投稿者: dbcheck

  • アロンソ アストンマーティンF1に危機感「このままならレースもできない」

    アロンソ アストンマーティンF1に危機感「このままならレースもできない」

    アストンマーティンは2026年F1モナコGPを前に、新たな技術的課題に直面している。シーズン序盤に苦しんだホンダ製パワーユニット関連の信頼性問題が改善されつつある一方で、今度はギアボックスの不具合がチームを悩ませている。

    フェルナンド・アロンソは、この問題が単なるパフォーマンス低下ではなく、安全性にも関わる深刻なものだと警告した。

    市街地コースのモンテカルロではわずかな挙動の乱れが即クラッシュにつながるため、アストンマーティンにとっては週末全体を左右しかねない懸念材料となっている。

    マイアミGPから続くギアボックスの問題
    アロンソによれば、問題はマイアミGPから発生しており、マシンのドライバビリティに大きな影響を及ぼしているという。

    「マイアミ以来、ギアボックスには苦しめられている」とアロンソは語った。

    特に問題となっているのはダウンシフト時の予測不能な挙動だ。モナコでは高速域からタイトコーナーへ何度も減速するため、ギアボックスの異常は致命的な結果を招く可能性がある。

    金曜日のフリー走行では、アロンソのマシンがヌーベルシケインへの進入時に突然リアタイヤをロックさせる場面もあった。クラッシュ寸前の状況だったが、この現象がギアボックス問題と直接関係していたかは明らかになっていない。

    「ドライバーが愚かに見えてしまう」
    アロンソはモナコの特殊性を踏まえ、この問題の危険性を強調した。

    「モナコはランダムなダウンシフトが起きていい場所ではない。リアがロックしたり、エンジンが押し出したり、そういったことが起きれば壁に突っ込むことになる。そしてドライバーが愚かに見えてしまう」

    さらにアロンソは、マシンが突然加速するような挙動すら発生していると説明した。

    「ギアをひとつ落とした時に、まるで全開加速しているかのようにエンジンから押し出されることがある。僕たちは時々ただのパッセンジャーだ」

    アストンマーティンはカナダGPまでに改善を進めることを目標としているが、アロンソはモナコこそが真の試金石になると考えている。

    「カナダまでに正しい方向へ前進できるようにしなければならない。そしてモナコが真実を教えてくれるだろう」

    「この状態ならレースもできない」
    アロンソは問題が解決しない場合の最悪のシナリオについても率直に語った。

    「もしマイアミで経験したようなダウンシフトの問題が残っているなら、おそらくレースすらできないだろう」

    「ブレーキングポイントのひとつでクラッシュしてしまうことになるからだ」

    さらに、シーズン序盤に発生していた信頼性問題についても言及した。

    「もしシーズン序盤のような信頼性の問題があれば、走行できるのは8周や12周程度だ。それではモナコでも状況は変わらない」

    「だから我々はすべてをまとめ上げなければならない」

    アストンマーティンにとって重要な週末
    アストンマーティンはカナダGP以降の2週間を、この問題の解決に集中して費やしてきたという。

    「これは重要な週末だと分かっている。我々はこの週末に非常に大きな注意を払っているし、あらゆる細部に取り組んでいる」

    通常であれば各チームがセットアップや予選パフォーマンスの最適化に集中するモナコGPだが、アストンマーティンはまずマシンが安全にレース距離を走り切れる状態にあることを確認しなければならない。

    モンテカルロの狭い市街地コースは、ギアボックスの不具合を抱えたマシンにとって最も厳しい舞台のひとつだ。アロンソの発言は、アストンマーティンが単なる競争力不足ではなく、週末を無事に乗り切れるかどうかというレベルの課題に直面していることを示している。

  • マックス・フェルスタッペン F1モナコGP「壁に突っ込めばすぐ家に帰れる」

    マックス・フェルスタッペン F1モナコGP「壁に突っ込めばすぐ家に帰れる」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1モナコGPを前に、自身が暮らすモナコならではの“ホームレース”事情についてユーモアを交えて語った。

