カテゴリー: キャデラックF1チーム

  • キャデラックF1、初参戦で異例の左右非対称 黒×白リバリーを披露

    キャデラックF1、初参戦で異例の左右非対称 黒×白リバリーを披露

    キャデラックF1は、NFLスーパーボウルの試合中に放映されたコマーシャル枠を通じて、2026年F1シーズンを戦うレースリバリーを正式に発表した。F1参戦初年度を迎える新チームは、アメリカ国内で最大級の注目を集める舞台を選び、その存在を強く印象づけた。

    このCMには、1962年にライス大学で行われたジョン・F・ケネディ大統領の有名な演説が使用された。

    「10年以内に人類を月に送る」と宣言した歴史的スピーチを重ねることで、キャデラックのF1参戦が“国家的挑戦”になぞらえられる構成となっていた。

    CMのラストで披露されたのが、左右非対称の新リバリーだ。マシンの片側はホワイトを基調とし、反対側はブラックを主体とする大胆なデザインで、F1グリッドでも異彩を放つ仕上がりとなっている。キャデラックは、このリバリーを2026年シーズンを通して使用する予定で、間近に控えたバーレーンでのプレシーズンテストでも同仕様が採用される見込みだ。

    キャデラックF1は、2026年に11番目のチームとしてF1に新規参戦する。新たなテクニカルレギュレーションが導入される年にグリッドが拡大する形となり、シリーズ全体にとっても大きな節目となる。ドライバーには、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富な2人を起用し、初年度から安定した体制で臨む構えだ。

    チームはすでに先月、暫定リバリーを施したマシンで走行テストを開始していた。その際は、大きなキャデラックのロゴとともに、F1参戦を支えたスタッフの名前が車体に記されていたが、今回のスーパーボウルで公開されたリバリーが正式仕様となる。

    マシンの設計と製造は現在イギリス・シルバーストンで行われているが、今後数年をかけて、インディアナ州フィッシャーズへと活動拠点を移していく計画も進められている。パワーユニットについては、最初の3シーズンはフェラーリエンジンを使用し、2029年以降はGMと親会社TWGがアメリカ国内で独自開発したパワーユニットを投入する方針だ。

    2026年F1シーズンの開幕戦は、3月8日にオーストラリア・メルボルンで開催される。左右で異なる色をまとうキャデラックF1のマシンが、初めてグランプリのスタートを切る瞬間に注目が集まっている。

    キャデラック F1

  • キャデラックF1、2026年F1マシンのリバリーを初公開(速報版)

    キャデラックF1、2026年F1マシンのリバリーを初公開(速報版)

    キャデラックF1チームは、2026年F1シーズンに向けたマシンのリバリーを正式に発表した。舞台に選ばれたのは、世界最大級のスポーツイベントであるスーパーボウル。テレビ中継中に放映された30秒のCM内で、新チームのカラーリングが初めて世界に披露された。

    従来の発表会やライブ配信ではなく、あえてゴールデンタイムのテレビCMという手法を選択した今回の発表は、F1新規参戦チームとしては異例のスケールとなった。数千万人規模の視聴者に一気に存在感を示す狙いがある。

    リバリーは、キャデラックのブランドイメージを色濃く反映した大胆な配色が特徴で、アメリカンブランドとしての個性を前面に押し出したデザインとなった。F1のグリッドに新たな視覚的インパクトを加える仕上がりだ。

    今回のリバリー発表に先立ち、ニューヨーク・タイムズスクエアでは「キャデラック・カウントダウン」と名付けられたティザー演出も展開されてきた。霜に覆われた展示物が日ごとに“溶けていく”演出を通じ、発表への期待感を段階的に高めていた。

    キャデラックF1チーム・ホールディングスのCEOを務めるダン・トーウィスは、今回の発表について次のようにコメントしている。

    「F1におけるリバリーの公開は、チームのアイデンティティを示す重要な瞬間だ。スーパーボウルとタイムズスクエアという2つの象徴的な舞台は、我々の挑戦にファンを招き入れる入り口でもある」

    「スーパーボウルのCMは何百万もの家庭にチームを届け、キャデラック・カウントダウンはアメリカで最も人通りの多い場所から、その瞬間を間近で体験できる場となった」

    キャデラックF1は、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富なドライバーの起用が取り沙汰されており、チーム代表はグレアム・ロードンが務める体制となる見通しだ。構想段階にあったプロジェクトは、すでに現実のチームとして輪郭を持ち始めている。

