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    F1イギリスGP:記者会見 Part.1 – ノリス、アルボン、ベアマン

    2025年F1イギリスGPを前にした木曜恒例のドライバーズプレスカンファレンスの「PART ONE」には、地元イギリス出身のランド・ノリス(マクラーレン)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、オリバー・ベアマン(ハース)の3人が登壇。

    ホームレースならではの特別な感情やスケジュールへの対応、そしてそれぞれの現在のパフォーマンスに対する手応えについて語った。

    Q:ランド、まずはあなたから。ホームレースですね。専用のグランドスタンドもありますし、先週末は優勝も飾りました。今週末に向けての期待感を聞かせてください。

    ランド・ノリス:とても楽しみだよ。毎日が待ち遠しい。もちろん、走ることが一番楽しみだけど、すでに今朝いくつかのイベントはこなしたし、昨日はトラファルガー広場にも行った。今朝はグランドスタンドにも寄ったし、僕にとっては楽しいことばかり。いい気分転換にもなるし、すごくポジティブな意味でね。もちろんオーストリアでの勝利もいい気分のままだし、準備は万端だ。

    Q:これまでシルバーストンでは2位、3位、4位、5位、6位ときていて、優勝はまだありません。日曜日にそれが実現すれば、キャリア最大の瞬間になりますか?

    ノリス:そうだね。モナコを上回るとは言いにくいけど、モナコの前にも言ったんだ。もしどこか1つのレースで勝てるなら、モナコの代わりにでもシルバーストンを選ぶって。それが目標だよ。もちろん実現するまでにやるべきことはたくさんあるけど、モナコは特別な場所だし、理由は全然違う。モナコは歴史があるし、過去に勝った人たちの意味合いがある。一方で、シルバーストンは僕のホームレースだし、イギリスのファンや「ランド」ファンがいる。だから理由は違うけど、モナコよりも大きな笑顔になれるレースだと思う。子どものころからF1を見始めたときから、ずっと勝ちたいと思ってきた場所だから。

    Q:アレックス、今度はあなたです。ランドは昨日トラファルガー広場にいましたが、あなたはダウニング街10番地に行っていましたね。その経験はどうでしたか?F1が政府の中心にあることについてどう感じましたか?

    アレックス・アルボン:素晴らしかったよ。初めて行った。ランドは行ったことある?ないよね。オリーも一緒だった。外から見るより中は広くて驚いた。それくらいかな(笑)。

    Q:最近のパフォーマンスについてお聞きします。ここ数戦はウィリアムズとしてもフラストレーションの溜まる結果が続いていますね。今のチームの雰囲気は?今週末に向けての自信は?

    アルボン:まずはなぜあれだけ多くのDNF(リタイア)が続いたのかを理解する必要がある。それが繰り返し起きている。原因究明のためのテストもいくつか用意していて、自分たちのアプローチも変えながら取り組んでいるけど、まだ完全に解決はできていない。だからまずは日曜にちゃんと完走できることを願ってる。ファクトリーでもこの2日間で相当作業を進めてきたし、どこを重点的に改善すべきかも見えてきた。あとはFP1で進展が見られることを期待してる。

    Q:オリー、今度はあなたです。初めてのF1イギリスGP。ちょうど12カ月前にハースとの契約が発表されましたね。興奮してますか?

    オリバー・ベアマン:「興奮してる」って言葉じゃ足りないくらいだね。ちょうど1年前にF1に乗るって発表されたのはすごく特別な瞬間だった。今回こうしてフルタイムドライバーとして戻ってこれたのは信じられない気分だし、F1ドライバーとしてここでレースができるのは本当に楽しみだ。

    Q:今週末はアップグレードも投入されていますが、パフォーマンス面で何を期待していますか?

    ベアマン:そう、今週はアップグレードが入っていて、正しい方向に進めそうな感じがある。これまでの弱点は予選で、レースペースはむしろ良かった。ここ2戦も予選の結果以上に決勝ではP10やP11と善戦できた。だからこのアップグレードが予選や高速域でのパフォーマンスを改善してくれることを期待してる。ほんの数コンマ秒で順位が変わるからね。

    記者からの質疑応答

    Q:F1世界選手権が始まったこの国に生まれた3人として、しかもF1が今まさに世界で最も注目を集めている中で、50万人以上の観客が集まるこのグランプリの中心にいることについて、今どんな気持ちですか?こういう立場に自分がいることを、ふとしたときに実感することはありますか?

    ノリス:子どものころ、テレビでF1を見ていたときには考えもしなかったことだよね。でも、満員のグランドスタンドやファンを見たときに、その実感が湧いてくる。もし観客がいないレースを見ていたら、きっとそこまでワクワクしなかったと思う。だから、ここに来て、自分の名前を呼ばれたり、自分のTシャツや帽子を身に着けた人たちを見たりするのは、実際に体験してみないとわからない感覚なんだ。

    ホームレースが特別な理由はそこにある。トラック自体もすごく楽しいけど、やっぱりファンの存在が最高なんだ。僕らにとっては、他のどんな場面よりもサポートや愛情を感じられる瞬間だしね。僕にとっては、今回が7回目のシルバーストンでのグランプリだけど、毎年その感覚は大きくなってきていて、ファンの数も増えている。ついに自分の名前のついたグランドスタンドまで持てるようになったことは、本当に信じられない気持ちだよ。自分を応援してくれる人たちがたくさんいるという事実は、本当に特別なものなんだ。

    そして今、F1は世界中で最も人気のあるスポーツの一つだし、その人気はさらに広がっている。実際にここに来る人だけじゃなく、家でテレビを観ている人もたくさんいるし、そういう人たちが僕らを応援してくれている。サッカーやテニス、ゴルフを観るときと同じように、自国の選手に声援を送る感覚ってあるよね。その中心に今、自分たちがいるっていうのはすごく不思議な感覚だけど、だからこそ誇らしく思うし、嬉しくなる。

    だから、僕にとっては、年間で最もワクワクして、楽しくて、記憶に残る週末のひとつなんだ。

    アルボン:僕もランドと同じような気持ちだよ。F1の世界ってすごく速いペースで進んでいくから、自分がどこから来て、今どこにいるのかを振り返る時間ってなかなかないんだよね。

    僕が初めてF1を観に行ったのはシルバーストンだった。父が連れて行ってくれて、そのときに聞いたエンジン音に圧倒されたのを今でも覚えてる。あの音は本当に衝撃的だったし、ある意味ちょっと怖かったんだ。「自分がこれに乗るなんて無理だな」って子どもながらに思ってた。

    でも、それが夢になって、実際にレーシングライセンスを取ったのもここシルバーストンだった。昔はカートコースがあって、そこで取ったんだ。だから、自分のキャリアを振り返ると、いつもシルバーストンに戻ってくる感覚がある。

    今、自分が子どものころに憧れていたF1ドライバーになってるっていう事実を、あまり深く考えすぎないようにしてるけど、本当はすごく感動的なことなんだよね。

    ベアマン:僕はまだ始まったばかりだから、ホームレースで走る気持ちはまだ実感できてないけど、シルバーストンに初めて来たのは2015年だった。当時は観客として来てたんだ。だから、そこから10年後にF1ドライバーとしてこの場に立てるのは、本当に信じられないことだよね。

    観客として誰かを応援していた僕が、今は自分がその立場になって、誰かを喜ばせたり、熱狂させたりできるっていうのは、本当に誇らしいし、イギリスの代表として走れることが嬉しい。素晴らしい週末になるといいなって思ってる。

    Q:ちなみにオリー、そのとき誰を応援してたんですか?

