カテゴリー: F1イギリスGP

  • 2025年F1 イギリスGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 イギリスGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 イギリスGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。7月6日(日)にシルバーストン・サーキットで2025年のF1世界選手権 第12戦 イギリスグランプリの決勝レースが行われた。

    中団以降の争いも、混乱に満ちた天候とセーフティカーによって波乱含みの展開となった。オリバー・ベアマンは接触や早すぎたスリック交換に苦しみながらも11位と健闘。カルロス・サインツJr.はチームメイトとの接触でポイント圏を失い、エステバン・オコンはベアマンとのインシデントに悔しさをにじませた。

    フェラーリのシャルル・ルクレールはギャンブル的な戦略が裏目に出て沈み、角田裕毅はペース不足と接触ペナルティで苦しいレースを強いられた。

    リタイアとなったドライバーたちにもそれぞれにドラマがあった。アンドレア・キミ・アントネッリはハジャーとの接触でマシンを破損し、ハジャー自身も視界ゼロの中で避けられないアクシデントに巻き込まれた。ガブリエル・ボルトレトはスピンとマシンダメージで無念のリタイア。リアム・ローソンとフランコ・コラピントもオープニングラップの接触やスタートトラブルでレースを終えることになり、荒れたイギリスGPの厳しさを象徴するような展開となった。

    11位:オリバー・ベアマン(ハース)
    「厳しいレースだった。序盤でスリックに交換したのは結果的に間違いで、雨が降ってきてかなりのタイムを失った。一度は接触でスピンも喫したけど、それでも11位まで戻ってポイント争いをできたのは良かった。週末を通して速さはあったし、最後はラッセルのすぐ後ろまで迫ったけど、あのコンディションでは1本しかないラインを外すことができなかった。ポジティブだったのはマシンがとても速くて、自分でもバランスに自信を持てていたこと。今回のアップデートには手応えがある」

    12位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「レース自体は良かった。混乱を避けつつタイヤマネジメントもできて、ペースも良かった。でも終盤、スリックに履き替えた後でシャルルを抜こうとしたときに、彼がターン15でスピンして前に出てきて、僕のフロントウイングとフロアに当たってしまった。2台ともコースアウトして、大きく順位を落としてしまったし、それ以降はダメージを抱えたまま走るしかなかった。今季はこういう形でレースが崩れていくことが本当に多くて、フラストレーションが溜まっている。走りの内容自体は良いと思うし、必ずいい日が来ると信じているけど、今はとにかく悔しい。2週間のインターバルで気持ちを切り替えて、後半戦をいい形で迎えたい。今週末ウィリアムズを応援してくれたすべてのファンに心からありがとうと伝えたい」

    13位:エステバン・オコン(ハース)
    「本当にフラストレーションのたまるレースだった。スタート直後、角田とローソンに挟まれる形になって、これは接触するなと思ってすぐに引いたけど、3台が並ぶにはスペースが足りなかった。みんな無事だったのは奇跡だし、自分のマシンも意外と無傷だった。それからはすべての判断を正しくできたと思うけど、新品のインターに交換しなかったのは失敗だったと思う。こんなことは普段の僕にはあまり起きないんだけど…。終盤のオリバーとの接触については本当に残念だし、チームにも申し訳ない。あの位置まで戻ってきていたんだから、僕たちはもっと多くのものを得るべきだった。改善のために見直していくつもりだ」

    14位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「最初から最後まで本当に厳しいレースだった。フォーメーションラップの後でスリックに履き替えた判断は、今となっては正しくなかったけど、正直言って今日の僕たちにはペースがなかったので、それが決定的な影響だったとは思っていない。ここ数戦は極端なセットアップに振っていて、ドライコンディションではそれが効いていたけど、今日みたいな状況では全く通用しなかった。やるべきことはたくさんある。ニコの表彰台、本当におめでとう。彼とチームにとって素晴らしい成果だと思う」

    15位:角田裕毅(レッドブル)
    「今日は本当に簡単なレースではなかったですが、自分の中ではそこまで混乱した展開ではなかったと思っています。ただ、全体的にペースが足りなかったですし、ドライでもいいパフォーマンスは出せませんでした。雨と路面状況が一番の問題でしたが、タイヤのデグラデーションにもまた苦しめられました。オリバーとの接触は、実際にはすごく軽いものでしたが、あのコンディションではほんの少しの接触でも大きな影響を及ぼします。レース後にはすぐ彼のところに行って謝りました。短いスティントではいくつか前向きな点もありましたが、ロングランになるとやはりデグラデーションがひどくて、全体的に厳しい展開でした。雨の中では自信があっただけに、なぜこれだけペースを出せなかったのかはしっかり調べたいです。ダウンフォースの影響もあったと思いますが、それだけではない気がしています。本来もっと戦えたはずなので、ベルギーではマシンも仕様が変わりますし、インターバルの間にしっかり準備して臨みたいです」

    イギリスGP F1 イギリスグランプリ 2025年のF1世界選手権 角田裕毅

    DNF:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「本当に厳しい一日だった。序盤にハードタイヤに交換した判断には自信がなかったけど、チームとしてその判断を下した。残念ながらバーチャルセーフティカーがすぐに出て、タイヤに温度を入れることができなかった。再開後もグリップを得られず、ドライだった時間帯にアドバンテージを活かすことができなかった。雨が降ってからは本当に危険なコンディションで、視界はほとんどゼロ。セーフティカーが入った後もスタンディングウォーターがたくさんあって、ハジャーとの接触は避けられなかった。両者にとって不運だったと思う。何とか走り続けようとしたけど、ディフューザーの損傷が大きくて、リタイアするしかなかった。忘れたい週末だったけど、スパではもっといい結果を出せるようにがんばりたい」

    DNF:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「こういう厳しいコンディションでは、常にある程度の賭けになる。レース序盤はシャルルのすぐ後ろについていて、同じ戦略だったからペースも良さそうに感じていた。セーフティカー中は雨が強くて、視界がほとんどなかったし、タイヤの温度もすっかり落ちてしまった。リスタート直後、キミのマシンの赤いライトが見えたときにはもう遅かった。視界ゼロの中ではどうしようもなかった。幸いケガはなかったけど、レースを終えるにはあまりに早すぎた。気持ちを切り替えて、数週間後のスパに集中していくつもりだ」

