた準備や、フェルスタッペンとボルトレトの“兄弟のような関係”にも話題が及び、和やかな一幕も。進化を続けるマシンとシーズンの行方を左右する週末を前に、3人の言葉にはそれぞれの現在地と未来への意志がにじんでいた。

    Q:マックス、まずあなたから。モナコというイベントの特別さはどこにあると思いますか?

    フェルスタッペン:予選でこのサーキットを攻略するのがとにかく難しい、ということだと思う。その中で限界を引き出す。それに、日曜のレースではオーバーテイクが難しいから、予選がさらに重要になる。ものすごく狭くて、チャレンジングで、路面もバンピーだしね。そしてもちろん、モナコという場所の歴史も特別。このレースは、誰もが勝ちたいと思う一戦なんだ。ここでレースできること自体が本当に特別だし、正直、ちょっと狂ってる。でも表彰台の一番上に立ったとき、「最高の週末だった」と思えるよ。「やったぞ!」って感じになる。

    Q:イモラでは素晴らしい週末でした。マシンの進化も感じられますが、モナコで3勝目は狙えそうですか?

    フェルスタッペン:うーん、マイアミとイモラの平均を取ると、そこまで良くは見えないね。だから冷静でいないと。イモラはすごく良かったけど、「週末全体」で見ると、金曜日はひどかった。マシンについてもっと理解を深める必要があるし、セッティングでもう少し詰めたい。ここは全然違うサーキットだし、今シーズンを見ても、僕たちが本当に競争力を発揮できているのは高速コーナーが中心の場所だけ。モナコはその逆だから、今週末はちょっと慎重な気持ちでいるよ。たとえマシンが良くても、ここで予選を完璧にまとめるのは本当に難しい。明日どうなるかを見てから考えるしかない。今のところ、自分たちがどの位置にいるのか全く分からない。過去を見ても、ストリートでは特に強くはなかったしね。それを少しでも変えられたらいいけど、どうなるかはまだ分からない。

    Q:チャンピオンシップについても聞かせてください。シーズンの3分の1が終わって、オスカー・ピアストリに22ポイント差。マクラーレンとの戦いで、本気で戦えているという実感はありますか?

    フェルスタッペン:実感というより、結局はレースごとの結果次第だよ。毎戦改善を目指して全力でやっている。いろんなことが起こる可能性はある。去年の今ごろなら「問題なく勝てる」と言ってたと思うけど、実際にはその後でいろんなことが変わった。今シーズンも簡単に行くとは限らない。まだ改善すべきところがあるけど、それは大丈夫。改善点を見つけようとしてるところだよ。

    Q:モナコはあなたにとってのホームレースのようなものでもありますが、お子さんのリリーちゃんはサーキットに来ますか?

    フェルスタッペン:いや、家にいた方がいいね。彼女にとってもその方が落ち着けると思う。

    Q:アレックス、あなたにも。まずは昨夜のF1映画の試写会についてどう思いましたか?

    アルボン:ああ、それならマックスに聞いた方が…(笑)。でも、すごく良かったよ。バランスが取れてると思う。正直、細かいところが気になっちゃうけど、単純に「映画」として楽しむのがいいと思う。あなたも観てたよね?僕はハリウッドとF1の両方の要素をうまく融合させていたと思うよ。

    Q:ガブリエル、あなたの感想も聞かせてください。

    ボルトレト:とてもハリウッド的だったけど、それが良かったと思う。F1をあまり知らない人たちにとっては、すごくいい入門になる。僕たちドライバーにとっては日常の世界だけど、そうじゃない人たちにとっては新鮮で面白いはず。細かいところは分かるけど、それでもスポーツにとってはすごくいいこと。もっと多くの人がF1を知って、関わってくれると思う。

    Q:アレックス、イモラでのレースについて。かなり攻めて走っていたように見えましたが、あれはウィリアムズでのベストレースだと思いますか?

    アルボン:うーん、ベストレースとは言えないかな。正直、週末を通してずっと後手に回ってた感じだったし、マシンにあまりフィーリングがなかった。だからこそ、それでもP5でフィニッシュできたのは意味が大きい。ここ数戦、僕たちは明らかに進歩している。通常は土曜の予選が良くても、レースになるとトップ勢との差が開くけど、最近はその差が小さい。フェラーリやメルセデスと同じ位置で戦えているのがすごく楽しいよ。トップチームと本気で競い合えるっていうのは、今までになかったことだから。

    Q:最近の好調はサーキットごとの特性によるものでしょうか?それとも、どこでも通用するレベルに達したと思いますか?

    アルボン:興味深いところなんだよね。マイアミは合うと分かってたけど、イモラは予想外だった。セッティングは少しずつ変えてきたけど、あそこまで速くなるとは思ってなかった。だから、モナコでも同じくらい速くても不思議じゃないって思える。でも、前の2戦だけが良かっただけかもしれないから、慎重な楽観ってところだね。

    Q:ガブリエル、あなたにもお聞きします。前戦のサウバーはペースが良く見えました。今週末のモナコでもそれが再現できると思いますか?

    ボルトレト:ちょっと自信はないですね。マイアミでは少し良かったと思います。Q1ではある程度の余裕を持ってQ2に進めた。でもイモラは僕たちにとってベストなサーキットではなかった。Q2には進めたけど、正直なところ言えば、角田選手がクラッシュして、ベアマン選手はラップを抹消された。だから純粋な予選ペースが良かったというわけではない。レースペースは少し良くなっていたけど、チャンスを最大限に活かすことができず、結局ポイントは取れなかった。とはいえ、少しずつ前進しているのは確かだと思う。バルセロナでは新しいアップグレードもあるし、そこではもう少し期待できるかもしれない。

    Q:昨年のF2モナコでは表彰台に立ちました。F1マシンでこのサーキットを走るのはどんな感覚になると思いますか?