  • セルジオ・ペレスが語るキャデラックF1の現実的な展望「長期プロジェクト」

    セルジオ・ペレスが語るキャデラックF1の現実的な展望「長期プロジェクト」

    セルジオ・ペレスは、キャデラックF1でのF1復帰を「夢」と表現しつつ、プロジェクトは長期的な取り組みになると冷静に見ている。経験豊富なメキシコ人ドライバーは、新チームの立ち上げにおいて自身の知見が重要な役割を果たすと考えている。

    2024年12月18日にレッドブル・レーシングからの離脱が発表されると、その余韻が残る中で、当時34歳だったペレスは早くもキャデラックの新たなF1プロジェクトと結び付けられた。

    立ち上がったばかりだった同プロジェクトは、経験と資金の両面でペレスの存在を必要としており、2025年8月26日、アメリカのチームは6勝を挙げてきたグランプリウイナーをドライバーラインアップの一角として正式に発表した。

    2011年にザウバーでF1デビューを果たしたペレスは、マクラーレン、フォース・インディアを経てレッドブルへとキャリアを重ねてきた。長いキャリアの中で迎えた今回の復帰について、本人は特別な章だと捉えている。

    「気分はとてもいい。意欲的だし、チーム全体と一緒にスタートを切れることにワクワクしている。何カ月も準備を重ねてきて、進む中で多くのことを発見している。キャデラックというブランドとともにF1に戻れるのは、僕にとって夢なんだ」

    ペレスは、異なるレギュレーションやマシンを経験してきた自身の歩みが、新チームにとって大きな価値になると語る。

    「F1で14年間過ごしてきて、多くを学んだ。新しいチームは、その経験を伝えるには最適な環境だ」

    また、チームにすぐ溶け込めた感覚も強調した。

    「初日から、チームは僕をこのプロジェクトの一員として迎え入れてくれた。ドライバーにとって、チームの一部だと感じられることはとても重要だ」

    セルジオ・ペレス キャデラック F1

    一方で、期待を過度に高めることには慎重だ。キャデラックは即座にトップ争いをする存在ではなく、長期的な成長を見据えたプロジェクトだと強調する。

    「F1を理解している人なら誰でも、これは長期的なプロジェクトだと分かっているはずだ。F1チームは巨大な組織で、何年もかけて最高レベルで戦ってきた。僕たちにとっては、すべてが新しい」

    それでも、前向きな材料はあると見る。経験豊かな人材が多く集まっており、進歩のスピードには自信を持っている。

    「最初は複雑になると思うが、比較的早く前進できると強く信じている」

    自身の役割についても明確だ。バルセロナでの初走行から、すでに改善点が見えてきたという。

    「シェイクダウンでマシンに乗った瞬間から、多くの改善点が見つかった。今は、バーレーンでのテストに向けて、できる限り万全の準備を整えるために懸命に取り組んでいる」

  • キャデラックF1、最大の関門突破へ 最下位テストでも見えた「合格ライン」

    キャデラックF1、最大の関門突破へ 最下位テストでも見えた「合格ライン」

    2026年F1参戦初年度を迎えるキャデラックF1は、バルセロナで行われた5日間のプレシーズンテストで最下位に沈んだ。

    だが、その事実だけで評価を下すのは早計だ。新規参戦チームにとって最重要課題は「走り出すこと」と「グリッドに並べるだけの最低限の速さと信頼性」を示すことであり、キャデラックはその最初の関門を着実に越えつつある。

    キャデラックの最初の試練は、テストに間に合う形でマシンを完成させ、実走させることだった。12月にはフルカー・ダイノで初始動を行い、1月16日にはシルバーストンでのフィルミングデーでコースデビューを果たした。周回数はわずかだったが、バルセロナに向けた準備が整ったことを示す重要な節目となった。

    バルセロナ初日を終えた時点で、チーム代表グレアム・ロードンは、今回のテストの主眼が「デバッグ」にあると明言した。3日間の走行で記録した周回数は164周と、メルセデスの約3分の1に留まったが、新チームであることを考えれば想定内の数字でもある。とはいえ、開幕戦メルボルンに向けて、次回のバーレーンテストでは改善が不可欠だ。

