カテゴリー: F1オーストリアGP

  • ホンダF1 今季PUアップグレードは1回のみ AMR26Bは完成次第投入

    ホンダF1 今季PUアップグレードは1回のみ AMR26Bは完成次第投入

    2026年シーズンの巻き返しを目指すアストンマーティンは、新型マシン「AMR26B」の投入をホンダのパワーユニット開発スケジュールに合わせることなく、完成次第デビューさせる方針を明らかにした。

    一方、ホンダF1のチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、今季のパワーユニットアップグレードは夏に予定する1回限りとなり、その後は2027年型エンジンの開発へ全面的に注力する考えを示した。

    AMR26Bはホンダの開発を待たず完成次第投入
    アストンマーティンは現在、エイドリアン・ニューウェイが主導して開発した大規模アップデート版「AMR26B」の投入準備を進めている。低迷するシーズンを立て直す切り札と位置付けられており、チームは一刻も早い実戦投入を目指している。

    オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクで取材に応じたマイク・クラックは、AMR26Bの投入時期についてホンダの開発状況とは切り離して判断すると説明した。

    「アストンマーティンとホンダは互いに依存しているわけではない。常にスケジュールをできる限り前倒ししようとしているし、準備が整い次第マシンを投入する。いつ完成するかを見極めることになる」

    一方、ホンダは新型パワーユニットを7月末から8月初旬に投入できるよう開発を進めている。

    ホンダは今季アップグレードを1回に集中
    2026年はADUO制度によってホンダには最大2回のパワーユニット性能向上が認められる可能性があるものの、ホンダはその権利を使い切る予定はない。

    チーフエンジニアの折原慎太郎は、夏に予定するアップグレードが今季唯一の改良になることを明言した。

    「夏頃に新しいエンジンを投入する予定です。夏休み前になるか後になるかはまだ分かりません」

    「今年はそれ以上の開発は行いません。そのため、この夏のアップデートを重要なものにしたいと考えています。小さな改良ではありませんが、奇跡のようなものでもありません。大きな前進を実現できるよう懸命に取り組んでいます」

    夏以降は2027年の新レギュレーションに向けたパワーユニット開発へ完全に軸足を移す計画だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム / 本田技研工業

    高地のオーストリアGPはホンダに厳しい戦い
    オーストリアGPが行われるレッドブル・リンクは標高約700mの高地に位置しており、ターボチャージャーへの負荷が大きいサーキットとして知られている。競争力不足に苦しむホンダにとっては、さらに厳しい条件となる見込みだ。

    折原は、高地特有の課題について次のように説明した。

    「ターボにとって大きなチャレンジになります。昨年はMGU-Hのサポートがありましたが、今年はありません」

    「そのため、ターボには先週(バルセロナ)とは異なる挙動が求められます。パワーベンチでは同様の条件を再現したテストを行いましたが、このサーキットでターボとエンジンがどのような挙動を示すかを確認することが重要です。それがフリー走行で最も重要なポイントになります」

    アストンマーティンはAMR26Bを完成次第投入する方針を維持し、ホンダは夏の1度だけの大型アップグレードに勝負を懸ける。両者はそれぞれ独立したスケジュールで開発を進めながらも、シーズン後半の巻き返しに向けて重要な局面を迎えている。

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  • アントネッリがメルセデスF1のチームオーダー示唆「状況次第で戦い方を変える」

    アントネッリがメルセデスF1のチームオーダー示唆「状況次第で戦い方を変える」

    2026年F1ドライバーズ選手権をリードするアンドレア・キミ・アントネッリは、メルセデスが今後のレースでチーム内バトルへの対応を見直す可能性があることを明かした。ライバル勢が急速に迫る中、ジョージ・ラッセルとの自由なバトルだけでなく、タイトル争い全体を見据えた判断が必要になるとの考えを示している。

