投稿者: dbcheck

  • F1オーストリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    F1オーストリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    2026年F1オーストリアGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。6月27日(土)にレッドブル・リンクで2026年のF1世界選手権 第8戦 オーストリアグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソは21番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ラッセルがFP3最速 メルセデスが予選へ1-2体制
    ジョージ・ラッセルが終盤に1分07秒096を記録し、キミ・アントネッリを0.038秒差で逆転。金曜から好調を維持するメルセデスがFP3でもワンツーを達成し、予選へ向けて最有力候補に浮上した。

    ■ アントネッリ終盤アタック不発も速さは健在
    FP1、FP2に続いてトップを狙ったアントネッリだったが、新品ソフトでの終盤アタックでは自己ベストを更新できず。それでも序盤のタイムで2番手を確保し、高い競争力を維持した。

    ■ ハミルトン3番手 フェラーリが予選へ巻き返し
    金曜は苦戦気味だったフェラーリだが、FP3ではルイス・ハミルトンが3番手まで浮上。シャルル・ルクレールも改善を見せ、予選で上位争いに加わる可能性を感じさせた。

    ■ レッドブルは大型アップデートを継続評価
    サイドポッドやフロアなど大規模なアップデートを投入したレッドブルは、FP3でも各パーツの効果を確認。ローラン・メキース代表は、まだ評価段階にあり最適な組み合わせを探っていると説明した。

    ■ レッドブル勢は信頼性改善へ セットアップ調整続く
    金曜は信頼性トラブルやシートの問題で十分な走行ができなかったレッドブル勢。FP3では走行を重ねながらセットアップを煮詰め、予選へ向けた最終確認を進めた。

    ■ マクラーレンは上位圏維持 ピアストリが存在感
    オスカー・ピアストリは終盤にタイムを伸ばして4番手に浮上。ランド・ノリスとともに安定して上位につけ、予選でもメルセデスやフェラーリに挑む態勢を整えた。

    ■ 路面温度50度超 ソフトタイヤの扱いが鍵に
    路面温度は50度を超える高温コンディションとなり、ソフトタイヤは2周目に性能低下が見られる場面も多発。各チームはタイヤの使い方を慎重に見極めながら予選シミュレーションを行った。

    ■ 予選はメルセデス優勢も接戦の展開へ
    FP3はメルセデスが最速だった一方、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルも僅差につけており、ポールポジション争いはコンマ数秒を巡る接戦となりそうだ。

    F1 オーストリアGP フリー走行3回目

    F1オーストリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分07秒096   19
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分07秒134 0.308 17
    3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分07秒211 0.115 22
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分07秒344 0.248 17
    5 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分07秒360 0.264 20
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分07秒369 0.273 16
    7 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分07秒558 0.462 24
    9 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分07秒912 0.816 27
    8 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分08秒031 0.935 21
    10 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分08秒109 1.013 24
    11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分08秒193 1.097 16
    12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分08秒303 1.207 22
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分08秒311 1.215 22
    14 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分08秒394 1.298 18
    15 87 オリバー・ベアマン ハース 1分08秒529 1.433 19
    16 31 エステバン・オコン ハース 1分08秒707 1.611 15
    17 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分08秒843 1.747 27
    18 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分08秒992 1.896 25
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分09秒532 2.436 29
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分09秒740 2.644 24
    21 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分10秒421 3.325 21
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分10秒567 3.471 19
  • MotoGPオランダGP予選:ホルヘ・マルティン復活ポール 小椋藍2番手

    MotoGPオランダGP予選:ホルヘ・マルティン復活ポール 小椋藍2番手

    ホルヘ・マルティン(アプリリア)が2026年MotoGP第10戦オランダGP(アッセン)の予選でポールポジションを獲得した。当初はラウル・フェルナンデスがセッション最速を記録したものの、トラックリミット違反でタイムが抹消され、マルティンが約600日ぶりとなるポールポジションを手にした。

    アプリリアは予選で圧倒的な速さを見せ、トップ4を独占。

    小椋藍が2番手、選手権首位のマルコ・ベッツェッキが3番手に続き、アッセンでアプリリア勢が予選を完全支配する結果となった。一方、マルク・マルケス(ドゥカティ)は今季ワーストとなる7番手に終わった。

    アプリリア勢が予選トップ4独占
    Q2はベッツェッキが最初のアタックで1分30秒853を記録し、アプリリアが主導権を握る展開で始まった。

    マルク・マルケスは最初のアタックで1分31秒2を記録したが、トラックリミット違反でタイムが抹消。続くアタックも同じ理由で取り消され、苦しい展開となった。

    残り5分あまりでマルティンが1分30秒812をマークして首位に浮上。その直後、トラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデスが1分30秒7台のタイムで逆転したものの、このラップもトラックリミット違反により無効となった。