    一方で、ペース面には慎重ながらも前向きな兆しが見えた。バルテリ・ボッタスが記録したキャデラック最速タイムは、テスト最速だったルイス・ハミルトンのフェラーリから4.572秒差。絶対的な競争力を測る指標ではないものの、タイム差は約6%で、107%ルールの範囲内に収まっている。しかも、この107%はQ1最速タイム基準で算出されるため、キャデラックが「グリッドに並ぶための速さ」を備えている可能性を示唆している。

    現実的に見れば、この新チームにとっての成功とは、安定して予選を通過し、信頼性を保ってレースを走り切ることだ。その2つのうち、少なくとも前者は射程圏内に入っているといえる。

    「最大の収穫は、ここまで全員が本当に懸命に働いて、このクルマと一緒にここに来られたことを誇りに思える点だ」とボッタスはバルセロナテスト後に語った。

    「ただ、やるべきことはまだ山ほどある。解決しなければならない問題も多いし、越えるべき山は高い。でも、一歩ずつ前進している。走行のたびにチームとしてまとまり、問題を解決しながら前に進めている」

    キャデラック F1

    現代F1に通用する新チームをゼロから築く難しさは計り知れない。長年戦ってきた既存チームと違い、キャデラックはあらゆるパーツ、プロセス、施設を一から構築している最中だ。シルバーストンの拠点も、インディアナの本部も、完成まではまだ時間を要する。

    グリッド後方、あるいはそれ以上に遅れることは織り込み済みだった。スーパーボウルでのテレビ広告という大きな話題作りが注目を集める一方で、短期的な競争力については現実的な視点が欠かせない。

    「これは途方もない挑戦だ」とロードンは語る。

    「ここは世界モータースポーツの頂点だ。ふらっと来て、すぐに結果を出せる場所ではない。シニアレベルだけで見れば、我々は累計で約2500年分のF1経験を持っているが、一緒に働いた期間はまだ約11か月しかない。時間が必要なんだ」

    「チームスピリットは素晴らしい。F1は完全なチームスポーツで、全員が一丸となってマシン開発に取り組んでいる。F1マシンがどれほど複雑か、人は忘れがちだが、信じられないほど複雑で、通常は1000人規模の組織になる。それを築くには時間がかかるが、進歩にはとても満足している」

    次の焦点はバーレーンテストだ。バルセロナでは主にシェイクダウンと信頼性確認に重点が置かれていたが、次は純粋なパフォーマンス評価が求められる。

    「今週の目標は、あくまでシェイクダウンで、さまざまなチェック項目を消化することだった」とロードンは説明する。

    「パフォーマンスよりも、信頼性や安定したプラットフォームの確認が中心だ。バーレーンでは、実際にどれだけ速く走れるのか、パフォーマンスによりフォーカスしていくことになる」

    キャデラックF1は、まだ道半ばだ。しかし、F1参戦初年度における最大のハードル――“走れるマシンでグリッドに立つ”――という点では、確実に前進している。

  • トミー ヒルフィガー、キャデラックF1チーム公式ファンウェアを発表

    トミー ヒルフィガー、キャデラックF1チーム公式ファンウェアを発表

    トミー ヒルフィガーとキャデラックF1チームは、2026年シーズンに先駆け、公式アパレルパートナーシップを記念したファンウェアコレクションを発表した。F1がスポーツの枠を超え、カルチャーシーンを牽引する存在へと進化する中で、モダン・アメリカン・スポーツウェアの新時代を提示する取り組みとなる。

    アメリカ発のグローバルライフスタイルブランドであるトミー ヒルフィガーは、キャデラックF1チームのファンウェアコレクションを通じて、公式チームユニフォームのレプリカアイテムを含む多彩なスタイルを展開する。

    両ブランドのロゴを配したアイテムに加え、2026年シーズンを通して、特定のレースやドライバーの重要な瞬間に合わせた追加ドロップも予定されている。

    本コレクションは、チームのスタイルをトータルで表現する構成となっており、両ブランドに共通する「アイコニックなデザイン」と「進化」というヘリテージを背景に、鮮やかなデザインと大胆なイノベーションをF1の舞台にもたらす。トミー ヒルフィガーとキャデラックF1チームは、アメリカン・モータースポーツスタイルに対するひとつのビジョンのもとで結集した。

