カテゴリー: F1オーストリアGP

  • レッドブルF1 オーストリアGPで重量ハンディ解消狙う重要アップデート投入

    レッドブルF1 オーストリアGPで重量ハンディ解消狙う重要アップデート投入

    レッドブルは今週末のF1オーストリアGPで、2026年シーズン2度目となる大規模アップグレードパッケージを投入する。チームにとって極めて重要な改良となるが、一気に勢力図を塗り替えるような劇的な変化は期待すべきではないようだ。

    レッドブルのホームレースとなるレッドブル・リンクでは、ミルトンキーンズのチームが準備を進めてきた新パッケージがデビューする予定となっている。

    マシン全体に手を加えた改良
    今回のアップデートの詳細は明らかにされていないが、関係者の話では特定の領域だけでなくマシン全体に改良が施されているという。

    ただし、フェラーリが投入した“逆さまウイング”のような目を引く革新的なアイデアや極端なコンセプト変更が含まれているわけではない。

    今回の開発の焦点は、レッドブルがシーズン序盤から抱えていた重量問題の解消に置かれている。

    開幕時点でレッドブルはトップチームの中でも最も重いマシンを走らせていたとされ、最低重量に対して約12kgの超過があったとみられている。

    軽量化を完了へ
    マイアミGPで投入された前回のアップデートによって、その重量超過分のおよそ半分が解消された。

    そして今回のオーストリアGP向けパッケージによって残る重量ハンディキャップも取り除かれる見込みだ。

    これによりレッドブルは、今後の開発を軽量化ではなく純粋なパフォーマンス向上へ集中させることができるようになる。

    もちろんチームはアップグレードの効果をすぐに引き出したい考えだが、新パッケージの理解と最適化には一定の時間が必要になるとみられている。

    メキース代表は慎重な見方
    マイアミで投入されたアップデートは即座に一定の成果をもたらしたが、ローラン・メキース代表は今回のパッケージに過度な期待を寄せるべきではないと語っている。

    「全員がこのパッケージのために非常に懸命に働いてきた」

    メキース代表はそう語った。

    「だが、オーストリアのパッケージだけで十分だとは考えていない。まだいくつかのステップが必要になることは分かっている」

    「重要なのは、日本GP以降続けてきた差を縮める流れを維持することだ」

    「以前のように4分の1秒の差について話すのではなく、それよりも小さな差について語れるようになることを期待している」

    現在レッドブルはコンストラクターズランキング4位につけている。3位のマクラーレンとは52ポイント差があり、ホームレースで投入される今回のアップデートが反撃への足掛かりとなるか注目される。

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  • フェラーリF1 ADUO初活用 オーストリアGPでPUアップグレード投入

    フェラーリF1 ADUO初活用 オーストリアGPでPUアップグレード投入

    スクーデリア・フェラーリは、2026年F1第8戦オーストリアGPで今季初となるパワーユニットのアップグレードを投入することを正式に発表した。また、シャルル・ルクレールはFP1を欠場し、フェラーリ育成ドライバーのディーノ・ベガノビッチが代役を務める。

    フェラーリは2026年の新パワーユニット規則導入後、ライバル勢に対して出力不足が指摘されており、今回のアップグレードはFIAのADUO(Additional Development Upgrade Opportunities)制度を活用した最初の開発トークンとなる。

    ADUOを活用した最初の一歩
    フェラーリはレッドブル・リンクで内燃エンジン(ICE)の改良版を投入する。

    ただしチームは、今回のアップデートによって即座に大幅な性能向上が得られるとは考えていない。むしろ開発プログラムで得られた成果を実戦投入する第一歩と位置付けている。

