カテゴリー: F1ベルギーGP

  • レーシングブルズF1 リンドブラッドのみアップデート投入「予選結果で決めた」

    レーシングブルズF1 リンドブラッドのみアップデート投入「予選結果で決めた」

    レーシングブルズはF1ベルギーGPで最新アップデートを投入したが、その恩恵を受けたのはアービッド・リンドブラッドのみだった。チーム代表のアラン・パーメインは、短期間で2台分を準備できなかった事情と、リアム・ローソンとの公平性を保つために採ったユニークな決定方法を明かした。

    レーシングブルズは現在、4戦連続でダブル入賞を記録しており、コンストラクターズランキングではアルピーヌを逆転して「ベスト・オブ・ザ・レスト」の座を狙っている。

    その一環としてベルギーGPにはサイドポッドやロールフープ、ブレーキドラム、リアウイングなどの改良を持ち込んだが、冷却系アップデートはリンドブラッド車だけに搭載された。

    2台同時投入は不可能だった
    パーメイン代表は、1台だけにアップデートを投入することは本意ではなかったと説明した。

    「正直なところ、1台だけにアップデートを持ち込むのは好きではない」

    「2台とも改修するのは不可能だった。これはシャシーの改造で、ロールフープを小型化する必要があった。シルバーストンからスパまでの短い期間では、2台とも間に合わせることができなかった」

    そのため、どちらのドライバーにアップデートを与えるか決める必要があったという。

    オーストリアで2人に事情を説明
    パーメイン代表は、オーストリアGP予選後の土曜日にローソンとリンドブラッドを呼び、状況を説明したことを明かした。

    最初に提示した案は、ベルギーGPでは誰もアップデートを使わず、次戦ハンガリーGPで2台同時に投入するというものだった。

    「オーストリアの土曜日の夜、2人と話をした。予選がとても良かったので、みんな機嫌がいい時に悪い知らせを伝えようと思った。スパには良いアップデートを持っていくけれど、1台分しか用意できない。もう1台はブダペストになると伝えた」

    「最初に提案したのは、とてもシンプルで公平な方法だった。スパでは誰もアップデートを使わず、ブダペストで2台ともアップデートするという案だ。当然、2人とも『何を言っているんだ』という顔をしたし、私自身も本気で考えていたわけではなかった」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    予選で前に出たドライバーが獲得
    その後、パーメイン代表はコイントスという案も提示したが、最終的にはイギリスGP予選で上位だったドライバーがアップデートを獲得する方法に決まった。

    「次に『コイントスでもいいし、少し楽しさを加えて、シルバーストンで予選が上だった方がスパでアップデートを使うというのはどうだろう』と提案した」

    「2人ともその案に同意し、その方法で決めた」

    結果として、イギリスGP予選でローソンを上回ったリンドブラッドがベルギーGPで新仕様マシンを走らせることになった。

    次回はローソンを優先
    パーメイン代表は、今季中に再び同じ状況になれば、次はローソンを優先すると明言している。

    「シーズン後半でもう一度同じようなことが起きるかもしれない。まだ大きなアップデートを予定している。その時はリアムに渡す。同じやり方は繰り返さない」

    「次回は自動的に彼の番だ。今回は誰かに割り当てるだけではなく、少し楽しさを加えて決めようとした」

  • F1ベルギーGP FP2:アントネッリ最速 ガスリー大クラッシュやラッセル不振

    F1ベルギーGP FP2:アントネッリ最速 ガスリー大クラッシュやラッセル不振

    2026年F1第10戦ベルギーGPのフリー走行2回目がスパ・フランコルシャンで行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分45秒944を記録してトップタイムをマークした。

    ランド・ノリス(マクラーレン)が0.190秒差の2番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が3番手に続き、予選を前にメルセデスが存在感を示した。

    一方で、セッションは2度の赤旗に見舞われ、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の大クラッシュや、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の不振、フェルスタッペンの無線での不満など、話題の多い1時間となった。

    アントネッリが一気に主導権
    FP1では6番手に終わったアントネッリだったが、FP2では開始直後から快調なペースを披露。ミディアムタイヤでいきなり1分46秒911を記録し、FP1最速だったフェルスタッペンのタイムを早々に上回った。

    ソフトタイヤへ履き替えるとさらに約1秒短縮し、1分45秒944をマーク。ノリスに0.190秒差、フェルスタッペンに0.472秒差をつけ、予選へ向けて最有力候補に躍り出た。

    ピアストリは修復作業で出遅れ
    FP1終盤に油圧トラブルが発生したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、修復作業の影響でセッション開始から約20分間ガレージで待機することになった。

    ようやくコースインした後はミディアムタイヤでロングランを消化し、その後ソフトタイヤでアタック。しかし中間セクターでタイムを失い、最終的には6番手に留まった。

    フェルスタッペンは変速に不満
    開始早々、コース上に大量のグラベルが散乱したため赤旗が提示された。

    その最中、フェルスタッペンは無線でシフトダウンの不具合を訴え、「このシフトは何なんだ。本当にひどい」と苛立ちをあらわにした。

    それでも再開後は着実にタイムをまとめ、3番手につけるあたりはさすがの一言だった。

    ベルギーGP F1

    ノリスが2番手 ハジャーも好調維持
    10グリッド降格が決まっているノリスは、ソフトタイヤでアントネッリに迫る2番手タイムを記録。決勝では後方スタートとなるものの、一発の速さは依然として高いことを示した。

    最後尾スタートが決まっているアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)も序盤から好調で、アントネッリにわずか0.011秒差まで迫る場面を見せるなど、FP1に続いて高い競争力を披露した。

    ラッセルだけが伸び悩む
    一方で、メルセデス勢の明暗は鮮明だった。

    アントネッリがトップタイムを記録したのに対し、ラッセルは終始ペースが上がらず8番手。ソフトタイヤでもアントネッリから1秒以上遅れ、一時はフランコ・コラピント(アルピーヌ)にも後れを取った。

    解説では「マシンの滑りを気にし過ぎて限界まで攻め切れていないように見える」と分析され、FP1に続く不振が大きな話題となった。

    コラピントが7番手の快走
    アルピーヌではフランコ・コラピントが印象的な走りを披露。

    FP1では下位に沈んでいたが、FP2では7番手まで浮上し、ラッセルを上回るタイムを記録。中団勢の中では最も存在感を示したドライバーとなった。

    ガスリーが大クラッシュ
    セッション終盤にはガスリーがファーニュ出口で突然リアを失い、そのままバリアへ激突する大クラッシュを喫した。

    マシンはフロントだけでなくリアウイングにも大きなダメージを負い、赤旗が提示。ガスリーは自力でマシンを降り、大きなけがはなかったものの、「突然リアを失った」と無線で状況を説明した。

    メカニックは予選へ向けて深夜まで修復作業を強いられることになりそうだ。


    ロングランでは各チーム接近
    アタック終了後は各車とも決勝を見据えたロングランへ移行。

    今年もスパは1ストップか2ストップかの戦略判断が勝敗を左右するとみられ、各チームはタイヤデータの収集に時間を費やした。

    天候は終始ドライだったものの、スパ特有の変わりやすい空模様は健在で、決勝でも天候が戦略を左右する可能性がある。

    アントネッリが予選最有力候補に
    FP2はアントネッリがトップで締めくくり、ノリス、フェルスタッペン、ハミルトンが続く結果となった。

    ノリスとハジャーは決勝でグリッド降格が決まっており、予選ではアントネッリ、フェルスタッペン、ハミルトンによるポールポジション争いが中心となりそうだ。一方で、ラッセルの復調やガスリーのマシン修復など、各チームは多くの課題を抱えたまま金曜日を終えた。

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    ・F1ベルギーGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アントネッリ最速

  • F1ベルギーGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アントネッリ最速

    F1ベルギーGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アントネッリ最速

    2026年F1ベルギーGP フリー走行2回目の結果・タイムシート。7月17(金)にスパ・フランコルシャンに2026年のF1世界選手権 第10戦 ベルギーグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、ランス・ストロールが21番手、フェルナンド・アロンソが22番手だった。

    ■ アントネッリがFP2最速
    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがソフトタイヤで1分45秒944を記録し、ランド・ノリスに0.190秒差をつけてトップタイムをマーク。マックス・フェルスタッペンが3番手に続き、予選へ向けてメルセデスが高い競争力を示した。

    ■ ガスリーが大クラッシュ
    ピエール・ガスリーはターン13出口で突然リアを失い、バリアへ激しくクラッシュ。マシンはリアウイングなどに大きなダメージを負って赤旗中断となったが、本人に大きなけがはなく、自力でマシンを降りている。

    ■ フェルスタッペンは好調維持
    FP1最速のフェルスタッペンはFP2でも3番手と好調を維持。走行中にはギアシフトの不調を無線で訴える場面があったものの、レッドブル・レーシングは週末を通じて有力候補の一角となっている。

    ■ ピアストリが走行再開
    FP1終盤の油圧トラブルで走行時間を失ったオスカー・ピアストリは、FP2開始直後はガレージ待機となったが、その後コースへ復帰。十分なアタックはできず6番手に終わったものの、決勝へ向けたロングランデータを収集した。

    ■ ラッセルは苦戦
    ジョージ・ラッセルはチームメイトのアントネッリから大きく遅れ、トップから1秒以上離される場面もあった。メルセデスはアントネッリが好調な一方で、ラッセルはセットアップ面で課題を抱えている様子だ。

