カテゴリー: F1ドライバー

  • 2025年F1 カナダGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1 カナダGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1第10戦カナダGPの決勝レース後、上位3人のドライバーであるジョージ・ラッセル、マックス・フェルスタッペン、キミ・アントネッリがパルクフェルメインでのインタビューに応じ、それぞれの走りやレース展開を振り返った。ラッセルは今季初勝利に手応えを語り、フェルスタッペンは戦略を通じて限界まで攻めたレース内容を明かした。F1初表彰台となったアントネッリは、レース終盤のプレッシャーと戦いながら掴んだ3位の重みを語っている。

    その後の公式記者会見では、3人が改めてチームの現状や今後の展望、タイトル争い、若手同士の競争関係、さらにはプライベートや契約問題にまで話題を広げた。それぞれの言葉には、この特別な一戦を経ての自信、課題、そして期待がにじみ出ていた。

    2025年F1カナダGP トラックインタビュー(ニコ・ロズベルグ司会)

    Q:ジョージ、チーム全体としても、あなた自身としても本当に素晴らしい走りだったね。これはあなたのキャリア最高のレースだった?

    ジョージ・ラッセル:トップステップに戻ってこられて最高の気分だ。最後に勝ったのはラスベガスだったけど、去年は勝てたレースを逃したという感覚があった。だから今日勝てたのは、昨日の素晴らしいポールのおかげでもあると思っている。そしてキミが表彰台に立てたのもすごく嬉しい。チームにとって素晴らしい一日だったよ。ファクトリーで懸命に働いてくれているみんなに感謝したい。また勝利を争えるようになってきた感じがして、本当に嬉しいよ。

    Q:クルマに何か根本的な変化があったの? メルセデスは復活したのかな?

    ラッセル:いや、ここは少し気温が低めだったのが大きいと思う。去年のカナダでも似たような傾向があったしね。期待はしたいけど、うちのクルマの強みはこういう涼しいコンディションにあると思ってる。今後のレースでどうなるかは様子を見る必要があるけど、とりあえず今はこの結果を楽しみたい。

    Q:じゃあ、次のレースも同じように戦えるかはまだ分からない?

    ラッセル:それは時間が教えてくれるさ。去年はオーストリアでも勝ってるし、それが良い兆しかもしれない。でも今はこの瞬間を楽しむよ。この週末は期待が高かったけど、思ったとおりの結果になった。良い日だったよ、本当に。

    Q:マックス、2位フィニッシュだね。今週末としては、これが最大限の結果だったと思う?

    マックス・フェルスタッペン:そうだね、かなり良いレースだったと思うよ。ただ最初の2スティントではタイヤにかなり苦しんでた。だから戦略的にはかなり攻めた内容だった。でも最後のスティントでは何とか持ちこたえられて、燃料が軽くなったぶん少しペースも上がった。攻めの戦略で行って、後ろからは守る展開になったけど、結果的にうまくいった。今日はこれが僕たちにできたベストだったと思う。

    Q:今日みたいな日でも、やっぱりチャンピオンシップのことは意識する? ピアストリとの差を少し縮めたし、ランドにも大きく詰めたけど

    フェルスタッペン:シーズンはまだまだ長いからね。1戦1戦やっていくだけだよ。常にベストを尽くすつもりだ。

    Q:次はレッドブルのホームレース、オーストリアでファンもたくさん来るよね。楽しみ?

    フェルスタッペン:うん、もちろん。毎回すごく楽しい週末になるんだ。良い結果もたくさん出してきたし、今回も強い週末にできたらいいね。

    Q:キミ・アントネッリ、君はもうF1で表彰台に上ったんだ。信じられる? 素晴らしいだろ?

    キミ・アントネッリ:めちゃくちゃ緊張したけど、本当に嬉しいよ。スタートがうまくいってP3に上がれた。そのまま前の方で走り続けて、最後のスティントではマックスの後ろで少し攻めすぎてフロント左を痛めちゃったけど、何とか表彰台まで持ちこたえられて本当に嬉しい。

    Q:観客がみんな君の名前を叫んでるよ! あのピアストリへのオーバーテイクが表彰台の決め手だった。どんな感じだった?

    アントネッリ:スタートが良くて、並びかけることができた。コーナーでできるだけスピードを保つようにして、ターン2で横に並べた時には、ターン3までに有利になると思った。うまく決められて本当に嬉しい。

    Q:メルセデスは本当に復活してきたように見えるよ。次は君が勝つ番じゃない?

    アントネッリ:それが目標だよ。でもこのサーキットは僕たちに合ってたし、マシンは週末を通して素晴らしかった。だから、この勢いを次のレースにもつなげていけたらいいなと思ってる。

    2025年のF1世界選手権 カナダグランプリ

    2025年F1カナダGP 決勝後記者会見(前半:三者会見)

    Q:ジョージ、チームにとって厳しいトリプルヘッダーの後、この勝利はどれほど満足のいく結果だった?

    ジョージ・ラッセル:勝てたことは素晴らしいし、キミが表彰台に上ったのも本当に嬉しい。チームとして、今年はここまでとても良いパフォーマンスを続けてきた。バーレーンでの2位や他の表彰台もそうだったけど、どの週末も最大限の結果を出してきた。カナダに来るにあたって、ポールや勝利を狙えるポテンシャルがあると分かっていたし、結局のところ昨日の予選ラップがすべてだった。今日は順位の変動がほとんどなかったけど、全体的に良い仕事ができたと思う。

    Q:今日は気温が高かったけど、それでもクルマのペースや一貫性に驚いた?

    ラッセル:正直、驚いたよ。暑かったのにタイヤのオーバーヒートはそれほどなかった。ここカナダは路面がとても滑らかで、低速コーナーが多いから、タイヤにかかるストレスが少ない。気温を考えればもっとタイヤが厳しくなると思っていたけど、うちのクルマにとっては条件が合っていたということだね。去年と同じように。でも他のほとんどのサーキットでは、まだまだ難しい状況が続くことも分かってる。だからこそ、2人揃って表彰台に立てたのは今季初めてだし、こうしたチャンスを確実にモノにできたのは良かった。

    Q:リアタイヤにはそれほど負担がなかったようだけど、レース中ずっとマックスがミラーに映っていて、精神的なストレスは感じた?

    ラッセル:いや、そんなに。正直なところ、ここ数週間はスペインでの出来事も含めていろいろと騒がしかったけど、僕の中では気にしていなかった。スタートさえ決めれば、あとは自分のリズムに入るだけだと分かっていた。今日はおそらく最速のクルマを持っていたと思うし、その中で集中して、自分の走りに徹するだけだった。もちろん、シャルルやランドが戦略的に異なる動きをしてきた時は少しやりにくい部分もあったけど、クリアエアに出られればギャップを作るのは難しくなかった。楽なレースではなかったけど、自分自身とクルマを信じて走れた。キミの様子やランドとオスカーが迫ってきているのもテレビでチェックしてたけど、今日は全体として良い日だったと思う。自分にもチームにも誇りを感じてるよ。ちょうど1年前に勝利を逃したこの地で、それを取り戻せたことが特にね。

    Q:ジョージ、2026年の契約がまだ決まってないよね。今日のような週末は、交渉に有利になると思う?

    ラッセル:悪くないね(笑)。でも、前にも何度も言ってるけど、来年のことについてはまったく心配してない。来年、自分がグリッドにいることは分かってるし、今の自分はこれまでで一番いい走りができていると感じてる。まだまだ伸びしろもあるし、世界選手権を争える準備はできてる。今日のような結果や、バーレーンのようなチャンスを確実に活かせていることがその証明だと思う。だから今は気楽に構えて、レースを楽しみながら、一戦一戦を大切にしているよ。

    Q:マックス、あなたにとっても素晴らしいレースだった。ジョージのすぐ後ろで走っていたけど、もし最後にセーフティカーがなかったら、勝利を狙うチャンスはあったと思う?

    マックス・フェルスタッペン:いや、正直それはなかったと思う。最初の2スティントではタイヤのデグラデーションがかなりきつくて、かなり守りに入ったレースになった。2回ともキミに抜かれそうになったタイミングでピットインしてポジションを守ったんだけど、それがうまく機能した。戦略的にはかなり攻めた。最後のピットストップでは「このタイヤで最後まで持つかな」とちょっと不安だった。前のスティントでもハードタイヤに苦しんでいたから。でも燃料が軽くなったことで少し助かったかな。ただ、ジョージとのギャップはあまり大きくなかったし、ペース的に何か仕掛けられるような感じはなかった。ただ後ろを見ながらギャップを保って、タイヤを壊さないように走るだけだった。簡単ではなかったけど、チームとしてはすごくうまくまとめられたと思う。戦略含めて、できることはすべてやり切ったと思ってる。

    Q:今回の内容を踏まえて、今後に向けて自信は持てそう?

    フェルスタッペン:うまくいけばね。今回みたいにスタートからクルマの感触がいい週末ばかりなら良いんだけど、でも全体としてもっとパフォーマンスを上げないと、どこでも速く走れるようにはならないと思う。今週は特別悪いというわけじゃなかったけど、マクラーレンが今季ずっと見せてるパフォーマンスは本当にすごい。今回は彼らの調子がそこまで良くなかったから少し得をしたけど、これからの他のサーキットでは、もっと競争力が必要になる。だから、しっかりクルマを改良していきたい。

    Q:キミ、F1で初めての表彰台。この3位という結果にはどんな意味がある?

    キミ・アントネッリ:すごく大きな意味があるよ。自分にとっては、特にあの厳しいトリプルヘッダーの後だったから、自信を失っていた部分もあった。でも、こうして結果を出せたことは最高のリバウンドだと思う。

    Q:このレースは決して楽ではなかったよね。最後はピアストリから大きなプレッシャーを受けていた。あの時、何を考えていた?

    アントネッリ:正直、レースが早く終わってくれと思ってた。スクリーンで残り周回数を数えてたくらい(笑)。すごくストレスだったよ。最後のスティントではマックスの後ろで少しプッシュしすぎて、フロント左をダメにしちゃった。最後の数周はすごく辛くて、オスカーがどんどんDRS圏内に入ってくるのが分かったし、ターン1では一度オーバーテイクを仕掛けてきた。かなりキツかった。

    Q:今回の結果で自信は取り戻せた? この週末を通じて成長できたと思う?

    アントネッリ:うん、間違いなくね。まだ予選ではもっと速く走れるようにならなきゃいけないけど、それ以外の部分では正しい方向に進んでいると思う。チームも素晴らしい仕事をしてくれているし、ジョージと一緒に走ることで、自分自身をもっと高められている。チームの中の雰囲気もすごくいいし、この勢いを次のレースにもつなげていきたい。

    2025年F1カナダGP 決勝後記者会見(後半:記者との質疑応答)

    Q:ジョージ、今日は父の日に優勝したわけだけど、それについて特別な思いはある?

    ジョージ・ラッセル:ああ、確かに父の日に勝つっていうのは特別な瞬間だよ。僕たちにとって、父親は人生やレースキャリアにおいて本当に大きな存在だったからね。今日は僕の父が、8歳の甥っ子を連れてカート場に行っていて、僕と兄に続いて「第3のモータースポーツ人生」を始めてたんだ。それから6時間くらい運転して帰ってきて、今日のグランプリを観てくれた。彼のためにも、チーム全員のためにも、今日勝てたのは本当に特別なことだったし、大きな意味があるよ。

    Q:ジョージ、契約状況についてだけど、来年も100%メルセデスで走ると断言できる? それとも他のチームとも話している?

    ラッセル:いや、他のチームとは話してない。興味を示してきたチームには、僕の意志はメルセデスに残ることだとオープンに伝えてる。最初から一貫してその意向は明確だし、僕はメルセデスに忠誠心を持ってる。彼らがF1のチャンスをくれたからね。最近はいろいろな噂が出回ってるけど、特にマックス関連の話についても、僕は何のわだかまりもないよ。だって、もし全ドライバーが無契約だったら、マックスを最優先で欲しがるのは当然のことだから。それは理解できる。ただ、どのチームにもシートは2つしかない。僕が今のようなパフォーマンスを続けていれば、自分のポジションが脅かされることはないと思ってる。今のところ状況には満足してるし、契約交渉を急ぐつもりもない。勝つことに集中してる。アントネッリと僕、2人のジュニア出身ドライバーがこうして結果を出してるんだから、うまくいっているものをわざわざ変える理由はないよね。

    Q:マックス、昨日はクルマと「解き放たれたライオン」のどちらの力かって質問したけど、今日のランドとオスカーの件もあって、質問を変えたい。今年はあなたとオスカーの世代間チャンピオン争いが見られるかもしれないと期待してもいい?