    前戦バルセロナ・カタルーニャGPでアントネッリは、残り3周で電気系トラブルによりリタイア。

    当時2位を走行していたが、この結果により5連勝が止まり、フェラーリのルイス・ハミルトンが今季初優勝を挙げてランキング2位へ浮上した。

    さらにこのレースでは、アントネッリとラッセルが激しく争ったことでタイムを失い、その間にハミルトンがバーチャル・セーフティカー(VSC)中のピットストップを活用して逆転勝利を収めた。

    レース後、チーム代表のトト・ヴォルフは「ドライバー同士を自由に戦わせたことで勝利を逃した可能性がある」と認め、オーストリアGPを前にドライバーと話し合いを行ったことを明かしていた。

    ライバル次第で戦い方を変更
    アントネッリは、今後も基本的には自由にレースをする方針を維持しながらも、ライバルとの戦況によっては対応を変える考えを示した。

    「どういうレースをするかは、本当に状況次第だと思う」

    「もし他チームからプレッシャーを受けている状況なら、違った戦い方をすることになる。でも僕とジョージだけの争いなら、これまで通り自由にレースができる」

    さらに、タイトル争いが激化する中ではチーム内だけを見て戦う段階ではなくなってきたと説明した。

    「もちろん、これからはもっと賢くレースをすることが重要になる。ジョージと僕だけの問題ではなく、他のライバルたちも迫ってきているからだ」

    「今週末はトップ4チームが本当に接近すると思う。フェラーリはよりパワフルな新しいエンジンを投入するし、レッドブルは大規模アップグレードを持ち込む。それにマクラーレンもマイアミ以降ずっと速さを見せている」

    「だから僕自身のレースの進め方も少し変わるかもしれない。それも状況次第だ」

    「もし他のドライバーがすぐ近くにいて、ライバルが接戦なら、ジョージと2人だけで争っている時とは違う戦い方になると思う」

    ヴォルフもスペインGPを反省
    スペインGP後、ヴォルフはチーム内バトルが結果的に勝利を逃す要因になった可能性を認めていた。

    「今日はチーム内ではフェアにレースをさせようとした。しかし、それが勝利を失う原因になったのかもしれない」

    「レース優勝を他チームと争っている状況では、どう対応すべきかをドライバーたちと話し合う必要がある」

    メルセデスは開幕から圧倒的な強さを見せてきた一方、近年はライバル勢との差が急速に縮まりつつある。

    タイトル争いは「簡単ではない」
    アントネッリは、ハミルトンの復調やラッセルの速さ、さらにメルセデスの信頼性問題も含め、今後のタイトル争いは厳しいものになると認めた。

    ハミルトン、ラッセル、そしてマシンの信頼性のどれが最も気になるかと問われると、アントネッリは「全部だ」と笑いながら答えた。

    「でも心配しているというより、簡単な戦いにはならないと分かっているだけだ」

    「ジョージは本当に速いし、ルイスは今とても調子が良く、マシンにも完全に馴染んで勢いがある」

    「厳しい戦いになるのは間違いない。だからこそ、あらゆるチャンスを最大限に生かすことが重要だ。バルセロナでは最後にトラブルが起きて大きなポイントを失ってしまった」

    「チャンスがある時は必ず最大限の結果を出さなければならない。何が起きるか分からないからね」

    さらに、ランキング上位以外のドライバーもまだ優勝争いから脱落したわけではないと強調した。

    「他のドライバーたちも決して除外はできない。昨年マックス(フェルスタッペン)が大きなポイント差をひっくり返したことを見れば分かる。だから常に集中し、自分のベストを尽くすことが大切なんだ」

    メルセデスは2026年シーズン序盤を支配してきたものの、直近3戦で2度のメカニカルトラブルによるリタイアを喫している。カナダGPではラッセル、スペインGPではアントネッリがトラブルで戦列を去り、スペインGPは今季初めてメルセデスが勝利を逃したレースとなった。

    オーストリアGPではフェラーリの新型パワーユニット、レッドブルの大規模アップグレード、そして好調を維持するマクラーレンが加わることで、タイトル争いは新たな局面を迎えそうだ。メルセデスはドライバー同士の自由なバトルを維持しつつも、状況に応じた柔軟なチーム戦略で王座防衛を目指すことになる。

