カテゴリー: キャデラックF1チーム

  • バルテリ・ボッタス、キャデラックF1初ドライブを総括「価値ある一週間」

    バルテリ・ボッタス、キャデラックF1初ドライブを総括「価値ある一週間」

    バルテリ・ボッタスは、キャデラックF1チームのドライバーとして初めて本格的な走行に臨み、バルセロナでのシェイクダウンを「重要な節目」と位置づけた。新車での初期走行という状況の中、チームは課題の洗い出しと理解を深める作業に集中した。

    ボッタスは金曜日に終日走行を担当し、チームが進める問題解決プロセスの中心的な役割を担った。シェイクダウン全体を通じて、マシンへの理解は着実に進んだという。

    「チームにとって大きなマイルストーンとなる1週間だったし、僕自身にとってもキャデラックF1チームのドライバーとして初めて走った週だった」とボッタスは語った。

    「新しいマシンで、シェイクダウン後に本格的に走らせるのは初めてなので、今は問題解決のフェーズにある。この1週間はとても価値があり、重要だった」

    「まだ多くの作業が残っているが、走行を重ねるごとにチームとして一体感が高まり、マシンへの理解も深まっている。バルセロナで走行できる状態にまで仕上げた、すべてのスタッフを誇りに思う」

    「来週は、これまでに学んだことを整理し、バーレーンに向けた準備を進める。テストが待ちきれない」

    バルテリ・ボッタス キャデラック F1

  • キャデラックF1代表「GMとフォードの健全なライバル関係はF1にとってプラス」

    キャデラックF1代表「GMとフォードの健全なライバル関係はF1にとってプラス」

    キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは、GMとフォードという2大アメリカ自動車メーカーのライバル関係が、フォーミュラ1に新たな物語性をもたらすと語った。キャデラックとフォードが同時期にF1へ関与することで、長年続いてきた米国発の競争が世界最高峰の舞台に持ち込まれることになる。

    キャデラックは2026年シーズンから、11番目のチームとしてF1に参戦する。

    初年度はフェラーリのパワーユニットを搭載するカスタマーチームとして戦いながら、並行してアメリカ国内では自社製パワーユニットの開発を進めている。一方、フォードはレッドブル・レーシングのエンジンパートナーとしてF1に復帰し、ミルトンキーンズで開発されている自社製パワーユニットを支援している。

    GMとフォードの同時参戦は、数十年にわたるアメリカ的ライバル関係をF1というグローバルな舞台へと持ち込む。NASCARでは、フォードとGM傘下のシボレーが長年激しく争ってきた。最近も舌戦が繰り広げられ、キャデラックF1のCEOであるダン・トウリスは、フォードのレッドブルへの関与を「影響の少ないマーケティング契約」と表現したが、これに対しフォードのビル・フォード会長は「まったくもってばかげている」と切り捨てている。

    健全なライバル関係が生む“もう一つの物語”
    ロンドンで開催されたオートスポーツ・ビジネス・エクスチェンジの場で、ロードンはMotorsport.comに対し、このライバル関係がF1をより魅力的なものにすると語った。

    「GMとフォードの間には、もう何年も続いている健全なライバル関係がある。ハリウッド映画にまでなったほどだ。つまりこれは本物で、実在する関係だ」とロードンは述べた。

    さらに彼は次のように続けている。

    「このライバル関係は今後も続いていくはずだ。我々はこれまでのF1でも、ファンが適度なライバル関係を好む場面を何度も見てきた。行き過ぎない限り、それは歓迎される。単純に、F1にもう一段階の興味深さを加えてくれる存在になる」

    キャデラック F1

    スーパーボウルで披露される“アメリカ流F1”
    キャデラックは、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスをドライバーに据え、F1参戦初年度を迎える。インディアナ州フィッシャーズには新たな本社が建設され、ミシガン州やノースカロライナ州にあるGMの既存施設も活用する計画だ。シャーロットにはドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーターも設置されている。

    チームはそのアメリカ的アイデンティティを前面に押し出している。その象徴が、来週行われるスーパーボウルのハーフタイムCMで、2026年の最終リバリーを発表するという試みだ。

    「スーパーボウルの件は、正直言って本当にクールだと思っている」とロードンは語った。

    「我々は最初から、新しいファンをこの旅に連れていきたいと言ってきた。スーパーボウルほどアメリカ的なものはそう多くない。スポーツ、音楽、文化が一体となった巨大なイベントで、これは新しいファンを引き込むための一つの方法でもある」