    DNF:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「まずはニコにおめでとうを言いたい。これだけ長くF1を戦ってきた彼が表彰台に上がる姿は本当に感動的だった。ドライバーとしても人としても、彼は僕にとって最高のチームメイトで、この結果は心からうれしい。今日は僕自身のレースは計画通りにはいかなかったけど、こういう特別な日の一部でいられたことは誇りに思う。レースの振り返りとしては、フォーメーションラップの最後にミディアムに交換するというリスクを取ったけど、予想していたよりも路面の乾きが遅くて、うまくいかなかった。リスタート後に攻めてみたけど、温まり切っていないタイヤでスピンしてしまい、さらにリアウイングを損傷してリタイアすることになった。今週末は全体的に厳しい展開だったし、自分でももっと良い結果を出せたはずだと思っている。今日は反省する点も多いけど、まずはニコの表彰台を祝って、それから夏休み前の最後の2戦に向けてしっかり準備していく」

    DNF:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「残念ながら僕のレースはすごく早い段階で終わってしまった。1周目の外側でオコンと接触してしまい、典型的なスタート直後のレーシングインシデントだった。今日のコンディションに合わせた戦略判断も良かったし、スタートも良かっただけに、マシンのポテンシャルを見せられなかったのは本当に悔しい。今日のレースはチャンスにあふれた展開だっただけに、ポイントを逃したのは痛い。次のスパではまたF1のマシンに乗れるし、もう一度ポイントを狙えるような週末にしたい」

    DNF:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は本当に楽しみにしていたし、昨日の結果を取り戻すチャンスがあるコンディションだっただけに、スタートすらできなかったのはとても残念だった。トラブルの内容はその場でははっきり分からなかったけど、グリッドに並ぶためにピットアウトした瞬間、クルマが前に進まなかった。いろいろ試してみたけど再始動できず、そのままリタイアするしかなかった。こういう日にこそドライバーとして走りたいし、他の後方スタート組の活躍を見れば、可能性がたくさんあったと感じている。とはいえ、この週末は多くの学びがあったし、それは次に活かせると思う。レースの間も展開を追っていたけど、ピエールとチームがホームレースでポイントを取れたのは本当にうれしかった。次の2週間でしっかり準備して、夏休み前の最後のレースに臨みたい」

  • 角田裕毅 レッドブルが雨のF1イギリスGPで2.06秒のピット作業最速

    角田裕毅 レッドブルが雨のF1イギリスGPで2.06秒のピット作業最速

    2025年F1イギリスGPで、角田裕毅とレッドブルが見事なピット作業を披露し、全チーム中最速タイムとなる2.06秒のタイヤ交換を達成した。

    この記録は、11周目にインターミディエイトタイヤへ交換した際のもので、雨に見舞われた難しいコンディションのなかでのパーフェクトな作業だった。ピットレーンでの速さは、その後の展開を大きく左右する場面でもあり、25ポイントが与えられるピットストップ・アワードでも角田裕毅とレッドブルが首位となった。

    2番手にはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが2.21秒(9周目)で続き、3番手には角田のチームメイト、マックス・フェルスタッペンが2.23秒(同じく11周目)を記録した。4位にはアルピーヌのピエール・ガスリーが41周目に2.23秒を記録し、戦略面での強さを見せた。

    トップ10の主なドライバーとタイムは以下の通り:

    ■1位:角田裕毅(レッドブル)2.06秒(11周目)
    ■2位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)2.21秒(9周目)
    ■3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2.23秒(11周目)
    ■4位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)2.23秒(41周目)
    ■5位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)2.24秒(2周目)
    ■6位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)2.35秒(38周目)
    ■7位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)2.38秒(11周目)
    ■8位:ランド・ノリス(マクラーレン)2.39秒(44周目)
    ■9位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)2.41秒(11周目)
    ■10位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)2.44秒(10周目)

    角田裕毅はレース自体では15位と苦戦したが、ピットストップにおけるチームの迅速さは際立っており、混乱の多かった雨のシルバーストンにおいて、クルーの技術力を証明する結果となった。

    動画の公開は終了しました
  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1初表彰台を獲得に同僚たちから祝福続々

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1初表彰台を獲得に同僚たちから祝福続々

    ニコ・ヒュルケンベルグがF1初表彰台という長年の悲願を達成した。

    2025年F1イギリスGPで19番グリッドからスタートしたヒュルケンベルグは、荒天のなか見事な走りで3位フィニッシュ。キック・ザウバーにとっても大きな成果となったこの快挙は、キャリア239戦目での表彰台というF1史でも特筆すべき一幕となった。

    38歳の誕生日を1カ月後に控えるベテランは、2010年にF1デビュー。2019年末にシートを喪失し、一度はF1から姿を消したものの、“スーパーサブ”としての代役登場を経て、2022年にハースから現役復帰した。その後も安定したパフォーマンスを見せ続け、キック・ザウバー加入後は進化を加速。ここ数戦の結果も目覚ましく、スペインでは16番手スタートから5位、カナダでは13番手から8位、オーストリアでは最後尾から9位と、着実に成績を積み重ねてきた。

    そしてついにシルバーストンでの快挙。レース後、F1仲間たちから称賛と祝福の声が次々と寄せられた。

    チームメイトのガブリエル・ボルトレトはレース後すぐにハグを交わし「ニコ、おめでとう!これまでの長いF1キャリアを思えば、表彰台を争う姿を見るのは本当に感慨深い。彼は僕がこれまでに一緒に働いた中で最高のチームメイトであり、ドライバーとしても人としても尊敬している。心から嬉しい」と語った。

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1フェルスタッペンはヒュルケンベルグをすぐに祝福した

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンもパルクフェルメでヒュルケンベルグと握手を交わし「僕自身のレースは楽しめなかったけど、ニコが初表彰台を獲得したのは素晴らしい。今夜はきっと祝うと思う」とコメント。

