カテゴリー: F1オーストリアGP

  • F1オーストリアGP予選Q1:アントネッリ最速 アロンソ21番手で敗退

    F1オーストリアGP予選Q1:アントネッリ最速 アロンソ21番手で敗退

    2026年F1第8戦オーストリアGPの予選Q1がレッドブル・リンクで行われ、メルセデス勢が好調を維持して順当にQ2進出を決めた。

    一方で、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボン、キャデラックのセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタス、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが敗退した。

    気温33.4度、路面温度53.5度という酷暑のコンディションのなかで行われたQ1では、多くのチームがソフトタイヤ1セットで突破を狙う戦略を採用。短いレッドブル・リンクではトラフィックも大きな課題となった。

    アントネッリがトップタイム
    セッション序盤はジョージ・ラッセルが1分07秒811でトップに立ったが、その直後にランド・ノリスが1分07秒259で首位を奪取。さらにキミ・アントネッリが1分07秒083を記録し、ノリスに約0.2秒差をつけてQ1最速となった。

    ルイス・ハミルトンも2番手争いに加わり、マックス・フェルスタッペン、オスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレールら有力勢も危なげなくQ2進出を決めた。

    終盤に明暗 サインツJr.は痛恨のスライド
    残り2分から最後のアタックでは、フランコ・コラピントが自己ベストを更新して9番手まで浮上。エステバン・オコンも13番手へ順位を上げた。

    一方、サインツJr.は最終コーナーで大きくスライドしたことがリプレーでも確認され、14番手までしか順位を上げられず。その後ライバルたちのタイム更新によって17番手へ後退し、Q1敗退となった。

    アルボンも18番手に終わり、ウィリアムズは2台揃ってQ1敗退。アロンソもタイムを更新できず21番手に沈み、アストンマーティンも2台ともQ1で姿を消した。

    アウディのニコ・ヒュルケンベルグは15番手で辛うじてQ2進出を果たし、キャデラック勢の敗退によって生き残る結果となった。

    Q1敗退

    ■ 17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    ■ 18番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    ■ 19番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    ■ 20番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    ■ 21番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    ■ 22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)

    Q1ではメルセデスが引き続き速さを見せ、アントネッリが最速タイムを記録。一方でウィリアムズ、キャデラック、アストンマーティンはそれぞれ2台揃ってQ1敗退となり、厳しい予選スタートとなった。

  • レッドブルF1 RB22大幅アップデート投入 フェラーリ発想の新技術も採用

    レッドブルF1 RB22大幅アップデート投入 フェラーリ発想の新技術も採用

    レッドブルはF1オーストリアGPで、RB22に大規模なアップデートパッケージを投入した。

    サイドポッドやフロア、リア周辺の空力を幅広く見直すとともに、フェラーリが先駆けとなった空力コンセプトも採用。さらに開発を重ねた結果、シーズン序盤から課題となっていたマシン重量もレギュレーションで定められた最低重量に到達したことが明らかになった。

    今回のアップデートはマシンの基本コンセプトを変更するものではなく、これまで露呈してきた数多くの弱点を一つずつ改善することを目的とした包括的な改良となっている。

    サイドポッドからリアまで広範囲を刷新
    今回のアップデートで最も目を引く変更点は、サイドポッドのインレット形状である。開口部の輪郭を見直すことで内部の気流管理を改善し、冷却経路内の圧力分布を最適化する狙いがある。

    また、高温コンディションが予想されるレッドブル・リンクに合わせ、エンジンカバーには放熱性能を高めるためのルーバーも追加された。

    フロアも前縁部分とその外側のボディワークを中心に改良され、乱流の制御性能を向上。さらにギアボックスフェアリングやリアサスペンション周辺の微細な空力処理も見直され、マシン後部に至るまで細部のブラッシュアップが施されている。

    フェラーリ発案のFTMコンセプトを採用
    今回のアップデートで最も注目される技術的変更の一つが、排気口直後に配置された「FTM(Flick Tail Mode)」プロファイルの採用だ。

    このコンセプトはフェラーリが最初に導入し、その後は複数のチームが独自の解釈で取り入れてきた技術である。

    目的はディフューザーから流れ出る気流を利用してリアウイングのメインプレーンの効率を高めることにあり、レッドブルも独自設計によるバージョンをRB22へ投入した。今週末はその効果や設計思想が他チームからも注目されることになりそうだ。

    レッドブル・レーシング RB22

    最低重量を達成 開発の節目に
    さらに関係者によると、アップデートされたRB22はレギュレーションで定められた最低重量に到達したという。

    これは新たなコンポーネントを積み重ねた結果として実現したものであり、シーズン序盤からレッドブルを悩ませてきた重量超過問題がようやく解消されたことを意味する。

    今回の仕様は「RB22B」と呼べるような別仕様ではなく、マシンの基本コンセプトは維持されたままだ。ミルトンキーンズの開発陣は、これまでの仕様で抱えていた大小さまざまな課題を着実に洗い出し、一つひとつ改善してきた。

    オーストリアGPでは、その積み重ねが実際のパフォーマンス向上として表れるかどうかが最大の焦点となる。今回のアップデートは刷新ではなく熟成だが、その改良範囲はRB22のほぼ全域に及ぶ大規模なものとなっている。