    ベアマン:(笑)ベッテルだったよ!表彰式を聞いてもらうと、「フェラーリ!」って叫んでる子どもの声が入ってるはず。あれ、僕なんだ。勝ったのはルイスだったけど、ベッテルが3位で表彰台に上がってたから応援してた。

    Q:3人に質問です。ホームレースということで、スケジュールはどれくらい違いますか?予定が詰まりすぎていても、全部受けるべきだと思いますか?オリー、まずはあなたから。

    ベアマン:うん、いつもの週末より間違いなく忙しいよね。水曜日から始まっていて、昨日は首相にも会いに行ったし。レース週にそんなことをやるのは初めてだったし、そもそも首相に会うのも初めてだった(笑)。でも、やっぱりホームレースだから注目度も高いし、いろんなことがあるよ。

    ただ、同時に大事なのは、例えばキミ(アントネッリ)のホームレースのときにも見たように、やることが多すぎると集中力やエネルギーを失ってしまうから、週末のメインである予選や決勝に向けてエネルギーを温存しておくことだと思う。だから僕自身も、チームに対して、できるだけ効率的にスケジュールを組んでほしいって率直に伝えてる。初めてのイギリスGPだし、コース上で最高の週末にしたいからね。今のところ、うまく調整できてると思う。

    アルボン:そうだね。やっぱりホームレースっていうのは、どのチームにとっても注目が集まるし、スポンサーや家族も多く来るから、自然と予定は増えるよ。でも、正直言って、今シーズンのすべてのレースがこれまで以上に忙しくなっていて、それは毎年加速してる。

    でも、ある程度はもう慣れてきたというか、どうやってバランスを取るかを覚えてきた。休む時間も意識して確保するようになったしね。いくつかのレースでは、少し予定が多くても構わないと思える。その1つがシルバーストンだよ。

    ノリス:僕は何でもイエスって言うわけじゃないけど、この週末に関しては「やりたいこと」が多いんだよね。「やるべきこと」じゃなくて、「やりたいこと」って感じ。

    例えばファンステージに出る回数をいつもより増やしたり、グランドスタンドや自分のグッズショップを見に行ったり。バランスが大事なのは間違いない。僕の一番の仕事はドライビングで、パフォーマンスを出すこと。それは忘れてはいけない。

    でも、1年に1回しかないホームレースだから、楽しみたいんだよね。ファンとの時間とか、思い出を作ることが僕にとっては大事なんだ。だから「インタビューやりたい?」って聞かれたら「ノー」って答えるかもしれないけど、ファンのいるキャンプサイトに行ったりするのは全然構わない。そういうのはむしろ楽しんでやってるよ。ファンが主役だからね。

    イギリスグランプリ

    Q:ランドに質問です。オーストリアでは「自分の庭を見つけた」って表現がありましたが、ここシルバーストンでも同じような好感触が得られると思いますか?特にチームメイトに対して優位に立てる要素になり得ますか?

    ノリス:うん、もし「庭を見つけられる」場所があるとすれば、それはここであってほしいね。オーストリアでは、確かにリズムを取り戻した感じがあったけど、それがここでも再現できるとは限らない。

    サーキットごとに特性が違うし、路面やタイヤ温度、いろんな要素で左右されるから。ただ、間違いなく気持ちは良くなってきていて、リズムも戻ってきた。Q3の予選ラップは自分でも過去最高のひとつだと思ってる。あの瞬間には“以前の自分”に少し戻れた感じがしたよ。

    でも、「もう戻った」って簡単には言いたくない。自分に対してもそう。継続性で証明する必要があるし、オーストリアの結果はあくまで1つのモチベーションに過ぎない。ホームレースで少しでも有利に働いてくれればいいなとは思ってる。

    Q:オーストリアのようにチームメイト同士が自由にレースできるのは特権でもありますが、同時に接触しないよう注意が必要です。どこまでが許容範囲で、どこからが越えてはいけない一線だと考えていますか?ブリーフィングではどう共有されていますか?

    ノリス:カナダの件が、まさに“レッドライン”だったと思う。あれが限界だよ。だから、その一線は「接触しないこと」だと僕は思ってる。とてもシンプル。

    でも、同時に簡単なことではない。F1では限界ギリギリの攻防をしてるから、ミスが起きるのは当然だし、F1ドライバーって世界で最も優れたドライバーだと言われても、誰もがミスをする。ワールドチャンピオンを何度も獲っているドライバーだって同じだ。

    だから、僕らもその一線を越えないように気をつけてる。もちろん時にはチームから「ポジションキープしろ」とか「こう動け」といった指示が出ることもある。でも、先週末のレースは「レースさせる」と明確に伝えられていた。だから僕たちはレースをした。

    その線引きは僕らの中ではクリアになってる。わざわざ毎回公言する必要もない。基本的には「自由に走っていい、楽しんでいい、接近戦もOK」というスタンスだけど、それによって周囲を不安にさせることもある。実際、先週もそうだったと思う。

    でも、僕らのクルマを作ってくれている人たちがたくさんいるし、そういう人たちのおかげでレースに出られている。その努力を台無しにするような“くだらないこと”でチャンスを失うわけにはいかない。

    だから、ほとんどの場合は自由にレースできるけど、「カナダみたいなことは二度としない」っていうのがルールだね。

    Q:ランドに質問です。数戦前からマクラーレンに導入されたサスペンションの変更について、今の印象はどうですか?導入の経緯や、あなたが希望したものなのかも教えてください。

    ノリス:正直に言うと、今でも「良くなったのかどうか」明確な答えは出せてない。チームに対しても同じように答えてる。

    あれは「これで確実に良くなる」と確信を持って入れたものではなく、「方向性として正しいかもしれない」と信じて導入したものなんだ。だから、それくらい微妙な変化だった。

    パフォーマンスアイテムじゃないし、「これで速くなる」っていう類のものではない。ステアリングやフロントサスペンションのフィーリングを変えるかもしれないっていう狙いで入れた。だけど、サーキットごとに特性が違うし、走行中にすぐ変更できるようなパーツでもないから、単純に比較できるものでもない。

    だからこそ、僕はチームの考えを信じているし、設計や開発に関わった人たちが「これが正しい方向だ」と信じているなら、それを受け入れてる。僕がもっと感じやすくなる、あるいは差を感じやすくなる方向に変えてくれているなら、それで十分なんだ。

    オーストリアでは確かに良くなった気がした。カナダは全然別のサーキットだから、比較にはならないけど、少し解きほぐせた感じはあった。

    ただ、昨年の自分と比べて「完全に戻った」とはまだ言えない。理解度やフィーリングの面では、まだ課題が残ってる。

    でも、それはサスペンションだけの問題じゃなくて、他の要素も変わっているから、いろいろな変化が絡んでると思う。チームとしても僕自身も、シミュレーターでいろんなことを試したり、自分の運転の引き出しを広げたり、努力はしている。

    昨年の自分はもっと自信があったし、もっと多くの情報をクルマから得られていたと思う。でも僕は、絶対に「クルマが悪い」とは言いたくないドライバーなんだ。だから、自分の不満もちゃんとチームには伝えてきた。