    マックス・フェルスタッペン:それが実現するには、まだいろんなことが起きなきゃいけないね。僕たちがもっと頻繁に勝たないといけない。そのためにはもっと競争力をつけることが必要だ。今回の週末は良かったけど、それでもまだ十分ではない。時々チャンスはあるけど、もっと速いクルマを手に入れないと自分たちを楽にすることはできない。チームと一緒にハードワークは続けてるし、改良も入れてるけど、それが十分かどうかは分からない。この世界は本当に僅差で結果が決まるからね。ただ、今季のマクラーレンが見せているものは本当に驚異的だし、簡単に打ち破れるようなものではないよ。今回の週末は彼らにとってベストではなかったけど、それでも依然として有力候補なのは間違いない。これからのレースで僕たちがどこまで改善できるかが鍵だね。

    Q:ジョージ、今日の勝利おめでとう。さっき自分が「タイトル争いの準備ができてる」って言ってたけど、今年そのチャンスがあると思う? 今日オスカーとの差を12点詰めたし、ランドはノーポイントだった。

    ラッセル:正直なところ、マックスと僕がオスカーやランドとこんなに僅差で争ってるのが自分でもちょっと不思議なんだ。明らかにあの2人はもっと強いクルマを持ってるからね。でも僕たちは、毎戦で自分たちのパッケージから最大限を引き出し、すごく安定した結果を出している。とはいえ、彼らが今のようにポイントを取りこぼす状況がずっと続くとは思えない。もちろん、そうあってほしいけど(笑)。でも正直、僕たちが純粋なペースでタイトル争いに絡めるとは思ってない。もし今日みたいな結果が続けば、話は別だけどね。

    Q:キミ、初表彰台おめでとう。ポディウムでの気持ち、クールダウンルーム、シャンパンの味、眺め――それはカート時代に想像していたものと同じだった? それとジョージ、あなたの初表彰台の思い出も教えて。

    キミ・アントネッリ:想像してたよりずっと良かったよ。表彰台に歩いていくときに、観客の声援が聞こえて鳥肌が立った。あれはずっと忘れない瞬間になると思う。こういう結果や気持ちは、お金じゃ買えないし、本当に特別なんだ。だからもっと欲しくなる。これからはこの勢いを保って、もっと多くの表彰台、そしていつかは初優勝を目指していきたい。

    ラッセル:僕の初表彰台は2021年のスパだったけど、ちょっと特別な状況だったね。すごくストレスの多い週末だった。結果そのものより、当時のチームにとってポイントを取ることの方が重要だった。でも、それでも忘れられない一日だよ。あの日のスパを覚えてる人も多いんじゃないかな。僕はキミがここにいてくれて本当に嬉しいよ。彼も言ってたように、トリプルヘッダーは僕たち2人ともにとって厳しいものだったけど、それを乗り越えて、しっかりとしたレースをして、速さを見せた。チームとしても、コンストラクターズ2位を目指してこの調子でポイントを取り続けたい。

    Q:キミとマックスへ。今回の表彰台はF1史上で最も若い2人の表彰台記録のひとつになったね。キミ、マックスからどんな影響を受けてきた? マックス、キミのどういう部分が優れていると見てる?

    アントネッリ:F1で19人のトップドライバーとレースできるっていうのは、それ自体がすごくモチベーションになるよ。自分のベストを出して、自分が何ができるかを示せる機会があるというのは本当に大きい。もちろん、マックスがこれまでに成し遂げてきたこと、特にルーキー時代の活躍は本当に衝撃的だった。だから間違いなく、彼は僕にとってインスピレーションの源なんだ。でも最終的には、最高のドライバーたちと戦えることが本当にありがたいし、そしてジョージがチームメイトであることも、自分をさらに高める助けになっている。今の結果も、前半戦でジョージが僕にしてくれたサポートのおかげでもあるよ。

    フェルスタッペン:僕にとっては、キミが成功するのはまったく驚きじゃない。カート時代から彼のことは注目してたし、すでに多くの人が「すごい才能だ」と言っていたからね。僕が気に入ってるのは、彼の自然な速さと、落ち着いたアプローチ。それは本当に素晴らしい資質だよ。今年中に表彰台に上がるとずっと思ってたし、今までは少し運がなかっただけ。スプリントでのひとつは僕のピットストップのせいでもあったしね。今回は時間の問題だった。今日の表彰台は自信にもつながるし、素晴らしい後押しになる。ルーキーイヤーは本当に多くのことが降りかかってくるけど、悪いレースからも良いレースからも学ぶことは多い。これから何年も、キミの活躍をもっとたくさん見ることになるだろうね。

    Q:キミへ。16年ぶりにイタリア人がF1で表彰台に立ったね。最後は2009年のヤルノ・トゥルーリだった。カナダには150万人のイタリア系住民もいる。今の気持ちは?

    アントネッリ:こんなに長い時間を経て、次のイタリア人が表彰台に立てたのは本当に素晴らしい気持ちだよ。次の目標は、イタリアをF1の頂点に戻すこと。優勝することだ。この結果は必要だったし、すべてのイタリア人ティフォシに捧げたい。イモラではたくさんの応援をもらって、本当に素晴らしい週末だった。でも思うような結果が出なかったから、今回こうして結果を出せたのは嬉しい。応援してくれたみんなのための表彰台でもあるんだ。

    Q:ジョージ、今日の勝利に曲をつけるなら、どんな曲にする?

    ラッセル:なんてこった、その質問は面白いね。けど、僕が何を言っても恥ずかしくなるやつだ(笑)。ちょっと考えさせて。

    フェルスタッペン:Spotifyのプレイリスト見てみたら?

    ラッセル:あー、それ見られたらテイラー・スウィフトばっかりだからヤバいな(笑)。

    Q:ジョージ、冒頭で言ってたかもしれないけど、さっき勝ったら湖に飛び込むって言ってたよね? 本当に飛び込むの?

    ラッセル:やっと聞いてくれたね(笑)。もちろん飛び込むよ。今週末に再合流してくれたある「クレイジーなドイツ人」がいるんだけど、彼はロサンゼルスに住んでて、バルテリ(・ボッタス)のヌードカレンダーやマレットヘアにインスピレーションを与えた人物でもあるんだ。今日この会場にもいるんだけど、彼が「もし勝ったら、湖に飛び込もう」って言い出したんだよね。だから、思い出させてくれてありがとう。

    フェルスタッペン:君もカレンダー出せば?

    ラッセル:それ、考え中なんだよ。来年契約がなかったら、その収入源としてカレンダー出すかも(笑)。ねぇ、それって湖ってきれいなの?誰か教えて?…あ、今首を横に振ってる。えっ、きれいじゃないの?うわぁ…。

  • 2025年F1 カナダGP 予選:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1 カナダGP 予選:トップ3インタビュー&記者会見全文

    ジョージ・ラッセルがF1カナダGPの予選で今季初、そして2年連続となるポールポジションを獲得した。

    Q3終盤の最終アタックで0.160秒差でマックス・フェルスタッペンを退けたラッセルは、「人生で一番エキサイティングなラップだった」と語り、その走りには本人も「鳥肌が立った」と明かすほどの自信が宿っていた。

    2番手にはレッドブルのフェルスタッペン、3番手にはマクラーレンのオスカー・ピアストリが続いた。2人ともミディアムタイヤでのアタックを選んだラッセルに対しソフトで挑むも、わずかに及ばなかった。

    予選後には3人によるパルクフェルメインインタビューと記者会見が行われ、それぞれが決勝への意気込みと、週末のセッションを振り返った。

    パルクフェルメインインタビュー(インタビュアー:ジャック・ヴィルヌーヴ)

    Q:オスカー、3番手でしたね。ポールではなかったけど、今日はすごく大変そうでした。マシンのドライブは難しかったですか?さっきちょっと壁に当たってましたけど、それでもチャンピオンシップ争いには残ってますよね。明日のレースに向けて、良いポジションだと思いますか?

    オスカー・ピアストリ: 正直、プラクティスの内容を考えると今の自分にはかなり満足している。いい巻き返しができたと思う。Q3ではミディアムにするかソフトにするかという判断があったけど、僕たちはたくさんの問題を抱えていたから、一貫性を持たせるためにソフトを選んだ。けっこう満足しているよ。今年はちょっと違う形だけど、ここではそれが合っていたと思う。

    Q:チームメイトがずっと後ろにいることを考えると、チャンピオンシップ的にはいいポジションですよね。明日、頑張ってください。

    ピアストリ: ありがとう。

    Q:マックス、あとちょっとでしたね。本当に接戦でした。でもこのサーキットって、鈴鹿みたいに予選で走るのが難しい場所ですよね。ウイングを削って速く走って、トップスピードもあって、でもコーナーでも速さが必要で。どうやってそのバランスを取ってるんですか?

    マックス・フェルスタッペン: 週末を通してかなりいい感触だった。クルマもずっといいウインドウに入っていたと思う。このサーキットはけっこうクールだよ。縁石を使って走る感覚がビッグゴーカートみたいだし、長いストレートと強いブレーキングポイントがあって、直線での効率が重要になる。そこは僕たちの強みでもある。だから、予選には満足しているし、今日もクルマはよく機能してくれた。あとはタイヤ選択が難しかったけど、正しい判断ができたと思う。

    Q:ターン1と2のレイアウトを見た時に、2番手って実は右側スタートになるじゃないですか。それって有利だったりしません?

    フェルスタッペン: ポールを選べるなら、いつだってポールの方がいい。スタート位置がちょっとでも前になるからね。でもまあ、2番手でも大丈夫。明日どうなるか見てみよう。今日の結果にはすごく満足しているし、明日はいいレースができればと思っている。

    Q:それじゃあ明日は楽しんでくださいね。頑張って。

    フェルスタッペン: ありがとう。

    Q:ジョージ、2年連続のポールですね。トップスピードが足りないって言われてる中で、また最後のラップで決めてきました。今年は勝利争いまでは届かないけど、ずっとポイントを取り続けてチャンピオンシップに残ってますよね。今日のポールって、流れ的にも完璧なタイミングでした?

    ジョージ・ラッセル: 今日は本当に最高だった。この素晴らしい観客の前でポールを獲れて、すごくうれしい。正直言って、最後のラップは人生で一番エキサイティングなラップだったと思う。ステアリングにデルタが表示されていて、各コーナーで0.1秒ずつ速くなっていくのが見えて、最終コーナーに入る時点で0.6秒アップしてた。「このラップはすごい」って思いながら走ってた。ゴールラインを越えてP1だと分かった時は本当に驚いたし、めちゃくちゃうれしかった。

    Q:隣にはタフなファイターがいますね。あなたもチャンピオンシップ争いの中にいるわけですけど、明日はどう戦うんですか?

    ラッセル: 僕らは友達だから、全然問題ないよ。

    Q:でも、ヘルメットを被ったら違いますよね!ターン1のスタート、彼の方がトップスピードは上です。勝ちを狙って攻めていくのか、それともポイントを確実に取りに行くんですか?

    ラッセル: ペナルティポイントは僕の味方だからね。さて、どうなるか見てみようか。

    記者会見(F1カナダGP予選後)

    Q:ジョージ、2年連続のポールですね。あの最後のラップは本当にすごかったです。どれくらい気持ちよかったですか?

    ラッセル: 正直言って、人生で一番エキサイティングなラップだったと思う。このサーキットはすごくアグレッシブに攻めないといけないし、バンピーで簡単にミスできる。最後のラップでほぼ0.7秒見つけたんだ。コーナーごとに0.1秒ずつ速くなっていって、本当にクルマがレールの上を走ってるみたいな感覚だった。完全にリズムに乗れてたし、あのラップの後にポールが決まった瞬間は本当にすごかった。鳥肌が立った。ポールやいい結果で鳥肌が立ったのは初めてかもしれない。それくらい意味のあるラップだった。

    Q:ミディアムタイヤの違いはどうでしたか?

    ラッセル: 今日に限って言えば、間違いなくミディアムの方が速かったと思う。こういうことは時々あるけど、今日の予選は本当にトリッキーで、順位もセッションごとにガラッと変わってた。Q1では僕は下位だったけど、Q2ではいいラップが出て、Q3の最初のランではまた少し遅れてた。けどその時も「悪くないな」と思ってたんだ。でもミディアムに変えてからは一段と自信が持てた。ただ、オスカーがソフトで出したタイムと比べても3〜4テンポ差があったから、別にミディアムがソフトより0.3秒速いとは思ってない。どっちにしろ、あのラップは自分の中で特別だった。

    Q:Q3では、まだ路面が上がってきていた感じがしましたか?

    ラッセル: そうだね。ラップごとに路面は確実に良くなっていた。特にここはストリートサーキットだから風があるとダストが乗るし、セッションの合間にコンディションが変わる。だからQ3の最後の最後が勝負どころになるんだ。週末ずっと調子が良かっただけに、もし予選でそれが出せなかったら「失敗だった」と感じてしまう。だからあの結果は本当に嬉しかった。

    Q:じゃあレースを見据えて、何が一番の課題になりそうですか?

    ラッセル: 今のところは正直まだ分からない。金曜の時点ではロングランのペースは良かったけど、今日は気温が5度も高くて、それが大きく影響するんだ。金曜はクルマが完璧に近い状態だったけど、明日気温がさらに上がったら逆方向に振れる可能性もある。レースは午後2時スタートで、予選は午後4時だったから、そこも違う。簡単な展開にはならないと思うし、周りにも速いクルマがいる。1ストップになるのか2ストップになるのか、それもまだ見えていないし、色んな要素が絡んでくると思う。

    Q:スペインの件もありましたが、ターン1でマックスに対して少し強気にいけそうな気持ちはありますか?

    ラッセル: もちろん、ここでは勝利を争ってるから、互いに全力で行くしかない。僕はまだ今年1勝もしていないし、何としても1つは勝っておきたい。あとはタイミング次第だね。

    Q:マックス、あなたにとっても素晴らしい予選だったと思います。Q3であと少し詰められる部分はありましたか?

    フェルスタッペン: ない。

    Q:じゃあセッション全体を振り返って、特にQ3はどんな感触でしたか?セクター1はとても良かったように見えました。

    フェルスタッペン: 問題なかった。予選を通して毎回ステップアップできてたし、ミディアムを使うという戦略も計画通りだった。それがうまくいったから満足している。

    Q:じゃあロングランでの感触はどうでしたか?

    フェルスタッペン: 悪くなかった。昨日の段階ではかなり満足していた。タイヤをうまく管理する必要がある。昨日は全体的にグレイニングが出ていたから、それをどう抑えるかが鍵になると思う。明日は気温も高いから、そこをどう対応できるかだね。

    Q:「安定したレースがしたい」とさっき言ってましたけど、それって具体的にどういう意味ですか?

    フェルスタッペン: 表彰台に立つこと、できる限り競争力を発揮すること、そしてクルマのポテンシャルを最大限に引き出すことだと思う。でもそれが実際にできたかどうかは、レース後にしか分からない。ただ、タイヤマネジメントをうまくやれればいい結果が出せると思う。

    Q:ちなみに…ジョージの隣ということもあって、またペナルティポイントの話題が出ましたけど、気にしてますか?

    フェルスタッペン: またその話か…マジでうんざりしてる。木曜にも聞かれたけど、こんなの本当にくだらない。幼稚だよ。だから僕もあんまり喋りたくない。こんな世界になってしまったことがただただ残念だ。

    Q:じゃあオスカーに移りますね。今日の予選も素晴らしかったですけど、ご自身としてはどんな内容だったと思いますか?

