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  • F1オーストリアGP 記者会見 PART2:ラッセルがフェラーリの躍進を警戒

    F1オーストリアGP 記者会見 PART2:ラッセルがフェラーリの躍進を警戒

    2026年F1第8戦オーストリアGPのFIA公式記者会見後半には、アウディのニコ・ヒュルケンベルグ、メルセデスのジョージ・ラッセル、キャデラックのセルジオ・ペレスが出席した。

    メルセデスとフェラーリの勢力図やタイトル争い、キャデラックのアップグレード、アウディの進歩などについて3人が語った。

    Q: ジョージ、まずはあなたからお願いします。トト・ヴォルフは前戦スペインGPを「メルセデスにとって現実を突きつけられた週末」と表現しました。ポールポジションを獲得したにもかかわらず、あの週末とマシンのパフォーマンスをどう振り返りますか?

    ジョージ・ラッセル: 確かに現実を突きつけられた週末だったと思う。

    フェラーリはシーズンを通してシャシー性能は非常に優れていた。一方でパワーユニットは僕たちより遅れていて、かなり差があった。でもバルセロナでは突然大きく前進したように見えた。

    その結果、ストレートスピードでもかなり近づいてきたし、多くのアップグレードを投入してきたことには正直驚いている。

    僕たちは今季ここまでアップグレードは1回だけだ。もちろん今後投入予定のものもあるけれど、フェラーリやマクラーレンは2戦ごとくらいのペースで新しいパーツを持ち込んでいる。

    だから僕たちも開発を続けなければならないし、新しいパーツを投入するたびに彼らは大きく前進していると思う。

    Q: つまり、メルセデスにも今以上のアップグレード投入を望んでいるということですか?

    ラッセル: 今のF1ではコストキャップがあるから、とても難しい問題なんだ。

    もちろん「あと2戦後にアップグレードを投入しよう」と決断することはできる。でも、シーズンのどのタイミングが最も効果的なのか、そしてコストキャップの範囲内でどこまで投入できるかも考えなければならない。

    フェラーリは違うアプローチを取っていて、別の部分でコストを節約し、その分を開発へ回しているのかもしれない。

    結局はバランスの問題だ。

    そして最終的には、今でも僕たちが倒すべきチームであることに変わりはない。

    だから今週末は、フェラーリの好調が本物なのか、それとも一時的なものだったのかを見極める良い機会になると思う。

    Q: あなた自身とマシンについてはいかがですか? スペインではキミ・アントネッリとの差を縮めましたが、マシンへの手応えは良くなっていますか?

    ラッセル: スペインでは金曜日と土曜日の内容にはとても満足していた。

    ここ数戦は、自分ではどうにもできないことも、自分自身の問題も含めて、本当に苦しい流れが続いていた。十分なパフォーマンスではなかったと思う。

    だからバルセロナではもっとシンプルな考え方で臨んだ。

    予選ではすごく速かったし、週末全体を通しても良かった。

    残念ながら決勝ではフロントウイングにトラブルが起きて大きく影響を受け、その隙をフェラーリに突かれてしまった。

    だから新しいマシン、セットアップ、タイヤについて、少しずつ改善を積み重ねて最大限の力を引き出していかなければならない。

    でも今は調子も良いし、自信もある。これから5週間で4レースあることを楽しみにしている。

    Q: ニコ、モナコとバルセロナでは悔しい結果が続きましたが、その中でも前向きに捉えられる点はありますか?

    ニコ・ヒュルケンベルグ: 全体として見れば、僕たちは確実に前進していると思う。

    パフォーマンスはあるし、中団では十分に戦えている。モナコもバルセロナも、純粋な速さでトップ10に入れるだけの力はあったと思う。

    ただ、どちらの週末も日曜日はいろいろな状況が重なって結果につながらなかった。

    バルセロナの決勝について言えば、自分たちで少し難しくしてしまった部分もあったと思う。

    それでも前向きな要素はたくさんある。

    開幕から2、3戦の頃と比べると、マシンは確実に良くなっていると感じる。

    あとは時間の問題だし、すべてをうまくまとめ上げて、クリーンなレースを続け、集中力を維持することが大事だと思う。

    Q: 欲しかったポイントはまだ獲得できていませんが、チームには勢いが出てきていると感じますか?

    ヒュルケンベルグ: そう思うよ。

    Q: 今の時期について聞かせてください。昨年はここから好成績が続き、シルバーストンでの表彰台にもつながりました。今年はチームが大きく変わっていますが、今後数戦にはどんな期待を持っていますか?

    ヒュルケンベルグ: 正直、何を期待すればいいのか分からない。

    大事なのは期待ではなく、自分たちがコース上で何を見せられるかだ。どういうパフォーマンスを発揮するかがすべてだと思う。

    ヨーロッパラウンドに入って、好きなサーキットが続く。

    夏場だから暑いレースも多くなるし、来週はシルバーストンだ。あそこは僕のお気に入りのコースのひとつでもある。

    もちろん全力を尽くして、今度こそ日曜日に結果を持ち帰りたいね。

    Q: 1年前と比べて、チームはどれほど変わったと感じていますか?

    ヒュルケンベルグ: もちろん違うよ。

    今はワークスチームになり、アウディとして戦っている。チームには確実に変化があったし、その変化はすべて前向きなものだ。

    さっきも言ったように、最初の5〜6戦は多くの面で本当に厳しく、大きな挑戦だった。

    でも僕たちはそれを乗り越え、自分たちの力で状況を立て直してきたと感じている。

    まだその努力に見合う結果は得られていないけれど、だからといって止まるつもりはない。

    これからも努力を続けて、自分たちの力で結果を引き寄せたい。

    Q: チェコ、チームにとって今週末は重要なレースになります。大規模なアップグレードを投入しますが、期待を聞かせてください。

    セルジオ・ペレス: もちろん大きく前進したいと思っている。

    予選ペースでは確実に中団との差が縮まってきていることは分かっている。

    一方で、タイヤのデグラデーションについてはまだかなり課題が残っている。

    今回アップグレードを投入することで、さらに中団へ近づけることを期待している。

    そこまで行ければ、あとは細かい部分の勝負になる。

    オペレーション面ではチームは本当に大きく改善してきたし、ここまで着実に前進している。

    だから今回のアップグレードで、さらにライバルへ近づけることを期待している。

    Q: チームがここまで学んだことで、2026年シーズン最大の教訓は何でしょうか?

    ペレス: すべてを最大限に生かすことの重要性だね。

    オペレーション、戦略、そのすべてだ。

    グリッドのどこを走っているかは関係ない。

    F1はどの順位でも本当に競争が激しい。

    たとえ18位争いでも、アストンマーティンのような強いチームや優れたドライバーたちと戦っている。

    だから一つひとつの細かな部分を最大限に生かすことが大切なんだ。

    Q: あなた自身についてですが、今年はすでに十分なレース数をこなしました。昨年1年間休養した影響はありましたか? シーズン序盤は時間が必要でしたか?

    ペレス: 僕にとってはすごく良かったと思う。

    1年間休んでF1へ戻るのは決して簡単じゃない。

    去年の途中にフェラーリの2023年型マシンをテストした時、自分でも驚くくらいすぐに感覚を取り戻せた。

    自分の将来が決まるまでは、他のカテゴリーのマシンには一切乗りたくなかった。

    そしてフェラーリに乗ったら、数周、数回のランだけで以前のペースまで戻ることができた。

    それが大きな自信になった。

    しかも今年は新レギュレーションで全員がゼロからのスタートだった。

    だから長年F1で戦ってきた経験もあって、元の感覚を取り戻すまでに時間はほとんどかからなかったよ。

    Q: 今週末は非常に暑くなります。クーリングジャケットは使う予定ですか?

