カテゴリー: キャデラックF1チーム

  • キャデラックF1 ロードン代表が退任 ブコウスキーを新チーム代表に任命

    キャデラックF1 ロードン代表が退任 ブコウスキーを新チーム代表に任命

    キャデラックF1チームは、チーム代表を務めてきたグレアム・ロードンが退任し、後任として元ルノー/アルピーヌのエグゼクティブディレクター、マルチン・ブコウスキーを新チーム代表に任命したことを発表した。

    2026年にF1参戦を開始したキャデラックにとって、シーズン途中での大きな首脳人事となる。ただし、チームは今回の交代を、組織が立ち上げ段階からレーシングパフォーマンスを追求する次のフェーズへ移行することに伴う「計画されたリーダーシップ移行」と位置づけている。

    グレアム・ロードンがキャデラックF1代表を退任
    ロードンは、キャデラックのF1参戦プロジェクトが本格始動する以前からチーム形成を主導してきた人物だ。かつてヴァージン/マルシャでチーム運営に携わった経験を持ち、キャデラックがF1グリッドに加わるための組織づくりで中心的な役割を担ってきた。

    キャデラックの発表ではロードンの退任理由について具体的な説明はなかったものの、チームは今回の人事を計画されたリーダーシップ移行として説明している。一方、複数の報道では、ロードンがチームを離れる形になると伝えられている。

    キャデラックF1のCEOを務めるダン・タウリスは、ロードンの功績に感謝を示した。

    「グレアム・ロードンのリーダーシップ、そしてキャデラックF1チームをゼロから築き上げるうえで果たしてくれた役割に感謝している」

    「彼の貢献は、我々の立ち上げ段階において強固な基盤を築く助けとなった。その献身に感謝するとともに、今後の成功を願っている」

    後任は元ルノー/アルピーヌのマルチン・ブコウスキー
    ロードンの後任に就くマルチン・ブコウスキーは、F1で20年以上にわたる経験を持つ。エンジニアリングだけでなく、レギュレーション策定やチーム経営にも携わってきた異色の経歴の持ち主だ。

    これまでプロスト、フェラーリ、マクラーレンで技術職を歴任したほか、FIA(国際自動車連盟)でもF1の技術部門で要職を務めた。その後ルノーに加入し、エグゼクティブディレクターとしてチーム運営に携わり、アルピーヌへの移行後も経営陣の一員を務めた。

    キャデラックは、ブコウスキーの加入について、F1参戦に向けた「立ち上げ」から、実際に競争力を高めていく次の段階へ組織を移行させるための人事だと説明している。

    タウリスは新代表について次のように語った。

    「マルチンの就任は、キャデラックF1チームが進化を続けていくうえで、もうひとつの重要なステップとなる」

    「最初から我々の目標は、単にF1に参加することではなく、最前線で戦うことのできる次世代のチームを構築することだった」

    「キャデラックF1チームが新たな時代に入るなか、マルチンは卓越したF1での経験、技術的専門知識、そして戦略的なリーダーシップをもたらしてくれる。それによって組織を強化し、長期的な成功に必要となる勝者のメンタリティ、ツール、プロセスを構築する助けとなるだろう」

    マルチン・ブコウスキー(キャデラックF1 新チーム代表)

    「コストキャップの中でマシン開発を最大化する」
    F1の最前線に復帰するブコウスキーは、キャデラックでの最優先課題として、コストキャップ下でマシン開発を最大化し、チーム全体を競争力のある組織へと成長させることを挙げた。

    「キャデラックF1チームには、素晴らしい基盤と大きな野心がある」

    「今はチームにとって非常に大きなチャンスのある段階だ。そして、明確な目標によって定義されることになる。それはコストキャップの中でマシン開発を最大化し、チームのあらゆる機能を競争するために機能させることだ」

    「つまり、勝者のメンタリティを持つエリート組織を構築するということだ。強い意欲を持ち、挫折に直面しても決して諦めず、細部とプロセスに徹底的にこだわり、レース当日に正確に実行できる組織だ」

    ブコウスキーは、単純な技術開発だけでなく、組織内部の意思決定プロセスにも重点を置く考えを示している。

    「僕が重点を置くのは、人材、ツール、情報の流れをひとつにまとめ、正しい決断を迅速に下せるようにすることだ。そしてレースを重ねるたびに、マシンのパフォーマンスを向上させていく」

    「キャデラックF1チームのサーキットでの活動を率いることができるのは光栄だ。来週末のザントフォールトから仕事を始める」

    ブコウスキーはオランダGPからキャデラックの現場指揮を執ることになる。

    「チームを作る」段階から「勝てる組織を作る」段階へ
    今回の代表交代は、単なるシーズン途中の人事変更というより、キャデラックのF1プロジェクトが次のフェーズへ移ったことを示すものと言える。

    ロードンの役割は、F1参戦に必要な人材や設備、運営体制をゼロから構築し、チームを実際にグリッドへ送り出すことにあった。一方、FIAでレギュレーションを熟知し、ルノー/アルピーヌで組織運営にも携わったブコウスキーには、限られたコストキャップの中で開発効率を高め、キャデラックを競争力のあるF1チームへ成長させる役割が求められる。

