カテゴリー: F1オーストリアGP

  • 2025年F1 オーストリアGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 オーストリアGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 オーストリアGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    F1オーストリアGPは予選で波乱があり、決勝グリッドは事前の予想とは大きく異なる顔ぶれとなった。ポールポジションはランド・ノリス(マクラーレン)が獲得したが、それ以外は予想外の並びとなり、日曜の決勝では戦略が大きなカギを握る展開が予想されている。

    Q3ではピエール・ガスリーのスピンによる黄旗が出たことで、多くのドライバーが最終アタックを完遂できず、グリッドは混戦模様となった。注目は6番手スタートのリアム・ローソンで、母国レッドブルの期待を背負ってマックス・フェルスタッペンのひとつ上のポジションからのスタートとなる。

    昨年のレースは2ストップ主流
    昨年のF1オーストリアGPは2ストップ戦略が支配的だった。ジョージ・ラッセルが優勝を飾ったが、それは終盤のフェルスタッペンとノリスの接触が引き金となった展開だった。

    トップ10に入ったドライバーの大半はミディアム→ハード→ミディアムの構成を採用し、残る数名がミディアム→ハード→ハードで挑んだ。C5タイヤは決勝ペースに適さず、唯一フェルスタッペン(接触によるパンク後)とフェルナンド・アロンソ(ファステスト狙い)だけが終盤に使用した。

    オーストリアグランプリ

    2025年の最速戦略は?
    今年のタイヤは耐久性が若干向上しているが、大きな変化はなく、基本的な戦略は昨年と似た構成になると見られている。最速とされるのはミディアム→ハード→ミディアムで、ピットウインドウは18~24周目と46~52周目が推奨されている。

    ただし、オーストリアは周回が短いためアンダーカット効果が小さく、タイミング次第では逆に損をする可能性もある。各車は慎重な判断が求められる。

    変則作戦やソフトタイヤの活用も
    ミディアム→ミディアム→ハードの戦略もラップタイム的にはほぼ同等で、周囲と異なる戦略を狙うドライバーにとっては有効な選択肢となる。特に中団グループの車両は早めにポジションを上げたい局面も多く、スタートでソフト→ハード→ミディアムという構成も考えられる。

    実際、アストンマーティン、アルピーヌ、レーシングブルズなどはC3・C4の必要セットしか残しておらず、2ストップでC5を投入せざるを得ない状況となっている。そのため、ミディアム→ハード→ソフトという作戦が理論上は最速とされている。

    オーストリアGP

    後方勢は“マジック”狙いの1ストップか
    ピレリのシミュレーションでは1ストップは7秒ほど遅いとされるが、セーフティカー発動など想定外の展開があれば、特に後方勢にとっては逆転のチャンスとなりうる。ミディアム→ハードという構成で26~32周目にピットし、終盤に必要であればC5で短時間アタックする流れだ。

    2025年F1 オーストリアGP

    高温と路面温度がカギに
    レースウイーク初期に熱波と激しい雷雨に見舞われたシュピールベルクだが、決勝日は気温・路面温度ともに上昇が予想されており、50℃近い路面温度となる見込みだ。金曜のロングランでは快適だったタイヤ挙動も、決勝では摩耗の影響がより顕著に出る可能性がある。

    ピレリのマリオ・イゾラは「3ストップは理論上は少し遅いが、摩耗が予想より激しければ選択肢にはなり得る」とし、極端な戦略の可能性も否定しなかった。

    オーストリアグランプリ 2025年のF1世界選手権

  • 2025年F1 オーストリアGP 予選:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1 オーストリアGP 予選:トップ3インタビュー&記者会見全文

    マクラーレンのランド・ノリスが圧巻の走りでF1オーストリアGPのポールポジションを獲得。レッドブル・リンクで行われた予選Q3では、2番手のシャルル・ルクレールにコンマ5秒の大差をつけ、今季3度目のポールを手にした。

    予選後にはトップ3ドライバーがパルクフェルメでのインタビューに応じ、その後の記者会見ではマクラーレンの強さの理由や、フェラーリとレッドブルの現状、そしてシーズン後半に向けた展望が語られた。

    パルクフェルメインタビュー
    (インタビュアー:デビッド・クルサード)

    Q:ランド・ノリス、非常に接戦が予想されるこのサーキットで、圧巻のラップでした。どのようにあのタイムを出したのでしょう?
    ランド・ノリス:すごくいいラップだったのは確かだね。少しずつ積み重ねていった感じで、Q3の1回目の走行も良かったけど、あと少し詰められる場所があるのも分かってた。それをそのまま実行できたんだ。やろうと思ってたことがその通りに決まると、だいたいすごくいい結果になるんだよ。だから、今日はとても満足してる。今のところいい週末になってるし、この流れを続けられたらいいね。

    Q:FP1に出られなかったにもかかわらず、それ以降は常にトップ。あなた自身より僕のほうが興奮してる気がするよ。今週末は何か新たな集中力を持って臨んでる?
    ノリス:どうだろうね、もちろんすごくうれしいよ。でもシーズンは長いからね。特に予選で苦戦してきた分、今日みたいなラップを決められたのは自分としても嬉しかった。この週末ずっといいパフォーマンスができてるし、自信にもなる。でも明日は長いレースがあるし、これを何度も自分に証明していきたい。これがその始まりであってほしいね。

    Q:素晴らしいラップだった。おめでとう!
    ノリス:ありがとう!みんなありがとう!

