カテゴリー: F1オーストリアGP

  • リアム・ローソン F1オーストリアGP決勝6位「このマシンは僕に合ってる」

    リアム・ローソン F1オーストリアGP決勝6位「このマシンは僕に合ってる」

    リアム・ローソンにとって、F1キャリア最高位となる6位でフィニッシュした2025年F1オーストリアGPは大きな飛躍となった。

    23歳のローソンは、波乱の展開となったレッドブル・リンクでの決勝を6位で走り切り、これまでで最も印象的なドライブを披露した。レースではマックス・フェルスタッペンを含む複数の上位勢が早々にリタイアし、完走者はわずか16台だった。

    特筆すべきは、猛暑のシュタイアーマルクでローソンがわずか2人しか成功させなかった1ストップ戦略を完遂したことだ。終盤にはフェルナンド・アロンソの猛追を振り切り、8ポイントを獲得した。

    「本当に、本当にきついレースだった」とローソンはレース後にSky Sports F1に語った。「正直、自分でもどうやって生き残ったのか分からないくらいだよ」

    オープニングラップでは、ターン3でメルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリがブレーキングを誤って突っ込んできたことで、ローソンは巻き込まれそうになったが、奇跡的に回避。アントネッリはそのままフェルスタッペンと接触し、両者はリタイアとなった。

    「キミが突っ込んでくるのが見えたときは、『ああ終わったな』と思ったけど、なぜか無事だった」とローソンは振り返った。

    「その後はクルマのスピードも良かったし、今日はこの気温の中で1ストップを成立させられたことが勝因だと思う」

    「僕自身は正直疑ってたけど、チームが正しかった。だからすごくうれしい」

    この結果は、厳しいシーズン序盤を過ごしてきたローソンにとって大きな自信となる。今季2度目のポイント獲得で、ドライバーズランキングも15位に浮上した。

    「本当にタフなシーズンだった」とローソンは語った。「感情的にもきつかったし、まともな結果を出すのが本当に大変だった。だからこそ、今日こうして結果を出せたことが本当にうれしい」

    「もちろん、これはひとつの良い週末に過ぎない。でもここ最近のレースウイークでは、練習走行からずっとスピードは良かったと感じてる」

    「昨日(予選6位)は良い結果が出せたけど、頭の片隅では、今日こそが重要だって分かってた。だから今後もこの勢いを維持していきたい」

    リアム・ローソン F1 オーストリアGP ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ローソンの好走とは対照的に、レッドブルのトップチームは最悪の週末を迎えた。フェルスタッペンと角田裕毅がそろってノーポイントに終わり、レッドブルがポイントを逃したのは2022年バーレーンGP以来、77戦ぶりだった。

    将来の去就に関する報道に直接は言及しなかったものの、ローソンはこうした結果がプレッシャーを和らげる助けになると認めた。

    「僕がレッドブルで走ったのはたった2レースだったけど、正直そのときは全然うまくいかなかった」とローソンは語った。「子どものころからレッドブル・レーシングに行くためにずっと努力してきたから、序盤にうまくいかなかったのは辛かった」

    「でも今はこのクルマにすごくフィーリングが合っていて、特にこの週末はすごく快適だった」

    「今はただ、この週末のような結果を確実に積み上げていくことに集中してる。今日の結果は最高だけど、今季2回目のポイント獲得に過ぎない。それでは足りない。だから今後もこのパフォーマンスを継続していく必要がある」

  • ルイス・ハミルトン F1オーストリアGP4位「少しずつだけど前進できている」

    ルイス・ハミルトン F1オーストリアGP4位「少しずつだけど前進できている」

    ルイス・ハミルトンは、F1オーストリアGPで4位となったを今季最も競争力のある週末だったと前向きに評価しつつも、依然として多くの課題を抱えていることを認めた。

    スクーデリア・フェラーリは新フロアを投入した今週末のレースで両マシンが上位を争い、ハミルトン自身も首位ランド・ノリスから30秒以内でのゴール。これまでに比べて明らかにパフォーマンスが向上していた。

