カテゴリー: F1中国GP

  • F1中国GP フリー走行 メルセデス圧倒 ラッセル最速アントネッリ2番手

    F1中国GP フリー走行 メルセデス圧倒 ラッセル最速アントネッリ2番手

    上海インターナショナル・サーキットで行われた2026年F1中国GPのフリー走行1回目(FP1)は、メルセデスのジョージ・ラッセルがトップタイムを記録した。開幕戦オーストラリアGPを制した勢いそのままに、ラッセルは1分32秒741をマークし、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリを抑えて首位に立った。

    2026年シーズン初のスプリントウィークエンドとなる中国GPでは、このFP1が唯一のプラクティスとなる。

    各チームはわずか1時間の走行でマシンセッティングを仕上げる必要があり、序盤から多くのマシンがコースへ飛び出す慌ただしいセッションとなった。

    序盤から波乱 接触やスピンが相次ぐ
    セッション開始直後からトラブルやインシデントが続いた。アルピーヌのフランコ・コラピントはターン9でスピンを喫し、序盤の走行でヒヤリとする場面を作った。

    さらにランド・ノリスとルイス・ハミルトンの間で軽い接触が発生。マクラーレンのノリスがオーバーテイクを試みた際に接触したもので、この件はスチュワードにより確認されたが調査は不要と判断された。その後ハミルトン自身もターン6でスピンを喫している。

    コース上のデブリ回収のため一時バーチャルセーフティカー(VSC)が導入されるなど、序盤から忙しい展開となった。

    リンドブラッドがストップ 貴重な走行時間を失う
    セッション中盤にはレーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドがターン14でマシンを停止。黄旗が提示され、再びVSCが導入された。

    チームはこの後マシンが走行を再開しないことを確認。今季唯一のルーキーにとって、F1初のスプリント週末で貴重な走行時間を失う結果となった。

    一方、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.も序盤にデータ関連の問題を抱え、セッションの大半をガレージで過ごすことになった。

    終盤はソフトタイヤでタイム合戦
    セッション後半になると各チームがソフトタイヤを投入し始め、タイムシートが大きく動き始める。

    ラッセルは1分32秒807を記録してさらにトップタイムを更新。アントネッリも2番手に浮上し、メルセデス勢がワンツー体制を築いた。

    終盤にはマクラーレン勢もタイムを伸ばし、ノリスが3番手、オスカー・ピアストリが4番手に浮上。フェラーリのシャルル・ルクレールが5番手、ルイス・ハミルトンが6番手で続いた。

    最終的にラッセルは1分32秒741までタイムを縮め、アントネッリに0.120秒差をつけてFP1トップでセッションを終えた。

    FP1終了後、パドックの注目はこの後行われるスプリント予選へと移る。2026年シーズン初のスプリントイベントで、各チームがどこまでパフォーマンスを引き出せるのかが焦点となる。

    中国グランプリ

    2026年F1中国グランプリ フリー走行 結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分32秒741(28周)
    2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分32秒861(29周)
    3.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分33秒296(29周)
    4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分33秒472(27周)
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分33秒599(27周)
    6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分34秒129(25周)
    7.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) – 1分34秒426(27周)
    8.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) – 1分34秒541(24周)
    9.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) – 1分34秒639(26周)
    10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分34秒676(27周)
    11.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分34秒773(29周)
    12.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) – 1分34秒828(25周)
    13.アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) – 1分35秒856(25周)
    14.エステバン・オコン(ハースF1チーム) – 1分34秒877(24周)
    15.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分34秒947(25周)
    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分35秒480(30周)
    17.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分35秒679(17周)
    18.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分35秒856(18周)
    19.バルテリ・ボッタス(キャデラック) – 1分36秒057(25周)
    20.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分37秒224(20周)
    21.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) – 1分37秒896(6周)
    22.セルジオ・ペレス(キャデラック) – 1分39秒200(13周)

  • フェラーリF1 シャルル・ルクレール“マリオカート発言”を公式動画でネタ化

    フェラーリF1 シャルル・ルクレール“マリオカート発言”を公式動画でネタ化

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPで飛び出したシャルル・ルクレールの“マリオカート発言”が、思わぬ形で話題を広げている。フェラーリはこのコメントをユーモラスに取り上げた動画を公開し、ファンの間で大きな反響を呼んだ。

    2026年F1レギュレーションでは電動パワーの比率が大きく増え、オーバーテイクモードやブーストボタンの活用がレース展開の重要な要素となっている。ルクレールがこの仕組みをゲーム『マリオカート』に例えたことがSNSで拡散され、フェラーリ自身もこの話題に乗る形となった。

    フェラーリが公開した動画では、ルクレールがステアリングホイールのボタンを特定の組み合わせで押すと、画面にマリオカートの静止画が表示されるという演出が登場する。カメラがズームすると、ルクレールはいたずらっぽく眉を上げてみせる。