    ボルトレト:すごく狭く感じると思います。F1マシンは本当に大きいし、シミュレーターで走っていてもそれがはっきり分かる。F1マシンのスピードでこの狭さを走るのは、驚きの体験になるでしょうね。若いドライバーにとって、F1のモナコGPはずっと夢見てきた舞台の1つ。早く週末が始まって、このコースをF1マシンで学びたい。F2で走ったことはあるけど、F1でのアプローチはまったく別物。とても興味深い経験になると思うし、楽しみにしてる。

    メディアからの質問

    Q:マックス、今週末のモナコ予選は今季で最も重要な予選になるかもしれません。あなたの予選アプローチについて教えてください。Q1から攻めていくのか?Q3ではどこまでリスクを取るのか?角田選手は、あなたのアプローチが独特だと言っていました。

    フェルスタッペン:それはグリッド上のどこにいるかにもよるよね。もし後方にいるなら、Q1から全開で行く必要がある。まず自分たちの位置を確認しないといけない。モナコは特殊で、走れば走るほど路面コンディションが良くなるから、タイミングがすごく重要になる。Q1では台数が多いからトラフィックも問題になるし、どこまでリスクを取るかのバランスが難しい。大事なのはリズム。普通のサーキットならもっと直感的に走れるけど、モナコでは常にギリギリ。だからこそ、セッションの中でリズムを掴むこと、クルマの感触を整えること、タイヤを適切なウインドウに入れることが重要になる。簡単そうに聞こえるけど、実際は全然簡単じゃない。しかも今回はC6タイヤが使われるから、その反応もまだ誰にも分からない。それを見極める必要がある。

    Q:マックス、今週末は2ストップ義務ルールが導入されますが、レースの展開にどう影響すると考えていますか?

    フェルスタッペン:どう転ぶか分からないね。普通の展開になるかもしれないし、セーフティカーのタイミングや戦略判断で完全に狂う可能性もある。少なくとも、1ストップの時よりはちょっと展開に変化が出ると思う。通常は1回ピットして、あとは集中して壁に当たらないように走るだけ。でも2ストップになると、ピットのタイミングを賭けに出るチームも出てくるだろうし、少しスパイスが加わることに期待してる。

    Q:マックス、2023年モナコのQ3で記録したラップがよく取り上げられます。あれはあなたにとって最高の予選ラップでしたか?

    フェルスタッペン:あのラップは良かった。でも、モナコで「完璧だった」と言うのは難しい。いつもギリギリだし、快適に感じることなんてないからね。でもあの時は、セクター1と2で遅れていたのが分かっていたから、セクター3ではリスクを取るしかなかった。それがうまくいった。もちろん嬉しかったよ。なぜなら、モナコではポールを取れば大体勝てるから。まあ、今は2ストップもあるし、何が起こるか分からないけどね。でもあの2023年の予選は、間違いなく良い年で、楽しいラップだった。

    Q:アレックス、モナコの予選をドライバーとしてどう感じますか?

    アルボン:マックスが言ったことと近いよね。今のF1マシンは重くて大きいから、モナコみたいな狭いサーキットでは本当に難しい。ソフトタイヤもあって、実は「オーバードライブ(攻めすぎ)」になりやすいんだ。トラックが自分に寄ってくるのを待たなきゃいけないし、自分のドライビングにもかなりの規律が必要になる。予選では「限界までリスクを取る」って思うかもしれないけど、実際には“制御できる範囲で攻める”ことが大切。Q3での最終ラップこそが、本当にギリギリの世界。テクニック、ラップタイム、タイヤの状態、それらを天秤にかけていくようなメンタルゲームだよ。

    Q:アレックス、2ストップ義務化について、ドライバーとしての懸念は?例えば1周目や2周目にみんながピットに殺到するような事態も想定されますが。

    アルボン:一番の懸念は…まあ、このルールはレースを変化させようとしているわけだけど、結局変わらず、むしろ悪化する可能性もあるってことだね。今おっしゃったように、1周目や2周目に皆が一斉にピットに入って、2周目・3周目・4周目…と、早めに押し出し戦略を仕掛ける可能性がある。でも正直言って、チームも戦略担当者も誰もその展開を読めていない。特にミッドフィールドでは、チームメイト同士の協力が重要になってくる。例えば去年のジェッダでは、ケビン(・マグヌッセン)が“バスを停める”ような走りをして、ニコ(・ヒュルケンベルグ)にフリーストップを与えたよね。モナコであれをやれば、2ストップ戦略の意味が変わってくる。こういう試みが悪いとは思っていないよ。何かを変えようとするのはいいこと。でも、それがレースを本質的に変えるかどうかは、まだ分からない。

    Q:マックス、今季も金曜は調子が上がらず、マクラーレンに抜かれる展開が多いですが、翌日には立て直してポール争いをしています。なぜ毎回、金曜のベースが崩れていても巻き返せるのですか?また、シミュレータードライバーの役割についても教えてください。

    フェルスタッペン:なぜ金曜に苦しむのか、僕にも分からないんだ(笑)。わざとやってるわけじゃないよ。ここ最近は、マシンを正しいウインドウに入れるのが難しくなってる。でもイモラではかなり学びがあったし、何が必要か少し見えてきた。今回のようなストリートコースでそれを生かせるかはまだ分からないけど、有意義な学びだったよ。それがあったから、自信を持って攻められた。

    シミュレーターでは、専任ドライバーと密に連携してる。僕らが何を望んでいるか、どうしたいかをフィードバックして、それに応じたセッティングを進めてもらう感じ。ただ、過去1年半~2年くらい、僕たちのマシンは“動作領域(ウインドウ)”がすごく狭い。少しでもズレると一気に扱いづらくなる。それが金曜の不安定さにつながってるんだと思う。でもチームがしっかり分析して、翌日には改善してくれる。イモラでもそれがうまくいった。

    Q:3人に質問です。皆さん来年も同じチームに所属し、異なるエンジンを搭載することになります。現時点でどれくらい2026年に向けた準備に関わっているか、また自信はどの程度ありますか?まずはマックスから。

    フェルスタッペン:ここ数日もファクトリーにいてピストンを設計してたからね(笑)。いい妥協点を見つけられたと思う。ロケットのようなマシンになりそうだよ、もう準備万端さ!…冗談はさておき、どんなに自信を持っていたとしても、結局は来年になってみないと分からない。重要なのは、実際に何を届けられるか。だから、時間が証明してくれると思う。

    アルボン:僕たちはワークスチームじゃないから、たぶんレッドブルほど情報にアクセスできてるわけじゃない。だからこそ、PU(パワーユニット)よりも自分たちのマシンにフォーカスしてる。設計的には、車体のジオメトリがどうなるかはある程度分かってきているけど、それ以上はまだ先の話だね。

    Q:アレックス、2026年仕様のシミュレーター作業はどれくらい進んでいますか?

