カテゴリー: F1オーストリアGP

  • 平川亮がハースF1チームのFP1を担当 オーストリアGPで今季初走行

    平川亮がハースF1チームのFP1を担当 オーストリアGPで今季初走行

    ハースF1チームは6月26日開幕のF1第8戦オーストリアGPで、リザーブドライバーの平川亮がフリー走行1回目(FP1)に出走すると発表した。

    平川亮はエステバン・オコンに代わってVF-26をドライブする。2025年にはハースで4回のFP1セッションを担当したが、2026年シーズンではこれが初のF1公式セッション参加となる。

    今回の走行はFIAのルーキードライバー起用義務に基づくもので、平川亮にとっては初めてVF-26を実戦環境で走らせる機会となる。

    平川亮はチームの発表を通じて次のように意気込みを語った。

    「まず、この機会を与えてくれたトヨタ・ガズー・レーシングとハースに感謝したいです。今季初めてのFP1になりますし、レッドブルリンクを走るのも久しぶりです」

    「低速コーナーから高速コーナー、そして長いストレートまで揃っているので、VF-26を初めて走らせるには最適なサーキットだと思います。とても楽しみですし、60分間のセッションは本当に短いので待ちきれません」

    「目標はできるだけ早くクルマに慣れ、できる限り多くのデータを収集してチームをサポートすることです」

    平川亮は先日開催されたWECル・マン24時間レースで、トヨタのドライバーとして表彰台を獲得したばかり。ハースの小松礼雄代表も、その活躍を称賛しつつFP1でのフィードバックに期待を寄せている。

    小松礼雄代表は「亮はまだVF-26をドライブしていないので、彼のフィードバックを得られるのは良いことだ。ル・マンではトヨタで表彰台を獲得したばかりで、今季もTPCプログラムで重要な役割を果たしている」とコメントした。

    ハースはここ2戦で結果を残せていないものの、オーストリアGPとイギリスGPの連戦を通じてVF-26への理解を深め、シーズン序盤に見せたポイント獲得の安定感を取り戻したい考えだ。

  • アストンマーティンF1 ジャック・クロフォードをオーストリアGPのFP1に起用

    アストンマーティンF1 ジャック・クロフォードをオーストリアGPのFP1に起用

    アストンマーティンは、育成ドライバー兼リザーブドライバーを務めるジャック・クロフォードが、2026年F1オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)でランス・ストロールに代わってAMR26をドライブすると発表した。

    これはクロフォードにとってアストンマーティンで4回目のFP1出走となり、2026年シーズンでは2回目の機会となる。また、FIAが義務付けるルーキードライバー起用枠4回のうち2回目にあたる。

    バルセロナでのタイヤテストを経て再びF1マシンへ
    クロフォードは今週、バルセロナで実施されたピレリのタイヤテストに参加したばかりだ。今回のオーストリアGPでは、その経験を生かして再び実戦の週末に臨む。

    レッドブルリンクはクロフォードにとって馴染み深いサーキットであり、FIA F2およびFIA F3時代にはともに勝利を記録している。また、2024年6月には同コースでアストンマーティンのAMR22によるテストも経験している。

    それから2年が経過した現在、クロフォードはチームのドライバー育成プログラムの中核を担う存在となり、F1マシンでの走行距離は3800km以上に達している。これは現役F1ドライバー以外の若手としては非常に豊富な経験量だ。

    クロフォード「チームに有益なフィードバックを提供したい」
    クロフォードは今回のFP1出走について次のように語った。

    「レースウイーク中に再びAMR26をドライブする機会を得られて本当に嬉しいです。オーストリアはよく知っているサーキットですし、アストンマーティンF1マシンで初めてテストを行ってから約2年後に、再びレッドブルリンクへ戻れることは特別なことです」

    「今シーズンはシミュレーターで多くの時間を過ごしてチームをサポートしてきましたし、最近はバルセロナでタイヤテストも行いました。その積み重ねを実際のコースで生かせるのを楽しみにしています」