    表彰台を共にしたマクラーレンのオスカー・ピアストリも「正直、自分の結果には満足していないけど、ニコの表彰台を見て少し気持ちが和らいだ。今日一番のハイライトだと思う」と称賛した。

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は「おめでとう、きっと堅実なレースをしたんだろうね。彼がこれまで表彰台がなかったからといって過小評価する声もあったけど、僕にとっては常にF1でトップ5に入るドライバーだと思っていた。才能とレース運びのうまさは本当に素晴らしい」と述べた。

    同じくウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズも「キック・ザウバーとニコに祝福を送りたい。今日のような難しいコンディションのなかでの快挙は本当に価値がある」と賛辞を贈った。

    終盤にヒュルケンベルグを追っていたフェラーリのルイス・ハミルトンは「3位は手の届く範囲にあったけど、ニコは本当にいい走りをしていた。初表彰台おめでとう」とコメント。

    同僚のシャルル・ルクレールも「ニコ、おめでとう。彼とチームにとって素晴らしい成果だと思う」と語り、スクーデリア・フェラーリのフレデリック・バスール代表も「ついにこの瞬間が来たね。彼の才能を考えれば、当然の結果だと思う」と評した。

    レース後の記者会見では、ピアストリが「ニコ、その初トロフィーがレゴ製って知ってた?」とユーモアを交えて質問。これに対しヒュルケンベルグは「レゴ大好きだよ!娘も遊べるしね。まあ、銀や金のトロフィーも良かったけど、文句はないさ」と笑顔で応じ、喜びをにじませた。

  • シャルル・ルクレール F1イギリスGP決勝「キャリアで最も難しいレースだった」

    シャルル・ルクレール F1イギリスGP決勝「キャリアで最も難しいレースだった」

    シャルル・ルクレールは、日曜のF1イギリスGPについて「最初の1周から最後までずっと苦しんだ」と述べ、14位という結果に終わったこの一戦を「キャリアで最も難しいレースのひとつ」と振り返った。

    フェラーリはF1イギリスGPの週末を好調にスタートさせ、ルイス・ハミルトンがFP1でトップ、シャルル・ルクレールが最終プラクティスで最速を記録するなど、シルバーストンでの勝利も見えるかに思われた。しかし、期待された予選では両ドライバーがQ3で小さなミスを犯し、結果的に3列目スタートに留まった。

    チームはドライコンディションでの決勝を望んでいたが、実際のレースは変化する天候の中で行われ、フェラーリのパフォーマンスは失速。特にルクレールにとっては、数々のコースオフや元チームメイトのカルロス・サインツJr.との接触もあり、最終的には完走者中19位と厳しい結果に終わった。

    「今日は全くペースがなかった。その理由を突き止めてから家に帰りたい。何が起きていたのか、理解するために全力を尽くす」とルクレールは語り、困惑と失望をあらわにした。

    ルクレールは優勝したランド・ノリスから84秒遅れてフィニッシュ。このギャップは、レース中に複数回導入されたセーフティカーの影響を考えると、数字以上に深刻なものだった。平均して1周あたりマクラーレンより1秒遅れのペースだったと見られている。チームメイトのハミルトンも「ウェットでのSF-25は信じられないほど運転しづらい」と評しており、フェラーリの苦戦は明白だった。

    また、ルクレールは戦略判断ミスについても自身の責任を認めた。フォーメーションラップの後、ジョージ・ラッセルに続いてピットインし、ドライタイヤに交換したが、これは完全な裏目となった。

    「この決断には満足していないけど、僕の判断だった。第1・第2セクターはスリック向きだったけど、第3セクターは濡れていた。でもそれは分かっていたし、もっと早く乾くと思っていた。結果的にそうはならなかった。同じミスをしたドライバーは何人かいたけどね」と説明した。

    シャルル・ルクレール F1 イギリスGP スクーデリア・フェラーリ

    この日の気温は低く、風も弱かったため、路面が予想よりも乾くのが遅く、インターミディエイト勢の方が終始高いグリップを得る展開となった。さらに序盤の2度のバーチャルセーフティカー(VSC)により、ドライタイヤ勢はタイヤの温度を保てず、グリップを大きく失ってしまった。

    ルクレールは「キャリアで最も難しいレースだったかもしれない」とし、「最初の1周目から最後までずっとクルマをコース上に留めるのに苦しんでいた」と語った。

    「原因がどこにあるのか分からない。もちろんこれからデータを確認するつもりだ。自分なりに思い当たる部分もある。おそらく、いま僕が選んでいるセットアップがかなり極端なもので、それが影響しているのかもしれない」

    「でも、セットアップだけでここまで変わるとは信じがたい。もっと何か別の要因があると思うし、それをちゃんと調べないといけない」

    次戦のベルギーGPに向けてどう立て直すのかと問われると、ルクレールは「まずは今日起きたことを分析して理解することだ」と述べ、「本当にめちゃくちゃ苦しんだ」と繰り返した。

    ルクレールにとっては苦い週末となったが、彼はすでに原因究明に向けてファクトリーでの分析作業に取り組む姿勢を見せている。フェラーリにとっても、SF-25のパフォーマンスの浮き沈みを克服するための試練が続いている。

  • リアム・ローソン F1イギリスGP決勝「マシンは良かっただけに残念」

    リアム・ローソン F1イギリスGP決勝「マシンは良かっただけに残念」

    前戦オーストリアGPでF1キャリア最高位となる6位を記録したリアム・ローソンだが、イギリスGPではその勢いを維持できなかった。レーシングブルズのローソンは、スタート直後のアクシデントで早々にリタイアを喫し、厳しい週末となった。

    ローソンは16番グリッドから好スタートを切ったが、ウェットコンディションのなかで迎えた1周目のターン5で多重接触に巻き込まれた。

    角田裕毅(レッドブル)がイン側にいた状況で、エステバン・オコン(ハース)がスペースを失い、ローソンのマシンと接触。これによりローソンは高速スピンを喫し、リアサスペンションが破損。レース続行は不可能となった。