    【関連】
    ・フェラーリF1発案の「エキゾーストウイング」 2027年から禁止へ FIAが規則改定

  • F1オーストリアGP FP3:ラッセル最速 メルセデスが全セッション制覇

    F1オーストリアGP FP3:ラッセル最速 メルセデスが全セッション制覇

    ジョージ・ラッセルがF1オーストリアGPのフリー走行3回目で最速タイムを記録し、メルセデスがFP1、FP2に続いて全セッション首位を独占した。

    金曜に2セッション連続トップだったキミ・アントネッリを、ラッセルが終盤のアタックで0.038秒上回った。3番手にはルイス・ハミルトンが入り、フェラーリも予選を前にメルセデスとの差を詰めた。

    ラッセルが終盤に逆転、メルセデスが1-2
    FP3は現地時間12時30分にスタートした。前日にトラブルで走行時間を失ったセルジオ・ペレスが、キャデラックで最初にコースイン。使用済みのミディアムタイヤでインスタレーションラップを行い、週末序盤の遅れを取り戻すための走行を重ねた。

    序盤は静かな立ち上がりとなり、気温31度、路面温度は50度近くまで上昇。開始から約10分が経過してから、ニコ・ヒュルケンベルグ、フランコ・コラピント、アイザック・ハジャーらがコースに出た。

    ハジャーはハードタイヤながら1分09秒230を記録し、一時トップに立った。その後、ソフトタイヤを履いたランド・ノリスが1分07秒832をマークし、セッション序盤の基準タイムを作った。

    しかし、アントネッリが最初のアタックで一気に1分07秒533を記録。ノリスを約0.3秒引き離し、金曜から続く好調ぶりを示した。

    アントネッリ優勢も最後にラッセルが逆転
    アントネッリはセッション中盤にさらにタイムを更新し、1分07秒134まで短縮した。この時点でラッセルに対して0.4秒以上の差をつけ、メルセデスの中でも明確に優位に立っていた。

    だが、ラッセルは終盤にソフトタイヤで再びアタック。最終セクターをまとめ、1分07秒096を記録してアントネッリを0.038秒上回った。ラッセルが今週末初めてアントネッリを上回り、予選に向けて勢いをつけた。

    アントネッリは2セット目のソフトで自己ベストを更新できなかったが、路面がまだ完全にラバーインされる前に記録したタイムが最後まで上位に残った点は印象的だった。

    フェラーリは改善、ハミルトンが3番手
    フェラーリは金曜よりもメルセデスとの差を縮めた。ルイス・ハミルトンは1分07秒211で3番手となり、ラッセルから0.115秒差に迫った。

    フェラーリは今週末、ADUOの影響を受けた初のパワーユニットアップグレードを投入している。金曜は期待ほどの速さを見せられなかったが、FP3ではハミルトンが上位に食い込み、予選に向けて一定の改善を示した。

    一方、シャルル・ルクレールは7番手。ターン3でロックアップする場面もあり、ハミルトンとの差を詰めきれなかった。

    マクラーレンは4番手と5番手、レッドブルは6番手
    マクラーレン勢はオスカー・ピアストリが4番手、ランド・ノリスが5番手に入った。ピアストリはチームメイトをわずかに上回り、引き続き安定したペースを見せた。

    ノリスはセッション中に左ミラーが完全に壊れたと無線で伝えられる場面があったが、走行を続けて上位に残った。

    アップグレードを投入したレッドブル・レーシングでは、マックス・フェルスタッペンが6番手。無線で「奇妙な干渉が続いている」と訴え、イヤープラグ交換が必要だと報告する場面もあった。フェルスタッペンはトップから0.3秒弱の差にとどまったが、メルセデスを脅かすには予選で完璧なラップが必要になりそうだ。

    チームメイトのハジャーは8番手。ハードタイヤで長めの走行を行うなど、フェルスタッペンとは異なるプログラムをこなした。

    レーシングブルズがトップ10入り
    レーシングブルズはリアム・ローソンが9番手、アービッド・リンドブラッドが10番手に入り、2台そろってトップ10に食い込んだ。

    11番手はアルピーヌのピエール・ガスリー。12番手にヒュルケンベルグ、13番手にガブリエル・ボルトレトが続き、アウディ勢が中団で存在感を示した。

    14番手はコラピント、15番手オリバー・ベアマン、16番手エステバン・オコン。ウィリアムズ勢はカルロス・サインツJr.が17番手、アレクサンダー・アルボンが18番手に終わった。サインツJr.は不必要に遅い走行があったとして黒白旗を受けたほか、終盤には最終コーナー進入でコースオフする場面もあった。

    キャデラックとアストンマーティンは後方
    キャデラックはペレスが19番手、バルテリ・ボッタスが20番手。前日に複数のトラブルが発生した影響もあり、FP3でも後方に沈んだ。

    アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手。2台ともトップから3秒以上遅れ、厳しい状況が続いている。

    F1オーストリアGPはこれで全フリー走行が終了した。メルセデスが3セッションすべてでトップに立ち、ラッセルとアントネッリがポールポジション争いの中心に浮上した一方、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングがどこまで迫れるかが予選の焦点となる。