    フェラーリのパワーユニット技術責任者エンリコ・グアルティエリは次のように説明した。

    「ファクトリーのチーム全体は現在、ADUO制度によって与えられた追加開発機会を最大限活用するため、計画された開発ロードマップに沿って精力的に作業を続けている」

    「シュピールベルクに持ち込むアップデートは比較的小規模なものだ。ここ数週間で開発プログラムから得られた改善を実戦に反映した成果でもある」

    「継続的な改善、迅速な対応、そして得られた成果を可能な限り早く投入するという、このスポーツの本質を体現するものだ」

    フェラーリは性能差縮小を目指す
    フェラーリのパワーユニットは、メルセデスやレッドブル・フォードと比較して出力面で不利な状況にあるとみられている。

    今回のアップグレードはその差を縮めるための第一弾であり、今後もADUO制度を活用した追加開発が続く見通しだ。

    チーム内部では、今回の改良だけで勢力図が大きく変化するとは考えられていないものの、シーズン後半へ向けた重要な基盤になると評価されている。

    ルクレールに代わりベガノビッチがFP1出走
    オーストリアGPのFP1では、ルクレールに代わってフェラーリ育成ドライバーのディーノ・ベガノビッチがSF-26をドライブする。

    ベガノビッチは第7戦スペインGPでもルイス・ハミルトンのマシンでFP1を担当しており、今回が今季2度目の公式セッション出走となる。

    フェラーリにとっては、シーズン中に4回実施が義務付けられているルーキードライバー起用規定の半分を消化することになる。

    ベガノビッチにとっても、将来的なF1昇格へ向けて貴重なアピールの機会となりそうだ。

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  • 2026年F1オーストリアGP:レッドブルリンクのタイヤ戦略と注目ポイント

    2026年F1オーストリアGP:レッドブルリンクのタイヤ戦略と注目ポイント

    2026年F1第8戦オーストリアGPの舞台となるレッドブルリンクは、標高660mの高地に位置する全長4.326km、10コーナーの高速サーキットである。急激な高低差と強力なブレーキングゾーンを特徴とし、短いラップの中で加速と減速を繰り返す「ストップ&ゴー」型レイアウトがタイヤに独特の負荷を与える。

    ピレリは今週末、最も柔らかいC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)を投入する。タイヤ摩耗よりも熱によるデグラデーションが支配的となるコースであり、戦略面では1ストップへの移行も注目される。

    Characteristics
    レッドブルリンクはブレーキングとトラクション性能が重要なサーキットだ。路面は使用年数を重ねており、ミクロ・マクロ両面で粗さが大きく、その特性がタイヤ内部に熱を発生させる要因となる。

    また年間を通じて数多くのモータースポーツイベントが開催されるため路面グリップは高く、週末を通じてラバーが乗ることでコンディションは大きく向上していく。

    コーナー立ち上がりでの強い加速はリアタイヤへの負担を増加させる一方、下り勾配でのブレーキングではフロントタイヤにも大きなストレスがかかる。コース全体で63mの高低差があり、この点ではスパに次ぐレベルだ。

    オーストラリアグランプリ

    Technical Analysis
    2026年型パワーユニットは従来より高い出力を発生するため、下り区間のブレーキングではフロントタイヤのロックアップが発生しやすくなる可能性がある。

    さらに標高660mという環境も重要な要素だ。空気密度の低下によりダウンフォースが減少し、タイヤのスリップ量が増加する傾向がある。これはタイヤ温度上昇や熱劣化を促進する要因となる。

    気温も戦略を左右する。6月下旬のシュピールベルクはバルセロナ並みの高温になることもある一方、シュタイアーマルク州の山岳地帯に位置するため天候が急変しやすく、雨や気温低下が突然訪れる可能性もある。

    オーストラリアグランプリ タイヤ戦略

    Race Strategy
    2025年大会では大半のチームが2ストップ戦略を採用した。スタートタイヤはソフト(C5)とミディアム(C4)に分かれ、表彰台を獲得したドライバーはいずれもハードタイヤで中盤スティントを走行した後、ミディアムでフィニッシュしている。