    チームは動画に「『これはマリオカートのキノコみたいだ』。その理由がわかった…」とコメントを添えた。

    この動画に対し、ファンからは多くの反応が寄せられた。

    「ママミーア。レースでもやってくれ」

    「これは面白すぎる」

    「レース前に練習してるんだな。このレギュレーションの最も正確なシミュレーターをインストールしたのか」

    といったコメントが並び、SNS上で大きな話題となった。


    ルクレールの発言は、オーバーテイクモードとブーストボタンの効果を説明するものだった。あるファンは「この比較は予想外のブースト効果を完璧に説明している」と投稿し、ゲームのパワーアップアイテムに例えた点に共感を示した。

    2026年シーズンは新レギュレーション導入初年度となり、エネルギーマネジメントがレースの重要な要素となっている。こうした変化はドライバーからも賛否の声が上がっており、パドックでも議論の対象となっている。

    その象徴的なコメントの一つがルクレールの“マリオカート”発言だったが、ビデオゲームに例えたのは彼だけではない。

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1)はオーストラリアGP前、マーティン・ブランドルとのインタビューで次のように語っていた。

    「このビデオゲームのようなレースがどうなるか見てみよう」

    その発言について中国GPのメディアデーで改めて質問されると、ペレスは新レギュレーションへの率直な印象を口にした。

    「正直に言うと、とても作り物のように感じた」

    「ボタンひとつでオーバーテイクして、また抜き返される。まさにマリオカートみたいだ」

    「最終的にはドライバーが違いを生み出す。まだこのルールの初期段階だから時間はかかる。でもメルボルンで見たものは、ファンとしては好きじゃなかった」

    2026年F1シーズンは開幕戦オーストラリアGPに続き、第2戦中国GPが開催される。上海では今季初のスプリントレースも予定されており、新レギュレーション下のレースフォーマットがどのような展開を生むのか注目が集まっている。

  • F1中国GP フリー走行:結果・タイムシート 最速はラッセル

    F1中国GP フリー走行:結果・タイムシート 最速はラッセル

    2026年F1中国GP フリー走行の結果・タイムシート。3月13日(金)に上海インターナショナル・サーキットで2026年のF1世界選手権 第2戦 中国グランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが18番手、ランス・ストロールが20番手だった。

    ■ ラッセルがトップタイム メルセデスが再び最速のスタート
    2026年F1中国GPのフリー走行1回目はジョージ・ラッセルが1分32秒741でトップ。キミ・アントネッリが0.120秒差の2番手となり、メルセデスが1-2でセッションを終えた。オーストラリアGPに続き、上海でもメルセデスの速さが際立つ形となった。

    ■ マクラーレンが追随 ノリスとピアストリが上位争い
    セッション終盤にランド・ノリスがタイムを更新して3番手へ浮上。オスカー・ピアストリもトップから0.7秒差の位置に入り、マクラーレンはメルセデスを追う位置につけた。昨年の王者チームとして、週末を通してどこまで競争力を高められるかが焦点となる。

    ■ フェラーリは5・6番手 まだパフォーマンスを隠している可能性
    フェラーリはシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが5番手と6番手。ラッセルとの差は大きく見えるが、両ドライバーともまだ最適化していない可能性があり、スプリント予選での巻き返しが注目される。

    ■ ベアマンがフェルスタッペン上回る ハースF1チームが好調
    オリバー・ベアマンが6番手タイムを記録し、マックス・フェルスタッペンを上回った。オーストラリアでも中団最速の一角だったハースF1チームは、上海でも競争力を示している。

    ■ リンドブラッドがマシントラブルでストップ
    アービッド・リンドブラッドはターン14付近でマシンを停止。メカニカルトラブルによりセッションからリタイアとなり、わずか6周しか走行できなかった。スプリント予選に向けて準備不足が懸念される。

    ■ ハミルトンはスピンとタイヤロックで計画狂う
    ルイス・ハミルトンは序盤にスピンを喫し、ミディアムタイヤをフラットスポットさせるアクシデント。その後ソフトタイヤに変更して走行を続けたが、理想的なプログラムとはならなかった。

    ■ フェラーリの“フリップ”リアウイングが初登場
    フェラーリは上海で新型リアウイングを投入。高速域のトップスピード向上が狙いだが、ブレーキング前にドライバーが手動で早めに閉じる必要があり、操作面での難しさも指摘されている。

    ■ スプリント週末のため唯一のプラクティス
    中国GPは今季最初のスプリントフォーマット。FP1の後すぐにスプリント予選が行われるため、この1時間がセットアップの大部分を決める重要なセッションとなった。

    ■ 上海はエネルギーマネジメントが重要なサーキット
    上海インターナショナルサーキットは長いバックストレートと低速コーナーが組み合わさるレイアウト。2026年の電動比率が高いパワーユニットではエネルギー回生と使用のバランスが重要となる。

    ■ スプリント予選へ メルセデス優勢か
    FP1ではメルセデスが明確に最速だったが、フェラーリとマクラーレンも接近。短時間フォーマットのスプリント予選では、セットアップの完成度とエネルギー管理が結果を左右しそうだ。

