カテゴリー: F1ベルギーGP

  • シャルル・ルクレール F1ベルギーGP予選「アップグレードは騒がれすぎ」

    シャルル・ルクレール F1ベルギーGP予選「アップグレードは騒がれすぎ」

    シャルル・ルクレールは、フェラーリが2025年F1第13戦ベルギーGPに投入した改良型リヤサスペンションについて、一定の手応えを得つつも、その効果に対する過剰な期待にはくぎを刺した。

    予選では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンをわずか0.003秒差で上回って3番手を獲得。ただし、ポールポジションを獲得したマクラーレンのランド・ノリスには0.4秒以上離された。

    「予選前の予想では4番手くらいだと思ってたし、前とのギャップはかなり大きいと覚悟してた。でも結果的にギャップは少し小さくなったから、それはポジティブなことだと思う」とルクレールは語った。

    「今週末持ち込んだアップグレードは初日から機能していて、昨日から今日にかけて微調整を施した。いい方向に進んでいるし、その点では満足している」

    「今日のアタックラップも本当に良かったと思う。持っているポテンシャルはほぼ出し切った。そういう意味でも満足だ。ただ、それでも3番手。明日どうなるか様子を見よう」

    アップグレードは「大袈裟に騒がれる」
    今週末の始まる前にもアップグレードの影響について控えめなコメントをしていたルクレールは、今回も過度な期待に冷静な姿勢を見せた。

    「うちのチームでは特にそうなんだけど、何か新しいものを入れると大袈裟に騒がれすぎるんだ」とルクレールは語った。

    「確かにアップグレードではあるし、正しい方向へのステップだけど、ラップ全体で見れば本当に微々たる違いの話。少しフィーリングが変わった程度。でもチーム全体の努力の賜物であることは間違いない」

    「残念ながらマクラーレンも今週末いくつか新しい要素を持ち込んでいて、小さいながらも前進しているように見える。だから差を詰めるのは本当に難しい。ただ、我々はチームとして良い仕事をしているし、これからも努力を続ける必要がある」

    マクラーレンと互角に戦えるかという問いにはこう答えた。

    「マクラーレンに対しては、予選では平均して0.3〜0.4秒くらい後れを取っていると思う。今回のアップグレードで少し前進はしたけど、それだけでそのギャップを埋めるのは無理だと思う。でも、使い込んでいけばもっと引き出せる可能性もあるし、多少は近づけるはず」

    「ただ、これだけでマクラーレンと今後ずっと互角に戦えるとは思ってない」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) ベルギーGP F1

    フィーリング向上で安定性もアップ
    それでも改良型リヤサスペンションがもたらす走行感覚には手応えを感じているという。

    「フィーリングは少し良くなっているし、それが今週末の安定感にもつながっていると思う」とルクレール。

    「予選でのラップタイムも、昨日のスプリント予選と今日の本予選でスムーズに出せた。それは僕の強みのひとつだったけど、今季はなかなか噛み合っていなかった。でも今週末はまとまってきた」

    「ただ、今回は全体的に路面グリップがかなり高かった。これは僕らだけでなく全チームそう。だから、もっとトリッキーなサーキットでも同じようなパフォーマンスが出せるか、継続して示していく必要がある」

    なお、チームメイトのルイス・ハミルトンはQ1でトラックリミット違反によりベストタイムが抹消され、予選16番手に沈む厳しい展開となった。

  • ジョージ・ラッセル F1ベルギーGP予選「メルセデスは中団に逆戻り」

    ジョージ・ラッセル F1ベルギーGP予選「メルセデスは中団に逆戻り」

    ジョージ・ラッセルは、2025年F1ベルギーGPの予選を経て、メルセデスがシーズン序盤と比べて「大きく後退した」との認識を示した。

    ラッセルはスパ・フランコルシャンの予選で6番手グリッドを獲得したものの、マクラーレン、レッドブル、フェラーリの3強には太刀打ちできず、最終的にはウィリアムズのアレックス・アルボンにも先行を許した。一方、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリはQ1敗退と苦戦し、同日昼に行われたスプリントでもラッセルは12位に沈んでいる。

    「自分のラップ自体はかなり良かったと思う」とラッセルは英Motorsport Weekなどに語った。

    「でも、明らかに今週末の我々はチームとしてペースがない。昨日(スプリント予選)を除けば、これは今季最悪の予選結果だ。キミも同じ状況で、何が起きているのか理解する必要がある」