    しかしピレリは現在のタイヤが昨年より安定性を増していることから、2026年大会では1ストップ戦略が有力になる可能性があると見ている。

    タイヤ摩耗が比較的小さい一方で熱管理が重要となるため、各チームは路面温度や気象条件を見極めながら柔軟な戦略判断を迫られることになりそうだ。

    Records
    オーストリアGPは今年で39回目の開催となる。初開催は1964年のツェルトヴェークで、その後1970年から現在の開催地近郊へ移転した。

    ドライバー最多勝はマックス・フェルスタッペンの4勝で、アラン・プロストの3勝を上回る。コンストラクターではマクラーレンが7勝でトップを維持し、フェラーリとメルセデスがそれぞれ6勝で続いている。

    また新型コロナウイルス流行の影響を受けた2020年と2021年には、同サーキットでシュタイアーマルクGPも開催された。

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  • 岩佐歩夢 レーシングブルズからF1オーストリアGPのFP1出走決定

    岩佐歩夢 レーシングブルズからF1オーストリアGPのFP1出走決定

    レーシングブルズは6月24日、岩佐歩夢が2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行1回目に出走することを発表した。

    チームは公式SNSで「Ayumu in Austria(歩夢がオーストリアへ)」と投稿し、「岩佐歩夢がシュピールベルクでVCARB 03のステアリングを握る」と明らかにした。

    「また新しいマシンを経験する機会がやってきました! オーストリアGPでVCARB 03をドライブするのを本当に楽しみにしています」

    岩佐歩夢は今季、レッドブル陣営のリザーブドライバーとして活動しており、前戦バルセロナ・カタルーニャGPではレッドブル・レーシングのRB22でフリー走行1回目に出走。アイザック・ハジャーに代わって走行し、21周を走破して14番手タイムを記録した。

    当時の岩佐歩夢は「今回のレギュレーションのマシンを走らせるのは初めてでした。前回乗ったマシンとはかなり異なっていたので、セッション前にアイザックが良いアドバイスをしてくれました」と語り、ハジャーの助言が助けになったことを明かしている。

    また、「チームに対して、マシンがどのような挙動を示しているかについて有益なフィードバックを提供できたと思います」と振り返り、限られた走行機会の中でもチームへの貢献に手応えを示していた。

    今回はレッドブルではなくレーシングブルズのVCARB 03での走行となる。2026年シーズンの現行マシンを異なるチームで経験できる貴重な機会となり、レッドブル陣営の育成ドライバーとしてさらなるアピールの場となりそうだ。

    オーストリアGPのフリー走行1回目は、日本時間6月26日(金)20時30分から行われる。岩佐歩夢がどのようなパフォーマンスを見せるか注目される。

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  • キャデラックF1 オーストリアGPに大型アップデート投入 中団追撃へ勝負の一手

    キャデラックF1 オーストリアGPに大型アップデート投入 中団追撃へ勝負の一手

    キャデラックは、セルジオ・ペレスが以前から示唆していたパフォーマンス向上策について正式に認め、今週末のF1オーストリアGPで大規模なアップグレードパッケージを投入することを明らかにした。チームは中団グループへの接近を目指し、開発を加速させている。

    参戦初年度をグリッド後方でスタートしたキャデラックだが、ここ数か月の進歩は目覚ましいものがある。

    チームはレースごとに継続的なアップデートを投入し、ライバルとの差を少しずつ縮めてきた。今回のオーストリアGPは、その積極的な開発プログラムにおける新たな節目となる。

    キャデラックが開発の勢いを維持
    MAC-26は今季すでに複数回の重要な改良を受けている。

    モナコGPでは改良型リアウイングとエキゾーストパッケージが投入され、バルセロナでは冷却システムとリアウイング性能にさらなる改良が加えられた。

    その成果は予選にも表れており、ペレスはQ1最速タイムから1.9秒差まで接近し、アストンマーティン勢を上回るパフォーマンスを見せた。大きな話題にはならなかったものの、着実な前進だった。

