カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • アストンマーティン・ホンダF1 バーレーンテスト総括「改善すべき分野は明確」

    アストンマーティン・ホンダF1 バーレーンテスト総括「改善すべき分野は明確」

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1プレシーズンテスト第1週を終え、AMR26で合計206周を走破した。バーレーン・インターナショナル・サーキットでの3日間を通じて、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソがマシンの理解を深めた一方、チームは現状の課題も率直に認めている。

    新レギュレーション下での初本格テストとなった今回、走行距離の確保とデータ収集は進んだが、パフォーマンス面では改善の余地が明確となった。

    3日間で206周 データ収集を優先
    最終日の走行を担当したランス・ストロールは、午前・午後を通じて走行し、エアロマッピングや低燃料・高燃料走行プログラムを消化。72周を重ね、ソフトタイヤで1分38秒165を記録した。

    2日目にはフェルナンド・アロンソが98周を走破。午前55周、午後43周と安定した周回を重ね、最速1分38秒248(ソフト)を記録した。

    初日はストロールが36周を走行。しかし午後にパワーユニットのデータ異常が検出され、走行は制限された。最速は1分39秒883(ハード)だった。

    フェルナンド・アロンソの手応えと課題認識
    「今日はAMR26に戻ることができて良かったし、しっかりとした走行距離を稼ぐことができた」

    「プログラムを進め、連続したロングランに移行しながら、さまざまなセットアップを試した」

    「テストは常に学びの場であり、今日も例外ではなかった。まだやるべき仕事は多く、ペースを改善する必要がある。来週のテスト、そしてメルボルンでの開幕戦に向けて万全の準備ができるよう、すべてを分析していく」

    ランス・ストロール「まだやるべきことは多い」
    「今日がAMR26での初めての本格的な走行だった。バルセロナでは3周しか走っていなかった」

    「午前中は走行プランと各種テスト項目を進める忙しい時間だった。午後はPUのデータ異常を調査するため走行が制限された」

    「マシンを理想の状態に持っていくにはまだ多くの作業が必要だが、この2回のテストを最大限活用して学びを積み重ねていく」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    マイク・クラックが語る現実的な立ち位置
    「バルセロナでのシェイクダウンを終え、新シーズン最初のテストを完了した。週前半にはいくつか問題も発生したが、新レギュレーション下ではまさにそれがテストの目的だ」

    「パッケージ全体が非常に新しく、すべての要素を理解し、どこを改善すべきかを特定するには時間が必要だ。3日間にわたり尽力してくれたチーム全員に感謝したい」

    「まだこのパッケージには解き放てるパフォーマンスが多く残っていることを現実的に認識している。来週に向けて学びを分析することが重要だ」

    また2日目終了時点では次のようにも語っている。

    「フェルナンドとともに98周を完了できた。新レギュレーション下では1周1周が非常に重要であり、メルボルンまで残された時間は多くない」

    「テスト段階とはいえ、我々にペースが足りていないことは理解しているし、改善すべき分野も把握している。チーム全員が全力で取り組み、最高の状態でレースに臨めるよう準備している」

    ペドロ・デ・ラ・ロサ「スケジュールに遅れ」
    「バーレーンでの最初のプレシーズンテスト第1週を終えた現時点で、我々は予定より遅れており、望んでいる位置にはいないことは明らかだ」

    「バルセロナでは走行が限られ、今週のバーレーン初日にも問題が発生した。ここ数日でフェルナンドとランスは一定の走行距離を重ねたが、新パッケージへの理解を深めながら追いついている段階だ」

    「マシンを改善するための才能とリソースは揃っている。トラックでもシルバーストンでも、チームとパートナー全員が実現に向けて懸命に取り組んでいる」

    アストンマーティンは2月18日から20日に行われる第2回プレシーズンテストで再びAMR26を走らせ、その後メルボルンでの2026年F1開幕戦に向けた最終準備に入る。新時代のスタートに向け、残された時間でどこまでパフォーマンスを引き出せるかが焦点となる。