    ラッセルは今季前半、カナダGPでの優勝を含む4回の表彰台を獲得するなど好調だったが、「直近6戦では1回しか表彰台に立てておらず、明らかに我々はミッドフィールド(中団)に後退している」と危機感を募らせた。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) ベルギーGP F1

    雨が展開を変えるか?ラッセルは天候に活路を期待
    ベルギーGPは日曜に雨の可能性が高く、ラッセルは天候が荒れることで上位進出のチャンスが広がると見ている。

    「スプリントと同じように、ドライの第1スティントではオーバーテイクは難しいと思う」と彼は語る。

    「ただ、ピットストップ後が鍵になる。ドライならハードタイヤが果たして機能するのか誰にも分からないし、それによって2ストップになるか、1ストップを試すか、戦略が割れる可能性がある」

    「でも雨になる見込みだし、ウェットレースは往々にして混乱が起きるからね……」

    シーズン中盤に入り、ライバルチームがアップグレードで一歩先に進むなか、メルセデスは戦闘力の後退に直面している。ラッセルはその中でもスパでの雨に賭け、逆転の糸口を探っている。

  • 角田裕毅に最新フロアを投入 レッドブルF1が賭けに出た理由とは

    角田裕毅に最新フロアを投入 レッドブルF1が賭けに出た理由とは

    レッドブル・レーシングはF1ベルギーGP予選直前、角田裕毅に最新仕様のフロアを投入。今季苦戦が続いていた角田にとって、復調の兆しとなる重要なアップデートとなった。

    4月の日本GPでリアム・ローソンの後任として昇格して以来、RB21との相性に苦しんできた角田は、このスパで自身最高位となる7番グリッドを獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差はわずか0.3秒だった。

    今季これまでの10戦で角田の獲得ポイントはわずか7。一方でフェルスタッペンは同期間に137ポイントを稼ぎ出しており、その差はチーム内でも大きな懸念材料だった。特にイモラでは予選中のクラッシュにより新しいフロアなど重要部品を破損し、それ以降はスペック面でも不利な状況に置かれていた。

    それでもスプリントイベントを終えた後、レッドブルは決勝前の予選に向けて角田にスペアの最新フロアを投入することを決断。これはリスクを伴う判断だった。予選でマシンにダメージを負えば、パルクフェルメ規定違反となり、次戦ハンガリーGPにも影響を及ぼしかねない。しかし、このアップグレードにより角田は久々にQ3進出を果たし、チームからの信頼に応えた。

    角田裕毅は次のように語っている。

    「全く違う仕様のマシンで予選に入ったので、難しさはありましたけど、正直アップグレードを受け取れたのは嬉しかったです。今のF1カーって本当に最後の最後まで精密に合わせ込まれているので、それをメカニックたちが短時間で仕上げてくれたのはすごいことだと思いますし、本当に感謝しています」

    「もう少し前に行けた気持ちもありますけど、これから新しいパーツも入ってくるはずです。すぐには揃わないかもしれませんが、それでまた安定してポイントを取っていけるようになると思います」

    アップグレードがなければQ3進出は厳しかったと感じている角田は、これまでのワンラップのパフォーマンスの積み上げがようやく結果として現れ始めたとも語った。

    「過去のレースに比べて、かなり楽しめるセッションでした。チームには感謝しています。アップグレードは明らかに大きなステップでしたし、それは分かっていたことです。おかげで今までと違うポジションに来られました」

    「紙の上では正しい方向に進んでいると分かっていて、そのギャップがどんどん縮まっていました。今回ようやくそれを証明できて嬉しいです。あとは決勝でしっかりポイントを獲ることが大事ですね」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング ベルギーグランプリ

    チーム代表のローラン・メキースとの再会も、角田にとっては大きな支えとなっている。

    「レーシングブルズ時代、いつもQ3に行くとピットウォールでメキースさんが笑顔を見せてくれて、それが励みになってました。今日もまさに同じことがあって、笑顔で“よくやった”と伝えてくれたんです。懐かしさと同時に、嬉しい瞬間でした」