    ■ フェラーリも上位争い
    ルイス・ハミルトンはFP2で3番手タイムを記録し、フェラーリは引き続き上位争いを展開。シャルル・ルクレールはトラックリミット違反でベストタイムを失ったものの、速さそのものは十分に示していた。

    ■ アストンマーティンは苦戦続く
    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは初日から下位に低迷。ストロールは追加PUコンポーネント投入により10グリッド降格が決定しており、アストンマーティンにとって厳しい週末のスタートとなった。

    ■ 天候と戦略が勝負を左右
    スパ・フランコルシャンは天候の変化が激しく、決勝は1ストップと2ストップの選択が勝敗を左右する可能性がある。各チームはロングランを重ね、タイヤのデータ収集と戦略検証を進めた。

    ベルギーGP 2026年のF1世界選手権

    F1ベルギーGP フリー走行2回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分45秒944   16
    2 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分46秒134 0.190 16
    3 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング 1分46秒416 0.472 20
    4 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分46秒691 0.747 15
    5 6 アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング 1分46秒714 0.770 18
    6 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分46秒926 0.982 10
    7 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分47秒147 1.203 18
    8 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分47秒229 1.285 18
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分47秒294 1.350 19
    10 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分47秒434 1.490 15
    11 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分47秒468 1.524 17
    12 87 オリバー・ベアマン ハース 1分47秒792 1.848 15
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分47秒952 2.008 16
    14 31 エステバン・オコン ハース 1分47秒958 2.014 18
    15 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分48秒019 2.075 18
    16 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分48秒256 2.312 18
    17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分48秒333 2.389 15
    18 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分48秒955 3.011 15
    19 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分49秒199 3.255 17
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分49秒596 3.652 18
    21 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分51秒131 5.187 16
    22 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分51秒418 5.474 18

    【レポート】
    ・F1ベルギーGP FP2展開:アントネッリ最速 ガスリー大クラッシュやラッセル不振

  • F1ベルギーGP FP1:フェルスタッペン最速 フェラーリ好調 アントネッリ激怒

    F1ベルギーGP FP1:フェルスタッペン最速 フェラーリ好調 アントネッリ激怒

    2026年F1第10戦ベルギーGPのフリー走行1回目がスパ・フランコルシャンで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がトップタイムを記録した。

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が0.145秒差の2番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番手に続き、レッドブル・レーシングとフェラーリが好調なスタートを切った。

    セッションではタイム争いだけでなく、アップグレードのテストやペナルティを見据えた走行、無線での怒りの声、マシントラブルなど話題が相次ぎ、見どころの多い1時間となった。

    フェルスタッペンが旧仕様リアウイングで最速
    セッションはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)を先頭にスタートし、序盤はジョージ・ラッセル(メルセデス)が最初の基準タイムを記録。しかしハミルトン、フェルスタッペンがすぐに更新し、主導権争いが始まった。

    フェルスタッペンはオーストリアGPとイギリスGPで相次いだリアウイングのトラブルを受け、旧仕様のリアウイングを装着。それでもタイヤの性能を引き出すと1分47秒070を記録し、今季初めてフリー走行1回目でトップタイムをマークした。

    ハジャーが最初に48秒台 ノリスはテスト優先
    序盤に唯一ソフトタイヤを装着したアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、真っ先に1分48秒台へ突入。最終的にも4番手につけ、レッドブル勢の速さを印象付けた。

    一方のマクラーレンは、ランド・ノリス車に空力レーキを装着し、新型リアウイングの評価を実施。タイムアタックよりもデータ収集を優先したプログラムを進め、代表的なタイムを残すまでに時間を要した。

    フェラーリは苦手予想を覆す好発進
    長いストレートを持つスパはフェラーリに不向きとの見方もあったが、その予想を覆す内容となった。

    ハミルトンはトラフィックに引っ掛かりながらも2番手まで浮上し、ルクレールも3番手を記録。両ドライバーとも安定したペースを見せ、週末へ向けて高い競争力を印象付けた。

    アントネッリ激怒 サインツJr.は審議対象に
    セッション中盤にはチャンピオンシップ首位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が、アタックラップ中にレーシングライン上を低速走行していたサインツJr.に遭遇。

    アントネッリは無線で「何やってるんだ!」と怒りをあらわにした。

    さらにサインツJr.はピットエントリーラインを跨いだ件でも審議対象となり、慌ただしいFP1となった。

    アンドレア・キミ・アントネッリ

    メルセデスはロングランへ切り替え
    セッション後半には各車がソフトタイヤでアタックを開始し、フェルスタッペンが首位を維持。メルセデス勢もタイムを縮めたが、アントネッリ、ラッセルともトップから0.5秒以上遅れる結果となった。

    アントネッリは無線でマシンが「少し神経質だ」とフィーリングを伝え、チームはタイムアタックよりもロングランへ重点を移す判断を下した。

    ピアストリに油圧トラブル
    セッション終盤にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がコース上でスローダウンし、一時マシンを停止させる場面があった。

    無線では「油圧は残っている。ゆっくり走り続けてほしい」と指示が出され、ピアストリは低速でピットへ帰還。大事には至らなかったものの、油圧系統のトラブルが懸念される内容だった。

    ノリスとハジャーはグリッド降格
    週末を前にパワーユニット交換によるペナルティも正式に明らかとなった。

    ノリスは4基目のコントロールエレクトロニクス投入により決勝グリッド10番降格。ハジャーも複数のパワーユニット関連部品を交換したことで最後尾スタートとなる見込みで、両者とも決勝での追い上げを見据えた走行プログラムを消化した。

    ウィリアムズは新パーツ比較 アップグレード競争も本格化
    ウィリアムズではアルボン車から新型フロントウイングを取り外し、サインツJr.車へ装着する場面も見られた。1セットしかない新パーツを両ドライバーで比較評価するためで、今後の大型アップデートへ向けたデータ収集が行われた。

    またパドックでは、アストンマーティンとマクラーレンが次戦ハンガリーGP、ウィリアムズがバクーで大型アップデートを投入する予定であることも話題となり、後半戦の開発競争が本格化している。

    レッドブルとフェラーリが好発進
    セッションはフェルスタッペン、ハミルトン、ルクレールのトップ3で終了。ハジャーが4番手、ピアストリが5番手に続き、アントネッリ、ノリス、ラッセル、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)がトップ10入りを果たした。

    一方、フェルナンド・アロンソに代わってFP1を担当したジャック・クロフォードは22番手、ランス・ストロールも21番手に終わり、アストンマーティンは厳しいスタートとなった。

    各チームはこの後データ解析を行い、日本時間18日0時(現地時間17時)開始のフリー走行2回目へ向かう。

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    ・F1ベルギーGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:フェルスタッペン最速

  • F1ベルギーGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:フェルスタッペン最速

    F1ベルギーGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:フェルスタッペン最速

    2026年F1ベルギーGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。7月17(金)にスパ・フランコルシャンに2026年のF1世界選手権 第10戦 ベルギーグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダはランス・ストロールが21番手、フェルナンド・アロンソに代わってルーキー枠で出走したジャック・クロフォードが22番手だった。

    ■ フェルスタッペンがFP1最速
    フェルスタッペンが1分47秒070を記録し、今季初めてフリー走行1回目でトップタイムをマーク。ハミルトンが0.145秒差の2番手、ルクレールが3番手に続いた。

    ■ フェラーリが好スタート
    スパは直線区間が多くフェラーリには不利とみられていたが、ハミルトンとルクレールが上位につけ、週末へ向けて好調な滑り出しを見せた。

    ■ メルセデスは実力を温存か
    アントネッリとラッセルは上位勢からやや離れたタイムに留まったが、ロングランを重視しており、本来の速さをまだ見せていない可能性があると分析されている。

    ■ ピアストリに油圧トラブル発生
    セッション終盤、ピアストリがコース上で一時停止。チームからは油圧を維持しながら低速で走行するよう指示が出され、信頼性トラブルの可能性が示唆された。

    ■ ノリスとハジャーはグリッド降格
    ノリスは新しいコントロールエレクトロニクス投入により10グリッド降格。ハジャーも複数のパワーユニット交換によりグリッド降格を受ける見込みとなった。

    ■ アップグレード競争が本格化
    アストンマーティンとマクラーレンは次戦ハンガリーGP、ウィリアムズはバクーで大型アップグレードを投入予定。後半戦の勢力図が大きく変わる可能性がある。

    ■ ウィリアムズが新フロントウイングを比較
    ウィリアムズはアルボン車からサインツJr.車へ新型フロントウイングを付け替え、1セットしかない新パーツを両ドライバーで比較評価するテストを実施した。

    ■ アントネッリが渋滞に不満
    アントネッリはアタック中にスロー走行していたサインツJr.に遭遇し、「何やってるんだ」と無線で不満を表明。スパの長いコースでもトラフィックが問題となった。

    ■ アストンマーティンは苦戦
    ストロールはコースオフを喫し21番手。トップから約6秒遅れと厳しいペースで、チームはスパで苦戦するとの見方が強まっている。

    ■ 天候は晴れも週末は変わりやすい予報
    FP1はドライコンディションで行われたが、週末を通して天候は変化しやすい見込み。ピレリはC2・C3・C4を投入しており、戦略面でも天候が重要な要素となりそうだ。

