カテゴリー: F1イギリスGP

  • フェルナンド・アロンソ、“スペック3”エンジン搭載でグリッド降格

    フェルナンド・アロンソ、“スペック3”エンジン搭載でグリッド降格

    マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはF1イギリスGPでホンダの“スペック3”パワーユニットを搭載するために新たなコンポーネントの搭載が必要となり、少なくとも10グリッド降格ペナルティを科せられることになるようだ。

    ホンダは、F1アゼルバイジャンGPの金曜フリー走行でアップグレード版の“スペック3”エンジンをテスト。前戦F1オーストリアGPでは週末のスタートからマクラーレン・ホンダの2台にスペック3が搭載された。

    しかし、金曜日のプラクティス後にフェルナンド・アロンソのパワーユニットのMGU-Hに不具合が検知され、予選と決勝でアロンソのパワーユニットは“スペック2”に戻された。

    今週末のシルバーストンにむけて、マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソのマシンに不具合を修正したMGU-Hを搭載することを予定しており、その場合、ターボチャージャーの交換が必要となるため自動的に10グリッド降格ペナルティを受けることになる。さらに、ホンダはフェルナンド・アロンソはエネルギーストアを交換する可能性もあり、グリッド降格ペナルティはさらに増大する可能性がある。

    F1イギリスGPにむけてフェルナンド・アロンソは「利用できる旧スペックがないので、その時点ですでにペナルティのようなものだ。ただ、明日は新しいMGU-Hを搭載した“スペック3”を載せることになるだろう。明日、様子を見て、さらにペナルティを受ける必要があるかどうかを土曜日に向けて判断していくつもりだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「他のコンポーネントはマイレージがわからないし、ペナルティの大小にそれほど大差はない。でも、イギリスで大量のペナルティを受けておけば、ハンガリーではもうちょっと安全に行けるかもしれない」

    だが、フェルナンド・アロンソは、ペナルティを受けるにもかかわらず、高速サーキットのシルバーストンで今季型のF1マシンで走ることを楽しみにしていると語る。

    「ドラッグの関係でコーナーでは速いだろうし、直線では遅いかもしれない。だから、もしかすると一発は速いかもしれないけど、どれくらい速いかはわからない。楽しみにしているよ」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「若干、サーキットは違ったものになると思う。コーナーだったところがそうではなくなったり、チャレンジングではなくなってきている」

    「今年はどんどんタイムが縮まっているし、コーナーは遅めに入って速く出るようになっている。それに、ここは差が一気になくなるようなコーナーがある」

    関連:2017 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • トロ・ロッソ、ホイールテザーが切れた状態でマシンを車検に提出

    トロ・ロッソ、ホイールテザーが切れた状態でマシンを車検に提出

    トロ・ロッソは、カルロス・サインツのマシンをホイールテザーが切れた状態で車検に提出。レギュレーション違反を犯したとしてシュチュワードに呼び出された。

    F1マシンはグランプリ週末を前にレギュレーションに適合し、安全に競技に参加できることを確認するために車検に合格しなければならない。

    検査官は14日(木)、カルロス・サインツのマシンのホイールテザーに損傷を発見し、トロ・ロッソにその旨を通告したが、チームは適切な修理をしなかったという。

    FIA技術委員のジョー・バウアーは「カーナンバー55に対しての最初の車検でホイールテザーにダメージが確認された」と報告書に記した。

    「検査官はこれをスクーデリア・トロ・ロッソに通知し、交換するよう依頼した。チームが検査官の指示に従うことを拒否したため、技術委員が損傷をチェックしたところ、テザーには損傷があるだけでなく、切れた状態のファイバーが複数箇所で結び合わされているだけであることが判明した」