    ペレス: 本当は使いたくないんだ。

    結局は重量面で不利になるからね。

    それに……僕はメキシコ人だから、この程度の暑さは全然暑いとは思わない(笑)。

    ヨーロッパの人たちが、このくらいの暑さを心配しているのを見ると笑ってしまうよ。

    僕にとってはごく普通の気温だからね。

    でも、少しでも涼しくするために着用するつもりだ。

    Q: セルジオ、確かに今日は3人の中で唯一ショートパンツですね(笑)。ジョージに伺います。ルイス・ハミルトンは前戦スペインGPの記者会見で、優勝後に「本来の自分を取り戻した」と話していました。それを踏まえると、あなたにとってタイトル争いでより警戒すべき相手はハミルトンですか、それとも依然としてキミ・アントネッリですか?

    ラッセル: まず、ルイスが本来の姿を取り戻したのを見るのは本当に嬉しいよ。

    同時に、それは今のF1がどれほど難しいかを示していると思う。

    マシンは非常に複雑だし、タイヤも複雑、パワーユニットも複雑だ。

    すべてが噛み合わなければ、自分の力を最大限に発揮することはできない。

    去年や、僕たちがチームメイトだった2024年には、「もう年を取り過ぎたんじゃないか」「以前ほどではない」といったことを書かれていた。

    でも今は、ここ4〜5戦で圧倒的な走りを見せている。

    一晩で運転の仕方を忘れることなんてないんだ。

    自分自身も、チームも、セットアップも、タイヤの理解も、すべてが噛み合う必要がある。

    そして、それが噛み合えば一気に速く走れる。

    今まさにルイスはその状態にある。

    だから間違いなく大きな脅威だよ。

    フェラーリも非常に大きな脅威になってきている。

    もちろんキミは依然としてランキング首位で、本当に素晴らしく安定した走りを続けている。

    でもフェラーリは確実に迫ってきているし、その中心にいるのがルイスだ。

    Q: チームメイトのキミとの争いと、他チームのドライバーとの争いでは、どちらの方が神経を使いますか?

    ラッセル: どちらも緊張はしないよ。

    むしろワクワクする。

    競い合う相手が多いほど、一人との勝負ではなくなるからね。

    それは僕たち全員がカート時代から経験してきたことだ。

    いつだって勝利を争う相手は3人、4人、5人いた。

    F1も本来そうあるべきだし、それこそが僕たちをワクワクさせるものなんだ。

    だから楽しみにしているよ。

    Q: メルセデスの2人はコース上で激しく争っています。チームオーダーについてはどう考えていますか? 必要なら指示を出すべきですか、それとも自由に戦うべきでしょうか?

    ラッセル: チームにとって最優先なのは勝利だ。

    それが僕であろうとキミであろうと関係ない。

    カナダでは僕たちは激しく争っていたけれど、後続との差を広げていたから、チームの勝利が脅かされる状況ではなかった。

    でもバルセロナでは事情が違った。

    そこへルイスが加わり、セーフティカーも彼に有利に働いた。

    もしセーフティカーがなければ、キミと僕が争っている間にタイムを失い、フェラーリに勝つチャンスを与えていたかもしれない。

    そういう時こそ、チームメイトとして賢く判断しなければならない。

    チームはレースに勝つことを最優先に考えている。

    それが僕であろうとキミであろうと関係ないんだ。

    Q: 今シーズンはメルセデス製パワーユニットで信頼性トラブルが多発しています。あなた自身やキミにも起きました。コックピットへ乗り込む時に気になりますか? また、原因や解決策は見つかっていますか?

    ラッセル: メルセデスにとって今、最優先事項なのはこの問題を解決することだ。

    新しいレギュレーションが始まると、パフォーマンスの限界まで攻めるから、信頼性とのバランスを見極めるのは簡単ではない。

    でも、正直なところ、運転中にそれを気にすることはない。

    ただチーム全体としては、メルセデスだけでなく、すべてのカスタマーチームも含めて最優先で取り組んでいる課題だ。

    Q: バッテリーの警告については、何か対策や解決策はありますか?

    ラッセル: 信頼性の話だね。

    正直、原因の解析は簡単ではなかった。

    カナダで使っていた僕のバッテリーは、危険物扱いのため航空輸送できず、いまだに船便で輸送中なんだ。

    でも工場では同じ問題を確認しているし、マクラーレンやウィリアムズでも発生した。

    キミもバルセロナで同じトラブルに見舞われた。

    だから今は最優先事項なんだ。

    でも僕自身は、マシンのパフォーマンスや、自分が改善できる部分だけに集中している。

    自分ではどうにもできないことまで気にしてストレスを抱え込まないようにしているよ。

    Q: 現在サッカー・ワールドカップが開催されています。メキシコもドイツもベスト32に進出しました。皆さんは試合を観ていますか? ジョージ、イングランドはついに優勝できると思いますか? まずはニコからお願いします。今夜はドイツにとって大事な試合ですね。

    ヒュルケンベルグ: そうだね。

    ヨーロッパではだいたい夜10時キックオフだから、子どもを寝かしつけて、お風呂に入った後にちょうどいい時間なんだ。

    気軽に観戦しているよ。寝る前にはちょうどいい番組だね。

    ペレス: 僕たちにとっては本当に盛り上がっているよ。

    ワールドカップがメキシコで開催されているのは素晴らしいことだし、代表チームもすごく良い戦いをしている。

    だから、この先のラウンドでどうなるのか本当に楽しみにしているよ。

    Q: グアダラハラでの試合を観られないのは残念ですか?

    ペレス: すごく残念だよ。

    行こうとしたんだけど、スケジュールの調整がかなり難しかった。

    でも次の試合を勝ち上がれば、またメキシコで試合があるから、その時は絶対に行くつもりだ。

    ぜひ行きたいね。

    ラッセル: さっき3人でも少し話していたんだけど、僕も試合は観ているよ。

    ペレス: 次はイングランドと当たる可能性もあるんじゃないかな。

    ラッセル: じゃあ一緒に行こうか(笑)。

    君の飛行機に乗せてもらうよ。

    イングランドの試合はもちろん全部観ているし、本当に応援している。

    優勝できる大きなチャンスがあると思う。

    前の試合は結果だけ見れば完璧ではなかったけれど、内容は本当に良かったし、とても安定した戦いをしているよ。

    Q: ジョージ、自分でコントロールできることだけに集中したいと話していましたが、信頼性が今年のタイトル争いを左右する決定的な要素になる可能性はあると思いますか?

    ラッセル: そうならないことを願っている。

    もちろん過去にはそういうシーズンもあった。例えば2016年がそうだ。

    でも今のF1はシーズンが長いから、1戦や2戦の不運があっても、それを取り返すチャンスは十分にあると思っている。

    だから、そうならないことを願っているよ。

    でも、それで眠れなくなるようなことはない。

    それは僕にはコントロールできないことだからね。

    僕にできるのは、マシンに乗っている一瞬一瞬でできる限り速く走ることだけだ。

    それが僕の目標だ。

  • F1オーストリアGP 記者会見 PART1:モナコ裁定や開発競争について3人が語る

    F1オーストリアGP 記者会見 PART1:モナコ裁定や開発競争について3人が語る

    2026年F1第8戦オーストリアGPのFIA公式記者会見前半には、レッドブルのアイザック・ハジャー、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、アルピーヌのピエール・ガスリーが出席した。

    モナコGPの表彰順位見直しや各チームの競争力、マクラーレンの開発状況、アルピーヌの将来像など、多岐にわたるテーマについて3人が率直に語った。

    Q: ピエール、モナコGPの3位トロフィーをようやく受け取りました。その気分はいかがですか?

