カテゴリー: F1イギリスGP

  • ウィリアムズF1 イギリスGP展望「エネルギー管理が勝敗を左右」

    ウィリアムズF1 イギリスGP展望「エネルギー管理が勝敗を左右」

    ウィリアムズは、2026年F1第11戦イギリスGPを前に、チーフ・トラックサイド・エンジニアのポール・ウィリアムズがシルバーストン・サーキットの技術的な特徴とレースのポイントを解説した。

    2026年の新レギュレーションにより、シルバーストンではエネルギー管理やタイヤマネジメントの重要性がこれまで以上に高まっている。高速コーナーが連続するレイアウトに加え、変わりやすい天候や高いセーフティカー発生率も重なり、マシン性能だけでなく戦略面が勝敗を左右する週末になりそうだ。

    高速コーナーと変わりやすい天候が難しさを生む
    ポール・ウィリアムズは、シルバーストンの特徴について、高速コーナーと低速コーナーが独特に組み合わされていることを挙げた。

    「高速コーナーの多くは右コーナーですが、低速コーナーは左右が入り混じっています」

    特にターン10から14にかけては、連続する高速方向転換に対応するため、乗り心地の良さと俊敏なハンドリング性能を高いレベルで両立させる必要があるという。

    また、シルバーストン特有の天候も大きな要素だ。

    「平坦で開けたレイアウトのため、グランドスタンドの影響によって場所ごとに路面状況が異なります。コースの片側だけが濡れ、反対側は完全にドライという状況も珍しくありません」

    2026年はエネルギー管理が重要なテーマ
    2026年レギュレーションの下では、シルバーストンはエネルギーマネジメントが非常に重要なサーキットになるという。

    「ターン1やターン9のような高速コーナーでは、グリップレベルによって最適なエネルギー運用が大きく変わります」

    さらにFIAは、高速区間で発生する大量の「スーパークリップ」を抑えるため、このサーキットではエネルギー回生量の上限を引き下げた。

    これにより使用可能なエネルギーが減少し、1周を通したエネルギー配分の重要性はさらに増すことになる。

    また、2026年は4か所にストレートラインモード区間が設定されるが、第3ゾーンとなるターン8(ウッドコート)はウエットコンディションでは無効となる。

    最も硬いタイヤで摩耗と熱を抑える
    タイヤについては、2026年はピレリが最も硬いC1、C2、C3コンパウンドを選択した。これは昨年より1段階硬い組み合わせとなる。

    シルバーストンは横方向の荷重が非常に大きく、特に左側タイヤへの負荷が集中する一方、コーナーの合間に長いストレートがあるため、タイヤ表面温度を下げやすい特徴も持つ。

    「路面の粗さも比較的穏やかなため、週末を通して高いグリップが維持されるでしょう」

    予選ではタイヤのウォームアップは比較的容易とみられる一方、決勝ではフロント左タイヤの摩耗とリアタイヤのオーバーヒートが課題になる。ただし、より硬いコンパウンドの採用によって、その影響はある程度抑えられる見込みだ。

    決勝は1ストップが有力
    レース戦略についてポール・ウィリアムズは、セーフティカーやバーチャル・セーフティカーが入らなければ、1ストップ戦略が本命になると予想する。

    「ソフトタイヤを含め、すべてのコンパウンドでレースを戦うことが可能で、複数の1ストップ戦略が成立します」

    そのため、スプリントでのタイヤ使用を多少犠牲にしてでも、決勝用タイヤを温存するチームが現れる可能性もあるという。

    一方で、シルバーストンは今季4番目に高い約80%のセーフティカー発生確率が予想されており、ロングスティントを選択するドライバーや、順位を落としてでも追加ピットストップを選ぶチームが現れる可能性もある。

    例年は天候がレース展開を左右することも多いシルバーストンだが、現時点の予報ではドライかつ晴天での開催が見込まれている。

    【関連】
    ・2026年F1イギリスGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • アウディF1 イギリスGPで上位進出へ「結果につなげることが目標」

    アウディF1 イギリスGPで上位進出へ「結果につなげることが目標」

    アウディは、2026年F1第9戦イギリスGPに向け、直近数戦で見せたパフォーマンス向上の流れを維持し、待望のポイント獲得につなげることを目指している。

    前戦オーストリアGPでは、マシンの競争力だけでなく、チーム運営面でも今季最高レベルの内容を示しており、その成果を名門シルバーストンへ持ち込む考えだ。

    ニコ・ヒュルケンベルグは昨年シルバーストンで表彰台を獲得した好相性のサーキットでの再挑戦に意欲を示し、ガブリエル・ボルトレトも3戦連続11位という安定した走りをポイント獲得へ結び付けたいと語った。

    オーストリアGPを今後の指標に
    レーシングディレクターのアラン・マクニッシュは、ここ数戦でチームが着実な前進を見せていると評価。その中でもオーストリアGPは運営面を含めて今季ベストの週末だったと振り返り、今後の基準となるレースだったと強調した。