  • アストンマーティンF1に11000rpm制限説 ホンダPUに破損リスク情報拡散

    アストンマーティンF1に11000rpm制限説 ホンダPUに破損リスク情報拡散

    バーレーン合同テストを受け、アストンマーティンのホンダ製パワーユニットに関する情報がSNS上で大きな話題となっている。

    焦点となっているのは回転数制限と最高速の差だ。テスト現地の報道として拡散されている内容によれば、AMR26は11,000rpmを超えて回すことができない可能性があるという。ライバル勢が12,100rpm付近まで使用しているとされる中、約1,000rpmの差は出力面で大きなハンディキャップになり得る。

    ある投稿では次のように伝えられている。

    「アストンマーティンは11,000rpmを超えるとエンジンが壊れる可能性がある」

    「他チームが12,100rpmで走っている一方で、ホンダエンジンは11,000rpmを超えられないという感触がある」

    この情報が事実であれば、テスト中にAMR26の回転数が長時間11,000rpm未満に抑えられていた理由とも符合する。

    最高速13km/h差の衝撃
    もう一つ注目されているのが最高速の差だ。

    テストデータとして拡散された数値では、フェルナンド・アロンソが記録した最高速は318km/h。一方、フェラーリのシャルル・ルクレールは331km/hに到達していたとされる。

    単純比較で13km/hの差は、ストレート主体のサーキットでは決定的な不利につながる。

    さらに、ホンダPUがストレート上で最初に電力を失う傾向があるとの指摘も出ている。これはエネルギーマネジメントや回生システムの最適化がまだ十分ではない可能性を示唆する。

    11000rpm制限が意味するもの
    2026年レギュレーションでは電動出力比率が高まり、エネルギー管理の重要性が増している。もし回転数を抑えざるを得ない状況であれば、内燃機関側のピーク出力が制限され、結果として最高速や加速性能に直接影響する。

    テスト中にAMR26が保守的な走行プログラムを続けていたこと、追加冷却ギルを開けていたこととも整合する。

    ただし、テストは各チームが異なる燃料搭載量やエンジンモードで走行している。回転数や最高速の数字だけで性能を断定するのは危険だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    「非常に複雑なシーズン序盤」
    SNS上では「非常に複雑なシーズン序盤になる」との見方も拡散されている。

    ストロール自身が「僕たちは4秒遅れている」と認めた現状を踏まえれば、少なくとも統合面で課題を抱えているのは確かだ。

    問題がPU単体にあるのか、シャシーとのマッチングなのか、それともエネルギー回生制御にあるのかはまだ明確ではない。

    しかし、もし11000rpm制限が事実であれば、それは単なるセットアップ問題ではなく、開幕戦までに解決しなければならない構造的課題を意味する。

    アストンマーティンとホンダにとって、2026年のスタートは想定以上に厳しいものになりつつある。

  • アストンマーティン・ホンダF1に暗雲 アロンソ陣営「また地獄の1年」

    アストンマーティン・ホンダF1に暗雲 アロンソ陣営「また地獄の1年」

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1バーレーン・プレシーズンテスト2日目、フェルナンド・アロンソがAMR26をドライブし、合計98周を走破した。午前55周、午後43周を重ね、ベストタイムは1分38秒248。走行距離の確保という点では一定の成果を挙げた。

    しかし、パドック内で伝えられる空気は穏やかではない。

    スペインの放送局DAZNのアントニオ・ロバトは、アロンソがマシンから降りた後、グローブを本来置くべき場所とは違う位置に投げたと明かした。

    さらにロバトは次のように伝えている。

    「フェルナンドに近い人物と話したが、感触はこうだった。“また地獄の1年だ。また苦しむ1年だ”」

    複数の関係者は、ホンダ製パワーユニットが大きな弱点になっていると指摘している。スカイ・イタリアのマッテオ・ボッビは、匿名のチーム関係者の証言としてこう伝えた。

    「ホンダのエンジンは本当にひどい」

    一方で、公式コメントはより冷静だ。

    「今日もAMR26に戻ることができて良かったし、しっかりと周回を重ねることができた」とアロンソは語った。

    「プログラムを進めながら、より長い連続走行にも取り組み、さまざまなセットアップを試した。テストは常に学びの場であり、今日も例外ではない」

    「まだ多くの作業が必要なのは明らかだし、ペースを改善しなければならない。今後数日で全てを分析し、来週のテストとメルボルンでの開幕戦に向けて万全の準備を整える」

    走行距離は確保も、ペース不足は明確
    ロングランを含むプログラムは順調に消化されたが、チームは依然としてパフォーマンス不足を認めている。開幕戦オーストラリアGPまで残された時間は限られている。

    チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックも現状を認めた。

    「フェルナンドとともに98周を完了できた。新レギュレーション下では1周1周が非常に重要であり、メルボルンまで残された時間は多くない」

    「テスト段階とはいえ、我々にペースが足りていないことは理解しているし、改善すべき分野も把握している。チーム全員が全力で取り組み、最高の状態でレースに臨めるよう準備している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    PUだけではない 深刻な複合トラブル
    しかし問題はパワーユニットだけではない。

    ランス・ストロールは、新車のどこが気に入っているかと問われ、こう答えた。

    「カラーリングだ」

    続けて現状の厳しさを隠さなかった。

    「エンジンに問題があるし、それだけじゃない。今のところトップから4秒、あるいは4秒半遅れている」

    「他チームがどんな燃料搭載量で走っているのか、どう管理しているのかは分からない。だが、今はその4秒に対処しなければならない。空から突然降ってくるとは思わない」

    アストンマーティンは新時代に向けて独自ギアボックスも投入しているが、挙動にも課題が残る。

    「今のところ、クルマはうまくダウンシフトしない」

    問題は単一要素ではないと強調する。

    「問題は複合的だ。エンジン、グリップ、バランス、クラッチ。ひとつの要因ではなく、組み合わせだ」

    それでもシーズンを完全に諦めたわけではない。

    「水晶玉は持っていない。数週間で変わるか? もちろんだ。100%改善するか? それは分からない」

    「シーズンを通して改良を投入していく。オーストラリアでどの位置にいるか見てみよう」

    走行距離という“数字”と、現場から漏れ伝わる“危機感”。そのギャップがAMR26の現状を物語っている。

    最終日となる3日目はストロールがステアリングを握る。開幕まで残された時間は限られている。アストンマーティンがこの“4秒”をどこまで縮められるかが焦点となる。

  • アストンマーティンF1 AMR26の“呼吸”限界 ホンダPU冷却で緊急ギル追加

    アストンマーティンF1 AMR26の“呼吸”限界 ホンダPU冷却で緊急ギル追加

    アストンマーティンは2026年F1バーレーンテストで厳しいスタートを強いられた。ホンダ製パワーユニットに問題が発生し、初日に交換作業を実施。AMR26の極端な冷却コンセプトが、早くも現実的な制約に直面した。

    バルセロナでの遅れを取り戻すべくサヒールに乗り込んだものの、技術的トラブルが再び走行時間を制限。冷却とパフォーマンスのバランスを探る試行錯誤が続いている。

    極限まで絞り込まれた冷却設計
    AMR26はエイドリアン・ニューウェイ主導のもと、徹底した空力効率を追求したパッケージを採用している。その象徴が、極端に薄いラジエーター・ハウジングと、三角形エアボックスからの限定的な吸気設計だ。

    しかしその代償として、熱処理能力は極めてタイトなものとなった。初日に確認されたPU関連の異常を受け、チームはエンジンカバーに追加のギル(放熱スリット)を開口。熱気を排出するため、外観上も分かる膨らみが確認された。

    リア側の排出口もライバルより小さく設計されており、十分な熱放出が難しい状況にある。そのため、過去のレッドブルの処理方法を参考にしながら、別エリアでの放熱経路確保を模索している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    PUを守る慎重な走行プログラム
    ランス・ストロールは初日にわずか36周に留まり、他チームと比べても大きく周回数を失った。メインストレートでは最高速300km/hを超えず、回転数も11,000rpm未満に抑制。PUへの負荷を極力回避するプログラムが組まれていた。

    このアプローチはバルセロナと同様であり、まずは信頼性確保を優先する姿勢が明確だ。ただしその分、純粋なパフォーマンス評価やロングラン比較は後回しとなっている。

    アロンソが距離を回復
    初期トラブルを解消した後、フェルナンド・アロンソが走行を再開。前日までを上回る周回を重ね、データ収集に集中した。まずは走行距離を確保し、熱管理の安定性を確認する段階にある。

    ホンダPUと極端な冷却設計を両立させることができれば、AMR26は大きなポテンシャルを秘める。しかし現時点では、その「呼吸」を確保するための試行錯誤が続いている状況だ。冷却効率と空力効率の最適解を見出せるかが、今後の焦点となる。

