ウィリアムズF1は、カルロス・サインツJr.と新たな複数年契約を締結したことを発表した。これにより、前日に契約延長が発表されたアレクサンダー・アルボンとともに、2027年のドライバーラインアップが確定した。
2025年にウィリアムズへ加入したカルロス・サインツJr.は、グランプリで2度、スプリントで1度の表彰台を獲得するなど、チーム再建の中心的な役割を担ってきた。
苦戦を強いられている2026年シーズンを経てもなお、サインツJr.はウィリアムズの長期プロジェクトへの信頼を示し、F1参戦50周年を迎える2027年以降もチームに残ることを決断した。
サインツJr.がウィリアムズと複数年契約
ウィリアムズは、4度のF1グランプリ勝利を誇るカルロス・サインツJr.との新たな複数年契約を発表。チームは今回の契約について、将来的にF1のトップ争いへ復帰するという長期プロジェクトに対するサインツJr.の「信頼を示すもの」だと説明している。
31歳のサインツJr.は2025年にフェラーリからウィリアムズへ移籍。持ち前の速さやレースクラフトだけでなく、詳細なエンジニアリングへのアプローチを生かし、マシンのパフォーマンスをあらゆる面で向上させるための取り組みに深く関わってきた。
2025年にはアゼルバイジャンGPで3位に入り、ウィリアムズ加入後初の表彰台を獲得。さらにアメリカGPのスプリントでも表彰台に立ち、カタールGPでも3位に入った。
サインツJr.とアルボンの活躍もあり、ウィリアムズは2025年に2016年以来となる好成績を残した。
2026年はチームにとって厳しいシーズンとなっているが、舞台裏ではF1のトップ争いへ復帰するための設備投資や組織強化が続けられている。サインツJr.の契約延長は、そうした取り組みに対する信頼を改めて示した形となる。
「初日と変わらない気持ちでウィリアムズを本来の場所へ」
カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズとの契約延長について喜びを語り、チームの人材と現在進められている投資に強い信頼を寄せていると強調した。
「アトラシアン・ウィリアムズF1チームのファミリーと、この旅を続けられることを発表できて本当に嬉しい」
「僕はファクトリーでもサーキットでも、このチームを構成している人たちを心から信じているし、舞台裏で進められている投資や懸命な努力も信じている。僕たちには力を合わせて状況を好転させるために必要なものが揃っている」
「ウィリアムズを本来あるべき場所へ戻すために、僕は初日と変わらない気持ちで取り組んでいるし、これからチームとさらに多くの思い出を作っていくことを楽しみにしている」

ジェームス・ボウルズ「カルロスはこのチームのリーダー」
ウィリアムズF1のチーム代表を務めるジェームス・ボウルズは、サインツJr.が加入以来、ドライビングだけでなくファクトリーでの開発作業でも重要な役割を果たしてきたと評価した。
「加入した瞬間から、ステアリングを握ったときのカルロスの才能と、ファクトリーで見せる献身的な姿勢は、このプロジェクトにとって極めて大きな価値を持ってきた。彼はエンジニアたちと毎日協力しながら、1ミリ秒でもタイムを縮めようとしている」
「彼はこのチームのリーダーだ。我々が再建を続けるなかで、彼自身もこのチームに何が可能なのかを理解してくれていることをとても嬉しく思う」
「際立っているのは彼のレースクラフトや速さだけではない。高いパフォーマンスを追求するために、舞台裏で行っている仕事もそうだ」
「カルロスは、我々がアトラシアン・ウィリアムズF1チームで共有している信念と野心を持っており、それを実現するために毎日プッシュしている」
「アレックスとともに、我々にはグリッド上で最も強力なラインアップのひとつがあると心から信じている。そして、あらゆるパフォーマンスを引き出すために一丸となって戦えるチームがある」
アルボンとサインツJr.で2027年ラインアップ確定
今回の発表により、ウィリアムズの2027年F1ドライバーラインアップはアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.で確定した。
アルボンも前日にウィリアムズとの契約延長を発表しており、チームは経験豊富な現在のコンビを維持することになる。2人を合わせるとF1での出走数は370戦を超え、通算1,600ポイント以上、31回の表彰台という経験を持つ。
2027年はウィリアムズにとってF1参戦50周年という節目でもある。
サインツJr.はアラン・プロスト、ナイジェル・マンセルに続き、ウィリアムズ、マクラーレン、フェラーリというF1を代表する3チームすべてでレースを戦った史上3人目のドライバーでもある。2027年には、その3チームがそろってF1参戦50周年を迎える。
ウィリアムズはコンストラクターズ選手権9回、グランプリ通算114勝という歴史を持つ名門だ。2026年は厳しい戦いを強いられているものの、チームは長期的な再建計画を継続しており、アルボンとサインツJr.という経験豊富なコンビをその中心に据えた。
カルロス・サインツJr.の複数年契約によってドライバー体制を固めたウィリアムズは、F1参戦50周年となる2027年を新たな節目とし、再びトップ争いへ復帰するという目標に向けて再建を進めていく。