    「F1マシンに乗る機会はどれも貴重です。チームに有益なフィードバックを提供し、このセッションを最大限に活用することに集中したいと思います」

    クラック「成長を評価する重要な機会」
    トラックサイド責任者のマイク・クラックは、クロフォードの継続的な貢献を高く評価している。

    「ジャックはサードドライバーとして重要な役割を果たし続けている。今回のFP1セッションも、その成長過程における価値あるステップだ」

    「彼はシーズンを通してシミュレータープログラムに深く関わってきた。また最近のバルセロナでのピレリタイヤテストでも有意義な走行を行った」

    「オーストリアでは、レースウイークという実戦環境の中で彼の成長を評価するとともに、チームにとって有益なデータを収集する機会となる」

    アストンマーティンの育成計画における重要な一歩
    現在20歳のクロフォードは、F2でタイトル争いを続けながらアストンマーティンの育成プログラムにも参加している。今回のFP1出走は単なるルーキー枠消化ではなく、将来的なF1昇格を見据えた評価の場という意味合いも強い。

    アストンマーティンは2026年からホンダとのワークス体制を開始したが、シーズン序盤は苦戦が続いている。そんな中で、若手ドライバーの育成と評価を進めることはチームの長期的な将来戦略においても重要なテーマとなっている。

  • レッドブルF1 オーストリアGP新パッケージでも「不十分」 メキース代表が認める

    レッドブルF1 オーストリアGP新パッケージでも「不十分」 メキース代表が認める

    レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、次戦オーストリアGPで投入するRB22の大型アップグレードについて、「それだけでは十分ではない」と認め、さらなる開発が必要との認識を示した。

    2026年シーズンのレッドブルは、マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーを擁しながらも苦戦が続いている。

    RB22はバランス不足やグリップ不足に悩まされており、フェルスタッペンのドライビングによって結果を引き出しているものの、マクラーレン、メルセデス、フェラーリとの差は依然として大きい。

    オーストリアGPで大型アップデート投入
    レッドブルはホームレースとなるオーストリアGPで、今季2度目となる大規模アップグレードパッケージを投入する予定だ。

    しかしメキース代表は、その効果に期待を寄せながらも、一度のアップデートで状況を一変させることは難しいと率直に認めた。

    「今シーズンの勢力図は、どのチームがアップグレードを投入したかによって大きく変動している」

    「フェラーリは大きな前進を果たした」

    「もちろん、我々の次の大きなアップグレードはオーストリアだ。しかし重要なのは、実際にサーキットでどれだけラップタイムを改善できるかだ」

    「ミルトンキーンズの全員がこのパッケージ開発に懸命に取り組んできた。しかし、オーストリアで投入するアップグレードだけでは十分ではないことも分かっている」

    日本GP以降は着実に差を縮小
    レッドブルは今季序盤、ライバル勢に対して最大でコンマ4秒近い差を抱えているとみられていた。

    その後、マイアミGPでフロントウイング、ホイールダクト、サイドポッド、フロア、エンジンカバーを含む大規模改良を投入。フェルスタッペンはマイアミとモナコで予選2番手を獲得するなど一定の成果を示してきた。

    しかし、その間にもライバルたちは開発を進めていた。メルセデスはカナダGPでアップグレードを投入し、フェラーリもバルセロナ・カタルーニャGPで改良パッケージを投入。レッドブルとの差を広げる結果となった。

    メキース代表は、今後も継続的な開発が必要だと強調した。

    「さらなる前進が必要になることは分かっている」

    「重要なのは、日本GP以降続けてきたように、差を縮め続ける流れを維持することだ」

    「コンマ4秒差という話ではなく、できればそれ以下の差について語れるようにならなければならない」

    レッドブル・レーシング RB22

    表彰台争い復帰への道は険しい
    レッドブルは今季序盤こそフェルスタッペンの活躍で上位争いを演じていたが、現在はマクラーレン、メルセデス、フェラーリに対して苦しい戦いを強いられている。

    バルセロナ・カタルーニャGPでフェルスタッペンは4位でフィニッシュしたが、これはアンドレア・キミ・アントネッリとシャルル・ルクレールのリタイアにも助けられた結果だった。

    実際には3位ランド・ノリスから16.778秒遅れでチェッカーを受けており、現状のパフォーマンスを考えれば、ホームレースとなるオーストリアGPでも表彰台争いは容易ではない。

