カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • ホンダF1 アストンマーティンの惨状で蘇る“マクラーレンの悪夢”

    ホンダF1 アストンマーティンの惨状で蘇る“マクラーレンの悪夢”

    アストンマーティンの2026年F1プレシーズン準備は、期待とは裏腹に深刻な混乱の中で幕を閉じた。バーレーンでの最終日、マシンはほとんど走行できず、関係者の表情がその状況を物語っていた。

    ホンダにとっても、この展開は決して他人事ではない。かつての悪夢を想起させる内容であり、開幕戦を前に不安が広がっている。

    バーレーンの建物テラスでは、エイドリアン・ニューウェイ、エンリコ・カルディレ、ランス・ストロール、そしてオーナーのローレンス・ストロールの姿が捉えられた。

    ストロールがマシンの挙動を説明する中、ニューウェイは大きくため息をついたと伝えられている。プレシーズンテストは劇的な形で終わりを迎えた。

    スタート自体は決して悪くなかった。バルセロナでは到着が遅れたものの、マシンは極めてアグレッシブなコンセプトを示していた。

    ニューウェイは極端な空力ソリューションを採用し、ホンダ製パワーユニットとの組み合わせは競争力を持つと多くが予想していた。両者が有する設備環境を踏まえれば、その期待は自然なものだった。

    しかし、その構図は急速に崩れた。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは何度もコースオフを喫し、マシンは深刻な信頼性問題に見舞われた。

    特に懸念されたのは、テスト終盤に発生したバッテリー関連の問題だった。内燃エンジンが突然最大回転数まで吹け上がる現象が起き、金曜日の大半を失う結果となった。

    ホンダ側も状況を把握しきれていないと伝えられている。複雑な構造を持つ新型エンジンは十分なパワーを発揮できておらず、信頼性も不安定だという。

    金曜日時点で使用可能なバッテリーは1基のみだったとされ、3回のテスト合計周回数は400周未満にとどまった。対照的にメルセデスは1,204周を記録している。

    ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2015年マクラーレンとの悪夢を想起
    この状況は、ホンダとフェルナンド・アロンソにとって痛みを伴う記憶を呼び起こす。

    11年前、マクラーレンとのパートナーシップ初年度も、プレシーズンテストは問題続きだった。

    当時のアロンソとジェンソン・バトンは、あらゆる局面でトラブルに直面し、極端に遅いマシンに苦しんだ。

    開幕戦オーストラリアGPでは、バトンがトップから2周遅れで完走。アロンソはテスト中の不可解なクラッシュにより、開幕戦出場すら叶わなかった。

    その協力関係は最終的に成功することなく、ホンダはトップとの差を埋められないまま2017年限りで袂を分かった。

    その後、ホンダはトロロッソ、そしてレッドブルと提携し、マックス・フェルスタッペンとともに大きな成功を収めることになる。

    今回のアストンマーティンとのプロジェクトが同じ道を辿るかは、まだ誰にも分からない。

    しかし明らかなのは、現時点の問題が一夜にして解決する類いのものではないという事実だ。ホンダにとって、シーズン開幕は大きな試練となる可能性が高い。

  • アストンマーティンF1 2021年アブダビGPで物議を醸したセーフティカーを販売

    アストンマーティンF1 2021年アブダビGPで物議を醸したセーフティカーを販売

    2021年F1アブダビGPで使用されたアストンマーティンのセーフティカーが、市場に出品された。対象は2021年から2023年にかけてF1でセーフティカーを務めたアストンマーティン・ヴァンテージで、販売価格は59万9,990ポンド(約1億2,500万円)とされている。

    当該車両はF1のセーフティカードライバーであるベルント・マイランダーがドライブし、F1のみならずF2やF3などのサポートカテゴリーでも使用された1台だ。

    販売車両は車台番号「SC02(VIN N00045)」で、2021年から2023年にかけて20戦のグランプリに登場。テスト走行やレース出動を含め、合計4,280kmを走破したという。販売はシルバーストンを拠点とするチーム経由で行われ、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールのサインが入っていることも明かされている。

    このSC02は、物議を醸した2021年F1アブダビGPでも使用された。レース終盤、ニコラス・ラティフィのクラッシュによりセーフティカーが導入。当初はそのままセーフティカー先導でレース終了とみられていた。