  • リアム・ローソン ニコラ・ツォロフのF1昇格で交代説「話すにはまだ早い」

    リアム・ローソン ニコラ・ツォロフのF1昇格で交代説「話すにはまだ早い」

    リアム・ローソンは、自身の将来を巡る憶測について冷静な姿勢を示し、2027年シーズンに向けた話し合いを行うには「まだ早い」と強調した。

    今週末のF1オーストリアGPを前に、スペインメディアのsoymotor.comは、FIA F2選手権に参戦するニコラ・ツォロフが2027年にレッドブル陣営のいずれかのF1チームのシートを確約されたと報じた。この報道を受け、レーシングブルズで戦うローソンの去就にも再び注目が集まっている。

    しかしローソンは、今は将来ではなく現在のシーズンに集中していると語った。

    「まだすごく早い段階だ」

    「ここまでは本当にいいシーズンになっている。すごく楽しめているし、このマシンから学ぶこともたくさんある。毎週末少しずつ理解を深められているし、いい状態にいる。でも、その勢いを維持していきたい」

    「そういう話をするにはまだ早いけれど、僕自身は本当に満足しているし、チーム全体としても満足している」

    昨年の苦境から着実に復活
    昨年のローソンは、レッドブルからわずか2戦で降格という厳しい経験を味わった。その後レーシングブルズで再び評価を高め、2025年オーストリアGPでは自身最高となる6位入賞を記録。これが自信回復の大きなきっかけとなった。

    そして2026年は開幕7戦で5度のポイント獲得を記録し、ドライバーズランキング10位につけるなど安定したパフォーマンスを披露。コンストラクターズランキングでもレーシングブルズは6位につけている。

    この1年間で大きく成長したとローソンは振り返る。

    「今はすごくいい状態にいると思う。この12か月で本当に多くのことを学んだ」

    「現時点では物事はうまく進んでいる」

    オーストリアGPは実行力が勝負
    レッドブル・リンクは中団勢のタイム差が非常に小さくなるサーキットとして知られており、ローソンは週末を通じた実行力が結果を左右すると考えている。

    「ここはいつも本当に接戦になる。だから週末を通してどう実行するかが非常に重要になる」

    レーシングブルズ代表のアラン・パーメインも、VCARB 03の最新アップデートに手応えを感じている。

    「最新アップデートを投入したVCARB 03は、さまざまなタイプのサーキットで良好な性能を示している。オーストリアでも自信を持って臨めるし、強い週末をまとめられればさらにポイントを持ち帰れるはずだ」

    課題は決勝ペースの改善
    一方でローソンは、予選での速さを決勝でも再現することが現在の課題だと認めた。

    「予選ではいい状態にあるし、本当にいいマシンだと思う。でも、そのパフォーマンスを決勝でも再現するのは少し難しくなっている」

    最近のレースでも、予選では好位置につけながら決勝ではライバル勢に苦戦する展開が続いている。ただし、ローソンはマシンに大きな欠点があるとは考えていない。

    「今取り組んでいる課題だ」

    「決勝では予選とはまったく違うスピード域で走ることになるし、バランスを改善する方法を探っているところだ」

    「きっと細かい部分の問題なんだと思う。大きな欠点ではない」

    「マシン自体の速さはある。だから速さを引き出す方法は分かっているし、決勝仕様のマシンをさらに磨き上げて強くしていくだけだ」

    レーシングブルズはアップデートによって競争力を高めつつあり、ローソン自身も現在の環境に満足していることを強調した。一方で、2027年のレッドブル陣営のドライバーラインアップを巡る憶測は今後も続く可能性があるが、本人は現時点では将来よりも目の前のシーズンで結果を積み重ねることに集中する姿勢を崩していない。

