カテゴリー: キャデラックF1チーム

  • キャデラックF1 歴史的オーストラリアGP初日 ロードン「長い旅の始まり」

    キャデラックF1 歴史的オーストラリアGP初日 ロードン「長い旅の始まり」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPの金曜日、キャデラックF1チームは歴史的なグランプリ初日を迎えた。チーム代表グレアム・ロードンは、慌ただしい一日だったと振り返りながらも、プロジェクトとして重要な第一歩を踏み出せたと評価している。

    この日はフリー走行1回目と2回目が行われ、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの2台が初めて同時に走行。テストでは規則により1台ずつしか走行できなかったため、2台体制での実戦セッションはこれが初めてとなった。

    キャデラックF1初のグランプリ週末「非常に慌ただしい一日」
    グレアム・ロードンは、チームにとってすべてが初めての経験だったと説明した。

    「これまで2台を同時に走らせたことがなかったので、非常に慌ただしい一日だった。レギュレーションではテストで1台しか走らせられないからね。プロジェクト全体が“初めて”の連続で、今日もその一つだった」

    「ただ、行った作業に目を向ければ、多くのことを達成できたと思う。いくつかアップグレードも投入し、プログラムを進めた。セッション中にはいくつか問題もあったが、珍しいことではない」

    「ミラーをいくつか失ったが、こういう問題は修正して改善できる類のものだ」

    FP1では両マシンともウイングミラーを失うトラブルが発生し、さらにFP2ではセルジオ・ペレスのマシンにも問題が発生した。しかしロードンは、開幕戦を“最終目標”と考えているわけではないと強調する。

    「このプロジェクトでは、メルボルンを最終目標のように見てしまいがちだが、実際はそうではない。もちろんキャデラックF1チームにとって初めてのグランプリだが、これが目的地ではない」

    「我々の目的は“レースを始めること”だ。今日の感覚はまさにそれだった。これは非常に長い旅の始まりだ」

    FP1順位に過度な自信なし「誰も位置を把握していない」
    FP1ではボッタスがアルピーヌのピエール・ガスリーより上位でフィニッシュしたが、ロードンはそれが今週末の自信材料になるとは考えていない。

    「正直に言えば、誰も自信など持っていないと思う。FP1だからね。誰も自分たちの位置を本当に把握していない」

    「我々にはまだ膨大な作業が残っている。ただ、このプロジェクトでは本当に幸運だった」

    「インディアナポリスだけでなく、ノースカロライナ州シャーロット、そしてシルバーストンでも、チーム全体が達成していることを間近で見ることができた」

    「これは本当に大変な挑戦だ。F1は世界最高のチームスポーツだが、同時に最も難しいチームスポーツでもある」

    「競争は信じられないほど激しく、非常に困難だ。我々はそれを理解している」

    キャデラック F1 オーストラリアGP

    家族や支援者にも感謝
    ロードンはまた、チームの裏側で支える人々にも感謝の言葉を送った。

    「この機会に、チームのメンバーだけでなく、その背後にいるすべての人々にも感謝したい。家族、友人、夫、妻、恋人、家族全員だ」

    「チームはその支えの上に築かれている。こうしたサポートなしでは我々はここに来ることはできなかった」

    「多くの人が家でこの様子を見てくれていることを願っている」

    ペレス「走行不足が最大の問題」
    一方、FP2後にセルジオ・ペレスは、走行時間が不足したことが最大の問題だったと語った。

    「残念ながら多くのトラブルが発生してしまった。ロングランをほとんどできなかった。今日一番重要だったのはそこだった」

    「十分な走行ができなかったのが一番大きい。明日はもっとスムーズな一日になることを願っている」

    「タイヤを試して、自分たちの位置を確認できればいい」

    ペレスは、セッション終盤に発生したトラブルについても説明した。

    「最後に何が起きたのかは分からないが、エンジン関連の問題のように見えた」

    「それが明日に向けて大きなハンデにならないことを願っている。クリーンなFP3が必要だ。明日に向けてデータを集める必要がある」

    「まずは前進し、こうした小さな問題でトラックタイムを失わないようにすることが重要だ」

  • セルジオ・ペレス レッドブルF1に苦言「キャデラックでは意見が評価される」

    セルジオ・ペレス レッドブルF1に苦言「キャデラックでは意見が評価される」

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)は、2026年F1シーズン開幕戦オーストラリアGPを前に、自身のF1復帰とレッドブル離脱後の心境について率直に語った。