    「従って、チームはテザーの損傷を認識し、安全ではない状態でマシンを車検に出したと考えられる」

    トロ・ロッソは、F1競技規則第3条3項「車両検査に車両を提示することは、当該車両がすべての規則に適合していることを暗に申告したものとみなされる」に違反し、FIA国際モータースポーツ競技規則第12条1.1.b項「参加資格のない自動車を登録もしくは出場せしめる目的ってす故意による策謀行為」に該当した疑いがあると報告された。

    ホイールテザーは、事故が起きた際にホイールがマシンから脱落ことを防ぐために非常に強いファイバー製でサスペンションシステムのウィッシュボーンを通ってホイールハブとシャシーを繋いでいる。

  • ルイス・ハミルトン、『F1 LIVE LONDON』を欠席した理由を説明

    ルイス・ハミルトン、『F1 LIVE LONDON』を欠席した理由を説明

    ルイス・ハミルトンは、12日(水)で開催されたファンのためのF1イベント『F1 LIVE LONDON』を欠席して、ギリシャで友人たちと休暇を過ごしていた理由を説明した。

    F1史上最大規模のイベントとなった『F1 LIVE LONDON』には全チームが参加。現役ドライバーで参加しなかったんはルイス・ハミルトンただ一人。イベントでルイス・ハミルトンの名前がアナウンスされた際には観客からブーイングが起き、タイトルを争うセバスチャン・ベッテルには最大の喝さいが贈られた。

    このイベントを主催したF1オーナーのリバティ・メディアは「チームとドライバーたちにこのイベントに参加するよう招待した。そしてすべてのチームと19人のドライバーたちから素晴らしい回答を得た」とルイス・ハミルトンへの皮肉を込めてコメントしている。

    その頃、ルイス・はプライベートジェットでギリシャに飛び、友人たちと休暇を過ごしていた。

    ルイス・ハミルトンは「誰にも自分のことを自分で決める権利がある」とコメント。

    「僕にとってここまでかなり過酷なシーズンだったし、週末にむけて最高の準備を整える必要があった。僕にとって最も大事なのはシーズンだ。それだけだけのことだ

    13日(木)の朝に英国入りしてシルバーストンに直行したルイス・ハミルトンは、『F1 LIVE LONDON』を見なかったと述べた。

    「この2日間はほとんどスマホを使わなかった。できるだけ電源を切るようにしていたんだ。メッセージを受信するために何回か入れたけど、できるだけ離れようとしていた」

    「個人的には最高の準備ができたと感じている。僕にはできことはそれしかない。もちろん、人それぞれ意見はあるだろうけど、僕は目の前のバトルのためにベストなカタチで準備したい。他の人たちには別のやり方がある」

    「僕はこのグランプリとレースを愛しているし、昨日のことがこの素晴らしい週末になんらかの影響を与えるとは思っていない。この過去10年間、全てのシーズンが素晴らしかったし、その気持ちは毎年大きくなっている」

    「1年間お金を貯めてこのグランプリに来てくれる人たちがいる。今まで僕がどれだけそれに感謝し、尊敬、ファンと週末を楽しもうとしたかは知っているはずだ。そこは変わらなっていない」

    グランプリ週末外でそのようなファンと触れ合うチャンスを逃したのではないかと質問されたルイス・ハミルトンは、自分はどのF1ドライバーよりもソーシャルメディアを通じてファンとコミュニケーションをとっていると述べた。

    「僕はファンと繋がるためにはどんなことでもするつもりだし、フォロワーはF1で一番多い。できる限り彼らと交流している」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「ファンは僕の全てだ。ずっとそうだったし、それを隠したことはない。それに、この10年間の僕のスポーツへのコミットメント、スポーツ外でやってきたことなど、あまり取り上げられないようなことにも気づいてほしい。例えば、病院を訪問してグランプリに来られない子どもたちと過ごしたこととかね。そういうことはなかなか報道してもらえないけど、僕にとってはとても重要だし、そういう部分に僕は一番エネルギーを注いでいるつもりだ」