    ベルギーグランプリ 2026年のF1世界選手権

    F1ベルギーGP フリー走行1回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング 1分47秒070   24
    2 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分47秒215 0.145 22
    3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分47秒277 0.207 22
    4 6 アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング 1分47秒322 0.252 22
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分47秒522 0.452 21
    6 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分47秒603 0.533 22
    7 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分47秒931 0.861 18
    8 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分47秒959 0.889 22
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分48秒234 1.164 24
    10 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分48秒406 1.336 18
    11 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分48秒432 1.362 24
    12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分48秒962 1.892 22
    13 87 オリバー・ベアマン ハース 1分49秒010 1.940 21
    14 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分49秒337 2.267 23
    15 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分49秒403 2.333 22
    16 31 エステバン・オコン ハース 1分49秒449 2.379 21
    17 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分49秒712 2.642 23
    18 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分49秒839 2.769 21
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分50秒226 3.156 22
    20 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分50秒862 3.792 24
    21 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分52秒808 5.738 18
    22 34 ジャック・クロフォード アストンマーティン 1分53秒199 6.129 21

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    ・F1ベルギーGP FP1展開:フェルスタッペン最速 フェラーリ好調 アントネッリ激怒

  • F1ベルギーGP直前情報 ノリスとハジャーのグリッド降格や各チームの最新情報

    F1ベルギーGP直前情報 ノリスとハジャーのグリッド降格や各チームの最新情報

    2026年F1第10戦ベルギーGPがスパ・フランコルシャンで開幕する。メルセデス勢によるタイトル争い、勢いを増すフェラーリ、アップグレードを控える各チームなど、多くの注目点を抱えた週末となる。

    ここでは木曜日のメディアデーで明らかになった主な話題をまとめる。

    ノリスは10グリッド降格が決定
    ランド・ノリスは4基目のパワーエレクトロニクスを投入したため、10グリッド降格ペナルティを受ける。

    ノリスは、今季前半にエンジンやパワーユニット、制御系などの部品で不運が続き、使用可能なコンポーネントが限られていると説明した。

    「今季前半は、エンジンやパワーユニット、コントロール系など、いろいろな部品を失って不運だった」

    「スペアパーツという点では厳しい立場にいるけど、それは僕にもチームにもどうにもできない部分がある。それが現実だ。受け入れて、これから受けるペナルティに対処するしかない。ただ、次の2戦よりは、ここでペナルティを受ける方が間違いなくいい」

    スパは長いストレートを持ち、オーバーテイクの機会も比較的多いため、グリッド降格から挽回しやすいコースと考えられている。

    ラッセルがアントネッリとの差を25ポイントに縮小
    ドライバーズランキングでは、キミ・アントネッリが首位を維持しているものの、チームメイトのジョージ・ラッセルとの差は25ポイントまで縮まった。

    開幕戦オーストラリアGPを制したラッセルは、オーストリアGPでも優勝。バルセロナとシルバーストンでも表彰台を獲得し、アントネッリの信頼性トラブルも重なったことでタイトル争いに再び接近している。

    ラッセルは、ポイント差そのものは意識していないと語った。

    「差が縮まったことは素晴らしいけど、そこに集中しているわけではない。可能な限り最高の結果とパフォーマンスを引き出すことに集中している」

    「新しいパワーユニットやマシン、タイヤを理解することは、今も難しい課題だ。ただ、いい状態にいると感じている。スパは走るのが好きな場所だし、これまでにもいい思い出がある。楽しみにしている」

    一方でラッセルは、自身のドライビングスタイルが現在のパワーユニットやタイヤの要求に完全には合っていないことも認めた。

    「僕のスタイルが、パワーユニットやタイヤが求めているものにあまり合っていない傾向が見えている。これまで使ったことのないようなセットアップに適応する必要がある」

    「無意識ではなく、意識しながら運転することを強いられているような部分がある。それは少しマイナスでもある。ただ、今は学びの谷にいて、その先で学んだことを生かせるようになることを願っている」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    アントネッリは信頼性トラブルからの反撃を狙う
    アントネッリは5連勝を記録した後、バルセロナGPでリタイアし、イギリスGPでも16位に終わった。いずれも走行中は上位フィニッシュが見込まれていたが、信頼性の問題によって大量得点を逃した。

    「シルバーストンは全体的にとても強い週末だった。それがポジティブな部分だ。すべてのセッションで上位にいて、ペースも良く、難しい状況でも勢いは失われていなかった」

    「僕としては、自分の仕事をやり遂げる必要がある。自分でコントロールできることを最大限に生かす。それ以外については、僕にできることはあまりない」

    「もちろん悔しいけど、これがモータースポーツだ。こういうことは起こる」

    スパでの勢力図については、メルセデスだけでなく、フェラーリ、レッドブル・レーシング、マクラーレンも警戒している。

    「僕たちのマシンはすべてのレースで上位にいたので、ここでも強いと思う。ただ、フェラーリはシルバーストンで非常に速かった。特に予選では、いつも何かを見つけてくる。レッドブルやマクラーレンも決して除外できない」

    フェラーリは直近3戦で2勝
    フェラーリはルイス・ハミルトンがバルセロナGP、シャルル・ルクレールがイギリスGPを制し、直近3戦で2勝を挙げている。

    ルクレールは、シルバーストンでの勝利によって自信を取り戻したものの、他のコースでも速さを再現する必要があると強調した。

    「気分はいい。前の数戦ではマシンに苦しんでいたので、努力が報われたことはうれしい。ただ、まだひとつのサーキットだけだ。他のコースでも再現する必要がある」

    ルクレールはセットアップに小さな変更を加えたことで、以前よりマシンを快適に運転できるようになったと説明。一方で、純粋なパフォーマンスについては、チームがさらに分析すべき部分が残されているという。

    スパについては、自身がF1初優勝を挙げた特別な場所であると同時に、2019年に友人のアントワーヌ・ユベールを失った場所でもあると語った。

    「とても特別なサーキットだ。ドライバー全員が楽しんでいる場所だと思う」

    「ただ、僕はここで友人のアントワーヌを失った。だから、彼のことはいつも頭の中にある」

    ハミルトンはフェラーリの継続的な進歩を評価
    ハミルトンは今季の戦いについて、序盤から現在の状態に到達できていれば、さらに多くのポイントを獲得できていた可能性があると振り返った。

    「今季には比較的満足している。日本やモントリオールで得たものを最初から持っていれば、もう少し強いスタートを切れたかもしれない」

    「僕たちは大きく進歩している。特にモントリオール以降は、毎週末少しずつ前進し、全体として最大限の結果を引き出している。その点には本当に満足している」

    フェラーリが好調を取り戻した理由として、週末を通じた仕事の精度、マシンへの理解、開発の方向性を挙げた。

    「週末を通じた実行力が良くなり、マシンへの理解も深まった。チームはマシンを開発し、ふたりのドライバーが求める方向へ進めるために懸命に働いている」

    ただし、スパの長いストレートがフェラーリにどのような影響を与えるかについては慎重な姿勢を示した。

    「調子は間違いなくいい。ただ、長いストレートがある今週末に何が起こるかは、正直分からない。それでもこのサーキットは大好きだし、チームが積み重ねている一歩一歩を誇りに思っている」

    フェルスタッペン「レッドブルは第二の家族」
    マックス・フェルスタッペンは、自身の将来やレッドブル・レーシング残留について明言を避けたものの、チームとの深い関係を強調した。

    「レッドブルは僕にとって第二の家族だ」

    シルバーストンでの結果に失望した後も、すぐにファクトリーへ戻って次戦の準備を進めたと説明した。

    「今のマシンにある問題を修正しようとしている。レース後に失望したり、腹を立てたりすることはある」

    「ただ、シルバーストンの後も家に帰り、水曜日にはファクトリーへ戻って、次のレースへ向けてリセットする準備をしていた」

    「僕の取り組み方は何も変わらない。人はやって来て、去っていく。それが人生であり、スポーツでもある。ただ前に進み続けるだけだ」

    レッドブルは今週末、新仕様ではなく旧仕様のリアウイングに戻す予定。フェルスタッペンは、その理由について「明らかだ」と述べた。

    ただし、スパでの競争力については予想が難しいとした。

    「明日になれば分かる。僕たちがどのようなパフォーマンスを見せるのかは分からない」

    「正直、ここで何を期待すべきか分からない」

    ピアストリはマクラーレンを3番手か4番手と予想
    オスカー・ピアストリは、現在のマクラーレンがメルセデスやフェラーリに続く3番手または4番手の位置にいると分析した。

    「今週末、僕たちがどこに位置するのかは分からない」

    「これまでと同じように、レッドブルがどれだけ競争力を見せるかによって、3番手か4番手の速さになると思う。それが今の僕たちの現実だ」

    マクラーレンは夏休み前後にアップグレードを予定しているが、ピアストリは一度の改良だけでトップとの差を完全に埋めることは難しいと考えている。

    「今後マシンに投入する新しいパーツが助けになることを願っている」

    「次の数戦に持ち込むアップグレードだけでは足りないことは理解している。ただ、正しい方向への前向きな一歩になり、何かが起きたときにチャンスを拾える位置に近づければいい」

    また、フェルスタッペンのマクラーレン移籍説については、ザク・ブラウンCEOとアンドレア・ステラ代表から伝えられている内容を信頼していると語った。

    「ザクとアンドレアが僕に話したこと、そして僕に対する彼らの信頼を信じている」

    「僕は今いる場所に満足している。周囲のチームや、物事の進み方にも満足している。彼らの信頼と支援に感謝している」

    ハジャーはフェルスタッペンから学ぶ環境に満足
    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、近い将来に定期的に表彰台を争うことを目標に掲げた。