    中国グランプリ

    F1中国グランプリ フリー走行1回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分32秒741   28
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分32秒861 0.120 29
    3 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分33秒296 0.555 29
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分33秒472 0.731 27
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分33秒599 0,858 27
    6 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分34秒129 1.388 25
    7 87 オリバー・ベアマン ハース 1分34秒426 1.685 27
    8 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分34秒541 1.800 24
    9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分34秒639 1.898 26
    10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分34秒676 1.935 27
    11 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分34秒773 2.032 29
    12 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分34秒828 2.087 25
    13 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分35秒856 2.115 25
    14 31 エステバン・オコン ハース 1分34秒877 2.136 24
    15 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分34秒947 2.206 25
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分35秒480 2.739 30
    17 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分35秒679 2.938 17
    18 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分35秒856 3.115 18
    19 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分36秒057 3.316 25
    20 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分37秒224 4.483 20
    21 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分37秒896 5.155 6
    22 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分39秒200 6.459 13
  • F1中国GPでスタート練習拡大 フォーメーションラップ変更は見送り

    F1中国GPでスタート練習拡大 フォーメーションラップ変更は見送り

    FIA(国際自動車連盟)は2026年F1中国GPに向けて、スタート時の安全性への懸念を和らげるため、新たな手順を導入した。これによりドライバーは、各セッション後に追加のプラクティススタートを行えるようになる。

    一方で、ジョージ・ラッセルらが問題視していたフォーメーションラップ中のバッテリー再充電制限については、一部チームから見直しを求める声が上がっていたものの、変更は行われないことが決まった。

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPでは、スタート時の加速のばらつきが大きな話題となった。とくにフランコ・コラピントとリアム・ローソンが接触しかけた場面を受け、多くのドライバーが重大事故の危険性を懸念していた。

    2026年型F1マシンは、スタートに向けた準備手順が複雑になっているうえ、バッテリーマネジメントも難しく、わずかなミスで極端に悪いスタートにつながりやすい状況にある。キャデラックF1チームのセルジオ・ペレスも、中国GPを前に危機感をあらわにしていた。

    「大きなクラッシュが起きるのは時間の問題だ」とペレスは語った。

    FIAと各チームが中国GP前に協議
    オーストラリアGPで起きた混乱を受け、木曜日にはFIAと各チームの間で、中国GPに向けた改善策が話し合われた。

    議論の中では、オーストラリアでバッテリーマネジメントに影響したフォーメーションラップ中の再充電制限を緩和する案も検討された。しかし最終的には、この変更は導入しない方針となった。

    制限を引き上げれば、ドライバーがより激しく加速と減速を繰り返すことにつながり、別の問題や予期しない副作用を招く可能性があると判断されたためだ。

    この判断の背景には、とくにフェラーリが、スタート規則を急いで変更することに慎重だったこともある。チームによっては、設計上の選択によって発進を決めるのが難しくなっており、そうした事情を踏まえずにルールを変えるべきではないという考えがあった。

    各セッション後に追加スタート練習が可能に
    フォーメーションラップの再充電制限は維持される一方で、FIAはドライバーがスタートをより多く練習できる余地を与えることにした。

    中国GPの最初のプラクティス開始前に配布された改訂イベントノートの中で、F1レースディレクターのルイ・マルケスは、今後ドライバーが各セッション後に追加で2周を行い、その中でスタート練習を実施できると明らかにした。

    マルケスは、チェッカーフラッグ後にドライバーは「各ラップでグリッド上に停止してプラクティススタートを行うことのみを目的として、さらに2周を完了してよい」と記している。

    今回の措置は、2026年型F1マシン特有の難しいスタート手順に対応するための応急策といえる。根本的なレギュレーション変更は見送られたが、少なくとも中国GPでは、各ドライバーがより多くの確認作業を行ったうえで決勝スタートを迎えることになる。

  • F1中国GP FP1展開:ジョージ・ラッセル最速 メルセデス1-2で好発進

    F1中国GP FP1展開:ジョージ・ラッセル最速 メルセデス1-2で好発進

    2026年F1中国GPのフリー走行1回目が上海インターナショナル・サーキットで行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルがトップタイムを記録した。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが2番手に続き、メルセデス勢が再び強力なパフォーマンスを示した。

    スプリントフォーマットの週末となる中国GPでは、通常の週末とは異なりフリー走行はこの1時間のみ。その後すぐにスプリント予選が行われるため、各チームは短いセッションの中でマシンセットアップとデータ収集を急ぐことになった。

    メルセデスが再び速さを見せた一方で、アービッド・リンドブラッドのマシントラブルや各車の小さなインシデントなど、慌ただしい1時間となった。

    ■ セッション開始直後から慌ただしい展開
    セッション開始直後から各チームはコースへ一斉にマシンを送り出し、多くのドライバーがミディアムタイヤで走行を開始した。アストンマーティンのみがソフトタイヤを選択するなど、チームごとに異なるプログラムが展開された。

    序盤はジョージ・ラッセルがトップに立ち、アンドレア・キミ・アントネッリがわずか0.029秒差で続くなど、メルセデス勢が早くも速さを見せた。シャルル・ルクレールが3番手につけ、フェラーリも上位争いに加わった。

