カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • アストンマーティンF1とホンダはなぜ慎重? ニューウェイ設計AMR26の戦略

    アストンマーティンF1とホンダはなぜ慎重? ニューウェイ設計AMR26の戦略

    アストンマーティンは、2026年F1マシン『AMR26』の発表イベントで明確なメッセージを発した。重要なのはメルボルンでの立ち位置ではなく、シーズンを通じた開発の伸びしろという点だ。

    ホンダとのワークス体制初年度、そしてエイドリアン・ニューウェイが初めて設計を手がけたマシンという話題性とは裏腹に、チームは意図的に“即効性”よりも“成長曲線”を強調した。この姿勢は、現在のチーム状況とAMR26の設計思想を如実に映し出している。

    「エグゼクティブ・チェアマンとして、この瞬間が意味するものを誇りに思う。我々を定義するのは、コース上で起きることだけではない。F1は勇気を求めるスポーツであり、並外れたものを築こうとする者に報いる」とローレンス・ストロールは語った。

    新キャンパス、新風洞、そしてホンダとのワークス契約。さらにAMR26はニューウェイが設計した初のマシンだ。表面的には“すべてが揃った”体制に見える。

    「施設は他の追随を許さない。ローレンスのビジョンと投資によって、間違いなくF1で最高の施設が整った。それは我々にとって大きな資産だ」とニューウェイは述べた。

    しかし、発表の場で繰り返されたキーワードは“開発”だった。

    「今年はレギュレーションが変わり、パワーユニットも複雑になる。全チームにとって開発スピードは非常に高くなる」とフェルナンド・アロンソは語った。

    「だから僕はバーレーンや最初の数戦をあまり気にしていない。良いシーズンか悪いシーズンかは、前半よりも後半で決まると思っている。重要なのはマシンを理解し、7戦目や10戦目、12戦目に向けて明確な開発の道筋を持つことだ」

    ランス・ストロールも、開幕時点での差が大きくなる可能性を示唆した。冗談交じりにジョージ・ラッセルがメルボルンで30秒差勝ちをするかもしれないと語ったが、その裏には現実的な認識がある。

    ホンダとの再構築と“時間”という要素
    この長期視点の背景には、ホンダとの関係性もある。

    ホンダは2021年末でのF1撤退を決断した影響により、人員の再配置を余儀なくされた。その後、アストンマーティンとの契約を受けてプロジェクトを再構築している段階にある。

    「我々のエンジニアは頻繁にシルバーストンへ飛び、アストンマーティンのエンジニアも日本で働いています。これは挑戦です。移動コストの面では欧州メーカーより不利かもしれません」と渡辺康治は語った。

    「しかし時差は利点にもなります。日本の業務終了時に質問を送れば、翌朝には回答が届いています。いわば24時間体制の開発です」

    圧縮比を巡る議論など不確定要素も残るなか、パワーユニット側が本格的に最適化されるには時間がかかる可能性もある。

    「我々は多くの情報を持っていない。彼らが少し遅れているというメッセージは聞いている」とフェルナンド・アロンソは語った。

    「でもこれは長期戦だ。仮に少し後れを取ってスタートしても、追いつく時間は十分にある」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム エイドリアン・ニューウェイ

    ニューウェイが選んだ“開発余地重視”の設計思想
    この“後半重視”の思想は、AMR26の設計にも色濃く反映されている。

    新風洞の立ち上げ時期やガーデニング休暇の影響により、ニューウェイが本格的に作業を開始できたのは比較的遅かった。その結果、バルセロナで走行した仕様はあくまで第一段階にすぎないという。

    「今年は膨大な開発が行われるだろう。多くのチームで、バルセロナで走らせたマシンとメルボルンでレースをするマシンはかなり違うはずだ。その流れはシーズン中も続くだろう」とニューウェイは述べた。

    「我々は開発ポテンシャルを多く持つマシンを作ろうとした。最初からウインドウ内で最適化されているが、開発余地のないクルマは避けたかった」

    彼が“基礎”と呼ぶのは、マシン全体のパッケージング、重量配分、そしてフロントとリアのサスペンションだ。とりわけリアまわりの設計はライバルからも「極端」と評されるほど攻めたものになっている。

    「まずホイールベース上のどこに質量を配置するかという全体パッケージから始まる。それがフロントとリアのサスペンションへとつながる。両者は気流場の制御において極めて重要な役割を果たす」

    もしこの“基礎”が正しければ、AMR26はシーズンを通じて大きく進化できる土台を持つことになる。

    開幕戦での順位よりも、どれだけ伸びしろを確保できているか。アストンマーティンとホンダの期待値管理は、弱気ではなく、設計思想と開発戦略に根ざした現実的な選択であることを示している。