    「少しずつだけど前進できている。これは大きなポジティブ要素だ」とハミルトンは語る。

    「チームとしても進歩できたし、今週末は2番目に速いチームだった。何より1分以上遅れてのゴールではなかったという点が嬉しいね。今の段階ではマクラーレンのような走りはできないけど、今回のアップグレードと、チーム全体の良いオペレーションが成果につながったと思う」

    ルイス・ハミルトン F1 オーストリアGP スクーデリア・フェラーリ

    今後に向けての希望を尋ねられたハミルトンは、「予選の感触は良くなってきている」と手応えを示しつつ、決勝での課題も明らかにした。

    「レース中のバランスには本当に苦しんだ。低速ではアンダーステア、高速ではオーバーステアがひどくて、どのツールを使っても調整できなかった」

    「それにブレーキにも常に問題を抱えていて、今回も一貫してマネージしなければならなかった。それがかなりのタイムロスになっていた」

    それでもハミルトンは、「ポジティブな点を持ち帰る週末だった」と強調。進化の途中であるフェラーリにおいて、自身の適応と車両の理解をさらに深める必要があると語った。

    フェラーリはこのレースでシャルル・ルクレールが3位、ルイス・ハミルトンが4位に入り、2台そろって上位入賞を果たした。これによりチームはコンストラクターズランキング2位に再浮上。一方、メルセデスはジョージ・ラッセルが5位に入ってポイントを獲得したものの、アンドレア・キミ・アントネッリがオープニングラップでマックス・フェルスタッペンに接触してリタイアとなり、チームとしてはやや苦しい週末となった。

  • オスカー・ピアストリ F1オーストリアGP決勝「全力は尽くしたが届かなかった」

    オスカー・ピアストリ F1オーストリアGP決勝「全力は尽くしたが届かなかった」

    オスカー・ピアストリはF1オーストリアGPでチームメイトのランド・ノリスにレースを通してプレッシャーをかけ続けたものの、最後まで前に出ることはできず、2位でレースを終えた。

    前戦カナダGPで接触があったマクラーレンの2人だが、今回のレースではレッドブル・リンクで何度も緊迫したバトルを繰り広げ、ピアストリは予選でのイエローフラッグに悔しさをにじませながら、決勝では挽回に燃えていた。

    グリッド3番手からスタートしたピアストリは、すぐさまポジションを上げる。スタート直後にシャルル・ルクレールがノリスに仕掛けたものの失敗に終わると、その隙を突いてフェラーリをかわし、チームメイトへの長い攻撃を開始した。

    オーストラリア出身のピアストリは徐々に距離を詰めていき、11周目にはターン1でノリスが小さなミスをしたのを見逃さず、ついに一瞬だけ首位に浮上した。しかし、ノリスもすぐに反撃し、ターン4ではサイド・バイ・サイドの接戦の末、再びトップの座を奪い返した。

    レース後、ピアストリはこのバトルを「激しかった」と振り返り、次のように語った。

    「観てる側にとって面白かったなら良かったけど、マシンの中では本当に大変だった。全力を尽くした」

    「一瞬前に出たときにもう少しうまくやれたと思うけど、いいバトルだった。ギリギリの場面もあったし、限界を少し超えたところもあったけど、いいレースだった」

    その「ギリギリの」瞬間のひとつが20周目に起きた。ピアストリがオーバーテイクを仕掛ける途中でブレーキをロックさせ、ノリスのマシンのリアにぶつかりそうになる場面があった。接触は回避され、ノリスはその直後にピットイン。一方のピアストリは4周引っ張ってからタイヤ交換を行った。

    オスカー・ピアストリ F1 オーストリアGP マクラーレン

    ピアストリは後半スティントでタイヤの新しさを武器にするつもりだったが、ピットストップに時間がかかり、ノリスより6秒遅れてコースに復帰。その後差を詰めたものの、周回遅れの処理に手間取り、DRS圏内に戻ることはできなかった。