    オスカー・ピアストリ: プラクティスと比べたら、はるかに良かった。正直、3番手にはかなり満足してる。ここまでのすべてのプラクティスセッションでは苦しんでたし、今朝もあまりスムーズには行かなかった。だけど、予選ではすべてが正常に戻ったというか、クルマがちゃんと反応してくれた。だから、「ミディアムにすべきだったのか」っていう疑問は常にあるけど、プラクティスの状況を踏まえると、同じコンパウンドでクリーンなラップをまとめることが最善だと判断した。それがうまくいったと思うから、かなり満足してる。

    Q:そのミディアムを使わないという判断は、どのタイミングで決めたんですか?Q3直前の判断ですか?

    ピアストリ: 常にオプションとしてはあったけど、正直、自分はそこまで惹かれてなかった。さっき言ったように、プラクティスはかなり苦しかったし、予選ではとにかくシンプルに進めたかった。余計な変数を入れて、もっと難しくしたくなかったんだ。今年の僕たちの強みのひとつは、自分たちの判断を貫くことだと思ってる。ミディアムを使えばポールだったかもしれないけど、失敗するリスクもあるし、今より悪いポジションに終わっていた可能性もある。だから、今の結果にはけっこう満足してるよ。

    Q:予選ではクルマの調子が戻ってきたとのことですが、明日は優勝を狙えると思いますか?

    ピアストリ: 狙えると思う。金曜の段階ではどのセッションも良くなかったけど、今朝よりはかなりマシな感触がある。昨日と比べてもかなり良くなってる。レースでは僕たちはだいたいいつも強いからね。ただ、隣の2人も昨日のロングランではすごく速かったし、簡単に勝てるようなレースにはならないと思う。でも、勝負には加われると思ってる。

    カナダGP F1 2025年のF1世界選手権 カナダグランプリ

    質疑応答セクション

    Q:ジョージ、今季ここまでマクラーレンの速さをずっと評価してきましたが、明日オスカーと本気で戦う状況になるとは予想してましたか?

    ラッセル: さっきも言ったように、気温次第なんだよね。今のところはタイヤがオーバーヒートしていないから、僕たちはかなり良い状態にある。タイヤがオーバーヒートしないサーキット、例えばここや去年のラスベガスでは、すごく良いパフォーマンスを出せている。昨日はマクラーレンがかなり苦しんでいたのを見ていたし、明日も天気や気温の変化が大きな鍵になると思う。ほんのちょっと曇っただけで、僕らに0.2秒のアドバンテージが出るかもしれないし、逆に晴れて気温が上がれば、全部フラットになる。明日どうなるかは少し運次第なところもあるけど、どんな状況でも僕らは一番前からスタートできるんだから、それはすごく大きい。

    Q:オスカー、今回は新しいサスペンションを使う選択肢があったけど、使わなかったですよね。その理由を教えてもらえますか?

    ピアストリ: 特に気にしてないよ。詳細についてはあまり言えないけど、自分が使いたいと思えば使えた。でもそうはしなかった。いくつかの点では良くなるけど、他の点ではそうじゃない。だから単純なアップグレードというより「別の部品」なんだ。今季ここまでのクルマの状態に満足してるし、今回は一貫性を保ちたかった。それだけだよ。

    Q:ジョージ、GPDA(F1ドライバー協会)代表としての立場から。今回デレック・ウォーリックがスチュワードから外された件について、スチュワードがメディアに話すのは問題だと思いますか?

    ラッセル: 僕らはみんな自分の意見を持つ権利があると思ってる。今回デレックが言ったことって、たぶん誰も傷つけてないと思うし、だからこそ彼はまた復帰するんじゃないかな。今の時代、誰が何を言ってもすぐに細かく取り上げられる。そういう世界になった。あと、忘れちゃいけないのは、スチュワードってボランティアなんだ。F1から給料をもらってるわけじゃないし、みんな他に仕事を持ってる。その上でメディア対応するのも自然なことだよ。今回みたいに、週末だけ外れる程度で済んだなら、それ以上はやりすぎだと思う。

    Q:ジョージ、去年のモントリオールでポールからスタートして、結果は厳しいものになりました。今年のレースに向けて、何か学んだことはありますか?

    ラッセル: 去年のレースで分かったのは、このサーキットでは本当に何が起きるか分からないってこと。天気もそうだし、トラック上のアクシデントもある。ストリート寄りのサーキットだから、最後の最後まで気が抜けない。去年はレースの内容が悪かったし、もっと良くできたと今でも思ってる。今年はまったく別の展開になると思う。みんなレース中にハードタイヤを使うことになると思うけど、それが1ストップで持つのかどうか、誰にも分からない。だから、そのへんが波乱要素になるかもしれないね。

    Q:マックス、スペインではちょっとチャンピオンシップについて悲観的な発言がありましたけど、それは一時的なものですか?今日みたいなパフォーマンスを見て、まだタイトル争いにいると感じてますか?

    フェルスタッペン: 僕はいつもレースごとに集中してるだけ。チャンピオンシップのことは、別に毎週考えてるわけじゃない。仮にリードしてても、そんなに気にしてない。とにかく毎戦ベストを尽くすこと、それだけに集中してる。

    Q:ジョージ、モントリオールはブレーキングの安定性が試されるサーキットですが、今日のブレーキの感触はどうでした?特にターン10について。

    ラッセル: 今日の感触はすごく良かった。特にこういう涼しいコンディションのときはクルマの性能が出しやすいんだ。…ちょうどいま靴のサイズ比べをしてたんだけどね(笑)。僕の足がデカすぎて、ペダルに入れづらい。でも、それでも問題はなかった。今日のQ3は赤旗もあって予選全体が1時間15分ぐらいかかってたと思うんだけど、その間に路面温度も下がっていった。それもあってQ3の方がQ1よりも速かったんだと思う。チームとしては、こういう条件での良さは活かせてるけど、シーズン全体ではそれだけじゃ足りない。24戦のうち3戦くらいしか完璧な状態で戦えてないから、残りに向けて改善が必要だと思ってる。

    Q:マックス、今週ずっとほぼ完璧な走りでした。クルマの改善による部分と、自分がゾーンに入っていた部分、どれくらいの割合だと思いますか?

    フェルスタッペン: バルセロナと同じマシンだけど、今回はチームがすごくうまくやってくれたと思う。到着した時点ですでにクルマのセットアップがすごく良かった。それから微調整して、タイヤの選択も適切にできた。今シーズンはクルマの仕上がりが良かったり悪かったりすることが多かったけど、今回は最初から良かった。だから今日こうして良い結果を出せて嬉しい。

    Q:最後に、ジョージとオスカーに聞きます。ペナルティポイントの件が話題になってますが、相手にそれがあることを知った上で、戦い方に変化はありますか?

    ラッセル: そもそも誰だって他人にぶつけに行こうなんて思ってない。マックスはトップクラスのドライバーだし、だからって彼が特別にスペースをくれるなんてことはないと思ってる。むしろ、逆に見せつけようとしてくるかもしれないから、気をつけないとね。でも僕らはみんな勝つためにここにいる。自分のレースを台無しにするようなことは誰もしないさ。もし出場停止になったら、家で過ごすことになる。まあ、理想ではないけど、世界の終わりってわけでもない。

    ピアストリ: 僕自身は何も変わらない。リスクを減らすつもりもないし、増やすつもりもない。いつも通りにレースするよ。

    Q:オスカー、今年のマクラーレンはこれまで支配的な速さを見せてきましたが、今回の週末はちょっと違いました。それはサーキットの特性が理由ですか?それとも他チームが追いついてきたのでしょうか?

    ピアストリ: 今週末は正直、かなり苦戦していたと思う。予選では少し立て直せたけど、それでもいつもの感じには戻りきってなかった。今季の予選は、ほとんどのレースですごく接戦になってる。今日はそこに「ミディアムかソフトか」っていう要素が加わって、さらにややこしかった。ジョージが言ってたように、こことか去年のラスベガスみたいにメルセデスが強い場所もあるし、条件が合ってたのかもしれない。要因はいろいろあるよ。昨日の段階では僕たちは完全に後手に回っていたし、今日の午前中も個人的にはあまり納得できる内容じゃなかった。予選ではある程度持ち直せたけど、週末全体としてはちょっと荒れてた。そのぶん、最後にほんの少し届かなかった感じがある。差はもっと小さくできたと思うけど、いろんな要因が重なって、こうなったんだと思う。

  • 2025年F1 カナダGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月14日(土)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリの公式予選が行われた。

    F1カナダGP予選は、メルセデスのジョージ・ラッセルが劇的なラップで今季初のポールポジションを獲得する結果となった。フェルスタッペンとピアストリがそれに続き、アントネッリやハミルトンも上位に並ぶなど、各チームの実力が拮抗した予選となった。

    トップ10にはウィリアムズやレーシングブルズのドライバーも食い込むなど、見応えあるセッションとなった。

    1番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「予選ラップ後に鳥肌が立ったのは今回が初めてだ。ターン1を回った時点で1コンマ上回っていて、その後はクルマがまるでレールの上を走っているようだった。限界まで攻める自信が持てて、最終的にQ3の最初のラップよりも0.6秒も速いタイムを記録できた。とても特別なラップだったし、長く記憶に残ると思う。フィニッシュラインを越えたときに『これはポールだ』と確信できたし、実際そうなって本当に嬉しい。ターン1までの距離は短いけれど、良いポジションを取ってそこから展開していきたい。自分たちに集中して、FP2のロングランで見せたようなペースを明日も発揮できることを願っている。とはいえ、現実はそう簡単にはいかないので、明日のレースで勝つためにはベストを尽くさなければならない」

    2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「全体的に、この週末はとてもポジティブな感触だった。FP1の最初からバランスが良くて、マシン全体のパフォーマンスにも満足していた。FP2は少し難しかったけれど、予選ではタイヤの選択がうまくいったし、ミディアムのほうがしっくりきた。バランスも良く、パフォーマンスを最大限に引き出せたと思う。タイヤのデグラデーションやグリップの問題については、もう少し理解を深める必要がある。ポール争いをするにはグリップが足りなかったけれど、今日の内容としてはやれることは全てやった。2番手には満足している。明日は良いスタートを決めて、タイヤマネジメントをしっかりしたい。コーナーではクルマが少し難しいけれど、長いレースになるし、いい展開に持ち込めると期待している」

    3番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は3番手を取れて嬉しい。今年はあまりなかったことだから、今回は素直に受け入れたい。特にプラクティスで苦労したあとの結果だから、なおさらだ。午後の巻き返しができたのは良かったし、明日のレースに向けてこの勢いを維持していきたい。前のポジションを狙って、安定した走りを見せられるよう準備する」

    4番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「最近のレースに比べて、今日は良い予選ができたと思う。C6のソフトタイヤではかなりフィーリングが良かった。リズムをつかむまで少し時間がかかってしまい、Q3までに新しいミディアムを2セット使い切ってしまった。Q3はユーズドのタイヤだったので若干不利だったし、最後のセクターではグリップが落ちてタイムを失ってしまった。完璧なラップではなかったけれど、それでもP4に入れたのは悪くない。上位を狙える位置からスタートできるので、レースでは前を見て戦いたい。もうひとつ注目すべきなのは天候だ。今日は金曜よりも気温が高かったけれど、うまく対応できた。明日はさらに暑くなるかもしれないけれど、FP2のロングランでは競争力を感じられたし、良いペースを発揮できるよう頑張りたい」

    5番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「興味深いプラクティスと予選を経て、P5というのはまずまずの結果だ。アップグレードを投入してきたチームとの争いになっているから、ここからが正念場だけど、表彰台を目指して全力で挑むつもりだ。戦略とレースペースが鍵になると思うけど、うまくやればチャンスはある。明日は簡単なレースにはならないけれど、まだまだ希望は持っている」

    カナダGP F1 2025年のF1世界選手権

    6番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日の仕事はやりきったと思うし、P6には満足している。このサーキットを走るのは本当に楽しいし、いつもチャレンジングだ。予選ではマシンの感触が良くて、限界まで攻めることができた。イモラ以来、マシンへの理解が深まっていて、その点にも満足している。明日は周囲に速いマシンが多くて簡単にはいかないだろうけど、トップ10フィニッシュとポイント獲得を目指して頑張る」

    7番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「厳しい予選だったし、望んでいた結果ではない。速いクルマに対して少しペースが足りなかったので、何とかそれを埋めようとして少し無理をしてしまった。今は明日に向けて切り替えて、チームと協力してポジションを挽回し、チャンピオンシップにとって重要なポイントを獲得できるよう取り組む」

    8番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「FP3や予選ではマシンに対するフィーリングが良くて、今日はポールを狙えるだけのマシンだったと思う。だからこそ、P8という結果には正直失望している。最後のQ3のアタックではすべてをまとめるつもりだったけれど、ターン6でアイザック(・ハジャー)が前にいて、ダーティエアでダウンフォースをかなり失ってしまった。リアを失ってアタックを中断せざるを得なかった。明日はスタートを決めて、表彰台を目指して全力で戦う」

    9番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「悔しい予選だった。今週末ずっと見せていたペースを考えれば、トップ6~7は狙えたはず。だからこそ、今日はタイミングが悪くてついていなかったと思う。風向きも昨日と180度変わっていて、バランスも変化した。タイヤの扱いにも苦労した。Q1のボディワークの問題では、チームがすぐにクルマを直してくれて、そのおかげで走れたことに感謝している。C6タイヤについてはもっと理解を深める必要がある」

    10番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日はマシンのフィーリングが良くなくて、バランスがうまくまとまっていなかった。それでもQ3に持ち込めたのは良い仕事だったと思う。純粋な速さはまだあると感じているけど、他のサーキットと比べると、ここではラップをまとめるのがかなり難しい。Q1では、カルロスがラップをやめたと伝えられていたけど、実際にはプッシュラップ中だった。あの件は不運だったし、本当に申し訳なく思っている。明日はいつも通り攻めるつもりだけど、タイヤのマネジメントが重要になる。ここはグレイニングがひどいから注意しないといけない。オーバーテイクは簡単じゃないけど、面白いレースになると思うし、ポイント争いができるといいね」