    F1 オーストリアGP フリー走行3回目

    F1オーストリアGP FP3結果
    1位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)1分07秒096
    2位:キミ・アントネッリ(メルセデス)+0.038秒
    3位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)+0.115秒
    4位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)+0.248秒
    5位:ランド・ノリス(マクラーレン)+0.264秒
    6位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    7位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    8位:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    9位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    10位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    11位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    12位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    13位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    14位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    15位:オリバー・ベアマン(ハース)
    16位:エステバン・オコン(ハース)
    17位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    18位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    19位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    20位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    21位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    22位:ランス・ストロール(アストンマーティン)

  • F1オーストリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    F1オーストリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    2026年F1オーストリアGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。6月27日(土)にレッドブル・リンクで2026年のF1世界選手権 第8戦 オーストリアグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソは21番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ラッセルがFP3最速 メルセデスが予選へ1-2体制
    ジョージ・ラッセルが終盤に1分07秒096を記録し、キミ・アントネッリを0.038秒差で逆転。金曜から好調を維持するメルセデスがFP3でもワンツーを達成し、予選へ向けて最有力候補に浮上した。

    ■ アントネッリ終盤アタック不発も速さは健在
    FP1、FP2に続いてトップを狙ったアントネッリだったが、新品ソフトでの終盤アタックでは自己ベストを更新できず。それでも序盤のタイムで2番手を確保し、高い競争力を維持した。

    ■ ハミルトン3番手 フェラーリが予選へ巻き返し
    金曜は苦戦気味だったフェラーリだが、FP3ではルイス・ハミルトンが3番手まで浮上。シャルル・ルクレールも改善を見せ、予選で上位争いに加わる可能性を感じさせた。

    ■ レッドブルは大型アップデートを継続評価
    サイドポッドやフロアなど大規模なアップデートを投入したレッドブルは、FP3でも各パーツの効果を確認。ローラン・メキース代表は、まだ評価段階にあり最適な組み合わせを探っていると説明した。

    ■ レッドブル勢は信頼性改善へ セットアップ調整続く
    金曜は信頼性トラブルやシートの問題で十分な走行ができなかったレッドブル勢。FP3では走行を重ねながらセットアップを煮詰め、予選へ向けた最終確認を進めた。

    ■ マクラーレンは上位圏維持 ピアストリが存在感
    オスカー・ピアストリは終盤にタイムを伸ばして4番手に浮上。ランド・ノリスとともに安定して上位につけ、予選でもメルセデスやフェラーリに挑む態勢を整えた。

    ■ 路面温度50度超 ソフトタイヤの扱いが鍵に
    路面温度は50度を超える高温コンディションとなり、ソフトタイヤは2周目に性能低下が見られる場面も多発。各チームはタイヤの使い方を慎重に見極めながら予選シミュレーションを行った。

    ■ 予選はメルセデス優勢も接戦の展開へ
    FP3はメルセデスが最速だった一方、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルも僅差につけており、ポールポジション争いはコンマ数秒を巡る接戦となりそうだ。

    F1 オーストリアGP フリー走行3回目

    F1オーストリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分07秒096   19
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分07秒134 0.308 17
    3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分07秒211 0.115 22
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分07秒344 0.248 17
    5 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分07秒360 0.264 20
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分07秒369 0.273 16
    7 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分07秒558 0.462 24
    9 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分07秒912 0.816 27
    8 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分08秒031 0.935 21
    10 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分08秒109 1.013 24
    11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分08秒193 1.097 16
    12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分08秒303 1.207 22
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分08秒311 1.215 22
    14 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分08秒394 1.298 18
    15 87 オリバー・ベアマン ハース 1分08秒529 1.433 19
    16 31 エステバン・オコン ハース 1分08秒707 1.611 15
    17 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分08秒843 1.747 27
    18 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分08秒992 1.896 25
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分09秒532 2.436 29
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分09秒740 2.644 24
    21 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分10秒421 3.325 21
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分10秒567 3.471 19
  • F1オーストリアGP 分析:初日データから読み取るチーム勢力図

    F1オーストリアGP 分析:初日データから読み取るチーム勢力図

    メルセデスが2026年F1第8戦オーストリアGP初日の主導権を握った。キミ・アントネッリがFP1、FP2ともにトップタイムを記録し、予選・決勝の有力候補として浮上した一方で、ライバル勢もアップデートを投入しており、週末の勢力図はまだ固まっていない。

    フェラーリはADUO(追加開発・アップグレード制度)によるパワーユニット改良を投入。レッドブルは大規模な空力アップデートを持ち込み、マクラーレンも新型リアウイングの投入を計画していた。各チームの初日の評価から、予選と決勝へ向けた現状を整理する。

    メルセデスが初日最速も楽観視せず
    初日の主役となったのはメルセデスだった。アントネッリはFP1、FP2ともにトップタイムを記録し、1周の速さだけでなくロングランでも安定したペースを示した。

    今大会では信頼性対策として改良された新型バッテリーモジュールを含む新しいパワーユニットを投入しており、副代表ブラッドリー・ロードは、長期間準備を進めてきた改良であることを明かした。これまで相次いでいたリタイアへの対策として導入され、初日の走行では良好な手応えを得ている。

    一方で、ジョージ・ラッセルは低速でオーバーステア、高速でアンダーステアというバランスの課題を抱えており、セットアップ改善が必要な状況だ。

    それでも現時点では、メルセデスがポールポジションと優勝争いの最有力候補とみられている。

    しかしチームは油断していない。ロードは、バルセロナ・カタルーニャGPでも金曜日は優勢だったものの、週末を通じてフェラーリが巻き返し、ルイス・ハミルトンが優勝した例を挙げ、「ライバル勢はまだ本来の実力を見せていない可能性がある」と警戒感を示した。