    そしてその核心にあるのが、エイドリアン・ニューウェイの“開発余地を最大化する”という設計哲学だ。

  • アンディ・コーウェル、アストンマーティンF1離脱報道 今夏にも退任か

    アンディ・コーウェル、アストンマーティンF1離脱報道 今夏にも退任か

    アンディ・コーウェルは、鳴り物入りでアストンマーティンに復帰してから2年足らずで、同チームを去る準備を進めていると報じられている。シルバーストンを拠点とするこの野心的なプロジェクトの中で、急速な出世と同じくらい急速な立場の変化を経験した末の動きだ。

    正式な発表はまだ行われていないが、関係者の話では、この別れは円満な退任というよりも、水面下で進行してきた亀裂の帰結に近いという。

    コーウェルのアストンマーティンでの歩みは、一直線とは程遠いものだった。2024年半ば、ローレンス・ストロール主導の大規模投資計画のもとでF1に復帰し、元メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズのマネージングディレクターとして、グループCEOに就任。到着後すぐにチームの経営・指導体制を再構築した。

    2025年にはCEOとチーム代表を兼任。ハイブリッド時代のメルセデス黄金期を支えた立役者として、その権限は極めて大きなものだった。

    権力中枢から周縁へ
    しかしF1の勢力図は常に流動的だ。エイドリアン・ニューウェイの加入――設計のレジェンドであり、少数株主であり、技術パートナーでもある存在――は、チーム内部の力学を大きく変えた。

    2025年後半、ニューウェイは自らチーム代表に就任。これに伴い、コーウェルはチーフ・ストラテジー・オフィサーに配置転換された。この動きは公式には「専門性の再配分」と説明されたが、多くの関係者は事実上の降格と受け止めた。

    表向きには、2026年に向けてメルセデス製パワーユニットからホンダ製の独自PUへ移行する過程における合理的な再編とされた。しかし非公式には、パワーユニットを軸にキャリアを築いてきたコーウェルと、空力・シャシー中心の哲学を持つニューウェイという、二人の工学的巨人の共存が不安定なものになることは時間の問題だったとも言われている。

    英メディアの報道によれば、コーウェルは2026年6月にもチームを離れる可能性があるという。これは新エンジン・レギュレーションが確定する時期と重なり、彼の専門的関与が一段落するタイミングとも一致する。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイの構想と語られなかった緊張
    エイドリアン・ニューウェイは、少なくとも公の場では、コーウェルの役割変更を対立ではなく協力関係として描いてきた。ただし、その発言からは、なぜ彼の影響力が次第に限定されていったのかが垣間見える。

    「正直に言えば、26年PUという課題において、アンディのスキルセット――ホンダ、アラムコ、そして我々の三者関係を支える能力――がまさに彼の強みだということは非常にはっきりしていた」とニューウェイはスカイスポーツF1に語った。

    「だから彼は非常に寛大にも、26年の序盤にかけて、その部分に深く関わることを自ら申し出てくれた」

    「そうなると、『ではチーム代表は誰がやるのか?』という話になる」

    「僕はどうせ序盤のレースにはすべて帯同する予定だったし、現地にいる以上、仕事量が大きく変わるわけでもない。だったら、その役割も引き受けよう、という判断だった」

    丁寧で配慮に満ちた言葉遣いではあるが、そこには重要な現実が滲んでいる。エンジンのホモロゲーションという節目を越えれば、コーウェルの影響範囲は必然的に狭まるという点だ。

    ニューウェイの設計思想がチームを規定していく中で、パワートレイン専門家が戦略の中枢に居続ける余地は次第に小さくなっていった。

    コーウェルは現在も、東京で行われたホンダのパワーユニット発表会や、2026年型マシンのローンチイベントなどに姿を見せている。しかし、責任範囲の縮小とともに、内部関係は緊張を増していたとされる。

    チーム変革の中核として迎えられた当初と、その後の立ち位置の落差は大きい。タイトル獲得プロジェクトを率いてきた人物にとって、戦略顧問的な役割は「到達点」ではなく「待機状態」に映った可能性もある。

    仮にコーウェルが2026年半ばにアストンマーティンを去るとすれば、それは短くも重みのある章の終わりを意味する。大きな野心と設備投資、そして新たな王者を築くという誘いに導かれたF1復帰。しかし最終的には、別の伝説的存在の重力に飲み込まれる形となった。

  • フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1のPUはやや遅れているが時間はある」

    フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1のPUはやや遅れているが時間はある」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズンに向けたアストンマーティンとホンダの新たな挑戦について、慎重な見方を示した。

    ホンダのパワーユニットには現時点でわずかな遅れがあることを認めつつも、開発競争は長期戦になると強調し、挽回するための時間と余地は十分に残されていると語った。重要になるのは開幕直後ではなく、シーズン後半だという。

    アストンマーティンにとって2026年は、新たで野心的な冒険の始まりとなる。ホンダからパワーユニットの独占供給を受ける初年度であり、同時にエイドリアン・ニューウェイが技術面の指揮を執る最初のシーズンでもある。