    「最終的には自分で決めることだ。決めたなら迷わずそれを貫いて、自分の判断に誇りを持つべきだ。僕はそうしてるし、今週末もここに到着して、少しでも多く輝き、みんなに旗を振ってもらえるように全力を尽くすし、最高のドライブを見せたいと思っている」

    「ゴールは母国の観衆の前でイギリスGPに勝つことだ。過去3年間、僕はそうすることができて本当に幸運だった。もう一度それを達成したいという願望と決意は今まで以上に大きくなっている」

    関連:【動画】 F1史上最大規模イベント『F1 LIVE LONDON』 ダイジェスト

  • トロ・ロッソ、ホイールテザーを交換して車検に合格

    トロ・ロッソ、ホイールテザーを交換して車検に合格

    トロ・ロッソは13日(木)にスチュワードによって危険と見なされていたパーツを自主的に交換し、F1イギリスGPへの参戦が許可された。

    13日(木)に実施された車検で、トロ・ロッソのカルロス・サインツのマシンのホイールテザーに損傷があることが発覚。トロ・ロッソは、この問題に気づいた際に十分に修復することができず、スチュワードはレギュレーション違反の疑いでトロ・ロッソを呼び出していた。

    F1マシンはグランプリ週末を前にレギュレーションに適合し、安全に競技に参加できることを確認するために車検に合格しなければならない。

    FIA技術委員のジョー・バウアーは報告書のなかで「カーナンバー55に対しての最初の車検でホイールテザーにダメージが確認された。検査官はこれをスクーデリア・トロ・ロッソに通知し、交換するよう依頼した。チームが検査官の指示に従うことを拒否したため、技術委員が損傷をチェックしたところ、テザーには損傷があるだけでなく、切れた状態のファイバーが複数箇所で結び合わされているだけであることが判明した」と述べていた。

    ホイールテザーは、事故が起きた際にホイールがマシンから脱落ことを防ぐために非常に強いファイバー製でサスペンションシステムのウィッシュボーンを通ってホイールハブとシャシーを繋いでいる。

    トロ・ロッソは、F1競技規則第3条3項「車両検査に車両を提示することは、当該車両がすべての規則に適合していることを暗に申告したものとみなされる」に違反し、FIA国際モータースポーツ競技規則第12条1.1.b項「参加資格のない自動車を登録もしくは出場せしめる目的ってす故意による策謀行為」に該当した疑いがあると報告された。

    14日(金)、スチュワードはさらなる確認のためにカルロス・サインツのマシンを招集したことをリリースで報告。トロ・ロッソが夜の間に自主的に問題のパーツを交換し、車検に通過したとした。

    「当初、車検に提示された車両は以下の理由でレギュレーションを順守していなかった。
    a. 今回の件で該当するようにファイバーのプロテクションに保護があってはならない。
    b. ブレーキダストにダストの兆候があった。また、それはファイバーにとって好ましくない状態である。
    c. 問題のファイバーには摩耗の兆候があった。
    したがって、当該マシンは関連するパーツを交換するまで車検に通過できなかった。スチュワードはチームには検査官を欺く意図がなかったとみなしている」

    FIAはホイールテザーの結び目についても触れたが、既にテストし承認を受けているとのチームおよびマニュファクチャラーの説明に納得したとしている。

  • マクラーレン・ホンダ:2017 F1 第10戦 イギリスGP プレビュー

    マクラーレン・ホンダ:2017 F1 第10戦 イギリスGP プレビュー

    マクラーレン・ホンダは、F1 第10戦 イギリスGPが開催されるシルバーストンでホームのファンのためにいいレースをみせることを誓う。

    英国を拠点とするマクラーレンにとってシルバーストンはホームグランプリとなる。ホンダも英国拠点をミルトン・キーンズに構えており、多くの熱狂的なファンや同僚、家族が応援に訪れる。