    トミー ヒルフィガーのクラシック・アメリカン・クールスタイルを基盤に、長年にわたり築いてきたモータースポーツとの深い関わりを反映。時代を超えて愛されてきたデザイン要素を、現代的で自信に満ちた感性で再解釈している。チームとの一体感、自己表現、そして真の価値を軸にした、トラックサイドスタイルの新たな提案だ。

    「このコレクションは、トミー ヒルフィガーがF1において築いてきたレガシーと、今日のスポーツの姿を称えるものです。何十年にもわたり、トミーはファッションをスポーツとエンターテインメントの世界に取り入れてきました。そして、F1は今や私たちが独自のアプローチで関わる、世界的なカルチャーシーンを牽引する存在となっています。」

    「キャデラックF1チームとのパートナーシップにより、自信に満ちた佇まいと高いコレクション性を備え、ファンのために作られたプレッピースタイルのクラシックアイテムを創り出すことが可能になります。」と、トミー ヒルフィガーのグローバル・ブランド・プレジデントであるリア・リッツ・ゴールドマンは語った。

    ファンウェアコレクションは、日常に取り入れやすいデザインを通してチームへの誇りを表現している。レプリカアイテムはドライバーキャップをはじめ、Tシャツやポロシャツに至るまで公式チームユニフォームのデザインを踏襲。吸湿速乾性に優れた機能素材や細部まで作り込まれたディテールによって、アパレルとしての完成度を高めている。

    カラーリングはレッド、ホワイト、ブラックを基調に、メタリックやクロームのアクセントを加えた洗練されたコラボレーションカラーを採用。チームの一体感とレースカルチャーのスピリットを強調する仕上がりとなっている。

    「このコラボレーションは、デザイン、機能性、そして時代やカルチャーとのつながりを重視するという共通の価値観を持つ、2つのアイコニックなアメリカンブランドを結びつけるものです。」

    「トミー ヒルフィガーのチームと緊密に連携し、本物志向で洗練され、私たちが築き上げているアイデンティティを体現したファンウェアを創り上げました。2026年コレクションは、これからの展開の第一章に過ぎず、キャデラックF1チームがサーキット内外で成長していく中で、今後もファンの皆様に価値あるものを届けていくことを楽しみにしています。」と、キャデラックF1チームのチーフ・ブランド・アドバイザーであるキャシディ・トーリスは述べた。

    キャデラック F1 トミー ヒルフィガー

    シーズンを通して展開される本コレクションは、連続性のあるストーリーを描くコレクション性の高いアイテムで構成される。マイアミ、オースティン、ラスベガスといった開催地にインスパイアされたデザインでは、ユニークなカラーバリエーションやローカライズされたアートワークを通じて、それぞれの都市が持つエネルギーを表現。グラフィックのアップデートには、チームのアイデンティティや開催地、ドライバーを象徴する要素が反映されている。

    F1がスタイルとエンターテインメント性を融合した世界的な舞台へと進化してきた背景には、長年にわたる歩みがある。トミー ヒルフィガーはその変化を早くから後押しし、1990年代のチームパートナーシップから、「ファッショネインメント」時代の形成、近年の『F1 The Movie』(2025)へのスポンサーシップに至るまで、常にF1を新たなカルチャーの領域へと押し広げてきた。

    そして今、その流れはキャデラックF1チームとともに新たな章へと進む。チームのグリッド参戦は、アメリカン・イノベーションとカルチャーにおける影響力の新たな幕開けを象徴するものとなる。あわせて、ドライバーのチェコ・ペレスがトミー ヒルフィガーのグローバル・メンズウェア・アンバサダーに就任したことも発表された。

    トミー ヒルフィガー「キャデラックF1チーム・ファンウェアコレクション」は、2026年2月26日より、トミー ヒルフィガー表参道店、心斎橋店、公式オンラインストアにて発売予定となっている。

  • キャデラックF1、TWG AIと複数年契約 独占AIパートナーで2026年F1参戦へ

    キャデラックF1、TWG AIと複数年契約 独占AIパートナーで2026年F1参戦へ

    キャデラックF1チームは、TWGグローバルの先端インテリジェンス部門であるTWG AIと複数年契約を結び、同チームのプライマリーかつ独占的AIパートナーに就任したと発表した。