    ピエール・ガスリー: とても嬉しいよ。

    Q: 何か付け加えたいことはありますか? どのようにしてトロフィーを取り戻したのか教えてください。

    ガスリー: 家に飾ると本当に映えるし、キャビネットにもよく似合うよ。もちろん、取り戻せて嬉しい。長い話になったし、かなり待たされた。ちゃんとしたお祝いもまだできていないから、夏休みに何かいい祝い方があれば教えてほしいね。本当に嬉しいよ。

    Q: アイザック、この件について聞かせてください。トロフィーを返すことになりましたが、どう感じていますか?

    アイザック・ハジャー: もう3週間経っているしね。返す相手がピエールだったのは良かったよ。友達に返すのであって、他の誰かじゃないから。それだけは良かったと思う。

    Q: オスカー、バルセロナではこの件についてかなり率直に話していました。何か付け加えることはありますか?

    オスカー・ピアストリ: 特にはないかな。言いたいことは前回ほとんど話したし、もちろん僕たちは控訴している。この件はピエールやアルピーヌに対するものではない。もし当時、あのようなことが起きていたと分かっていれば、レース中の判断は違っていたはずだし、それが正しい状況だったとは思っていない。今後どうなるか見守るだけだね。これ以上付け加えることはないよ。

    Q: オスカー、そのまま続けます。前戦バルセロナではあまり快適に走れていないように見えました。ここオーストリアはマクラーレンと相性の良いサーキットですが、今週末には期待していますか?

    ピアストリ: 個人的には期待しているよ。バルセロナでなぜあれほど苦戦したのかについては、かなり分析を進めてきたし、その理由もかなり理解できている。同じことを繰り返さないためのプランもある。

    チーム全体としては、フェラーリがバルセロナで大きく前進したし、メルセデスは依然としてベンチマークだ。それに、パドックの話ではレッドブルもかなり大きなアップグレードを持ち込んでいるらしい。

    だから僕たちにとって簡単な週末にはならない。ここはこれまで相性の良いサーキットではあるけれど、突然ここで僕たちが圧倒的に速くなって倒すべきチームになるなんて考えてはいない。間違いなくそうではない。

    できればトップに近づいて、これまで何度かできたように、ライバルのトラブルをうまく生かせる位置にいたい。でも純粋な速さだけで勝負するとなると、かなり厳しいと思う。もちろん、良い意味で予想を裏切られたら嬉しいけどね。

    Q: ピエール、今シーズンはキャリア最高のスタートを切っています。このマシンにはどれほどのポテンシャルがありますか?

    ガスリー: まず信頼性という面では、チームはここまで本当に素晴らしい仕事をしている。ほとんど完璧だったと言っていい。

    マシンのパフォーマンスについても、開幕から毎週末のようにポイント争いができている。中団勢はサーキットによって勢力図が大きく変わる。ある週末はトップ4に近づけるし、シーズン序盤はもう少し近かった。でも最近は少し差が開いてきた。ここ数戦はやや難しかったけれど、それでも安定して戦えている。

    その点には満足しているよ。ただ一方で、前を走るグループとの差をもう少し縮めたい。そのために今後の数戦で前進できることを期待している。

    Q: アイザック、オスカーはRB22のアップグレードについて触れていました。今週末への期待を聞かせてください。

    ハジャー: 現状では僕たちは明らかに4番手のチームだと思う。だから純粋な速さだけで表彰台争いができれば、本当に大きな前進になるはずだ。

    フロアからの質問

    Q: モナコGPの件について3人に伺います。ピエール、月曜日にトロフィーを受け取る姿を見られて良かったですが、まだこれで終わりではありません。オスカーも触れたように、マクラーレンとレッドブルは現在も控訴しています。ご自身の立場はひとまず置いておくとして、今回の控訴の結果から、将来同じようなことが起きないためにF1全体としてどのような教訓を得るべきだと思いますか?

    ガスリー: 話し始めると長くなるけど……。スポーツのためには、ああいうことが二度と起きてほしくない。その週末にはミスがあったし、そこから全員が学ぶことが大切だと思う。

    前にも言ったけれど、もしミスがあって、それを修正できるのであれば、そして何も悪いことをしていないのに不当に科されたものなら、修正するのがスポーツとして正しい姿勢だと思う。今回のケースでは、その機会があった。

    だからレース後の対応や裁定にはとても満足している。

    もちろんマクラーレンやオスカー、それにジョージの立場を考えれば、自分たちのレース結果について不公平だと感じるのは理解できる。でも、それはアルピーヌや僕たちのレースとは関係のない話だ。その点は彼らが解決すべき問題だと思う。

    でも、もしミスを正せるのであれば、それが正しい対応だと思うし、今後もそうあるべきだと思っている。もちろん一番望ましいのは、そもそもこういう状況が起きないことだけどね。

    Q: オスカー。

    ピアストリ: 一番分かりやすいのは、まずピットレーンを正しく計測すること。それが出発点だね。

    アルピーヌがペナルティについて異議を申し立てたように、正直みんなあのペナルティには疑問を持っていたと思う。あれほど多くのピットレーン速度違反が出たレースは見たことがない。僕自身も、自分が速度超過していなかったことは分かっていた。

    でも普通は「ペナルティはペナルティだから議論できない」という考え方で進むし、その99%は正しいと思う。

    今回難しいのは、今後チームやドライバーが「このペナルティは間違っているかもしれない」と思えば、そのたびに今回のような長い手続きを踏むことになるかもしれないということだ。レースから1か月経っても正式結果が確定していないという状況は、一番問題だと思う。

    ピエールの言うように、修正できるものは修正すべきという考え方も理解できる。でも一方で、「とりあえずペナルティは受けず、後から何週間も争えばいい」という前例を作ってしまう危険性もある。それは誰も望んでいない。

    だから、本当に難しい問題だと思う。二つの側面があるし、もっと多くの論点があるのかもしれないね。

    Q: アイザック、何か付け加えることはありますか?

    ハジャー: いや、特にないよ。

    Q: オスカー、バルセロナでの苦戦について話していましたが、ここまでのシーズンを結果やマシンの感触も含めてどのように評価していますか?

    ピアストリ: 本当に浮き沈みが激しかったね。正直、良かった時より悪かった時の方が多かったと思う。

    速さを見せられた場面もあったし、周囲の状況をうまく利用して最大限の結果を出せたレースもあった。でもドライバーのミスだったり、信頼性の問題だったり、色々な理由でチャンスを逃した場面もたくさんあった。

    チームとしては、パフォーマンスが足りないことは分かっている。カナダの決勝や、特にモナコでは、自分たちの弱点がかなりはっきり表れた。それを改善しようとしているところだ。

    今の僕たちは、どこか一つだけが弱いわけではなく、全体的に少しずつ足りない。一方で、極端に悪い部分もない。それは良い面でもあり、悪い面でもある。

    メルセデスに追いつきたいし、フェラーリが今の勢いを維持するかどうかも分からない。そのためには新しいパーツを投入してマシンを速くし、他チーム以上のスピードで開発を進めなければならない。この時期、このレギュレーションでは、どのチームも次々とアップグレードを投入してくるからね。

    Q: 個人的なレベルでは、開幕2戦を走れなかった代償をまだ払っていると感じますか?

    ピアストリ: いや、もうそうは思わない。日本GPで復帰して2位になれたのは、本当に良い結果だったと思う。

    最近の苦戦はまた別の問題だ。特にバルセロナについては、もしもう一度同じレースを走るなら、違うやり方をすると思う。

    経験不足の代償というより、去年とは色々な面で状況が違う。その変化に適応するのが僕の仕事だ。ある部分ではすぐに適応できたし、別の部分では必要なほど早く適応できなかった。

    だから、まだまだ学ぶことはたくさんあるよ。

    Q: ピエール、サッカーについてです。あなたは熱心なサッカーファンであり、クラブの共同オーナーでもあります。そしてPSGのチャンピオンズリーグ優勝も祝っていました。明日はフランス代表がワールドカップを戦いますが、観戦する予定ですか? また、どんな試合になると思いますか?