    シルバーストンの高速でチャレンジングな特性はMCL32にとって好条件とは言えないが、マクラーレン・ホンダはホームでのポイント獲得に向けて全力を尽していく。

    フェルナンド・アロンソ

    「シルバーストンは毎年楽しみにしているサーキットだ。誰もが真の“ドライバーズサーキット”だと知っているし、素晴らしい歴史と温かいファンの声援もあるので、どのドライバーにとっても特別なグランプリだ。マクラーレンのドライバーにとってはホームグランプリとなり、英国のファンの皆さんから情熱的な応援を受けるので、その想いは一層強くなる。このサーキットでのチャレンジが本当に楽しいし、難しいコースでタフなレースになるので、ここで好結果が出せれば名誉に感じる。先週のオーストリアでは不運に見舞われた。今回はホームレースなので、前回よりも運が向いてくればと思っている。ここで巻き返せることを願っているし、いつものように激しく戦い、レースで何ができるか見極めていく。高速ながらグリップの高いシルバーストンの特性で、今季型のマシンがどのようなパフォーマンスを見せるのか、ワクワクしている。特に高速セクションが楽しみだ。コーナーで我々のマシンの強みを最大限発揮し、チームにできる限りいいリザルトを持ち帰れるようにできればと思っている。スタートでのトラブルに巻き込まれないことと、レースに向けてセッションごとに勢いを増していけるよう、信頼性の問題が出ないことが重要だ」

    ストフェル・バンドーン

    「英国にあるチームの一員としてイギリスGPに出場するのを、心から楽しみにしている。マクラーレン・ホンダは世界中で素晴らしい応援をしてもらえているが、シルバーストンの雰囲気は格別になる。これまでチームとともに何度も英国でレースをしてきたので、僕にとってここはまるで第二の地元のようだ。ドライブするのが本当に楽しいコースだ。特にラップ序盤はとても高速で難しいが、終盤のインフィールドセクションではまた違った技術やマシンの反応が求められる。僕たちのマシンがそこでどんな挙動を見せるのかを確認するのが楽しみだし、ライバルたちよりも優位に立てていればと思っている。GP2時代にシルバーストンの表彰台には2度立っているが、最高の気分だった。パッケージの強みを最大限引き出せるよう、日曜日に向けて順調に進み、再びポジティブな週末が過ごせることを願っている。マシンの感触はよく、僕たちは明らかに進歩しているので、地元ファンの前でそれを見せられるように時間を活用していく」

    エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

    「マクラーレン・ホンダの全員にとって、イギリスGPはカレンダーの中でも特に重要なレースの一つであることは間違いない。それは、我々が単に英国のチームだからというだけでなく、ほかの場所では見られないほどの熱狂的な大観衆のサポートがあるからだ。シルバーストンは数あるコースの中でも突出したサーキットだ。コプスやベケッツ、ストウといった難コーナーによって、チャンピオンたちには試練を与え、ファンには壮大な素晴らしいレースを提供してきた。高速でチャレンジングなコースでは、マシンとドライバーともに厳しく試される。MCL32がその試練をクリアするのは容易ではないが、シルバーストンで毎年大きな声援を送ってくれる英国のファンに会えるのを楽しみにしているし、そのサポートが間違いなく我々を引き上げてくれるはずだ。これまで同様、懸命に取り組み、ホームのファン、同僚、パートナー、ゲストの皆さんにいいレースをお見せしたいと思っている」