    2026年FIA F1世界選手権への参戦を控えるキャデラックF1チームにとって、この提携はチーム創設初期から運営の中枢にAIを組み込む戦略的な一歩となる。

    TWG AIは、データ、人材、意思決定を単一の適応型パフォーマンスエンジンとして統合するエンタープライズ向けインテリジェンスシステムを提供しており、10年以上ぶりの新規参戦チームとなるキャデラックF1に、その基盤技術を深く埋め込むことになる。

    「TWG AIを最初のプライマリーパートナーとして迎えられることを誇りに思う」と、キャデラックF1チーム・ホールディングスLLCのCEOであるダン・トウリスは述べた。

    「我々は初日から、エンジニアリングの卓越性とインテリジェントなシステム、そして長期的な思考を組み合わせた“未来のF1チーム”を構築することを目指してきた。TWG AIはその思想を共有しており、彼らの技術は日々のオペレーションの中核に組み込まれ、より速く、より賢い意思決定を可能にし、あらゆるレベルでパフォーマンスを引き出し、現代的なF1チームの新たな基準を打ち立てることになる」

    このパートナーシップは、精密さ、革新性、スピードを軸にする2つの組織を結び付けるものだ。キャデラックF1チームがモータースポーツにおける世界基準を確立しようとする中で、TWG AIはそのパフォーマンスの未来を支える役割を担う。

    「この提携は、正しく設計されたAIがスポーツでもビジネスでも“パフォーマンスを増幅させる存在”になるという我々の確信を示している」と、TWG AIの社長であるドリュー・クーカーは語った。

    「キャデラックF1チームと進めている取り組みは、迅速な意思決定、正確な情報、高いリスクといった同様の課題に直面するエンタープライズ環境にも、そのまま応用できるものだ」

    今回の提携は、単なるAI導入ではなく、組織全体を知能主導で変革するモデルを示すものでもある。データ、人の専門性、組織知を一体化したシステムとして機能させることが狙いだ。

    「F1チームをゼロから立ち上げることは、非常に稀な“意図的に設計できる機会”を与えてくれる」と、キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは述べた。

    「既存のレガシーシステムを引き継ぐのではなく、最初から正しい基盤を設計できる。TWG AIのアプローチはその哲学と一致しており、意図的に構築し、厳密に検証し、長期的なパフォーマンスを見据えて計画するという点で共通している」

    キャデラック F1

    TWG AIは、意思決定を支える知能がそのスピードに追いつかなければならない環境を得意としており、キャデラックF1チームはその能力を最高峰の競争レベルで試す場となる。

    この取り組みを土台として、TWG AIは主要なF1開催地に合わせたソートリーダーシップ・シリーズの開催も計画しており、業界リーダーを招いて、統合されたインテリジェンスがどのように新たな経済モデルを生み出し、企業価値の定義を変えていくのかを議論する場を設ける予定だ。

    キャデラックF1チームは、TWGモータースポーツおよびゼネラルモーターズの支援を受け、アメリカ・インディアナ州インディアナポリス、ノースカロライナ州シャーロット、そして英国シルバーストンを拠点に活動しており、2026年のF1デビューに向けて、マシンから組織文化に至るまで、すべてを一から構築している。

  • キャデラックF1、トミー・ヒルフィガーとの初の共同コレクションを予告

    キャデラックF1、トミー・ヒルフィガーとの初の共同コレクションを予告

    キャデラックF1チームは、トミー・ヒルフィガーとの初の共同マーチャンダイズコレクションを2月5日に発売することを明らかにした。これは、チームの新リバリー公開に先立つ形での展開となる。

    このコレクションは、2月8日に予定されているチームのマシンデザイン公開に先駆けて投入されるもので、2026年シーズンからF1に参戦するキャデラックF1チームにとって、ブランド展開の第一歩となる。

    キャデラックとトミー・ヒルフィガーは2025年6月にパートナーシップを締結しており、その時点では、キャデラックが2026年からF1の11番目のチームとして参戦することが決まったばかりだった。

    「キャデラックには、1950年にル・マンで世界選手権レベルのレースに参戦し始めたことにさかのぼる、誇り高く伝説的なモータースポーツの歴史がある」と、キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは当時語っている。

    「トミーは長年にわたってF1を知り尽くしている。F1はモータースポーツの頂点であり、キャデラックはラグジュアリーカーにおける頂点だ。キャデラックのブランド価値は、大胆さ、洗練、そして前向きな姿勢にある。それはトミー・ヒルフィガーのブランドと自然に一致した。両者を組み合わせることで、野心的で自信に満ちた視点が生まれる。ケミストリー、ビジョン、情熱は最初から正しかった。レースとは情熱であり、勝利への渇望そのものだ」