    キャデラックはロードンによる「立ち上げ」のフェーズを終え、ブコウスキーの下で「勝てる組織」を構築するフェーズへと踏み出すことになる。

  • キャデラックF1の2027年シート ラファエル・カマラとニコラ・ツォロフが競合か

    キャデラックF1の2027年シート ラファエル・カマラとニコラ・ツォロフが競合か

    フェラーリが育成ドライバーのラファエル・カマラを2027年にF1デビューさせるため、キャデラックとの交渉を開始したと報じられている。この動きは、ニコラ・ツォロフをキャデラックに送り込む可能性を模索しているレッドブルの計画にも影響を及ぼしそうだ。

    2026年F2では、レッドブル育成のツォロフとフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のカマラがタイトル争いを展開している。

    夏休み時点でツォロフが167ポイントで首位に立ち、ガブリエレ・ミニが147ポイント、カマラが145ポイントで続く。F2で争う2人が、2027年のF1シートをめぐっても直接競合する可能性が浮上している。

    ローソン好調でツォロフのレーシングブルズ昇格に難題
    レッドブルにとって、19歳のツォロフを2027年にF1へ昇格させる最も単純な方法は、レーシングブルズのシートを与えることだ。これまでも同チームは、レッドブルの若手ドライバーをトップチームへ送り出すための育成の場として機能してきた。

    しかし、2026年はリアム・ローソンが好調なパフォーマンスを続けており、状況が複雑になっている。ローソンはレーシングブルズの事実上のチームリーダーとして存在感を高め、シーズン前半には安定してポイントを獲得。現在のパフォーマンスを考えれば、2027年もシートを維持するだけの十分な理由がある。

    そのため、レッドブルがローソンを残しながらツォロフをF1に昇格させる選択肢として浮上したのが、キャデラックへの期限付き移籍だ。

    ツォロフを2027年にキャデラックへ貸し出し、F1で経験を積ませたうえで将来的にレッドブル陣営へ戻すという構想が取り沙汰されている。実現すれば、ローソンのレーシングブルズ残留とツォロフのF1昇格を両立できる。

    フェラーリもカマラの2027年F1デビューを模索
    ところが、ここにフェラーリが割って入る可能性が出てきた。

    Last Word On Sportsによると、フェラーリは当初、2027年にカマラをハースへ期限付きで送り込むことを想定していたという。実現すれば、FDA出身のオリバー・ベアマンとカマラというラインアップになる可能性があった。

    しかし、ハースはマクラーレンのリザーブドライバーを務めるレオナルド・フォルナローリの起用に傾いているとされ、フェラーリはカマラの新たな受け入れ先を探す必要に迫られている。

    そこで候補として浮上したのがキャデラックだ。

    報道によれば、フェラーリはカマラを2027年にキャデラックへ貸し出す可能性について初期交渉を開始したという。カマラのマネジメント陣も、2027年のF1シート確保に向けて複数のF1チームと「積極的に」話し合っていることを認めており、キャデラックが有力候補のひとつとみられている。

    カマラとツォロフがキャデラックの同じシートを争う可能性
    キャデラックの2027年ドライバーラインアップをめぐっては、複数の選択肢が取り沙汰されている。

    テストドライバーのコルトン・ハータをF1デビューさせる案がある一方、ツォロフやカマラを他チームから期限付きで受け入れる可能性もある。また、セルジオ・ペレスが2027年にカルロス・サインツJr.の後任としてウィリアムズへ移籍する可能性について話し合いを行ったとの情報もあり、キャデラックに空席が生じるシナリオも注目されている。

    仮にキャデラックがカマラとツォロフのどちらかを選ぶことになれば、フェラーリが有利な立場に立つ可能性がある。

    キャデラックは2026年のF1参戦開始からフェラーリ製パワーユニットを使用しており、少なくとも2028年まで供給を受ける契約となっている。その後はゼネラルモーターズ(GM)が独自のワークスPUを投入することを目指している。

    ハースと同様、現在のキャデラックはフェラーリのPUカスタマーであり、両者にはすでに技術的な関係が存在する。

    フェラーリとの関係強化もカマラ起用のメリット
    キャデラックがカマラを起用すれば、単に有望な若手ドライバーを確保するだけでなく、フェラーリとの技術面およびスポーツ面での関係をさらに強化できるとの見方もある。

    21歳のカマラは2025年にF3へ参戦すると、ルーキーイヤーでタイトルを獲得。2026年にはF2へ昇格し、初年度からタイトル争いに加わっている。フェラーリが将来を期待する若手のひとりであり、F1昇格に向けた次のステップが注目されている。

    一方のツォロフも2026年F2でランキング首位に立っており、レッドブル育成プログラムの次期F1候補として評価を高めている。

    こうして2026年のF2タイトルを争うツォロフとカマラが、2027年にはキャデラックのF1シートをめぐって再び競う構図が生まれる可能性がある。

    レッドブルにとってツォロフのキャデラック移籍は、好調なローソンをレーシングブルズに残しながら若手をF1へ送り込める有力な解決策だった。しかし、フェラーリがカマラの受け入れ先として同じキャデラックとの交渉に動いたことで、2027年の若手ドライバー市場はさらに複雑な展開を迎えようとしている。

  • コルトン・ハータ F1挑戦に暗雲 キャデラックはカマラを2027年候補に?