    ただし、このプロジェクトは出遅れた。2025年初頭、風洞のキャリブレーション問題によって4か月を失い、その影響で開発は大きく遅れた。

    もう一つの不確定要素が、まさに日本メーカーであるホンダのパワーユニットだ。2020年末に一度F1から離脱したホンダは、より電動比率が高まった新世代ハイブリッドへの移行をきっかけに復帰を決断した。シルバーストンのチームが抱く野心を考えれば、アストンマーティンとの提携は自然な流れにも見える。

    では、イギリスのチームは何を目標にできるのか。サウジアラビアで行われたAMR26のリバリー発表の場で、フェルナンド・アロンソは慎重な姿勢を崩さなかったが、バルセロナでのテストやシーズンへの期待について、いくつかのヒントを語った。

    バルセロナで失った距離をバーレーンで取り戻す
    スペインでのテストでは、組み立て段階で発生した問題により、アストンマーティンは予定より数日遅れて現地入りした。いくつかのコンポーネントは水曜夜になってようやく空輸でバルセロナに到着したほどだ。

    こうした一連のトラブルにより、シルバーストンのチームはライバルとは異なるプログラムを組まざるを得ず、メカニカルへの負荷を抑えるためにも、ストレートで一定速度を保つ走行に長い時間を割くことになった。

    「バルセロナではほとんど走れなかったし、行く前にシェイクダウンもできなかった。だから僕たちにとっては、実質的にマシンで走る最初の距離だったし、限界までプッシュもしていなかった。ストレートでは一定の速度で走る必要があった。見積もりを難しくする要因がいくつもあって、あまり深く考えなかった」とアロンソは説明した。

    完全に新しいプロジェクトに取り組み、しかも直接の経験がないメーカーと組む以上、調整すべき領域や未踏の余地が浮かび上がるのは自然なことだ。マシン理解の作業はバーレーンで続けられ、アストンマーティンはバルセロナで失った時間を取り戻すため、より継続的に走行する必要がある。

    「バルセロナからバーレーンに向けて改善すべき点は見つかった。単純にコックピットの快適性やシートポジションといった部分もあるし、冷却の改善や振動の低減のように、より深い調査が必要なものもある。どれも初日のテストではごく普通のことだ。バーレーンでは、もっとはっきりした全体像が見えるだろう」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    PUの不確定要素と「長期戦」という戦略
    とはいえ、マシンは一つのパッケージであり、特にシーズン序盤ではエンジン性能が競争序列を左右する重要な要素になる。アロンソは詳細には踏み込まなかったが、彼が把握している情報は、ホンダが新型パワーユニットの内燃機関側の開発に遅れがあると認めた最近の発言と一致していることを示唆した。

    「正直なところ、僕たちには多くの情報がない。言った通り、バルセロナではストレートで一定速度を保たなければならない制約があったし、僕たちにとってはシェイクダウンだったから、パワー差やそういったものについて明確な絵は描けなかった。ホンダが少し遅れていると言っていたという、そのメッセージを含めて、知っているのは皆と同じ情報だ」

    一方で、このシーズンが「長い戦い」になるという認識もある。新しいテクニカルレギュレーションの初年度にはよくあることだが、明確に抜けたチームが現れない限り、勢力図はレースごとに変動し得る。サーキットごとにマシンの特性が強調されたり、逆に不利になったりするからだ。

    アロンソは、仮にホンダがライバルよりやや遅れてスタートしたとしても、ADUOを通じて挽回できる可能性があると確信している。ただし、パワーユニットへの介入には長い時間がかかり、解決策がシーズン終盤までに投入できる保証はない。

    その一方で、空力面の進化ははるかに速く進む見込みだ。開発余地は大きく、チームは他チームの技術的選択を観察し、解釈することで成長できる。

    「でも、これは長い戦いだ。仮に少し後ろから始まったとしても、取り戻す時間は十分にあると確信している。僕の見方では、シーズン前半よりも後半の方がずっと重要になる」

    「今年、本当に特別なのは、レギュレーションの刷新とパワーユニットの複雑さによって、全チームの開発スピードが非常に、非常に高くなることだ。だからバーレーンや最初の数戦については、あまり心配していない。良いシーズンになるかどうかは、前半よりも後半で決まると思っている」

  • ホンダF1 渡辺康治「アストンマーティンとワンチームで挑戦する第一歩」

    ホンダF1 渡辺康治「アストンマーティンとワンチームで挑戦する第一歩」

    ホンダは、2026年F1シーズン開幕に向け、ワークスパートナーであるアストンマーティンとの新たな挑戦を本格的にスタートさせる。その第一歩として、ホンダ・レーシング代表取締役社長の渡辺康治が、両者の協業体制と2026年シーズンへの決意を語った。

    シャシーとパワーユニットの両方が刷新される2026年F1に向け、ホンダはアストンマーティンとワンチームとなり、新型パワーユニット「RA626H」の開発を進めている。