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

    「今季10戦目となるイギリスGPは、2017年シーズンの折り返しであり、シーズンのハイライトともなるレースです。F1の歴史の中でも最も長い伝統を持つグランプリの一つですし、チームとドライバーに対して最も厳しいサーキットでもあります。レースが行われるシルバーストン・サーキットは、複数のストレートを高速コーナーで結んだ難しいレイアウトで知られています。タイヤや燃費にも厳しい上に、スロットルの全開時間が長いパワーサーキットですし、英国特有の予測不可能な天候も加わることになるので、マシンにとってもパワーユニットにとってもタフなレースになることを予想しています。オーストリアGPの結果は望んだようなものではなかったものの、パフォーマンスについては前向きな手ごたえを得ていますし、今週末のイギリスGPにもつなげられるものだと思っています。さらなる前進のために開発を続けていますし、今まで以上に高いモチベーションで臨んでいます。最後に、今回のグランプリはマクラーレン・ホンダにとってのホームグランプリですし、その意味でも忙しいものになると思っています。我々が英国で拠点を置くミルトン・キーンズからも近く、多くの熱狂的なファンや同僚、家族が応援に訪れます。彼らにいいレースを見せられるよう、ホームでのポイント獲得に向けて全力を尽くします」

    関連:2017 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 【動画】 F1史上最大規模イベント『F1 LIVE LONDON』 ダイジェスト

    【動画】 F1史上最大規模イベント『F1 LIVE LONDON』 ダイジェスト

    F1イギリスGPを控えた12(水)、ロンドン市内でF1史上最大規模のファンイベント『F1 LIVE LONDON』が開催された。

    『F1 LIVE LONDON』では、ロンドンの中心部、トラファルガー広場に設置された特設ステージで、現役ドライバー、レジェンド、そして数々のゲストが登場し、インタビューや音楽ライブ、さらに会場から伸びる公道で各チームによるデモンストレーション走行も実施された。

    『F1 LIVE LONDON』には、全チーム、そして、ルイス・ハミルトンを除く全ドライバーが参加。チームの垣根を超えてドライバーやスタッフが談笑するなど、リラックスしたムードのなかでイベントは行われた。

    デモンストレーション走行では、ハースとフォース・インディアを除くチームが、旧型マシンで特設コース走行を実施。ドーナツターンを披露するなど熱狂を生んだ。

    デモンストレーション走行終了後には、F1ドライバーがコースを歩きながらファンと触れ合うなど、これまでには見られなかったF1とファンの距離が近い素晴らしいイベントとなった。

    A day to remember – F1 Live in London

  • F1イギリスGP:シルバーストン サーキット解説

    F1イギリスGP:シルバーストン サーキット解説

    フォーミュラ1 第10戦 F1イギリスGPが、7月14日(金)~7月16日(日)にシルバーストン・サーキットで行われる。

    シルバーストンとF1は、その歩みを同じくしてきた。飛行場跡に設立されたシルバーストン・サーキットは、F1世界選手権の初年度となった1950年に開幕戦を開催。現在に至るまで、F1カレンダーの中でも中心的なグランプリとしての役割を担ってきた。

    コースレイアウトは何度か変更されたものの、開設からの67年間、一貫して高速コースという特性は変わっておらず、F1マシンが全開で攻める姿を堪能できる。昨年のポールポジションラップは、平均時速237.521㎞。レギュレーション変更のあった今年はさらなる速度向上が見込まれる。

    イギリスGPを冠して開催されたサーキットは、シルバーストンのほかに、エイントリーとブランズハッチの3つ。このほか、英国では1993年にヨーロッパGPとしてドニントンパークで開催されたことがある。

    また、シルバーストンではF1以外にも多くのレースが行われ、四輪のWEC(世界耐久選手権)や二輪のMotoGPのほか、多数の英国内選手権も開催。英国にとってはモータースポーツの聖地とも呼べるサーキットだ。

    ファンの雰囲気は最高で、F1への情熱と深い知識でグランプリを盛り上げる。また、グランドスタンドから漂うバーベキューの香りも、独特の雰囲気を醸し出すのに一役買っている。

    数々の逸話を残してきたシルバーストンでのグランプリだが、1973年のレースは衝撃的だった。1周目を終えてホームストレートに戻ってきたジョディ・シェクターがピットウォールにクラッシュし、そこへ後続の7台が次々に衝突。レースは赤旗中断となった。幸い、深刻なケガを負った選手はおらず、再開されたレースではマクラーレンのピーター・レブソンが優勝した。