    F1 オーストリアGP 予選シミュレーション

    フェラーリはADUO投入も実力は未知数
    フェラーリは今大会でADUO制度を利用したパワーユニットアップグレードを投入した。

    エンジン出力向上に加え、新しいシェル製燃料による性能向上も期待されていたが、FP1、FP2ともタイムシート上では上位争いに加われなかった。

    FP1をリザーブドライバーのディーノ・ベガノヴィッチに譲ったシャルル・ルクレールは「現時点では期待したほど競争力はなく、明日に向けて改善しなければならない」と語った。

    前戦優勝のハミルトンも「マシンの感触自体は悪くないが、このコースではわずかなバランスの乱れでも大きくタイムを失う。セットアップを見直してさらなるパフォーマンスを引き出す必要がある」と改善を求めている。

    F1 オーストリアGP 理想ラップ

    レッドブルは大型アップデートに手応え
    レッドブルはホームレースで大規模な空力アップデートを投入した。

    しかしFP1ではマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーの両車に細かなトラブルが発生し、十分な走行時間を確保できなかった。

    FP2ではセットアップ変更も実施したが、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは「正しい方向だった部分もあれば、そうでない部分もある。分析が必要だ」と評価を保留した。

    それでもアップデートそのものについては「期待どおり機能している」と説明しており、現時点の相対的な競争力は把握できていないものの、新パッケージには満足しているという。

    特にロングランではバルセロナ・カタルーニャGPよりも改善が見られ、「決勝ではさらに競争力を発揮できる可能性がある」と期待を示した。

    F1 オーストリアGP カーパフォーマンス

    マクラーレンは新型ウイング投入見送り
    マクラーレンはフェラーリが先行投入した「フリップフロップ」型リアウイングを独自に開発し、オーストリアGPでテストする予定だった。

    しかし実走前の段階で準備不足と判断し、今回は投入を見送ることを決定。開発を継続し、今後のレースで実戦投入を目指す。

    ランド・ノリスはFP1で油圧系トラブルにより走行時間を失ったものの、FP2ではすぐに上位タイムを記録した。

    応用エンジニアリング担当テクニカルディレクターのニール・ホールディは、メルセデスを「倒すのは非常に難しい相手」と評価しつつ、フェラーリは「バルセロナ・カタルーニャGPから急激に遅くなることはない」、レッドブルも大型アップデートを投入していることから、接戦になるとの見方を示した。

    初日はメルセデスが一歩リードした形となったが、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンはいずれも改善の余地を残しており、予選までの一晩で勢力図が変わる可能性は十分に残されている。オーストリアGPは今週末も四つ巴の争いとなりそうだ。

  • F1オーストリアGP ピレリ初日総括「決勝は2ストップが現実的」

    F1オーストリアGP ピレリ初日総括「決勝は2ストップが現実的」

    メルセデスのキミ・アントネッリが、2026年F1第8戦オーストリアGP初日のフリー走行で最速タイムを記録した。気温35℃、路面温度53℃という酷暑のレッドブル・リンクでは、全チームがピレリの3種類のドライタイヤを評価し、ロングランを含めて豊富なデータを収集した。

    ピレリは初日の走行データを分析した結果、高温と路面の高い摩耗性によりタイヤデグラデーションが大きく、現時点では決勝は2ストップ戦略が有力との見解を示した。

    一方で3種類すべてのコンパウンドがレースで使用可能な可能性もあり、戦略の幅は広いとしている。

    3種類すべてのタイヤを評価
    FP1では各チームが主にミディアム(C4)とハード(C3)で走行を開始したが、レッドブルだけは序盤からソフト(C5)を投入した。セッション終盤までには全ドライバーがソフトタイヤでアタックを実施した。

    FP2ではミディアムとソフトを中心に走行が進められ、アントネッリがソフトタイヤで1分07秒014を記録してトップタイムをマーク。オスカー・ピアストリが0.2秒あまり差の2番手、ランド・ノリスが3番手に続いた。

    トップ3はいずれもロングランをミディアムタイヤで実施。大半のチームも同様のプログラムを消化したが、一部チームはソフトやハードでのロングランも評価しており、バルセロナ・カタルーニャGP同様、3種類すべてのコンパウンドが決勝で戦略候補となる可能性が示された。

    ピレリ「2ストップがより現実的」
    ピレリのチーフエンジニア、シモーネ・ベラは、初日の走行で各コンパウンドの性能と耐久性に関する重要なデータを収集できたと説明した。

    「今日は性能評価とロングランの両面で、全コンパウンドについて非常に有益なデータを収集できた。ハードタイヤを1セット温存したチームもあれば、すでに使用したチームもあり、この違いは日曜日の戦略にも影響する可能性がある。現時点では複数の戦略が考えられる状況だ」

    さらに高温コンディションと路面特性を踏まえ、決勝は2ストップが有力との見方を示した。

    「高温によってデグラデーションがさらに大きくなり、加えてレッドブル・リンクは非常に摩耗性の高い路面であることから、決勝は2ストップになる可能性が高い」

    オーストリアグランプリ

    ソフトは好感触も耐久性は未知数
    ベラによると、C3(ハード)とC4(ミディアム)はグリップ特性が非常に近く、路面状態はまだ完全ではないものの、週末を通して改善していく見込みだという。