    Q:シャルル、カナダでは平均的な予選結果だったけど、今日はフロントロウ、2番手だ。満足している?
    シャルル・ルクレール:とても満足してるよ。最後にフロントロウからスタートしたのはモナコだったと思うし、シーズンを通して厳しい展開が続いてた。でもチームはずっとプッシュし続けてくれた。今週末は新しいパーツを投入して、それが明らかに差を生んでくれた。特に今回は全体が接戦だったからね。ラップには満足してるし、週末としてもいいスタートが切れた。僕たちは普段、レースでのほうがクルマが強いから、マクラーレンにもっとプレッシャーをかけられるように頑張りたい。

    Q:ランドとの差がコンマ5秒。どんなラップだったと思う?
    ルクレール:まだ彼のラップは見てないけど、きっと信じられないくらい素晴らしいラップだったと思う。僕たちのクルマでは今のところそこまで出せないけど、もちろん彼の仕事は称賛されるべきだ。明日は何とか彼にプレッシャーをかけていくよ。

    Q:オスカー、感情をあまり表に出さない君だけど、クルマを降りたとき少し落胆しているように見えた。何があった?
    オスカー・ピアストリ:問題はそのラップをスタートすらできなかったことだよ。最後のコーナーでガスリーがスピンして、2回目のアタックを始められなかった。ランドは今週末ずっと速かったから、ポールを獲るのは簡単じゃなかったけど、前列には並べたと思う。チャンスがなかったのは残念だけど、3番手スタートからまだいいレースはできるはず。そういう日もあるよ。

    Q:このサーキットはDRSが効くから、まだまだチャンスはあるね。
    ピアストリ:もちろん。マシンのペースは今週ずっと良かった。フェラーリも意外と良かったけど、まだ僕たちにもチャンスがある。3位で終わるつもりはないよ。

    記者会見

    Q:Q3の1回目でトップタイムを出しましたが、最後のラップは少しリラックスして挑めましたか?

    ランド・ノリス:いや、全然そんなことはなかったよ。フェラーリやシャルルはすぐ後ろにいたしね。予選を通して他のマシンとのギャップは予想以上に大きかったけど、FP3ではそれほどでもなかったし、予選に入ってから僕たちは一段上のペースがあったんだと思う。ただ、左隣にいる彼(ピアストリ)も速いからね。Q3では彼も強いラップを決めてくると分かってたから、プレッシャーは常にあったし、改善できるポイントもあった。ターン1、3、4を確実に決めて、高速区間で少しずつプッシュを増やしたんだ。

    Q:ここ数戦は予選で苦戦していましたが、今回のポールはどれほど満足感がありますか?

    ノリス:とても満足してる。でも大事なのは一貫性だからね。誰だって1戦だけヒーローになることはできる。これは進歩の証だし、今日の仕事には満足してる。でもこれで過去のことが帳消しになるわけじゃない。今日はやるべきことをやった、それが重要だった。だから満足してるし、必要なときにきちんとまとめられたことがうれしいよ。

    Q:フリー走行から速さを見せていましたが、決勝に向けてどれだけ自信がありますか?

    ノリス:かなり自信あるよ。まずは最高のポジションからスタートできる。FP2の最初の周回から速かったし、競争力はある。自分自身もマシンに対して快適さと自信を持ってる。それに今週末、今シーズン初めての本格的なアップグレードを投入したんだ。長く待っていたパーツだったし、今日の内容を見る限り、それが正しい方向に進んでいることは間違いない。特にここは実質8つのコーナーしかないサーキットだけど、効果が出ている。明日もいいレースができると信じてるよ。でも長いレースだし、何が起きるか分からないからね。

    Q:シャルル、素晴らしい走りでした。フロントロウ獲得ですが、今回の結果はあなたにとってどのような意味を持ちますか?

    シャルル・ルクレール:うれしいよ。今年はこれまで予選ではあまり強くなかったけど、レースでは結構いいパフォーマンスができてた。だから今回はフロントロウからスタートできるというだけでも、前にいるドライバーとの距離が少し縮まるし、いいことだね。もちろん、ランドのラップは特別なものだったはずだから、まだそこに届くには至っていないけど。とはいえ、僕たちは日曜のほうがペースがいい傾向があるから、それが希望につながると思ってる。

    Q:今回アップグレードを導入しましたが、1周のパフォーマンスにどのような違いをもたらしましたか?

    ルクレール:ランドを除けばP2につけられたわけだから、かなりの効果があったと言えると思うよ。このサーキットはギャップが非常に小さいからね。明らかに前進は感じられた。ただ、これは1つのトラックだけで判断すべきじゃない。他の特性を持つサーキットでも見極めていく必要がある。でも、今回期待していた数値的な効果は出ていたし、それはいいスタートだ。つまり、我々が正しい方向に向かって開発を進めているということだね。

    Q:まだシーズンは長いですが、明日の勝利に挑戦する現実的な可能性はあると思いますか?

    ルクレール:もちろん、できるだけランドたちにプレッシャーをかけたいと思ってる。オスカーはちょっと運がなかったけど、彼も後ろにいるし、まずは前を見て何ができるか探っていくつもりだ。

    Q:オスカー、今日は「もしも」がつきまとう展開でしたか?

    オスカー・ピアストリ:まあ、ある程度はね。予選を通して、あと1コンマの速さが足りない感覚があったけど、Q3の最後のアタックに出られなかったのはかなり悔しかった。そういうことは時々起きるものだけど、もっと順位を落としていてもおかしくなかった中で3番手に残れたのは良かったかな。ここはオーバーテイクできるサーキットだし、まだ上を目指して戦えると思う。

    Q:ランドはFP2から絶好調でしたが、あなた自身はマクラーレンにどれくらい快適さを感じていましたか?