    さらにロードンは、次のように締めくくっている。

    「これまでに、他のF1チームが同じことをしたとは思わない。つまり我々は何か新しいことを持ち込んでいる。もしそれが、この愛してやまないスポーツに新たなファンを呼び込むなら、それは間違いなく良いことだ。だが正直に言えば、何よりもまず、ただただ“かっこいい”と思っている」

  • キャデラックF1、初年度に向け前進 バルセロナで164周を走破

    キャデラックF1、初年度に向け前進 バルセロナで164周を走破

    キャデラックF1チームは、デビューとなる初のF1シーズンに向けた準備を今週も進め、カタルーニャ・サーキットで行われたシェイクダウンで3日間の走行を完了した。1月16日にシルバーストンで初走行を行ったチームにとって、今回が公の場での本格的な周回プログラムとなった。

    バルセロナでは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが走行を分担し、3日間で合計164周を走破。さまざまな走行距離やセットアップを通じて、信頼性と基礎データの収集に重点を置いたプログラムが進められた。

    「バルセロナでのシェイクダウンを終え、チームとして確かな前進を感じているし、内部には大きな励みと興奮がある」とチーム代表のグレアム・ロードンは語った。

    「今週の目標は、特定のプログラムを消化し、信頼性に関するテストを完了させて、今後の開発に向けた安定した基盤を築くことにあった」

    「このチームが初めてのF1マシンを走らせてから、まだ4日目にすぎないが、シェイクダウンで刻んだ1周1周がすべて貴重な洞察をもたらしてくれている。日を追うごとに作業はより洗練され、手順もうまく機能しており、メンバー同士の連携も非常に良い」

    「ペレスとボッタスという2人の経験は、エンジニアやメカニックと作業を進めるうえで極めて重要だった。まだやるべきことは多いが、それはすべてのチームに共通している。我々はここで得た学びを基に、次のバーレーンテストを楽しみにしている」

    キャデラック F1

  • キャデラックF1、セルジオ・ペレス起用でアメリカ・モビルの支援獲得

    キャデラックF1、セルジオ・ペレス起用でアメリカ・モビルの支援獲得

    キャデラックF1チームは、セルジオ・ペレスの起用によって、その効果を早くも結果として示した。新たにF1参戦を開始する同チームは、メキシコ人ドライバーであるペレスの長年のパートナーのひとつを獲得することに成功した。

    セルジオ・ペレスはF1キャリアを通じて、多くの大手メキシコ企業から強力な支援を受けてきた。その流れの中で、メキシコの通信大手アメリカ・モビルが、F1で最も新しいチームとなるキャデラックと提携することを選択した。

    アメリカ・モビルは、テルセル、インフィニトゥム、クラロといったおなじみのブランド名を通じて活動し、それらのロゴはマシンやパドックに掲出される予定だ。

    キャデラックのグローバル・ヘッド・オブ・コマーシャル・ストラテジーを務めるタイラー・エップは、次のように述べた。

    「このエキサイティングな段階にある我々の歩みにおいて、アメリカ・モビルをキャデラックF1チームに迎えられることを大変うれしく思っている」

    「何よりも、我々はこのスポーツに対して強い貢献者でありたいと考えている。F1への参加に長い歴史を持つブランドを迎えることで、既存のF1ファンと本物の形でつながると同時に、新興市場のファンにもリーチできるだろう」

    キャデラック F1 セルジオ・ペレス

    一方、ペレスのキャデラック加入が決め手となったと語るアメリカ・モビルの最高マーケティング責任者、マルセラ・ベラスコ・カマラは、次のように説明している。

    「セルジオがキャデラックF1チームに加入したとき、私たちは彼らの野心の大きさを感じ取った。そして、その歩みの一部になることはごく自然な選択だった」

    「キャデラックF1チームとのパートナーシップは、才能、スピード、イノベーションを何百万人もの人々と結びつける世界水準のテクノロジープラットフォームを推進するという、アメリカ・モビルのビジョンを体現するものだ」

    「テルセル、インフィニトゥム、クラロといったブランドを通じて、私たちは技術開発、ハイパフォーマンススポーツ、そしてますますグローバルで情熱的、かつ目の肥えたファンベースへのコミットメントを改めて示していく」