    しかし当時のレースディレクターであるマイケル・マシが、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの間にいた周回遅れ車両のみ周回を回復させる判断を下し、レースは再開。新品タイヤを装着していたフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクし、初のワールドチャンピオンを獲得した。

    アストンマーティンは2025年シーズン終了をもってF1公式セーフティカーおよびメディカルカーの供給契約を終了。2026年以降はメルセデスが再び独占供給を担う体制となっている。

    アストンマーティンは声明で次のように述べた。

    「F1へのブランド復帰を強調する役割を果たせたことに感謝している。過去5年間にわたり、この重要な役割を担い成功を収めたパートナーシップに誇りを持っている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    今後もF1のセーフティカーはメルセデスAMG GTブラックシリーズが務め、メディカルカーはメルセデスAMG GT 63 S 4MATIC+が担当する。

    メルセデスAMGモータースポーツ責任者のクリストフ・ザゲミュラーは次のように語っている。

    「安全は我々のブランドと製品にとって絶対的に中核となる価値だ。1996年からFIA公式のセーフティカーとメディカルカーを供給してきた」

    「2026年シーズンから、FIA F1オフィシャルカーはすべてのイベントで再びスリーポインテッドスターを掲げる。モータースポーツ最高峰カテゴリーの安全性に引き続き積極的に貢献していく」

    「メルセデスAMGにとってF1は単なるスポーツの舞台ではない。極限状態の中で、我々の車両のパフォーマンス、信頼性、安全性が可視化される場でもある」

  • ホンダF1 “Bスペック”エンジン急ピッチ開発 アストンマーティン巻き返しへ

    ホンダF1 “Bスペック”エンジン急ピッチ開発 アストンマーティン巻き返しへ

    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト終盤を迎えても苦境から抜け出せず、バーレーンでの最終局面でもトラブルに見舞われた。2026年レギュレーション下で投入されたホンダ製パワーユニットは、パドック内でチーム最大の弱点と見なされている。

    テストは連日問題に見舞われ、十分な走行距離も確保できないまま終了が迫っている。

    チームアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサは、スペインの放送局に対し厳しい状況を認めた。

    「とても難しい一日だった。特に、まだ試せていない項目が多く、非常に野心的なプログラムを組んでいたからだ」とデ・ラ・ロサは語った。

    「最終的にはパワーユニットの問題だった。何が起きたのかはまだ調査中だが、これも仕事の一部だ」

    さらに状況を冷静に受け止めようとした。

    「今はここバーレーンでのテストもレースのような扱いになる。パワーユニットに問題が起きれば、すぐにプレスリリースを出さなければならないような雰囲気だ。以前は誰も気にしなかった。ただ仕事の一部だった」

    最終日のフェルナンド・アロンソの走行は特に大きく制限された。

    「残念だ。今日はフェルナンドにとって最後の日だった。明日は圧縮された、野心的な一日になる。我々は多くの未解決事項を抱えたままオーストラリアへ向かうことになる」

    未消化の課題には、C4コンパウンドでの走行ゼロ、適切な予選シミュレーションの未実施、そして十分なスタート練習ができなかったことが含まれている。

    「最終的に目指すのは、両ドライバーをできる限り万全の状態でオーストラリアへ送り出すことだ。しかし今日はフェルナンドにそれを提供できなかった」と認めた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    一方で、舞台裏では巻き返しに向けた動きも始まっている。

    スペインの解説者アントニオ・ロバトは、ホンダがさくらで改良型「Bスペック」エンジンの準備に全力で取り組んでいると伝えた。

    「ホンダはすでにさくらで、そのBエンジン仕様の準備に取り組んでいる」とロバトは述べた。

    FIAのバランス・オブ・パフォーマンス規定に基づき、トップのパワーユニットに対して2%以上の差が確認されれば、第7戦という早い段階で改訂仕様が導入される可能性もある。

    また、アストンマーティン内部で役割変更が取り沙汰されていたアンディ・コーウェルは、現在日本に渡りホンダを直接支援していると報じられている。

    「彼は役割を変え、日本でホンダの作業を支援している。この新エンジンがアストンマーティンにとってより競争力のあるものになるようにだ」とロバトは明かした。

    さらに、メルボルンに持ち込まれるマシンは、バーレーンで走らせた仕様とは大きく異なる可能性があるという。

    「オーストラリア用のマシンはまったく別物になる。このマシンとはほとんど共通点がない。エイドリアン・ニューウェイは、かなり大きな解決策を投入する準備をすべて整えている」とロバトは主張した。