    コルトン・ハータ F1挑戦に暗雲 キャデラックはカマラを2027年候補に?

    コルトン・ハータがF1参戦を目指してインディカーを離れ、FIA F2へ転向した大きな決断が厳しい局面を迎えている。2026年シーズンは残り5大会となった時点でランキング16位に低迷し、当初期待されていた2027年のキャデラックF1加入から遠ざかりつつある。

    海外メディア『Last Word On Sports』は、ハータがもはやキャデラックの2027年に向けた有力候補ではなくなり、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のラファエル・カマラが候補として浮上していると報道。

    『GIVEMESPORT』もハータのF2挑戦を「大きな賭け」と表現し、その賭けが現時点では報われていないとの見方を示している。

    インディカー9勝を捨ててF2へ 大きな賭けに出たハータ
    ハータは2019年、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで18歳にしてインディカー初勝利を挙げ、シリーズ史上最年少優勝記録を樹立した。

    その後もインディカーで通算9勝を挙げ、ランキング2位を獲得するなど、アメリカを代表する若手ドライバーのひとりとして評価を確立した。

    キャデラックがF1参戦計画を進めるなか、アメリカ人ドライバーであり、アンドレッティ陣営との関係も深いハータは自然と有力候補になった。キャデラックは2026年のドライバー候補としてもハータを検討したが、F1参戦に必要なFIAスーパーライセンスのポイントが不足していた。

    そこでハータは2026年、7年間戦ったインディカーを離れるという大きな決断を下した。ハイテックからF2に参戦し、スーパーライセンスポイントを獲得すると同時に、F1で使用されるサーキットなどへの適応を進めることが狙いだった。

    すべては2027年のF1昇格につなげるための選択だった。

    F2で16位 残り5大会で8位とは39ポイント差
    しかし、ハータのF2挑戦はここまで期待通りには進んでいない。

    『GIVEMESPORT』によると、残り5大会となった時点でハータは26ポイントにとどまり、ドライバーズランキング16位。ランキング8位のローレンス・ファン・フーペンとは39ポイント差がついている。

    さらに厳しい材料となっているのが、ハイテックのチームメイトである宮田莉朋がランキング13位でハータを上回っていることだ。

    ハイテック自体もチームランキング8位と苦戦しており、ハータの成績をチームの競争力と切り離して考えることはできない。『Last Word On Sports』も、F2は基本的にワンメイクカテゴリーでありながら、チーム間のパフォーマンス差をめぐる議論があることに触れている。

    それでも、同じチームで戦う宮田がランキングで前にいる以上、ハータの低迷をチームだけの問題として説明するのは難しい。

    特にハータはインディカーで豊富な経験を積んだ26歳であり、F1シート獲得を目的としてカテゴリーを移った以上、F2での結果そのものがキャデラックにとって重要な評価材料となる。

    F2で8位を逃してもスーパーライセンス取得の道は残る
    一方で、F2ランキング8位以内を逃せば、ハータのF1挑戦が即座に終わるわけではない。

    『GIVEMESPORT』は、ハータにはF2でのランキングとは別にスーパーライセンスポイントを補うルートが残されていると指摘している。

    FIAのスーパーライセンス制度では、条件を満たしたF1フリー走行への出走によってポイントを獲得できる。ハータは2026年に計4回のF1フリー走行への出走が予定されており、それぞれ必要な走行距離を満たせばポイントを追加できる。

    さらに、F2シーズンをペナルティポイントなしで終えた場合にも追加ポイントを得られる可能性がある。

    これらを組み合わせれば、F2ランキング8位以内に届かなかったとしても、F1参戦に必要な40ポイントに到達するルートは残されている。

    つまり、ハータが現在直面している問題はスーパーライセンスを取得できるかどうかだけではない。

    むしろ大きいのは、ハータがF2で苦戦している間に、キャデラックが2027年のドライバー候補として検討できる別の若手が台頭してきたことだ。

    キャデラックF1はペレスとボッタスの経験を高く評価
    キャデラックF1は2026年の参戦初年度にセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富な2人を起用した。

    チームはこれまで一貫して両ドライバーの仕事を高く評価し、新規参戦チームに必要な経験やフィードバックをもたらしているとの姿勢を示している。

    ペレスとボッタス自身も2027年のシートについて自信を示している。一方で、両者の契約期間やオプションなど詳細な条件は明らかになっていない。

    当初は、2026年にハータがF2で結果を残し、スーパーライセンスを取得したうえで2027年にキャデラックへ加入するというシナリオが有力視されていた。

    アメリカの自動車メーカーが率いるF1チームにアメリカ人ドライバーを乗せることには、マーケティング面でも大きなメリットがある。インディカーで実績と知名度を築いてきたハータは、その条件に最も合致する存在だった。

    しかし、F2での苦戦によって状況は変わりつつある。

    ラファエル・カマラがキャデラックF1の有力候補に

    カマラがF2ランキング3位 キャデラックの候補に浮上
    ハータに代わって2027年のキャデラックF1候補として存在感を強めているのが、ラファエル・カマラだ。