    「ここ数戦では励みになる進歩が見られた。もちろん、まだやるべきことは多いが、重要なのは正しい方向へ進み続けることだ」

    「特にオーストリアは、運営面でも今季最高の週末のひとつだった。今後も成長を続けるために必要なことを示してくれたレースだった」

    「マシンの進歩だけでなく、チーム全体としての仕事の進め方にも前向きな手応えがある。今はそれを具体的な結果につなげることが目標だ」

    また、シルバーストンについては特別な思い入れがあると明かした。

    「シルバーストンはいつも特別な雰囲気があるサーキットだ。これまで学んできたことをさらに積み重ねる絶好の機会になる」

    「個人的にも特別な週末だ。1987年に初めて四輪レースへ出場した場所がシルバーストンだった。この立場で戻ってこられることを誇りに思っている」

    ヒュルケンベルグ「結果はついてくる」
    ニコ・ヒュルケンベルグは、近年の結果以上にマシンにはポテンシャルがあると手応えを感じていると語り、まずは週末をミスなく戦い抜くことが重要だと強調した。

    「ここ数戦ではポジティブな要素がたくさんあった。結果には必ずしも表れていないが、パッケージには十分な可能性がある」

    「大切なのは、引き続き懸命に取り組み、すべてを正確に実行し、マシンの力を最大限に引き出すことだ。それができれば結果は自然についてくる」

    昨年表彰台を獲得したシルバーストンについては次のように語った。

    「シルバーストンは昔から好きなサーキットだし、昨年の表彰台は素晴らしい思い出になっている」

    「今回はスプリントフォーマットなので忙しい週末になる。1周1周が重要になるが、最近の良い流れを維持して、しっかりした結果につなげたい」

    ボルトレト「そろそろポイントを獲得したい」
    ガブリエル・ボルトレトは、ここ数戦で着実に競争力を高めていることを実感しており、あと一歩でポイント圏という状況から抜け出したいと意気込みを語った。

    「ここ数戦で着実に前進できているし、毎週末マシンを最大限に活かす方法を少しずつ理解できるようになってきた」

    「直近3戦はいずれも11位だった。つまり、常にポイント争いができる位置にいるということだ。そろそろその一歩先へ進みたい」

    オーストリアGPで投入したアップデートにも手応えを感じているという。

    「オーストリアで見せた内容は励みになったし、持ち込んだパッケージもその助けになった。シルバーストンでも同じ流れを維持できればと思っている」

    「昨年もジュニアカテゴリー時代も走っていて好きなサーキットだ。スプリント週末なので素早く流れをつかむことが重要になる。今週末に何ができるか楽しみにしている」

    【関連】
    ・2026年F1イギリスGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • キャデラックF1 イギリスGPに星条旗カラーで参戦 アメリカ独立250周年祝う

    キャデラックF1 イギリスGPに星条旗カラーで参戦 アメリカ独立250周年祝う

    キャデラックF1は、今週末のF1イギリスGPで使用する特別カラーリングを公開した。アメリカ独立250周年を記念し、星条旗をモチーフにした赤・白・青のデザインをマシンに施す。

    7月4日のアメリカ独立記念日に重なるシルバーストン大会で、アメリカ唯一のコンストラクターとして自国のルーツをアピールするとともに、チームはこの特別仕様を通じて新たなファン層への訴求も狙っている。

    アメリカ独立250周年を祝う特別カラー
    キャデラックは通常のブラックとホワイトを基調としたカラーリングから一転し、赤・白・青を全面に取り入れたスペシャルリバリーを披露した。

    デザインには星条旗をイメージした星やストライプがあしらわれ、ガレージ装飾やドライバーのヘルメット、チームウェアにも同じテーマが採用される。また、アメリカ・ニューオーリンズで開催される「Cadillac Formula 1 Team × Jim Beam Pit Stop BBQ at ESSENCE Fest」でも、この特別デザインがお披露目される予定だ。

    チームCEOのダン・タウリスは、今回の取り組みについて次のように語った。

    「7月4日の週末は、F1という世界的な舞台でアメリカを代表していることへの誇りを示す特別な機会だ」

    「この機会を通じて、新しいコミュニティにF1というスポーツを知ってもらい、私たちの情熱を共有したい」

    シルバーストンで巻き返しを狙う
    前戦オーストリアGPで厳しい週末を過ごしたキャデラックは、シルバーストンでの巻き返しを目指している。

    チーム代表のグレアム・ロードンは、次のように意気込みを語った。

    「オーストリアGPは私たちにとって厳しいレースだった。しかし、ピットレーンにいるどのチームも同じような困難を経験したことがあるはずだ」

    「私たちは問題を解決するため懸命に取り組んできた。シュピールベルクに投入したアップグレードには前向きな効果が見られており、シルバーストンではクリーンな週末を送り、マシンが持つパフォーマンスを最大限に引き出すことが目標だ」