    ピアストリ:かなり快適だったよ。FP1はちょっとバタバタしてたけど、練習走行の残りは良かったし、予選もまずまずだった。ただ、このサーキットって一見シンプルに見えるけど、実際にはすごく難しいんだ。多くのコーナーで出口にグラベルが待ち構えているし、ほんの数センチアペックスを外すだけでコンマ2秒簡単に失うこともある。だから、短い割にラップを完璧にまとめるのがすごく難しい。今日はそれが少し足りなかったね。悔しいけど、仕方ない。

    Q:今週導入されたアップグレードについてどう感じていますか?

    ピアストリ:運転しているときにはそこまで大きな違いは感じなかったけど、タイムシートを見るとしっかり成果は出てる。だから、それが一番大事なことだと思う。今週はペースがとても良かったから、それが明日も活かせるといいね。

    オーストリアグランプリ

    記者からの質疑応答

    Q:ランド、木曜に「マシンの感触を確かめるならこのサーキットが最適」と話していましたが、今日のQ3でそれを裏付けるような感触はありましたか? 今季のマクラーレンで最もフィーリングが良かったレースですか? そしてそれがQ3にどう影響しましたか?

    ランド・ノリス:外から見てもある程度はっきりしてたと思うし、中にいる僕の感覚とも一致してた。マシンはとても強く感じられたし、明らかに速かった。僕たちが弱いと予想していた高速コーナーで、今週末はむしろそこが強みになっていた。

    もちろんまだ難しいところもあるけど、全体的には、僕にとっては今年の予選で一番うまくいった内容だった。すべてのラップで安定していて、ミスも少しあったけど、ラップを失うようなものじゃなくて、せいぜいコンマ1秒、もしくはそれ以下。特にQ3でしっかり決められたのは今季ベストのラップだったと思う。モナコのラップよりも、もしかしたら内容は良かったかもしれない。モナコの方が見ていて面白かったかもしれないけど、今回のほうが完成度は高かった。

    それはマシンの変化による部分もあるし、アップグレードの影響かどうかは正確には言えないけど、全体的に以前より自分に合ってる感触があったのは確かで、それが今日みたいな走りにつながった。だから自分の中でも気持ちの整理がついたというか、こういう感触があると、やっぱりいい走りができるんだって確認できた。とはいえまだ完璧じゃない。今週末が良かったからといって、あと12~13戦もある中で同じことを繰り返していかないとね。

    Q:オスカー、さきほど「FP1は少し混乱していたけど、それ以外は順調だった」と言っていましたが、ランドと比較して自分がタイムを失っているパターンに何か気づいた点はありましたか? それともランドがこのサーキットで特別な速さを見せたというだけ?

    オスカー・ピアストリ:正直、セッションごとにちょっと変わってたんだよね。週末の初めに弱かったコーナーは徐々に良くなったし、逆に序盤で良かったところが後になると少し苦戦したりして、常に同じ差が出ていたわけじゃなかった。

    このサーキットはラップを完璧にまとめるのが難しくて、それが今日は少し差になったかもしれない。Q3の1回目はちょっとラップが乱れたし、2回目はアタックできなかった。だから今日はもっと引き出せるポテンシャルがあったと思うけど、それを示すことはできなかったという感じかな。

    Q:ランド、さきほど話していた「必要なフィーリングが得られたときはより良いパフォーマンスができる」という点について、これは自分の取り組みの成果だと思いますか? それともフロントの感触などマシン側の改善によるものですか?

    ノリス:どちらもあると思う。割合までは言えないけど、週の初めにチームと話したときにも「自分はもっとできる」と言ってた。どんなマシンでもしっかり仕事をするのが自分の役目だとは思ってるけど、やっぱり戦ってる相手がトップレベルだからこそ、マシンの感触もベストな状態じゃないと厳しいんだよね。

    今回の週末はその感触がより得られていた。これはサーキット特性によるところもあると思うし、マシンだけの要因ではない。今季もいくつかのサーキットでは快適に感じた場所もあった。

    たとえばカナダではペースは良かったのに、自分の判断ミスで結果につながらなかった。あれは感触の問題じゃなくて、自分のミスだった。だからマシンだけのせいにするつもりはないし、責任を持って取り組んでる。でも、必要な感触がちゃんと得られたときに、しっかり結果を出せるというのは自分にとっても大きな収穫だよ。

    Q:シャルル、今週末アップグレードを導入してフロントロウに戻ってきましたが、マクラーレンと比べてどこで差が出ていると感じますか? そして、次のシルバーストンでさらに差を詰める新パーツの投入予定はありますか?

    シャルル・ルクレール:シルバーストンに向けたアップグレードの予定については、まだ確定していないからコメントできない。もちろんいくつか準備中ではあるけど、いつ投入されるかはまだ分からない。

    今週末について言えば、高速コーナーでマクラーレンに対して遅れていると思う。これは事前に予想していた通りだった。でも、低速ではもっと差をつけられると思ってたから、そこは思ったほど悪くなかった。だから詳細はまだ分析中だけど、方向性としては悪くないと思ってる。

    それに新しいパーツも持ち込んでるから、まだそれがマシンにどう影響しているのかを学んでいる段階だ。でも、今のところ予想していた通りの数値が出ているから、正しい方向に進んでると思ってる。

    正直なところ、2番手という結果には満足してる。これまでの予選はP5かP6が精一杯だったし、モナコを除けばここまで前に出るのは久しぶりだった。だから速いクルマたちと最初から戦えるのはうれしいよ。

    Q:ランドとオスカーの2人に質問です。昨日は「マックス・フェルスタッペンを軽視することはない」と話していましたが、今日のレッドブルの失速には驚きましたか? そしてシャルルが前に出たとはいえ、今やチャンピオン争いはマクラーレンの2人に絞られてきたという感触はありますか?