    その結果、チームはチームで頑張ってくれて、僕は僕でやるべきことをやって、今こうして一歩ずつ前に進めている。それには満足しているよ。

    Q:ランド、オーストリアで見せたようなパフォーマンスは、今後他のサーキットでも再現できると思いますか?特に自信との関係について教えてください。

    ノリス:もちろん、同じような週末を再現することが目標だよ。特に予選では、Q3のラップはたぶん僕がこれまでに走ったなかでもベストに近いラップだったと思う。

    だから、ああいう走りをもう一度できれば、誰にも負けないんじゃないか、って思えるくらいだった。でも、それを毎週末やるのは本当に難しい。だから簡単にはいかない。

    僕ができることは、今週末に集中して、まずプラクティス、それから予選、レースと、一歩ずつ着実にこなしていくこと。別に「毎回ああなる」と期待してるわけじゃない。でも、そうなりたいという強い気持ちはある。

    自分のやるべきことに集中して、チームも全力を尽くしてくれている。だから、そういった週末を再現できるように、これからも一緒に努力していくつもりだ。

    Q:ランドに質問です。マシン開発の中で、今「自分が改善に取り組めている」と感じている部分はどこですか?特に不快感があった領域について、詳しく教えてください。

    ノリス:まず最初にはっきりさせておきたいのは、「完全に快適」というわけじゃないってこと。今は「前より快適になった」と言えるだけ。そこは誤解しないでほしい。

    難しいのは、他のドライバーと比較できないこと。誰がどう感じてるのか、僕にはわからないし、自分の過去の経験を頼りに判断するしかない。しかも僕はマクラーレンしか知らない。だから比較の対象も限られている。

    ただ、僕の場合は、主に“手”で感じるタイプのドライバーなんだ。もちろん、視覚や体全体、足からのフィーリングも大事だけど、一番繊細に感じ取れるのはハンドルを通じた感覚なんだ。

    グリップがどこにあるのか、どのくらいあるのかっていう情報は、基本的にステアリングから伝わってくる。これは昔からそうで、カルロス(・サインツ)やダニエル(・リカルド)と組んでいたときも、僕はずっとステアリングフィーリングに関しては一番うるさかったと思う。

    それは強みでもあるし、時には弱みにもなる。でも、それが僕の特徴なんだよね。そして、それが得られないときには、自分の限界まで攻められない。だから満足できないし、快適さが足りないと感じてしまう。

    今シーズンは、そういったフィーリングをどこかで失ってしまった感覚がある。だから、それを取り戻すにはどうしたらいいかを、今まさに探っているところなんだ。

    Q:オリバーに質問です。今週末は「ベアマン兄弟が揃ってレースする週末」でもあります。弟のトーマスが先週オウルトン・パークで初勝利を挙げましたが、兄として今の気持ちは?本人は「兄と一緒にレースする」と語っていました。

    ベアマン:モータースポーツの世界で弟が成長していく姿を見るのは、本当に嬉しいことだよ。カート時代に一緒に走っていた頃のことも覚えてるし、あの頃の思い出は今でも大切にしてる。

    先週の初優勝を見たときは、心から誇らしい気持ちになった。初めて表彰台の一番上に立ったときの気持ちは、本当に特別だからね。しかも、それを家族と一緒に分かち合えた。あ、僕はいなかったけど(笑)。「彼の家族」って言っちゃったけど、僕もちゃんと家族だから!養子じゃないよ(笑)。

    今週は彼もイギリスGPの舞台でレースをする。だから僕だけが注目を集めるんじゃなくて、注目が分散するのもいいことだと思う。

    ただ1つだけ、彼に同情するのは「早起き」だね。たしか土曜日の朝6時にはサーキットにいないといけないらしいから(笑)。

    でも、きっと最高の週末になると思う。僕もシミュレーターでちょっとアドバイスしたし、今週末、ポディウムに立つ可能性があるのはむしろ弟のほうが高いんじゃないかな。頑張ってほしいね。

    Q:ランド、あなたは今シーズンのチャンピオン争いの中で、ランキングでも最上位のイギリス人ドライバーです。ファンの数も多く、専用のグランドスタンドもあります。ご自身が“イギリスのナンバーワンドライバー”だと感じていますか?

    ノリス:うーん、まあ理屈の上では……いや、言わないでおこう(笑)。でも、確かに今週末に勝てる可能性が最も高いのは僕かもしれないし、今シーズンのチャンピオン争いに関しても、最も近い位置にいるイギリス人ドライバーではあると思う。

    「イギリスのナンバーワンか?」って言われると、歴史をどこまで含めるかによるよね。もし過去の実績を含めるなら、ルイス(・ハミルトン)がトップなのは明らかだよ。レース勝利数もポールポジション数も、チャンピオンの数も、他の誰よりも多い。たぶん他のイギリス人全員を足しても敵わないんじゃないかな。

    だから、今週末だけを見れば「イギリス勢の中で一番の注目株」って言えるかもしれないけど、ナンバーワンかどうかを決めるのは君たちの仕事だよ。僕の仕事じゃない。

    もちろん、自分がナンバーワンになりたいという気持ちはある。スポーツに関わる人間なら誰だってそう思うはずだよね。テニスでもゴルフでも同じ。でも、僕自身はまだそこまで証明できていないと思ってる。だからこそ、それを目指してこれからも頑張っていくつもりだ。

  • ルイス・ハミルトン F1イギリスGP展望「フェラーリの赤を纏うことを誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン F1イギリスGP展望「フェラーリの赤を纏うことを誇りに思う」

    フェラーリに移籍後、初めて母国シルバーストンに戻るルイス・ハミルトンは、F1イギリスGPを前に「ここで赤をまとうことを誇りに思う」と語り、地元ファンの前で走る喜びとフェラーリで迎える特別な週末への想いを明かした。

    ハミルトンは、初めてフェラーリのカラーで臨むイギリスGPについて。「シルバーストンは僕にとって単なるサーキット以上の存在なんだ。ここでは観客の後押しを受けて、忘れられない瞬間をたくさん経験してきた。でもフェラーリと一緒にここに来るのは、まったく特別なことだ」と語った。

    「僕はこのサーキットとたくさんの歴史を共有してきたし、そこにフェラーリという存在が加わることには大きな意味がある。ここで赤を身にまとうことを誇りに思っているし、あの素晴らしい母国ファンのエネルギーをまた感じるのが楽しみだ」

    お気に入りのセクションについて聞かれると、ハミルトンはシルバーストンの代名詞とも言える高速コーナーを挙げた。

    ルイス・ハミルトン F1 イギリスGP スクーデリア・フェラーリ

    「印象的なセクションはいくつかあるけど、コプスからマゴッツ、ベケッツにかけての流れは別格だね。本当に速くて、うまく走れた時はまるで空を飛んでいるような感覚なんだ」

    「でもシルバーストンを特別にしているのは、やっぱり雰囲気だ。僕がこの場所で何度も表彰台に立ってきた理由は、ファンの応援があるからなんだ。

    「2008年に初優勝した時から、去年の9勝目まで、いつだって観客が一緒にいてくれた。どこを走っていても、コックピットの中からそのエネルギーを感じることができるんだ」

  • オスカー・ピアストリ F1イギリスGP展望「ノリスとの一騎打ちにはならない」

    オスカー・ピアストリ F1イギリスGP展望「ノリスとの一騎打ちにはならない」

    オスカー・ピアストリは、今週末のF1イギリスGPで複数チームによる接戦が展開される可能性があると予想し、自身とマクラーレンF1のチームメイト、ランド・ノリスの一騎打ちにはならないかもしれないと語った。