    レース後、ローソンは悔しさを滲ませながら状況を振り返った。

    「映像をまだ見てないから、正直何が起きたのかよく分かっていない」とローソンはコメント。

    「ターン3と4は並走していたけど、ターン5ではスペースを空けようとした。そしたら突然大きな衝撃があって、その先は分からない」

    「本当に残念だ。今日のマシンはすごく良かったと思うし、こういうレースでは何が起きるか分からないだけに、チャンスを逃してしまった」

    また、チームの判断や週末の仕上がりに手応えがあっただけに、失望はより大きいという。

    「タイヤ戦略は正しかったし、スタートもすごく良かった。マシンのポテンシャルを見せられなかったのが本当に悔しい」

    「特にこういうミックスコンディションでは、僕らのマシンに合っていたと思う。大きなポイントを狙えたはずだったからこそ、余計に残念だ」

    リアム・ローソン F1 イギリスGP ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    レーシングブルズのチーム代表ローラン・メキースも、ローソンとアイザック・ハジャーがいずれも接触によりリタイアしたことを受け、苦しい一日だったと語った。

    「何よりまず、リアムもアイザックも無事だったのが重要だ。2台ともクラッシュで失う日というのは常に辛いが、仕方ない。今日はそういう日だった」

    「ただ、我々には速いマシンがあり、優れたドライバーがいる。そして今週末も速さはあった」

    ハジャーは18周目、セーフティカー明けのリスタートでキミ・アントネッリ(メルセデス)との接触によりクラッシュし、リタイアとなった。これにより、レーシングブルズは今季初のダブルDNFを記録した。

    「今回はポイントを持ち帰れなかったが、週末を通して足を引っ張ったいくつかの要因をしっかり分析し、改善していく」

    「次戦スパに向けて体制を立て直し、確実に速さを活かしていけるよう準備を進める」

    「結果としては残念なレースだったが、ファエンツァとミルトンキーンズの両拠点での努力とチームスピリットは非常に高い。次のステップへ進むために全員が懸命に働いていることに感謝したい」

  • 2025年F1 イギリスGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1 イギリスGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1イギリスGP決勝後の公式記者会見には、母国グランプリで初優勝を飾ったランド・ノリス(マクラーレン)、2位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、そしてF1キャリア15年目でついに初表彰台を達成したニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)が登壇。

    天候の変化とペナルティによって明暗が分かれた激闘を、それぞれが異なる視点から振り返った。

    トラックインタビュー
    (インタビュアー:ジェンソン・バトン)

    Q:ニコ・ヒュルケンベルグ、ついに表彰台に上がることになりました。この気持ちはいかがですか?

    ニコ・ヒュルケンベルグ:いやあ、最高だ!長かったね。でも、僕らにはその力があるって、どこかでずっと信じてた。ほぼ最後尾からのスタートで、先週に続いてまたやり直すことになったレースだったけど、本当に非現実的な気分だ。どうやってここまで来たのかよく分からないけど、とにかくクレイジーなコンディションだったし、生き残りをかけた戦いだったと思う。正しい判断、正しいタイヤ、タイミングも完璧で、ミスもなかった。本当に信じられないレースだった。

    Q:200戦以上戦ってきたわけですが、その間にはあと一歩ということもたくさんあったと思います。今日はそのすべてを報われた瞬間ですよね。今の心境をもう少し教えてください。

    ヒュルケンベルグ:今日はね、最後のピットストップまでずっと「本当にこれ現実なのか?」って思ってた。でも、そのピットのあとでルイスとの差が広がったと聞いて、「これはいける、少し余裕ができた」と思ったよ。でも、彼はかなり速く追いついてきたから、プレッシャーはずっとあった。激しいレースだったけど、僕らは崩れなかったし、ミスもしなかった。それがすごく嬉しいんだ。

    Q:そして追いかけてきた相手は7度のワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトン。イギリスGPでこれ以上ないようなプレッシャーだったのでは?

    ヒュルケンベルグ:まさにそれを考えてたよ。ルイスは地元ファンの前で全力を出してくるって分かってた。でも僕も「今日こそは自分の日だ」って、腹をくくって挑んだ。本当に嬉しい。毎年こうやって応援してくれる皆さんに感謝したい。

    Q:おめでとうございます。

    ヒュルケンベルグ:ありがとう。

    Q:オスカー、感情が高ぶっていると思います。普段は冷静なあなたでも、今日の件ではかなり悔しさを見せていましたね。

    オスカー・ピアストリ:あまり多くは言わない方がいいかな。何か言うと問題になりそうだから。ニコ、おめでとう。今日一番のハイライトだったと思う。だから、これ以上は言わない。

    Q:レース序盤ではマックスに対して素晴らしいオーバーテイクを決めて、ペースも良かったですね。ただ、問題の場面、セーフティカーの後ろでの件について触れないわけにはいきません。

    ピアストリ:セーフティカーの後ろでブレーキをかけたらペナルティを受けた。でもその前の5周でも同じことをやってたし、特に変わったことはしてないんだよね。これ以上言うと危ないから控えるけど、天気が悪い中でも最後まで応援してくれた観客の皆さんに感謝したい。今日はあまり好きになれなかったけど、それでもシルバーストンは好きなんだ。みんな本当にありがとう。

    Q:ランド、やりましたね!母国グランプリで優勝しました。

    ランド・ノリス:うわあ、信じられない。本当に夢見てたことだし、ずっと達成したかったことが叶った。チャンピオンになること以外で、これ以上の感動はないと思う。達成感、誇り、そのすべてが詰まっているレースだった。F1を観始めたのがここで、昔はテレビで君(ジェンソン)を見てた。その自分が今、こうして勝てた。本当に信じられないよ。ファンの声援がなかったら成し遂げられなかったと思う。本当に感謝してる。

    Q:最後の数周、頭の中では何を考えていましたか?