    ノリス:これまで毎戦、マックスが僕たちの一番のライバルだった。今回は予選で少し後れをとったかもしれないけど、レースでは絶対に侮れない。シーズン全体を通しても同じ。レッドブルはアップグレードを入れてきたけど、それがうまくいかなかったのか、僕には分からない。

    ただ、正直僕たちは彼らがもっと速いと思ってたし、実際週末を通して見ればそれなりに良いパフォーマンスをしてたと思う。Q3で何があったのかは分からないけど、まだシーズンは長いし、彼を外すことはできない。

    もちろん、チームメイト同士で争っているのは事実だけど、マックスがリタイアでもしない限り、彼をタイトル争いから外すことはないよ。だから、みんなもう少し冷静になったほうがいいかもね。明日を見てみよう。

    ピアストリ:僕も同じ意見だよ。今の時点ではマックスを除外するには早すぎると思う。今回は予選でちょっと意外な結果だったけど、フリー走行では彼も近いタイムを出してたしね。

    もしかすると彼も黄旗の影響を受けたのかもしれない。いずれにしても、まだ判断するには早すぎるよ。

  • フェラーリF1 バスールが「私的な理由」で帰国 ダンブロジオが指揮

    フェラーリF1 バスールが「私的な理由」で帰国 ダンブロジオが指揮

    フレデリック・バスール欠場でスクーデリア・フェラーリはオーストリアGPを副代表のジェローム・ダンブロジオと共に戦う

    フェラーリF1は、2025年F1オーストリアGPをチーム代表フレデリック・バスール不在のまま迎えることが明らかとなった。バスールが2023年に指揮を執り始めて以来、グランプリを欠席するのは今回が初となる。

    スクーデリアの広報担当によると、バスールは「私的な理由により本日サーキットに不在」であり、急きょ帰国したという。

    その代役として、ピットウォールではフェラーリ・ドライバー・アカデミー責任者で副代表を務めるジェローム・ダンブロジオが指揮を執ることになった。

    この知らせは、フェラーリにとって痛手となる。チームは今季ここまでで最も好調な予選結果を記録したばかりで、シャルル・ルクレールが2番手を獲得し、2台のマクラーレンを分断。ルイス・ハミルトンも4番手と、自身今季最高のグリッドを確保している。

    フェラーリは今回のレッドブル・リンクに向けてSF-25に新たなアップグレードを投入しており、土曜日の走行からは明確なパフォーマンス向上が見て取れる。

    スクーデリア・フェラーリ F1 オーストリアグランプリ元F1ドライバーでバスールの副代表であるジェローム・ダンブロジオがチームを率いる

    一方で指揮を執ることになったダンブロジオにとっては、思わぬ形での大役となった。

    元F1ドライバーのダンブロジオは39歳。メルセデスでドライバー育成ディレクターを務めた後、2023年10月にフェラーリへ加入。2023年の日本GPではトト・ヴォルフが不在のメルセデスにおいてチームを率いた実績も持つ。

    それ以前はフォーミュラEのヴェンチュリ・レーシングでスージー・ヴォルフの下で副代表を務め、2021年にはチーム代表に昇格。自身もフォーミュラEで6年間のドライバー経験を積み、その前にはF1で3年間、ヴァージンから2011年にフル参戦したほか、ルノーとロータスでリザーブドライバーを務めていた。

  • 2025年F1 オーストリアGP 決勝:スターティンググリッド

    2025年F1 オーストリアGP 決勝:スターティンググリッド

    2025年F1 オーストリアGP 決勝のスターティンググリッドをFIA(国際自動車連盟)が発表した。

    カナダGPでの悲劇からの巻き返しを狙うランド・ノリスが、F1オーストリアGP予選で今季最大となる0.5秒超の差をつけてポールポジションを獲得した。

    レッドブル・リンクで行われた予選Q3で、ノリスは他を圧倒する1分03秒971をマーク。2番手につけたフェラーリのシャルル・ルクレールに対しても大きな差をつけ、マクラーレン勢の中で唯一最前列を確保した。オスカー・ピアストリは3番手と、マクラーレンは両マシンをトップ3に並べて決勝を迎える。

    4番手にはフェラーリのルイス・ハミルトンが続いた。ハミルトンはラスベガスGPでの2位以来、13戦連続で表彰台を逃しており、これ以上記録を伸ばさないためにも重要な一戦となる。

    注目のレッドブル勢では、マックス・フェルスタッペンが7番手にとどまり、同じレッドブル支援体制にあるレーシングブルズのリアム・ローソン(6番手)に先行を許す形となった。フェルスタッペンはQ3終盤に黄旗の影響でタイム更新ができず、苦しいポジションからの決勝スタートを強いられる。

    ルーキーのガブリエル・ボルトレト(ステーク)が初のQ3進出を果たして8番手と健闘。メルセデスのキミ・アントネッリは9番手、アルピーヌのピエール・ガスリーが10番手につけた。

