投稿者: dbcheck

  • F1モナコGP 記者会見 PART2:フェルスタッペン「批判はSNS時代の産物」

    F1モナコGP 記者会見 PART2:フェルスタッペン「批判はSNS時代の産物」

    F1モナコGPのFIA記者会見パート2には、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、エステバン・オコン(ハースF1チーム)が出席した。

    会見ではレッドブルの現状、ウィリアムズの進歩、ハースのアップデート、そしてモナコGPへの展望について語られた。

    Q:マックス、モナコで2勝を挙げていますね。レッドブルは20年前にモナコで初のF1表彰台を獲得しました。今週末に再現する可能性はどの程度あると思いますか?

    マックス・フェルスタッペン:様子を見ないと分からない。正直なところ、まだ分からない。多くの要素に左右されると思うし、明日マシンがどういうフィーリングになるのかも分からない。モナコはいつだって驚きを与えてくれるサーキットだ。ただ現実的に考えると、僕たちは低速コーナーでは悪くない。でもここではバンプや縁石への対応も重要で、そこは僕たちがそれほど優れていない部分だ。だから週末を通してどう変化していくか見ていく必要がある。

    Q:今ライドについて触れましたが、ここ数戦でマシンはかなり競争力を見せています。まだ改善が必要な部分はどこですか? やはりライドですか?

    フェルスタッペン:あらゆる部分を改善したい。もっとグリップが欲しいし、もっとパワーも欲しい。ブレーキング効率も上げたいし、タイヤをより良い作動領域で使いたい。そういう意味では、どこもかしこも改善したい。ただ、モントリオールを見る限り、ストレートでは明らかに不足している。そしてコーナーでも、ライドやバンプへの対応という面でベストではなかった。さらに他のサーキットでは高速コーナーも課題だ。もちろんここには高速コーナーはないけれど、そこはこれまで僕たちの強みではなかった。

    Q:モナコには高速コーナーがありません。一般論として、2026年型マシンでモナコを走ることにワクワクしていますか? このサーキットで最も良い姿を見せると思いますか?

    フェルスタッペン:そうかもしれない。低速域ではホイールベースの関係もあって少し機敏に感じられると思う。ただ同時に、それはドライバビリティとも関係していて、その部分は去年のマシンより後退したように感じている。だから様子を見たい。

    Q:そして土曜日の予選ラップについてですが、モナコの予選は今でも特別な魅力がありますか?

    フェルスタッペン:もちろんだ。週末最大の見せ場だと思う。そこで結果を出さなければならないからね。だから僕たちも全力を尽くす。

    Q:アレックス、ここ数年はモナコでポイントを獲得しています。2026年は難しいスタートとなりましたが、モナコはウィリアムズにとってより大きな可能性をもたらしてくれると思いますか?

    アレクサンダー・アルボン:そうだね。まずモナコにはマーモットがいないから、もう少しスムーズな週末になると思う。ここはこれまでも比較的うまく走れてきたサーキットだ。モナコでは重量ペナルティの影響が小さいことも分かっているので、僕たちには有利に働くはずだ。それにマックスが言ったように、僕たちのマシンも中高速コーナーより低速コーナーの方が得意だ。それが大きなポイントだと思う。とにかく楽しみだ。エネルギーデプロイメントの面でも扱いやすいサーキットだと思うので、良い週末になればと思っている。

    Q:マシンについてもう少し聞かせてください。今シーズンここまでで、どれだけパフォーマンスを向上させることができましたか?

    アルボン:メルボルンの頃を振り返ると、その時はキャデラックF1やアストンマーティンに近い位置にいたと思う。でも今はその少し前にいる。モントリオールのレースペースでは、おそらくアルピーヌ以外には十分対抗できていたと思う。だから確実に前進している。数戦前に良いアップデートパッケージを投入したし、重量についても毎戦少しずつ削っている。改善は進んでいるけれど、まだやるべきことは残っている。

    Q:プレシーズンテストを行ったバーレーンに現在のFW48を持ち込んだら、どれくらい速くなっていると思いますか?

    アルボン:正確には分からない。ただ、僕たちはその数字を把握しているし、確実に前進している。モントリオールの日曜日に中団勢を何台かオーバーテイクできたという事実が、今の位置を示していると思う。まだ昨年のレベルには戻っていないけれど、そこへ向かっている。

    Q:さらに先の話になりますが、ジェームス・ボウルズは最近、2030年までにウィリアムズをタイトル争いするチームにしたいと語っていました。その考えに同意しますか? 現実的な目標だと思いますか?

    アルボン:2030年なら、そうだと思う。ジェームスは現実的な人物だ。物事を誇張して話すタイプではない。もちろん、それがもう少し早ければ嬉しい。今年は自分たちが望んでいた位置より少し後ろにいることが分かったし、そのことで多少後退した部分もある。でも、彼がそう言うのであれば僕は信じている。

    Q:エステバン、ここから500メートル先はフランス国境です。モナコGPはホームレースのような感覚ですか?

    エステバン・オコン:そうだね、ある意味ではそう言えると思う。ここでレースができるのは本当に素晴らしいことだ。たくさんのフランス人ファンが応援に来てくれるし、他のフランス人ドライバーたちにとっても同じだと思う。いつも特別な週末だ。僕はこのサーキットを走るのが本当に好きだし、過去には良い結果も残している。昨年もハースF1チームとして最高レベルの結果を残せたと思う。だから今週末も楽しみにしているし、マシンがどんなパフォーマンスを見せてくれるか見てみたい。

    Q:昨年は7位という素晴らしい結果でした。今年もポイント獲得できる自信はありますか?

    オコン:もちろん、それが常に目標だ。カナダではアップデートパッケージを投入したけれど、まだ理解しなければならない部分があった。チームはカナダ以降のオフ期間に非常に多くの作業を行ってくれた。今回はいくつか違うことも試す予定だし、スムーズな週末を送りながら可能な限り良い結果を目指したい。

    Q:現在の勢力図の中で、自分たちはどの位置にいると考えていますか?

    オコン:それは難しい質問だ。カナダは僕たちにとって良いレースではなかったと思う。他のサーキットではもっと良いパフォーマンスを見せていた。モナコはまったく異なる哲学と技術的特性を持つサーキットだ。エンジン性能への依存も少なく、低速コーナーが多い。だからこのコースでどういうパフォーマンスになるのかは非常に興味深い。僕の感覚では、ここでは前戦までよりかなり良くなると思う。実際にどうなるかを見るのが楽しみだ。

    QUESTIONS FROM THE FLOOR

    Q:アレックス、会話を遮って申し訳ありません。今週末でナイジェル・マンセルと並び、ウィリアムズ史上最多出走記録に並びました。おめでとうございます。そしてチーム代表と同じく2030年までにタイトル争いができると信じているのであれば、さらに95レース先までウィリアムズに残りたいと思いますか?

    アレクサンダー・アルボン:95レースって計算したの? それとも単純に倍にしただけ?

    Q:今週末でウィリアムズで95戦目です。

    アルボン:そうだね。僕にとって重要なのは進歩だ。チームが進歩していることを見たい。僕が加入してからの4年間を振り返ると、毎年少しずつ良くなっている。今年はパフォーマンス面で少し後退したかもしれないけれど、チームの中では多くの変化が起きているし、すべてが正しい方向へ向かっているように見える。僕はジェームス・ボウルズが来る前から、このプロジェクトのかなり初期段階から関わってきた。多くの努力と時間を注いできたから、最後まで見届けたいと思っている。

    Q:3人に質問です。私が子どもの頃にF1を好きになった理由はモナコでした。この景色、この雰囲気に魅了されたんです。初めてここへ来た時も、市街地を走った時も感動しました。最近ピレリのホットラップに乗りましたが、本当に信じられない体験でした。皆さんにとってもモナコは特別な場所ですか? 初めてここでレースをした時の感情や興奮を覚えていますか?