    レッドブルにとって次戦のアップグレードは重要な前進となるが、メキース代表が認めたように、それだけで勢力図を塗り替えることは難しい。タイトル争いへの復帰を目指すには、さらなる開発成果が求められている。

  • フェラーリF1がADUO初弾投入へ オーストリアGPで5馬力向上を計画

    フェラーリF1がADUO初弾投入へ オーストリアGPで5馬力向上を計画

    フェラーリが、FIAの新たなパワーユニット補正制度「ADUO」を活用した最初のアップグレードを、早ければ今週末のオーストリアGPで投入する見込みだ。

    スペインGPでルイス・ハミルトンが移籍後初勝利を挙げたフェラーリだが、タイトル争いにおいては依然としてメルセデスが最大のライバルと目されている。マラネロではさらなる戦闘力向上に向けて開発作業が進められている。

    オーストリアGPでADUO初アップデート投入か
    イタリアの専門メディア『AutoRacer.it』によると、フェラーリはADUO制度で認められた開発枠のうち最初の1回をオーストリアGPで使用することを目指しているという。

    ADUOは、性能面で先行するパワーユニットメーカーとの差を縮めるため、一定条件を満たしたメーカーに追加開発を認める制度だ。フェラーリはこの制度の対象となっており、シーズン中に2回の性能向上アップデートを行えるとみられている。

    今回投入予定とされる改良版ICE(内燃エンジン)は、シーズン3基目のエンジンとして導入される見通しで、出力は約5馬力向上すると報じられている。

    メルセデス追撃へ第一歩
    フェラーリ副会長のピエロ・フェラーリは先日、パワーユニット開発の余地が生まれたことについて前向きな見解を示していた。

    「エンジンに手を入れられるなら、あらゆるサーキットでメルセデスに挑みやすくなるかもしれない」

    バルセロナ・カタルーニャGPで長い勝利の空白期間を終わらせたフェラーリだが、レッドブルリンクはメルセデスが得意とする高速サーキットのひとつと見られている。アンドレア・キミ・アントネッリも、オーストリアではメルセデスが強力なライバルになるとの見方を示している。

    そのため今回のアップデートは、単なる性能向上以上に、今後のタイトル争いを占う重要な一歩となる可能性がある。

    シェルの新燃料も投入予定
    今回の改良はエンジン本体だけではない。

    報道によると、フェラーリの燃料パートナーであるシェルも新仕様のガソリンを準備しており、改良型ICEと同時に投入される可能性が高いという。

    近年のF1では燃料開発による性能向上も無視できない要素となっており、エンジン側の改良との相乗効果が期待されている。

    今回の5馬力増加は比較的小規模なアップデートとみられるが、フェラーリ陣営はさらに大きな効果が見込まれる第2弾のADUO開発も計画しているとされる。オーストリアGPでその第一歩がどの程度の成果を示すのか、大きな注目が集まりそうだ。

  • アウディF1 ポール・アロンをバルセロナとオーストリアのFP1に起用

    アウディF1 ポール・アロンをバルセロナとオーストリアのFP1に起用

    アウディF1は、ポール・アロンを2026年シーズンのフリー走行に起用すると発表した。アロンは今週末のF1バルセロナ・カタルーニャGPと今月末のF1オーストリアGPのFP1に出走し、それぞれニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトのマシンをドライブする。

    今回の起用はFIAが定める若手ドライバー起用義務の一環であり、アロンにとってはF1マシンでの経験をさらに積む貴重な機会となる。アウディF1にとっても、週末の走行プログラムを進めながら将来有望な若手の育成を進める場となる。

    スペインGPとオーストリアGPで走行
    エストニア出身のポール・アロンは、スペインGPのFP1でニコ・ヒュルケンベルグに代わって走行する。その後、オーストリアGPではガブリエル・ボルトレトに代わってマシンをドライブする予定だ。