    角田裕毅(レッドブル)は18番手と予選で苦戦。前戦スペインGPに続きQ1敗退を喫し、後方からの追い上げが求められる。

    F1 オーストリアGP 2025年のF1世界選手権

    2025年F1 オーストリアGP スターティンググリッド

    1.ランド・ノリス(マクラーレン)
    2.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    5.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    6.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    8.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    9.キミ・アントネッリ(メルセデス)
    10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    11.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    12.アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
    13.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    14.フランコ・コラピント(ウィリアムズ)
    15.オリバー・ベアマン(ハース)
    16.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    17.エステバン・オコン(ハース)
    18.角田裕毅(レッドブル)
    19.カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
    20.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)

  • 2025年F1 オーストリアGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月28日(土)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリの公式予選が行われた。

    2025年F1オーストリアGP予選は、マクラーレンのランド・ノリスが圧倒的なパフォーマンスで今季3度目のポールポジションを獲得。シャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリがそれに続き、トップ3をQ3初回のアタックで確定させる形となった。

    予選終盤にはガスリーのスピンによるイエローフラッグが発生し、複数のドライバーが最終アタックを断念する展開に。フェルスタッペンは7番手にとどまり、レーシングブルズのリアム・ローソンが自己最高の6番グリッドを獲得するなど、上位勢に波乱をもたらした。

    1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「とても満足している。Q3の最初のラップは良かったけど、まだ改善できる部分があると分かっていたし、それを実現できた。ここまで週末のパフォーマンスは素晴らしかったし、この調子を維持できればいいと思う。明日は長いレースになるけど、楽しみにしている」

    2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日の結果には満足している。チーム全体が努力してくれて、アップグレードを持ち込んだ結果でもある。ランドにおめでとうと言いたい。彼のラップは素晴らしかった。前列スタートは久しぶりだから、明日のレースではマクラーレンにプレッシャーをかけられることを願っている」

    3番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「前向きなセッションだっただけに、最後はフラストレーションが溜まった。最後のコーナーでガスリーがスピンしてイエローフラッグが出たせいで、Q3の2回目のアタックを始められなかった。ランドがとても速かったので、僕もフロントロウに行けるだけの速さはあったと思う。明日は3番手からいいレースができると思うし、3位で終えるつもりはない」

    4番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「昨日から大きく改善できた。セットアップ変更が効いて、今日のクルマは本当に良く感じられた。ファクトリーと現場の全員の努力に感謝したい。昨日のペースはまずまずだったし、今日の改善を踏まえれば、明日はもっと良い結果が期待できる」

    5番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「このサーキットは我々にとってチャレンジングな場所になると分かっていた。高速コーナーや路面の粗さを考えれば、1周のラップでうまくまとめるのは難しい。今日のコンディションでは5番手が最大限の結果だったと思う。ランドとの差は驚くほどではない。マクラーレンは素晴らしい仕事をしていて、明日は彼らを脅かすのは難しいだろう。でもフェラーリとは戦えると思うし、表彰台争いを目指す」

    F1 オーストリアGP 2025年のF1世界選手権

    6番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「Q3に進出できて本当にうれしい。予選でこれだけ接戦になったのを見たことがない。ここ数戦でペースはあったけど、今日はすべてがかみ合ってうまくいった。自分の担当のメカニックをはじめ、チーム全体に感謝したい。明日が本番。グリッドが詰まっている分、厳しいレースになると思うけど、後ろを抑えられるよう頑張る。戦略もいろいろ考えられるし、いいスタートを決めて、冷静に判断していきたい」

    7番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「今週末は正直あまりうまくいっていない。FP3の方が予選よりは良かったけど、それでもまだ十分なペースがなかったし、気温が高くなったことも助けにならなかった。クルマのバランスが良くなくて、グリップも不足していて、限界を見極めるのが難しかった。ガスリーのスピンで黄旗が出たのでアタックを中断せざるを得なかった。あのラップを走り切っても3番手か4番手ぐらいで、ポールからは5~6コンマ秒も離れていた。明日は簡単なレースにはならないと思うけど、すべてを分析して、最善を尽くしたい」

    8番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「Q3に進めて本当にうれしい。ここまでの週末はすべてがうまくいっている。チーム全体でいろいろなセットアップを試して、課題と成果の両方から学びながら競争力を維持してきた。シーズン当初から、このチームのポテンシャルを信じていたし、ついにQ3進出という形で報われたことは本当に誇りに思う。けど、仕事はまだ終わっていない。明日に向けて集中して、この結果を初ポイントにつなげたい」

    9番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日の予選は本当に悔しい。ラップごとにどんどん良くなっていたから、最後のシングルラップを走れなかったのはとても残念。ジョージと同じようにトップ5を狙えるだけの可能性はあったと思う。短いサーキットではトラフィックが大きな問題になるけど、それでも最後に走れなかったのはフラストレーションがたまる。クルマのバランスは良いし、この週末で多くを学べたので、明日はポジションアップを狙っていけると思う」

    10番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「Q3に進めたのは良かったけど、最後のコーナーでミスしてしまったのは本当に悔しい。かなり良いラップだったし、限界まで攻めていたけど、やりすぎてスピンしてしまった。幸いダメージはなかったけど、あれがなければもっと上のグリッドを狙えたと思う。マシンのパフォーマンスはあったし、プラクティスから改善できたのはポジティブ。明日は10番手スタートになるけど、うまくいけばポイントを狙えるポジションなので、集中して臨みたい」