    2024年シーズン終了後にレッドブルを離れ、2025年はF1から離れていたペレスは、2026年から新規参戦のキャデラックF1チームで復帰。新たなプロジェクトの中で、自身の経験と技術的フィードバックがより重視されていると感じていると明かした。

    レッドブル離脱後の休養が転機に
    ペレスはレッドブルでの最後の期間について振り返り、精神的にも厳しい状況だったと認めている。

    「レッドブルでの最後の6か月は、あらゆる面で厳しかった。正直なところ、僕には休養が必要だと感じていた」

    「外からは見えないことも多かったけれど、僕がチームを離れた後にはそれがより明確になったと思う」

    「それでもレッドブルでは素晴らしい時間も過ごした」

    2024年シーズンは厳しい結果が続き、ペレスとレッドブルはシーズン終了後に双方合意のもとで契約を解消。その後、2025年はF1から離れていたが、キャデラックの新プロジェクトが復帰の決断につながった。

    「今はキャデラックでの時間を本当に楽しんでいる。このプロジェクトと一緒に進んでいくことをとても楽しみにしている」

    「大きな可能性があるプロジェクトだ。長い挑戦にはなるけれど、とても成功する可能性があると信じている」

    「新しいプロジェクトの一員であることが、僕の大きなモチベーションになっている」

    キャデラックF1で評価される技術的フィードバック
    キャデラックF1チームは参戦初年度に向けて、ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富なドライバーラインアップを採用している。

    豊富な経験を持つふたりの技術的フィードバックを開発に生かす狙いがあり、ペレス自身もその重要性を強く感じているという。

    レッドブル時代と比べて、自身の意見がより重視されているかと問われると、ペレスは率直にこう答えた。

    「そうだね。間違いなくそう感じている」

    「マシンの開発の進め方や、チームが同じ方向に向かって前進しているという感覚がある」

    「そして僕のフィードバックが、以前よりもずっと評価されていると感じている」

  • バルテリ・ボッタスに朗報 F1新ルールで5グリッド降格ペナルティが消滅

    バルテリ・ボッタスに朗報 F1新ルールで5グリッド降格ペナルティが消滅

    キャデラックF1のバルテリ・ボッタスに、2026年F1オーストラリアGP開幕を前に朗報が届いた。2024年F1アブダビGPで科され、次戦への持ち越しとなっていた5グリッド降格ペナルティが、新しいスポーティングレギュレーションの適用により消滅したためだ。

    2026年F1レギュレーションでは、未消化のグリッドペナルティは12か月以内のもののみが適用対象となる。ボッタスのペナルティはこの期間を超えていたため、開幕戦メルボルンでは適用されないことになった。

    2024年アブダビGPの接触事故で科されたペナルティ
    問題のペナルティは、ボッタスがザウバーで最後に出場した2024年F1アブダビGPでのインシデントによるものだった。

    レースのオープニングラップでセルジオ・ペレスと接触して10秒ペナルティを受けたボッタスは、その後ケビン・マグヌッセンのハースF1チームのマシンにも追突。スチュワードからドライブスルーペナルティを科された。

    しかしマシンのダメージによりボッタスはそのままリタイア。ペナルティを消化できなかったため、スチュワードはこれを次戦での5グリッド降格ペナルティに変更していた。

    2025年不参戦で「次戦」が存在しない状態に
    その後ボッタスはザウバーのシートを失い、2025年F1シーズンはメルセデスのリザーブドライバーとして過ごした。レース出場がなかったため、ペナルティを消化する機会が存在しなかった。