    ガスリー: もちろん予定に入っているよ。まずはマシンのことを終わらせて、それから何をするか決めるけどね。

    もちろん試合は観る。サッカーは大好きだし、フランス代表には本当に素晴らしい選手が揃っている。普段からたくさんサッカーを観ているし、もちろん応援もしている。

    アイザックも良かったらホスピタリティに来て一緒に観てもいいよ。

    本当に信じられないくらい素晴らしい選手たちが揃っていて、毎回90分間楽しませてくれる。テレビの前で観るのが本当に楽しみなんだ。

    Q: アイザック、その誘いには乗りますか?

    ハジャー: 夜9時だっけ? 考えてみるよ。うん、いいかもしれない。

    Q: 今週末は非常に暑くなる見込みです。多くのドライバーが、スタート前にグリッド上でマシンに座っている時間が最も過酷だと話しています。皆さんにとって一番つらいのはどの場面ですか? また、そのためにサウナなどでどのくらい準備をしましたか?

    ハジャー: 本当に快適じゃないよね。やっぱりマシンが止まっていて風がまったく入ってこない時が一番きつい。

    正直、走り出してしまえばそこまで悪くない。オープンコックピットだから”エアコン”はちゃんと効いているしね(笑)。

    むしろ大変なのはマシンやタイヤの方だと思う。

    ピアストリ: 僕も同じ意見だね。風が入ってこない時が一番きつい。

    サウナには入っていないよ。その代わり、持ち運びできるヒーターを何台か用意して、小さな浴室とエアロバイクを使ってトレーニングしている。

    あれをやると、本当に自分自身に大きな苦痛を与えられる(笑)。でも、それはパフォーマンス向上のためであって、楽しみでやっているわけじゃないよ。

    ガスリー: 僕は普段から準備しているよ。先週や今週だけという話じゃなくて、継続的な取り組みなんだ。

    先週はミラノで36度の中を走ったけど、それは良い準備になったね。もちろん気持ちの良いものではなかったけど。

    でも、こういうコンディションになることは分かっていたし、そのための準備はしてきたよ。

    Q: アイザック、サッカーのワールドカップについてです。土曜日の夜にはアルジェリア対オーストリアがあります。午前4時なのでライブ観戦は難しいと思いますが、この試合やワールドカップ全体をどれくらい楽しみにしていますか? また、どちらが勝つと思いますか?

    ハジャー: 正直なところ、アルジェリアはあまり調子が良くないんだ。でも前の試合には勝ったしね。

    それでもオーストリアには勝てる力があると思うし、次のラウンドへ進めると思っている。

    もちろん簡単な試合にはならないけどね。

    Q: アイザック、そのまま続けます。バルセロナではスタートで大きく順位を落としました。原因は分かっていますか? 今週末は改善できる自信がありますか?

    ハジャー: 今シーズンを振り返ると、良いスタートだったのはカナダのスプリントくらいかな。通常の決勝スタートではモナコくらいで、それ以外はほとんど毎回順位を落としている。

    Q: レースごとに結果が変わる原因は何なのでしょうか?

    ハジャー: それを今まさに解明しようとしているところなんだ。かなり複雑な問題だよ。

    はっきり言っておくけど、僕のミスではない。それだけは間違いない。スタート手順はシンプルだし、どうやればいいかも分かっている。

    もっと根本的な問題なんだ。

    バルセロナの後、チームには「これを最優先で取り組んでほしい」と伝えた。もちろん他にも課題はあるけれど、この問題にはかなり集中的に取り組んできた。

    FP1でどう感じるか見てみたいね。

    バルセロナでは週末を通してクラッチをつなぐたびに、まったく前へ進まなかった。ずっとそんな状態だった。

    この数日間で原因を理解し、改善策を適用できたのか見てみたい。

    Q: オスカー、マイアミではマクラーレンは暑いコンディションで好調でした。オーストリアや30度を超えるようなレースでは、フェラーリやメルセデスを倒せる可能性はありますか?

    ピアストリ: 厳しいと思う。

    フェラーリはバルセロナでかなり多くのアップグレードを投入したし、メルセデスも暑い条件では多少差が縮まるとしても、依然としてベンチマークだ。

    状況は本当に速いペースで変わっている。走るたびにどのチームも自分たちのマシンについて新しいことを学んでいるし、次々にアップデートも投入している。

    だから断言は難しい。

    また近づくことはできるかもしれない。でも今の僕たちは、自分たちがレースを支配するというより、ライバルが少しミスをしたり、こちらに運が向いたりすることを期待している状況なんだ。

    Q: ピエール、昨年マックスはクーリングベストをあまり気に入っていませんでした。あなたはどう思いますか? 今週末は使用しますか?

    ガスリー: あまり好きじゃないね。ホースや配管がたくさんあって、コックピットの中がごちゃごちゃするし、あまり快適じゃない。

    でも最初の10分くらいは本当によく効く。その後はもう温かくなってしまうけどね。

    正直、これが絶対必要だと思うような状況になったことはまだない。

    もし僕が本当に必要だと感じるようなら、その前にマシンの方が耐えられなくなって走れなくなると思う。

    だから、どちらにしても先に限界を迎えるのはマシンの方だよ。

    Q: オスカー、あなたはクーリングベストを使用しますか?

    ピアストリ: おそらく使うと思う。去年も何度か使ったしね。

    もちろん、システムがうまく作動しなかったり故障したりすると、着けない方が良かったということにもなってしまう。

    でも、きちんと機能すれば多少は効果があるよ。劇的に変わるほどではないけれど、去年使った時は悪くなかった。

    まだ完璧とは言えない部分もあるけど、結局は個人の好みだね。

    重量はどうせマシンに積まなければならないし、少しでも身体を冷やせるなら使う価値はあると思う。

    ハジャー: どれくらい持つの?

    ピアストリ: システム次第だね。どれだけうまく作れるかによる。

    ハジャー: だから聞いてるんだよ(笑)。知りたいんだ。

    ガスリー: 10分よりは長く持つよ。

    ピアストリ: レース最後までは持たないけどね。今も改良を続けているところだよ。

    ガスリー: フリー走行で試してみるよ。

    Q: オスカー、先ほど信頼性の問題について触れていました。応急的な対策は講じられているようですが、長期的な解決には近づいていると感じていますか?

    ピアストリ: イエスでもあり、ノーでもあるね。

    問題の内容は毎回違っている。僕たち側に原因があったものもあるし、HPPとの統合やマシンへの組み込みに関するものもある。

    でも、僕たちにとって明確なのは、マクラーレンが完走できなかった時、それは誰か一人の責任ではなく、チーム全体の問題だということだ。協力してできるだけ早く解決しようとしている。

    新しいレギュレーション、新しいパワーユニット、新しいマシン、新しい寸法になれば、最初は必ず問題が出るものだ。

    しかも、こうした問題は僕たちだけではない。ワークスのメルセデスにも起きているし、ウィリアムズやアルピーヌでも起きている。

    だから関係者全員が最善を尽くして解決に取り組んでいる。

    ただ、中には実際に発生して初めて原因が分かる問題もある。最初から何を直せばいいか分かるようなものばかりではないんだ。

    Q: チームは今週末、実験的なリアウイングをテストすると話しています。使用するのはあなたですか、それともランド・ノリスですか? また、レースで使う可能性はありますか?

    ピアストリ: レースでは使わない。

    たしか金曜日はランドのマシンに装着する予定だ。

    あくまでテストが目的で、現時点ではレースで使える段階には達していない。

    最近はいろいろと独創的なアイデアが出てきているけれど、もちろん課題もある。

    だから今回は実戦投入ではなく、データを取るためのテストだね。

    Q: オスカー、ここまで浮き沈みのあるシーズンだと話していました。現実的に考えて、今シーズン後半にタイトル争いへ加わるには、夏休み前までに優勝できるマシンが必要でしょうか? それとも、もう難しい状況だと感じていますか?