    内部では強気な見通しも語られている。

    「エイドリアン・ニューウェイは、6戦、7戦、あるいは8戦後には、空力面でグリッド最高のシャシーになると確信している」

  • アストンマーティン・ホンダF1 “250kWすら回生できず” PU問題の深層

    アストンマーティン・ホンダF1 “250kWすら回生できず” PU問題の深層

    アストンマーティンは2026年第2回F1バーレーンテスト最終日、ランス・ストロールがわずか6周で走行を終え、テストプログラムを打ち切った。その背景として浮上しているのが、ホンダ製パワーユニットのエネルギー回生性能に関する深刻な課題だ。

    BBCによれば、アストンマーティンのチーム代表エイドリアン・ニューウェイは今週のF1委員会で、ホンダ製パワーユニットが下限である250kWの回生すら達成できず、350kWの目標値には到底届いていないことを明かしたという。

    この問題は単なる出力不足ではない。2026年レギュレーション下では電動出力の比重が大きく、回生とデプロイメントの最適化は競争力の根幹を成す。250kWを安定して回収できない場合、エネルギーマネジメント全体が成立しなくなる可能性がある。

    実際、バーレーンでのテストは信頼性問題に翻弄された。初日はギアボックスの不具合により、ストロールが26周、フェルナンド・アロンソが28周にとどまった。

    2日目にはバッテリー関連のトラブルが発生し、その影響は最終日まで尾を引いた。ストロールはインスタレーションを含めて6周のみで走行を終了している。

    限られた周回の中で、AMR26は挙動面でも安定を欠いた。ターン4で強いアンダーステアに見舞われてエイペックスを外し、その後に急激なオーバーステアへ転じる場面も確認された。

    アストンマーティンは2026年に向け、自社製ギアボックスを開発し、ホンダとのワークス供給体制を構築するという大きな決断を下している。しかし、パワーユニット側の根幹部分で想定通りの性能が得られていない現実は重い。

    「我々はバーレーンでのテストプログラムを終えたが、主な課題は信頼性問題への対処であり、それが走行時間を制限した」とチーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックは語った。

    「その結果、冬季テストで通常行うべき作業のすべてを完了できず、シーズン開幕に向けて後手に回っている」

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は次のように説明している。

    「今週のテストにおける主な目標は、パワーユニットの走行距離を積み重ね、エンジンの信頼性を確認し、データを収集することでした」

    「データ収集自体は成功しましたが、目標としていた累積走行距離には到達できませんでした」

    「木曜日にパワーユニットの問題を特定し、最終日に向けて全員で解決策を見つけるために取り組みました」

    「夜間および本日にかけて、HRCさくら、シルバーストンのAMRテクノロジーキャンパス、そしてバーレーンのクルーが連携し、パーツ不足を考慮した限定的な走行プランを共同で策定しました」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    6日間のテストで、ストロールとアロンソの合計周回数は334周にとどまった。これは他チームと比べて大幅に少ない数字である。

    「必要なのは信頼性であり、まずはクルマを走らせ続けることだ」とクラックは述べた。

    「まだ望むほどクルマを走らせることができていない。1周ごとに学びがあるが、走れない周回はすべて後追いになる。理想的なスタートとは言えない」

    ストロールも現状を率直に認めている。

    「パフォーマンス面でクルマが望んだ位置にないことは明らかだし、今後数週間、数か月で多くの作業が必要だと分かっている」

    「長いシーズンが待っているし、さらなるパフォーマンスを引き出すために全力で取り組み続ける」

    「これまでの取り組みに対して、現地とAMRテクノロジーキャンパスのすべてのメンバーに感謝したい」

    「今は望んだ状況ではないが、このチームがどれだけ強い決意を持っているかは分かっている。団結し、挑戦に立ち向かい、クルマを本来あるべき位置に持っていくまで努力を続ける」

    ホンダ製パワーユニットの回生性能という根幹部分に課題を抱えたまま、アストンマーティンは開幕戦オーストラリアGPを迎えることになる。250kW未達という事実が意味するものは小さくない。新時代のF1において、その遅れはシーズン全体を左右しかねない。