    一方、ソフトタイヤについては予想以上に好印象だった。

    「ソフトタイヤはすでに非常に高いパフォーマンスを示している。いくつかの走行では2周目にさらにタイムを更新できるケースも見られた。ただし、それが予選でも再現されるかどうかは明日確認する必要がある」

    ただし、ソフトでのロングランは十分な周回数が得られておらず、耐久性能はまだ判断材料が少ないという。

    「ソフトタイヤでのロングランは限られていたため、ミディアムやハードほど耐久性を把握できていない。そのため、気温がさらに上昇するという予報も踏まえると、各チームが保守的な戦略を選択した場合には、ソフトは最も採用されにくいコンパウンドになる可能性がある」

    高温と路面特性によってタイヤマネジメントが勝敗を左右する週末となりそうだ。現時点では2ストップ戦略が有力視される一方、各コンパウンドの性能差が小さいことから、チームごとに異なる戦略が展開される可能性もあり、予選と最終プラクティスで得られる追加データが決勝のタイヤ選択を左右することになりそうだ。

  • フェラーリF1 ADUO初弾投入も効果見えず SF-26に残る課題

    フェラーリF1 ADUO初弾投入も効果見えず SF-26に残る課題

    フェラーリは2026年F1第8戦オーストリアGPで、ADUO(追加開発制度)を活用した初のパワーユニット(PU)アップグレードを投入した。しかし、金曜日のフリー走行では期待されたほどの効果は確認できず、SF-26には依然として複数の課題が残されていることが浮き彫りとなった。

    今回のアップグレードは、ライバル勢との性能差を縮める重要な一歩として期待されていたが、初日の走行ではメルセデスやマクラーレンとの差を埋めるには至らず、マシン全体のバランス改善が急務であることを示す結果となった。

    ADUO初投入も効果は限定的
    フェラーリが投入したADUO初弾では、エンジン性能がおよそ5~7馬力向上したとみられている。しかし、その効果はタイムや最高速には明確に表れなかった。

    FP2でルイス・ハミルトンは1分07秒611を記録したものの、メルセデスのキミ・アントネッリには約0.6秒届かず、最高速でも区間によっては最大14km/hの差が確認された。

    ただし、この結果だけでアップグレードの成否を判断することはできない。

    レッドブル・リンクは標高約700mに位置し、高地特有の空気密度の低さがターボやエネルギーマネジメントに影響を及ぼすサーキットでもある。さらに気温30℃を超える厳しいコンディションのなか、フェラーリは冷却を重視したセッティングや保守的なPUマッピングを採用していた可能性も指摘されている。

    そのため、ADUOによる性能向上が完全に発揮されていなかった可能性もある。

    課題はPUだけではない
    今回の苦戦は、パワーユニットだけで説明できるものではない。

    SF-26はコーナー進入から中間までは十分なグリップを示していた一方で、立ち上がりではリアタイヤがわずかにスライドし、タイヤ温度が上昇することで加速性能を失う傾向が見られた。

    レッドブル・リンクは低速コーナーから全開加速を繰り返すレイアウトだけに、この特性はラップタイムへ大きく影響する。

    ハミルトンは各セクターで少しずつタイムを失い、ストレートだけでなくコーナリング性能やトラクションでもメルセデス、マクラーレンに後れを取った。SF-26は最低速度こそ維持できているものの、コーナー出口で早くアクセルを開けられず、結果として次のストレートでもタイムを失っていた。

    ロングランでも上位勢に及ばず
    ロングランの比較でもフェラーリは苦戦した。

    ジョージ・ラッセルはミディアムタイヤで平均1分11秒220、キミ・アントネッリも1分11秒265と安定したペースを刻んだ。

    これに対し、ハミルトンは平均1分11秒773、シャルル・ルクレールは1分12秒116にとどまり、メルセデスだけでなくマクラーレンにも及ばなかった。

    バルセロナ・カタルーニャGPでは予選シミュレーション以上にロングランで速さを見せていただけに、今回のデータはフェラーリにとって楽観できる内容ではない。

    一夜で巻き返しを目指すフェラーリ
    それでもフェラーリ陣営は土曜日へ向けた巻き返しに自信を見せている。

    現地では走行終了直後からエンジニアがデータ解析を開始し、イタリア・マラネロのシミュレーターとも連携しながらセットアップ変更を進めた。ハミルトンもレースエンジニアのカルロ・サンティ、チーフエンジニアのマッテオ・トニニャッリらと遅くまでミーティングを行い、改善策の検討を続けた。

    ADUO初弾によるアップグレード自体が期待外れだったと結論づけるには時期尚早だ。しかし、初日の走行を見る限り、フェラーリにはPU性能だけでなく、セットアップやタイヤマネジメントを含めたマシン全体の最適化が求められている。予選までの一晩でどこまでSF-26のバランスを改善できるかが、オーストリアGPの結果を左右する重要なポイントとなりそうだ。

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    2026年F1オーストリアGP 金曜フリー走行:全22人ドライバーコメント

    2026年F1第8戦オーストリアGP初日のフリー走行がレッドブル・リンクで行われ、メルセデスのキミ・アントネッリが両セッションでトップタイムを記録した。マクラーレン勢が2番手、3番手に続き、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、フェラーリのルイス・ハミルトンが続くなど、予選に向けて上位勢は僅差の争いを展開した。