    そして今回、キャデラックはさらに大規模な改良を携えてレッドブル・リンクへ向かう。

    チーム代表のグレアム・ロードンは次のように語った。

    「現在はレースが立て続けに開催されている。この時期は物流面への対応と競争力向上を両立させることが大きな課題のひとつだ」

    欧州ラウンドの過密日程はチームのあらゆる部門に負担をかけているが、キャデラックは新パーツの供給を継続している。

    そして今回のアップデートは小規模なものではない。

    「それでも今週末に新たな大規模アップグレードパッケージを投入できることを嬉しく思う」

    「新しいサイドポッドとフロアを導入する。非常に大きな作業であり、中団との差を着実に縮める流れを継続できることを期待している」

    新型サイドポッドと改良型フロアの投入は、大規模な空力開発への投資を示すものであり、キャデラックが現状維持ではなく積極的な進化を目指していることを物語っている。

    キャデラック F1 オーストリアグランプリ

    中団グループへの挑戦
    今回のタイミングは理想的とも言える。

    オーストリアGPと次戦イギリスGPは連戦となるため、キャデラックは性格の異なる2つのサーキットで新パッケージの効果をすぐに検証できる。

    ロードンは依然として慎重な姿勢を保っているが、チームの成長速度には自信を見せた。

    「オーストリアが簡単な挑戦になるとは考えていない。しかし我々は常に学び続けているし、今週末も再び前進できると確信している」

    その自信はペレスも共有しているようだ。

    ペレスは波乱のモナコGPで惜しくもポイント獲得を逃し、スペインGPではさらに厳しい週末を経験した。しかし彼は一貫してチームの急速な進歩を評価しており、大型アップデートが近く投入されると語っていた。

    今回の発表は、その見通しが正しかったことを裏付けるものとなった。

    新たな空力パーツの投入に加え、これまでのアップデートでも前向きな兆候が見られている。オーストリアGPはキャデラックの進化を測る新たなベンチマークとなりそうだ。

    中団グループとの差はまだ残されている。しかしキャデラックはもはやF1の開発競争を傍観する存在ではない。新たな大型パッケージをMAC-26に投入し、その挑戦は新たな段階へと突入する。

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  • マクラーレンF1 話題の“逆さまリアウイング”をオーストリアGPで評価

    マクラーレンF1 話題の“逆さまリアウイング”をオーストリアGPで評価

    2026年F1第8戦オーストリアGPで、マクラーレンがフェラーリとレッドブルに続き、話題となっている“逆さまリアウイング”コンセプトの評価を開始する。

    マクラーレンはフリー走行で実験仕様のリアウイングを投入し、今後のレース導入に向けたデータ収集を進める予定だ。チームは現時点でまだ開発段階にあるとしているが、シーズン後半での実戦投入を視野に入れているとみられる。

    マクラーレンも“逆さまリアウイング”開発へ
    フェラーリは2026年プレシーズンテストで独特な“逆さまリアウイング”を初披露した。

    この設計では、DRS作動時に開く上段フラップ部分を従来とは逆向きに配置。ストレートでの空力効率向上を狙った革新的なアイデアとしてパドックの注目を集めた。

    フェラーリはマイアミGPで実戦投入し、レッドブルも同大会で独自バージョンを導入。その流れを受けてマクラーレンも開発を進めてきた。

    チームはオーストリアGPを前に「金曜日のフリー走行を通じて実験的なリアウイングをテストする」と明らかにしている。

    『The Race』によると、この仕様はまだ試験段階にあり、通常仕様との比較評価を行う見込みだという。

    ロブ・マーシャルが注目していたフェラーリのアイデア
    マクラーレンのチーフデザイナーを務めるロブ・マーシャルは、シーズン序盤からフェラーリのリアウイング設計に強い関心を示していた。