    一方で序盤にはインシデントも続発。ランド・ノリスとルイス・ハミルトンが接触する場面があり、ハミルトンはブレーキングでスピン。タイヤにはフラットスポットが生じた。また、アルピーヌのフランコ・コラピントも単独スピンを喫するなど、路面コンディションの難しさがうかがえた。

    ■ リンドブラッドにトラブル セッション序盤でストップ
    セッション中盤にはレーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドにトラブルが発生。ターン9付近でマシンを止め、バーチャルセーフティカーが導入された。

    リンドブラッドはコックピットから煙が出る状況でマシンを停止。結局この日はわずか6周しか走行できず、トラック経験がほとんどないルーキーにとって厳しい結果となった。

    チーム代表のアラン・パーメインは原因について次のように説明した。

    「マシンを回収して確認するまで分からない。テレメトリーかステアリングホイールの問題で電源が落ちた。単なるスイッチの問題かもしれないし、大きなトラブルの可能性もある」

    「簡単な原因であることを願っている」

    ■ メルセデスの優位は健在
    セッション終盤、各車がソフトタイヤでアタックを行うと、ラッセルが1分32秒741を記録してトップタイムを確定させた。アントネッリが0.120秒差の2番手につけ、ランド・ノリスが3番手に浮上した。

    フェラーリはシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが5番手と6番手に並び、レッドブル勢はマックス・フェルスタッペンが8番手、アイザック・ハジャーが13番手だった。

    ラッセルはメルセデス以外の最速マシンに対して0.555秒差をつけており、開幕戦オーストラリアGPに続いて強力なパフォーマンスを見せた形だ。

    ■ 終盤にも小さな波乱
    セッション終盤にはハースF1チームのオリバー・ベアマンがスピンを喫する場面があったが、大きなダメージはなく走行を続行。ベアマンはトップ10に入る速さを示し、今週末の中団争いでの存在感をうかがわせた。

    チェッカーフラッグ直前にはシャルル・ルクレールが最終コーナーでコースオフしてグラベルへ飛び出す場面もあったが、マシンに大きなダメージはなくコースへ復帰している。

    ■ スプリント週末の鍵を握る1時間
    スプリントフォーマットの中国GPでは、この1時間のフリー走行が週末唯一のプラクティスとなる。各チームはここで得たデータを基に、数時間後に行われるスプリント予選へ臨むことになる。

    メルセデスが再び優位を示した一方で、フェラーリやマクラーレンも接近したペースを見せており、短いスプリント週末の中で勢力図がどう変化するのか注目される。

    中国グランプリ 2026年のF1世界選手権

    2026年F1中国グランプリ フリー走行 結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分32秒741(28周)
    2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分32秒861(29周)
    3.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分33秒296(29周)
    4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分33秒472(27周)
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分33秒599(27周)
    6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分34秒129(25周)
    7.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) – 1分34秒426(27周)
    8.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) – 1分34秒541(24周)
    9.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) – 1分34秒639(26周)
    10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分34秒676(27周)
    11.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分34秒773(29周)
    12.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) – 1分34秒828(25周)
    13.アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) – 1分35秒856(25周)
    14.エステバン・オコン(ハースF1チーム) – 1分34秒877(24周)
    15.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分34秒947(25周)
    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分35秒480(30周)
    17.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分35秒679(17周)
    18.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分35秒856(18周)
    19.バルテリ・ボッタス(キャデラック) – 1分36秒057(25周)
    20.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分37秒224(20周)
    21.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) – 1分37秒896(6周)
    22.セルジオ・ペレス(キャデラック) – 1分39秒200(13周)

  • 2026年F1中国GP 上海で今季初スプリント 新舗装路面とタイヤが鍵

    2026年F1中国GP 上海で今季初スプリント 新舗装路面とタイヤが鍵

    2026年F1第2戦中国GPは、今季最初のスプリント週末として上海で開催される。昨年と同様に、選手権第2戦でシーズン最初のスプリントが実施され、2026年に予定されている全6回の短距離レースのうち最初の1戦が土曜日に行われる。

    タイヤ選択は、中国GPが2年前にカレンダーへ復帰して以降、変更されていない。チームは全長5.451kmの上海インターナショナル・サーキットに向けて、C2、C3、C4を使用する。

    上海で今季最初のスプリント
    上海で今季最初のスプリント週末が行われる。昨年と同じく、選手権第2戦で2026年に予定されている6回の19周スプリントの最初の1戦が土曜日に開催される。

    中国GP週末に向けたタイヤ選択は、このサーキットが2年前に選手権カレンダーへ復帰して以来、変更されていない。チームはC2、C3、C4を用いて、この全長5.451kmのコースに臨む。

    上海インターナショナル・サーキットの特徴
    「上」を意味する漢字に似たレイアウトを持つ上海インターナショナル・サーキットには、2本のメインストレートと16のコーナーがある。1本目のストレートは、ややバンクのついたターン13からターン14へとつながっている。一方、1kmを超えるもう1本のストレートにはスターティンググリッドが設けられている。