    一方、中団グループはさらに接戦となり、わずかなタイム差で順位が入れ替わる展開となった。

    各チームは新パッケージの評価やセットアップ変更、ロングランデータの収集を進める一方、高温コンディションによるタイヤマネジメントやマシンバランスを課題に挙げており、土曜日の予選に向けて一晩での改善を目指している。

    1番手:キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日はクリーンで実りある一日になった。FP1からマシンには快適さを感じていて、それがセッションを重ねながら作業を進めるうえで良い土台になった。暑いコンディションは引き続き大きな課題で、とくにタイヤマネジメントが重要になる。タイヤをオーバーヒートさせず、適切な作動温度に保つことが重要なので、その点は引き続き重点的に取り組んでいく。多くの有益なデータを収集できたが、まだやるべきことは残っているし、一晩で状況は変わるだろう。すべてを詳細に分析し、予選に向けて適切な改善を施したい」

    2番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「両セッションとも上位で終えられ、とても良い一日だった。メルセデスが一歩先を行くことは分かっていたし、実際その通りだったが、僕たちにとっては実りある内容だった。多くのセットアップ項目を試し、バルセロナ・カタルーニャGPから持ち越した課題にも取り組んだ。さまざまなアプローチを試し、マシンへの理解を深めることができた。明日に向けては、一晩で学べることがまだたくさんあり、ギャップを縮められる余地があると思う。それでもマシンには以前より自信を持てているし、今日の内容には満足している。少しずつ改善を積み重ね、その結果を見ていきたい」

    3番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「FP1でトラブルが発生して出遅れてしまったが、それが解決してからはセッションを通じて着実に前進できた。ペースという面では悪くない一日で、前方との差も少し縮まってきているので励みになる。このコースはここ数年と同じように僕たちのマシンに合っているようで、それは週末に向けて良い傾向だ。今の優先事項はマシンへの信頼感をさらに高めること。その点が改善できれば、トップ勢にさらに近づけると思う。まだやるべきことはあるが、手応えはあるので、予選ではより良いポジションにつなげられるよう努力していく」

    4番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「今日のプラクティスでは、適切なバランスを見つけるのが少し難しかった。フロントとリアのグリップのバランスを改善し、その妥協点を見つける必要がある。それができれば、もう少しペースを引き出せるはずだが、現時点ではライバルたちに少し及んでいない。明日は全体的に安定性を高めるために何ができるか試して、良い予選につなげたい」

    5番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「堅実ではあったが、厳しい週末のスタートだったと思う。高い気温によって、もともと難しいこのサーキットがさらに手強くなった。マシンの第一印象は悪くなかったが、このコースは本当にシビアで、わずかなバランスの乱れでも大きくラップタイムを失ってしまう。適切なセットアップとバランスを見つけ、パフォーマンスを引き出すためには、まだやるべき仕事がある。重要なのは集中力を保ち、どこでタイムを失っているのかを理解し、明日に向けて何ができるかを見極めることだ」

    6番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「全体として堅実な一日で、週末の良いスタートを切れた。マシンは最初から競争力があったし、良いベースもできている。ただ、差は非常に小さく、複数のチームが争いに加わってくるのは明らかだ。僕自身としては、まだ改善できる部分がいくつかある。引き出せるパフォーマンスは残っているので、一晩かけてそこを重点的に改善したい。今日のコンディションではロングランのペースも良かったので、それは心強い。今週末はタイヤマネジメントが重要になるし、そこは引き続き取り組んでいく。良い土台はできているので、いくつか調整を施せば一歩前進し、予選でも上位争いに加われると自信を持っている」

    7番手:アイザック・ハジャー(レッドブル)
    「今日はマシンとアップデートから最大限のパフォーマンスを引き出せず、バランスも良くなかった。FP1では走り始めが遅れ、グリップにも苦しんでいたので、手探り状態だった。ただFP2ではバランスが改善され、良い方向に進んだ。運転もしやすくなったので、パフォーマンスは明日さらに出せると思うが、まだ理想の状態ではない。明日に向けてセットアップを徹底的に見直す必要がある。ただ、このマシンは予選になると速さを見せることが多いので、良いペースを見つけられることを期待している」

    8番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日は多くのデータを収集でき、今夜さらに改善できるポイントについて有益な知見を得られた。現時点では期待していたほどの競争力はなく、明日に向けてパフォーマンスを磨き上げ、ライバルたちと戦える状態にすることへ集中している」

    9番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「午後のセッション全体としては堅実だった。午前中のFP1には出走していなかったので、FP2では少しキャッチアップが必要だったが、マシンの状態は良く、すぐにリズムを取り戻すことができた。明日に向けては、まだやるべきことがたくさんある。中団争いは非常に接戦なので、小さな改善を積み重ね続ける必要がある。現時点では良いパッケージがあるので、明日また走るのを楽しみにしている」

    10番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「僕にとってはまずまずのセッションだった。マシンのフィーリングは良好だったし、FP1を走れなかったので短時間で順応する必要があったが、全体としては悪くなかったと思う。今週末はアップデートを投入していて、現時点では期待通り機能しているように見える。ただ最終的な評価を下すにはまだ早く、今日集めたデータを分析した後、明日にはもっと明確な状況が分かるはずだ。差は本当に小さいので、重要なのは適切なバランスを見つけ、クリーンなラップをまとめ、マシンに自信を持つことだ。それができれば、予選でも十分戦えると思う」