    ピアストリ: 確かに状況はかなり厳しい。

    でも去年も、状況がどれだけ早く変わるかを示す良い例になったと思う。

    まだシーズンは長いし、改善が必要なのも、流れを変えなければいけないのも十分分かっている。でも、まだ自分たちをタイトル争いから外すつもりはない。

    もちろん多くの努力が必要だし、いくつか運も味方してくれなければならない。

    ただ、どのチームにも信頼性の問題は起きているし、状況は本当にあっという間に変わる。

    一方で、ひとつだけ明らかなこともある。

    今の競争力や勢力図がこのまま変わらなければ、僕たちは勝てない。

    でも、この数年間のように大きくパフォーマンスを向上させることができれば、まだ何だって可能だと思っている。

    Q: ピエール、フラビオ・ブリアトーレは最近のインタビューで、アルピーヌが再びタイトル争いに加わるまでの時期について明言を避けました。あなたはどう受け止めていますか? また、ドライバーとしてはどれくらいの期間を望んでいますか?

    ガスリー: チーム全員の目標は同じだよ。「できるだけ早く」だ。

    でも、それが具体的にいつなのかというのは別の話だ。

    現実的には、まず短期的に改善できることに集中しなければならない。そしてチームの強みと弱みを理解し、すべてのピースを揃えるにはどれだけ時間が必要なのかを見極める必要がある。

    フラビオはこの世界に長くいるから、一夜にして実現するようなものではないことも分かっている。

    もちろん誰だってすぐ実現してほしいと思っている。でも現実はそんなに簡単じゃない。

    まずは中団トップを確実なものにして、その先で前のグループとの差を少しずつ縮めていく。それが短期的な目標だ。

    でも、フラビオが描いている大きな計画は全面的に信じている。

    去年から正しい方向へのステップはたくさん踏めているし、アルピーヌがF1で本当に目指しているところへ到達するには、まだ長い道のりがある。

    それでも最終的には必ず実現できることを願っているよ。

    Q: ブリアトーレはあなたについて「グリッドのトップ6ドライバーの一人だ」とも話していました。その評価をどう受け止めていますか?

    ガスリー: 僕自身もそう思っているよ。

    フラビオからそう言ってもらえるのは嬉しい。でも、この世界で長く戦ってきたからこそ、自分がやるべきことに集中するしかないことも分かっている。

    僕は毎回マシンに乗るたび、自分のベストを尽くそうとしている。

    去年は15位が精いっぱいというレースもあった。でも、それで僕が悪いドライバーということにはならない。

    トップ5や優勝、トップ10を狙えるマシンを与えられることもあれば、そうでないこともある。その中で常に最大限を引き出すしかないんだ。

    今の自分は良いパフォーマンスを見せられていると思う。

    もっと良くなれるか? もちろん、なれる。

    だから毎日努力しているし、今よりさらに良い走りができると思っている。そのために努力を続けるだけだ。

    フラビオとはとても良い関係を築けているし、チームとしての雰囲気にも満足している。

    そして今以上に良いパフォーマンスを発揮できるようになりたいと思っている。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリで8度目のF1王座へ自信「チャンスはある」

    ルイス・ハミルトン フェラーリで8度目のF1王座へ自信「チャンスはある」

    ルイス・ハミルトンは、フェラーリで初優勝を飾った勢いを維持し、2026年のF1タイトル争いに加わる可能性は十分にあるとの見解を示した。一方で、今季ここまで圧倒的な強さを見せるメルセデスを逆転するには、チーム全体の継続的な開発が不可欠だと強調している。

    バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初のグランプリ優勝を挙げたハミルトンは、その前の2戦でも2位に入り、3戦連続表彰台と好調を維持。

    オーストリアGPを前に、ドライバーズランキングでは首位キミ・アントネッリに41ポイント差の2位につけている。コンストラクターズランキングでもフェラーリはメルセデスとの差を72ポイントまで縮めており、今週末には新型パワーユニットも投入される予定だ。

    「チャンスはある」 開発継続がタイトルへの鍵
    メディアデーで、近年のアップグレードや新型パワーユニットによってタイトル争いに加わる可能性を感じているかと問われたハミルトンは、慎重ながらも前向きな姿勢を見せた。

    「チャンスはあると思う。でも、チャンスがあることと、それを実現するためにチーム全体を結束させて開発を進めることは別の話だ」

    「開発は途中で停滞してしまうこともある。だから僕たちにできるのは、一日一日積み重ねていくことだけだし、それぞれが持てるものをチームにもたらし続けることだけだ」

    さらに、ファクトリーで働くスタッフたちの努力がチームを変えつつあると語った。

    「全員が何が可能なのかを理解している。その可能性が見えると、それが目指すべき北極星になる。そこへ向かって進めばいいと分かるんだ」

    「以前からそうだったかは分からないけど、少なくとも昨年はその北極星がなかった。今年はそれがある。今年は全員がさらに努力を重ねているし、それが結果にも表れ始めている」

    今週末に投入される新型パワーユニットについても期待を寄せた。

    「今週末には新しいエンジンも入る。これで一気に差が埋まるわけではないけど、一歩前進になる。確実に前へ進めるアップデートだ。そのことを本当に誇りに思うし、感謝している」

    ただし、依然として最大のライバルはメルセデスだと認めている。

    「それでも倒すべき相手はメルセデスだ。彼らは今季ほとんどすべてを勝ってきたし、本当に素晴らしいマシンとチームを持っている。ワールドチャンピオンのチームだ」

    「彼らに追いつき、戦えるようになるにはシーズン終了までチーム全員の力が必要になる。でも、不可能だとは思っていない」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    引退論から一転 「やるべきことは分かっている」
    また、ここ数年は引退説も取り沙汰されていた状況から、一転して史上最多となる8度目のワールドチャンピオン獲得が話題となっていることについても言及した。

    「以前はいろいろ言っていた人たちが、今ではまったく違うことを言っている。その変化を見るのは不思議なものだ。でも、そういうことは気にしていない」

    「僕にとって一番大切だったのはファンからの愛情だし、みんなが僕と一緒にこの瞬間を喜んでくれたことだった。それは本当に大きな意味があった」

    タイトル争いについても、経験を生かして冷静に臨む考えを示した。

    「チャンピオンシップについては、そういうことに気を取られてはいない。こういう状況は何度も経験してきたし、自分が何をすべきか分かっている」

    「今週末もタイトルのことを考えて来たわけではない。今週末を最高の形でやり遂げることだけを考えている」

    さらに、フェラーリ代表フレデリック・バスールの姿勢にも共感を示した。

    「フレッドも言っていたけど、みんな盛り上がり過ぎなんだ。大切なのは落ち着いて、地に足をつけて、一つひとつ確実に仕事をこなしていくことだ」

    「成功への近道なんてない。チーム全員がそれぞれの役割を果たしているし、みんなの努力を本当に誇りに思っている。僕たちは成長を続けて、さらにレベルアップしていかなければならない。それが僕がここにいる理由なんだ」

    フェラーリはスペインGPでハミルトンの移籍後初勝利を挙げ、勢いを取り戻しつつある。今週末のオーストリアGPでは新型パワーユニットも投入される予定で、ハミルトンはタイトル争いへの可能性を認めながらも、開発の継続と着実な積み重ねこそがメルセデスとの差を縮める唯一の道だと強調した。

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  • F1オーストリアGP FP1ルーキー起用一覧 岩佐歩夢や平川亮ら6人が走行