    「オーストリアの直後ということもあり簡単な挑戦ではないが、あらゆる機会から学び、前進し、チームとして成長を続けていく」

    キャデラック F1 イギリスGPキャデラック F1 イギリスグランプリキャデラック F1

    【関連】
    ・2026年F1イギリスGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • 2026年F1イギリスGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1イギリスGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第9戦イギリスGPは、7月3日(金)からシルバーストン・サーキットで開催される。

    日本時間では7月3日(金)に走行がスタートし、今大会はスプリントフォーマットで実施されるため、初日にフリー走行1回目(FP1)とスプリント予選、2日目にスプリントと公式予選、最終日の7月5日(日)に決勝レースが行われる。

    舞台となるシルバーストン・サーキットは、1950年にF1世界選手権が初めて開催された歴史あるコースであり、現在も「モータースポーツの聖地」として知られている。全長5.891kmの高速レイアウトには、高速コーナーが連続する名物区間「マゴッツ」「ベケッツ」「チャペル」をはじめ、ドライバーの技量とマシン性能を極限まで試すコーナーが数多く並ぶ。

    2026年シーズン第9戦となるイギリスGPは、前戦オーストリアGPで今季2勝目を挙げたジョージ・ラッセルが母国レースに臨む一戦となる。ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリは40ポイント差で追うラッセルの挑戦を受ける立場となり、さらに3位のマックス・フェルスタッペンも逆転を狙うなど、タイトル争いはますます白熱している。

    シルバーストンは1940年代に旧イギリス空軍基地を活用して誕生したサーキットで、1950年5月13日にF1世界選手権の開幕戦を開催した舞台でもある。その後も幾度かレイアウト変更が行われ、2010年にはアビーからブルックランズまでの新セクションが導入され、現在のレイアウトとなった。

    高速コーナーが連続するためタイヤへの負荷はシーズン屈指で、ピレリは週末を通して最も硬いC1、C2、C3の3種類のコンパウンドを選択した。特に高速で方向転換を繰り返す区間では5Gを超える横方向の荷重が発生し、左フロントタイヤへの負担が大きくなることから、タイヤマネジメントが勝敗を左右する重要な要素となる。

    現地の天気予報では週末を通して晴天が続く見込みで、気温は25度前後まで上昇すると予想されている。イギリス特有の変わりやすい天候には注意が必要だが、現時点ではドライコンディションで各チームの純粋なパフォーマンスが試される週末となりそうだ。

    2026年F1イギリスGP スケジュール
    ■ 7月3日(金)
    フリー走行1:20:30~21:30(現地時間:12:30~13:30)
    スプリント予選:24:30~25:14(現地時間:16:30~17:14)

    ■ 7月4日(土)
    スプリント:20:00~21:00(現地時間:12:00~13:00)
    予選:24:00~25:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 7月5日(日)
    決勝:23:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 7月3日(金)
    フリー走行1:20:20~22:40
    スプリント予選:24:20~27:00

    ■ 7月4日(土)
    スプリント:19:30~23:30
    予選:23:50~28:00

    ■ 7月5日(日)
    決勝:22:20~28:00

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第9戦イギリスGPをライブ配信する。フリー走行1回目とスプリント予選は無料配信の対象となっている。

    ■ 7月3日(金)
    フリー走行1:20:20~(無料配信)
    スプリント予選:24:20~(無料配信)

    ■ 7月4日(土)
    スプリント:19:30~
    予選:23:50~

    ■ 7月5日(日)
    決勝:22:20~

    サーキット情報
    FORMULA 1 PIRELLI BRITISH GRAND PRIX 2026
    2026年 イギリスグランプリ
    サーキット名: シルバーストン・サーキット
    コース全長: 5.891km
    周回数:52
    レースディスタンス:306.198km
    ラップレコード:1分27秒097(マックス・フェルスタッペン / 2020年)

  • マクラーレンF1 イギリスGPに初代M2B風の特別カラーリングで参戦

    マクラーレンF1 イギリスGPに初代M2B風の特別カラーリングで参戦

    マクラーレンは2026年F1第9戦イギリスGPで、チームの原点をオマージュした特別カラーリングを投入する。Google Geminiとのパートナーシップのもとで製作されたワンオフデザインは、1966年にデビューしたチーム初のF1マシン「M2B」から着想を得たものとなっている。

    このカラーリングは「Spark What’s Next(次なるひらめきを)」をテーマに掲げ、創設以来の革新の歴史と未来への挑戦を表現。

    ホームレースとなるシルバーストンで、マクラーレンの伝統と最先端技術を融合した特別仕様のMCL40がコースを走る。

    M2Bへのオマージュを現代マシンで表現
    今回のカラーリングは、1966年のF1モナコGPでデビューしたマクラーレン初のF1マシン「M2B」をモチーフとしている。