    21歳のブラジル人であるカマラはフェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属。フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権、FIA F3とタイトルを獲得し、今季F2でもランキング3位につけている。

    『Last Word On Sports』は、カマラがキャデラックの2027年候補として広く報じられており、フェラーリもF1シート獲得を後押ししていると伝えている。『GIVEMESPORT』も、カマラがキャデラックの検討リストで上位に浮上したとの見方を示している。

    F2で苦戦するハータとは対照的に、カマラは結果によって自身のF1昇格への評価を高めている。

    さらに重要なのがフェラーリとの関係だ。

    キャデラックはフェラーリ製パワーユニットを使用しているため、フェラーリが育成ドライバーであるカマラのF1昇格を後押しする場合、カスタマーチームであるキャデラックは現実的な選択肢となる。

    これまでフェラーリ育成ドライバーの受け皿として重要な役割を担ってきたのはハースだった。オリバー・ベアマンもその代表例だ。ただし、ベアマンの起用についてはフェラーリとの関係だけではなく、小松礼雄代表自身が獲得を希望していたという事情もある。

    現在のハースはトヨタとの関係を強化しており、今後もフェラーリ育成ドライバーの受け皿として従来と同じ役割を担うかは不透明だ。

    そうなれば、フェラーリにとってキャデラックがカマラのF1昇格先として重要な選択肢になる可能性がある。

    アメリカ人という強みよりF2での結果が重要に
    ハータには依然としてキャデラックにとって大きな魅力がある。

    アメリカ人ドライバーを起用するというストーリーは、アメリカ市場を重視するキャデラックにとって理想的だ。ハータ自身もインディカーで実績と知名度を築いている。

    しかし、F1のシートを決めるうえで最終的に問われるのはパフォーマンスだ。

    ハータがインディカーという確立されたキャリアを離れてF2へ移ったのも、自身の実力を示し、F1参戦資格を手にするためだった。そのF2でランキング16位に低迷している事実は、キャデラックが2027年のラインアップを判断する際に無視できない材料となる。

    対照的にカマラは、若さ、F2での成績、フェラーリとの関係という複数の要素を持つ。

    キャデラックが参戦2年目も安定性を重視するのであれば、ペレスとボッタスを継続することには十分な合理性がある。一方で将来を見据えて若手を起用するのであれば、現時点ではハータよりカマラの方が説得力のある候補になりつつある。

    インディカーで築いたキャリアを離れ、F1という目標に賭けたハータ。その挑戦が完全に終わったわけではなく、スーパーライセンス取得への道も残されている。

    それでも2027年のキャデラックF1シートをめぐる競争では、ハータがF2で苦戦している間にカマラが急速に評価を高めた。残り5大会でハータが流れを変えられるかどうかは、F1への道だけでなく、自ら選んだ大きな賭けの成否を左右することになりそうだ。

  • セルジオ・ペレス 2027年ウィリアムズF1移籍説 キャデラックとの将来に不透明感

    セルジオ・ペレス 2027年ウィリアムズF1移籍説 キャデラックとの将来に不透明感

    セルジオ・ペレスに、2027年シーズンに向けてウィリアムズへ移籍する可能性が浮上している。キャデラックF1でバルテリ・ボッタスを上回るパフォーマンスを見せている一方、契約上の立場はチームメイトとは異なるという。

    キャデラックF1は新規参戦となった2026年シーズン、サマーブレイクまでノーポイントと厳しい戦いを強いられている。ペレス自身も開発スピードの不足を公然と指摘しており、チームとの将来をめぐる状況が注目され始めている。

    ペレスにウィリアムズ移籍説 ボッタスとは異なる契約状況
    GMMが日本のautosport webの報道として伝えたところによれば、ボッタスはキャデラックF1と2年契約を結んでおり、契約解除条項も存在しないという。

    これが、アメリカ人ドライバーのコルトン・ハータが2027年にボッタスと交代するとの憶測を、チームとボッタス本人が強く否定している理由とされている。

    一方、ペレスの契約をめぐる状況は異なるようだ。報道によれば、ペレスの契約は実質的に2026年のみをカバーする内容となっており、2027年に向けてウィリアムズとの間で話し合いが行われたという。

    ウィリアムズではカルロス・サインツJr.の去就が不透明になりつつある。チーム代表のジェームス・ボウルズはサインツJr.の残留を強く望んでいるものの、仮に離脱することになれば、豊富なF1経験とメキシコを中心とした高い商業価値を持つペレスは有力な選択肢となり得る。

    キャデラックF1の開発力に苦言「十分に進歩できていない」
    その一方で、ペレスは現在所属するキャデラックF1が抱える課題について率直に語っている。

    「本当に難しい状況だったし、開発を進めることも非常に困難だった」

    ハンガリーGPでペレスはそう語り、マシンの進歩が十分ではないとの認識を示した。

    「基本的に、僕たちは十分な開発ができていないと思う」

    「すべてのプロセスを見直して、もっと強力に開発を進められるようにしなければならない。F1では開発がすべてだからね」

    2026年からF1に新規参戦したキャデラックは、既存チームとは異なり、まだ開発の仕組みそのものを構築している段階にある。特に外部サプライヤーへの依存度が高いことも、迅速なアップデートを難しくする要因となっている。