    F1オーストリアGP FP1ルーキー起用一覧 岩佐歩夢や平川亮ら6人が走行

    2026年F1第8戦オーストリアGPでは、金曜日のフリー走行1回目(FP1)で6チームがルーキードライバーを起用する。

    F1では、レギュラードライバーはシーズン中2回、グランプリ決勝の出走経験が2戦以下のルーキーにFP1の走行機会を譲ることが義務付けられている。

    今回はフェラーリ、レーシングブルズ、ハース、ウィリアムズ、アウディ、アストンマーティンがラインアップを変更し、6人の若手ドライバーがレッドブル・リンクで実戦走行を行う。

    ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)
    シャルル・ルクレールに代わってSF-26をドライブするのは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のディーノ・ベガノビッチだ。

    22歳のスウェーデン人は前戦スペインGPでもFP1を担当し、ルイス・ハミルトンのマシンで8番手タイムを記録。現在はFIA F2選手権でランキング6位につけており、今回が2026年シーズン2度目、通算4回目のFP1出走となる。

    岩佐歩夢(レーシングブルズ)
    レーシングブルズでは、リアム・ローソンに代わって岩佐歩夢が走行する。

    岩佐は前戦スペインGPではレッドブルのアイザック・ハジャー車を担当しており、今回はレーシングブルズからの出走となる。2025年のスーパーフォーミュラ王者である24歳は、現在も同シリーズに参戦しながらレッドブルおよびレーシングブルズのテスト兼リザーブドライバーを務めており、今回が通算7回目のFP1出走となる。

    平川亮(ハース)
    ハースでは、エステバン・オコンに代わって平川亮がVF-26をドライブする。

    32歳の平川はハースのテスト兼リザーブドライバーを務める一方、世界耐久選手権(WEC)ではトヨタから参戦中。2026年シーズン初のFP1走行となり、通算では7回目のF1公式セッション出走となる。

    ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)
    ウィリアムズでは、カルロス・サインツJr.に代わってルーク・ブラウニングが走行する。

    ブラウニングは前戦スペインGPでもFP1を担当する予定だったが、マシンの技術的トラブルにより走行できなかった。24歳のイギリス人はチームのリザーブドライバーを務めるほか、今季はスーパーフォーミュラにも参戦している。公式記録上は今回が6回目のFP1出走となる。

    ポール・アロン(アウディ)
    アウディでは、ガブリエル・ボルトレトに代わってポール・アロンがステアリングを握る。

    22歳のエストニア人はアルピーヌのリザーブドライバーだが、2025年から両チームの合意により当時のザウバーでFP1を担当している。前戦スペインGPでは6番手タイムを記録しており、今回が通算7回目のFP1出走となる。

    ジャック・クロフォード(アストンマーティン)
    アストンマーティンでは、ランス・ストロールに代わってジャック・クロフォードがAMR26をドライブする。

    21歳のアメリカ人は、2025年FIA F2選手権をランキング2位で終えた後、アストンマーティンのサードドライバーを務めている。今季は日本GPに続くFP1出走で、通算4回目の公式プラクティス走行となる。

    オーストリアGPのFP1では、この6人がレギュラードライバーに代わって各チームのマシンを走らせる。ルーキー走行義務を消化するとともに、それぞれが将来のF1シート獲得に向けた貴重なアピールの機会を迎える。

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • F1ドライバーが恒例の夕食会 オーストリアGP開幕前に全22人が集結

    F1ドライバーが恒例の夕食会 オーストリアGP開幕前に全22人が集結

    2026年F1第8戦オーストリアGPの開幕を前に、レッドブル・リンクで26日(木)、F1 CEOのステファノ・ドメニカリが主催する恒例のドライバー夕食会が開催された。

    今年もグリッドに名を連ねる全22人のドライバーが一堂に会し、レースウィークエンド開幕前の束の間の交流を楽しんだ。

    ドメニカリ主催の恒例イベント
    オーストリアGPでの夕食会は、ドメニカリがF1最高経営責任者(CEO)に就任して以来、毎年恒例となっているイベントだ。

    当初は非公式な集まりとして始まったが、現在ではシーズン中でも注目されるオフイベントのひとつに定着しており、今年も全ドライバーが参加した。

    リラックスした雰囲気の親睦会ではあるものの、過去には競技面の話題が取り上げられたこともある。ドメニカリはこれまで、スプリントレース導入など競技フォーマットに関する意見交換の場として、この夕食会を活用してきた。

    22人が一堂に会する
    今年の夕食会には、44歳のフェルナンド・アロンソと41歳のルイス・ハミルトンというベテラン勢から、2026年最年少となる18歳のアービッド・リンドブラッドまで、世代を超えたドライバーたちが集結した。

    また、2026年からキャデラックがF1に新規参戦したことで、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが新たに加わり、夕食会の参加者は22人となった。

    27日(金)からはいよいよフリー走行が始まり、オーストリアGPの走行が本格的にスタートする。その前夜に開催された恒例の夕食会は、ドライバーたちがリラックスした時間を共有する貴重な機会となった。

    オーストラリアGP

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • エステバン・オコン F1去就騒動を一蹴「何を言われても気にしない」

    エステバン・オコン F1去就騒動を一蹴「何を言われても気にしない」

    エステバン・オコンは、自身のハースでの将来を巡る憶測について「何を言われても気にしない」と一蹴し、チームへの信頼は揺るいでいないと強調した。

    ここ数戦の苦戦を認めつつも、現在はチームとともにパフォーマンス向上に全力を注いでいると語り、噂に振り回されるつもりはない姿勢を示した。

    将来への憶測を一蹴「チームと小松代表を信頼している」
    オコンのハースでの将来を巡っては、カナダGP前後から様々な憶測が飛び交っている。発端となったのは一部メディア報道の誤解で、小松礼雄代表との不和説にまで発展したが、両者はこれを強く否定していた。

    さらに最近では、ラファエル・カマラや角田裕毅が将来的なハースのシート候補として名前を挙げられるなど、新たな憶測も浮上している。

    しかし、オーストリアGPを前に改めて将来について問われたオコンは、チームとの関係に何ら問題はないと強調した。

    「チームから信頼されているし、小松代表からも信頼を得ている。カナダでもこうした話題については十分に話した」

    「僕たちはチームと一緒に、自分たちでコントロールできる部分を改善することに集中している。だから僕自身は落ち着いているし、やるべきことに集中している」

    そして、噂については率直な言葉で切り捨てた。

    「正直なところ、人が何を言おうと勝手だ。そんなことはあまり気にしていない」

    「僕はチームのみんなのために良い仕事をしたいだけなんだ」

    苦戦が続くハースの巻き返しに期待
    オコンは、ここ数戦はチーム全体にとって厳しい戦いが続いていることも認めた。

    「ここ3~4戦はチーム全体にとって本当に厳しかった。ポイントはいくらか獲得できたけれど、十分ではないし、僕たちが望んでいる結果でもない」

    「本来の力を取り戻さなければならないし、それだけの実力はあると思っている」

    「もちろん、みんな本当に懸命に仕事をしている。でも、その努力が結果として表れるのはこれからだ」

    オコンとチームメイトのオリー・ベアマンは、ヨーロッパラウンド初戦となるオーストリアGPで、ハースが競争力を取り戻し、流れを変えるきっかけをつかむことを期待している。

    ハースは直近数戦で思うような結果を残せていないものの、オコンは将来に対する不安を否定し、チームへの信頼と巻き返しへの自信を改めて示した。現時点でシート喪失を裏付ける事実はなく、まずは苦戦からの立て直しがチームにとって最優先課題となっている。

  • ルクレール PUアップグレードに期待「チーム全員が限界まで努力している」

    ルクレール PUアップグレードに期待「チーム全員が限界まで努力している」

    シャルル・ルクレールは、フェラーリがオーストリアGPで投入するパワーユニット(PU)アップグレードについて、チーム全体が「限界まで努力して実現させた成果」だと評価し、今週末の表彰台復帰への期待を語った。

