カテゴリー: アウディ

  • アウディ、予選トップ3を独占 (ル・マン24時間レース)

    アウディ、予選トップ3を独占 (ル・マン24時間レース)

    アウディは、ル・マン24時間レースの予選で1-2-3位を獲得。ハイブリッドマシンがフロントローを独占するという90年に渡るル・マンの歴史の中で初の快挙を成し遂げた。

    昨年のル・マンでハイブリッドカーによる史上初優勝を飾ったアウディのマシンは、2日間に渡って行われた今年の予選でも、全長13.629kmのコースを舞台に類い希なるパフォーマンスを発揮し、TDIエンジンとquattroドライブの優秀性をあらためて証明した。

    熾烈な闘いを制してポールポジションを獲得したのは、ゼッケン2号車のアウディ R18 e-tron quattro。予選最速タイムの3分22秒349(平均速度242.5km/h)は、ロイック・デュバルが19日のナイトセッションで記録。翌20日の予選が終了してもこの記録が破られることはなく、ポールポジションが確定した。

    トム・クリステンセン、アラン・マクニッシュとチームを組むデュバルにとってル・マンでのポールポジション獲得は初めての経験であり、アウディとしては合計8回目となる。ちなみにアウディは、2000年、2001年、2002年、2004年、2006年、2011年、そして2012年に、フロントローを独占している。

    予選2番手を獲得したアウディ R18 e-tron quattroを駆るのは、昨年の優勝トリオ、マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ。それまで雨に濡れていた路面が徐々にドライコンディションに変化した20日夜の最終セッションで、わずかしかないチャンスを逃さずアタックしたアンドレ・ロッテラーが3分23秒696のタイムを記録し、それまでの3位から2位に浮上した。

    ル・マン初参戦のルーカス・ディ・グラッシ、マルク・ジェネ、オリバー・ジャービス組のゼッケン3号車は、20日のセッションでマルク ジェネが出した3分24秒341により、予選3位を獲得した。

    今年の予選は、何度も事故による赤旗中断に見舞われたうえに、路面がドライコンディションになる機会が少なかったが、アウディチームは3台のアウディ R18 e-tron quattroを最適にセットアップさせた。

    決勝レースは6月22日の午後3時(現地時刻) にスタート。22日の朝には、45分間のウォームアップ走行が行われる。レースの模様は、ユーロスポーツを始めとする27チャンネルで、ライブまたはそれに準じた放送が行われる。3台のアウディ R18 e-tron quattroからのオンボード映像を含むライブストリームをwww.audi-motorsport.comが配信する他、www.lemans-tv.comでも観戦出来まる。さらに、ツイッター@アaudi_Sportでは、ライブティッカーを配信する。

    この他に、21日の14時(現地時刻)からは、www.audimedia.tvが、アウディのプレスカンファレンスの模様を配信する。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「最高の状況でレースをスタートすることが出来ます。特別なことをしたわけではなく、通常の準備作業の積み重ねの結果、3台すべてがファステストラップを出せたことに価値があると感じています。これはチーム全体がベストを尽くしたということであり、ドライバー全員がマシンに100%満足しているということに他なりません。1-2-3グリッドの獲得は、レースを有利にしてくれる要素ではありますが、ここはル・マンです。チーム全員で気を抜くことなく臨みます」

    クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
    「予選結果は、チームの素晴らしい仕事ぶりを証明しています。しかし、我々の目標は予選で好成績を残すことではなく、レースに勝つことです。我々は、予選結果に満足せず、するべきことの洗い出しと入念な準備をさらに行って、レースに臨むつもりです」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター)
    「雨によるセッション中断が続いた今日は、昨日にも増して混乱した状況でしたが、昨日の夜ほぼ徹夜で行った作業の甲斐があり、より良い結果を出すことが出来ました。ドライバーは全員、素晴らしいマシンだと言ってくれ、昨日より向上したマシンのバランスに満足してくれました。ル・マンでは予選の結果はさほど重要ではありませんが、本戦に向けたマシンバランスの向上は、何よりの好材料だと思っています」

    ロイック・デュバル (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    「昨日のうちにポールポジション獲得タイムを出せて良かったと思っています。ポールポジションを獲ったことで、年間チャンピオン獲得の可能性も向上しました。ル・マンの様な長距離レースではさほど意味がないとは言われますが、レースをポールポジションからスタートするに越したことはありませんので、とても嬉しく思っています。実は、昨日の時点でマシンのバランスに不安があったのですが、今日になって、かなり改善されました。今日の予選終了間際になると、路面コンディションが昨日より良くなっていたので、誰かにタイムを逆転されてしまうのではないかと心配もしていましたが、無事にポールポジションからスタート出来ることになりました。すべてが計画通りに上手く運んだことに、とても満足しています」

    トム・クリステンセン (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    「1-2-3グリッド独占なんて、これ以上は望めない最高の結果です。昨晩、ロイック(デュバル)が最高のタイムを記録してくれた後、我々は本戦に向けてのセットアップに集中していました。その結果、とても満足のいく仕上がりになりました。しかし、ここで気を抜かずに、さらなる準備をチーム全員で調えています。今年もまた優勝するためには、この速さを保ったまま24時間を走り続けられる、ハードなマシンが必要になるからです」

    アラン・マクニッシュ (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    「チーム全員を褒め称えたいと思います。我々はここ数週間、大まかな準備しか進められませんでしたが、今日になって、1-2-3グリッド獲得という、これ以上ない成果を挙げることが出来ました。予選結果が良かっただけでなく、レース本番に向けての最高のセットアップにも成功しました。19日の予選で、ロイック(デュバル)はかなり荒れた路面にも関わらず、驚異的なタイムを叩き出しました。あの走りは歴史に残るものだったと思っています。そして今日のセッションで、トム(クリステンセン)と私が非常に快適なセットアップが出来たことにも非常に満足していますが、ル・マンは24時間という長いレースですので、いつもの様に気を緩めることなく臨みます」