    前戦オーストリアGPでは、ピアストリとノリスによるレース全体にわたる激しいバトルが繰り広げられ、最終的にノリスがシーズン3勝目を挙げた。一方で選手権争いでは、ピアストリが依然として15ポイント差で首位に立っている。

    今週末、チームメイトの母国グランプリで再びノリスとのバトルがあるかと問われると、ピアストリは笑みを浮かべながらこう答えた。

    「どうなるかは見てみよう。面白い週末になりそうだし、シルバーストンはいつもそうだよね。天気も毎回影響するし、今回もそうなりそうだ」

    「見てみないとわからないけど、今回はマクラーレン2台だけの戦いにはならないと思う。メルセデスは速そうだし、レッドブルも正直どうなるかは読めないけど、過去にはここで速かった。フェラーリもオーストリアでは少し復調してたし、どうなるか楽しみだ」

    「僕自身このサーキットはすごく好きだし、誰が相手であれ、いい戦いになると期待してるよ」

    今シーズンここまで、ノリスが勝利したレースの次戦では、ピアストリが勝っているというジンクスのような流れが続いている。

    この“交互優勝”の傾向について意識しているか尋ねられると、24歳のピアストリはこう答えた。

    「僕も同じパターンに気づいたけど、特に意識してやってるわけじゃない。ただの偶然だと思う」

    「毎週末、自分ができる限りのベストを尽くすつもりで臨んでる。中国では、特にモチベーションが高かったかもしれないけど、それはどちらかというとメルボルンでの悔しさが大きかったからだと思う」

    「とにかく毎週末、ベストなメンタルで挑もうとしてるし、自分自身のことやクルマに求めるものを常に学んでる。日々、成長してる感覚はあるよ」

    選手権争いが心理的にも重要な局面に入る中、チームメイトのホームレースで勝利することの重要性についても聞かれたピアストリは、冷静にこう返した。

    「特にそうは思わない。誰だって母国レースは勝ちたいものだけど、結局のところ、ほかのレースと同じだけのポイントしかもらえないからね。モナコも似たような特別な雰囲気はあるけど」

    「もちろん、この週末に勝てたら最高だけど、どうなるか見てみよう。このサーキットはすごく楽しめるし、過去にもいい結果を出せた場所だから、いい週末にしたいと思ってる」

  • 角田裕毅 F1イギリスGP会見「レッドブルからはこれまで以上のサポート」

    角田裕毅 F1イギリスGP会見「レッドブルからはこれまで以上のサポート」

    2025年F1イギリスGPの木曜記者会見に、角田裕毅(レッドブル・レーシング)が登壇。昇格から約3か月、まだ十分な結果を残せていない現状について率直な心境を語りつつ、レッドブルからの支援体制と自身の課題克服への取り組みを明かした。

    角田裕毅はオーストリアGPでの自責のレース展開や、RB21におけるロングランでの苦戦について正直に振り返った一方、「今は正しい方向に進んでいる」と前向きな姿勢を強調。

    マシンの特性に順応するために新たなドライビングスタイルにも挑戦しており、クリスチャン・ホーナーやヘルムート・マルコからのサポートの厚さにも感謝を示した。

    Q:オーストリアでは厳しい週末だった。どんな問題があったと考えている?

    角田裕毅:問題は僕自身にありました。オーバーテイクしようとした場面で、もう1周待てばよかったと思います。あの状況であそこまでプッシュする必要はなかったですし、レースクラフトとしては理想的じゃなかったです。

    ペースに関しては…そのあとフロントウイングを交換していて、そこからの走行は
    正確な比較材料にはならなかったと思います。でも、今シーズンを通して取り組んでいるのはロングランで、そこが一番苦戦しているところです。

    なので、ここに向けて数日間いろいろ取り組んできました。これまで考えたことがなかったようなアプローチも試す予定なので、楽しみにしています。ショートランについては、自信のあるレベルまで早く戻せると信じています。

    Q:レッドブルは“ワンカーチーム”だという声もある。チームからのサポートは十分に感じている?

    角田:はい、間違いなくサポートを感じています。特に最近はクリスチャンやヘルムートから、これまで以上のサポートをもらっています。イギリス南部に行ってリフレッシュする時間をもらったのも彼らの提案でしたし、そういったサポートが僕にとってはすごく大きな意味を持っています。

    さらに、通常なら認められないようなことも、僕の成長のために試させてもらっていて、本当にありがたいと感じています。

    角田裕毅 レッドブル F1 イギリスグランプリ

    Q:マックス以外のドライバーにとってRB21に順応するのは難しい?

    角田:ドライバーによると思いますが、少なくとも今のところ、このクルマにすぐ慣れたという人は見たことがないです。それは事実としてあると思います。

    でも、少なくともショートランに関しては良い方向に進んでいると思っています。オーストリアではQ1で敗退しましたが、ギャップはかなり小さかったです。マックスとの比較ではまだ差がありますけど、今後アップグレードが入ると聞いていますし、パッケージが揃えばチームの期待するレベルに届けるという自信はあります。

    ロングランはまだ課題ですが、これまでF1で一度も試したことがないようなドライビングスタイルも含めて、いろいろ学びながら取り組んでいます。

    VCARBのときはマシンの特性を完全に理解していて、最初のプッシュから全開でいけました。でも今のレッドブルでは、まずはビルドアップする必要があると感じています。それは僕にとって正しいアプローチだと思っていますし、間違いではないと思っています。ただ、時間は少しかかります。

    1シーズンかかるかはわかりませんが、少なくとも今は前向きな方向に進んでいるという点がポジティブです。

    Q:ヘルムート・マルコが「今季中の交代はない」と明言していることは安心材料になる?

    角田:そうですね、「2戦後に交代」なんて言われるよりは、はるかに安心できます。クリスチャンもヘルムートもすごくサポートしてくれています。オーストリアでのレースにはもちろん満足していなかったと思いますが、それでも変わらず僕の成長をサポートしようとしてくれています。

    彼は僕の才能やスピードを信じてくれているので、それを結果で証明する責任は僕にあると思っています。ヘルムートはいつも率直に意見を言ってくれますし、それがプレッシャーになることもありますが、そのおかげで自分でも気づかなかったような力を引き出せることもあります。ジュニア時代からそういう関係でやってきたので、今もそのサポートに本当に感謝しています。

    Q:ザク・ブラウンが「マックスがいなければレッドブルはVCARBの後ろ」と発言したが、それについてどう思う?