    マックス・フェルスタッペン:僕にとってモナコは自宅だからね。だからレースそのもの以上の意味があるかもしれない。ここで暮らすのが好きなんだ。安全だし、人々は親切だし、子どもを育てるにも良い環境だ。そこにグランプリまであるというのは、正直言ってボーナスみたいなものだ。週末はいつも大騒ぎだけど楽しんでいる。少し慌ただしいけれど、それでも素晴らしい。最初の思い出? おそらくガードレールに頭をぶつけたことかな。それほど良い思い出ではないね。でもここでレースをするのは本当に特別だ。しかも僕が初めてここで走ったのはF1だった。だから最初から大きな挑戦だった。

    Q:お父さんのレースを見に来た記憶はありますか?

    フェルスタッペン:もし来ていたとしても覚えていないね。

    Q:アレックスはどうですか?

    アルボン:F1での最初のモナコは2019年だった。その時は本当にアドレナリンが出ていたのを覚えている。FP1を終えた後でも、マシンを降りる時にまだ体が震えていたくらいだ。今ではどうだろう。市街地コースが増えたからなのか、以前ほど特別には感じなくなったかもしれない。去年は初めて、昔ほどのアドレナリンを感じなかった年だったと思う。それでも特別な場所であることに変わりはない。決勝をあまり好まない人もいるかもしれないが、少なくとも僕たちドライバーにとって土曜日は特別だ。予選で1周をまとめ上げ、自分の快適領域を超えて限界へ挑む感覚は、他のどのサーキットでも味わえない。

    Q:エステバンは?

    エステバン・オコン:僕もマックスと少し似ている。初めてここへ来たのはF1だった。だからものすごい飛躍だった。シミュレーターでたくさん周回して感覚を掴もうとしたのを覚えている。市街地コースはたくさん走ったことがあったけれど、モナコだけは別だった。実際にF1マシンで走った時は衝撃的だった。ターン1を抜けて坂を上り、ターン3手前に来ると何も見えない。空へ向かって走っているような感覚だし、路面も非常にバンピーだ。それが最初に受けた最大の衝撃だった。そして速く走るためには壁にどれだけ近づかなければならないかということにも驚いた。マカオは少し似ているかもしれないが、それ以外ではここまで壁に寄せる必要があるコースはないと思う。F3時代のポーなども走ったけれど、求められる覚悟のレベルはまったく違った。本当に特別なサーキットだ。

    Q:エステバン、来週からサッカーのワールドカップが始まります。フランスは優勝候補の一角ですが、どう見ていますか?

    エステバン・オコン:チャンピオンズリーグ決勝は本当に素晴らしかった。パリ・サンジェルマンの選手たちはフランス代表にもたくさんいる。フランスにとって大きな快挙だったと思う。パリ・サンジェルマンは僕にとって地元に最も近いチームだから、フランス中が盛り上がったのは本当に嬉しかった。ワールドカップも楽しみにしている。もちろん優勝候補のひとつだが、実際にピッチで戦わなければならない。前回大会のように勝ち進んで成功を収めてくれることを願っている。本当に楽しみだ。

    Q:マックス、F1以外のレース活動はF1でのパフォーマンス向上に役立っていますか? また、今シーズンの向上にも貢献していますか?

    マックス・フェルスタッペン:少なくともパフォーマンスを悪化させることはないと思う。ただ、みんなが知っているようにシーズン序盤は僕たちにとって少し難しかった。同時に、僕にはF1以外でもレースをしたいという夢があった。そして今年は初めてそれを実現できた年だった。だから他カテゴリーや違うクルマでレースをすることを楽しんでいる。F1と両立できる限り、それはプラスになると思うし、本当に楽しんでいる。そして他のレースで良い気分を味わってからF1のパドックへ戻ってくると、それは間違いなく助けになると思う。

    Q:将来的に参戦を考えているカテゴリーはありますか?

    フェルスタッペン:あるよ。特に耐久レース関係はたくさん考えている。

    Q:現在のレギュレーションを来年も維持するのは精神的に難しいと話していました。40/60案については最近あまり支持を得られていませんが、チームとともに変更を強く求めているのですか? それとも決定を待っている段階ですか? また、近いうちに結論が出るべきだと思いますか?

    フェルスタッペン:正直なところ、議論は今も続いている。それは今の僕の役割ではない。ただ、FIAがモータースポーツとF1の将来にとって正しい判断を下してくれると完全に信頼している。だから彼らに任せる。僕が言いたいことはすでにすべて話したと思う。同時に、今年非常に良かったのは、ドライバーたちが議論に参加できたことだ。FIAとのミーティングも多く行われたし、それは本当に良かった。まさにそういうことが必要だと思う。将来も続けるべきだ。そうしていれば今回のような問題も多少は避けられたかもしれない。でも今年は将来に向けて多くの前向きなステップがすでに踏み出されたと思う。

    Q:マックス、昨年はチーム内で多くの変化がありました。今年はチームの雰囲気や力学関係にどのような変化がありますか? コミュニケーションはどうですか? また、ローラン・メキースはチームをより競争力のある存在にするため、どのようにチームを鼓舞していますか?

    マックス・フェルスタッペン:チームの雰囲気は良いよ。みんながうまく協力し合っているし、全員が同じ方向を向いている。だから誰もが自分のやるべきことを理解しているし、何を達成したいのかも分かっている。

    Q:3人に質問です。F1を目指す子どもたちにとって、今でもカートが最良の選択肢だと思いますか? それとも他のカテゴリーや、より安価なシミュレーターレースの方が良い選択肢なのでしょうか?

    マックス・フェルスタッペン:僕たちはみんなカートから多くを学んできたと思う。もちろん今でも素晴らしいカテゴリーだ。ただ問題は費用だ。本当に信じられないほど高くなっている。ミニクラスの1大会に1万〜1万2000ユーロを払っている人もいる。それは異常な金額だ。だから問題はカートそのものではなく、その費用が高騰し続けていることだと思う。そのせいで、本来なら才能があっても資金的な支援がなく、フォーミュラカーへ進む前の段階で夢を諦めなければならない子どもたちもいる。だからカート以外の道も探ることが重要だと思う。実際、今の若いドライバーたちはカートを続けながらシミュレーターもやっているし、F4やGTカーで運転を学んでいる。とにかく何でも乗っているんだ。それによってレーシングカーへ乗る前に非常に良い基礎を身につけられる。僕たちがカートをやっていた頃にもシムゲームはあったけれど、そこまで現実的ではなかった。だから初めてレーシングカーに乗った時には大きな学習期間が必要だった。でも今はシミュレーターの精度が非常に高いので、フォーミュラカーへ乗る前から10歩先を行く準備ができる。正しいブレーキングカーブも学べるし、ダウンシフトも覚えられるし、データの見方も分かる。マシンのスピード感覚やフォーミュラカーで何ができるのかも理解できる。だから若い子たちがカートと並行してシミュレーターで多くの準備をしているのを見るのは本当に良いことだと思う。

    アレクサンダー・アルボン:マックスがとても良く説明してくれたと思う。理想を言えば両方やるべきだと思う。ただ問題は、今のカートは両立することが簡単ではなくなっていることだ。シミュレーターという道が存在していて、若いドライバーたちがそれを使って技術を磨けるのは本当に良いことだと思う。ただ、カートも続けられる環境を整えるためには、まだ改善が必要だと思う。

    エステバン・オコン:マックスがほとんど言ってくれたと思う。正直に言えば、もし今のカート費用で自分のキャリアを最初からやり直さなければならないとしたら、僕は今ここにはいなかったと思う。今のミニクラス1レースにかかる費用は本当に異常だ。それが現実なのは残念だが、モータースポーツの世界はそうなってしまっている。理想はアレックスが言ったように両方やることだ。実際のマシンにも乗り、シミュレーターも活用する。オンラインのレベルを見ると驚かされることがある。コンマ1秒以内に100人のドライバーが並ぶこともある。最高レベルのカートレースでも、そうしたドライバーたち全員が参加できるわけではない。僕たちがカートをしていた頃は、コンマ3秒以内に5人いるかどうかだった。でも今のオンラインレースは違う。だから70%をシミュレーター、30%を実際のカートにするのが最良の道かもしれない。ただ、そう言うのは少し辛い。若いドライバーたちには実車に乗る機会が必要だし、それが手の届く価格であるべきだからだ。でも今は本当に難しい状況だ。

    Q:モナコGPは近年、オーバーテイクの少なさやエンターテインメント性について多くの批判を受けています。しかし、何十年もの間、このレースは独自の価値を持ち続けてきました。ドライバーにとって非常に特別で難しいサーキットでもあります。そうした批判は少し行き過ぎていると思いますか?