  • メルセデスF1 オーストリアGPヒートハザード宣言でバッテリーの信頼性に懸念

    メルセデスF1 オーストリアGPヒートハザード宣言でバッテリーの信頼性に懸念

    メルセデスは2026年シーズンのF1で両選手権をリードしているものの、シーズンを通じてパワーユニットの信頼性問題に苦しんでいる。そして、FIAがオーストリアGPを対象に「ヒートハザード(高温警戒)」を宣言したことで、その懸念はさらに大きくなりそうだ。

    レッドブル・リンクは高速レイアウトが特徴で、理論上はストレート性能に優れるメルセデスに有利なサーキットと考えられている。

    また、高地に位置するため、小型ターボを採用するフェラーリは標高の影響を受け、パフォーマンス向上が制限される可能性もある。

    しかし、メルセデスも決して安心できる状況ではない。チームが抱える信頼性問題は、シュピールベルクの厳しい環境でより深刻になる恐れがある。

    バッテリー問題に高温が追い打ち
    メルセデスのパワーユニットで最も深刻な課題となっているのはバッテリー関連のトラブルだ。

    元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、メルセデスには「根本的な電気系統の問題」があると指摘している。

    実際、カナダGPではジョージ・ラッセルが首位争いの最中にバッテリーが故障。続くスペインGPではアンドレア・キミ・アントネッリも同様のトラブルに見舞われ、レース終盤にリタイアを喫した。

    この問題はワークスチームだけにとどまらない。メルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームにも影響が及んでおり、マクラーレンではランド・ノリスがカナダGPとモナコGPでメカニカルトラブルによりリタイアしている。

    そうした状況の中、FIAはオーストリアGPで気温およびヒートインデックスが基準値を超える見通しとなったことから、週末に「ヒートハザード」を宣言した。

    高温の路面環境は冷却系やバッテリーへの負荷をさらに高めるため、メルセデスとカスタマーチームにとっては、さらなるメカニカルトラブルのリスクを抱えることになる。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    性能と信頼性の難しいバランス
    メルセデスにとって、オーストリアGPでエンジントラブルを再発させる余裕はない。

    一方のフェラーリは今週末にパワーユニットのアップグレード投入を予定しており、もしメルセデスが信頼性問題でポイントを失えば、両チャンピオンシップ争いでライバルとの差は一気に縮まる可能性がある。

    さらに厄介なのは、現時点でメルセデスが決定的な解決策を見いだせていないことだ。バッテリーの信頼性を確保するためにパワーユニットの出力を抑えれば、今度は最高速やレースペースが犠牲になる可能性がある。

    シュピールベルクの暑さは、メルセデス製パワーユニットにさらなる負荷を与えることになる。冷却性能の確保とバッテリー管理を両立できなければ、今季序盤に築いた優位性が揺らぐ週末となるかもしれない。

    メルセデスは高速サーキットとの相性では優位に立つとみられているが、FIAのヒートハザード宣言によって最大の課題は信頼性へと移った。オーストリアGPでは純粋な速さだけでなく、高温環境を乗り切る耐久性が結果を左右する重要な要素となりそうだ。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1残留を明言「来季も100%ここで走る」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1残留を明言「来季も100%ここで走る」

    ジョージ・ラッセルは、2027年まで有効な契約オプションを保有するメルセデスで、来季もレースに参戦すると明言した。レッドブルのマックス・フェルスタッペンとの交代説が再び浮上するなか、自身の去就に疑問の余地はないと強調している。

    現在、ラッセルには2027年までメルセデスに残留できる契約オプションがあり、本人はキミ・アントネッリとともに来季もチームに残る考えを示した。

    一方で、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、2026年限りでレッドブルやF1に残留するかどうかを明言しておらず、メルセデス移籍の噂が再燃していた。

    フェルスタッペンは2026年から導入された新パワーユニット規則をたびたび批判しており、FIAが承認した2027年・2028年のレギュレーション変更が、彼の将来の決断にどのような影響を与えるかも注目されている。