    角田:うーん…たしかに、今の僕のパフォーマンスを見れば、そう思われるのも仕方ないかもしれません。ただ、オフシーズンのテストには僕は参加していなかったので、詳しいことは分かりません。

    VCARBは良いパフォーマンスを見せていて、僕自身も最初の2戦は良い走りができたと思っています。オーストラリアや中国では戦略などで少し混乱がありましたけど、すべてうまくいっていればもっとポイントが取れていたはずです。

    でも今は完全にレッドブルに集中していて、このマシンはうまく使えば十分戦えるポテンシャルがあると感じています。あとはもっと理解を深めていくだけです。エンジニアとも密に話し合いを重ねていますし、彼らの考え方をより深く理解する努力をしています。

  • 2025年F1 イギリスGP:注目すべき5つのストーリー

    2025年F1 イギリスGP:注目すべき5つのストーリー

    F1のヨーロッパでのダブルヘッダーは、世界選手権のスタート地点であるシルバーストンへと続き、そこには熱狂的なファンが大挙して押し寄せることが予想される。

    日曜に繰り広げられたマクラーレンのチームメイト同士による白熱のバトルを経て、今週末も見どころに満ちた3日間となりそうだ。

    マクラーレンのチャンピオン争いがいっそう激化し、フェラーリのアップグレードも結果を示し始めている。一方で、レッドブルとメルセデスはオーストリアでの厳しい週末からの巻き返しを狙っており、注目の「シリーシーズン」も本格化する中、F1発祥の地で迎える第12戦は、ドライバーもファンも熱くさせる要素に事欠かない。

    マクラーレンのタイトル争い
    マクラーレンは今季、複数のレースでフィールドの大半に対して明確な優位性を示しており、オスカー・ピアストリとランド・ノリスの2人で開幕11戦中8勝を分け合っている。中でもオーストリアは、これまでで最も長く続いた2人のレース中バトルとなり、ノリスがレッドブル・リンクの第1スティントを通じてピアストリの攻撃を退け続けた。

    最終的に勝利したのはノリスで、非常に印象的なポールポジションを見事に勝ちに結びつけ、チャンピオンシップのポイント差を15に縮めた。

    カナダではピアストリに接触してリタイアしたノリスだが、過去5戦で2勝と2回の2位を含めて、実はチームメイトを1ポイント上回っている。

    ノリスへの強力な後押しが確実と見られる母国レースに向かうが、これまで両者ともに観客からの熱い支持を受けてきた。タイトル争いが激しく揺れ動く今シーズン、このバトルは最終戦までもつれ込む可能性が高い。

    イギリスGPノリスとピアストリは、シルバーストンで再び勝利をかけて争う準備を進めている

    フェラーリのアップグレード
    ヨーロッパラウンドの再開に伴い、複数の上位チームがアップグレードを投入する中、マクラーレンは新パーツが後続との大きな差につながった要因の1つだと述べている。

    その後方を率いたのがフェラーリで、マラネロが導入したフロアアップグレードについて、シャルル・ルクレールは明確な前進があったと語った。この進化により、ルクレールはオーストリアで過去4戦中3回目の表彰台を獲得。ルイス・ハミルトンもその後ろ4位でフィニッシュし、フェラーリはコンストラクターズランキングで2位に浮上した。

    今週末にもさらなるアップグレードの投入が予告されており、最近の進歩は、これからの開発が期待通りに機能する可能性を示唆している。ただし、シルバーストンは昨年、フェラーリにとって不本意な結果となったサーキットであり、今年も再び変わりやすい天候が予想されている。マシンの複数の側面での改善が試されることになる。

    イギリスグランプリシャルル・ルクレールはオーストリアで表彰台の最終スポットを獲得した

    レッドブルとメルセデスは巻き返しなるか
    レッドブルF1の本拠地であるオーストリアでは、マックス・フェルスタッペンの熱狂的なファンが大挙して押し寄せた。

    予選では、レッドブル・リンクで6勝目を挙げられそうな気配は薄かったものの、オレンジアーミーは依然として表彰台争いに期待を寄せていた。だが、その期待は実現することなく終わった。開幕ラップのターン3でフェルスタッペンがキミ・アントネッリに接触され、リタイアを喫したためだ。

    角田裕毅は2周遅れで完走車中最下位となり、ホームレースはレッドブルにとって厳しい週末となった。これは、2週間前のカナダでの好パフォーマンスから一転する形だった。

    メルセデスも苦戦を強いられた。モントリオールで優勝したジョージ・ラッセルは、ノリスから1分以上離された5位に終わり、アントネッリはリタイアとなった。

    とはいえ、両チームは過去にシルバーストンで非常に高い競争力を見せてきており、メルセデスにとっては、昨年ハミルトンが勝利を挙げたように、気温が下がる予報が吉と出る可能性がある。

    2025年のF1世界選手権オーストリアで5番手に入ったジョージ・ラッセル、契約問題が注目を集めた

    “シリーシーズン”が本格化
    厳しい日曜となる前、オーストリアGPではドライバー市場の重要人物2人が注目を集めていた。ジョージ・ラッセルが、メルセデスが将来的にマックス・フェルスタッペンと契約する可能性について語ったのだ。

    ラッセルは今季末で契約満了となるが、自身の立場には安心感があると述べ、まだ本格的な交渉は始まっていないと明かした。Sky Sports F1のインタビューでフェルスタッペンとの交渉について言及したことで、金曜にはチーム代表のトト・ヴォルフに多くの質問が集中。ヴォルフはラッセルとアントネッリの組み合わせを評価しつつも、フェルスタッペン獲得の可能性を完全には否定しなかった。

    ラッセルの契約が更新されない限り、メルセデスとフェルスタッペンに関する憶測は続くだろう。それだけでなく、ラッセル自身がどこに行くかについても注目される。そしてこの動きが他のシートにも波及する可能性がある。

    仮にフェルスタッペンが移籍となれば、レッドブルは後任を探す必要がある。イギリスのファンは今週末、将来のスター候補を目にすることになる。F2タイトル争い中のアービッド・リンドブラッドが、FIAの特別許可を受けて17歳でFP1デビューを果たす。

    F1史上最大級のイベントのひとつ
    シルバーストンは75年前、F1世界選手権の初開催地であり、それ以来グランプリ開催地として特別な存在へと進化してきた。

    このサーキットの高速性は多くのドライバーに好まれており、マシンを限界までプッシュすることができる。現行のグランドエフェクトカーは、Copse、Abbey、Stoweといった高速コーナーで真価を発揮し、Maggotts、Becketts、Chapelの切り返しでの挙動も見応え十分だ。

    前戦オーストリア同様、多数のファンがシルバーストンに詰めかけ、周辺のキャンプ場に滞在して週末を過ごすことで、フェスティバルのような雰囲気が醸し出される。会場では有名アーティストによるライブも開催され、4日間にわたって賑わいが続く。

    だが、何よりグランドスタンドが最も熱狂するのは、やはりレース中だ。ランド・ノリス、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、アレックス・アルボン、オーリー・ベアマンという5人のイギリス系ドライバーが出走し、F2、F3、F4のサポートレースも加わる今週末は、アクション満載のイベントとなることが約束されている。

  • ノリス 母国F1イギリスGPでの勝利を誓う「ここは僕の物語の始まりの場所」

    ノリス 母国F1イギリスGPでの勝利を誓う「ここは僕の物語の始まりの場所」

    トラファルガー広場に設置された仮設バルコニーにランド・ノリスが登場すると、大歓声がロンドン中心部を揺るがした。

    マクラーレンのイベントの一環として広場を“ジャック”したこの日、街にはパパイヤカラーに身を包んだファンがあふれ、夏の陽光の下で英国チームへの熱烈な声援が送られた。

    観衆に手を振り、拍手と歓声を笑顔で受け止めるノリス。その姿は、2017年にマクラーレンのジュニアドライバーとしてウォーキングの本社に足を踏み入れた“ベビーフェイスの少年”が、今やチームのエースとして真のタイトル争いに挑むまでに成長した証だ。

    「こうして話すと不思議な感じだけど、実際長い旅だった」とノリスは語る。「常に目標はあったけど、それが遠く感じてた。マクラーレンで走って、勝って、タイトルを獲る。全部が“いつか”の話だったけど、努力し続けたら気づけばここにいた」