    「僕たちにはまだ明確なプロセスが確立されていない」

    「既存の多くのチームは、開発をどう進めるべきか分かっている。でも僕たちは今、まだいろいろなことを学びながら、そのやり方を見つけているところなんだ」

    2027年を見据えるペレス「今から来年に集中する段階」
    ただし、こうした発言は必ずしもキャデラックF1との決別を示唆するものではない。ペレスは同時に、チームが2027年に向けて開発体制を確立する重要性を強調している。

    「今は、来年に集中し始める段階に来ている」

    「チームはあといくつかアップグレードを投入し続けると思う。少なくとも、自分たちの開発プロセスがしっかり機能していることを確認する必要があるからね」

    「それが確認できれば、これから先に向けて大きな自信になる」

    キャデラックF1での初年度を戦うペレスにとって、残るシーズンは単に初ポイントを目指すだけでなく、チームが継続的にマシンを改善できる体制を築けるかを見極める期間にもなりそうだ。

    一方で、サインツJr.の去就次第ではウィリアムズという選択肢が現実味を帯びる可能性もある。キャデラックF1の2027年に向けた開発力とともに、ペレス自身の将来も今後のドライバー市場における注目材料となりそうだ。

  • シモン・パジェノー キャデラックF1で新たな道「僕に言えるのはありがとうだけ」

    シモン・パジェノー キャデラックF1で新たな道「僕に言えるのはありがとうだけ」

    シモン・パジェノーは、2023年の大事故によってレースから離れて以降、キャデラックF1プロジェクトで新たな役割を見いだしている。現在も事故の後遺症を抱えるなか、シミュレーターでF1マシンの開発に携わることが、自身の人生とキャリアを立て直す大きな支えになっているという。

    元インディカー王者で2019年インディアナポリス500優勝者のパジェノーは、2023年にミッドオハイオでブレーキトラブルに見舞われ、マシンが激しく横転する事故を経験。

    それ以来レースには出場しておらず、3年が経過した現在も神経学的な症状が残っている。

    2023年の大事故でキャリアが一変
    フランス紙『Ouest-France』によると、42歳のパジェノーは疲労の程度によって、現在も強いめまいに襲われることがあるという。

    「衝撃による影響があった。特にマシンが非常に速く回転したことによるもので、今でもかなり強いめまいが起きる」

    事故はパジェノーの身体だけでなく、それまでレーシングドライバーとして築いてきた自身のアイデンティティにも大きな影響を及ぼした。

    「以前の僕はスーパーマンのような気分だった。でも、それがすべてなくなってしまうと、自分がまったく役に立たない人間になったように感じて、完全に道を見失ってしまった」

    長年にわたって人生の中心にあったレースを突然失ったことで、パジェノーは自分が何者なのかを見失うほどの苦しい時期を過ごしたという。

    キャデラックF1のシミュレーターでも最初は苦戦
    そうしたパジェノーに新たな道を与えたのが、キャデラックのF1プロジェクトだった。

    ただし、シミュレーターでの仕事も当初から順調だったわけではない。事故の後遺症によって、最初のセッションでは深刻な症状に見舞われたという。

    「シミュレーターでの初日はかなり厳しかった」

    「目の前に何度も光が走って、ひどい片頭痛があり、乗り物酔いのような状態になって吐き気もした。記憶が飛んでしまうこともあった。でも、時間が経つにつれて、少しずつ状況がクリアになっていった」

    それでもパジェノーはシミュレーターでの作業を続け、現在ではキャデラックF1マシンの開発に携わっている。

    キャデラックF1マシンの開発を担当
    パジェノーは現在、キャデラックのシミュレーターをドライブし、F1マシンの開発作業に直接携わっている。

    「今はシミュレーターをドライブしているし、これからもキャデラックのF1マシンの開発を続けていく」

    インディカーで培ってきた豊富な経験に加え、パジェノーは以前からマシンの技術的な部分を理解し、開発に生かす能力を自身の強みとしてきた。

    「僕の専門分野は昔から技術的な部分だった。テクノロジーを理解することや、それをある意味でマネジメントしていくことだ」

    実戦復帰の見通しが立たないなかでも、その経験と技術的な知識をF1という新たな舞台で生かせることに、大きな意味を感じている。

    「すべての細部に関われる」新たな目的
    キャデラックF1での役割は、パジェノーにとって単なる開発業務以上の意味を持っている。事故によってレースを失い、自身の存在意義さえ見失った時期を経て、再びモータースポーツの最前線でマシン作りに関われるようになったからだ。

    「このすべての一員になって、プロジェクトが成長していくところを見ることができる。そして、レーシングカーを可能な限り最高のものにするため、あらゆる細部に取り組む機会がある」

    「僕に言えるのは『ありがとう』ということだけだ」

    2023年の事故によってレーシングドライバーとしてのキャリアが突然途切れ、現在も後遺症と向き合うパジェノー。それでもキャデラックF1で、自らの経験と技術的な能力を生かせる新たな居場所を見つけた。レースに出場するという形ではなくとも、F1マシンの開発に携わることが、パジェノーに再びモータースポーツの世界で進むべき道を与えている。