    優勝こそ逃したものの、ピアストリは内容に満足しており、次のように語った。

    「これが僕たちがやるべきことだ。レースして、勝ちをかけて戦う。それが今日できた。惜しかったけど、届かなかった」

    「チームには感謝してる。あれだけバトルしながら、あれだけのペースを保てたのは本当にすごい。今のクルマにはとても感謝してる」

    また、今回のようなレース展開を予想していたかと問われると、こう答えた。

    「そうなるかもしれないとは思ってた。昨日の予選はイエローフラッグで運がなかったけど、今週末のペース自体は良かったと思う」

    「DRS圏内にいられたときはすごくいい感触だった。でも最初のピットストップのあとにそこから外れると、また差を詰めるのは大変だった。いくつか見直して、もっとできたことがなかったか確認したい」

  • ガブリエル・ボルトレト 待望のF1初ポイント獲得「勝つためにF1に来た」

    ガブリエル・ボルトレト 待望のF1初ポイント獲得「勝つためにF1に来た」

    ザウバーF1チームのルーキー、ガブリエル・ボルトレトが2025年F1オーストリアGPでキャリア初のF1ポイントを獲得。ニコ・ヒュルケンベルグとのダブル入賞により、チームにとって今季最高の週末となった。

    レッドブル・リンクは、昨年F2で初勝利を挙げたボルトレトにとって相性の良いサーキット。今週末はプラクティスから速さを見せ、予選では初のQ3進出を果たして8番グリッドを獲得。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリを上回るパフォーマンスを披露した。

    「決勝でもその順位をキープし、2度のピットストップを経てフェルナンド・アロンソとの激しいバトルを繰り広げた末、8位でフィニッシュ。アロンソはF3およびF2時代からのメンターであり、現在もマネジメントを支援している人物だ。

    「F1でこれまでで一番激しいバトルだったと思う」とボルトレトは振り返る。「アウト側、イン側、そして(周回遅れ処理の)ブルーフラッグの中でのランド(ノリス)やオスカー(ピアストリ)との対応もあり、本当にクレイジーだった。何も言うことはない。ただ素晴らしいバトルだったし、最後までフェルナンドとポイントを争えたことが嬉しい」

    キック・ザウバーは第1スティント終了後にヒュルケンベルグとボルトレトの順位を入れ替え、ルーキーにより多くのポイントを狙わせる戦略を選択。9秒差から始まったアロンソとの攻防戦は数周にわたって続いたが、アロンソが7位を死守。レース後には健闘を称えあう姿も見られた。

    ようやくのポイント獲得について問われたボルトレトは、次のように答えた。

    「自分にそれができるっていうのは分かっていた。F1にランダムで来たわけじゃないしね。ただ、やっとポイントを取れたのはチームのためにすごく嬉しい。彼らには本当にそれに値する努力があったと思う」

    「僕自身の目標は、いつか勝つこと。数ポイントを取ったくらいでは満足しない。でも、確実に1つの成果だし、小さな達成でも喜ぶべきことだ。僕らはチャンピオンになるという大きな夢に向かって、正しい方向に進んでいると思う」

    ガブリエル・ボルトレト F1 オーストリアGP ザウバーF1チームヒュルケンベルグとボルトレト、オーストリアでのザウバーのダブル入賞を喜ぶ

    一方、ヒュルケンベルグも最後方スタートから11台を抜いて9位入賞。チームに2ポイントを追加し、アストンマーティンやハースとのコンストラクターズ争いを激化させた。

    「もちろん、何台かのリタイアに助けられた部分はあるけど、それでも堅実なレースだったと思う」とヒュルケンベルグ。「最後尾からスタートしてのダブル入賞はポジティブだし、そこから多くを望むのは難しい」

    「バルセロナ以降、流れが変わってきた。今はマシンもシーズン全体に対しても、しっかりと理解が進んでいる。特にレースペースが改善されていて、まさにシーズン序盤に目指していたところに近づいている」

    「この状態を維持していきたい。簡単なことではないし、努力は必要だけど、今はとても前向きな気持ちでいる」

  • コラピント F1オーストリアGP決勝「角田裕毅のせいで大きくタイムを失った」

    コラピント F1オーストリアGP決勝「角田裕毅のせいで大きくタイムを失った」

    フランコ・コラピントは、F1オーストリアGP決勝で角田裕毅との接触、そしてチャンピオンシップリーダーのオスカー・ピアストリを意図せずコース外に押し出してしまった状況について説明した。