    「こういうイベントで歓声を浴びたり、自分のTシャツを着た人を見たりすると、日常じゃ味わえない感覚になる。本当に特別な気持ちになるんだ」

    ノリスにとってF1初観戦の地も、F1初レースの地もシルバーストン。だからこそ、イギリスGPは「一番意味があるレース」だという。

    「最初のレースもシルバーストンだったし、最初にF1を見たのもここ。母国GPってだけじゃなくて、僕にとって一番思い入れのある場所なんだ」

    オーストリアでの「完璧な週末」から勢いそのままに

    第11戦オーストリアGPでは、予選で全体をコンマ5秒引き離す圧巻のポールポジションを獲得し、決勝でもチームメイトのオスカー・ピアストリからのプレッシャーを受け止めて今季3勝目。カナダGPでのクラッシュの悪夢を完全に払拭し、自他ともに認める「キャリア最高の週末」となった。

    「簡単なレースじゃなかったけど、これまでで一番パフォーマンスが安定してた週末だった。ホームレース直前にああいう結果が出せたのは最高の流れだと思う」

    「僕自身の努力も報われてるし、チームの仕事ぶりも素晴らしい。でも簡単にはいかない。時間も情熱も必要だし、それが形になるときに一番うれしい。これからもこの姿勢を続けていく」

    ランド・ノリス F1 イギリスグランプリ マクラーレン

    シルバーストンでは過去に6位、5位、4位、3位、2位と着実に順位を上げてきたノリス。いよいよ“最後の1つ”を埋める準備は整っている。

    「正直、どのくらいのチャンスがあるかはわからない。雨の可能性は高そうだけど、僕たちの今の調子と過去の実績を考えたら、ここは確実に得意な部類のサーキットだと思う」

    「この週末が一番楽しみだし、一番結果を出したい週末でもある。どうなるか楽しみだ」

    マクラーレンの二頭立て、加速するタイトル争い

    現在、マックス・フェルスタッペンはランキング首位のピアストリから61ポイント差の3位。実質的にはピアストリとノリスによる“二頭立てのタイトル争い”という構図が固まりつつある。

    カナダではピアストリが、オーストリアではノリスが勝利を収め、両者の直接対決はますます白熱しているが、マクラーレンは今のところチームオーダーを敷くつもりはなく、「お互いの成績を損なわない限り自由にレースをさせる」方針を維持している。

    「僕らはF1ドライバーとしてこの状況を楽しんでる。でも、互いに勝ちたいという気持ちも強い。それがあるからこそ、いい関係が築けてるんだと思う」

    「いろんなことを言う人がいるけど、『こういう関係じゃ勝てない』ってのは全部ナンセンスさ。僕らはそれぞれのやり方で、互いに勝ちたいと思ってるだけ」

    「オーストリアみたいに、ギリギリまで攻め合って戦うのが楽しい。カナダのことはあったけど、またこれからも何度もバトルになるはず。それを楽しみにしてる」

    優勝争い、タイトル争い、チームメイト対決、そして熱狂的なファン――すべての要素が揃った今週末。舞台は整った。ノリスは、ついに母国シルバーストンでの頂点を狙う。

  • 2025年F1 イギリスGP:シルバーストン・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 イギリスGP:シルバーストン・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 イギリスGPが、7月4日(金)~7月6日(日)の3日間にわたってシルバーストン・サーキットで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第12戦 イギリスグランプリのタイヤについて解説した。

    今年はF1世界選手権が誕生してから75周年という節目の年であり、1950年に第1回選手権レースが行われた原点の地シルバーストンは、例年以上に注目を集める。

    これを記念してピレリは特別デザインのポディウムキャップを発表したほか、今大会では昨年よりも一段階柔らかいタイヤ構成を採用し、戦略の幅を広げる狙いでレースに臨む。

    F1が原点へ戻る
    シーズンの中間点で、F1は75年前にすべてが始まった場所へと戻る。ドライバーズ世界選手権にカウントされる最初のグランプリは1950年5月13日に、第二次世界大戦時の軍用飛行場跡地にレイアウトされたシルバーストンで開催された。

    この記念日を称え、ピレリはデザイナーのデニス・デコヴィッチとコラボレーションして、Pirelli Designコレクションの一部として特別仕様のポディウムキャップを製作した。シルバーストン・ポディウムキャップはすでに専用のeコマースプラットフォーム(https://store.pirelli.com/)で購入可能となっている。

    イギリスグランプリ

    コンパウンド
    このイベントにおけるコンパウンドの選択には重要な変更がある。実際、ピレリはC2をハード、C3をミディアム、C4をソフトとして選択しており、これは昨年よりも一段階柔らかい構成である。FIA、F1、そしてチームと共有された目的は、レースにおいてより広い戦略の選択肢を生み出すことだ。2024年には、C3がソフトとして使用されており、雨が降ったレース終盤にごく一部のドライバーによってのみ使用された。今年はミディアムとして、レースの複数のフェーズで重要な役割を果たすことが確実だ。1ストップレースを狙う者にとっては、スティントを非常に注意深く管理しなければならず、全体のレースタイムが長くなることを受け入れなければならない。また、この方程式における考慮事項として、タイヤ交換にかかる時間がそれほど長くないこと(約20.5秒)、そして困難ではあるもののオーバーテイクが可能であることもある。

    イギリスGPF1 イギリスGP

    2024年には
    2024年のF1イギリスGPでは、すべてのドライコンパウンドとインターミディエイトが使用された。17人のドライバーがミディアムでスタートグリッドに並び、例外はオコンと周冠宇でソフトを選択し、ペレスはハードでピットレーンスタートとなった。C2は効果的であり、ドライバーたちはスタートから燃料満載でもプッシュでき、雨が降り始めた際の複雑なコンディションにも対応できた。さらに、ミディアムは最初のピットストップのタイミングにおいて、より柔軟性を提供し、スタート前から雨のリスクがあったことを考慮すると有効だった。

    次に、インターミディエイトが主役となる時が来た。ルクレールやペレスのように早めにグリーンバンドのタイヤへ交換した者たちは、実際に雨が強くなった時には、元のセットが摩耗していたため、もう一度新しいセットへ交換しなければならなかった。しかし、雨は前日のFP3ほど激しくはならず、路面が乾いていくにつれてタイヤの摩耗は早まった。レースの最終局面では、3種類のドライタイヤすべてが同等に機能した。上位勢の中では、各車・ドライバー・タイヤコンパウンドの組み合わせがすべてうまく機能しているのが明確だった:ハミルトンはメルセデスでソフトを履いて優勝し、フェルスタッペンはレッドブルでハードを履いて最速のペースを記録し、ピアストリはマクラーレンでミディアムを履いて非常に競争力があった。

    イギリスグランプリ 2025年のF1世界選手権l

    サーキット
    シルバーストンはこれまでに59回のグランプリを開催しており、モンツァ(74回)を除けば、他のいかなるサーキットよりも多くの世界選手権イベントを開催している。そのレイアウトは長年にわたりほぼ変わらず保たれている。5.861kmという長さを持つこのサーキットは、カレンダーの中でも最長クラスであり、18のコーナー(右10、左8)を擁している。その中には、マゴッツ~ベケッツ~チャペルのような、高速での方向転換が連続する区間が含まれており、スパ・フランコルシャンや鈴鹿に匹敵する非常に高い横方向のGを生む。