    同年のイギリスGPでは、創設者ブルース・マクラーレンがチーム初ポイントを獲得。その歴史的なマシンへの敬意を込め、2026年型MCL40へ現代的な解釈でデザインを落とし込んだ。

    この特別カラーリングは、今季モナコGPで迎えたチーム通算1000戦記念イベントに続くヘリテージ企画の一環でもある。モナコでは2度のF1ワールドチャンピオンであるミカ・ハッキネンがM2Bをドライブし、チーム創成期を振り返った。

    マクラーレン F1 イギリスグランプリ

    Google Geminiとの協業でAI活用も加速
    今回の企画は単なるカラーリング変更ではなく、Google Geminiとの技術提携を象徴するプロジェクトでもある。

    マクラーレンではGeminiの生成AIをブランドキャンペーンやクリエイティブ制作に活用しており、「Nano Banana」や「Omni」といったツールをアイデア創出やコンセプト開発に利用している。

    さらにレース現場ではGoogle Cloudとの共同開発により、Gemini Enterpriseを活用した独自ツールを導入。複雑な競技規則を瞬時に検索・比較できるほか、複数のデータベースを自然言語で横断検索し、ラップタイム解析などの作業時間を大幅に短縮しているという。

    F1マシンはシーズン中だけでも約1万8000件もの設計変更が施されるとされ、今回の特別カラーリングは1966年のM2Bから現在のMCL40まで受け継がれてきた絶え間ない技術革新を象徴するデザインとなっている。

    マクラーレン F1 イギリスGP

    ルイーズ・マキューン「原点と未来を結ぶデザイン」
    マクラーレン・レーシングのチーフ・マーケティング・オフィサーを務めるルイーズ・マキューンは、今回の特別カラーリングについて次のように語った。

    「シルバーストン仕様のカラーリングは、私たちがどこから始まり、そこから何を築いてきたかを祝うものです。M2Bは絶え間ない革新と可能性を信じる姿勢から始まった旅の原点であり、このデザインはその精神を表現しています」

    「Google Geminiとのパートナーシップも同じ理念に基づいています。私たちはテクノロジーによって新たなイノベーションを生み出し、進化を続け、サーキット内外でパフォーマンスを高める方法を共に探っています。このカラーリングは私たちの歴史を称えながら、未来へ力強く目を向ける共通の価値観を象徴するものです」

    Google「AIの力をサーキットでも発揮している」
    GoogleのコンシューマーおよびAIマーケティング担当バイスプレジデント、マービン・チャウは次のようにコメントした。

    「Geminiアプリによる創造的なアイデアの創出から、Gemini Enterpriseによって複雑なデータをリアルタイムのサーキット情報へ変換するまで、マクラーレンはAIの力を最大限に活用しています」

    「私たちは今後もGeminiが創造性やビジネス、そしてレース戦略をどのように支えられるかをマクラーレンとともに探求していくことを楽しみにしています」

  • ホンダF1 イギリスGP展望 折原伸太郎「エネルギーマネジメントが重要課題」

    ホンダF1 イギリスGP展望 折原伸太郎「エネルギーマネジメントが重要課題」

    ホンダは2026年F1第9戦イギリスGPで、AMR Technology CampusとHRC UKの両拠点に近いシルバーストン・サーキットで迎える特別な一戦に臨む。

    2026年シーズン第9戦イギリスGPは7月3日(金)に開幕。スプリントフォーマットで開催され、初日にフリー走行1回目(FP1)とスプリント予選、2日目にスプリントと公式予選、最終日の7月5日(日)に決勝レースが行われる。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、ホンダにとって特別な一戦となるシルバーストンでの挑戦に向け、エネルギーマネジメントと変わりやすい天候への対応が重要になるとの見解を示した。

    シルバーストンはホンダにとって特別なグランプリ
    シルバーストンは、アストンマーティンの本拠地であるAMR Technology Campusと、HRC UKの拠点からほど近い場所に位置している。そのため、多くの関係者や家族が訪れるホームレースのような意味合いを持つイベントとなる。

    折原伸太郎は、その特別な雰囲気について次のように語った。

    「今週末レースが行われるシルバーストンは、AMR Technology CampusとHRC UKの両拠点に近い場所に位置しています。週末には数多くのファンはもちろん、同僚や家族もサーキットを訪れるなど我々にとって特別なグランプリです」

    鍵はエネルギーマネジメントとスロットル制御
    シルバーストンは鈴鹿サーキットと同様に、高速コーナーと中速コーナーが連続するレイアウトを持つ。そのため、パワーユニットにとってはエネルギーマネジメントがパフォーマンスを左右する重要な要素となる。