    そのため、レッドブルを離れてF1に残る場合の有力候補としてメルセデス移籍説が長年取り沙汰されてきた。

    ラッセル「100%ここで走る」
    しかし、ラッセルはオーストリアGPの木曜日に行われたメディア対応で、自身の残留は揺るぎないものだと断言した。

    「今週末に発表はない」とラッセルは英国メディアに語った。

    「でも、僕は来年も(メルセデスで)ここでレースをしている。100%だ」

    さらに、チーム代表トト・ヴォルフとの間でも契約について話し合う必要はなかったと明かした。

    「(ヴォルフとは)そのことについて話し合ってすらいない。話し合う必要もない」

    「疑問符が付くような状況ですらない。これ以上詳しく話すつもりはないけれど、来年も僕はここにいる。それが事実だ」

    ラッセルの発言により、少なくとも2027年シーズンに向けたメルセデスのドライバー体制は変更されないとの見方が強まった。一方で、フェルスタッペンの将来については依然として正式な発表はなく、今後の動向が引き続き注目される。

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  • メルセデスF1 トト・ヴォルフ「反撃が必要」 オーストリアGPでアップデート投入

    メルセデスF1 トト・ヴォルフ「反撃が必要」 オーストリアGPでアップデート投入

    ルイス・ハミルトンが前戦スペインGPでフェラーリ移籍後初優勝を飾り、メルセデスの開幕6連勝が止まった。2026年シーズン序盤を支配してきたメルセデスだが、ライバル勢の巻き返しを受け、チーム代表トト・ヴォルフはオーストリアGPでの反撃を誓っている。

    コンストラクターズランキングでは依然として72ポイント差で首位を維持し、ドライバーズランキングでもアンドレア・キミ・アントネッリがハミルトンに41ポイント差をつけてトップに立っている。

    しかしヴォルフは、現在の状況に危機感を抱いている。

    バルセロナで突き付けられた現実
    前戦スペインGPは、メルセデスにとって今後の課題を浮き彫りにする週末となった。

    ヴォルフは、ライバル勢の急速な進歩を認め、チームもさらなる改善が必要だと語った。

    「バルセロナは現在のパフォーマンスを測るベンチマークとなった。開幕から6連勝したあとだっただけに、現実を突き付けられる結果になった」

    「ライバルたちは急速に差を縮めてきており、私たちも対応しなければならない。両タイトルを争う立場にあるが、シーズン終了時に頂点に立つためには改善が必要だ」

    一方で、今季のメルセデス最大の課題は信頼性だ。ここまでマシントラブルによって43ポイントを失っており、これは全チーム中で最多となっている。

    カナダGPではジョージ・ラッセルが勝利目前でリタイアを喫し、スペインGPでは2位走行中だったアントネッリもマシントラブルで18ポイントを失った。

    ヴォルフは次のように続けた。

    「ここまでの最大の弱点は信頼性だ。ここ数戦で両マシンとも多くのポイントを失ってしまった。クリーンな週末をまとめられなければ、ライバルたちは喜んでその隙を突いてくるだろう」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    オーストリアGPで新アップデート投入
    メルセデスは巻き返しに向け、オーストリアGPへ新たなアップデートを投入する。

    カナダGPで導入した大型アップデートをさらに発展させたもので、W17の性能向上と信頼性改善の両面を狙っている。

    ヴォルフは次のように説明した。

    「私たちは立ち止まるつもりはない。今週末のオーストリアでは、パフォーマンスと信頼性の両方を改善することを目的としたアップデートをいくつか投入する」

    レッドブル・リンクは1周が短く、わずかなタイム差が予選・決勝の結果を左右するサーキットだ。高地特有の厳しい条件も重なり、マシン性能だけでなく信頼性も重要な勝負の鍵となる。

    ヴォルフは最後に、完璧な週末をまとめる必要性を強調した。

    「タイム差は非常に小さく、シュピールベルクではラップタイムが短いだけに、その差はさらに縮まる。ここ数戦よりも良い週末をまとめなければならない。しかし、自分たちの力を最大限に発揮できれば、勝利を争うことは十分可能だ」