    アルボン:本当に最近になってようやく着手し始めたところだよ。今後、シーズンが進むにつれて本格化するはず。今はまだ今年に集中してる。ここまでいいシーズンスタートを切れているから、シミュレーターの時間も2025年の週末準備に重点を置いている状況だ。

    ボルトレト:この段階では、まだ他のチームと比較しても情報は少ないと思う。マックスに聞こうとしても、何も教えてくれないし(笑)。

    フェルスタッペン:君が何をしているか教えてくれたら、僕も少しは話すよ。

    ボルトレト:でも今は状況が違うからね。僕よりあなたが僕を助けられる立場(笑)。

    フェルスタッペン:じゃあシミュレーターは任せて。僕が最初に“バンカーラップ”を出して、君が100周かけてそれを抜こうとするんだ。

    ボルトレト:100周じゃなくて50周だってば(笑)。まあ、今は2025年のクルマの改良に集中してるけど、遠くないうちにニコ(・ヒュルケンベルグ)と一緒に本格的に2026年の作業に入っていくよ。

    Q:マックス、今季はマクラーレン2台とレッドブル1台の構図になっているように見えます。角田裕毅選手がより前で戦うことで、戦略的な援護や防衛役になってくれることを望みますか?

    フェルスタッペン:もちろん、チームとしては2台ともできるだけ前にいてほしい。でも、例えば2023年みたいに、マシンが本当に良ければ自分たちの力で戦略を無視して勝てる。だからまずは、自分たちを再びその位置に戻すことが重要。イモラではうまくいった。マシンがうまく機能し、ドライバーが快適なら、周囲の戦略に惑わされず自分たちの最適解を貫ける。でももちろん、チームとしては毎週末1-2フィニッシュしたい。ただ、今はマクラーレンがとても強い。だから自分も裕毅も、チーム全体として改善を続けないとね。

    Q:マックス、映画の試写会に来なかった唯一のドライバーでしたね。お子さんのこともありプライベート優先だったとのことですが、映画は観る予定ですか?

    フェルスタッペン:FOMにはちゃんと伝えてあったよ。あの夜はプライベートな時間にしたかった。それだけ。映画は6月27日に公開されるんだっけ?そのときにAppleでダウンロードして観る予定だよ。今すぐ観ても、3~4週間後に観ても同じこと。いい評判も聞いてるし、楽しみにしてるよ。

    Q:マックス、ショー要素の強いマイアミやラスベガスに対して、モナコは歴史的な意味合いが強いグランプリです。バランスは取れていると思いますか?

    フェルスタッペン:僕がF1に来てから今まで、モナコ自体はそんなに変わっていない。すごくエキサイティングだよ。何より予選が重要だし、コースは非常に狭い。今のF1マシンは個人的には大きすぎると思ってる。もっと小さくて細い方がモナコに向いてる。将来的にはそういう方向に戻ってくれたらいいと思う。2026年から少し小さくなるとは聞いてるけど、まだ十分じゃない。さらに小さくなれば、もっと良くなるはず。

    Q:マックス、昨年モナコではマシンが跳ねすぎて「カートみたいだ」と話していました。今年のマシンはその点で改善されていると思いますか?

    フェルスタッペン:うーん、正直まだ分からない。明日走ってみないとね。僕たちは昔からストリートで強くない傾向があるから、どう反応するかはまだ読めない。

    Q:マックス、タイトル争いを続けるにはコンスタントな結果が必要ですが、ウインドウが狭いマシンで安定性を保つのはどれくらい難しいですか?

    フェルスタッペン:もちろん、タイトルを獲るにはコンスタントであることが重要。でも、結局は「速さ」が全て。パフォーマンスがあれば、すべてが楽になる。だから僕たちはもっとパフォーマンスを求めている。タイヤの持ちとか、すべてを向上させたい。それが今後の焦点だよ。もちろん他のチームも同じことをやってるけどね。

    Q:マックス、あなたは今がF1キャリアで最高の状態だと思いますか?

    フェルスタッペン:うまくいってるのは確かだけど、「これがベストだ」と言い切れるものではないね。毎週末は違うし、常に改善したいと思ってる。ポジティブな週末でも「もっとできた」と思うし、ネガティブな週末ならなおさら。F1では学びは尽きない。それがこの世界の面白さだよ。

    Q:マックスとガブリエル、あなたたちの関係は「兄弟のよう」とも言われています。マックスが「自分のほうがシムで速い」と言っていますが、それについてガブリエルは?

    ボルトレト:まず、それはウソだよ(笑)。一緒に走ると、僕が先にタイムを出して、それを見てマックスがマシンのセットアップを全部変える。それで僕はまた何時間もかけてタイムを抜こうとする。で、彼は周囲に「ガブリエルをまた抜いた」って言い回る(笑)。

    フェルスタッペン:でも楽しいよ。僕たちは彼がF3、F2にいた頃からこういう競争をしてた。今はF1で一緒に戦ってるし、空いた時間には一緒にレースをする。F1カーでもゲームでも何でもね。僕たちは同じCRGカートで育ってきたし、ボスのジャンカルロとも思い出がある。だから彼に何かアドバイスできるなら、僕は隠し事しない。シミュレーターでのバトルも楽しいし、ラップを競い合うのも最高だよ。

    Q:将来的にシムレースでチームを組む可能性は?

    フェルスタッペン:それはガブリエル次第だね。僕はもう競ってるけど、彼がどれくらい時間を割くかにかかってる。

    ボルトレト:僕ももうかなりシムに時間かけてるよ(笑)。だから、マックスが耐久レースとかに誘ってくれたら、喜んで参加するつもりさ。

  • F1モナコGP:木曜記者会見 Part.1 – ルクレール、ガスリー、ハジャー

    F1モナコGP:木曜記者会見 Part.1 – ルクレール、ガスリー、ハジャー

    2025年F1モナコGPの開幕を前に、木曜のFIA公式記者会見に登壇したのは、フェラーリのシャルル・ルクレール、アルピーヌのピエール・ガスリー、そしてレッドブル育成から昇格したレーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーの3名。