    ホンダは事前にアストンマーティンとシミュレーターで検証を重ねてきたが、実際の路面状況やマシン挙動は走行して初めて確認できる部分も少なくないという。

    「コースは鈴鹿に似た特徴を持っており、複合的な高速と中速コーナーが特徴です。パワーユニットの観点では、エネルギーマネジメントが重要なテーマです。特にドライバーのスロットル開度について、Aston Martin Aramco Formula One Teamとシミュレーターでの事前テストを実施して臨んでいますが、プラクティスでサーキットを実際に走行して初めて把握できる領域も残ります。これらを重点的に確認するところから週末が始まります」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    変わりやすい英国の天候にも備え
    シルバーストンは天候の急変でも知られるサーキットだ。現時点では雨の予報は出ていないものの、ホンダはウェットコンディションや低グリップ路面も想定した準備を進めている。

    MGU-Kのエネルギーデプロイメントやドライバビリティについても事前に対策を講じ、あらゆるコンディションに対応できる体制で週末に臨む考えだ。

    折原伸太郎は次のように締めくくった。

    「また、イギリスらしく天候が変わりやすいこともシルバーストンの特徴です。現時点では雨の予報は出ていませんが、いつ天候が変化しても対応できるよう準備をしています。雨天やグリップが低いコンディションを想定し、MGU-Kのデプロイメントやドライバビリティについても十分な準備を整えて週末に臨みます」

  • ウィリアムズF1 イギリスGPでユニオンジャックの特別カラーリング

    ウィリアムズF1 イギリスGPでユニオンジャックの特別カラーリング

    ウィリアムズは、今週末に開催される2026年F1第9戦イギリスGPを前に、母国レース限定となる特別カラーリングを発表した。

    本拠地グローブを構えるウィリアムズは、イギリスの伝統を称えるため、FW48にユニオンジャックをモチーフとした赤・白・青のデザインを採用。ノーズやサイドポッドに英国国旗をイメージしたカラーリングを施し、レースウイークを彩る特別仕様でシルバーストンに臨む。

    母国シルバーストンへの敬意を込めた特別仕様
    1977年にフランク・ウィリアムズがチームを創設して以来、ウィリアムズはシルバーストンで8勝を記録してきた。今回の特別カラーリングは、その歴史と英国のモータースポーツ文化への敬意を表したものだ。

    アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.も同じデザインを取り入れた専用レーシングスーツを着用するほか、サーキットで活動するチームスタッフも特別デザインのチームウエアを着用する。

    また、チームは1997年にジャック・ヴィルヌーヴが達成した通算100勝目や、ナイジェル・マンセルによるシルバーストンでの3勝など、ホームレースで刻んできた数々の名場面を振り返る機会にもしたいとしている。

    現在のコンストラクターズランキングでは11ポイントを獲得しており、前戦オーストリアGPではカルロス・サインツJr.がリタイアに終わっただけに、ホームレースでのポイント獲得を目指す。

    ウィリアムズ F1 イギリスグランプリ

    ボウルズ代表「ホームのファンの力を感じている」
    チーム代表のジェームズ・ボウルズは、母国GPへの思いを次のように語った。

    「今週のイギリスGPでイギリスの旗を掲げられることを誇りに思っている。初勝利から100勝目まで、シルバーストンはアトラシアン・ウィリアムズにとって最も象徴的な瞬間の舞台となってきた。そして、ホームグランプリの雰囲気に匹敵するものはF1カレンダーのどこにもない」

    「グランドスタンドで観戦している人も、ファンゾーンで応援している人も、自宅から声援を送ってくれている人も、私たちはファンのエネルギーを強く感じている。その力を胸に、この週末を戦いたい」

    ホームレースとなるイギリスGPで、ウィリアムズは特別カラーリングとともに歴史あるシルバーストンで上位進出を目指す。ファンへの感謝と英国の伝統を表現した一戦は、チームにとって今季の重要なレースの一つとなりそうだ。

  • メルセデスF1とアディダスが特別コレクション発表 伝説のブルーワンダー復活

    メルセデスF1とアディダスが特別コレクション発表 伝説のブルーワンダー復活

    メルセデスF1とアディダスは、2026年F1イギリスGPに向けた特別コレクション「Blue Wonder Collection(ブルーワンダー・コレクション)」を発表した。

    1955年にメルセデスが使用した伝説的な高速輸送車「ブルーワンダー」に着想を得たこのコレクションは、チームの歴史と伝統を称えるとともに、シルバーストンでのホームレースを彩る特別デザインとして展開される。

    1955年の伝説的輸送車をモチーフに採用
    ブルーワンダー・コレクションは、1955年シーズンにメルセデスのレーシングカーをサーキットへ運搬するため製作された高速輸送車「ブルーワンダー」からインスピレーションを得ている。

    チーム本拠地のブラクリーおよびブリックスワースに最も近いレースであるシルバーストンを舞台に、メルセデスの歴史的遺産を現代的なモータースポーツアパレルとして再解釈した。