    渡辺康治は、この難しくもエキサイティングな挑戦を「ともに踏み出す第一歩」と位置づけ、ワークス体制で戦う意義を強調した。

    アストンマーティンが発表した新型F1マシン「AMR26」は、ホンダが開発した2026年F1レギュレーション対応パワーユニット「RA626H」を搭載する。ホンダは同チームとともに、2026年シーズンを戦うワークス体制を本格的にスタートさせる。

    AMR26は、マネージング・テクニカル・パートナー兼チーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイが、アストンマーティンで初めて設計を手がけたF1マシンであり、英国シルバーストンに完成した最新拠点「AMRテクノロジーキャンパス」で開発が進められている。

    ホンダはアストンマーティンとともに、2月11日から13日、18日から20日にかけてバーレーンで実施される計6日間のプレシーズンテストに臨み、実戦に向けた最終調整を行う。その後、3月8日にオーストラリアで開催される2026年シーズン開幕戦に挑戦する。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    エイドリアン・ニューウェイは、2026年シーズンについて次のようにコメントしている。

    「2026年は、F1史上初めてシャシーとパワーユニットの規則が同時に変わる稀有な年です。新しい規則下での最適解はすぐには見つかりませんが、マシンの開発が進むに伴い理解が深まってくるはずです。AMR26では全体のパッケージとしての完成度を重視し、強固な基本性能の確立と今後の開発ポテンシャルの高さ、そしてドライバーが一貫してパフォーマンスを引き出せることに注力しました」

    また、ホンダ・レーシング代表取締役社長の渡辺康治は、次のように語っている。

    「シャシーもパワーユニットもすべてが新しくなる2026年のF1シーズン開幕に向けて、ホンダ/ホンダ・レーシングはワークスパートナーとして、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チームのAMR26に搭載するパワーユニット『RA626H』の開発を進めてきたました。アストンマーティンとワンチームとなり、この難しくも世界で最もエキサイティングな挑戦の第一歩をともにできることを、うれしく思います

    ホンダは、新世代F1レギュレーションのもとで再びワークスとして世界最高峰に挑む2026年シーズンを、アストンマーティンとともに戦い抜く。

  • アストンマーティンF1、テスト黒版は「塗装する時間がなかった」とニューウェイ

    アストンマーティンF1、テスト黒版は「塗装する時間がなかった」とニューウェイ

    アストンマーティンのエイドリアン・ニューウェイは、2026年F1マシン「AMR26」が先月のバルセロナ・シェイクダウンでオールブラックの姿だった理由について、単純に「塗装する時間がなかった」ためだと認めた。

    アストンマーティンは、マシンの完成が遅れた影響で、バルセロナ・シェイクダウンで許可されていた3日間のうち2日間のみの走行にとどまった。初日はランス・ストロールが技術的トラブルによりわずか5周で走行を終えている。

    それでも最終日には状況が好転し、フェルナンド・アロンソがオールブラック仕様のAMR26でカタロニア・サーキットを61周走破した。このマシンは、レッドブルから移籍したニューウェイがマネージング・テクニカル・パートナーとして初めて監督したアストンマーティンのF1マシンでもある。

    サウジアラビアで行われたリバリー発表イベントの場で、ニューウェイはバルセロナでテスト用リバリーを施せなかった事情を率直に明かしている。

    「レースで使う姿のマシンを見ることができて本当に素晴らしい。バルセロナで1日半だけ走らせたマシンは、すべて黒だったが、正直なところ塗装する時間がなかったからだ」とニューウェイは語った。

    「それでも、あれは本当に特別な瞬間だった。面白いことに、最初にランスが運転してガレージから出てきたとき、ローレンス(・ストロール)と僕はピットレーンで隣に立っていた。二人とも、涙がこぼれそうになっていたと思う。それくらい、バルセロナにたどり着くまでの道のりは長く、情熱と多くの努力が詰まった感情的な旅だった」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    AMR26は、伝統のブリティッシュ・レーシング・グリーンをまとった状態で、2月11日から13日にかけて行われる2026年F1最初の公式プレシーズンテスト(バーレーン)に臨む予定だ。このテストには、バルセロナ・シェイクダウンを全日欠席したウィリアムズを含む、全11チームが参加する。

    今回のプロジェクトにおいてニューウェイは、アンディ・コーウェルの役割変更に伴い、チーム代表としての立場も担うことになった。ホンダとの新たなパワーユニット・パートナーシップにより、アストンマーティンは2026年からワークス体制として新時代を迎えるだけに、その期待は一層高まっている。

    AMR26はまた、シルバーストン拠点に新設された風洞施設で完全に開発された最初のF1マシンでもある。近年、表彰台争いの常連から中団へと後退した2年間を経て、ローレンス・ストロール率いるチームは再浮上を目指している。

    シャシーとパワーユニットの両方で大規模なレギュレーション変更が行われる2026年F1について、ニューウェイはこれを大きな好機と捉えている。

    「大きなレギュレーション変更があるときには、常に大きなチャンスがある」とニューウェイは述べた。

    「重要なのは、誰が何に気づき、どの解決策が最終的に正しいと証明されるかだ。それは時間が経たないと分からない。2022年の大きなレギュレーション変更のときも、まさにそうだった」