    モナコ市街地コースはフェルスタッペンの自宅近くを通過することで知られており、4度のF1ワールドチャンピオンは「もしクラッシュしてもすぐ帰宅できる」と冗談を飛ばしている。

    一方で、モナコGPそのものに対しては特別な感情はあまりなく、「25ポイントを獲得できるレースのひとつ」と冷静な見方を示した。

    モナコの自宅前を通過する“ホームレース”
    2015年末からモナコに居住しているフェルスタッペンにとって、モナコGPは文字通り自宅の前を通るレースだ。

    レース中に自宅へ手を振るつもりはあるかとオランダメディアから尋ねられたフェルスタッペンは、笑みを浮かべながらこう答えた。

    「まだそこまでは考えていない」

    「反対側の壁にクルマを停めないことを願っている。そうなれば、あっという間に家に帰れるからね」

    モナコGPは多くのF1ドライバーにとって事実上のホームレースだが、フェルスタッペンらしい皮肉とユーモアがにじむコメントとなった。

    モナコGPは“25ポイントを獲るレース”
    モナコで2勝を挙げているフェルスタッペンだが、この伝統の一戦に特別な感傷は抱いていないという。

    「僕にとってはそれほど大きな意味はない」

    「主に25ポイントを獲得できるレースだと考えている。特に僕はすでにここで勝っているからね」

    「初めて勝った時なら、本当に特別なレースだと感じるだろうとは思う」

    世界的な注目を集めるモナコGPであっても、フェルスタッペンはチャンピオン争いに必要な得点源として冷静に捉えている。

    ニュルブルクリンクほど好きではない市街地コース
    フェルスタッペンは以前からニュルブルクリンク北コースへの愛着を公言しているが、今回もモナコとの比較について率直な考えを示した。

    「僕はもともと市街地コースの大ファンではない」

    「そういう意味では、ニュルブルクリンク北コースに近づくことは決してない」

    「もちろん、この週末のハイライトは予選だ」

    モナコではオーバーテイクが極めて難しいため、土曜日の予選結果がレースの行方を大きく左右する。フェルスタッペンもその重要性を強く認識している。

    勝負を分けるのはマシンへの信頼感
    モナコではドライバーの腕がより重要になると言われるが、フェルスタッペンはまずマシンへの信頼感が不可欠だと強調した。

    「クルマに自信を持てれば、もちろん違いを生み出せる」

    「でも、ここでそう感じられるかどうかはまだ分からない」

    レッドブルは金曜日のプラクティスでフェラーリ勢に後れを取り、フェルスタッペン自身も縁石やバンプへの対応に課題があると認めている。モナコで3勝目を狙うためには、土曜日までにマシンバランスを改善できるかが大きな鍵となりそうだ。

  • フレデリック・バスール F1モナコGPを欠席 フェラーリ「現地医療施設で経過観察」

    フレデリック・バスール F1モナコGPを欠席 フェラーリ「現地医療施設で経過観察」

    フレデリック・バスールは、2026年F1モナコGPの土曜日にサーキットへ姿を見せない。フェラーリは、チーム代表を務めるフレデリック・バスールが医療上の理由により、モナコでの土曜日の現場業務を欠席すると発表した。

    フェラーリは木曜と金曜にモンテカルロ市街地コースで走行を行い、金曜フリー走行ではFP1、FP2ともにトップタイムを記録する好調な初日を過ごした。

    しかし、初日の走行後に実施されたメディカルチェックを受け、フレデリック・バスールは現地の医療施設で経過観察を受けることになった。

    フェラーリは詳細を公表せず 経過観察を優先
    フェラーリは、フレデリック・バスールの症状について詳細を明らかにしていない。チームは声明の中で、医療情報をこれ以上公表しない方針を示した。