    コラピントは55周目のターン3で角田裕毅とバトルをしている最中にワイドに膨らみ、イン側からレッドブルの角田に先行を許すかたちとなった。

    アルピーヌのコラピントはすぐに反撃を試みたが、そのとき彼の視界にはなかったマクラーレンのピアストリが、2台を周回遅れにしようと近づいてきていた。

    角田のスリップストリームに入ろうと右に動いたコラピントの動きによって、ピアストリには逃げ場がなくなり、芝生へと押し出される形になった。オーストラリア人ドライバーはさらなる接触を避けるためブレーキをかけざるを得なかった。

    スチュワードはこの件についてアルゼンチン出身のコラピントに責任があると判断し、5秒のタイムペナルティを科した。これにより彼の最終順位は15位となった。

    その後メディア(Crash.netを含む)に対してコラピントは次のように語った。

    「ただ見えなかった。彼は僕の死角にいたし、僕は角田に集中していた。なんとか抜き返したかったんだ」

    角田裕毅 F1 フランコ・コラピント

    この日アルピーヌにとっては厳しいレースとなり、ピエール・ガスリーとコラピントはそろってトップ10圏外に終わった。一方でザウバーは2台揃ってポイントを獲得し、対照的な結果となった。

    また、コラピントは角田裕毅との接触でスピンとダメージを負っており、それによっても大きくタイムを失っていた。

    22歳のコラピントはレースを振り返って次のように述べた。

    「クルマに苦しんだレースだった。今日はチームとしてうまくいかなかったと思う」

    「周回を重ねるごとに少しずつ速くなっていたけど、最初はかなり苦戦していた。角田にぶつけられてたくさんタイムを失った」

    「中盤スティントは本当に難しかったし、ピエールに比べてかなりラップタイムを落としてしまった。でも最後のスティントは良かった」

    「角田との接触でフロントウイングとフロアにダメージを負っていたから、かなり難しい状況だったけど、それでも今日はチームとして全体的に苦戦していたと思う。タイヤのデグラデーションも僕たちには大きかった。そのあたりを理解していかないといけない」

    コラピントは当初ジャック・ドゥーハンの代役として5戦限定でアルピーヌに加入したが、チーム代表のフラビオ・ブリアトーレはその後、今後も継続して起用する方針を明言している。

    5戦を終えた現時点で再び外される可能性があるか尋ねられたコラピントは、次のように答えた。

    「特に心配はしていない。彼(ブリアトーレ)はすごくサポートしてくれているし、僕のことを信頼してくれていると思ってる」

  • F1オーストリアGP:バーニー・エクレストン メダル授与で“初表彰台”経験

    F1オーストリアGP:バーニー・エクレストン メダル授与で“初表彰台”経験

    2025年F1オーストリアGPの決勝後、ランド・ノリスがFIA会長メダルを授与された。その役目を担ったのは、かつてF1の商業権を掌握していた元F1最高責任者のバーニー・エクレストンだった。

    ノリスはレッドブル・リンクで行われたこの一戦で、マクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリとの激しい争いを制して今季3勝目を挙げ、自身のタイトル争いを勢いづけると同時に、マクラーレンF1をコンストラクターズ選手権の首位に押し上げた。

    2022年のF1アブダビGP以降、優勝ドライバーにはFIA会長モハメド・ビン・スライエムによってFIAプレジデンツ・メダルが授与されるのが恒例となっているが、今週末のスピールベルクには本人が不在だったため、代役として94歳のエクレストンが登壇し、ノリスの首にメダルをかけた。

    「FIA会長が直接、勝者に祝意を伝えるというのは非常に素晴らしいことだと思う」とエクレストンはコメント。

    「今回モハメド(・ビン・スライエム)が来られなかったため、代わりに私がメダルを授与するよう依頼を受け、それを光栄に思っている」

    「実は私にとっても印象深い瞬間だった。奇妙に聞こえるかもしれないが、このモータースポーツの世界に身を置いて約70年、実際にF1の表彰台に上がったのは今回が初めてだったんだ。とてもいい経験だったよ」