    フェラーリは今大会でADUO(追加開発・アップグレード機会)を活用したPUアップグレードを投入。ルイス・ハミルトンが前戦スペインGPで優勝を飾った勢いを維持し、メルセデスとの差をさらに縮めることを狙っている。

    PUアップグレードは「正しい方向への一歩」
    シーズン序盤は好調だったルクレールだが、ここ2戦は相次ぐトラブルに見舞われた。

    母国モナコGPではブレーキトラブルからクラッシュを喫し、スペインGPでもパワーステアリングの故障によりリタイア。速さを示しながらも結果を残せないレースが続いている。

    そうした中で投入される新型PUについて、ルクレールはチームの努力を高く評価した。

    「まず第一に、チームはマシンのあらゆるコンポーネントについて、本当に信じられないほど努力している」

    「開発だけでなく、それを実際に製造する作業もある。全員が限界までプッシュしている」

    「今回のアップグレードは、その成果だ。どれだけ大きな違いを生むか答えるのは難しいけれど、間違いなく正しい方向への一歩だ」

    一方で、現時点ではメルセデスが依然として優位に立っているとの見方も示した。

    「メルセデスには大きなアドバンテージがある。それだけで差を埋められるわけではない」

    「みんなそのことは理解しているし、最大限努力している。少しでも前進できるなら、それは非常に大きなプラスだ。バルセロナと同じように、日曜日にまた勝利という形でチームの努力が報われればいいと思う」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    優勝候補とは見ず「決勝では戦える」
    今回のPUアップグレードは、メルセデスとの差を縮める切り札として期待されているが、ルクレールはフェラーリが今大会の本命になるとは考えていない。

    「そうは思わない。このコースには長いストレートがいくつもある」

    「やはりメルセデスのパワーユニットの方が強力だと思うし、これまであったアドバンテージを多少取り戻してくるはずだ」

    「様子を見よう。バルセロナよりは差が縮まっていてほしいし、どうなるか見てみたい」

    「特に決勝では優勝争いに加われると思う。ただ、予選では少し苦戦するかもしれない」

    「まずはクリーンな週末を送りたい」
    ルクレールにとって今週末の最大の目標は、トラブルなくレースを戦い切ることだ。

    「まずはクリーンな週末を送りたい」

    「モントリオールとモナコではマシンのフィーリングがまったく良くなかった。でもバルセロナではいくつか変更を加えたことで、その感触が戻ってきた。それは良いことだ」

    「ただ、その2戦はいずれもメカニカルトラブルで日曜日にポイントを獲得できなかった。だから本来いるべき位置に戻りたい」

    さらに、チームメイトのハミルトンの活躍にも触れ、週末への期待を語った。

    「ルイスは素晴らしい仕事をしているし、チームも新しいパーツの投入に向けて本当に努力してきた」

    「だから今週末は表彰台、できればそれ以上の結果を期待している」

    ここ2戦連続でノーポイントに終わったルクレールだが、フェラーリはオーストリアGPでPUアップグレードを投入し、さらなる戦闘力向上を目指している。ルクレールは依然としてメルセデス優位と見ているものの、決勝では優勝争いに加われると手応えを示しており、まずはトラブルなくレースを完走し、表彰台復帰を果たせるかが注目される。

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • メルセデスF1 バッテリー対策投入 マクラーレンは1台のみ新仕様

    メルセデスF1 バッテリー対策投入 マクラーレンは1台のみ新仕様

    メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。

    ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。

    メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。

    ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。

    さらにメルセデス製パワーユニットを搭載するカスタマーチームも信頼性問題に苦しんでおり、特にマクラーレンは多くのポイントを失っている。『The Race』によると、メルセデスはワークスチームとエンジンサプライヤーの両面を合わせ、今季ここまで信頼性問題によるポイント損失が全チーム・全PUメーカーで最多となっている。

    当初、メルセデスは問題解決を急いでいたものの、カナダGPでラッセル車から取り外した故障バッテリーが現在も船便で大西洋を輸送中で、詳細な解析が遅れていたという。

    アントネッリ「耐久性と信頼性を高めるアップデート」
    それでもメルセデスはオーストリアGPに向けて対策部品を完成させた。アントネッリは木曜日のメディア対応で、新仕様バッテリーを投入することを明かした。

    「必ずしも温度だけが原因というわけではありませんでしたが、今週末はパッケージの耐久性と信頼性を向上させるためのアップデートを施した新しい仕様を投入します」

    「この問題には何度も苦しめられてきましたが、チームは本当に懸命に取り組んできました。今回のアップデートは、その最初の大きな成果になることを期待しています」

    「パフォーマンス向上が目的ではありません。こうしたトラブルを二度と起こさないようにすることが目的です」

    「チームは確実に解決策を見つけつつありますし、これは前進となる一歩だと思っています」

    ノリスとアルボンは旧仕様を継続
    『The Race』によると、新仕様バッテリーはマクラーレンではオスカー・ピアストリ車のみに搭載される。

    一方、ランド・ノリスはすでに今季使用可能な最後の3基目のバッテリーを使用中であり、このタイミングで交換すると規定上の使用数を超えてしまうため、グリッド降格ペナルティを受けることになる。

    ノリスは中国GP決勝をバッテリートラブルで欠場し、日本GP鈴鹿ではフリー走行中にも同様のトラブルが発生。その結果、すでに3基目へ交換している状況だ。

    ウィリアムズでも新仕様を使用するのはカルロス・サインツJr.のみで、アレクサンダー・アルボンはバッテリー使用状況に余裕がないことから旧仕様を継続する。

    一方でアルピーヌは、ピエール・ガスリーとフランコ・コラピントの両車が新仕様バッテリーを投入する見込みとなっている。

    メルセデスは今回のアップデートを信頼性向上策と位置付けており、性能向上ではなく完走率改善を最優先としている。オーストリアGPではワークス勢に加え、一部カスタマーチームでも新仕様の実戦データが集められ、その効果が今後のシーズンを左右する重要な指標となりそうだ。

    Source: The Race

  • ピアストリ マクラーレンF1逆転戴冠に望み「まだ自分たちを除外すべきではない」

    ピアストリ マクラーレンF1逆転戴冠に望み「まだ自分たちを除外すべきではない」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1世界選手権でマクラーレンが厳しい状況に置かれていることを認めながらも、タイトル争いから脱落したとは考えていないと語った。パフォーマンス向上が不可欠としつつも、「昨年のように勢力図は急速に変わり得る」と逆転の可能性を信じている。

    今週末のオーストリアGPを前に、ピアストリはドライバーズランキング6位の68ポイントでシーズン第8戦を迎える。

    前年の同時期には146ポイントでランキング首位に立ち、すでに4勝を挙げていたことを考えれば、大きな後退となっている。

    今季はまだ優勝がなく、日本GPでの2位が最高成績。マクラーレン唯一の勝利も、マイアミGPスプリントでランド・ノリスが挙げたものだった。

    さらに開幕戦オーストラリアGPではグリッドへ向かう途中のクラッシュでスタートできず、第2戦中国GPでも両マシンがトラブルで決勝に出走できないなど、序盤から不運に見舞われた。

    「昨年のように流れは変えられる」
    オーストリアGPの記者会見で、夏休み前までに優勝できるマシンを手にしなければタイトル争いは厳しいのではないかと問われたピアストリは、現状の厳しさを認めつつも希望は捨てていないと強調した。