    「フレデリック・バスールは本日、サーキットに出席しない」とフェラーリは声明で発表した。

    「いくつかのメディカルチェックを受けた結果、フレデリックは現地の医療施設で経過観察を受けることになる」

    「これ以上の医療情報は提供しない」

    「我々はフレデリックの早期回復を願っており、彼がまもなくサーキットに戻ることを楽しみにしている」

    フェラーリはモナコGP初日にシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが速さを見せ、週末の流れをつかみかけている。その一方で、チーム代表が現場を離れることになり、予選を控えた土曜日は通常とは異なる体制で重要な一日を迎えることになる。

  • ジャック・ドゥーハン F1復帰へ決意「僕はレーシングドライバーだ」

    ジャック・ドゥーハン F1復帰へ決意「僕はレーシングドライバーだ」

    ジャック・ドゥーハンは、2027年のF1復帰を最大の目標に掲げていることを明かした。現在はハースF1チームでリザーブ兼テストドライバーを務める一方、来週にはル・マン24時間レースへの初挑戦も控えている。

    2025年シーズン途中にアルピーヌのレースシートを失った後、2026年からハースに加入したドゥーハンは、エステバン・オコンとオリバー・ベアマンをサポートしながら再びグリッドへ戻る機会を待っている。

    2027年がF1復帰への勝負の年
    Sky Sports F1のインタビューで、ドゥーハンはフルタイムのF1シート獲得が依然として最優先事項であると強調した。

    「もちろんそうだ。来年それを実現することが目標だ」

    「2027年に実現しなければ、よほど異常なことが起きない限り、その後にチャンスが巡ってくる可能性は低いと考えるのが普通だろう」

    「だから焦点は来年マシンに乗れる立場に自分を置くことだ」

    「もしそれが実現しなくても、楽しいマシンで素晴らしいレースキャリアを続ける機会はたくさんあると思う」

    ドゥーハンは2024年アブダビGPでF1デビューを果たし、2025年シーズン開幕から6戦を戦った。しかしマイアミGP後にフランコ・コラピントへ交代する形でシートを失った。

    その後、本人はアルピーヌが自分を降ろす決定を2025年シーズン開幕前から固めていたと感じていたことを明かし、その経緯を「かなり残酷だった」と表現していた。

    ル・マン初挑戦への期待
    F1復帰を目指す一方で、ドゥーハンは耐久レースにも新たな挑戦を始めている。

    来週のル・マン24時間レースではニールセン・レーシングからLMP2クラスに参戦。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズとの並行参戦となる。

    「本当に素晴らしいレースになると思う」

    「ここにいながら、その挑戦を許してくれている両チームには感謝している」

    耐久レース参戦はまだ4か月ほどだというドゥーハンだが、スティントの長さやドライバー交代など、F1との違いに適応している最中だと語った。

    「まだ本当に始めたばかりだ。たった4か月だからね」

    「まったく別物だ。特に交代後に初めてブレーキを踏む瞬間などは大きく違う」

    「夜間走行を楽しみにしている。レース全体では12時間近く走ることになるかもしれないので、本当に長いレースになる」

    「夜間や早朝の走行が楽しみだ。3時間のスティントに集中して走り続ける。とてもワクワクしている」

    まだハースF1マシンでの走行経験なし
    興味深いことに、ドゥーハンはハース加入後もまだF1マシンで走行していないことを明かした。

    平川亮がすでにリザーブドライバーとして活動していたこともあり、テスト計画は事前に割り当てられていたという。

    「まだ走っていない。これまではあまり機会がなかった」

    「当然ながらチームの主力ドライバーが最優先だ。そして2月中旬に新しいプログラムへ加わると、平川亮のようにすでに関わっているリザーブドライバーもいるので、計画はかなり前から決まっている」

    「でも近いうちにマシンに乗ることになる。それは本当に楽しみだ」

    F1への執念は変わらず
    現在のドゥーハンはF1の週末に帯同しながら、耐久レースにも挑戦するという異例の立場にある。しかし本人の視線は依然としてF1に向けられている。