    「2022年初めには、さまざまな解釈や解決策が存在していた。最終的に一つが正しい、あるいは最も適切なものとして浮かび上がり、2024年の初めには、ほぼ全員がそこに収束していった」

  • ニューウェイと1998年F1の記憶 なぜAMR26は「最初から」考え直されたのか

    ニューウェイと1998年F1の記憶 なぜAMR26は「最初から」考え直されたのか

    エイドリアン・ニューウェイが設計を主導したアストンマーティンの2026年F1マシンAMR26は、誕生の時点から「通常の開発プロセス」とは異なる道を歩んできた。その背景にあるのが、F1史における転換点の一つである1998年、そしてニューウェイ自身の原体験だ。

    レギュレーションが大きく変わる節目で、ニューウェイは一度すべてを白紙に戻し、基本原理からマシンを考え直してきた。

    なぜAMR26は「最初から」考え直される必要があったのか。その思考の起点をたどると、1998年F1と現在が静かに重なっていく。

    思考はどこから始まったのか
    2026年F1マシン『AMR26』の発表イベントで壇上に立ったエイドリアン・ニューウェイは、創作プロセスにおける一つの真理をあらためて確認させた。エンジニアをオフィスから引き離すことはできても、頭の中からアイデアを追い出すことはできない、ということだ。

    コンストラクターズタイトル12回の設計者であるニューウェイは、レッドブルからの契約上義務づけられた「ガーデニング休暇」の期間中、これから施行される新レギュレーションに向けたマシンコンセプトを考え続けていたことを認めている。

    F1のエンジニアリングが本質的に創造的な作業である以上、影響力の大きい人物が転職の合間に完全に「思考を停止」するなど、現実的ではない。

    ガーデニング休暇という制度自体、思考の力に依存する分野においては、せいぜい契約上の折衷案に過ぎない。

    そして、庭の手入れではなく新レギュレーションへの助走に時間を費やしたニューウェイは、過去にも同じことをしてきた。

    それは、後に大きな成功へと結びついている。

    「哲学というか、発想そのものは、レッドブルを離れていたガーデニング休暇の時期に生まれたものだと思う」とニューウェイは語った。

    「2024年4月の終わり頃から、事実上レッドブルのF1チームを離れていた。レギュレーションはすでに公開されていたから、基本原理に立ち返って考えてみようと思った。『このレギュレーションで、あり得る解決策は何だろう?』とね」

    「そこで一つの哲学にたどり着いた。そして2025年3月2日にアストンマーティンに加入してから、空力担当やデザイナーたちとその哲学を議論した。全員が実行可能だと合意し、それ以来ずっとその方向で進めてきた」

    レッドブル離脱を示唆してからしばらくの間、ニューウェイはRB17ロードカー計画など、F1以外のプロジェクトには技術的に関与し続けていた。

    アストンマーティンへの移籍が正式に発表されたのは2024年9月初旬に過ぎない。

    契約上、正式な就任日以前にアストンマーティンのスタッフと接触することは禁じられていたが、個人的な時間にアイデアを書き留めることまで妨げられるものではなかった。

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    1998年に何が起きていたのか ニューウェイの原点
    ニューウェイは「空気の流れが見える」とよく言われるが、本人はその表現を控えめに否定している。

    いずれにせよ、空力はきわめて反復的なプロセスであり、紙の上に描ける形状は、あくまで出発点に過ぎない。

    自伝『マシンを創る』の中でニューウェイは、1996年11月にウィリアムズを離れ、1997年8月1日にマクラーレンへ加わるまでの期間について記している。

    当時は、車幅が狭くなり、溝付きタイヤが導入される新レギュレーションへの移行期であり、FIA会長マックス・モズレーがダウンフォースを削るために打ち出した強硬策の一つだった。

    「マクラーレンの技術スタッフと、加入前に会議を持つことはできなかった」とニューウェイは記している。

    「それは、まだ訴訟中だったウィリアムズとの契約に違反することになるからだ。私はドラフティングボードと新レギュレーションのコピーを手に入れ、フィールドの自宅でスケッチを始めた。新しい規則に最適なクルマとは、どんな姿なのかを理解しようとした」

    「それは一種の“安心毛布”のようなものだった。今でもそうだが、そこに没頭することで心が落ち着いた。私は静寂の中で作業するのが好きで、長年かけて完全に集中する能力を身につけてきた」

    「行き詰まったときは、コーヒーとビスケットを取りに行くこともある。5分程度の休憩で、新しい発想がひらめくことは多い。A4用紙へのフリーハンドスケッチには0.7mmのHB芯、製図板での技術図には0.3mmの4H芯を使って、透明フィルムに描いている」