    エステバン・オコン:質問を聞いていなかったよ。僕への質問じゃないと思っていた。

    Q:モナコはオーバーテイクが少ないことで不当に批判されていると思いますか?

    オコン:そう思う。昔からずっとそうだった。ルイス・ハミルトンがモナコGP第1回大会を振り返る映像を見たことがあるけれど、当時も基本的には同じレイアウトだった。もちろん街の変化による違いはあるが、ここがどういう場所かはみんな分かっている。ずっと昔から変わっていないし、追い抜きが簡単だったこともない。誰かがオーバーテイクを決めれば英雄になるし、失敗してクラッシュすれば大惨事だと言われる。でも少なくとも挑戦したわけだ。この週末へのアプローチは他とはまったく違う。予選で100%を出し切らなければならない。もちろんいつだって全力だが、ここではそれがさらに重要になる。僕たちはモナコがどういうレースかを理解している。それこそがモナコの魅力だし、それこそがF1の魅力だ。普段とは違う妥協点が求められるんだ。

    アレクサンダー・アルボン:エステバンに同意する。人々がこのレースをあるがままに理解してくれればいいと思う。すべてのレースが決勝だけで評価される必要はない。予選にも魅力があるし、土曜日へ向けて積み上がっていく週末の流れにも価値がある。将来的にはオーバーテイクを増やすための変更が行われるかもしれない。でもスポーツにはそれぞれ特別な要素がある。テニスでも大会ごとにコート条件が違うようにね。少なくともドライバーにとって、その特別さは土曜日にある。それこそがモナコを特別な存在にしていると思う。

    Q:アレックス、より軽く、よりコンパクトなマシンになれば、日曜日にオーバーテイクは増えると思いますか?

    アルボン:かもしれないね。

    マックス・フェルスタッペン:結局のところ、ずっと同じだったと思う。ただ15年前まではソーシャルメディアがなかった。今は誰でもスマートフォンやパソコンを持っていて、オンラインで不満を書き込める。昔なら家で家族に文句を言うだけだった。だから今は単に多くの人がそれを発信しているだけだ。昔はみんな家で叫んでいただけだからね。

  • F1モナコGP 記者会見 PART1:ルクレール「フェラーリは常に第一の選択だった」

    F1モナコGP 記者会見 PART1:ルクレール「フェラーリは常に第一の選択だった」

    F1モナコGPのFIA記者会見パート1には、ランド・ノリス(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)が出席した。

    会見ではルクレールのフェラーリとの契約延長、モナコGPでの展望、マクラーレンの1000戦目、アウディの進歩などについて語られた。

    Q:まずは地元のヒーローであり、昨日から話題の人物から始めましょう。シャルル、新契約おめでとうございます。なぜフェラーリとの契約を延長したかったのですか? また、なぜ今だったのでしょうか?

    シャルル・ルクレール:なぜ今か? 頭の中に特定のタイムラインがあったわけではない。でも、なぜかという理由はとても明確だ。僕はこのチームが大好きだ。それは外から見ても明らかだと思う。F1チームでは8年、フェラーリ全体では10年になる。彼らは僕を最初に信じてくれた人たちのひとりであり、今の自分がいる場所まで導いてくれた。そして何よりも僕はこのプロジェクトを信じている。フレデリック・バスールとは非常に良い関係を築いているし、彼こそがフェラーリを再び頂点へ導くことができる人物だと強く信じている。シーズンのスタートは良かった。もちろん僕たちが望んでいるほどではない。なぜなら僕たちはワールドチャンピオンを目指しているからだ。ただ、マシンには多くの革新があった。僕たちはどこが不足しているのかを理解しているし、それはおそらくエンジン側の部分だ。今後に向けた計画もあり、それが僕たちを望む位置へ戻してくれることを願っている。なぜ契約を延長したのか? それはこのチームを愛しているからであり、このプロジェクトを信じているからだ。その2つの理由で、僕たちはこれからも一緒に進んでいく。

    Q:シャルル、今シーズンについてはどうですか? その計画について話していましたが、2026年もまだワールドチャンピオン争いができると思いますか?

    ルクレール:予測するのは非常に難しいと思う。特にこうしたレギュレーション初年度では、状況は非常に早くどちらにも変わり得るからだ。だから今の段階で言うのは少し早すぎる。ただ、ファクトリーでは非常に高いモチベーションを感じているし、誰もがメルセデスとの差を縮めるために懸命に取り組んでいる。それが目標だし、それを達成できるかどうかはこれから見ていくことになる。

    Q:優勝できれば大きな助けになりますね。そしてあなたの右隣の人物は、今週末のモナコGPであなたが優勝候補だと言っています。あなたもそう思いますか?

    ルクレール:いや、そうは思わない。ただ、僕たちは以前より良い位置にいると思う。もし僕たちに賭けるサーキットがひとつあるなら、それはおそらくモナコだろう。それでもメルセデスはシーズン序盤から大きなアドバンテージを持っていると思うので、非常に強いはずだ。マクラーレンも非常に強いと思うし、レッドブルも非常に強いと思う。ただ、これまでのサーキットではストレートでかなり苦しんできたのは事実で、ここではその問題が少し小さくなるはずだ。僕たちはシャシー面でも空力面でも強いパッケージを持っているので、それが助けになると思う。それでもメルセデスが依然として倒すべきチームだと思う。

    Q:今週末の幸運を祈ります。そして新契約おめでとうございます。ランド、あなたに移りましょう。昨年の勝者ですが、今年もそれを再現できる自信はどれほどありますか?

    ランド・ノリス:昨年のこの週末へ向かう流れの方が、今年より少し良かったと思う。だから昨年ほどのレベルではないかもしれない。ただ、僕たちは楽観的だ。ポールポジション獲得と優勝を目指したいし、それは僕たちが自分たちに課している目標だ。ただ、フェラーリも非常に強かったし、メルセデスはさらに強かった。だから先走りすぎないようにしたい。あまり楽観的になりすぎたくはないが、同時に今の僕たちは、それが可能だと信じながら週末に臨める状態にあると思う。今はその姿勢を維持したい。

    Q:マシンの特性を考えると、モナコはあなたたちに向いていると思いますか?

    ノリス:本当に難しい質問だ。今年のモントリオールでは、もっと支配的なマシンを持っていた昨年よりもポールポジションに近かった。そして僕たちは、ここに似た特性を持つサーキット、つまり低速コーナー主体でグリップの低いコースで勝っている。そうしたことを考えると自信になる。一方で、今季全体のパフォーマンスを見ると、そこまでではない。ただ僕たちは他チームとの比較も理解している。どこで速く、どこで速くないのかも分かっている。フェラーリがストレートで最速ではないのは事実だが、それは彼らが多くのダウンフォースとドラッグを積んでいるからでもある。言わば自分たちで自分たちに課している代償であり、その代わりに別のアドバンテージを得ている。そのアドバンテージは今週末、間違いなく表れると思う。

    Q:最後にランド。マクラーレンにとって1000戦目です。この節目に到達するのは史上2チーム目となります。マクラーレンで最も多くのレースに出場しているドライバーとして、自分がチームの歴史に果たしてきた役割をどれほど誇りに思いますか?