  • アストンマーティンF1 ストロール「4秒遅い。原因はホンダPUだけではない」

    アストンマーティンF1 ストロール「4秒遅い。原因はホンダPUだけではない」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、2026年F1バーレーンテスト2日目を終えた段階で、チームがライバル勢に対して大きく後れを取っている現状を率直に認めた。

    バルセロナでの走行トラブルに加え、バーレーン初日に発生したパワーユニットの問題と交換作業により、AMR26は十分な走行距離を確保できていない。ストロール自身も2日間で40周未満にとどまり、データ収集の面で明らかなハンディを抱えている。

    「我々はまだマシンとエンジンを学んでいる段階だが、やるべき仕事は山ほどある。取り戻さなければならない。バルセロナと今回の欠落分を合わせると、おそらく他チームより400周は少ない」

    「それが現実だ。我々は今いる位置に集中し、前進するために改善できることに取り組むしかない。それだけだ」

    AMR26は当初、最高速を約300km/h付近に抑えた定速走行中心のプログラムを実施していたが、この日は徐々に速度域を引き上げた。これはパワーユニットへの負荷を高める段階的アプローチを意味する。まずはデータ収集、その後に負荷増大という手順だ。

    しかし、ストロールはタイム差の大きさを隠さなかった。現時点でアストンマーティンはトップ勢から4秒以上遅れている。

    「時間が経てばどれだけパフォーマンスを引き出せるか分かるだろう。今は抱えている問題に対処している。毎ラン、毎日改善しようとしているし、どこまで引き出せるかを見るだけだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    その問題はパワーユニットだけではない。

    「複合的な要因だ。エンジン、バランス、グリップ。ひとつの問題ではない。もちろんエンジンの要素はあるし、それは重要な部分だ」

    「だが4秒速いマシンがあるなら、そこから学べることは多くない。それはグリップと純粋なパフォーマンスの差だ」

    エイドリアン・ニューウェイが手掛けたAMR26は極端にスリム化されたサイドポッド、三角形エアボックス、強く絞り込まれたエンジンカウルなど、攻めた空力設計を採用している。その一方で、冷却面では余裕が少なく、バーレーンでは追加の排熱スリットが開けられた。

    ホンダ製パワーユニットも冬の段階から熱管理面での懸念を示しており、開発が想定より遅れていることを認めている。ストロールは即時的な解決よりも、シーズンを通じた改善に目を向けている。

    「我々は毎日マシンからパフォーマンスを引き出そうとしている。同時に長期的な開発も進めている。パワーユニット側もシャシー側もアップデートを投入する」

    「オーストラリアで自分たちの位置が分かるだろう。そしてシーズンを通してどう前進できるかを見る。我々は全力でプッシュしている。それが今できるすべてだ」

    シルバーストンのチームにとって重要なのは「改善するかどうか」ではなく、「どれだけ早く改善できるか」になりつつある。4秒差という現実は重いが、開発競争はまだ始まったばかりだ。

  • アストンマーティンF1 バーレーンテスト初日を襲ったホンダPUの“データ異常”

    アストンマーティンF1 バーレーンテスト初日を襲ったホンダPUの“データ異常”

    2026年F1プレシーズンテスト初日、アストンマーティンはバーレーン・インターナショナル・サーキットで走行を開始したが、エイドリアン・ニューウェイが手がけた野心的なAMR26は十分な周回を重ねることができなかった。

    原因はホンダ製パワーユニットに発生した「データ異常」。ランス・ストロールは合計36周に留まり、初日の走行は制限されることとなった。

    AMR26は、昨季序盤にレッドブルから加入したエイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンのために初めて設計したF1マシンである。先月末のバルセロナでのシェイクダウンでは、その攻撃的なコンセプトが注目を集めた。

    しかしニューウェイは、チームの風洞稼働が昨年4月まで遅れたことにより、新車開発がライバルより数カ月遅れていたことを事前に認めていた。さらに今季は、これまで使用してきたメルセデス製パワーユニットからホンダ製へと変更した初年度でもあり、新空力コンセプトと新パワーユニットの同時進行という難しい条件が重なっている。