    いずれのグランプリでもFP1のみを担当し、その後はアルピーヌでの活動に戻ることになる。

    2025年に続くアウディF1での走行機会
    アロンは2025年にもアウディF1のマシンで2度の走行機会を得ており、今回の起用はそれに続くものとなる。

    これらのセッションは、若手ドライバーとしてF1マシンでの経験を積むだけでなく、チームの走行プログラムやデータ収集にも貢献する重要な役割を担う。

    FIAの若手ドライバー起用義務
    FIAのレギュレーションでは、F1世界選手権に参戦する各ドライバーがシーズン中に2回、自身のマシンを若手ドライバーへ譲ることが義務付けられている。

    アロンのバルセロナとシュピールベルクでの走行は、この規定に基づくものだ。アウディF1は、アロンにさらなる実戦経験を積ませることで将来に向けた育成を進めるとともに、チームのオン・トラックプログラムにも活用していく。

  • ウィリアムズF1 ルーク・ブラウニングをバルセロナとオーストリアのFP1に起用

    ウィリアムズF1 ルーク・ブラウニングをバルセロナとオーストリアのFP1に起用

    ウィリアムズF1チームは、リザーブドライバー兼アカデミーメンバーのルーク・ブラウニングが、バルセロナ・カタルーニャGPとオーストリアGPのフリー走行1に出走すると発表した。

    ブラウニングはバルセロナでアレックス・アルボンのFW48を、オーストリアではカルロス・サインツJr.のFW48をドライブする。今回の2回のFP1出走は、チームに義務づけられているルーキー走行枠のうち2回分を満たすものとなる。

    FW48初走行で新世代マシンを経験
    ブラウニングはすでにウィリアムズのマシンで相当な走行距離を重ねており、今回の出走は同チームでの4回目と5回目のFP1参加となる。

    今回のFP1は、ブラウニングにとって新しいテクニカルレギュレーション下のマシンを初めてドライブする機会となる。FW48の特性を直接理解し、チームがシーズン後半に向けてパッケージを改善していくうえでも重要な走行になる。

    「FW48のステアリングを初めて握るのが待ちきれないし、ヨーロッパシーズンでこのクルマを直接経験する機会が2回あることは、さらに特別なことだ」とルーク・ブラウニングはコメント。

    「このセッションを最大限に活かし、今後のレースウィークエンドに向けたチームの計画と準備を助けられるよう、懸命に準備してきた」

    「継続的な信頼とサポートをしてくれているアトラシアン・ウィリアムズF1チームの全員に心から感謝しているし、コースに出るのが待ちきれない」

    ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ・レーシング)

    F2とスーパーフォーミュラを経てリザーブに昇格
    ブラウニングは2024年FIA F3選手権でランキング3位、2025年FIA F2選手権でランキング4位を獲得した後、2026年にウィリアムズのリザーブドライバーへ昇格した。

    リザーブドライバーとしては、シミュレーターでのデータ提供や分析を通じてFW48の開発に貢献し、年間を通じて多くのグランプリに帯同している。

    今季は日本のトップカテゴリーであるスーパーフォーミュラにもKONDO RACINGから参戦しており、現在ランキング8位につけている。

    若手育成を継続するウィリアムズ
    ウィリアムズは、若手にF1への道筋を与える伝統の一環として、ブラウニングに今回の機会を与える。ドライバーアカデミーは、モータースポーツの各段階にいる若手を支援し、トップカテゴリーを目指す過程を後押ししている。

    「ルークはシミュレーター作業と実戦でのパフォーマンスの両面で、チームにとって価値ある存在であることを証明し続けている」とスポーティングディレクターのスヴェン・スメーツはコメント。

    「2つのレースウィークエンドでFW48のステアリングを握る最初の機会を与えることは、彼の成長にとって重要なステップであり、自然な流れだ」

    「ウィリアムズF1チーム・ドライバーアカデミーには才能ある若手ドライバーが揃っており、彼らの進歩と成長を支えるこうした機会を提供し続けられることをうれしく思う」

  • レッドブルF1 RB22軽量化で反撃へ オーストリアGPで最低重量到達を目指す

    レッドブルF1 RB22軽量化で反撃へ オーストリアGPで最低重量到達を目指す

    レッドブルは2026年F1シーズン序盤の苦戦から立て直しに向けた第一歩を踏み出した。マイアミGPに投入したアップグレードでRB22の余剰重量を半減させ、今後2か月以内にFIAの最低重量である768kgへ近づける計画を進めている。