    4月にウォーキングのマクラーレン本社で行われたイベントで、マーシャルは次のように語っている。

    「みんなあれを見て『なるほど、悪くない。でも本当に合法なのか?』と思った。結果として合法だった」

    マーシャルは、F1ではライバルチームの優れたアイデアを分析することが当たり前だと説明した。

    「我々はあらゆるものを調べている」

    「レギュレーションを確認した時点ですぐに対象外になるものもあるし、検討を続けるものもある」

    「マシンの基本設計やエンジンレイアウトの違いによって採用できないケースもある」

    「しかし最終的には、ほぼすべてのアイデアを何らかの形で分析している。風洞実験やCFD解析まで進むものもあれば、理論的な検討だけで終わるものもある」

    コピーが成功しないとは限らない
    F1では他チームの技術を模倣しても同じ効果が得られないとよく言われる。

    しかしマーシャルは、その考え方が必ずしも正しくないと指摘する。

    「F1では『他チームのものをコピーしても機能しない』という言葉がよく使われる」

    「だが必ずしもそうではない」

    「他チームのマシンで機能したものが、自分たちのマシンでも機能する場合はある」

    その例として、2009年に大きな話題となったダブルディフューザーを挙げた。

    「ダブルディフューザーを思い出してほしい。最初は1台のマシンで機能した」

    「その後、全チームがコピーした。そして結果的にそれは他のマシンでも機能した」

    今回の“逆さまリアウイング”が同様の成功例となるかはまだ不透明だが、フェラーリが切り開いた新たな空力コンセプトが、2026年シーズンの開発競争における重要テーマのひとつになりつつある。

    オーストリアGPで真価を探る
    マクラーレンはオーストリアGPのフリー走行で従来仕様との比較テストを実施し、空力効率やDRS作動時の効果を詳細に分析する見込みだ。

    現段階では実験的な評価に留まるが、期待どおりの成果が得られれば、フェラーリ、レッドブルに続く3チーム目としてシーズン後半に正式投入される可能性が高い。

    トップチーム3陣営が同じ方向性の開発に収束しつつあることは、この“逆さまリアウイング”が持つポテンシャルの大きさを示している。

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    Source: The Race

  • ウィリアムズF1に暗雲 アルボンがオーストリアGPを前に厳しい見通し

    ウィリアムズF1に暗雲 アルボンがオーストリアGPを前に厳しい見通し

    2026年シーズンの巻き返しを期待していたウィリアムズだが、その希望は急速にしぼみつつある。カルロス・サインツJr.が「設計を見直す必要がある」と危機感を示した直後、今度はアレクサンダー・アルボンがオーストリアGPを前に厳しい見通しを明かした。

    新レギュレーション導入によって中団争いへの復帰を目指していたウィリアムズだが、現実には苦戦が続いている。

    開幕から7戦を終えた時点でコンストラクターズランキングは8位。下位にはアウディ、キャデラック、アストンマーティンしかおらず、シーズン前の期待とは大きくかけ離れた状況となっている。

    高速コーナーが弱点 オーストリアでも苦戦予想
    バルセロナではアレクサンダー・アルボン、カルロス・サインツJr.ともに入賞圏に届かず、マシンの根本的な競争力不足が改めて浮き彫りとなった。

    来週のオーストリアGPについては、レッドブルリンクの特性がウィリアムズにとって追い打ちとなる可能性がある。

    「中団のライバルと比べると、高速コーナーではかなり遅れている」

    アルボンはそう語り、次のように続けた。

    「レッドブルリンクは第2セクターと第3セクターがほとんど高速コーナーだから、どう対応するか見ていかなければならない」

    「それにカルロスは予選でリアム・ローソンから1.5秒も遅れていた。僕たちにはやるべきことがたくさんある」

    モナコでの8位が今季最高成績という事実も、チームの苦戦を物語っている。サインツJr.も9位を3回記録しているものの、安定してトップ10争いに加わることはできていない。