    メキースはF1 TVのインタビューでこう語った。

    「角田にとっては、週末を通じてとても良い進歩が見られた。Q3に進出できたことで自信にもつながるはずだ。我々はパーツの供給量ギリギリの状態で、予選前に彼のマシンをアップグレードするリスクを取った。だから予選のスタートがギリギリになったのを見た人もいるだろうが、それだけの価値はあった。彼のパフォーマンスを支える助けになったことは間違いない」

  • キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「自信が持てないとラップにも表れる」

    キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「自信が持てないとラップにも表れる」

    アンドレア・キミ・アントネッリにとって、スパ・フランコルシャンでの土曜日は再び厳しい一日となった。

    金曜のスプリント予選で苦戦を強いられたメルセデス勢は、セットアップの大幅見直しを行い土曜に臨んだが、アントネッリはスプリントで17位、予選では18位と、2戦連続のQ1敗退に終わった。

    予選後、アントネッリは「ここ数戦、ずっと厳しい流れが続いていて、今日も例外じゃなかった。金曜からクルマのバランスに苦しんでいて、それが予選にも影響した。自信が持てないとラップにも表れる」と率直な思いを語った。

    メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクター、アンドリュー・ショブリンは「我々は予選に向けてクルマを大きく変えたが、根本的な制約は残ったままだった。キミはリアの不安定さに悩まされ、予選でしっかりとした自信を持つことができなかった」と説明。さらに、「キミのセットアップには重点的にダウンフォースを与えた構成を採った。明日は雨の可能性もあるが、彼にとっては順位を上げるチャンスになるかもしれない」と語った。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) ベルギーGP F1

    また、メルセデス・モータースポーツ責任者のトト・ヴォルフも厳しい評価を下している。「この週末はチームとして基準を大きく下回っている。我々のパッケージはスパで求められる性能を満たしていなかった。キミにとっても、コンフィデンスを築くのが難しいトラックで、十分な走行が得られなかったのが痛かった」と述べ、今後の巻き返しに期待を寄せた。

    予選後のパルクフェルメでは、アントネッリは肩を落としながらも、スタッフの言葉に耳を傾けていた。チームとの信頼関係を築きつつある18歳のルーキーにとって、この苦境はF1の現実を突きつけるものだが、同時に真の実力を試される重要な試練でもある。

    明日の決勝では雨が予想されており、予期せぬ展開がチャンスを生む可能性もある。アントネッリは「天気次第ではポジションを上げられる可能性もある」と語り、希望をつなぐ。ルーキーとして、厳しい環境の中での成長が求められる今、ベルギーGPの決勝はその一歩となるかもしれない。

  • オスカー・ピアストリ F1ベルギーGP予選「ターン14のミスがすべて」

    オスカー・ピアストリ F1ベルギーGP予選「ターン14のミスがすべて」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1ベルギーGPの予選でポールポジションを逃した原因について、自身のミスだったと明かした。

    選手権リーダーのピアストリは、マクラーレンのチームメイトでありタイトル争いのライバルでもあるランド・ノリスに0.085秒差で敗れ、2番手に終わった。マクラーレンはこのセッションで最前列を独占している。

    予選後、ピアストリはターン14でのミスが決定的だったと述べた。

    「そのミスでどれくらいタイムを失ったか」と問われると、ピアストリは「かなり…十分すぎるくらいさ」と答えた。

    「ポールに届いていたかって? そう思う」

    「あの時点まではすごく良いラップだったけど、結局やり遂げられなかった。それが現実だ。Q3の2周とも似たような感じだった。だから少し残念だけど、そういうものだよね」

    「でもマシンの感触はまた素晴らしかったし、かなりいい流れには乗れていた。2回目のアタックではうまくいかなかったけどね」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) ベルギーGP F1

    限界を攻めて痛い目に
    ピアストリは、金曜のスプリント予選でポールポジションを獲得したときと同様、マシンへの自信はあったと強調する。

    「正直に言うと、あの時(スプリント予選)とあまり変わらない感触だった。ソフトタイヤで何周か多く走れて、限界を探ることができたし、今日はちょっと攻めすぎたかもね。その結果が出たんだと思う」

    「でもそれでもマシンは本当に良かったし、昨日と同じくらい自信はあったよ。原因はそこじゃないと思ってる」

    決勝はドライを希望
    ピアストリは、決勝でノリスに早めに仕掛けるチャンスを得るためにも、コンディションはドライが望ましいと述べた。ただし、現時点で日曜の天気予報は雨の可能性を示している。