    「製図板に向かう時間のうち、約25%はレイアウト全体の検討に使う。メカニカルと空力の衝突点をどう解決するかを考える時間だ。残りは純粋に空力形状に費やす」

    8月に翌年のマシン開発を始めるのは、明らかに遅い。

    そのため、ニューウェイが初めてマクラーレンに出社した時点で、エンジニアたちはすでに比較的成熟した設計案を進めていた。

    当時の拠点は、現在のノーマン・フォスター設計の施設ではなく、ロンドン・ウォータールーからウォーキングへ向かう本線沿いの工業団地だった。

    ニューウェイは、ガーデニング休暇中に描いた自身のコンセプトが初めて風洞に入った際、既存の空力部門が開発していたモデルより「少なくとも10%以上劣っていた」と認めている。

    それでも、初期コンセプトのいくつかは有効だった。

    1997年型よりもホイールベースを長く取るべきだという考え、車幅縮小に比例して短くすべきではないという判断。

    さらに、ドライバーのヘッドレストを低く抑え、シャシー前部にわずかなV字形状を残せるという、レギュレーションの抜け道を見抜いていたことも重要だった。

    「今にして思えば、寝室で考えた自分のアイデアだけで、何カ月も風洞で開発されたものを上回れると思ったのは、かなり傲慢だった」とニューウェイは振り返っている。

    その後数週間で、二つのコンセプトを融合させたハイブリッド案が成熟し、MP4-13へと結実した。

    このマシンでミカ・ハッキネンは1998年のF1世界選手権を支配した。

    それから30年近くが経ち、F1は大きく変わった。

    空力開発ははるかに高度化し、マシン各部はより複雑になり、それを支えるエンジニアの人数も増えている。

    AMR26は、ニューウェイがアストンマーティン・テクノロジー・キャンパスに持ち込んだ最初のスケッチとは、ほとんど似ていないかもしれない。

    そして、それが勝てるマシンになるかどうかは、まだ誰にも分からない。

  • フェルナンド・アロンソ、ニューウェイ設計F1マシンのドライブは「誇らしい」

    フェルナンド・アロンソ、ニューウェイ設計F1マシンのドライブは「誇らしい」

    エイドリアン・ニューウェイが設計に関与したF1マシンを、キャリアで初めてドライブする機会を得たフェルナンド・アロンソが、その瞬間を「とても誇らしい」と表現した。アストンマーティンの2026年F1マシンAMR26は、ホンダ製パワーユニットを搭載し、サウジアラビアで公式に世界初公開された。

    アロンソは、チームメイトのランス・ストロール、そしてエイドリアン・ニューウェイとともに、月曜日にサウジアラビア・ダーランの文化施設「Ithra」で行われた特別なリバリー発表イベントに出席し、アストンマーティンの2026年F1シーズン開幕を告げた。

    「間違いなく、とても誇らしい瞬間だ」

    「僕はキャリアを通してずっとエイドリアンと戦ってきた。そして今、ついに彼のマシンをドライブできる」

    「今年は新しいレギュレーションのもとで非常に大きな挑戦になると思う。ワークスチームとしてホンダがそばにいて、さらに2026年レギュレーションで大きな課題となっている持続可能燃料に関してはアラムコもいる」

    「だからこそ、このファミリー、この組織の一員であることをとても誇りに思っているし、共に成功を目指していくことを楽しみにしている」

    ホンダとのワークスパートナーシップ、そしてシルバーストンに完成した最新鋭の新拠点についても、アロンソは重要性を強調した。

    「これはチームにとって非常に重要な瞬間だと感じている。ワークスチームになるのは今回が初めてで、すべての新しいピースが一気にそろった」

    「とても興味深いシーズンになると思う。オーストラリアでのスタートが重要なのはいつもそうだが、今年は前半よりも後半の方がさらに重要になると感じている。マシンの弱点を理解し、十分に早い段階で特定できれば、そこに取り組むことができるからだ」

    「だからこそ、バーレーンテストと最初の数戦が、シーズン後半に向けた道筋をある程度決定づける。我々はマシン開発に非常に集中している。ドライバーとしても、シーズンを通して重要な役割を担えると感じられる」

    フェルナンド・アロンソ エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    イベントでは、アロンソの隣に座っていたランス・ストロールも、今後に向けた期待感を口にした。ストロールは、アストンマーティンが2021年にワークス体制でF1に復帰して以来、このプロジェクトに関わり続けている。

    「全部だよ。本当に、すべてがワクワクする」

    「新しいレギュレーション、ホンダとのコラボレーション、そしてエイドリアン・ニューウェイが設計したマシンをドライブできること。これは本当にエキサイティングだ」

    「2021年のチームを振り返って、そして今日のシルバーストンで起きていることを見ると、その変貌ぶりは信じられないほどだ」

    「チームとしての野心は明確だ。我々は勝ちたいし、将来的にはレース勝利やチャンピオンシップを争いたい。そこに関われることは、誰にとっても非常に刺激的で、モチベーションになる」