    マックス・フェルスタッペンはマイアミで5位に終わったが、純粋なペース面では開幕3戦より明らかな改善が見られた。

    ステアリング系の問題解消に加え、大幅に改良されたサイドポッドと新しいフロアが期待どおりに機能したことが、レッドブルにとって大きな前進となった。

    マイアミで見えたRB22の回復傾向
    レッドブルは日本GPで投入した最初のアップデートでは大きな効果を得られなかったが、マイアミのパッケージはチームの想定に近い成果をもたらした。テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、今回の改良が期待どおりに機能したと認めている。

    「そうだ、我々が期待していたものをもたらした。パッケージそのものが効果を発揮した。そして、他の問題をいくつか修正したことで、予想していなかったかもしれないマックスのパフォーマンスも少し引き出された」

    ワシェが言及した「他の問題」とは、フェルスタッペンが再びマシンを攻め込めるようになったステアリング系の変更を指している。

    余剰重量は12kgから6kgへ半減
    今回のアップグレードで特に重要なのが重量面の改善だ。レッドブルはマイアミでRB22の余剰重量を12kgから6kgまで削減した。今後はフェルスタッペンとアイザック・ハジャーのマシンを、2026年のFIA最低重量である768kgまで引き下げることを目指す。

    「もう一段階あると思う。いつになるかは分からないが、おそらくオーストリアに向けて軽量化が行われることになる」

    オーストリアGPまでに最低重量へ到達できれば、RB22の競争力はさらに底上げされる。重量削減はラップタイムだけでなく、タイヤへの負荷、燃料搭載量、セットアップ自由度にも影響するため、レッドブルにとっては単なる数値以上の意味を持つ。

    レッドブル・レーシング

    次の大規模アップデートは欧州ラウンドが焦点
    メルセデスはモントリオールで大規模アップデートを投入する予定だが、レッドブルは同じタイミングで大きな変更を加えるわけではない。ワシェはカナダGPには小規模な改良を持ち込むとしつつ、本格的な開発の焦点は欧州ラウンドに置いていると説明した。

    「もう少し待つ必要がある。モントリオールには小さなステップだけだ」

    マクラーレンやフェラーリもマイアミで大型アップデートを投入しており、レッドブルが相対的に前進できたことは重要だ。シーズン序盤の遅れを完全に取り戻したわけではないが、開発の方向性がようやく数字と挙動に表れ始めている。

    結果以上に意味があったマイアミGP
    ワシェはマイアミGPの結果そのものには満足していない。それでも、RB22が再び上位争いに加われるペースを示したことは、チームにとって大きな意味を持つ。

    「簡単ではないが、結果にはもちろん失望している。マイアミの結果は我々のペースを示していないと思う。ただ、マシンにペースがあり、我々が再びその争いの中にいることをチームとして示せたのは良いことだ」

    レッドブルにとってマイアミは、単なる5位フィニッシュ以上の週末だった。ステアリング問題の修正、アップグレードの成功、そして軽量化の進展が重なり、RB22はようやく反撃の土台を整えつつある。焦点は次の大きな一手となる欧州ラウンド、そしてオーストリアGPで最低重量に到達できるかに移る。

  • ヘルムート・マルコ F1復帰 オーストリアGPで新役職アンバサダー就任

    ヘルムート・マルコ F1復帰 オーストリアGPで新役職アンバサダー就任

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを退任したヘルムート・マルコが、2026年F1オーストリアGPで新たな役職に就くことが明らかになった。マルコはレッドブルリンクのアンバサダーとしてパドックに復帰する。

    2025年末で第一線を退いた82歳のマルコだが、その影響力は依然としてレッドブル内部に残っており、今回の新役職は“完全な離脱ではない”ことを示す動きでもある。

    レッドブルリンクの顔としてパドック復帰
    マルコは、オーストリアGPの開催地であるレッドブルリンクのアンバサダーに就任。6月26日〜28日のグランプリで、退任後初めてF1の現場に戻ることになる。

    レッドブルがF1で築いてきた影響力は、2チーム体制だけでなく、自国グランプリの運営にも及んでいる。その中心的存在のひとりだったマルコは、2014年の同サーキット復活以降、トト・ヴォルフと並びオーストリアを代表する存在としてパドックで強い存在感を放ってきた。