    ホームGPとなるルクレールは冷静な分析を交えながらも、奇跡への希望を口にし、特別な舞台への強い思いをにじませた。

    3人は前夜に行われたF1映画『F1』の特別試写会を皮切りに、モナコへの抱負、先週のイモラでのバトルの舞台裏、さらにはアイルトン・セナへの敬意まで、多岐にわたるテーマで率直な思いを語った。中でも、F1という競技の魅力と責任を再認識させる、現代のSNS社会における「敬意」の重要性についての発言は、静かだが力強い印象を残した。

    Q:昨夜は映画『F1』の特別試写会が行われました。感想を聞かせてください。ピエール、あなたからお願いします。

    ガスリー:正直、とても良かったよ。映画を初めて観られたのは本当にクールだった。素晴らしい出来だったと思う。F1にとっても、我々の世界を覗き見る素晴らしいチャンスだよ。ハリウッド映画ではあるけど、個人的にブラッド・ピットのファンだし、彼のおかげでF1ドライバー全員がカッコよく見える。制作陣も素晴らしい仕事をしてくれた。あまりネタバレはしたくないけど、F1をよく知らない人たちにも楽しんでもらえる映画になると思う。

    Q:シャルルは?

    ルクレール:本当にクールだった。僕たちはF1ドライバーとして観ているから、細かい部分が現実と違うことにはすぐ気付くけど、でもとてもハリウッド的で、それが良かったと思う。F1ドライバーだけでなく、もっと幅広い観客層を対象にしているんだろうね。素晴らしい作品だったよ。シーンの迫力もすごかったし、車に取り付けられたカメラの映像やアングルもとても印象的だった。ブラッド自身も少し運転したと聞いているけど、すごいことだと思うし、きっと楽しかったはず。F1にとっても素晴らしいことで、今まで届かなかった人たちにも届く作品になるだろうね。ストーリーテリングも良かった。

    Q:アイザックは?

    ハジャー:F1の映画を観るって、ちょっと変な感覚だった。すごく不思議だったけど、F1というスポーツをさらに次の次元に押し上げるものだと思う。スポーツがもっと大きくなるだろうし、それはいいことだよね。2人が言ったように、僕たちドライバーからすると批判的に観てしまう部分もあるけど、F1を知らない子供や初心者には最高の入門になると思う。

    Q:地元ヒーローに戻りましょう。シャルル、昨年は素晴らしい結果でした。今年も再現できる可能性は?

    ルクレール:正直に言うなら、低いと思う。残念だけど、僕たちのマシンは低速コーナーで特に苦しんでいて、モナコは全部低速コーナーだからね。理論上はあまり期待できるサーキットではない。ただ、モナコは他のどのサーキットとも違って特殊だから、明日走り出したら予想以上に良いサプライズがあるかもしれない。それを期待しているし、もしそうなれば、土曜日に勝負できるよう頑張る。予選がこの週末のすべてだから。でも、紙の上では厳しい戦いになると思う。

    Q:ここでいつも速いあなたですが、マシンが完璧でなくてもドライバーが差を生み出せる部分はありますか?

    ルクレール:ある程度の差は作れると思う。ポールなんて無理だと思っていても、Q3では期待を背負ってないぶん限界まで攻められることもある。2021年がいい例で、あの年は全然戦えてなかったけど、ここではポールを取れた。だからまだ希望はあるよ。去年のこともまだ記憶に新しいし、このパドックに戻ってきて、その時の感情が蘇ってくる。本当に特別な瞬間だった。

    Q:ピエール、次はあなたです。隣にシャルルがいますが、先週末のピラテッラでの出来事について話し合う機会はありましたか?

    ガスリー:うん、レース直後に話したし、その後も映像を見返してからモナコ入りしてもう一度話したよ。すべてクリアになっている。前のラップでもターン7でいいバトルをしていて、シャルルがノーズを突っ込んできて軽く接触があった。ターン8まで並走したんだけど、スペースを空けながらポジションを守ろうとしてた。でも結局、コーナーを曲がりきれると思ったけど、グリップが予想より低くてね。全部話し合って解決済みだよ。オフでは仲が良いけど、トラック上では全力で戦う。それが当然さ。

    Q:じゃあ問題はないと?

    ガスリー:うん、大丈夫。

    Q:ピエール、あなたはモナコで常に好成績を残してきました。F1キャリアで5回のポイント獲得があります。今週末について、アルピーヌのパフォーマンス予想を教えてください。

    ガスリー:シャルルも触れていたように、モナコはパフォーマンスを予測するのが難しいサーキット。マシンの性能差が縮まりやすい場所だから、ドライバーとしての影響力が大きくなる。僕にとってはチャンスに満ちた週末になると思ってる。かなり楽観的に見ているし、ポイント獲得のチャンスもあると信じてる。このコースは本当に好きで、毎年良い結果が出ているから、今年も楽しみにしてるよ。

    Q:今週は2ストップ義務レースですが、それが戦略のチャンスになると思いますか?

    ガスリー:僕は常に前向きに捉えるタイプだから、これはチャンスだと思う。不確定要素もあるけど、それを恐れるんじゃなくて受け入れるべき。正直、誰にもこれがどう影響するのかはわからない。何も変わらないかもしれない。ただ、ひとつ確かなのは、予選が引き続き重要だってこと。予選をうまくやれば、大きな仕事を成し遂げたも同然。でも戦略の幅が少し広がるのは確かだから、そこに期待している。

    Q:アイザック、あなたに移ります。記者会見は久しぶりですね。今季ここまで7戦中4戦で、フェルスタッペンに次ぐレッドブル勢2番手となっています。順調ですね。これまでの進歩を振り返って、F1カーへの適応は予想より早かったですか?

    ハジャー:そうだね。シーズン当初は不安があった。テストの機会が少なかったから、「このマシンをちゃんと扱えるのか?速すぎるんじゃないか?」って心配してた。でも今はもう疑念はないし、期待してたよりも早く順応できた。ここまでの展開は自分の想像以上で、これ以上望むことはないくらいのスタートだよ。

    Q:今週末のモナコについては?昨年のF2では勝利にあと一歩でしたね。リベンジの思いはありますか?

    ハジャー:いや、リベンジという感じではないけど、モナコではいつも良い経験をさせてもらってる。16歳のとき、ここでレッドブルとの契約を結んだ特別な場所でもあるしね。このサーキットの何が好きって、何といっても予選が最高なんだよ。年間で一番エキサイティングな予選だと思うし、まさにそれを楽しみにしてる。

    メディアからの質問

    Q:シャルル、さきほど「期待は低い」と話していましたが、これまでにも厳しいマシンでここを走っています。このコースではドライバーの力で状況を変えられると思いますか?