    ノリス:頭が真っ白になる。レース前に考えていたことなんて全部吹っ飛ぶ。ただひとつのルールは「失敗しないこと」。それが最優先。最後の数周はただ観客を見て、すべてを感じようとしてた。次はもうないかもしれないからね。だからこの瞬間を大切にしたい。この思い出は一生忘れない。

    Q:今日は本当に大変なコンディションでしたね。簡単な勝利ではなかったはずです。

    ノリス:これ以上ストレスのかかるレースはないと思う。でもオスカーも本当に良いレースをした。だから称賛を送りたい。彼が後ろにいるときの方が好きだけどね(笑)。とはいえ、マクラーレンとして母国で勝つことができて最高だった。友人や家族、スタッフ、みんなに感謝してる。

    Q:最後に、ここに集まってくれたファンの皆さんにメッセージを。

    ノリス:レース前は「今日は何か見せたい」と思ってた。でも52周は長いし、天気も変わりやすいから、どうなるかは分からない。それでも、今この瞬間を味わえてることが信じられない。すべてのファン、イギリスの皆さん、マクラーレンファンに感謝したい。そして僕のグランドスタンドの皆にも。毎周声援をくれて、本当に素晴らしかった。

    イギリスGP F1 イギリスグランプリ 2025年のF1世界選手権

    記者会見

    Q:ランド、母国レース優勝おめでとうございます。この瞬間があなたにとってどれほど特別な意味を持つか、教えてください。

    ランド・ノリス:どこから話せばいいのか分からないくらい、波乱万丈なレースだった。本当に特別な意味がある。ホームレースでトップに立つっていうのは、ものすごく特別なことだって思う。さっき他のインタビューでも言ったけど、僕がF1を観始めたのはここだった。テレビで観てたんだ。ルイス、ジェンソン、フェルナンド――確か2007年か2008年の、大雨のレースだったと思う。あれが僕のF1の原体験で、ルイスが勝って、観客が総立ちで祝福してる姿を見て、「いつかあれを自分で体験したい」って思った。それが今日、実現したんだ。自分の目でその光景を見ることができた。本当にすごいことだったし、信じられない気持ち。家族も友人も、兄弟も両親も祖父母も、来れる人は全員来てくれた。だから、本当に特別だった。

    Q:モナコ、そして今回のシルバーストンと、大きなレースを制してきました。いま、自分が「波に乗っている」と感じていますか?

    ノリス:うーん、どうだろう。「勢いがある」とかってよく言われるけど、僕自身はそういうふうにはあまり考えない。結局のところ、一戦一戦だからね。確かに先週もいいレースだったし、いいバトルができて、今週もまた良いレースになった。でも、だからといって「今絶好調です」って感じではないかな。

    それに、オスカーも今日は素晴らしい走りをしてたから、彼にも称賛を送りたい。2勝目だけど、簡単に取れたわけじゃない。毎回、何コンマ何秒の争いで完璧を目指して戦ってるから、本当に疲れるんだよ。特に今日みたいなレースはね。確かに2週連続で良い週末を過ごせたけど、それを維持するにはもっと一貫性が必要だと思ってる。2回じゃまだ足りない。これからも努力を続けなきゃいけないんだ。

    Q:今回のレースはかなり予測が難しかったと思います。チームとして正しい判断をするのはどれほど難しかったですか?

    ノリス:チームとしては本当によくやってくれた。僕自身もすごく満足してる。タイミングも判断もすべてうまくいったと思う。ただ、スリックタイヤへの交換はあと2周くらい早くてもよかったかもしれないけどね。

    レース序盤はオスカーとマックスが結構争ってたから、僕は少し控えめに走ってタイヤを温存してた。でも、もしかしたらそれが間違いだったのかもしれない。結果的にまたインターに替えることになったからね。

    このコンディションでクラッシュせずに走るって、口で言うほど簡単じゃない。ターン1のアクアプレーニング、ターン2、ターン9――アイザック(ハジャー)がクラッシュしたところ――ああいうのは、マジで一歩間違えたら全部終わりなんだよ。ほんのコンマ数秒の差でね。

    でも怖さの中にワクワクもある。集中力を取り戻して走り切るっていう、スリルがあるレースだった。決断は多かったけど、チームとちゃんと話し合いながら、落ち着いて対応できた。それが最終的に勝利に繋がったと思う。

    Q:ではオスカーに。素晴らしい走りでしたが、10秒のペナルティが響きました。あのセーフティカー中の出来事について詳しく教えてください。

    オスカー・ピアストリ:ブレーキを踏んだ瞬間に、セーフティカーのライトが消えたんだよね。それもすごく遅いタイミングで。僕はそのまま加速しなかったけど、あの時点で僕がペースをコントロールする立場だったから、それで問題ないと思ってた。最初のリスタートと同じようにやったつもりだったし、特に遅くもしてないし、何も変えてない。だから残念だよ。

    Q:スチュワードに話をしに行くつもりですか?

    ピアストリ:分からない。今はやる意味があるとも思えないし、正直あまり建設的になるとも思えないんだよね。だから、今のところは考えてない。

    Q:これまでも悔しい経験はあったと思いますが、今回の件はどのくらい引きずりそうですか?

    ピアストリ:分からない。でも、今日は明らかにもっと良い結果が得られるはずだったっていう悔しさがある。自分としてはすごく良いレースができたと思ってるから、それが報われなかったというのはやっぱり辛い。

    Q:マックスに対するアグレッシブなオーバーテイクもありました。今日の走りを通して、自信はどれくらい深まりましたか?

    ピアストリ:すごく深まったよ。チームとしても、去年とは全く違う内容のレースだったし、みんな本当によくやってくれた。マシンも最高だったし、自分にも少しは称賛を与えていいと思う。だからこそ、勝てなかったのが余計に悔しいんだ。

    Q:ではニコ、改めておめでとうございます。F1で初の表彰台を獲得しました。率直に、今どんな気持ちですか?