    ターン7と8で構成されるS字区間のように非常に高速なコーナーもあれば、ターン1と3、6、14の組み合わせのようにかなり低速な区間もある。これらのシークエンスは高速区間と組み合わさることで、タイヤに厳しいサーキットとなり、新しいパワーユニットにとってはエネルギー回生の面でも課題を突きつける。

    中国GP F1

    注目されるロックアップと路面変化
    バーレーンでのプレシーズンテストでは、中国のいくつかの重いブレーキングゾーンに似た区間で、コーナー進入時のロックアップが頻発していた。ドライバーたちがそれを避けられるかどうかは興味深い点だ。

    上海のコースは2024年8月に全面再舗装された。新しいアスファルトはグリップを大幅に高め、その結果としてラップタイムは短縮された。しかし、より滑らかな路面は2025年にグレイニングを引き起こし、とりわけフロントアクスルで顕著だった。この現象はその年の制約要因となり、特にスプリントで目立っていた。ただし、日曜日には路面進化によってその強さは和らいだ。

    その1年後となる今回は、サーキットはややこなれているはずで、依然として多くのサーキットより滑らかではあるものの、グリップレベルは低下している可能性があり、タイヤセットにグレイニングが発生する可能性も低くなっているとみられる。この仮説は、週末最初の走行セッションの中ですでに評価できるはずだ。

    チームが受け取っているラップタイムのシミュレーションは、昨年のパフォーマンス数値に近い。マシンは完全に別物になっているにもかかわらず、SMゾーンが、前世代マシンと比べた新世代マシンの速度低下を明らかに補っている。

    中国グランプリ F1

    2025年中国GPの戦略傾向
    2025年の中国GPでは、スタート時にハードタイヤを選んだのは3人 בלבדで、それ以外のグリッドのドライバーはミディアムを選択した。ソフトタイヤは日曜日の決勝では使用されなかった。

    最も一般的だった戦略は1ストップで、最後の長いスティントを最も硬いタイヤで走るものだった。このタイヤは、コース上でグレイニングの傾向が少なく、高い走行距離でも安定したパフォーマンスを示していた。表彰台を獲得したドライバーたちは、14周目から15周目の間にピットストップを行った。優勝はオスカー・ピアストリ、2位はチームメイトのランド・ノリス、3位はジョージ・ラッセルだった。

    ピレリ スプリント予選アワード
    金曜日には、翌日の短距離レースのスターティンググリッドを決めるスプリント予選終了後、ポールシッターにピレリ スプリント予選アワードが授与される。今年はトロフィーが全面的に再設計された。

    台座と上部の要素の間には、SQ3で最速タイムを記録する際に使われるF1ソフトタイヤを再現したパーツがあり、その間に開催国の国旗の色で装飾されたヘルメットが埋め込まれている。バイザーには、受賞ドライバーの名前とカーナンバーが刻印される。

    中国GPの記録
    今年は、上海で開催される中国GPの19回目にあたる。最初のレースは2004年に行われ、優勝したのはルーベンス・バリチェロだった。このイベントは2019年まで途切れることなくカレンダーに残り、その後2024年に復帰した。

    中国のこのコースにおける最多勝記録は、ルイス・ハミルトンとメルセデスがそれぞれ6勝で保持している。表彰台獲得回数でも、イギリス人ドライバーであるハミルトンが9回で最多となっており、これにキミ・ライコネンとベッテルがそれぞれ6回で続いている。

    中国GP 2026年のF1世界選手権

    特別仕様のポディウムキャップ
    シーズン第2戦では、デザイナーのデニス・デコビッチとの協業によりピレリ デザインが手がけた特別なポディウムキャップも登場する。表彰台でドライバーが着用するこのキャップはインペリアルイエローで彩られており、この色は中国の歴史を通じて、力、威信、勝利を表してきた。

    午年を祝して、バイザーを飾るステッカーには馬が描かれている。ポディウムキャップは、ピレリのEコマースプラットフォームで購入できる。

  • フェルナンド・アロンソ F1中国GP会見 メディア批判「3位でも17位でも同じ」

    フェルナンド・アロンソ F1中国GP会見 メディア批判「3位でも17位でも同じ」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は2026年F1第2戦中国GPを前に、上海で行われたFIA公式記者会見に出席し、苦境に立つアストンマーティンとホンダの現状について率直に語った。

    開幕戦オーストラリアGPで厳しいスタートを切ったなかでも、アロンソはチームの一員として困難を受け止める姿勢を強調した。

    一方、過去のホンダ時代をめぐる報道や、自身に向けられてきた評価についても踏み込み、メディアの論調が状況を誇張してきたとの認識をにじませた。

    「勝てなければ同じ痛み」と強調
    エイドリアン・ニューウェイが言及した「精神的に難しい時期」にいるのではないかと問われたアロンソは、「ニューウェイが言ったような“精神的に難しい時期”にいるのかって? 思われているほど厳しくはない」と語った。