  • 2025年F1 オーストリアGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 オーストリアGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。6月28日(土)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリの公式予選が行われた。

    Q3進出を逃した11番手以下のドライバーたちは、わずかな差に泣く形となった。フェルナンド・アロンソは0.1秒差でQ3入りを逸しつつも、決勝ではポイント圏を狙える位置に踏みとどまった。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンやアルピーヌのフランコ・コラピントも健闘を見せた。

    一方で、角田裕毅は今季3度目のQ1敗退。感触の大きな変化に苦しみ、悔しい結果に終わった。カルロス・サインツJr.やニコ・ヒュルケンベルグもマシンのトラブルやミスに泣き、後方グリッドに沈むなど、中団以降は混戦かつ波乱の予選となった。

    11番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日の11番手にはけっこう満足している。Q3にはあと一歩だったけど、明日ポイントを狙える良い位置だと思う。ここまでは簡単なセッションじゃなくて、マシンにしっくりこない部分もあったけど、明日のレースは暑くて厳しい展開になるだろうから、戦略面でも柔軟に対応する必要がある。すべてがうまくいけば、前に出てポイントを獲れるチャンスはあると思う」

    12番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「Q1でフロアを少し傷めてしまったんだけど、メカニックのみんなが素早くテープで補修してくれて、なんとか走ることができた。Q2では新品タイヤでのアタックを赤旗で中断されて、最後は中古タイヤでの走行になったけど、P12を取れたのはうれしい。Q1の時点ではいい兆しもあったし、ダメージがなければQ3に行けた可能性もあると思っている。明日はレースを楽しみにしているし、ポイントを狙ってがんばりたい」

    13番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日は正直がっかりしている。昨日はポジション的にも厳しかったけど、セットアップをしっかり見直したことで今日はQ1でいい感触があって、Q3進出も狙えると思っていた。でもQ2ではマシンの感触が違っていて、特に高速域でアンダーステアが強く出てしまったし、ターン1ではタイヤがまだ準備できていないように感じた。Q1のラップはQ3に進めるだけの内容だったと思うので、どうしてそこから後退してしまったのかチームと確認する必要がある。まだそこまで差があるわけじゃないし、タイヤも残っているから、いい戦略を立てればポイントは狙えると思う」

    14番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「昨日と比べればだいぶ前進できたけど、まだ今日はいけたんじゃないかって気持ちもある。ミスがあったターン3でコンマ1.5秒ぐらいロスしていて、それがなければQ2突破も見えていたと思う。午後は風が強くなって、マシンが読みづらくなってしまったけど、それは全員同じ条件だし、僕は特に高速域での自信が前より薄れてしまった。クルマの挙動をどう扱うか、まだ探っている部分があるから、明日に向けて整理したい。全力でポジションアップを目指すつもりだよ」

    15番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「Q1ではまだ自分のベストラップとは言えなかったけど、それでも通過できたし、感触はかなり良くなっていた。Q2に入ってからはもっとしっくりきたんだけど、風が強くなって他のチームより少し苦戦したと思う。それでも明日は新品のハードタイヤを2セット使えるし、他のチームにはそれがないから、そこを活かしていきたい。ソフトタイヤは1セット無駄にしたけど、それを考えれば悪くない予選だったと思う。もう少し上のポジションも狙えた気はするけど、レースに向けては前向きに考えている」

    F1 オーストリアGP 2025年のF1世界選手権 角田裕毅

    16番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「プラクティスでは悪くないペースが見えていたから、もう少しいけると思っていたけど、予選前にコンディションが変わって、競争力を失ってしまった。気温が上がった影響もあるし、グリップやバランスが思うように出てくれなかった。明日は厳しい展開になると思うけど、少しでも前に出られるように全力を尽くす」

    17番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今日は最適な形に持ち込めなかったと思う。最初の2コーナーだけで0.2秒ぐらいロスしてしまったし、走るごとの改善もあまり見られなかった。グリップ感も良くなかったし、結果的にQ1敗退になってしまった。明日はピットストップも多くなるだろうし、デグラデーションも激しいと思うから、逆転のチャンスはある。レースは面白くなると思う」

    18番手:角田裕毅(レッドブル)
    「本当に悔しい気持ちです。今週はずっといいペースがあって、あとは予選で全部まとめるだけだったから、今日はうまくいかなくてフラストレーションがたまりました。毎回思うようにいかないのはつらいです。1回目のアタックは感触が良かったのに、2回目ではバランスが全然違っていて、どこかで何かが変わってしまったように感じました。もしかするとフラップの調整が関係しているかもしれません。こういう接戦の中では、1周ごとの感触をもっと安定させる必要があると思っています。明日は簡単ではないと思いますが、できる限りポジションを上げられるよう全力を尽くします」

    19番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「本当にフラストレーションの溜まる予選だった。セッションの最初からブレーキに問題があって、クルマが大きく片方に引っ張られてしまい、そのせいでフロアにもダメージを負ってしまった。そうなるともうクルマの挙動がめちゃくちゃで、まともに走れなくなってしまった。最近の予選とソフトタイヤでの走行について、何が原因でこうなっているのか、チーム全体でしっかり見直さないといけないと思っている。昨日のレースペースは良かったから、明日は全力で挽回してポイントを狙いたい」