    エクレストンは1970年代にブラバムのチームオーナーを務め、その後1987年にF1グループを設立。以降およそ30年にわたりF1の商業権を掌握し続け、F1のグローバル化と発展に大きな影響を与えた。2017年にリバティ・メディアへ売却して以降は第一線を退いたが、F1界における象徴的存在として知られている。

    なおFIAプレジデンツ・メダルは現在、F1を含むFIA公認の複数カテゴリー――フォーミュラE、WRC(世界ラリー選手権)、世界カート選手権などの優勝者にも授与されている。

  • 2025年F1 オーストリアGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅は最下位

    2025年F1 オーストリアGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅は最下位

    2025年F1 オーストリアGP 決勝のハイライト動画。6月29日(日)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリの決勝レースが行われた。

    ランド・ノリスがオーストリアGPで激しいチームメイトバトルを制し、マクラーレンのオスカー・ピアストリを僅差で抑えて優勝。フェラーリのシャルル・ルクレールが3位で表彰台を締めくくった。

    レッドブル・リンクでの決勝はアクシデント続出の波乱の展開となった。オープニングラップでは、キミ・アントネッリがロックアップし、マックス・フェルスタッペンに接触。これにより両者はレース序盤でリタイアを余儀なくされた。

    その後、ノリスとピアストリによる激しい首位争いがスタート。11周目にはピアストリが一時トップに立ったものの、ノリスがすぐにポジションを奪い返した。ノリスはマクラーレン勢として最初にピットインし、新品タイヤに交換。ピアストリはその後4周にわたって走行を続けたが、タイヤのアドバンテージは周回遅れのマシンに引っかかる展開で相殺され、最終的にノリスが約2秒差で勝利を収めた。

    その一方で、ウィリアムズの両ドライバーはともにメカニカルトラブルに見舞われてリタイア。カルロス・サインツに至っては、フォーメーションラップ前にピットレーンでリアブレーキから出火し、レーススタートすら叶わなかった。

    キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは予選8番手の順位を守り切り、今季初ポイントを獲得する好走を見せた。

    角田裕毅は18番グリッドからスタートしたが、アルピーヌのフランコ・コラピントとの接触により10秒のタイムペナルティとペナルティポイントを科されるなど苦しい展開に。最終的に16位でフィニッシュし、これで4戦連続のノーポイントとなった。レース後、角田裕毅は「改善のために何ができるのかを見つけるのが本当に難しい」と語っている。

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  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP決勝DNF「不運だった」

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP決勝DNF「不運だった」

    マックス・フェルスタッペンにとって、レッドブルリンクでの週末は忘れたいものとなった。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリとの接触により決勝はオープニングラップで終了し、フェルスタッペンは自身を「不運だった」と表現した。

    今シーズンを通してマクラーレン勢が一貫して強さを見せる中でも、フェルスタッペンはドライバーズランキングでタイトル争いに踏みとどまってきた。しかし、オーストリアGPでの結果は、その野望に大きな打撃を与えるものとなった。

    プラクティスでは好調なペースを示していたが、予選ではピエール・ガスリーのスピンにより黄旗が振られ、最終アタックを完了できず、ラップタイムを更新する機会を失った。

    この影響でフェルスタッペンは7番グリッドからのスタートとなり、2列後方の9番手にはアントネッリが並んだ。オープニングラップの混乱の中で、イタリア人ルーキーはリアタイヤをロックさせてコーナー進入に失敗し、フェルスタッペンのマシンに接触。両者ともリタイアとなった。

    レース後、フェルスタッペンは次のように振り返った。

    「不運だった。そういうことだと思う。キミとはホスピタリティで少し話をした」

    「誰にでもああいうミスはあるし、わざとやるものではない。だから大きな問題とは思っていない」

    「週末を通してペース面では期待していたような内容にはならなかった。予選では黄旗が出てしまい、もう少し前のグリッドからスタートできたはずだった」

    「そして決勝も不運だった。このような週末もある」

    この結果、フェルスタッペンにとっては2024年オーストラリアGP以来のリタイア。チームとしても無得点に終わった。角田裕毅は最下位でフィニッシュしており、アルピーヌのフランコ・コラピントとの接触を含む複数のインシデントに関与。コラピントをスピンさせた件で10秒ペナルティを科された。