    「正直、近い将来には定期的に表彰台を争いたい。チームはその位置にいるべきなので、僕たちはそこを目指している」

    「同時に、マックスは非常に印象的な基準だ。彼はグリッドで最高のドライバーなので、ガレージの反対側で毎週末学べることは多い。開幕時から多くの改善ができているので満足している」

    ハジャーは今季9戦中6戦でポイントを獲得しており、最高位はモナコGPの4位となっている。

    レーシングブルズは中団トップに自信
    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、直近の好調をスパでも維持できると自信を示した。

    「最近の週末と同じ調子なら、かなりいい結果になるはずだ」

    「チームはここ数カ月、パフォーマンスを継続的に向上させる素晴らしい仕事をしている。直近の数戦では、明確に中団のトップだったと思う。自信はあるし、いい週末になることを願っている」

    リンドブラッドは直近4戦、リアム・ローソンは直近5戦で連続入賞している。

    ローソンも今季の状態について前向きに語った。

    「とても順調だ。マシンは非常にうまく機能している」

    「僕たちはレースをうまくまとめ、探していた改善を見つけることができている。今は自分でコントロールできる部分すべてがうまく進んでいる」

    アルピーヌはレーシングブルズとの争いで防戦
    アルピーヌとレーシングブルズはコンストラクターズランキング5位を争っており、その差はわずか1ポイントとなっている。

    ピエール・ガスリーは、レーシングブルズが直近のレースで優れた仕事をしていると認めた。

    「レーシングブルズは最近の数戦で本当に強かった。直近4戦では、両方のマシンでポイントを獲得していると思う」

    「彼らは間違いなくいい仕事をしている。僕たちが最近できていたことよりも、いい仕事をしている」

    アルピーヌは次のアップグレードを投入するまで、損失を最小限に抑える戦いになると考えている。

    「次のアップグレードを投入するまでは、ダメージリミテーションと言いたくはないけど、1戦ずつ戦い、彼らにできるだけ楽をさせないようにすることが中心になる」

    「ランキングでは僕たちが1ポイント上にいる。その位置をできる限り長く守りたいけど、難しい戦いになる」

    アストンマーティンはハンガリーGPの大規模改良に集中
    アストンマーティンは今季、本格的な車体アップグレードをまだ投入していない。ベルギーGPでも苦戦が予想されており、次戦ハンガリーGPで投入予定の大規模改良に期待を寄せている。

    フェルナンド・アロンソは、小規模なパーツをレースごとに追加するのではなく、マシンの根本的な問題を見直す必要があったと説明した。

    「ファクトリーのみんなが、来週ブダペストに持ち込むアップグレード車両のために非常に懸命に働いている。うまく機能し、工場のみんなに何かを返せることを願っている」

    「レースごとにひとつずつパーツをアップデートしても、マシンのDNAを根本的に変えることはできないと思う」

    「ときには立ち止まり、マシンの何が間違っているのかを振り返り、調整する必要がある。より根本的な方法で問題に取り組み、マシンの多くの部分を変える必要があるかもしれない。だから正しい決断だったと思う」

    ハースは新型フロントウイングを投入
    ハースはベルギーGPに小規模なアップグレードを持ち込み、新型フロントウイングを投入する。

    オリバー・ベアマンは、夏休み前のベルギーGPとハンガリーGPは厳しい週末になると予想しながらも、アップグレードがマシンへの理解を深める助けになると期待している。

    「最近の数戦は厳しかった。正直、夏休み前の次の2戦も同じようになると思う。ただ、それで週末に向けた考え方が変わることはない。全力を尽くすし、準備期間にも懸命に取り組んできた」

    「今週末は新しいフロントウイングがある。少しパフォーマンスが上がることを願っているけど、それ以上に重要なのは、チーム側がマシンへの理解を深められることだ。それが開発に大きく役立つ」

    「夏休み後には、もう少し大きなパッケージが投入される。それによって前進できることを願っている」

    アウディはエネルギー面の弱点を警戒
    ニコ・ヒュルケンベルグは今季まだポイントを獲得しておらず、スパはアウディにとって厳しいコースになると予想している。

    「ここはパワーとエネルギーに厳しく、かなりエネルギーが不足しやすいサーキットだ。それは僕たちの強みではなかったので、正直、難しい週末が待っていると思う」

    「机上では簡単なサーキットではない。ただ、いつものようにレースでは全力を尽くし、すべてを出し切る。何が起こるかは分からない」

    一方、ガブリエル・ボルトレトは、シルバーストンでポイントを獲得できたことを前向きに捉えた。

    「何戦かポイントを獲得できていなかったので、チームにとって良かった」

    「それまでもペースは非常に強かったけど、さまざまな理由で週末をまとめることができなかった。シルバーストンでは予選も決勝もクリーンに戦えた」

    「オーストリアからスタートも改善できたので、それも良かった。これから2週連続でいい週末にできることを願っている」

    ウィリアムズは本格的な改善をバクーまで待つ
    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは、他チームの開発速度に追いつけていない現状を認めた。

    「直近2戦では、他のチームがアップグレードを持ち込んだ。僕たちもシルバーストンで小さな改良を入れ、それは機能した」

    「ただ、中団の他チームとの差を考えると、僕たちが追加しているパフォーマンスだけでは彼らと戦うのに十分ではない」

    「僕たちは少し後ろにいる。シーズンのスタートが遅く、アップグレードの投入も遅れた。今は再建段階にあり、やるべきことが多い」

    「フラストレーションはあるけど、忍耐が必要だ。舞台裏では多くのことが進められている」

    カルロス・サインツJr.も、マシンが開幕時から抱える問題を理解するため、チームが全力で取り組んでいると語った。

    「チームとして、今季抱えている問題や、開幕時からマシンに存在している問題を理解するために最善を尽くしている」

    「さまざまな遅れによって、期待していたパフォーマンスを発揮できていない。他のチームが僕たちより速く、うまく開発していることも分かっている」

    「信じられないほど難しく、全員の人間性が試されるシーズンになっている。それでも状況とパフォーマンスを改善するため、毎戦何かを持ち込もうとしている」

    キャデラックはアップグレードに手応え
    バルテリ・ボッタスは、キャデラックの最新アップグレードが機能し始めていると説明した。

    「ときどき僕たちは本当に争いに加われる。特に予選ペースは改善しているように見える」

    「決勝ペースについては、まだ取り組み続けなければならない」

    シルバーストンでは2台が完走し、多くのデータを収集できたという。

    「シルバーストンでは多くを学んだ。2台とも完走できたのは良かったし、そこで得たものをここでも生かせると思う」

    「まだ投入予定のパーツもある。取り組みを続け、ここでさらに進歩できることを願っている」

    週末は雨の可能性
    ピレリはベルギーGPにC2、C3、C4の3種類のドライタイヤを持ち込む。

    一方、週末を通じて散発的な雨や雷雨の可能性があり、インターミディエイトタイヤやウエットタイヤが使用される展開も考えられる。

    スパはサーキット全長が長く、コースの一部では雨が降っていても、別の場所では路面が乾いていることがある。急変する天候に対する判断とタイヤ選択が、勝敗を左右する重要な要素となりそうだ。

    F1ベルギーGPのセッション開始時刻
    2026年F1ベルギーGPのFP1は、現地時間7月17日13時30分、日本時間20時30分にスタートする。

    FP2は現地時間17時、日本時間7月18日0時に開始。土曜日のFP3は現地時間12時30分、日本時間19時30分、予選は現地時間16時、日本時間23時に行われる。

    決勝は7月19日現地時間15時、日本時間22時にスタートする。

    メルセデスのチーム内タイトル争い、復調したフェラーリ、ノリスの追い上げ、レッドブル・レーシングの競争力、そして雨の可能性など、多くの注目点を抱えたベルギーGPがいよいよ幕を開ける。

  • F1ベルギーGP 記者会見 PART2:ルクレール「スパではメルセデスが依然として本命」

    F1ベルギーGP 記者会見 PART2:ルクレール「スパではメルセデスが依然として本命」

    F1ベルギーGPのFIA記者会見パート2には、シャルル・ルクレール、キミ・アントネッリ、リアム・ローソンが出席した。

    会見では、フェラーリのシルバーストンでの勝利とスパでの勢力図、アントネッリのタイトル争い、ローソンの好調、マドリンクの印象、セーフティカー規則などについて語られた。

    Q:シャルル、まずはあなたから。シルバーストンでの勝利、おめでとうございます。あの結果はスパに向けてどれほど自信になりましたか?

    シャルル・ルクレール:もちろん気分はいい。ここ数戦はマシンとのフィーリングに苦しんでいたから、取り組んできたことが結果につながったのはうれしい。ただ、それはひとつのサーキットでの結果に過ぎない。今は別のコースでも再現したいと思っている。僕はいつも、自分がコックピットで良い仕事をし、マシンを信頼して自然に走れれば結果はついてくると信じている。ここ数日は、なぜシルバーストンで予想以上の速さを発揮できたのかを分析し、それを今後も再現できるよう取り組んできた。

    Q:シミュレーター作業で何か新しい発見はありましたか?