    2027年のグリッド復帰を「最後の大きなチャンス」と位置付ける発言からも、その危機感は明らかだ。

    それでもドゥーハンは最後に、自身のアイデンティティについてこう語った。

    「ただレース現場にいるだけでも、自分の名前の横に貼られた『僕はレーシングドライバーだ』という証明になるんだ」

  • F1モナコGP初日 ピレリ総括「予選では予測を上回るタイムもあり得る」

    F1モナコGP初日 ピレリ総括「予選では予測を上回るタイムもあり得る」

    2026年F1モナコGPの初日フリー走行で、フェラーリがFP1とFP2の両セッションで最速タイムを記録した。シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがそれぞれトップに立ち、モンテカルロ市街地コースで好調なスタートを切った。

    タイヤサプライヤーのピレリは、路面コンディションの改善が進んだことで予選ではシミュレーションを上回るラップタイムが記録される可能性があると分析。

    また、レースは1ストップ戦略が有力との見方を示す一方で、予選ではソフトタイヤの使い方とトラフィック管理が重要な鍵になると指摘した。

    フェラーリが金曜日を席巻
    FP2ではルイス・ハミルトンが1分13秒026を記録し、チームメイトのシャルル・ルクレールを0.111秒上回ってトップタイムをマークした。3番手にはマックス・フェルスタッペンが続き、上位3台はいずれもC5コンパウンドでベストラップを刻んだ。

    ランド・ノリスとアストンマーティン勢を除く全ドライバーがC4とC5の両方を使用。ノリスはミディアムタイヤで7周を走った後にマシンを止めることとなり、アストンマーティンの2台はセッションを通してソフトタイヤのみを使用した。

    モナコ特有の難しい市街地コースに慣れるため、多くのドライバーが周回数を重ねた。ハミルトンとルクレールは34周、フェルスタッペンは33周を走行し、各チームとも予選と決勝に向けたデータ収集を進めた。

    フェラーリ勢は主にC4コンパウンドでロングランを行った一方、フェルスタッペンはC5を中心にプログラムを消化。フィールド全体でもC4とC5は比較的均等に使用された。

    1ストップ戦略が有力候補
    FP1序盤では多くのチームがハードのC3コンパウンドを投入した。その後はほぼ全車がミディアムへ移行し、ソフトタイヤを使用したのはキャデラック勢のみだった。

    ピレリのチーフエンジニアを務めるシモーネ・ベッラは、まずタイヤの状況について次のように説明した。

    「ほとんどのチームは、路面コンディションを評価し、ドライバーがサーキットへの信頼を高めることを目的にハードコンパウンドで週末をスタートした。C3はおそらくレースで最も使用されないタイヤになるだろう。ニュートラリゼーションがなければ、1ストップ戦略が有力になるはずだ」

    「一日を通して他の2種類のコンパウンドは安定していた。一部のドライバーが行ったロングランでも特別なデグラデーションは見られず、グレイニングは一部のフロントタイヤに発生したものの、パフォーマンスへの影響はなかった」

    予選ではさらに速いラップも
    ベッラはまた、予選ではシミュレーションを上回るタイムが出る可能性があるとの見解を示した。

    「今日の最速ラップタイムは、各チームのシミュレーションが示していた最速タイムからわずか0.3秒差だった。モナコでは伝統的に路面進化が非常に大きいため、予選では予測を上回るラップタイムが記録される可能性がある」

    さらに予選に向けては、ソフトタイヤの扱いが重要になると強調した。

    「強力な予選パフォーマンスを発揮するためには、ソフトコンパウンドを正しい作動領域に入れることが極めて重要になる。チームごとに異なるアプローチを取ることになるだろう」

    「また、今年は22台がコースを走るため、戦略面ではトラフィック管理も重要な要素になる」

    モナコGP 2026年のF1世界選手権

  • アストンマーティン・ホンダF1 モナコGP初日「予想以上に厳しい一日」

    アストンマーティン・ホンダF1 モナコGP初日「予想以上に厳しい一日」

    アストンマーティンF1チームのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、2026年F1モナコGP初日の走行を振り返り、チームが予想していた以上に厳しい状況に直面していることを認めた。