    ルクレール:もちろん、自分を信じている。これまでストリートサーキットでは比較的良い成績を残してきたし、今回もチャンスはあると思ってる。ただ、今年これまでと違うのは、僕たちのマシンには明確な弱点があって、それが低速コーナーなんだ。そしてモナコはその低速コーナーばかりだから、大きなサプライズがない限り、期待以上の結果を出すのはかなり難しい。でもモナコは特別な場所だし、毎年モチベーションが特に高い。だからこそ、ポジティブな驚きがあることに期待してる。紙の上では厳しいけど、まだ希望は持ってる。

    Q:今のマシンに問題があるという話ですが、すでに何度かアップグレードが導入されています。これからの改善計画についてどう見ていますか?今シーズンを諦めるような決断もあり得るのでしょうか?

    ルクレール:諦めるなんてことは考えてない。まだ早いよ。もうすぐシーズン中盤にはなるけど、今諦めるわけにはいかない。去年もマクラーレンがアップグレードを入れてから状況を一変させた例がある。バルセロナでの新しいフロントウイング規則も大きなポイントになると思うし、それが僕たちにプラスになるかどうかは、走ってみないとわからない。そこでフレッド(チーム代表)が判断を下すことになるだろうね。来年は本当に重要な年になるから、しっかり準備する必要がある。

    マシンに何が悪いのか?正直に言うと、まだはっきりとは分かっていない。開発中のものはいくつかあるけど、具体的なスケジュールは言えないし、状況によって変わる。今のところ分かっているのは、チームが全力でアップデートを前倒しで準備していること。それでギャップを埋められるかは、まだ分からない。でも勝てるようになるかと言われると、まだ確信はない。

    Q:昨日、ナツィオナーレ・ピローティ(F1関係者のチャリティ・サッカー試合)がありました。シャルルはゲスト、ピエールはキャプテン、アイザックも出場しました。みなさんにとってこうしたイベントはどれくらい楽しくて、大切なものでしょうか?

    ガスリー:楽しさは100点満点で1000点くらいだったよ。子供のころからサッカーが大好きだったし、練習も試合も毎回ワクワクしてた。今回、あんな象徴的なスタジアムでプレーできたのは夢のような体験だったね。レースではライバルのドライバーたちと、同じチームで一緒に戦うというのもユニークな感覚だった。昨日はアイザックが左にいて、カルロスと一緒に守備したり攻撃したりしてた。シャルルは昔プレーしていたし、全体としてすごく良い雰囲気だった。チャリティのためにプレーして、ファンも楽しんでくれて、我々も楽しめて、募金も集まって…モナコならではの素晴らしいイベントだと思う。

    ハジャー:いやぁ、足にきたね。マジでキツかった。実は、フルサイズの11人制のピッチでプレーしたのは初めてだった。もう経験できたから十分だよ(笑)。思ってた以上にきつかったし、自分の筋肉がサッカー向きじゃないことを実感した。方向転換とか全然できなかった。

    Q:アイザックはFCヴェルサイユに入れる可能性ありますか?

    ガスリー:ないね(笑)。でもマネージャーならありかも。彼のメンタリティとチームスピリットは素晴らしい。ピッチ上では…まあ、全力で走るよね。トラック上と同じで、全力投球。でも彼の身体にはたぶんきついんじゃないかな。でもチームには貢献してくれる存在だよ。

    Q:ピエール、もしF1ドライバーになっていなかったら、サッカー選手を目指していたと思いますか?そして、憧れのクラブや史上最高のサッカー選手は誰ですか?

    ガスリー:質問が多すぎるよ、それ(笑)!

    Q:じゃあ1つだけ。あなたにとって史上最高のサッカー選手は誰?

    ガスリー:それは答えが難しいね。F1で「史上最高のドライバーは誰か」って聞くのと同じで、世代によって違うからね。でもメッシかロナウド、どちらかになると思うよ。

    ルクレール:ジダン。

    ガスリー:そう、僕も子どもの頃からのアイコンはジダンだった。史上最高かどうかは難しいけど、僕にとっては憧れの存在。最初の夢はサッカー選手だったし、ゴーカートに初めて乗るまでは本気でそう思ってた。でもその最初の一周で、サッカーの夢は消えた。それからは完全にF1一筋。でも今でもサッカーはプレーしてるよ。もしF1がなかったら、サッカー選手になろうと努力してたと思う。実際には無理だったかもしれないけどね。

    Q:トリプルクラウンの他2レース、ル・マン24時間とインディ500には特別なポイント制度があります。モナコGPにも特別なポイント配分やルールを導入すべきだと思いますか?

    ルクレール:個人的には、今のままでいいと思ってる。少なくともポイントに関しては、特定のレースに多く与えるとか、少なくするとかは必要ない。今の制度はよくできてると思う。ただ、モナコの予選はとても特別だから、予選にポイントを与えるべきかという議論はあってもいいかも。でも今のポイント制度自体は変更する必要はないと思う。レースをもっと面白くする方法は考える余地があるかもしれないけどね。

    ガスリー:コピー&ペーストだね(同意)。

    ハジャー:同じく。

    Q:シャルル、今季の低速性能に課題があるという話が出ていますが、ここモナコのように低速のみのコースであれば、それに特化したセットアップが可能なのでは?高速とのバランスを考える必要はないと思いますが。

    ルクレール:確かに、僕たちも同じ疑問を持ってここに来たよ。その答えは明日、走ってみないと分からない。でも確かに、モナコは完全に低速だけだから、その方向に全振りしてマシンを仕上げることができる。通常のサーキットでは高速・低速のバランスを取らないといけないけど、ここでは低速だけを考えればいい。もしかしたら、これまで見えなかった何かが見えてくるかもしれないし、そうなることを期待している。

    Q:先ほどバルセロナでの新規則について触れていましたが、今回のルール変更はフェラーリのマシンにどれくらい影響すると思いますか?