    このため従来の解釈では、2026年F1開幕戦オーストラリアGPが「次戦」となり、5グリッド降格ペナルティが適用されると見られていた。

    しかしスポーティングレギュレーションの改訂により、グリッド形成時に考慮される未消化ペナルティは「過去12か月以内に科されたもの」に限定されることになった。

    この規定により、2024年12月のアブダビGPで科されたボッタスのペナルティは対象外となった。

    バルテリ・ボッタス キャデラック F1 オーストラリアグランプリ

    ボッタス「ペナルティは消えた」
    ボッタスはメルボルンで行われたFIAドライバー記者会見で、この状況について次のように語った。

    「僕のインスタグラムをフォローしてないの? 20分前に発表したところなんだ」とボッタスは語った。

    「どうやらペナルティは消えたらしい。新しいレギュレーションのおかげだ」

    「だからグリッド降格はない。いいニュースだね」

    またボッタスは自身のインスタグラムでも次のようにコメントしている。

    「2026年シーズン最初のレースのためにメルボルンのパドックに戻れてうれしい」

    「それだけじゃなくて、いいニュースがある。僕の5グリッド降格ペナルティを覚えているかな? 新しいレギュレーションのおかげで消えたんだ。ハッピーデイズだね」

    2025年シーズンをレースから離れていたボッタスは、2026年からF1の新規参戦チームであるキャデラックF1でグリッド復帰を果たす。今回の規定変更により、開幕戦オーストラリアGPはグリッド降格なしでスタートできることになった。

  • キャデラックF1 オーストラリアGPで初アップグレード投入へ「大胆な挑戦」

    キャデラックF1 オーストラリアGPで初アップグレード投入へ「大胆な挑戦」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、新シーズンの幕開けだけでなく、新チームであるキャデラックF1チームの歴史的デビューの舞台にもなる。

    参戦承認からわずか366日、アメリカの自動車大手ゼネラルモーターズとTWGモータースポーツの共同プロジェクトとして誕生したチームは、ついにグランプリの舞台に立つ準備を整えた。メルボルンは単なるレースウィークではなく、キャデラックのF1挑戦の第一章となる。

    インディアナポリス、シャーロット、そしてシルバーストンの拠点に分散する550人以上のスタッフが、この瞬間に向けて準備を進めてきた。数カ月にわたる作業が、ついにストップウォッチの前で試されることになる。

    キャデラックF1の初章と長期ビジョン
    チーム代表のグレアム・ロードンは、メルボルンでのデビューをキャリアの中でも特別な瞬間だと語る。

    「キャデラックF1チームのデビューは、私のキャリアの中でも最も誇らしい瞬間のひとつだ」とロードンは語った。

    「ここにたどり着くまでには大きな仕事があったし、関わってくれたすべての人に心から感謝している。しかしオーストラリアGPは旅の始まりにすぎない。我々の焦点は長期的な成功を築くことにある」

    チーム内部では静かな自信も芽生えている。バルセロナとバーレーンでのプレシーズン走行は、一定の手応えを残したという。

    「バルセロナとバーレーンでの進歩には満足している。そして今週末、我々はマシンに最初のアップグレードを投入する予定だ」

    「我々には大胆な野心がある。しかし同時に現実的であり、この挑戦に対して敬意を持って取り組んでいる」

    F1はスピードだけでなく忍耐も要求する世界であり、ロードンの言葉はその現実をよく表している。

    キャデラック F1

    経験豊富なドライバーラインナップ
    キャデラックの長期的な構想を支えるのは、経験豊富なドライバー陣だ。

    バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスは、合わせて526回のグランプリ出走、106回の表彰台、16勝を記録しており、その経験がチームの開発を加速させることが期待されている。