    その結果、マルティンが2024年オーストラリアGP以来、約600日ぶりとなるポールポジションを獲得。アプリリア移籍後初のポールとなった。

    2番手には小椋藍、3番手にはベッツェッキが入り、トップ3の差はわずか0.033秒。フェルナンデスはベストタイム抹消により4番手となり、ベッツェッキも終盤のイエローフラッグの影響で逆転のチャンスを逃した。

    バニャイア5番手 マルク・マルケスは今季最低7番手
    ドゥカティ勢ではフランチェスコ・バニャイアがポールから0.118秒差の5番手で最上位となった。

    6番手にはVR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオ、7番手にはマルク・マルケスが続いた。マルケスはトラックリミット違反によるタイム抹消が響き、今季予選で自己最低順位となった。

    ペドロ・アコスタはQ2で再びマシントラブルに見舞われながらも8番手を確保。Q1を突破したファビオ・クアルタラロは9番手、ホンダ勢最上位はジョアン・ミルの10番手だった。

    11番手はエネア・バスティアニーニ、12番手は前日の転倒により走行を見送ったアレックス・マルケスとなった。アレックス・マルケスは予選には出走しなかったものの、週末残りのセッションへの出場可否は現時点で最終判断が下されていない。

    モルビデリはペナルティで16番グリッドへ
    Q1ではVR46のフランコ・モルビデリが最後のアタックでQ2進出を狙ったが、1分31秒426で13番手に終わった。

    モルビデリは金曜日のプラクティスで進路妨害を犯したとして3グリッド降格ペナルティを受けており、決勝は16番グリッドからスタートする。

    14番手は終盤に7コーナーで転倒したディオゴ・モレイラ、15番手はブラッド・ビンダー。アレックス・リンスはQ2進出を逃して16番手、ルカ・マリーニは17番手だった。

    18番手はジャック・ミラー、19番手はマーベリック・ビニャーレス、20番手はヤマハのテストライダーであるアウグスト・フェルナンデス、21番手はカル・クラッチロー、22番手はトプラク・ラズガットリオールが続いた。

    アッセン予選はアプリリア勢がトップ4を独占する圧巻の内容となり、約600日ぶりのポールポジションを獲得したマルティンが完全復活を印象づけた。一方で、マルク・マルケスはトラックリミット違反に苦しみ、今季最低となる7番手からスプリントレースと決勝で巻き返しを目指す。

    MotoGP オランダGP 予選

    MotoGPオランダGP予選順位
    1.ホルヘ・マルティン(アプリリア)
    2.小椋藍(トラックハウス・アプリリア)
    3.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)
    4.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    5.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)
    6.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)
    7.マルク・マルケス(ドゥカティ)
    8.ペドロ・アコスタ(KTM)
    9.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
    10.ジョアン・ミル(ホンダ)
    11.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)
    12.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
    13.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)※3グリッド降格ペナルティ
    14.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)
    15.ブラッド・ビンダー(KTM)
    16.アレックス・リンス(ヤマハ)
    17.ルカ・マリーニ(ホンダ)
    18.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)
    19.マーベリック・ビニャーレス(テック3 KTM)
    20.アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)
    21.カル・クラッチロー(LCRホンダ)
    22.トプラク・ラズガットリオール(プラマック・ヤマハ)

  • FIA F3シュピールベルク:中村仁がスプリントレースで3位表彰台

    FIA F3シュピールベルク:中村仁がスプリントレースで3位表彰台

    エルネスト・リベラ(カンポス・レーシング)が6月27日、レッドブル・リンクで開催された2026年FIA F3第4戦オーストリア大会スプリントレースで初優勝を飾った。

    レッドブル・ジュニアでもあるリベラは、リバースグリッド2番手からスタートし、ジェームズ・ウォートン(プレマ)との激しい首位争いを制してFIA F3初勝利を達成した。一方、日本勢では中村仁(ハイテック)が3位表彰台、山越陽悠(ファン・アメルスフォールト)が9位入賞を果たし、翌日のフィーチャーレースへ勢いをつけた。

    リベラが激戦を制してF3初勝利
    リバースポールからスタートしたウォートンは好スタートを決めて首位を守ったが、1周目にはTRIDENT勢のノア・ストロムステッドとフレディ・スレーターが接触。スレーターはリタイアとなり、セーフティカーが導入された。

    レース再開後もウォートンが首位を維持したが、リベラは常にDRS圏内でプレッシャーをかけ続ける。11周目にはターン3で並びかけて軽い接触もあったが、ウォートンが守り切った。