  • アストンマーティン・ホンダF1 バーレーンテスト総括「課題は信頼性への対応」

    アストンマーティン・ホンダF1 バーレーンテスト総括「課題は信頼性への対応」

    アストンマーティンは2026年プレシーズンテストを厳しい形で終えた。バルセロナとバーレーンで実施された3回のテストを通じて、ランス・ストロールがAMR26で走行したのはわずか139周。ホンダのパワーユニット問題が走行を大きく制限した。

    前日にフェルナンド・アロンソの走行へ影響を与えたホンダのバッテリー関連の問題により、ストロールは午前セッション後半までコースインできなかった。

    ホンダはHRCさくらでテストベンチによるシミュレーションを実施。その後マシンは走行を再開したが、パワーユニット関連パーツの不足により走行プランは大幅に制限され、短いスティントのみの実施となった。

    その結果、ストロールは最終日にわずか6周を追加したのみで、テストプログラムは終了。チーム全体の総走行距離は394周にとどまり、開幕戦オーストラリアGPを前に厳しい状況に置かれている。

    「ここバーレーンでのここ数週間は厳しいものだったし、今日の限られた走行は第2回テストの締めくくりとして望んでいた形ではなかった」とランス・ストロールは語った。

    「パフォーマンス面でマシンが僕たちの望む位置にないのは明らかだし、これから数週間、数か月にわたってやるべきことが山ほどある。シーズンは長いし、さらなるパフォーマンスを引き出すために全力でプッシュし続ける」

    「ここ現場やAMRTCでこれまで取り組んできたすべての人に心から感謝したい。今は望む位置ではないが、このチームがどれだけ強い決意を持っているかは分かっている。僕たちは団結し、挑戦に立ち向かい、求めているパフォーマンスを実現するまで働き続ける」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    マイク・クラックは、今回のテストで信頼性の問題が大きな課題だったと認めた。

    「我々はバーレーンでのテストプログラムを終了したが、主な課題はコース上での走行時間を制限したいくつかの信頼性問題への対応だった」

    「その結果、通常の冬季テストで行うべきタスクをすべて完了できず、シーズン開幕に向けて後手に回る形となっている。我々は改善のためにどこに注力すべきかを理解しており、このプロジェクトに関わる全員が膨大な作業量を認識している」

    「ここ2週間、昼夜を問わず働いてくれたチームの全員に感謝したい」

  • ホンダF1 「現時点での我々のパフォーマンスと信頼性には満足していない」

    ホンダF1 「現時点での我々のパフォーマンスと信頼性には満足していない」

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、2026年第2回F1バーレーンテスト最終日を終え、アストンマーティンとの取り組みについて「現時点でのパフォーマンスと信頼性には満足していない」と率直に語った。

    アストンマーティンは最終日、ランス・ストロールがインスタレーションを含めてわずか6周で走行を打ち切り、「本日のプログラムは完了した」と発表。午後の大半をガレージで過ごす結果となった。

    前日にはフェルナンド・アロンソのマシンにバッテリー関連の問題が発生。ホンダはパワーユニット関連パーツの不足を考慮し、周回数を大幅に制限した限定的な走行プランへと変更していた。第2回テスト全体でも総周回数は最少にとどまり、開幕前の準備状況に不安が残る。

    その状況を受け、HRC F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は次のように語った。

    「今週のテストにおける我々の主な目標は、パワーユニットの走行距離を積み重ね、エンジンの信頼性を確認し、データを収集することでした。データの収集自体は成功しましたが、目標としていた累積走行距離には到達できませんでした」

    「木曜日にパワーユニットの問題を特定し、テスト最終日にかけて我々全員が解決策を見つけるために取り組んできました。夜通し、そして本日も、HRCさくら、シルバーストンのAMRTC、そしてバーレーンのクルーが協力し、パーツ不足を考慮したうえで共同で合意した限定的な走行プランを実施しました」

    「全体として、現時点での我々のパフォーマンスと信頼性については満足していません」

    データ取得という成果はあった一方で、走行距離不足と信頼性の課題は依然として残されたままだ。開幕戦オーストラリアGPまでにどこまで改善できるかが焦点となる。

    ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • アストンマーティン・ホンダF1 バーレーン最終日わずか6周でテスト終了