    ルクレール:僕自身がなぜ以前より快適に感じられたのかは、シルバーストンの時点で理解していた。何を変え、それがなぜ良かったのかも分かっている。ただ、マシン全体のパフォーマンスについては、まだ検証すべきことが残っている。完全に理解するには、もう少し周回を重ねる必要があると思う。それでも、あの結果は僕たちにとって予想以上だった。

    Q:スパの本命は誰だと見ていますか? フェラーリですか、それとも隣にいるメルセデスでしょうか?

    ルクレール:考えはシルバーストン前と変わっていない。シルバーストンもスパもメルセデス向きのサーキットだと思う。シルバーストンで僕たちが速かったのは自分たちにとっても驚きだったし、決勝では運にも助けられた。キミは本来の速さを見せていたからね。だから今週末もメルセデスが本命だと思っている。

    Q:イギリスGP後はスペインでマドリンクを走りました。新サーキットの印象を聞かせてください。

    ルクレール:ステルヴィオの後ろについて何周か走った。まだ工事中で砂ぼこりも多かったけれど、とても面白そうなコースだった。僕は市街地コースが好きだし、このコースもチャレンジングで、自分の好みに合っていると感じた。レースウイークに本格的に走るのが楽しみだ。

    Q:レイアウトの流れも良さそうですか?

    ルクレール:そう思う。ただ砂ぼこりが多く、全開で攻められなかったから、その点はまだ判断しづらい。でも、とても面白いサーキットになりそうだ。

    Q:キミ、シルバーストンでは速さを見せながら、決勝は悔しい結果でした。あの週末から持ち帰れた収穫は何ですか?

    キミ・アントネッリ:週末全体を通して非常に競争力があったことが一番の収穫だ。すべてのセッションで上位を走り、苦戦したレースの後でも速さと勢いを維持できていると確認できた。あとは結果につなげるだけだ。自分でコントロールできることを最大限やり切り、それ以外は気にしても仕方がない。できるだけ速く走り続けるだけだ。

    Q:直近3戦では、自分ではどうにもできない要因で大量得点を逃しています。フラストレーションは大きいですか?

    アントネッリ:もちろん悔しい。でも、これがモータースポーツだ。もう十分だとは思うけれど、こういうことも起きる。だからこそ、自分でコントロールできる部分に集中し、与えられたチャンスを確実に生かすしかない。チームも同じ問題を繰り返さないよう全力で取り組んでいる。

    Q:今週末のスパにはどんな期待を持っていますか? シャルルはメルセデスが速いと言っています。

    アントネッリ:今年はどのレースでも競争力があったから、今回も上位争いができると思っている。ただフェラーリもシルバーストンでは非常に強かったし、特に予選ではいつも最後にタイムを伸ばしてくる。もちろんレッドブル・レーシングやマクラーレンも侮れない。それでも僕は自分の仕事に集中するだけだし、パッケージには自信を持っている。

    Q:リアム、まずはF1以外の話題です。グッドウッドでブルース・マクラーレンのGT40を走らせた後、手が震えていたそうですね。なぜそれほど特別な体験だったのでしょうか?

    リアム・ローソン:本当に特別だった。ニュージーランドではモータースポーツ、とくにF1の歴史を学って育つ。ブルース・マクラーレンはチームを創設し、そのGT40も歴史的なマシンだ。彼やクリス・エイモンを知る人たちから多くを学んできた僕にとって、あのマシンを走らせることには大きな意味があった。レーシングカーであれほど特別な感覚を味わう機会は、もうないかもしれない。

    Q:今季は9戦中7戦でポイントを獲得しています。好調の要因は何だと思いますか?

    ローソン:とても良いシーズンになっている。マシンも良く機能しているし、一番満足しているのはチーム全体が着実に進歩していることだ。アップデートも狙い通り効果を発揮し、改善したかった部分をしっかり伸ばせている。もちろんモータースポーツだから、自分ではどうにもならないことも起きる。でも、自分でコントロールできることに集中できていて、それが結果につながっている。

    Q:ドライバーとしても一段階成長したと感じていますか?

    ローソン:そう思う。経験を積めば自然に学び、良くなっていくものだ。F1に来たばかりの頃より理解も深まり、自分の力を最大限引き出すことにも集中できている。その点には満足している。

    Q:今週末はアップデートがあります。アービッドの方が新パーツは多いようですが、期待は? 再びダブル入賞できそうですか?

    ローソン:そうなればいいね。スパはシルバーストンと似た特性のサーキットで、前戦は僕たちに合っていた。今回も速さを発揮できない理由はない。新パーツがどう機能するか楽しみだし、良い結果につながることを期待している。

    QUESTIONS FROM THE FLOOR

    Q:キミ、シルバーストン後はウィンブルドンでロジャー・フェデラーと話す機会がありました。プレッシャーや選手権首位としての心構えについて、何かアドバイスを受けましたか?

    キミ・アントネッリ:本当に素晴らしい経験だった。ウィンブルドンは初めてで、ここ数年はヤニック・シナーの影響もあってテニスを見るようになった。ロジャーとは芝コートや現役時代の経験だけでなく、僕のレースや人生についても話した。彼は偉大なアスリートであるだけでなく、とても謙虚でオープンな人だった。一番印象に残ったのは、「1戦ずつ集中し、自分でコントロールできることだけに意識を向け、ミスにつながる感情をコントロールすること」が大切だという言葉だ。本当に貴重な時間だった。

    Q:シャルル、各チームがアップデート競争を続けています。シーズン後半に予算上限への影響が出る心配はありますか?

    ルクレール:その点はフレッドを全面的に信頼している。チームはできるだけ早く効率的にアップデートを投入できるよう全力で取り組んでいるし、フレッドは状況を把握している。僕は心配していない。この質問は僕よりフレッドに聞くべきだと思う。

    Q:ここスパはあなたがF1初優勝を飾った場所です。このサーキットは特別な存在ですか?

    ルクレール:とても特別だ。ドライバーなら誰もが好きなサーキットだと思うし、僕にとっては初優勝を挙げた場所でもある。一方で、友人アントワーヌを失った場所でもある。だから、ここへ来るたびに特別な感情が湧く。本当に大好きなコースだし、新しいマシンでもスパらしい魅力が残っていることを願っている。シルバーストンは予想以上に楽しかったから、ここでも同じような感覚を期待している。

    Q:マドリンクの「ラ・モヌメンタル」は、オー・ルージュやマゴッツ&ベケッツのような名物コーナーになれると思いますか?

    ルクレール:十分になれると思う。予選ではかなり勇気が必要なコーナーになるはずだし、とても印象的な場所になると思う。グランドスタンドが完成すれば、さらに特別な雰囲気になるだろう。僕は市街地コースが好きだから、マドリンクも気に入ると思う。実際に自分に合うかは走ってみないと分からないけれど、全力で攻めなければならないコーナーは大好きだ。

    Q:ザントフォールトのバンク付きコーナーとはどう違いますか?

    ルクレール:ザントフォールトの最終コーナーは全開で走れるけれど、マドリンクは少なくとも今の印象ではそうではない。テストでも全開には程遠かった。ただ、それは路面に砂ぼこりが多かった影響もある。いずれにしても、とても面白いコーナーになると思う。

    Q:3人に質問です。多くのレースを経験した今でも、スタート前の5秒間の手順は現状のままで良いと思いますか?

    ルクレール:少し短くなっても構わないけれど、キミは反対だろうね。

    アントネッリ:僕は今のままでいい。

    ローソン:正直、どちらでも気にしない。

    ルクレール:冗談はさておき、この世代のマシンでは今くらいの準備時間は必要だと思う。身体的な負担もあるし、全員が万全の状態でスタートするには一定の時間が必要だからだ。多少短くしてもいいとは思うけれど、完全になくすべきではない。

    Q:キミ、シーズンは折り返し地点です。学校の通知表のように10点満点で自己採点すると何点ですか? 満点でないなら理由も教えてください。

    アントネッリ:10点ではない。まずオーストラリアのFP3では良い仕事ができず、マシンをうまく仕上げられなかった。それが週末全体に影響した。日本では勝ったけれどスタートが悪かった。マイアミのスプリントではトラックリミット、バルセロナとシュピールベルクの予選にも改善点があった。だから8.5点くらいだと思う。

    Q:ジョージ・ラッセルは、不運も含めれば現在の25ポイント差は妥当だと話しています。あなたも同じ考えですか?

    アントネッリ:判断は難しい。ジョージもモナコなどで不運に見舞われたし、僕もバルセロナでは2位、シルバーストンでも最後まで走れていれば優勝争いができたと思う。お互いに大きなポイントを失ったレースがあった。これがモータースポーツで、状況は一気に変わる。チームとしては信頼性が課題だったのは事実で、改善に取り組んでいる。フェラーリはその点で非常に強い印象がある。前半戦では僕もジョージも多くのポイントを失い、コンストラクターズ争いにも影響した。でも、ドライバーとしてできるのは、与えられたチャンスを確実に結果へ結びつけることだけだ。

    Q:キミ、イタリアではヤニック・シナーとあなた、どちらの方が有名ですか? また、有名人になったことをどう受け止めていますか?

    アントネッリ:今イタリアで一番有名なのはシャルルだよ。たぶんイタリアで最も有名な男性じゃないかな(笑)。ヤニックとイタリアで一緒にいたことがないから比較は難しいね。

    Q:では、有名になったことについては?