    ルクレール:すべてのマシンに何らかの影響はあると思う。それがポジティブかネガティブかは、まだ分からない。でも正直なところ、僕たちにとってはそこまで大きな影響はないと思ってる。ただ、それは時間が経ってみないと分からない。他のチームにより大きな影響が出てくれれば、僕たちにとっては有利になる。とはいえ、大きく勢力図が変わるようなゲームチェンジャーにはならないと思っている。でも少しの差なら生まれるかもしれないし、僕たちにとってプラスになることを願っているよ。

    Q:シャルルとピエール、イモラでの激しいバトルについて改めて話しましたか?ピエールはグラベルにも出ていましたね。

    ルクレール:もちろん話したよ。ピエールは僕の親友の1人だし、特に問題があったわけじゃない。カート時代からたまに接触してたし、そういう話には慣れてるんだ。僕たちはオン・トラックとオフ・トラックをきちんと切り分けられるタイプだから。ピエールはヘルメットをかぶれば容赦しないし、僕も同じ。それでいいと思うし、そうあるべきだとも思ってる。

    レース後に彼のところへ行って、「最初はちょっと熱くなってたし、早めに前に出たかったんだ」って言ったら、彼は「いやいや、自分のミスだよ」って。でもそのあと映像を見て、「やっぱり君が少しアグレッシブだったね」って言ってきて、僕も納得した(笑)。あの場面自体は特別なことではなかったよ。前のコーナーでは少し攻めすぎてたし。正直、チームとしてはフラストレーションの溜まる状況だ。11番手スタートで失うものも少なかったから、周囲よりリスクを取ったのは確か。最終的にピエールが飛び出したのはただのレースインシデントで、どちらか一方に責任があるとは思っていない。

    ガスリー:大切なのは、お互いに尊敬の念があるってこと。今回は僕だったけど、次はシャルルがミスするかもしれないし、その逆もある。でもお互いリミットギリギリで戦っているという理解があるし、意図的でない限り、こういうことは起きるもの。今後も起こるだろうけど、常にリスペクトが前提。それが一番大事なんだ。

    Q:イモラでのクラッシュ後、ミック・ドゥーハンがSNSで中傷を受けた件についてどう思いますか?偽のスクリーンショットが拡散され、誤解を招いたようです。

    ルクレール:詳しい状況は知らなかったけど、大きな枠で言えば、そういうことは絶対にあってはならない。F1を目指して育った身として、チームやファン同士のリスペクトを大切にしてきた。今はSNSの影響で状況が悪化しているし、偽の情報もどんどん出回っている。でもどんな場合でも一番大切なのは「敬意」だよ。こういうことが僕たちのスポーツで起きるのは悲しいね。

    ガスリー:シャルルの言う通りだよ。どんな形であっても中傷は許されない。とても残念なことだ。F1はこれまで良いコミュニティを築いてきたし、サポートも多かったけど、ヘイトを広めるようなことはなかった。すべての選手、チーム、エンジニア、メカニックにも家族がいる。まず「人間」であるということを忘れてはならない。だからこそ、何よりもリスペクトが大切なんだ。

    Q:皆さんはアイルトン・セナを尊敬していると聞いています。セナがこの難しいモナコで6勝を挙げた記録は、彼の技術への尊敬の気持ちにどう影響していますか?

    ハジャー:うん、実は今回、ヘルメットをセナ仕様にしたんだ。ブラジルでやっても良かったんだけど、モナコでこそ意味があると思った。この街の“王様”といえばアイルトンだから。子どものころ、YouTubeで彼のモナコの走りをたくさん観て、「F1ドライバーとしてこの地を走るなら、絶対に彼に敬意を表したい」と思ってたんだ。僕のヘルメットにはセナのポールラップや勝利年などの記録も書いてある。いいアイデアだったと思ってる。

    ルクレール:もちろん、僕にとっても大きなインスピレーションだった。特にモナコでの彼の成績は、僕にとってものすごく影響があったよ。父は実際にモナコの街中で彼の走りを見ていて、グランプリのたびに「アイルトンの走りは本当にすごかった」と話してくれた。特に雨の中での彼の走りには驚かされたよ。当時のオンボード映像も本当に信じられないレベルで、それが“アイルトンの魔法”の一部だと思う。モナコでの彼の走りは、間違いなく伝説の1ページだ。

    ガスリー:僕も2人と同じ気持ちだね。インターネットで見られる彼のラップやドキュメンタリーの映像――特に雨のモナコでプロストと戦っていたレースは印象的だった。僕はフランス人だから、プロストについて語ると必ずセナの名前が出てくる。子どものころから2人とも憧れだったし、特にセナがモナコで語っていた「走っていて感じるもの」を言葉にする力には、ずっと魅了されてきた。

    Q:シャルル、自分のホームレースであるモナコGPが苦しい週末になるかもしれないという現実について、どれほどフラストレーションを感じていますか?

    ルクレール:まだフラストレーションは感じていないよ。だってまだコースを走ってないからね。今はただ「良い意味での驚きがあるかもしれない」という強いモチベーションがある。それは日曜のレースが始まるまでは変わらないと思う。

    もし実際に走り始めて、「マシンに全然ペースがない」と分かれば、そこで初めてフラストレーションが出てくる。だって、そうなったらモナコで78周もしなきゃいけないから(笑)。

    でもどんな状況でも、自分のベストを尽くすよ。予選のQ3まで――最後のラップを終えるまで――は「何か魔法のようなことが起こるかもしれない」と希望を持ち続ける。その時点までは、正確に自分の立ち位置も分からないしね。予選までは常に、奇跡を信じて全力で走るつもりだよ。

  • 映画『F1/エフワン』モナコで初披露 現役F1ドライバーやチーム代表が絶賛

    映画『F1/エフワン』モナコで初披露 現役F1ドライバーやチーム代表が絶賛

    F1モナコGPの週末を迎える前から、F1ドライバーたちの胸は高鳴っていた――その理由は、水曜日にモナコで行われたF1映画『F1/エフワン』の特別試写会だった。

    6月25日の国際公開と6月27日の北米公開に先駆け、2025年のF1ドライバーたちは劇中で描かれる架空のAPXGPチームの物語を確認するために一堂に会した。

    本作はジョセフ・コシンスキーが監督を務め、ジェリー・ブラッカイマーがプロデュース。主演のブラッド・ピットは、かつてF1ドライバーだったソニー・ヘイズ役を演じ、新人ジョシュア・ピアース(演:ダムソン・イドリス)とAPXGPチームでコンビを組むという設定だ。