    このサーキットは四輪・二輪の各カテゴリーによって通年にわたり使用されており、金曜のFP1から良好なグリップを提供する。また、路面の摩耗レベルは中~低と評価されている。

    夏の盛りに開催されるにもかかわらず、イギリスの天候はしばしば予測困難であり、気温の変化や突発的な風や雨が発生し、昨年のようにレース中に情勢を一変させる可能性がある。

    イギリスGP 2025年のF1世界選手権

    キーワード:アニバーサリー
    シルバーストンはF1の発祥の地であり、1950年5月13日に最初のドライバーズチャンピオンシップ対象レースが開催され、10万人以上の観客を集めた。ピレリタイヤを装着したアルファロメオ158に乗るニーノ・ファリーナがポールポジション、ファステストラップ、そしてF1史上初勝利を記録した。このイタリア人ドライバーは、同年最終戦モンツァでタイトルを確定させ、初代世界チャンピオンとなった。シルバーストンからモンツァへと続く今年のリンクも注目に値する:F1がイギリスでダイヤモンド・ジュビリー(75周年)を祝う一方で、モンツァでのイタリアGP週末には、ピレリの通算500戦目を記念する特別なセレモニーが予定されている。実際にはその節目は前戦のオランダGP・ザントフォールトで達成されるが、ピレリ本社から15kmしか離れていないモンツァで祝われるのは相応しいことだ。

    統計コーナー
    7月3日(木)は、第76回イギリスGPの始まりを意味し、イタリアGPとともに、チャンピオンシップカレンダーに常に存在してきた唯一のレースとしての名誉を共有している。このレースはかつて、エイントリー(5回)やブランズ・ハッチ(12回)でも開催された。シルバーストンはまた、COVIDの影響を受けた2020年シーズンにはF1 70周年記念GPも開催している。

    ルイス・ハミルトンは母国GPで最多の9勝を挙げており、現在所属するチーム、フェラーリは18勝で最多勝を記録している。ハミルトンは最多ポール(7回)、最多表彰台(14回)も保持しており、同郷のナイジェル・マンセルはファステストラップ最多記録(7回)を持つ。チーム単位では、フェラーリが最多ポール(16回)、最多表彰台(59回)、最多ファステストラップ(21回)でトップに立っている。

    グレートブリテンは、F1ドライバーを最も多く輩出してきた国であり(179名)、1120レースにおいて少なくとも1人の英国人ドライバーがグリッドに並んだ。ユニオンジャックは20人のワールドチャンピオン、319勝、308ポールポジション、787回の表彰台、282回のファステストラップに掲げられてきた。

  • 2025年F1 イギリスGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 イギリスGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 イギリスGPの開催スケジュールとテレビ放送時間。2025年 F1世界選手権 第12戦 イギリスグランプリが7月4日(金)~7月6日(日)の3日間にわたってシルバーストン・サーキットで開催される。

    舞台となるシルバーストン・サーキットはF1カレンダー中で最も歴史があり、かつ最も高速なサーキットのひとつ。F1世界選手権の初年度となった1950年に開幕戦を開催。現在に至るまで、F1カレンダーの中でも中心的なグランプリとしての役割を担ってきた。

    コースレイアウトは何度か変更されたものの、開設からの67年間、一貫して高速コースという特性は変わっておらず、F1マシンが全開で攻める姿を堪能できる。高速で流れるようなコーナーの連続、正確なライン取りが要求される難易度の高いサーキットとなる。

    シルバーストン・サーキットではF1以外にも多くのレースが行われ、四輪のWEC(世界耐久選手権)や二輪のMotoGPのほか、多数の英国内選手権も開催。F1チームも英国を拠点としているチームが多く、モータースポーツの聖地とも呼べるサーキットだ。

    日本とイギリスの時差は8時間。F1イギリスGPのフリー走行1回目は、7月4日(金)の20時30分(現地時間12時30分)から行われる。

    2025年 第12戦 F1イギリスGP 開催スケジュール
    ■7月4日(金)
    フリー走行1: 20:30~21:30(12:30~13:30)
    フリー走行2: 24:00~25:00(16:00~17:00)
    ■7月5日(土)
    フリー走行3: 19:30~20:30(11:30~12:30)
    予選 : 23:00~24:00(15:00~16:00)
    ■7月6日(日)
    決勝: 23:00~(15:00~)
    ※日本時間(現地時間)

    2025年 F1イギリスGP テレビ放送時間(フジテレビNEXT)
    ■フリー走行1
    7月4日(金) 20:20~22:10
     <解説>山本雅史・白幡勝広 <実況>黒瀬翔生
    ■フリー走行2
    7月4日(金) 23:50~25:40
     <解説>山本雅史・白幡勝広 <実況>黒瀬翔生
    ■フリー走行3
    7月5日(土) 19:20~21:10
     <解説>川井一仁・浜島裕英 <実況>堀池亮介
    ■予選
    7月5日(土) 22:50~27:00
     <解説>川井一仁・浜島裕英 <実況>堀池亮介
    ■決勝
    7月6日(日) 22:20~28:00
     <解説>川井一仁・浜島裕英 <実況>堀池亮介
    ※時間はいずれも日本時間

    2025年 F1イギリスGP ネット配信(DAZN)
    ■フリー走行1
    7月4日(金) 20:30~
     <コメンテーター>浅木泰昭 <解説>田中健一
    ■フリー走行2
    7月4日(金) 24:00~
     <解説>柴田久仁夫 <実況>サッシャ
    ■フリー走行3
    7月5日(土) 19:30~
     <解説>笹原右京 <実況>サッシャ
    ■予選
    7月5日(土) 23:00~
     <解説>笹原右京 <実況>サッシャ
    ■決勝
    7月6日(日) 23:00~(配信開始21:20~)
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ
    ※時間はいずれも日本時間

    ■サーキット情報
    2025年F1 イギリスグランプリ
    FORMULA 1 QATAR AIRWAYS BRITISH GRAND PRIX 2025
    サーキット名: シルバーストン・サーキット
    コース全長: 5.891km
    周回数:52
    レースディスタンス:306.198km
    ラップレコード:1分27秒097(マックス・フェルスタッペン / 2020年)

    ■2025年F1イギリスGP:注目のポイント

    マクラーレンF1のチーム内タイトル争いが激化
    マクラーレンF1は開幕11戦で8勝を挙げ、ノリスとピアストリが選手権を争っている。オーストリアGPではノリスがポール・トゥ・ウィンを達成し、ポイント差を15に縮めた。母国GPとなるシルバーストンではノリスへの声援が追い風となりそうだ。

    フェラーリのアップグレードが機能、さらなる改良も
    オーストリアで導入された新型フロアが好調で、ルクレールが再び表彰台に立った。コンストラクターズランキングでも2位浮上。シルバーストンではさらなる改良が投入される見込みで、その効果に注目が集まる。

    レッドブルとメルセデスは反撃なるか
    前戦で苦戦した両チームだが、シルバーストンでの巻き返しを狙う。特にメルセデスは気温が低くなれば優位と見られており、ラッセルとアントネッリのパフォーマンスが鍵となる。

    “シリーシーズン”本格化、注目の去就
    ラッセルがメルセデスとフェルスタッペンの交渉を認め、移籍の可能性が取り沙汰される中、アービッド・リンドブラッドがFP1でF1初走行。若手にも注目が集まる週末となる。