    アントネッリ:帰国すると多くの応援を受けられて本当にうれしい。イタリアのファンは感情をストレートに表現してくれるからね。ただ、その分期待も大きくなるので、それには気をつけなければいけない。もちろん、食事中など気づかれたくない場面もある。でも、それもアスリートである以上は自然なことだし、今の状況を楽しんでいる。

    Q:シャルル、シルバーストンで変更を加える前は何に苦しんでいたのですか? フェラーリ固有の問題だったのでしょうか?

    ルクレール:フェラーリだけの問題ではなく、この世代のマシンの特性による部分が大きい。僕はもともとアグレッシブなドライビングが持ち味だけれど、このマシンでは行き過ぎると一気にパフォーマンスを失う。パワーユニットの使い方やスロットル操作も影響し、それが次のコーナーやブレーキングポイントまで変えてしまうので、とても難しい。シルバーストンでは、その特性に合わせていくつか変更したことで大きく改善した。ただ、1勝しただけですべて解決したとは思っていない。このフィーリングをさまざまなサーキットで再現できるよう、これからも取り組み続けたい。

    Q:シャルル、マシンへの理解が深まった転機は何だったのでしょうか?

    ルクレール:ひとつの瞬間ですべて理解できたわけではない。データを分析しながら、なぜこのマシンで快適に走れないのかを少しずつ探っていった。その中でシルバーストンの金曜夜に、「数値化は難しいけれど、ここを変えれば自分の感覚に近づくはずだ」と思える細かなポイントを見つけた。土曜にその変更を試したところ、大きく改善した。それが結果につながったのは良かった。ただ、詳しい内容は話せない。本当に細かな違いで、外から見えるほど単純なものではない。

    Q:具体的な内容は明かせなくても、ブレーキングなのか、それともエネルギーマネジメントなのか教えてもらえますか?

    アントネッリ:全部だよ。ブレーキングも加速もステアリングも(笑)。

    ルクレール:そう、全部だ(笑)。でも詳細は話せない。いくつかの要素が組み合わさったもので、コーナーのある局面に関することだ。ブレーキングではない。それによって以前よりずっと良いフィーリングを得られている。

    Q:3人に質問です。シルバーストンのレース終盤を受け、セーフティカーの規則は変更すべきだと思いますか?

    ルクレール:僕自身はシルバーストンの終わり方に不満はなかった。ただ、多くの人はセーフティカーのまま終わるのは良くないと思っているだろう。でも最優先されるべきは安全だ。どんな運用をしても不満は出る。レースがセーフティカーで終わるのは残念だけれど、あのとき再開できなかった理由は規則にもある。周回遅れを戻した後、さらに1周必要というルールは見直せるかもしれない。ただ、それを変えても、マシン撤去に時間がかかれば結局セーフティカーのまま終わる場面はある。ショーより安全を優先するのが正しいと思う。

    アントネッリ:僕も同じ考えだ。規則がそう決まっている以上、それに従うしかない。再開できるレースもあれば、できないレースもある。全員を満足させることは不可能だし、このルールなら受け入れて次に集中するだけだ。

    ローソン:僕もほぼ同意見だ。NASCARではセーフティカーのまま終わらない仕組みだったと思う。F1でも可能かは分からないし、燃料など考慮すべきこともある。でも、セーフティカーでフィニッシュするのは少し残念だ。安全を損なわず再開できる方法があるなら、それは良いことだと思う。

  • F1ベルギーGP 記者会見 PART1:フェルスタッペン「僕の側から話すことは何もない」

    F1ベルギーGP 記者会見 PART1:フェルスタッペン「僕の側から話すことは何もない」

    F1ベルギーGPのFIA記者会見パート1には、マックス・フェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン、エステバン・オコンが出席した。

    会見では、レッドブル・レーシングの競争力とフェルスタッペンの将来、ウィリアムズのアップデート計画、オコンのF1デビュー10周年、シミュレーターの有効性などについて語られた。

    Q:マックス、まずお願いします。お気に入りのスパに戻ってきました。今週末、あなたとレッドブル・レーシングにはどのようなパフォーマンスを期待できますか?

    マックス・フェルスタッペン:正直、分からない。明日走ってみないと何も言えない。本当にそれだけだ。

    Q:オーストリアは好調でしたが、シルバーストンは期待外れでした。直近2戦をどう評価していますか?

    フェルスタッペン:その通りだ。だから今週末もどうなるか分からない。考えすぎず、まず走ることが大事だ。

    Q:旧仕様のリアウイングへ戻します。その理由を教えてください。

    フェルスタッペン:理由は明白だ。旧仕様に戻し、新仕様が再び使える状態になれば、その時点で判断する。

    Q:ここ数日、あなたの将来に関する憶測がさらに広がっています。何か進展はありますか?

    フェルスタッペン:ない。

    Q:その憶測をどう受け止めていますか?

    フェルスタッペン:特に何も思わない。

    Q:決断する時期は決めていますか?

    フェルスタッペン:いや。僕から話すことは何もない。

    Q:では2026年もレッドブル・レーシングにコミットしているという理解でいいですか?

    フェルスタッペン:話すことは何もないと言ったはずだ。

    Q:最後に。マクラーレン育成のドリース・ファン・ランゲンドンクを支援すると発表しました。どのようにサポートし、マクラーレンとはどう役割分担するのでしょうか?

    フェルスタッペン:彼はカート時代から際立った才能を見せてきた。特別な才能は早い段階で分かるし、その力はF4でも証明している。彼を支え、導けることを楽しみにしている。もちろんマクラーレンとも連携し、将来に向けて最善の判断をしていきたい。彼の目標はF1だし、実現できるよう力になりたい。とても楽しみなプロジェクトだ。

    Q:アレックス、モナコでポイントを獲得して以降は厳しい戦いが続いています。現在のマシンの最大の課題は何ですか?

    アレクサンダー・アルボン:ひとつの問題ではなく、すべてが少しずつ足りないという状況だ。直近2戦で共通する決定的な弱点があるわけではない。それ以上に他チームがアップデートを進めている。僕たちもシルバーストンで小規模なアップデートを投入し、狙い通り機能した。ただ、中団勢との差は依然として大きく、改善はできても戦えるところまでは届いていない。

    Q:シルバーストンで投入したアップデートには、もっと大きな効果を期待していましたか?

    アルボン:いや、ほぼ想定通りだった。もちろん差を縮めたいから、常にもっと大きな効果を期待している。でも実際には、狙い通り機能したと思う。

    Q:中長期的に見て、ウィリアムズの進む方向に不安はありますか?

    アルボン:ない。僕たちはシーズン序盤のスタートが遅れ、アップデート投入もライバルより遅かった。数も少なく、今はその遅れを取り戻している段階だ。チームは再建の途中で、ファクトリーでも多くの改革が進んでいる。もどかしさはあるが、必要なのは忍耐だ。舞台裏では着実に前進している。ただ、アップデートや開発プロセスには時間がかかっている。一方でバクーには新しいアップデートを投入する予定だ。それで中団勢と戦えるかは分からないが、今年はここまで少し後手に回っている印象がある。

    Q:そのバクーのアップデートは、今後の開発にどれほど重要ですか?

    アルボン:そこまで大きな意味を持つわけではない。最大の課題はマシン重量を目標まで減らすことだ。チーム内でも重要視していて、今回のアップデートもそこが主な目的になっている。ただ、改善すべき点はほかにもある。ダウンフォースもライバルに及んでいないので向上させる必要がある。同時に来年のマシン開発も早い段階から進めていて、シミュレーター作業も増えている。今年のマシンを諦めるわけではないが、チーム全体として最善の判断をしている。

    Q:エステバン、まずは過去を振り返ります。ここスパでマノーからF1デビューして10年になります。当時の週末を覚えていますか?

    エステバン・オコン:10年経ったなんて本当に信じられない。体感では2、3年しか経っていないような気分だ。だから今週末は特別だ。当時はデビュー戦で学ぶことばかりだったし、それまでテレビで見ていたフェルナンド、ジェンソン、ライコネンたちとレースをするのは夢のようだった。10年後もここで走れているのは、とても幸せなことだ。

    Q:この10年間で得た最大の教訓は何ですか?

    オコン:多くを学び、当時とはまったく違うドライバーになった。でも、与えられたマシンで可能な限り上位を目指す気持ちは変わらない。今もステアリングを握れば、全力を尽くしたいという思いは同じだ。

    Q:直近2戦は厳しい結果でした。今週末はどのような目標を立てていますか?

    オコン:チームとして厳しい2戦だった。今はさらにパフォーマンスを探しているところで、今週末も新しいパーツが投入される。シルバーストンではマシンの力は出し切れたと思うが、それでも十分ではなかった。後方から11位まで挽回したものの、中団勢のペースには届かなかった。そこを改善する必要があることは全員が理解している。今週末か、その後のアップデートになるかは分からないが、前進したい。

    QUESTIONS FROM THE FLOOR

    Q:マックス、チームは独自パワーユニットへの移行を進めています。来年以降も優勝争いができるマシンを用意できると、どれほど確信していますか? また、エンジニアの流出を懸念していますか?