    それでもリベラは諦めず、14周目にターン3の立ち上がりで好加速を決めると、DRSを利用してターン4進入までに前へ出ることに成功。そのまま首位を奪い、以降はウォートンを寄せ付けずトップチェッカーを受けた。

    この勝利により、2026年シーズンのカンポス・レーシングは3人のドライバー全員が優勝を記録することになった。

    中村が3位表彰台 山越は9位入賞
    日本勢では中村仁が再スタート直後にペドロ・クレロ(ロダン)をかわして3番手へ浮上。その後はクレロの猛攻を何度も退ける粘り強い走りを見せた。

    最終ラップ、クレロに先行を許したものの、その勢いを利用してウォートンも抜き去り、3位でチェッカー。価値ある表彰台を獲得した。

    山越陽悠は終盤までポイント圏内を維持。5周目に加藤大翔とアレッサンドロ・ジュスティに先行を許したものの、9位でフィニッシュし2ポイントを加算した。

    一方、加藤大翔は8位で4ポイントを獲得した。

    選手権はウゴチュクが首位を拡大
    ランキングではウゴ・ウゴチュクが10位入賞により59ポイントとし、チームメイトのテオフィル・ナエルとの差を7ポイントに拡大した。ブルーノ・デル・ピノは48ポイントで3位を維持し、フレディ・スレーターが47ポイントで続いている。

    チームランキングではカンポス・レーシングが137ポイントで首位を守り、ファン・アメルスフォールトが101ポイントで2位。ロダン・モータースポーツが66ポイントで3位につけている。

    リベラ「ホームレースで勝てた」
    初優勝を飾ったリベラはレース後、次のように喜びを語った。

    「最後に勝利をつかむことができた。本当に厳しいレースで、ジェームズから大きなプレッシャーを受け続けた。でも最終的には、レッドブルにとっての“ホームレース”であるこの場所で勝つことができた」

    翌28日に行われるフィーチャーレースでは、予選でポールポジションを獲得した山越陽悠が先頭からスタートする。日本人初のFIA F3ポールシッターとして、初優勝への期待が高まる。

  • F1オーストリアGP 分析:初日データから読み取るチーム勢力図

    F1オーストリアGP 分析:初日データから読み取るチーム勢力図

    メルセデスが2026年F1第8戦オーストリアGP初日の主導権を握った。キミ・アントネッリがFP1、FP2ともにトップタイムを記録し、予選・決勝の有力候補として浮上した一方で、ライバル勢もアップデートを投入しており、週末の勢力図はまだ固まっていない。

    フェラーリはADUO(追加開発・アップグレード制度)によるパワーユニット改良を投入。レッドブルは大規模な空力アップデートを持ち込み、マクラーレンも新型リアウイングの投入を計画していた。各チームの初日の評価から、予選と決勝へ向けた現状を整理する。

    メルセデスが初日最速も楽観視せず
    初日の主役となったのはメルセデスだった。アントネッリはFP1、FP2ともにトップタイムを記録し、1周の速さだけでなくロングランでも安定したペースを示した。

    今大会では信頼性対策として改良された新型バッテリーモジュールを含む新しいパワーユニットを投入しており、副代表ブラッドリー・ロードは、長期間準備を進めてきた改良であることを明かした。これまで相次いでいたリタイアへの対策として導入され、初日の走行では良好な手応えを得ている。

    一方で、ジョージ・ラッセルは低速でオーバーステア、高速でアンダーステアというバランスの課題を抱えており、セットアップ改善が必要な状況だ。

    それでも現時点では、メルセデスがポールポジションと優勝争いの最有力候補とみられている。

    しかしチームは油断していない。ロードは、バルセロナ・カタルーニャGPでも金曜日は優勢だったものの、週末を通じてフェラーリが巻き返し、ルイス・ハミルトンが優勝した例を挙げ、「ライバル勢はまだ本来の実力を見せていない可能性がある」と警戒感を示した。

    F1 オーストリアGP 予選シミュレーション

    フェラーリはADUO投入も実力は未知数
    フェラーリは今大会でADUO制度を利用したパワーユニットアップグレードを投入した。

    エンジン出力向上に加え、新しいシェル製燃料による性能向上も期待されていたが、FP1、FP2ともタイムシート上では上位争いに加われなかった。

    FP1をリザーブドライバーのディーノ・ベガノヴィッチに譲ったシャルル・ルクレールは「現時点では期待したほど競争力はなく、明日に向けて改善しなければならない」と語った。

    前戦優勝のハミルトンも「マシンの感触自体は悪くないが、このコースではわずかなバランスの乱れでも大きくタイムを失う。セットアップを見直してさらなるパフォーマンスを引き出す必要がある」と改善を求めている。