    初日はストロールがAMR26を担当。午前中から走行を重ねたが、午後に問題が検出された。

    チームは次のように声明で発表した。

    「アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームは本日、バーレーン・インターナショナル・サーキットにてテストプログラムを開始し、ランス・ストロールがAMR26のコックピットに復帰した」とチームは声明で発表した。

    「ランスは午前中にコースインし、1日を通して36周を完了した」

    「午後、ホンダチームがパワーユニットにデータ異常を検出し、さらなる解析が必要となったため、ランスの走行は制限された」

    「これは、月曜日にサウジアラビア・ダーランのイトラで2026年カラーリングを発表して以来、AMR26がサーキットを走行する初めての機会でもあった」

    「ランスは金曜日に再びAMR26に乗る予定であり、フェルナンド・アロンソは明日バーレーンで初走行を行う予定である」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    走行不足の影響もあり、ストロールのベストタイムは1分39秒883。トップタイムを記録したランド・ノリス(マクラーレン)の1分34秒669と比較して約5秒差だった。

    この日はストロールが下から2番手で、アルピーヌのフランコ・コラピントのみがそれより遅いタイムだった。コラピントは午前中のセッションでコース上にストップし、この日2度出された赤旗のうち1回の原因となっている。

    ニューウェイ体制初年度、そしてホンダとの新パートナーシップ初年度という重要なシーズンに向け、アストンマーティンは早くも信頼性面の課題に直面した。限られたテスト日程の中で、このデータ異常をいかに迅速に解決できるかが、序盤戦の競争力を大きく左右することになりそうだ。

  • アストンマーティンF1 ランス・ストロール「開幕戦はメルセデス有利」

    アストンマーティンF1 ランス・ストロール「開幕戦はメルセデス有利」

    アストンマーティンは、バーレーンでの2026年F1プレシーズンテストを前に、新型AMR26の本格走行に臨む。スペインでのシェイクダウンでは走行距離が限られており、今回が実質的な初の本格検証となる。

    そんななか、ランス・ストロールは新世代マシン、とりわけエネルギー回生の扱いについて懐疑的な見方を示すとともに、開幕戦オーストラリアGPではメルセデスが優位に立つ可能性を示唆した。

    「ジョージがオーストラリアで30秒差をつけてメルセデスで優勝するなら、ストレートでシフトダウンしたり、アクセルを抜いてコーストしたりすることを気にしないだろう」とストロールは語った。

    「その時になれば、もしかしたら考えも変わるかもしれない」

    メルセデスが本当に序盤から大きなリードを築くと見ているのかと問われると、ストロールは次のように続けた。

    「新しいレギュレーションが導入されると、たいていは競争相手との間に大きな差が生まれるものだ。水晶玉を持っているわけではないが、そう思う」

    ストロールはまた、現在のF1が進んでいる方向性そのものにも疑問を投げかける。

    「個人的には、合成燃料を使う自然吸気エンジンに戻るのが良いと思っている。でもルールを決めるのは僕ではない。ただクルマを走らせるだけだ」

    「この10年、モータースポーツはよりバッテリー寄りの方向に進んできた。レースでも常に燃料やタイヤのマネジメントが求められ、全開で走ることはほとんどない」

    「今のタイヤでは、あるコンディションでは予選ラップでさえ全開で走れないことがある。給油があって、軽いマシンで、良いタイヤで、常に全開で走れていた時代をもう一度経験したい」

    「でも残念ながら、それが今のF1ではない。オーストラリアでポールポジションを取るのが誰であっても、きっと気にしないだろうがね」

    さらにストロールは、近年のマシン特性についても言及した。

    「前の世代のマシンが特別に楽しかったとは思わない。とても硬くて重かった。より小さくなった今回のマシンで、もっと楽しめるかもしれないが、それは時間が教えてくれるだろう」

    一方、ランド・ノリスは2026年型マシンについて「即時的なパワーや制限された空力の面では、かつてのF1よりF2に近い部分もある」と語っている。

    この発言を聞いたフェルナンド・アロンソは、ユーモアを交えて応じた。

    「彼のほうが僕たちよりも大きな一歩を踏み出したんだろう! 100〜120ポイントのダウンフォースを失ったと言っていたが、僕たちはそれよりずっと少ない。だから適応はずっと楽だったと思う」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    バーレーン初日は36周で終了 ホンダPUデータ異常を確認
    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト初日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで本格的な走行プログラムを開始したが、ホンダ製パワーユニットのデータ異常により、わずか36周でこの日の走行を終えた。