    マックス・フェルスタッペン F1 オーストリアGP レッドブル・レーシングアントネッリは接触後すぐにフェルスタッペンに謝罪した

    一方、アントネッリにとっても今季3度目のリタイアとなった。レース後すぐにフェルスタッペンに謝罪し、スチュワードからは次戦シルバーストンでの3グリッド降格処分が下された。

    「スタートは通常通りだったと思う。T3へ向かう中でポジションを維持しようとしていただけで、前方にスペースがないことも分かっていたので何か仕掛ける意図はなかった。ただ、ブレーキを踏んだ際にリアがロックしてしまった」

    「リアがロックした時点でマシンのコントロールを失い、まずはレーシングブルズのリアム・ローソンを避けようとしたが、その後マシンを止めることができず、最終的にマックスに接触してしまった。チームに対しても、マックスに対しても本当に申し訳なく思っている」

    「すぐに謝罪した。すべて自分の責任であり、自分のレースを終わらせただけでなく、彼のレースも終わらせてしまったことを非常に残念に思っている」

    フェルスタッペンはその後、次のようにコメントしている。

    「1周目のキミとの接触は不運だったけど、誰かが故意にやることじゃないし、あれはただの事故だと分かっている。彼は一緒に歩いているときにも謝ってくれたし、その後も僕の部屋に来てもう一度謝ってくれた。僕たちは仲が良いし、彼は本当に才能ある素晴らしいドライバーだと思っている」

    「ローソンの6位は素晴らしい結果だが、僕らにとってはポジティブなことが少ない週末だった。予選ではイエローフラッグの影響でアタックできなかったし、決勝でもすぐにリタイアになってしまった。全体的にペースも足りていなかった」

    「チームがどれだけ努力しているかはよく分かっているし、今回のすべてをしっかり分析して、クルマをもっと理解する必要がある。このサーキットでは過去に素晴らしい結果をたくさん残してきただけに、ホームグランプリでこの結果だったのが一番悔しい。だけど、気持ちは変わらない。これからもベストを尽くしていく」

  • F1オーストリアGP 決勝 ピレリ総括「3種すべてのタイヤが役割果たした」

    F1オーストリアGP 決勝 ピレリ総括「3種すべてのタイヤが役割果たした」

    真夏の厳しい暑さに見舞われたF1オーストリアGPにおいて、ピレリが供給する3種類のドライタイヤ(C3~C5)は、それぞれの特性を発揮しながら全戦略に貢献した。

    70周を超える高温コンディションの中で、デグラデーションは金曜日のプラクティス時より高まったものの、レース展開においては予測通りの挙動を見せたとピレリは総括している。

    マクラーレン、25年ぶりのF1オーストリアGPで1-2フィニッシュ達成 ノリスが今季3勝目
    マクラーレンが25年ぶりにF1オーストリアGPで1-2フィニッシュを飾った。2000年にミカ・ハッキネンとデビッド・クルサードが達成して以来の快挙であり、今回はランド・ノリスが優勝、僚友のオスカー・ピアストリが僅差の2位で続いた。3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入り、表彰台を締めくくった。

    この勝利で、マクラーレンは通算197勝目、今季8勝目、そしてレッドブル・リンクでは通算7勝目となった。特にノリスにとってこのスピールベルクは好相性のサーキットであり、これまでに1勝、1ポール、3回の表彰台、9戦で108ポイントを獲得している。

    タイヤ戦略とレースの展開
    スタート時にはC4(ミディアム)とC5(ソフト)の両コンパウンドが使用され、ピエール・ガスリー、フランコ・コラピント、オリバー・ベアマン、アイザック・ハジャー、ニコ・ヒュルケンベルグの5人がC5を選択した。残る15台はC4でスタートしている。

    レースが進むにつれて、C3(ハード)も投入された。エステバン・オコンは2セットのC3を使用し、ミディアムスタートからの戦略を組み立てた。一方、ハースのオリバー・ベアマンはC3を2セット持ちながらも、最終スティントは再びミディアムを選んでフィニッシュした。

    ハジャー(レーシングブルズ)、ベアマン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)の3人は全コンパウンド(C3/C4/C5)を使用。一方で、キック・ザウバーのヒュルケンベルグはC3を使わずにレースを終えた唯一のドライバーだった。