    また、1977年にマクラーレンのジェームズ・ハントがポール・トゥ・ウインを飾ったレースでは、ジル・ヴィルヌーヴが同じくマクラーレンのサードドライバーとしてF1にデビュー。結果は11位だったものの、4位に入ったチームメートのヨッヘン・マスと予選ではわずか0.2秒差となるなど、印象的な走りを披露し、後の躍進につなげました。

    これらの勝利を含め、マクラーレンはこれまでイギリスGPで14勝。直近では2008年に勝利を挙げている。

    ちなみに、イギリスGPで優勝を果たした同国出身ドライバーは11名。スターリング・モス、ピーター・コリンズ、ジム・クラーク、ジャッキー・スチュワート、ジェームズ・ハント、ジョン・ワトソン、ナイジェル・マンセル、デーモン・ヒル、ジョニー・ハーバート、デビッド・クルサード、ルイス・ハミルトンと、そうそうたる顔ぶれが並んでいる。

    【動画】 F1イギリスGP シルバーストン サーキット解説

    シルバーストン・サーキット

    全長 5.891㎞ ※カレンダー中4番目の長さ。
    2016ポールポジション ポールポジション:ルイス・ハミルトン 1分29秒287
    2016ファステストラップ ファステストラップ:ニコ・ロズベルグ 1分35秒548(44周目)
    ラップレコード 1分33秒401 (マーク・ウェバー、2013年)
    エンジニアリング 高速サーキットであるため、ダウンフォースが増した2017年型マシンがその力を発揮しやすいコースと言える。これまでスロットルを戻したり、ブレーキを踏んだりしていたコーナーでも全開で抜けられる箇所が増える見込みで、エンジニアはコーナリングのグリップとストレートスピードの両立に苦心する。
    ドライビング ターン10から13にかけての“マゴッツ”、“ベケッツ”と呼ばれる高速S字区間でのスピードに、今季型マシンの特性が最もよく現れる。シミュレーションではどちらもブレーキを使うことなく抜けられるため、ドライバーは全開でのコーナリングにチャレンジするが、速度を保つためにはセンチ単位でのライン取りが必要となる。 また、今季型マシンは加速の反応がよいため、ターン18の“クラブ”コーナーの出口のように、3速ギアで抜けて加速しながら脱出するコーナーでは、アクセルを踏みすぎるとマシンがリアを失ってスピンを喫することになる。
    マシンセットアップ 中程度のダウンフォース。ストレートが多いためダウンフォースをつけすぎるとタイムが伸びないは、“クラブ”、“アリーナ(ターン4)”、“ルフィールド(ターン7)”といった低速コーナーでのパフォーマンスも考慮してセッティングしなければならない。
    グリップレベル 高い。路面のアスファルトは使い慣らされ、摩耗しており、そこに今季型マシンのダウンフォースが組み合わされて高いグリップレベルとなる。
    タイヤ スーパーソフト(赤)、ソフト(黄)、ミディアム(白) ※この組み合わせは今季3回目
    ターン1までの距離 420m(カレンダー中最長はバルセロナの730m)
    最長ストレート 780m ※ターン15へ向かう直線
    トップスピード 時速320㎞(ターン15への進入時)
    スロットル全開率 66% ※カレンダー中最大はモンツァの75%
    ブレーキ負荷 中程度。大きなブレーキングポイントは3カ所。ターン3の“ヴィレッジ”、ターン6の“ブルックランズ”、ターン16の“ヴェイル”。ドライバーにとっては、ストレートでブレーキが冷えた状態から“ヴェイル”のような低速コーナーへ突入するのが難しい。ここではブレーキング前に45秒間もブレーキを使わない時間がある。
    燃費 1周あたり2.4㎏を消費。カレンダー中でも燃費に厳しいコース。
    ERSの影響 中程度。高速コースながら一周の距離が長いが、3つのブレーキングポイントでエネルギー回生ができる。
    ギアチェンジ 48回/1ラップ、2496回/レース