    アストンマーティン・ホンダF1 バーレーン最終日わずか6周でテスト終了

    アストンマーティンは2026年第2回F1バーレーンテスト最終日、わずか6周の走行でプログラムを打ち切った。ランス・ストロール(アストンマーティン)は午前・午後を通じて十分な走行ができず、シーズン開幕を前に厳しい状況が浮き彫りとなった。

    この日は午前の4時間セッションで、ガレージ内でのAMR26の問題対応のためほとんど走行できず、昼休み直前までコースインしなかった。ストロールは午前にインスタレーションラップを2周行ったのみだった。

    午後も状況は改善せず、ストロールは2周ずつのランを2回実施し、計4周を追加しただけで、1度もアタックラップを記録することはなかった。残り約2時間20分を残し、AMR26がガレージでスタンドに載せられた状態で、チームはこの日の走行終了を発表した。

    エンジンサプライヤーのホンダは、スペアパーツ不足により走行距離が大幅に制限される見通しであることを事前に明らかにしていた。この日の走行計画は「非常に限定的で、短いスティントのみで構成する」と説明しており、温度や連続走行によるコンポーネントへの負荷を避ける意図があった。

    しかし実際の走行は想定以上に少なく、6周という結果は、来月のオーストラリアでの開幕戦に向けてアストンマーティンとホンダに大きな課題を残す形となった。

    アストンマーティンはAMR26のテスト開始も遅れ、バルセロナでの最初のプレシーズンテストには最終日前日にようやく合流していた。その後も信頼性の問題が相次ぎ、ストロールとフェルナンド・アロンソの両名がパッケージ全体のポテンシャルに懸念を示している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    チーム代表代理のペドロ・デ・ラ・ロサは金曜日、現状について率直に認めつつも、改善すべきポイントは把握していると語った。

    「間違いなく、我々は望んでいた位置にはいない」とデ・ラ・ロサはF1TVに語った。

    「プレシーズンテストで最も周回数が少ないチームになってしまった」

    「もちろん、もっと多く走りたかった。しかし多くの周回を重ねられなかったとはいえ、オーストラリアに向けて分析し準備するための膨大なデータは手にしている」

  • アストンマーティン・ホンダF1 プレシーズン最少周回数「望んだ位置ではない」

    アストンマーティン・ホンダF1 プレシーズン最少周回数「望んだ位置ではない」

    アストンマーティンは、2026年F1プレシーズンテストで走行距離を伸ばせず、厳しい準備期間を過ごしている。チーム代表代理のペドロ・デ・ラ・ロサは「望んだ位置にはいない」と現状を認めつつも、オーストラリア開幕戦に向けて全力で立て直しを図っていると明かした。

    バルセロナでのシェイクダウンでホンダ製パワーユニット搭載のAMR26を初披露した後、チームはバーレーンでの2度のプレシーズンテストで信頼性問題に直面。走行距離とデータ収集が制限される状況が続いている。

    木曜午後のセッションでは、フェルナンド・アロンソのマシンがコース上でストップ。ホンダはその後、原因と金曜プログラムへの影響について声明を発表した。

    デ・ラ・ロサはF1 TVのインタビューで次のように語った。

    「昨日、フェルナンドのマシンにバッテリー関連の問題が発生した。そのためホンダは、さくらの施設でテストベンチによるシミュレーションを実施している」

    「その事実に加え、パーツ不足もあるため、今日は非常に限られた走行しかできない。短いランを行い、それぞれの間隔を少なくとも30分空けることで、データを詳細に確認し、いくつかの項目をテストする。ロングランは間違いなく実施しない」

    さらにデ・ラ・ロサは、プレシーズンを通じて周回数が最少だったことを認めた。

    「間違いなく、我々は望んでいた位置にはいない。プレシーズンで最も周回数が少ないチームだった。もっと多く走りたかった」

    「しかし周回数が少なかったとはいえ、分析すべき膨大なデータはあるし、オーストラリアに向けた準備材料も揃っている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    2026年は新レギュレーション導入年であり、ホンダとの新パートナーシップに加え、新型ギアボックスやリアサスペンションも投入された。

    「すべてが新しい。新しいレギュレーションであり、新しいホンダとのパートナー、新しいギアボックス、新しいリアサスペンションだ。すでに良い理解を得られている部分も多く、どこに集中すべきかも把握している」