    ノリス:とても誇りに思っている。僕の夢はF1に来ることだったし、最初からマクラーレンで走ることが夢だった。マクラーレンで最も多くレースに出場したドライバーになるなんて、一度も考えたことはなかったと思う。本当に素晴らしい記録だ。正直に言うと、僕は普段こうした統計があまり好きではないし、人がそれを話すのも好きではない。でもこれは純粋に誇りに思えるものだ。パフォーマンスの数字ではなく、もっと一般的な記録だからだと思う。自分の名前がこれまでの偉大なドライバーたちと並ぶのは特別なことだ。チャンピオンシップ1回でも素晴らしいが、多くの人たちはそれ以上のことを成し遂げている。僕もそのレベルに到達したいと思っている。ただ、自分の名前が歴代の素晴らしいドライバーたちと並んでいること自体が特別だ。数年前の誰も見たくなかった状態のマクラーレンから、今のマクラーレンへ変わる過程を少しでも手助けできたことを誇りに思う。信じられないような旅だったし、その一員になれたことは幸運だった。僕は本当に幸運な人間だと思う。そしてこれからも長くここにいるつもりだ。コンストラクターズ選手権やドライバーズ選手権を勝てるチームとして、マクラーレンを今の位置に保ち続けたい。その旅に参加できたことを誇りに思うし、これからも長く続くことを願っている。

    Q:ランド、ありがとうございました。今週末の幸運を祈ります。ガブリエル、あなたに移りましょう。2度目のモナコGPです。公国の市街地コースは、あなたとアウディにどのようなチャンスをもたらすと思いますか?

    ガブリエル・ボルトレト:僕たちにとって良い週末になる可能性があると思う。もちろん、まだやるべき作業はたくさんある。特にドライバビリティだ。そこは今年少し苦しんできた部分だと思う。ただ、シャシー面では悪くない位置にいること、そして競争力があることを示してきたと思う。多くの予選でQ3進出を争ってきたし、実際にQ3へ進んだこともある。レースでは良いスタートを決めて、その位置を維持することが重要になる。だから様子を見たい。モナコは僕たちに良い結果をもたらしてくれる可能性があると思う。

    Q:ドライビングの観点では非常に独特なサーキットです。コックピットの中では違ったアプローチが必要になりますか?

    ボルトレト:基本的にはどのサーキットでも限界で走る。ただ、モナコは非常に難しい市街地コースだ。壁がとても近く、コースも非常に狭い。だから当然、違った走り方をしなければならない。ミスをしたときに逃げ場が多いサーキットなら問題ないが、ここではミスがラップを失うことにつながるし、マシンをクラッシュさせる可能性もある。だから間違いなく少し違った走り方が必要になる。

    Q:ここまでのシーズンを振り返って、アウディの進歩をどのように総括しますか?

    ボルトレト:まず第一に、チームは今の位置までマシンを持ってきたという意味で素晴らしい仕事をしていると思う。僕たちはトップ10争いをしている。パワーユニットと完全に新しいマシンを投入したチームの初年度で、それが実現するとは限らなかった。ポイント争いをし、予選で良い位置を争えていること自体がすでに素晴らしいことだ。もちろん、オーストラリアでは非常に良い結果でスタートした。Q3に進出し、決勝では9位だった。そのことで期待値も高くなったと思う。ただ今は基礎を築いている段階で、自分たちのベースラインを良い位置へ持っていこうとしている。そしてそれはできていると思う。前戦では2台とも完走し、すべてをコントロールできていた。ただ残念ながらポイントを獲得できるだけのペースはなかった。だから今週末はそれを実現できることを願っている。

    QUESTIONS FROM THE FLOOR

    Q:シャルル、新契約おめでとうございます。フェラーリへの忠誠心はよく知られていますが、残念ながらこれまでの長い関係の中で、勝利できなかったシーズンの方が多くなっています。それでも将来さらに成功できると信じるフェラーリのプロジェクトとは何でしょうか? チームからどのような保証を受けていますか?

    シャルル・ルクレール:主にフレッドだ。僕は彼のビジョンに非常に共感しているし、本当に彼を信じている。もちろん、これは彼がチームとともに作り上げた最初のマシンだ。実際にマシンには多くの革新が見られるし、僕たちは長期的なビジョンを持っている。もちろん長すぎるものではない。誰もができるだけ早く勝ちたいと思っているからだ。ただ、できるだけ早く再び頂点へ戻るためのビジョンがある。僕はそのビジョンを信じているし、それが今まで以上にこのプロジェクトを信じる理由だ。

    Q:契約延長おめでとうございます。ワールドチャンピオン獲得という目標に対して、契約の中に期限や条件を盛り込むことはできましたか? チームへの愛情について話していましたが、その愛情だけでは永遠には続かないはずですし、勝利への欲求の方が大きいのではありませんか?

    ルクレール:チームへの愛情はとても大きい。ただ、あなたの言う通り、勝利はすべてのドライバーにとって重要だし、そのために僕たちはレースをしている。でも、赤いマシンで勝つことには僕にとって特別な意味がある。そしてF1で過ごしてきたすべての年月を、それを実現するために捧げてきた。まだそれを達成できていない。少なくともシーズンを通しては達成できていない。契約の詳細についてはあまり話せないので、メインの質問には残念ながら答えられない。ただ、それが議論の一部であることは間違いない。

    Q:契約延長の理由として愛情と信頼を挙げていました。あなたはフェラーリでキャリアを終えることになるのでしょうか?

    ルクレール:僕はまだ若い。まだ28歳だから、これから先にたくさんの年月がある。ただ、今の時点ではこれが自分にとって正しいと感じているし、すべての集中力を注ぎたい場所でもある。自分を信じてくれたチーム、自分に今の立場へ来る機会を与えてくれたチームとともに勝ちたい。それが今の僕にとって正しい選択だった。将来については、その時になってみないと分からない。5年後、6年後、7年後、10年後の人生がどうなっているかは分からない。ただ、それを考えるタイミングではない。

    Q:モナコは豪華さや華やかさで知られていますが、豊かな文化やコミュニティもあります。ここを故郷と呼ぶ人間として、ファンやグランプリ週末に訪れる人たちに最も伝えたいモナコの魅力は何ですか?

    ルクレール:僕にとっては2つのモナコがある。レースウイーク中のモナコと、それ以外のモナコだ。僕はここで生まれ育ったので、とても特別な場所だ。まるで小さな村のような感覚がある。幼なじみも家族もみんなここにいるし、モナコ生まれの人たちばかりだ。本当に大好きな場所だ。グランプリの時に訪れる人たちが想像しているよりも、実際にはずっと親密で落ち着いた場所だということ。それが僕の好きなモナコだ。

    Q:今回契約書にサインするにあたり、他にも選択肢はありましたか?

    ルクレール:あった。

    Q:誰だったのか教えてもらえますか?

    ルクレール:いや、それは言わない。もし向こうが言いたければ言えばいい。でも僕にとってフェラーリが常に第一の選択だった。

    Q:ガブリエル、もうモナコの住人ですか?

    ガブリエル・ボルトレト:はい、そうです。

    Q:3人とも年に一度、自宅からレースに通える週末ですね。いつもとはまったく違う環境ですが、そのことについて聞かせてください。

    ボルトレト:素晴らしいことだと思う。サーキットでの一日を終えて、自宅へ帰り、自分の家で夕食を取れる。そして家族と時間を過ごせる。今回は兄と母が来ているので、それも良いことだ。みんな僕の家に泊まっている。だから本当に素晴らしい。ブラジルでも時々、自分の家や両親の家に泊まることがあるけれど、それも良いものだ。少なくとも僕はホテルに泊まるより好きだ。

    Q:シャルル、スイミングプールの最初のシケインについて聞かせてください。どこを目印にしているのですか? どこを狙ってマシンを入れているのですか? 週末を通じて徐々に限界を高めていくコーナーなのでしょうか?