    F1 イギリスGP

    周回数 66ラップ
    スタート時間 現地時間13時(日本時間21時)
    グリッド ポールポジションはコース左側で、走行ライン上にあるため路面もクリア。ポールシッターにとっては、ターン1へ向かうレーシングライン上なので、ドライコンディションであれば全開で抜けていける。
    DRS ゾーンは2つ。ターン6の“ブルックランズ”へ向かうストレートと、ターン15の“ストウ”へ向かうストレート。
    ピットストップ 今季はダウンフォースが増してコーナリング時の設置力が向上しているため、タイヤへの負荷も大きい。昨年のレースではピレリがミディアムタイヤでの上限を28周と推奨し、完走17台中14台が2ストップ作戦を採用。今季はより硬いコンパウンドが導入されており、20周目前後のピットインによる1ストップ作戦も可能かもしれない。
    ピットレーン 489m。1回のストップでのタイムロスは約23秒と比較的長め。
    セーフティカー 出動率は60%。ランオフエリアが広くコース上にマシンが止まることはあまりないが、高速での接触によるデブリが発生しやすい。
    注目ポイント ターン9の“コプス”。入り口はかなりタイトなのに出口は開けており、コーナーの頂点でかなりのスピードが出る。今季のハイダウンフォースマシンでは、8速に到達し時速約300㎞以上で抜けていくと見られている。
    見どころ 技術的な観点では、シルバーストンの風が重要なポイントになる。もともと飛行場だったため丘の頂上に位置しているが、今季型のマシンは横風の影響に弱い。

    関連:2017 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • フォース・インディア、F1イギリスGPに今季最大のアップグレードを投入

    フォース・インディア、F1イギリスGPに今季最大のアップグレードを投入

    フォース・インディアは、今週末のF1イギリスGPに今シーズン最大のアップデートを持ち込むとしている。

    フォース・インディアは5月のF1スペインGPでシーズン最初のアップグレードを導入し、セルジオ・ペレスとエステバン・オコンが4位と5位でフィニッシュした。

    ここまでの9戦でフォース・インディアは89ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権でウィリアムズに49ポイント差をうけて4位に位置している。

    チーム代表のビジェイ・マリアが今季初めて姿を見せる予定となっている今週末のF1イギリスGPで、フォース・インディアはVJM10に大幅な改善を計画している。

    テクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンは「我々は新しいフロントウイングを含め、シルバーストンに一連のものを持ち込む」とコメント。

    「他のものもあるが、主にフロントエンドだ。我々がここまでやってきた最大のアップデートだ」

    アンドリュー・グリーンは、シルバーストンのパッケージは、バルセロナに持ち込んだものよりも大きなものになると付け加えた。

    「そこから増加している。そのあとシンガポールでもまた大きなアップグレードを入れる。それは今、風洞に入っている。今後、フルサイズのものが入れられる」

    アンドリュー・グリーンは、フォース・インディアが新世代のF1マシンで“毎週”パフォーマンスのステップを見い出しているが、そろそろ2018年F1マシンの開発リソースの振り分けについて考え始めなければならないと認める。

    「来年のクルマのリソース配分をしなければならなくなるとチャレンジンになっていくだろう。今年と来年の2つのクルマが並べられる。コンセプト的には今年のクルマから学んだ全てが来年のマシンにそのまま移行される」

    「その点で我々はトラックにパーツを持ち込む続けていくだろう。それは頻繁ではなくなっていくし複雑なパーツでもなくなっていくが、我々はパーツを持ち込んでいく」

    「多くの決定が我々の肩にのしかかっているし、それくらい5位を引き離せるかを見て、来年にもっと集中できるかを見ていく」

  • F1イギリスGP、シルバーストン撤退でロンドンで開催の可能性?