    F1 オーストリアGP 理想ラップ

    レッドブルは大型アップデートに手応え
    レッドブルはホームレースで大規模な空力アップデートを投入した。

    しかしFP1ではマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーの両車に細かなトラブルが発生し、十分な走行時間を確保できなかった。

    FP2ではセットアップ変更も実施したが、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは「正しい方向だった部分もあれば、そうでない部分もある。分析が必要だ」と評価を保留した。

    それでもアップデートそのものについては「期待どおり機能している」と説明しており、現時点の相対的な競争力は把握できていないものの、新パッケージには満足しているという。

    特にロングランではバルセロナ・カタルーニャGPよりも改善が見られ、「決勝ではさらに競争力を発揮できる可能性がある」と期待を示した。

    F1 オーストリアGP カーパフォーマンス

    マクラーレンは新型ウイング投入見送り
    マクラーレンはフェラーリが先行投入した「フリップフロップ」型リアウイングを独自に開発し、オーストリアGPでテストする予定だった。

    しかし実走前の段階で準備不足と判断し、今回は投入を見送ることを決定。開発を継続し、今後のレースで実戦投入を目指す。

    ランド・ノリスはFP1で油圧系トラブルにより走行時間を失ったものの、FP2ではすぐに上位タイムを記録した。

    応用エンジニアリング担当テクニカルディレクターのニール・ホールディは、メルセデスを「倒すのは非常に難しい相手」と評価しつつ、フェラーリは「バルセロナ・カタルーニャGPから急激に遅くなることはない」、レッドブルも大型アップデートを投入していることから、接戦になるとの見方を示した。

    初日はメルセデスが一歩リードした形となったが、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンはいずれも改善の余地を残しており、予選までの一晩で勢力図が変わる可能性は十分に残されている。オーストリアGPは今週末も四つ巴の争いとなりそうだ。

  • アストンマーティンF1 AMR26Bでアルピーヌ超えへ「中団首位を目指す」

    アストンマーティンF1 AMR26Bでアルピーヌ超えへ「中団首位を目指す」

    アストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイが主導して開発を進める「AMR26B」に大きな期待を寄せている。

    現状ではグリッド最後尾に沈んでいるものの、チームは新型マシンによって中団グループの先頭に立つことを目標に掲げており、現在その位置を占めるアルピーヌに追いつき、追い越すことを目指している。

    チームのトラックサイド・オペレーション責任者であるマイク・クラックは具体的な性能目標について慎重な姿勢を崩さなかったが、7月のベルギーGPまたはハンガリーGPで投入予定のAMR26Bが、今季の流れを大きく変える転機になるとの期待を隠さなかった。

    AMR26Bでポイント争い復帰を目指す
    現在のアストンマーティンは、多くのサーキットでトップ勢から1周あたり3〜4秒遅れる厳しい状況に置かれている。一方で、ニューウェイは小規模なアップデートを積み重ねるのではなく、大規模改良版であるAMR26Bの完成に開発資源を集中させる戦略を選択した。

    モナコGPではフェルナンド・アロンソが貴重な1ポイントを獲得し、コンストラクターズランキングでキャデラックを上回った。しかし現行AMR26で同様の結果を再現するのは難しいとみられており、その役割を担うのがAMR26Bとなる。

    クラックは投入時期について次のように説明した。

    「全員が最大限の力で取り組んでいる。できるだけ早く完成させたいと思っているし、準備が整い次第投入するつもりだ」

    一方で、新車の性能については慎重な見方を示した。

    「実際に走らせてみなければ分からない」

    「現在もあらゆるデータをマッピングし、シミュレーションを分析している。サーキットごとの数値を正確に示すのは難しいし、ドライバビリティのような要素も影響する」

    「ラップタイムを正確に予測することは非常に難しい。最終的には辛抱強く見守る必要がある」

    それでもポイント獲得は譲れない目標だという。

    「皆さんも私もポイントを獲得したいと思っている。中団争いは非常に接戦だ。そのグループとの差を縮めなければならない。そして、そのグループに加われたなら、最終的にはその先頭に立ちたいと思っている」

    「もちろん信頼性も重要な要素になるが、モナコで獲得したポイントが今季最後になるとは思っていない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイの戦略を全面支持
    シーズン序盤の不振を受け、ニューウェイは小規模な改良を繰り返すのではなく、AMR26Bに開発を一本化する決断を下した。その結果、アストンマーティンは約4か月間、ほとんどアップデートのない苦しい戦いを強いられている。

    それでもクラックは、チーム全体がこの方針を全面的に支持していると強調した。

    「もちろんさまざまな意見はある。どのようなステップを踏むべきか、どれだけの予算を使えるのかを議論し、そのうえで最終的な決断を下す」

    「チームで仕事をしていれば異なる意見があるのは当然だ。しかし一度決断したなら、80%ではなく100%で取り組まなければならない。そのあとで不満を言うべきではない」