  • セルジオ・ペレス F1復帰を自己採点「10点満点に近い」

    セルジオ・ペレス F1復帰を自己採点「10点満点に近い」

    キャデラックF1のセルジオ・ペレスは、2026年シーズン前半の自身のパフォーマンスについて「10点満点に近い」と自己評価した。2024年末にレッドブル・レーシングを離れて一度F1のグリッドを去ったペレスだが、復帰後の走りには大きな手応えを感じているという。

    新規参戦チームのキャデラックは苦戦が続いているものの、ペレスはモナコGPでチーム初ポイントに最も近づくなど、経験豊富なドライバーとして存在感を示してきた。

    本人は復帰前に抱えていた疑念を払拭し、自分が今なお高いレベルで戦えることを証明できたと語った。

    2026年シーズン前半を「10点満点に近い」と評価
    ペレスは2024年シーズン限りでレッドブル・レーシングを離脱。低迷した最終シーズンを経てF1を離れたが、キャデラックがバルテリ・ボッタスとともに経験豊富なペレスを起用し、2026年にグリッドへ復帰した。

    キャデラックは参戦初年度の前半戦で厳しい戦いを強いられている。それでもペレスはモナコGPでポイント獲得圏に迫り、グリッド降格ペナルティによってチーム初ポイントを逃した。

    今季ここまでの自己評価を求められたペレスは、満点ではないものの、それに近い内容だと振り返った。

    「数字をつけるのは難しい」

    「もちろん、もっと良くできたことはある。だから間違いなく10点ではないが、10点満点に近いと思う」

    「復帰してからの自分のパフォーマンスには、とても満足している。F1に戻ることについては、いくつか疑念もあった」

    レッドブル時代の苦戦を払拭
    レッドブルでの最後のシーズンに苦戦したペレスは、F1復帰に際して自分の実力を発揮できるか不安も抱えていたという。しかし、キャデラックでの走りを通じて、その疑念は完全に払拭されたと明かした。

    「復帰できて本当にうれしい。自分が今でもトップクラスのドライバーのひとりだということを、自分自身に証明できた」

    「適切な環境があれば、僕は非常に高いレベルでパフォーマンスを発揮できる。それを自分自身に証明できたと思う」

    ペレスは、レッドブルでの不振が自身の実力ではなく、特殊な状況によるものだったことを改めて示せたと感じているようだ。

    予選も決勝も着実に改善
    ペレスはレースペースだけでなく、予選でのパフォーマンスもシーズンを通じて向上していると説明した。

    「レースペースは本当に力強かったし、予選ペースもどんどん良くなっている。とても満足している」

    キャデラックはまだF1初ポイントを獲得できていないものの、ペレスは経験を生かしてチームを牽引し続けている。シーズン後半は、自身が「10点満点に近い」と評価するパフォーマンスを、チーム初ポイントという結果につなげられるかが注目される。

    【関連】
    ・セルジオ・ペレス アストンマーティンF1放出の真相「このスポーツに忠誠心はない」

  • キャデラックF1 ブレーキ炎上の原因判明 ボッタス「内部が燃え始める」

    キャデラックF1 ブレーキ炎上の原因判明 ボッタス「内部が燃え始める」

    2026年F1シーズン前半を通してブレーキトラブルに苦しんできたキャデラックF1。その原因について、バルテリ・ボッタスがハンガリーGP後に詳細を明かした。

    キャデラックF1は問題解決を目指して新型フロントブレーキダクトを投入したものの、ハンガリーGP決勝でも再びブレーキ火災が発生。改善にはさらなる冷却性能の向上が必要との認識を示している。

    新型ブレーキダクト投入も火災再発
    キャデラックF1は2026年シーズンを通じてブレーキ関連の問題に悩まされてきた。特にオーストリアGPでは2台とも序盤にブレーキ火災でリタイアを喫するなど、深刻な課題となっている。

    F1マシンのブレーキは、ブレーキダクトから大量の空気を取り込み、1000個以上の穴が開けられたブレーキディスク内部へ送り込むことで冷却する構造となっている。ブレーキ温度は最大で約1200℃にも達するため、十分な冷却性能が不可欠だ。

    キャデラックF1はハンガリーGPで新設計のフロントブレーキダクトを投入し、冷却性能の改善を図った。しかし決勝ではボッタスのマシンで再びブレーキ火災が発生。最終的には壁にマシンを接触させて停止させる異例の事態となった。

    ボッタスは新パーツについて次のように説明した。

    「新しいフロントダクトは、この問題に対処して再発を防ぐことを狙ったものだった。でも今日の状況を見る限り、ブレーキにはまだもっと多くのエアフローが必要だということは明らかだ」

    「ただ、今日は非常に過酷なコンディションで、とても厳しいサーキットでもあった」

    バルテリ・ボッタス(キャデラック)

    「内部が燃え始める」とボッタスが原因を説明
    ボッタスは、ブレーキ火災が発生するメカニズムについても具体的に明かした。

    「ブレーキの温度が上がりすぎて、ある限界を超えると内部のすべてが燃え始める」

    「そうなると当然、すべてが壊れてしまう。実際、インラップではブレーキが完全に効かなくなった。ブレーキラインが焼けてしまったんだと思う」

    「だから壁にマシンを当てて止めるしかなかった」

    ブレーキラインまで焼損したことで制動力を完全に失い、安全にマシンを停止させるため壁を利用せざるを得なかったという。

    ザントフォールトまでに大幅改善は困難か
    F1はここからオランダGPまで14日間のファクトリー閉鎖期間(シャットダウン)に入るため、各チームは開発作業が制限される。