  • アウディ、ル・マン24時間レースで12回目の総合優勝を狙う

    アウディ、ル・マン24時間レースで12回目の総合優勝を狙う

    アウディは、開催90回目を迎える伝統あるル・マン24時間レースに通算15回目の出場。12回目の総合優勝を狙う。

    2013年は多くのレギュレーション変更が実施されたためアウディにとっては非常にチャレンジングなレース展開が予想される。

    WECチャンピオンのアウディと、そのライバルであるトヨタとの闘いのスコアは、現時点で5対3。

    アウディは今シーズン、現在までの全レースで優勝しており次戦のル・マンに向けた6月9日の公式テストでは最速タイムを記録している。

    その様な状況において、ガソリンエンジンとの性能調整のためにディーゼルエンジンに課せられた制限が、今年の1月以降、より厳しくなっているということが最大の関心事となっている。

    アウディは、世界耐久選手権の現チャンピオントリオ、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエの3人は、ゼッケン1号車のAudi R18 e-tron quattroで出場。過去2年で連続優勝している彼らは今年も優勝して連勝記録を延ばし、ハットトリックを決めたいと願っている。その願いが叶えば2000年、2001年、2002年で3回連続優勝を成し遂げたフランク・ビエラ / エマニュエル・ピロ / トム・クリステンセンに並ぶ大記録達成となる。

    ル・マンの最多優勝記録(8回)保持者であるトム・クリステンセンも、現在のチームメイトのロイック・デュバル、アラン・マクニッシュと共に、優勝を狙っている。このトリオは、今年4月にシルバーストンで行われたFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦で優勝しており、クリステンセンとマクニッシュは、昨年のル・マンで2位を獲得している。

    ゼッケン3号車のAudi R18 e-tron quattroも、もちろん優勝を狙っている。マルク・ジェネは2009年のル・マン優勝経験者で、オリバー・ジャービスは昨年のル・マンで初の表彰台を獲得すると共に、今年3月のセブリング12時間レースでAudi R18 e-tron quattroで優勝を果たしている。彼らとトリオを組むルーカス・ディ・グラッシは初参加となる。ル・マンは初参加となるグラッシだが、彼は昨年9月にはじめてアウディチームから参戦したWECデビュー戦で表彰台を獲得している。今回のル・マンで実績が評価され、全員合計でのべ17回の優勝獲得という素晴らしい経歴を誇るアウディドライバー陣の仲間入りを果たした。

    一方、アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒとLMPプロジェクトリーダーのクリス・レインケが率いる技術サイドも、今年もっとも過酷なレースに臨んで入念な準備を行っている。ル・マンに向けてAudi R18 e-tron quattroは、エンジン、ハイブリッド システム、超軽量技術その他の観点から、徹底的に改修が施された。さらに、ル・マン仕様の特別なエアロダイナミクスも装着している。

    ハイパフォーマンスLEDヘッドライトを軸にしたマトリックス・ビーム技術や、有機LEDを使用したデジタル・リアビュー・ミラーを初めとする数々の新機構を採用することで、アウディは最新技術の先駆者として知られている。過去30年以上に渡り、アウディはモータースポーツで培った数多くの革新的技術を、市販車に反映させ続けている。具体的には、quattro 4WDシステム、TDIおよびTFSIエンジン、さらには革新的アクティブ セイフティ機能等をあげることができる。

    ル・マン24時間レースのレースの模様はユーロスポーツのライブ中継を初め、世界中のテレビで放映される。インターネットによるwww.audi-motorsport.comでは、3台のAudi R18 e-tron quattroの車載映像やテレメトリー データを含む実況を行う。アウディスポーツのアプリおよびツイッターでは、ライブ で情報を配信。さらに、フェイスブックを通じて、レースの周辺情報などを配信する。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「今年のル・マンは、我々にとって特にチャレンジングなレースになります。この数ヶ月の間に、数多くのレギュレーション変更が行われ、我々のマシンの走行性能を低くさせ、勝利獲得への状況を非常に難しくさせました。しかし我々はこれまで幾度も実践してみせた様に、この問題をチームワークで解決することにしました。チーム全員が100%完璧な仕事をこなすということです。ピット作業に要する時間を最大限まで短縮し、レギュレーションが我々に課した各種の制限を跳ね返そうと考えています」

    クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
    「もっとも重要なレースを迎えるにあたってチーム全体が全力で準備を進めています。それは、これまでのアウディのやり方と同じく、数々の革新的技術を採用しながら進めています。先週行われたテストでは、今年のレースでどのように我々のポテンシャルを発揮するかについて、多くを学べませんでした。今年行われた過去2回のWECのレースでも充分な検証が出来ませんでした。性能調整が行われた今年のル・マンで、いったいどのようなレース展開になるのか、観客や我々が切望するような素晴らしい闘いが生まれるのかを、ぜひとも注目していただきたいと思います。我々はあらゆる準備を行っています」

    ラルフ・ユットナー アウディスポーツ (チームヨースト テクニカルディレクター)
    「伝統あるル・マンが、今年は誰にとっても簡単に勝てるレースになったりしない事を望んでいます。予選ではトップタイムを出す自信がないわけではありません。しかし、最新のレギュレーション変更が与える影響については、実際にレース本番の展開を見てからでないと何も言えません。我々は自らが考え得る戦略を全うする以外に方法がありません。激しいバトルが展開されることを期待しています」