    さらに、現在の苦境にも前向きな姿勢を貫く必要があると語った。

    「この決断をした以上、それに沿って仕事を続けなければならない。簡単ではないが、ネガティブになったり、周囲や世界に不満をぶつけたりするのは簡単だ」

    また、ニューウェイへの信頼についても改めて強調した。

    「ここ数週間の報道を見ると、多くの専門家がこの戦略を評価してくれている。しかし私たちは粘り強く、自分たちの道を進み、チーム代表が示した方向性に従い続けなければならない。感情的になることはあるが、それは脇に置いて仕事を続けるべきだ」

    ベルギーGP投入へ残るは2戦
    現在の計画通りであれば、AMR26B投入前に現行マシンで戦うのはオーストリアGPとイギリスGPの2戦のみとなる。

    チームは7月17〜19日に開催されるベルギーGP(スパ・フランコルシャン)でのデビューを第一候補として準備を進めており、状況次第では翌週のハンガリーGPが投入時期となる可能性も残されている。

    アストンマーティンにとってAMR26Bは、単なるアップデートではなく、今季後半戦で再びポイント争いへ復帰し、中団グループの先頭を狙うための重要な切り札となる。

    【関連】
    ・フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

  • F1オーストリアGP ピレリ初日総括「決勝は2ストップが現実的」

    F1オーストリアGP ピレリ初日総括「決勝は2ストップが現実的」

    メルセデスのキミ・アントネッリが、2026年F1第8戦オーストリアGP初日のフリー走行で最速タイムを記録した。気温35℃、路面温度53℃という酷暑のレッドブル・リンクでは、全チームがピレリの3種類のドライタイヤを評価し、ロングランを含めて豊富なデータを収集した。

    ピレリは初日の走行データを分析した結果、高温と路面の高い摩耗性によりタイヤデグラデーションが大きく、現時点では決勝は2ストップ戦略が有力との見解を示した。

    一方で3種類すべてのコンパウンドがレースで使用可能な可能性もあり、戦略の幅は広いとしている。

    3種類すべてのタイヤを評価
    FP1では各チームが主にミディアム(C4)とハード(C3)で走行を開始したが、レッドブルだけは序盤からソフト(C5)を投入した。セッション終盤までには全ドライバーがソフトタイヤでアタックを実施した。

    FP2ではミディアムとソフトを中心に走行が進められ、アントネッリがソフトタイヤで1分07秒014を記録してトップタイムをマーク。オスカー・ピアストリが0.2秒あまり差の2番手、ランド・ノリスが3番手に続いた。

    トップ3はいずれもロングランをミディアムタイヤで実施。大半のチームも同様のプログラムを消化したが、一部チームはソフトやハードでのロングランも評価しており、バルセロナ・カタルーニャGP同様、3種類すべてのコンパウンドが決勝で戦略候補となる可能性が示された。

    ピレリ「2ストップがより現実的」
    ピレリのチーフエンジニア、シモーネ・ベラは、初日の走行で各コンパウンドの性能と耐久性に関する重要なデータを収集できたと説明した。

    「今日は性能評価とロングランの両面で、全コンパウンドについて非常に有益なデータを収集できた。ハードタイヤを1セット温存したチームもあれば、すでに使用したチームもあり、この違いは日曜日の戦略にも影響する可能性がある。現時点では複数の戦略が考えられる状況だ」

    さらに高温コンディションと路面特性を踏まえ、決勝は2ストップが有力との見方を示した。

    「高温によってデグラデーションがさらに大きくなり、加えてレッドブル・リンクは非常に摩耗性の高い路面であることから、決勝は2ストップになる可能性が高い」

    オーストリアグランプリ

    ソフトは好感触も耐久性は未知数
    ベラによると、C3(ハード)とC4(ミディアム)はグリップ特性が非常に近く、路面状態はまだ完全ではないものの、週末を通して改善していく見込みだという。

    一方、ソフトタイヤについては予想以上に好印象だった。

    「ソフトタイヤはすでに非常に高いパフォーマンスを示している。いくつかの走行では2周目にさらにタイムを更新できるケースも見られた。ただし、それが予選でも再現されるかどうかは明日確認する必要がある」

    ただし、ソフトでのロングランは十分な周回数が得られておらず、耐久性能はまだ判断材料が少ないという。

    「ソフトタイヤでのロングランは限られていたため、ミディアムやハードほど耐久性を把握できていない。そのため、気温がさらに上昇するという予報も踏まえると、各チームが保守的な戦略を選択した場合には、ソフトは最も採用されにくいコンパウンドになる可能性がある」