    20番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「正直、今日の結果は想定外だった。ターン4でブレーキをロックさせてしまって、ワイドに膨らんでしまい、頂点に乗れなかった。それでラップタイムに大きく影響が出たし、結果的にQ1敗退になってしまった。今日のマシンにはポテンシャルがあっただけに、ミスをしてしまったのは本当に悔しい。とはいえ、ここ最近の進歩は励みになるし、明日は後方からのスタートになるけど、戦略の選択肢をうまく活かして、なんとか挽回を狙いたい。ガブリエルが初めてQ3に進出して8番手に入ったのはすごくうれしいし、おめでとうと言いたい」

  • リアム・ローソン F1オーストリアGP予選「ようやく結果を出せた 本番は明日」

    リアム・ローソン F1オーストリアGP予選「ようやく結果を出せた 本番は明日」

    F1オーストリアGPの予選で6番手という今季自己ベストのグリッドを獲得したリアム・ローソンは、明るい笑顔を見せた。レーシングブルズ復帰後の“転機”となるパフォーマンスだった。

    2025年シーズン序盤をレッドブルF1で迎えたローソンだったが、わずか2戦で降格。その後は信頼を取り戻すための苦闘が続いていた。だが今週末、彼は好調なプラクティスを足がかりにQ3進出を果たし、見事6番手タイムを記録。昨年のF1サンパウロGP(5番手)以来のトップグリッドに返り咲いた。

    「久しぶりだと感じるよ!」とローソンは喜びを語った。

    「いい予選ができてすごくうれしい。舞台裏ではここ数戦で全体的にいい感触を持っていたし、正直に言って自分自身の調子も良かった。マシンに関しても、自分にとってより快適になるようにたくさん取り組んできた」

    「ずっとポテンシャルはあったけど、なかなか結果に表れてこなかった。今日はようやくそれを見せられてよかった。でも、もちろん本当に大事なのは明日だ」

    今週末、何が鍵になったのかと問われると、ローソンはこう答えた。

    「正直、スムーズな予選だったことが大きい。ここ数戦もプラクティスではいいペースがあったけど、予選でそれを活かせなかった。カナダもそうだったし、バルセロナもそうだった」

    「でも今週末は、接戦の中でちゃんとまとめられた。それがすごくクールだった。こういうときって、ドライバーにもチームにも大きなプレッシャーがかかるけど、うまくやり切れた」

    「マシンの微調整をずっと続けてきて、ひとつも無駄にはできないような状況だった。みんなが限界まで追い込んでくるからね。そんな中でちゃんと形にできたのは嬉しいよ」

    リアム・ローソン F1 オーストリアGP ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    今季のローソンは、モナコGPの8位入賞が唯一のポイント獲得だが、今回のレースでもさらなるポイントを狙っている。

    「できるといいね!」とローソンは笑う。

    「同時に、デグラデーション(タイヤの劣化)は結構大きくて、ロングランは簡単じゃない。プラクティスではいいロングランができたけど、実戦になるとトラフィックの影響もあるし、戦略もいろいろ出てくるはずだからね」

    一方、ルーキーのチームメイトであるアイザック・ハジャーは、Q2敗退で13番手スタート。セッション後には落胆を隠さなかった。

    「悔しい。Q1はすごく良かったのに。Q1のタイムでもQ3に行けていたはずなんだ。なのに、なんでそこから後退してしまったのか分からない」

    「普段は少しずつ前進できているけど、今日はそうじゃなかった。Q2では2セットの新品タイヤを使ってもすごく不安定だったし、理解が難しい状況だった」

  • F1オーストリアGPが2041年まで開催継続へ 契約延長を正式発表

    F1オーストリアGPが2041年まで開催継続へ 契約延長を正式発表

    F1とプロモーターのプロジェクト・シュピールベルク社(Projekt Spielberg GmbH & Co KG)は、オーストリアGPの開催契約を2041年まで延長したことを正式に発表した。長期契約により、F1の歴史的イベントのひとつであるオーストリアGPが今後もF1カレンダーに残ることが確定した。

    オーストリアGPは1964年に初開催され、これまでに通算37回開催されてきた。

    シュタイアーマルク州の山間に位置するレッドブル・リンクでは1970年からF1が開催され、標高差のある4.3kmのコースは高速・低速が入り混じるレイアウトで、迫力ある接近戦が生まれることで知られている。

    2004年を最後にカレンダーから姿を消していたが、2010年に故ディートリッヒ・マテシッツがコースを改修・再生させたことにより、2014年にF1カレンダーへ復帰。その後はファンとドライバー双方から人気のレースとして定着している。

    F1の75年にわたる歴史の中で、アラン・プロスト、ニキ・ラウダ、ミハエル・シューマッハ、アラン・ジョーンズといったレジェンドが表彰台の頂点に立ってきた。現在のF1グリッドでは、マックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレール、ジョージ・ラッセルが同地で優勝を経験しており、特にフェルスタッペンは通算5勝(オーストリアGP4勝、2021年のシュタイアーマルクGP1勝)を挙げて最多記録を保持している。

    オーストリアグランプリF1は2041年までオーストリアでの開催を継続

    F1のCEOステファノ・ドメニカリは、次のようにコメントした。

    「オーストリアはF1にとって非常に特別なレースであり、長期的な開催が確保されたことは素晴らしい。ディートリッヒ・マテシッツの情熱とビジョンが、このレースをF1に戻し、比類なきイベントへと発展させてくれた。毎年この美しいシュタイアーマルクの山々に戻ってくることは、ドライバー、チーム、ファンすべてにとって感情を揺さぶる体験であり、他にない雰囲気を生み出している」