  • アウディ、ル・マン24時間レースの公式テストでトップ3を独占

    アウディ、ル・マン24時間レースの公式テストでトップ3を独占

    アウディは、ル・マン24時間レースに先立って9日(日)にフランスのサルト・サーキットで行われた公式テストでトップ3を独占した。

    テスト中の大部分が雨に見舞われたものの、アウディは、一年で最も重要な耐久レースであるル・マン24時間レースの公式テストを無事に終了した。アウディスポーツ チームヨーストは2週間後に迫った24時間レース本戦に向け、ロングテイルバージョンのAudi R18 e-tron quattroで8時間に渡る高速コース実走テストを実施。

    過去11回の優勝を誇るアウディチームは、Audi R18 e-tron quattroで、様々なエアロダイナミクスのセットアップを実施。さらに、周回数やエア圧を何種類も変えて、レインタイヤの走行テストも入念に行った。強い雨のせいで著しく変わり続ける路面コンディションによって、ロイック・デュバルがテルトル・ルージュのコーナーでコースアウトを喫してしまったこともあり、チームは、早い段階で午前中のセッションを切上げる判断をした。彼が運転していたゼッケン2号車が受けたダメージは瞬く間に修復され、完璧な状態で午後のセッションに臨んだ。

    午後になり、天候は非常にゆっくりではあったものの回復に向かったが、ドライタイヤでの走行が可能になったのは、最後90分間のみだった。そんな厳しい条件下でありながら、3台のAudi R18 e-tron quattroはベストラップの上位3位という好結果を残した。

    ゼッケン4号車も悪天候下のテストの中、来シーズンに向けての重要なデータ収集した。ブラックボディのAudi R18 e-tron quattroを運転するアウディ ファクトリードライバーのマルコ・ボナノミは、ミシュラン社のスタッフと共に2014年仕様タイヤをテストした。

    Dr.ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「我々は今回数多くのテストプログラムを準備し、データ収集や経過観察を行う予定でした。しかし、悪天候によって路面コンディションが変わり続けた為、準備していたすべてのプログラムを消化することはできませんでした。路面がドライになったのはテスト終盤のわずかな間だけでしたが、ロイック デュバルが上手にクリアラップを手に入れ、ファステストタイムを記録しました。ですが、レース本番は何が起きるか分かりませんので油断せずに臨みます」

  • アウディとル・マン:優れた効率性で多くのアドバンテージを獲得

    アウディとル・マン:優れた効率性で多くのアドバンテージを獲得

    今年90周年を迎えるル・マン24時間レース開催まで残り6週間となった。

    2013年6月22-23日、アウディは3台のアウディ R18 e-tron クワトロで臨む15回目のル・マンで「Vorsprung durch Technik (技術による先進)」を証明するために12回目の優勝を目指す。マシンには、超軽量デザイン、最適化されたエアロダイナミクス、ドライバーアシスタンス システム、マトリックスビーム ヘッドライトシステム、そして何より高い信頼性と効率性が与えられている。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「アウディほど短期間でル・マンの記録を塗り替えた自動車メーカーは他にありません。長年に渡ってル・マンは、未来に続く道を作り続けてきました。他のレースにはない独自のレギュレーションによって、燃費向上を始めとする革新的技術の誕生を後押ししてきたのです」と述べた。

    1999年以来、アウディはこの世界最高峰の耐久レースにどの自動車メーカーよりも熱心に挑戦し続けてきた。過去14年間で11回の優勝をアウディにもたらしたのは、その時々のル・マンの歴史の中で、いずれも他の追随を許さない画期的な技術の数々だった。

    1923年に始まったル・マン24時間レースには、ディスクブレーキ(1953)、ロータリーエンジン(1970)、ターボチャージャー(1974)、カーボンブレーキ(1990)、そしてアウディのTFSI直噴ガソリンエンジン(2001)、TDI直噴ディーゼルエンジンに搭載されたVTGターボチャージャー(2011)、さらにアウディ R18 e-tron クワトロ(2012)など、数多くの革新的技術が登場し技術の進歩を促してきた。

    ル・マンに参戦し始めてから、アウディは燃費性能を中心とする効率性向上を非常に重要な課題と考えるようになったが、それは今やアウディブランドの根幹に成長している。

    ル・マンの歴史に刻まれた、アウディの数々の記録
    ・ アウディは1999年から過去14回出場し11回の優勝を獲得、勝率は78.6%。最多優勝回数記録第2位。現在の最多優勝記録保持ブランドは、1970年から28年間で16回の優勝を果たした、ポルシェ。

    ・ アウディは優勝を含み、合計27回という驚異的な回数の表彰台を獲得。
    2000年、2002年、2004年、2010年、2012年には、表彰台の1-3位を独占。歴代ベストエントラント記録2位。

    ・ アウディは2010年に優勝したアウディ R15 TDIがこれまでの記録を75.4kmも上回る5,410.713kmの最長走行距離新記録を樹立。それまでの記録は、1971年にポルシェが達成したものだった。その後、ストレートにシケインが設置されるなど、ラップタイムが大幅に低下するコース改修が行われた為、今後ポルシェの記録が更新されることはないだろうと言われていた。

    ・ アウディのレース技術革新が常に持っている2つの柱は、効率性向上と市販車へのフィードバック。これまでTFSI直噴ガソリンエンジン、VTG (バリアブル タービン ジオメトリー) ターボチャージャーを搭載したTDI直噴ディーゼルエンジン、クワトロ 4WDシステム、e-tronハイブリッドテクノロジー、超軽量デザイン、LEDライトテクノロジーを始めとする数々の技術が誕生し、市販車に装備されてきた。