  • 2025年F1 カナダGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。6月14日(土)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリの公式予選が行われた。

    後方グリッドでは、トラブルや不運に見舞われたドライバーが相次いだ。角田裕毅はFP3の赤旗違反により10グリッド降格となり、予選11番手ながら最後尾スタートに。コラピントやヒュルケンベルグはまずまずの順位を確保した一方で、ガスリー、ローソン、サインツJr.らは不完全燃焼の予選に終わった。

    僅差の争いとなった中団グループでは、わずか数ミリ秒差で命運が分かれる展開も見られた。

    11番手:角田裕毅(レッドブル)
    「今日は全体的にちょっと厳しい一日になってしまいました。FP3ではトラブルがあって走行時間をかなり失ってしまいましたし、そのセッション中の赤旗中の行為で10グリッド降格のペナルティも受けることになりました。正直、自分としては予想していなかったので驚きましたし、どこで避けるべきだったのかも正直わからないところです。予選に向けてはアップグレードがしっかり機能していて、昨日よりも明らかにスピードが増しているのを感じました。いくつかのコーナーではまだ改善の余地があるとわかりましたし、全体としては良いバランスでした。ただ、FP2と比べてクルマの挙動が変わっていたこともあって、自信を持って攻め切るには少し時間が足りなかったように思います。そういった中でも、チームがクルマをうまくまとめてくれたおかげで、P11という結果は悪くなかったと思っています。Q3進出までもう少しだったので、惜しかったですね。残念ながらグリッド降格で最後尾スタートにはなりますが、明日はできるだけ多くポジションを上げられるように、しっかり戦っていきたいと思います」

    12番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「昨日の状況やこれまでのレースを考えれば、今日の結果は良かったと思うし、自分の側のガレージとしては前向きな1日だった。プッシュしている感覚があって、クルマにも慣れてきている。Q3進出の可能性もあったし、それを逃したのは少し残念だけど、ポジティブな面も多い。ミディアムタイヤでは最初の数コーナーで苦労したけど、後半でタイムを取り戻せた。最後のラップで壁に少し触れてしまって、わずかにタイムを失ったことはチームにも謝った。でも、昨日からの進歩には満足している。まだチームに順応している途中だけど、セットアップの方向性も見えてきた。エンジニアと一緒に良い仕事ができているし、明日もこの流れを続けたい。特に金曜のロングランでは良いフィーリングがあったので、そこに期待している」

    13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今日は本当に接戦だった。Q2まで進めてP13というのは、あれだけタイム差が詰まっている中では満足できる結果だ。ペナルティがある車もいるので、明日はP11からスタートできるのは大きい。レースに向けては良いポジションだと思う。金曜のロングランペースもまずまずだったし、明日は気温も少し上がる予報だから、展開次第では面白いことになるかもしれない。タフなレースになるとは思うけど、ポイント争いに加われるよう頑張るよ」

    14番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「Q1の最初のラップを逃してしまったせいで、自分で自分の首を絞めるような展開になってしまった。でも、なんとか良いラップをまとめてQ2には進めた。Q2ではユーズドタイヤしかなかったから、ちょっと厳しかったね。2回目のアタックで少し攻めたんだけど、タイヤがもう限界で、思うようなタイムは出なかった。予選の結果には少しがっかりしている。マシンのポテンシャルはもう少し上だったと思うから。でも、明日のレースは楽しみだよ」

    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    「ユーズドタイヤでのアタックはやっぱり難しかった。予選全体としてもなかなか手強かったと思う。タイヤのデグラデーションは突然来るから、そのあたりが読みにくくて、レースではそれが鍵になるはず。今週末は与えられた状況で良い仕事ができていると思うけど、まだ改善の余地はあるね」

    カナダGP F1 2025年のF1世界選手権 角田裕毅角田裕毅は10グリッド降格ペナルティで最後尾スタート

    16番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「今日はQ2に進めなかったのがすごく悔しい。しかも差はたったの7ミリ秒で、そんなわずかな差で逃したのは残念としか言いようがない。このサーキットは1周が短いから、ほんの小さなミスでも大きな順位差になってしまう。自分のラップは悪くなかったと思うけど、完璧でもなかった。どのコーナーでもその差は埋められたはずだ。週末前から、このトラックはバルセロナほど僕たちに向いていないかもしれないと分かっていた。それでも精一杯やったし、ペースも悪くなかったと思う。ただ、それだけじゃ足りなかったというだけだ。P16は理想的な位置じゃないけど、それが今の現実。Q2に行けなかったからって自分を責めるつもりはない。まだマシンは完璧じゃないし、毎週末ごとに少しずつ前進しているところ。今日はただ、その一歩が届かなかっただけ。それでもここまでの週末は悪くなかったし、明日に向けて切り替える。レースペースは悪くないと思うし、何が起こるか分からないのがF1だからね。ニコがQ2に進めたのはチームとしても良かったし、僕もこれからやれることに集中するよ」

    17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「言えることはあまり多くない。Q1のセクター1全体をVCARBの後ろで走る羽目になって、もう少しで接触するところだった。タイム的にもQ2まであと0.020秒しかなかったから、それで週末が台無しになってしまった。ものすごくがっかりしている」

    18番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今日は本当に悔しい日になった。セッション序盤のソフトタイヤでは調子が良かったけど、そのあと赤旗が出てしまって、ミディアムタイヤで十分なウォームアップができなかった。タイヤの適正なウインドウに入れる時間が足りなかったことでタイムを出せなかった。結果的に明日は18番手スタートになってしまう。マシンの感触自体は悪くなかったから、何とかポジションを上げてポイント圏内に近づけるよう頑張りたい。ここはオーバーテイクも可能なサーキットだからね」

    19番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「この週末はずっと、タイヤを1周目から機能させるのに苦労してきた。Q1の最初のアタックではウォームアップラップを入れる戦略で行ったんだけど、最後のアタックではそれを入れなかった。だからグリップが足りなくて、思ったようなタイムが出なかった。それが悔しい。マシン自体は速さがあったから余計に残念だ。このトラックはすごく好きだし、明日はいつも通り全力で戦うつもり。これからもあきらめずにプッシュしていくよ」

    20番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「Q1で敗退するのは本当に悔しい。今日のマシンには明らかに速さがあったし、もっと上を狙えたはずだった。赤旗のせいでラップを中断せざるを得なくて、あのときのラップはかなり良かったから、間違いなくQ2には進めていたと思う。最後のソフトタイヤでは温度レンジに入らなくて、グリップがなくて滑ってばかりだった。ラップもバラバラで、うまくまとめられなかった。タイヤセット間での差が大きすぎて、フラストレーションが残る。もっと速く走れるマシンだったし、今日は両方のクルマがもっと前に行けるはずだった。なぜうまくいかなかったのかをしっかり振り返る必要がある。戦略面でもまだチャンスはあるし、レースは長いから、明日はなんとかチャンスを活かしたい」

  • 2025年F1 カナダGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP初日のフリー走行でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月13日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリのフリープラクティスが行われた。

    カナダGP初日のフリー走行2回目では、メルセデスのジョージ・ラッセルが1分12秒123でトップタイムを記録し、今季の金曜セッションでは最も力強いパフォーマンスを見せた。

    ランド・ノリスがわずか0.028秒差で2番手につけ、メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリも3番手と、上位3台が僅差で並ぶ結果となった。ウィリアムズやアストンマーティン、マクラーレン勢も上位争いに加わり、フェラーリのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンはやや苦戦する形で8番手と9番手にとどまった。初日から接戦となっている中、各ドライバーは異なるプログラムやタイヤ選択を通じて予選に向けた布石を打っている。

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「タイミングシートのトップに立てたのはうれしいことだけど、まだ金曜日だ。ただ、チームとしてはポジティブな一日になったと思う。今週末は気温が低くて路面が滑らかなので、自分たちのクルマに合っていると期待していたけれど、少なくとも今日はそのとおりになっている。FP2ではしっかりとしたラップをまとめることができたし、今あるパッケージを最大限に引き出せたと思う。それが少し自分たちを実際より良く見せているかもしれないけれど、週末を通して常連のトップチームと争える位置にいられるはずだ。予選でのタイヤ戦略がどうなるか楽しみだ。C6コンパウンドだと、ソフトとミディアムのラップタイムの差が、もっとハードなコンパウンドのときほど大きくない。今日は多くのチームがミディアムを1セットしか使っておらず、自分たちも同様だったので、明日に向けて選択肢を残している。」

    2.ランド・ノリス(マクラーレン)
    「難しい金曜日だった。このサーキット自体も簡単ではないが、走っていてとても楽しい。グリップが低くてバンプも多いから、まとめ上げるのが大変だ。今のところ悪くない位置にいると思うが、予選に向けてさらに改善するべき点がいくつかある。明日どういう結果が出せるか楽しみにしている。」

    3.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日はチームにとって良い一日だった。シングルラップでもロングランでも競争力があって、クルマの感触も良かった。明日に向けてさらに良いポジションにいられるよう、今夜も全力で取り組んでいるが、すでにしっかりした土台ができていると思う。路面が滑らかで気温が低かったことが助けになっているのは確かだけれど、それに加えてクルマの仕上がりがここ数戦よりも良くなっていると感じている。このサーキットは自分にとって初めてで、本当に楽しかった。特にFP1ではオフラインが非常にダスティで難しいコンディションだったが、セッションが進むにつれて前進できている感覚があり、FP2の終わりにはかなり快適に走れていた。C6タイヤについても、自分の能力を上げることができたと思う。イモラとモナコではうまく使いこなせていなかったが、今日はその点に集中して取り組んで、しっかりと進歩できていると感じている。」

    4.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「とてもポジティブな一日だった。最初から好調に走り出すことができた。FP1では他のチームと少し違うプログラムを実施していたかもしれないので、あの順位は多少良く見えていたかもしれない。でもFP2でもいい感触が得られている。クルマのベースは強く、パッケージも良い状態にある。明日のQ3進出は十分に達成可能な目標だと思っている。ただ、まだ改善の余地があるのも事実で、それはむしろ良いことだと感じている。まだ探るべき幅があるということだし、速さがある分、大きく変更しすぎないようにする必要がある。そのバランスをうまく取っていきたい。」

    5.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日のクルマの感触はまずまずだったが、このサーキットはすべてを完璧にまとめ上げるのが簡単ではない。タイヤのウィンドウも非常に狭くなっている。週末を通して路面のグリップは上がっていくところなので、予選では適切なタイミングでクリーンなラップをまとめることが重要になってくる。」

    カナダGP F1 2025年のF1世界選手権

    6.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は興味深い金曜日だった。時折少し難しい場面もあったが、ポジティブに見える部分もあった。競争は非常に接近しているように見えるし、どのタイヤが予選に最も適しているのか、まだ検討する必要がある。今夜は分析を進めて、どこでさらにパフォーマンスを引き出せるかを確認していく。」

    7.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日は良い感触だった。現実的に見て、FP1の順位はタイミングシートの見た目ほどではなかったかもしれないが、FP2でもトップ10に入っていたので、だいたい想定どおりの位置にいると思っている。明日に向けてやるべきことはまだあるが、チームとしては良い状態にある。今後はタイヤ戦略に注力しながら、このサーキットでの自信をさらに積み重ねていく。」

    8.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「クルマのフィーリングは良かったが、現時点では少しペースが足りておらず、ロングランではタイヤのグレイニングも見られた。明日に向けてクルマのパフォーマンスウィンドウを改善するために、今夜も作業を続けていく。」

    9.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「正直に言うと、今日は悪くなかった。FP1ではクルマにかなり満足していたけど、FP2ではいくつかの理由で少し難しくなった。バランスが少し悪くなっていて、クルマに対するフィーリングも落ちていたので、その点を調査する必要がある。ただ、全体としてはポジティブな一日だったと思っている。FP1のフィーリングを取り戻せれば、良い形で進められるはずだ。明日の予選に向けては、あと1回セッションが残っているので、その中でうまく仕上げていきたい。クルマを適切なウィンドウに入れていければ、どこまで上位に行けるか見えてくると思う。」

    10.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「個人的にはポジティブで楽しい一日だった。クールなサーキットで、ずっと来たかった場所なので、本当に楽しめた。接戦になっているので、限界までプッシュし続けて、ほんのわずかな速さでも見つけていかないといけない。ここはサーキットが小さいので、トラフィックが厳しいが、それはみんなが対応すべきことだ。最近のクルマの調子は良いので、バランスを追い込み続けていけば、明日のQ3進出も十分に期待できると思う。」

  • 2025年F1 カナダGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP初日のフリー走行で11番手以下だったドライバーのコメント。6月13日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップ10圏外には、レーシングブルズ勢のアイザック・ハジャーとリアム・ローソン、アルピーヌのピエール・ガスリー、そしてザウバーの2台が続いた。角田裕毅は15番手で初日を終え、手応えと課題の両面を抱えながら、明日のQ3進出を目標に掲げている。

    一方、ハース勢とアルピーヌのフランコ・コラピントは後方に沈み、ランス・ストロールとシャルル・ルクレールはクラッシュやマシントラブルで十分な走行ができなかった。予選が行われる土曜日はさらに混戦となることが予想され、トラフィックとタイヤ選択が勝負を分ける重要な要素となりそうだ。

    11.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「モントリオールで走るのは今回が初めてだけど、今朝の走行からすぐに競争力がある状態だったのはうれしい。午後のFP2はトラフィックの影響でかなり散らかったセッションになってしまったけれど、明日に向けては自信を持っている。Q1は混雑すると思うけれど、Q2とQ3に進めばもう少し落ち着いてくるだろうし、それが現実的な目標だと思っている。このサーキットはコンパクトでスピードも速いので、各マシンの差は非常に小さくなるはずだ。だからこそ、予選ではすべてを完璧にまとめ上げることがとても重要になるし、ミスをしないことが求められる。」

    12.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日のプラクティスセッションを終えて、我々の全体的な状況は悪くないと思っている。比較的満足しているし、さらに改善できる部分についても明確に把握できている。自分たちがどこに足りていないか分かっているので、そこに集中して取り組むつもりだ。今回も多くのマシンが接近しているから、ほんのわずかな要素がポジション差に影響することになる。少しの魔法が必要になるかもしれない。C6コンパウンドについても、最大限に活かす方法をさらに学ばないといけない。まずはクルマを最良の状態に持っていくことが最優先で、そのために今夜もしっかり準備していく。」