    アストンマーティンはフリー走行1回目と2回目を通じて苦戦。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは両セッションとも下位に沈み、ドライバビリティの問題に悩まされた。チームはセットアップ変更を繰り返しながら改善策を模索している。

    ペドロ・デ・ラ・ロサ「予想以上に難しい状況」
    「今日は厳しい一日になることは分かっていたが、実際には予想以上に厳しかった」とペドロ・デ・ラ・ロサはコメント。

    「セッションを通じてさまざまな変更を試し、改善が必要な部分について多くの情報を集めることができた」

    「マシンにはドライバーがこのサーキットで自信を持って攻めるために必要な一貫性と予測性が欠けていた」

    「一晩でやるべき仕事はたくさんあるが、明日に向けて前進できるよう集中して取り組んでいる」

    その後のインタビューでは、アストンマーティンが抱える具体的な問題についてさらに詳しく説明した。

    「厳しい週末になることは分かっていたが、実際には我々の予想を超えていた。マシンは想定していた以上に扱いづらい」

    「ブレーキング時やダウンシフト時の挙動が非常に難しく、さらにアンダーステアも強い」

    「このような低速コーナーが連続するサーキットではマシンの向きを変えることが非常に難しかった。いくつかセットアップ変更を行ったが、もしかすると間違った方向に進んでしまった可能性もある。その点は明日に向けて修正していく」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ドライバーの自信回復が最大の課題
    デ・ラ・ロサは、モナコではドライバーがマシンに信頼を持てるかどうかが重要になると強調した。

    「モナコでは自信が必要だ。自信を持てるマシンがなければ限界まで攻めることは難しい」

    「必要なのは反応の良いマシンだ。予測可能でなければならないし、少なくともフロントがしっかり反応してマシンの向きを変えられなければならない」

    「アクセルを踏んでパワーを路面に伝え、コーナー進入速度を維持しながら余計に待たされないマシンが必要だ。そのために明日に向けて作業していく」

    さらに、ホンダと協力しながら改善策を探ることも明かした。

    「その部分についてはホンダとも協力して対処していく。まだ試せることはたくさんある」

    「モナコは難しいサーキットだが、より柔らかいコンパウンドを使うほどフロントの反応が重要になる。ソフトタイヤの高いトラクション性能を引き出すためには、より強いフロントエンドが必要だからだ」

    アストンマーティンは初日を通じて苦戦を強いられたが、チームは一晩でセットアップを見直し、予選に向けて競争力向上を目指す。フェルナンド・アロンソもセッション後、「非常に扱いにくいマシンだった」と語っており、モナコ特有の低速コーナーへの対応が週末の大きな課題となっている。

  • ランド・ノリス F1モナコGP初日に電気系トラブル「マシンが完全に停止」

    ランド・ノリス F1モナコGP初日に電気系トラブル「マシンが完全に停止」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は2026年F1モナコGP初日のフリー走行2回目(FP2)で電気系トラブルに見舞われ、セッション途中でマシンを止めることになった。

    ディフェンディングチャンピオンのノリスは、昨年このモナコGPを制して初のF1ワールドチャンピオン獲得への流れを築いたが、今回はヌーベルシケイン出口でマシンが突然停止。十分な走行を行えないままFP2を終え、19番手に沈んだ。

    突然のシャットダウンで走行終了
    マクラーレンは、ノリスのマシンを襲った問題が電気系統のトラブルだったことを明らかにした。

    マクラーレンの最高技術責任者兼チーフデザイナーを務めるロブ・マーシャルは次のように説明した。

    「ランドのセッションは残念ながら電気系統の不具合によって短縮されることになった。その問題によってマシンはシャットダウンしてしまった」

    「チームは根本原因の特定に全力で取り組んでいる。同じ問題が再発しないようにするとともに、予選に向けてすべてを最適化することに集中している」

    マシンが回収された後、ノリスは残りのセッションをピットウォールから見守ることになった。

    ノリス「僕たちはどこでも遅れている」
    ノリス自身も、今回のトラブルとマクラーレンのペース不足に不満を隠さなかった。

    「難しい一日だった。僕たちは明らかにペースが足りていないし、コースのあらゆる場所でタイムを見つけなければならない」

    「今日ここで走行時間を失ったのはフラストレーションが溜まる。モナコでは走行時間がとても重要だからね。マシンは単純に止まってしまったので、何が起きたのか調べる必要がある」