    アロンソとストロールは今週後半、サクヒールで行われる公式プレシーズンテストで、再びAMR26のステアリングを握る予定となっている。

  • アストンマーティンF1、ホンダと挑むニューウェイ設計『AMR26』リバリー発表

    アストンマーティンF1、ホンダと挑むニューウェイ設計『AMR26』リバリー発表

    アストンマーティンは、2026年F1マシン『AMR16』に採用されるリバリーをサウジアラビア・ダンマンで開催された特別イベントで公開した。このマシンは、エイドリアン・ニューウェイが設計を主導した初のチャレンジャーとなる。

    会場となったのは、ダンマンにある文化施設「Ithra(キング・アブドゥルアジーズ世界文化センター)」だ。

    イベントの夜、チームはAMR26に採用されるデザインをまとったコンセプトカーを披露し、数日後にバーレーンで始まる公式プレシーズンテストを前に、その姿を初めて明らかにした。

    AMR26は、2026年F1レギュレーションに基づいて開発された最初のマシンであるだけでなく、アストンマーティンにとって節目のシーズンを象徴する存在でもある。ホンダとのワークスパートナーシップ初年度であり、同時に、エイドリアン・ニューウェイが主導し、最高技術責任者エンリコ・カルディレの統括のもとで設計された最初のマシンとなる。

    AMR26をドライブするのは、引き続きフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2人だ。両者は2026年シーズンでチームメイト4年目を迎える。

    エグゼクティブチェアマンのローレンス・ストロールは、リバリー発表後に次のようにコメントした。

    「AMR26は、2026年というF1の新時代に突入するアストンマーティン・アラムコにとって、決定的な一歩を示す存在だ。今回のレギュレーションは、1世代に一度と言えるほど大きなリセットであり、我々は明確な野心をもって臨んでいる。勝てるチームを築くこと、それが目標だ。」

    「我々のすべての判断は、意図を持ち、熟考されたものだ。そして、将来を見据えて積み上げている。今年はホンダとのワークス体制初年度でもあり、アラムコやバルボリンといった世界トップクラスのパートナーの支えを受けている。」

    「AMRテクノロジーキャンパスが完成した今、最高レベルで戦うために必要な人材、施設、そして長期的な投資がすべて揃った。今日という日は、その歩みにおける重要なマイルストーンだ。」

    2026年シーズンからは、ニューウェイがマネージング・テクニカル・パートナーに加え、チーム代表としての役割も担う。そのニューウェイも、次のように語っている。

    「2026年は、F1において非常に稀なタイミングだ。シャシーとパワーユニットのレギュレーションが、同時に変更されるからだ。」

    「まったく新しいレギュレーションのもとでは、最適な哲学が最初から明確になることはない。マシンを開発していく過程で、理解は常に進化していく。AMR26では、1つの突出した要素に頼るのではなく、パッケージ全体がどう機能するかという、ホリスティックなアプローチを取っている。」

    「重視してきたのは、強固な基礎、開発のポテンシャル、そしてランスとフェルナンドが安定してパフォーマンスを引き出せるマシンであることだ。」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    最近行われたバルセロナでのシェイクダウンでAMR26を初めて走らせたフェルナンド・アロンソは、再びコースに戻る日を心待ちにしている。

    「新しいルール、新しいパワーユニット、新しいアイデアに適応していくこのタイミングは、アストンマーティン・アラムコにとって本当にエキサイティングな新章だ」と、2度のワールドチャンピオンは語った。

    「ローレンスとエイドリアンという、私がこれまで出会った中でも最も強い意志と競争心を持つ2人がチームを率いている。ここ数年は簡単ではなかったが、多くを学んだし、その経験は必ず自分たちを強くしてくれる。」

    「チーム全員が競争力を高めたいという同じ飢えを共有しているし、シーズンを通して開発できるマシンを用意するために、舞台裏でどれほどの努力が重ねられているかも見てきた。」

    「今週バーレーンで走り出し、マシンを開発していくのが楽しみだ。全力でプッシュして、アストンマーティン・アラムコをより強く、より競争力のある存在にしたい。」

    ランス・ストロールも、シーズンを前にした思いを次のように述べている。

    「AMR26は、完成したキャンパスから生まれた最初のマシンであり、ホンダとのワークス体制としての最初の1台だ。チームにとって非常に大きな瞬間だ。新車でのシェイクダウンは順調で、まずは良い感触を得ることができた。」

    「2026年のレギュレーションは大きな変化で、すべてのチームにとって本当の挑戦になる。だからこそ、シーズンを通してアップグレードを重ねていくことを目標に、まずはマシンへの理解を深めていくことが重要になる。」

    「エイドリアン・ニューウェイや、アストンマーティン・アラムコで懸命に取り組んでいる多くの才能ある人たちと一緒に仕事ができるのは素晴らしいことだ。次はバーレーンでのテストだ。開幕戦メルボルンに向けて、できる限り多くの情報を集めていく。ファンにとっても、ワクワクする1年になるはずだ。」