    ルクレール:まるで僕がみんなにドライビング講座をしているみたいだね。みんながヒントを聞いているだろうから、あまり多くは明かしたくない。ただ、最初のスイミングプールは、これまでのマシンでは全開だった。だからある意味簡単だった。最初のラップは全開ではないかもしれないけれど、2周目には全開で行く。ただ、この世代のマシンでは興味深いことになると思う。ダウンフォースがかなり減っている。週末前半は本当の意味でコーナーになるかもしれない。ただ、週末後半には結局また全開になると思う。限界領域になると非常に難しいコーナーだ。なぜなら頂点に着くまで先が見えないからだ。その先がまったく見えない。それがこのコーナーの面白いところだ。ただ、これまでは全開で行けたので、そこまで大きな挑戦ではなかった。

    Q:ルイス・ハミルトンは最近、フェラーリのシミュレーターは優秀だが、今後は使用しないと話していました。あなたはどう考えていますか? また準備への影響はありますか?

    ルクレール:僕の準備には何の影響もない。結局のところ、みんなそれぞれ好みがある。僕にとってシミュレーターは非常にうまく機能してきた。F1に来た時からずっとそうしてきたし、それを変えるつもりはない。過去に非常に強力なツールだったからだ。また、自宅のシミュレーターで試した内容を基にマシンへ変更を加えることも多い。だからマシン開発のプロセスの一部でもある。僕には効果があったので、これからも続けるつもりだ。

    Q:モナコでは特にQ1で20台以上が同時に走ることになります。どれほど難しい状況になると思いますか?

    ランド・ノリス:かなり難しいだろうね。プラクティスではもっと多くのマシンが走っているし、簡単ではない。これまでも適切な場所で譲らなかったりして問題はあった。難しい状況になると思う。ただ、セッションを分けたとしても、結局は誰かが不満を持つことになる。先のグループなら後のグループに文句を言うし、その逆もある。だから分割した方が不満が増える側面もあると思う。同時に、みんながちゃんとミラーを見て、本来の目的どおり無線で情報を受け取れば問題ないはずだ。でも実際にはそうならないことが多い。数年前のことを覚えているだろう?

    シャルル・ルクレール:僕? ああ、ペナルティを受けたやつだね?(笑)

    ノリス:だから、みんなが正しい場所で譲ればそこまでひどいことにはならないと思う。でも、誰かが余計なことを始めると大きな問題になる。

    ルクレール:問題になると思う。22台がこれほど短いコースを走るのはかなり難しい。特に今のマシンは少し改善されたとはいえ、このようなコースでは前車から3〜4秒離れていてもタイムを失うことがある。だから難しくなる。ただ、それは全員同じ条件だし、適応しなければならない。でもQ1にとって理想的ではないと思う。

    ボルトレト:ランドがほとんど言ってくれた。みんながミラーを見て、無線で適切なコミュニケーションを取れば、22台でも問題なく走れると思う。F3では30台が走るし、数年前のFRECAではフリー走行で37台だった。それに比べればずっとマシだ。他のカテゴリーではもっと大変だった。だから対応できると思う。

    Q:ランドとガブリエルへの質問です。数週間前にモナコE-Prixを訪れていましたね。Gen4マシンについてどのような印象を持ちましたか? 将来的に乗ってみたいと思うような魅力的なマシンだと感じましたか?

    ランド・ノリス:正直なところ、僕は単純にいろいろなクルマを運転するのが好きなんだ。運転が好きだし、クルマも好きだし、バイクも好きだ。ただ残念ながら、バイクには乗らせてもらえない。だから、どんなクルマでも乗ってみたいと思う。F2もF3もラリーカーも運転してきたし、今でもたくさんのクルマに乗っている。月曜日にはレーシングカーを運転しているしね。ザクやチームに言わなければ、いろいろなことをやっても大丈夫なんだ。だから問題ない。僕はあらゆるクルマを運転するのが好きだ。もしその中にそれも含まれるなら、将来どうなるか見てみよう。

    ガブリエル・ボルトレト:僕は今F1にたどり着いたばかりだから、ここに集中したい。まだ改善しなければならないことがたくさんあるし、もっと良くならなければならない。たとえ他のクルマを運転するのが好きだったとしても、F1から意識を逸らすべきではないと思う。僕の集中すべき場所はここだけだ。ランドはもうワールドチャンピオンを獲ったから、そういうことをやってもいいけれど、僕は違う。

    シャルル・ルクレール:フォーミュラEの最新世代のマシンについては、正直なところ細かい変更点までは把握していない。もちろんマシンは見ているし、以前よりダウンフォースが増えているように見える。それはシリーズにとって良いことだと思う。それ以外については、僕もガブリエルと同じ考えだ。今の僕にとってはF1に集中するだけで十分だ。

    Q:予選と渋滞の問題に戻ります。F2やF3のようにグループ分けして予選を行う案についてはどう考えますか? F1でも機能すると思いますか? ランドは先ほど少し触れていましたが、シャルルはどうですか?

    シャルル・ルクレール:Q1だけならありかもしれない。Q2以降は問題ないと思う。でもQ1については、なぜダメなのかと言われると難しい。ただ、僕自身は昔からグループ分けの大ファンではなかった。前方を争っている場合はそれほど大きな違いにならないかもしれないが、どのようにグループを分けるか、誰をどちらのグループに入れるかは非常に難しい問題だ。Q1突破を争っているチームやドライバーにとっては、予選結果に大きく影響する可能性がある。だから僕は今でも、全員が同じコンディションの中で同じトラックを走り、その中で誰が速いのかを見る方が好きだ。

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  • アロンソ アストンマーティンF1のシート問題解消に自信「2025年仕様に戻した」

    アロンソ アストンマーティンF1のシート問題解消に自信「2025年仕様に戻した」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、F1カナダGPでリタイアの原因となったシートポジションの問題について、モナコGPに向けて解決できたとの見通しを示した。

    アロンソはカナダGP決勝で23周を走行した後、背中の痛みによりマシンを降りた。原因はAMR26の極端なシートポジションにあったとされ、チームはその後、対策作業を進めてきた。

    カナダGP後に大幅な見直しを実施
    フェルナンド・アロンソはモナコGPを前に、チームとともに複数のシートポジションを検討したことを明かした。

    「先週はオンライン会議を行い、マシン内で異なるポジションを試そうとしていた」

    「それから火曜日には、僕はここに住んでいるので簡単にガレージへ行くことができた。午後に少し作業をして、今は4種類ほどの異なるポジションを用意している」

    「カナダ以降、大きく変更した。だからカナダで感じていた不快感や痛みの問題は、もうなくなっていると非常に楽観的に考えている」

    「シートポジションはほぼ2025年仕様に戻した。つまり、今は既知のベースに戻っている。実験的なものではない」

    カナダでは週末を通じて違和感に苦しんだが、シート自体を変更しても十分な改善は得られなかったという。

    ニューウェイ主導の設計思想が背景に
    今回の問題は、シート形状だけでなく、AMR26におけるシート配置そのものに起因していたとみられている。

    アストンマーティンのマネージング・テクニカルパートナーであるエイドリアン・ニューウェイは、AMR26で従来よりも大きく寝かせたドライビングポジションを採用したとされる。

    これは重心を下げることに加え、ドライバーのヘルメットがエアボックス周辺の気流へ与える影響を抑えることを狙った設計だった。

    こうした考え方は1960年代から続くF1マシン開発の流れの一部であり、ニューウェイ自身も1995年型ウィリアムズFW17でドライバーの脚を腰より高い位置に配置するレイアウトを導入したことで知られている。

    その設計は空力性能向上に貢献した一方で、腰周辺への圧力増加など快適性を犠牲にする側面もあった。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    数ミリの違いが大きな問題に発展
    アロンソはF1マシンのシートがいかに繊細な要素であるかも説明した。