    さらにノリスは、予選までに状況を大きく改善するのは容易ではないとの見方を示した。

    「一晩かけてパフォーマンスを引き出そうと努力するけれど、正直なところ今の位置関係を見る限り、今週末に先頭集団と戦うのは難しいと思う」

    「完全に予想外だったわけではないけれど、もちろん望んでいる位置ではない。何が足りていないのか理解して、明日に向けてできる限り挽回したい」

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 モナコGP 初日

    大型アップデート投入も苦戦
    今回の苦戦は、マクラーレンがモナコに大規模アップデートを投入した直後に起きた。

    MCL40にはリアウイングの新しいウイングレットを含む計6項目のアップデートが導入されており、これは5月のマイアミGP以来最大規模の開発パッケージとなる。

    しかし初日の結果を見る限り、その効果はまだ十分に表れていない。ノリスは電気系トラブルで走行時間を失い、オスカー・ピアストリも7番手にとどまった。

    フェラーリ勢がFP1とFP2でワンツーを記録し、マックス・フェルスタッペンも上位につけるなか、マクラーレンは予選に向けてセットアップとアップデートの理解を急ぐ必要がありそうだ。

    【関連】
    ・F1モナコGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アロンソ20番手

  • メルセデスのアルピーヌF1株式取得交渉が決裂 ブリアトーレ「価格が原因」

    メルセデスのアルピーヌF1株式取得交渉が決裂 ブリアトーレ「価格が原因」

    アルピーヌF1チームの株式売却をめぐり、メルセデスとの交渉が決裂した。対象となっていたのは、2023年12月にオトロ・キャピタルが2億ドルで取得したアルピーヌの少数株式24%で、現在は6億ドルから8億ドル規模の価格が取り沙汰されている。

    F1チームの価値が上昇を続けるなか、この株式は新たな投資家がF1に足場を築くための数少ないルートと見られていた。メルセデスF1チームのトト・ヴォルフも取得に向けて交渉していたが、先週、その協議は終了した。

    ブリアトーレ「価格が高すぎた」
    アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレは、今回の件がアルピーヌF1チームの問題ではなく、オトロとルノー・グループの間の案件だと強調した。

    「オトロはチームとは何の関係もない」とブリアトーレは語った。「オトロはヘッジファンドで、2年前にアルピーヌの24%を買った。そして今、彼らは売りたがっている。誰もが知っているように、彼らはメルセデスチームの背後にいるトト・ヴォルフと交渉していた」

    「2日前、その合意は失敗した。すべての交渉がだ。これは本当にチームとは関係がない。我々はオトロに関してルノー・グループから何のプレッシャーも受けていない。これは本当にルノー・グループの問題であり、アルピーヌチームの問題ではない」

    交渉がなぜ失敗したのかを問われると、ブリアトーレは明確に答えた。

    「とても簡単だ。価格が高すぎた。トトは非常にフェアだった。オトロの人々がフェアだとは思わない。トトはすべての交渉で非常にフェアだった」

    ホーナー関与の可能性にも言及
    オトロ株式をめぐっては、F1外部の投資家だけでなく、クリスチャン・ホーナーが関わるコンソーシアムも関心を示しているとされる。ブリアトーレは、いずれの買い手であっても最終的にはルノーの承認が必要になると説明した。

    「オトロはルノー・グループの問題であり、実際にはチームの問題ではない」とブリアトーレは語った。「クリスチャンを含め、さまざまな人々との交渉があると思う。私にとっては、ルノーが見つける解決策が何であれ、どんな解決策でも喜んで受け入れる」