    サウジアラビア・ダーランのイトラで2026年仕様カラーリングを発表して以来、これが初の本格テスト機会となった。マシンにとっては実質2回目のフル走行日であり、1月のバルセロナ以来の本格的なデータ収集の場でもあった。

    午前中、ストロールは33周を走破し、ベストタイムは1分39秒883。主目的は純粋なパフォーマンス追求ではなく、プログラム消化と各種要素の確認だった。

    しかし午後、ホンダのエンジニアがパワーユニット関連データに異常を検知。詳細な解析が必要と判断され、チームは安全策として走行を打ち切った。午後はわずか3周にとどまり、合計36周で初日を終えた。

    「今日がAMR26での初めての本格的な走行だった。バルセロナでは3周しか走っていなかった」

    「午前中はプログラムに沿って多くの走行ができ、さまざまな項目をテストした。午後はパワーユニットのデータ異常をチームが調査したため、走行は限定的になった」

    「まだ僕たちが望む状態までマシンを持っていくには多くの作業が残っているが、この2日間のテストでできる限り多くを学び、積み上げていきたい」

    翌日はフェルナンド・アロンソがバーレーンで初めてAMR26をドライブする予定で、ストロールは金曜日に再びコクピットへ戻り、新パッケージの評価をさらに進める見込みとなっている。

  • フェルナンド・アロンソ、アストンマーティン・ホンダF1は「出遅れている」

    フェルナンド・アロンソ、アストンマーティン・ホンダF1は「出遅れている」

    アストンマーティンは2026年F1シーズン開幕を前に、厳しい立ち上がりを迎えている。エイドリアン・ニューウェイが設計を主導した新車AMR26はバルセロナでのシェイクダウンに遅れて登場し、十分な走行距離を確保できなかった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はスペイン紙の取材に対し、チームが新時代のスタートで後手に回っていることを率直に認めた。

    「僕たちは間違いなく出遅れている。まだスタート地点に立ったばかりだ。まだ本当の意味では始まっていないと思う」とフェルナンド・アロンソは語った。

    「バルセロナでは多少走ることはできたけれど、僕にとってはフィルミングデーのようなものだった。他のチームがシルバーストンで非公開で行った200キロのシェイクダウンと同じことを、僕たちはできなかった」

    バルセロナは事実上、パフォーマンステストではなく初期システムチェックに過ぎなかったという。

    「マシンの一部は最高速域での検証ができていなかったし、ストレートでは時速280キロに制限しなければならなかった。準備が限界まで押し込まれていたことを示す一例だ」

    そのため、AMR26の競争力についての感触はまだ得られていないと明かす。

    「まだ分からない。マシンが良いのかどうか判断できる感触はない」とアロンソは認めた。

    「バーレーンが僕たちにとって本当の最初のテストであり、マシンとの最初の本格的な接触になる。バルセロナはエンジンを始動させて、すべてが機能するか確認しただけだ」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    遅れはシャシーだけでなく、パワーユニット面にも及んでいる。