    13.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「今日はとてもポジティブなスタートが切れた。モントリオールを走るのは初めてだったから、まずはこのコースの特性を理解することに集中していて、セッション全体としては非常に良かったと思う。特にクルマの理解が深まったこと、そして明日に向けていいウィンドウに入れられたことに満足している。今夜は、いくつかの明確な課題を掘り下げていくつもりだ。予選に向けてより良いポジションを目指していくために、分析すべき材料は十分にある。今回も非常に僅差の争いになりそうで、トラフィックの影響も大きな要因になると思う。予選ではクリーンなラップを確保できた者がアドバンテージを得られるだろう。すべてのドライバーにとって予選がスムーズに進むことを願っている。」

    14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「全体的に見れば、今日は堅実な金曜日だったと思う。相変わらずこのサーキットはタイトでテクニカルだし、ラップが短いので常に集中していなければならない。バルセロナとは全く異なるチャレンジで、ダウンフォースはかなり少なく、低速コーナーへの対応が重要になる。FP1とFP2の間でいくつかセッティング変更を行って、その結果については良い手応えがあった。ソフトタイヤの持ちが予想以上に良かったのは少し驚きだったけど、これは今週末の戦略にも影響を与えるかもしれない。今夜はすべてのデータを確認して、明日に向けてどこを改善できるかを見ていく。」

    15.角田裕毅(レッドブル)
    「今日はクルマのフィーリングは悪くなかったです。明日に向けていくつか調整を進めていて、それによってラップタイムを少し稼げそうな感触がありました。セットアップやバランスの面でも良い方向に進めているとは思いますが、最終的にはまだ足りていない部分もあると感じています。明日はQ3進出が目標ですし、結果を最大限に引き出せるようにしていきたいと思います。」

    角田裕毅 カナダGP F1 2025年のF1世界選手権

    16.オリバー・ベアマン(ハース)
    「今日は厳しい一日だったが、午後のセッションは午前よりも明らかに良かった。午後に向けていくつか変更を加えて、それが正しい方向への一歩となり、中団との差を少し詰めることができた。ただ、明日に向けてやるべき作業はまだ残っている。このマシンは縁石の乗り越えが難しい特性があって、今週末もその傾向が続いている。今はパフォーマンス面でやや劣っている状況なので、今夜さらに改善に取り組んでいく。金曜日より土曜日の方が良い走りができることも多いから、明日に期待している。」

    17.エステバン・オコン(ハース)
    「昨年はこのサーキットでずっと雨だったから、今日はドライコンディションでまとまった周回ができたのは良かった。予選で良い結果を出すためにも、今日の走行でしっかり理解を深めることが重要だった。今は方向性が見えているし、非常に接戦になっているので、予選ではすべてを完璧に実行する必要がある。そこに集中して取り組んでいるし、そうすれば競争の中でしっかり戦えるはずだ。」

    18.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は決して簡単なプラクティスデーではなかった。特に低速コーナーでかなり苦戦していて、クルマが自分の操作にしっかり反応してくれず、バランスにも問題を感じていた。限界まで攻めようとしても、クルマがそこにとどまってくれないというか、自信を持って走ることができていない。ただ、金曜日はこうした課題を学ぶための日なので、フィーリングを改善するためにどんな変更が必要かを理解することが大事だと思っている。ハイ燃料でのロングランではかなり良いフィーリングが得られたので、なぜそう感じたのかを分析して、それを予選用の低燃料セッティングにも反映させたい。明日すべてをまとめ上げれば、十分に良い結果が出せる可能性はある。スペインでも一晩で状況を大きく変えられたので、今回も改善の余地は確実にあると信じている。」

    19.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「母国カナダに戻ってこられたのはうれしいし、またマシンに戻れてよかったと思っている。今回はセットアップにいくつか変更を加えて臨んでいたが、FP2では少しアンダーステアが出てしまって壁に触れてしまった。そのせいで、変更した内容について十分に評価することができなかったのは残念だ。だから現時点では、このサーキットでのマシンの感触を正確に把握できているとは言えない。ただ、明日に向けてもう一度仕切り直して、また全力で臨んでいきたい。」

    20.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「FP1ではちょっとしたロックアップが大きな結果を招いてしまった。チームには本当に申し訳なく思っている。あのクラッシュのせいで、FP1の残り時間も、FP2も走ることができなかった。ただ、それ以外ではクルマの中でかなり快適に感じていたので、今日起きたことが週末全体に悪影響を与えるとは思っていない。」

  • F1カナダGP:記者会見 Part.2 – ヒュルケンベルグ、アントネッリ、ローソン

    F1カナダGP:記者会見 Part.2 – ヒュルケンベルグ、アントネッリ、ローソン

    F1カナダGPの木曜記者会見パート2には、ニコ・ヒュルケンベルグ、キミ・アントネッリ、リアム・ローソンが登壇。

    ヒュルケンベルグはスペインでの5位に手応えを示し、アントネッリはC6タイヤへの苦戦と精神面での学びを語った。ローソンはモントリオールへの期待を述べ、3人はルーキー・オブ・ザ・イヤーにハジャーの名を挙げたほか、F1映画や2026年レギュレーションにも言及した。

    Q:ニコ、あなたから始めましょう。スペインGPでの5位フィニッシュおめでとうございます。2019年以来のベストリザルトであり、ザウバーにとっても2022年以来の最高順位でした。今シーズンはチームにとって過渡期だと思いますが、この結果はどれほど重要でしたか?

    ニコ・ヒュルケンベルグ:そうだね、こういう結果はどんな時でも歓迎されるし、とてもポジティブだよ。メルボルンからバルセロナまでの間は正直ちょっと厳しかったし、結果が出ていなかったからね。今回の結果はチーム全体にとって、とても成功であり、士気を高める意味でも大きな意味があった。

    バルセロナではアップデートを導入したんだけど、それが大きな効果を発揮して、パフォーマンスが大きく向上したんだ。もちろん、レース中の状況、例えば終盤のセーフティカーやキミのリタイアなど、いくつかの幸運もあった。でも、実力で得た結果だとも感じてる。ペースも良かったし、ポイントに値する走りだった。あの結果をしっかりものにできたことを嬉しく思っている。

    Q:あのパフォーマンスはサーキット特有のものだったと思いますか?それとも今後も維持できると考えていますか?

    ヒュルケンベルグ:それは今後見ていく必要があるね。バルセロナはハイスピードなサーキットだけど、ここ(モントリオール)は全く違う。ロースピードでバンピーだし、縁石も大きい。だからかなり違った条件になると思う。今は様子を見ながら、どうなるか確認する段階だね。

    Q:キミ、次はあなたです。3連戦はメルセデスのあなたの側にとって厳しいものでした。この3戦で何を学びましたか?

    キミ・アントネッリ:確かに、僕の側にとってはかなり厳しい3連戦だった。パフォーマンス面でもうまくいかなかったし、いくつかの問題もあった。でもその中でも学びは大きかった。特に、忙しい週末のマネジメントについて学んだよ。イモラは本当に忙しくて、しかも母国の観客の前だったからプレッシャーも大きくて、正直うまく対応できなかった。全体的に、僕にとっては望んでいたような内容ではなかったけど、それでも週末を通じて多くのことを吸収できた。3戦連続での厳しいレースの後に1週間の休みがあったのは助かったし、今はまた明日からの走行に向けて準備万端だよ。

    Q:自分のパフォーマンスについてもう少し詳しく教えてください。イモラまではレースごとに順調に成長していたように見えましたが、この3戦では何が足かせになっていたのですか?

    アントネッリ:一番大きかったのは、イモラとモナコで使われた新しいC6タイヤとの相性だったと思う。パフォーマンスを安定して引き出すのが本当に難しかった。C6はとにかく扱いがシビアなタイヤで、アウトラップからすでに正しいウインドウに入れてあげないといけない。それが本当に難しくてね。イモラではセッション間でパフォーマンスが大きく振れて、FP3では上位にいたのに、予選では突然コンマ5~6秒も遅くなってしまった。だから、タイヤの理解と使い方にすごく苦しんだ。それで自信も少し失ったしね。バルセロナでは少しリズムを取り戻せたけど、セッション序盤ではやっぱり時間がかかってしまった。それは前の2戦で難しい予選が続いていた影響もあると思う。これが主な問題だったかな。

    Q:C6がまた今週モントリオールで使われますが、今回はうまく対応できそうですか?

    アントネッリ:この1週間の間にファクトリーで何日かシミュレーター作業をして、C6について詳しく分析してきた。うまくいった時となぜうまくいったのか、うまくいかなかった時には何が違ったのかを細かく見直した。いろいろ理解できたと思う。モントリオールはまた全然違うサーキットで、路面も閉じているし、ロースピードが多いし、気温もかなり低くなる可能性がある。だからそういった点も踏まえて、今回はより良い対応ができるように準備してきたつもりだ。

    Q:ありがとう。ではリアム、あなたに伺います。今週末に向けて、あなた自身やチームの自信はどれくらいありますか?昨年はリカルドが予選5番手、決勝8位と好走しましたね。

    リアム・ローソン:去年クルマが速かったっていうのはもちろん良い材料なんだけど、正直言って最近は去年の結果がそのまま再現されることってあまりないんだよね。今年は、去年苦戦したコースで速かったり、逆に去年良かったところで苦戦したりしている。だから、どの週末もゼロから始めるつもりで臨んでる。

    個人的にはこのコースをすごく楽しみにしてる。伝統ある場所だし、走るのが楽しそうなサーキットだ。先週ダニエルと話したんだけど、彼もこのコースのことをすごく気に入ってたよ。だから僕もすごくワクワクしてる。

    Q:ダニエルからアドバイスはありましたか?

    ローソン:たくさん縁石を使え、って言ってたよ(笑)。このコースは他とはちょっと違っていて、バンピーだし、縁石もかなり使う必要があるからね。そういう意味でもユニークで、ドライバーとしてはみんな楽しめる場所だと思う。僕も走るのが楽しみだよ。

    Q:このサーキットはオーバーテイクも多くて、“エルボーを張れる”場所でもありますよね。あなたは今年、バーレーンでのニコとの件など、攻めの走りで注目されています。今回もその点を楽しみにしていますか?

    ローソン:ああ、あれはペナルティを受けたやつだね(笑)。あれ以来、何度かそういうシーンがあったけど、ちょっと控えめにしなきゃいけないなとは思ってる。でもこのコースはバトルが起きやすいから楽しい。連続したDRSゾーンがあるし、大きなブレーキングゾーンもあって、例えばヘアピンへの進入なんかは絶好のチャンスになる。

    あと天候も重要で、今は良さそうだけど、ここは過去にも急に天候が変わったりするから、しっかり備えておく必要があると思ってる。

    記者からの質疑応答

    Q:3人に質問です(ただし1人は対象外ですが)。仮に自分自身に投票できないとして、今シーズンここまでの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を挙げるとしたら誰を選びますか?

    アントネッリ:アイザック・ハジャーはかなり印象的だったと思う。特に予選での走りがすごく安定している。だから彼を選ぶね。確実に前の方で、いい仕事をしている。

    ローソン:正直、僕も同意するよ。僕は彼と実際に戦ってる立場だから、よくわかってる。今年の彼は本当にいいパフォーマンスを見せてる。特に予選ではね。ここ最近の3連戦でも、すごく強かった。

    ヒュルケンベルグ:うん、2人と同じ意見だね。アイザックはこれまでのところ、すごくいいシーズンを送ってると思う。もちろん、マシンの力もあるだろうけど、それも含めて良い流れに乗ってる。それに正直言って、今シーズンのルーキーたちはみんな良い仕事をしてるよ。グリッドのどこにいてもね。自分のデビュー当時を思い返すと、いろんな困難があったから、今の若手たちはみんなよくやってると思う。

    Q:キミ、明らかにあなたのクルマは暑い気候を苦手としていますが、今回のように涼しいコンディションではチームとしてもっと戦えると考えていますか?また、あなた自身にとっても整った週末が必要だと思いますか?

    アントネッリ:もちろん、整った週末にしたいよ。この3連戦は本当に厳しかったからね。気温が下がるのは僕たちにとっては良い方向に働くかもしれない。昨年、ここモントリオールではメルセデスはすごく強かった。でも、今年は違っていて、ちょっと予想外なところもある。

    たとえばバーレーンのように気温が高い場所でも、ジョージは速かったし、チームとしての状況も異なる。今年は去年うまくいかなかったコースで良いパフォーマンスを出せていたり、その逆もあったりと、本当に不思議な傾向なんだ。

    大事なのは、バランスをしっかり取って、マシンを正しいウィンドウに入れること。最近のマシンは非常にピーキーで、そのウィンドウに入れられるかどうかで結果が大きく変わってくる。だからセットアップの方向性が週末の進展にとって決定的なんだ。チームの雰囲気もすごく良くて、全員がベストなクルマを用意しようと努力してる。あとは僕がその期待に応える番だね。

    Q:キミ、パドックではお父さんと一緒にいる姿をよく見かけます。レース週末にお父さんと話すのはいつ、どんなことを話すのですか?

    アントネッリ:父は僕にとって大きな存在なんだ。子どもの頃、カートを始めた頃からずっと、すべてを教えてくれた。だから、F1のルーキーイヤーという新しい世界に飛び込んだ今、サーキットに彼がいてくれるのはとても心強い。

    ここはまさに“サメのいる海”みたいな世界で、パフォーマンスが出なければすぐに食われる。精神的にも決して楽ではないよ。だから、集中力を保って、鋭くい続けるために父の存在は大きい。

    普段は何でも話すよ。一緒にオンボード映像を見返したり、過去のレースのリプレイを分析したりして、次のセッションに向けてどう改善するかを考えている。

    Q:ニコ、さきほどF1デビュー当時の話が出ましたが、今の時代と比べて、今のドライバーがF1に入るうえで「簡単になったこと」と「難しくなったこと」は何だと思いますか?

    ヒュルケンベルグ:いい質問だね。テクニカルな面では、当時のほうがもっと自由度が高かったんだ。例えばギア比や重量配分など、設定項目が多くて、それらを理解して自分なりに最適化する必要があった。だから、ある意味では複雑だったと思う。

    一方で、F1というスポーツ自体は今の方がはるかに大きくなってる。注目度も高いし、メディアの目も厳しい。だから精神的な面では、今の方が新しいドライバーには厳しいかもしれない。僕のデビュー当時は、もう少し小さな世界だったし、もっとリラックスした雰囲気だったと思うよ。

    Q:今のマシンは2010年頃のマシンよりも運転が難しいですか?それとも違いますか?

    ヒュルケンベルグ:正直、その時々によるかな。今のクルマは非常に速くて、ダウンフォースもすごい。だから、ある瞬間にはすごく安定していて、安全に感じることもある。でも、今のレースを見るとわかるように、接触やイエローフラッグの頻度は昔より少ないよね。ただし、ひとたびクラッシュが起きると、大きなものになる傾向がある。クルマが一気にスナップして、コントロール不能になるんだ。

    2010年の頃とはかなり違うよ。うまく説明するのは難しいけど…。

    アントネッリ:もっと軽くて、俊敏な感じでしたよね。

    ヒュルケンベルグ:そう、小さくて軽くて、挙動も今とは違ってた。

    Q:キミ、これまでで最も古いF1マシンを運転したことはありますか?2010年型のマシンには乗ったことは?

    アントネッリ:いや、乗ったことない。乗ってみたいとは思ってる。どれだけ違うのか体感したいから。オンボード映像を見ると、クルマがすごく俊敏に動いてて、コーナーへの入りでもかなり動きがあるけど、すごく楽しそうなんだ。

    ヒュルケンベルグ:けっこうオンボード見てるんだね(笑)

    アントネッリ:うん、かなり見てる(笑)。今のクルマはダウンフォースが大きいから、動きが制限される部分もあるけど、昔のはもっと小さくて自由度が高かった。最近メルセデス・ヘリテージを見に行って、2010年型と今年のクルマのサイズの違いに驚いたよ。あのV8サウンドも、ぜひ体感してみたいな。

    Q:ニコ、ルイスが先ほどF1映画について話していました。あなたもブラッド・ピットとの撮影などで関わったかと思いますが、作品についてどう感じましたか?また、F1人気の拡大につながると思いますか?

    ヒュルケンベルグ:どう広がるかはこれからだけど、すでに少し映像を見せてもらっていて、とても興味深かったし、素敵な仕上がりだった。観客もきっと気に入ると思うよ。F1チームやドライバーが何をしているのか、レースの合間の準備がどれだけ大変かなど、いろんな側面が描かれている。個人的には、なかなかクールな作品だと思った。

    Q:他の2人にも映画について聞かせてください。キミ、どう思いましたか?

    アントネッリ:ニコが言ったことに付け加えることはあまりないけど、本当に現場の雰囲気をうまく捉えていたと思う。グリッドでの瞬間だけじゃなく、舞台裏やレース間の準備、フィジカル面だけでなくメンタルの準備、そしてメディア対応も含めて、F1の世界がリアルに表現されていた。観る人にとっては、とても興味深いものになると思う。

    ローソン:うん、僕からも特に新しく言えることはないけど、これまでF1をあまり見てこなかった人たちにとっては、きっと良い入り口になると思う。ファンが増えるきっかけになるはずだし、映像もすごく印象的だった。ネタバレは避けるけど、臨場感があって、F1の迫力が伝わる仕上がりだったよ。とにかく、すごくクールだった。

    Q:キミ、さっき“サメのいる世界”という表現をしていましたが、あなたのような若手ドライバーが、パフォーマンスを出すプレッシャーの中で学び続けるには、どんなバランス感覚が必要だと感じていますか?

    アントネッリ:簡単じゃないね。一番学んでいるのは、「FP1からすでにトップパフォーマンスで臨む必要がある」ってことだ。そこを逃すと、すぐに遅れをとってしまうし、そこから挽回するのは本当に難しい。

    でも、他のドライバーたちに気後れする理由はないと思ってる。F1で戦えるということは、世界最高の19人のドライバーたちと走っているということで、その中にはF1の歴史を作ってきた人たちもいる。でも、ルーキーとしてそういう相手と競うのはすごくワクワクする。自分の力を試せる絶好の機会だし、チャレンジでもある。

    同時に、まだまだ学ぶべきことが多いのも事実。いろんな状況を経験して、さまざまなシナリオに直面する必要がある。今回の3連戦は、内容としては決して良くはなかったけど、学びとしては本当に大きかった。初めて「うまくいかない」瞬間を経験して、自信もなかったし、タイヤの扱いにも苦しんだ。でもその分、どう対応すべきかをしっかり学べたから、今後に向けて大きな糧になったよ。

    Q:ニコ、今の世代のマシンと旧世代のマシンの違いについて話が出ましたが、来年2026年には小型化された新しいマシンが導入されます。現時点で何か感じていることはありますか?シミュレーターで試しましたか?

    ヒュルケンベルグ:まだ来年のマシンについては、あまり触れてないんだ。今のところは理論や図面ベースの話ばかりで、実際に試したり、シミュレーターで走ったりした経験はない。

    ただ、来年からマシンが大きく変わるというのは分かっているし、それによって全員が“再学習”を迫られることになると思う。特にシーズン序盤は、理解を深めて、どう最適化していくかがカギになるだろうね。いわゆる“スイートスポット”を見つけて、性能を引き出す作業が重要になるはず。今はまだ予測の域を出ないけど、間違いなく全員にとって大きなチャレンジになるよ。

    Q:キミ、コンストラクターズ選手権ではフェラーリがわずかにリードしています。今後の戦いについてどう考えていますか?彼らを上回るのは簡単なことではないと思いますが?

    アントネッリ:それは本当に簡単じゃないと思う。ここ最近のフェラーリはかなり強いからね。僕自身としても、またパフォーマンスを取り戻す必要がある。ジョージは素晴らしい仕事をしているし、僕はこの3戦で自分の力を発揮できなかった。それにすごく不満を感じてる。

    だからこそ、今後は自分の調子を取り戻して、しっかりとした走りを見せることが重要だと思ってる。何よりも大事なのは安定性。毎戦安定して良い結果を出すこと。そのうえで、チームと協力してマシンをさらに良くしていく。そして僕自身もレースごとに成長していくこと。簡単な道のりじゃないけど、チーム一丸となって取り組めば、シーズン終盤までに十分達成可能な目標だと信じてる。

  • F1カナダGP:記者会見 Part.1 – ストロール、ハミルトン、コラピント

    F1カナダGP:記者会見 Part.1 – ストロール、ハミルトン、コラピント

    F1カナダGPの木曜記者会見パート1には、ランス・ストロール、ルイス・ハミルトン、フランコ・コラピントが登壇。

    ストロールは手首の古傷について「痛みはない」と語り、母国レースへの意気込みを示した。ハミルトンは教育支援や映画制作の活動を語りつつ、バスールへの信頼を強調。コラピントは不調の原因を分析し、「今回は自信がある」と前向きな姿勢を見せた。

    Q:ランス、まずはあなたから。お会いできて嬉しいです。まずは体調の確認から。手首の状態はいかがですか?

    ランス・ストロール:ありがとう。カナダに戻ってきて、モントリオールでレースができるのはうれしいよ。手首の具合もいい感じだ。

    Q:スペインGPの後に手術を受けたとチームから聞いています。前回のような問題が再発しないという自信はありますか?

    ストロール:かなり自信がある。大丈夫なはずだ。

    Q:その理由は?今週ポール・リカールでテストを行った結果、問題がなかったからですか?

    ストロール:そう。数週間ずっと手首の調子が悪くて、イモラやモナコでも痛みがあった。バルセロナは特にひどかった。だから手術を受けて、今週また走ってみたらいい感じだったから、自信が持ててる。

    Q:具体的にどんな問題だったのか教えてもらえますか?可動域に制限があったのでしょうか?

    ストロール:2年前に負った古傷が再発しただけなんだ。それがまた気になり出して、だから治療してもらった。

    Q:それはよかったですね。では、ホームレースについて伺います。イモラで投入されたアップデートを踏まえて、モントリオールでのパフォーマンスにどれくらい自信を持っていますか?

    ストロール:週末には自信がある。過去を見てもこのサーキットではチームとしていい成績を出しているし、ここでレースするのはいつも楽しいよ。だから楽しみにしている。

    Q:ちなみに、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットに初めて来たのはいつですか?

    ストロール:ずいぶん昔。小さな子どもの頃だった。

    Q:ありがとうございました。今週末のご健闘をお祈りします。

    ストロール:ありがとう。

    Q:ルイス、次はあなたです。先週10ダウニング街を訪問されていましたね。その訪問の目的と、あの有名な黒いドアの向こう側について教えてください。

    ルイス・ハミルトン:みなさんこんにちは。とても特別な日だったよ。首相と電話で話す機会があって、教育について、そして僕がMission 44で取り組んでいる活動について話したんだ。それで首相から招待されてね。でも僕は「若者たちにもぜひ参加してほしい」と言った。だから、排除のリスクがあるような、さまざまな背景を持つ若者たちを連れて行ったんだ。彼らが首相と直接話す機会になった。僕たちは現在、学校への出席率を上げて、除籍を減らすために教育政策の変更に取り組んでいる。僕自身もかつてそのリスクのある子どもだったし、実際に除籍も経験している。だからこれは始まりに過ぎないけど、重要な一歩だった。イギリス政府も教育改革に本腰を入れているようだし、とても有意義な一日だった。またあのドアを通れる日が来るといいなと思っている。

    Q:ドアの中はどんな感じでしたか?

    ハミルトン:確かグレード1の建物で、とても古いんだ。中に入ると「ちょっと改修が必要かも」と思ったよ。でも歴史を感じられる場所だった。階段には1800年代初頭からの首相たちの肖像画がずらりと並んでいたし、奥の大きな部屋には大きなテーブルがあって、かつてチャーチルが第二次世界大戦中にあそこで決断を下していたというのを感じられた。本当に特別な体験だった。

    Q:では次にオン・トラックの話題です。スペインGP後にフレデリック・バスールが、2台とも何らかの問題を抱えていたと語っていました。どの程度影響があったのでしょうか?

    ハミルトン:かなり大きかったよ。チームからはあまり詳しく話さないようにと言われていたんだけど、正直言ってレースの半分くらいの時点でもうかなり厳しい状況だった。自分ではそのとき問題があるのか確信がなかったんだけど、ラジオで「今までで一番ひどいフィーリングのクルマだ」と言ったくらいでね。そして本当に、レースのあいだずっとそうだった。テレビインタビューを終えてエンジニアのところに戻って初めて、問題があったことを知らされたんだ。それを聞いて少し安心したというか、「ああ、自分のせいじゃなかったんだな」と思えたよ。

    Q:ありがとう、ルイス。今週末のご健闘を祈っています。ではフランコ、お待たせしました。あなたにとってこの3連戦は厳しいものだったと思いますが、アルピーヌでのF1復帰を通じてこれまでに何を学びましたか?

    フランコ・コラピント:うん、確かに厳しかった。イモラの後はもう少し前進できるかと思っていたけど、現実はそんなに簡単じゃなかった。6戦も離れてからF1に戻ってくるのはやっぱり大変だったし、タイヤマネジメントを含めていろんなことを学ばないといけない。でも、この1週間のブレイクは本当に良かった。チームと一緒に問題を整理して、何が足りなかったのか、どうすれば改善できるのかを見直すことができた。自分自身がどう改善すべきかもね。だからこの時間はとても有意義だったと思うし、パフォーマンスの向上につながればいいなと思っている。

    Q:アルピーヌは昨年の終盤にいたウィリアムズとはどう違いますか?

    コラピント:全然違うよ。ウィリアムズにいたときは、それが唯一の基準だったから他との比較はできなかった。でも今はアルピーヌという別の環境があって、いろいろ学んでいるところ。良い点もあるし、違いも多い。クルマも全然違うから、どうやって合わせていくか、どこに弱点があるのかを理解するのが今の課題だね。

    Q:さて、モントリオールでの目標は何ですか?昨年は2台とも表彰台に上がりました(※編注:これは誤りで、昨年の話はブラジルの可能性)。今年も夢を見られると思いますか?

    コラピント:去年の話は…それはブラジルだね。ここではどうだろう、ポイントが取れればいいかな。まずはクルマのパフォーマンスを引き出して、それができればとても嬉しい。まず自分たちのやるべきことに集中して、そこから先を見ていくつもりだよ。

    記者からの質疑応答

    Q:ルイス、今日イタリアの主要紙がフレデリック・バスールに対して批判的な記事を掲載していて、将来に疑問を投げかけています。この件についてどう思いますか?あなたはチームに来たばかりですが、今チームはどんな状況にあると感じていますか?

    ハミルトン:この場に来る直前にその話を聞いたばかりで、記事自体はまだ読んでいないんだ。でもそういう記事が出ているのはあまり気分がいいものじゃないね。まず最初に言いたいのは、僕はフレッドと一緒に仕事をするのが本当に好きなんだ。彼は僕がこのチームに来ることになった一番の理由でもあって、そのチャンスをくれたことにはずっと感謝している。今の状況は理想的ではないかもしれないけど、僕たちは共に戦っているし、チーム全体で懸命に努力しているところだ。フレッドがこのチームを頂点に導いてくれる人だと、僕は信じている。だから、そういった話は全部ナンセンスだと思っている。外から見えるものと、実際に内部で起こっていることは全然違う。確かに簡単な道のりじゃないし、変化も必要だ。でも今、彼の進退が議論されているような状況ではまったくないよ。

    Q:ルイス、F1で19年間数多くの困難を乗り越えてきましたが、今年もまたチャレンジの年となっています。この週末、あなたが得意とするカナダで、シーズン後半に向けた大きな弾みになるような週末が必要だと感じていますか?