    フェルスタッペン:僕たちは将来を見据えながら、今のマシンの問題を解決しようとしている。そのために率直な話し合いを続けている。レース後に失望や怒りを感じることはあっても、シルバーストンの後は気持ちを切り替え、水曜日にはファクトリーへ戻って次戦の準備を始めた。それが長年続けてきたやり方だ。競争力に差がある年はあっても、取り組み方は変わらない。人が加わることも去ることも、この世界では自然なことだ。もちろん残ってほしい人もいるが、それもスポーツの一部だ。僕たちは前へ進み、新しい才能を見つけ続けるだけだ。

    Q:マックス、来年もレッドブル・レーシングから参戦しますか?

    フェルスタッペン:僕の将来について、ここで「はい」「いいえ」と答えるつもりはない。何か伝えることがあれば、自分から話す。それは何度も言っている。

    Q:エステバン、F1デビュー10周年おめでとうございます。デビュー当時のマノーは資金面で厳しい状況でした。現在のハースF1チームも十分なリソースを持てておらず、それが今季序盤の好調から中団に後退した要因のひとつでしょうか?

    オコン:そうは思わない。今の状況を当時のマノーと比べるのは公平ではない。当時はトップから4~5秒遅れていた。昨年を見ても、開発と終盤のアップデートでアブダビでは7位を獲得できた。つまり、僕たちは改善できるチームだ。今週末も新しいパーツを投入し、後半戦にもアップデートを予定している。チームはパフォーマンス向上へ向けて良い仕事をしている。もちろん、もっと多くのリソースがあればと思うことはあるが、それは僕の役割ではない。僕やオリー、チーム全体の役目は、どこを改善すべきかを明確に伝えることだ。今はその作業ができているし、現状に満足せず前進できると信じている。チーム内では率直な議論ができていて、将来に必要なことも明確になっている。あとは実行するだけだ。

    Q:マックス、ローラン・メキースがレッドブル・レーシング代表に就任して1年になります。この1年を振り返ってください。

    フェルスタッペン:とても良い1年だった。ローランとは非常に良い関係を築いていて、サーキットでもコース外でもよく話をする。彼はチーム内でも良い関係を築いていて、すべてが前向きに進んでいると感じている。チーム代表と何でも話し合えるのは良いことだし、オープンで透明性のある環境にも満足している。

    Q:最近は忠誠心という言葉が話題になっています。あなたにとって忠誠心とは何ですか? ドライバーとチームは互いに何を示すべきでしょうか?

    フェルスタッペン:長い時間をかけて築く信頼関係のことだと思う。チームが自分のためにしてくれたこと、自分がチームのためにしてきたこと、その積み重ねだ。レッドブル・レーシングとの関係はずっと素晴らしく、僕にとっては第二の家族のような存在だ。

    Q:3人に質問します。ルイス・ハミルトンはシミュレーターの時間を減らしたことで別の形でパフォーマンスを見つけられたと話しています。皆さんはシミュレーターをどう考えていますか? ドライバー自身の助けになりますか。それともチーム開発のためのものですか?

    アルボン:実車との相関性次第だ。タイヤモデルや車両モデルの精度が高ければ信頼できるが、そこに不確実さがあると、シミュレーターだけを信じてセットアップを決めるのは難しい。今はエネルギーデプロイメントや、このレギュレーションで効率よく走る方法を学ぶために使うことが多い。それ以外については、ルイスの考えも理解できる。

    オコン:僕も同じ考えだ。パワーユニットについては実車との相関が非常に良く、多くの成果を得ている。一方、シャシー側はまだ改善の余地がある。それでも毎週シミュレーターに乗り、スタートや各種手順を確認している。役立ってはいるが、シャシー開発では昨年ほど効果は大きくないかもしれない。

    フェルスタッペン:シミュレーターには二つの役割がある。実車との相関が悪ければセットアップには役立たないが、重要なのはシミュレーター自体を改善し続けることだ。F1はルール変更が多く、常にモデルを更新しなければならない。アップグレードや将来のアイデアもそこで試している。ドライバーにとって退屈で得るものが少ない日もあるが、チームには非常に重要だ。だから多くの時間を費やす価値がある。

    Q:マックス、ドリースとの取り組みについてもうひとつ伺います。すでにシムレーシングチームやGT3チームも運営していますが、若手育成やチーム運営はF1後も含めた将来の目標ですか? 将来的にF1チームまで発展する可能性はありますか?

    フェルスタッペン:F1まで広げるかは分からない。でも僕にとって大切なのは、将来性があってワクワクできることだ。ドリースとのプロジェクトはまさにそうだ。目標はF1だから、彼が進むカテゴリーや判断をサポートしたい。シミュレーターも含めて経験を積ませたいし、まだ15歳だから学ぶことは多い。でも速さはすでに備わっている。僕自身もGT3プロジェクトを続け、将来自分が参戦したい耐久レースにもチームを関わらせたい。これから先も楽しみなことがたくさんある。15歳の彼は、同じ年齢だった頃の僕と比べても本当に優秀だ。

    Q:3人に質問します。皆さんは雨に強いドライバーとして知られています。初めてウエットコンディションでカートを走ったときのことを覚えていますか? 最初から得意でしたか? それとも苦労しましたか?

    フェルスタッペン:ベルギーとオランダは雨が多いから、最初のレースもウエットだったと思う。当時のミニクラスにはウエットタイヤがなく、雨でもスリックで走っていた。難しかったけれど、マシンコントロールを学ぶには最高だった。4歳半の頃から父と雨の中を走り、ラインも教えてもらった。コーナーへ速く入りすぎて父が飛び退かなければならないこともあったけれど、そうやって限界やグリップを学んでいく。幼い頃は特に成長が大きく、5歳から12~14歳くらいまでに多くを身につけた。

    アルボン:僕も同じだ。オランダ、ベルギー、イギリスは雨が多いからね。子どもの頃は雨のレースばかりだった。最初のレースも覚えているけれど、一番印象に残っているのは、とにかくドリフトしたかったことだ。

    オコン:イギリスにはウエットタイヤがあったの?

    アルボン:ああ、あったよ。

    オコン:僕たちはスリックだった。

    アルボン:本当に? 子どもの頃に『ワイルド・スピード』を見すぎたのかもしれない。ライ・ハウスでレース終盤に雨が降って、とにかくマシンを滑らせようとしていた。理由は分からないけどね。

    フェルスタッペン:うまくいったの?

    アルボン:悪くはなかったよ。でも、その後ちゃんとウエットでの走り方を覚えた。

    オコン:僕もよく覚えている。雪が降ることもあって、息を吹き込むと温まるスキー用手袋を使っていた。3~4周走るたびに止まり、ヒーターで手を温めていた。ルーアンは本当に寒かった。でも子どもの頃はドライよりウエットで走った周回の方が多かったと思う。2011年のサルノで開催されたWSKでは、マックスとも雨のレースを戦った。

    フェルスタッペン:あのとき僕がスピンしたんだよね。

    オコン:そう、スピンした。

    フェルスタッペン:覚えているよ。

    オコン:僕は昔からウエットが好きだった。数年後にもマックスと雨で戦ったし、2024年も彼がいなければ勝てたと思う。でも残念ながら、彼がいた。

    Q:マックス、あなたはキミ・アントネッリと良い関係を築いています。彼を最初に知ったのはいつですか? また、今年ここまでの活躍をどう見ていますか?

    フェルスタッペン:カート時代から突出した才能だと分かっていた。ジュニアからシニアへ順調にステップアップし、シフターカートにも挑戦したのが印象的だった。ギアやスタート、レースを学ぶには最適だからね。最初のレースからトップ選手相手に結果を残していたし、四輪でもその速さは変わらなかった。F1昇格は早かったけれど、ルーキーがミスをするのは普通だ。トップチームならなおさら注目される。でも翌年に成長して安定した速さを見せることは疑っていなかった。今の彼は本当に素晴らしい仕事をしている。

    Q:マックス、その点についてもう少し聞きます。あなたは17歳でF1デビューし、若くして大きな注目を集めました。キミも同じような状況ですが、当時を振り返ると、最初の数年間でどのようなことを学びましたか?

    フェルスタッペン:四輪レースの経験が少なかったから、本来なら下位カテゴリーで経験するようなミスをF1で経験した。四輪レースを理解し、マシンやセットアップに何を求めるべきかを学んでいたんだ。最初の2年間は大きな学習期間だった。でも、あのチャンスを断ることはなかったし、僕には正しい選択だった。学ぶ量は多かったけれど、その経験ができて良かったと思っている。

    Q:アレックス、アップデートの分析には忍耐が必要だと話していました。シルバーストンの週末を踏まえ、チームは投入したアップデートをどのように評価しているのですか?