    F1イギリスGP、シルバーストン撤退でロンドンで開催の可能性?

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、シルバーストンがF1カレンダーから脱落するのは“ショッキングな損失”ではあるが、ロンドンでの市街地レースを開催する可能性が開けるかもしれないと考えている。

    今週末のF1イギリスGPを前に、ロンドンでは12日(水)に大規模なF1イベント『F1 LIVE LONDON』が開催される。F1は長年にわたってロンドンでのレースを夢見てきた。

    その直前、シルバーストンを保有するブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)はF1契約の解約条項を行使した。

    BRDCは、好条件で契約を結び直すためだと主張しているが、F1グループは、グランプリ週末に“駆け引き”に出たBRDCに不快感を露わにしている。

    クリスチャン・ホーナーは「シルバーストンは素晴らしいトラックだ。チームとドライバーはあそこで走るのが大好きだし、リバティ・メディアは、イギリスGPが存続すると約束している」とコメント。

    「だが、水曜日に開催されるロンドンでのイベントが成功すれば、いや、成功するはずだと思うが、ロンドンGPがリバティの人々にとってかなり魅力的に映ると想像できる。リバティが『首都ロンドンで市街地レースを開催しよう』と考えるのは容易に想像できる」

    BRDCのジョン・グラント会長は、ロンドンでの市街地レースというアイデアをはねつけた。

    「情報通のオブザーバーであれば、ロンドンのイベントは政治的、環境的、商業的に実現不可能だという言うだろう」とジョン・グランドは Reuters にコメント。

    第二次世界大戦中に飛行場だったシルバーストンは、1950年に最初のワールドチャンピオンシップ・グランプリを開催。モンツァ、モナコ、スパ・フランコルシャンとともにF1の歴史的なトラックとなっている。

    英国では、ブランズハッチ、エイントゥリー、ドニントン・パークでもF1が開催されてきたが、現在、必要なインフラを備えているのはシルバーストンのみとなっている。

    BRDCのメンバーでもあるクリスチャン・ホーナーは、同クラブはF1の元会長であるバーニー・エクレストンとの契約にサインしたときに計算を間違い、その後もさらに間違いを犯したと述べた。

    「彼らはピットに財産を費やし、しかも間違った場所に設置した。英国で最も歴史的なレーストラックのひとつに雰囲気がまったくない場所にパドックをつくった。深刻な判断ミスがあったと言わざるをえない」

    以前からシルバーストンの将来は危ぶまれており、バーニー・エクレストンはこれまで定期的にBRDCを非難してきた。

    しかし、クリスチャン・ホーナーは、苦労して結んだ契約が解約されたことに驚いたと語る。

    「シルバーストンがカレンダーから消えたらショッキングだろう。チームの80%が英国に本拠地を置き、英国がF1にどれほど貢献しているかを考えると、イギリスGPがなくなるのはさらにショックだ」

  • フジテレビ NEXT、ロンドンで開催の『F1 LIVE LONDON』を生中継

    フジテレビ NEXT、ロンドンで開催の『F1 LIVE LONDON』を生中継

    フジテレビは、F1第10戦イギリスGPを控えた7月12(水)にロンドン市内で開催されることが発表されたイベント『F1 LIVE LONDON』の模様を、フジテレビNEXTで緊急生中継することを発表した。

    『F1 LIVE LONDON』はロンドンの中心部、トラファルガー広場に設置された特設ステージで、現役ドライバー、レジェンド、そして数々のゲストが登場し、インタビューや音楽ライブ、さらに会場から伸びる公道で各チームによるデモストレーション走行も実施される。世界のF1ファンに向けた特別プログラムだ。

    フジテレビ NEXTでは、7/12(水)の26:00から3時間にわたって『F1 LIVE LONDON』の模様を生中継。7/14(金)の13:55~16:55には再放送が予定されている。

    関連:【F1】 ロンドンで全F1チーム参加の史上最大のデモ走行イベントを開催