    今回のアンバサダー就任により、マルコはチーム運営の最前線からは離れつつも、F1の舞台に別の形で関与し続けることになる。

    ヘルムート・マルコ F1 オーストリアグランプリ

    20年の育成遺産と変わらぬ影響力
    レッドブルの若手育成プログラムを20年以上にわたり主導してきたマルコは、セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンといった世界王者を輩出しただけでなく、ダニエル・リカルド、カルロス・サインツ、ピエール・ガスリーら多くのドライバーのキャリア形成にも関わってきた。

    その影響力は退任後も消えてはいない。

    ローラン・メキースはポッドキャスト『ビヨンド・ザ・グリッド』で、現在もマルコと連絡を取り続けていることを明かしている。

    「ヘルムートは今も我々に対して非常にオープンで、いつでも相談できる存在だ。僕も話しているし、チームの誰もが彼とやり取りをしている。サーキットに来ていなくても、助言をもらっている」

    「彼が20年かけて築いてきた育成プログラムの歴史は、そう簡単にページをめくれるものではない。我々はいま、その遺産の上に立っている。必要なときには、彼は常に背後にいる」

    フェルスタッペンも関係継続を明言
    マックス・フェルスタッペンもまた、マルコとの関係が続いていることを認めている。

    「ヘルムートのオーストリア的なジョークが少し減ったくらいかな。でも今でも連絡は取っている。クルマの細かい話ではなく、人生のこととかね」

    「彼とは本当に多くの時間を共有してきたから、ガレージの雰囲気は少し変わる。でも前を見ていかないといけない。パフォーマンスに集中しつつも、いい関係は続いている」

    “完全な別れではない”レッドブルとマルコの関係
    2005年のレッドブル参戦以来、常にチームの意思決定に関与してきたマルコの不在は、2026年シーズン序盤において確かに存在感の欠如として感じられていた。

    しかし今回の動きは、マルコが完全にF1から去ったわけではないことを明確に示している。現場の第一線からは退いたものの、その知見と影響力は今もチーム内部に息づいている。

    オーストリアGPでのアンバサダーとしての登場は、単なる“復帰”ではなく、レッドブルとマルコの関係が新たな形へ移行したことを象徴するものとなる。

  • フェラーリF1 リフト・アンド・コースト指示の背景説明「根本的な問題ではない」

    フェラーリF1 リフト・アンド・コースト指示の背景説明「根本的な問題ではない」

    フェラーリは、F1オーストリアGPでシャルル・ルクレールに出された無線指示が、マシンに根本的な問題を抱えていることを意味するわけではないと説明した。

    レース中、3番手を走行していたルクレールに対し、レースエンジニアから「LiCo(リフト・アンド・コースト)」の実行が強く求められる場面があった。

    「リフト・アンド・コースト」とは、ドライバーがブレーキング前にアクセルを早めにオフにし、空力抵抗によって減速する運転技術で、燃料消費の管理やタイヤの節約、さらにはプランク(車体下面の板)の摩耗対策など、さまざまな理由で指示される。

    フェラーリは2025年シーズンに入ってこのプランク摩耗に苦しんできた経緯があり、中国GPではルイス・ハミルトンがこの問題によって失格処分を受けている。

    こうしたLiCo指示について、フェラーリの副チーム代表ジェローム・ダンブロジオは次のように説明した。

    「リフト・アンド・コーストは様々な理由で求められるものだ」とダンブロジオは語った。「重要なのは、特定のレース単体で考えるのではなく、マシンの特定の要素を最適化しようとする中で、それを必要とする場面があるということだ」

    「我々はシーズン全体を“ポイント獲得の機会”として見ており、スピールベルクやシルバーストン、スパといった各レースではなく、最大限にポイントを稼ぐための手段として判断している」

    「その結果として、あるレースではリフト・アンド・コーストが必要になることがある。それはドライバーにとって快適なものではないが、現在ではほとんどのマシンが行っていることであり、特別なことではない」