    コレクション全体は輸送車を象徴する鮮やかなブルーを基調とし、当時の車両に使用されていたホワイトのレタリングを思わせるディテールを採用。伝統と革新を融合させたデザインとなっている。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ラッセルとアントネッリがイギリスGPで着用
    コレクションはジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリをはじめ、メカニックやエンジニアなどチーム全員がイギリスGP週末に着用する予定だ。

    中心となるドライバーズジャージーはブルーをベースに、伝統的な雰囲気を演出するフェードピンストライプを採用。ホワイトのロゴや肩、襟、袖口のアクセントによって統一感のあるデザインに仕上げられている。

    さらにジャケット、パンツ、シューズ、アクセサリーまで展開され、チームスタッフからファンまで楽しめるフルコレクションとなっている。

    「すべての夢にはチームが必要だ」
    ドライバーズジャージーには「Every Dream Needs a Team(すべての夢にはチームが必要だ)」というメッセージが添えられている。

    これはガレージからレース現場まで、すべての成功がチームワークによって支えられていることを表現したものだ。

    また、英国の伝統的なハリントンジャケットもラインアップに加えられ、ブルーワンダーをイメージしたカラーリングとタータンチェックの裏地によってホームレースとの結び付きを強調している。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ イギリスグランプリ

    アディダス初のモータースポーツ向けトレフォイル
    今回のコレクションでは、アディダスの象徴的なトレフォイルロゴが全アイテムに採用された。

    アディダスによると、トレフォイルロゴが現代のモータースポーツコレクションで全面的に使用されるのは今回が初めてだという。

    アディダスのモータースポーツ部門ゼネラルマネージャー、マイケル・バッツは次のように語った。

    「街からパドックまで、すべてを青で染め上げるコレクションを作り上げた。現代のモータースポーツでトレフォイルを採用する初めての試みとなる」

    「伝統、革新、チームワークを称えながら、1955年の高速輸送車を現代的なアパレルとフットウェアとして再解釈した」

    一方、メルセデスF1のチーフ・コマーシャル・オフィサーであるリチャード・サンダースは次のようにコメントした。

    「サーキットで成功するためにはチーム全員の力が必要だ。アディダスとともに、その精神を体現するコレクションを作り上げた」

    「このコレクションはジョージのホームレースとチーム、そして毎年シルバーストンを埋め尽くす何万人ものファンやマーシャル、さらに世界中の視聴者を結び付ける存在になる」

    「私たちの歴史を象徴する一台を称えると同時に、その背景にある革新と協力の精神を表現している。イギリスGPでスタンドやパドックが青く染まる光景を見るのが楽しみだ」

    ブルーワンダー・コレクションは6月16日から販売が開始されており、2026年F1イギリスGPではメルセデスF1チーム全体が着用する予定となっている。

  • F1パワーランキング:2025年F1イギリスGPで評価を高めたドライバーは?

    F1パワーランキング:2025年F1イギリスGPで評価を高めたドライバーは?

    雨に翻弄された2025年F1イギリスGPは、ランド・ノリスが悲願の母国初勝利を飾り、ニコ・ヒュルケンベルグが239戦目にしてついにF1初表彰台を獲得するという、劇的な展開となった。予選ではドライ、決勝ではウエットからドライへと変化する難コンディションのなか、ベテランと若手がそれぞれの強さを見せつけた。

    そんな中、F1恒例のパワーランキングが更新された。

    週末のパフォーマンスを純粋に評価するこのランキングでは、ノリスやヒュルケンベルグのほか、オスカー・ピアストリやルイス・ハミルトンらも高評価を獲得。各ドライバーの評価と最新の順位表が発表されている。

    F1パワーランキングは、F1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバーF1チーム)
    日曜の決勝はニコ・ヒュルケンベルグにとってF1通算239戦目となった。2010年にウィリアムズからデビューしたドイツ人ベテランは、Q1敗退で厳しい展開が予想されたが、レース巧者ぶりと経験を活かして、ウエットからドライへと変化する難しいコンディションの中で19番手から3位に大躍進。長年追い求めてきた表彰台のトロフィーをついに手にした。

    2.ランド・ノリス(マクラーレン)
    ノリスは週末前、「これまでの全トロフィーを母国優勝と交換したい」と冗談交じりに語っていた。予選ではマックス・フェルスタッペンとオスカー・ピアストリに後れを取ったが、決勝では冷静な走りを見せ、レッドブルのフェルスタッペンがスピン、マクラーレンのチームメイトがペナルティを受けたことを的確に活かして勝利をもぎ取った。

    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    ピアストリはシルバーストンでのレース開始直後から非の打ち所がない走りを披露。フェルスタッペンを抜いて首位に立ち、セーフティカー導入まで快走した。しかしそのセーフティカー中の走行で隊列を詰めすぎたとして10秒加算ペナルティが科される。2位でフィニッシュしたものの、本人はそれ以上の結果を望んでいた様子だった。