  • キャデラックF1、ナイキとの提携を示唆?ファンが“足元”に注目

    キャデラックF1、ナイキとの提携を示唆?ファンが“足元”に注目

    キャデラックF1が、アメリカの巨大ブランドとの新たなパートナーシップを結ぶ可能性をめぐって、ファンの間で憶測を呼んでいる。きっかけとなったのは、チームが公開した1枚の写真だった。

    その投稿では、レギュラードライバーのセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタス、そしてリザーブドライバーの周冠宇が、全員そろって同じ黒と白のナイキ製スニーカーを着用している姿が確認された。細部に敏感なファンはすぐにこの点に気づき、コメント欄には疑問や推測が相次いだ。

    「そのナイキのシューズは何?」と虫眼鏡の絵文字付きで書き込むファンがいれば、「キャデラックとナイキのスポンサー契約?」と推測する声もあった。「ナイキが何か仕込んでいる?」「ナイキを発表してほしい」といったコメントも並び、投稿は一気に注目を集めた。

    現時点でキャデラックはナイキとの提携を正式に発表していない。ただし、3人のドライバーが同一モデルのシューズを着用している点、さらにそのカラーリングがチームカラーと一致している点は、偶然とは言い切れない印象を与えている。

    キャデラック F1

    キャデラックは、アメリカ拠点のF1チームとしてのアイデンティティを強化する中で、他の大手アメリカ企業との協業にも強い関心を示してきた。仮にナイキとの提携が実現すれば、同ブランドと関係を持つ数多くのトップアスリートの一員にF1チームとして名を連ねることになる。

    グレアム・ロードン率いるこのチームは、すでにトミー・ヒルフィガーやジム・ビームといったブランドとのパートナーシップを確保している。現在は2026年シーズンに向けたバルセロナでの非公開テストでテスト用リバリーを使用しているが、レース用リバリーは2月8日のスーパーボウル中継内で発表される予定だ。

    「このスポーツに、しかも完全に新しいチームとともに戻ってこられて本当に素晴らしい。とても、とてもユニークな状況だ」とボッタスは、バルセロナでのプライベートテスト後に語っている。

    「再びドライブできたこと自体をすごく楽しんだ。今回がこのマシンを運転した初めての機会だったから、まずはコースに出られたことが良かった。

    パフォーマンスについては、正直まだ多くは語れない。重要なのは走行できたことだ。最終的には少し長めのランもこなせたし、これがすべてを整理して、より良く機能させていくための最初のステップになる」

  • キャデラックF1、テスト初日44周でも焦らず「今はデバッグが最優先」

    キャデラックF1、テスト初日44周でも焦らず「今はデバッグが最優先」

    キャデラックF1は、2026年F1バルセロナ・シェイクダウン初日に44周の走行にとどまったが、チーム代表のグレアム・ロードンは、走行距離よりも「デバッグ」を優先した判断だったと説明した。

    月曜日の午前中にバルテリ・ボッタスが33周を走行した後、セルジオ・ペレスに交代したが、ペレスはアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェで11周を走ったのみだった。

    初日に走行した7チームの中で、キャデラックより走行周回数が少なかったのは27周にとどまったアウディのみだったが、ロードンは、この週のテストでは問題解決のプロセスそのものが重要だと強調する。

    「我々にとっての重要なポイントは、まさにそこだ。つまりデバッグだ」とロードンは語った。

    「午後にもっと周回を重ねることもできたが、それよりも特定の問題を解決し、それが解消されたことを確認してリストから消していくことを選んだ。それが最も重要なことだ」

    「今年は非常に恵まれていて、今週はシェイクダウンウイークがあり、その後にバーレーンで2回のテストが控えている。だから我々は、バルセロナではすべてのシステムをシェイクダウンし、さまざまな“グレムリン”を洗い出して潰し、バーレーンに向けて主導権を握ることに集中している」

    「我々にとって今週は、まさにシェイクダウンのための1週間だ。先週のシルバーストンではとても良い1日を過ごしたが、今はクルマに搭載されているさまざまなシステムを、着実に一つずつ確認している段階だ。これらのクルマがどれほど複雑かはご存じのとおりだが、ここまでの進捗には本当に満足している。今週はまだやるべき作業が残っているが、すべて構造的に進めているので、物事が順調に形になってきていることにとても満足している」