    メルセデスはフェラーリやマクラーレンの追い上げを受けるなか、オーストリアGPで投入するアップデートによって巻き返しを狙う。性能向上だけでなく、今季最大の課題となっている信頼性の改善も実現できるかが、タイトル争いの行方を左右する重要なポイントとなりそうだ。

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  • フェルスタッペン レッドブルF1新パッケージに期待「タイム改善が楽しみ」

    フェルスタッペン レッドブルF1新パッケージに期待「タイム改善が楽しみ」

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブルのホームレースとなるF1第8戦オーストリアGPで投入される新アップグレードパッケージに大きな期待を寄せている。

    前戦スペインGPではマシンバランスに苦しみ優勝争いに加われなかったが、RB22に施される最新仕様がパフォーマンス改善の鍵になると見ている。

    ホームレースで新パッケージを初投入
    レッドブル・リンクはフェルスタッペンにとって数々の勝利を挙げてきた得意なサーキットであり、オレンジ色に染まるスタンドの熱狂的な応援でも知られている。チームのホームレースでもある今週末を前に、フェルスタッペンは特別な思いを語った。

    「オーストリアはもちろんチームにとってのホームグランプリだ。このコースではこれまで素晴らしい結果を残してきたし、本当にいい思い出がたくさんある」

    一方で、結果を残すにはRB22を最適な状態に仕上げることが不可欠だと強調する。

    「とても興味深いサーキットで、それぞれのコーナーの性格が大きく異なる。だからマシンのバランスをうまく合わせることが非常に重要だ」

    「高速コーナーと低速コーナーの両方で性能が必要になるし、優れたトラクションも欠かせない。さらに最近はエネルギーマネジメントの影響を受けやすいサーキットもあるので、その点もしっかり最適化する必要がある」

    スペインGPではバランス不足に苦しみ、本来の速さを発揮できなかったが、今回投入されるアップグレードには大きな期待を寄せている。

    「オーストリアには新しいパッケージを持ち込む。これによってどれだけラップタイムを改善できるのかを見るのが楽しみだ。レッドブル・リンクでどんな走りができるか期待している」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ハジャーもアップグレードに期待
    チームメイトのアイザック・ハジャーも、レッドブルのホームレースを心待ちにしている。

    「オーストリアは以前から楽しみにしていたレースだ。チームのホームレースだし、このチームのドライバーとして初めてこの雰囲気を味わえるので本当に楽しみだ」

    前戦スペインGPではスタート直後の後退から見事に挽回し、6位でフィニッシュ。その内容にも手応えを感じているという。

    「バルセロナは僕たちの進歩を示す良いレースだった。スタートでは後退してしまったけれど、その後はマシンのペースをしっかり引き出し、力強いリカバリーができた」

    ハジャーも今週末の焦点は新パッケージの理解にあると話す。

    「オーストリアには新しいパッケージを投入する。アップグレードではいつもそうだけど、最も重要なのはその特性を理解し、週末を通して最大限に性能を引き出すことだ」

    「それによって僕たちが目指す位置へ近づき、ホームのファンの前で良いレースができることを願っている」

    レッドブル復調への試金石
    オーストリアGPは、レッドブルにとって2026年シーズンの重要な分岐点となる可能性がある。ここまでRB22は速さを見せる場面がありながらも、その性能を安定して引き出せていない。今回投入される新パッケージが弱点の改善につながるかどうかは、今後の戦いを占う重要な指標となりそうだ。

    フェルスタッペンはホームレースで新仕様を素早く理解し、その性能を最大限に引き出すことを目指している。レッドブル・リンクに集う大観衆の後押しを受けながら、巻き返しへの第一歩を踏み出せるか注目される。

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • ホンダF1 折原伸太郎 オーストリアGPは高地攻略が鍵「FP1で挙動を確認」