    高温と路面特性によってタイヤマネジメントが勝敗を左右する週末となりそうだ。現時点では2ストップ戦略が有力視される一方、各コンパウンドの性能差が小さいことから、チームごとに異なる戦略が展開される可能性もあり、予選と最終プラクティスで得られる追加データが決勝のタイヤ選択を左右することになりそうだ。

  • フェラーリF1 ADUO初弾投入も効果見えず SF-26に残る課題

    フェラーリF1 ADUO初弾投入も効果見えず SF-26に残る課題

    フェラーリは2026年F1第8戦オーストリアGPで、ADUO(追加開発制度)を活用した初のパワーユニット(PU)アップグレードを投入した。しかし、金曜日のフリー走行では期待されたほどの効果は確認できず、SF-26には依然として複数の課題が残されていることが浮き彫りとなった。

    今回のアップグレードは、ライバル勢との性能差を縮める重要な一歩として期待されていたが、初日の走行ではメルセデスやマクラーレンとの差を埋めるには至らず、マシン全体のバランス改善が急務であることを示す結果となった。

    ADUO初投入も効果は限定的
    フェラーリが投入したADUO初弾では、エンジン性能がおよそ5~7馬力向上したとみられている。しかし、その効果はタイムや最高速には明確に表れなかった。

    FP2でルイス・ハミルトンは1分07秒611を記録したものの、メルセデスのキミ・アントネッリには約0.6秒届かず、最高速でも区間によっては最大14km/hの差が確認された。

    ただし、この結果だけでアップグレードの成否を判断することはできない。

    レッドブル・リンクは標高約700mに位置し、高地特有の空気密度の低さがターボやエネルギーマネジメントに影響を及ぼすサーキットでもある。さらに気温30℃を超える厳しいコンディションのなか、フェラーリは冷却を重視したセッティングや保守的なPUマッピングを採用していた可能性も指摘されている。

    そのため、ADUOによる性能向上が完全に発揮されていなかった可能性もある。

    課題はPUだけではない
    今回の苦戦は、パワーユニットだけで説明できるものではない。

    SF-26はコーナー進入から中間までは十分なグリップを示していた一方で、立ち上がりではリアタイヤがわずかにスライドし、タイヤ温度が上昇することで加速性能を失う傾向が見られた。

    レッドブル・リンクは低速コーナーから全開加速を繰り返すレイアウトだけに、この特性はラップタイムへ大きく影響する。

    ハミルトンは各セクターで少しずつタイムを失い、ストレートだけでなくコーナリング性能やトラクションでもメルセデス、マクラーレンに後れを取った。SF-26は最低速度こそ維持できているものの、コーナー出口で早くアクセルを開けられず、結果として次のストレートでもタイムを失っていた。

    ロングランでも上位勢に及ばず
    ロングランの比較でもフェラーリは苦戦した。

    ジョージ・ラッセルはミディアムタイヤで平均1分11秒220、キミ・アントネッリも1分11秒265と安定したペースを刻んだ。

    これに対し、ハミルトンは平均1分11秒773、シャルル・ルクレールは1分12秒116にとどまり、メルセデスだけでなくマクラーレンにも及ばなかった。

    バルセロナ・カタルーニャGPでは予選シミュレーション以上にロングランで速さを見せていただけに、今回のデータはフェラーリにとって楽観できる内容ではない。

    一夜で巻き返しを目指すフェラーリ
    それでもフェラーリ陣営は土曜日へ向けた巻き返しに自信を見せている。

    現地では走行終了直後からエンジニアがデータ解析を開始し、イタリア・マラネロのシミュレーターとも連携しながらセットアップ変更を進めた。ハミルトンもレースエンジニアのカルロ・サンティ、チーフエンジニアのマッテオ・トニニャッリらと遅くまでミーティングを行い、改善策の検討を続けた。

    ADUO初弾によるアップグレード自体が期待外れだったと結論づけるには時期尚早だ。しかし、初日の走行を見る限り、フェラーリにはPU性能だけでなく、セットアップやタイヤマネジメントを含めたマシン全体の最適化が求められている。予選までの一晩でどこまでSF-26のバランスを改善できるかが、オーストリアGPの結果を左右する重要なポイントとなりそうだ。

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  • ウィリアムズF1 独立系チームの誇り「我々はクルマも飲料も売らない」

    ウィリアムズF1 独立系チームの誇り「我々はクルマも飲料も売らない」

    現在のF1グリッドでは、多くのチームが自動車メーカーや巨大企業の支援を受けている。その中でウィリアムズは、依然として独立性を維持する数少ない存在だ。

    ウィリアムズ代表のジェームズ・ボウルズは、自らのチームがメーカー系組織とは異なる価値観で運営されていることを強調し、「唯一の顧客はファンだ」と語った。

    F1最後の独立系チームとしての誇り
    現在のF1では、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ、アウディ、キャデラック、アストンマーティンなど、多くのチームが自動車メーカーと直接結び付いている。