    「僕たちにはいくつかの課題があると認識しているし、これは僕だけが言っているわけではない。エイドリアンもそう言っている」とアロンソは述べた。

    「他チームが進めていた作業よりも数か月遅れていたと彼は考えている。同じことがホンダにも言える。エンジンについては想定よりも多くの困難があった」

    メルボルン開幕戦まで1か月を切る中、すべての問題が解決されるわけではないという見通しも示した。

    「プロジェクトの競争力に関して解決すべき課題があると僕たちは考えているが、時間は多くない」

    「いくつかの問題はオーストラリアまでに解決しないだろうし、最初の3〜4戦はそれらと付き合っていくことになる」

    それでも、ライバル陣営がアストンマーティンの動向を注視していることについては、ニューウェイの存在そのものが理由だと説明する。

    「これはニューウェイ効果だ。いつもそうだった」とアロンソは語った。

    「彼がテストでマシンを披露すれば、誰もがそのマシンを注視し、何ができるのか、何がコピーできるのかを見る。今度はそれが僕たちのライバルに起きる」

    2026年シーズンは長期戦になるとも強調した。

    「これはスプリントではなくマラソンだ」とアロンソは述べた。

    「開発競争は非常に長く続く。重要なのはスタートではなくフィニッシュだ。シーズン後半のほうが前半よりも重要になる」

  • アストンマーティンF1 ホンダPU異常でバーレーンテスト初日わずか36周

    アストンマーティンF1 ホンダPU異常でバーレーンテスト初日わずか36周

    アストンマーティンは2026年F1バーレーンテスト初日、サクヒールでAMR26の本格的な走行プログラムを開始した。しかし、ホンダ製パワーユニットのデータ異常により、走行はわずか36周で打ち切られる結果となった。

    新車発表後、初の本格テストとなった今回のセッションは、本来であればデータ収集と基本セットアップの確認に充てられる重要な1日だったが、午後は事実上ストップとなった。

    午前のセッションではランス・ストロールがステアリングを握り、合計33周を走行。ベストタイムは1分39秒883で、純粋なパフォーマンス追求ではなく、プログラム消化を優先する内容だった。

    しかし午後、ホンダのエンジニアがパワーユニット関連のデータに異常を検知。詳細な解析が必要と判断され、チームは走行を早期終了させた。午後はわずか3周のみ、合計36周にとどまった。

    「今日がAMR26での本当の意味での初走行だった。バルセロナでは3周しか走っていなかった」とランス・ストロールは語った。

    「午前中は走行プログラムに沿って多くの項目をテストできた。午後はパワーユニットのデータ異常を調査するために走行が制限された」

    「まだやるべきことは多い。目標とするレベルに到達するには時間が必要だが、残りのテストでできる限り多くを学び、積み上げていく」

    アストンマーティンは翌日、フェルナンド・アロンソがAMR26を担当する予定だ。ストロールは金曜日に再び走行機会を得る見込みで、パッケージ全体の評価を本格化させたい構えだ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    ホンダPUの初期信頼性は今後の焦点に
    2026年F1シーズンは50対50のハイブリッド配分という大幅なレギュレーション変更下で争われる。新世代パワーユニットは電動出力比率が高まり、エネルギーマネジメントも一段と複雑化している。

    その中で、初期段階でのデータ異常は必ずしも深刻なトラブルを意味するものではないが、限られたテスト日程の中では大きな痛手となる。

    アストンマーティンにとって重要なのは、メルボルンでの瞬間的な順位ではなく、シーズンを通じた開発曲線だと繰り返し強調してきた。今回の36周という数字は物足りないものの、問題を早期に発見できたこと自体は前向きに捉えることもできる。

    残るテスト日程でどこまで信頼性を積み上げられるか。ホンダPUとAMR26の本当のポテンシャルが見えるのは、まだこれからだ。

  • エイドリアン・ニューウェイ 「アストンマーティンにはF1最高の構造がある」

    エイドリアン・ニューウェイ 「アストンマーティンにはF1最高の構造がある」

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンの新ファクトリーと開発体制について「F1最高の構造がある」と語り、AMR26が誕生した背景に強い手応えを示した。バルセロナでの初走行は、時間との戦いの末に実現したものだったが、その瞬間に彼はチームとプロジェクトの現在地を確信したという。

    完成したばかりのシルバーストン・キャンパスで初めて設計・製造されたAMR26は、2026年F1レギュレーションに向けた最初の成果物だ。

    ニューウェイは、設備そのものだけでなく、そこで働く人々と連携の在り方こそが最大の強みだと強調し、新時代への準備が着実に進んでいることを明かした。

    時間との戦いで実現したAMR26の初走行
    エイドリアン・ニューウェイは、外から見るよりもずっと感情豊かな人物だ。本人はそれを隠そうとすることが多いが、表情だけで判断すべきではない。その“英国の天才”は、アストンマーティンAMR26が誕生した瞬間に味わった感動を率直に認めている。マシンの初走行は、まさに時間との戦いの末に実現したものだった。

    「素晴らしかった。あれが、実際にレースで使うマシンだからだ。バルセロナで短時間走ったクルマは完全にブラックだったが、塗装する時間がなかったのが理由の一つだ。本当に信じられないような体験だった」