    予選後に判明したメカニカルトラブル
    アルボンはまた、バルセロナで予選後にマシンのメカニカルトラブルが発覚していたことも明らかにした。

    「予選後にクルマに機械的な問題が見つかった。パルクフェルメの規定で部品交換はできなかったので、ガレージでは本来の状態に近づけるための応急処置しかできなかった」

    「何が起きているのか理解しなければならない。クルマの挙動がおかしいことは分かっているし、それを修正する必要がある」

    その影響は予選中から表れていたという。

    「予選で自分がどんなクルマに乗っているのか分からなかった理由が説明できる」

    「左コーナーと右コーナーで挙動が違い、次のコーナーでクルマがどう反応するのか予測できなかった」

    「原因が分かったことには少し安心している。でもオーストリアでは同じ問題が起きないことを願っている」

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ・レーシング

    新世代F1マシン特有の課題も
    アルボンは今回の問題を単なる不運とは考えていない。

    2026年型マシンは完全新規則のもとで開発されており、パワーユニットだけでなく車体各部の信頼性にも多くの課題が残されているという。

    「こういうものだと思う。マシンは非常に新しいし、信頼性の問題はパワーユニットだけではないと分かってきている」

    「クルマの部品が本来意図した通りに機能しているか確認するプロセスを進めているところだ」

    「運が悪いとは思わない。ただ僕たちがもっと改善し、より良い仕事をしなければならないだけだ」

    深刻化するウィリアムズの危機感
    サインツJr.は前戦終了後に「設計図に戻るべきかもしれない」と発言し、マシンコンセプトそのものへの疑問を口にした。そして今回、アルボンも高速サーキットであるレッドブルリンクでの苦戦を予想した。

    シーズン前には中団上位進出が期待されていたウィリアムズだが、現在は表彰台や大型アップデートの成功を語る段階ではない。まずは競争力回復の兆しを見つけ出せるかどうかが、オーストリアGP最大の焦点となりそうだ。

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  • フェラーリF1 オーストリアGPで“魔法のような”新燃料投入 エンジン性能向上へ勝負

    フェラーリF1 オーストリアGPで“魔法のような”新燃料投入 エンジン性能向上へ勝負

    スクーデリア・フェラーリは今週末のF1オーストリアGPで、大きな注目を集めるパワーユニットアップグレードを投入する見通しだ。新たな燃料と組み合わせた独自の開発アプローチにより、エンジン性能の向上を狙っている。

    FIAのADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)制度によって追加開発の権利を得たフェラーリは、メルセデスとの差を縮めるだけでなく、マシン全体のパフォーマンス向上を目指している。

    フェラーリが進める異例の高温エンジン戦略
    フェラーリは今季、エンジン内部へ送り込む空気の温度を他メーカーよりも高く設定する独自のコンセプトを採用している。

    一般的なF1パワーユニットでは吸気温度を70~80度程度に抑えることが多いが、フェラーリは約100度で運用していると報じられてきた。

    高温化は熱効率の面で不利になる可能性がある一方で、冷却システムやボディワーク設計の自由度を高めるメリットがあるとされる。結果として空力性能を優先したマシン設計が可能になり、フェラーリはこの方向性に一定の手応えを得ているようだ。

    今回のオーストリアGPでは、その上限をさらに引き上げ、110度近辺での運用を目指しているとイタリアメディア『Motorsport IT』は伝えている。

    新シェル燃料との組み合わせで出力向上を狙う
    今回のアップグレードの鍵となるのが、シェルが開発した新仕様の燃料だ。

    報道では、エネルギー密度を高めた「高カロリー燃料」と表現されており、フェラーリの高温運用コンセプトと組み合わせることで、これまでにない性能領域へ到達することを目指しているという。

    この取り組みは現地メディアから「魔法のようなトリック」とも評されている。

    フェラーリはADUO制度の評価において、ベンチマークとされたレッドブル・フォード製パワーユニットに対し4~6%程度の性能不足が認定されたとされる。そのため追加アップグレード枠を活用し、エンジン出力向上を進めている。