    「今週末オーストラリアで、キャデラックF1チームとともに歴史を作ることができるのは光栄だ」とペレスは語った。

    「この素晴らしい新しいチームの一員になれたことは、これまでのキャリアの中でも大きなハイライトだ」

    「チームの雰囲気はとてもポジティブで、僕たちは一緒に進歩している。ここまで成し遂げたことを誇りに思うべきだし、トラックに出るのが待ちきれない」

    一方のボッタスも、この瞬間の特別さを感じているという。

    「メルボルンに来るのはいつも楽しみだが、キャデラックF1チームとともに歴史を作るためにここに来た今回は、さらに特別だ」

    「オーストラリアのファンの応援は、この週末をさらに忘れられないものにしてくれるはずだ。プレシーズンの走行や、この週末まで続いた長い準備期間でチームが見せた努力を誇りに思っている」

    「これは僕たちの旅の始まりにすぎないが、すでに前進しているし、レースをするのが待ちきれない」

    メルボルンでシグナルが消える瞬間、キャデラックのデビューは単なる新しいカラーリングの登場以上の意味を持つ。

    それはモータースポーツの頂点におけるアメリカの野心の復活であり、経験と信念によって支えられた新たなプロジェクトの幕開けとなる。

  • キャデラックとアウディ 同じ野望と全く異なるF1参戦戦略

    キャデラックとアウディ 同じ野望と全く異なるF1参戦戦略

    2026年F1シーズンは、新レギュレーション時代の幕開けとともに、二つの巨大自動車メーカーの本格参戦という歴史的転換点を迎えた。アウディとキャデラック。両者はともに世界王者を目標に掲げるが、その出発点とアプローチは大きく異なる。

    アウディは既存チームを引き継ぐ形で体制を構築し、キャデラックはゼロから組織を立ち上げた。目指す頂は同じでも、歩む道は対照的だ。

    アウディF1 既存基盤を再建するワークス体制
    アウディはザウバーを母体にワークス参戦を開始した。フォルクスワーゲングループにとってF1最高峰への本格参入は初となる。

    チーム代表ジョナサン・ウィートリーは今季のローンチで次のように語った。

    「我々は遊びでここに来たわけではない。非常に野心的なプロジェクトだ。我々は自分たちの立ち位置も、目指す場所も理解している。アウディをF1史上最も成功したチームにしたい。その旅は今日から始まる」

    その言葉通り、目標は明確だ。5年以内にタイトル争いに加わることを掲げている。

    しかし道のりは平坦ではなかった。2022年の参戦発表後、初動投資は十分とは言えず、体制整備は遅れた。2024年にはアンドレアス・ザイドルが退任し、マッティア・ビノットとウィートリーによる二頭体制へ移行。ヒンウィル(シャシー)とノイブルク(パワーユニット)の両拠点を再編し、ようやく再建が進み始めた。

    2025年には徐々にパフォーマンスが改善し、ニコ・ヒュルケンベルグが長年の挑戦の末に初表彰台を獲得。2026年は自社製パワーユニットの初投入という新章を迎える。

    ヒュルケンベルグは現状を冷静にこう語る。

    「まだ推測の段階だ。本当の序列はメルボルン、そして数戦を経て初めて見えてくる。今はトラック特性に左右される部分も大きい」

    「チームは冬の間ハードに働いた。初めてパワーユニットも手掛けた。忙しく、挑戦の連続だった。現状は悪くないが、改善の余地は大きい」

    現在の位置づけは中団グループ。ハースF1チーム、アルピーヌ、レーシングブルズと争い、ウィリアムズより前という評価が大勢だ。タイトル争いにはまだ距離があるが、基盤強化は確実に進んでいる。

    アウディ F1

    キャデラックF1 ゼロから築くアメリカ型プロジェクト
    一方のキャデラックF1は、全く異なる道を選んだ。既存チームを買収せず、完全新規参入。政治的逆風を乗り越え、ゼロから組織を構築した。

    当初はアンドレッティ主導の参戦計画として進んだが、F1側に拒否されるなど紆余曲折を経た。その後体制を再構築し、GMの関与を強化。独自エンジン開発(2029年投入予定)を表明し、最終的に参戦が承認された。