    「どうなるか様子を見てみよう。もし雨になれば当然別の課題が出てくるけど、まずは天気次第だね。自分がどんな天気を望んでるかは……まあ分かるでしょ」

    現在ピアストリは、ドライバーズ選手権でノリスに対して9ポイントのリードを保っている。

  • ランド・ノリス F1ベルギーGP予選でポール「作り話ばかりの批判にはうんざり」

    ランド・ノリス F1ベルギーGP予選でポール「作り話ばかりの批判にはうんざり」

    ランド・ノリスがF1ベルギーGPの予選で圧巻の走りを披露し、グランプリ本戦でのポールポジションを獲得。スプリント予選での不振を払拭する形となった。

    スパ・フランコルシャンで行われたスプリント予選では、チームメイトのオスカー・ピアストリに0.6秒近く遅れをとっていたノリス。しかし本予選では状況を一変させ、自身初となるベルギーでのポールを決めた。

    ノリスはその一発についてこう語った。

    「悪くないラップだったと思うし、もちろんハッピーだ。昨日の結果を見て、みんなかなり心配してたみたいだけどね」

    「でも実際には、それほど悪くはなかった。ちょっとした問題があっただけで、自分としては昨日の時点でも、そして今日に入ってからも自信はあった。だからこうしてトップに戻れたのは嬉しい」

    批判への反論「作り話ばかりだ」
    スプリントではピアストリに大きな差をつけられたが、ノリス自身は不安を感じていなかったという。

    「0.3秒なんてスリップストリームの差だし、ピットレーンで最初に出られなかっただけなんだ。心配するようなことじゃなかった。でも人って、すぐに色々作り話をするからね…」

    「僕自身は調子が良かったし、マシンも今週末ずっと速かった」

    「オスカーは素晴らしい走りを続けているし、僕たちはお互いにプッシュし合ってる。彼も言ってたように、強みと弱みがはっきり見えるから、本当にタフなバトルだよ。でもそこから多くを学べるし、良い関係だと思う」

    ランド・ノリス(マクラーレン) ベルギーGP F1

    決勝は雨の可能性も「どっちでも構わない」
    ノリスはこれで2戦連続ポール。前戦の勝利に続き、好調ぶりをアピールしている。

    日曜は雨の予報も出ており、レース展開が大きく揺れる可能性もあるが、今季オーストラリアとイギリスでウェットコンディションの中勝利を収めているノリスにとっては心配材料ではない。

    「正直、ドライで走れたら嬉しいけどね。ファンのためにも。その方がいいレースになるんじゃないかな」

    「ここは10年くらいずっと雨だから、日曜くらいは晴れてもいいと思う。でも、ドライでも雨でも、その中間でも構わないよ。スパでは普通のことだし、楽しみなレースになるはずさ」

  • 角田裕毅 F1通算100戦目のベルギーGPで予選7番手の躍進「本当に嬉しい」

    角田裕毅 F1通算100戦目のベルギーGPで予選7番手の躍進「本当に嬉しい」

    角田裕毅がF1通算100戦目となる節目のレースで、自身とチームにとって価値ある結果を残した。F1第13戦ベルギーGPの予選で角田裕毅はQ3に進出し、レッドブル昇格後で最高位となる7番手を獲得。アップグレードが施されたマシンを乗りこなし、記念すべき週末に力強い走りを披露した。

    「100戦目をP7で迎えられるのは本当にうれしいです。初レースがバーレーンだったのが昨日のことみたいで、この5年間はすごく面白い旅でした」と角田裕毅は振り返る。

    土曜日のスプリントでは11位と苦戦したが、予選前にチームがアップグレードされたフロアを投入。マシンの変化を即座に感じ取った角田裕毅は、その恩恵を最大限に引き出した。

    「今回アップグレードしてもらったおかげで、クルマのフィーリングがかなり良くなって、より限界に近いところで攻められるようになりました。スライドも少なくなって、すごく扱いやすかったですし、すごく大きな変化だったと思います。メカニックたちが予選前に間に合わせてくれたことにも、本当に感謝しています」