    ・ わずか10年間での驚異的な進歩で証明されたアウディの高い技術力により、2000年から2010年の10年間で、レース中の燃費10%以上、平均速度208.6km/hから225.2km/hに向上した。

    ・ 2012年ハイブリッド技術の採用により、レース中の平均燃費が33.34L/100km (2.99km/L)と、前年の優勝マシンに比べ10%向上した。

  • アウディ、表彰台独占でトヨタに完全勝利 (WEC第2戦)

    アウディ、表彰台独占でトヨタに完全勝利 (WEC第2戦)

    アウディは、FIA世界耐久選手権 (WEC) 第2戦で表彰台を独占。昨年に引き続く勝利により、アウディはスパ・フランコルシャン2連覇となった。

    3台のアウディ ハイブリッドスポーツカーが、予選に続いて決勝レースでも上位3位を独占するという素晴らしいレース展開を繰り広げた。これによりアウディは、1-2フィニッシュを達成した3週間前のシルバーストンに続く、今シーズン2度目のトヨタを相手にしたハイブリッドカー対決に完全勝利した。

    昨年のチャンピオン、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が、驚異的なドライビング パフォーマンスを発揮して今シーズンのWEC初優勝を獲得した。

    レース序盤に大きな災難に見舞われたが、彼らは2番手に1分05秒もの大差をつけてゴール。レース開始から2時間目、コース上に落ちていた破片を踏んでタイヤにダメージを負ってしまったアンドレ・ロッテラーが、予定より早いピットインを余儀なくされた。このピットインでロッテラーからマシンを引き継いだブノワ・トレルイエが7番手でコースに戻ると、猛追を開始。わずか74分後、ゼッケン1号車はトップの座を奪回した。

    2位でゴールしたのはシルバーストンの勝者、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組。2位を獲得したものの、彼らは予選最速タイムを記録したことで追加ポイントを与えられた1号車のクルーにわずか1ポイント差でランキングトップの座を明け渡した。

    マルク・ジェネ / ルーカス・ディ・グラッシ / オリバー・ジャービス組もまた、目を見張るパフォーマンスを発揮した。彼らがドライブした3台目のAudi R18 e-tron quattroだけにはル。マン仕様のエアロダイナミクスが装着されていた。このエアロダイナミクスは、スパ・フランコルシャンの全長7.004kmのコースには決して適していないが、同じ条件下で仕様が違うマシン双方からデータ収集するためにあえてエントリーされた。ル・マン仕様のセッティングはダウンフォースが抑えられており、スパ・フランコルシャンでは複数の高速コーナーでの操縦性が不安定となってたが、それにも関わらず3号車のクルーは、ライバルのトヨタ8号車を制し、3位でゴールした。

    今回WEC開幕2連勝を成し遂げたことで、アウディはデイトナ24時間レースでのAudi R8 GRAND-AMによるGTクラス優勝、セブリング12時間レースでのAudi R18 e-tron quattroによる優勝と合わせ、今シーズン4回目の優勝という素晴らしい成果を残した。アウディスポーツ チームヨーストの次の予定は、6月9日に開催されるルマン24時間レース公式テストへの参加。そして公式テストの次は、12回目の優勝獲得を目指して参戦する、6月22-23日のルマン24時間レース本番となる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「我々はスパ フランコルシャンのレースを、ルマン24時間レースの準備が出来る貴重な機会と捉えています。それで今回は、ルマン仕様のエアロダイナミクスを装着した3台目のマシンを擁してレースに臨みました。ルマン仕様のマシンは、決してスパ フランコルシャンのコースにマッチしていないのですが、それでも充分なパフォーマンスを発揮出来ることを見せてくれました。3台のマシンは、レース中ずっと高順位を維持していましたが、それは決して平坦な道のりではありませんでした。トップ争いのバトルはおよそ10回に及びましたが、その間、マシンは完璧な状態が続き、ドライバー達は不要なリスクを抱えることなく速く走り続けるなど、我々はノーミスでレースを闘いました。タイヤが常に良好な状態を保ち、チームが完璧なピット作業を行ったことも、勝利を獲得する大きな要因となりました。しかし、我々は今日の結果に甘んじることはありません。今年のルマンは非常に厳しいレースになると認識しています」

    クリストファー・ラインケ (LMPプロジェクト統括リーダー)
    「誰もが憧れる夢のような結果が現実となったことに、本当に満足しています。ルマンに焦点を当てた活動の一過程ではあるものの、スパ フランコルシャンで勝利出来たことはとても素晴らしく、ホッとしました。と言うのも、ホッケンハイムでのDTM開幕戦と同じ日に開催されるスパ フランコルシャンに3台ものマシンでエントリーすることは、とても大きなチャレンジであったからです」

    ラルフ ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
    「今日はドライバーを始めとするクルー全員による、素晴らしいチームワークが発揮出来ました。トヨタ7号車とのバトルは、向こうがリタイアするまで、とてもスリリングなものでした。3台のマシンがまるで時計のように正確に走ってくれたおかげで、ピット作業を戦略通りに進めることが出来ました。9人のドライバー全員が表彰台に登れたのは、とても素晴らしいことだと思います。これで、万全の準備を終えてルマンに臨むことが出来ます」

    マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「驚異的な週末となりました。パンクに見舞われた後、そこで失った時間をなるべく多く取り戻さなくてはなりませんでした。チーム関係者すべてが全力を尽くしました。ドライバーだけでなく、ピットで働いていたスタッフ全員が、素晴らしい力を発揮しました。今日はチーム全員にとって良い日となりました」

    アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「アウディが1-2-3フィニッシュを達成するとは、何と素晴らしい結果でしょう。レース中は、数々の苦難に見舞われました。スタートはあまり良くなかったものの、すぐにアドバンテージを持つことが出来ました。しかしそのアドバンテージを、セフティカーピリオドとパンクによって失ってしまいました。その後は、ひたすらフルスロットルで走るのみでした。素晴らしい走りを見せてくれたマルセルとブノワがおかげで、ロスを取り戻すことが出来ました。本当に激しいファイトの数々を制した末に勝利を掴んだ、至高のレースでした。私にとってはスパ フランコルシャンでの初優勝ともなりました」

    ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「優勝出来て本当によかったのですが、そうなるまでは困難な道でした。セフティカーピリオドとパンクによって、一旦は大きなタイムロスを喫しましたが、チームが一丸となってそのロスを挽回しました。我々のAudi R18 e-tron quattroは完璧でした。素晴らしい仕事を為したチームすべてのメンバーにとって今日の勝利は最高のものとなりました」

  • アウディ、予選トップ3を独占 (WEC第2戦)

    アウディ、予選トップ3を独占 (WEC第2戦)

    アウディは、WEC第2戦スパ6時間レースで、アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラーの1号車がポールポジションを獲得。アウディ勢がトップ3を独占した。

    アンドレ・ロッテラーとマルセル・ファスラーが走行を担当したアウディ R18 e-tron クワトロ 1号車は、平均タイム1分59秒961を記録して、ポールポジションを獲得した。

    アンドレ・ロッテラーは「トラフィックのマネジメントが重要だった。もう一周行ける時間があるとわかったので、そのラップはクールダウンして、もう一周に賭けた。最高のラップではなかったけど、ポールを獲得するには十分だった」とコメント。

    「マルセルは素晴らしい仕事をしてくれた。重要なときに彼はそこにいて、クルマの最大限を引き出した。僕たちにとって良い一日だった」

    2番手には0.275秒遅れでルーカス・ディ・グラッシとマルク・ジェネが走行を担当したロングテール仕様アウディ3号車が続いた。ルーカス・ディ・グラッシは、全体のトップタイムとなる1分58秒934を叩き出した。

    3番手にもアウディ2号車(トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ)が続き、アウディがトップ3を独占した。

    GTE Proクラスでは、ブルーノ・セナとフレデリック・マコヴィッキィが走行を担当したアストンマーチン・レーシングの98号車がポールポジションを獲得。

    クラス最速タイムを記録したブルーノ・セナは「予選には本当に満足している」とコメント。

    「非常に強いパフォーマンスを発揮できたし、プラクティスで多くの走行ができたことがクルマを理解することに役立った。スパでチップにいれるのは素晴らしいことだ。このサーキットが大好きだし、通常うまくやれているので、本当に楽しみにしている」

  • アウディ、インディカーへのエンジン供給を検討

    アウディ、インディカーへのエンジン供給を検討

    アウディは、アメリカのモータースポーツ界への関与を深めるために、デイトナプロトタイプ、DTMアメリカ、さらにインディカーへの参戦を評価している。

    アウディを含め、フォルクスワーゲン・グループのモータースポーツ活動を統括するヴォルフガング・デュルハイマーは、北米での今後のモータースポーツ活動の重要な議論をし、初夏または2014年に発表するプログラムを決定することを明らかにした。

    「今の段階では、まだアイデアを話し合っているところだ」とヴォルフガング・デュルハイマーはコメント。

    「我々はここから夏休みまでの間に重要な議論していく。その時までに、どこでいつレースをするのかを決める必要がある」

    ヴォルフガング・デュルハイマーは、2014年からグランダムとアメリカン・ル・マンが統合されスタートするユナイテッド・スポーツカー・レーシング(USRC)に関して、トップカテゴリーの参戦であれば賛成だと述べた。

    「個人的にデイトナプロトタイプは賛成だ。オーバーオールで勝利を飾るのが重要だからだ」

    「もちろん、アウディR8グランダムでクラス優勝できれば素晴らしい。しかし、結局のところ、レースに勝たなければならない。

    ただ、ヴォルフガング・デュルハイマーは、既存の3つのDPシャシーにエンジンを積むのか、もしくはアウディで独自にDPシャシーを造るかについて語るのは時期尚早だと述べた。

    ヴォルフガング・デュルハイマーは、アウディ USCRカーが「アウディに見えること」が重要だと強調した。

    インディカー参戦の可能性については、エンジン供給が可能性があるヴォルフガング・デュルハイマーは述べた。

    「もうひとつの機会としてインディカーだ。まだとても人気があるし、インディ500は別格ノレースだ」

    フォルクスワーゲンとアウディは、昨年登場したインディカーの新エンジンに関する議論に参加している。

    また、ヴォルフガング・デュルハイマーは、2015年もしくは2016年にスタートする予定のDTMアメリカも、レースが始まればシリーズをサポートするのがブランドの意向だと述べた。

    「我々はテクノロジーとパーツの供給について知っているので、DTMアメリカへの準備は完璧だ」

    将来的にアウディは、USRC、インディカー、DTMアメリカの「3つのうち、最大でも2つ」は参戦可能だと述べた。

    ヴォルフガング・デュルハイマーは、アウディのアメリカにおけるモータースポーツ活動について、北米における市販車販売に向けて、ライバルであるメルセデスベンツとBMWに追いつく狙いがあると説明した。

    「アウディは、よりスポーティでダイナミックで、インパクトのあるブランドとして存在感を出し、メルセデスとBMWに追いつかなければならない。モータースポーツはその狙いを達成するためには素晴らしい手段だ」