    チーム代表グレアム・ロードンは立ち上げの苦労をこう振り返る。

    「我々は何も持たずにスタートした。既存チームも買っていない。すべてゼロからだ。非常に困難なのは承知している」

    現在はシルバーストンに6棟の施設を構え、米国にも拠点を展開。約600人規模の体制を築き上げた。だが、チームとして共に戦う経験はまだ1年未満に過ぎない。

    ロードンは今季の現実的な見通しも隠さない。

    「新規参入チームが最後尾でなければ、むしろ既存チームのどこかに問題があるはずだ」

    実際、開幕前テストでは最後尾と見られている。ただしそれは“計画通り”の位置だ。長期視点で基盤を築く戦略であり、短期的な結果に一喜一憂しない姿勢が徹底されている。

    「我々は長年F1を戦ってきたチームと対峙している。だがチームには経験豊富な人材がいる。プラットフォームには非常に満足している。メルボルンが待ちきれない」

    キャデラック F1

    同じ頂を目指す二つの異なる挑戦
    アウディは既存組織の再生とワークス体制の確立。キャデラックは白紙からの建設とアメリカ型分散モデル。

    前者は歴史と技術基盤を再構築するプロジェクト。後者は文化と組織を創造するプロジェクトだ。

    どちらも簡単ではない。だが両者に共通するのは、2026年レギュレーションを機会と捉えた明確な意思である。

    世界王者という最終目標は同じ。しかし、その道筋は対照的だ。

    新時代のF1は、トラック上の戦いだけでなく、組織構築そのものの戦いでもある。

  • マリオ・アンドレッティ キャデラックF1代表信頼「失望させないと言ってくれた」

    マリオ・アンドレッティ キャデラックF1代表信頼「失望させないと言ってくれた」

    キャデラックF1チームの取締役を務めるマリオ・アンドレッティは、来月のグランプリ初参戦を前に、チーム代表グレアム・ロードンから強い決意の言葉を受け取っていることを明かした。

    10年ぶりの新規参戦チームとして2026年F1シーズンに加わるキャデラック。そのプロジェクトは、息子のマイケル・アンドレッティが主導して始まったが、当初はF1の商業権を持つリバティ・メディア側から参戦に対する抵抗もあった経緯がある。

    2024年には、当時のリバティ・メディアCEOだったグレッグ・マフェイから「あなたのチームを決して入れない」と言われたことをマリオ・アンドレッティが明かしていた。しかし、その後キャデラックがプロジェクトに加わり、体制を再構築したことで参戦は正式に承認された。

    1978年のワールドチャンピオンであるアンドレッティは現在もコンサルタントとしてチームに関わっている。彼はロードンとのやり取りを次のように振り返った。

    「彼の目を真っすぐ見て言ったんだ。『グレアム、私は君に頼っている』と」

    「すると彼は『マリオ、あなたを失望させることはない』と言ってくれた」

    2026年は、F1が世代的とも言える大規模なレギュレーション変更を迎える年でもある。アンドレッティはこのタイミングでの参戦を前向きに捉えている。

    「私は、これこそが参戦するのに最も適したタイミングだと思っていた。新しいルールブックが導入されるときは、全員がゼロからのスタートになるからだ」

    「幻想はない。我々が相手にするのは地球上で最高のチームだ。その一員になりたいと思うのは当然だ。乗り越えるべき山は確実にある。しかし同時に、全員が本気で挑もうとしている。それが魅力だ。コースに出て、存在感を示すだけだ」

    バーレーンでのプレシーズンテストでは、キャデラックの初F1マシンは徐々に信頼性を向上させたものの、走行距離は多くのチームより少なく、最速タイムもトップから3秒以上遅れていた。

    それでも、初挑戦としての土台は築かれつつあると見られている。アンドレッティは今後もロードンを通じて進捗を確認していく考えだ。

    「進捗について何か知りたいときは、彼に電話する。彼から連絡が来ることもある。そのときは率直に自分の考えを伝える。我々は常に良好で継続的な関係を築いている」

    「彼は私にとっての頼れる存在だ」

    マリオ・アンドレッティ F1 キャデラック

    初代マシン名「MAC-26」に込められた意味
    キャデラックF1チームは、2026年F1シーズンに投入する初のマシン名称を正式に発表した。マシン名は「MAC-26」。1978年F1ワールドチャンピオンであるマリオ・アンドレッティにちなんで名付けられた。