    ヒュルケンベルグ:嬉しいけど、まだすべてを受け止めきれてない感じだ。すごく激しいレースだったし、ランドが言ってたことはよく分かる。こういう難しいコンディションのなかで、限界まで攻めてると、常に「このまま壁に突っ込むんじゃないか」って感覚がある。でも、それでも攻めなきゃいけない。

    最後はルイスとの遠距離バトルみたいな感じだったけど、彼が追いついてくる前に差をつけられててよかった。昨日はグリッド最後尾近くで絶望的だったけど、今日はそれがこんな結果に変わった。信じられないし、これをちゃんと実感するには少し時間がかかりそうだ。でも今はすごく幸せだし、ポジティブな気持ちでいっぱい。2週間空くから、しっかりお祝いもできそうだね。

    Q:表彰台が見えたと感じたのはいつ頃ですか?

    ヒュルケンベルグ:スリックに戻る前かな。ランスを抜いて、すぐにルイスもランスを抜いた。でもその後、僕がルイスとの距離を保てて、インターの摩耗が進む中で逆に差を広げられた。あの時点で「いけるかも」と思った。

    それに、僕らはルイスより1周遅らせてスリックに交換したことで、10秒近く稼げた。その差が決定的だったと思う。そのあと10周ちょっとはとにかく長く感じたけど、「ここからは自分次第だ」と思って集中して走った。

    質疑応答:記者からの質問

    Q:ニコ、おめでとうございます。あなたが最後に表彰台に立ったのはル・マン24時間レースの10年前ですね。今回はまったく違う種類の表彰台だったと思いますが、この30分、1時間でシャンパンをかけたり、表彰台で祝ったりしたときの気持ちはいかがでしたか?

    ニコ・ヒュルケンベルグ:最高の気分だったよ。やり方はちゃんと覚えてた(笑)。ジュニアカテゴリの頃はよくやってたしね。でもF1ではずいぶん長い間待たされて、あっという間にレースが終わって、それをまだ整理してる最中なんだ。

    今はとにかくたくさんの感情が押し寄せてきてるし、たくさんの人が祝福してくれて、前向きな言葉をかけてくれる。だから、今はただただ嬉しいし、ホッとしてる。でも数時間、数日経ってようやく本当に実感が湧いてきて、もっと楽しめるようになると思う。

    Q:オスカーに質問です。今回のペナルティは、カナダでの判定と比べて矛盾しているように感じますか?

    オスカー・ピアストリ:どう違うのかは分からないけど、自分としてはルールの範囲内でやったつもりだよ。実際、同じレースの中で1回目のリスタートでも同じことをしている。だから、よく分からないというのが正直なところ。

    Q:ニコにも質問です。15年F1を戦ってきて、ようやく表彰台に立って手にしたのがレゴ製のトロフィーというのはどんな気分ですか?

    ヒュルケンベルグ:えっ?マジで?レゴなの?(笑)それなら娘が遊べるからいいじゃないか。ポジティブに考えればね。でもまあ、銀とか金のトロフィーでも良かったけど、文句は言わないよ。

    Q:ニコに2つ質問です。まず、序盤にインターミディエイトに早めにピットインしましたが、あれはアンダーカット狙いでしたか?それから、しばらくランスの後ろを走っていたとき、表彰台のチャンスを失ったと感じましたか?

    ヒュルケンベルグ:そうだね。インターからインターへの交換だったけど、路面が乾いてきて、最初のインターはかなり摩耗してた。ただ、チームが「雨がまた来る」と言ってて、実際そのとおりになったんだ。

    だから僕はあまり深く考えず、直感でピットに入った。それが大正解だった。すべてのピットストップのタイミングが完璧だった。こんなことは本当に稀だよ。

    ランスの後ろにいたときは、彼も速かったし、僕らのペースはかなり似ていた。でもその後、路面が乾いてきて、僕の方がタイヤの劣化が少なかった。それで抜けるようになった。あの時点では表彰台なんて考えてなかった。ただ走り続けて、ミスしないようにすることしか頭になかったよ。

    Q:ランドに質問です。チェッカーを受けた直後、無線ではかなり感情的になっていましたね。泣きそうになったりしましたか?最後のラップではどんな感情が込み上げてきましたか?

    ランド・ノリス:泣いてはないよ。泣こうとしたけど出なかった(笑)。僕、感情が高ぶっても涙は出なくて、ただニヤニヤしちゃうタイプなんだ。写真映え的には泣いた方がいいんだろうけどね。でも、ただただ幸せで、その瞬間を楽しんでた。

    前にも言ったけど、僕にとってこの場所がすべての始まりだった。自分のグランドスタンドもあって、レース前にふと思ったんだよ。「今日誰かが勝つなら、たぶん自分が一番チャンスがある」って。

    普段はレース前にそんなふうにポジティブになれるタイプじゃないけど、今日はなぜか期待してた。そして本当に速さもあった。これで僕も過去の名ドライバーたち――ほとんどはルイスだけど(笑)――が勝ってきたこの地で名を連ねることができた。本当に誇らしいし、ファンのためにも嬉しい。

    最後の2周、スタンドを見上げたら、みんな立ち上がって応援してくれてて――あれは特別な瞬間だった。僕らしか体験できない、ものすごく自己中心的で(笑)、でも人生で最高の瞬間のひとつだった。

    Q:ランド、おめでとうございます。新しいフロントサスペンションの効果についてですが、2勝を挙げた今、どれくらい自信がつきましたか?

    ノリス:君の方が僕よりポジティブだね(笑)。まあ、悪くはないよ。悪くなるよりはいい。

    でも正直、みんなが話しすぎな気もしてるんだ。効果があるとしても、せいぜいコンマ0秒いくつとか、コンマ00いくつってレベル。数値的には何とも言えない。チームが「感触が良くなるかもしれない」って言ってくれて、それを信じて走ってるだけなんだ。

    もちろん2勝してるし、カナダでも速かった。でもそれが全部サスペンションのおかげとは思ってない。僕自身の努力、トラック外での準備、チームとの連携、そういう積み重ねの方が大きいと思ってる。もし前の仕様でも同じ結果が出せたかもしれないし、正直分からないんだよ。

    だから、いつか同じ条件で比較テストできたらいいけど、たぶんあまり差は感じないかもね。ここ数戦は良い感触があるけど、それもマシンの改善というより、自分がその不十分な感触をうまく扱えるようになってきた結果かもしれない。もちろんアップグレードの効果もあるけどね。先週は20秒差、今日は30秒差で勝ったわけだから、マシンはかなり良い。でも、やっぱり僕の努力の成果でもあるし、両方がうまく噛み合った結果だと思ってる。

    Q:オスカーに質問です。ペナルティ消化後、チームにポジション交代をリクエストしましたか?