    「オトロから株式を買う者は、ルノーの祝福を得る必要がある。過半数株主との合意がなければ、少数株式を買うために6億ドルを費やすのは非常に難しいと思う」

    「正直に言って、オトロの政治は理解できない。現時点では、どこにも向かっていない」

    フラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌF1チーム)

    ブリアトーレはホーナーとの協働に前向き
    ブリアトーレは、ホーナーがアーデンGP2チームを運営していた時代からの知己であり、バーニー・エクレストンとともにホーナーの初期キャリアに影響を与えた人物でもある。

    ホーナーと一緒に仕事をすることに抵抗はないかと問われると、ブリアトーレは問題ないと明言した。

    「私は誰とでも一緒に仕事をすることを歓迎する」とブリアトーレは語った。「私にとっては歓迎だ。問題はまったくない。特にクリスチャンとはそうだ。私はクリスチャンと非常に良い関係を持っている。彼とは20年来の付き合いで、当時はエンジンで一緒に仕事をしていた。私はその時、ルノーでエンジンを供給していた。我々は5年間一緒に仕事をしていた。問題はまったくない」

    今回の交渉決裂は、アルピーヌの運営体制そのものよりも、少数株式を保有する投資ファンドとルノー・グループの間にある価格設定と承認プロセスの問題を浮き彫りにしている。ブリアトーレの発言からは、チーム側が売却交渉に巻き込まれているというより、外部株主の出口戦略が停滞している構図が見えてくる。

  • ジョージ・ラッセル F1モナコGP初日「フェラーリが倒すべきチーム」

    ジョージ・ラッセル F1モナコGP初日「フェラーリが倒すべきチーム」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1モナコGP金曜フリー走行を終え、フェラーリが「倒すべきチーム」だと認めた。フェラーリはFP1とFP2の両方でトップに立ち、メルセデスは両セッションで4番手と5番手にとどまった。

    メルセデスはFP1でラッセルとキミ・アントネッリが異なるセットアップを試し、FP2では方向性をそろえた。ラッセルは改善を感じた一方で、土曜日に向けてさらに大きな前進が必要だと語った。

    ラッセル「フェラーリは明らかに倒すべきチーム」
    「フェラーリが倒すべき相手になると予想していた」とラッセルはコメント。

    「多くの人はそれをただの話だと思っていたけど、明らかに彼らが倒すべきチームだ。レッドブルも僕たちにとっては少し驚きだった」

    「ここまでのレースの中で、ここが僕たちにとって最も難しい場所になることは分かっていた。期待していたより少し難しくなっているかもしれないけど、FP1からFP2にかけては良い改善ができた」

    「夜の間に同じステップを踏む必要がある。今日は完全には決まらなかったと思うので、改善の余地はある。でも間違いなくフェラーリがそのチームだ」

    ラッセルは、フェラーリのマシン特性がモナコのような市街地コースに合っていることは驚きではないと説明した。

    「正直に言うと、毎年ここや市街地コースで見られるフェラーリの傾向、そして今日見たものは、おそらく10年くらい前からあるものだ」

    「どのマシンにも生まれ持ったDNAがある。彼らのDNA、特にマシンのメカニカル面は、明らかにこうした市街地コースで機能している」

    「僕たちは改善するためにできることをすべてやっている。ギャップを縮めることはできると思うけど、どこまで踏み込めるかは分からない」

    FP2で方向性を統一したメルセデス
    ラッセルは、自身の金曜日について、FP1では2台で異なる方向性を試し、FP2ではより良い方向にそろえたと明かした。

    「FP1では理解を深めるために2つの違う方向に進んだ」

    「明らかに良い方向がひとつあって、FP2ではすぐにかなり快適に感じられた。でもフェラーリと比べるとペースが足りていない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1 モナコGP

    アントネッリ「今季で最も単純ではない金曜日」
    一方、ワールドチャンピオンシップ首位のキミ・アントネッリは、金曜日の進み方に満足していないと認めた。

    「今季で最も単純ではない金曜日だった」とアントネッリはコメント。

    「マシンに苦しんだ。特に中間セクターで苦しんでいて、それが僕たちのペースを制限していた」

    「多くの異なるセットアップオプションを試し、良いデータをたくさん集めることができた。それは夜の間にどんな作業をするか、FP3と予選に向けてどんな変更を加えるかを評価する助けになる」