  • アウディ、WEC 開幕戦 シルバーストンで1-2フィニッシュ

    アウディ、WEC 開幕戦 シルバーストンで1-2フィニッシュ

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)の2013年シーズンを、威風堂々の幕開けで迎えた。

    2台のアウディ R18 e-tron quattroは、シルバーストンでの6時間耐久レースを終始優勢を保ったままで闘い抜き、1-2フィニッシュを達成。アウディにとっては、3月に行われたセブリング12時間耐久レースに続く2度目の1-2フィニッシュであり、今シーズン2度目のスポーツカーレース優勝となった。

    今回、アウディはRACツーリスト トロフィーを初受賞した。1905年から続く非常に歴史あるトロフィーは、2013年WEC開幕戦の最大の目玉だった。スコットランド出身のアラン・マクニッシュ(イギリス)はトロフィー獲得に向けた母国ラウンドでの優勝に、大きな意欲を燃やしていた。

    彼は、旧知のトム・クリステンセン(デンマーク)と共に、新しくチームメイトとなったロイック・デュバル(フランス)とトリオを組んで、今シーズンに臨んでいる。

    今回の優勝で彼らは、2番手に7ポイントの差をつけて、WECドライバーズポイントランキングのトップに立った。彼らは、レース開始から5時間目(151ラップ終了後)にトップの位置を獲得。その後も、容易ではないオーバーテイクを繰り返し、さらに不測のタイヤ交換に見舞われるなどして順位が下がる場面もあったが、マクニッシュは見事にトップの位置に返り咲き、2番手に3.4秒のリードを保って優勝した。

    レース開始直後から、挑戦者であるトヨタとはスリリングなバトルが起こった。そのバトルを制し、ゼッケン2号車を駆るアラン・マクニッシュが、6周目にトップに躍り出た。マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組がドライブするゼッケン1号車もこれに続き、レース序盤からアウディの1-2リード態勢を創り出していた。

    77周目には、ファスラーがトップに立つやもしれぬ場面が訪れましたが、実はレースが開始し4時間が経過した頃から、ゼッケン1号車の左フロント・ドライブシャフトに不具合が生じており、フロントアクスルへのハイブリッドによる駆動力供給が出来ない状態となってしまっていた。このため、ゼッケン1号車のクルーは優勝を諦めざるを得なかった。

    アウディは、ハイブリッドスポーツカー開発という技術的チャレンジの分野でも、昨年同様、シルバーストンにてトヨタに勝利。2台のアウディ R18 e-tron quattroは、特にエアロダイナミクスによるダウンフォースが、最適にセットアップされていた。今年からエアリストリクター径が小さく改訂されたことで、マシンのパワーは去年より落ちてしまっているにも関わらず、アウディスポーツのエンジニア達は、この不利な状況に屈することなく多彩な開発を行った。

    さらに、ディーゼルエンジン搭載のアウディ車の燃料タンクは、ガソリンエンジン仕様のトヨタに対しておよそ20%も小さい58リッターに制限されている。タンクが小さいことで、アウディはトヨタよりも短いインターバルで給油しなければないが、そんな不利を覆し、3位となったトヨタに1ラップもの大差を付けて優勝を獲得した。

    3週間後の5月4日にはスパ・フランコルシャンで次のレースが開催される。この大会でアウディは、今年初めて3台のアウディ R18 e-tron quattroを出場させ、ルマン24時間レースに向けての準備を行う。

    Dr. ヴォルフガング ・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    WEC開幕戦を1-2フィニッシュで終えられたことは、非常に素晴らしいことです。レース開始からゴールまで、我々は素晴らしいパフォーマンスを披露し続けました。2台のマシンは、互いに違う戦略をもってレースを闘っていて、そのバトルは最後までスリリングなものでした。ゼッケン1号車は大きなハンディを持っていたにも関わらず、驚異的なラップタイムで周回していました。アラン・マクニッシュとブノワ・トレルイエの間で行われたバトルは、モータースポーツ史に残るほどのものでした。アウディは、チームメイト同士のバトルを特別に制限することはしていません。しかし、彼らは共に、アウディブランドのために走っていることをわきまえ、素晴らしい結果を残してくれました。

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ・チームヨースト テクニカルディレクター)
    今日はアウディやチームだけでなく、観客にとっても素晴らしい1日となりました。我々は、トヨタに比べてピットストップのインターバルが短かったが、その不利はラップタイムの速さで跳ね返されました。ドライバー達の運転はもちろん、ピット作業も完璧でした。中でも、ほぼ諦めざるを得ない状況を見事にひっくり返して優勝を勝ち取った、アラン・マクニッシュの走りには驚かされました。他のドライバー達も、彼が見せた真のスポーツスピリットには舌を巻いています。非常に幸先の良いスタートを切ることが出来ました。

    ロイック・デュバル(Audi R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    すばらしい週末でした。シルバーストンでのアラン・マクニッシュは、本当に凄い。ゴール直前のスピンによるタイムロスをすべて挽回するほどのハイペースで周回していたのですから。Audi R18 e-tron quattroで闘う初めてのレースで早くも優勝を獲得出来たことに、とても嬉しく思います。

    トム・クリステンセン(Audi R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    このオフシーズンに、私たちがどれ程の速さを身につけたかを示すことが出来た、とても良いレースでした。トヨタのパフォーマンスも、賞賛に値する素晴らしいものでした。スピンから復帰する際のアラン・マクニッシュの走りには、とても驚かされました。そして、ロイック・デュバルにとっては、最高のデビューレースとなりました。