    「理想的な状況ではない。みんな勝ちたいと思っている。今年は22人のドライバーがいる。勝つのは1人で、残る21人はみんな精神的に厳しい状態にある。なぜなら、僕にとっては3位でも5位でも17位でも、それほど大きな違いはないからだ」

    「僕はとても幸運だったし、特別なキャリアを歩んできた。F1のさまざまな時代を経験し、ドライブを楽しんできた。そしてキャリアの半分では競争力のあるクルマにも恵まれ、このカテゴリーで100回以上表彰台に上がることができた」

    「だから今の僕にとって、1位以外のどんな順位で終わっても痛みは同じだ。もちろん今はチームと一緒にこの道の途中にいて、理想的なスタートではない。だが、これはアストンマーティンとホンダの協力関係の初年度であり、この時期を乗り越えなければならない。僕はできる限り助けるつもりだ」

    10年前との違いをどう見ているのか
    現在の姿勢は、マクラーレン・ホンダ時代の10年前とは対照的にも映る。だがアロンソ自身は、当時の状況も今あらためて見れば、そこまで極端に違うものではなかったと受け止めている。

    「今は物事を違う視点で、より成熟した見方で見られていると思う。でも10年前も、改めて振り返れば、そこまでドラマチックなものではなかったと思う」

    「これがF1であり、非常にメディア主導のスポーツなんだ。チームメイトと争うだけで何度かタイトルを勝てば、君は神のように扱われる。逆に苦しんで難しい時期を過ごせば、すべてが何倍にも増幅される」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム 本田技研工業

    ホンダ批判と見られた過去への再言及
    アロンソはさらに、10年前の自分に向けられた批判が、今になって違って見え始めているのではないかとも語った。当時は自身だけが過激にホンダを批判していたかのように受け止められたが、実際にはチーム全体が同じ問題意識を持っていたと説明している。

    「10年たって、当時の僕に対して人々が抱いていた印象のいくつかは変わったのかもしれない。今なら、10年前の僕が正しかったと思っている人もいるかもしれない」

    「なぜなら、僕にとって最大の驚きは、10年前のマクラーレンでストフェル・バンドーンも、ジェンソン・バトンも、そして僕自身も、プロジェクトやパワーユニットが十分に成熟していないと言っていたことだからだ。みんなはいつもフェルナンドのことだけを覚えているようだけど、同じことを言っていたのは僕だけではなかった」

    「今では誰もがそのことを理解しているように見える。だが当時は、批判している僕だけが狂っているかのように見られていた。たしかに無線ではフラストレーションが爆発した瞬間もあった。2度のワールドチャンピオンであり、競争心の強いドライバーとして、あの状況に満足できるはずがなかった」

    「今できるのは働き、助けること」
    そのうえでアロンソは、現在の自分にできることは責任を押し付けることではなく、チームの一員として改善に力を尽くすことだと強調した。短期的な解決策はないと理解しながらも、ホンダとともに前進していく覚悟を示している。

    「今は、みんなが現在の状況を見て、以前より少し僕たちに好意的で、問題をよりよく理解してくれているように感じる」

    「チームの中で僕にできるのは、ただもっと働くこと、そしてホンダをできる限り助けようとすることだけだ。僕たちはひとつのチームだ。厳しいスタートになったが、これが長く続かないことを願っている。ただ、すぐに解決できる問題でもないことは分かっている」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1“マカレナ”ウイングに期待「準備できている」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1“マカレナ”ウイングに期待「準備できている」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は2026年F1中国GPで投入が予定されている新型リアウイング、通称「マカレナ」に期待を示した。フェラーリはこの革新的な空力パーツを予定より早く投入することに成功し、シーズン序盤の開発競争でメルセデスに迫ることを狙っている。

    2026年F1の新レギュレーションでは、ストレートで空気抵抗を減らすモードと、コーナーで最大のダウンフォースを維持するモードの2種類のウイング設定をドライバーが切り替えることが可能となった。

    フェラーリはその規則を活用し、作動時に上部フラップが大きく回転する独自のリアウイングを開発。この特徴的な動きから、チーム内では「マカレナ」と呼ばれている。

    このリアウイングはバーレーンテストで数周のみ試され、開幕戦オーストラリアGPでは従来型の仕様が使用されたが、中国GPでの正式投入が見込まれている。

    ハミルトン「チームの努力に本当に感謝している」
    バーレーンで実際にテストしたルイス・ハミルトンは、この新しい空力パーツがすでにレース投入の準備が整っていると説明し、開発を前倒ししたチームの努力を称えた。

    「追加で学ぶ必要はないと思う。テストでは必要な走行はすべてできた」

    「チームの仕事には本当に感謝している。本来はもっと後の段階で導入される予定だったけど、みんなが本当に一生懸命に開発してここに持ってきてくれた」

    「チームが戦っているのを見るのは素晴らしいことだ。チームはプッシュし続けていて、ファクトリーでも本当にハードに働いてアップグレードを持ち込んでいる。こうやって勝っていくものだからね」