    ホンダF1 折原伸太郎 オーストリアGPは高地攻略が鍵「FP1で挙動を確認」

    2026年F1第8戦オーストリアGPが、6月26日(金)からレッドブル・リンクで開幕する。大会は通常フォーマットで実施され、初日にフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)、27日(土)にフリー走行3回目(FP3)と予選、28日(日)に決勝レースが行われる。

    ホンダF1は大会開幕を前に、トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎が、レッドブル・リンク特有の環境や2026年パワーユニットに求められる対応について説明した。

    高地サーキットでターボ制御が重要に
    レッドブル・リンクは標高の高い山岳地帯に位置するため、他のサーキットと比べてターボチャージャーへの負荷が大きいことで知られている。

    折原は、2026年レギュレーションではMGU-Hが廃止されたことで、高地でのパワーユニット運用がこれまで以上に難しくなっていると説明した。

    「今週末の舞台となるレッドブル・リンクは標高の高い山岳地帯に位置しており、他のサーキットと比べてターボチャージャーへの負荷が大きくなります。昨年まではMGU-Hがターボチャージャーをアシストしており、エネルギー回生にも貢献していました。しかし、MGU-Hが廃止された2026年レギュレーションでは、高地でターボチャージャーとエンジンを最適な状態で機能させることがこれまでより難しくなります」

    さらに、最初の走行となるFP1では各システムの状態を慎重に確認するとともに、高温が予想される週末では冷却性能も重要なテーマになると語った。

    「まずはFP1で、それぞれの挙動を確認していきます。気温が高いレースウィークになることが予想されており、冷却も重要な要素となります」

    ホンダ F1 オーストリアグランプリ

    ストレート区間でPU性能が試される週末
    折原は、レッドブル・リンクは全長こそ短いものの、3本の長いストレートを持つレイアウトであるため、パワーユニットへの負荷が大きいサーキットだと指摘した。

    そのうえで、ライバルメーカーとの戦いは厳しくなると認めつつも、エネルギーマネジメントやドライバビリティの最適化によって性能を引き出していく考えを示した。

    「また、このサーキットは全長こそ短いものの、3本の長いストレートを備えており、パワーユニットへの負荷が大きいのも特徴です。ここでも他のPUマニュファクチャラーとの戦いは厳しいものになることが予想されますが、性能を最大化するために、エネルギーマネジメントやドライバビリティを最適化していきます」

    高地と高温という厳しい条件が重なるオーストリアGPは、2026年型パワーユニットの実力が試される重要な一戦となる。ホンダはFP1で得られるデータをもとに最適なセッティングを探り、週末を通して性能の最大化を目指す。

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  • FIA F1オーストリアGPにヒートハザード発令 気温36度の猛暑予報

    FIA F1オーストリアGPにヒートハザード発令 気温36度の猛暑予報

    FIA(国際自動車連盟)は、2026年F1第8戦オーストリアGPに向けて「ヒートハザード(暑熱警報)」を発令した。決勝レースでは気温が36度に達する可能性があり、ドライバーは厳しい暑さの中での戦いを強いられる見通しだ。

    今週末の舞台となるレッドブル・リンクには、ヨーロッパを襲う熱波の中でF1が開催される。これを受け、FIAは公式気象サービスの予報をもとに、レースウイーク中に暑熱警報を発令した。

    31度超の予報で暑熱警報を発令
    FIAは2023年カタールGPで極端な高温環境が問題となったことを受け、ドライバーの安全性向上を目的に暑熱対策に関するレギュレーションを改定した。

    現在は「ヒートインデックス(暑さ指数)」が31度を超えると予想された場合、「ヒートハザード」が宣言される。

    FIAのレースディレクターを務めるルイ・マルケスは声明で次のように説明した。

    「FIA F1レギュレーション第B1.5.10条に従い、公式気象サービスから本大会の決勝レース中にヒートインデックスが31.0度を超えるとの予報を受けたため、ヒートハザードを宣言する」

    冷却システムは使用任意
    暑熱警報が発令されたことで、各ドライバーはここ数年にわたり開発・テストが進められてきた車載冷却システムを装着することが可能となる。