    アラン・マクニッシュ (Audi R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    簡単に勝てるレースではないことは充分、分かっていました。トヨタとの闘いは厳しく、アウディ同士のバトルもまた激しいものでした。レース終盤には、私とブノワ・トレルイエとの優勝を賭けたバトルとなりました。スピンを喫した後、私はニュータイヤによる最大限のアタックを行いました。その結果、残り2周を切った時点でようやく、トップの位置を取り戻しました。2年連続で、WEC開幕戦を優勝で飾ることが出来たことに、とても嬉しく思っています。

  • アウディ:WEC 2013年 シルバーストン6時間レース プレビュー

    アウディ:WEC 2013年 シルバーストン6時間レース プレビュー

    アウディは、2013年FIA世界耐久選手権(WEC)のシーズン開幕戦シルバーストン6時間レースに出場する。

    昨年8月、アウディはシルバーストンで優勝を勝ち取ると同時に、FIA世界耐久選手権 (WEC) のチャンピオンを獲得。今年4月14日に開催される歴史あるシルバーストンでの6時間レースは、さらに進化したAudi R18 e-tron quattro hybridによる、年間チャンピオン防衛シーズンの第一歩となる。

    シルバーストンでのレースは2013年度のWEC開幕戦だが、アウディスポーツ チームヨーストにとっては今年2回目のスポーツカーレースとなる。

    去る3月、アウディはセブリング12時間耐久レースに出場し、1-2フィニッシュを達成。そしてWEC開幕以降、Audi R18 e-tron quattro hybridは、トヨタが擁する2台のハイブリッドカーの挑戦を受けて立つことになる。2台のAudi R18 e-tron quattro hybridは、現チャンピオンのマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組と、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ(フランス/デンマーク/イギリス)組がドライブする。

    昨年、全長5.891kmのシルバーストンに集まったレースファンは、最後の最後まで息つく暇もない激しいバトルを目の当たりにした。昨年のレースでアウディは、6時間で14回も入れ替わる激しいトップ争いを制し、2位に55.675秒の差をつけ、シーズン4回目の優勝を果たした。

    そして今年は開幕戦となるため、英国のレースファンは、世界耐久選手権の新しい側面をいち早く体験することになる。Audi R18 e-tron quattro hybridは多くの改良が加えられた新バージョンとなり、今回のシルバーストンで、ヨーロッパでの初レースを迎える。マシンに加えられた革新的な進化によって、エアロダイナミクスがより高効率化され、ハイブリッドシステムは一層の性能向上と同時に超軽量技術をより多く取り入れた。また、ルーフに取り付けた2台のカメラからなる新型ドライバーアシスタンス システムが、コクピットからの前方視界を向上させている。

    車輌の研究開発が進む一方で、技術規則の変更により、レースカーのパフォーマンスに厳しい制限が加えられることとなった。エアリストリクター径を小型化されたことで、今年のAudi R18 e-tron quattro hybridに搭載される3.7L V6 TDIエンジンは、昨年比で約15kW (20hp) 減の、360kw (490hp) しか発揮出来なくなってた。

    また、競技規則にもいくつかの変更が行われた。まず、予選タイムの計算法が変わる。これまでは、1人のドライバーのタイムで予選結果が出されてたが、今年からは、2人のドライバーが最低2周ずつのタイムアタックを行い、各ドライバーの上位2つのタイム(合計4つのタイム)の平均値にてスターティンググリッドが決定される。また、マニュファクチャラーズ チャンピオンシップにおいては、2013年から全8戦すべての結果が反映されることになった。昨年のように一部のレースを計算から除外することがなくなったため、すべてのレースで好結果を出さねばならず、より一層マシンの信頼性が重要となる。

    イギリスのレースファン達は、レースに関する知識がとても豊富なだけでなく、贔屓のブランドを長く熱心に応援し続けるという特長で知られている。この特長は、英国におけるアウディの成長ぶりからも見て取れる。アウディは過去10年の間に、英国市場での販売台数をおよそ2倍に成長させた。2012年度だけで7.2%も成長している。販売実績12万3,640台に達した英国市場は、アウディにとって今やドイツに続き、ヨーロッパで2番目に大きな市場となっている。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「アウディのタイトル防衛シーズンは、ヨーロッパのモータースポーツ発祥の地、イギリスから始まることになりました。昨年のシルバーストンのレースでアウディのハイブリッド テクノロジーは、非常にスリリングなレースを制して優勝を勝ち取り、同時にシーズン半ばにしてFIA世界耐久選手権のマニュファクチャラーズ タイトルを手に入れました。3月のセブリング12時間レースで優勝を飾った後、私達はライバルのトヨタのマシンとの最初の闘いを心待ちにしていました」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
    「WECシーズン開幕は4月半ばですが、私達は今シーズンに向けての準備を、かなり前から行って来ました。幾度も公式テストに参加し、セブリング12時間レースでは大きな成功を収めました。そしてこれからは、着実にひとつひとつの成果を積み上げなければなりません。今年の世界チャンピオン獲得への道は、開幕から強力なライバルを迎えることになり、去年と同様に厳しいものとなりそうです。しかし、私達はその闘いをとても楽しみにしています」

  • アウディ、セブリング12時間でのラストレースで有終の美

    アウディ、セブリング12時間でのラストレースで有終の美

    アウディは、フロリダで開催されたセブリング12時間レースで1-2フィニッシュを達成。LMP1スポーツカーによるセブリングの最後のレースで、Audi R18 e-tron quattroがこのシリーズ史上初となるハイブリッドカーによる優勝を獲得した。