    エンジンだけでなく空力効率改善も重要課題
    フェラーリの狙いは単純な馬力向上だけではない。

    ストレートスピード改善には出力増加と同時に空気抵抗の削減も重要であり、今回の高温コンセプトはその両面に貢献する可能性がある。

    マクラーレンのランド・ノリスはバルセロナで、フェラーリが強力なエンジンを手に入れれば「ライバル勢にとって恥ずかしいレベルになる」と語っていた。SF-26のシャシー性能を高く評価しているからだ。

    もしフェラーリがレッドブル・リンクでメルセデスと互角以上の戦いを見せることができれば、このアップグレードの効果を示す重要な証拠となるだろう。

    タイトル争いへの試金石となるオーストリアGP
    オーストリアGPは一般的に高出力エンジンが求められるサーキットとして知られており、メルセデス勢が有利と見られている。

    一方で、メルセデスは今季バッテリー関連の信頼性問題に苦しんでおり、一部ではオーストリアGPでパワーユニット出力をやや抑えて運用する可能性も報じられている。

    その状況でフェラーリのアップグレードが期待通りの成果を発揮すれば、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールは優勝争いへ本格的に加わる可能性がある。

    オーストリアGPでの結果は、フェラーリが2026年のドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で本格的な挑戦者になれるかを占う重要な週末となりそうだ。

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  • F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第8戦オーストリアGPのスケジュールとテレビ放送時間・配信日程。日本時間では6月26日(金)から走行がスタートし、予選は6月27日(土)、決勝は6月28日(日)に行われる。

    舞台となるのはオーストリア・シュピールベルクのレッドブルリンク。全長4.318kmのレイアウトはF1カレンダーの中でも比較的短く、3本の長いストレートと高低差のあるコーナーを組み合わせたコースとなっている。短いラップタイムの中でコンマ1秒を争うため、予選ではわずかなミスが順位に大きく影響する。

    2026年シーズン第8戦を迎えるF1は、前戦バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初優勝を飾ったルイス・ハミルトンに大きな注目が集まる。ランキング首位のキミ・アントネッリはスペインでリタイアを喫し、ハミルトンとの差は41ポイントまで縮小。ジョージ・ラッセルもタイトル争いに踏みとどまっており、選手権争いは新たな局面を迎えている。

    レッドブルリンクのルーツは1969年に開業したエステルライヒリンクにある。森の中を駆け抜ける超高速コースとして知られたが、安全面の課題から1987年を最後にF1開催は終了。その後、ヘルマン・ティルケによる大改修を経てA1リンクとして生まれ変わり、1997年にF1へ復帰した。さらにレッドブル創業者の故ディートリッヒ・マテシッツによる買収と再整備を経て、現在のレッドブルリンクとして2014年からF1開催が続いている。

    オーバーテイクポイントはターン3とターン4が中心で、DRSを活用した激しいバトルが期待される。一方でラップタイム差が小さいため、予選順位やピット戦略も勝敗を大きく左右する。標高約700mに位置することから空気密度が低く、パワーユニットやブレーキの冷却管理も重要なテーマとなる。

    現地の天気予報では週末を通して晴天が続く見込みで、決勝日の日曜日には最高気温31度前後まで上昇する予想となっている。ドライコンディションでの開催となれば、各チームの純粋なパフォーマンスが試される週末となりそうだ。

    2026年F1オーストリアGP スケジュール
    ■ 6月26日(金)
    フリー走行1:20:30~21:30(現地時間:13:30~14:30)
    フリー走行2:24:00~25:00(現地時間:17:00~18:00)

    ■ 6月27日(土)
    フリー走行3:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    予選:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 6月28日(日)
    決勝:22:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 6月26日(金)
    フリー走行1:20:20~22:10
    フリー走行2:23:50~25:40

    ■ 6月27日(土)
    フリー走行3:19:20~21:10
    予選:22:50~27:00

    ■ 6月28日(日)
    決勝:21:20~27:00

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第8戦オーストリアGPをライブ配信する。さらにフリー走行1回目、フリー走行2回目、フリー走行3回目は無料配信の対象となっている。