    そのためボッタスは、次戦ザントフォールトGPまでに大きなアップデートが投入される可能性は低いとの見方を示した。

    「ザントフォールトまでに新しいものはないと思う。ブレーキ関連では何かあることを期待しているけど、パフォーマンス向上のためのアップデートではないだろう」

    「いずれは、来年のマシン開発に100%集中する時期が来る」

    キャデラックF1はブレーキ火災という信頼性問題の解決を急ぐ一方で、2027年マシン開発とのリソース配分という難しい判断も迫られている。ハンガリーGPで再発した火災は、新チームにとって信頼性向上が依然として最優先課題であることを改めて浮き彫りにした。

  • キャデラックF1 アストンマーティンに予選で敗北「アップグレードで一歩前に出た」

    キャデラックF1 アストンマーティンに予選で敗北「アップグレードで一歩前に出た」

    キャデラックF1は2026年F1第11戦ハンガリーGP予選で、バルテリ・ボッタスが21番手、セルジオ・ペレスが22番手に終わった。チームはアストンマーティンが投入した大型アップグレードによる飛躍的なパフォーマンス向上を認め、自分たちが中団争いで後れを取ったとの認識を示している。

    チーム代表のグレアム・ロードンは、アストンマーティンの進歩を率直に評価しつつも、キャデラックとしては自らの改善に集中する姿勢を強調した。

    一方、ボッタスは「最後尾になるかもしれないと少し怖かった」と明かすなど、ライバルの躍進に大きな衝撃を受けている。

    ロードン代表「アストンマーティンはアップグレードで前進した」
    ロードン代表は、ペレスがFP3でブレーキトラブルに見舞われた影響にも触れながら、予選後にライバル勢との力関係について語った。

    「チェコ(ペレス)は最終フリー走行で発生した問題により走行時間が限られたが、チームは予選までにその問題を特定して修正した」

    「Q1ではバルテリがウィリアムズから0.2秒差まで迫り、彼らとの距離は縮まっていることを示せた。一方で、アストンマーティンは今週末のアップグレードによって一歩前進し、現時点では我々より前にいる」

    さらにロードン代表は、その差を悲観するのではなく、自分たちの開発を続けることが重要だと強調した。

    「彼らは開幕戦メルボルンでも我々より前にいた。だからこそ我々は、自分たちのマシンを継続的に改善していくことに集中するだけだ。決勝ではこのサーキット特有の展開を生かし、訪れるチャンスを最大限に活用したい」

    ボッタス「最後尾になるかもしれないと少し怖かった」
    21番手だったボッタスは、アストンマーティンの大型アップグレードについて率直な感想を語った。

    「正直、アストンマーティンのアップグレードで自分たちが最後尾になるのではないかと少し怖かった」

    近年はアストンマーティンを上回る戦いを続けていただけに、その進歩には驚かされたという。

    「ハンガロリンクでのアップグレードによって2秒近く速くなったという噂も耳にしていたけど、実際に見た限りでは、その噂もあながち大げさではなかったと思う」

    一方で、ハンガリーGPはアストンマーティンに適したサーキットでもあると分析している。

    「少なくとも予選の一発では彼らは僕たちより前にいる。ただ、ここはおそらく彼らに最も合ったサーキットの一つだと思う。ストレートが長いコースでは、まだ苦戦する可能性もある」

    それでもキャデラックにも収穫はあったという。

    「ポジティブな点を挙げるなら、これまでよりウィリアムズとの差は縮まっていた。それは良いことだ。ただ、今日はそれが僕たちの実力だった」

    決勝については、ウィリアムズとの争いを見据えている。

    「今週末を見る限りでは、ウィリアムズとは戦えると思っている。彼らはこのコースで少し苦戦しているようだからね。ここはオーバーテイクが難しいサーキットなので、多少リスクを取る価値はあるはずだ」

    キャデラック F1

    ペレス「後退しているように感じる」
    FP3でブレーキトラブルに見舞われたペレスは、予選前にギアボックス交換も行ったことで十分な準備ができなかったと説明した。

    「今朝はほとんど走れず、予選前にはギアボックスも交換した。マシンのフィーリングは期待していたものとは違っていた」

    特に高速コーナーでの挙動に大きな違和感を抱えているという。

    「一番気掛かりなのは、明日に向けて何が起きているのか理解することだ。ここではマシンのバランスが少し崩れるだけで大きな代償を払うことになる。特に高速区間で何が起きているのかを把握しなければならない」