    フルネームは「マリオ・アンドレッティ・キャデラック26」。アンドレッティの功績を称えるとともに、F1という舞台に挑むアメリカンチームの象徴として位置づけられている。

    1978年、ロータスのドライバーとしてF1の頂点に立ったアンドレッティ。その偉業から48年後、彼の名はキャデラックのF1マシンに刻まれることになった。

    キャデラックF1のCEOダン・トウリスは次のように語っている。

    「我々の最初のシャシーをMAC-26と名付けたのは、マリオがF1にもたらした精神、そしてアメリカのチームがこの舞台に属しているという信念を反映したものだ」

    「彼の物語はアメリカンドリームそのものだ。我々が日々このチームを築く姿勢を象徴している」

    マリオ・アンドレッティもこの命名を歓迎した。

    「レースは私の人生の喜びだった」

    「キャデラックF1チームがあの年月を意味あるものとし、このような形で記録してくれるのはこの上ない名誉だ」

    「F1と永続的な絆を持てる機会を得たことを大切に思っているし、レース史における私の役割を認め続けてくれるすべての人々に心から感謝している」

  • キャデラックF1チーム新コレクション発表 伊藤英明・花村想太が来場

    キャデラックF1チーム新コレクション発表 伊藤英明・花村想太が来場

    トミー ヒルフィガーは2026年2月25日、フラッグシップストアである表参道店にて、キャデラックF1チームとのファンウェアコレクションのローンチを記念した限定イベントを開催した。

    本コレクションは2月26日より一部店舗およびオンラインストアで発売されており、2026年からF1参戦を開始するキャデラックF1チームとの協業によるモダン・アメリカン・スポーツウェアの新章を打ち出している。

    没入空間で表現された“モータースポーツスタイル”
    イベント当日は、店舗全体がコラボレーションの世界観を体現する没入型空間へと変貌。トミー ヒルフィガーとキャデラックF1チームが共有するモータースポーツスタイルへのビジョンが演出された。

    会場には俳優の伊藤英明、Da-iCEの花村想太、F1実況で知られるサッシャらが来場。3月27日〜29日に鈴鹿サーキットで開催されるジャパングランプリを前に、来場者は新シーズンへの期待を高める体験型コンテンツに参加した。

    コレクション着用でのフォトセッションや特別仕様のフォトブース、F1レーシングシミュレーター体験などが用意され、目標ラップタイムを上回った参加者には限定ピンバッジセットが贈呈。さらに上位者には日本未発売アイテムが提供された。

    キャデラック F1

    公式ユニフォーム着想のレプリカ展開
    ファンウェアコレクションは、公式チームユニフォームから着想を得たレプリカアイテムを中心に構成。両ブランドのロゴをあしらったデザインが特徴で、ドライバーキャップ、Tシャツ、ポロシャツなどがラインナップされている。

    吸湿速乾性に優れた機能素材や細部にこだわったディテールにより、日常使いとスポーツウェアの両立を図った仕上がりとなっている。

    アメリカ発ブランド同士が描く2026年F1への布石
    トミー ヒルフィガーは長年にわたりF1と関わりを持ち、モータースポーツをファッションカルチャーへと接続してきたブランドのひとつだ。

    2026年からFIAフォーミュラ1世界選手権に参戦するキャデラックF1チームは、TWGモータースポーツおよびゼネラルモーターズの支援のもと、米国インディアナ州フィッシャーズ、ノースカロライナ州シャーロット、英国シルバーストーンを拠点に活動する新規ワークスチームである。

    FIAの「3スター環境認証」を取得するなど持続可能性への取り組みも打ち出しており、2026年F1シーズンに向けてアメリカのイノベーションを象徴する存在として準備を進めている。

    今回のファンウェアコレクションは、その参戦イヤーを前にしたブランド戦略の一環であり、F1が持つエンターテインメント性とライフスタイル市場の融合を体現するプロジェクトと言える。