    「我々はその都度デブリーフィングで確認しており、確かにこのやり方によって一部に制限が出ることはあるが、別の面ではメリットを得られる」

    「根本的な問題ではなく、あくまでシーズンを通して決定された最適化戦略の一部に過ぎない。あるレースでは余裕を生み、別のレースではそうならない。それだけの話だ」

  • 2025年F1 ポイントランキング (第12戦 イギリスGP終了時点)

    2025年F1 ポイントランキング (第12戦 イギリスGP終了時点)

    2025年第12戦F1イギリスGP終了時点のドライバーズ&コンストラクターズポイントが更新され、地元シルバーストンで優勝を飾ったランド・ノリス(マクラーレン)がピアストリとのポイント差を一気に縮めた。

    ノリスは前戦終了時点で2位(201ポイント)につけていたが、今回の勝利で25ポイントを加算し、226ポイントに到達。2位フィニッシュのオスカー・ピアストリも18ポイントを加えて234ポイントとし、依然首位を守ったが、両者の差は15ポイントから8ポイントへと半減した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は5位フィニッシュで10ポイントを加算し165ポイントとなったが、首位争いからはやや後退した印象だ。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は4位入賞で12ポイントを加え、103ポイントとして6位を維持した。

    3位表彰台を獲得したニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)は15ポイントを獲得し、通算ポイントを37に伸ばして一気に9位に浮上。前戦終了時点では22ポイントで10位につけていたが、今回の活躍でエステバン・オコン(23ポイント)を逆転し、順位を上げた。

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は6位入賞で8ポイントを加え、通算19ポイントで13位に浮上。ランス・ストロール(アストンマーティン)も7位で6ポイントを獲得し、通算20ポイントとし、12位を維持した。

    一方、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)はリタイアに終わり、2戦連続でノーポイント。角田裕毅(レッドブル)は15位に沈み、10ポイントのまま17位を維持した。

    コンストラクターズランキングでは、1-2フィニッシュを果たしたマクラーレンが合計460ポイントとし、2位フェラーリ(222ポイント)との差をさらに広げた。メルセデスはラッセルが10位で1ポイントを加算し210ポイントで3位をキープ。レッドブルは172ポイントで4位。

    ヒュルケンベルグの活躍によりザウバーは15ポイントを加算し、通算41ポイントで6位に上昇。レーシングブルズ(36ポイント)とアストンマーティン(36ポイント)は7位タイに並び、激しい中団争いが続いている。

    イギリスGP F1 イギリスグランプリ 2025年のF1世界選手権

    2025年F1ドライバーズポイント

    1.オスカー・ピアストリ (マクラーレン) – (234)
    2.ランド・ノリス (マクラーレン) – (226)
    3.マックス・フェルスタッペン (レッドブル) – (165)
    4.ジョージ・ラッセル (メルセデス) – (147)
    5.シャルル・ルクレール (フェラーリ) – (119)
    6.ルイス・ハミルトン (フェラ-リ) – (103)
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ (メルセデス) – (63)
    8.アレクサンダー・アルボン (ウィリアムズ) – (46)
    9.ニコ・ヒュルケンベルグ (ザウバー) – (37)
    10.エステバン・オコン (ハース) – (23)
    11.アイザック・ハジャー (レーシングブルズ) – (21)
    12.ランス・ストロール (アストンマーティン) – (20)
    13.ピエール・ガスリー (アルピーヌ) – (19)
    13.フェルナンド・アロンソ (アストンマーティン) – (16)
    14.カルロス・サインツJr. (ウィリアムズ) – (13)
    15.リアム・ローソン (レーシングブルズ) – (12)
    17.角田裕毅 (レッドブル) – (10)
    18.オリバー・ベアマン (ハース) – (6)
    19.ガブリエル・ボルトレト (ザウバー) – (4)
    20.フランコ・コラピント (アルピーヌ) – (-)
    21.ジャック・ドゥーハン (アルピーヌ) – (-)

    2025年 F1コンストラクターズポイント

    1.マクラーレン – (460)
    2.フェラーリ – (222)
    3.メルセデス – (210)
    4.レッドブル – (172)
    5.ウィリアムズ – (59)
    6.ザウバー – (41)
    7.レーシングブルズ – (36)
    8.アストンマーティン – (36)
    9.ハース – (29)
    10.アルピーヌ – (11)