    また、FP3でのトラブル後にマシンが完全な状態へ戻っていたかについても確信が持てず、状況次第ではピットレーンスタートも視野に入る可能性を示唆した。

    アストンマーティンの躍進について問われると、ペレスは危機感を隠さなかった。

    「確かにアストンマーティンは前進した。でも、それだけでなく僕たち自身が後退しているようにも感じる」

    「ガレージのこちら側では非常に難しい週末になっていて、マシンにはまだ多くの不確定要素がある。それら一つひとつを解決できれば、大きな違いにつながるはずだ」

    アストンマーティンは16点に及ぶ大型アップグレードによって今季初めてフェルナンド・アロンソをQ2へ進出させ、中団勢力図を書き換えるほどのパフォーマンス向上を示した。キャデラック陣営はその進歩を率直に認める一方で、自分たちもウィリアムズとの差を縮めつつあると前向きな要素を挙げ、今後の巻き返しに期待を寄せている。

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1に謎のトラブル FP3序盤に赤旗の原因

    セルジオ・ペレス キャデラックF1に謎のトラブル FP3序盤に赤旗の原因

    F1ハンガリーGPのフリー走行3回目(FP3)で、キャデラックF1のセルジオ・ペレスが走行開始直後にマシントラブルに見舞われ、セッションは赤旗中断となった。

    ガレージで20分以上の作業を終えてコースインしたペレスだったが、わずか1コーナーを走っただけでマシン後部に異常が発生。辛うじてクラッシュを回避してマシンを停止させたが、原因は現時点で明らかになっていない。

    ガレージ作業直後に突然のトラブル
    セッション開始後、キャデラックF1はペレス車のリア周りの作業に追われ、約20分間ガレージから送り出せない状況が続いた。

    ようやくコースへ向かったペレスだったが、ハミルトン・コーナー(ターン2)へ向かう途中で突然マシン後部に重大な異常が発生。コントロールを失いかけながらも壁への接触は避け、そのままコース脇にマシンを止めた。

    この車両回収のため、セッションには赤旗が提示された。

    「エンジンを失った」 無線で異常を報告
    ペレスは無線で、突然の異変を次のように報告した。

    「エンジンを失った。ものすごいブレーキがかかった」

    続けて、「リアブレーキが燃えているように見える」と伝え、車両後部で深刻なトラブルが発生していることを示唆した。

    現時点で故障の原因は判明していないが、2026年シーズンのキャデラックF1はブレーキ温度の管理に苦しんでおり、今回のトラブルもその課題との関連が注目される。

    今回のアクシデントは予選を目前に控えたタイミングで発生しており、チームが短時間で原因を特定し、マシンを修復できるかが焦点となる。

  • キャデラックF1 フェラーリ育成ラファエル・カマラに関心 2027年候補に浮上

    キャデラックF1 フェラーリ育成ラファエル・カマラに関心 2027年候補に浮上

    フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属するラファエル・カマラが、2027年のF1参戦ドライバー候補としてキャデラックF1の関心を集めていると報じられた。

    現在は契約上、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスを擁するキャデラックだが、2027年に向けてドライバーラインアップを見直す可能性が浮上している。

    イタリア版『Motorsport.com』によると、キャデラックはF2で好成績を残しているカマラを高く評価しており、コルトン・ハータのF1昇格計画に不透明感が生じるなか、有力候補の一人としてリストアップしているという。

    キャデラックF1がラファエル・カマラを高評価
    キャデラックは今季、ルーキーとしてF2に参戦するコルトン・ハータを支援している。しかし、ハータはここまで最高順位5位、ランキング16位と苦戦が続いており、スーパーライセンス獲得に必要なポイントも不足している。

    現時点でハータにはあと6ポイントが必要で、F2ランキングで獲得できなければFP1出走によるポイント加算が代替手段となる。ただし、1回につき1ポイントのため6回のFP1出走が必要となる一方、ペレスとボッタスがルーキーに譲る義務のあるFP1は合計4回しかなく、このままでは条件を満たせない。

    さらに問題はライセンスだけではない。キャデラック内部では、F2で苦戦するハータが2027年にF1へ昇格できる準備が整っているのかという点にも疑問の声があるとされる。

    コルトン・ハータ(キャデラックF1チーム)

    F2で存在感を示すカマラにハースF1も注目
    こうした状況のなかで評価を高めているのがラファエル・カマラだ。

    カマラは直近5大会で4回のポールポジションと2勝(いずれもフィーチャーレース)を記録。ランキングは3位ながら、モンテカルロでのミスがなければ首位までわずか3ポイント差だった計算であり、今季最も安定して高いパフォーマンスを見せているドライバーの一人と評価されている。

    また、数週間前にはフェラーリが実施したTPC(旧型F1マシンテスト)で初めてF1マシンをドライブし、その走りはハースF1の関係者の目にも留まった。

    2027年ドライバー市場で評価上昇
    ハースF1は2027年にエステバン・オコンの後任候補を探しており、小松礼雄代表もカマラへの関心を公言している。さらにハースはレオナルド・フォルナローリとの比較評価を目的として、8月末にポルティマオで両者によるTPCテストを実施する計画だという。

    現在ハースにはFDA所属のオリバー・ベアマンが在籍している一方、キャデラックにとってカマラを獲得できれば、フェラーリとの技術・人材面での関係を深める重要な足掛かりになる可能性がある。

    2027年に向けたF1ドライバー市場では、カマラを巡る評価が急速に高まっており、キャデラックとハースによる争奪戦へ発展する可能性もありそうだ。