    「マーク・マテシッツ、トーマス・ウーベラルとそのチームの努力に心から感謝するとともに、情熱と忠誠心を持つ素晴らしいオーストリアのファンに感謝している」

    F1 オーストリアグランプリフェルスタッペンはレッドブル・リンクで通算5勝(オーストリアGP4勝、シュタイアーマルクGP1勝)を挙げている

    また、ディートリッヒ・マテシッツの息子であるマーク・マテシッツはこう語った。

    「F1が今後も長くレッドブル・リンクで開催されることを誇りに思う。父の遺産を受け継ぎ、シュタイアーマルクとレッドブル・リンクにおけるモータースポーツの歴史を守っていくことは非常に重要だ。オーストリアとF1の深い結びつきが、今後の長期的なパートナーシップの強固な基盤になるだろう」

    さらに、レッドブル・リンクのゼネラルマネージャー、トーマス・ウーベラルは次のようにコメントしている。

    「この長期契約は、我々にとって大きな名誉であり、同時に素晴らしい挑戦でもある。ファンとムルタール地域のために尽力していく。新たな契約は将来にわたる安定性をもたらし、インフラ投資を促進し、地域や州、そしてオーストリア全体にとって大きな価値を生むものになる」

  • クリスチャン・ホーナー F1オーストリアGP予選「巻き返しのチャンスはある」

    クリスチャン・ホーナー F1オーストリアGP予選「巻き返しのチャンスはある」

    レッドブル・レーシングにとって、2025年のオーストリアGP予選は厳しい結果となった。母国グランプリにもかかわらず、マックス・フェルスタッペンはQ3で7番手、角田裕毅はQ1敗退と、両者とも想定を下回るグリッドに甘んじた。

    特にQ3終盤には、アルピーヌのピエール・ガスリーがスピンした影響でイエローフラッグが提示され、フェルスタッペンの最終アタックが中断。角田も好感触だった初回アタックからペースを維持できず、わずかな差でQ2進出を逃した。

    「マックスにとってはタフで不運な予選だった。ガスリーがスピンし、マックスはイエローフラッグに適切に反応した。それは正しい判断だったが、本当に残念だった。あのラップは1分4秒4が出そうだったし、うまくいけば3番手か4番手に並べていたはずだ」とホーナーは語る。

    「角田はQ1の最初のランが良かった。トップ10にも入っていて、かなり競争力がありそうだった。だが残念ながらその後はうまくいかなかった。Q2進出に必要なタイムをわずかに届かずに逃してしまった」

    それでもホーナーは、母国GPでの巻き返しに意欲を示す。「このサーキットは何が起きるかわからない。ターン1やターン3を乗り切る必要があるし、これまでのレースでもセーフティカーが展開に大きな影響を与えてきた。今日の結果にはフラストレーションもあるが、明日巻き返すチャンスは十分にある」

    本拠地でのグランプリで真価を問われるレッドブル・レーシング。予選での苦境を跳ね返すレース展開に注目が集まる。

    レッドブル・レーシング F1 オーストリアグランプリ

  • フェルスタッペン F1オーストリアGP予選「アップグレードだけの問題じゃない」

    フェルスタッペン F1オーストリアGP予選「アップグレードだけの問題じゃない」

    マックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGP予選で7番手に終わり、今季ワーストタイに並ぶ結果に不満を示したが、「ポールを逃したのはそれほど痛くない」とも語った。

    Q3最初のアタックではランド・ノリスに0.6秒以上の差をつけられ、6番手に留まったフェルスタッペンだったが、最終アタックではピエール・ガスリーのスピンにより黄旗が出され、アタックを完遂できず。さらにレーシングブルズのリアム・ローソンに逆転され、レッドブルのホームレースで7番手に後退した。

    セッション後、フェルスタッペンは予選中の苦戦についてこう述べた。

    「黄旗が出るまでは、たぶん接戦にはなっていたと思う。でもポールには全然届いてなかったから、それほど痛手というわけじゃない」

    「FP3は悪くなかったのに、予選になると突然バランスが完全に消えた。唯一まともに感じたのは1コーナーだけで、それ以外はまったくダメだった。予選でこれはかなり大きな問題だ」

    「僕はスタンディング(順位)なんか見てない。週末を通してベストを尽くすだけ。決勝ではフェラーリやメルセデスと戦えればいいけど、正直、予選で感じたバランスでは明日も厳しそうだ。これから全てを分析するよ」

    マックス・フェルスタッペン F1 オーストリアGP レッドブル・レーシング

    さらにフェルスタッペンは、FP3後にはマシンにほとんど変更を加えていないにもかかわらず、バランスが大きく崩れたことを認めた。

    「コンディションは僕たちのクルマには合っていなかった。ギャップが非常に大きくて、特に予選ではすべてが悪化した」

    「正直なところ、決勝に向けて大きな期待はしていない。今年はここまで、予選より決勝のほうが競争力があるってこともなかったし、明日何ができるか様子を見てみるよ」

    そして、最新のアップグレードが苦戦の原因かどうかを問われると、フェルスタッペンはそれだけではないと強調した。

    「アップグレードだけが原因じゃないと思う。突然、大きく後退してしまった。それが予選で起きたらダメなんだ」

    「FP3から予選までの間に、ほとんど何も触っていない。ごく小さな変更だけで、それがバランスに影響するはずはない。でも、トラックの気温が上がって風も強くなった途端、すべてが崩れてしまったんだ」