    一方、トミー・ヒルフィガー本人も、このコラボレーションに強い手応えを示している。

    「この2つの象徴的なアメリカブランドは、ビジュアルカルチャーにおける色彩豊かな歴史を共有している。私はモータースポーツのアイコニックなグラフィックが大好きだ。パッチやロゴ、チーム名が入ったユニフォームは本当にクールだし、デザイン的に非常に豊かな領域だ。キャデラックF1チームのデザインディレクションにもアクセスできた。すべてのコレクションで、素晴らしい仕上がりになるだろう」

    さらに、F1との関係性についても次のように振り返っている。

    「初期の頃は、こんな展開になるとは思っていなかった。F1はヨーロッパ発のクルマとレースの世界だったからだ。我々のアイコニックなプレッピースタイルと、キャデラックの大胆なレーシングおよびモータースポーツのモチーフを融合させたファン向けアパレルを作ることは、限界をさらに押し広げるエキサイティングな領域だ」

    キャデラック F1 トミー・ヒルフィガー

    キャデラックF1チームは、3月8日にオーストラリアで迎える初のグランプリに向けて準備を進めており、その一環として、トミー・ヒルフィガー×キャデラックの初コレクションを2月5日にローンチする。

    その後、2月6日からニューヨークのタイムズスクエアでリバリーの予告が行われ、最終的なマシンデザインは2月8日(日)のスーパーボウル中継内で放映されるテレビ広告を通じて正式に公開される予定だ。

  • セルジオ・ペレスがF1で得た「望まなかった名声」との複雑な関係

    セルジオ・ペレスがF1で得た「望まなかった名声」との複雑な関係

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1)は、F1ドライバーとして世界の頂点に立つ一方で、その成功と引き換えに背負うことになった“名声”との距離感について、率直な思いを明かした。

    22人しか存在しないF1グリッドの一角を占めることは、世界中のドライバーが夢見る特権だが、ペレスにとってその先に待っていた注目と知名度は、必ずしも心地よいものではなかった。

    2011年にザウバーでF1デビューを果たして以降、ペレスは長年にわたりグリッドの常連として戦ってきた。しかし、レーシングポイントからの放出によって一度はF1離脱の危機に直面し、その後レッドブル・レーシングで4シーズンを過ごした末、2024年限りで同チームを離脱。1年間のブランクを経て、2026年には新たに参戦したキャデラックF1で復帰を果たした。

    35歳となった現在、ペレスは母国メキシコの期待を背負う存在であると同時に、自身が決して慣れることのなかったメディア露出や世間の視線とも向き合い続けている。ポッドキャスト「Cracks」でのインタビューでは、家族との生活とF1スターとしての立場を両立させる難しさについて、包み隠さず語った。

    「僕は物事を分けておくのが好きなんだ。自分の世界をそれぞれ切り離しておきたいし、あまり混ぜたくない。」とペレスは語った。

    「とても若い頃からずっとそうしてきたし、結果的に、これだけ知られた存在になると、もっと人と関わりたいと思っていても、自然と自分を閉ざすようになる。気づかないうちに世界はどんどん小さくなっていく。」

    常に注目を浴びる立場では、親しい人との時間でさえ重荷になることがあるという。

    「友人と一緒にいるときでも……僕にはもう長年の友人がいるし、この環境で新しい友人を作るのは難しい。周囲に人が多すぎて、少なくとも僕は常に圧倒されている感覚になる。誰の意図も疑ってしまうんだ。」

    その感覚は、もともと内向的でプライベートを重んじる性格によって、さらに強まっている。

    「僕はとてもプライベートな人間だ。名声は僕にとって本当に生きづらいものだ。意外に思われるかもしれないけど、これは簡単なことじゃない。僕は有名になるために生まれてきた人間じゃない。」

    「世の中には名声に向いている人、そういう性格の人がいる。例えば父は政治家で、注目を浴びることを求め、常に人の関心を引きたがるタイプだ。でも僕は正反対なんだ。これはずっと僕にとって難しい問題だった。」