    F1 オーストリアGP

    11番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「オーストリアは非常に暑く、マシンの中でも厳しい一日だった。今回は冷却ベストのテストも行った。今日はデータ収集が主な目的で、この週末に投入した新しいパーツの評価も進めた。エンストンと現場のチームがすべてを間に合わせてくれたことに感謝したい。今は多くのデータを手にしているので、それらがどれだけ機能しているか、さらに改善できる部分はどこかを確認していく。まだ一晩で改善できる余地はあるし、最近のように金曜日から土曜日にかけて前進できると確信している。トップ10争いには普段のライバルたちとともに加われる位置にいると思う。自分たちの仕事に集中し、さらにペースを見つけることが目標だ。狙うのはQ3進出と日曜日のポイント獲得だ」

    12番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「レッドブル・リンクでの金曜日としては全体的に良い一日だった。ペースも悪くなかったし、ここ数戦と同じような位置にいると思う。今日はブレーキとバランスに少し苦しんだが、小さな問題なので一晩で改善し、残りの週末に向けてより良い状態に持っていけるはずだ。チームはここ数戦でマシン開発に素晴らしい仕事をしてくれた。今の位置を見ても、自信を持ってQ3とポイント争いに挑めると思う」

    13番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「全体としてポジティブな一日だった。正直に言って進歩には満足しているし、マシンの状態も良かった。バルセロナ・カタルーニャGPの後に取り組むべき課題がいくつかあったが、今はマシンが良いウインドウに入っていると思う。差はいつも通り接戦なので、明日に向けてもう一歩前進する必要はあるが、金曜日としてはかなり満足している」

    14番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「大きな問題もなく、順調な金曜日だった。予定していたプログラムをこなし、タイヤやマシンバランスなど、通常プラクティスで取り組む項目を確認できた。全体として堅実な一日だったので、明日に向けて今夜しっかり分析していく。今日は新しいアップデートパッケージを初めて使った。サーキットごとに直接比較するのは難しいが、第一印象はポジティブだった。有益な情報を収集できたので、さらにデータを理解し、一晩で前進したい」

    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    「FP1では亮が乗っていたので、僕はそこからマシンに乗り込んだ。確認すべきことは多かったが、バルセロナ・カタルーニャGPよりタイヤのデグラデーションはかなり少ないようで、それは暑いコンディションでもポジティブな点だった。明日に向けて進むべき方向性や改善すべきポイントは明確になっているので、それに取り組んでいく。現時点で自分たちの立ち位置を判断するのはまだ早いが、できる限りの結果を目指したい」

    16番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「オーストリア初日は全体的に難しい一日だった。暑さのなかでマシンにもいくつか課題があった。FP1では新しいパーツを試し、通常通り比較テストを行ったが、マシンに一体感が少し欠けているように感じた。そのためFP2に向けてセットアップを変更した。データを確認すべき点は多く、FP2では自分にとってうまく噛み合わなかった。良かった部分と改善すべき部分は分かっているので、一晩かけて作業を続け、パッケージを最大限生かしたい。正しい方向性を見つけて、明日に向けてさらにペースを引き出せると確信している」

    17番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今日はペースに苦しんだ。このコースでここまで苦戦するとは予想していなかったし、暑さもタイヤのデグラデーションに影響している。高速コーナーが僕たちの弱点で、低速区間では他チームと同等なので、高速域でもっと改善しなければならない。チーム全員が努力してさまざまなことを試しているが、まだ正しいバランスは見つかっていない。低燃料での走行は高燃料より良いので、今夜データを分析し、予選と決勝の両方に向けたプランを立てたい」

    18番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「オーストリアでの金曜日はとても厳しかった。FP1を走れなかったのは理想的ではなかったが、ルークは良い仕事をしてくれた。FP2から乗り込んだものの、マシンにいくつか問題があり、走行プランにも影響が出た。それでも何周か走ることはできたが、現状ではかなり遅れている。Q2進出の可能性を残すには、一晩でパフォーマンスを引き出さなければならない。この暑さと高速コースという条件を考えると厳しい週末になりそうだが、自分にできる限りの力を引き出したい」

    19番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「僕たちにとってはまた厳しい金曜日になった。両セッションでいくつか異なるセットアップ変更を試したが、明日に向けてマシンをより良い状態にするには、まだやるべきことが残っている」

    20番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    ※チームからランス・ストロール個人のコメントは発表されていない。

    21番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「まず、この週末に向けてアップデートを間に合わせるため懸命に作業してくれたチームを誇りに思う。FP1ではアップデートの評価を行い、すべてが期待通りに機能しているように見えた。マシン全体のパフォーマンスは一歩前進したと思う。しかし、FP2はより難しい内容になった。マシンにメカニカルトラブルが発生し、予定していた走行プログラムの大半を完了することができなかった。今夜はまずマシンを適切な状態に戻し、明日に向けて作業を続けることが最も重要だ」

    22番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「まずはポジティブな点から話したい。バルテリは午前中にとても良いセッションをこなし、新しいアップデートにも明るい兆しを見ることができた。一方で、僕自身は今日はほとんど走ることができなかった。現時点では自分のマシンに何が起きているのか完全には把握できていないが、今夜は電装系とエンジンを交換する予定だ。幸いにもそれは当初から計画されていた作業なので、明日はクリーンな一日にして、多くの課題に取り組みたい。自分たちの本当の実力を確認し、もっとスムーズな一日になることを願っている」