    キャデラックは、新規参戦チームとして初めてF1の合同テストに参加したが、ロードンによれば、その節目を噛みしめる時間はほとんどなかったという。

    「大きな一歩であることは間違いないし、ほんの少しだけ感情を味わう時間を持つのは悪いことではない」とロードンは述べた。

    「ただ、全体としての感覚は、きちんとしたF1チームとしての“通常業務”が始まったというものだ。我々は他のチームと同じ仕事に本気で取り組んでいる」

    「チームの全員に心から敬意を表したい。サーキットにいるメンバー、シルバーストン、インディアナポリス、そしてシャーロットにいるメンバーと、これほど多くの才能ある人々と一緒に仕事ができる立場にいられることを、本当に幸運だと感じている。我々が確実に前進していると実感できるのは、とても素晴らしい気分だ」

    キャデラック

    ロードンのコメントは、ガブリエル・ボルトレトが初日に早々に走行を切り上げ、限られた走行距離に終わったアウディのチーム代表、ジョナサン・ウィートリーの発言とも重なっていた。

    「クルマに技術的な問題が発生し、それを発見したため、コース上でエンジンを止める判断をした」とウィートリーは語った。

    「今年はテストの機会が十分にあるので、問題をしっかり理解することを優先し、慎重に分析しているところだ」

    「現在はクルマを整え、明日の天候状況を見極めながら、明日が走行日になるかどうかを判断する」

    「興味深いのは、走行プランについて話すと、すべてのチームが同じ判断に直面しているという点だ。まず、走行を支えるための適切なスペアパーツが揃っているかどうか。そして天候条件がどうかだ」

    「他のチーム代表とも話しているが、誰も手の内を明かしたがらないし、私も同じだ。ただ、いつ走るかを一日一日戦略的に判断していくという考え方は、とても興味深いものだ」

  • セルジオ・ペレス、キャデラックF1苦難の初日「問題が出るなら今がいい」

    セルジオ・ペレス、キャデラックF1苦難の初日「問題が出るなら今がいい」

    セルジオ・ペレスは、2026年F1バルセロナテスト初日をキャデラックF1のドライバーとして走行したが、午後のセッションで記録できた周回数は11周にとどまった。午前中はバルテリ・ボッタスが33周を走行したものの、チーム全体としてはトラブルに見舞われ、新規参戦チームにとって厳しいスタートとなった。

    2026年F1はシャシーとパワーユニットの両面で大幅なレギュレーション変更が行われており、すべてのチームが対応に追われている。

    その中でもキャデラックF1は、プロジェクトをゼロから立ち上げ、初めてF1の舞台に挑んでいるという点で、最も難しい立場にあるチームのひとつだ。

    「これほど大きなレギュレーション変更があると、常にチャレンジになる。周回を重ねることが一番の目的だ。とにかく走行距離を積み重ねている段階で、それ自体は前向きなことだ」

    自身の誕生日と重なったテスト初日を振り返り、ペレスはそう語った。

    「正直に言えば、今日は多くの問題が出た。それは良いことだと思っている。初日だからね。今のうちに問題がすべて表に出てくれて、今後数日はもっとスムーズに進んでくれればいい」

    午後のセッションを担当したペレスは、走行時間が限られた中でマシンの感触を探る一日となった。競争力のあるタイムを記録することよりも、まずは新車の基本的な理解と信頼性の確認が優先された。

    「今は、あらゆる要素を最大限に引き出そうとしている段階だ。今のところ、すべてが少し穏やかすぎる状況かもしれない。とにかく大事なのは周回数を重ねることだし、それが今後数日の最優先事項になる。それが一番重要だ」

    セルジオ・ペレス キャデラック F1

    この日の走行は、ペレスにとってF1パドックへの復帰という意味も持っていた。2024年末にレッドブルを離脱し、2025年シーズンはF1から離れていたが、キャデラックF1のドライバーとして再びF1の舞台に戻ってきた。

    「本当に、戻ってこられてとても嬉しい。新しいシーズンを、新しいチームと一緒に始められる。これはとても大きなプロジェクトだ」

    さらに、チーム作りそのものにやりがいを感じているとも語る。

    「F1チームという組織がどれほど大きいか、人は時々忘れてしまう。みんながそれぞれの役割に就き、互いに仕事の進め方を学んでいく様子を見るのは本当に素晴らしい。僕はこのチャレンジを楽しんでいるし、チームと一緒に成長していきたいと思っている」