    なお、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)がフォーメーションラップ中にグリッド上でストップしたため、レースは1周短縮された。最長スティントは、ハジャーがC3で記録した41周。C4ではフェルナンド・アロンソが33周を走りきり、いずれも1ストップ戦略でポイントを獲得した。

    オーストリアグランプリ

    ピレリ モータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
    「真夏の高温下での初レース週末となり、我々のタイヤは予選でも決勝でも期待通りのパフォーマンスを発揮した。レース中の路面温度は52〜55℃に達し、金曜フリー走行時と比べて15〜20℃高かったため、3種すべてのコンパウンドでデグラデーションは高くなったが、それでも許容範囲内だった。

    すべてのコンパウンドがレースにおいて重要な役割を果たした。序盤には5人のドライバーがC5を選び、ストロールは残り15周でC5を装着するという異なる戦略を採った。予想通り2ストップ戦略が最速だったが、1ストップ勢も競争力を示し、トップ10フィニッシュを果たしている。

    パフォーマンス面ではC3とC4が非常に近く、C5は序盤には有効だったが、7~8周目以降に明確な性能劣化が見られた。

    次戦の舞台はタイヤに厳しいシルバーストンだ。今回はこれまでより1段階ソフトな組み合わせ(C2/C3/C4)を持ち込み、これが戦略にどう影響するかを楽しみにしている。」

  • ピアストリ「今でもアルピーヌが邪魔してくる」 F1オーストリアGPで怒りの無線

    ピアストリ「今でもアルピーヌが邪魔してくる」 F1オーストリアGPで怒りの無線

    2025年F1オーストリアGPの決勝で、マクラーレンF1のオスカー・ピアストリは優勝こそ逃したものの、タイトル争いの主役として注目を集めた。しかしその陰で、彼の古巣であるアルピーヌに対する怒りをにじませる場面もあった。

    レース終盤、ピアストリはアルピーヌのフランコ・コラピントとピエール・ガスリーによって連続して妨害を受ける形となった。55周目、コラピントが角田裕毅とバトルを繰り広げる中でピアストリをコース外に押し出し、これによりアルゼンチン人ルーキーには5秒ペナルティが科された。

    さらにその2周後、ガスリーもターン1でピアストリの進路を妨害。前を行くランド・ノリスを追うピアストリにとっては、フラストレーションのたまる展開だった。

    こうした状況に、ふだんは冷静なピアストリも珍しく無線で激怒。「アルピーヌは何年経っても俺の邪魔をしてくる」と放送には乗らなかったが、オンボード映像の無線からその発言が明らかになった。

    ピアストリは2022年にアルピーヌのリザーブドライバーを務めていたが、翌年の契約を巡って物議を醸した末にマクラーレンへ移籍。当時SNSで「僕の同意なく、アルピーヌが来年のドライバーとして発表したのは間違っている。僕はアルピーヌと契約していない」と発信した件は、今でもF1ファンの間で語り草となっている。

    現在のピアストリはマーク・ウェバーのマネジメントの下、マクラーレンで堂々たるチャンピオン争いを展開しており、今回の2位でタイトルリードは15ポイント差に縮まった。

    レース後、ピアストリはノリスとのチーム内バトルを振り返り、「かなりハードな戦いだった。追い抜いたときにもっと上手くやれていればと思うけど、良いバトルだった。ちょっとギリギリだったけど、僕たちはこういうバトルをするためにF1にいるし、勝利をかけて戦えたのは素晴らしかった」と語った。

    ターン4でロックアップしてノリスのギアボックスに迫った場面についても反省を示し、チーム代表のアンドレア・ステラは「チェッカーを受けた直後、彼は無線で『ターン4の件は僕のミスだ。次に向けて分かっている』とすぐに謝った」と称賛した。

    「こうした姿勢こそ、チームとしてより強く、団結を深める要因になる」とステラは続けた。

    ピアストリの怒りと冷静さ、その両面が垣間見えた一戦は、彼の成長とともに2025年シーズンの白熱したチャンピオン争いを象徴するものとなった。

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