    また、レッドブルとレーシングブルズは巨大企業グループの一部であり、ハースもトヨタおよびフェラーリとの技術協力関係を築いている。

    そのような環境の中で、ウィリアムズはメルセデスからパワーユニット供給を受けるカスタマーチームではあるものの、自動車メーカーや大企業の傘下には属していない。

    ボウルズは、この独立性こそがウィリアムズの大きな特徴だと語る。

    「私たちはクルマを売っているわけではないし、清涼飲料を売っているわけでもない」

    「私たちはレーシングチームだからここにいる。F1を愛し、レースを愛し、この世界の一員であることを愛しているからだ」

    さらにボウルズは、チームの存在意義について次のように続けた。

    「つまり、本当の顧客、唯一の顧客はファンのみなさんだ」

    「すべてはファンのためにある。本当にシンプルなことだ。良い時も苦しい時もあったが、支えてくれたすべての人に感謝したい。これからも応援を続けてほしい」

    サインツJr.とアルボンへの信頼
    ボウルズはまた、現在のドライバーラインアップであるカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンへの信頼も強調した。

    バルセロナで苦戦を強いられたスペインGP後、ボウルズは両ドライバーの働きを高く評価している。

    「アレックスとカルロスは週末を通して本当に素晴らしい仕事をしてくれた。マシンから引き出せるものをすべて引き出してくれた」

    さらにボウルズは、両者がウィリアムズの価値観を共有していることが重要だと説明する。

    「彼らの最も素晴らしい点は、私と同じ価値観を持っていることだ。誠実さと透明性を共有している」

    離脱の心配はない
    一方で、将来的にサインツJr.やアルボンが他チームへ移籍する可能性について問われたボウルズは、現時点では懸念していないと語った。

    「昨年10月から問題を認識し始め、1月や3月にも率直な話し合いを続けてきた。そして、それをどう解決するのかも共有している」

    「カルロスとアレックスは、私が見せているものがすべて本物だと理解している」

    また、現在のF1では上位チームのドライバー陣が安定していることも理由の一つに挙げた。

    「今のF1で本当に勝てるチームは多くない。1チームか2チーム程度だ。そしてそうしたチームは、現在のドライバー体制をすぐに変えるつもりはないだろう」

    さらにボウルズは、両ドライバーがすでにウィリアムズの将来に大きく投資していると説明した。

    「アレックスとカルロスは、このチームを自分たちが望む姿へ変えるために多くの時間を費やしてきた」

    「これは彼らのチームだ。そしてグリッド上の他のどこにも、そうした環境は存在しない」

    「私はこれからも、このチームが彼らのチームであり続けるようにしていく。彼らが組織のリーダーとなれるようにね」

    メーカー主導の流れが加速する現代F1において、ウィリアムズは独立系チームとしてのアイデンティティを守り続けている。ボウルズはその価値を強調するとともに、サインツJr.とアルボンを中心とした長期的な再建への自信を示した。

  • レーシングブルズF1 リアム・ローソン更迭説を否定「議論すらしていない」

    レーシングブルズF1 リアム・ローソン更迭説を否定「議論すらしていない」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、リアム・ローソンが2027年シーズン限りでシートを失い、レッドブル育成ドライバーのニコラ・ツォロフが後任に決まっているとの報道を明確に否定した。

    パーメインは、ツォロフの将来性を高く評価しながらも、現在のドライバーラインアップには満足していると強調し、「その件についてはまったく議論していない」と噂を一蹴した。

    ローソン更迭説を全面否定
    今週、レッドブルがブルガリア出身の19歳、ニコラ・ツォロフに対し、2027年からレーシングブルズで走ることを約束したとする報道が広まり、その結果としてリアム・ローソンがシートを失うとの憶測がSNSや各メディアで拡散した。

    しかし、パーメインはSky Sports F1の取材で、その内容を明確に否定した。

    「ただの噂だよ。正直なところ、その件については私たちは話し合ったことすらない。本当にまったくだ」

    と、チーム内でそのような議論は一切行われていないと断言した。

    ツォロフを高く評価も「現体制に満足」
    一方で、パーメインはツォロフの実力については高く評価している。

    カンポス・レーシングからFIA F2に参戦するツォロフは、第5戦終了時点でランキング2位につけ、モンテカルロではフィーチャーレース優勝を飾るなど好成績を残している。