    ニューウェイは、バルセロナでの初走行の瞬間を振り返りながら、ローレンス・ストロールとの忘れがたい場面を明かした。

    「面白いことに、ランスがガレージから出てきたとき、ローレンス[ストロール]と僕はピットレーンで隣同士に立っていた。二人とも、感極まりそうだったと思う。クルマをバルセロナに持ち込むまでの道のりは、本当に長く、情熱とハードワークに満ちたものだったからね」

    チームは、カタルーニャで走らせるために、ほとんど奇跡とも言える作業を成し遂げた。通常であれば踏むはずの検討プロセスの一部を省略し、まずは走行して初期トラブルを洗い出すことを優先した。バーレーンでのテストを前に、若さゆえの問題点を把握するためだった。

    ガーデニング休暇から始まったAMR26の哲学
    ニューウェイはしばしば「空気の流れを頭の中で見ている技術者」と評される。だが本人は、その表現を少し皮肉交じりに否定する。

    「空気が見えるのかって? 答えはもちろんノーだ。見えない。ただ、流れがどうなっているのか、どうなりそうかを必死に想像しようとする。今ではCFD、つまり数値流体力学があって、コンピューター画面上で流れを可視化し、何が起きているかを理解できる。昔は風洞しかなくて、煙や泡、毛糸を使って空気の筋を追っていた。それに比べれば、今はずっと詳細に追える」

    「ただし、こうした解析は、ある瞬間に何が起きているかを教えてくれるにすぎない。重要なのは、そこから得られたアイデアを使って、一歩先へ進み、次のアイデアを生み出すことなんだ」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    AMR26は、どのような哲学のもとに生まれたのか。その問いに対し、ニューウェイは自身の“ガーデニング休暇”にまで話を遡らせる。

    「この哲学は、実は2024年4月末、レッドブルを離れてF1チームに所属していなかった期間に形になった。新しいレギュレーションはすでに公開されていてね。だから、少し肩の力を抜いて考えた。『よし、この規則の根本にある原理から考え直そう。最良の解決策は何だろう』と」

    「そこで一つの哲学を組み立てた。3月2日にチームに加わってから、それをアストンマーティンの空力担当やデザイナーと議論した。全員が同意してくれたよ。このアイデアが最も現実的だと感じられたし、それ以来ずっと、この方向で進んでいる」

    大きなレギュレーション変更は、新しい発想を生む土壌にもなる。ニューウェイも、その点を強調する。

    「大幅な規則変更があるたびに、必ず大きなチャンスが生まれる。最終的にどの解決策が正しかったのか、それを見極められるかどうかだ。答えは時間が教えてくれる。2022年にも、同じことが起きた」

    「2022年の初めには、さまざまな解釈やソリューションが存在していた。だが最終的に一つが正解、あるいは最も適したものとなり、2024年の初めには、皆がその方向に収束していった」

    グリーンのマシンは、バーレーンで走る仕様と比べて、メルボルンでは大きく姿を変えるのか――そんな問いも投げかけられた。

    新レギュレーションの目的は、マシン同士をより接近させることにある。果たしてスリップストリームは有効なのか。

    「オーバーテイクのしやすさについては、多くの議論があった。2022年の規則変更も、まさにそれが目的だった。ドライバーに聞けば、当初は多少良くなったと言うだろう。でも昨シーズンの終盤には、2021年より良くなったとは感じていなかった。今回も、似たような状況になるかもしれない」

    アストンマーティンは急速に成長してきた。AMR26は、完成したばかりのキャンパスで、初めて設計から製造まで行われたマシンだ。新しいファクトリーは、エンジニアリングの観点からどんな可能性をもたらすのか。

    「まず、働くのが心地いい建物だ。雰囲気がいい。正直に言えば、ここ数か月、我々の多くは1日12時間、あるいはそれ以上働いてきた。だから、快適に仕事ができる環境はとても重要なんだ。そして建物のレイアウトが、全員のコラボレーションを促進している。すべてが非常に集約されているからね」

    「そして設備だ。これは比類がない。ローレンスのビジョンと、この建物への投資によって、我々は間違いなくF1で最高の構造を手に入れた。これは計り知れないアドバンテージになる。ただし、それは方程式の一部にすぎない。もう一つ、同じくらい重要なのが、ここで働く人々と、その連携の仕方だ。この点について、我々は今、大きな前進を遂げている」