    ピアストリ:うん、一応聞いてみたよ。どうせ答えは分かってたけどね(笑)。ほんのわずかな希望に賭けて聞いてみたけど、やっぱりダメだった。

    Q:ニコに。今日の結果で、雨のドイツGPで表彰台を逃したあの時のことを思い出しましたか?

    ヒュルケンベルグ:思い出したよ。でも、今日の方がいいね。

    Q:オスカーに。チームの対応には納得していますか? そして今回の悔しさが、今後のチャンピオン争いに向けた転機になると感じていますか?

    ピアストリ:チームの対応には何の問題もないと思ってる。ランドは何も悪くないし、ポジションを入れ替えるのはフェアじゃなかったと思う。だから、それでいいんだ。

    今回のことがチャンピオンシップに大きな影響を与えるとは思ってない。でも、今日は自分のやるべきことはすべてやったと思ってる。その気持ちがあれば十分だし、今日の悔しさは今後の勝利につなげていくつもりだよ。

    Q:オスカーに。今回の裁定では「マックスが衝突を避けるための行動をとらざるを得なかった」と書かれていましたが、リスタート時の感覚として、そこまでだったと思いますか?

    ピアストリ:いや、彼が僕を避けなきゃいけなかったとは思ってない。むしろ1回目のリスタートの方がよほど大変だったと思うし、カナダのときの方がよっぽど避けてたんじゃないかな。正直、混乱してる。

  • フェルスタッペン F1イギリスGPのピアストリの10秒ペナルティは「奇妙」

    フェルスタッペン F1イギリスGPのピアストリの10秒ペナルティは「奇妙」

    マックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGP決勝中のセーフティカー再スタート時に起きたオスカー・ピアストリとの一件について、ピアストリに10秒ペナルティが科されたことに驚きを示した。

    ピアストリはセーフティカー導入中に急減速したとしてレース後に裁定を受け、10秒のタイムペナルティを科されていた。この裁定が直接の要因となり、母国優勝のチャンスを失い、チームメイトのランド・ノリスが勝利を手にした。

    ピアストリはペナルティを不当だと感じており、「同じようなことは以前のセーフティカー再開時にもしていた」と釈明している。

    実際、今年のF1カナダGPでも似たような場面が発生している。当時はジョージ・ラッセルがセーフティカー下で突然減速し、後方のフェルスタッペンが一時的に前に出る場面があったが、ラッセルには一切の裁定は下されていない。レッドブルが抗議したものの、FIAは動かなかった。

    今回の件についてフェルスタッペンは、レース後にピアストリのペナルティを知らされて驚いたと語っている。

    「冷えたタイヤの状態だったから、(ピアストリのブレーキングは)完全に予想外だった」とフェルスタッペンはコメント。

    「レースが終わった後に彼がペナルティを受けたと知ったけど、正直に言ってちょっと驚いた。同じようなケースは自分も何度も経験してきたけど、オスカーが初めて10秒ペナルティを科されたというのは奇妙に感じる」

    ダウンフォース不足で苦しんだ日曜のレース
    フェルスタッペンにとっては、予選でポールポジションを獲得したとはいえ、決勝日は厳しい展開となった。

    レッドブルは直線スピードを重視してリアウイングを小型仕様とするセッティングを選択。しかしこの判断が裏目に出た。ウェット~ドライと変化したコンディションの中で、ダウンフォース不足がグリップとタイヤの摩耗に悪影響を及ぼした。

    ピアストリとの一件の直後、フェルスタッペンはコントロールを失ってスピンし、11番手まで順位を落とす。その後、着実に追い上げてランス・ストロールをパスし、最終的には5位でフィニッシュした。

    「正直、何が起きるのか分からなかった」とフェルスタッペンは語る。

    「高速と低速の両方でバランスが難しくて、コーナーの進入でタイヤの摩耗が激しかった。途中で大きく姿勢を乱してしまったこともあって、さらに状況は悪化した」

    「そこから挽回するにはペースが足りなかったし、それが一番の懸念だった。戦略判断は正しかったと思う。できるだけ引っ張ってからピットインしたのも功を奏した。最終的に5位という結果は、あれだけのことが起きた後ではベストだったと思う」

    「リアウイングの選択は明らかに厳しいものだったけど、たとえもっとダウンフォースがあってもマクラーレンと戦えるような状況ではなかった。それは間違いない」

  • F1イギリスGP:ピアストリ処分の決定打となったスピードとブレーキング詳細

    F1イギリスGP:ピアストリ処分の決定打となったスピードとブレーキング詳細

    F1イギリスGPでのペナルティに関する、オスカー・ピアストリのスピードとブレーキングの詳細が明らかになった。

    マクラーレンのピアストリは、シルバーストンで首位を走行中に、セーフティカー導入中のブレーキングが問題視され、10秒のタイムペナルティを科された。

    最終的に彼は、チームメイトのランド・ノリスに次ぐ2位でフィニッシュし、ドライバーズランキングのリードは縮まる結果となった。

    ピアストリのペナルティを裏付けたFIAのレポートによると、問題の場面で彼は59.2psiのブレーキ圧をかけていたという。

    速度は218km/hから52km/hまで減速しており、その影響でマックス・フェルスタッペンは回避を余儀なくされた。

    一方で、カナダGPで同様のケースとなったジョージ・ラッセルのブレーキ圧は30psiにとどまり、レッドブルが抗議したにもかかわらず、ラッセルにはペナルティが科されなかった。