    「新しいシートや新しいコクピットスペースには常に小さな違いがある」

    「角度が1〜2ミリ違ったり、腰の下あたりに異なる圧力ポイントがあったりすると、神経を圧迫して感覚が失われ始めることがある」

    「今回がまさにそうだった」

    「この3〜4年のシートをいくつかガレージで座り比べても、おそらく違いは感じないだろう。どれも非常によく似ているからだ」

    「でも20周、30周と走り続けると、その違いを感じ始める」

    カナダGPではシートポジションが背中の痛みと神経への圧迫を引き起こしたとみられるが、アストンマーティンはモナコGPに向けて2025年仕様に近いレイアウトへ戻すことで問題解決を図った。アロンソ自身もその変更に強い手応えを感じており、市街地コースでのポイント獲得に期待を寄せている。

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  • マックス・フェルスタッペン F1モナコGPへ慎重姿勢「マシンの感触は未知数」

    マックス・フェルスタッペン F1モナコGPへ慎重姿勢「マシンの感触は未知数」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、今週末のF1モナコGPを前に、レッドブルが改善すべき領域を挙げ、初日の走行を前に「マシンがどう感じられるか分からない」と慎重な見方を示した。

    前戦カナダGPでは今季初表彰台となる3位を獲得し、キミ・アントネッリ、ルイス・ハミルトンに続いてフィニッシュした。マクラーレンとメルセデスのライバル勢に問題が出たことも追い風となったが、フェルスタッペンはレッドブルが先頭集団にこれまで以上に近づいたと感じている一方、RB22にはバウンシングやドライバビリティの課題が残っていた。

    モナコ特有の路面がRB22の弱点を試す
    モナコGPで過去のような表彰台争いを再現できる可能性について問われると、フェルスタッペンは不確定要素の多さを強調した。

    「いろいろなことに左右される。でも、明日マシンがどう感じられるかは分からない」とフェルスタッペンは語った。

    「モナコはいつもサプライズが起こり得る。でも現実的に言えば、僕たちは低速では悪くなかった。ただ同時に、ここではバンプや縁石で良くなければならない。そこは僕たちがあまり得意ではないところだ。週末を通してどう進化していくか見ていく必要がある」

    モナコ市街地コースは道幅が狭く、わずかなミスでも大きな代償を払う。予選で限界まで攻めるためには、フリー走行でマシンへの信頼を築くことが重要になる。

    直線とバンプで残る課題
    フェルスタッペンは、レッドブルが改善したい領域は特定の一点ではなく、マシン全体に及ぶと説明した。

    「すべての領域で改善したい。もっとグリップが欲しいし、もっとパワーも欲しい。ブレーキング効率も良くしたいし、タイヤをもっと良い作動領域に入れたい。そういう意味では、あらゆるところで良くなりたい」

    「モントリオールを見ると、僕たちは明らかに直線で足りていなかったし、コーナーでも足りていなかったと思う。乗り心地、あるいは全般的にバンプ上での挙動はベストではなかった。そしてもちろん、他の場所では高速コーナーもある。ここには高速コーナーはないけど、通常そこはまだ僕たちの最大の強みではない」

    モナコでは高速コーナーの不足がレッドブルの弱点を一部隠す可能性はある。しかし、縁石や路面のうねりへの対応力は不可欠であり、RB22にとっては別の形で課題が浮き彫りになる週末となる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) モナコグランプリ

    チーム内の方向性には手応え
    昨季から続く内部体制の変更についてもフェルスタッペンは問われた。夏にローラン・メキースがチーム代表に就任するなど、レッドブルでは組織面の再編が行われてきた。

    「チーム内の感触はいい」とフェルスタッペンはまとめた。

    「全員がうまく一緒に働いているし、僕たちは全員が同じ方向に向かっている。だから全員が自分のやるべきこと、そして何を達成したいのかを理解している」

    カナダで今季初の表彰台を手にしたレッドブルだが、モナコではその勢いがそのまま通用するとは限らない。低速性能が生きる一方で、バンプと縁石への対応力が問われる週末となり、フェルスタッペンにとって初日の走り出しが重要な判断材料になる。

  • 【動画】 F1 欧州最大のドローンショーで新記録 ラスベガスGP延長を発表

    【動画】 F1 欧州最大のドローンショーで新記録 ラスベガスGP延長を発表

    F1はモナコGPの開幕イベントで欧州史上最大となるドローンショーを実施し、同時にラスベガスGPの2037年までの開催延長を発表した。

    3,050機のドローンがポート・エルキュール上空を彩り、F1がスポーツエンターテインメントとしての存在感を改めて示した夜となった。

    モナコの夜空を埋め尽くした3,050機のドローン
    2026年モナコGPの公式オープニングパーティーで、F1は欧州最大規模となるドローンショーを開催した。

    ショーでは3,050機のドローンが投入され、高さ約183メートル、幅約244メートルに及ぶ巨大な空中演出を展開。2025年にフランス・ニースで記録された2,025機の欧州記録を大きく更新した。

    約10分間にわたる演出では、モナコ市街地や伝統の市街地サーキットが夜空に描かれ、その後モナコGPの優勝トロフィーを再現。これはモナコGPが2035年まで開催契約を延長していることを祝う意味も込められていた。

    さらにドローンは立体的なヘルメットや全F1チームのロゴを表現し、フィナーレではラスベガスの象徴的なビジュアルを描き出した。


    ラスベガスGPは2037年まで継続へ
    イベント最大の発表となったのは、ラスベガスGPの10年間契約延長だった。

    F1とラスベガスGPの主催者は、同イベントが2037年シーズンまでカレンダーに残ることを正式に発表。2023年の初開催以来、ラスベガスGPはF1を代表するイベントのひとつへと成長しており、今回の契約延長はその成功を裏付けるものとなった。

    近年のF1はアメリカ市場への投資を強化しており、マイアミGP、オースティンのアメリカGPに加えて、ラスベガスGPは北米戦略の中核イベントとして位置づけられている。

    F1が目指す“世界最高のショー”
    F1の最高商務責任者でありラスベガスGPのCEOも務めるエミリー・プレイザーは、今回のイベントについて次のように語った。

    「モンテカルロの街路から港の上空まで、F1は世界のスポーツ界でこれまで誰も見たことのないスペクタクルを提供し続けている」

    「たった一夜のうちに、我々はモナコGPの歴史に敬意を表し、欧州最大のドローンショーを実施し、ラスベガスGPの10年契約延長を発表し、さらにEXPLORA Iで世界的スターたちをもてなした」

    「我々のスポーツが新たな高みに到達しているのを見られてうれしく思うし、この象徴的な場所で週末のアクションが始まるのが待ちきれない」

    今回のオープニングイベントは、ポート・エルキュールに停泊した豪華クルーズ船「EXPLORA I」で開催された。DJボブ・サンクラーがパフォーマンスを披露し、ナオミ・キャンベルもDJブースに登場するなど、モナコらしい華やかな雰囲気の中でF1の新たな節目が祝われた。

    F1が拡大を続ける象徴的な一夜
    今回の発表は、単なるエンターテインメントイベント以上の意味を持っている。

    モナコGPの長期契約、ラスベガスGPの2037年までの開催確定、そして欧州記録を更新するドローンショー――。これらはF1が伝統と革新の両立を掲げながら、グローバルスポーツとしてさらなる成長を続けていることを象徴する出来事となった。

    2026年モナコGPはまだ開幕したばかりだが、その週末はすでに歴史的な記録からスタートしている。

  • マクラーレン フォーミュラE撤退後にコストキャップ違反で40万ユーロ罰金

    マクラーレン フォーミュラE撤退後にコストキャップ違反で40万ユーロ罰金

    マクラーレンは、すでに撤退したフォーミュラEで思わぬ後日談に直面した。FIA(国際自動車連盟)は、2024/25シーズンのフォーミュラEにおけるコストキャップ違反を認定し、マクラーレンに40万ユーロ(約6500万円)の罰金を科した。