    ■ 6月26日(金)
    フリー走行1:20:20~(無料配信)
    フリー走行2:23:50~(無料配信)

    ■ 6月27日(土)
    フリー走行3:19:20~(無料配信)
    予選:22:50~

    ■ 6月28日(日)
    決勝:21:20~

    サーキット情報
    2026年F1 オーストリアグランプリ
    FORMULA 1 LENOVO AUSTRIAN GRAND PRIX 2026
    サーキット名: レッドブルリンク
    コース全長: 4.318km
    周回数:71
    レースディスタンス:306.452 km
    ラップレコード:1分07秒924(オスカー・ピアストリ / 2025年)

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPへ特別オレンジヘルメット披露

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPへ特別オレンジヘルメット披露

    マックス・フェルスタッペンがオーストリアGPに向けた特別仕様のオレンジヘルメットを公開した。レッドブルのホームレースとなるレッドブル・リンクでは毎年多くのオランダ人ファンが集結しており、4度のF1ワールドチャンピオンは今年も“オレンジアーミー”とともに戦う準備を整えている。

    一方でレッドブルは、前戦スペインGPで改めてライバルとの差を突きつけられた。チームはオーストリアGPで軽量化を含むアップデートを投入する予定で、ホームレースでの巻き返しを目指している。

    フェルスタッペンが特別ヘルメットを公開
    フェルスタッペンは自身のSNSでオーストリアGP用の特別ヘルメットを披露した。

    鮮やかなオレンジを基調としたデザインは毎年恒例となっており、オランダ国旗を象徴するカラーとライオンのモチーフが取り入れられている。

    フェルスタッペンは投稿の中で「再びオレンジに戻る。来週が楽しみだ!」とコメント。オーストリアGPへの期待を示した。

    また、オーストリアGPでは特別仕様の「オレンジライオン・ドライバーキャップ」も用意される。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    ホームレースを迎えるレッドブル
    オーストリアGPはレッドブルにとってシーズンの中でも特別な意味を持つイベントだ。

    レッドブル・リンクには毎年大勢のオランダ人ファンが詰めかけ、スタンドをオレンジ色に染め上げることで知られている。

    しかし、チームの現状は決して楽観できるものではない。

    フェルスタッペンは前戦スペインGPで4位に終わり、表彰台争いに加わることができなかった。中高速コーナーを多く持つ伝統的なサーキットでは、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンに対して依然として苦戦している状況が浮き彫りとなった。

    メキース「現実を確認した週末だった」
    レッドブルのチーム代表を務めるローラン・メキースは、スペインGPについて「現実を確認する週末になると予想していた」と振り返った。

    「バルセロナでは現実を確認することになると予想していた。長いストレートと中高速コーナーを持つサーキットで、中国や日本以来、再びこうした特性のコースに戻ったからだ」

    「モナコではポールポジション争いができたが、今回は異なるパフォーマンスになることを覚悟していた」

    それでもシーズン序盤と比較すると前進は見られているという。

    「ポールポジションや優勝争いに必要なペースとの差は3~4分の1秒程度だった。シーズン序盤に同様のサーキットで見せていた状況とは大きく異なる」

    「もちろん、まだ差は残っている。パワーユニット面でもシャシー面でも改善が必要であり、それが次の課題だ」

    オーストリアGPで軽量化アップデート投入へ
    メキースはオーストリアGPで新たなアップデートを投入することも明らかにした。

    今回の改良にはRB22の軽量化が含まれているという。

    「オーストリアではもう少し軽くできることを期待している」

    「マシンに少しダイエットをさせて、体重を減らす計画だ」とメキースは笑顔で語った。

    ホームレースでのアップデートがどれほどの効果を発揮するかは未知数だが、フェルスタッペンは大観衆の声援と特別なオレンジヘルメットを背に、今季初のホームレース勝利を目指して戦うことになる。

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