  • アストンマーティンF1、2026年F1マシン『AMR26』のリバリーを披露

    アストンマーティンF1、2026年F1マシン『AMR26』のリバリーを披露

    アストンマーティンF1チームは2月9日、2026年F1シーズンを戦う新車「AMR26」のリバリーを正式に発表した。

    アストンマーティンは2026年シーズンに向けた全11チームの中で最後にリバリーを公開したチームとなり、今週後半に開幕するバーレーンでのプレシーズンテストを前に、その全貌が明らかになった。

    リバリー発表は「Opening Night Season Launch」と銘打たれ、サウジアラビア・ダンマンにある文化施設「キング・アブドゥルアジーズ世界文化センター(Ithra)」で実施された。同施設はタイトルスポンサーであるアラムコの本拠地としても知られている。

    発表イベントは英国時間19時(日本時間10日午前4時)にスタートし、アストンマーティンF1チームの公式TikTokおよびYouTubeチャンネルを通じてライブ配信されたほか、英国ではSky Sports F1でも放送された。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    イベントでは、チーム代表であり2026年マシンの設計を手がけたエイドリアン・ニューウェイが基調講演を行い、さらにアラムコ、ホンダ、バルボリンが技術面での取り組みを紹介した。

    加えて、「The World of Hans Zimmer」による音楽演出(指揮:ヨドク・ヴィルレ)や、俳優のカヤ・スコデラリオによるメッセージも盛り込まれ、チームが予告していた通り“シネマティックな体験”を前面に打ち出した演出となった。

    AMR26は、2026年の新レギュレーションに対応する初のアストンマーティンF1マシンであり、ニューウェイが全面的に設計を主導した初のシャシーでもある。先月行われたバルセロナでのシェイクダウンでは、最終日にオールブラックのステルスカラーで初走行を行い、その独特なパッケージングが注目を集めていた。

    アストンマーティンは2026年からホンダとワークスパワーユニット提携を開始しており、AMR26は新時代の幕開けを象徴する一台として、大きな注目を集めることになりそうだ。

  • アストンマーティンF1、ホンダの新「Hマーク」入り2026年レーシングスーツ公開

    アストンマーティンF1、ホンダの新「Hマーク」入り2026年レーシングスーツ公開

    アストンマーティンF1は、2026年F1シーズンに向けた最新レーシングスーツを公開した。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールが着用したビジュアルでは、チームの象徴であるブリティッシュグリーンを基調としつつ、2026年の新体制を反映したディテールが随所に見て取れる。

    2026年はF1が大幅なテクニカルレギュレーション変更を迎える節目の年であり、アストンマーティンにとってはエイドリアン・ニューウェイ体制の本格始動、そしてホンダとのワークスパートナーシップがスタートする重要なシーズンとなる。

    プーマ製レーシングスーツ、左胸にホンダ新ロゴ
    今回公開されたレーシングスーツはプーマ製。

    左胸には、2026年からワークスパートナーとなるホンダの新「Hマーク」が配置されており、公のビジュアルとしては初めて確認された形となる。

    ホンダは2026年F1レギュレーションに合わせてブランドロゴを刷新しており、この新「Hマーク」は、アストンマーティンとともに戦う新時代を象徴する存在だ。
    レーシングスーツという高い視認性を持つアイテムに採用されたことで、両者の関係性が明確に示されている。

    伝統色を保ちながら洗練された全体像
    スーツ全体は、従来どおり深みのあるグリーンを基調に、イエローのアクセントラインをシャープに配置。

    基本的なカラーリングやトーンは踏襲しつつ、細部ではアップデートも見られる。

    今回のスーツでは、首回りのカラーがブラックとなっており、全体の印象を引き締める要素として機能している。大きな変更ではないものの、細かな部分での調整によって、より洗練された仕上がりとなった。

    胸部と脚部には「aramco」をはじめとする主要パートナーのロゴが整理され、ホンダ、コアウェーブ、バルボリン、BOSS、JCBなど、2026年体制を支えるスポンサーがバランスよく配置されている。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    ニューウェイ体制初年度を象徴する装い
    2026年は、アストンマーティンにとって単なる新シーズンではない。

    ニューウェイが設計思想の中核に関与する初のF1マシン、そしてホンダのワークスパワーユニット体制が本格稼働する年となる。

    今回公開されたレーシングスーツは、その新章の幕開けを象徴する最初のビジュアルとも言える。

    大胆な刷新ではなく、伝統を尊重しながら細部を磨き上げる姿勢が、チームの現在地と野心を静かに示している。

    アストンマーティンは2月10日(火)午前4時(日本時間)に、サウジアラビア・ダンマンの文化施設「Ithra」で2026年F1マシン『AMR26』のリバリーを発表する。

    発表イベントはYouTubeで日本時間10日(火)午前4時から配信されるほか、TikTokでは同日午前3時15分(日本時間)から事前番組が行われる予定だ。