    ただし、冷却システムの使用は義務ではなく、採用するかどうかは各チームとドライバーの判断に委ねられる。一方で、公平性を保つため、使用しない場合には車両へバラスト(重量物)を搭載する必要がある。

    決勝は36度に達する可能性
    シュピールベルクでは週末を通じて気温が徐々に上昇する見込みで、決勝が行われる日曜日には最高36度前後のコンディションになると予想されている。

    2023年カタールGPでは高温によって複数のドライバーが体調不良を訴えた経緯があり、今回のオーストリアGPでも暑さへの対応がレース結果を左右する重要な要素の一つとなりそうだ。

  • レッドブルF1 マックス・フェルスタッペン残留へ重要協議 離脱条項が焦点

    レッドブルF1 マックス・フェルスタッペン残留へ重要協議 離脱条項が焦点

    マックス・フェルスタッペンのF1での将来を巡る不透明感が続くなか、レッドブルは2027年以降もチームに残留する確約を得るため、今週末のF1オーストリアGPで協議を継続する見通しとなった。

    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいる。しかし、その契約には成績に関連した離脱条項が含まれているとされており、2027年以降の去就については依然として憶測が絶えない。

    レッドブルが残留確約を求める理由
    フェルスタッペンは近年、自身の将来についてたびたび疑問を投げかけてきた。スプリントレース開催数の増加や、今年導入された新たな技術レギュレーションへの不満を理由として挙げており、その発言は将来を巡る憶測をさらに強めることとなった。

    レッドブルは来季以降もフェルスタッペンがチームに残留する保証を求めているが、現時点で双方の間に合意は成立していない。

    オーストリアで続く将来に関する協議
    フェルスタッペンはバルセロナGP前にマネジメント陣とともにオーストリアを訪問し、レッドブルの親会社であるエナジードリンク企業の経営幹部と協議を行った。

    レッドブルは今後の方向性について明確な回答を求めており、チームのホームレースとなる今週末のオーストリアGPでは、重要な関係者が現地入りする予定となっている。

    その中にはレッドブルGmbH共同オーナーのマーク・マテシッツとチャレーム・ユーウィッタヤも含まれている。RacingNews365の情報筋によれば、金曜日までに合意に至らなかった場合でも、協議は週末を通じて継続される可能性が高いという。

    離脱条項の扱いが焦点に
    今回の協議の重要なテーマのひとつは、契約に盛り込まれている離脱条項の扱いだ。

    レッドブルとフェルスタッペン陣営の話し合いでは、チーム側がその離脱条項を買い取る可能性が議論されているとみられている。もし実現すれば、フェルスタッペンが将来的に当該条項を行使することはできなくなり、レッドブルは長期的な安定を確保することができる。

    アップグレード評価も重要な週末に
    ただし、レッドブルにとって今週末の最優先事項はコース上でのパフォーマンスであることに変わりはない。

    チームはオーストリアGPで大きな期待が寄せられているアップグレードパッケージを投入する予定であり、その効果を評価することが重要な課題となる。

    フェルスタッペン自身は将来について率直な姿勢を貫いており、今月のスペインGPでレッドブルとの会談について質問された際には、「もし僕の将来について何か新しいことがあれば、そのときは皆さんに伝えるよ」と語っていた。

    レッドブルがフェルスタッペンの残留確約を求める背景には、競争力維持だけでなく組織運営上の理由もある。71勝を誇るドライバーが長期的に残留することが確定すれば、パドック内の優秀なエンジニアや技術者を獲得しやすくなるほか、苦戦するシーズン序盤を過ごしているチーム全体の士気向上にもつながると考えられている。

    オーストリアGPの週末は、レッドブルにとってアップグレードの成果を確認する重要な機会であると同時に、フェルスタッペンの将来を巡る協議の行方を占う場にもなりそうだ。チームの今後を左右する重要なテーマとして、その動向に注目が集まっている。