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  • キャデラックF1 電気系トラブル続出も前進実感「今夜はやるべき仕事が山積み」

    キャデラックF1 電気系トラブル続出も前進実感「今夜はやるべき仕事が山積み」

    キャデラックは2026年F1第8戦オーストリアGP初日のフリー走行で相次ぐトラブルに見舞われた。セルジオ・ペレスはFP1、FP2ともにマシンを止めるアクシデントが発生し、バルテリ・ボッタスもFP2でオーバーヒートに苦しむなど、十分な走行距離を確保できなかった。

    それでもチームは、今回投入した大規模アップグレードによってマシン性能が向上しているとの手応えを得ている。技術陣は一夜で信頼性の問題を解決し、予選でQ2進出争いに加わることを目指している。

    ペレスを襲った電気系トラブル
    キャデラックは今週末、F1初参戦マシンに大規模なアップグレードパッケージを投入。中団グループへの接近を狙ってレッドブル・リンクに乗り込んだ。

    しかし初日はマシントラブルが続出した。ペレスはFP1で電気系トラブルによりコース上でストップし、セッション終盤には赤旗の原因となった。

    FP2でも再びマシンを止め、この日はFP1で14周、FP2ではわずか2周しか走行できなかった。

    ペレスはそれでもアップグレードの効果について前向きな印象を語った。

    「少し不運な一日だった」

    「まず良かった点から言えば、僕たちは以前より近づいているように見える。バルテリは午前中にいいセッションを過ごしていて、そこには希望が見えた。でも僕自身は残念ながら今日はほとんど走れなかった」

    「僕のマシンで何が起きているのかはまだ分かっていない。だから明日に向けて電気系はほぼすべて交換する予定だ。クリーンな一日にしなければならないし、今夜はやるべき仕事が山ほどある」

    ボッタスもオーバーヒートに苦戦
    ボッタスも午後のFP2ではトラブルに見舞われた。

    マシンのオーバーヒートによってスロー走行でピットへ戻るしかなく、車体下から火花を散らしながら走行する場面も見られた。フィンランド人ドライバーもFP2ではわずか6周にとどまった。

    キャデラック F1 オーストリアGP

    性能向上には自信 Q2進出も視野
    それでもキャデラックのチーフテクニカルオフィサーを務めるニック・チェスターは、アップグレードの効果そのものには自信を示した。

    「難しい一日だったが、両マシンに大規模なアップグレードを投入した。FP1で得られたデータを見る限り、パフォーマンスは確実に一歩前進している。それは非常に良いことだ」

    「今夜はほかの問題を解決するために大量の作業が待っているが、それもこの仕事の一部だ」

    さらにチェスターは予選でのQ2進出にも期待を寄せた。

    「これまでも何度かQ2まであと一歩というところまで来ていた。モナコでは0.06秒差だったし、マイアミでもかなり近かった。十分に可能性はあると思う。ただ、そのためにはトラブルのないFP3が必要だ」

    キャデラックは初日の信頼性トラブルで十分な走行時間を失ったものの、アップグレードによる性能向上という収穫も得た。チームは電気系や冷却系の問題を一晩で解決し、予選で初のQ2進出を狙う。

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  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1に改善要求「まだやるべき仕事がある」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1に改善要求「まだやるべき仕事がある」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1第8戦オーストリアGP初日のフリー走行を終え、フェラーリにさらなるパフォーマンス向上を求めた。FP1、FP2ともに5番手に終わり、トップのキミ・アントネッリから0.6秒以上離される結果となった。

    前戦バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初優勝を飾ったハミルトンだったが、レッドブル・リンクでは厳しいスタートとなった。それでも初日のマシンには手応えを感じており、予選に向けてセットアップ改善に期待を寄せている。

    高温のレッドブル・リンクで苦戦
    オーストリアGP初日は猛暑のなかで行われ、各チームともマシンバランスの最適化に苦しんだ。

    ハミルトンはFP1、FP2とも5番手で走行を終え、FP2ではメルセデス勢とマクラーレン勢の後塵を拝する形となった。

    「堅実だけど厳しい週末のスタートだった。気温が高く、もともと難しいサーキットがさらに難しくなっていた」

    「マシンは走り始めからかなりポジティブな感触だった。でも、このサーキットは本当にシビアで、ほんの少しバランスがずれるだけでラップタイムを大きく失ってしまう」

    予選へ向けフェラーリに改善を要求
    ドライバーズランキングでは首位アントネッリを41ポイント差で追い、3位ジョージ・ラッセルには9ポイント差をつけているハミルトン。直近3戦では2位、2位、優勝と好調を維持しているだけに、予選へ向けて一段の改善を望んでいる。

    「正しいセットアップとバランスを見つけて、マシンからさらにパフォーマンスを引き出すために、まだやるべき仕事がある」

    「重要なのは集中力を保ち、自分たちがどこでタイムを失っているのかを理解し、明日に向けて何ができるかを見極めることだ」

    フェラーリは初日に一定の競争力を示したものの、メルセデスとの差は依然として大きい。ハミルトンは一晩でセットアップを煮詰め、予選で上位争いに加わることを目指している。

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