    4.ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)
    ルイス・ハミルトンはフェラーリに移籍後、初の母国GPで再び表彰台を狙える位置につけた。予選5番手からスタートし、力強い走りで決勝3位を目指したが、ヒュルケンベルグの猛追には敵わず4位でゴールとなった。

    5.ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)
    ピエール・ガスリーとアルピーヌは、プラクティスでは全く振るわず、早期予選敗退を覚悟していた。しかしフランス人ドライバーはマシンを巧みに操り、Q3進出に成功。決勝でもウエットコンディションを味方につけ、8番手から6位に順位を上げてフィニッシュ。レース後はほとんど言葉を失っていた。

    6.ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
    ランス・ストロールはウエットで強さを見せることで知られるが、今回もその例に漏れなかった。ドライの予選では17番手と苦戦したものの、決勝では雨の中を突き進み、一時は3位を走行。路面が乾き始めてからは7位に後退したが、アストンマーティンにとっては価値あるポイントとなった。

    7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    フェルスタッペンは予選で素晴らしいラップを決め、マクラーレン勢やフェラーリ、メルセデスのラッセルを抑えてポールポジションを獲得。しかしローダウンフォースのセットアップはウエットでは不利に働いた。序盤は首位を維持したものの、ピアストリのマクラーレンに抜かれ、さらにセーフティカー中のスピンで勝利争いから脱落。最終的には5位まで挽回した。

    8.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)
    アレックス・アルボンは、予選の進行に不満を抱き、「もっと上のポジションを狙えた」と感じていた。だが日曜の変わりやすい天候を活かし、13番手スタートから力強い走りで8位フィニッシュを果たした。

    9.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
    フェルナンド・アロンソは予選でアストンマーティンを再びトップ10に導いた。決勝では堅実な走りで9位に入り、ストロールと共にチームに今季初のダブル入賞をもたらした。アロンソ自身はさらに上位も狙えたと感じていたようだ。

    10.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    オリバー・ベアマンにとって初の母国GPは波乱に満ちたものとなった。ハースのルーキーは予選でQ3進出を果たして地元ファンを沸かせたが、プラクティス中の赤旗違反により10グリッド降格処分。18番手スタートからは激しい追い上げを見せてポイント圏内に浮上するも、終盤にチームメイトのエステバン・オコンと接触し、得点を逃すこととなった。

    惜しくもランク外
    ジョージ・ラッセル、エステバン・オコン、カルロス・サインツJr.は、いずれも僅差でトップ10入りを逃した。ラッセルは予選4位と好位置につけたが、決勝では戦略上の判断が裏目に出て順位を落とした。オコンはポイントを狙って奮闘したが、リアム・ローソンやベアマンとの接触により後退。サインツはいくつかの好走を見せながらも、またしても不運に見舞われた週末となった。

    2025年のF1世界選手権 イギリスグランプリ

  • F1イギリスGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅のレッドブルは敗者選出

    F1イギリスGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅のレッドブルは敗者選出

    ランド・ノリスが母国グランプリで優勝し、ニコ・ヒュルケンベルグが239戦目にしてついに表彰台に立った一方で、ほかにもシルバーストンで印象を残した人物たちがいた。

    ライバルたちがこれほど温かくヒュルケンベルグの初表彰台を祝福したのは、彼の才能の高さを物語っている。15年の努力が実を結んだ瞬間だった。だが、彼が難しいコンディションを見事に乗りこなす一方で、ほかのドライバーたちは苦戦を強いられた。ローレンス・バレットが、F1イギリスGPの勝者と敗者を選出した。

    勝者:ニコ・ヒュルケンベルグ
    239戦目にして、ついにニコ・ヒュルケンベルグがその才能にふさわしい表彰台を勝ち取った。

    しかも19番手スタートという状況からの快挙だった。今季8回目のQ1敗退を喫していたが、ウェットとドライが入り混じる難しいコンディションの中で、その経験が光った。

    37歳のドイツ人ドライバーは、2012年の日本GPで小林可夢偉が3位に入って以来となる、ザウバーにとっての表彰台をもたらした。また、1973年スペインGPでジョージ・フォルマー(当時39歳)が初表彰台を獲得して以来、最年長の初表彰台獲得者となった。

    表彰台圏内で走ったことはこれまで177周にのぼるが、それをついに実らせた。これでドライバーズランキングは9位に浮上し、チームはコンストラクターズランキング6位へと順位を上げた。見事だった。

    イギリスGP F1 ニコ・ヒュルケンベルグニコ・ヒュルケンベルグはF1イギリスGPでキャリア初の表彰台を獲得

    敗者:レーシングブルズ
    金曜のプラクティスでは速さを見せていたレーシングブルズだが、ウェットコンディションは最悪の敵だった。今季初のダブルリタイアに終わり、無得点でシルバーストンを後にした。

    リアム・ローソンは、F1のキャリアにおいて初めて決勝のオープニングラップでリタイア。エステバン・オコンとの接触が原因だった。その後、チームメイトのアイザック・ハジャーは、雨による視界不良の中でキミ・アントネッリの後方に追突。激しくクラッシュしたが、幸い無事だった。