    それでもペレスは、自身の存在が持つ影響力、とりわけ若い世代への意味についても理解している。

    「名声はずっと難しいものだったし、だからこそ距離を置こうとしてきた。今は人生の中でとても重要な時期で、多くの人に影響を与えていることも分かっている。でも、これはいずれ過ぎ去るものだと思っている。」

    そして最後に、将来への静かな願いを口にした。

    「いつかは、今より知られない存在になって、もっと穏やかな生活ができたらいいと思っている。」

  • キャデラックF1、ペレスとボッタスの経験が即戦力に「すでに恩恵が出ている」

    キャデラックF1、ペレスとボッタスの経験が即戦力に「すでに恩恵が出ている」

    キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富なドライバーラインアップが、すでにチームに明確な効果をもたらしていると語った。

    新規参戦となるキャデラックF1は、バルセロナで行われたシェイクダウンにおいて、2026年F1マシンの初期走行を実施。その初期段階から、2人のベテランの存在がチームの方向性づくりや作業の効率化に大きく貢献しているという。

    ロードンは、カタロニア・サーキットでの3日間の走行を終えて、全体を「励みになる感触」と表現した。完全な新車である以上、初期トラブルが避けられないことは認めつつも、日を追うごとに前進が見られたと強調している。

    「このチームがF1マシンを走らせたのは、今回でまだ4日目に過ぎない。シルバーストンでのフィルミングデーも含めた数字だが、それでも毎日すべてがよりスムーズになっている。手順はしっかり機能しているし、チーム全体がひとつのユニットとして動いている。その点をとても嬉しく思っている」とロードンは語った。

    こうした立ち上げ初期の段階において、2人のグランプリ勝者が持つ経験値は極めて大きな意味を持つ。ロードンが評価しているのは、単なる勝利数や表彰台の実績ではなく、これまでに複数のF1チームで培ってきた実務的な経験だ。

    「我々はすでに、その恩恵を受けている。彼らは完全に新しいマシンを、完全に新しいチームでドライブしている。ガレージの中にあるものは、すべてが新しい。これはルーキーにとっては極めて厳しい環境になるはずだ。だが今は、2人のドライバーがエンジニアやメカニックに対して、非常に的確なフィードバックを与えているのが分かる。だからこそ、彼らの経験が即座にプラスとして機能している」

    キャデラック F1

    バルセロナでの走行は、主に信頼性確認とチェックリストの消化が目的だったが、次に控えるバーレーンテストでは、焦点が明確に変わるという。

    「今週は安定性と信頼性がテーマだった」とロードンは説明する。「バーレーンでは、よりパフォーマンス寄りになる。本当の意味で、どれだけクルマを速くできるのか、そこに重点が置かれることになる」

    興味深いことに、チーム代表であるロードン自身は、ほとんどマシンの走行シーンを直接目にしていないという。

    「実際には、クルマがガレージを出て行って、戻ってくる姿を見るだけだ。コースサイドでじっくり観察する時間はほとんどない。バーレーンでは、もう少し余裕があることを期待している。実際に走りを見れば、クルマの挙動について多くのことが読み取れるからね」

  • セルジオ・ペレス、キャデラックF1初期評価「改善点を洗い出している段階」

    セルジオ・ペレス、キャデラックF1初期評価「改善点を洗い出している段階」

    セルジオ・ペレスは、キャデラックF1チームの一員として臨んだバルセロナ・シェイクダウンを終え、初期段階ながらも前向きな手応えを語った。新チームとしての最初の本格的な走行の中で、マシン理解と今後の方向性を探る作業が進められた。

    3日間にわたる走行では、ペレスとバルテリ・ボッタスが交代でステアリングを握り、チームは合計164周を走破。ペレス自身も複数日にわたって走行を担当し、基礎データの収集に貢献した。

    「3日間でしっかりと走行を重ね、多くの有益な情報を得ることができた」とペレスは振り返った。

    「チームとして、マシンやセットアップ、そして今後どの方向に進んでいくかを探り始めている段階だ」

    「このシェイクダウンの目的は、走行距離を稼いで改善すべきポイントを見つけ、それをレースに向けて修正していくことにある。新しいチームということもあって、やるべき仕事は本当に多いが、とてもエキサイティングな時期でもある」

    「チームに戻ってこれたことを心から楽しんでいるし、前に進もうとする素晴らしい雰囲気がある」

    セルジオ・ペレス キャデラック F1