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  • キャデラックF1 2026年マシン名称は「MAC-26」 マリオ・アンドレッティに敬意

    キャデラックF1 2026年マシン名称は「MAC-26」 マリオ・アンドレッティに敬意

    キャデラックF1チームは、2026年F1シーズンに投入する初のマシン名称を正式に発表した。マシン名は「MAC-26」。1978年F1ワールドチャンピオンのマリオ・アンドレッティにちなんで名付けられた。

    フルネームは「マリオ・アンドレッティ・キャデラック26」。キャデラックの取締役を務めるアンドレッティの功績を称えるとともに、F1という舞台に挑むアメリカンチームの象徴として位置づけられている。

    1978年王者へのオマージュ
    1978年、ロータスのドライバーとしてF1の頂点に立ったマリオ・アンドレッティ。その偉業から48年後、彼の名はキャデラックのF1マシンに刻まれることになった。

    キャデラックF1のCEOであるダン・トウリスは、名称発表に際して次のように語った。

    「我々の最初のシャシーをMAC-26と名付けたのは、マリオがF1にもたらした精神、そしてアメリカのチームがこの舞台に属しているという信念を反映したものだ」

    「彼の物語はアメリカンドリームそのものだ。我々が日々このチームを築く姿勢を象徴している」

    マリオ・アンドレッティもまた、この命名を歓迎している。

    「レースは私の人生の喜びだった」

    「キャデラックF1チームがあの年月を意味あるものとし、このような形で記録してくれるのはこの上ない名誉だ」

    「F1と永続的な絆を持てる機会を得たことを大切に思っているし、レース史における私の役割を認め続けてくれるすべての人々に心から感謝している」

    キャデラックF1の2026年体制
    キャデラックは2026年F1シーズンのプレシーズン期間を成功裏に終え、初のF1マシンで重要な走行距離を積み重ねた。

    パワーユニットは当面フェラーリ製を使用し、ゼネラルモーターズは独自パワーユニットの開発を進めている。

    ドライバーラインナップには、F1で最も経験豊富な組み合わせのひとつであるバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスを起用。両者は合計16勝を誇り、ボッタスは10勝、ペレスは6勝を挙げている。

    コンストラクターズ選手権では、ボッタスが在籍した2017年から2021年のメルセデスで5連覇に貢献。さらにペレスは2022年と2023年にレッドブルでタイトル獲得に寄与した。

    MAC-26はまもなくグランプリでデビューを迎える。2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、3月6日から8日にかけてメルボルンで開催される。

  • キャデラックF1参戦に1550億円投資 開幕前から巨額プロジェクト

    キャデラックF1参戦に1550億円投資 開幕前から巨額プロジェクト

    キャデラックF1はまだ1周の決勝ラップも走っていないが、すでに莫大な資金が投入されていると報じられている。

    ゼネラルモーターズとダン・トウリス率いるTWGグローバルは、アウディのように既存チームを取得する道を選ばず、ゼロから新体制を構築。2026年F1開幕戦オーストラリアGPを目前に控え、その規模と負荷が明らかになりつつある。

    開幕前に10億ドル規模の投資
    ポッドキャスト番組でウィル・バクストンは、プロジェクトの規模について次のように語った。

    「まず前提として言っておきたい。彼らはすでに10億ドル(約1550億円)を費やしているとみられている。まだ1周も本気で走っていない段階でだ」

    「これはグリッドに並ぶためだけの金額だ。しかもタイトルスポンサーはまだいない。キャデラック、ゼネラルモーターズ、TWG、ダン・トウリス、その背後にいるすべての関係者にとって、これは莫大な財政的挑戦だ」

    この金額はキャデラック側から公式に確認されたものではないが、プロジェクトの規模を象徴する数字として受け止められている。

    拠点はアメリカのインディアナ州フィッシャーズ、ノースカロライナ州シャーロット、ミシガン州ウォーレン、そしてイギリスのシルバーストン。2大陸にまたがる複数拠点体制で新規参戦チームを立ち上げている。