    角田裕毅 F1 ベルギーGP

    予選後には、かつてレーシングブルズで共に戦ったローラン・メキース代表が笑顔で迎えてくれたという。

    「パルクフェルメに戻ったときに、ローランが僕を見てすぐに笑ってくれて、すごく印象的な瞬間でした。レーシングブルズ時代のことがいろいろフラッシュバックしてきて、すごく励みになりました」

    決勝では雨が予想されるが、「ドライでもウェットでも対応できるように準備はできています」としつつ、「個人的にはできればドライがいいです」と本音ものぞかせた。「明日はとにかくポイントを取ることに集中して、クルマのパフォーマンスをしっかり引き出せるようにがんばります」と意気込みを語った。

    F1デビューから5年。節目の100戦目での快走は、角田裕毅がこれからさらに上を目指すための、大きな弾みに違いない。

  • F1ベルギーGP 予選 ハイライト動画:角田裕毅が7戦ぶりQ3進出

    F1ベルギーGP 予選 ハイライト動画:角田裕毅が7戦ぶりQ3進出

    2025年F1 ベルギーGP 予選のハイライト動画。スパ・フランコルシャンで2025年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリの公式予選が行われた。

    ランド・ノリスがF1ベルギーGP予選で最速タイムを叩き出し、オスカー・ピアストリと共にマクラーレンによるフロントロー独占を果たした。

    金曜日のスプリント予選では、マックス・フェルスタッペンが両マクラーレンの間に割って入っていたが、土曜日の本予選ではその再現はならず。フェラーリのシャルル・ルクレールが2列目3番手に食い込み、フェルスタッペンは4番手にとどまった。

    レッドブルから参戦中の角田裕毅は、アップグレード版フロアの投入によるパフォーマンス向上を活かし、Q3進出を果たして7番グリッドを獲得。チーム加入後最高の予選成績となった。角田は「アップグレードの効果は大きく、フロアだけでもこのポジションに来られるほどだった」と語り、メカニックの迅速な作業とチームの努力に感謝を示した。

    一方、ルイス・ハミルトンにとっては厳しいセッションとなり、Q1でのベストタイムがトラックリミット違反により抹消され、まさかのQ1敗退。決勝は16番グリッドからのスタートとなる。

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  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1ベルギーGP予選のストロールとの接触で戒告処分

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1ベルギーGP予選のストロールとの接触で戒告処分

    ニコ・ヒュルケンベルグは、F1ベルギーGP予選中に発生したランス・ストロールとのピットレーンでの接触により、スチュワードから戒告処分を受けた。

    Q1開始前、複数のマシンがピット出口に列をなす中で、ヒュルケンベルグのザウバーはまだファストレーン内に位置しておらず、車両の一輪をファストレーンに入れて優先権を得ようとした。

    しかしその直後、前方の車列が動き始めた際に、アストンマーティンのストロールが進路を譲らず、両者は低速で接触。ヒュルケンベルグはエンドプレートを損傷し、フロントウイングの交換を余儀なくされた。

    一方、ストロールはそのまま走行を続行。インシデントはセッション後に審議対象となった。

    スチュワードの裁定では、ヒュルケンベルグとザウバーチームは「ストロールに優先権がある状態でファストレーンに進入した」件について違反と認定され、この件で戒告が科された。一方、接触そのものについては「いずれのドライバーも主たる責任はない」と判断され、追加の処分は行われなかった。

    以下は、スチュワードが発表した裁定理由の全文である。

    「レースディレクターのノートには、次のように記されている:『セッション開始前にピットレーンの端に走行して到達したマシンは、ファストレーンに一列に整列し、到着順に発進しなければならない。ファストレーンに入ったと見なされるのは、タイヤがファストレーンと内側レーンを隔てる白線を完全に越えたときである。ここで「越える」とは、タイヤ全体がその白線の遠側を超えている状態を指す』今回のケースでは、27号車(ヒュルケンベルグ)のタイヤはセッション開始前にこの条件を満たしておらず、このため18号車(ストロール)に優先権があったと見なされる。よって、27号車は『適切なギャップ』がある場合にのみ列に合流すべきであったが、この時点でそのようなギャップは存在しなかった」