    最後にペレスは、2026年仕様のF1マシンについても言及した。

    「これらのマシンは、僕たちがこれまで慣れ親しんできたものとは根本的に違う。しかも、まだ本当に初期段階だ」

    「僕のキャリアの中でも、今回が最も大きなレギュレーション変更だと思う。適応するのは簡単ではないし、すべてのドライバーがその課題に直面することになるだろう」

    多くの問題を抱えながら迎えたキャデラックF1の初テスト。しかしペレスは、その困難を将来への糧として受説明し、長いシーズンに向けた第一歩を踏み出した。

  • バルテリ・ボッタス、2026年F1テスト初日「今はキャデラックを煮詰める段階」

    バルテリ・ボッタス、2026年F1テスト初日「今はキャデラックを煮詰める段階」

    キャデラックF1のバルテリ・ボッタスは、バルセロナで行われている2026年F1非公開テスト初日を終え、「今はキャデラックを煮詰める段階だ」と語り、新規参戦チームとして迎えた最初の走行を冷静に受け止めた。初日は低温コンディションの中でトラブルも発生したが、テストの主眼はタイムではなく、マシンの理解と信頼性確認に置かれている。

    2026年の大幅なレギュレーション変更により、マシンは軽量化・小型化され、パワーユニットでは電動要素の比重が大きく高まる。

    キャデラックF1にとっては、3月6日から8日に行われるシーズン開幕戦オーストラリアGPに向け、すべてがゼロからのスタートとなる。

    2026年F1に向けた非公開の5日間テストは、月曜日からバルセロナでスタートした。F1は情報管理を徹底しており、ラップタイムは公表されず、サーキット周辺への接近も厳しく制限されているため、走行内容について明らかになっている情報は限られている。

    今回のテストは、2026年レギュレーション下での初の本格走行という位置づけであり、性能比較よりも基礎的な確認作業が重視されている。キャデラックは11番目のチームとしてF1に新規参戦し、ドライバーにはボッタスとセルジオ・ペレスという経験豊富なラインアップを揃えた。

    初日の走行を振り返り、ボッタスはF1 TVに次のように語った。

    「寒かった。朝一番は、ここではいつも通りタイヤを機能させるのがかなり難しい。でも気温が上がるにつれて少し良くなった。ただ、1日を通していくつか問題はあった」

    「これはデバッグ作業だ。だから僕たちはここにいるし、どのチームも何かしら問題を抱えていたように見える。今はそれを特定して、毎日少しずつ周回数を増やしていく段階だ。でも、ここにいられて、マシンに乗れるのは素晴らしいことだ」

    ウィリアムズ、メルセデス、ザウバーでF1キャリアを積み、これまでに10勝を挙げてきたボッタスは、初日に発生した問題についても過度に悲観していない。今回のテストは、最速ラップを刻む場ではなく、新時代のマシンを理解するための重要なプロセスだからだ。

    バルテリ・ボッタス キャデラック F1

    36歳のボッタスは、2026年マシンの印象について次のように述べている。

    「これまでとは明らかに大きく違う。マシンの挙動が違うし、特に高速コーナーではダウンフォースが少し減っている」

    「パワーユニットはコーナー立ち上がりでより大きなトルクを発生させるけど、その一方でバッテリー管理が必要になる。それに、キャデラックにエンジンを供給するフェラーリにとっても、これは本格的な走行としては実質的に初日だ。だから当然、学習のプロセスがある」

    さらに、今後の課題についても明確にしている。

    「まだ学ぶべきことは多いし、改善点もたくさんある。でも、これは全チームにとって大きなチャレンジだ。今の優先事項は、毎日しっかりと走行距離を重ねることだ」

    「今日は30周ちょっと走ったと思う。インストレーションラップのような周回も含まれているけど、本当に必要なのは本格的な走行で距離を稼ぎ、開幕戦に向けて信頼性のあるパッケージを整えることだ」

    キャデラックF1にとって、このバルセロナテストは結果を示す場ではなく、土台を築くための第一歩となっている。ボッタスの言葉通り、2026年F1シーズンに向けた本当の戦いは、ここから始まる。

  • メルセデスF1とキャデラック、空力解析で「毛糸」が復活

    メルセデスF1とキャデラック、空力解析で「毛糸」が復活

    2026年F1マシンは、サーキットでの走行を「毛糸」から再スタートさせた。奇妙に聞こえるかもしれないが、メルセデスとキャデラックは、従来の計測用カメラなどの装置に加え、この新レギュレーションで極めて重要となる領域の空力フローを研究するため、マシン前方に小さな毛糸の糸を取り付けて走行を行った。