    この作品の撮影は2023年と2024年の複数のF1グランプリで行われたため、現役F1ドライバーたちとの関わりもリアルに描かれている。

    F1/エフワンF1の現役ドライバー、チーム代表、ゲストがモナコで行われた映画『F1/エフワン』の特別試写会に出席した

    「本当にすごかった」ルクレールも感動
    この日、ドライバーやチーム代表などF1関係者たちは一足早く完成作品を鑑賞。その描写について、口々に称賛の声をあげた。

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、「本当にすごかった」と語る。

    「正直、どんな内容なのか想像がつかないままシアターに入った。僕たちはこのスポーツのことをよく知っているから、つい細かく分析しようとしてしまうけれど、ストーリー展開がすごく良かったし、映像が本当に美しかった。普段サーキットでは見られないアングルもたくさんあって、とても楽しめたよ」

    「最高だった」オコン、ソニーとの接戦を楽しむ
    ハースのエステバン・オコンも映画を高く評価し、ピット演じるソニー・ヘイズとの接戦を映像で見られたことを喜んだ。

    「正直、最高だった。あれほど臨場感のある映像は見たことがない。車内の感覚が本当に伝わってくるし、ストーリーもすごく面白かった。自分がソニーと何度も接近戦をしているシーンが映っていて楽しかった」

    「本当に美しい映画だった。F1、そして制作に関わったすべての人に『よくやった』と言いたい。今まで観たレース映画の中で一番すばらしいと思う」

    F1/エフワン F1ドライバー2025年F1ドライバーたちは映画『F1/エフワン』のプライベート試写会で初めて完成版を鑑賞した

    「僕の演技、最高だったよ!」ノリスが冗談
    中にはスクリーンに映る自分の姿が最も気になるというドライバーもいた。

    マクラーレンのランド・ノリスは冗談めかしてこう語る。

    「僕の演技、最高だったよ。それが一番重要なことだったね!映画としてもすごく良かったし、ストーリーも素敵だった。あまりネタバレできないけど、いろんな意味が込められていて、若い世代にとってもインスピレーションになる内容だったと思う」

    ガスリー「ドライバーの世界を体験できる映画」
    アルピーヌのピエール・ガスリーも同様に鑑賞を楽しんだ。

    「すごくきれいで、本当に面白かった。F1という世界に生きる僕たちドライバーだけじゃなく、その周囲の人々のことも描かれている。多くの人が楽しめる映画になると思うし、僕も出演できたことがちょっと面白かった!」

    F1/エフワン シャルル・ルクレールとランド・ノリスシャルル・ルクレールとランド・ノリスも鑑賞後に映画を絶賛

    「私たちが一番厳しい観客だったかもしれない」ホーナーが評価
    この試写会には、ドライバーだけでなくF1チームの代表たちも参加していた。彼らはその鋭い観察眼から、映画の細部にまで目を光らせたようだ。

    レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは次のように語った。

    「本当に素晴らしかった。私たちはおそらく、この映画を観るには一番厳しい観客だったと思う。シフトチェンジやピットストップのひとつひとつを細かくチェックしてしまうからね。でも、とてもリアルに描かれていて、ドライバーやチームとの関係性も上手く織り込まれていた。必見の映画だよ」

    「F1がこういう形で世間と関わっていくのは素晴らしいことだし、よくできている。スポーツの構造をきちんと理解したうえで制作されているのが伝わってくるし、F1を初めて知る人たちにとっても、非常にわかりやすい導入になると思う」

    「鳥肌が立った」ボウルズも絶賛
    ウィリアムズ代表のジェームス・ボウルズも、映画のリアルな描写を称賛した。

    「本当に素晴らしい作品だった。F1という世界を正確に、誠実に描こうという意図が感じられた。私は映画を“鳥肌が立った回数”で評価してるんだけど、今回は3~4回あったね。盛り上がって、最後に感動的に締めくくられるような場面がいくつもあった」

    「F1の魅力を、世界中の人々に理解してもらえるような形で伝えようとしてくれた。それが見事に形になっていた。公開が待ちきれないよ」

    映画内での自身の出演について尋ねられると、ボウルズは笑いながらこう答えた。

    「世界中の人のために、出演時間が短くて良かったよ!」

    「このスポーツが大好きで、人生をかけてやってきた。映画に関われたことは、自分にとって本当に大きな意味があった」

    F1/エフワン ジェームス・ボウルズF1特派員ローレンス・バレットにインタビューされるジェームス・ボウルズ

    「信じられない挑戦だったが、実現できた」ドメニカリが振り返る
    F1のCEOであるステファノ・ドメニカリも試写会に出席し、この作品が完成するまでの長い道のりを振り返った。

    「とても誇りに思っているし、F1の世界全体に感謝している。今日まで完成品を見ずに理解を示してくれた皆に、本当に感謝している」

    「ジェリー(・ブラッカイマー)、ジョー(・コシンスキー)、そしてAppleとワーナー・ブラザースにも感謝している。2021年2月にロンドンの私のオフィスに彼らが訪ねてきたときから始まったこの旅は、まるで昨日のように感じる。だが、本当に多くの苦労があった」

    「F1の実際のアクションと映画を、ここまで見事に融合させたのは初めてだと思う。結果は本当に素晴らしい。ストーリーも音楽もリズムもすべて気に入っている。観客の反応を見るのが楽しみでならない」

    「こんなことが可能だとは誰も思っていなかったけれど、実現できた。これは我々F1が次のレベルへ進むためのステップになるはずだ。そして、その変化にどう対応するかは我々次第だ。とにかく、ただただ驚くばかりで、この作品について、ブラッド・ピットや映画だけでなく、F1そのものについて多くの人が語ってくれるのが待ち遠しい」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 バーレーンGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月18日(日)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われた。

    イモラで開催されたF1エミリア・ロマーニャGPは、マックス・フェルスタッペンが圧巻のオープニングラップで主導権を握り、今季2勝目を挙げた。マクラーレン勢がこれに続き、ルイス・ハミルトンやアレクサンダー・アルボンも見事な追い上げを披露。

    注目の角田裕毅は、ピットレーンスタートから執念の走りで10位入賞を果たし、チームに貴重な1ポイントをもたらした。上位10人が語る、それぞれの戦いの舞台裏とは――。