    「確かに僕たちにとって厳しい状況なのは間違いない」

    「でも、昨年は状況がどれだけ早く変わるかを示したシーズンだった。まだシーズンは長い」

    「改善しなければならないことは十分わかっているし、状況を変える必要もある。でも、自分たちをタイトル争いから除外すべきではないと思う」

    「もちろん多くの努力が必要だし、運も味方してほしい。でも、今年はどのチームにも信頼性の問題が起きているし、状況は本当にあっという間に変わる」

    「一方で、マシン性能や勢力図がこのまま変わらなければ勝てないのも事実だ」

    「ここ数年のように大きく改善できれば、まだ何でも起こり得ると思っている」

    「浮き沈みの激しいシーズン」
    ピアストリは今季前半戦を振り返り、「良いレースより悪いレースの方が多かった」と率直に評価した。

    「本当に浮き沈みが激しかった。残念ながら良かった時より悪かった時の方が多い」

    「速さを見せられた場面もあったし、周囲の状況をうまく生かして最大限の結果を得られたレースもあった」

    「一方で、ドライバーのミスだったり、信頼性の問題だったり、さまざまな理由でポイントを取り逃したレースも確実にあった」

    また、カナダGPやモナコGPではMCL40の弱点がより明確になったと説明した。

    「チームとしてパフォーマンス不足なのはわかっている。特にカナダの決勝とモナコでは、自分たちが苦戦している部分がはっきり見えた。それを改善しようとしている」

    「でも問題は一つだけではない。全体的に少しずつ足りていない。際立った強みもなければ、極端に弱い部分もない」

    「ある意味では良いことだけど、別の意味では難しいことでもある」

    「メルセデスに追いつくには、そしてフェラーリが今の勢いを維持するなら、その両方に対抗するには新しいアップグレードが必要だ」

    「マシンを速くしなければならないし、それを他チームより早く実現しなければいけない。このレギュレーション終盤では、どのチームも次々とアップグレードを投入してくる」

    「だから僕たちも改善する必要がある」

    序盤欠場の影響は「もうない」
    開幕2戦を実質的に失った影響については、現在はもう引きずっていないと否定した。

    「そうは思わない」

    「日本GPで戻ってすぐ2位に入れたことは、本当に良い結果だった」

    「ここ数戦はまた別の課題があった」

    「特にバルセロナでは、もう一度同じレースを走るなら違うアプローチを取るだろうという点がはっきりしている。でも経験不足が原因ではないと思う」

    「昨年とはいろいろな面で状況が違うし、それに適応するのは自分の役目だ」

    「すぐ順応できた部分もあるし、まだ十分に適応できていない部分もある」

    「まだ学ぶことはたくさんある」


    オーストリアGPでも即座の逆転は期待せず
    バルセロナGPで苦戦した原因については分析を終え、改善策も見つけたという。しかし、オーストリアGPですぐに勢力図が変わるとは考えていない。

    「バルセロナでなぜあれほど苦戦したのか、多くの分析を行った」

    「原因についてかなり明確な理解があるし、同じことを繰り返さないためのプランもある」

    「でもフェラーリはバルセロナで大きく前進したし、メルセデスは依然としてベンチマークだ。それにレッドブルも大規模アップグレードを持ち込むという話を耳にしている」

    「だから簡単な週末にはならない」

    「このコースは過去に相性が良かったけれど、突然僕たちが最速チームになるとは思っていない。そんな幻想は持っていない」

    「できるだけ前に近づいて、これまでのように他チームのトラブルを生かせる位置にいたい」

    「純粋な速さだけで勝負するのはかなり厳しいだろう。でも、良い意味で予想を裏切れたらうれしい」

    2025年のオーストリアGPでは、マクラーレンがランド・ノリス、オスカー・ピアストリのワンツーフィニッシュを達成し、24年ぶりのオーストリアGP制覇を飾った。ピアストリは今週末、マシンのエンジンサウンドの波形をモチーフにしたライトブルーとグリーンの特別ヘルメットを着用してレースに臨む。

    現状ではマクラーレンはメルセデスやフェラーリに後れを取っていることを認めながらも、ピアストリはアップグレードによる巻き返しに期待を寄せている。オーストリアGPでは劇的な逆転は見込んでいないものの、着実に差を縮め、タイトル争いへの望みをつなぐ週末にしたい考えだ。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

    フェルナンド・アロンソが、F1第8戦オーストリアGPの木曜メディアデーで、アストンマーティンとホンダを取り巻く厳しい批判に強い口調で反論した。

    アルピーヌ復帰説など自身の去就を巡る憶測が飛び交うなか、アロンソはプロジェクトへの揺るぎない信頼を強調。さらに、SNSなどでチームが「虐待に近い扱い」を受けているとして、外部からの過度な批判に苦言を呈した。

    「プロジェクトへの約束は現役生活を超えている」
    今季のアストンマーティンは、新たなPUパートナーとなったホンダとともに苦戦が続いている。ここまで獲得したポイントは、アロンソがモナコGPで記録した1ポイントのみ。競争力不足から、アロンソにはアルピーヌ復帰や引退の可能性まで取り沙汰されている。

    しかしアロンソは、そのような憶測を明確に否定した。

    「噂はいつでもある。僕たちは外の世界から非常にひどい扱いを受けてきた。今は期待外れのパフォーマンスしかできておらず、厳しい時期にいる。夏休みが近づけば、いつも噂は出てくる」

    「トップチームにも噂はあるし、僕たちにもある。それは僕たちが苦戦しているからだ。でも以前から言っているように、僕のアストンマーティンへのコミットメントは、ドライバーとしての現役生活を超えたものなんだ」

    アロンソは現役引退後もアンバサダーやスポーツカー活動などを含む長期契約を結んでいるとされており、プロジェクトへの信頼は揺らいでいないと改めて強調した。

    「僕はこのプロジェクトを信じているし、適切な人材がそろっている。本当に最高の人たちがいる。エイドリアン・ニューウェイがいて、ホンダもいる。確かに出遅れたことは理解している。でも、できるだけ早く状況を整えようとしているところだ」

    「問題は必ず解決できる」とホンダとチームを擁護
    2026年のアストンマーティンはここまでモナコGPでアロンソが獲得した1ポイントのみと苦戦が続いている。ホンダ製パワーユニットも競争力不足に苦しんでいる一方、チームはエイドリアン・ニューウェイが主導する大規模アップグレードの投入を待っている状況だ。

    アロンソは、SNS上でアストンマーティンやホンダを揶揄する投稿が相次いでいる現状にも言及した。

    「僕たちは最後尾にいるから格好の標的になっている。SNSではいろいろなことが起きていて、僕たちをネタにしたジョークも投稿される。それは虐待と言ってもいいくらいの境界線にあると思う」

    その一方で、チーム全体の努力を強調し、必ず状況は改善すると訴えた。

    「もちろん今の順位に満足しているわけではない。でも、ホンダもアストンマーティンも本当に勤勉な人たちばかりだ。1,000人ものスタッフが毎日懸命に働いて問題の解決に取り組んでいる」

    「問題は必ず解決できる。それは時間の問題だ。僕はこのプロジェクトを信じているし、チームを信頼している。僕たちは全員で一緒に戦っている」

    さらに、開幕戦オーストラリアGPの時点で、費用対効果を考慮して十分な効果が見込めるタイミングまでアップグレード投入を待つ方針をチーム首脳が決断し、全員がそれに同意していることも明かした。

    「僕たちドライバーは毎週レースをして、毎週メディア対応をして、そして競争力のないマシンで走っている。でもチームのリーダーたちは、アップグレードは効果が十分に見込めるタイミングまで待つという決断をオーストラリアで下した。コスト効率も含めてね」

    「僕たちは全員その方針に同意しているし、そのアップグレードをできるだけ前向きな気持ちで待っている」

    アロンソはアルピーヌ復帰説を明確に否定するとともに、アストンマーティンとの長期的な関係に改めて強い信頼を示した。現在の苦境についても、ホンダやチームスタッフの努力を高く評価し、大型アップグレードによって状況は必ず改善できるとの確信を口にした。

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