    ハミルトンはまた、昨年は2026年F1マシンの開発に集中していたため、チームの開発ポテンシャルを完全には見られなかったとも語った。

    「去年は今年のマシンに集中していたから、チームの開発モードでの本当のポテンシャルを見ることができなかった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    “マカレナ”という名前の由来は?
    この特徴的なリアウイングの名称についても質問が飛び、ハミルトンは笑いながら次のように答えた。

    「公式な名前があるのかどうかは分からない。誰かがマカレナと言い出したけど、なぜなのかは僕にも分からない」

    「これはいわば“フリップフロップ・ウイング”だ」

    メルセデスとの差は依然として大きい
    一方でハミルトンは、開幕戦オーストラリアGPの結果から見てメルセデスが依然として大きなアドバンテージを持っていることも認めている。

    「開発次第だと思う。今はどのチームも開発スピードがとても速いから、これから誰がアップグレードを持ち込むのか興味深い」

    「彼らは大きな差を持っている。予選では確か0.8秒くらい、レースでもクリーンエアでは0.4〜0.5秒くらいあった。それはかなり大きい差だ」

    特に差が顕著になるのは、ストレート用の空力モードが作動する場面だという。

    「主にストレートだと思う。SLMを開いたときに彼らは大きく伸びる」

    「それに加えてエネルギーのデプロイメントでも少し余裕があるように見える。僕たちよりストレート終盤でのデレーティングが少ない」

    「だから僕たちはエンジンからもっと引き出せるものを見つけないといけない」

    中国GPでの「マカレナ」ウイングの実戦投入は、フェラーリがこの差を縮めるための重要なアップグレードのひとつとなりそうだ。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1好発進も警戒「フェラーリが最も近い」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1好発進も警戒「フェラーリが最も近い」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1開幕戦オーストラリアGPで勝利を挙げたにもかかわらず、中国GPを前に楽観視を戒めた。メルセデスはメルボルンでアンドレア・キミ・アントネッリとの1-2フィニッシュを達成し、新レギュレーション初年度で大きなインパクトを残した。

    それでもラッセルは、フェラーリが実際には見た目以上に接近していたとみている。

    上海ではフェラーリが新たなリアウイングを投入する見通しであり、さらにマクラーレンやレッドブル・レーシングも今後の開発で巻き返してくる可能性があることから、タイトル争いはまだ始まったばかりだと強調した。

    メルボルンでの差は見た目ほど大きくなかった
    「シャルルはメルボルンで僕に本当にしっかり戦いを挑んできたし、VSCの時点では彼が僕の前にいた」とラッセルは語った。

    「もし彼がVSC中にピットインしていたら、僕たちは1-2では終えていなかったと思う」

    「もしかしたら僕が勝利のために彼を抜いていたかもしれないけど、本当に激しい争いになっていたはずだ」

    ラッセルは、オーストラリアでのメルセデス優位が予想以上に大きく見えた背景には、フェラーリの戦略判断もあったと受け止めている。レースリーダーだったシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが、バーチャル・セーフティカー中にピットへ入らなかったことで、最終的な差は実態以上に広がったという見方だ。

    予選は想定以上 決勝はフェラーリと接戦
    「僕たちは予選で予想以上に速かった。周りも僕たちがあそこまで速いとは思っていなかったと思うけど、日曜日のペースはフェラーリとほぼ互角だった。そちらの方が、僕たちが想定していたものに近い」とラッセルは述べた。

    メルセデスは開幕戦で圧倒的に見えたが、ラッセル自身の認識はそれとは少し異なる。1周の速さでは想定以上の結果が出た一方で、決勝のロングランではフェラーリと拮抗していたというのが実感だ。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    中国GPでも最も近いのはフェラーリ
    「メルボルンで見たものを踏まえると、シーズン序盤のこの段階では、フェラーリが僕たちの最も近いライバルになると思っている」とラッセルは語った。

    上海ではフェラーリが“フリップフロップ”型のリアウイングを投入するとみられており、長いバックストレートを持つ中国GPでは武器になる可能性がある。ラッセルも、今週末に向けて最も警戒すべき相手としてフェラーリを挙げた。

    フェルスタッペン マクラーレンも脅威
    「でもマックスはとても速かった。後方から来たし、問題がなければおそらく予選トップ3に入っていたと確信できる」とラッセルは述べた。

    「チャンピオンシップは長いシーズンを通して決まる。このスタートはいい。クルマはうまく機能している。でも、それ以上の意味はあまりない」

    「僕たちは攻め続けなければならない。フェラーリはすぐ後ろにいる。レースでも見たように、彼らはすごく速かった」

    「マクラーレンはウインターテスト以降、まだ大きなアップデートを持ち込んでいないし、今は重量オーバーだと僕たちは考えている」

    「マクラーレンがアップデートを持ち込めば、開発競争はとても速いペースで進むはずだ。僕たちは何ひとつ当然だとは思っていない」

    開幕戦を制したメルセデスに注目が集まるなかでも、ラッセルの視線はすでにその先に向いている。フェラーリの接近、フェルスタッペンの地力、そしてマクラーレンのアップデート。2026年F1シーズン序盤の勢力図は、まだ固まったとは言えない。