    「望んだ位置ではないが、これまでのラップは将来への方向性を示している。舞台裏ではまだ多くの作業が残っている」

    開幕当初は厳しい戦いになる可能性もあるとしつつ、チーム全体が一丸となって改善を進めていると強調した。

    「もちろん簡単ではない。後手に回ってスタートすれば常に難しくなる」

    「しかし我々には素晴らしいパートナーがいる。ホンダがいるし、素晴らしいキャンパスと全力で働く人々がいる。オーストラリアに向けて最良の妥協点を見つけようとしている」

    「今季は長い旅になるし、シーズンも長い。それでも我々には果たすべき使命がある」

  • アストンマーティンF1 ホンダPU“約束未達”が波紋 107%ルールに懸念の声

    アストンマーティンF1 ホンダPU“約束未達”が波紋 107%ルールに懸念の声

    アストンマーティンがバーレーンテストで苦戦を強いられている最大の要因は、ホンダのパワーユニットにあると報じられている。

    報道によれば、ホンダはこの段階までにより進んだ仕様のパワーユニットを投入することを「約束していた」とされる。しかし、現状はその期待に届いていないという。新たなパートナーシップはシーズン開幕前から試練に直面している。

    ホンダは当初、2026年レギュレーション施行前にF1から撤退する計画だった経緯もあり、体制面の整備が完全ではないとの指摘もある。例えば、現時点で専任のトラックエンジニアが不在だと伝えられている。

    エイドリアン・ニューウェイは初期問題を解決すれば最高のシャシーを手にできると確信しているとされるが、パワーユニット側に制約が残る限り、大きな結果を望むのは容易ではない状況だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    107%ルール通過にも懸念
    こうした状況を受け、スペインのF1解説者アントニオ・ロバトは、開幕戦オーストラリアGPでFIAの107%ルールをクリアできるかどうかに懸念を示した。

    「明らかに、107%に入れるかどうかという懸念がある。少なくとも私は心配するだろう」

    107%ルールは、ドライコンディションの予選Q1で最速タイムの107%以内に入らなければ決勝出走が認められないという規定だ。

    テストではフェルナンド・アロンソが68周にとどまり、ベストは1分37秒472。総合トップから4.5秒遅れ、新規参戦のキャデラックF1チームにも2秒以上後れを取った。現時点で基準を下回る可能性は高くないとみられるが、余裕のある立場とは言えない。

    Source: F1 OVERSTEER

  • アストンマーティンF1 チーム名称の“永久使用権”確保で長期参戦を確約

    アストンマーティンF1 チーム名称の“永久使用権”確保で長期参戦を確約

    2026年F1シーズン開幕を前に、アストンマーティンがチームの将来を左右する重要な一歩を踏み出した。シルバーストンを拠点とする同チームは、F1参戦活動においてアストンマーティンのブランドを恒久的に使用できる独占権を確保したと発表した。

    これにより「アストンマーティンF1チーム」の名称は今後も継続して使用され、シャシー名称についても「アストンマーティン」を維持することが可能となる。

    今回の新たなネーミングライツ契約は、プロジェクトの長期的安定を裏付ける重要な動きとなる。エグゼクティブ・チェアマンのローレンス・ストロール体制のもとで進められてきた再建・拡張戦略において、また一つ大きな節目を迎えた形だ。

    「本日の取得は、我々のチームの歩みにおける重要なステップであり、フォーミュラ1の刺激的な未来に対する我々のコミットメントを示すものだ」とローレンス・ストロールは語った。

    「この契約は、将来的にワールドチャンピオンを獲得するという目標に向けて我々の立場をさらに強化するものだ。私はこの象徴的な英国ブランドを公道とサーキットの両方で率いることを誇りに思っている」

    同チームは2021年にレーシングポイントからアストンマーティンへとブランドを変更して以降、大規模な拡張を進めてきた。

    シルバーストンには最先端ファクトリーが完成し、新風洞も稼働を開始。さらに複数の著名テクニカル人材を獲得するなど、コストキャップ時代における常勝体制構築を目指して組織強化を続けている。

    ブランドの恒久的な使用権確保は、単なる名称維持にとどまらない。アストンマーティンがF1の将来に深く根付く存在であり続けることを意味するものであり、タイトル争いへの本格的な挑戦体制が一層明確になったと言える。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム