カテゴリー: F1ドライバー

  • 2025年F1 オーストリアGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGP初日のフリー走行でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月27日(金)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリのフリープラクティスが行われた。

    F1オーストリアGPの初日を締めくくるフリー走行2回目は、マクラーレン勢が圧倒的なスピードを見せつけた。ランド・ノリスがトップタイムを記録し、チームメイトのオスカー・ピアストリも0.157秒差で2番手に続いた。2人とも予選を見据えて好感触を得ており、マクラーレンが週末の主導権を握る展開となっている。

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、レースエンジニア不在の中でも3番手に食い込む力強いパフォーマンス。角田裕毅もセッションを通して自信を深め、7番手に浮上した。アストンマーティン、フェラーリ、メルセデスもトップ10に複数台を送り込み、明日の予選に向けて各陣営が手応えをつかんでいる。

    1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「週末のスタートとしては良い一日だった。FP2では少し遅れを取り戻す必要があったが、アレックスが午前中に素晴らしい仕事をしてくれて、クルマを改善するための重要なフィードバックをチームにもたらしてくれた。いくつかポジティブな前進もあったし、今はいい感触を得ている。明日、限界で完全に納得できる状態にするため、チームと協力して作業を進めるつもりだ」

    2番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「まずまずの金曜日だった。ペースは良く、クルマの感触も悪くない。予選で最大限の力を発揮するために、今夜取り組むべき点はいくつかあるが、今のところは満足しているし、明日が楽しみだ」

    3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「今日は全体的に順調で、大きな問題もなかった。ショートランでもロングランでもアンダーステアが少し強かったので、そこは明日に向けて修正しなければならない。今日はサイモンとの仕事が本当に良かった。彼とは以前からガレージの反対側やシミュレーターでも関わりがあって、経験も豊富だ。とてもやりやすくて、有意義な一日だった」

    4番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「オーストリアに戻ってこられて嬉しかった。このサーキットは楽しいし、毎年楽しみにしている。ここ数週間でクルマに改善が見られているので、今回も全力を尽くす。まだ週末の序盤だから他チームとの比較は難しいが、クルマの感触は良好だし、今日は予定していたプログラムも順調にこなすことができた。明日の展開が楽しみだ」

    5番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日初めてFP2でクルマに乗ったが、サーキットにはすぐに馴染めた。ただ、クルマのフィーリングはまだ完全に満足できるものではない。いつも通りレースペースは良さそうだが、予選用のセッティングには改善の余地がある。スタート位置をもっと前にして、日曜にトップ争いができるように明日までに仕上げていく」

    オーストリアグランプリ 2025年のF1世界選手権 角田裕毅

    6番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日は少し苦戦したが、午後のセッションは事前の見立て通りだった。FP2のシングルラップでのペースは予想外に良くて驚いた。クルマのバランスは良かったが、FP2では少し後退した感触がある。そこは今夜分析して、午前中に見つけた理想の状態に戻すつもりだ。マクラーレンの速さを考えると、ポールポジション争いは難しそうだが、トップ5は狙いたい。ここは路面が荒れていて我々にとっては厳しい条件だが、最適化のために努力を続ける」

    7番手:角田裕毅(レッドブル)
    「FP1からFP2にかけて、すべてが良い方向に進んだと思う。まだ足りない部分はあるけど、いくつかポジティブな点も見つけられたし、明日に向けてこの流れを維持しながら、さらに詰めていきたい。

    このタイプの高速サーキットでは自信がとても大事で、FP2ではクルマに対してその自信がかなり持てた。僕にとってはそれが何より重要なんだ。まだこのクルマについて学んでいる最中だし、大事なセッションに向けて良い積み重ねをしていくことが必要。今のアプローチには満足しているし、あとは明日、それをすべてまとめるだけだ」

    7番手:角田裕毅(レッドブル)
    「FP1からFP2にかけて、すべてが良い方向に進んだと思います。まだ足りない部分はあるんですけど、いくつかポジティブな要素も見つけられたので、明日に向けてこの流れを維持しながら、さらに詰めていきたいです。このタイプの高速サーキットでは自信がとても重要なんですが、FP2ではその自信をかなり持てるようになりました。自分にとってはそれが何より大事なので、満足しています。まだこのクルマのことを学んでいる途中ですし、大事なセッションに向けていいビルドアップが必要なので、これまでのアプローチには満足しています。あとは明日、それをすべてまとめきるだけです」

    8番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「今日は本当にポジティブな一日だった。アップグレードは正しい方向に機能していて、走るたびにクルマにどんどん馴染んでいくのを感じた。このサーキットは昔から好きで、F4、F3、F2のどのカテゴリーでも結果を出してきた。最初のラップから良いフィーリングだった。まだ金曜日だから改善すべき点はあるが、一歩ずつ前進できている。今のペースを維持できれば、今季初のQ3進出も見えてくる。今日得られたフィードバックをもとに作業を続けて、明日に向けて全力を尽くす」

    9番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「ここ数戦はポイントが取れているし、クルマも少しずつ本来の状態に戻ってきている気がする。まだ理想的なウィンドウには入っていないが、週末の進行とともにどう改善できるかを見ていく。全体的にすごく接戦になっているから、明日の予選では完璧なラップが必要だし、レースペースも重要になる」

    10番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「FP1ではギアボックスのトラブルで走行時間を失ってしまい、少し遅れをとった。FP2はスムーズだったが、まだ求めているペースには届いていない。今夜のうちにやるべき作業が残っているし、チームと一緒に正しい方向を見つけたい」

  • 2025年F1 オーストリアGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGP初日のフリー走行で11番手以下だったドライバーのコメント。6月27日(金)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリのフリープラクティスが行われた。

    中団以降では、レーシングブルズのリアム・ローソンとアイザック・ハジャーが12・13番手につけ、まずまずの仕上がりを示した。アルピーヌのピエール・ガスリーはフロア損傷に見舞われながらも14番手を確保し、ハース勢も徐々に調子を上げてきている。なお、キミ・アントネッリは11番手にとどまりつつもロングランでの手応えを語った。

    一方、ウィリアムズはFP1で好調だった反動か、セッティング変更が裏目に出て2台揃って苦戦。コラピントは最下位に沈んだ。ザウバーではガブリエル・ボルトレトがトップ10入りの好走を見せた一方、ニコ・ヒュルケンベルグは低迷。チーム間の差がわずか数コンマに収まるこの短いサーキットでは、ほんのわずかな進化が明日の予選結果を大きく左右しそうだ。

    11番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「全体的には難しい一日だったが、学びは多くてポジティブな内容だった。FP1もFP2も走り出しは良かったが、このサーキットは短いのでシングルラップでうまくまとめるのが難しい。ソフトタイヤではどのラップも少しずつミスがあり、最大限の力を出し切れなかった。明日のFP3ではそこを改善するつもりだ。ロングランの方はまずまずで、クルマのバランスも悪くなかった。荒れた路面のサーキットはこれまで我々にとって難しい条件だったが、W16の最近の改善が役立っていればいい。今夜は注力すべきポイントがはっきりしているから、さらに前進した状態で週末に臨みたい」

    12番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今週末はここまでかなり接戦になっている。レッドブル・リンクは1周が短いので当然だが、シーズンを通してグリッド全体がこれほどタイトな状態で続いている。予選は特に競争が激しくなるはずだ。クルマの状態は悪くないが、まだ改善の余地はある。今のところは良いウィンドウに入っていると思うし、もっと速さを引き出せるはず。Q1ではトラフィックが大きな課題になるから、タイヤの温度管理やアウトラップの手順も非常に重要になる。できる限りの準備をして、結果につなげたい」

    13番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日はFP1とFP2で似たような感触だった。FP2の方が少しだけ快適に走れたが、ここはとにかくフィールド全体の差が非常に小さい。あとコンマ数秒あれば順位は大きく変わる。Q3進出は簡単ではないが、すべてをまとめることができれば可能性はある。現時点ではアストンマーティンの方がやや速い印象だが、我々も全力を尽くす」

    14番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日はアップダウンのある一日だったし、まだ改善の余地がある。毎週金曜日に言っているが、特にここではラップが短いのでタイム差が非常にタイトだ。コンマ1秒、2秒で6〜7ポジション動く。それだけにラップをまとめて細部を突き詰めることが大事になる。FP1もFP2もラップには満足している。いくつか見つけた課題に今夜取り組むつもりだ。FP2ではフロアを損傷していたことがわかり、後半にクルマの感触が悪かったのもそれが原因だった。明日までにどれだけ改善できるか見ていく」

    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今日はまだプラクティスだから何とも言えないが、全体としては正しい方向に進んでいると感じている。クルマを少しずつ改善できていて、FP1からFP2にかけては確実にパフォーマンスが上がった。明日はさらにもう一段階上げる必要がある。全体が非常に接戦で、このサーキットはコーナー数も少ないから、ちょっとした差が大きく影響する」

    オーストリアグランプリ F1 2025年のF1世界選手権

    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「正直なところ、僕たち自身も少し混乱している。悪くはないが、素晴らしいというわけでもない。風向きの変化を理解する必要がある。特定の風向きに対して僕たちは苦手なところがあって、それが影響していた可能性がある。ハードコンパウンドではまだ良かったが、ソフトタイヤを履くと一気に後退してしまった。そこを明日までに分析しなければならない。FP3ではいくつか試す予定だし、いつも土曜にはある程度巻き返せている。明日は気温も上がるはずで、それによって状況がリセットされる可能性もある。タイヤをうまく機能させることができれば、クルマの基本的な性能には自信があるし、レースペースもある。どうなるか見てみたい」

    17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「FP2のタイムシートだけを見ると厳しい結果に見えるが、内容的にはポジティブだった。ソフトタイヤではラップをうまくまとめきれなかったが、ミディアムとハードでは競争力が感じられた。他のチームと比べてソフトタイヤでのグリップ維持に苦労している。今夜しっかりと分析して、週末を通じて改善していく」

    18番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「今日は厳しい一日だった。速さが足りなかった。ここは1周が短いサーキットなので、全体の差も小さく、その分小さなミスが順位に大きく影響する。自分自身のドライビングもまだ改善の余地がある。特に高速域でのパフォーマンスが不足していたので、そこを重点的に見直したい。まだ心配する段階ではないし、最近は金曜に遅くても土曜に巻き返せている。FP1からも改善できているので、この流れを続けていければいい」

    19番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今日はすべてがうまくかみ合ったとは言いがたい。FP2ではアップデートされたフロアを試したり、いくつかセットアップを試したが、期待したような改善は得られなかった。グリップもバランスも少し不安定だった。とはいえ金曜日はデータを集めて学ぶ日だ。ガブリエルが見せたパフォーマンスはチームとしてのポテンシャルを示しているし、彼の走りは良いベンチマークになる。今夜はデータを深掘りして、明日に向けてより多くのパフォーマンスを引き出したい」

    20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「過去数戦でもそうだったが、金曜日はなかなかうまく噛み合わない。クルマの感触自体は悪くなかったし、FP1の方がFP2よりも走っていて良かった。特に予選用のアタックでは、まだ力を引き出せていない印象がある。高燃料時の方が良い感触だった。予選向けにもっと改善しないといけない。バルセロナやモントリオールでは金曜から土曜にかけてしっかり巻き返せたので、今回も同じことを目指す。ここはラップが短いから細部の差が大きく順位に響く。すべてのディテールが重要になると思っている」

  • F1オーストリアGP前夜 ドメニカリ主催の夕食会に20人のドライバーが参加

    F1オーストリアGP前夜 ドメニカリ主催の夕食会に20人のドライバーが参加

    F1オーストリアGPのメディア対応がすべて終わった木曜、レッドブル・リンクのパドックでF1 CEOステファノ・ドメニカリがホストを務め、全20人のF1ドライバーを招いたディナーパーティーが開かれた。

    席順はチームの垣根を越え、自然な親近感を重視して決定。ドライバーたちはライバル関係をひとまず脇に置き、オーストリアの郷土料理が並ぶテーブルを囲んで和やかな時間を過ごした。

    フォークの音が響き、冗談が飛び交うひとときは、コース上では激しく競い合う彼らが、同じ情熱でつながる“家族”でもあることを感じさせる、束の間の団結の象徴だった。

    2025年のF1世界選手権 オーストリアグランプリ

  • F1ドライビングガイドライン公開に対するF1ドライバーたちの反応

    F1ドライビングガイドライン公開に対するF1ドライバーたちの反応

    F1ドライビングガイドラインの公開は、オーストリアGPのメディアデーにおけるパドックの話題を席巻した。

    ここでは、過去1年の間に起きた数々の論争的なペナルティとレーシングインシデントを受けて、FIA(国際自動車連盟)が透明性を高めようと試みた今回の動きに対して、ドライバーたちがどう反応したのかを見ていく。

    F1の統括団体であるFIAは、このガイドラインが規則ではなく、「ホイール・トゥ・ホイール・バトル」における優先権を明確化するための補足的なものであることを強調した。

    「自然な感覚で走っている」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「正直に言うと、僕はこのガイドラインに従って走っていない。自然な感覚でドライブしているだけだ」

    「とはいえ、FIAやスチュワードの仕事が難しいことも分かっている。すべてのレーシングマヌーバーは異なる見え方をするし、ある程度の境界線があるのは良いことだと思う。でも今のところ、自分には特に影響は出ていない」

    「他の人がどう思っているかは分からない。面白いのは、年々違う人が関わって、また違うものが持ち込まれることだね。良いものもあれば、あまり良くないものもある。まだ判断はしたくないかな」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「僕自身としては、特に不自然には感じていない。ハードなレースをして、リミットがどこかは分かっている。それが互いの間にあるリスペクトの中での限界なんだ。そしてその限界をギリギリまで攻めていく」

    「もちろん、ペナルティが強すぎるのか、弱すぎるのかというのはまた別の話だ。でもホイール・トゥ・ホイールのレースのやり方としては、自然に感じているよ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「その件についてはコメントしないよ。ペナルティポイントをもらうわけにはいかないからね!」

    「ガイドラインを“白黒”で扱うべきではない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「もちろん、すべての状況には書ききれない要素がある。だからガイドラインによって、何がOKで何がNGかということについて、ある程度の明確さが与えられるのは良いことだ」

    「たしか最初に出されたのは18か月ほど前だったかな。そこからいくつかの修正が加えられているかもしれない。でも重要なのは、それを“絶対のルール”として受け取るのではなく、“この文にこう書いてあるからこうなる”と結論を急ぐのではなく、最終的にはスチュワードの裁量に委ねられているということを理解することだと思う」

    エステバン・オコン(ハース)
    「ルールは本当に多いよね。レースに関しては、僕らにとってはかなり分かりやすくて明確なんだけど、ちょっとした副次的な事象――たとえばカナダでのピットレーン出口で僕とカルロスの間で起きたダブルイエローの件――ああいったものが複雑さを増している」

    「僕だけじゃなくてカルロスも驚いていた。ああいう細かいことが、すでに複雑な状況をさらにややこしくして、スチュワードの元へ行ったり、長い判断待ちになったりする原因になるんだ」

    「結果的にFIAは正しい判断をしてくれたと思う。あれは副次的な出来事で、重大な影響を与えるものではなかった。でもFIAの部屋に入る前はいつも緊張するし、特に結果に意味がある場合はね。あの日のレース後の3時間は、僕にとってもチームにとってもかなり長い時間だったよ」

    国際自動車連盟(FIA) F1

    「常任スチュワードの時代へ」
    ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「これが公表されたことで、より多くの意見が飛び交うようになると思う。僕個人としては――これまでにも何度か言ってきたように――スチュワードは今もボランティアなんだ」

    「1シーズンで20人のスチュワードが交代で入っていて、全員が豊富なレーシング知識を持っているけど、インシデントの解釈はわずかに異なっている。ドライバーと同じようにね」

    「だから、僕としてはフルタイムで報酬を受け取るプロのスチュワード、つまり常任のスチュワードを3〜4人置いて、その人たちだけで判断していく体制が最善だと信じている」

    「それに伴って、ドライバーガイドラインも少し簡素化できるかもしれない。現状は、頻繁に関わらないスチュワードのための補助的な指針として必要だけど、毎戦見ている同じ面々なら、我々がどう考えているかも理解してくれるし、逆に我々も彼らの視点を知っている。そうなれば、“文字通り”ではなく、“実際の事象”としてインシデントを判断できるようになると思う」

    「今のやり方では“コンタクトスポーツ”を作っている」

    アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
    「今のレーシングのやり方は好きじゃない。バルセロナのターン1が良い例だと思う」

    「もし相手のマシンがブレーキを放してこちらを外側に押し出し、逃げ場がない状態にしたとしても、それが相手のコーナーになる。でもその時点では、すでにブレーキングしてコーナーに飛び込んでいるから、もうオフコースに出てカットラインを通るしかないんだ」

    「カナダでも同じような状況があった。もし僕がイン側の相手に対してターンインして、接触が起きれば、今度はその相手がペナルティを受ける。つまり、僕が無理にでもターンインすれば、接触を誘発できるという状況ができてしまう」

    「今のガイドラインだと、“接触が得になる”状況が生まれてしまっている。僕が今までしてきたのは、相手を避けてクラッシュを防ごうとしてきたこと。でもその結果、逆にペナルティを受けてしまったんだ」

  • F1オーストリアGP:記者会見 Part.2 – ピアストリ、オコン、ボルトレト

    F1オーストリアGP:記者会見 Part.2 – ピアストリ、オコン、ボルトレト

    F1オーストリアGPを前にした木曜恒例の記者会見。第2部には、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、ハースのエステバン・オコン、キック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトが登壇し、カナダGPでの接触やアップグレード、新レギュレーション、そしてチーム内の競争関係などについて率直に語り合った。

    激化するタイトル争いの中でも冷静さを保つピアストリは、今季のマクラーレンの戦い方に自信を見せた。

    Q:オスカー、あなたから始めましょう。まずは2週間前の話に戻ります。カナダGPの終盤はあなたとランドにとって波乱の展開でした。レース後のデブリーフィングはどうでしたか?

    オスカー・ピアストリ:問題なかったよ。デブリーフィングの半分はスチュワードルームに行く途中だったけどね(笑)。でも、全部うまくいった。チームに戻る前にランドと正直に話し合って、彼は謝罪してくれた。だから大丈夫。またレースに集中できるのを楽しみにしてるよ。

    Q:その件に関して最後にもうひとつ。以前から話していた“パパイヤ・ルール”に今後何か変更はありますか?

    ピアストリ:ないよ。これまで通り。カナダで起きたことは理想的じゃなかったけど、僕たちは依然としてレースを自由に戦えるし、両者とも選手権を争っている。だからこれまで通りレースして、今後は接触しないようにすればいいだけ。

    Q:カナダでは今年初めてマクラーレンのマシンがフロントロウを逃しました。その難しさはどこにあったのでしょう?今週末のオーストリアにも影響しそうですか?

    ピアストリ:そうならないことを願ってるよ。僕たちとしてもあれほど苦戦するとは予想外だった。でも一度限りの出来事だったと思いたい。予選までにはある程度改善していたし、レースペースは悪くなかった。ただ、予選順位が少し後方だっただけ。

    カナダで何がうまくいかなかったのかはある程度理解できていると思う。今週末はもっと良いレースにしたい。トップフォームを取り戻せる自信はあるよ。

    Q:今週末は新しいパーツも導入されると聞いています。どのような期待を?

    ピアストリ:そう、一部のパーツがフロントに投入される予定だよ。もちろん、速くなることを期待している。だいたいアップグレードの目的ってそういうものだからね。

    Q:今週末はかなり暑くなる予報です。これはマクラーレンにとって有利になりますか?

    ピアストリ:可能性はあるけど、正直あまり大きな差はないと思う。今年は気温が低いレースでも僕たちは強かったし、高温でも他のチームが速いこともあった。だから結局のところ、サーキットがどれだけ各マシンに合っているか次第。それが僕たちに合ってくれるといいね。

    Q:エステバン、次はあなたです。カナダでは素晴らしいレースでしたね。ハースF1の200戦目に9位入賞という結果でしたが、驚きはありましたか?

    エステバン・オコン:驚きではなかったよ。予選より決勝の方が速くなるだろうというのは、僕たちも分かっていたからね。だいたいそういう傾向がある。

    すごく良い戦略が取れたし、その点ではとても満足している。カルロス(サインツSr.)ともレース中ずっとバトルができたのは、嬉しいサプライズだった。もっとペース差があると思っていたからね。でも、200戦目の節目にポイントが取れたのは本当に良かった。

    レース後にはFIAの部屋でいろんな裁定があって時間はかかったけど、最終的にポイントが確定して、結果的には全てうまくいったと思っている。

    Q:今年はチャンスがあれば確実にポイントを取れている印象があります。それは意識してやっていることですか?

    オコン:うん、ちょっとしたことで全部台無しになる可能性もあるけど、今のところ、チャンスがあればしっかりものにできていると思う。ミッドフィールドは本当に接戦だから、たとえ1~2ポイントでも常に狙っていかなきゃいけない。

    誰かが1戦だけものすごく好調な週末を送れば、一気に差を詰められるからね。だから1ポイントでも、僕たちにとってはほぼ表彰台みたいなもの。あの日はかなりいいレースだったと思うし、こういう流れを続けていきたい。

    今週末のマシンの仕上がりを見てみるけど、ここは面白いサーキットだし、チームとしても歴史的に好成績を残しているから期待しているよ。

    Q:このレッドブル・リンクはチームにとって過去に好成績を残してきたコースです。先週のカナダと比べて、自信はありますか?

    オコン:見てみないと分からないね。過去に良かったというのは心強いけど、事前準備がしっかりできているという意味であって、結果を保証するものではない。

    去年のデータや作業内容を活かせるのは確かだけど、FP1で実際にマシンを走らせて、他チームと比較してみるまで分からない。あまり楽観的になりすぎないようにしているよ。

    Q:今日、FIAのペナルティおよびドライビングスタンダード・ガイドラインが一般公開されました。ファンにとってF1の理解を深めるうえで、良いことだと思いますか?

    オコン:そう思うよ。というか、僕はもう公開されているものだと思ってた(笑)。

    Q:チームとドライバーには公開されていましたが、一般公開は今日が初めてです。

    オコン:なるほどね。でも、誰にとっても透明性があるというのはとても良いことだと思う。

    Q:ガブリエル、数戦前に投入した新パーツでマシンのパフォーマンスが向上したように見えましたが、今週末も新たなアップグレードがありますね。オーストリアGPに向けたチームの雰囲気はどうですか?

    ガブリエル・ボルトレト:とてもいい雰囲気だよ。バルセロナで持ち込んだアップグレードはすごくうまく機能してくれたからね。だから今回の新パーツにも期待してる。

    もちろん、それがバルセロナと同じくらい大きな効果があるのか、それとも少し小さいのかは、実際に走ってみないと分からない。でも楽しみにしているし、チームも今年に入ってからクルマの開発をうまく続けている。ラップタイムも確実に良くなってきている。

    今は良い方向に進んでいると思うし、少なくともそれが見える形になってきた。これまでのように、大きなクラッシュや混乱がない限りポイント争いが難しかった状態から、今は少しずつ「常にポイント圏を争える」状態に近づいてきている。今週末でさらにチャンスを広げられたらいいね。

    Q:シーズンも折り返しに近づいていますが、自身のパフォーマンスについてはどう感じていますか?特に1周のタイムとレース全体での違いについては?

    ボルトレト:1周のアタックでは、かなり自信がついてきたと思う。シーズン序盤から、例えばオーストラリアの時点ですでにクルマの感触は悪くなかったし、その後もどんどん理解が深まってきた。

    セットアップ面や、ドライバーとしての自分の面で、どうすればより速く走れるかが見えてきた。レースでは、経験豊富なチームメイト(ニコ・ヒュルケンベルグ)が隣にいることで、まだ学ぶべきことが多いと感じている。

    彼の方が、レース中の周囲の状況判断やタイヤマネジメント、戦略の視野が広いことが多い。例えば、レース序盤のタイヤの使い方やプッシュの仕方など、経験からくる判断がすごくうまい。

    僕たちはいつも似たようなグリッドポジションからスタートしているのに、彼はいつも良い位置にいる。ほんの2ポジションの違いがレース全体で大きな違いになるんだよね。

    だから、全体としては今の自分に満足してるし、特に予選の1周のパフォーマンスは自信がある。そして今、ようやくレースペースでも前進できていると感じている。

    Q:このレッドブルリンクのように、F2時代に優勝経験のあるサーキットに戻ってくるのは、やはりアドバンテージになりますか?

    ボルトレト:もちろん、ポジティブな要素だよ。知らないサーキットに来て「ここはどう攻めるべきか」って考える必要があるよりはずっといい。でも、F1で走るのは初めてだから、F2とまったく同じというわけではない。

    F2と比べて、このコースはF1では高速セクションのスピードが全然違う。すごく面白いだろうね。でも僕はこのサーキットが本当に好きなんだ。F2だけでなくF3や他のカテゴリーでもいい思い出があるし、ここに戻ってこられてうれしいよ。

    記者からの質疑応答

    Q:オスカーに質問です。チームは君たち2人に自由に戦わせていますが、完全に平等な条件で管理するのは難しいのでは?たとえばカナダでは、君が少し早めにピットに入ったことで、ランドが君に仕掛ける余地が生まれたのでは?

    ピアストリ:そうは思わないよ。戦略の面では、両マシンにとって最善の結果を出すために動いてる。僕は前にいるマシンを抜くためにできる限りの周回数を与えられていたし、それが目的だった。

    確かに難しい立場ではあるけど、コンストラクターズ選手権で余裕のある状況だから、ある意味で管理しやすくなっているとは思う。でももちろん、そう簡単でもない。だけどチームはうまく対処してくれているし、事前の準備もよくできている。

    強い2人のドライバーと、コンストラクターズでの好位置――良い状態であるからこそ、そうした難しさも生まれてくるんだ。

    Q:エステバン、今年はミッドフィールド勢全体が不安定に見えますが、ハースも同様でしょうか?例年と違った難しさはありますか?

    オコン:いい質問だと思うよ。今まさに取り組んでいるのが、その「パフォーマンスの安定性」をどう向上させるかなんだ。

    特にミッドフィールドは差が極めて小さい。0.1秒の違いで3~4ポジション動くこともあるし、Q2やQ3に進出できるかどうかの違いにもなる。数年前なら2~3テンポ遅くても順位を保てたことがあったけど、今はそうはいかない。

    だから1周のラップを完璧にまとめること、セットアップを最適化すること、すべてをコントロール下に置くことが不可欠。マシンがそのサーキットに合っていなければ、予選ではチャンスがまったくなくなる。

    レースではまだ何とかなる可能性はあるけど、予選では無理。そこが今の難しさだね。

    Q:オスカー、今あなたは選手権でリードしていますが、将来的にアンドレア(代表)やザク(CEO)に対して自分を優先するよう求めたいと思うことはありますか?

    ピアストリ:ドライバーズランキングでリード?君の言う「余裕のあるリード」は、僕の感覚とはちょっと違うね(笑)。

    僕としては、まずフェアなチャンスを持って両タイトルを目指したいと思ってる。特にドライバーズチャンピオンシップは、最終的に1人しか勝てないものだから。

    そういった議論をするには、状況が大きく変わらないといけないし、現時点ではまったくその段階じゃない。だから、僕としては「公正なチャンス」を得ることだけが望みで、それが今ある状況でもある。

    そういう話をするつもりはまったくないよ。

    Q:オスカー、最近メルセデス製パワーユニットにトラブルが続いています。マクラーレンとして不安はありますか?

    ピアストリ:いや、特にないよ。もちろん、各チームで起きたことについては注視しているけど、それがチーム由来なのか、パワーユニット自体の問題なのか、ケースバイケースだと思う。

    僕自身もチームも、今のところ心配はしていない。

    Q:オスカー、再びカナダGPの件に戻ります。今回事態が大きくならなかったのは、あなたとランドの間でお互いにスポーツマンシップがあったからだと思います。ところで、今季の初めにあなたとランド、アンドレア(代表)、ザク(CEO)で“エンゲージメント・ルール”を文書化したと聞いています。その中で、あなたが特に入れたかった/入れたくなかったルールはありましたか?

    ピアストリ:一番重要だったのは、可能な限りフェアであることを保つということだった。もちろん、戦略のように完璧にフェアにはできないケースもある――ピットボックスが一つしかないとか、そういうことだよね。

    でも、とにかく「2台のクルマがぶつからないこと」が一番大切なルールだよ。文書化されてるかどうかは関係ない。それは前提だと思う。

    カナダでは、そうなる可能性があると事前に理解していて、実際にうまく対処できたと思っている。今年はそういう意味でもよくやれてるし、カナダの件についても、僕から加えることはないよ。

    今の取り組み方が正しいと思っているし、扱いが難しい問題ではあるけど、それは“良い問題”だと思う。僕たちが求めているのは、公平なチャンス。それに尽きる。

    Q:3人に質問です。F1のレースルールについて。現在のルールは過剰に管理されすぎていると感じますか?特にこのようなサーキットで、実際にレースをしているときに意識することは?

    ピアストリ:まず最初に大事なのは、あれは“ガイドライン”であって、“絶対的なルール”ではないということ。すべてのレースシナリオを言葉で表すのは不可能だよ。それがいかに難しいことか、僕たちはよく分かってる。

    あのガイドラインは、スチュワードがどこまでを許容範囲とすべきかの参考になるものだと思ってる。とはいえ、それでも状況によってニュアンスは異なるし、厳密には書ききれないことも多い。

    でも、少なくとも「何がOKで何がNGか」をある程度明確にしてくれる。あのガイドラインが出てから、何度か調整が入ってきたと思うし、それはいいことだ。

    ただ、あれを白黒はっきりした“規則”だと受け取ってしまうのは間違い。1文だけ切り取って「ここにこう書いてあるからこうなるべき」って決めつけるのではなく、スチュワードの裁量に委ねられている部分があることを、僕たちは理解する必要がある。

    オコン:そうだね。ルールが多いのは確かだ。でも、レースそのものに関しては僕たちには比較的シンプルで分かりやすい。

    ただ、それ以外の部分――たとえばカナダのピットレーン出口で起きた“ダブルイエロー”のようなケース――そういう周辺の細かいルールが意外と厄介なんだ。

    あのときも、カルロス(サインツSr.)も僕も驚いたし、正直言ってよく分からない状況だった。ああいう細かい事例が重なると、スチュワード室での審議も長くなるし、判断が難しくなる。

    でも最終的には、FIAは正しい判断を下してくれたと思う。あの場面は大きな影響もなかったしね。ただ、レース後の3時間は本当に長かったよ(笑)。

    ボルトレト:2人が言った通りだね。僕も同じ意見だし、賛成するよ。

    Q:オスカーに質問です。あなたのマネージャーであるマーク・ウェバーは、2010年にチーム内でのタイトル争いを経験しました。彼自身、今振り返って「あのときこうしておけば…」と思うこともあるでしょう。そうした経験からアドバイスを受けることはありますか?カナダGPのあとにそういう話をしましたか?

    ピアストリ:いや、してないよ。というのも、状況が全然違うからね。僕とランドは、マークとセブ(フェッテル)とはまったく違うタイプの人間だし、当時のチーム内の状況も、彼らのキャリアの立ち位置も異なっていた。

    それに、カナダの件は大げさにするようなものじゃなかった。ランドがミスを認めて、すぐに謝ってくれたし、それで十分だった。これ以上大きな議論や決断が必要なことではなかったよ。

    今シーズンに入る前から、僕たちの間で激しい争いになるだろうというのは、チーム内でも分かっていたことだし、誰にとっても驚きじゃない。

    結局のところ、必要なのは自分が最大限のパフォーマンスを発揮して、正しいことをすること。それに尽きるよ。

    何度も言ってるけど、僕もランドも、今季限りのタイトル争いで満足するつもりはない。F1にいる限り、長く成功を続けたいと思っている。

    数週間前にも話題になったけど、「タイトルを争ってチームを破壊するようなやり方は賢くない」――この言葉は、今でも僕たちの頭に強く残っている。チームを団結させることこそ、長期的な成功の鍵なんだ。

    Q:オスカー、あなたはいつもとても落ち着いているように見えます。選手権をリードしていることや、ランドが前半戦でミスをしてきたことで、プレッシャーが和らいでいると感じますか?

    ピアストリ:いや、特にそうは感じてないよ。でも、今の自分のポジションは楽しんでる。ジュニア時代にもこういう状況は経験してきたし、基本的には「チャンピオンシップをリードしている=何か正しいことをしている証拠」だと思ってる。

    もちろん、まだ改善すべき点はあるよ。カナダは粗い週末だったし、今年は他にも理想通りにいかなかった週末がいくつかある。でも、逆に理想的な週末もたくさんあった。

    大事なのは、それを毎週再現すること。それが僕の一番の課題だ。

    他のドライバーが何をしているかはあまり気にしていない。選手権を勝ち取るには、自分自身が最良のパフォーマンスを出し続ける必要がある。それができれば、自然と結果はついてくる。僕が毎週やろうとしているのは、それだけだよ。

    Q:オスカーに再び質問です。君とランドの間で今後も多くの直接対決があると予想されます。カナダでの一件を踏まえて、心理的な優位性を手に入れたと感じますか?ランドが君と接近戦をする際に、今後ためらうようになる可能性は?

    ピアストリ:いや、それはないと思う。少なくとも僕は、今までと同じように戦うつもりだし、行動を変えるつもりはない。

    もしランドが何かを変えるなら、それは彼次第だけど、僕は何も変えるつもりはない。まだシーズンは長いし、これからも接戦が続くと思ってる。

    Q:ガブリエル、ブラジルではF1ドライバーがいない状態が長く続いています。今、シーズンの中盤を迎えて、あなたも少しずつ成長していますが、ファンからの期待やプレッシャーをどう感じていますか? ソーシャルメディアなどで不安や焦りの声を感じることは?

    ボルトレト:そうだね。ブラジルで最後のF1ドライバーは(フェリペ)マッサだったと思うけど、それがたぶん8年前くらいだよね。

    僕たちブラジルは、かつてF1で多くの勝利を挙げてきた国だから、当然ファンも多い。中には、実際にブラジル人がF1で勝っていた時代を知らない新しいファンもいると思う。

    例えば、サッカーでブラジルが20年前にW杯を獲ったことは知っていても、モータースポーツでは長らく「タイトルを獲れていない」と感じている人たちだね。

    ブラジルのファンは感情的で、そこが僕の母国の好きなところでもある。でも、F1というスポーツをちゃんと理解していて、マシンの差が大きく影響するということを分かっている人たちは、今の僕の状況を理解してくれている。

    F1はジュニアカテゴリと違って、全員が同じマシンを使うわけじゃないから、セットアップだけで勝負する世界じゃない。だから、彼らは「経験とともに、毎戦ごとに進歩してくれればいい」と思ってくれてる。

    でも一方で、あまりF1を知らない人たちの中には「セナはどんなマシンでも勝ってた」と考える人もいる。モナコの雨で勝つような姿を今の時代にも期待してしまう。でも今のF1はそんなに簡単じゃない。

    もちろん、そういうコメントをもらっても気にしていないよ。僕は自分ができる最大限の努力をサーキットでしているし、それが全てだからね。

    Q:エステバン、このサーキットの“標高”をテーマにした記事を作っています。標高が高いことは、ドライビングにどう影響しますか?

    オコン:確かに、メキシコに次いでこのレッドブル・リンクはF1カレンダーの中でも標高が高いサーキットのひとつだね。

    それはブレーキの摩耗、マシン全体の温度管理、そしてエンジンにも厳しく作用する。クルマのあらゆるコンポーネントにとってタフな環境なんだ。過去には、いくつかのチームがこの標高の影響で信頼性の問題を抱えたこともある。

    でも、今週末は天候が少し涼しくなりそうだから、それによってトラブルのリスクも少しは減ると思う。

    ドライビングの観点で言えば、このコースの起伏は、実際に現地で観ないと分からないと思うよ。テレビ画面では平坦に見えるけど、実際にはかなりの高低差がある。

    例えばターン3なんかは、実際にコースを歩いてみるとかなり急な上り坂だって分かる。僕たちがマシンに乗っているときは、ものすごく遅いタイミング――65メートル地点とか――でブレーキングを始めてヘアピンに入る。通常なら100メートルとか90メートルくらいが普通だからね。F1の他のドライバーたちはもっと遅くて、50メートルくらいでブレーキを踏んでるかもしれない。

    本当にクールなコースだよ。とても象徴的なサーキットだし、ここ数年はトラックリミットの問題が話題になっていたけど、今はグラベルが縁石に近づけられていて、そのおかげで走っていてもすごく良い感覚があるよ。

  • F1オーストリアGP:記者会見 Part.1 – フェルスタッペン、ハジャー、ガスリー

    F1オーストリアGP:記者会見 Part.1 – フェルスタッペン、ハジャー、ガスリー

    2025年F1第11戦オーストリアGPを目前に控えた木曜日、レッドブル・リンクでの公式記者会見が行われ、地元レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、ルーキーのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、そしてアルピーヌF1のピエール・ガスリーが登壇した。

    4度の優勝経験を持つフェルスタッペンは、自身の“ホーム”であるこの地に新型アップグレードとともに臨むにあたり、楽観と現実を織り交ぜた冷静な姿勢を示した。

    一方、ハジャーは前戦カナダGPの苦戦を振り返りつつも、相性の良いヨーロッパラウンドでの巻き返しに自信を覗かせ、ガスリーはアルピーヌの現状と将来の焦点について率直に語った。ドライビングスタンダード・ガイドラインの解釈、ペナルティポイント制度、そして2026年レギュレーションへの関心など、多岐にわたるテーマについて各ドライバーの率直な意見が交わされた内容の濃いセッションとなった。

    Q:マックス、まずあなたから始めましょう。レッドブルリンクではこれまでに4勝を挙げていますが、今週末に5勝目を挙げられるという自信はありますか?

    マックス・フェルスタッペン:4勝?5勝だよ。

    Q:5勝目を目指すという意味で。

    フェルスタッペン:もう5勝してるよ。

    Q:それでは、さらにもう1勝する自信は?

    フェルスタッペン:まあ、保証はないからね。もちろん、僕たちは常に最善を尽くそうとしているよ。過去にはここで本当に素晴らしいレースをしてきた。中には、正直言って予想外の勝利もあったと思う。だから今回も、もしかすると優勝候補ではないかもしれないけど、自分自身もチームも、すべてを最適化するために全力を尽くすつもりだ。

    今週末はかなり暑くなりそうだし、タイヤを保たせるのが難しくなるのは間違いない。でも楽しみにしているし、ベストを尽くしたい。そしてもちろん、表彰台に上がれたらいいと思っている。

    Q:最適化という話がありましたが、今回オーストリアでは新しいパーツも入っています。どんな効果を期待していますか?

    フェルスタッペン:うん、パフォーマンスが少しでも上がってくれたらうれしいよ。チームがこれらのパーツのために一生懸命働いてくれたからね。だからアップグレードがあるのはとてもありがたいことだ。少しでも前進できれば競争力が高まるし、ギャップを縮める助けにもなるはず。

    でも同時に、他のチームも年間を通じてアップデートを入れてきているから、僕たちもハードワークを続けて、ギャップを縮める努力をしていかなければならない。

    Q:昨年の予選ではあなたのポールラップが他の全員より0.4秒も速くて皆が驚きました。ここでの1周の運転について少し教えてください。その秘訣とは?

    フェルスタッペン:ブレーキを遅くするか、アクセルを早く踏むか、あとはスムーズなドライビングだね。なぜか分からないけど、ここでは昔からいつもいい感触がある。人によって得意なサーキットとそうでないサーキットがあるものだけど、僕にとってはここは自然と合う方なんだと思う。

    もちろん、これは僕たちのホームグランプリでもあるけどね。流れというか、特にセクター2とセクター3の高速コーナーのリズムがいい。ここで戦うには車の性能も必要だし、ほとんどの年で僕たちのマシンはかなり良かった。

    昨年の予選のギャップには驚いたけど、あのときは予選でのパフォーマンスをタイヤの準備なども含めて完璧に出し切れたと思う。短いラップだから簡単じゃないんだけどね。レースでは激しいバトルだったと思う。

    Q:最後にもう1つ、セバスチャン・ベッテルが今週、ヘルムート・マルコと定期的に連絡を取り合っていて、レッドブルのポジションに関する話し合いをしていると発言しました。ベッテルが何らかの形でチームに加わる可能性について、どう思いますか?

    フェルスタッペン:レッドブルであれだけ多くの実績を残し、レッドブルに育てられたドライバーが、いつでも何らかの形でチームに関わる余地があるのは、当然のことだと思うよ。ベッテルはチームを去ったあともヘルムートとすごく良い関係を保っていたしね。

    だから、彼らが話をしていたことは知らなかったけど、何らかの形でセブが関わる余地は常にあると思う。

    Q:アイザック、次はあなたです。まずは前回のカナダGPについて伺います。あなたとチームにとって少しフラストレーションのある週末だったと思いますが、問題の原因は把握できていますか?

    アイザック・ハジャー:1周のペースでは、ドライブするのがかなり難しかったのは確かだよ。乗り心地も本当にひどかった。でもそれでもQ3に進出できたからね。ただ、そういうことは1周ではできても、70周を通してマシンのポテンシャルを引き出すのはずっと難しい。

    特にミディアムタイヤでのグレイニングが原因で、他のチームに比べてタイヤのデグラデーションでかなり苦しんでいた。でも中団の他のチームとの差は非常に僅差だったし、今回はたまたまその僅差で悪い側にいたというだけ。いつもなら逆側にいることが多いから、流れを変えられるように頑張るよ。

    Q:今季はこれで11戦目です。マシンについてもう少し詳しく教えてください。レースによって良かったり悪かったり、セットアップが難しいマシンですか? それとも一定のパフォーマンスを発揮していますか?

    ハジャー:今季は、パフォーマンス面では最も一貫したマシンだと思う。悪い意味で驚かされることは一度もなかった。モントリオールにマシンを最適化して設計するわけじゃないからね。あそこは特殊なサーキットだよ。

    だからもっと伝統的なヨーロッパのサーキットに戻れば、バルセロナのときのように競争力が出てくると思ってる。

    Q:オーストリアのこのサーキットについて教えてください。F2時代には表彰台に上がったこともありますね。今年は予選があなたの強みでもありますし、土曜日には期待していいでしょうか?

    ハジャー:それがターゲットだね。マシンがQ3に行ける性能を持っていれば、僕はミッドフィールドのトップを目指して全力を尽くすよ。

    このサーキットは本当に好きだし、これまでにもいい結果を出してきた。でもF2やF3で走ったことのあるサーキットでも、F1マシンで走るとまったく別物に感じるんだ。速さが全然違うからね。

    セクター1は純粋なブレーキング性能と超低速コーナーで、そこからは超高速区間に入っていく。だからこのコースは2つに分かれているような感じで、そこが僕はすごく気に入っているよ。

    Q:ピエール、次はあなたです。まずはカナダについて伺います。厳しい週末でしたが、そこからどんな学びがありましたか?

    ピエール・ガスリー:そうだね、かなりアンラッキーだったと思う。Q1で敗退してしまって、ピットレーンスタートになった。40周にわたってDRSトレインに引っかかっていたし、本当にフラストレーションの溜まるレースだったよ。

    ペース的には、トップ10の最後のポイント争いに絡めるくらいにはあったと思うけど、ピットレーンスタートではやっぱり難しかった。学びはあったし、モントリオールに向けては我々のパッケージに合わないサーキットだと分かっていた。

    今年は本当に差が僅かで、ほんのちょっとの差で良い方にも悪い方にも振れる。今回は悪い方に出たという感じだったね。

    Q:アイザックにも同じ質問をしましたが、アルピーヌのマシンはセッティングが難しいマシンですか?ある週末はうまく行って、次はダメだったり?

    ガスリー:難しいとも言えないし、簡単とも言えない。でも、自分たちの弱点と強みは把握していると思う。今は、その強みを最大限に引き出すことに集中している。

    今のF1は、コンマ1秒の差で3~4ポジション変わる世界だから、すべての細部にフォーカスすることが本当に大事なんだ。僕たちは今あるマシンでシーズンを戦い抜くわけで、来年に向けての準備も進んでいる。今あるこのマシンを、1回1回ベストな状態に持っていく、それが目標だよ。

    記者との質疑応答

    Q:マックス、カナダではチャンピオンシップポイントとしては良い結果で2位でしたが、レース後にチームが抗議を出しました。トト・ヴォルフはそれを「小さなこと」「不必要」と評しましたが、その抗議は正当だったと思いますか?

    フェルスタッペン:モントリオールについてはもう語り尽くされたよ。少なくとも、僕から加えることは何もない。

    Q:処理にかかった時間についても?

    フェルスタッペン:何も付け加えることはないよ。話し続けたって何にもならない。

    Q:今日の朝、スチュワードガイドラインが発表されました。ここはレースが接近するサーキットですが、Aという状況になれば必ずBという結果、あるいはBというペナルティになると自信を持って言えますか?

    ガスリー:僕にとっては、どこまでが限界かは明確だと思っている。もちろん、ドライバーとしては限界ギリギリを攻めるし、グレーゾーンも最大限に使おうとする。でも、少しずつそのグレーゾーンが減ってきていると思うし、何が許されて何が許されないかはかなりはっきりしてきたと感じている。

    ハジャー:うん、明確だと思う。

    フェルスタッペン:変わったの?僕は見てないんだけど。忙しかったから。

    Q:FIAが発表しました。

    フェルスタッペン:ああ、じゃあ同じだよ。もう分かってることだ。

    Q:マックス、あなたはクルマからのサインにとても敏感だとよく言われますし、他のドライバーもそう話しています。それはあなたの感覚の鋭さによるものでしょうか、それとも経験によるものですか?

    フェルスタッペン:まず最初に、ドライバーは皆違う。誰もがクルマに対して必要とするものが違うんだ。僕が求めるものが、他のドライバーには合わないこともある。それは普通のこと。

    だから僕は、自分が必要とするものに集中している。若い頃からどうやって運転してきたか、どうやってクルマに順応してきたか、そういった経験が自然と染み付いている。僕にとっては自然なプロセスであって、特別なことをしているとは思っていない。

    アンダーステアがあるのか、オーバーステアなのか、それをどうバランスさせるか、ドライビングをどう適応させるか、そういうことを常に考えて、クルマの進化につなげている。

    ロケットサイエンスじゃないよ。自分が感じたこと、チームが見ていることをすり合わせて、どこを改善すべきかを伝える。そして毎年新しいクルマが出てくるから、常に改善点がある。

    すぐに変えられない部分もあるけど、そこはドライバーとしてどう適応していくか。それがF1の中で常に続くプロセスなんだ。

    Q:マックス、今持っているペナルティポイントの数が、今週末のレースでのアプローチに影響することはありますか?

    フェルスタッペン:冗談でしょ?罠みたいな質問だね?この質問、毎週末のようにされてるよ。

    Q:これが最後の質問ということで。

    フェルスタッペン:何も付け加えることはないよ。

    Q:マックス、ペレスが今週メキシコのポッドキャストで2022年のモナコとブラジルでの出来事に触れ、あなたは物事を溜め込んでレースで爆発させるタイプだと話していました。このコメントを聞いて、4年間チームメイトだった彼の発言にがっかりしましたか?

    フェルスタッペン:いや。でも、君のその言い方は、彼が本当に言いたかったニュアンスとは少し違うと思う。

    僕とチェコ(ペレス)は素晴らしい関係を築いてきたし、チームメイトとしても常に良い関係だった。僕は彼をリスペクトしているし、彼も僕をリスペクトしてくれている。それだけだよ。

    僕は、また近いうちに彼に会えるのを楽しみにしてる。実は、彼からヘルメットをもらったんだ。素敵なメッセージが書かれていてね。だから僕も、彼に自分のヘルメットを渡すと約束したんだ。メキシコGPの頃に渡せたらいいなと思ってる。

    メディアに何が書かれようと、僕はチェコがどんな人か知っているし、僕たちは良い関係だよ。

    Q:マックス、あなたはGT3カーでスパを走行しましたね。これはスパ24時間レースに向けてチームを助ける目的ですか?F1から耐久への切り替えで、どういった貢献ができますか?

    フェルスタッペン:いや、主に自分自身のためだったよ。アストン(マーティン・GT3)にあまり乗ったことがなかったから、もっと経験を積みたかったんだ。あの時期はまだシーズン序盤だったしね。

    もちろん、他のドライバーたちは24時間レースに向けて本格的に準備していたけど、僕にとってはマシンのセットアップや開発についてもっと理解するための機会だった。それが唯一空いていた日で、ここに来る前に走るにはベストなタイミングだった。

    天気も良くて暖かく、たくさんのことを試せたし、すごく楽しかったよ。自分の理解を深めるという意味でね。

    Q:GT3カーでのスパとF1カーでのスパ、どれくらい違いますか?

    フェルスタッペン:かなり違うよ。でも、どんなクルマでも、スパは走ってて最高だよ。

    Q:3人に質問です。現在のレギュレーションのもとでは、ドライバー同士のやり取りが自然ではなくなっていると感じますか?多くのことを考えなければならず、過剰に規制されていると感じる場面はありますか?

    ガスリー:僕個人としては、そうは感じていないよ。ハードにレースするし、どこまでが限界かは分かっている。ドライバー同士には相互のリスペクトもあるし、その中で限界まで攻めている。

    時には少し限界を超えることもあるけどね。今のペナルティの出し方――強すぎる場合もあれば、逆に弱すぎる場合もある――それについては議論の余地があるかもしれないけど、ホイール・トゥ・ホイールの戦いそのものは自然に感じるよ。

    ハジャー:僕もそう思う。今年バトルした相手との戦いはどれもクリーンだったし、すごく楽しめたよ。戦ってるときに「ガイドラインを読んでるような感じ」はまったくなかった。本当に自然だったし、今のところうまくいってると思う。

    フェルスタッペン:コメントは控えるよ。ペナルティポイントが怖いからね。

    Q:マックス、アレクサンダー・アルボンが以前、レッドブルのマシンを「感度最大に設定したコンピューターマウスのよう」と表現しました。ピークは高いけど扱いが難しいという意味ですが、それに共感できますか?

    フェルスタッペン:僕は他のマシンを知らないんだよね。レッドブルでキャリアを始めて、基本的にずっとこのチームのクルマに乗ってきたから。だから、僕にとってはこれが「普通」なんだ。

    これが一番速いのか、扱いやすいのかどうかは分からない。ただ、自分が持っているものに適応して走るだけ。それに、ここ何年もこのマシンは非常に良いパフォーマンスを発揮してきた。チームとしても素晴らしいことを成し遂げてきた。

    ただ、ここ1~2年で他のチームも進歩してきている。だから僕たちは、もっとパフォーマンスを見つけていかないといけない。でも、どんなクルマでも、限界で走らせれば簡単なものじゃないよ。

    Q:マックス、今シーズンの成績やパフォーマンスを見て、2026年のマシン開発に焦点を移すタイミングはどれくらい重要だと思いますか?あなた自身、希望するタイミングはありますか?

    フェルスタッペン:いや、まあ、もちろんどのチームもすでに2026年に向けて動き出してるよね。今のクルマについても、ある程度前から計画されていたアップデートが進んでいる。

    でも同時に、2026年は大きなチャンスでもある。だから、今のところ見聞きしている限りでは、チームは正しいアプローチを取っていると思う。

    Q:マックス、以前は2026年の新レギュレーションについて懸念を表明していました。これまでに行われた修正によって状況は改善されたと思いますか?期待している点、不安な点があれば教えてください。

    フェルスタッペン:まあ、今のところは中立だね。「良くなるかも」「悪くなるかも」っていう感じ。正直なところ、あまり深く考えていないんだ。

    今この瞬間を楽しんでいるし、来年そのクルマに乗ってから考えるよ。僕はルールを作る立場じゃないし、懸念を示したところで何かが変わるわけでもない。

    だから、クルマに乗ってから理解していけばいい。過去のどのレギュレーションでもそうだったように、最初は慣れが必要だし、そこから最適化していく。その繰り返しだよ。

    Q:マックス、ペレスがポッドキャストで「エイドリアン・ニューウェイが去ってから、レッドブルにより多くの問題が起きている」と話していましたが、それは正当な指摘だと思いますか?

    フェルスタッペン:今それについて話す必要はないと思う。

    Q:マックス、来年もレッドブル・レーシングで走りますか?

    フェルスタッペン:その質問は、前にも聞かれたことがあるよ!

    Q:去年、この場所でですね。

    フェルスタッペン:そうだったね。話す必要はないと思う。同じ答えを繰り返すことになるし……まあ、去年何て言ったか覚えてないけど、とにかく今はあまり気にしていない。僕はパフォーマンスを出すことに集中してるし、それが今考えていることだよ。来年のことはまたそのときに。

    Q:マックス、映画はもう観ましたか?

    フェルスタッペン:もう公開されたの?Apple TVではまだ見かけてないけど。昨日Apple TV見てたんだけど、表示されなかったな。

    Q:映画のレビューには解禁がかかってないので、アイザックとピエール、お二人に伺います。良かった点、少し現実離れしていた点などあれば。あとピエール、ブラッド・ピットがあなたを「未来のハリウッドスター候補」と名指ししてましたが、それについても。

    ハジャー:まあ、あの映画から学べることはあまりなかったね。ドライバーが1人しか出てこなかったし(笑)。でもF1に新しい次元をもたらす可能性があるとは思ってる。Netflixのときみたいにね。それによって僕たちにもメリットが出るならいいなと思うし、きっとそうなると思ってる。

    ガスリー:まずマックスに伝えたいんだけど、映画の中で君がレースに勝ってるシーンがあるんだ。だから絶対に観た方がいいよ、楽しめると思う(笑)。

    僕は本当に楽しんだよ。すでにいろんなところでコメントしてきたから多くは語らないけど、クールな作品だった。これをきっかけにもっと多くのファンがF1に興味を持ってくれたらいいなと思ってる。

    それと……ブラッド・ピットのコメントについては、正直なところ、うちの母親が一番喜んでたよ(笑)。家族のグループチャットに一番乗りで送ってきたくらいだから。まあ、今シーズンもう少しポイントを取れなかったら……ハリウッド行きもあり得るかもね(笑)。

    Q:子どもの頃、演技の経験は?

    ガスリー:ゼロだよ(笑)。でもフランス人だからね。フランスの恋人役なら演じられるかもしれない。

    Q:アイザック、あなたの左右にはレッドブル・レーシングの過去と現在が座っています。あなた自身はレッドブルの未来だと思っていますか?今の立場からトップチームに昇格するには、何が必要だと思いますか?

    ハジャー:レッドブルにサインしたのは4年前なんだけど、そのときから目標は明確だった――最終的にトップチームにたどり着くこと。それは今も変わっていないよ。

    まだその途中だけど、今のチーム(レーシングブルズ)で学べていることには満足しているし、多くのことを吸収している。だから、それが自然なステップになると思っているし、隠す必要もない。目指すのは、もちろんそこだよ。

  • フラビオ・ブリアトーレ 「F1ドライバーの給与も予算上限に含めるべき」

    フラビオ・ブリアトーレ 「F1ドライバーの給与も予算上限に含めるべき」

    長年のブランクとF1からの追放処分を経て、アルピーヌF1チームのエグゼクティブアドバイザーとして復帰した75歳のイタリア人、フラビオ・ブリアトーレが、F1の予算上限制度にドライバーの年俸も含めるべきだと主張している。

    ブリアトーレは「チームの支出に制限を設けること自体は良いことだ」と語った上で、「でも、今の制度に加えて、ドライバーの給料もその上限に含めるべきだと思っている」と付け加えた。

    しかし、オランダの有力紙『De Telegraaf』によると、マックス・フェルスタッペンに数千万ドル規模の年俸を支払っているレッドブルは、このアイデアに「完全に反対している」という。

    それでもブリアトーレは、もしアルピーヌF1チームに好きなドライバーを獲得できるとしたら「2人のフェルスタッペンを選ぶ。クルマは2台あるからね」と冗談を交えながら語った。

    ドライバーの年俸にも支出制限が課されれば、ブリアトーレは「アルピーヌが現在の予想よりも早くグリッド最前列に近づける」と考えている。

    「私は(ルノーCEOの)ルカ・デ・メオに『2~3年で表彰台、あるいはそのすぐ近くまで行く』と約束した」とブリアトーレは『ニューヨーク・タイムズ』に語っている。

    そして最終的には、現在F1に参戦している全チームを打ち負かし、世界チャンピオンになることも可能だと考えている。

    「なぜ無理だと言える? もちろん可能さ」とブリアトーレは強調した。

    「前を走っているチームを見ても、特別なことは何もしていない。ただ、人材の問題だよ。どれだけコミットしているか、どれだけ集中しているかの違いだ」

    「このチームでの状況は簡単ではなかった」とブリアトーレは振り返る。

    「人を雇ったり解雇したり、秩序も方向性もなかった。誰もが指揮していて、誰も指揮していない状態だった。

    優秀な人材を多く失ったが、今では少しずつ彼らが戻ってきている」

  • F1移籍市場の主導権はフェルスタッペン ラッセルやアロンソにも波及

    F1移籍市場の主導権はフェルスタッペン ラッセルやアロンソにも波及

    本来であれば、今年のF1シリーシーズンは比較的静かなものになるはずだった。今季末で契約が満了するのは、メルセデスとレーシングブルズのドライバーたちのみだ。そして例年どおり、レッドブルのセカンドシートとアルピーヌの一角は、少なくとも短期的には不透明――フランコ・コラピントの去就もその一環だ。

    そのほかのドライバーたちは契約期間が2025年以降も残っている。フェラーリの2人は2026年のレギュレーション変更後も継続が決まっており、マックス・フェルスタッペンも2028年末までの契約がある。マクラーレンも現在のラインアップと長期契約を結んでいる。

    フェルスタッペンの将来は依然として大きな論点
    とはいえ、F1の世界ではすべてが紙の上の話で収まるとは限らない。契約が絶対的なものとは言いがたく、水面下では誰もが誰とでも話をしている。特にレギュレーション変更が控える中での不確実性を考慮すればなおさらだ。

    昨年と同様に、フェルスタッペンの去就はパドックで最も議論されている話題のひとつだ。昨年、トト・ヴォルフはフェルスタッペンと話をしたことを認めており、ザントフォールトでは「2025年に移籍は現実的ではない」ということで夏の間に合意に達したと語っていた。

    1年が経った現在も、フェルスタッペンはレッドブルに残る「意向」があると繰り返している。彼の契約には2028年までの条項が含まれているが、それにはいくつかの条件がある。ヘルムート・マルコによれば、そのうちの1つは、ドライバーズチャンピオンシップでの彼の順位に連動しており、その評価の時期は夏とされている。

    クリスチャン・ホーナーはモントリオールで次のように語った。「ドライバーの契約にはパフォーマンス条項があり、シーズンの中で特定の時期、たいてい夏頃にいろいろなことが動き出す」

    より重要なのは、契約や条項がすべてではないということだ。ホーナーは以前「紙切れだけで誰かを縛るようなことはしない」と語っており、今回のカナダでも同様の主張を繰り返した。「我々にとって重要なのはどうやって改善するかであって、紙に書かれたことではない。人生において契約書を引き合いに出すような関係は問題だと思う。重要なのはドライバーとの信頼関係だ」

    ジョージ・ラッセル F1

    モントリオールでのラッセルの注目発言
    カナダGP週末中のジョージ・ラッセルの発言も見逃せない。メルセデスとの契約交渉について問われると、「正直なところ、あまり話し合っていない。今はもっと重要な問題、つまりクルマを速くすることに集中している。来年もF1にいることは分かっているし、メルセデスに残るのが僕の意図であり、トトもそのつもりだと思う」と答えた。

    さらに興味深いのは彼の次の発言だ。「理解できるよ。マックスのような存在が常に注目の的になるのは当然だ。彼はGOAT(史上最高のひとり)だからね」

    この発言の注目すべき点は、フェルスタッペンについて質問されてもいないのに彼の名前を自ら持ち出したことだ。「でも結局は、自分自身の価値を証明できるかどうかなんだ。僕はF1での7年間、そしてそれ以前のキャリアを通してそれを証明してきたつもりだ。だから心配はしていない」

    数日後、彼はその言葉を裏付けるかのようにカナダGPで勝利を挙げた。「今の自分は調子がいい。将来やスペインでの出来事についていろいろ騒がれているけど、1年前だったらもっと気にしていたかもしれない。今は気にしない。自分の仕事に集中しているし、自分を信じている。チャンピオン争いをする準備はできていると感じている」

    これらの発言は、関係者があらゆる可能性を視野に入れて動いていることを示唆している。フェルスタッペンだけでなく、メルセデス側もそうだ。ヴォルフは昨年、将来的にフェルスタッペンとメルセデスの「道が交わるだろう」と語っていた。ただし、メルセデスがアンドレア・キミ・アントネッリを引き留めたいのであれば、既にチームリーダー的な役割を果たしつつあるラッセルはコスト面でも理想的な選択肢となる。

    2026年に勝つために何が必要なのか――とりわけ、メルセデスのパワーユニットが期待どおりの性能を発揮するなら――それがチームにとって最大の課題だ。F1のシリーシーズンはチェスのようなものであり、今年も例外ではない。ヴォルフも、フェルスタッペンも、ラッセルも、皆が駒を温存して動いている。

    フェルナンド・アロンソ F1

    アストンマーティンもラッセルに注目か
    そうした中、オートスポーツ誌が「アストンマーティンがラッセルの獲得を検討している」と報じたことは実に理にかなっている。2026年からの新時代に向けて当然の成り行きと言える。

    フェルスタッペンがメルセデスのレーダーにある中で、ラッセルが自らの選択肢を残しておくのは自然なことだ。彼はメルセデスに残る意向を明言しており、実際そうなる可能性は高いが、「来年もF1にいるのは間違いない」という発言からは、仮に何か想定外の事態が起きた場合にも備えていることがうかがえる。2025年における彼の安定した成績を考えれば、シートを失う可能性は事実上ゼロに近いが、F1の世界では常に「自分の選択肢を確保しておく」ことが賢明とされる。

    それにしても、アストンマーティンの名前がここで浮上するのは興味深い。フェルナンド・アロンソには契約があり、ローレンス・ストロールの投資は基本的に息子ランスとともにF1での成功を目指したものだ。ランスが希望する限り、彼のシートは保証されている。

    しかしカナダGPの週末中、アロンソがアルピーヌのホスピタリティエリアを何度も訪れていたとの噂が流れた。アルピーヌは彼が3度にわたり所属した古巣でもあり、現アドバイザーのフラビオ・ブリアトーレは彼のマネージャーでもある。

    アストンマーティンのチーム代表アンディ・コーウェルは、こうした報道を気にしていない様子だった。「フェルナンドがガレージを訪れるのは構わない。彼はパドック中に知り合いがたくさんいるしね。

    来年も彼はうちと契約しているし、将来的にはアンバサダーとしても関係を続けてほしい。彼と一緒に仕事ができて光栄だよ」アストンマーティンによれば、アルピーヌ訪問は単なる旧友との昼食だったとのことだ。

    たとえそれがもっと踏み込んだ話だったとしても、今回の流れ全体には合致している。つまり、「この時期は誰もが誰とでも話をしている」という現実だ。

    アロンソがエイドリアン・ニューウェイ設計のマシンに乗れるチャンスを見逃すとは考えにくい。アストンマーティンはホンダとのワークス契約もあり、最新の設備を備えている。アルピーヌのセカンドシートは、2026年に注目されるメルセデスPUを搭載する数少ない空席かもしれないが、アストンマーティンが新レギュレーション下での成功に向けて体制を整えている現状を見る限り、アロンソが他所へ移籍する理由は見当たらない。

    結局、鍵を握るのはフェルスタッペン
    つまり、ここ数週間の報道の多くは少し性急に過ぎる。実際には、選択肢をテーブルの上に並べている段階にすぎない。それこそが“シリーシーズン”序盤の本質だ。昨年と同様に、すべてはフェルスタッペンの本当の意志次第という構図だ。彼がレッドブル残留の「意向」を示しているとはいえ、状況が一変する可能性は常にある。

    このシリーシーズンが本格的に動き出すか、それとも静かなままで終わるか――その分かれ道を握っているのは、やはりフェルスタッペンなのだ。

    なお、マクラーレンはオスカー・ピアストリの契約を早期に更新したことで、状況を非常にうまく切り抜けている。ホーナーが「マクラーレンから1人選べるとしたらオスカー」と語った際の対応としても見事だった。F1のドライバー市場がこれから荒れるとしても、マクラーレンのメッセージは明確だ。「うちは干渉無用」――である。

  • 2025年F1 カナダGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月15日(日)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリの決勝レースが行われた。

    カナダGPはジョージ・ラッセルが今季初勝利を挙げ、メルセデスにとっても大きな転機となるレースとなった。2位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、3位にはメルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリが続き、注目の表彰台を形成した。

    フェラーリ勢も5位と6位に入り、アストンマーティンのアロンソが今季ベストの7位を記録。中団ではヒュルケンベルグ、オコン、サインツJr.がきっちりとポイントを獲得し、各陣営にとって実りある日曜となった。

    1位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「チームにとって今季初勝利を挙げられて本当に嬉しい。レース全体を通してコントロールできていたし、勝利を持ち帰ることができた。気温が少し高めだったから金曜ほどはうまくいかないかもしれないと思っていたけど、タイヤをうまくマネジメントできたし、追いかけてくる集団を抑えきるだけのペースもあった。ブリックスワースとブラックリーの皆に心から感謝している。そしてキミ、初表彰台おめでとう。これから何度も経験することになると思う。ここ数戦で僕らのマシンが前進しているのは確かだ。でもモントリオールはこれまでも相性がよかったし、他のサーキットに比べれば得意なはずだったから、浮かれすぎるわけにはいかない。まだやるべきことはたくさんあるし、次のオーストリアでまた勝負できるようにがんばりたい」

    2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「今日は持てるすべてを引き出せたと思う。守るレースになったけど、本当にタフだった。最初の2スティントはタイヤのデグラデーションが高くて厳しかった。戦略はかなりアグレッシブだったし、最後のピットストップ後はゴールまで持たせられるかどうか少し不安だった。でも最終スティントは燃料が軽くなって、タイヤにも優しかったから少し良くなった。全体を見れば、これが今日達成できる最大の結果だったと思う。トップ争いをするには少し足りなかったけど、P2には満足している。ジョージとの差はそれほど大きくなかったけど、勝てるほどのペースはなかった。ポジティブな点も多い。チームとしてはやれることをやり切ったし、マシンのバランスも悪くなかった。次のレースに向けてはタイヤの使い方やデグラデーションの改善に集中していくけど、確実に前向きな要素を持ち帰れる週末だった」

    3位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「本当に激しくて、すごくストレスのかかるレースだったけど、F1初の表彰台を獲得できて本当に嬉しい。スタートがすべてだった。ピアストリの前に出られたことで、自分たちのペースを活かすことができた。一時はフェルスタッペンに迫る場面もあったし、最終スティントでは序盤に少しプッシュしすぎて後半は厳しかったけど、マクラーレン勢の攻撃をしっかり抑えてP3でフィニッシュできた。ブラックリーとブリックスワースの皆さん、本当にありがとう。クルマの改善に向けてたくさんの努力をしてくれていて、その成果を形にできたのが嬉しいし、チームとして表彰台に上がれたことも特別な瞬間だ。これをきっかけに今後さらに上を目指したい」

    4位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「難しいレースだった。スタートが良くなくて、そこからずっと苦しい展開になった。レース後半のペースは悪くなかったけど、抜くのがとても難しかった。今日は12ポイントを獲れたけど、それが僕たちにとっての最大限の結果だったと思う」

    5位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「P5は今日の僕たちにできるベストだったと思う。戦略をもう少し工夫できたかもしれないけど、結果にはそれほど大きく影響しなかったはずだ。それよりもスターティンググリッドの位置がレースを難しくしていた。今回のような特殊なサーキットでは、あまりパフォーマンスの傾向を他の週末に引きずらないと思うので、しっかり立て直して次に臨みたい」

    カナダGP(カナダグランプリ) F1 2025年のF1世界選手権

    6位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「P6という結果は、今日の状況を考えれば悪くない。レース序盤はクルマの感触も良くて、ポジティブな気持ちだった。でも早い段階でフロアに大きなダメージを負ってしまい、そこからはダウンフォースをかなり失ってバランスを取るのが難しかった。中盤にはブレーキの問題も出て、レースを通してとても苦しかった。まだ僕らは十分な位置にいないけど、何をすべきかはわかっているし、次のオーストリアでは前進するために全力を尽くす」

    7位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日はいいレースができたと思う。クルマの感触も良かったし、予想通りタイヤマネジメントがカギだった。レース前から8番手前後が現実的なポジションだと思っていたから、速いクルマを抑えるのは難しかったけど、全体としては満足している。決勝のペースは予選ほど良くなかったから、そこを今後の課題として取り組んでいきたい。調査中の事象もあるけど、次のオーストリア、そして母国イギリスでのレースが楽しみだ」

    8位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今日の結果には本当に満足している。連続でポイントを獲れて、チームにとっても大きな成果だ。序盤の混乱をうまく避けて、フランコ(コラピント)とアレックス(アルボン)のバトルのすき間を突いてターン9の出口でポジションを上げられた。そこからはタイヤマネジメントと安定したペースが鍵だったけど、全体を通してクリーンなレースができたと思う。スペインと今回のまったく異なる2つのサーキットで速さを見せられたのは、最近のアップデートが効果を発揮している証拠だ。レース中の安定感、バランス、予測性がすごく良くなったし、そういうマシンだと本当に攻めやすい」

    9位:エステバン・オコン(ハース)
    「今週末のチームの働きに満足しているし、今日の結果はその成果だ。レース前は戦略が本当にうまくいくか確信がなかったけど、思い切ってリスクを取ったことが報われた。クリアエアでのラップが重要だったし、そこで良いタイムを出せたのがオーバーカットにつながった。そしてそのままクルマをフィニッシュまで運べた。チームにとっては200戦目の節目だし、そういう日に結果を持ち帰れたのは良かった。こういうチャンスは毎回あるわけじゃないからね」

    10位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「1ポイントでも取れたのは良かったけど、レース中は問題を抱えていたから正直フラストレーションもある。競争するどころじゃなかったし、クルマをゴールまで運ぶのが精一杯だった。でもチームとしてしっかり1ポイントは持ち帰れたし、そういう意味では仕事を果たしたとも言える。今週末はチームとして最大限の力を出せなかった部分もあったから、ヨーロッパラウンドで巻き返したい」

  • 2025年F1 カナダGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。6月15日(日)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリの決勝レースが行われた。

    惜しくもポイント圏外に終わったドライバーたちも、それぞれの状況下で奮闘を見せた。ハースの新人ベアマンは好調なペースを発揮しつつもトラフィックに阻まれ、角田裕毅は18番グリッドから粘り強く12位まで浮上した。

    そのほかアルピーヌのコラピントとガスリー、ザウバーのボルトレト、レーシングブルズのハジャー、そしてアストンマーティンのストロールらも難しいコンディションに対応。一方、ノリスはチームメイトとの接触でリタイアし、アルボンとローソンはマシントラブルでレースを終えた。

    11位:オリバー・ベアマン(ハース)
    「今日のクルマのペースは、見た目以上に良かったと思う。でもスタートタイヤの戦略で他のハードタイヤ勢の後ろに入ってしまって、それに引っかかったせいでなかなか抜けなかった。DRSトレインの中では本当に抜けなくて、フリーエアに出てからようやく自分たちの本来のペースが出た。もう少し上を狙えたと思うけど、200戦目のチームがポイントを獲れたのは良かった」

    12位:角田裕毅(レッドブル)
    「今日は全体的にペースは悪くなかったので、18番手スタートから何台かポジションを上げることができました。ミディアムタイヤを履いていたときはトラフィックに入ってしまって、ダーティエアの影響でなかなか自分の走りを活かせなかったです。セーフティカーのタイミングも自分たちの戦略にはあまり合っていなかったと思います。それでも昨日の荒れた展開を立て直して、今日はクリーンなレースができたのはよかったです。マシンには今週いくつかアップグレードが入っていて、確実に前進できている感触はありました。今日の結果が自分たちにできたベストだったと思いますが、もちろんもっと上を狙っていきたいです。チームとしっかり振り返ってリセットして、次のオーストリアではもっといい結果を出せるようにがんばります。あそこはすごく好きなサーキットなので、クルマにもっと自信が持てれば、良い週末にできると思います」

    13位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「僕たちにとっては厳しい午後になってしまったし、望んでいた結果にはならなかった。10番グリッドからのスタートで、1周目は何台か抜けたから、そこまでは良かった。でもそこからは戦略面で少し運がなくて、トラフィックに引っかかってしまい、それがレース全体に影響してしまった。今日はポイント圏内を目指せるペースがあったと思うから、なぜ結果につながらなかったのかをしっかり分析したい。モントリオールは自分たちには難しいサーキットだと最初から分かっていたけど、いくつかポジティブな面もあった。結果は悔しいけど、週末を通して進歩できた手応えはあるから、この流れをオーストリアにつなげていきたい」

    14位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「僕自身にとっては全体的にタフな週末だったけど、チームがまたポイントを取れたことは良かった。予選ではあと少しでQ2に届かなかったし、それが日曜の展開に影響してしまった。P15スタートで、ウィリアムズやレッドブル、RBといった速いクルマが後ろにいたから、タイヤを守るためにもかなり攻めざるを得なかった。そうすると後半の展開が難しくなってしまう。今回はハードでロングスティントを試していて、セーフティカーが出るのを期待していたけど、出たのは少し遅すぎた。ピット後に20秒以上遅れてしまって、あとは新品タイヤでも取り戻すのが厳しかった。あと2つくらい順位を上げられる可能性はあったと思うけど、何がもっとできたかを考えていきたい。ニコはまた素晴らしい仕事をしていて、クルマの限界を引き出している。でも僕も予選ではいつも彼と0.05秒以内の僅差だから、そこをうまく活かせればチャンスはある。今は結果を出すためにレース全体を通して最大化する術を学んでいるところ。バルセロナからは前進しているし、このサーキットはあまり僕らに合ってなかったけど、それでもポジティブに考えている。正しい方向に進んでいると思う」

    15位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日のレースにはたくさん見直すべき点がある。パルクフェルメ下での変更でピットレーンスタートになってしまって、難しい展開になるのは分かっていた。戦略面ではちょっと変化をつけてみたけど、結局ずっとトラフィックに引っかかってしまって、ストレートでのオーバーテイクが厳しかった。クリーンエアでのペースは悪くなかったけど、レースを通してあまりその時間がなかった。グリッドをもっと前でスタートできれば、競争力のあるレースができるはず。次のオーストリアではもっと良い週末にしたい」

    2025年のF1世界選手権 カナダGP(カナダグランプリ) 角田裕毅

    16位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「モントリオールでの今日は本当に難しい1日だった。序盤のミディアムタイヤでかなりグレイニングが出てしまって、それが響いた。ピットインのタイミングも少し遅かったと思うし、それでポジションをいくつか落としてしまった。その後はDRSトレインにずっとハマってしまって、終盤にはタイヤのペースも落ちて、後ろから抜かれる展開になってしまった。週末全体を通してマシンに苦戦していたので、チームと一緒にすべてを見直して、オーストリアでまた全力で挑みたい」

    17位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今日は長くて厳しい1日だったし、週末全体を見てもあまり満足できていない。P17スタートではもともと厳しかったけど、それに加えて今日のクルマにはポジションを上げるだけのペースがなかった。次のオーストリアに向けて、すべての面で改善点を見つけて取り組んでいく必要がある」

    18位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「僕たちのチームのルールは“チームメイトとは接触しないこと”で、それを破ってしまった。オスカーにもチームにも謝りたい。少しだけチャンスがあると思って動いたけど、今振り返れば、あの動きはすべきではなかった。代償は大きかったし、オスカーに悪影響がなかったのはまだ良かった。今日のミスは反省して、オーストリアではより強くなって戻ってくる」

    DNF:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「ピットレーンスタートだったから、もともと厳しいレースになるのは分かっていた。でも昨日の予選が難しかったぶん、新しいパワーユニットを投入する判断をした。レース終盤には冷却系の問題が出てしまって、残念ながらリタイアすることになった。せっかく今週末はクルマの調子も悪くなかっただけに、完走できなかったのは本当に悔しい。パフォーマンス面では良い方向に進んでいるから、自分自身もリセットして、オーストリアではまたしっかりと戦えるようにしていきたい」

    DNF:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今日は本当に悔しいレースだった。最終的にはPUのトラブルでリタイアになったけど、それがなくてもレースはもう厳しい展開になっていた。1周目でコース外に押し出されて、草の上を走ることになってしまい、そこで何台かに抜かれた。それからは1ストップ戦略を試していたけど、今日はグレイニングがひどくてタイヤを持たせるのが本当に難しかった。普段は得意なはずのレース戦略でもうまくいかず、全体的に歯車が合わなかった。チームのせいではないけど、何が起きたのかしっかり見直して、次は強くなって戻ってきたい」