  • ランド・ノリス F1新世代マシン批判「クルマではなくPUを運転」

    ランド・ノリス F1新世代マシン批判「クルマではなくPUを運転」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は中国GPのメディアデーで、2026年F1マシンのドライビング特性について厳しい見解を示した。新レギュレーションによって内燃機関と電力の配分が50対50となり、エネルギー回生とバッテリー運用の重要性が大きく高まったことで、ドライバーが求められる走らせ方は従来のF1とは大きく変わったという。

    開幕戦オーストラリアGPでは、コーナーで減速してエネルギーを回収しなければならない特性が予選の見え方にも影響し、ドライバーたちからは相次いで不満の声が上がっていた。

    マックス・フェルスタッペンがフォーミュラEを引き合いに出して皮肉を口にし、フェルナンド・アロンソも鈴鹿の130Rのような象徴的コーナーの価値が薄れたと語るなか、ノリスもその意見に同調した。

    限界までクルマを攻める感覚ではない
    ランド・ノリスは、新世代F1マシンではクルマそのものを限界まで攻めるというより、パワーユニットをどう扱うかが中心になっていると語った。

    「今はクルマを運転しているというより、パワーユニットを運転しているようなものだ」とランド・ノリスは語った。

    「『とにかく最速の方法でクルマを走らせろ』という感じではない。今はそういうものではない」

    「求められるドライビングスタイルはまったく違う。これまでやってきたことを全部忘れて、リセットするようなものだ」

    勇気比べではなく“どこで戻すか”の勝負
    ノリスはその違いを説明する例として、スパ・フランコルシャンのプーオンを挙げた。かつてならドライバーの胆力が問われた高速コーナーも、いまや別の要素で差がつく場面になったという。

    「ドライバーは、パワーユニットを正しい方法で扱うことでまだ違いを生み出せると思う。でも、それは必ずしもクルマをより上手く走らせるという意味ではない」とノリスは語った。

    「今のプーオンに飛び込んで、誰が一番度胸があるかを見ることはない。どこで正しくアクセルを戻すか、どれだけのスロットルを使うか、それによってパワーを使わず、バッテリーも消費しないようにできるか、そういうことを見るだけだ」

    子どもの頃に思い描いたF1ではない
    ノリスは、いまのF1が若い頃に憧れたカテゴリーとは大きく異なるものになったと率直に語った。ただしその一方で、ドライバーの役割そのものが小さくなったとは考えていない。

    「そうは思わない。ただ、かなり大きく変わっただけだと思う」とノリスは語った。

    「以前はクルマそのものから、純粋にドライバーとして、どうやって1ミリ秒でも引き出すかという世界だった。エンジンのことは脇に置いておけた。みんなにとってかなりいい状態にあったからだ。要するに、その日に誰がクルマから一番多くを引き出せるか、それだけだった」

    「僕たちは人生ずっと、アクセルとブレーキで走ってきた。基本的にはアクセルをより多く、ブレーキをより少なく使うということだ。でも今は、F4、F3、F2で学んできたすべてを忘れて、まったく違うやり方で運転しなければならない」

    「ドライバーはまだ大きな影響を与えられるし、パワーユニットを正しく扱うことでも確実に差を生み出せる」

    「ただ、それは僕たちの誰もが育つ過程でやってきたことではない。たぶん、誰もそんなことをやりたくて育ってきたわけでもない。でも、今はそういう時代なんだ」

    ランド・ノリス フォーミュラ1カー

    ラッセルの仕事ぶりにも言及
    ノリスはそのなかで、開幕戦で強さを見せたジョージ・ラッセルにも言及した。新しい要素を誰より早く理解し、パッケージ全体を最適化している点は評価に値すると認めている。

    「ジョージ・ラッセルも、こうしたことを理解するうえで非常にいい仕事をしている。彼は自分の持っているパッケージを最適化し、こうした要素を他の誰かより上手く理解している可能性がある。その点で称賛されるべきだ」とノリスは語った。

    「だからドライバーはまだ大きな違いを生み出せる。クルマそのものをどう最大化するか、そしてパワーユニットと組み合わせてどう最大化するか、それが次の段階になる。でも現時点では、まずひとつを最適化し、それからもうひとつに焦点を移す必要がある」

    違和感のある“最小スロットル”
    特にドライバーたちが違和感を覚えているのが、バッテリー回生のために必要な走らせ方だ。ブレーキング時の運動エネルギーを回収してバッテリーに戻し、それを1周のなかでブーストとして使う現在の仕組みは、従来の感覚とは大きく異なる。

    「本来ならもっとアクセルを踏みたい場所で、できるだけ少なく踏まなければならないのはかなり奇妙な感覚だ」とノリスは語った。

    「いくつかのコーナーでは大きくリフト・アンド・コーストしなければならない。これも僕たちが育つ過程でやってきたことではないし、やりたいと思ってきたことでもない。でも、今のルールではそういう状況なんだ」

    「だから、今のF1カーの運転方法に満足していないドライバーがいたとしても、ここはF1であることに変わりはないし、自分にできるベストを尽くすしかない。今はそういうものだ」