    キャデラック F1

    構造的な複雑さと現場の疲労
    バクストンは組織構造の複雑さにも言及した。

    「3つ以上の拠点を持つのは、どのチームにとっても最適化された戦略とは言い難い。ましてや新規チームならなおさらだ」

    「アメリカの労働文化は“休まず働く”というものだ。一方でF1の文化は“嫌なら他に代わりはいくらでもいる”という厳しさがある」

    「英国拠点で働くなら、日中は通常業務をこなし、アメリカが目覚める時間帯まで対応しなければならない。シーズンが始まる前から睡眠は3時間程度だと聞いている」

    さらに、移籍してきたスタッフからは「すでに疲弊している」との声もあるという。ただし、これらは関係者の証言に基づくものであり、キャデラック側が公式に内部問題を認めたわけではない。

    資金だけでは乗り越えられない課題
    新規参戦チームにとって課題は資金だけではない。文化の融合、拠点間の連携、人的リソースの持続性といった要素が成功を左右する。

    2026年F1オーストラリアGPは、キャデラックF1にとって初の実戦となる。10億ドルの投資が、24戦の長いシーズンの中でどのような形で成果に結びつくのか。

    巨額プロジェクトの真価が、いよいよ問われる。

  • キャデラックF1 コルトン・ハータにF2トップ10要求 F1準備度を総合評価

    キャデラックF1 コルトン・ハータにF2トップ10要求 F1準備度を総合評価

    インディカーで勝利を重ねてきたコルトン・ハータが、キャリア最大級の挑戦となる2026年シーズンに臨む。舞台はFIA F2。さらにキャデラックF1のリザーブドライバーとしても契約を結び、F1昇格に向けた本格的な評価が始まる。

    キャデラックCEOのダン・トウリスは、ハータに対してF2ランキング「トップ10入り」を目標として設定したと明言した。ただし、その評価はF2の結果だけにとどまらない。

    キャデラックが示した現実的な評価基準
    トウリスはハータのF2挑戦について、次のように語った。

    「コルトンにはF2でトップ10フィニッシュを期待している」

    「重要なのはトラックやタイヤを学ぶことだ。F1に備えるための成長が目的だ」

    「彼はF1シミュレーターにも参加する。F2だけではない。FP1セッションにも関与する予定だ」

    「我々は総合的なパフォーマンスでF1準備状況を判断する」

    インディカー勝者に対してトップ10という目標は一見すると控えめにも映る。しかし、F2はF1直下カテゴリーであり、ヨーロッパ中心のレース文化、ピレリタイヤ、マシン特性など、適応すべき要素は多い。

    さらに、F2はFIAスーパーライセンスポイントが最も多く付与されるカテゴリーでもある。ランキング3位以内で40ポイントが付与され、即時F1参戦資格を得られる。

    ただし、キャデラックはトップ3を公的目標には掲げていない。

    キャデラック F1 コルトン・ハータ

    F2挑戦はF1昇格への戦略的ルート
    ハータはインディカーを離れ、F1への最短ルートを選択した。過去にはアンドレッティによるザウバー買収計画や、レッドブル傘下アルファタウリでの起用案も浮上したが、スーパーライセンスポイント不足が壁となった。

    その状況を打開するためのF2挑戦である。

    2026年はF2史上でも屈指の強力なドライバーラインアップが揃うと見られている。だが、ハータがこのキャリア転換を選んだ理由は「トップ10満足」ではないはずだ。

    総合評価でF1昇格を狙う2026年
    ハータの2026年プログラムはF2参戦だけではない。IMSA復帰に加え、キャデラックF1でのシミュレーター作業、FP1走行機会も予定されている。

    つまり評価は「F2順位+実戦F1準備度」の総合判断となる。

    プレッシャーを和らげるトップ10目標は、適応期間を考慮した現実的な設定とも言える。しかし、インディカーで勝利経験を持つハータが本気でF1を狙うなら、最終的に必要となるのはタイトル争いレベルの結果だ。

    2026年シーズンは、単なるF2参戦ではない。

    F1への“証明の年”が始まる。