    「また、27号車のドライバーは常にチームの指示(無線またはチームメンバーの手信号)に従って行動していた」

    「このため、27号車は競技規定第34.8条に違反しており、ペナルティはチームに適用される」

    「その後に発生した接触については、両車がほぼ同時にチームの指示で動き出し、結果的に偶発的な接触が発生した。いずれのドライバーも完全または主としての責任はないと判断されるため、『接触の原因』に関しては追加措置を取らない」

  • F1ベルギーGP ピレリ土曜総括:C3とC4挙動は想定内 雨天前提タイヤ戦略

    F1ベルギーGP ピレリ土曜総括:C3とC4挙動は想定内 雨天前提タイヤ戦略

    前日のスプリント予選でオスカー・ピアストリがトラックレコードを更新しポールポジションを獲得した展開から一転、本日のスプリントレースではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝し、スプリントで通算12勝目を挙げた。2位と3位にはマクラーレン勢が続き、ピアストリとランド・ノリスがその順でフィニッシュした。

    しかし、ノリスはその後のグランプリ予選でリベンジを果たし、ピアストリを僅か0.085秒差で抑えてポールポジションを獲得。ピアストリは再び2番手となった。

    なお、ノリスの記録した1分40秒562は前日のピアストリのトラックレコードから0.052秒遅れていたが、ポール争いでは十分な速さだった。

    予選2列目にはシャルル・ルクレール(1分40秒900)と、その0.003秒後方にマックス・フェルスタッペンが並ぶ。この結果、ノリスにとってはキャリア通算13回目、今季5回目のポールポジション。マクラーレンとしてはベルギーGPで通算12回目のポールであり、最後にこの地で先頭グリッドに立ったのは2012年、ジェンソン・バトンによるものだった。

    また、ノリスにはFIA世界ラリー選手権王者ティエリー・ヌービルからピレリ・ポールポジション・アワードが授与された。ヌービルは昨年の日本ラウンドでピレリタイヤを装着したヒュンダイでタイトルを決め、WRC通算175戦に出場し、21勝・72回の表彰台を記録している。

    ベルギーGP F1

    サタデー・トラックレビュー
    スプリントレースではフランコ・コラピントを除く全ドライバーがミディアムタイヤ(C3)を選択。C3勢のうち8名が新品を、11名が予選で使用した中古を使用した。タイヤのデグラデーション(摩耗)は予想通りだったが、極端ではなく、グレイニング(表面のささくれ現象)も見られなかった。C4タイヤを使用したコラピントも、比較的安定したスティントを消化しており、C3との性能差はそれほど顕著ではなかった。

    予選では全ドライバーがソフト(C4)を使用、こちらもコラピントのみQ1の最初のアタックでミディアムを選択。Q1では12名のドライバーが中古のC4を使用した。

    マリオ・イゾラ(ピレリ・モータースポーツディレクター)のコメント
    「スプリント週末ではいつも通り、非常に慌ただしい土曜日だった。今日の短距離レースでは、多くのドライバーが使用したミディアムタイヤについて非常に有益な情報が得られた。もちろんスパはタイヤに厳しいトラックだが、それでもデグラデーションは決して極端なものではなく、フリー走行で予想していた通りグレイニングも発生しなかった」

    「戦略については、まず天気予報を見なければならない。現時点ではかなりの確率で雨が予想されており、あらゆる意味で仮定のシナリオが多くなる。仮にドライレースとなり、路面温度が今日や昨日よりも低ければ、ソフトとミディアムが最も競争力のある選択肢になる。1ストップと2ストップの差もそれほど大きくないため、ソフトとミディアムの組み合わせはどちらも有効だ」

    「今回非常に硬いハードを持ち込んだのは間違いだったというわけではない。もし昨年と同じタイヤ構成を持ち込んでいれば、1ストップが明らかに速かっただろう。また、今日のF1、F2、F3すべてのスプリントレースで見られたように、DRSがあるにもかかわらずトレイン状態が発生していたことからも分かる通り、このコースではオーバーテイクは簡単ではない。つまり、スタートと特に第1セクターの攻防が鍵を握り、スリップストリームの効果も大きな意味を持つ」

    「仮にドライでスタートし、途中で雨が降るような展開になれば、ミディアムタイヤが最も柔軟な戦略に対応できるため有利になるだろう。レインタイヤへの交換タイミングを見極める上でも、スティントを引き延ばせる構成が重要になる」