    マクラーレンは2024/25シーズン終了後、リソースをF1、インディカー、そして2027年のWEC(世界耐久選手権)ハイパーカープロジェクトに集中させるため、フォーミュラEから撤退していた。しかし、撤退後の監査によって最終シーズンの支出が上限を超えていたことが明らかになった。

    コスト上限を約55万ポンド超過
    FIAの調査によると、マクラーレンはフォーミュラEの支出上限を4.54%超過していた。金額にして約55万5628ポンドに相当する。

    この超過は、チームが提出した財務資料に対する詳細な監査によって発覚した。なお、このシーズンにはテイラー・バーナードが5回の表彰台を獲得している。

    ただし、FIAは今回の超過支出が競争上の優位性を得るためのものではなかったと結論付けた。

    超過分の大半は、フォーミュラE撤退決定後に発生したチーム閉鎖・整理に伴う費用によるものだったという。

    マクラーレン フォーミュラE

    自主申告と全面協力をFIAが評価
    今回のケースで重要だったのは、マクラーレンが正式な調査開始前に自主的に超過支出を申告していた点だ。

    FIAは報告書の中で、マクラーレンがコストキャップ管理部門に対して「自主的に通知した」と説明。また、「調査の全過程を通じて協力的かつ完全な透明性をもって対応した」と評価した。

    さらにFIAは、超過支出について「選手権撤退決定後の秩序ある事業終了に伴う費用が主な要因だった」と認定している。

    加えて、「悪化要因を示す証拠や指摘は存在しない」とし、マクラーレンが不誠実な行為を行った形跡はなかったと結論付けた。

    その結果、両者は2026年6月1日に「Accepted Breach Agreement(違反受諾合意)」に署名し、マクラーレンは40万ユーロの罰金支払いを受け入れた。

    撤退後も続いたフォーミュラEとの関係
    今回の一件は、マクラーレンのフォーミュラE参戦の最終章としては異例の結末となった。

    チームはすでに電動シリーズを離れ、新たなプロジェクトへと舵を切っている。しかしFIAの財務監査は、最後にもう一度マクラーレンを呼び戻すことになった。

    競争上の利益を目的とした違反ではなかったこと、自主申告だったこと、そして全面的な協力姿勢が認められたことでスポーツ面の制裁は科されなかった。それでも、コストキャップ時代において財務規律がいかに厳格に運用されているかを示す事例となった。

  • キミ・アントネッリ F1ランキング首位でも攻めの姿勢「引くタイプではない」

    キミ・アントネッリ F1ランキング首位でも攻めの姿勢「引くタイプではない」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1モナコGPを前に、現在の選手権リードについて「考えていない」と強調した。4連勝で勢いに乗る19歳は、タイトル争いよりも目の前のレースと自身の成長に集中する姿勢を示している。

    中国、日本、マイアミ、カナダと4戦連続で優勝したアントネッリは、チームメイトのジョージ・ラッセルに43ポイント差をつけてランキング首位を走る。しかし本人は、その状況に浮かれることなく冷静さを保っている。

    タイトル争いよりも目の前のレースに集中
    「今は素晴らしい時間を過ごしているけど、僕たちはモナコに完全に集中している」とアントネッリは語った。

    「大きな挑戦になるだろうし、僕は最高の結果を出し続けること、そしてできる限り速く走ることだけを考えている」

    「チャンピオンシップのことは考えていない。とにかくドライビングを最大限楽しみたいし、自分のベストを尽くし、改善し、基準をさらに高めたい。その結果どこにたどり着くかは、その時に分かるだろう」

    「毎週末をできる限り楽しみたい。そして週末を終えた時に『自分にできることはすべてやった』と言えるようにしたい」

    成功に酔わず冷静さを維持
    アントネッリは、急速な成功の中でも地に足をつけ続けることの重要性を強調した。

    「これだけ大きな成功を経験すると、自分自身に地に足をつけておくよう言い聞かせることが本当に重要になる」

    「舞い上がってしまい、最終的な目標を見失うのは簡単だからね」

    「正直に言えば、僕はとても恵まれている。家族もチームも常に支えてくれて、正しい方向へ導いてくれるし、冷静さを保たせてくれる」

    さらにアントネッリは、シーズンはまだ長く、ライバルたちも追い上げてくると警戒感を示した。

    「シーズンはまだ非常に長いことをよく分かっている。ジョージはとても強力なライバルだし、他のチームも差を縮めてくるだろう」

    「だから僕はさらに優れた仕事をし、基準を引き上げなければならない。簡単に手に入るものは何もない。すべて勝ち取らなければならない」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    『引くタイプではない』 それでも賢さを重視
    カナダGPではラッセルと激しいバトルを繰り広げたアントネッリだが、その積極的なレーススタイルは今後も変わらないという。

    「僕は引き下がるタイプではない」

    「チャンスがあれば必ず仕掛ける。カナダではジョージと素晴らしいバトルができたし、選手権でどんな立場にいても僕は戦いに行くことを示せたと思う」

    一方で、タイトル争いを戦う立場として状況判断の必要性も認めている。

    「もちろん、レースの仕方をもう少し考えなければならない場面も出てくるだろう」

    「時には今の順位で満足しなければならないこともあるかもしれない。でも今は全力で攻めている」

    「ただ、そのアグレッシブさをどう管理するかも学んでいるところだ。常に100%で突っ込んで、どうなるか見てみようというわけにはいかない」

    「激しく戦いたい。でも同時に賢く戦いたい」

    王者候補として迎えるモナコ
    4連勝を達成しながらも、アントネッリの発言からはタイトル争いを意識した慎重さよりも、自身の成長を最優先する姿勢がうかがえる。カナダではラッセルとの直接対決を制し、精神面でも成熟した一面を見せた。

    モナコは予選が結果を大きく左右する特殊なサーキットだが、アントネッリが今季5勝目を挙げれば、タイトル争いにおける主導権をさらに強固なものにすることになりそうだ。

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  • ジョージ・ラッセル 43点差でもF1王座争いに自信「失うものは何もない」

    ジョージ・ラッセル 43点差でもF1王座争いに自信「失うものは何もない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、前戦カナダGPで痛恨のリタイアを喫したものの、タイトル争いについて「失うものは何もない」と前向きな姿勢を示した。

    カナダGPではスプリントを制したラッセルが決勝でもポールポジションからレースをリードしていたが、30周目にパワーユニットのトラブルでリタイア。一方でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが優勝し、ランキングではラッセルとの差を43ポイントに広げた。

    「シーズンを通せば物事は均衡する」
    それでもラッセルは、タイトル争いの流れはまだ十分に変えられると考えている。

    「これはレースだからね。そういうものだ」

    「自分に有利に働くこともあれば、不利に働くこともある。シーズン全体で見れば、こうしたことはたいてい均衡するものだ。もし今後もポールポジションを獲得し、勝利を争い、レースをリードし続けることができれば、流れは変わるだろう。だからあまり心配していない」