    また、オーストリアGPのFP1ではツォロフではなく岩佐歩夢がリアム・ローソンの代役を務めた理由について問われると、パーメインは実務的な理由を説明した。

    「ツォロフはまだスーパーライセンスを取得していない。だから岩佐が私たちのために素晴らしい仕事をしてくれた」

    ローソンとリンドブラッドを高く評価
    今季のローソンはここまで7戦で26ポイントを獲得し、中団チームのドライバーとして堅実な成績を残している。

    チームメイトのアービッド・リンドブラッドも、開幕戦でポイントを獲得したほか、モナコでは15番グリッドから7位、バルセロナ・カタルーニャGPでは11番グリッドから9位まで追い上げるなど、レースで印象的な走りを披露している。

    パーメインは現在の2人への信頼を改めて強調した。

    「私たちは2人にとても満足している。彼らは私たちが求めること、私が求めることをすべてやってくれている。集中して懸命に取り組み、そして何よりコース上で結果を出してくれている」

    さらに、ツォロフについてはレッドブル育成ドライバーとして当然注目していると認めつつも、現時点でドライバー交代の議論は存在しないと改めて強調した。

    「もちろん彼は私たちのレーダーに入っている。レッドブルのプログラムの一員だからね。F2でも非常に良い仕事をしている。でも、現時点では今の2人にとても満足しているし、さっきも言ったように、その件についてはまったく議論していない」

    今回の発言により、ローソンの2027年シート喪失説について、レーシングブルズ首脳陣は現時点で事実無根との立場を明確に示した。ツォロフの将来性は高く評価されているものの、現行のドライバーラインアップを変更する具体的な検討は行われていないとしている。

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  • レッドブルF1代表がフェルスタッペン残留に言及「チームに残りたい意思は明確」

    レッドブルF1代表がフェルスタッペン残留に言及「チームに残りたい意思は明確」

    レッドブルのローレン・メキース代表は、F1第8戦オーストリアGPで再びマックス・フェルスタッペンの将来について言及し、「彼はチームに残りたいという意思を明確に示している」と語った。一方で、「満足するためには速いマシンが必要であることも同じくらい明白だ」とし、競争力向上が今後の重要な課題であるとの認識を示した。

    レッドブルは2026年シーズン、新レギュレーション導入後の開発競争で苦戦しており、コンストラクターズランキングでは4位に低迷している。

    オーストリアGPには大規模なアップグレードパッケージを投入し、巻き返しを目指している。

    フェルスタッペンは速いマシンを求めている
    フェルスタッペンは2028年までレッドブルとの契約を結んでいるが、契約には成績次第で途中離脱できる条項が含まれているとみられており、将来を巡る憶測が絶えない。

    メキース代表は現在の状況について次のように説明した。

    「マックスは速いマシンを求めている。それは昔から変わらない。そして、短期的にも長期的にも成功を取り戻すため、われわれが全力を尽くしていることを完全に信頼してくれている」

    「重要なのはサーキット上での結果だけだ。願わくは、その結果がすぐに改善されることを期待している」

    オーストリアGPのアップグレードは重要な第一歩
    レッドブルはRB22に今季最大級となるアップグレードを投入したが、メキース代表は一戦ですべてが解決するとは考えていない。

    「さらに前進しなければならないことは十分理解している。今週末はそのための非常に重要な一歩だ。もっと上位争いに近づくことを目指している」

    「もちろん、この週末だけですべてが解決するわけではない。非常に大規模なパッケージなので、機能させるまでには少し時間が必要になる」

    さらに、開発の目標についても具体的な数字を挙げた。

    「この週末を終えた時点でトップとの差を0.2〜0.3秒程度まで縮められれば素晴らしい進歩だと思う。今重要なのは、その差を継続的に縮め続けられることだ」

    ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)

    2027年残留は話題になっていない
    2027年もフェルスタッペンがレッドブルに残ると約束しているのか、また他チームとの交渉を把握しているのか問われたメキース代表は、笑みを浮かべながら次のように答えた。

    「前回この記者会見でも話したが、私は毎週マックスに『残るのか』とは聞いていない」

    「マックスはチームに残りたいという意思を私たちに明確に伝えている。同時に、チームに満足するためには速いマシンが必要だということも非常に明確だ」

    さらに、フェルスタッペンが現在も開発作業へ積極的に関わっていることを強調した。

    「彼は私たちとともに開発を進め、マシンの正しい方向性を見つけようとしている。今朝のFP1でも非常に大規模なテストを行い、あらゆる可能性を探るために多くの評価を実施した」

    「だから、私たちにとって将来の話は今のテーマではない。重要なのは、マシンを本来あるべき競争力まで引き戻すことだ」

    レッドブルは今週末のアップグレードを2026年シーズンの巻き返しに向けた重要な転換点と位置付けている。メキース代表はフェルスタッペンの残留意思に自信を示す一方で、その前提となるのはマシンの競争力回復であり、開発によってトップとの差を着実に縮めることが最優先課題だと強調した。

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