    アントネッリも、フェラーリが予選に向けて最有力候補に見えると認めた。

    「フェラーリは非常に強い位置にいるように見える。彼らがモナコで典型的に強いことは分かっているし、明日に向けて間違いなく本命に見える」

    「ただ、僕たちはまだマシンを完璧なスイートスポットに入れられていないので、見つけられるタイムはまだあると分かっている。だから明日は一歩前進して、争いに加われることを期待している」

    【関連】
    ・F1モナコGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アロンソ20番手

  • マクラーレンF1に罰金処分 ノリス車のテープ処置が安全規則違反

    マクラーレンF1に罰金処分 ノリス車のテープ処置が安全規則違反

    ランド・ノリスのマシンがF1モナコGPのフリー走行2回目(FP2)で停止した件を巡り、マクラーレンF1はFIAから3万ユーロ(うち1万ユーロは執行猶予)の罰金処分を受けた。

    問題となったのは、ノリスのマシンが電気系統のトラブルでヌーベルシケイン出口に停止した際、マーシャルがクラッチ切り離しシステム(CDS)を作動できなかったことだ。この影響で迅速な車両回収ができず、セッションは赤旗中断となった。

    空力目的でボタンをテープで覆う
    FIAスチュワードの報告書によると、マクラーレンはCDS作動ボタンの上に透明なテープを貼っていたことを認めた。

    チームは、この処置が空力性能向上を目的としたものだったと説明している。

    スチュワードは次のように指摘した。

    「チームは、空力上の理由からCDSを作動させるために押す必要があるボタンの上に透明なテープを貼っていたことを認めた」

    FIA側は、この措置によって本来の安全機能が失われたと判断した。

    「FIA代表者の見解であり、チーム自身も認めたように、この措置はCDSシステムの目的を完全に無効化するものだった」

    「CDSは保護グローブを着用したマーシャルが迅速に作動させられるよう設計されている」

    さらにマクラーレンも、工具なしではテープを破ってボタンを押せなかったことを認めた。

    「チームは、工具を使わなければ手だけでテープを破ってボタンを押すことは不可能だったと認めた」

    カナダGPのレーシングブルズ事例が判断材料に
    F1技術規則では、マシンが油圧系統、空圧系統、電気系統の故障に見舞われた場合でも、クラッチを切り離せるCDSシステムの搭載が義務付けられている。

    また、その作動ボタンはドライバーやマーシャルが数秒以内に操作できる位置に設置しなければならない。

    今回の処分は、前戦カナダGPでリアム・ローソンのマシンのCDSが正常に機能しなかったとしてレーシングブルズが罰金処分を受けたケースと同じ条項によるものだ。

    ただしレーシングブルズには3万ユーロのうち2万ユーロが執行猶予となった一方、マクラーレンは1万ユーロのみが執行猶予となり、即時に2万ユーロの支払いを命じられた。

    スチュワードはその理由について、カナダGPでの事例がすでに全チームへの警告になっていたはずだと説明している。

    「前戦で同じ規則違反と処分が科されていた以上、すべてのチームはCDSシステムの重要性を認識しているべきだった」

    安全装置を犠牲にした空力最適化の代償
    今回の裁定は単なる技術違反ではなく、安全装置へのアクセスを空力目的で妨げた点が重く見られた。

    マーシャルが迅速にマシンを回収できなければ、赤旗やセーフティカーの原因となるだけでなく、ドライバーやコース上の作業員の安全にも影響を及ぼす。そのためFIAは近年、CDSシステムに関する違反に対して厳しい姿勢を取っている。

    前戦のレーシングブルズに続き、今回はマクラーレンが同様の問題で処分を受けたことで、FIAが安全関連装置の運用を今後さらに厳格に監視していく姿勢を示した形となった。