    アウディの2台のAudi R18 e-tron quattroはスタート直後からレースをリードし続け、プロトタイプとGTカーを合わせ42台の競合マシンを相手に一度もトップの座を譲ることなく12時間を走り抜けた。

    ゴールまでの12時間、共に優勝を目指す2台のAudi R18 e-tron quattroは、激戦を繰り広げ、この2台によるトップの入れ替わりは、合計20回にも及んだ。

    チームメイト同士でのスリリングなバトルを制し、昨年のル・マン優勝者であり昨年のFIA世界耐久選手権チャンピオンでもあるマルセル・ファスラーとブノワ・トレルイエに、セブリング初出場のオリバー・ジャービス(イギリス)を加えたゼッケン1号車が、僅差で優勝を獲得した。

    これは、3人にとってセブリングでの初優勝となります。中でもジャービスにとっては、デイトナ24時間レースでAudi R8 GRAND-AMによるGTクラス優勝に続き、2度目のアメリカメジャー耐久レースでの優勝となった。

    ルーカス・ディ・グラッシ、トム・クリステンセン、アラン・マクニッシュ組が、トップからわずか7.679秒の僅差で2位を獲得、アウディの1-2フィニッシュを達成した。3人が駆る2013年仕様のAudi R18 e-tron quattroは、レース開始後3時間が過ぎようとした頃、他のマシンに接触したとして、60秒のタイムペナルティが課せられていた。

    アウディは、セブリング12時間レースにプロトタイプカーで出場した過去14大会のうち、11大会で総合優勝を獲得しているが、そのうち8回は1-2フィニッシュだった。これらを含み、アウディはこれまでに表彰台を合計24回獲得している。また、アウディは過去10回以上ポールポジションを獲得。これは1952年にこのシリーズが始まって以来、他メーカーは未だ為し得ていない偉業だ。

    Audi R8、Audi R10 TDI、Audi R15 TDIは、デビューレースで優勝を獲得している。2006年のディーゼルカーによる初優勝に続き、今回ハイブリッドカーによる初優勝を達成したことで、アウディは2つの歴史的優勝を達成しました。かつて、アウディがセブリングで初めて表彰台を獲得したのは、優勝によるものであり、さらに付け加えるとすれば、アウディはセブリングを、ルマン24時間レースの前哨戦として位置づけてきた。

    今回、アウディスポーツ チームヨーストはレース終了後もセブリングに残り、Audi R18 e-tron quattroをさらに熟成させるテストを実施する。

    しかし、アメリカでの主要耐久レースにアウディが参加し続けるかどうかは、依然として検討課題となっています。それはアメリカン・ルマンシリーズ(ALMS)とGRAND-AMシリーズが統合されて“ユナイテッド スポーツカー レーシング”となる2014年以降、LMP1スポーツカーはレースへの出場を認められなくなるということが理由。

    この次にアメリカのレースファンがAudi R18 e-tron quattroの雄姿を再び目にするのは9月22日テキサス州オースティンにて開催のFIA世界耐久選手権 (WEC) となる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「今日のレースで、我々は完璧なフィナーレを演出することが出来ました。アウディの2台のマシンがレース中、絶えずスリリングなバトルを繰り広げて観客を魅了した結果、1-2フィニッシュでレースを終えたことをとても嬉しく思っています。チームの全員がハードワークをこなして臨んだ今回、長い12時間を制して勝ち取った優勝は、何よりの労いとなりました。TFSIとTDIテクノロジーによる優勝に続き、今回はハイブリッドカーが優勝を獲得したことで、アウディはセブリングの歴史に新たなサクセスストーリーを刻むこととなりました」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チーム ヨースト テクニカルディレクター)
    「現時点ではセブリングでのラストレースとなった我々にとって、今回の結果はこれ以上ないものとなりました。どちらのマシンが優勝したかに関わらず、私は今回の1-2フィニッシュの成果にとても満足しています。レース序盤、2台のマシンはそれぞれ異なる戦略のもとに走っていました。レース中、2台のマシンは幾度も抜きつ抜かれつを演じ、最終的に10秒以下という僅差で走り終えました。我々は、素晴らしいファンと天候に恵まれたセブリング独特のムードを満喫しました。徹夜でハードワークをこなしてレースに臨み、そのうえ完璧なピット作業を成し遂げたクルーにとって、今回の優勝は何よりの報いとなったことでしょう」

    マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    「セブリング最後のレースを優勝で飾れたことは、本当に素晴らしいことです。今日のレースでは、どちらのマシンが優勝してもおかしくない接戦でした。最終的に、私達の方が少しだけ運が良かったのだと思います。昨日のポールポジション獲得に続き、素晴らしいチームメイト達と優勝を遂げられ、これ以上ない最高の週末となりました」

    オリバー・ジャービス (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    「2013年シーズンは、何とも幸先の良いスタートになりました。私の想像を越える素晴らしいレースでした。デイトナでの優勝は、それだけでも素晴らしい経験でしたが、初めて出場したセブリングでも総合優勝を獲得出来るとは想像できませんでした。チームメイトのマルセル (ファスラー)、ベン (トレルイエ)に本当に感謝しています。彼らは、今までで一番素晴らしいチームメイトです」

    ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    「LMP1マシン最後のセブリングで優勝出来たことを、誇りに感じています。スリリングなレースを期待していたファンの方々に、100%満足してもらえる戦いをお見せ出来たと思っています。アメリカンドリームが実現した日となりました。セブリングでのスリリングな週末を与えてくれたマルセル(ファスラー)とオリバー(ジャービス)にとても感謝しています。いつもはアンドレ(ロッテラー)がチームに加わっています。今回、もし彼がメンバーだったとしても、やはり優勝していたと思います」