    ハミルトン:別に必死に何かを求めているというわけじゃないんだ。もちろん、良い週末になればそれに越したことはないけど、「何が何でも必要だ」とまでは思っていない。外から見ると大変そうに見えるかもしれないけど、実際の内情はそこまで悪くはない。さっきもエンジニアリングの打ち合わせをしていたんだけど、これまでとはまったく違う方向性でセットアップが組まれていた。今年はそういうことがよくある。彼らには彼らのやり方があって、でも僕は「いや、それはちょっと違う」と感じる時がある。僕はこの17〜18年間、あるやり方でここ(カナダ)を走って結果を出してきたわけだからね。だからチームと建設的に話し合いながら、うまく調整していこうとしている。今のマシンには明確なスイートスポットがあって、それをすべてのサーキットで引き出すのが難しい。みんなが同じ課題を抱えているよ。だから、今週末はいい結果を出したいと思っている。

    Q:ルイス、ジャン・アレジと共通点がいくつかありますね。フェラーリドライバーであり、F1初勝利をカナダで挙げたという点など。彼のことをどう思いますか?95年の勝利の記憶はありますか?

    ハミルトン:それって何年だった?95年?そのとき僕は10歳だったかな。あのグランプリは観てなかったと思う。もしかしたら自分がカートでレースしてたかもしれない。でもジャンのことはずっと尊敬してるよ。古い世代の中でも、彼は僕のお気に入りのひとり。いつもすごく親切で礼儀正しい人だし、それって実は当たり前じゃないんだよね。僕自身のカナダ初優勝もすごく印象深い。さっきエンジニアと2007年の予選ラップを見返してたんだけど、あの頃は給油ありの時代で、チームによっては2台のクルマに違う燃料量を積んでいたんだ。僕のチームでも当時のチャンピオンだったアロンソの方が軽い燃料を載せていた。でもモナコの後に「公平なチャンスが欲しい」って主張して、それでこのカナダで初めて同じ燃料で走らせてもらった。そしてポールを取り、レースに勝った。あれは直感を信じて戦ったことで得られた結果だったし、自分にとって大きな成功体験になったんだ。

    Q:フランコ、3戦連続で異なる課題に直面したと思いますが、この10日間でどんなプロセスを踏んで準備してきたか教えてもらえますか?

    コラピント:いくつかレースをこなした後に少し休めるのは、いつだって助けになる。3連戦だと時間がなさすぎて、細かいところまで調整したり、しっかりと見直したりする余裕がないんだ。僕は全然違う環境から来ているから、何かを変えるには十分な時間が取れなかった。今回のブレイクは、本当に僕らにとって良いものだったと思っている。ここでパフォーマンスが上がることを期待してる。去年感じていたクルマへの自信を取り戻して、もっとしっくりくる感覚をつかめればと思う。

    Q:このモントリオールのコースは初めてですが、昨年初めて走ったアゼルバイジャンやシンガポール、オースティンでは良い結果を出していましたよね。このコースもあなたに合っているかもしれませんか?

    コラピント:様子を見てみないとね。でも、フリープラクティスが3回あるから、コースを覚えるには十分だと思う。もちろん、早く慣れることが重要で、僕らはテストしなきゃいけないことがたくさんあるから、その時間を有効に使いたい。確かにこのコースはストリートサーキットっぽいし、そういうのは僕らドライバーにとってちょっと特別な感情がある。なにより、ここはF1の歴史の中でも重要なコースだし、そんな場所でF1をドライブできるなんて、すごくクールだと思うよ。

    Q:ランス、右手首が問題の箇所なんですよね?会見中ずっと手をポケットに入れたままだったので、ケガの影響が残っているのかと思って。

    ストロール:そう、右手首だよ。まだちょっと気になるけど、だいぶ良くなってる。

    Q:ルイス、映画の公開が近づいていますね。F1レース中に撮影された今回の作品は、これまでのハリウッド映画の中で一番F1の本質を捉えた作品だと思いますか?また、主演のブラッド・ピットとダムソン・イドリスに、F1ドライバーらしさを伝えるためにどんなアドバイスをしましたか?

    ハミルトン:それが僕たちの目指していたことだったよ。これだけリアルなレース週末に密着して撮影したスポーツ映画って他にはないと思う。ジョー(監督)とジェリー(プロデューサー)が素晴らしい仕事をしてくれて、撮影も僕たちの仕事の邪魔にならないよう本当に配慮してくれた。だから撮影チームがいたことにすら気づかないぐらいで、すごく自然に進んでいたんだ。

    モナコでドライバーたち向けに少しだけ映像を見せてもらったんだけど、本当に素晴らしかった。僕としては4年間取り組んできたプロジェクトだから、正直ちょっと緊張もした。でもジェリーが「これはできる限りリアルにしたけど、やっぱりハリウッド映画でもあるからね」と言ってくれて。ちょうどいいバランスを目指してたんだ。

    ブラッドとはLAでトラックデーを一緒にやって、彼が運転するのを見たけど、すでにライン取りの感覚を持っていたんだ。まったくの素人というわけじゃなかった。僕は昔、サイドでドライバーコーチのバイトをしてたことがあって、全然何も分かってない人を教えることもあった。でもブラッドはすぐに適応していて、感覚も良かった。

    特にF2のマシンに乗った後にブラッドから「ドライバーがどれだけ過酷な環境にいるか、あらためて理解したよ」ってメッセージが来たのを覚えてる。彼のリスペクトがさらに高まったって言ってた。それが映画にしっかり反映されてるといいなと思ってる。

    Q:ルイス、今年のグリッドには非常に若いドライバーが多いですね。20年前にF1にデビューしたあなたから見て、今の若手は当時と同じような困難に直面していると思いますか?それとも、時代は違うのでしょうか?

    ハミルトン:どう答えたらいいのか難しいけど、確かに時代は変わってるよね。今はF1の人気も相まって、周囲の環境がすごくにぎやかになっている。だから昔よりもプレッシャーは大きいと思う。メディアの反応も早いし、SNSがあるから誹謗中傷も可視化される。それは僕がF1に入った頃にはなかったものだ。

    でも、今の若手たちは本当に成熟してると思うよ。ものすごく若いのに、あの重圧の中でうまく自分を保ってるのはすごいことだ。僕がデビューした頃は、まさに泳ぎ方も知らないまま深海に放り込まれたような感覚だった。でもその頃はまだ「見える場所」にある悪意は少なかった。今の若手は、クルマの外で求められるものが本当に多いと思う。

    Q:ルイス、モントリオールに来るたびにレース以外で楽しみにしていることは何ですか?また、フェラーリのドライバーとして初めてここに来て、ファンの反応には違いがあると思いますか?

    ハミルトン:このグランプリは本当に好きなレースのひとつなんだ。サーキット自体がすごくユニークだし、カナダに来るのも毎回楽しみ。今回初めてバンクーバーに行けたんだ。ずっと行きたいと思っていたんだけど、ようやく叶ったよ。冬にはBC州に行ってヘリスキーをやることもあるしね。僕とランスはヘリボーディングにも興味があって、いつか一緒に行こうって話もしてる。

    モントリオールについて言えば、グランプリ期間中しか来たことがないけど、本当に雰囲気が良くて、街全体が盛り上がるんだ。レストランも最高だし、2007年からずっとファンがすばらしい。ホームグランプリ以外では、最も温かいファン体験のひとつだと思う。

    オーストリアみたいなサーキットも自然は美しいけど、例えばターン4のあたりは観客席が遠くて、双眼鏡がないと見えないぐらい。でもここはターン10のブレーキングやターン2でも、すぐそばにファンがいて、ドライバーとしてもその存在をすごく感じることができる。それが本当に特別なんだ。

    Q:フェラーリドライバーとしては初のカナダGPですが、ファンの反応は変わると思いますか?

    ハミルトン:正直、どうなるか分からないな。どのサーキットもそれぞれに特別な空気があるし、今回もフェラーリの赤いマシンで走るのは初めて。モントリオールにはイタリア系のコミュニティも多いって聞いたから、きっと良いサポートを受けられるんじゃないかなと期待してるよ。

    Q:フランコ、最近の数レースでのクルマのパフォーマンス改善に向けて、どんな取り組みをチームと進めてきましたか?この新しいサーキットに向けての準備と自信は?

    コラピント:いろいろなことをやってきたよ。特にセットアップの面で、自分には合っていない部分が多かった。クルマの中のツールともかみ合っていなくて、全体的にちぐはぐな感じだった。バルセロナの後にその原因が明確になってからは、いろいろ納得できたし、ずっと理解しやすくなった。

    今回は少し自信を持ってここに来ることができた。何日もシミュレーターで走り込んだし、ファクトリーでもエンジニアたちと密に作業した。少しでも前進できると信じてるし、それが結果につながればいいなと思ってる。

    Q:ランス、バルセロナGPの後に受けた治療のプロセスについて、どんなことがあったのか教えてもらえますか?

    ストロール:さっきも話したけど、もう一度言うね。数戦ずっと痛みを抱えていて、バルセロナでは特にひどかった。だから手術を受けたんだ。今はもう痛みはないよ。

    Q:ルイス、あなたはフレッドとともに勝ちたいと話していました。F1の世界でチームを立て直すには時間がかかる中で、今もし交代という話が出ているなら、それはどれほど愚かなことだと思いますか?

    ハミルトン:僕が知る限り、それは現実的な話じゃないし、少なくとも僕はそれを支持しない。チームに新しい人を迎えるのは、ドライバーでもエンジニアでも、組織を動かす人でも、必ず調整期間が必要なんだ。その影響はとても大きい。だからそういった話は、今のところ議題にはなっていない。僕はフレッドとともに勝ちたいし、彼のことを全面的にサポートしている。

    それと、最近出ている「ルイスがF1から引退を考えている」みたいな記事を書いている人たちへ――僕は今フェラーリでのキャリアを始めたばかりなんだ。複数年契約だし、ここで長く戦っていくつもり。頭の中は完全にこのチームと未来に向いているから、そういうデマはやめてほしい。

    Q:ランス、バルセロナの予選後にガレージへ戻った際、かなり苛立っていたという話があります。それについて説明してもらえますか?それは手首の状態と関係していたのですか?

    ストロール:うん、確かにあの時はフラストレーションが溜まってた。手首のこともあったし、イモラからの3連戦すべてに影響が出ていた。運転に支障が出ていたから、日曜のレースもきっと厳しい、もしかしたら走れないかもしれないと感じていた。そういう状況だったから、あの時は本当に苛立ってたんだ。

    Q:ルイス、あなたがフェラーリのF1ドライバーになってから半年が経ちました。サーキット外での生活、マラネロでの時間やイタリアでの適応について教えてください。

    ハミルトン:正直に言って、すごく素晴らしいよ。イタリアを訪れるたびにワクワクするし、まだ現地に拠点を構えてはいないけど、どうするかを考えているところだ。語学面ではまだ苦戦していて、そこは課題かな。でもマラネロに行くのは楽しいし、イタリアの文化や建築、街の雰囲気にはすっかり魅了されてる。

    コラピント:ファクトリーのレストランで有名なパスタがあるんだよね……

    ハミルトン:ああ、あの有名なパスタを作ってるところね。あれってファクトリーのすぐ近く?

    コラピント:あの店、聞いたことあるような……。

    ハミルトン:僕はまだ行ってないかも。

    コラピント:僕も実は行ったことないけど(笑)

    ハミルトン:そうなの?(笑)僕はどちらかというとピザ派かな。でも本当に、この半年は怒涛のように過ぎたけど、新しいブランドパートナーとも素晴らしい関係を築けてるし、新しいプロジェクトも進んでる。Diorとのコレクションもついに公開できたんだ。オンラインで見てみてほしい。長い時間をかけて取り組んだ作品だからすごく誇りに思ってる。

    ビジネス面でもいろいろな挑戦がうまくいっていて、レース外の活動はすごく充実してる。その成果をレースの結果にも結びつけられるように努力してるよ。でもやっぱり、最前線で戦いたい。それが今の課題だね。

    今のマシンにはバーレーンで投入されたアップグレードしかなくて、次のアップデートが待ち遠しい。さらに来年のマシン開発にももう取り組まなきゃいけない時期に入ってる。僕が今運転しているこのクルマは、過去4年間、僕が開発に関与してこなかったマシンなんだ。逆に言えば、シャルルが開発してきたマシンで、彼にとっては慣れたクルマ。でも僕にとってはまだ課題の多いマシンだからこそ、今はその挑戦を楽しんでるんだ。

  • 2025年ル・マン24時間レースに元F1ドライバー19人が参戦

    2025年ル・マン24時間レースに元F1ドライバー19人が参戦

    F1パドックが次戦カナダGP開催地モントリオールへと移動する中、かつてF1で活躍した多数の顔ぶれが、6月14日(土)から15日(日)にかけて開催される2025年のル・マン24時間レースに挑もうとしている。

    この有名な耐久レースでは、現役F1ドライバーの中にも過去に栄光をつかんだ者たちがいる。ニコ・ヒュルケンベルグは2015年にポルシェで優勝を果たし、フェルナンド・アロンソはトヨタの一員として2018年と2019年に連覇を達成した。

    では、今年のレースに参戦する19人の元F1ドライバーたちの中から、彼らの足跡をたどる者は現れるのだろうか?以下に候補者たちを紹介する。

    ■ フェリペ・ナッセ/パスカル・ウェーレイン – #4 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ
    まずハイパーカークラスに登場するのは、フェリペ・ナッセとパスカル・ウェーレインという2人の元F1ドライバーを擁するチーム。彼らはニック・タンディと共にポルシェ963をドライブする。

    ナッセは2015年と2016年にザウバーでF1を戦い、デビュー戦となったオーストラリアGPでいきなり5位入賞を果たした。これは彼のF1キャリア最高位であり、2016年の母国ブラジルGPでは、その年のザウバー唯一のポイントも獲得している。

    一方、ウェーレインは2016年にマノーからF1デビューを果たし、オーストリアGPで10位に入りチームに唯一のポイントをもたらした。翌2017年にはザウバーに移籍し、さらに5ポイントを加えたものの、2018年にはシャルル・ルクレールにその座を譲ることとなった。