    「もちろん優勝してキミとの戦いを続けたかった。でも現実はこうだし、まだ17レース残っている」

    タイトル争いについて「失うものはない立場になったのではないか」と問われると、ラッセルはさらに楽観的な見方を示した。

    「こういうことは、いつか必ず帳尻が合うものだ。そして君が言うように、僕には失うものがない」

    「ただ全力で走って、すべてのレースを楽しむだけだ」

    「まだ自分でコントロールできる状況にある。今からシーズン終了まで全戦でポールを獲って優勝すればチャンピオンになれる。それが僕の目標だ」

    「もちろんカナダは悔しかった。でもそれもレースの一部だ。いつだって晴れやかな成功ばかりではない」

    過去の王者たちも不運を経験してきた
    ラッセルは、チャンピオンになるドライバーであってもシーズン中に不運な出来事を避けられないと指摘した。

    「過去の選手権を振り返ると、最終的なチャンピオンが一度も不運を経験しなかったシーズンなんてなかったと思う」

    「ランド・ノリスだって昨年はザントフォールトでマシントラブルに見舞われたし、ラスベガスでは失格になった」

    「他のドライバーもそうだ。2021年のマックス・フェルスタッペンはアゼルバイジャンでタイヤがバーストした」

    「ドライバーとして戦っていれば、必ず何かしら不利な出来事が起きるものだ」

    「僕も今季すでに1回か2回そういう経験をした。もしかしたらこれで終わりかもしれないし、ここから流れが変わるかもしれない」

    「まだチャンスはたくさん残っているし、カナダでは自分にできることをすべてやったという手応えがある。その状態を続けられれば、まだ十分戦える」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    モナコではフェラーリが本命と予想
    今週末のモナコGPについてラッセルは、アントネッリと同様にフェラーリが最有力候補になるとの見方を示した。

    「我々がフェラーリに対して持っている優位性の大部分は、パワーユニットによるものだ」

    「モナコはストレートがほとんどないので、その優位性は大幅に小さくなる」

    「特にシャルル・ルクレールだが、フェラーリはいつもここで非常に強い。おそらく今週末は彼らが最速だと予想している。でも僕の予想が外れることを願っている」

    一方で、マシン性能そのものには依然として自信を持っている。

    「それでも僕は、我々が最高のマシンを持っていると信じている」

    「ただモナコは昔からフェラーリが得意なサーキットで、メルセデスにはそれほど向いていない」

    「2021年にはマシンがそれほど強くなかった時でもルクレールがポールポジションを獲得したし、2024年と2025年もフロントローに並んでいた」

    「僕たちも争いには加わるだろう。でもここ数戦のように楽な展開にはならないはずだ」

    43ポイント差を背負ってモナコに乗り込むラッセルだが、ランキングを悲観する様子はない。カナダでのリタイアを不運のひとつとして受け止め、残る17戦での巻き返しに照準を合わせている。

  • ランド・ノリスとシャルル・ルクレール F1モナコGP会見への遅刻でFIA召喚

    ランド・ノリスとシャルル・ルクレール F1モナコGP会見への遅刻でFIA召喚

    ランド・ノリス(マクラーレン)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)が、モナコGP木曜日のFIA公式記者会見への遅刻により、スチュワードから召喚を受けることになった。

    両者は木曜日に行われた2グループ制の公式記者会見の最初のセッションに参加予定だったが、ノリスの到着が遅れたことで会見開始が数分間遅延した。

    FIAは、両ドライバーが金曜日午前にスチュワードの審理を受けることを確認した。ルクレールは現地時間午前10時、ノリスはその10分後に出席する予定となっている。

    問題となっているのは、F1スポーティングレギュレーション第B10.1.1a条に基づく、木曜日の公式記者会見への遅刻だ。木曜日のメディアセッションは、各グランプリ週末におけるドライバーの義務的なメディア活動の一部として定められている。

    違反の性質自体は軽微とみられているが、規則上は技術的な違反に該当する。そのため通常は戒告(リプリマンド)または少額の罰金が科されるケースが多い。

    木曜日のFIA記者会見は近年、メディア対応の効率化と混雑緩和を目的として、ドライバーを3人ずつ2グループに分けて実施されている。

    近年のFIAは、コース上の出来事だけでなく、公式メディア活動やドライバーの振る舞いについても監視を強化しており、今回の件もその一環として扱われる。

    裁定は金曜日のフリー走行開始前に下される見通しだ。

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  • オリバー・ベアマン「いつかはフェラーリF1」 ルクレール契約延長後も夢は不変

    オリバー・ベアマン「いつかはフェラーリF1」 ルクレール契約延長後も夢は不変

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、シャルル・ルクレールがフェラーリとの複数年契約延長を発表したことを受け、自身も将来的にフェラーリF1で走ることが目標だと認めた。一方で、現在はハースでの成長に集中していると強調している。

    モナコGPを前に、フェラーリはルクレールとの契約延長を発表した。2016年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーへ加入し、2019年からフェラーリのレギュラードライバーを務めるルクレールは、今後も数シーズンにわたってチームに残留することになる。

    ベアマンもまた2022年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーへ加入したドライバーだ。2024年のF1サウジアラビアGPでは体調不良のカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビューを果たし、7位入賞を記録した。その後、2025年からハースF1チームでフル参戦を開始し、2026年シーズンも好調なスタートを切っている。

    ルクレール残留を歓迎 「彼は赤が似合う」
    モナコGPの木曜日メディアデーで、将来的なフェラーリ昇格の可能性について質問されたベアマンは、まずルクレールの契約延長を祝福した。

    「まず第一に、シャルルが契約を更新したのは本当に素晴らしいことだ」とオリバー・ベアマンはコメント。

    「彼は長い間フェラーリにいて、多くの成功を収めてきた。そして、まださらに成功を求めている」

    「みんなもそうだと思うけど、僕にはシャルルは赤いマシンに乗っている姿しか想像できない。契約更新を見ることができて本当にうれしいし、しかも母国レースの前だから彼にとっても特別なことだろう」

    そして自身の将来については率直にこう語った。

    「もちろん、いつかフェラーリに行くことは僕の目標だ」

    「でも今はハースでの仕事に集中しているし、とても楽しんでいる」

    さらに、ルクレールの契約延長発表前にフェラーリから何らかの連絡があったのか問われると、その可能性を否定した。

    「いや、それは僕には関係のないことだ。彼自身の契約の話だし、シャルルが更新したことを本当にうれしく思っている」

    「母国で発表するのも素晴らしいことだと思う」

    「僕の側は何も変わらない。ハースでの活動を続けながら、この旅をとても楽しんでいるし、本当に多くのことを学んでいる。疑問も不安もない。ただ学び続けて改善していくだけだ」

    カナダGPで見えた課題と収穫
    ベアマンは2026年F1カナダGPで10位入賞を果たしたものの、チームのアップグレード導入後のマシン理解には苦労したことを明かした。

    「カナダは厳しかった」

    「僕たちはアップグレードによって良い前進を期待して週末に入った」

    「最終的には期待していた改善は見られたけど、その代わりにマシンの特性が少し扱いづらくなった」

    「理解するために多くの周回が必要だったし、それがカナダでの状況だった」

    「それでも最後には良い結果を出せたので、その点については満足している」

    その後のインターバルでデータ解析を進めたことで、モナコではより良い状態で臨めると考えている。

    「この1週間でしっかり理解を深めることができた。どんな状況でマシンが機能するのか、どの作動ウインドウに入れるべきなのかを把握できたと思う」

    「今週末はもっとパフォーマンスを発揮できるマシンになることを期待している」

    モナコはハースに有利な可能性
    ベアマンは、ハースの弱点であるストレートスピード不足がモナコでは大きな問題にならないと見ている。

    「そうなることを期待している」

    「僕たちの最大の問題はストレートスピードだった。このサーキットではそれがそれほど不利にならないはずだ」

    「だから、いつもより競争力を発揮できると思う」

    ただし、モナコ特有の予選重視の週末になることも理解している。

    「このレースが難しいことは分かっている」

    「すべては予選次第だ。レースそのものがメインイベントではないと言ってもいい」

    「だから土曜日に良い結果を出せるよう最大限集中するし、僕も全力を尽くす」

    フェラーリ昇格という長期的な目標を隠さなかったベアマンだが、現時点ではハースで経験を積みながら成長することを最優先に据えている。ルクレールの契約延長によってフェラーリのシートがさらに遠のいたようにも見えるが、21歳のイギリス人ドライバーは焦る様子を見せていない。今は結果を積み重ね、自らの価値を証明することに集中している。

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