    F1発祥の地シルバーストン、75周年を祝う大舞台
    F1初開催地であるシルバーストンは75周年を迎え、特別な週末となる。高速コーナー群とグランドエフェクトカーの相性の良さもあり、英国系ドライバーへの声援がスタンドを沸かせるだろう。

  • マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍の噂に「語ることは何もない」

    マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍の噂に「語ることは何もない」

    レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンは、今週末のF1イギリスGPを前に、2026年に向けた将来の去就について再び問われたが、メルセデス移籍の噂に対する具体的なコメントは避けた。

    4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、ジョージ・ラッセルがオーストリアGPで「メルセデスがマックスと会話している」と明かしたことを受け、シルバーストンの記者会見でも注目を集めた。なお、ラッセルの現行契約は今季末で終了する。

    一方ラッセル本人は、来季もメルセデスで走る可能性は「極めて高い」と語ったものの、木曜日の記者会見では新契約の締結についての言及はなかった。

    こうした一連の流れにより、フェルスタッペンのメルセデス移籍に関する憶測はさらに加速。しかし、当のフェルスタッペンは、報道陣の質問に対してこう答えた。

    「語ることは何もない。先週話したことと同じだ。ほかの人が記事を書くのは自由だけど、それは僕の話じゃない」

    さらにフェルスタッペンは続ける。

    「“隣の芝生は青い”って言うけど、冷静に、そして今やっていることを楽しむべきだと思う。これまでのキャリアで多くの成功を収めてきたし、もちろん今シーズンはチームとして望んでいたような展開にはなっていないけど、それもまたF1では起こり得ることだ」

    「そんな時は、そういう状況を受け入れることも大切なんだ。他の人が物語を作っているだけで、僕の話ではない。自分が何を持っていて、何ができるかは自分でわかっているし、それで十分だ」

    フェルスタッペンは2015年にトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)からF1デビューし、翌年にはレッドブル・レーシングに昇格。スペインGPでのデビュー戦勝利を皮切りに、2021年から2024年まで4年連続でドライバーズタイトルを獲得している。

    今シーズンも2勝を挙げているが、前戦オーストリアGPではアンドレア・キミ・アントネッリとの接触でリタイアとなり、選手権リーダーであるオスカー・ピアストリに61ポイント差をつけられている。

    木曜日のメディアデーでは、シルバーストンのレッドブル・モーターホームが記者で埋め尽くされ、先週と同様の質問が飛び交ったが、フェルスタッペンは一貫して沈黙を貫いた。その後、よりリラックスした雰囲気のTVインタビューエリアで母国オランダの放送局Viaplayに登場し、「みんな短い返答しかもらえなかったから、完璧なセッションだったよ」と皮肉を込めて振り返った。

    移籍に関する噂の背景には、フェルスタッペン側の代表者がメルセデスに2026年以降の計画について打診したとの報道もある。これが、メルセデスがジョージ・ラッセルやアンドレア・キミ・アントネッリとの契約延長を保留している理由の一端とされている。

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツフェルスタッペンは、F1の将来について再びメディアからの質問を受けた。

    一方で浮上していたのが、フェルスタッペンが2026年にF1を一時離れ、様子を見たうえで再参戦する「サバティカル説」だった。F1への愛着があるとはいえ、周囲の喧騒や政治的な側面に対する疲れも一部ではささやかれていた。

    実際、彼が設立したGT3チームは、先週のスパ24時間レースでクラス優勝を果たしており、フェルスタッペン本人もアントネッリとの接触でリタイアした後、その決着を見届けるため現地にとどまった。今後、F1との並行参戦を希望しているが、少なくとも2028年まではF1に専念する意向を明確にしている。

    「いや、それはない。僕はF1に集中している。もちろん将来的にはF1以外のカテゴリーにも挑戦したいと思っているし、今もテストなどを通じて少しずつ経験を積んでいる。でもF1を続けながら、準備ができる範囲で他のレースと両立していきたい」

    焦点となっている2026年の新レギュレーションについても、フェルスタッペンは不確実性の高さを強調した。

    「F1では常に最速のマシンに乗れるとは限らない。将来を見通す必要があるけど、それは難しい。2年前に今の状況を予測できた人がいたかい?」

    「だからその点にあまり集中していない。今の僕の唯一の焦点は、現状を改善することだ」

    「今は我々が望むような位置にはいない、それは明らかだ。でも、来年にはまた大きく変わっているかもしれない。最速のクルマを追いかけたとしても、来年にはそうじゃなくなっているかもしれない。それがF1というスポーツなんだ」

    「だからこそ、僕はレッドブルと契約しているんだ。来年のことを100%の確信で語れる人なんていない。来年は未知の要素が多すぎる。僕の仕事は、与えられたマシンで全力を尽くして速く走ることだけだ」

    「以前のレギュレーションの時も、マクラーレンが突然ここまで強くなるなんて誰も予想していなかったはず。全部が噛み合うまでには時間がかかる。今回はその逆だった。僕たちは前回のレギュレーション変更時にすごくうまくやれていたけど、今は少し苦しんでいる。なぜ他チームと同じような進化ができなかったのか、それを解明しないといけない」

    「でも2026年は完全に異なる規則で、クルマに求められるものもまったく違ってくる。前回の世代のクルマでは、最初に苦しんで最終的には形にできた。今回はその逆だった。だから、今後どうなるかは本当に分からない」

    F1の未来が激動する中、フェルスタッペンは一歩引いた姿勢を取りつつも、冷静に現実を見据えている。口は重くとも、その言葉の一つ一つが、彼の視線が依然としてF1の頂点に向けられていることを物語っている。

  • 角田裕毅 F1イギリスGP展望「結果を出して自分の力を示したい」

    角田裕毅 F1イギリスGP展望「結果を出して自分の力を示したい」

    角田裕毅が、2025年F1イギリスGPに向けての意気込みを語った。前戦オーストリアGPでは期待に反して苦戦を強いられた角田裕毅だが、マシンへの理解が進んでいる手応えもあり、予選での速さを武器に巻き返しを狙う。

    今季第3戦からレッドブル・レーシングに昇格して以降10戦目となる今週末のシルバーストンでは、週末を通して一貫したパフォーマンスを発揮し、ロングランでの改善を果たせるかが焦点となる。

    角田裕毅はチームとの連携をさらに深め、母国グランプリを迎えるチームに確かな貢献を果たしたいと考えている。

    「オーストリアは僕たちにとって厳しい週末でした。僕自身すごく期待して臨んでいただけに、思ったような結果にならなかったのは残念でした。でも、それを受け入れて前を向くしかないと思っています」と角田裕毅はコメント。

    「マシンに対する自信はどんどん高まってきているので、ロングランでペースを引き出せなかったのは本当に悔しかったです。チームと一緒に、週末を通して安定したパフォーマンスが出せるよう取り組んでいるところです」

    「ポジティブな点としては、予選では良いパフォーマンスができるという手応えもありますし、それを実際に見せることもできています。あとはセットアップをしっかり決めて、カナダのときのように良いラップをまとめられるようにしたいと思っています(あのときはグリッドペナルティがありましたが)」

    「今週はしっかり結果を出して、チームのみんなのためにも、自分がどれだけの力を持っているかをしっかり示したいと思っています」

    角田裕毅 F1 イギリスグランプリ レッドブル・レーシング