    1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「ここで勝てたことは素晴らしい。スタートはあまり良くなかったけど、ターン2はうまくいった。先頭に立ってからは、マシンのペースを活かすことができて、気持ちよくプッシュできた。思っていたよりもずっと良いレースになったし、マシンの安定感もかなり良くなった。明らかにセットアップ面で前進できた。両方のコンパウンドでタイヤマネジメントもうまくできて、感触もすごく良かった。VSC中の対応には少し時間がかかったけど、ピットインできたのはよかった。リセットのような形になって、オスカーはユーズドタイヤだったから差を広げることができた。今日は戦略もピット作業も、全体的なチームのコミュニケーションもすべてうまくいって、理想的なレースだった。アップグレードも機能していたし、これが我々の400戦目に花を添えてくれた。本当に素晴らしい週末だったし、この勢いを維持してもっと良くなれるように努力を続けていきたい。今日は少しだけ楽しもうと思っている。」

    2位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「良いレースだった。P2フィニッシュには本当に満足している。オーバーテイクは簡単ではなかったけど、できる限りのことはした。マックスは速かったし、もちろん彼と戦えたらよかったけど、彼らの方が少しペースが上だった。オスカーとのバトルも楽しかったし、お互いにクリーンにレースできた。チームとして2位と3位は素晴らしい結果。来週また頑張ろう。」
    3位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「チームにとってはダブル表彰台という良い結果。個人的にはポールからのスタートだったので、勝てなかったのは少し残念。でもマックスのペースは速かったし、自分たちの戦略ではタイヤのパフォーマンスが足りなかった。アンダーカットを狙って早めにピットに入ったけど、VSCやセーフティカーにも運がなかった。見直すべき点はいくつかあるけど、しっかりポイントは取れたし、次はモナコに集中する。」

    4位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「今日はクルマと本当に一体感があった。これは中国のスプリント以来ずっと追い求めてきた感覚だった。戦略もピット作業も、バランスもすべてがうまく噛み合って、予選順位からしっかり挽回できた。もちろんまだ一発の速さには改善の余地があるけど、今日のような日を重ねていければ、表彰台争いに加われると思う。ティフォシの皆さん、応援ありがとう。皆さんに誇れる走りを届けられたと思う。」

    5位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「とても満足している。もし終盤にセーフティカーが出なければ、あるいはシャルルとの件がなければ、P4も狙えたと思うけど、P5にも全然がっかりはしていない。シャルルとのバトルを振り返ると、自分が彼の立場でも同じような動きをしたかもしれないし、あれはそれほど過激ではなかった。あの直後にルイスに抜かれてしまったのは残念だったけど、自分の気持ちとしては“オスカーが前にいる、しかも彼はタイヤが厳しいはず、なら攻めるしかない”と思っていた。全体としてはレースにとても満足している。ペース的にもP4~5あたりを走れる実力はあったし、ファーストスティントを伸ばせたことでレース全体が組み立てやすくなった。今後の可能性も広がってきているので、この流れを維持していきたい。」

    角田裕毅 エミリア・ロマーニャGP F1

    6位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日は全体的にうまく噛み合わなかったレースだった。VSCとSCのタイミングが本当に不運だった。最初のVSCでは何もできなかったし、セーフティカーのときは履けるタイヤがなくてステイアウトするしかなかった。それでも後悔はない。P6は、この週末の難しさを考えれば悪くない結果だけど、当然ながら目指している位置ではない。今の課題は予選パフォーマンスの改善。レースペースはあるけど、予選で前に行けないと苦しい。次のモナコは難しい週末になると思うけど、クルマの弱点が明らかになるコースでもあるし、それを逆に活かしてベストな結果を目指したい。」

    7位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日は厳しいレースだった。P7という結果は、我々の目指す位置ではない。序盤からリアのグリップがなくて、全然リズムに乗れなかった。気温も高くて、リアアクスルがオーバーヒートしていた。そのせいでタイヤをうまく扱えず、ペースにも表れていた。トップ勢と戦えるような速さはなかったので、今日は完全にダメージリミテーション。週末からの学びを活かして、すぐにモナコに気持ちを切り替える。今季は予選で安定して速さを見せているので、モナコではそれがカギになる。土曜のパフォーマンス次第で展開が決まるから、自信を持って臨みたい。」

    8位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「正直、すごく悔しい。今週末はずっと手応えがあって、実際にレースペースも良かった。それなのに、またしても日曜に結果が出なかった。早めのピットストップを選んだ判断が、VSCのタイミングと重なって裏目に出た。メルセデスやフェラーリより速かっただけに、トップ5を逃したのは痛い。レース中のコミュニケーションの部分でも、もっと改善できるはず。チーム全体としても、自分自身としても、もっと上を目指せると信じてるし、チャンスはまた来る。次のモナコに向けて切り替えていく。」

    9位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「イモラでの週末は良かったし、自分の走りにも満足している。スタートで2つポジションを落としたのは痛かったけど、それを除けばタイヤマネジメントもできていたし、全体的にいいレースができたと思う。一時はP7を走っていたし、そのままいけるかと思った。でも、最後のセーフティカーでタイヤを替えなかった判断が響いて、再スタート後に何台かに抜かれてしまった。そこはチームと一緒に振り返る必要がある。それでもポイントを取れたのは嬉しいし、チーム全体の仕事にも感謝している。来週のモナコはルーキーとしてすごく特別なチャレンジになるけど、楽しみにしている。」

    10位:角田裕毅(レッドブル)
    「厳しい週末でした。昨日のクラッシュのあと、メカニックのみなさんが夜通しでマシンを仕上げてくれて、本当に感謝しています。たった1ポイントかもしれませんが、その努力に少しでも応えることができてよかったです。昨日のことはまだ正直悔しいですが、気持ちを切り替えて全力で走って、ピットレーンスタートからトップ10に入れたのはポジティブだったと思います。今回は予選での変更が大きかったぶん、レース中にじっくりとマシンを学べたのも良かったです。マクラーレンを少しでも抑えようと頑張ったんですが、彼らは新しいタイヤだったのでグリップの差が大きかったですね。セーフティカーも含めて、展開が複雑になりましたが、全力は出し切りました。まだクルマに順応していく必要はありますが、次のモナコでは予選をしっかりまとめて、結果に結びつけたいと思っています。そして、マックスの勝利とチームの素晴らしい結果、本当におめでとうございます。」