    アルボン:例えば日曜日の決勝は、フロントウイングを評価するテストのようなものだった。ウイングをスキャンして風洞との相関を確認し、カルロスと僕は火曜と水曜にシミュレーターへ乗って、実車で感じたことを再現できるか検証した。空力部門とも議論し、アップデートが狙い通り機能したか、方向性は正しいか、新しいフロントウイングに予想外の特性がなかったかを細かく確認している。ウィリアムズでは全員が協力しながら、次の開発へつなげている。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1残留明言せず「未来を見据えている」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1残留明言せず「未来を見据えている」

    マックス・フェルスタッペンは、2028年末まで契約を結ぶレッドブル・レーシングに残留する可能性について質問を受けたが、自身の将来について明確な回答を避けた。

    マクラーレン移籍説が浮上するなか、フェルスタッペンは新たな決定事項があれば自ら公表すると強調。現在はレッドブルの競争力を取り戻すため、マシンが抱える問題の解決と将来に向けた体制づくりに集中していると語った。

    マクラーレン移籍説に「話すことはない」
    フェルスタッペンは2016年にレッドブル・レーシングへ昇格して以来、チームとともに4度のF1ワールドチャンピオンを獲得してきた。

    しかし、2026年の新レギュレーション導入後は安定した競争力を発揮できず、信頼性問題や予期せぬクラッシュにも直面している。

    オーストリアGPとイギリスGPではリアウイングに関連する問題が発生。レッドブルがトップ争いから後退するなか、2028年末までの契約をフェルスタッペンが全うしない可能性が取り沙汰されている。

    ベルギーGPを前にマクラーレン移籍説について尋ねられたフェルスタッペンは、具体的な回答を避けた。

    「それについて話すことは何もない」

    「自分の将来について、イエスとかノーとか、あれこれ言いたくはない。何か新しいことがあれば、自分から話すと何度も言ってきた」

    フェルスタッペンは残留を明言しなかった一方で、離脱を決断したとも語っていない。現時点では将来に関する報道から距離を置き、レッドブル内部での改善作業を優先している姿勢を示した。

    イギリスGP後すぐにファクトリーへ
    フェルスタッペンは、イギリスGPで自身のレースを終わらせる原因となったような問題を再発させないため、レッドブルのファクトリーで対策が進められていると説明した。

    「今は未来を見据えながら、マシンにある現在の問題を解決しようとしている。そこについてはオープンに話し合っている」

    「もちろん、レースの後に少し失望したり、腹を立てたりすることはある。でも、例えばシルバーストンの後も、家に帰って気持ちをリセットした」

    「水曜日にはファクトリーへ戻って、次の週末に向けた準備を始めた。僕はチームと過ごしてきたすべての年月で、ずっとそういうやり方をしてきた」

    「競争力が少し高い年もあれば、そうではない年もある。でも、僕の取り組み方やチームとしての働き方は何も変わらない」

    フェルスタッペンは、成績が振るわない状況でも仕事への姿勢は変わっていないと強調した。

    イギリスGP後に不満を表したとしても、それを引きずるのではなく、問題を分析して次戦への準備に切り替えることが重要だという。

    人材流出も「プロセスの一部」
    近年のレッドブルでは、エイドリアン・ニューウェイやジョナサン・ウィートリーをはじめ、長年チームを支えた主要人物が相次いで離脱している。

    フェルスタッペンは、残ってほしい人材がいることを認めながらも、スタッフの入れ替わりはモータースポーツでは避けられないものだと受け止めている。

    「人はやって来て、そして去っていく。それもプロセスの一部だと思う」

    「残ってほしいと思う人がいることもある。もちろんそうだ。でも、それが人生であり、スポーツでもあると思う」

    「前へ進み続けて、新しい才能を見つけなければならない。常にそういうところを見ているし、僕たちもそれをやっている」

    フェルスタッペンの発言からは、単に現在のマシンを改善するだけでなく、レッドブルが再びタイトルを争うための組織を構築できるかどうかも重視していることがうかがえる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    15歳の若手ドライバーを支援
    自身の将来について明言を避ける一方で、フェルスタッペンは若手ドライバーの育成にも活動の幅を広げている。

    自身のレーシングチームでは、マクラーレンの育成プログラムに所属する15歳のドリース・ファン・ランゲンドンクと契約。将来的なF1参戦を目指す若手を支援している。

    「ドリースはカート時代から長い間、大きな才能を示してきた。誰かがほかの選手より少し特別かどうかは、かなり早い段階で見分けることができると思う」

    「彼は今、F4でもその才能を示し続けている。だからこそ、彼を助けて導いていくことはとてもエキサイティングだ」

    「もちろんマクラーレン側とも協力しながら、彼の将来にとって正しい判断をしていく」

    「彼はF1に到達したいと思っている。僕はそれが将来実現するように手助けしようとしている。本当に参加するのが楽しみなプロジェクトだ」

    フェルスタッペンはレッドブル残留を明言しなかったものの、現在もチームの改善作業に深く関与している。今後の判断では、短期的な成績だけでなく、技術面と組織面の双方でレッドブルが再建への明確な道筋を示せるかが重要になりそうだ。

  • ランド・ノリス F1ベルギーGPで10グリッド降格も自信「スパなら挽回できる」

    ランド・ノリス F1ベルギーGPで10グリッド降格も自信「スパなら挽回できる」

    ランド・ノリスは、F1ベルギーGPで10グリッド降格ペナルティを受けるものの、オーバーテイクの機会が多いスパ・フランコルシャンならば十分に挽回できると自信を示した。

    マクラーレンは、メルセデスHPPが導入した信頼性向上策を利用するため、ノリスのMCL40に今季4基目となるコントロールエレクトロニクス(CE)を投入することを決定した。年間使用上限を超えるため、ノリスには決勝で10グリッド降格が科される。

    年間使用上限を超える4基目のCEを投入
    2026年のF1レギュレーションでは、各ドライバーがペナルティなしで使用できるコントロールエレクトロニクスは年間3基までと定められている。

    ノリスはベルギーGPで4基目を投入するため、最初の上限超過に対する10グリッド降格ペナルティを受ける。

    チームメイトのオスカー・ピアストリを含め、マクラーレンの両車には新しい内燃エンジン(ICE)も搭載される。ただし、こちらは年間使用可能数の範囲内であり、追加のグリッド降格は発生しない。

    マクラーレンが今回CEを交換する背景には、パワーユニット供給元のメルセデスHPPが導入した信頼性向上策がある。ペナルティを避けるために旧仕様を使い続けるよりも、オーバーテイクが比較的可能なスパで新仕様を投入し、今後のレースに向けた信頼性を確保する判断だ。

    PUペナルティの消化に選ばれてきたスパ
    全長7.004kmのスパ・フランコルシャンは、長いストレートと高速区間を持ち、F1カレンダーのなかでも追い抜きの機会が多いサーキットとして知られている。

    そのため、パワーユニット関連のグリッド降格を避けられない場合、ハンガロリンクやザントフォールトのようにコース幅が狭く、追い抜きが難しいサーキットではなく、スパでペナルティを消化する戦略が伝統的に採用されてきた。

    ノリスも、過去に多くのドライバーがスパで後方グリッドから順位を取り戻してきたように、今回のペナルティによる損失を最小限に抑えられると考えている。

    ただし、2026年型マシンのエネルギー配分によっては、従来ほど簡単に追い抜けない可能性もあると警戒している。

    「実際にどれくらい追い抜けるのかは、走ってみないと分からない」

    ノリスは、ペナルティによる影響を抑えられるかと質問され、そう答えた。

    ターン5までにバッテリーを使い切る可能性
    スパでは、スタート直後のオー・ルージュからラディオンを駆け上がり、長いケメルストレートを経てターン5のレ・コームへ向かう区間が、最大のオーバーテイクポイントになる。

    しかしノリスは、この区間で多くのドライバーがバッテリーのエネルギーをほぼすべて使い切る可能性があると説明した。

    「ほとんどのドライバーは、ターン5のレ・コームまでにバッテリーをほぼ全部使うと思う。ほぼ100%の状態からゼロまで使うことになるから、その後はバッテリーをあまり活用できない。だから様子を見る必要がある」

    2026年型F1マシンでは電動出力の重要性が増しており、限られた電気エネルギーをどの区間で放出するかが、最高速やオーバーテイクの成否を大きく左右する。

    前方のマシンも同じ場所で最大限のエネルギーを使用すれば、後続車が単純に電動出力だけで速度差を生み出すことは難しくなる。

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 ベルギーGP

    後方のマシンに対する最高速差に期待
    一方でノリスは、マクラーレンが後方グリッドのマシンに対して直線速度で優位に立てる可能性があると考えている。

    「少し後方にいるマシンと比べれば、僕たちにはわずかな直線速度のアドバンテージがあると思う。だから十分にチャンスはあるはずだ。ただ、全体的に見れば、ここでの追い抜きはかなり難しくなる可能性がある」

    スパでは長いストレートが複数存在することに加え、前走車によるスリップストリームの効果も大きい。

    ノリスは、可動式エアロがストレートモードにならない区間では空気抵抗が増えるため、前走車の後方に入った際に得られるスリップストリームの効果がさらに大きくなると説明した。

    「でも、スリップストリームの効果はかなり大きい。ストレートモードを使わない直線もいくつかあるから、そこで前のマシンから受けるスリップストリームは大きくなるし、かなりタイムを稼げる」

    週末が始まる前に終わったとは考えていない
    ノリスは、スパでの追い抜きがどれほど可能なのかについて、現時点ではすべての答えを持っているわけではないと認めた。

    それでも、グリッド降格を受ける場所としてはザントフォールトやハンガロリンクよりも明らかに適しているとして、上位進出への自信を崩していない。

    「まだすべての答えを持っているわけではない。でも、ペナルティを受けるならザントフォールトやハンガリーよりもスパの方がいいことは分かっている」

    「週末が始まる前に、僕のレースが終わってしまったような状況ではないことを願っている。いい週末にできるという自信はあるよ。あとは走ってみて確認するだけだ」

    ノリスは10グリッド降格によって後方からのスタートを強いられるが、マクラーレンの直線速度とスリップストリームを生かし、序盤から順位を取り戻すことを狙う。今回のCE交換はベルギーGP単独の結果だけでなく、今後のシーズンを信頼性の高い仕様で戦うための戦略的な選択でもある。