    その後ウェーレインはフォーミュラEへと戦いの場を移し、2023/24シーズンにはチャンピオンを獲得。今回がル・マン初挑戦となる。

    ル・マン24時間 F1 フェリペ・ナッセ/パスカル・ウェーレイン2016年当時の元F1ドライバー、ナッセとウェーレイン。彼らは今年のル・マン24時間レースでチームメイトとなる

    ■ 小林可夢偉/ニック・デ・フリース – #7 トヨタ・ガズーレーシング
    #7トヨタ・ガズーレーシングの2人のドライバーもF1ファンにはおなじみの顔だ。小林可夢偉は2009年末にトヨタからF1デビューを果たし、その後3シーズンにわたりザウバーでレースを続けた。その中でも特筆すべきは、2012年の日本GPで母国ファンの前で3位表彰台を獲得したことだ。

    2014年にはケータハムでF1に復帰したが、その後は耐久レースに専念。2021年にはル・マンで優勝し、さらに4度の2位入賞経験も持つ。

    そんな小林とチームを組むのが、ニック・デ・フリースだ。彼は2022年のイタリアGPでウィリアムズの代役としてF1初出走を果たし、即座にポイントを獲得して注目を集めた。しかし2023年にアルファタウリ(当時)からフル参戦を果たすも、シーズン途中でダニエル・リカルドと交代となった。

    その後は再びフォーミュラEとWECに参戦しており、今回はマイク・コンウェイと共にGR010ハイブリッドをドライブする。

    ル・マン24時間 F1 小林可夢偉/ニック・デ・フリースデ・フリースと小林(写真は元チームメイトのホセ・マリア・ロペスと共に)。彼らは2024年のル・マンで2位に入賞している

    ■ セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー – #8 トヨタ・ガズーレーシング
    小林と同様に、#8トヨタ・ガズーレーシングの2人もF1出身かつル・マン優勝経験者だ。セバスチャン・ブエミは2009年から2011年にかけてトロ・ロッソでF1を戦い、2010年の中国GPでは両フロントタイヤが同時に脱落するという奇怪なアクシデントでも話題を呼んだ。

    その後は他のカテゴリーで成功を収め、2015/16年にはフォーミュラEチャンピオンを獲得。さらにル・マン24時間レースでは4勝を挙げ、これは歴代最多タイとなっている。

    その記録を並ぶのがチームメイトのブレンドン・ハートレーだ。彼は2017年末にトロ・ロッソからF1デビューを果たし、2018年にはフル参戦を経験。ル・マンでは2022年に最後の勝利を挙げている。

    この2人に加わるのが、現ハースF1リザーブドライバーの平川亮だ。

    ル・マン24時間 F1 セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー2022年の優勝以来、再び頂点に立てるか――ブエミ、ハートレー、平川のトリオが挑む

    ■ ウィル・スティーブンス – #12 キャデラック・ハーツ・チームJOTA
    ウィル・スティーブンスのF1キャリアは短かった。2014年の最終戦アブダビGPでケータハムからデビューし、翌2015年はマノー・マルシャでフル参戦。イギリスGPでの13位が最高成績だった。

    F1を離れてからは耐久レースに転向し、2017年にはLMGTE AMクラスで、2022年にはLMP2クラスでル・マン優勝を果たしている。今年はハイパーカークラスに挑み、ノーマン・ナトーとアレックス・リンと共にキャデラックをドライブする。

    ル・マン24時間 F1 ウィル・スティーブンス2015年、マノー・マルシャから参戦したスティーブンス。今ではル・マン優勝経験者のひとりだ

    ■ ケビン・マグヌッセン – #15 BMW MチームWRT
    F1のなかでも比較的近年のレース経験を持つのがケビン・マグヌッセン。2021年にはLMP2クラスでル・マン初参戦を果たしており、今回はBMW MチームWRTの#15をドライブする。チームメイトはドリス・ヴァントールとラファエレ・マルチェッロ。

    2024年シーズン限りでハースのシートを失ったマグヌッセンは、現在他カテゴリーに活動の場を移している。F1では2014年のデビュー戦(マクラーレン/オーストラリアGP)でいきなり2位に入るなど、通算185戦に出走した実績を持つ。

    ル・マン24時間 F1 ケビン・マグヌッセン「F1の10年間は特権だった」――マグヌッセンが振り返るキャリア

    ■ ミック・シューマッハ – #36 アルピーヌ・エンデュランス・チーム
    2022年にマグヌッセンがF1に復帰した際、チームメイトとなったのがミック・シューマッハだ。彼にとってF1での2シーズン目となった2022年は、数回のポイント獲得もあったが、翌2023年のシート確保には至らなかった。

    2024年末にメルセデスF1のリザーブドライバーの役目を終えた後、シューマッハはWECへの専念を決意。今年はアルピーヌの一員としてフレデリック・マコヴィエッキ、ジュール・グーノンとともに参戦し、ここまで2度の表彰台を獲得している。

    ル・マン24時間 F1 ミック・シューマッハ2024年にF1リザーブを離れたシューマッハは、WECに集中している

    ■ セバスチャン・ブルデー/ジェンソン・バトン – #38 キャデラック・ハーツ・チームJOTA
    #38キャデラック・ハーツ・チームJOTAには、さらに2人の元F1ドライバーが名を連ねている。地元ル・マン出身のセバスチャン・ブルデーは、1999年の初出場以来、幾度もル・マンに挑戦してきたベテランであり、2016年にはLMGTE Proクラスで優勝も果たしている。

    F1では2008年にトロ・ロッソからデビューしたが、翌2009年途中でハイメ・アルグエルスアリに交代される形でF1キャリアを終えた。

    そのチームメイトは、F1でより輝かしい実績を持つ2009年ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンだ。17シーズンにわたりF1で活躍し、通算15勝、8回のポールポジション、50回の表彰台という記録を持つ。

    バトンにとってル・マン参戦は今回が4回目であり、これまでの最高成績は2024年大会での9位。F1ワールドチャンピオンとしてル・マン優勝を果たした5人に続く6人目となれるか注目が集まる。

    ル・マン24時間 F1 セバスチャン・ブルデー/ジェンソン・バトン元F1ドライバーのバトンとブルデーは、アール・バンバーとともに#38キャデラック・ハーツ・チームJOTAで参戦

    ■ アントニオ・ジョビナッツィ – #51 フェラーリAFコルセ
    ル・マン24時間レースの勝利経験者であるアントニオ・ジョビナッツィも参戦する。彼は2017年にザウバーで2戦、2019年から2021年まではアルファロメオからF1にフル参戦。ブラジルGPでの5位がF1での最高成績となっている。

    その後はフェラーリF1のリザーブドライバーを務めつつ、2023年にはフェラーリAFコルセとしてWECにフル参戦。ル・マンではその年に見事総合優勝を果たした。今年もアレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラドと組んで参戦し、現在WEC選手権でも首位を走る。

    ル・マン24時間 F1 アントニオ・ジョビナッツィジョビナッツィは、2023年にピエール・グイディ、カラドとともにル・マン優勝を経験している

    ■ ロバート・クビサ – #83 AFコルセ
    ロバート・クビサのF1キャリアはまさにジェットコースターだった。2006年から2010年までに1勝を含む好成績を残すも、2011年のラリー事故で重傷を負い長期離脱。その後、2019年にウィリアムズからF1復帰を果たしたが、思うような結果は残せなかった。

    それでも耐久レースでは好調で、LMP2クラスで2度のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ王者に輝いている。今年はAFコルセからイエフェイ・イェ、フィリップ・ハンソンとともに参戦する。

    ル・マン24時間 F1 ロバート・クビサロバート・クビサは波乱のF1人生を経て、耐久レースで再び輝きを放つ

    ■ ポール・ディ・レスタ/ジャン-エリック・ベルニュ – #93 プジョー・トタルエナジーズ
    ポール・ディ・レスタは2011年から2013年までフォース・インディアでF1に参戦し、最高位は2012年と2013年の4位。2017年にはウィリアムズから1戦限りの代役出走も経験した。

    F1引退後は解説者としても活躍しつつ、耐久レースに参戦。2020年にはLMP2クラスでル・マン優勝も果たしている。今年は#93プジョー・トタルエナジーズで、同じく元F1ドライバーのジャン-エリック・ベルニュとチームを組む。

    ベルニュはレッドブル・ジュニア出身で2012年から2014年にかけてトロ・ロッソでF1を戦った。F1後はフォーミュラEに転向し、2度のチャンピオンに輝いた実績を持つ。ル・マンには今回が5回目の参戦となる。

    ル・マン24時間 F1 ポール・ディ・レスタ/ジャン-エリック・ベルニュベルニュとディ・レスタ(2012年の写真)は、F1では別のチームで戦っていたが、現在はWECで同じチームに所属している

    ■ ストフェル・バンドーン – #94 プジョー・トタルエナジーズ
    #94のプジョー・トタルエナジーズをドライブするのはストフェル・バンドーンだ。ベルギー出身のバンドーンは2017年にマクラーレンからF1にフル参戦し、2018年まで在籍したが、非力なマシンに苦しみ、2019年にはシートを失った。

    その後はフォーミュラEに転向し、2021/22シーズンにはチャンピオンを獲得。現在はアストンマーティンF1チームのリザーブドライバーも務めている。WECではロイック・デュバルとマルテ・ヤコブセンとともに#94で参戦する。

    ル・マン24時間 F1 ストフェル・バンドーンF1では苦戦したバンドーンだが、その後フォーミュラEや耐久レースで着実な実績を重ねている

    ■ ジャック・エイトケン – #311 キャデラック・ウィーレン
    ジャック・エイトケンは、ここに挙げられた中で最も短いF1キャリアを持つドライバーかもしれない。彼は2020年のサヒールGPで、ジョージ・ラッセルがメルセデスに代役出走した際にウィリアムズから代走し、16位で完走した。

    現在は3回目となるル・マン参戦に備えており、#311キャデラック・ウィーレンでは、現F1リザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチ、フレデリック・ヴェスティとともに出場する。

    ル・マン24時間 F1 ジャック・エイトケンエイトケンは2020年のF1出場後、様々なカテゴリーで活動している

    ■ アンドレ・ロッテラー – #18 IDECスポール
    #18 IDECスポール(LMP2クラス)には、アンドレ・ロッテラーが名を連ねる。彼は2000年代初頭にジャガーF1のテストドライバーを務めていたが、F1レースデビューは2014年のベルギーGP。ケータハムから出走したものの、マシントラブルでわずか1周でリタイアとなった。

    ル・マンではこれが13回目の参戦であり、これまでに3度の総合優勝経験を持つ。しかし今回初めてトップクラスではなくLMP2での出場となる。チームメイトはジェイミー・チャドウィックとマティス・ジョベール。

    ル・マン24時間 F1 アンドレ・ロッテラー3度のル・マン制覇経験を持つロッテラー、今年はLMP2で挑む

    ■ ピエトロ・フィッティパルディ – #22 ユナイテッド・オートスポーツ
    同じくLMP2に参戦するのがピエトロ・フィッティパルディ。2020年のバーレーンGPで起きたロマン・グロージャンの大事故の代役として、フィッティパルディはハースから2戦F1に出場した。

    その後もアメリカのストックカーやインディカーなど多くのシリーズに参戦しており、現在もハースF1のリザーブを継続しながら、今年はユナイテッド・オートスポーツからル・マンに出場。レンガー・ヴァン・デル・ザンデ、デイヴィッド・ハイネマイヤー=ハンソンとチームを組む。

    ル・マン24時間 F1 ピエトロ・フィッティパルディフィッティパルディはハースF1のリザーブとしての活動を続けつつ、耐久レースでも経験を積んでいる

    ■ 特別言及
    LMGT3クラスに出場する元F1ドライバーはいないが、F1ドライバーの息子が参戦予定だ。ルーベンス・バリチェロの息子、エドゥアルド・バリチェロが今年ル・マン初参戦を果たす。

    また、このカテゴリーではMoto GPのレジェンド、バレンティーノ・ロッシにも注目したい。彼は今年2回目のル・マン参戦となるが、F1との縁も深く、2019年にはルイス・ハミルトンとのマシンスワップを経験し、2006年にはフェラーリのテストも行っている。

  • F1元王者ケケ・ロズベルグがロング・コビッド告白「もう何もできない」

    F1元王者ケケ・ロズベルグがロング・コビッド告白「もう何もできない」

    1982年のF1ワールドチャンピオンであるケケ・ロズベルグが、深刻な健康問題に直面していることを明かした。長引く新型コロナウイルスの後遺症(ロング・コビッド)に加え、視力の低下にも悩まされているという。

    ウィリアムズからF1タイトルを獲得した76歳のロズベルグは、ここ数年グランプリに姿を見せていないが、F1のパドックから離れたのは、息子ニコ・ロズベルグが2010年にメルセデスに加入した直後のことだった。

    フィンランドのメディア「APU」との稀なインタビューで、彼はなぜ公の場から姿を消したのか、その理由を語った。

    「もう続けられなかった。すべてを完全に断ち切って、世捨て人のような生活を始めた」とロズベルグは述べた。

    その後、息子ニコ・ロズベルグは2016年の激闘の末、ルイス・ハミルトンを破ってF1チャンピオンに輝いた。

    自らも5度のグランプリ優勝とF1タイトルを経験したケケ・ロズベルグだが、今でも最も誇りに思っているのは息子の達成だという。

    「間違いなくニコの世界選手権タイトルだ」と質問に答えた。「家族の歴史という観点でも、あれは大きな節目だった」

    しかし、2020年のパンデミック以降、ロズベルグの孤独な生活はさらに困難なものになった。新型コロナの後遺症は今なお彼の生活に深刻な影響を及ぼしている。

    「ロング・コビッドについての理解は、今もほとんど進んでいない」と彼は語った。「非常に多くの人々が、その影響に苦しんでいる」

    「私にとっても、それは二次的な疾患だ――孤独によって悪化してしまった。ほとんどエネルギーが残っていない。以前は、やるべきことのリストがあった。今もリストはあるが、もう実現できないことばかりが並んでいる」

    最近では、視力の低下を主な理由として専門医に相談するようになったとも明かした。