    勝者:ランド・ノリス
    ランド・ノリスは週末前に「1戦だけ勝てるなら母国GPがいい」と語っていたが、2025年にそれを実現するのは簡単ではなかった。チームメイトのオスカー・ピアストリが序盤を支配していたからだ。

    だが、ピアストリがリスタート直前の「急なブレーキ」で10秒ペナルティを受けると、ノリスがトップに浮上。そのまま一度も首位を譲ることはなかった。

    ノリスは、F1イギリスGPを制した13人目のイギリス人ドライバーとなり、自身初の連勝を達成。これでドライバーズランキングでは首位のピアストリとの差をわずか8ポイントに縮めた。

    イギリスGP F1 ランド・ノリスノリスの母国優勝により、ドライバーズ選手権でチームメイトとの差はわずか8ポイントに

    敗者:オスカー・ピアストリ
    冷静沈着で知られるオスカー・ピアストリだが、シルバーストンではその仮面がはがれた。セーフティカー先導中のブレーキング違反で10秒ペナルティを受け、無線ではフラストレーションを露わにしていた。

    本来なら、あの走りで優勝してもおかしくなかった。状況が目まぐるしく変わる中で安定した走りを披露していたからだ。そのぶん、納得がいかなかったのも無理はない。

    これで2週連続でチャンピオンシップのリードを削られたが、週末を通してパフォーマンスを取り戻した点は自信につながるはずだ。

    勝者:ピエール・ガスリー
    今季厳しいシーズンを送っているアルピーヌだが、母国レースでピエール・ガスリーが笑顔をもたらした。

    今季7度目のQ3進出を果たし、スタート位置はP8。これはチームにとって今季2番目に高いグリッドだった。

    決勝では、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンらと激しいバトルを展開し、6位でフィニッシュ。

    これはチームにとって今季最高の順位であり、今季3回目のポイント獲得となった。まだコンストラクターズランキング最下位だが、1つ上のハースとの差は10ポイント以内に縮まった。

    イギリスGP F1 ピエール・ガスリーガスリーはシルバーストンで印象的な6位フィニッシュを記録

    敗者:レッドブル
    マックス・フェルスタッペンは、アンダーステアを抑えたローダウンフォースのセットアップで今季4回目のポールポジションを獲得。

    だが、日曜に雨が降ると、そのセットアップが裏目に出た。リスタート時には珍しくスピン。そこから追い上げたものの、最終的には5位止まりだった。

    チームメイトの角田裕毅はさらに厳しいレースに。2戦連続で最下位完走となった。

    マクラーレンと比べてインターミディエイトタイヤの摩耗が激しく、レッドブルは直近2戦で合計10ポイントしか獲得できていない。

    勝者:ランス・ストロール
    ランス・ストロールとアストンマーティンは、スリックタイヤへの切り替えタイミングで見事な判断を下し、レース序盤には久々に表彰台圏内を走行。

    その後、タイヤマネジメントの差でポジションを落としたものの、最終的に7位でフィニッシュ。これは開幕戦オーストラリア以来の自己最高リザルトだった。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソも9位に入り、今季初めて2台揃ってポイントを獲得した。

    敗者:メルセデス
    メルセデスは戦略面で失敗。ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリは早めにスリックタイヤへ切り替える賭けに出たが、これが裏目に出て後方に沈んだ。

    10周目に雨が再び降ったため、インターに戻す必要があり、完全にレースから取り残される形となった。

    さらにアントネッリはハジャーとの接触でマシンにダメージを負い、これが今季6戦中4回目のリタイアとなった。

    ラッセルは一時トップ10まで挽回したが、その後スピンし、最終的には10位で1ポイントのみ。メルセデスがシルバーストンで表彰台を逃すのは2012年以来初めてだった。

    勝者:ルイス・ハミルトン
    ルイス・ハミルトンは、2戦連続で予選フロントロウを逃したが、それでもフェラーリのチームメイト、シャルル・ルクレールに対しては4戦中3回目の予選勝利を収めた。

    決勝ではマクラーレン勢には届かず、ヒュルケンベルグとの表彰台争いにも敗れたが、それでもP4は今季の自己ベスト。2戦連続での最高順位更新となり、調子を上げてきている。

    イギリスGP F1 ルイス・ハミルトンハミルトンはF1イギリスGPで4位に入り、表彰台には一歩届かず

    敗者:シャルル・ルクレール
    ルクレールはフォーメーションラップでスリックタイヤに賭け、P6スタートを捨てて最後尾からの追い上げを選んだが、これは裏目に出た。

    ドライで機能するよう極端なセットアップを施していたため、ミックスコンディションではペースが上がらず、トップ10入りも果たせなかった。

    今年初めて、完走しながら無得点となり、今季2度目のノーポイント(1度目は中国GPで失格)となった。