    新しい年、新しいレギュレーション。しかし、それは必ずしも過去に立ち返れないことを意味しない。2026年仕様マシンの新しい空力特性を理解するため、メルセデスとキャデラックは、カメラを用いた従来の計測機器だけでなく、かつて用いられていたが今なお有効な手法である「毛糸」にも頼る選択をした。

    キャデラックとメルセデスで異なる設置箇所
    キャデラックでは、マシン名がスーパーボウル期間中に行われるリバリー発表の場で2月に初めて明かされる予定だが、その車両では毛糸はノーズサポート部分に取り付けられている。

    一方、メルセデスのW17では、アクティブ・エアロダイナミクスによって可動する第3フラップに対する気流の影響を分析するために、この毛糸が使用されている。

    リアルタイムで流れを「見る」ための手法
    この「職人的」とも言える手法は、特にコーナリング中において、気流の向きや、解析すべき不安定な挙動が発生していないかを、エンジニアがリアルタイムで視覚的に確認することを可能にする。

    キャデラック フォーミュラ1カー

    メルセデスが注目するフロントの可動要素
    メルセデスの場合、この取り組みの狙いが、今季を通して極めて重要な意味を持つ領域における気流の影響を調べることにあるのは明らかだ。というのも、フロントにも導入されたアクティブ・エアロダイナミクスは、このレギュレーションにおける最大の技術的トピックのひとつだからだ。

    この点は、メルセデスのマシンでは第2エレメントがノーズの支持ピラーに固定されており、可動の自由度を持たないという事実を考えると、なおさら重要性を増している。

    最先端時代にこそ際立つF1の本質
    超ハイテクの時代にありながら、そしてまだ解明すべき点が数多く残る技術革命の幕開けにおいて、チームがこのようなシンプルで、ほとんど手作業とも言える方法に頼っているのは興味深い。

    だが、そこにこそF1の最も本質的な姿が表れている。数値を信じる前に、まずは自分たちの目で見えるものを信じる。その姿勢こそが、F1という競技の根幹なのだ。

  • キャデラックF1、正式参戦前は求人広告で「Formula 1」と書けなかった

    キャデラックF1、正式参戦前は求人広告で「Formula 1」と書けなかった

    キャデラックF1チームは、正式参戦が承認される以前、採用広告において「Formula 1」という名称の使用を禁じられていたことが明らかになった。

    キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは、英オートスポーツ誌主催のイベント「Autosport Business Exchange」で、F1解説者デビッド・クロフトとの対談の中で当時の状況を振り返った。

    ロードンによれば、チームは正式エントリーが認められる以前から大量の採用広告を出していたが、F1の商標権を持っていなかったため、「Formula 1」という言葉を使うことが許されなかったという。

    「参戦が決まる前から、我々は多くの求人広告を出していた。しかし、権利を持っていない以上、『Formula 1』という言葉は使えなかった。そのため『トップカテゴリーのモータースポーツでのポジション』という表現を使っていた。これが事実上、Formula 1を指す合言葉のようなものだった」とロードンは語った。

    キャデラックのF1参戦計画は、2023年にゼネラルモーターズ(GM)とアンドレッティ・グローバルが共同で構想を明らかにしたことに始まる。当初、この申請はフォーミュラ・ワン・グループによって却下されたが、その後もチームは準備を継続していた。

    転機となったのは2024年11月で、GMがキャデラックブランドとして2026年に11番目のチームとしてF1に加わることで合意に達したと発表。最終的に2025年3月、FIAおよびフォーミュラ・ワン・マネジメントから正式承認を受け、参戦が確定した。

    採用面での規模も際立っている。ロードンは「2025年12月31日までに525人を雇用する目標を立てていた。最低限、レースに参加するために必要だと考えた人数だ。そのため実際には595のポジションを募集した」と明かした。

    その結果、応募総数は14万3,265件に達したという。「すべての応募を受理し、確認した。その数は信じられないほどだった」とロードンは当時を振り返った。

    キャデラックF1チームは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスをドライバーに据え、2026年シーズンに向けた最初の公式テストを1月26日からバルセロナで開始した。F1新規参戦チームとして、極めて大きな挑戦の年を迎えることになる。

    キャデラック F1