    オスカー・ピアストリ F1 イギリスGP イギリスグランプリ

    ピアストリのシルバーストンでのペナルティに対する専門家の見解
    スカイスポーツのアンソニー・デビッドソンは、フェルスタッペンのオンボード映像を確認した上で、スチュワードの判断を支持した。

    「かなりゆっくりなんだ。セーフティカーが一瞬見えなくなるんだよ。フェルスタッペンは『リアタイヤに熱を入れよう』と思ったんだと思う。そこへ突然、マクラーレンが迫ってきた。マックスは本当に驚いていた。セーフティカーがどれだけ前にいたかを見ればわかる。その時点では、僕もスチュワードの判断に同意していた。荒っぽい運転だと思った」

    クールダウンルームでは、ピアストリが不満を見せながら「レース中ずっとセーフティカーの後ろで同じようにブレーキをかけていた」と主張した。

    しかし、リプレイを確認するとその主張には疑問が生じた。

    デビッドソンはこう説明した。

    「参考として20周目を見てみよう。確かに少し減速してはいるけど、僕の見解ではマックスを驚かせた場面ほどではないと思う。僕はスチュワードに賛成だ」

    ジェンソン・バトンもFIAスチュワードの判断を支持する姿勢を示した。

    ピアストリは依然としてドライバーズランキングの首位に立っているが、その差はノリスに対してわずか8ポイントとなった。

  • ジョージ・ラッセル F1イギリスGP決勝「安全策を取る余裕はない」

    ジョージ・ラッセル F1イギリスGP決勝「安全策を取る余裕はない」

    ジョージ・ラッセルは、2025年F1イギリスGPでの苦しい戦いの後、自身の戦略判断について「リスクを取りすぎた」と認め、メルセデスのマシンにペースがない現状では「安全策を取る余裕はない」と語った。

    シルバーストンの決勝は、開始前から不安定な天候に翻弄される展開となり、ラッセルは他の4人のドライバーとともにフォーメーションラップ中にピットインしてスリックタイヤへ交換。

    「最初の判断は50対50の賭けだった」とラッセルはSky Sportsに語った。

    「25分間の雨が予報されていたけど、最初の15分はバーチャルセーフティカー(VSC)で全然走れなかった。レースが再開してからはインターよりも1周5秒は速かったけど、すぐにまた雨が来てしまった。結果論として言うのは簡単だけど、リスクを取りすぎたのは確かだ」

    「最後のピットストップもたぶん早すぎた。あれは自分の判断ミスだ。ハードタイヤが出てくるとは思わなかったし、全体的にひどい1日だった。ホームグランプリでこんな日になるのは本当に辛い」

    慎重な戦略を取っていれば、もっと良い結果になっていた可能性もあったと認める。

    「保守的に走っていれば3位、4位、5位のどれかにはなれていたと思う。でも僕らが狙っていたのはそこじゃなかった」

    ジョージ・ラッセル F1 イギリスGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    予選では4番グリッドを獲得したものの、決勝ではペース不足に悩まされたメルセデス。ラッセルは、十分なマシン性能があれば安全策を選ぶこともできるが、今のメルセデスにはそれが難しいと説明した。

    「サーキットは6kmあって、ある場所では完全にドライでも、2コーナー先ではビショビショだったりする。そういう濡れたところでは5秒も遅くなるけど、他の区間では5秒速いんだ。簡単な判断じゃない」

    「安全策を取れば、それなりの結果になる。でも今回は思い切った賭けに出た」

    「もし最初にVSCがなかったら、スリック勢がトップに立って、あれは素晴らしい決断だったと言われていたはず。でも、実際には10分くらいしかドライで走れなかった」

    「本当に悔しいけど、こういう結果になってしまった。マシンの速さがあれば安全策でも十分だけど、今は全体が接戦だから、良い結果が欲しければリスクを取るしかない」

    「ピットに入るのも、入らずに走り続けるのも、どちらも勇気がいるんだ」

  • フェルナンド・アロンソ F1イギリスGP決勝「今日はチャンスを逃したレース」

    フェルナンド・アロンソ F1イギリスGP決勝「今日はチャンスを逃したレース」

    アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、波乱の展開となったF1イギリスGPで9位入賞を果たしたものの、チームとしての戦略判断と自身の選択に課題を残す結果となった。

    予選では中団グループの中からポイント圏を狙える位置に付けていたアロンソ。決勝は開始早々から雨が降り出し、戦況は目まぐるしく変化した。アストンマーティンは先行する勢力と同様の戦略でインターを選択し、序盤は着実な走りを見せたが、天候とタイミングに翻弄された。

    「ポイントは取れたけど、今日はチャンスを逃したレースだったと思う。雨が再び降ってきた時点で順位を落としてしまったし、最初のピットストップでもポジションを失った」とアロンソは振り返る。

    勝負の分かれ目となったのは、再び路面が乾き始めた中盤のスリックタイヤへの交換だった。アロンソは全車の中で最も早くドライタイヤに賭けたが、それが裏目に出て大きくタイムを失った。最終的に追い上げは見せたものの、9位が精一杯だった。

    「2回目のピットストップでスリックに変えたタイミングが早すぎて、濡れた路面でたくさんのタイムを失ってしまった。マシンのペースは良かったのに、波乱の展開を活かすことができなかったのは悔しい」と語り、冷静に自身の判断を評価した。

    フェルナンド・アロンソ F1 イギリスGP アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    一方で、かつてのライバルであり長年の友人でもあるニコ・ヒュルケンベルグの表彰台には素直な祝福を送った。「ニコが初めての表彰台を獲得したのは本当に嬉しい。彼が今日という日を思い切り楽しめることを願っている」

    不確実性に満ちた今大会で、読み違いひとつが順位を左右したアロンソのレース。だがその中でも冷静な自己分析と他者への敬意は、ベテランとしての風格を感じさせるものだった。次戦ベルギーGPでは、その経験を武器にさらなる巻き返しを狙う。